【文献】
Nokia Siemens Networks, Nokia,Reconfigurations and Search Spaces Overlap Conflicts,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #61 R1-102938,2010年 5月
【文献】
Panasonic,PDCCH with cross carrier operation,3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #60,3GPP,2010年 1月22日,R1-101249,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_60/Docs/R1-101249.zip
【文献】
LG Electronics,Issue on handling of search space collision in case of cross-carrier scheduling,3GPP TSG RAN WG1 #60bis R1-102411,2010年 4月
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数の制御チャネル候補を監視するステップは、前記制御チャネルが前記共通探索空間においてだけ受信されるという仮定のもとで行われる、請求項1に記載の方法。
前記複数の制御チャネル候補を監視することは、前記制御チャネルが前記共通探索空間においてだけ受信されるという仮定のもとで行われる、請求項8に記載の端末(UE)。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下の技術は、CDMA、FDMA、TDMA、OFDMA、SC−FDMAなどのような様々な無線接続システムに使用することができる。CDMAは、はん用地上無線接続(UTRA)又はCDMA−2000のような無線技術として具現することができる。TDMAは、世界移動体通信システム(GSM(登録商標))/一般パケット無線サービス(GPRS)/GSM(登録商標)進化用強化データ速度(EDGE)のような無線技術として具現することができる。OFDMAは、IEEE 802.11(WiFi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 80220、進化UTRA(E−UTRA)などのような無線技術として具現することができる。UTRAは、はん用移動体通信システム(UMTS)の一部である。第3世代パートナシップ(3GPP)長期進化(LTE)システムは、E−UTRAを使用する進化UMTS(E−UMTS)の一部であって、ダウンリンクにおいてOFDMAを採用し、アップリンクにおいてSC−FDMAを採用する。高度LTE(LTE−A)は、3GPP LTEの進化したバージョンである。
【0022】
説明を明確にするために、3GPP LTE/LTE−Aを中心に記述するが、これに本発明の技術的思想が制限されることはない。また、以下の説明で使用される特定用語は、本発明の理解を助けるために提供されたものであり、このような特定用語の使用は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で他の形態に変更可能である。
【0023】
図1は、無線フレームの構造を例示する図である。
【0024】
図1を参照すると、無線フレームは10個のサブフレームを含む。サブフレームは時間領域において2つのスロットを含む。サブフレームを送信する時間が送信時間間隔(TTI)と定義される。例えば、1サブフレームは、1msの長さを有することができ、1スロットは0.5msの長さを有することができる。1スロットは、時間領域において、複数のOFDM又はSC−FDMAシンボルを有する。3GPP LTEは、ダウンリンクにおいてOFDMAを使用し、アップリンクにおいてSC−FDMAを使用するため、OFDM又はSC−FDMAシンボルは、一つのシンボル期間を表す。リソースブロック(RB)は、リソース割当ユニットであり、1スロットに複数の連続した副搬送波を含む。無線フレームの構造は例示的な目的で示した。したがって、無線フレームに含まれるサブフレームの個数、サブフレームに含まれるスロットの個数、スロットに含まれるシンボルの個数は様々な方式に変形可能である。
【0025】
図2は、ダウンリンクスロットのリソースグリッドを例示する図である。
【0026】
図2を参照すると、ダウンリンクスロットは、時間領域において複数のOFDMシンボルを含む。1ダウンリンクスロットは、7(6)個のOFDMシンボルを含み、リソースブロックは、周波数領域において12個の副搬送波を含むことができる。リソースグリッド上の各要素は、リソース要素(RE)と呼ばれる。1個のRBは、12×7(6)個のREを含む。ダウンリンクスロットに含まれるRBの個数N
DLは、ダウンリンク送信帯域に依存する。アップリンクスロットの構造は、ダウンリンクスロットの構造と同一である。ただし、OFDMシンボルがSC−FDMAシンボルに置き替えられる。
【0027】
図3は、ダウンリンクサブフレームの構造を示す図である。
【0028】
図3を参照すると、サブフレームの1番目のスロットにおいて前部に位置する最大3(4)個のOFDMシンボルは、制御チャネルが割り当てられる制御領域に対応する。残りのOFDMシンボルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)が割り当てられるデータ領域に該当する。3GPP LTEで用いられるダウンリンク制御チャネルの例には、物理制御フォーマット指示子チャネル(PCFICH)、PDCCH、物理ハイブリッド自動再送(HARQ)指示子チャネル(PHICH)などがある。PCFICHは、サブフレームの1番目のOFDMシンボルで送信され、サブフレーム内において制御チャネルの送信に使用されるOFDMシンボルの個数に関する情報を運ぶ。PHICHは、アップリンク送信の応答としてHARQ肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)信号を運ぶ。
【0029】
PDCCHを通じて送信される制御情報をダウンリンク制御情報(DCI)と呼ぶ。DCIは、端末又は端末グループのためのリソース割当情報及び他の制御情報を含む。例えば、DCIは、アップリンク/ダウンリンクスケジュール情報、アップリンク送信(Tx)電力制御命令などを含む。
【0030】
PDCCHは、ダウンリンク共有チャネル(DL−SCH)の送信フォーマット及びリソース割当情報、アップリンク共有チャネル(UL−SCH)の送信フォーマット及びリソース割当情報、呼出しチャネル(PCH)上の呼出し情報、DL−SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信されるランダムアクセス応答のような上位層制御メッセージのリソース割当情報、端末グループ内の個別端末に対するTx電力制御命令集合、Tx電力制御命令、IP電話(VoIP)の活性化指示情報などを運ぶ。複数のPDCCHを制御領域内で送信することができる。端末は、複数のPDCCHを監視することができる。PDCCHは、一つ又は複数の連続した制御チャネル要素(CCE)の集合(aggregation)上で送信される。CCEは、PDCCHに、無線チャネル状態に基づく符号化速度を提供するために使用される論理的割当ユニットである。CCEは、複数のリソース要素グループ(REG)に対応する。PDCCHのフォーマット及びPDCCHビットの個数は、CCEの個数によって決定される。基地局は、端末に送信されるDCIによってPDCCHフォーマットを決定し、制御情報にCRCを付加する。CRCは、PDCCHの所有者又は使用目的に応じて識別子(例えば、無線ネットワーク一時識別子(RNTI))によってマスク(又は、スクランブル)される。例えば、PDCCHが特定端末のためのものである場合、該当の端末の識別子(例えば、セルRNTI(C−RNTI))がCRCにマスクされる。PDCCHが呼出しメッセージのためのものである場合、呼出し識別子(例えば、P−RNTI)がCRCにマスクされる。PDCCHがシステム情報(より具体的にはシステム情報ブロック(SIB))のためのものである場合、システム情報RNTI(SI−RNTI)がCRCにマスクされる。PDCCHがランダムアクセス応答のためのものである場合、ランダムアクセスRNTI(RA−RNTI)がCRCにマスクされる。CRCマスク(又はスクランブル)は、例えば、ビットレベルでCRCとRNTIとをXOR演算することを含む。
【0031】
PDCCHはDCIとして知られたメッセージを運び、一般に、複数のPDCCHがサブフレームで送信される。それぞれのPDCCHは一つ以上のCCEを用いて送信される。一つのCCEは9個のREGに対応し、一つのREGは4個のREに対応する。4個のQPSKシンボルがそれぞれのREGにマップされる。参照信号によって占有されたリソース要素はREGに含まれない。したがって、与えられたOFDMシンボル内でのREGの個数は、セル特定参照信号が存在するか否かによって変わる。REGの概念は、他のダウンリンク制御チャネル(すなわち、PDFICH及びPHICH)にも使用される。表1の記載のように、4個のPDCCHフォーマットが提供される。
【0033】
CCEは番号が付けられて連続的に使用され、復号プロセスを簡単にするために、n個のCCEで構成されたフォーマットを有するPDCCHは、nの倍数に該当する番号を有するCCEにおいてだけ開始できる。特定PDCCHの送信に使用されるCCEの個数は、チャネル状態に基づいて基地局によって決定される。例えば、良いダウンリンクチャネルを有する(例えば、基地局に隣接する)端末のためのPDCCHの場合、一つのCCEでも十分である。しかし、劣悪なチャネルを有する(例えば、セル境界の近くに存在する)端末のためのPDCCHの場合、十分な耐性(robustness)を得るためには8個のCCEが必要になることがある。また、PDCCHの電力レベルはチャネル状態に合わせて調整できる。
【0034】
LTEの場合、それぞれの端末のためにPDCCHを配置できるCCE集合を定義した。端末が自身のPDCCHを探すことができるCCE集合をPDCCH探索空間、又は単に探索空間(Search Space、SS)と呼ぶ。探索空間内においてPDCCHを送信することができる個別リソースをPDCCH候補と呼ぶ。一つのPDCCH候補は、CCE集約レベルに応じて1、2、4又は8個のCCEに対応する。基地局は、探索空間内の任意のPDCCH候補上に実際のPDCCH(DCI)を送信し、端末は、PDCCH(DCI)を探すために探索空間を監視する。具体的には、端末は、探索空間内のPDCCH候補に対してブラインド復号(BD)を試みる。
【0035】
LTEにおいて、それぞれのPDCCHフォーマットのための探索空間は異なるサイズを有することができる。専用(又は、端末特定(UE−specific))探索空間及び共通探索空間が定義されている。専用探索空間はそれぞれの個別端末のために構成され、すべての端末は、共通探索空間の範囲に関して情報の提供を受ける。専用及び共通探索空間は与えられた端末に対して重複してもよい。
【0036】
探索空間はサイズが小さく、これらは互いに重複することができるため、基地局は、与えられたサブフレームにおいて、所望のすべての端末にPDCCHを送るためのCCEリソースを探すことができない場合がある。これは、他の端末にCCEリソースが既に割り当てられたため、特定端末の探索空間には該当の端末のためのCCEリソースがこれ以上ないこともあるからである(閉そく)。次のサブフレームにつながる閉そくの可能性を最小化するために、端末特定ホップシーケンスが専用探索空間の開始位置に適用される。表2は、共通及び専用探索空間のサイズを表す。
【0038】
ブラインド復号を試みることによる演算負荷を制御下に置くために、端末は、定義されたすべてのDCIフォーマットを同時に探索しない。一般に、専用探索空間において、端末は常にフォーマット0及び1Aを探索する。フォーマット0及び1Aは、同一のサイズを有し、メッセージ内のフラグによって区分される。また、端末は、更に他のフォーマット(すなわち、基地局により設定されたPDSCH送信モードに応じて1、1B又は2)を受信するように要求され得る。共通探索空間において、端末はフォーマット1A及び1Cを探索する。また、端末は、フォーマット3又は3Aを探索するように構成することができる。フォーマット3/3Aは、フォーマット0/1Aと同様に同じサイズを有し、他の(共通)識別子によってスクランブルされたCRCを有するかによって区分される。複数アンテナ技術を構成するための送信モード及びDCIフォーマットの情報コンテンツは、次のとおりである。
【0039】
送信モード
・送信モード1:一つの基地局アンテナポートからの送信
・送信モード2:送信ダイバシチ
・送信モード3:開ループ空間多重化
・送信モード4:閉ループ空間多重化
・送信モード5:複数利用者MIMO
・送信モード6:閉ループランク1プリコーディング
・送信モード7:端末特定参照信号を用いた送信
【0040】
DCIフォーマット
・フォーマット0:PUSCH送信(アップリンク)用のリソース許可
・フォーマット1:1符号語PDSCH送信(送信モード1,2及び7)用のリソース指定
・フォーマット1A−1符号語PDSCH送信(すべてのモード)用のリソース指定の簡潔な信号通知
・フォーマット1B:ランク1閉ループプリコーディング(モード6)を用いたPDSCH用の簡潔なリソース指定
・フォーマット1C:PDSCH(例えば、呼出し/同報システム情報)用の非常に簡潔なリソース指定
・フォーマット1D:複数利用者MIMO(モード5)を用いたPDSCH用の簡潔なリソース指定
・フォーマット2:閉ループMIMO運用(モード4)用PDSCH用のリソース指定
・フォーマット2A:開ループMIMO運用(モード3)用PDSCH用のリソース指定
・フォーマット3/3A−2ビット/1ビット電力調整を有するPUCCH及びPUSCH用の電力制御コマンド
【0041】
図4は、基地局がPDCCHを構成する方法を示すフローチャートである。
【0042】
図4を参照すると、基地局は、DCIフォーマットによって制御情報を生成する。基地局は、端末に送信しようとする制御情報に応じて、複数のDCIフォーマット(DCIフォーマット 1、2、…、N)のうち一つのDCIフォーマットを選択できる。ステップ(S410)において、それぞれのDCIフォーマットによって生成された制御情報に誤り検出のためのCRCを付加する。CRCには所有者又は使用目的に応じて識別子(例えば、RNTI)がマスクされる。言い換えると、PDCCHは識別子(例えば、RNTI)によってCRCスクランブルされる。
【0043】
表3は、PDCCHにマスクされる各識別子の例を表す。
【0045】
C−RNTI、一時C−RNTI又は半永続C−RNTIが使用されると、PDCCHは、該当する特定端末のための制御情報を運び、その他のRNTIが使用されると、PDCCHは、セル内のすべての端末が受信する共通制御情報を運ぶ。ステップ(S420)において、CRCが付加された制御情報にチャネル符号化を行い、符号化されたデータを生成する。ステップ(S430)において、PDCCHフォーマットに割り当てられたCCE集約レベル(aggregation level)による速度整合(rate matching)を行う。ステップ(S440)において、符号化されたデータを変調して変調シンボルを生成する。一つのPDCCHを構成する変調シンボルは、CCE集約レベルが1、2、4、8のうち一つでよい。ステップ(S450)において、変調シンボルを物理的なリソース要素(RE)にマップ(CCE to RE mapping)する。
【0046】
図5は、端末でのPDCCH受信のための処理過程を例示する図である。
【0047】
図5を参照すると、ステップ(S510)において、端末は、物理的なリソース要素をCCEにマップ復元(RE to CCE demapping)する。ステップ(S520)において、端末は自身がどのCCE集約レベルでPDCCHを受信すべきであるかを知らないため、それぞれのCCE集約レベルに対して復調する。ステップ(S530)において、端末は、復調されたデータに速度復元(rate dematching)を行う。端末は、自身がどのDCIフォーマット(又はDCIペイロードサイズ)を有する制御情報を受信すべきであるかを知らないため、それぞれのDCIフォーマット(又はDCIペイロードサイズ)に対して速度復元を行う。ステップ(S540)において、速度復元が行われたデータに符号速度に応じたチャネル復号を行い、CRCを検査して、誤りが発生したか否かを検出する。誤りが発生しない場合、端末は、自身のPDCCHを検出したことを示す。誤りが発生する場合は、端末は、他のCCE集約レベル、又は他のDCIフォーマット(又はDCIペイロードサイズ)に対して続けてブラインド復号を行う。ステップ(S550)において、自身のPDCCHを検出した端末は、復号されたデータからCRCを除去し、制御情報を取得する。
【0048】
複数の端末に対する複数のPDCCHを、同一のサブフレームの制御領域内において送信することができる。基地局は、端末に、該当のPDCCHが制御領域のどこにあるかに関する情報を提供しない。したがって、端末は、サブフレーム内でPDCCH候補の集合を監視して自身のPDCCHを探す。ここで、監視とは、端末が、受信されたPDCCH候補をそれぞれのDCIフォーマットによって復号を試みることを意味する。これをブラインド復号という。ブラインド復号を通じて、端末は、自身に送信されたPDCCHの識別と、該当のPDCCHを通じて送信される制御情報の復号とを同時に行う。例えば、C−RNTIによってPDCCHをマスク復元した場合、CRC誤りがないとき、端末は自身のPDCCHを検出したことを示す。
【0049】
一方、ブラインド復号のオーバヘッドを減少させるために、PDCCHを用いて送信される制御情報の種類よりもDCIフォーマットの個数がより小さく定義される。DCIフォーマットは、複数の互いに異なる情報フィールドを含む。DCIフォーマットによって、情報フィールドの種類、情報フィールドの個数、各情報フィールドのビット数などが変わる。また、DCIフォーマットによって、DCIフォーマットに整合する制御情報のサイズが変わる。任意のDCIフォーマットは2種類以上の制御情報送信に使用することができる。
【0050】
表4は、DCIフォーマット0が送信する制御情報の例を示す。下記で各情報フィールドのビットサイズは例示に過ぎず、フィールドのビットサイズを制限するものではない。
【0052】
フラグフィールドは、フォーマット0とフォーマット1Aの区別のための情報フィールドである。すなわち、DCIフォーマット0と1Aとは、同一のペイロードサイズを有し、フラグフィールドによって区分される。リソースブロック割当及びホップリソース割当フィールドは、ホップPUSCH又は無ホップ(non−hoppping)PUSCHによってフィールドのビットサイズが変わることがある。無ホップPUSCHのためのリソースブロック割当及びホップリソース割当フィールドは、
【数1】
ビットをアップリンクサブフレーム内の一番目のスロットのリソース割当に提供する。ここで、N
ULRBは、アップリンクスロットに含まれるリソースブロックの数であり、セルにおいて設定されるアップリンク送信帯域幅に従属する。したがって、DCIフォーマット0のペイロードサイズはアップリンク帯域幅によって変わることがある。DCIフォーマット1Aは、PDSCH割当のための情報フィールドを含み、DCIフォーマット1Aのペイロードサイズもダウンリンク帯域幅によって変わることがある。DCIフォーマット1Aは、DCIフォーマット0に対して基準情報ビットサイズを提供する。したがって、DCIフォーマット0の情報ビットの数が、DCIフォーマット1Aの情報ビットの数より少ない場合、DCIフォーマット0のペイロードサイズがDCIフォーマット1Aのペイロードサイズと同一になるまで、DCIフォーマット0に「0」を付加する。付加された「0」は、DCIフォーマットのパッドフィールドに充填される。
【0053】
図6は、LTEにおいて使用されるアップリンクサブフレームの構造を例示する図である。
【0054】
図6を参照すると、アップリンクサブフレームは、複数(例えば、2個)のスロットを含む。スロットは、循環プレフィクス(CP)の長さによって異なる数のSC−FDMAシンボルを含むことができる。一例として、正規CP(normal CP)の場合、スロットは、7個のSCFDMAシンボルを含むことができる。アップリンクサブフレームは、周波数領域においてデータ領域と制御領域とに区別される。データ領域は、PUSCHを含み、音声などのデータ信号を送信するのに用いられる。制御領域は、PUCCHを含み、制御情報を送信するのに用いられる。PUCCHは、周波数軸でデータ領域の両端部に位置しているRB対(例えば、m=0,1,2,3)を含み、スロットを境界にしてホップする。制御情報は、HARQ ACK/NACK、チャネル品質情報(CQI)、プリコーディング行列指示子(PMI)、ランク指示(RI)などを含む。
【0055】
図7は、搬送波集約(CA)通信システムを例示する図である。
【0056】
図7を参照すると、複数のアップリンク/ダウンリンク成分搬送波(CC)を集め、より広いアップリンク/ダウンリンク帯域幅を提供することができる。「成分搬送波(CC)」という用語は、等価の他の用語(例えば、搬送波、セルなど)に代替可能である。それぞれのCCは、周波数領域において互いに隣接してもよいし、隣接しなくてもよい。各成分搬送波の帯域幅は独立に定めることができる。UL CCの個数とDL CCの個数とが異なる非対称搬送波集約も可能である。一方、制御情報は特定CCを通じてだけ送受信されるように設定することができる。このような特定CCを1次CC(又はアンカCC)と呼び、残りのCCを2次CCと呼ぶことができる。
【0057】
搬送波相互スケジュール(又はCC相互スケジュール)が適用される場合、ダウンリンク割当のためのPDCCHはDL CC#0を通じて送信し、該当のPDSCHはDL CC#2を通じて送信することができる。CC相互スケジュールのために、搬送波指示フィールド(IF)の導入を考慮してもよい。PDCCH内でCIFが存在するか否かは、上位層信号通知(例えば、RRC信号通知)によって半静的及び端末特定(又は端末グループ特定)方式で設定することができる。PDCCH送信のベースラインを要約すると、次のとおりである。
【0058】
・CIF無効:DL CC上のPDCCHは、同一のDL CC上のPDSCHリソースを割り当て、又は一つのリンクされたUL CC上のPUSCHリソースを割り当て
・CIFなし
・LTE PDCCH構造(同一の符号化、同一のCCEベースリソースマップ)及びDCIフォーマットと同一
・CIF有効:DL CC上のPDCCHは、CIFを用いて複数の併合されたDL/UL CCのうち、特定DL/UL CC上のPDSCH又はPUSCHリソースを割り当て可能
・CIFを有する拡張されたLTE DCIフォーマット
CIF(設定される場合)は、固定されたxビットフィールド(例えば、x=3)
CIF(設定される場合)位置は、DCIフォーマットサイズに関係なく固定される
・LTE PDCCH構造を再使用(同一の符号化、同一のCCEに基づくリソースマップ)
【0059】
CIFが存在する場合、基地局は、端末側のBD複雑度を低下させるためにPDCCH監視DL CC集合を割り当てることができる。PDCCH監視DL CC集合は、併合されたDL CC全体の一部であって、一つ以上のDL CCを含み、端末は、該当のDL CC上においてだけPDCCHの検出/復号を行う。すなわち、基地局が端末にPDSCH/PUSCHをスケジュールする場合、PDCCHは、PDCCH監視DL CC集合を通じてだけ送信される。PDCCH監視DL CC集合は、端末特定、端末グループ特定又はセル特定方式によって設定することができる。「PDCCH監視DL CC」という用語は、監視搬送波、監視セルなどのような均等な用語に代替可能である。また、端末のために併合されたCCは、サービス提供CC、サービス提供搬送波、サービス提供セルなどの均等な用語に代替可能である。
【0060】
図8は、複数の搬送波が併合された場合のスケジュールを例示する図である。3個のDL CCが併合された場合を仮定する。DL CC AがPDCCH監視DL CCとして設定された場合を仮定する。DL CC A〜Cは、サービス提供CC、サービス提供搬送波、サービス提供セルなどと呼ぶことができる。CIFが無効化される場合、それぞれのDL CCはLTE PDCCH規則に従って、CIFなしに自身のPDSCHをスケジュールするPDCCHだけを送信することができる。一方、端末特定(又は端末グループ特定、又はセル特定)上位層信号通知によってCIFが有効化される場合、DL CC A(監視DL CC)は、CIFを用いてDL CC AのPDSCHをスケジュールするPDCCHだけでなく、他のCCのPDSCHをスケジュールするPDCCHも送信することができる。この場合、PDCCH監視DL CCとして設定されていないDL CC B/CではPDCCHが送信されない。したがって、DL CC A(監視DL CC)は、DL CC Aと関連したPDCCH探索空間、DL CC Bと関連したPDCCH探索空間、及びDL CC Cと関連したPDCCH探索空間をいずれも含まなければならない。本明細書においては、PDCCH探索空間は搬送波別に定義されると仮定する。
【0061】
上述したように、LTE−Aは、CC相互スケジュールのためにPDCCH内でのCIFの使用を考慮している。CIFを使用するか否か(すなわち、CC相互スケジュールモード又は非CC相互スケジュールモードの提供)、及びモード間の切り換えは、RRC信号通知を通じて半静的/端末特定に設定することができ、該当のRRC信号通知過程を経た後、端末は、自身にスケジュールされるPDCCH内にCIFが使用されるか否かを認識できるようになる。
【0062】
図9は、CIF再構成区間における基地局/端末の動作を例示する図である。
図9は、CIFオフからCIFオンに再構成される状況を仮定する。
【0063】
図9を参照すると、基地局は、該当の端末に対してPDCCH内のCIFを使用するか否か(すなわち、CIFオン/オフ)を設定するための、すなわち、CIF再構成メッセージを伝達するためのRRCコマンド(例えば、"RRCConnectionReconfiguration"コマンド)を端末に送信する(S902)。端末は、受信したRRCコマンドを自身のRRC層に伝達する。端末のRRC層は、基地局から受信されたRRCコマンドに対応してCIF再構成完了メッセージを伝達するためのRRC応答(例えば、"RRCConnectionReconfigurationComplete"メッセージ)を基地局に送信する(S904)。
【0064】
一方、RRC信号通知区間910において、CIF再構成(すなわち、CIFオン/オフ)を適用し始めるタイミングが基地局と端末との間で異なることがあるため、基地局のPDCCH送信及びこれに対する端末の受信/復号過程で誤動作が発生する可能性がある。言い換えると、RRC信号通知区間910内の特定時点において、基地局及び端末が、同一のPDCCHに対してCIFが使用されたか否かを異なって認識する可能性が存在する。例えば、基地局は、PDCCHをCIFなしに送信したが、端末は、CIFの使用を仮定して該当のPDCCHを受信/復号することがある。また、基地局は、CIFを挿入してPDCCHを送信したが、端末は、CIFの使用を仮定せずに、該当のPDCCHを受信/復号することがある。このような誤動作は、基地局と端末との間のPDCCH送信/受信において無駄なオーバヘッドをもたらすだけでなく、スケジュール時間を遅延又は増加させる。
【0065】
以降、図面を参照して、複数のCCが併合され、搬送波相互スケジュールが可能な場合における効率的な制御チャネル割当方法、探索空間構成方法について説明する。説明に先立ち、併合された各CCでの送信モードは互いに独立に設定することができ、各CCの帯域幅もCC別に割り当てられ、同一又は互いに異なってもよいことは明らかである。また、端末(グループ)別に併合された全体CCのうち、一つ又は複数のDL CCを該当の端末(グループ)のためのPDCCH監視DL CCとして設定可能であることは明らかである。また、本発明は、既存のLTEと同様にPDCCH候補当たり2個のDCIフォーマットに対するBDを行うことができることを仮定するが、これに制限されるものではなく、PDCCH候補当たり1個又は3個以上のDCIフォーマットに対するBDを行うことができる。
【0066】
実施例1:検出された制御チャネルのあいまいさを解消するための方法
【0067】
LTE−Aでは、複数のCCが併合された状況でCC相互スケジュールを適用するためにPDCCH内でCIFを使用することを考慮している。しかし、既存のLTE端末との後方互換性及びCIFの使用によって追加されるDCIフォーマットサイズに対する追加的なBDの増加を防止するために、共通SSに対してはCIFを使用しない方法を考慮している。
【0068】
一方、一つのDL CC上で共通SSに設定されたCIFがないDCIフォーマット(便宜上、DCIフォーマットAと呼ぶ)のサイズが、端末特定SSに設定されたCIFを使用するDCIフォーマット(便宜上、DCIフォーマットBと呼ぶ)のサイズと同じ場合が発生し得る。DCIフォーマットのサイズは、DCI(ペイロード)サイズを表す。DCI(ペイロード)サイズは定義によってCRCサイズを含んでもよいし、含まなくてもよい。DCIフォーマットサイズは、例えば、CCの周波数帯域などに依存して変わることがあり、DCIフォーマットA及びDCIフォーマットBは同一のフォーマットであってもよいし、互いに異なるフォーマットであってもよい。便宜上、上述したDCIフォーマットA/BをSS間の同一サイズのDCIフォーマット、又は簡単に同一サイズのDCIフォーマット、同一サイズのDCIと呼ぶ。好ましくは、本発明は、上記同一サイズのDCIフォーマットが、同一のRNTIを使用してCRCがマスク(又はスクランブル)された場合に限定できる。便宜上、本明細書で別途に言及がない限り、同一サイズのDCIフォーマットは、CRCが同一のRNTIでマスク(又はスクランブル)されたと仮定する。
【0069】
一方、いずれかの理由(例えば、SS割当規則、SSホップ規則など)によって共通SSと端末特定SSとが重複し、端末が重複領域において上述した同一サイズのDCIフォーマットの復号に成功した場合、端末は、復号に成功したPDCCHがどのSSを通じてスケジュールされた、すなわち、CIFが挿入されたPDCCHなのか、又はCIFがないPDCCHなのか、が区別できなくなる。
【0070】
以下、図面を参照して上述した問題を解消するための様々な方法を提案する。以下の説明は、共通SS(CIFなし)と端末特定SS(CIFあり)とが重複する場合を中心に例示するが、本発明の内容はCIFが設定されないSSとCIFが設定されたSSとが重複した場合に一般化できる。
【0072】
本方法は、CIFを使用しない共通SS及びCIFを使用する端末特定SSに設定されたDCIフォーマットのサイズが同一であり、共通SSと端末特定SSとが予め定義されたSS割当/ホップ規則に従って重複する場合、重複領域が生じないように端末特定SSをシフトさせる方法を提案する。好ましくは、本方法は、同一サイズのDCIフォーマットが同一のRNTIでCRCスクランブルされた場合に限定できる。
【0073】
図10a〜10dは、4個のCCE集約レベル(L)(L=1、2、4、8)に対して端末特定SSをシフトする例を示す。図中に、CCEは、該当のCCE集約レベルにおいてPDCCH候補として可用のCCEに限定できる。
【0074】
図10a〜10dを参照すると、共通SSと端末特定SSとの重複領域は、共通SSを基準として左側又は右側に発生し得るが、端末特定SSをシフトさせることによって、重複領域が発生するのを防止できる。図示したように、端末特定SSは、シフトされるCCEの個数が最小になる方向へ移動できる。シフトの大きさ(すなわち、CCEの個数)は、重複領域が発生することを防止するための最小のCCEの個数(又は、ここに一定の値を加えた値)でよい。一方、
図10c(L=4)のように、シフトされるCCEの個数が共通SSの両方向に対して同じ場合であれば、端末特定SSは、予め約束した方向(例えば、右側)へ移動できる。シフトされるCCEの個数は、該当のCCE集約レベルにおいてPDCCH候補として可用のCCEだけを考慮して定めることができる。
【0075】
他の方法として、重複領域の位置/大きさに構わず、端末特定SSのシフト方向及びシフトされるCCEの個数を基地局と端末との間に予め設定することができる。例えば、端末特定SSのシフト方向は、右側(左側)又は共通SS境界と近い方向に設定することができる。また、シフトされるCCEの個数は、共通SSの総CCEの個数(例えば、16)と同一又はそれ以上に設定できる。この場合、端末特定SSのシフト方向及びシフトされるCCEの個数は、基地局と端末との間に予め約束されていてもよいし、信号通知を通じて基地局が指定してもよい。また、一部の情報は予め約束されており、残りの情報は信号通知を通じて指定することができる。そのための信号通知は、例えば、RRC信号通知、又はL1/L2信号通知(例えば、MAC信号通知、PDCCHなど)を用いて行うことができる。
【0076】
上述した内容は、共通SS(CIFなし)及び端末特定SS(CIFあり)に設定されたDCIフォーマットのサイズが同一であり、共通SSと端末特定SSとが重複することがある場合、端末特定SS全体がシフトされる場合を例示している。しかし、本発明は、端末特定SS全体でない、共通SSと実際に重複する端末特定SSの部分領域に対してだけ上記方法を適用させることも可能である。
【0078】
本方法は、CIFを使用しない共通SS及びCIFを使用する端末特定SSに設定されたDCIフォーマットのサイズが同一である場合に、2つのSS間に重複する領域が発生しないように端末特定SSの開始点(すなわち、開始CCE)を設定する方法を提案する。
【0079】
図11は、4個のCCE集約レベル(L)(L=1、2、4、8)に対して端末特定SSの開始点を制限する例を示す。共通SSは、CCE集約レベルが4又は8であると仮定する。端末特定SSに対して各CCE集約レベルLにおいてPDCCH候補を構成するCCEの総数をM
Lと記す。
【0080】
図11を参照すると、共通SS(CIFなし)及び端末特定SS(CIFあり)に設定されたDCIフォーマットのサイズが同じ場合、好ましくは、また同一のRNTIによってCRCスクランブルされた場合、共通SS内のCCE(例えば、16 CCEs)及びCCEインデクス上で最後の(M
L−1)個のCCEは、該当の端末特定SSの開始点として割り当てられない。ここで、CCEは、該当のCCE集約レベルに対してPDCCH候補として可用のCCEに限定できる。便宜上、図中では、LTEでの端末特定SSの構成のためのM
L値をそのまま仮定した。LTEでは、L=1、2、4、8に対するPDCCH候補の数が6、6、2、2と定義されるため、結局、M
L=6、12、8、16になる。提案した方法で端末特定SSの開始点を設定すると、結果的にDCIフォーマットのサイズが同一である、好ましくは、また同一のRNTIによってCRCスクランブルされた、2つのSS間に重複領域は発生しない。
【0081】
方法1−1及び1−2は、共通SS及び端末特定SSに設定されたDCIフォーマットのサイズが同じ場合に限定されず、制限された共通SS領域を保護するための目的で、2つのSSに設定されたDCIフォーマットのサイズに関係なく、2つのSS間に重複領域が発生しないようにすることができる。また、一つのDL CC上で複数のCCのスケジュールのための複数の端末特定SSが存在し得るが、CIFを使用しない端末特定SS及びCIFを使用する端末特定SSに設定されたDCIフォーマットのサイズが同一で、2つのSSが重複する場合、重複する領域が発生しないように、提案方法と同様に、いずれか一つの端末特定SS(例えば、CIFを使用する端末特定SS)をシフトさせ、又はいずれか一つの端末特定SSの開始点を2つのSS間に重複領域が発生しないように制限することができる。
【0083】
本方法は、CIFを使用しない共通SS及びCIFを使用する端末特定SSにおいて、制御チャネル(又は制御情報)にあいまいさが生じ得る場合、共通SSで制御チャネル(又はDCI)の送信を制限する方法、及びそれによる端末動作を提案する。
【0084】
図12は、ネットワーク装置(例えば、基地局)が制御チャネルを送信する例を示す。
【0085】
図12を参照すると、基地局は、共通SSと一つ以上の端末特定SSを構成する(S1210)。それぞれのSSは制御チャネル候補の集合を含む。SSの構成は、制御チャネル割当を決定する過程によって行われる。制御チャネル割当を決定する過程は、PDCCH割当を決定する過程を含む。PDCCH割当を決定する過程によって、SSのサイズ(例えば、CCEの個数)、PDCCH候補のCCE集約レベル、SSの位置などを決定することができる。本例において、共通SS内の制御チャネル候補はCIFフィールドを有せず、端末特定SS内の制御チャネル候補はCIFフィールドを有する。それぞれの端末特定SSはCC別に構成される。探索空間には、DL CC又はUL CC当たり1個の制御情報フォーマットを設定することもできるし、DL CC又はUL CC当たり2個以上の制御情報フォーマットを設定することもできる。また、探索空間には、LTEのDCIフォーマット0/1AのようにDL/UL共通制御情報フォーマットも設定することができる。探索空間の構成方式は、例えば、既存のLTEのPDCCH探索空間の構成方式に従うことができる。ただし、CC別探索空間に関するパラメータ(例えば、ハッシュパターン、位置、サイズなど)は、既存のLTEのPDCCH探索空間に関するパラメータとCIF値とを組み合わせて得ることができる。本例で、共通SS及び一つ以上の端末特定SSは、同一のDL CC(例えば、アンカCC(又はPCC)、又は監視CC)上で、同一のサブフレームの制御領域を通じて受信される。共通SSと端末特定SSとが重複してもよい。制御チャネルはPDCCHを含み、制御チャネル候補はPDCCH候補を含む。制御チャネルは、様々な制御情報を運び、制御情報の種類/内容によって様々な制御情報フォーマットが存在する。
【0086】
以後、基地局は、特定端末に対する制御チャネルを、共通SS及び一つ以上の端末特定SSを通じて送信する(S1220)。本例において、共通SS及び一つ以上の端末特定SSは、同一の搬送波上で、同一のサブフレームを通じて送信される。具体的に、共通SS及び一つ以上の端末特定SSは、サブフレーム内において制御領域(すなわち、PCFICHにより指定された最大3(4)個の連続したOFDMシンボル)を通じて送信される。制御チャネル(又は制御情報)は、該当の端末を指示するために識別情報を運ぶことができる。識別情報は、RNTI、例えば、C−RNTI、SPS−RNTIなどを含む。制御チャネル(又は制御情報)は、識別情報を用いてスクランブルすることができる。例えば、基地局は、C−RNTIによってCRCスクランブルされたPDCCHを端末に送信することができる。本例の場合、共通SS及び端末特定SSで送信される制御チャネルは、同一のRNTIでスクランブルされると仮定する。
【0087】
一方、共通SSと端末特定SSとにおいて制御チャネル(又は制御情報)にあいまいさが生じる場合があり得る。制御チャネルにあいまいさがある場合は、SSの構成時に、SS割当/ホップ規則などによって、共通SSと端末特定SSとが重複する場合を含む。また、制御チャネルにあいまいさがある場合は、共通SS(CIFなし)及び端末特定SS(CIFあり)にある制御チャネル候補が、同一のDCIフォーマットサイズ(言い換えると、DCIペイロードサイズ)を有し、好ましくは、2つのSSにある制御チャネル候補がまた、同一の識別子(例えば、RNTI)及び/又は同一の1番目のCCEリソースを有する場合に制限することができる。この場合、本方法によれば、共通探索空間は、少なくとも一部の制御チャネル候補で制御チャネル(又はDCI)の送信が制限される。
【0088】
例えば、共通SSと端末特定SSとにおいて制御チャネルにあいまいさが生じる場合、共通探索空間において、少なくとも一部の制御チャネル候補上で制御チャネル(又はDCI)の送信が欠落することがある。制御チャネル(又はDCI)の送信が制限される領域は、共通探索空間全体、共通探索空間上の重複領域、又はこれらのうち一部の領域(又は、上述した領域に対応する制御チャネルリソース(例えば、CCE))であり得る。具現例によれば、制御チャネル(又はDCI)の送信制限は、制御チャネルリソースをDCIに割り当てる過程で行ってもよいし、制御チャネル(又はDCI)の実際の送信段階で行ってもよい。また、具現例によれば、制御チャネル(又はDCI)の送信制限は、リソースマップ前パンクチャ(又は無効化)(一種の速度整合)、又はリソースマップ後パンクチャ(又は無効化)を通じて行うことができる。整理すると、本方法において、制御チャネル(又はDCI)の送信が制限される場合は、共通SS及び端末特定SSによって監視しなければならない制御チャネル候補が、同一サイズのDCIフォーマットを有するか、好ましくは、また同一の識別子(例えば、RNTI)及び/又は同一の開始リソース(例えば、開始CCE)を有するように構成された場合であってよい。
【0089】
図13は、端末が制御チャネル(例えば、PDCCH)を処理する例を示す。
図13の過程は、
図12の過程に対応するため、詳細な説明は
図12の内容を参照する。
【0090】
図13を参照すると、端末は、制御領域を含むサブフレームを受信する(S1310)。制御領域は、共通SSと一つ以上の端末特定SSとを受信する。それぞれのSSは、制御チャネル候補の集合を含む。本例で、共通SS内の制御チャネル候補はCIFフィールドを有さず、端末特定SS内の制御チャネル候補はCIFフィールドを有する。それぞれの端末特定SSはCC別に構成される。以後、端末は、自身に指定された制御チャネルを探すために、制御チャネル(例えば、PDCCH)割当を決定する過程を行う(S1320)。制御チャネル割当を決定する過程は、予め決定された規則により得られたSSのサイズ(例えば、CCEの個数)、制御チャネル候補のCCE集約レベル、SSの位置などを考慮して、探索空間内の制御チャネル候補を監視する過程を含む(S1320)。監視過程は、それぞれの制御チャネル候補をブラインド復号することを含む。以後、端末は、自身に指定された制御チャネルによる動作を行うことができる(S1330)。
【0091】
一方、共通SSと端末特定SSとで制御チャネル(又は制御情報)にあいまいさが生じる場合があり得る。制御チャネルにあいまいさがある場合は、SSの構成時に、SS割当/ホップ規則などによって、共通SSと端末特定SSとが重複する場合を含む。また、制御チャネルにあいまいさがある場合は、共通SS(CIFなし)及び端末特定SS(CIFあり)にある制御チャネル候補が、同一のDCIフォーマットサイズ(言い換えると、DCIペイロードサイズ)を有し、好ましくは、2つのSSにある制御チャネル候補がまた、同一の識別子(例えば、RNTI)及び/又は同一の1番目のCCEリソースを有する場合に制限することができる。この場合、本方法によれば、端末は、共通探索空間では少なくとも一部の制御チャネル候補において制御チャネル(又はDCI)の送信が制限されると仮定する。端末は、このような仮定のもとで、制御チャネル割当を決定する過程、より具体的には監視、を行うことができる。言い換えると、端末は、制御チャネル(又はDCI)の送信制限がある領域では、
共通SSにおいてだけ制御チャネル(又はDCI)が送信され得るという仮定のもとで監視を行うことができる。制御チャネル(又はDCI)の送信が制限される領域は、共通探索空間全体、共通探索空間上の重複領域、又はこれらのうち一部の領域(又は、上述した領域に対応する制御チャネルリソース(例えば、CCE))であり得る。整理すると、本方法において、制御チャネル(又はDCI)の送信制限が仮定される場合は、共通SS及び端末特定SSで監視しなければならない制御チャネル候補が同一サイズのDCIフォーマットを有するか、又は、好ましくは、また同一の識別子(例えば、RNTI)及び/又は同一の開始リソース(例えば、開始CCE)を有するように構成された場合であってよい。
【0092】
本方法によれば、具現例によれば、端末は、制御チャネル(又はDCI)の送信制限がある領域において、端末特定SSのDCIフォーマットだけを検索することができる。例えば、端末は、特定時点の特定SS領域で同一サイズのDCIフォーマットのうち一つだけを検索することができる。言い換えると、2つのSSに設定されたDCIフォーマットのサイズが同一である場合、特定時点の特定SS領域に対して、端末は、共通SSに設定された同一サイズのDCIフォーマットに対する監視/BDを行わなくてもよい。また、具現例によれば、端末は、従来の手順によって共通SS及び端末特定SSをいずれも監視した後、制御チャネル(又はDCI)の送信が制限される領域において制御チャネル(例えば、PDCCH)が検出される場合、該当のPDCCHは
共通SSにおいて受信されたと見なすことができる。
【0093】
共通SSで同一サイズのDCIフォーマットの送信を制限するために、次の3つの方式を考慮することができる。便宜上、共通SS及び端末特定SSに設定された同一サイズのDCIフォーマットをそれぞれ、DCI_css及びDCI_ussと呼ぶ。DCI_cssは、3GPP LTEシステムのCIFが含まれないDCIフォーマット0とDCIフォーマット1Aとを含む。
【0094】
1)2つのSS間の重複発生時に、重複した共通SS領域に対してだけ適用
【0095】
基地局は、共通SSと端末特定SSとの間に重複が発生する時点に対してだけ、そして、重複領域に対してだけDCI_cssを送信しない。
図14aに本方法による探索空間の構成を例示した。したがって、端末は、重複領域では端末特定SSを通じてだけ制御チャネルが送信されると見なす。すなわち、端末は、重複領域で制御チャネル(又は、UCI)が検出された場合、該当の制御チャネルは、端末特定SSにおいて受信されたと見なすことができる。具現例によれば、端末は、該当の時点で同一サイズのDCIフォーマットに対して、重複領域を通じてはDCI_uss、重複領域を除外した共通SSを通じてはDCI_cssに対してだけそれぞれ受信/復号(BD)を行うことができる。すなわち、端末は、重複領域においてはDCI_cssのための制御チャネル候補を監視しなくてもよい。他の方法として、端末は、重複領域においてDCI_css及びDCI_ussのための制御チャネル候補をいずれも監視する。ただし、制御チャネルが検出されると、DCI_ussであると見なす。本方法は、重複領域を除外した共通SSにDCI_css割当が可能なようにすることによって、共通SSにおいてスケジュール柔軟性が減少することを最小化することができる。
【0096】
好ましくは、本方法は、重複領域内で共通SS及び端末特定SSの制御チャネル候補が、同一のDCI(ペイロード)サイズを有し、同一のRNTIを有し(例えば、CRCスクランブルされる)、同一の開始リソース(例えば、CCE)によって構成される場合にだけ、共通SSで制御チャネル候補の送信を制限することができる。
図14bに、本方法による探索空間の構成及び制御チャネル候補送信を例示した。
【0097】
2)2つのSS間の重複発生時に、共通SS領域全体に適用
【0098】
基地局は、共通SSと端末特定SSとの間に重複が発生する時点に対してだけ、共通SS領域全体に対してDCI_cssを送信しない。したがって、端末は、重複が発生すると、重複領域では端末特定SSを通じてだけ制御チャネルが送信されると見なす。すなわち、端末は、重複領域で制御チャネルが検出された場合、該当の制御チャネルは、端末特定SSにおいて受信されたと見なすことができる。具現例によれば、端末は、該当の時点で同一サイズのDCIフォーマットに対して、共通SS全体を通じてDCI_cssに対する受信/復号(BD)が不可であり、重複領域ではDCI_ussに対してだけ受信/復号(BD)を行うことができる。他の方法として、端末は、重複領域でDCI_css及びDCI_ussのための制御チャネル候補をいずれも監視する。ただし、制御チャネルが検出されると、DCI_ussであると見なす。本方法の場合、共通SSでのスケジュール柔軟性が更に減少する一方、重複する領域と、重複しない領域とを区分しなければならない複雑度を低下させることができる。
【0099】
好ましくは、本方法は、共通SS及び端末特定SSにおいて同一のDCI(ペイロード)サイズ、同一のRNTI(例えば、CRCスクランブルされる)、同一の開始リソース(例えば、CCE)を有する制御チャネル候補を監視するように構成し、共通SS全体における制御チャネル候補の送信を制限することができる。
【0100】
3)2つのSS間に重複があるか否かに関係なく、共通SS領域全体に適用
【0101】
2つのSS間に重複が発生したか否かに関係なく、共通SS領域全体に対してDCI_cssを送信しない。したがって、端末は、CC相互スケジュールモードが設定された区間全体において、同一サイズのDCIフォーマットに対して、共通SS全体を通じてDCI_cssに対する受信/復号(BD)が不可能であり、重複領域ではDCI_ussに対してだけ受信/復号(BD)が可能である。SSが重複されるか否かは毎サブフレームごとに変わるため、この方法は、SSが重複しない場合にも不要なスケジュール柔軟性の減少が追加されるが、重複したか否かをサブフレームごとに検査しなければならない複雑度も低下させることができる。
【0102】
他の方法として、CIFを使用しない共通SS及びCIFを使用する端末特定SSで制御チャネル(又は制御情報)のあいまいさが生じる可能性がある場合、端末特定SSで制御チャネル(又はDCI)の送信を制限する方法及びそれによる端末動作を提案する。
【0103】
図16は、ネットワーク装置(例えば、基地局)が制御チャネルを送信する例を示す。
【0104】
図16を参照すると、基地局は、共通SS及び一つ以上の端末特定SSを構成する(S1610)。それぞれのSSは制御チャネル候補の集合を含む。SSの構成は、制御チャネル割当を決定する過程によって行われる。制御チャネル割当を決定する過程は、PDCCH割当を決定する過程を含む。PDCCH割当を決定する過程によって、SSのサイズ(例えば、CCEの個数)、PDCCH候補のCCE集約レベル、SSの位置などを決定することができる。本例において、共通SS内の制御チャネル候補はCIFフィールドを有さず、端末特定SS内の制御チャネル候補はCIFフィールドを有する。それぞれの端末特定SSはCC別に構成される。探索空間には、DL CC又はUL CC当たり1個の制御情報フォーマットを設定してもよいし、DL CC又はUL CC当たり2個以上の制御情報フォーマットを設定してもよい。また、探索空間には、LTEのDCIフォーマット0/1AのようにDL/UL共通制御情報フォーマットも設定することができる。探索空間の構成方式は、例えば、既存のLTEのPDCCH探索空間の構成方式に従うことができる。ただし、CC別探索空間に関するパラメータ(例えば、ハッシュパターン、位置、サイズなど)は、既存のLTEのPDCCH探索空間に関するパラメータとCIF値とを組み合わせて得ることができる。本例で、共通SS及び一つ以上の端末特定SSは、同一のDL CC上で同一のサブフレームの制御領域を通じて受信される。共通SSと端末特定SSとが重複してもよい。制御チャネルはPDCCHを含み、制御チャネル候補はPDCCH候補を含む。制御チャネルは様々な制御情報を運び、制御情報の種類/内容によって様々な制御情報フォーマットが存在する。
【0105】
以後、基地局は、特定端末に対する制御チャネルを、共通SS及び一つ以上の端末特定SSを通じて送信する(S1620)。本例で、共通SS及び一つ以上の端末特定SSは、同一の搬送波上で、同一のサブフレームを通じて送信される。具体的には、共通SS及び一つ以上の端末特定SSは、サブフレーム内において制御領域(すなわち、PCFICHにより指定された最大3(4)個の連続したOFDMシンボル)を通じて送信される。制御チャネル(又は制御情報)は、該当の端末を指示するために識別情報を運ぶことができる。識別情報は、RNTI、例えば、C−RNTI、SPS−RNTIなどを含む。制御チャネル(又は制御情報)は、識別情報を用いてスクランブルすることができる。例えば、基地局は、C−RNTIによってCRCスクランブルされたPDCCHを端末に送信することができる。本例の場合、共通SS及び端末特定SSで送信される制御チャネルは、同一のRNTIによってスクランブルされると仮定する。
【0106】
一方、共通SSと端末特定SSとにおいて制御チャネル(又は制御情報)にあいまいさが生じる可能性がある。制御チャネルにあいまいさがある場合は、SSの構成時に、SS割当/ホップ規則などによって、共通SSと端末特定SSとが重複する場合を含む。また、制御チャネルにあいまいさがある場合は、共通SS(CIFなし)と端末特定SS(CIFあり)にある制御チャネル候補が、同一のDCIフォーマットサイズ(言い換えると、DCIペイロードサイズ)を有し、好ましくは、2つのSSにある制御チャネル候補がまた、同一の識別子(例えば、RNTI)及び/又は同一の1番目のCCEリソースを有する場合に制限することができる。この場合、本方法によれば、共通探索空間は、少なくとも一部の制御チャネル候補において制御チャネル(又はDCI)の送信が制限される。
【0107】
例えば、共通SSと端末特定SSとにおいて制御チャネルにあいまいさが生じる可能性がある場合、端末特定探索空間において、少なくとも一部の制御チャネル候補上で制御チャネル(又はDCI)の送信が欠落することがある。制御チャネル(又はDCI)の送信が制限される領域は、共通探索空間全体、共通探索空間上の重複領域、又はこれらのうち一部の領域(又は、上述した領域に対応する制御チャネルリソース(例えば、CCE))であり得る。具現例によれば、制御チャネル(又はDCI)の送信制限は、制御チャネルリソースをDCIに割り当てる過程で行ってもよいし、又は制御チャネル(又はDCI)の実際の送信段階で行ってもよい。また、具現例によれば、制御チャネル(又はDCI)の送信制限は、リソースマップ前パンクチャ(又は無効化)(一種の速度整合)、又はリソースマップ後パンクチャ(又は無効化)を通じて行ってもよい。整理すると、本方法において、制御チャネル(又はDCI)の送信が制限される場合は、共通SS及び端末特定SSで監視しなければならない制御チャネル候補が、同一サイズのDCIフォーマットを有するか、又は、好ましくは、また同一の識別子(例えば、RNTI)及び/又は同一の開始リソース(例えば、開始CCE)を有するように構成された場合であってよい。
【0108】
図17は、端末が制御チャネル(例えば、PDCCH)を処理する例を示す。
図17の過程は、
図16の過程に対応するため、詳細な説明は
図16の内容を参照する。
【0109】
図17を参照すると、端末は、制御領域を含むサブフレームを受信する(S1710)。制御領域は、共通SSと一つ以上の端末特定SSとを受信する。それぞれのSSは、制御チャネル候補の集合を含む。本例で、共通SS内の制御チャネル候補はCIFフィールドを有せず、端末特定SS内の制御チャネル候補はCIFフィールドを有する。それぞれの端末特定SSはCC別に構成される。以後、端末は、自身に指定された制御チャネルを探すために、制御チャネル(例えば、PDCCH)割当を決定する過程を行う(S1720)。制御チャネル割当を決定する過程は、予め決定された規則によって得られたSSのサイズ(例えば、CCEの個数)、制御チャネル候補のCCE集約レベル、SSの位置などを考慮して、探索空間内の制御チャネル候補を監視する過程を含む。監視過程は、それぞれの制御チャネル候補をブラインド復号することを含む。以後、端末は、自身に指定された制御チャネルによる動作を行うことができる(S1730)。
【0110】
一方、共通SSと端末特定SSとにおいて制御チャネル(又は制御情報)にあいまいさが生じる可能性があり得る。制御チャネルにあいまいさがある場合は、SSの構成時に、SS割当/ホップ規則などによって、共通SSと端末特定SSとが重複する場合を含む。また、制御チャネルにあいまいさがある場合は、共通SS(CIFなし)及び端末特定SS(CIFあり)にある制御チャネル候補が、同一のDCIフォーマットサイズ(言い換えると、DCIペイロードサイズ)を有し、好ましくは、2つのSSにある制御チャネル候補がまた、同一の識別子(例えば、RNTI)及び/又は同一の1番目のCCEリソースを有する場合に制限することができる。この場合、本方法によれば、端末は、端末特定探索空間では少なくとも一部の制御チャネル候補において制御チャネル(又はDCI)の送信が制限されると仮定する。端末は、このような仮定のもとで、制御チャネル割当を決定する過程、より具体的に、監視を行うことができる。言い換えると、端末は、制御チャネル(又はDCI)の送信制限がある領域では、
共通SSにおいてだけ制御チャネル(又はDCI)が送信され得るという仮定のもとで監視を行うことができる。制御チャネル(又はDCI)の送信が制限される領域は、端末特定探索空間全体、共通探索空間上の重複領域、又はこれらのうち一部の領域(又は、上述した領域に対応する制御チャネルリソース(例えば、CCE))であってよい。整理すると、本方法において、制御チャネル(又はDCI)の送信制限が仮定される場合は、共通SS及び端末特定SSにおいて監視しなければならない制御チャネル候補が同一サイズのDCIフォーマットを有するか、又は、好ましくは、また同一の識別子(例えば、RNTI)及び/又は同一の開始リソース(例えば、開始CCE)を有するように構成された場合であってよい。
【0111】
本方法によれば、具現例によれば、端末は、制御チャネル(又はDCI)の送信制限がある領域においては、共通SSのDCIフォーマットだけを検索することができる。例えば、端末は、特定時点の特定SS領域において同一サイズのDCIフォーマットのうち一つだけを検索することができる。言い換えると、2つのSSに設定されたDCIフォーマットサイズが同一である場合、特定時点の特定SS領域に対して、端末は、端末特定SSに設定された同一サイズのDCIフォーマットに対する監視/BDを行わなくてもよい。また、具現例によれば、端末は、従来の手順によって共通SS及び端末特定SSをいずれも監視した後、制御チャネル(又はDCI)の送信が制限される領域において制御チャネル(例えば、PDCCH)が検出される場合、該当のPDCCHは
共通SSにおいて受信されたと見なすことができる。
【0112】
端末特定SSにおいて同一サイズのDCIフォーマットの送信を制限するために、次の3つの方式を考慮することができる。便宜上、共通SS及び端末特定SSに設定された同一サイズのDCIフォーマットをそれぞれ、DCI_css及びDCI_ussと呼ぶ。DCI_cssは3GPP LTEシステムのCIFが含まれないDCIフォーマット0とDCIフォーマット1Aとを含む。
【0113】
1)2つのSS間の重複発生時に、重複した端末特定SS領域に対してだけ適用
【0114】
基地局は、共通SSと端末特定SSとの間に重複が発生する時点に対してだけ、そして、重複領域に対してだけDCI_ussを送信しない。
図18aに本方法による探索空間の構成を例示した。したがって、端末は、重複領域では共通SSを通じてだけ制御チャネル(又は、UCI)が送信されると見なす。すなわち、端末は、重複領域において制御チャネルが検出された場合、該当の制御チャネルは、共通SSにおいて受信されたと見なすことができる。具現例によれば、端末は、該当の時点において同一サイズのDCIフォーマットに対して、重複領域を通じてはDCI_css、重複領域を除外した端末特定SSを通じてはDCI_uss、に対してだけそれぞれ受信/復号(BD)を行うことができる。すなわち、端末は、重複領域でDCI_ussのための制御チャネル候補を監視しなくてもよい。他の方法として、端末は、重複領域でDCI_css及びDCI_ussのための制御チャネル候補をいずれも監視する。ただし、制御チャネルが検出されると、DCI_cssであると見なす。本方法は、重複領域を除外した端末特定SSにDCI_uss割当が可能なようにすることによって、端末特定SSにおいてスケジュール柔軟性が減少することを最小化することができる。
【0115】
好ましくは、本方法は、重複領域内において共通SS及び端末特定SSの制御チャネル候補が、同一のDCI(ペイロード)サイズを有し、同一のRNTIを有し(例えば、CRCスクランブルされる)、同一の開始リソース(例えば、CCE)で構成される場合にだけ、端末特定SSで制御チャネル候補の送信を制限することができる。
図18bに、本方法による探索空間の構成を例示した。
【0116】
2)2つのSS間の重複発生時に、全体共通SS領域に適用
【0117】
基地局は、共通SSと端末特定SSとの間に重複が発生する時点に対してだけ、全体共通SS領域に対してDCI_ussを送信しない。したがって、端末は、重複が発生したとき、重複領域では共通SSを通じてだけ制御チャネルが送信されると見なす。すなわち、端末は、重複領域において制御チャネルが検出された場合、該当の制御チャネルは、共通SSにおいて受信されたと見なすことができる。具現例によれば、端末は、該当の時点で同一サイズのDCIフォーマットに対して、端末特定SS全体を通じてDCI_ussに対する受信/復号(BD)が不可能であり、重複領域ではDCI_cssに対してだけ受信/復号(BD)を行うことができる。他の方法として、端末は、重複領域においてDCI_css及びDCI_ussのための制御チャネル候補をいずれも監視する。ただし、制御チャネルが検出されたとき、DCI_cssであると見なす。本方法の場合、端末特定SSでのスケジュール柔軟性は追加的に減少するが、重複する領域と、重複しない領域とを区分しなければならない複雑度を低下させることができる。
【0118】
好ましくは、本方法は、共通SS及び端末特定SSにおいて、同一のDCI(ペイロード)サイズ、同一のRNTI(例えば、CRCスクランブルされる)、同一の開始リソース(例えば、CCE)を有する制御チャネル候補を監視するように構成することによって、端末特定SS全体において制御チャネル候補の送信を制限することができる。
【0119】
一方、複数のCCが併合された状況においてRRC信号通知を通じたCIF再構成区間において、CIFを使用したか否かの認識に対する基地局と端末との不一致によってPDCCH送信/受信時に誤動作が発生することがある。このような問題を防止するために、併合された複数のCCのうち、特定CC(例えば、アンカCC(又はPCC)、又はPDCCH監視CC))をスケジュールするPDCCHに対しては、CC相互及び非CC相互スケジュールモードに関係なく(すなわち、CIFオン/オフ設定に関係なく)、常にCIFを含めない方法を考慮することができる。これに基づいて、基地局では、CIF再構成に関係なく、少なくとも特定CC(例えば、アンカCC(又はPCC)又はPDCCH監視CC))に対するPDCCHには常にCIFなしに送信することができる。この場合、端末は、少なくとも該当のCCに対してはCIF再構成に関係なく、常にCIFがないという仮定のもとで、PDCCHに対する受信/復号を行うことができる。したがって、CIF再構成の区間において少なくとも該当のCCのスケジュールに対しては、基地局と端末との間のPDCCH送信/受信の誤動作を防止できる。この場合、先に提起したSSの重複問題は、CIFのないDCIが送信される端末特定SSと、CIFの含まれたDCIが送信される端末特定SSとの間の重複問題に拡張されることがある。
【0120】
したがって、SSの重複問題を一般化すると、CIFがないDCIフォーマット(すなわち、no CIF−DCI)とCIFが含まれたDCIフォーマット(すなわち、CIF−DCI)とが同一のサイズを有し、該当のDCIフォーマットが送信されるSSが重複する問題として説明することができる。この場合、先に提示したと同様に、基地局は、特定時点/領域で重複するSSのうち、特定SSに対するDCIだけを送信することができ、端末は、特定時点/領域を通じて検出された(復号され、CRCに合格した)DCIを特定SSに対するDCIと判断することができる。具体的な方法は、次のとおりである。
【0121】
A)SS間の重複発生時に、重複領域に対してだけ適用
【0122】
A−1.CIFが含まれたDCI(CIF−DCI)だけ送信
【0123】
基地局は、SS間の重複が発生する時点で重複領域において、同一サイズのDCIのうちCIF−DCIだけを送信することができ、no CIF−DCIに対する送信を中断することができる。具現例によれば、no CIF−DCIの送信制限は、CCEリソースをno CIF−DCIに割り当てる過程で行ってもよいし、又はno CIF−DCIの実際の送信段階で行ってもよい。また、具現例によれば、no CIF−DCIの送信の中断は、リソースマップ前パンクチャ(又は無効化)(一種の速度整合)又はリソースマップ後パンクチャ(又は無効化)を通じて行ってもよい。好ましくは、本方法は、no CIF−DCI及びCIF−DCIが同一のRNTIを運ぶ場合(例えば、CRCが同一のRNTIでスクランブルされる)に制限することができる。したがって、端末は、該当の時点で同一サイズのDCIに対して、重複領域を通じて検出されたDCI(すなわち、PDCCH)をCIF−DCIと認識する。このために、具現例によれば、端末は、該当の時点で重複領域を通じてはCIF−DCIに対してだけ受信/復号(BD)を行うことができる。すなわち、端末は、重複領域においてno CIF−DCIのための制御チャネル候補を監視しなくてもよい。他の方法として、端末は、重複領域においてno CIF−DCI及びCIF−DCIのための制御チャネル候補をいずれも監視する。ただし、PDCCHが検出されると、CIF−DCIと認識する。
【0124】
本方法は、先に説明したno CIF−DCI(例えば、DCIフォーマット0/1A)が送信される共通SS(PDCCH監視CC用)とCIF−DCIが送信される端末特定SS(PDCCH無監視CC用)との間の重複時に有用に適用することができる。PDCCH監視CCのDCIフォーマット0/1Aは、共通SSだけでなく端末特定SSを通じても送信することができる。したがって、重複領域においてno CIF−DCIフォーマット0/1Aの送信が制限されるとしても、依然として該当のDCIフォーマット0/1Aは、無重複の共通SS領域だけでなく、PDCCH監視CCのための端末特定SSでも送信することができる。本方法は、端末特定SS同士が重複したときにもそのまま適用することができる。すなわち、CIF−DCIが送信される端末特定SSとno CIF−DCIが送信される端末特定SSとが重複し、CIF−DCIとno CIF−DCIのサイズ(例えば、ペイロードサイズ)が同一である場合、SS重複領域においてCIF−DCIだけ送信を許容してもよい。より一般化すると、本方法は、端末特定SSと共通SSとを区分せず、どの2つのSSが重複し、CIF−DCIとno CIF−DCIのサイズが同一である場合、CIF−DCIだけ送信が許容されるように拡張することができる。本方法は、重複領域全体に対してno CIF−DCI送信を制限してもよいし、no CIF−DCIのためのPDCCH候補と、CIF−DCIのためのPDCCH候補とが重複する領域内で同一の開始CCEで構成される場合にだけ、no CIF−DCIの送信を制限してもよい。
【0125】
A−2.CIFがないDCI(no CIF−DCI)に対してだけ送信
【0126】
基地局は、SS間の重複が発生する時点で重複領域において、同一サイズのDCIのうちno CIF−DCIだけを送信することができ、CIF−DCIに対する送信を中断することができる。具現例によれば、CIF−DCIの送信制限は、CCEリソースをCIF−DCIに割り当てる過程で行ってもよいし、又はCIF−DCIの実際の送信段階で行ってもよい。また、具現例によれば、CIF−DCIの送信の中断は、リソースマップ前パンクチャ(又は無効化)(一種の速度整合)又はリソースマップ後パンクチャ(又は無効化)を通じて行ってもよい。したがって、端末は、該当の時点で重複領域において検出された同一サイズのDCIをno CIF−DCIと認識することができる。また、端末は、重複領域においてno CIF−DCIだけを検索することができる。すなわち、端末は、重複領域においてCIF−DCIに対する監視/BDを行わなくてもよい。好ましくは、本方法は、no CIF−DCIとCIF−DCIとが同一のRNTIを運ぶ場合(例えば、CRCが同一のRNTIでスクランブルされる)に制限することができる。本方法は、CIF再構成のために考慮することができるno CIF−DCIが送信されるSS(アンカCC(又はPCC)又はPDCCH監視CC用)とCIF−DCIが送信されるSS(非アンカCC(又はPCC)又はPDCCH無監視CC用)との間の重複時に有用に適用することができる。本方法は、共通SS(no CIF−DCI)と端末特定SS(CIF−DCI)との間の重複時、又は端末特定SS(no CIF−DCI)と端末特定SS(CIF−DCI)との間の重複時にも適用可能である。アンカCC(又はPCC)又はPDCCH監視CCを通じて送信されるデータの重要度/頻度が他のCCよりも高い可能性がある。したがって、本方法を適用してno CIF−DCI、すなわち、アンカCC(又はPCC)又はPDCCH監視CCに対するスケジュール自由度も優先的に保障することができる。より一般化すると、本方法は、端末特定SSと共通SSとを区分せず、どの2つのSSが重複し、CIF−DCIとno CIF−DCIのサイズが同一である場合、no CIF−DCIだけ送信が許容されるものと拡張することができる。本方法は、重複領域全体に対してCIF−DCI送信を制限してもよいし、又はno CIF−DCIのためのPDCCH候補及びCIF−DCIのためのPDCCH候補が重複領域内において同一の開始CCEによって構成される場合にだけCIF−DCI送信を制限してもよい。
【0127】
A−3.SSによって方法A−1とA−2とを選択的に適用
【0128】
CIF−DCIの端末特定SSとno CIF−DCIの共通SSとが同一のDCIサイズで重複する場合、重複時点で重複領域に対してno CIF−DCI送信を制限することができる。また、CIF−DCIの端末特定SSとno CIF−DCIの端末特定SSとが同一のDCIサイズで重複する場合、重複時点で重複領域に対してCIF−DCI送信を制限することができる。本方法も重複領域全体に対して特定DCI送信を制限してもよいし、又はno CIF−DCIのためのPDCCH候補及びCIF−DCIのためのPDCCH候補が重複領域内の同一の開始CCEで構成される場合にだけ、特定DCIの送信を制限してもよい。
【0129】
B)SS間の重複発生時に、特定SS領域全体に適用
【0130】
B−1.CIFが含まれたDCI(CIF−DCI)だけを送信
【0131】
基地局は、SS間の重複が発生した時点で、各SS領域において同一サイズのDCIのうちCIF−DCIだけを送信することができ、no CIF−DCIに対する送信を中断することができる。具体的には、CIF−DCIは、重複領域を含んだ自身のSS全体を通じて送信可能であり、no CIF−DCIは、重複領域を含んだ自身のSS全体を通じて送信が中断される。したがって、端末は、該当の時点で同一サイズのDCIに対してCIF−DCIに対する検出だけを行うことができる。
【0132】
B−2.CIFがないDCI(no CIF−DCI)だけを送信
【0133】
基地局は、SS間の重複が発生した時点で各SS領域において、同一サイズのDCIのうちno CIF−DCIだけを送信することができ、CIF−DCIに対する送信を中断することができる。具体的には、no CIF−DCIは、重複領域を含んだ自身のSS全体を通じて送信可能であり、CIF−DCIは、重複領域を含んだ自身のSS全体を通じて送信が中断される。したがって、端末は、該当の時点で同一サイズのDCIに対してno CIF−DCIに対する検出だけを行う。
【0134】
B−3.SSによって方法B−1及びB−2を選択的に適用
【0135】
基地局は、CIF−DCIの端末特定SSとno CIF−DCIの共通SSとが同一のDCIサイズで重複する場合、重複時点で各SS領域においてno CIF−DCI送信を制限することができる。また、基地局はCIF−DCIの端末特定SSとno CIF−DCIの端末特定SSとが同一のDCIサイズで重複する場合、重複時点で各SS領域においてCIF−DCI送信を制限することができる。上述した例は、SS重複の発生時点でCIF−DCIを送信するのか、又はno CIF−DCIを送信するのかに対する選択が、基地局と端末との間で予め約束された場合を例示する。これとは異なり、SS重複の発生時点でCIF−DCIを送信するのか、又はno CIF−DCIを送信するのかに対する選択を、上位層信号通知(例えば、RRC信号通知)を通じて半静的に設定することができる。
【0136】
一方、基地局が、DCIを特定CCE集約レベルにマップして送信する場合、DCI符号語は、循環バッファ特性によって所定の個数のCCE単位で反復形態を有することができる。これによって、端末でのブラインド復号時に、該当のCCE集約レベルよりも低いCCE集約レベルにおいて該当のDCIが検出される場合が発生することがある。これを勘案して、DCIフォーマットサイズが同一である2つのSS(例えば、CIFがない共通SS、及びCIFがある端末特定SS)に対して、端末特定SSのすべてのCCE集約レベル(例えば、L=1、2、4、8)に対してだけでなく、特定CCE集約レベル(例えば、共通SSに設定されたものと同じCCE集約レベル)(例えば、L=4、8)に対してだけ、本発明で提案した方法を適用できる。言い換えると、端末特定SSのL値が1又は2である時、共通SSとの重複が発生した時点では、先に提案したSSシフト方式、SS開始点制限方式、no CIF−DCI又はCIF−DCIに対する送信制限方法を適用しなくてもよい。
【0137】
また、CCE集約レベルに対するあいまいさが発生しないようにするために、同一CCEで始まるCCEグループにおいて、小さいCCE集約レベル(例えば、L=1及び/又は2)のPDCCH候補と、大きいCCE集約レベル(例えば、L=4及び/又は8)のPDCCH候補とにおいて検出に成功したDCIが同時に存在する場合、端末は、小さいCCE集約レベルで検出されたDCIは無視し、大きいCCE集約レベルで検出されたDCIだけを制御情報として使用することができる。例えば、小さいCCE集約レベルではCIF−DCIだけを提供し、大きいCCE集約レベルではno CIF−DCIだけを提供する場合、大きいCCE集約レベル及び小さいCCE集約レベルで同時にCRCチェックを通過したDCIがある場合、大きいCCE集約レベルのDCI(すなわち、no CIF−DCI)と解析する。又は、同じ結果を得るために、特定CCEグループで大きいCCE集約レベル(例えば、L=4及び/又は8)を検出した場合、該当のCCEグループに対して小さいCCE集約レベル(例えば、L=1及び/又は2)に対する検出を試みなくてもよい。
【0138】
より一般化すると、no CIF−DCIのSSとCIF−DCIのSSとが同じDCIサイズ及び同じCCE集約レベルを有して重複する場合に限って、上記提案方法の適用を考慮することができる。同じDCIサイズを有するno CIF−DCIのSSとCIF−DCIのSSとが、互いに異なるCCE集約レベルを有して重複する場合、同じCCEで始まるCCEグループにおいて、互いに異なるCCE集約レベル(大きい、小さい)のPDCCH候補を通じて検出に成功したDCIが同時に存在する場合、端末は、小さいCCE集約レベルで検出されたDCIは無視し、大きいCCE集約レベルで検出されたDCIだけを制御情報として使用することができる。又は、同じ結果を得るために、CCEグループで大きいCCE集約レベルを検出した場合、該当のCCEグループに対して小さいCCE集約レベルに対する検出を試みなくてもよい。
【0139】
実施例2:端末特定SSの衝突を防止するためのSS割当
【0140】
LTE−Aでは、複数のCCが併合された状況でCIFを用いたCC相互スケジュールを考慮しているため、一つのDL CCを通じて複数のCCのスケジュールのための複数のPDCCH送信が可能である。このために、該当のDL CC上に複数のCCのための複数の個別端末特定SSを構成する方法を考慮することができる。個別端末特定SSは、各CC又はDCIフォーマットサイズ別に区分して構成することができる。ここで、それぞれの端末特定SSは、互いに独立な開始点(starting CCE index)を有し、独立に構成され、又は複数の端末特定SSが一つの開始点を有し、互いに連接した形態(すなわち、連接した(concatenated)SS)で構成されることができる。
【0141】
図20は、連接したSSで発生するPDCCH閉そくを例示する。
【0142】
図20を参照すると、連接SSにおいて、SS全体を構成する個別SSの割当位置又は順序がすべてのサブフレームに対して固定されると、図示したように、特定個別SS同士間にだけ重複が発生する現象が現れることがある。本例は、一つのDL CC上に4個の個別SSが、一つの開始点、そして固定された個別SS順序(#1→#2→#3→#4)で連接SSを構成する例示を示しており、
図20から分かるように、SS#1とSS#4間にだけ重複が発生することが分かる。本例の場合、説明の便宜のために個別SS当たり6個のPDCCH候補を仮定し、総CCE個数が22である場合を仮定した。この場合、重複が発生される特定個別SSが固定されるため、該当の個別SSに対してだけPDCCHスケジュール自由度が減少(すなわち、PDCCH閉そく確率が増加)する。ここで、PDCCH閉そくは、制限されたPDCCHリソースにより該当の搬送波に対するPDCCHスケジュールが制限されることを意味する。すなわち、図示したように、一つの搬送波に複数のPDCCH探索空間を定義する場合、制限されたPDCCHリソースにより各搬送波に対応するPDCCH探索空間の可用のリソースが制限されることがあり、これによって、PDCCH割当位置が制限され、又はPDCCH割当自体が不可能なことがある。
【0143】
図20は、一つの端末の連接SSが循環(wrap around)して重複する場合を示しているが、これは例示に過ぎず、様々な理由でSS重複が発生することがある。例えば、一つの端末の連接SSが循環しなくても、該当の端末の連接SSが他の端末の連接SSと重複する場合に、特定CCに対するSSだけ重複するため、特定CCに対するSSだけ集中的に制限される場合が発生することがある。
【0144】
したがって、本実施例では、連接SSを構成する個別SSの割当順序を変更する方法を提案する。個別SSの割当順序は周期的(例えば、毎サブフレーム単位)に変更可能である。本実施例で、CCEは、該当のCCE集約レベルに対してPDCCH候補として可用のCCEだけに限定することができる。
【0145】
以下、
図21〜24を参照して本実施例について具体的に例示する。
図21〜24において、連接SS内の個別SSは互いに隣接しているが、これは例示に過ぎず、連接SS内の個別SSは、個別SS間にCCE又はPDCCH候補単位の特定オフセットをおいて構成してもよいし、互いに重複してもよい。
【0146】
まず、
図21でのように、SS全体内の個別SSの順序を一定の周期(例えば、P個のサブフレーム、P個の無線フレームなど)毎に巡回シフトさせる方法を考慮することができる。Pは、1以上の整数で、好ましくは、1である。巡回シフト値は、周期ごとに一定の値ずつ変更され、又はサブフレーム番号、システムフレーム番号(SFN)などの関数で決定することができる。これを通じて、重複する可能性がある個別SSを周期的に変更して割り当てることができる。したがって、PDCCH閉そく確率が特定個別SSに集中されず、すべての個別SSに均一に分散され得る。
【0147】
一方、CIF再構成の区間において、SS位置に対する基地局と端末との不一致を防止するために、SS全体内でアンカCC(又はPCC)及び/又はPDCCH監視CCのSS位置は常に固定させ、残りのCCEに対してアンカCC(又はPCC)及び/又はPDCCH監視CCを除外した個別SSの割当順序を周期的に変更させることができる。好ましくは、アンカCC(又はPCC)及び/又はPDCCH監視CCのSS位置は、SS全体のうち最も低いインデクスを有するCCEグループに先に割り当てることができる。
【0148】
また、基地局は、CIF構成(すなわち、CIFオン/オフ)に関係なく、常にN個のCCに対してだけ上記提案方法を適用して連接SSを構成し、端末は、M個(M≦N)のCCに対してだけBDを行う方式も考慮することができる。ここで、Nは、予め指定された最大CCの個数、又はセルに配置されたCCの個数、又は該当の端末に半静的に設定されたCCの個数(例えば、RRC割り当てられた端末特定CCの個数、該当のPDCCH監視CCからCC相互スケジュールが可能なCCの個数など)である。Mは、CIF構成によってPDCCH監視CCからCC相互スケジュールが可能なCCの個数、又は1(該当のPDCCH監視CCだけを意味する)であってよい。
【0149】
他の方法として、
図21のような方式でSSを構成した後、アンカCC(又はPCC)及び/又はPDCCH監視CCのSS開始点をSS全体の開始点に移動させる方法を考慮することができる。例えば、
図22を参照して、SS順序が2341であり、SS#1がアンカCC(又はPCC)及び/又はPDCCH監視CCのSSである場合、SS全体の開始点にSS#2の開始点を一致させてSS全体を構成した後、SS#1の開始点をSS全体の開始点に位置するようにSS全体(SS#1と#2が重複した状態)を移動させ、最終SSを構成することができる。同様に、
図23でのように、アンカCC(又はPCC)及び/又はPDCCH監視CCのSS(SS#1)開始点がSS全体の開始点と一致するようにSS#1を構成した後、SS順序によって、残りのSS(SS#2、3、4)をSS#1の左側及び/又は右側方向に連接させ、連接SSを構成する方式を考慮することができる。
【0150】
本実施例はまた、すべての個別SSのすべてのPDCCH候補をPDCCH候補単位でランダムにインタリーブして、連接SSを構成する方法を提案する。細部的に、インタリーブパターンは、特定周期(例えば、P個のサブフレーム、P個の無線フレームなど)を有してランダム化することができる。Pは、1以上の整数で、好ましくは、1である。これに制限されるものではないが、毎周期のインタリーブパターンは、サブフレーム番号、システムフレーム番号などの関数によって決定することができる。また、インターリーバの入出力単位(すなわち、CCE集約レベル)は、PDCCH候補の分解能(resolution)を有する。例えば、インターリーバに個別SSが連接した形態で入力されると、個別SSの順序又はPDCCH候補の順序に関係なく、PDCCH候補単位で並べ替えされて出力される。
【0151】
図24は、個別SSのすべてのPDCCH候補をインタリーブする例を示す。便宜上、X番目の個別SS(SS#X)においてY番目のPDCCH候補をXYで表示する。
【0152】
図24を参照すると、個別SS内で同一順番に該当するPDCCH候補を集めて、これらが連接した形態で連接SSを構成することができる。説明のために、図示したように、4個の個別SSがあり、SSごとに6個のPDCCH候補があると仮定する。この場合、PDCCH候補#1のための領域には、それぞれの個別SSから選択されたPDCCH候補1−1〜1−4が連接する。PDCCH候補#2〜PDCCH候補#6のための領域も類似する形態で構成され、PDCCH候補#1〜PDCCH候補#6が連接した形態の連接SSが構成される。
図24は、各PDCCH候補#X(X=1〜6)のための領域が隣接しているものと示しているが、これは例示に過ぎず、各PDCCH候補#X(X=1〜6)のための領域CCE又はPDCCH候補単位の特定オフセットをおいて構成され、又は互いに重複することができる。
【0153】
便宜上、各PDCCH候補#X(X=1〜6)のための領域に位置したPDCCH候補をPDCCH候補グループ#X(X=1〜6)と呼ぶ。各PDCCH候補グループ#X(X=1〜6)内におけるPDCCH候補の順序は、図示したように、個別SSの順序(#1→#2→#3→#4)によってすべてのサブフレームで固定され得る。また、各PDCCHグループ#X(X=1〜6)内におけるPDCCH候補の順序は、
図21で示したように、周期的に変更可能である。例えば、各PDCCHグループ#X(X=1〜6)内におけるPDCCH候補の順序は、サブフレーム単位で巡回シフトすることができる。また、各PDCCH候補#X(X=1〜6)のための領域が連接する順序も、
図21で示したように、周期的に変更可能である。これによって、重複する可能性があるPDCCH候補が特定個別SSに集中されず、すべての個別SSに分散されるため、結局、PDCCH閉そく確率もすべての個別SSに対して均一に分布することができる。
【0154】
一方、CIF再構成の区間において、SS位置に対する基地局と端末との不一致を防止するために、SS全体内でアンカCC(又はPCC)及び/又はPDCCH監視CCのSS構成及び位置は、すべてのPDCCH候補が連接した形態で常に固定させ、残りのCCEに対してアンカCC(又はPCC)及び/又はPDCCH監視CCを除外した個別SSだけを対象としてPDCCH候補がインタリーブされたSSを構成することができる。好ましくは、アンカCC(又はPCC)及び/又はPDCCH監視CCのSSは、SS全体のうち最も低いインデクスを有するCCEグループに先に割り当てることができる。
【0155】
また、基地局は、CIF構成(すなわち、CIFオン/オフ)に関係なく、常にN個のCCに対して上記提案方法を適用して連接SSを構成し、端末は、M個(M≦N)のCCに対してだけBDを行う方式も考慮することができる。ここで、Nは、予め指定された最大CCの個数、又はセルに配置されたCCの個数、又は該当の端末に半静的に設定されたCCの個数(例えば、RRC割り当てられた端末特定CCの個数、該当のPDCCH監視CCからCC相互スケジュールが可能なCCの個数など)である。Mは、CIF構成によって、PDCCH監視CCからCC相互スケジュールが可能なCCの個数、又は1(該当のPDCCH監視CCだけを意味する)であってよい。
【0156】
さらに、それぞれのPDCCH候補グループに互いに独立的な開始点を割り当て、PDCCH候補グループ別SSを独立的に構成する方法も考慮することができる。この場合、PDCCH候補グループ別SSは連接した形態で構成する必要はない。
【0157】
一方、本実施例で提案した方法は、すべてのCCE集約レベル(例えば、L=1、2、4、8)に対して制限なしに適用し、又は特定CCE集約レベル(例えば、PDCCH候補を構成するCCEの数が相対的に大きいCCE集約レベル)(例えば、L=4、8)に対してだけ適用可能である。
【0158】
図25は、本発明の一実施例に適用されうる基地局及び端末を例示する。
【0159】
図25を参照すると、無線通信システムは、基地局(BS)110及び端末(UE)120を含む。基地局110は、プロセッサ112、メモリ114及び無線周波(RF)ユニット116を含む。プロセッサ112は、本発明で提案した手順及び/又は方法を具現するよう構成できる。メモリ114は、プロセッサ112と接続され、プロセッサ112の動作と関連した様々な情報を記憶する。RFユニット116は、プロセッサ112と接続され、無線信号を送信及び/又は受信する。端末120は、プロセッサ122、メモリ124及びRFユニット126を含む。プロセッサ122は、本発明で提案した手順及び/又は方法を具現するよう構成できる。メモリ124は、プロセッサ122と連結され、プロセッサ122の動作と関連した様々な情報を記憶する。RFユニット126は、プロセッサ122と接続され、無線信号を送信及び/又は受信する。基地局110及び/又は端末120は、単一アンテナ又は複数アンテナを有することができる。
【0160】
以上説明した各実施例は、本発明の各構成要素と各特徴とが所定形態で結合されたものである。各構成要素又は特徴は、別途の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素又は特徴と結合しない形態で実施することができる。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することも可能である。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更可能である。ある実施例の一部構成や特徴は、他の実施例に含まれてもよく、他の実施例の対応する構成又は特徴に取って代わることもできる。特許請求の範囲において明示的な引用関係のない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正により新しい請求項として含めたりすることができることは明らかである。
【0161】
本文書で、本発明の各実施例は、端末と基地局間のデータ送受信関係を中心に説明された。本文書で基地局により行われるとした特定動作は、場合によっては、その上位ノードによって行ってもよい。すなわち、基地局を含む多数のネットワークノードからなるネットワークにおいて端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局又は基地局以外の別のネットワークノードによって実行してもよいことは明らかである。基地局は、固定局、ノードB、強化ノードB(eNB)、アクセスポイントなどの用語に代替可能である。また、端末は、利用者装置(UE)、移動機(MS)、移動体加入者局(MSS)などの用語に代替可能である。
【0162】
本発明による実施例は様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(、ソフトウェア又はそれらの組合せによって具現することができる。ハードウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、一つ又はそれ以上の特定用途集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラム可能論理デバイス(PLD)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
【0163】
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、以上で説明された機能又は動作を行うモジュール、手順、関数などの形態で具現することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶されて、プロセッサによって駆動してもよい。メモリユニットは、プロセッサの内部又は外部に設けられ、既に公知の様々な手段によりプロセッサとデータを交換することができる。
【0164】
本発明は、本発明の特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態で具体化可能であるということは、当業者にとっては自明である。したがって、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的な解釈により決定すべきであり、本発明の等価的範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。