特許第5952023号(P5952023)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5952023
(24)【登録日】2016年6月17日
(45)【発行日】2016年7月13日
(54)【発明の名称】クラスター光ガイド上のテルテール
(51)【国際特許分類】
   G01D 11/28 20060101AFI20160630BHJP
   B60K 35/00 20060101ALI20160630BHJP
【FI】
   G01D11/28 L
   B60K35/00 Z
【請求項の数】17
【外国語出願】
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2012-31896(P2012-31896)
(22)【出願日】2012年2月16日
(65)【公開番号】特開2012-168179(P2012-168179A)
(43)【公開日】2012年9月6日
【審査請求日】2014年11月25日
(31)【優先権主張番号】13/028,639
(32)【優先日】2011年2月16日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】508148987
【氏名又は名称】コンティネンタル オートモーティブ システムズ ユーエス, インコーポレイティッド
【氏名又は名称原語表記】Continental Automotive Systems US, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(72)【発明者】
【氏名】ヴィチェスラフ ビー. バーマン
(72)【発明者】
【氏名】アーサー エス. ブラウン
【審査官】 深田 高義
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−064806(JP,A)
【文献】 特開2005−274438(JP,A)
【文献】 米国特許第07534000(US,B1)
【文献】 特開2004−132757(JP,A)
【文献】 特開2004−132756(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01D 11/28
B60K 35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲージアセンブリであって、
車両の運転状態を示すスケールを含むゲージ面と、
複数の発光素子を含む主回路基板と、
前記ゲージ面から離間して配置され、複数のテルテールを含む第2表面と、
各々が前記発光素子の1つから対応する前記テルテールの1つに光を伝達する複数の光ガイドと、
前記発光素子からの光を入れるための光ハウジングと
を備え、
前記光ハウジングが前記光ガイドの間に配置された仕切りを含む、ゲージアセンブリ。
【請求項2】
前記テルテールの各々が、対応する前記発光素子の1つから第1方向に第1距離および前記第1方向を横切る第2方向に第2距離、離間して配置される、請求項1に記載のゲージアセンブリ。
【請求項3】
前記光ガイドの各々が、光を前記第2方向に反射する第1表面と、前記第1表面からの反射光の一部を前記第1方向に反射する第2表面とを含む、請求項2に記載のゲージアセンブリ。
【請求項4】
前記光ガイドの各々が、前記発光素子から前記第1表面に光を向ける脚部を含む、請求項3に記載のゲージアセンブリ。
【請求項5】
前記ゲージ面を横切る軸の周りを回転するポインタを含み、前記テルテールが少なくとも部分的に前記軸を覆って配置される、請求項1に記載のゲージアセンブリ。
【請求項6】
前記光ガイドおよび前記テルテールを前記軸の上および前記ポインタの一部の上で支持するハウジングを含む、請求項5に記載のゲージアセンブリ。
【請求項7】
前記複数の光ガイドと前記光ハウジングとが単一の部品を形成する、請求項1に記載のゲージアセンブリ。
【請求項8】
計器群アセンブリであって、
車両の運転状態を示すスケールを画定するゲージ面を含む少なくとも1つのゲージと、
複数の発光素子を含む主回路基板と、
前記ゲージ面から離間して配置され、複数のテルテールを含む第2表面と、
各々が前記発光素子の1つから対応する前記テルテールの1つに光を伝達する複数の光ガイドと、
前記発光素子からの光を入れるための光ハウジングと
を備え、
前記光ハウジングが前記光ガイドの間に配置された仕切りを含む、計器群アセンブリ。
【請求項9】
前記テルテールの各々が、対応する前記発光素子の1つから第1方向に第1距離および前記第1方向を横切る第2方向に第2距離、離間して配置される、請求項8に記載の計器群アセンブリ。
【請求項10】
前記光ガイドの各々が、光を前記第2方向に反射する第1表面と、前記第1表面からの反射光の一部を前記第1方向に反射する第2表面とを含む、請求項9に記載の計器群アセンブリ。
【請求項11】
前記光ガイドの各々が、前記発光素子から前記第1表面に光を向ける脚部を含む、請求項10に記載の計器群アセンブリ。
【請求項12】
前記ゲージ面を横切る軸の周りを回転するポインタを含み、前記テルテールが少なくとも部分的に前記軸を覆って配置される、請求項8に記載の計器群アセンブリ。
【請求項13】
前記光ガイドおよび前記テルテールを前記軸の上および前記ポインタの一部の上で支持するハウジングを含む、請求項12に記載の計器アセンブリ。
【請求項14】
前記複数の光ガイドと前記光ハウジングとが単一の部品を形成する、請求項8に記載の計器群アセンブリ。
【請求項15】
少なくとも3つのゲージを含み、前記少なくとも3つのゲージの少なくとも1つが前記テルテールを含む、請求項8に記載の計器アセンブリ。
【請求項16】
請求項1−7のいずれか1項に記載のゲージアセンブリを製造する方法であって、
前記複数の光ガイドを成形するステップと、
成形された前記複数の光ガイドの周りに前記光ハウジングを成形するステップと
を含む、方法。
【請求項17】
請求項8−15のいずれか1項に記載の計器アセンブリを製造する方法であって、
前記複数の光ガイドを成形するステップと、
成形された前記複数の光ガイドの周りに前記光ハウジングを成形するステップと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、自動車用計器パネルであって、ゲージ面から離間したテルテールライト機能を含み、ゲージ面が主回路基板に取り付けられた発光素子からの光を受ける、自動車用計器パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
計器群は、ドライバーに車両の動作を示す情報を提供するために車両に配置される。車両情報は、車両の運転パラメータの連続的な測定値を提供するゲージを通じて伝達される。ドライバーに情報を伝達する別の手段は、一般に「テルテール」として知られる選択的に点灯されるアイコンである。テルテールは、いくつかの測定パラメータまたは車両運転状態がドライバーへの通知を必要とするまで消灯したままである。このようなテルテールの例は、車両システムの動作を表す他のアイコンと共に、チェックエンジンライト、低タイヤ空気圧のアイコンを含む。また、車両のターンシグナルインジケータも、テルテールとみなすことができる。一部の計器群の構成では、多くのテルテールが設けられ、ゲージの可視表面上においてかなりの利用可能な空間を占めることがある。また、それぞれのテルテールは、通常、それ自身の専用の光源を必要とし、その光源は車両コントローラによって制御される。一般的に、光源は発光ダイオードを含み、発光ダイオードは照らされる面のすぐ下に取り付けられた回路基板上で支持される。したがって、テルテールを含むそれぞれの面は、通常、対応する回路基板を含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
理解されるように、テルテールの数および利用可能な領域は、計器の表面積に限定される。さらに、光源の配置および必要な光ハウジングは、さらに製造を複雑にし、計器パネル内の配置を制限する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
開示される自動車用計器群は、ゲージ面にスケールを含むゲージと、ゲージ面から離間した第2表面上で支持されるテルテールと含む。
【0005】
開示された実施例のゲージは、車両速度を示す情報を提供し、現在の測定車両のパラメータを示すようにスケールに対して相対的に移動するポインタを含む。テルテールハウジングは、ゲージ面より上で支持され、ゲージ面から離間して配置される。主回路基板は、LEDなどの発光素子を支持する。LEDは、対応するテルテールを照明するためにオン・オフされる。光ガイドは、テルテールハウジング内で支持され、LEDからの光を、主回路基板および主ゲージ面から離間して配置された少なくとも1つのテルテールに向ける。
【0006】
本明細書に開示されるこれらの特徴および他の特徴は、以下の明細書及び図面から最も良く理解することができる。以下は図面の簡単な説明である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施例の計器群の正面図である。
図2】実施例のゲージの一部の斜視図である。
図3】ゲージ面より上にテルテールを含む実施例のゲージの分解図である。
図4】実施例のゲージの断面図である。
図5】別の実施例のゲージの断面図である。
図6】実施例の光ハウジングアセンブリの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1を参照すると、自動車用計器群10は、主ゲージ12と、副ゲージ14、16とを含む。実施例の主ゲージ12は、車両速度を示す情報を提供するスケール20を備えたゲージ面18を含む。ポインタ22は、車両の現在の測定速度を示すために、スケール20に対して相対的に移動する。テルテールハウジング24は、ゲージ面18より上で支持され、ゲージ面から離間して配置される。テルテールハウジング24は、一般にテルテール26と呼ばれる選択的に照明可能なイメージを備えた第2表面25を含む。
【0009】
図1を継続して参照しつつ図2および3を参照すると、ゲージ12は、発光ダイオード(LED)32を含む主回路基板30を含む。LED32は対応するテルテール26を照明するためにオン・オフされる。主回路基板30は、対応するテルテール26から離れた距離に配置される。ハウジング24は、テルテール26を含み、且つ主回路基板30からある距離だけ離れて配置された第2表面25を含む。この実施例では、3つのLED32が対応する3つのテルテール26のために主回路基板30に取り付けられている。光ガイド36は、テルテールハウジング24内で支持され、少なくとも1つのLED32から少なくとも1つのテルテール26に光を向ける。
【0010】
図3を継続して参照しつつ図4を参照すると、テルテール26は、少なくとも1つのLED32から、第1方向44に第1距離42、および第1方向44を横切る第2方向48に第2距離46、離間して配置される。この間隔は、LED32からの光がテルテール26を介して放射されるのに少なくとも2回向きを変えることを必要とする。テルテール26とポインタ22の回転軸28とに対してLED32を近接させることは、光ガイド36による光の方向付けによって可能である。テルテール26は、対応するLED32の真下にはなく、すなわち対応するLED32と一直線になってはいない。
【0011】
実施例の光ガイド36は、光を(矢印で示す)第2方向48に反射する第1表面50と、第1表面50からの反射光の少なくとも一部の光を第1方向44に対応するテルテール26を通して反射する第2表面52とを含む。したがって、光ガイド36は、主回路基板30に取り付けられて離れた位置にあるLED32から、対応するLED32から垂直方向と水平方向の両方に離間して配置されたテルテールイメージ26への光の透過を提供する。実施例の光ガイド36は、LED32から第1表面50の方へ光を向ける脚部54を含む。
【0012】
光ガイド36は、個々のLED32の各々から放出される光を入れる光ハウジング34内で支持される。実施例の光ハウジング34は、光ガイド36の個々の部分の間に配置された仕切り60を含む。光ガイド36のそれぞれ個々の部分が、1つのLED32から対応する1つのテルテール26に光を向ける。
【0013】
実施例のハウジング24は、ゲージ12およびスケール20の形状に対応する丸みを帯びた形状を有する。しかしながら、ハウジング24を所望される他の形状で設けてもよい。また、実施例のハウジング24は3つのテルテール26を支持するが、望ましいように、より多いかまたはより少ないテルテール26を設け得る。
【0014】
実施例のポインタ22は、ゲージ面18を横切って配置された軸28を中心に回転する。実施例のテルテール26は、少なくとも部分的に軸28の真上で支持され、したがって、主回路基板30に支持されるLED32から垂直方向に離間して配置されるだけでなく、水平方向にも離間して配置される。したがって、ハウジング24はテルテール26および光ガイド36を軸28およびポインタ22の一部の真上で支持する。理解されるように、垂直方向および水平方向という用語は、図に示された向きに関するもので、特定の部品の相対的位置を説明することを意図している。理解されるように、ゲージアセンブリ10を車両内に違った形で配置してもよい。また、実施例のテルテール26を、この実施例に示されるようにポインタを含まないゲージの上に離間して配置してもよい。したがって、LED32は、第1方向42と第1方向42を横切る第2方向46の両方において、テルテール26から離間して配置される。
【0015】
実施例のゲージ12は、スケール20を照明するバックライトLED40を含む。実施例のLED40は、ポインタ22より上に配置されたテルテール26を照明するためのLED32と共に、主回路基板30上に取り付けられる。LED40は、数字と目盛りの両方を含むゲージの部分56を照らす。さらに、ポインタ22は、ポインタ22を通るように光を方向付けるための反射面58を含む。したがって、LED32とLED40の両方が同じ回路基板40に取り付けられる。LED32および40のすべてを主回路基板30上に取り付けることにより、全体的なコストと複雑さが軽減される。
【0016】
図5および6を参照すると、別の実施例の光ガイドアセンブリ64が、単一の部品として形成される複数の光ガイド66と複数の光ハウジングとを備える。この実施例では、既知の二重射出成形プロセスを利用して、最初に光ガイド66を成形し、次に既に成形された光ガイド66の周りに光ハウジング70を成形する。光ガイド66は光透過性材料から形成され、光ハウジング70は非透過性材料から形成される。また、光ハウジング70は、光ガイド66内に光をさらに封じ込めるようにコーティングされてもよい。
【0017】
実施例の光ガイド66は、対応するLED32に向かって延びる脚部を含まない。代わりに、光ハウジング70がLED32に向かって延びる脚部72を含む。光ハウジング70の延ばされた脚部72は、隣接するLED32から光が流れ出ることを少なくとも部分的に阻止する。実施例の光ハウジングアセンブリ64は、実施例のテルテールハウジング24内で支持されるワンピースの部品を提供する。
【0018】
動作において、矢印62で示される光が、光ハウジング70の脚部72を通して光ガイド66の第1反射面50に送られる。光は第2反射面52に向かって実質的に横方向に反射される。第2反射面52は、運転者がテルテールイメージ26によって伝えられるメッセージまたは情報に気付かされるように、テルテールイメージ26の中に光を向ける。
【0019】
したがって、開示された実施例のゲージアセンブリは、そのゲージアセンブリの主回路基板へのテルテールを照明するLEDの配置を維持しながら、ゲージの面から離れたテルテールの配置を提供する。
【0020】
例示的な実施形態を開示してきたが、当業者は、ある程度の修正が本開示の範囲内にあることを認識するであろう。そのため、以下の特許請求の範囲は、本発明の範囲および内容を決定するために検討されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6