(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1のようにインホイールモータ駆動装置の潤滑油でハブベアリングを潤滑する構造にあっては、ハブベアリングが配置される空間がシールリングによって行き止まりとなっており、ハブベアリングに対する潤滑油の供給経路と排出経路とが重なることになるため(つまり潤滑油の出入口が同じになるため)、該ハブベアリングにおける潤滑油の循環効率が向上せず、該ハブベアリングに熱がこもり易いという問題がある。
【0007】
ここで、例えばベアリングとシールリングとの間の空間に対して連通する貫通孔を穿設し、潤滑油を循環する手法も考えられる(例えば特開2011−214641号公報の
図4参照)。しかしながら、特に特許文献1のようなインホイールモータ駆動装置にあっては、ハブベアリングとシールリングとの間の空間が、出力軸とホイールハブとのスプライン嵌合部分の外周側に配置されているため、そのスプライン嵌合部分を通って内周側から貫通孔を形成することは困難である。更にそのハブベアリングとシールリングとの間の空間の外周側には、ホイールハブが折り返されて配置されることが多いため、ハブベアリングのアウターレースを支持するケースの厚みが薄くなり易く、外周側から貫通孔を形成することも困難であることが多い。
【0008】
そこで本発明は、ケースに対して出力部材を回転自在に支持するベアリングを、シール部材によってシールされたケースの内部に配置するものでありながら、ベアリングにおける潤滑油の循環効率を向上することが可能な駆動装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る駆動装置(1)は(例えば
図1乃至
図4参照)、回転電機(3)と、
前記回転電機(3)の駆動力を出力する出力部材(50,51)と、
回転不能に固定されたリングギヤ(45,145)を有し、前記回転電機(3)の出力回転を変速して前記出力部材(50)に伝達するプラネタリギヤ装置(40,140)と、
前記回転電機(3)及び前記プラネタリギヤ装置(40,140)を収納するケース(2)と、
前記ケース(2)に対して前記出力部材(50,51)を回転自在に支持するベアリング(52,152)と、
前記ベアリング(52)に対して前記プラネタリギヤ装置(40,140)とは軸方向反対側で、前記ケース(2)と前記出力部材(50,51)とをシールするシール部材(55)と、
前記ケース(2)に固定され、かつ前記ベアリング(52,152)の軸方向の前記プラネタリギヤ装置(40,140)側で該ベアリング(52,152)に当接して該ベアリング(52,152)の軸方向位置を規制するフランジ部(60a,160a)を有し、前記リングギヤ(45,145)と前記ケース(2)とを連結する連結部材(60,160)と、
前記ベアリング(52,152)に潤滑油を供給する供給経路と、
前記ベアリング(52,152)から潤滑油を排出する排出経路と、を備え、
前記供給経路又は前記排出経路として、前記ベアリング(52,152)と前記ケース(2)との間にあって軸方向に配置され、前記シール部材(55)と前記ベアリング(52,152)との間の空間(X)に連通する軸方向油路(P2)が形成されると共に、前記ケース(2)と前記連結部材(60,160)との間にあって径方向に配置され、前記軸方向油路(P2)と連通し、かつ外周側に開口する径方向油路(P1)が形成され
、
前記供給経路と前記排出経路とが分かれていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る駆動装置(1)は(例えば
図1乃至
図4参照)、前記軸方向油路(P2)は、前記ケース(2)に形成された軸方向溝(2Ac)が前記ベアリング(52,152)の外周面(52S,152S)で閉塞されることで形成され、
前記径方向油路(P1)は、前記ケース(2)に形成された径方向溝(2Ad)が前記連結部材(60,160)のフランジ部(60a,160a)の側面(60aS,160aS)で閉塞されることで形成されることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る駆動装置(1)は(例えば
図1乃至
図4参照)、前記軸方向油路(P2)及び前記径方向油路(P1)は、前記出力部材(50)の軸心(AX)よりも上方側に配置されたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る駆動装置(1)は(例えば
図3参照)、前記径方向油路(P1)は、鉛直方向(VD)に対して周方向にオフセットされて配置され、
前記径方向油路(P1)の上方側に開口した部分における前記周方向の前記鉛直方向(VD)とは反対側に、該開口から上方に突出した突出部(2Ae)を有することを特徴とする。
【0013】
更に、本発明に係る駆動装置(1
1)は(例えば
図1参照)、前記連結部材(60)は、前記フランジ部(60a)の外周側から延設されて前記リングギヤ(45)に連結されるドラム部(60b)を有し、
前記径方向油路(P1)の周方向の両側に配置され、前記フランジ部(60a)を前記ケース(2)に固定する少なくとも2つの固定部材(65)を備え、
前記ドラム部(60b)は、前記周方向における前記2つの固定部材(65)の間にあって、前記径方向油路(P1)に連通すると共に油を溜め得る油溜め部(60c)を有することを特徴とする。
【0014】
そして、本発明は(例えば
図1及び
図4参照)、前記駆動装置(1)が、車輪のホイールの内側に取付けられ、該車輪を駆動し得るインホイールモータ駆動装置であって、
前記出力部材は、スプライン部(50s,51s)で互いにスプライン嵌合する出力軸(50)及びホイールハブ(51)を有し、
前記シール部材(55)と前記ベアリング(52,152)との間の空間(X)は、前記スプライン部(50s,51s)の外周側に配置されたことを特徴とする。
【0015】
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に係る本発明によると、ベアリングとケースとの間にあって軸方向に配置され、シール部材とベアリングとの間の空間に連通する軸方向油路が形成されていると共に、ケースと連結部材との間にあって径方向に配置され、軸方向油路と連通し、かつ外周側に開口する径方向油路が形成されているので、ケースに対して出力部材を回転自在に支持するベアリングを、シール部材によってシールされたケースの内部に配置することが可能でありながら、ベアリングに対する潤滑油の供給経路と排出経路とを分けることができ、ベアリングにおける潤滑油の循環効率を向上することができる。
【0017】
請求項2に係る本発明によると、軸方向油路は、ケースに形成された軸方向溝がベアリングの外周面で閉塞されることで形成され、径方向油路は、ケースに形成された径方向溝が連結部材のフランジ部の側面で閉塞されることで形成されるので、ケースに軸方向溝及び径方向溝を形成するだけの簡易な加工で、軸方向油路及び径方向油路を構成することができる。
【0018】
請求項3に係る本発明によると、軸方向油路及び径方向油路は、出力部材の軸心よりも上方側に配置されているので、軸方向油路及び径方向油路を潤滑油の供給経路とすることができ、ベアリングにおける潤滑油の循環効率を向上することができる。
【0019】
請求項4に係る本発明によると、径方向油路が鉛直方向に対して周方向にオフセットされて配置されると共に、径方向油路の上方側に開口した部分における周方向の鉛直方向とは反対側に、該開口から上方に突出した突出部を有しているので、上方から導かれた潤滑油を突出部で堰き止める形で径方向油路に導くことができ、潤滑油を効率的にベアリングへ供給することができる。
【0020】
請求項5に係る本発明によると、連結部材のドラム部は、周方向における2つの固定部材の間にあって、径方向油路に連通すると共に油を溜め得る油溜め部を有しているので、ドラム部の上方に導かれた潤滑油を集めて効率的にベアリングへ供給することができる。
【0021】
請求項6に係る本発明によると、シール部材とベアリングとの間の空間が、出力軸及びホイールハブをスプライン嵌合するスプライン部の外周側に配置されているので、例えば貫通孔などの油路を形成することが困難であるが、軸方向油路及び径方向油路により、シール部材とベアリングとの間の空間に潤滑油を供給すること(又はシール部材とベアリングとの間の空間から潤滑油を排出すること)ができ、ベアリングにおける潤滑油の循環効率を向上することができる。
【発明を実施するための形態】
【0023】
<第1の実施の形態>
以下、第1の実施の形態に係るインホイールモータ駆動装置(駆動装置)及びそれを備えた車輪の構造について、
図1に沿って説明する。なお、本実施の形態におけるインホイールモータ駆動装置1
1は、例えば電気車両用ホイールの駆動装置、ハイブリッド車両用ホイールの駆動装置等として用いることができる。
【0024】
本インホイールモータ駆動装置1
1は、
図1に示すように、ケース2内に、大まかに、モータ・ジェネレータ(回転電機)3、中心軸25、減速プラネタリギヤ(プラネタリギヤ装置)40、ホイールハブ(出力部材)51が固定された出力軸(出力部材)50等を備えて構成されている。出力軸50、減速プラネタリギヤ40、中心軸25、モータ・ジェネレータ3(以下、単に「モータ3」という)は、不図示のホイールの中心と同軸上に配置される。
【0025】
上記ケース2は、該ベアリング支持部2Aaに対して軸方向の反対側が開口したメインケース2Aと、該メインケース2Aの開口を閉塞するケースカバー2Bと、を有して構成されている。メインケース2Aは、主要部品の大部分を収納すると共に、詳しくは後述するハブベアリング(ベアリング)52よりも軸方向の減速プラネタリギヤ40とは反対側まで延びるベアリング支持部2Aaと、ハブベアリング52のアウターレース52aとケース2との嵌合面Sよりも内径側に突出し、ハブベアリング52を軸方向の減速プラネタリギヤ40とは反対側に対して規制する規制部2Abとを有して構成されている。該メインケース2Aとケースカバー2Bとは、ボルト11によって締結されている。
【0026】
また、ケース2は、詳しくは後述するホイールハブ51の外周側とベアリング支持部2Aaの先端内周側とがシールリング(シール部材)55によりシールされることで、オイルが封入される密封構造を構成している。なお、規制部2Abは、ケース2に形成されている突起状でなくてもよく、例えばスナップリングなどであってもよい。
【0027】
上記メインケース2A内に配設されたモータ3は、メインケース2Aに固定されるステータ4と、中心軸25に支持されるロータハブ7上に固定されたロータ5とを有して構成されており、ロータ5に永久磁石が埋設された、いわゆるIPMモータからなる。ステータ4は、多数の鋼板が積層されて構成され、ステータ巻線が埋設されるステータ鋼板4aを有しており、該ステータ鋼板4aは、ボルト12によってケース2に締結されている。また、ステータ4は、ステータ鋼板4aの軸方向両側に、ステータ巻線を折り返すために該ステータ鋼板4aから突出して形成されたコイルエンド4b,4bを有している。
【0028】
一方、上記ロータ5は、ステータ鋼板4aと同様に鋼板が積層され、例えば永久磁石が埋設された円筒状のロータコア5aを有している。ロータコア5aの軸方向の両側は、エンドプレート6,6を介してロータハブ7にカシメられており、つまりロータ5は、ロータハブ7と一体的に回転する。なお、ケースカバー2B側にあるエンドプレート6からは、羽根状のフィン6aがコイルエンド4bの側方まで延設されており、ロータ5が回転すると、フィン6aによりケース2内の下方に溜まったオイルを掻き上げて、モータ3の上部にもオイルをかけてモータ3を全体的に冷却する。
【0029】
上記ロータハブ7の軸方向におけるケースカバー2B側の内周側には、レゾルバ30が配設されている。レゾルバ30は、ロータハブ7に固着されたレゾルバロータ31と、ケースカバー2Bに固着されたレゾルバステータ32と、を有して構成されており、ロータ5の回転位置(位相)を検出して、その信号がモータ制御に用いられる。なお、レゾルバ30は、モータ3の回転数を検出することができるため、後述の減速プラネタリギヤ40の減速比を乗算することで、車輪200の回転数も検出することが可能である。
【0030】
上記中心軸25は、詳しくは後述する減速プラネタリギヤ40及びモータ3の中心上に軸方向に跨って配置されており、一端がボールベアリングb1によりケースカバー2Bに対して回転自在に支持されていると共に、他端がボールベアリングb2により詳しくは後述する出力軸50及びハブベアリング52を介してケース2に対して回転自在に支持されている。中心軸25は、一端側の外周部分に、上記ロータハブ7が接合される接合部25aが形成されており、他端側(ホイール100側)の外周部分に、減速プラネタリギヤ40を構成するサンギヤ41が形成されている。
【0031】
減速プラネタリギヤ40は、上記サンギヤ41と、該サンギヤ41に噛合する大径ピニオン44b及び該大径ピニオン44bよりも小径に形成された小径ピニオン44aを有するステップドピニオン44と、該ステップドピニオン44を回転自在に支持するキャリヤ42と、該小径ピニオン44aに噛合するリングギヤ45と、を有して構成されている。キャリヤ42は、出力軸50のフランジ部50dと、側板42aと、該側板42aから該フランジ部50dまで架け渡されたブリッジ42bとを有して構成されており、ステップドピニオン44を、側板42aとフランジ部50dとに架け渡されたピニオンシャフト43によって回転自在に支持すると共に、出力軸50にフランジ部50dを介して駆動連結されている。
【0032】
上記ステップドピニオン44は、大径ピニオン44bを軸方向の出力軸50側(ホイール100側)に、小径ピニオン44aを軸方向のモータ3側に、それぞれ軸方向に並設された形で有している。従って、減速プラネタリギヤ40の外形としては、軸方向の小径ピニオン44a側が小径な段差状になっており、上記モータ3のロータ5は、軸方向の大径ピニオン44bに対して小径ピニオン44a側に配置され、その段差状における小径な外径部分の外周側、つまり小径ピニオン44aの外径側に、径方向から視て上記モータ3のロータ5の一部が重なるように該ロータ5が配置されている。
【0033】
上記小径ピニオン44aとモータ3のロータ5との径方向の間には、内周側に歯面が形成されたリングギヤ45のギヤ部45aが配置されている。該リングギヤ45は、ギヤ部45aの軸方向の大径ピニオン44b側の端部から該大径ピニオン44bの外形に沿って該大径ピニオン44bの外周側まで延びる延在部として、フランジ部45b及びドラム部45cを有しており、ドラム部45cの外周側にはスプライン部45sが形成されている。
【0034】
上記リングギヤ45のフランジ部45bは、大径ピニオン44bの側面とモータ3のロータ5の側面との軸方向の間にあって、ギヤ部45aの大径ピニオン44b側の端部から外周側に向かってフランジ状に立ち上がるように形成されている。また、上記リングギヤ45のドラム部45cは、大径ピニオン44bの外周面とステータ4の軸方向のホイール側のコイルエンド4bとの径方向の間にあって、フランジ部45bの外周側端部から軸方向のホイール側に向かってドラム状に延びるように形成されている。
【0035】
即ち、リングギヤ45は、ギヤ部45aと延在部としてのフランジ部45b及びドラム部45cが、段差状の外形であるステップドピニオン44の外形に沿って配置され、かつ段差状の内側形状であるモータ3のロータ5及びコイルエンド4bの内側に沿って配置され、つまりステップドピニオン44、リングギヤ45、モータ3が無駄なスペースを形成することなく、互いに近接して配置される。
【0036】
上述のようにリングギヤ45のドラム部45cの外周側には、スプライン部45sが形成されており、該スプライン部45sは、径方向から視て大径ピニオン44bに重なる位置に配置されると共に、連結部材60のスプライン部60sにスプライン結合されて回転方向に駆動連結され、かつスナップリング61により軸方向に固定され、つまりリングギヤ45と連結部材60とは、略々一体的に固定されている。
【0037】
連結部材60は、大まかに、径方向に延びるフランジ状のフランジ部60aと、該フランジ部60aの外周側から軸方向のモータ3側に延設されたドラム部60bとを有しており、該ドラム部60bの先端部分には、リングギヤ45にスプライン結合されるスプライン部60sが形成されている。一方のフランジ部60aは、その側面60aSが、メインケース2Aの内面、詳細にはベアリング支持部2Aaの側面2AS1に密着する形で内周側まで延設されており、複数(例えば6本)のボルト(固定部材)65によってケース2に対して固定されている。即ち、連結部材60はケース2に対して連結されて固定されており、上記リングギヤ45は、スプライン部60s、45sを介してケース2に対して回転不能に固定されている構造となる。
【0038】
また、連結部材60のフランジ部60aの内径側端部には抜け止め部60dが形成されており、該抜け止め部60dは、詳しくは後述するハブベアリング52のアウターレース52aの側面に軸方向の減速プラネタリギヤ40側から当接すると共に外周端部に嵌合して、該ハブベアリング52をメインケース2Aのベアリング支持部2Aaに対して、軸方向の減速プラネタリギヤ40側から抜け止めしている。なお、抜け止め部60dは、アウターレース52aの外周面及び側面に密着して嵌合されているが、少なくともアウターレース52aの側面を抑えて、メインケース2Aとの間にハブベアリング52を挟み込める形状であれば足りる。
【0039】
なお、抜け止め部60dの更に内周側にあって、ハブベアリング52と後述の出力軸50のフランジ部50dとの間には、スペーサ62が介在されて、出力軸50の軸方向位置を位置決め規制している。
【0040】
一方、上記出力軸50は、上述したように、軸方向の減速プラネタリギヤ40側の端部に、キャリヤ42の一部を構成するフランジ状のフランジ部50dが形成されており、該フランジ部50dの減速プラネタリギヤ40とは軸方向反対側が大径な大径部50cとして形成され、中間部分が大径部50cよりも小径となる小径部50bとして形成され、更に、先端部分に小径部50bよりも小径な先端部50aが形成されている。該出力軸50は、フランジ部50dを介して減速プラネタリギヤ40のキャリヤ42からの回転を出力する。
【0041】
上記出力軸50の小径部50bの外周面には、スプライン部50sが形成されており、該スプライン部50sにはホイールハブ51の内周面に形成されたスプライン部51sがスプライン嵌合されている。該ホイールハブ51は、出力軸50の先端部50aにナット53が螺合されることにより抜け止め固定されている。
【0042】
上記ホイールハブ51の中空状に形成されたスリーブ部51aの外周側には、メインケース2Aのベアリング支持部2Aaとの間に、アウターレース52a、インナーレース52b、及びそれらの間に介在する複数のボール52cを有するハブベアリング52が嵌合されており、ハブベアリング52は、出力軸50及びホイールハブ51をケース2に対して回転自在に支持する。なお、該ホイールハブ51のハブ部51bには、図示を省略した車輪のホイールやブレーキディスクなどがボルト等によって締結される。
【0043】
上記ホイールハブ51のスリーブ部51aの外周面と、上記メインケース2Aのベアリング支持部2Aaの先端内周面との間には、シールリング55が配設されており、ケース2の密封性の確保、及び外部からの異物侵入の防止が図られている。該シールリング55は、ハブベアリング52に対して減速プラネタリギヤ40とは軸方向反対側に配置されており、かつ該ハブベアリング52との間に空間Xを形成している。
【0044】
上記ハブベアリング52のアウターレース52aの外周面52Sは、メインケース2Aのベアリング支持部2Aaの内周面2AS2に嵌合されている。該メインケース2Aの内周面2AS2には、上記出力軸50の軸心AXよりも上方側にあって、該軸心AXの略々真上に、軸方向に向けて形成された軸方向溝2Acが形成されている。該軸方向溝2Acは、上記アウターレース52aの外周面52Sによって下方側の開口部分が閉塞されることで軸方向に向けられた軸方向油路P2を形成する。
【0045】
また、該メインケース2Aのベアリング支持部2Aaの側面2AS1には、上記出力軸50の軸心AXよりも上方側にあって、該軸心AXの略々真上に向かって、径方向に向けて形成された径方向溝2Adが形成されている。該径方向溝2Adは、上記連結部材60のフランジ部60aの側面60aSによって減速プラネタリギヤ40側の開口部分が閉塞されることで径方向に向けられた径方向油路P1を形成する。上記軸方向溝2Acの減速プラネタリギヤ40側の端部と径方向溝2Adの下方側端部とは、連続するように形成されており、つまり径方向油路P1は軸方向油路P2連通し、かつ外周側(上方側)に開口して、連結部材60の外周側の空間に連通するように構成されている。
【0046】
該連結部材60のフランジ部60aの外周側にあるドラム部60bには、
図2に示すように、ボルト65,65の間に位置する例えば周方向の6か所が内周側に凹状に凹んだ凹部として形成されている。この6カ所の凹部のうち、径方向溝2Ad(径方向油路P1)を挟んで両側に配置されて該連結部材60のフランジ部60aをメインケース2Aに固定するための2つのボルト(固定部材)65,65の間に位置する凹部は、両端部に対して中央が下方側に凹んだ配置となり、上方から流れてくる潤滑油を溜め得る油溜め部60cとして構成されると共に、径方向油路P1に連通している。
【0047】
以上のように構成されたインホイールモータ駆動装置1
1にあって、例えば不図示の制御部が運転者のアクセル操作等に基づきモータ3の力行制御を開始すると、電源(バッテリ)及びインバータ回路等から該モータ3のステータ4に電力が供給され、ロータ5が回転駆動される。すると、モータ3の出力回転がロータハブ7を介して中心軸25に伝達され、サンギヤ41が回転駆動されることで、減速プラネタリギヤ40において、回転が固定されたリングギヤ45を介してキャリヤ42が減速回転とされ(つまりモータ3の出力回転を減速回転に変速し)、そのキャリヤ42の減速回転が、減速されたモータ3の駆動力として出力軸50及びホイールハブ51に伝達され、駆動回転として車輪200が回転駆動されることになる。
【0048】
反対に、例えば不図示の制御部が運転者のアクセル操作やブレーキ操作等に基づき回生制御を開始した場合は、出力軸50及びホイールハブ51が車両の慣性力等により回転駆動され、減速プラネタリギヤ40のキャリヤ42に逆入力される形で、回転が固定されたリングギヤ45を介して中心軸25のサンギヤ41が増速回転され、ロータハブ7を介してロータ5が回転駆動され、ステータ4を負電圧とすることでロータ5の回転が該ステータ4に逆起電力が作用し、インバータ回路等を介して電源に電力として供給されて、電源の充電がなされる。
【0049】
このようにモータ3のロータ5が回転されると、上述のエンドプレート6から延びるフィン6a等によってケース2の下方に溜まっている潤滑油が上方に向けて掻き上げられる。掻き上げられた潤滑油は、例えば図示を省略した油路を通って中心軸25の内部の油路に導かれ、同じく回転される中心軸25の外周に向けて飛散される。
【0050】
中心軸25から飛散された潤滑油は、ステップドピニオン44に向けて飛散されると共に、その一部がレシーバ49によって集められ、キャリヤ42の側板42aに形成された油路a1に導かれ、更に、ピニオンシャフト43に形成された油路a2に導かれ、油路a3から、ステップドピニオン44とピニオンシャフト43との間に飛散されて、それらの摺動部分を潤滑する。
【0051】
このようにステップドピニオン44を潤滑した潤滑油は、リングギヤ45と連結部材60とのスプライン連結された部分を通って該連結部材60の外周側に導かれる。該連結部材60の外周側に導かれた潤滑油の一部は、上述した連結部材60の油溜め部60c(
図2参照)に溜められる。
【0052】
このように油溜め部60cに溜まった潤滑油は、該径方向油路P1に導かれ、該径方向油路P1に導かれた潤滑油は、
図1に示すように、軸方向油路P2に導かれて、ハブベアリング52とシールリング55との間の空間Xに導かれる。そして、アウターレース52aとインナーレース52bとの間を通って複数のボール52cを潤滑しつつ、軸方向の減速プラネタリギヤ40側におけるアウターレース52aとインナーレース52bとの開口部分の油路P3を介して連結部材60とスペーサ62との間の隙間に導かれ、ケース2の下方側に向けて排出される。
【0053】
つまりハブベアリング52に対する潤滑油の供給経路としては、径方向油路P1、軸方向油路P2、空間Xで構成されており、ハブベアリング52からの潤滑油の排出経路としては、軸方向の減速プラネタリギヤ40側におけるアウターレース52aとインナーレース52bとの開口部分の油路P3、連結部材60とスペーサ62との間の隙間で構成される。
【0054】
なお、本第1の実施の形態においては、径方向油路P1及び軸方向油路P2が出力軸50の軸心AXよりも上方側に配置されており、これら径方向油路P1及び軸方向油路P2が潤滑油の供給経路となっているが、反対に径方向油路及び軸方向油路を出力軸50の軸心AXよりも下方側に配置し、軸方向の減速プラネタリギヤ40側におけるアウターレース52aとインナーレース52bとの開口部分の油路P3を潤滑油の供給経路とし、下方側に配置された径方向油路及び軸方向油路を潤滑油の排出経路としてもよい。
【0055】
以上のような本インホイールモータ駆動装置1
1によると、ハブベアリング52とケース2との間にあって軸方向に配置され、シールリング55とハブベアリング52との間の空間Xに連通する軸方向油路P2が形成されていると共に、ケース2と連結部材60との間にあって径方向に配置され、軸方向油路P2と連通し、かつ外周側に開口する径方向油路P1が形成されているので、ケース2に対して出力軸50及びホイールハブ51を回転自在に支持するハブベアリング52を、シールリング55によってシールされたケース2の内部に配置することが可能でありながら、ハブベアリング52に対する潤滑油の供給経路と排出経路とを分けることができ、ハブベアリング52における潤滑油の循環効率を向上することができる。
【0056】
また、軸方向油路P2は、ケース2に形成された軸方向溝2Acがハブベアリング52の外周面52Sで閉塞されることで形成され、径方向油路P1は、ケース2に形成された径方向溝2Adが連結部材60のフランジ部60aの側面60aSで閉塞されることで形成されるので、ケース2に軸方向溝2Ac及び径方向溝2Adを形成するだけの簡易な加工で、軸方向油路P2及び径方向油路P1を構成することができる。
【0057】
また、軸方向油路P2及び径方向油路P1は、出力軸50の軸心AXよりも上方側に配置されているので、軸方向油路P2及び径方向油路P1を潤滑油の供給経路とすることができ、ハブベアリング52における潤滑油の循環効率を向上することができる。
【0058】
更に、連結部材60のドラム部60bは、周方向における2つのボルト65の間にあって(
図2参照)、径方向油路P1に連通すると共に油を溜め得る油溜め部60cを有しているので、ドラム部60bの上方に導かれた潤滑油を集めて効率的にハブベアリング52へ供給することができる。
【0059】
そして、シールリング55とハブベアリング52との間の空間Xが、出力軸50及びホイールハブ51をスプライン嵌合するスプライン部50s,51sの外周側に配置されているので、例えば貫通孔などの油路を形成することが困難であるが、軸方向油路P2及び径方向油路P1により、シールリング55とハブベアリング52との間の空間Xに潤滑油を供給すること(軸方向油路P2及び径方向油路P1が軸心AXよりも下方側に配置されている場合は、シールリング55とハブベアリング52との間の空間から潤滑油を排出すること)ができ、ハブベアリング52における潤滑油の循環効率を向上することができる。
【0060】
<第2の実施の形態>
つづいて、上記第1の実施の形態を一部変更した第2の実施の形態について
図3に沿って説明する。なお、本第2の実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態と同様な部分に、同符号を付し、その説明を省略する。
【0061】
本第2の実施の形態においては、上述した第1の実施の形態に比して、径方向油路P1及び軸方向油路P2(径方向溝2Ad及び軸方向溝2Ac)の位置を変更したものである。
【0062】
詳細には、
図3に示すように、本第2の実施の形態における径方向溝2Ad及び軸方向溝2Ac(つまり径方向油路P1及び軸方向油路P2)は、メインケース2Aにおいて出力軸50の軸心AXよりも上方側に形成されており、鉛直方向(上下方向)VDに対して所定角度θだけ周方向にオフセットされて、つまり斜めに傾斜して形成されている。また、メインケース2Aにおいて、径方向溝2Adの上方側の開口した部分における周方向の上記鉛直方向VDとは反対側には、該開口から上方に突出した突出部2Aeが形成されている。
【0063】
このように構成されたメインケース2Aでは、矢印Yで示すように、メインケース2Aと連結部材60との間にあって、上方から導かれた潤滑油が突出部2Aeに堰き止められる形で径方向油路P1に導かれる。これにより、径方向油路P1に効率的に潤滑油を導くことができ、軸方向油路P2を介して空間X(
図1参照)に効率的に潤滑油を供給することができて、つまり潤滑油を効率的にハブベアリング52へ供給することができる。
【0064】
なお、本第2の実施の形態のこれ以外の構成や効果は、第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0065】
なお、本第2の実施の形態では、径方向溝2Ad及び軸方向溝2Ac(径方向油路P1及び軸方向油路P2)をメインケース2Aに形成したものを説明したが、勿論、連結部材やハブベアリングのアウターレースに溝を形成したものであってもよい。この場合は、連結部材に突出部を設けることが好ましい。
【0066】
<第3の実施の形態>
つづいて、上記第1の実施の形態を一部変更した第3の実施の形態について
図4に沿って説明する。なお、本第3の実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態と同様な部分に、同符号を付し、その説明を省略する。
【0067】
本第3の実施の形態においては、上述した第1の実施の形態に比して、大まかに、レゾルバ30をポテンショセンサ130に変更し、減速プラネタリギヤ40をシングルピニオンプラネタリギヤからなる減速プラネタリギヤ(プラネタリギヤ装置)140に変更し、連結部材60をフランジ状の連結部材160に変更し、ハブベアリング52を2つのボールベアリング152A,152Bからなるハブベアリングユニット(ベアリング)152に変更したものである。また、
図4中のモータ3の上方には、モータ3のステータ4のコイルに接続されるコネクタ70が配設されている。
【0068】
詳細には、本第3の実施の形態に係るインホイールモータ駆動装置1
2は、
図4に示すように、ロータ5を支持するロータハブ7に欠歯7aが形成されており、該欠歯7aの有無を検知するポテンショセンサ130を備えている。ポテンショセンサ130は、欠歯7aに対向配置されたセンサ部131と、該センサ部131を固定支持すると共にケースカバー2Bに密着して固定されている第1カバー132と、不図示の配線等を覆うように第1カバー132に固着される第2カバー133とを有しており、これら第1カバー132及び第2カバー133がボルト135によって共締めされることでケースカバー2Bに固着される。
【0069】
一方、減速プラネタリギヤ140は、上述のようにシングルピニオンプラネタリギヤからなり、中心軸25に形成されたサンギヤ141と、該サンギヤ141に噛合するピニオン144を、ピニオンシャフト143を介して回転自在に支持するキャリヤ142と、該ピニオン144に噛合するリングギヤ145と、を有して構成されている。キャリヤ142は、出力軸50のフランジ部50dと、側板142aと、該側板142aから該フランジ部50dまで架け渡されたブリッジ142bとを有して構成されており、ピニオン144を、側板142aとフランジ部50dとに架け渡されたピニオンシャフト143によって回転自在に支持すると共に、出力軸50にフランジ部50dを介して駆動連結されている。
【0070】
上記リングギヤ145は、ホイール側の端部内周側にスプライン145sが形成されており、連結部材160の外周側に形成されたスプライン160sにスプライン嵌合すると共にスナップリング161により軸方向に固定されている。これにより、リングギヤ145は、連結部材160に支持されている。
【0071】
連結部材160は、略々全体がフランジ状のフランジ部160aとして構成されており、該フランジ部160aの内径側端部には抜け止め部160dが形成されている。該抜け止め部160dは、詳しくは後述するハブベアリングユニット152における減速プラネタリギヤ140側のボールベアリング152Bのアウターレース152aの側面に軸方向の減速プラネタリギヤ140側から当接すると共に外周端部に嵌合して、該ハブベアリングユニット152をメインケース2Aのベアリング支持部2Aaに対して、軸方向の減速プラネタリギヤ140側から抜け止めしている。
【0072】
一方、上記出力軸50の小径部50bの外周面には、スプライン部50sが形成されており、該スプライン部50sにはホイールハブ51の内周面に形成されたスプライン部51sがスプライン嵌合されている。該ホイールハブ51は、出力軸50に対し、ワッシャ81及びスリーブ82を介してピン83で抜け止めされることにより固定されている。
【0073】
上記ハブベアリングユニット152は、2つのボールベアリング152A及びボールベアリング152Bからなり、それぞれのボールベアリング152A,152Bは、アウターレース152a、インナーレース152b、及びそれらの間に介在する複数のボール152cを有している。ハブベアリングユニット152は、出力軸50の外周側とメインケース2Aのベアリング支持部2Aaとの間に嵌合されており、出力軸50及びホイールハブ51をケース2に対して回転自在に支持する。
【0074】
上記ハブベアリングユニット152の2つのアウターレース152aの外周面152Sは、メインケース2Aのベアリング支持部2Aaの内周面2AS2に嵌合されている。該メインケース2Aの内周面2AS2には、上記出力軸50の軸心AXよりも上方側にあって、該軸心AXの略々真上に、軸方向に向けて形成された軸方向溝2Acが形成されている。該軸方向溝2Acは、上記アウターレース152aの外周面152Sによって下方側の開口部分が閉塞されることで軸方向に向けられた軸方向油路P2を形成する。
【0075】
また、該メインケース2Aのベアリング支持部2Aaの側面2AS1には、上記出力軸50の軸心AXよりも上方側にあって、該軸心AXの略々真上に向かって、径方向に向けて形成された径方向溝2Adが形成されている。該径方向溝2Adは、上記連結部材160のフランジ部160aの側面160aSによって減速プラネタリギヤ140側の開口部分が閉塞されることで径方向に向けられた径方向油路P1を形成する。上記軸方向溝2Acの減速プラネタリギヤ140側の端部と径方向溝2Adの下方側端部とは、連続するように形成されており、つまり径方向油路P1は軸方向油路P2と連通し、かつ外周側(上方側)に開口するように構成されている。
【0076】
以上のように構成されたインホイールモータ駆動装置1
2にあって、リングギヤ145の外周側からメインケース2Aと連結部材60との間に溜まった潤滑油は、該径方向油路P1に導かれ、該径方向油路P1に導かれた潤滑油は、軸方向油路P2に導かれて、ハブベアリングユニット152とシールリング55との間の空間Xに導かれる。そして、2つのアウターレース152a及びインナーレース152bの間を通って複数のボール152cを潤滑しつつ、軸方向の減速プラネタリギヤ140側におけるアウターレース152aとインナーレース152bとの開口部分の油路P3を介して、ケース2の下方側に向けて排出される。
【0077】
つまりハブベアリングユニット152に対する潤滑油の供給経路としては、径方向油路P1、軸方向油路P2、空間Xで構成されており、ハブベアリングユニット152からの潤滑油の排出経路としては、軸方向の減速プラネタリギヤ140側における1アウターレース52aと1インナーレース52bとの開口部分の油路P3で構成される。
【0078】
なお、本第3の実施の形態においても、径方向油路P1及び軸方向油路P2が出力軸50の軸心AXよりも上方側に配置されており、これら径方向油路P1及び軸方向油路P2が潤滑油の供給経路となっているが、反対に径方向油路及び軸方向油路を出力軸50の軸心AXよりも下方側に配置し、軸方向の減速プラネタリギヤ140側におけるアウターレース152aとインナーレース152bとの開口部分の油路P3を潤滑油の供給経路とし、下方側に配置された径方向油路及び軸方向油路を潤滑油の排出経路としてもよい。
【0079】
以上のような本インホイールモータ駆動装置1
2によると、第1の実施の形態と同様に、ハブベアリングユニット152とケース2との間にあって軸方向に配置され、シールリング55とハブベアリングユニット152との間の空間Xに連通する軸方向油路P2が形成されていると共に、ケース2と連結部材160との間にあって径方向に配置され、軸方向油路P2と連通し、かつ外周側に開口する径方向油路P1が形成されているので、ケース2に対して出力軸50及びホイールハブ51を回転自在に支持するハブベアリングユニット152を、シールリング55によってシールされたケース2の内部に配置することが可能でありながら、ハブベアリングユニット152に対する潤滑油の供給経路と排出経路とを分けることができ、ハブベアリングユニット152における潤滑油の循環効率を向上することができる。
【0080】
なお、インホイールモータ駆動装置1
2のこれ以外の構成や効果は、第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0081】
なお、以上説明した第1乃至第3の実施の形態においては、減速プラネタリギヤがモータ3の回転を減速して出力軸50に出力するものを説明したが、例えばキャリヤを中心軸25に駆動連結し、サンギヤを出力軸50に駆動連結することで、モータ3の回転を増速するプラネタリギヤ装置としても本発明を適用し得る。
【0082】
また、以上説明した第1乃至第3の実施の形態において、モータ3をIPMモータで構成したものを説明したが、これに限らず、SPMモータやリラクタンスモータなどを用いても構わず、つまりモータ3はどのような種類のモータであっても構わない。
【0083】
また、本第1乃至第3の実施の形態に係るインホイールモータ駆動装置1
1,1
2は、基本的に車両進行方向に対する左側の車輪に搭載されるものとなるが、当然に左右車輪にそれぞれ搭載されるべきものであり、右側の車輪に搭載されるインホイールモータ駆動装置1
1,1
2は、
図1及び
図4では左右方向が逆(鏡面に写した形)になるものである。
【0084】
また、以上説明した第1乃至第3の実施の形態においては、駆動装置として、車輪のホイールの内側に取付けられるインホイールモータ駆動装置を一例として説明したが、ハイブリッド車両用のハイブリッド駆動装置や電気車両用の電動駆動装置など、ステップドピニオンを有するプラネタリギヤ装置と回転電機とを備えた駆動装置であれば、どのような駆動装置であっても本発明を適用し得る。