【実施例】
【0076】
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
1 (メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体の製造
[参考製造例1]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)31g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)27g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を87g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:31:27:40
(注1)IPA 関東化学株式会社製
(注2)V−601 和光純薬工業株式会社製
(注3)X−24−8201 信越化学工業社製
(注4)EA 関東化学株式会社社製
(注5)HEMA 関東化学株式会社社製
(注6)MAPTAC エボニック・デグサ・ジャパン株式会社製,50%水溶液
【0077】
[参考製造例2]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)50gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−22−174DX)(注7)40g、エチルアクリレート(注4)31g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)27g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)4g、イソプロパノール(注1)170gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を90g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−22−174DX=2:31:27:40
(注7)X−22−174DX 信越化学工業社製
【0078】
[参考製造例3]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−22−174ASX)(注8)40g、エチルアクリレート(注4)31g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)27g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を83g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−22−174ASX=2:31:27:40
(注8)X−22−174ASX 信越化学工業社製
【0079】
[参考製造例4]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40.4g、エチルアクリレート(注4)27.3g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)31.3g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を86g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:27.3:31.3:40.4
【0080】
[参考製造例5]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)50gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(注4)26g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)30g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)8g、イソプロパノール(注1)120gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を83g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=4:26:30:40
【0081】
[参考製造例6]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)20g、エチルアクリレート(注4)41.5g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)36.5g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を86g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:41.5:36.5:20
【0082】
[参考製造例7]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)50gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)50g、エチルアクリレート(注4)23g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)25g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)4g、イソプロパノール(注1)100gを3〜4時間かけて添加した。次いで、IPAに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を96g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:23:25:50
【0083】
[参考製造例8]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)31g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)27g、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド(DADMAC)(注9)3.34g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を87g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
DADMAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:31:27:40
(注9)DADMAC 東京化成工業株式会社製,60%水溶液
【0084】
[参考製造例9]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)30g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)27g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)6g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を89g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、11℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=3:30:27:40
【0085】
[参考製造例10]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)30g、エチルアクリレート(EA)(注4)35g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)32g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)6g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を88g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、11℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=3:35:32:30
【0086】
[参考製造例11]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)30g、エチルアクリレート(EA)(注4)36g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)32g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を88g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、11℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:36:32:30
【0087】
[参考製造例12]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)30g、エチルアクリレート(EA)(注4)37g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)32g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を90g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、10℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:37:32:30
【0088】
[参考製造例13]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−22−174DX)(注7)30g、エチルアクリレート(EA)(注4)36g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)32g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を86g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、11℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−22−174DX=2:36:32:30
【0089】
[参考製造例14]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)16g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)42g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を91g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、30℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:16.2:42.4:40.4
【0090】
[参考製造例15]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)27g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)31g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を88g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、15℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:27.3:31.3:40.4
【0091】
[参考製造例16]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)20.2g、エチルアクリレート(EA)(注4)65.7g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)13.1g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を87g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、−10℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:65.7:13.1:20.2
【0092】
実施例1〜10及び比較例1〜7:ヘアミスト
下記表1、2に示すヘアミストを下記製造方法により調整し、(イ)滑らかさ、(ロ)さらさら感、(ハ)しっとり感、(ニ)弾力感(ハリコシ感)、(ホ)べたつきのなさの各項目について、以下に示す評価方法及び判定基準により評価判定し、結果を合わせて表1、2に示した。上記実施例1〜10、比較例1〜7は全て25℃における粘度が5〜300mPa・sの範囲に入るものであった。なお、粘度値は芝浦システム社製単一円筒型回転粘度計ビスメトロンVS−A1を用いて、1号ローターで30回転、30秒後の粘度値を測定した。
【0093】
【表1】
【0094】
(※1)LIPIDURE HM−600(日油社製)
(※2)GENAMIN STAC(クラリアント・ジャパン社製)
(※3)EMALEX GWIS−150(日本エマルジョン社製)
(※4)SM8904 Cosmetic Emulsion(東レ・ダウコーニング社製)
(※5)SILSTYLE 401(東レ・ダウコーニング社製)
(※6)BY22−050A(東レ・ダウコーニング社製)
(※7)FZ−4188(東レ・ダウコーニング社製)
(※8)ペリセア L−30(旭化成ケミカルズ社製)
【0095】
【表2】
【0096】
(製造方法)
A:成分1〜2を均一に混合する。
B:成分3〜8を均一に混合する。
C:成分9〜10を均一に混合する。
D:AにBを添加し、均一に混合する。
E:DにC、11〜16を順次添加し、均一混合した。
F:Eをアトマイザー容器に充填し、ヘアミストを得た。
【0097】
〔評価項目(イ)〜(ホ)の評価方法〕
化粧品評価専門パネル10名に、実施例及び比較例のヘアミストを、洗髪後、タオルドライした髪に使用してもらい、その後ドライヤーで十分に乾燥させ、(イ)滑らかさ、(ロ)さらさら感、(ハ)しっとり感、(ニ)弾力感(ハリコシ感)、(ホ)べたつきのなさの各項目について、各自が以下の評価基準(I)に従って5段階に官能評価し、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準(II)に従って判定した。
(イ)滑らかさは仕上がりの手触り(感触)を評価し、(ロ)さらさら感は一部の毛髪の束を耳の高さ以上に持ち上げ、少しずつ手から離し、自重で下に落ちる際のほぐれ感(束感が無く、一本一本で流れ落ちる)を評価してもらった。(ハ)しっとり感は仕上がりの感触を評価し、(ニ)弾力感(ハリコシ感)は頭頂部で毛髪を左右に分けた際の分け目部分の毛髪のふんわり感及びその部分の毛髪を手で軽く押しつけた場合の毛髪の戻り具合(弾力性)を目視にて評価してもらった。(ホ)べたつきのなさについては、乾燥後の毛髪表面を手で触った際に、手にヘアミストがついてしまい、手の表面にべたつきやぬるぬる等を感じるかを評価してもらった。
【0098】
評価基準(I)
[評価結果] :[評点]
非常に良好 : 5点
良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
評価基準(II)
[評点の平均点] :[判定]
4.5以上 : ◎
3.5以上4.5未満 : ○
1.5以上3.5未満 : △
1.5未満 : ×
【0099】
表1、2の結果から明らかなように、実施例1〜10のヘアミストは、比較例1〜7と比べ、各成分の特性が十二分に発揮されるため、全ての評価項目において優れた結果であった。
一方、成分(A)を含有しなかった比較例1は、成分(B)の効果に大きく依存してしまうため、毛髪にしっとり感は出るものの、さらさら感に欠け、また弾力感(ハリコシ感)は一切感じられないものであった。
また成分(A)を含有していない代わりに成分(B)を増量した比較例2は、しっとり感が出すぎてしまうためにさらさら感も無く、さらに弾力感(ハリコシ感)も重さに伴い、満足できるものが得られなかった。
成分(B)を含有しない比較例3は、しっとり感が足りずに、毛髪が乾燥しているような感触になってしまい、成分(B)を含有しない代わりに成分(A)を増量した比較例4は、成分(A)の感触に依存してしまうため、さらさら感、しっとり感の両方で満足できるものではなく、毛髪表面が硬く感じられてしまった。
成分(B)の代わりにジメチコン100万mPa・sを含有した比較例5は、仕上がりのしっとり感はあるが、さらさら感に劣るものであり、さらに、そのジメチコン100万mPa・sを増量した比較例6は、束になりやすくさらさら感に劣るもので、べたつきのなさも満足いくものではなかった。
さらに成分(B)を比較例5のジメチコンよりも低粘度のジメチコン10万mPa・sに置き換えた比較例7は、滑らかさ、弾力感(ハリコシ感)については概ね良好な結果となったが、さらさら感で満足できるものではなかった。
【0100】
実施例11:ミスト状ヘアトリートメント
(成分) (%)
1.塩化ジイソステアリルジメチルアンモニウム
75%混合物(※9) 0.2
2.塩化ステアリルトリメチルアンモニウム
80%混合物(※2) 0.3
3.エタノール 25
4.オクチルドデカノール 0.5
5.イソステアリン酸ポリオキシエチレン
(60モル)硬化ヒマシ油(※10) 0.5
6.プロピレングリコール 10
7.ミリスチン酸イソプロピル 0.1
8.N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・
2−オクチルドデシル)(※11) 0.1
9.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
10.ヒドロキシプロリン 0.2
11.加水分解シルク 1
12.加水分解ダイズペプチド 0.5
13.参考製造例12の(メタ)アクリル
シリコーン系グラフト共重体 0.2
14.エタノール 5
15.(ビスイソブチルPEG−14/アモジメチコン)
コポリマー(※12) 0.1
16.精製水 残 量
17.香料 0.03
(※9)アーカード2HP−75(ライオン・アクゾ社製)
(※10)EMALEX GWIS−160(日本エマルジョン社製)
(※11)エルデュウPS−203(味の素社製)
(※12)SILSTYLE 104(東レ・ダウコーニング社製)
【0101】
(製造方法)
A:成分1〜9を混合する。
B:成分13〜14を均一混合する。
C:成分10〜12、15〜16を均一混合する。
D:CにAを添加し、混合する。
E:Dに成分17、Bを添加し、混合する。
F:上記混合物をアトマイザー容器に充填し、ミスト状ヘアトリートメントを得た。
【0102】
実施例11のミスト状ヘアトリートメントは、「滑らかさ」、「さらさら感」、「しっとり感」、「弾力感(ハリコシ感)」、「べたつきのなさ」、の全ての項目に優れたミスト状ヘアトリートメントであり、25℃における粘度は10mPa・sであった。
【0103】
実施例12:乳液状ヘアトリートメント
(成分) (%)
1.ポリオキシエチレン(40モル)硬化ヒマシ油(※13) 0.5
2.セトステアリルアルコール 0.5
3.ベヘニルアルコール 0.2
4.ジメチルポリシロキサン(10mPa・s) 5
5.プロピレングリコール 10
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
7.ローズヒップ油 0.1
8.塩化アルキルトリメチルアンモニウム
81.5%液(※14) 0.3
9.N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジオクチル
ドデシル(※15) 0.3
10.N−ラウロイルサイコシンイソプロピル(※16) 0.3
11.塩化ステアリルトリメチルアンモニウム
80%混合物(※2) 0.3
12.アモジメチコン40%水溶液(※4) 5
13.精製水 残 量
14.ヒドロキシプロピルメチルセルロース(※17) 0.1
15.魚由来コラーゲン 0.5
16.セリン 0.2
17.N−アセチル−L−グルタミン 0.1
18.参考製造例9の(メタ)アクリル
シリコーン系グラフト共重体 0.5
19.エタノール 4
20.香料 0.1
(※13)マーポンHC−40A(松本油脂製薬社製)
(※14)GENAMIN KDMP−J(クラリアント・ジャパン社製)
(※15)アミテルLGOD(日本エマルジョン社製)
(※16)エルデュウSL−205(味の素社製)
(※17)メトローズ65SH4000(信越化学工業社製)
【0104】
(製造方法)
A:成分1〜11を70℃に加熱し、均一に溶解する。
B:成分13〜17を均一溶解する。
C:成分18〜19を均一に混合する。
D:AにBを添加し、混合乳化する。
E:DにC、成分12、成分20を添加し、混合する。
F:上記乳化物をディスペンサー容器に充填し、乳液状ヘアトリートメントを得た。
【0105】
実施例12の乳液状ヘアトリートメントは、「滑らかさ」、「さらさら感」、「しっとり感」、「弾力感(ハリコシ感)」、「べたつきのなさ」、の全ての項目に優れた乳液状ヘアトリートメントであり、25℃における粘度は4500mPa・sであった。
【0106】
実施例13:スプレー状ヘアトリートメント
エアゾール原液処方
(成分) (%)
1.エタノール 35
2.ジプロピレングリコール 0.3
3.精製水 残 量
4.イソステアリン酸ポリオキシエチレン
(50モル)硬化ヒマシ油(※3) 0.5
5.エタノール 10
6.椿油 0.2
7.N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・
ベヘニル・2−オクチルドデシル)(※18) 0.05
8.香料 1
9.バリン 0.1
10.テアニン 0.1
11.(ビスイソブチルPEG−14/アモジメチコン)
コポリマー(※19) 2
12.参考製造例4の(メタ)アクリル
シリコーン系グラフト共重体 0.25
13.エタノール 5
(※18)エルデュウPS−304(味の素社製)
(※19)SILSTYLE 201(東レ・ダウコーニング社製)
【0107】
(製造方法)
A:成分1〜3を均一に混合する。
B:成分4〜8を均一溶解する。
C:成分12〜13を均一に混合する。
D:AにBを添加し、均一に混合する。
E:DにC、9〜11を順次添加し、混合する。
F:Eのエアゾール原液と噴射剤(ジメチルエーテル)の質量比が45:55になるようにエアゾール缶に充填し、スプレー状ヘアトリートメントを得た。
【0108】
実施例13のスプレー状ヘアトリートメントは、「滑らかさ」、「さらさら感」、「しっとり感」、「弾力感(ハリコシ感)」、「べたつきのなさ」、の全ての項目に優れたスプレー状ヘアトリートメントであり、エアゾール原液処方の25℃における粘度は20mPa・sであった。
【0109】
実施例14:泡沫状ヘアトリートメント
エアゾール原液処方
(成分) (%)
1.ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウム
メトサルフェート80%液(※20) 0.2
2.塩化アルキルトリメチルアンモニウム
81.5%液(※14) 0.3
3.ジメチルポリシロキサン(10mPa・s) 2
4.1,3−ブチレングリコール 5
5.ポリクオタニウム−51 3.5%水溶液(※21) 0.5
6.ポリクオタニウム−10(※22) 0.5
7.ジラウロイルグルタミン酸リシンNa
29%水溶液(※8) 0.5
8.精製水 残 量
9.アモジメチコン40%水溶液(※4) 1.5
10.グリシルグリシン 0.5
11.メチルパラベン 0.3
12.参考製造例2の(メタ)アクリル
シリコーン系グラフト共重合体 0.05
13.参考製造例16の(メタ)アクリル
シリコーン系グラフト共重合体 0.05
14.エタノール 2
15.香料 0.1
(※20)DEHYQUART L80(BASF社製)
(※21)LIPIDURE−PMB(BG)(日油社製)
(※22)カチナールHC−100(東邦化学工業社製)
【0110】
(製造方法)
A:成分1〜4を均一に混合する。
B:成分5〜10を均一溶解する。
C:成分11〜15を均一に混合する。
D:BにAを添加し、均一に混合する。
E:DにCを添加し、混合する。
F:Eのエアゾール原液と噴射剤(液化石油ガス)の質量比が97:3になるようにエアゾール缶に充填し、泡沫状ヘアトリートメントを得た。
【0111】
実施例14の泡沫状ヘアトリートメントは、「滑らかさ」、「さらさら感」、「しっとり感」、「弾力感(ハリコシ感)」、「べたつきのなさ」、の全ての項目に優れた泡沫状ヘアトリートメントであり、エアゾール原液処方の25℃における粘度は15mPa・sであった。
【0112】
実施例15:本発明品のベースメイク用としての使用
次に本発明品のベースメイク用としての使用について効果を確認した。
具体的には、本発明品であるミスト状ヘアトリートメントを下記製造方法により調製し、毛髪に噴霧し、乾燥させた。その後、その上から、シリコーン含有エッセンスとして下記に示す乳液状ヘアトリートメントを塗布し、実施例1と同様の評価を行った。
[本発明品の処方・製造]:ミスト状ヘアトリートメント
(成分) (%)
1.塩化ジイソステアリルジメチルアンモニウム
75%混合物(※9) 0.2
2.塩化ステアリルトリメチルアンモニウム
80%混合物(※2) 0.3
3.エタノール 30
4.コハク酸ジオクチル(※23) 0.2
5.イソステアリン酸ポリオキシエチレン
(50モル)硬化ひまし油(※3) 0.5
6.プロピレングリコール 5
7.N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・
オクチルドデシル)(※24) 0.1
8.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
9.L−プロリン 0.3
10.イソステアロイル加水分解コラーゲンAMPD
25%水溶液(※25) 1
11.アモジメチコン40%水溶液(※4) 0.8
12.精製水 残 量
13.参考製造例5の(メタ)アクリル
シリコーン系グラフト共重合体 0.1
14.エタノール 3
15.香料 0.05
(※23)CRODAMOL OSU−LQ−(JP)(クローダジャパン社製)
(※24)エルデュウCL−202(味の素社製)
(※25)プロモイスEU−118D(成和化成社製)
【0113】
(製造方法)
A:成分1〜8を均一に混合する。
B:成分9〜12を均一に混合する。
C:成分13〜15を均一に混合する。
D:BにAを添加し、混合する。
E:DにCを添加し、混合する。
F:上記混合物をアトマイザー容器に充填し、ミスト状ヘアトリートメントを得た。
【0114】
[後から用いるシリコーン含有エッセンスの処方・製造]:乳液状ヘアトリートメント
(成分) (%)
1.ポリオキシエチレン(40モル)硬化ヒマシ油(※13) 0.5
2.セトステアリルアルコール 0.5
3.ベヘニルアルコール 0.5
4.ジメチルポリシロキサン(10mPa・s) 5
5.プロピレングリコール 10
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
7.ジフェニルジメチコン(※26) 0.5
8.グレープシードオイル 0.2
9.塩化ジイソステアリルジメチルアンモニウム
75%混合物(※9) 0.3
10.塩化ステアリルトリメチルアンモニウム
80%混合物(※2) 0.2
11.高重合ジメチコン55%水溶液(※27) 5
12.精製水 残 量
13.クエン酸 0.02
14.クエン酸ナトリウム 0.03
15.メチルパラベン 0.1
16.ヒドロキシプロピルメチルセルロース(※17) 0.1
17.ポリクオタニウム−10(※28) 0.1
18.エタノール 7
19.香料 0.1
(※26)KF−54(信越工業化学社製)
(※27)BY22−050A(東レ・ダウコーニング社製)
(※28)カチナールHC−200(東邦化学工業社製)
【0115】
(製造方法)
A:成分1〜11を70℃に加熱し、均一に溶解する。
B:成分12〜17を均一溶解する。
C:成分18〜19を均一溶解する。
D:BにAを添加し、混合乳化する。
E:DにCを加え、均一混合する。
F:上記乳化物をチューブ容器に充填し、乳液状ヘアトリートメントを得た。
【0116】
本発明品を噴霧し、十分に乾燥させることで毛髪の「滑らかさ」、「さらさら感」、「しっとり感」、「弾力感(ハリコシ感)」、「べたつきのなさ」、の全ての項目に優れ、さらに後からシリコーン含有エッセンスである乳液状ヘアトリートメントを毛髪に塗布することにより、弾力感(ハリコシ感)及びべたつきのなさを維持したまま、滑らかさ、さらさら感、しっとり感を向上させることができた。
従って、本発明品を毛髪のベースメイク用として用いることは好適であり、後に用いるヘアトリートメントの効果をより顕著に引き出すことが可能であった。