特許第5952371号(P5952371)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5952371
(24)【登録日】2016年6月17日
(45)【発行日】2016年7月13日
(54)【発明の名称】イベント入力モジュール
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/05 20060101AFI20160630BHJP
【FI】
   G05B19/05 J
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-209945(P2014-209945)
(22)【出願日】2014年10月14日
(65)【公開番号】特開2015-79509(P2015-79509A)
(43)【公開日】2015年4月23日
【審査請求日】2014年10月14日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0122924
(32)【優先日】2013年10月15日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】593121379
【氏名又は名称】エルエス産電株式会社
【氏名又は名称原語表記】LSIS CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】シン ヨン カク
【審査官】 稲垣 浩司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−149256(JP,A)
【文献】 特開2006−276958(JP,A)
【文献】 特開昭64−078172(JP,A)
【文献】 特開2000−132423(JP,A)
【文献】 特開平02−195717(JP,A)
【文献】 特開2008−205965(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 19/05
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
PLC(Programmable Logic Controller)のイベント入力モジュールにおいて、
外部のセンサ部から信号を受信し、入力電流を制限する第1抵抗と、オフ保証電圧を保持する第2抵抗を含む第1の受信部と、
外部の時刻提供部から所定方式のIRIG(Inter−Range Instrumentation Group)−B信号である時刻情報を受信する第2の受信部と、
前記第2の受信部から受信した時刻情報を、前記第1の受信部から受信した信号を介して検出したイベントに割り当て、イベント発生情報を決定する制御部と、
前記イベント発生情報を格納するメモリと、を含むことを特徴とするイベント入力モジュール。
【請求項2】
前記メモリは不揮発性メモリである、請求項1に記載のイベント入力モジュール。
【請求項3】
前記IRIG−B信号は、RS−485方式のIRIG−B信号である、請求項1に記載のイベント入力モジュール。
【請求項4】
前記制御部は、
前記IRIG−B信号をタイマーポート(TMR)で受信する、請求項1に記載のイベント入力モジュール。
【請求項5】
前記制御部は、
前記タイマーポートに入力される前記IRIG−B信号のパルス幅を感知して、前記第1の受信部から伝達される信号の情報を解釈する、請求項4に記載のイベント入力モジュール。
【請求項6】
前記制御部から受信された信号を前記PLCのCPUモジュールと交換するインターフェース部をさらに含む、請求項1に記載のイベント入力モジュール。
【請求項7】
前記インターフェース部は、
前記CPUモジュールと、前記制御部からアクセス可能なメモリとを含む、請求項6に記載のイベント入力モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イベント入力モジュールに関するものであって、より詳しくは、PLC(Programmable Logic Controller)間の時刻同期のために用いられるイベント入力モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、送配電システム分野では、人間の介入を最小限にする統合化、自動化、及び遠隔監視化が進められており、これは、従来の電気機器を、通信機能を有するマイクロプロセッサ基盤の知能形電子機器に置き換えることにより、可能になった。
【0003】
変電所内の多くの電気機器は、正確でかつ有効な情報伝達のために時刻同期を必要とするが、現在、変電所自動化システムに適用される装備の時刻同期化のために、GPS(Global Positioning System)、NTP(Network Time Protocol)、SNTP(Simple Network Time Protocol)、IRIG(Inter−Range Instrumentation Group)−B、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1588などのような、多様な方法が適用されている。
【0004】
このうち、最も普遍的なものは、GPSを用いて、外部の標準時刻と同期化を行うものであるが、GPSモジュールを取り付けなければならないことから、拡張性が制限され、コストが多く発生する問題点がある。
【0005】
また、ソフトウェア的に時刻同期化を実現する、NTP、SNTPのような方法は、現在の時刻と同期化する時刻との差が大きすぎると、時刻同期化を行うことができず、同期化を行っても精度が落ちるため、電力システムの併合単位装置に適用しにくいという問題がある。
【0006】
一方、イベント入力モジュールは、PLCに広く用いられているDC入力モジュールを基盤としたものであって、外部のイベントに対する記録を通じて、入力イベントの情報(時間及び状態)を、定められた分解能で収集する機能を有するデータ記録装置である。
【0007】
イベント入力モジュールは、基本的に、外部入力が、オン(ON)からオフ(OFF)に、オフ(OFF)からオン(ON)に変化するとき、イベントを感知し、該当時刻を内部メモリに格納する。このようなイベント情報は、発生した順に格納され、これは、発電、送電、配電、及びプロセスプラントなどのような分野で重要な役割を果たしている。
【0008】
図1は、従来のPLCシステム間の同期を説明するための構成図である。
【0009】
従来のPLCシステムでは、GPS受信機200は、衛星100からの時間データを受信して、NMEA−0183メッセージに出力する。
【0010】
RS232の形で出力される信号は、2つのPLCシステム400,500の時刻同期のためにRS485信号に変換する変換300を経る。
【0011】
RS485信号は、分岐(multidrop)が可能であるため、この信号は、両システムに取り付けられたRS485通信モジュール420,520を介して、両システムのPLC中央処理装置(Central Processing Unit; CPU)モジュール410,510に伝達される。
【0012】
各PLC CPU410,510では、GPS受信機200から伝送された時間データを保持していながら、各システムのイベント入力モジュール430,530で、センサ出力部700から発生するイベント入力が感知される瞬間、該当時刻をイベント入力モジュール430,530のメモリに格納する。ユーザは、運用端末600を介してPLCシステム400,500のPLC CPU410,510に接続し、イベントデータを確認する。
【0013】
GPS受信機200は、多様な形で時間を出力することができるが、PLC400,500との連結のために、シリアル形態のインターフェースが要求される。従来は、NMEA(National Marine Electronics Association)−0183が用いられており、NMEA−0183は、RS−232、RS−422などの電気的な伝送規格を定義する。
【0014】
イベント入力モジュール430,530のイベント検出条件は、センサ出力部700の信号がロー(Low)からハイ(High)に変化するとき、または、ハイからローに変化するときである。設定されたイベントの条件が感知されると、イベント入力モジュール430,530の発光部(LED)にイベントの状態が表示される。
【0015】
図1のように構成されるシステムでは、2つのPLC400,500は、時刻同期が要求される。
【0016】
図2は、図1での時間遅延を模型化した図である。
【0017】
図2において、Δt1は、GPS受信機200からRS232−RS485変換器300までの伝送遅延を示す。
【0018】
Δt2とΔt2’は、変換300から通信モジュール420,520までの伝送遅延を、Δt3とΔt3’は、通信モジュール420,520が処理するデータの処理遅延を示す。
【0019】
Δt4とΔt4’は、前記通信モジュール420,520からCPUモジュール410,510までの伝送遅延を、Δt5とΔt5’は、CPUモジュール410,510で処理するデータの処理遅延を示す。
【0020】
Δt6とΔt6’は、CPUモジュール410,510からイベント入力モジュール430,530までの伝送遅延を、Δt7とΔt7’は、イベント入力モジュール430,530で処理する信号の処理遅延を示す。また、Δt8とΔt8’は、センサ出力部700からイベント入力モジュール430,530までの伝送遅延を示す。
【0021】
図1のようなシステム400,500での総遅延時間は、それぞれ、次の数式1及び数式2のように表すことができる。
【0022】
【数1】
【0023】
【数2】
【0024】
2つのシステム400,500の間の時刻同期のために、ユーザは、2つのシステム400,500の間の遅延要素が同じ値に現れることを期待している。しかし、2つのシステムの間の遅延要素は、同じとすることができないため、一定の誤差を有することになるが、これは、通常、時刻同期のための製品の規格で定められる。
【0025】
従来の構成では、2つのシステム間の時刻同期誤差を発生させる主遅延要素は、Δt3(Δt3’)乃至Δt5(Δt5’)であり、これは、GPS受信機200を介して入ってきた時間情報が通信モジュール420,520を経ることにより発生した遅延要素と、CPUモジュール410,510で行われるPLCプログラムのスキャン周期に影響を受けざるをえないからである。
【0026】
このような誤差は、センサの出力部700を介して発生したイベントがイベント入力モジュール430,530で感知されるとき、互いに異なる時刻を記録するようになることにより、時刻同期が重要な応用に問題を発生させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0027】
本発明が解決しようとする技術的課題は、外部で発生したイベントを記録する場合、互いに異なるPLCシステムで精密な時刻同期を提供するイベント入力モジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0028】
上記のような技術的課題を解決するために、本発明の一実施形態のプログラム可能なロジックコントローラ(PLC)のイベント入力モジュールは、外部のセンサ部から信号を受信する第1の受信部と、外部の時刻提供部から所定方式のIRIG(Inter−Range Instrumentation Group)−B信号である時刻情報を受信する第2の受信部と、前記第2の受信部から受信した時刻情報を、前記第1の受信部から受信した信号を介して検出したイベントに割り当て、イベント発生情報を決定する制御部と、及び、前記イベント発生情報を格納するメモリと、を含む。
【0029】
本発明の一実施形態において、前記第1の受信部は、入力電流を制限する第1の抵抗と、オフ保証電圧を保持する第2の抵抗と、を含む。
【0030】
本発明の一実施形態において、前記IRIG−B信号は、RS−485方式のIRIG−B信号である。
【0031】
本発明の一実施形態において、前記制御部は、前記IRIG−B信号をタイマーポート(TMR)で受信する。
【0032】
本発明の一実施形態において、前記制御部は、前記タイマーポートに入力される前記IRIG−B信号のパルス幅を感知して、前記第1の受信部から伝達される信号の情報を解釈する。
【0033】
本発明の一実施形態において、前記制御部から受信された信号を前記PLCのCPUモジュールと交換するインターフェース部をさらに含む。
【0034】
本発明の一実施形態において、前記インターフェース部は、前記CPUモジュールと、前記制御部からアクセス可能なメモリとを含む。
【発明の効果】
【0035】
上記のような本発明は、PLCの外部から時刻を入力され、互いに異なるPLCシステムの正確な時刻同期を提供し、また、システム構成を単純化することにより、時間遅延要素を除去すると同時に、システムの構成コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】従来のPLCシステム間の同期を説明するための構成図である。
図2図1での時間遅延を模型化した図である。
図3】本発明のイベント入力モジュールの構成を説明するための一例示図である。
図4】2つのPLC間の時刻同期を説明するための一例示図である。
図5図4の時間遅延を模型化した一例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本発明は、様々な変更を加えることができ、種々の実施例を有することができるところ、特定の実施例を図面に例示し、詳細な説明において詳細に説明する。しかし、これは、本発明を特定の実施形態に対して限定するものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。
【0038】
以下、添付された図面を参照して、本発明に係る好ましい一実施形態を詳細に説明する。
【0039】
図3は、本発明のイベント入力モジュール40の構成を説明するための一例示図である。本発明のイベント入力モジュール40は、外部センサ部30から入力される信号を受信し、これを、CPUモジュール50に伝達する。
【0040】
図に示すように、本発明のイベント入力モジュール40は、イベント受信部41、IRIG(Inter−Range Instrumentation Group)−B信号受信部42、メモリ43、制御部44、及びインターフェース部45を含む。
【0041】
イベント受信部41は、外部センサ部30から出力された信号を入力され、イベントを検出するものであって、入力電流を制限する抵抗R1及びオフ保証電圧を保持する保持抵抗R2と、フォトカプラ41Aとを含む。イベント受信部41は、外部センサ部30から24Vの電圧信号を受信し、動作する。外部センサ部30は、イベントの発生を感知するNPNまたはPNPセンサであり、その構造については、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって自明な事項であるため、その詳細な説明を省略する。
【0042】
IRIG−B信号受信部42は、時刻提供部20から、RS−485方式でIRIG−B信号を受信する。
【0043】
RS−485方式は、1つの時刻同期装置から複数のイベント入力モジュールに時刻伝送が可能な特徴のため、選ばれた。
【0044】
IRIG−B時刻同期化プロトコルは、IRIG標準の一つのフォーマットで、最も一般的に用いられる時刻同期化方法であり、これは、本発明の属する技術分野において広く知られている通りであるため、その詳細な説明は省略する。時刻提供部20は、例えば、GPS受信機であってもよい。
【0045】
メモリ43は、イベント発生時刻を保存し、電源のオフ時にも、すでに発生したイベント時刻が保持できるように、不揮発性メモリで構成できる。
【0046】
制御部44は、イベント入力モジュール40の制御を担当し、IRIG−B信号受信部42を経た信号をタイマーポート(TMR)で受信する。
【0047】
IRIG−B信号は、1秒間100個のパルスを発生し、秒、分、時、日、年の情報などを順に伝送する。このとき、1つのパルスは10msの周期を有することになるため、この信号を、制御部44のタイマーポートを介して受信することにより、制御部44は、各信号の周期と、ハイ状態が持続する期間(duration)を判断することができる。
【0048】
インターフェース部45は、入力モジュール40とCPUモジュール50との間のインターフェースを担当し、所定の方式で、2つのシステム間でデータを交換できるように構成される。
【0049】
本発明のイベント入力モジュール40の動作を説明すると、次の通りである。
【0050】
外部センサ部30を介して受信される24Vの電圧信号は、イベント受信部41の電流制限抵抗R1を介して流れ、ループ電流を構成することができる。イベント受信部41のオフ保証抵抗R2は、センサ部30でオフ保証のためのレベルに及ばない電圧が入力されたとき、フォトカプラ41Aが動作しないようにする。つまり、R2は、オフ保証電圧を保持することができる。
【0051】
この後、入力信号は、フォトカプラ41Aを経て、制御部44の入力ポートに伝達されることによって、制御部44は、イベントの発生を感知することができ
【0052】
一方、外部の時刻提供部20からIRIG−Bフォーマットで入力された時刻情報は、IRIG−B信号受信部42を介して制御部44に伝達される。
【0053】
この際、時刻情報は、制御部44のタイマポート(TMR)を介して受信し、IRIG−B信号のパルス幅を感知することによって、伝達される情報を解釈することができる。このような情報は、1秒単位で受信され、この後、制御部44のタイマー設定を用いて、ミリ秒の値まで判断できるように、イベント入力モジュール40では、常時、時刻情報を提供する準備をするようになる。
【0054】
これに、外部センサ部30から発生したイベントがイベント受信部41を経て、制御部44に伝達される瞬間、制御部44は、準備していた時刻情報を該当イベントに割り当てるようになり、このデータは、メモリ43に伝送され、イベント発生情報として保持できる。
【0055】
インターフェース部45は、CPUモジュール50とデータとを交換する。例えば、インターフェース部45は、CPUモジュール50及び制御部44でアクセス可能なメモリを含むASICのような回路で構成されてもよい。
【0056】
図4は、2つのPLC間の時刻同期を説明するための一例示図であって、図1の従来のシステムに本発明を適用したものである。また、図5は、図4の遅延時間を模型化した一例示図である。
【0057】
図4に示すように、本発明によると、図1に比べ、各PLCシステムでの通信モジュールが除去され、システムの構成が簡素化されたことが分かる。
【0058】
また、図5を参照すると、時間遅延要素Δt2からΔt6まで除去され、精密な時刻同期が可能になったことを直観的に比較することができる。
【0059】
つまり、図3のPLC1,2での時間遅延要素は、それぞれ、次の数式3及び数式4のように表すことができる。
【数3】
【0060】
【数4】
【0061】
事実上、信号伝送経路によって発生する時間遅延要素であるΔt1(Δt1’)と、Δt8(Δt8’)は、無視できる水準であるため、2つのシステムの間の重要な時間遅延要素は、Δt7とΔt7’に要約される。
【0062】
また、2つのイベント入力モジュール40,60は、同一のハードウェアとファームウェアを用いるシステムであるため、時刻の解釈のためにかかる時間の誤差もまた無視できる水準でアクセスすることができる。
【0063】
図5では、イベント入力モジュール40,60と、CPUモジュール50、70との間の時間遅延要素が表示されていないことを見つけることができる。これは、イベント入力モジュール40,60で、既に、同期に必要とされる時刻が決定されることを意味するものであって、従来のシステムにおけるCPUモジュールでの時間遅延要素が、本発明でどのように影響を与えているかをよく示すものである。
【0064】
これにより、本発明は、発電、送電、配電を網羅する電力システムとプロセスプラントに適用される自動化システムに、進歩した時刻同期を提供することができる。
【0065】
このように、本発明は、IRIG−Bインターフェースを行うイベント入力モジュールを提供することにより、従来のPLCシステムでの時間遅延要素を解決し、これにより、精密な時刻同期を可能にする方法を提示する。また、互いに異なるPLCシステム間の時刻同期のためのシステム構成を単純化させることで、コストとスペースの面でも利点のある構成を可能にする。
【0066】
ほとんどの時間遅延要素は、伝送経路よりは、システムのデータ処理過程で現れるようになるが、本発明では、このような時間遅延要素のうち、最も大きな部分を占めるCPUモジュールでの時間遅延要素を除去することによって、PLCのユーザプログラムによって影響を受けることができる遅延要素を根本的に解決することができる。
【0067】
以上、本発明に係る実施例を説明したが、これは例示的なものに過ぎず、当該分野における通常の知識を有する者であれば、これから多様な変形及び均等な範囲の実施例が可能であることを理解することができるだろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、次の特許請求の範囲によって定められるべきである。
【符号の説明】
【0068】
1,2 PLC
10 GPS衛星
20 時刻提供部
30 センサ部
40,60 イベント入力モジュール
50,70 CPUモジュール
41 イベント受信部
42 IRIG−B信号受信部
43 メモリ
44 制御部
45 インターフェース部
図1
図2
図3
図4
図5