【文献】
Ericsson, ST-Ericsson,HARQ-ACK transmission with PUCCH Format 3 in aggregation of TDD carriers with different UL/DL configurations,3GPP TSG-RAN WG1#70,3GPP,2012年 8月17日,R1-123609
【文献】
Nokia Siemens Networks, Nokia Corporation,Remaining issues on HARQ-ACK on PUCCH/PUSCH for inter-band CA with different TDD configurations on different bands,3GPP TSG-RAN WG1#70,3GPP,2012年 8月17日,R1-123635
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数のセルの搬送波集約をサポートし、時分割2重通信(TDD)で動作する無線通信システムにおいてアップリンク制御情報をユーザ機器(UE)が送信する方法であって、
前記ユーザ機器が、前記複数のセルでダウンリンク信号を受信するステップであって、前記ダウンリンク信号のそれぞれがハイブリッド自動再送要求確認(HARQ−ACK)応答を要求するステップと、
前記ユーザ機器が、アップリンクサブフレーム中の各セルに対するセル別HARQ−ACKビットを含む前記アップリンク制御情報を物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を介して送信するステップと、を有し、
受信及び送信を実行するアップリンク・ダウンリンク(UL−DL)構成が前記複数のセルのそれぞれにおいて第1のUL−DL構成の組に属するとき、各セルに対する前記セル別HARQ−ACKビットの数がmin(W,Mc)の値を利用して決定され、
min(W,Mc)はWとMcのもっとも小さい値を表し、Wは、前記PUSCHに対応するダウンリンク制御情報に含まれる2ビットダウンリンク割り当てインデックス(DAI)によって示される値を表し、Mcは各セルの前記アップリンクサブフレームに対応するダウンリンクサブフレームの数を表す、方法。
前記ダウンリンク信号は、半永続スケジュール(SPS)開放を指示する少なくとも1つの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)信号を含む、請求項1に記載の方法。
複数のセルの搬送波集約をサポートし、時分割2重通信(TDD)で動作する無線通信システムにおいてアップリンク制御情報を送信するように構成された通信装置であって、
無線周波(RF)ユニットと、
前記無線周波ユニットと選択的に接続されたプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、
前記複数のセルに関する複数のダウンリンク信号であって、それぞれがハイブリッド自動再送要求確認(HARQ−ACK)応答を要求する前記ダウンリンク信号を受信し、
アップリンクサブフレームの中の各セルに対するセル別HARQ−ACKビットを含む前記アップリンク制御情報を物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を介して送信するように構成され、
受信及び送信を実行するアップリンク・ダウンリンク(UL−DL)構成が前記複数のセルのそれぞれにおいて第1のUL−DL構成の組に属するとき、各セルに対する前記セル別HARQ−ACKビットの数がmin(W,Mc)の値を利用して決定され、
min(W,Mc)はWとMcのもっとも小さい値を表し、Wは、前記PUSCHに対応するダウンリンク制御情報に含まれる2ビットダウンリンク割り当てインデックス(DAI)によって示される値を表し、Mcは各セルの前記アップリンクサブフレームに対応するダウンリンクサブフレームの数を表す、通信装置。
前記ダウンリンク信号は、半永続スケジュール(SPS)開放を指示する少なくとも1つの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)信号を含む、請求項11に記載の通信装置。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下の技術は、CDMA、FDMA、TDMA、OFDMA、SC−FDMAのような様々な無線接続システムに用いてもよい。CDMAは、はん用地上無線接続(UTRA)又はCDMA2000のような無線技術によって実現されている。TDMAは、GSM(登録商標)/一般パケット無線サービス(GPRS)/GSM(登録商標)進化用強化データ速度(EDGE)のような無線技術によって実現されている。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、進化UTRA(E−UTRA)のような無線技術によって実現されている。UTRAは、はん用移動体通信システム(UMTS)の一部である。第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP)長期進化システム(LTE)は、E−UTRAを用いる進化UMTS(E−UMTS)の一部であり、ダウンリンクにおいてOFDMAを採用し、アップリンクにおいてSC−FDMAを採用する。高度LTE(LTE−A)は、3GPP LTEの進展したバージョンである。
【0018】
説明を明確にするために、3GPP LTE/LTE−Aを中心に説明するが、これに本発明の技術的思想が制限されるわけではない。また、以下の説明で使われる特定用語は、本発明の理解を助けるために提供されるものであって、このような特定用語の使用は、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で他の形態に変更してもよい。
【0019】
まず、本明細書で用いられる用語についてまとめる。
【0020】
●HARQ−ACK:ダウンリンク送信(例えば、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)又は半永続スケジュール(SPS)解放(release)物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)に対する受信応答結果、すなわち、肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)/不連続送信(DTX)応答(略して、ACK/NACK応答、ACK/NACK、A/N応答、A/Nともいう。)のことを指す。ACK/NACK応答は、ACK、NACK、DTX、又はNACK/DTXを意味する。CCに対するHARQ−ACK又はCCのHARQ−ACKは、該当のCCに関連している(例えば、該当のCCにスケジュールされた)ダウンリンク送信に対するACK/NACK応答を意味する。PDSCHは、伝送ブロック又は符号語と言い換えてもよい。
【0021】
●PDSCH:DL許可PDCCHに対応するPDSCHを意味する。本明細書においてPDSCHはPDSCH w/PDCCHと同じ意味で使われる。
【0022】
●SPS解放PDCCH:SPS解放を指示するPDCCHを意味する。端末は、SPS解放PDCCHに対するACK/NACK情報をアップリンクにフィードバックする。
【0023】
●SPS PDSCH:SPSによって半永続的に設定されたリソースを用いてDL送信されるPDSCHを意味する。SPS PDSCHには、対応するDL許可PDCCHがない。本明細書においてSPS PDSCHはPDSCH w/o PDCCHと同じ意味で使われる。
【0024】
●ダウンリンク割当インデクス(DAI):PDCCHを介して送信されるDCIに含まれる。DAIは、PDCCHの順序値又はカウンタ値を表すものであってよい。便宜上、DL許可PDCCHのDAIフィールドが指示する値をDL DAI(Vと略す)と呼び、UL許可PDCCH内のDAIフィールドが指示する値をUL DAI(Wと略す)と呼ぶ。
【0025】
●1次成分搬送波(Primary Component Carrier、PCC)PDCCH:PCCをスケジュールするPDCCHを意味する。すなわち、PCC PDCCHは、PCC上のPDSCHに対応するPDCCHを指す。PCCに対して搬送波間スケジュールが許容されないとき、PCC PDCCHはPCC上でだけ送信される。PCCはPCellと同じ意味で使われる。
【0026】
●2次成分搬送波(SCC)PDCCH:SCCをスケジュールするPDCCHを意味する。すなわち、SCC PDCCHは、SCC上のPDSCHに対応するPDCCHを指す。SCCに対して搬送波間スケジュールが許容される場合、SCC PDCCHは、該当のSCC以外の他のCC(例えば、PCC)上で送信してもよい。SCCに対して搬送波間スケジュールが許容されない場合は、SCC PDCCHは、該当のSCC上でだけ送信される。SCCは、SCellと同じ意味で使われる。
【0027】
●CC間スケジュール:SCCをスケジュールするPDCCHが該当のSCC以外のCC(例えば、PCC)を通じて送信される動作を意味する。PCC及びSCCの2個のCCだけが存在する場合、すべてのPDCCHが一つのPCCを通じてだけスケジュール/送信される動作を意味する。
【0028】
●非CC間スケジュール:各CCをスケジュールするPDCCHが該当のCCを通じてスケジュール/送信される動作を意味する。
【0029】
図1は、無線フレーム構造を例示する図である。セルラOFDM無線パケット通信システムにおいて、アップリンク/ダウンリンクデータパケット送信はサブフレーム単位で行われ、1サブフレームは、複数のOFDMシンボルを含む一定の時間期間と定義される。LTE(−A)は、周波数分割2重通信(FDD)のためのタイプ1無線フレーム構造、及びTDDのためのタイプ2無線フレーム構造をサポートする。
【0030】
図1(a)に、タイプ1無線フレーム構造を例示する。ダウンリンク無線フレームは、10個のサブフレームで構成され、1サブフレームは、時間領域(time domain)において2個のスロットで構成される。1サブフレームを送信するためにかかる時間を送信時間間隔(TTI)という。例えば、1サブフレームの長さは1msであり、1スロットの長さは0.5msであってよい。1スロットは、時間領域で複数のOFDMシンボルを含み、かつ周波数領域で複数のリソースブロック(RB)を含む。LTE(−A)システムでは、ダウンリンクにおいてOFDMAを用いるため、OFDMシンボルが1シンボル期間を表す。OFDMシンボルはSC−FDMAシンボル又はシンボル期間と呼んでもよい。リソース割当単位としてのリソースブロック(RB)は、1スロットにおいて複数個の連続した副搬送波を含んでもよい。
【0031】
1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は、循環プレフィクス(Cyclic Prefix、CP)の構成によって異なることがある。例えば、OFDMシンボルが正規CP(normal CP)を有する場合、スロットに含まれるOFDMシンボルの数は7個であってよく、拡張CP(extended CP)を有する場合、スロットに含まれるOFDMシンボルの数は6個であってよい。
【0032】
図1(b)には、タイプ2無線フレーム構造を例示する。タイプ2無線フレームは、2個のハーフフレームで構成され、各ハーフフレームは5個のサブフレームで構成される。サブフレームは2個のスロットで構成される。
【0033】
表1に、TDDモードにおいて無線フレーム内のサブフレームのUL−DL構成(UL−DL Cfg)を例示する。
【0035】
表1において、Dは、ダウンリンクサブフレームを、Uはアップリンクサブフレームを、Sは特別サブフレームを表す。
【0036】
特別サブフレームは、ダウンリンクパイロット時間スロット(DwPTS)、ガード期間(GP)、UpPTS(Uplink Pilot Time Slot)を含む。DwPTSは、ダウンリンク送信用に留保されている時間期間であり、UpPTSは、アップリンク送信用に留保されている時間期間である。
【0037】
表2に、特別サブフレーム構成によるDwPTS/GP/UpPTSの長さを例示する。表2で、Tsはサンプリング時間を表す。
【0039】
無線フレームの構造は例示に過ぎず、無線フレームにおいてサブフレームの数、スロットの数、シンボルの数は様々に変更してもよい。
【0040】
図2は、ダウンリンクスロットのリソースグリッドを例示する図である。
【0041】
図2を参照すると、ダウンリンクスロットは、時間領域において複数のOFDMシンボルを含む。一つのダウンリンクスロットは7(6)個のOFDMシンボルを含み、リソースブロック(RB)は周波数領域において12個の副搬送波を含んでもよい。リソースグリッド上の各要素はリソース要素(RE)と呼ばれる。1 RBは12×7(6)個のREを含む。ダウンリンクスロットに含まれるRBの個数NRBは、ダウンリンク送信帯域に依存する。アップリンクスロットの構造は、OFDMシンボルがSC−FDMAシンボルに置き替えられる以外は、ダウンリンクスロットの構造と同一である。
【0042】
図3は、ダウンリンクサブフレームの構造を例示する図である。
【0043】
図3を参照すると、サブフレームの1番目のスロットにおける先頭の最大3(4)個のOFDMシンボルは、制御チャネルが割り当てられる制御領域に相当する。残りのOFDMシンボルは、PDSCHが割り当てられるデータ領域に相当する。ダウンリンク制御チャネルの例には、物理制御フォーマット指示子チャネル(PCFICH)、PDCCH、物理ハイブリッド自動再送要求(HARQ)指示子チャネル(PHICH)などがある。PCFICHは、サブフレームの最初のOFDMシンボルで送信され、サブフレーム内で制御チャネルの送信に使われるOFDMシンボルの個数に関する情報を運ぶ。PHICHは、アップリンク送信に対する応答としてHARQ ACK/NACK信号を運ぶ。
【0044】
PDCCHを介して送信される制御情報をダウンリンク制御情報(DCI)という。DCIフォーマットは、アップリンク用にフォーマット0、3、3A、4が定義され、ダウンリンク用にフォーマット1、1A、1B、1C、1D、2、2A、2B、2Cなどが定義されている。DCIフォーマットは、用途によって、ホップフラグ、RB割当、変調符号化方式(MCS)、冗長バージョン(RV)、新規データ指示子(NDI)、送信電力制御(TPC)、復調基準信号(DM RS)のための巡回シフト、チャネル品質情報(CQI)要求、HARQプロセス番号、送信済プリコーディング行列指示子(TPMI)、プリコーディング行列指示子(PMI)などの情報を選択的に含む。
【0045】
PDCCHは、ダウンリンク共有チャネル(DL−SCH)の送信フォーマット及びリソース割当情報、アップリンク共有チャネル(UL−SCH)の送信フォーマット及びリソース割当情報、呼出しチャネル(PCH)上の呼出し情報、DL−SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信されるランダムアクセス応答のような上位層制御メッセージのリソース割当情報、端末グループ内の個別端末に対するTx電力制御命令セット、Tx電力制御命令、IP電話(VoIP)の活性化指示情報などを運ぶ。複数のPDCCHが制御領域内で送信されることがあり、端末は複数のPDCCHを監視してもよい。PDCCHは、一つ又は複数の連続した制御チャネル要素(CCE)の集合(aggregation)上で送信される。CCEは、PDCCHに無線チャネル状態に基づく符号化速度を提供するために用いられる論理的割当ユニットである。CCEは、複数のリソース要素グループ(REG)に対応する。PDCCHのフォーマット及びPDCCHビットの個数はCCEの個数によって決定される。基地局は、端末に送信されるDCIによってPDCCHフォーマットを決定し、制御情報に巡回冗長検査ビット(CRC)を付加する。CRCは、PDCCHの所有者又は使用目的によって識別子(例えば、無線網一時識別子(RNTI))でマスクされる。例えば、PDCCHが特定端末のためのものである場合、当該端末の識別子(例えば、セルRNTI(C−RNTI))でCRCをマスクしてもよい。PDCCHが呼出しメッセージのためのものである場合、呼出し識別子(例えば、呼出しRNTI(P−RNTI))でCRCをマスクしてもよい。PDCCHがシステム情報(より具体的には、システム情報ブロック(SIB))のためのものである場合、システム情報RNTI(SI−RNTI)でCRCをマスクしてもよい。PDCCHがランダムアクセス応答のためのものである場合、ランダム接続RNTI(RA−RNTI)でCRCをマスクしてもよい。
【0046】
図4は、LTEで用いられるアップリンクサブフレームの構造を例示する図である。
【0047】
図4を参照すると、アップリンクサブフレームは、複数(例えば、2個)のスロットを含む。スロットは、CP長によって異なった数のSC−FDMAシンボルを含むことがある。アップリンクサブフレームは周波数領域でデータ領域と制御領域とに区別される。データ領域は、PUSCHを含み、音声などのデータ信号を送信するために用いられる。制御領域は、PUCCHを含み、アップリンク制御情報(UCI)を送信するために用いられる。PUCCHは、周波数軸でデータ領域の両端部に位置しているRB対を含み、スロット境界をホップする。
【0048】
PUCCHは次の制御情報を送信するために用いてもよい。
【0049】
− スケジュール要求(SR):アップリンクUL−SCHリソースを要求するために用いられる情報である。オンオフ変調(OOK)方式で送信される。
【0050】
− HARQ ACK/NACK:PDSCH上のダウンリンクデータパケットに対する応答信号である。ダウンリンクデータパケットが成功裏に受信されたか否かを表す。一つのダウンリンク符号語(CW)に対する応答としてACK/NACK 1ビットが送信され、二つのダウンリンク符号語に対する応答としてACK/NACK 2ビットが送信される。
【0051】
− CQI:ダウンリンクチャネルに対するフィードバック情報である。多入力多出力システム(MIMO)関連フィードバック情報は、RI、PMI、プリコーディング種別指示子(PTI)などを含む。サブフレーム当たり20ビットが使われる。
【0052】
表3に、LTEにおいてPUCCHフォーマットとUCIとのマップ関係を表す。
【0054】
一方、LTE端末は、PUCCH及びPUSCHを同時に送信することはできず、PUSCHが送信されるサブフレームにおいてUCI(例えば、CQI/PMI、HARQ−ACK、RIなど)の送信が必要な場合、UCIをPUSCH領域に多重化する(PUSCHピギーバック)。LTE−Aでも端末がPUCCHとPUSCHを同時に送信できないように構成されることがある。この場合、PUSCHが送信されるサブフレームにおいてUCI(例えば、CQI/PMI、HARQ−ACK、RIなど)の送信が必要な場合、端末はUCIをPUSCH領域に多重化してもよい(PUSCHピギーバック)。
【0055】
図5は、UL−SCHデータと制御情報の処理手順を例示する図である。
【0056】
図5を参照すると、エラー検出がCRC付加によってUL−SCH伝送ブロックに提供される(S100)。
【0057】
全体伝送ブロックがCRCパリティビットを計算するために用いられる。伝送ブロックのビットは、a
0,a
1,a
2,a
3,・・・,a
A−1である。パリティビットはP
0,P
1,P
2,P
3,・・・,P
L−1である。伝送ブロックの大きさはAであり、パリティビットの数はLである。
【0058】
伝送ブロックCRC付加の後に、符号ブロック分割及び符号ブロックCRC付加が実行される(S110)。符号ブロック分割に対するビット入力は、b
0,b
1,b
2,b
3,・・・,b
B−1である。Bは、伝送ブロック(CRCを含む)のビット数である。符号ブロック分割後のビットは、C
r0,C
r1,C
r2,C
r3,・・・,C
r(Kr−1)になる。rは、符号ブロック番号を表し(r=0,1,…,C−1)、K
rは、符号ブロックrのビット数を表す。Cは符号ブロックの総数を表す。
【0059】
チャネル符号化は、符号ブロック分割及び符号ブロックCRCの後に実行される(S120)。チャネル符号化後のビットはd
(i)r0,d
(i)r1,d
(i)r2,d
(i)r3,・・・,d
(i)r(Dr−1)になる。i=0,1,2であり、D
rは、符号ブロックrのためのi番目の符号化されたストリームのビット数を表す(すなわち、D
r=K
r+4)。rは、符号ブロック番号を表し(r=0,1,…,C−1)、K
rは、符号ブロックrのビット数を表す。Cは、符号ブロックの総数を表す。チャネル符号化のためにターボ符号化を用いてもよい。
【0060】
速度整合(レートマッチング)はチャネル符号化の後に行われる(S130)。速度整合後のビットは、e
r0,e
r1,e
r2,e
r3,・・・,e
r(Er−1)になる。E
rは、r番目の符号ブロックの速度整合されたビットの数である。r=0,1,…,C−1であり、Cは、符号ブロックの総数を表す。
【0061】
符号ブロック連結は速度整合後に実行される(S140)。符号ブロック連結後のビットは、f
0,f
1,f
2,f
3,・・・,f
G−1になる。Gは、送信のための符号化されたビットの総数を表す。制御情報がUL−SCH送信と多重化される場合、制御情報送信に用いられるビットはGに含まれない。f
0,f
1,f
2,f
3,・・・,f
G−1はUL−SCH符号語に相当する。
【0062】
UCIは、チャネル品質情報(CQI及び/又はPMI)O
0,O
1,・・・,O
O−1、RI [O
RI0]又は[O
RI1]、及びHARQ−ACK [O
ACK0]、[O
ACK0O
ACK1]又は[O
ACK0O
ACK1・・・O
ACKOACK‐1]のチャネル符号化がそれぞれ独立して行われる(S150〜S170)。UCIのチャネル符号化は、それぞれの制御情報のための符号化されたシンボルの個数に基づいて行われる。例えば、符号化されたシンボルの個数が、符号化された制御情報の速度整合に用いられる。符号化されたシンボルの個数は、以降の過程において変調シンボルの個数、REの個数などに対応する。
【0063】
HARQ−ACKのチャネル符号化は、段階S170の入力ビットシーケンス[O
ACK0]、[O
ACK0O
ACK1]又は[O
ACK0O
ACK1・・・O
ACKOACK‐1]を用いて行われる。[O
ACK0]及び[O
ACK0O
ACK1]はそれぞれ、1ビットHARQ−ACK及び2ビットHARQ−ACKを意味する。また、[O
ACK0O
ACK1・・・O
ACKOACK‐1]は、3ビット以上の情報で構成されたHARQ−ACKを意味する(すなわち、O
ACK>2)。ACKは1に符号化され、NACKは0に符号化される。1ビットHARQ−ACKについては、反復符号化が用いられる。2ビットHARQ−ACKについては、(3,2)シンプレックス符号が用いられ、符号化されたデータは循環反復されてもよい。O
ACK>2の場合、(32,O)ブロック符号が使用される。
【0064】
Q
ACKは、符号化されたビットの総数を表し、ビットシーケンスq
ACK0,q
ACK1,q
ACK2,・・・,q
ACKQACK−1は、符号化されたHARQ−ACKブロックの結合によって得られる。ビットシーケンスの長さをQ
ACKに合わせるために、最後に結合される符号化されたHARQ−ACKブロックは一部分である場合もある(すなわち、速度整合)。Q
ACK=Q’
ACK×Q
mであり、Q’
ACKは、HARQ−ACKのための符号化されたシンボルの個数であり、Q
mは、変調次数(order)である。Q
mは、UL−SCHデータと同一に設定される。
【0065】
データ/制御多重化ブロックの入力は、符号化されたUL−SCHビットを意味するf
0,f
1,f
2,f
3,・・・,f
G−1及び符号化されたCQI/PMIビットを意味するq
0,q
1,q
2,q
3,・・・,q
QCQI−1である(S180)。データ/制御多重化ブロックの出力は、
g0,
g1,
g2,
g3,・・・,
gH’−1である。
giは、長さQ
mのカラムベクトルである(i=0,・・・,H’−1)。H’=H/Q
mであり、H=(G+Q
CQI)である。Hは、UL−SCHデータ及びCQI/PMIのために割り当てられた、符号化されたビットの総数である。
【0066】
チャネルインタリーバの入力は、データ/制御多重化ブロックの出力
g0,
g1,
g2,
g3,・・・,
gH’−1、符号化されたランク指示子
qRI0,
qRI1,
qRI2,・・・,
qRIQ’RI−1、及び符号化されたHARQ−ACK
qACK0,
qACK1,
qACK2,・・・,
qACKQ’ACK−1を対象にして行われる(S190)。
giは、CQI/PMIのための長さQ
mのカラムベクトルであり、i=0,・・・,H’−1である(H’=H/Q
m)。
qACKiは、ACK/NACKのための長さQ
mのカラムベクトルであり、i=0,・・・,Q’
ACK−1である(Q’
ACK=Q
ACK/Q
m)。
qRIiは、RIのための長さQ
mのカラムベクトルであり、i=0,・・・,Q’
RI−1である(Q’
RI=Q
RI/Q
m)。
【0067】
チャネルインタリーバは、PUSCH送信のために制御情報とUL−SCHデータとを多重化する。具体的には、チャネルインタリーバは、PUSCHリソースに対応するチャネルインタリーバ行列に制御情報及びUL−SCHデータをマップする過程を含む。
【0068】
チャネルインタリーブ後に、チャネルインタリーバ行列から行単位(row−by−row)に読み出されたビットシーケンスh
0,h
1,h
2,・・・,h
H+QRI−1が出力される。読み出されたビットシーケンスはリソースグリッド上にマップされる。H”=H’+Q’
RI個の変調シンボルがサブフレームで送信される。
【0069】
図6に、PUSCH上で制御情報とUL−SCHデータとの多重化を示す。PUSCH送信が割り当てられたサブフレームで制御情報を送信しようとする場合、端末は、DFT−拡散前に制御情報(UCI)とUL−SCHデータとを多重する。制御情報は、CQI/PMI、HARQ ACK/NACK、及びRIの少なくとも一つを含む。CQI/PMI、ACK/NACK及びRIの送信に用いられるそれぞれのREの個数は、PUSCH送信のために割り当てられたMCS及びオフセット値に基づく。オフセット値は、制御情報別に異なる符号化速度を許容し、上位層(例えば、RRC)信号によって半永続的に設定される。UL−SCHデータと制御情報とが、同一のREにマップされることはない。制御情報はサブフレームの2スロットの両方に存在するようにマップされる。
【0070】
図6を参照すると、CQI及び/又はPMI(CQI/PMI)リソースは、UL−SCHデータリソースの先頭部分に位置し、一つの副搬送波上で全SC−FDMAシンボルに順次マップされた後、次の副搬送波でマップがなされる。CQI/PMIは、副搬送波内で左側から右側へ、すなわち、SC−FDMAシンボルインデクスが増加する方向にマップされる。PUSCHデータ(UL−SCHデータ)は、CQI/PMIリソースの量(すなわち、符号化されたシンボルの個数)を考慮して速度整合される。UL−SCHデータと同じ変調次数がCQI/PMIに用いられる。ACK/NACKは、UL−SCHデータがマップされたSC−FDMAのリソースの一部にパンクチャによって挿入される。ACK/NACKはRSに隣接して位置し、該当のSC−FDMAシンボル内で下方から上方へ、すなわち、副搬送波インデクスが増加する方向に埋められる。正規CPでは、同図のように、ACK/NACKのためのSC−FDMAシンボルは各スロットにおいてSC−FDMAシンボル#2/#5に位置する。サブフレームにおいてACK/NACKが実際に送信されるか否かにかかわらず、符号化されたRIは、ACK/NACKのためのシンボルに隣接して位置する。
【0071】
LTEにおいて、制御情報(例えば、QPSK変調使用)は、UL−SCHデータなしにPUSCH上で送信されるようにスケジュールされることもある。制御情報(CQI/PMI、RI及び/又はACK/NACK)は、低い3次計量(Cubic Metric、CM)の単一搬送波特性を維持するためにDFT拡散前に多重化される。ACK/NACK、RI及びCQI/PMIを多重化することは、
図7におけると同様である。ACK/NACKのためのSC−FDMAシンボルはRSに隣接して位置し、CQIのマップされたリソースがパンクチャされることがある。ACK/NACK及びRIのためのREの個数は、基準MCS(CQI/PMI MCS)及びオフセットパラメータに基づく。基準MCSは、CQIペイロードサイズ及びリソース割当から計算される。UL−SCHデータのない制御信号通知のためのチャネル符号化及び速度整合は、上述したUL−SCHデータがある制御信号通知の場合と同一である。
【0072】
次に、TDDシステムのACK/NACK送信過程について説明する。TDD方式は、同じ周波数帯域を時間領域でDLサブフレームとULサブフレームとに分けて使用する(
図1(b)参照)。そのため、DL/UL非対称データトラフィック状況では、DLサブフレームが多く割り当てられたり、ULサブフレームが多く割り当てられたりすることがある。したがって、TDD方式ではDLサブフレームとULサブフレームとが一対一で対応しない場合が発生する。特に、DLサブフレームの数がULサブフレームよりも多い場合、端末は、複数のDLサブフレーム上の複数のPDSCH(及び/又はACK/NACK応答を要するPDCCH)に対するACK/NACK応答を、一つのULサブフレームで送信しなければならない状況が発生する。例えば、TDD構成によって、DLサブフレーム:ULサブフレーム=M:1に設定されることがある。ここで、Mは一つのULサブフレームに対応するDLサブフレームの個数である。この場合、端末は、M個のDLサブフレーム上の複数のPDSCH(又はACK/NACK応答を要するPDCCH)に対するACK/NACK応答を、一つのULサブフレームで送信しなければならない。
【0073】
図7は、単一セル状況においてTDD UL ACK/NACK送信過程を示す図である。
【0074】
図7を参照すると、端末は、M個のDLサブフレーム(SF)上で一つ以上のDL送信(例えば、PDSCH信号)を受信することができる(S502_0〜S502_M−1)。それぞれのPDSCH信号は、送信モードによって一つ又は複数(例えば、2個)の伝送ブロック(TB)(又は、符号語(CW))を送信するために用いられる。また、図示してはいないが、段階S502_0〜S502_M−1において、ACK/NACK応答を要するPDCCH信号、例えば、SPS解放を指示するPDCCH信号(略して、SPS解放PDCCH信号ともいう。)も受信されることがある。M個のDLサブフレームにPDSCH信号及び/又はSPS解放PDCCH信号が存在すると、端末は、ACK/NACKを送信するための過程(例えば、ACK/NACK(ペイロード)生成、ACK/NACKリソース割当など)を経て、M個のDLサブフレームに対応する一つのULサブフレームでACK/NACKを送信する(S504)。ACK/NACKは段階S502_0〜S502_M−1のPDSCH信号及び/又はSPS解放PDCCH信号に対する受信応答情報を含む。ACK/NACKは基本的に、PUCCHを介して送信されるが(例えば、
図5及び
図6参照)、ACK/NACK送信時点でPUSCH送信があるときは、ACK/NACKはPUSCHを介して送信してもよい。ACK/NACK送信のために表3の様々なPUCCHフォーマットを用いてもよい。また、送信されるACK/NACKビット数を減らすために、ACK/NACKバンドル、ACK/NACKチャネル選択のような種々の方法が用いられることもある。
【0075】
上述したとおり、TDDでは、M個のDLサブフレームで受信したデータに対するACK/NACKが一つのULサブフレームで送信され(すなわち、M DL SF(s):1 UL SF)、それらの関係はダウンリンクアソシエーションセットインデクス(DASI)によって与えられる。
【0076】
表4は、LTE(−A)に定義されたDASI(K:{k
0,k
1,…,k
M-1})を表すものである。表4は、ACK/NACKを送信するULサブフレームの観点で自身と関連しているDLサブフレームとの間隔を表す。具体的には、サブフレームn−k(k∈K)にPDSCH送信及び/又はSPS解放PDCCHがあれば、端末は、サブフレームnで対応のACK/NACKを送信する。
【0078】
TDD方式で動作するとき、端末はM個のDL SFで受信した一つ以上のDL送信(例えば、PDSCH)に対するACK/NACK信号を、一つのUL SFで送信しなければならない。複数のDL SFに対するACK/NACKを一つのUL SFで送信する方式は、次のとおりである。
【0079】
1)ACK/NACKバンドル:複数のデータユニット(例えば、PDSCH、SPS解放PDCCHなど)に対するACK/NACKビットが論理演算(例えば、論理AND演算)によって結合する。例えば、すべてのデータユニットが成功裏に復号されると、受信端(例えば、端末)はACK信号を送信する。一方、データユニットのいずれかで復号(又は検出)に失敗すると、受信端はNACK信号を送信するか、又は何にも送信しない。
【0080】
2)チャネル選択:複数のデータユニット(例えば、PDSCH、SPS解放PDCCHなど)を受信する端末は、ACK/NACK送信のために複数のPUCCHリソースを占有する。複数のデータユニットに対するACK/NACK応答は、実際にACK/NACK送信に使われたPUCCHリソースと、送信されたACK/NACK内容(例えば、ビット値、QPSKシンボル値)との組合せによって識別される。チャネル選択方式はACK/NACK選択方式又はPUCCH選択方式とも呼ばれる。
【0081】
TDDで端末が基地局にACK/NACK信号を送信するときに下記の問題が生じることがある。
【0082】
・複数のサブフレーム区間で基地局が送ったPDCCHのうちの一部を端末が取り損ねた場合、端末は、取り損ねたPDCCHに該当するPDSCHが自身に送信された事実さえ分からず、ACK/NACK生成時に誤りが発生することがある。
【0083】
このような誤りを解決するために、TDDシステムは、PDCCHにダウンリンク割当インデクス(DAI)を含める。DAIは、DLサブフレームn−k(k∈K)内で現在サブフレームまでのPDSCHに対応するPDCCH及びダウンリンクSPS解放を指示するPDCCHの累積値(すなわち、計数値)を表す。例えば、3個のDLサブフレームが一つのULサブフレームに対応する場合、3個のDLサブフレーム区間に送信されるPDSCHに順次インデクスを付与(すなわち、順次計数)して、PDSCHをスケジュールするPDCCHに乗せて送る。端末は、PDCCHに含まれているDAI情報から、これまでのPDCCHを正しく受信したか否かが確認できる。便宜上、PDSCHスケジュールPDCCH及びSPS解放PDCCHに含まれたDAIを、DL DAI、DAI−c(カウンタ)と称するか、又は、簡単にDAIと称する。
【0084】
表5に、DL DAIフィールドが指示する値(V
DLDAI)を示す。本明細書ではDL DAIをVと略することがある。
【0086】
・MSB:最上位ビット、LSB:最下位ビット
【0087】
図8に、DL DAIを用いたACK/NACK送信を例示する。本例は、3 DLサブフレーム:1 ULサブフレームで構成されたTDDシステムを仮定する。便宜上、端末はPUSCHリソースを用いてACK/NACKを送信すると仮定する。既存のLTEでは、PUSCHを介してACK/NACKを送信する場合に1ビット又は2ビットのバンドルされたACK/NACKを送信する。
【0088】
図8を参照すると、例1)のように、2番目のPDCCHを取り損ねた場合、端末は、3番目のPDCCHのDL DAI値とその時まで検出されたPDCCHの数とが異なるため、2番目のPDCCHを取り損ねたことが分かる。この場合、端末は、2番目のPDCCHに対するACK/NACK応答をNACK(又はNACK/DTX)として処理できる。一方、例2)のように、最後のPDCCHを取り損ねた場合には、端末は、最後に検出したPDCCHのDAI値とそのときまで検出されたPDCCHの数とが一致するため、最後のPDCCHを取り損ねたことが認識できない(すなわち、DTX)。そのため、端末は、DLサブフレーム区間において2個のPDCCHだけがスケジュールされたものと認識する。この場合、端末は最初の2個のPDCCHに対応するACK/NACKだけをバンドルすることになるため、ACK/NACKフィードバック過程で誤りが発生する。このような問題を解決するために、PUSCHスケジュールPDCCH(すなわち、UL許可PDCCH)は、DAIフィールド(便宜上、UL DAIフィールド)を含む。UL DAIフィールドは、2ビットフィールドであり、スケジュールされたPDCCHの個数に関する情報を知らせる。
【0089】
具体的には、端末は、V
ULDAI≠(U
DAI+N
SPS−1)mod4+1の場合、少なくとも一つのダウンリンク割当が失われたと仮定し(すなわち、DTX発生)、バンドル過程によってすべての符号語に対してNACKを生成する。ここで、U
DAIは、サブフレームn−k(k∈K)(表4参照)で検出されたDL許可PDCCH及びSPS解放PDCCHの総数を表す。N
SPSは、SPS PDSCHの個数を表し、0又は1である。
【0090】
表6は、UL DAIフィールドが指示する値(V
ULDAI)を表すものである。本明細書では UL DAIをWと略することがある。
【0092】
・MSB:最上位ビット、LSB:最下位ビット
【0093】
図9は、搬送波集約(CA)通信システムを例示する図である。LTE−Aシステムは、より広い周波数帯域を使用するために、複数のUL/DL周波数ブロックを集約してより大きいUL/DL帯域幅を使用する搬送波集約技術を用いる。各周波数ブロックは、成分搬送波(CC)によって送信される。成分搬送波は、その周波数ブロックのための搬送波周波数(又は中心搬送波、中心周波数)と理解してもよい。
【0094】
図9を参照すると、複数のUL/DL成分搬送波を集約してより広いUL/DL帯域幅がサポートされている。CCは、周波数領域で相互に隣接又は非隣接するものでよい。各CCの帯域幅は独立して定めてもよい。UL CCの個数とDL CCの個数とが異なっている非対称搬送波集約も可能である。例えば、DL CC 2個、UL CC 1個であるとき、DL CCはUL CCに2:1で対応付けられる。DL CC/UL CCリンクはシステムに固定的又は半永続的に構成されてよい。また、システム全体帯域がN個のCCで構成されていても、特定端末が監視/受信できる周波数帯域は、L(<N)個のCCに限定されてもよい。搬送波集約に関する種々のパラメータは、セル特定、端末グループ特定又は端末特定方式で設定してもよい。一方、制御情報は特定CCを用いてだけ送受信されるように設定してもよい。このような特定CCを1次CC(PCC)(又はアンカCC)と呼び、残りのCCを2次CC(SCC)と呼ぶことができる。
【0095】
LTE−Aは、無線リソースを管理するためにセルの概念を使用する[36.300 V10.2.0(2010−12) 5.5.Carrier Aggregation;7.5.Carrier Aggregation参照]。セルは、ダウンリンクリソースとアップリンクリソースとの組合せで定義され、アップリンクリソースは必須要素ではない。そのため、セルは、ダウンリンクリソース単独、又はダウンリンクリソースとアップリンクリソースとの組合せで構成される。搬送波集約がサポートされる場合、ダウンリンクリソースの搬送波周波数(又は、DL CC)とアップリンクリソースの搬送波周波数(又は、UL CC)との対応付け(linkage)はシステム情報によって指示してもよい。1次周波数(又はPCC)上で動作するセルを1次セル(PCell)と呼び、2次周波数(又はSCC)上で動作するセルを2次セル(SCell)と呼んでもよい。PCellは、端末が初期接続確立(initial connection establishment)過程を行ったり、接続再確立過程を行ったりするために用いられる。PCellは、ハンドオーバ過程で指示されたセルを指すこともある。SCellは、RRC接続確立がなされた後に構成可能であり、追加的な無線リソースを提供するために用いてもよい。PCell及びSCellはサービス提供セルと総称してもよい。したがって、RRC_CONNECTED状態にあるが、搬送波集約が設定されていないか、又は搬送波集約をサポートしない端末については、PCellだけで構成されたサービス提供セルが一つだけ存在する。一方、RRC_CONNECTED状態にあり、かつ搬送波集約が設定された端末については、一つ以上のサービス提供セルが存在し、全体サービス提供セルにはPCell及び全体SCellが含まれる。搬送波集約のために、ネットワークは初期セキュリティ活性化過程が開始された後、接続確立過程で初期に構成されるPCellに加えて、一つ以上のSCellを搬送波集約をサポートする端末のために構成してもよい。
【0096】
搬送波間スケジュール(又はCC間スケジュール)が適用される場合、ダウンリンク割当のためのPDCCHはDL CC#0で送信され、該当のPDSCHはDL CC#2で送信されてもよい。CC間スケジュールのために、搬送波指示フィールド(CIF)の導入を考慮してもよい。PDCCHにおけるCIFの存在有無は、上位層信号通知(例えば、RRC信号通知)によって半永続的及び端末特定(又は端末グループ特定)方式で設定してもよい。PDCCH送信の基本を要約すると、次のとおりである。
【0097】
− CIF無効化:DL CC上のPDCCHは、同じDL CC上のPDSCHリソースを割り当てるか、又は一つのリンクされたUL CC上のPUSCHリソースを割り当てる。
【0098】
− CIF有効化:DL CC上のPDCCHは、CIFを用いて、複数の集約されたDL/UL CCのうち、特定DL/UL CC上のPDSCH又はPUSCHリソースを割り当てることが可能である。
【0099】
CIFが存在する場合、基地局は、端末側のBD複雑度を下げるために、PDCCH監視DL CCセットを割り当ててもよい。PDCCH監視DL CCセットは、集約された全体DL CCの一部であって、一つ以上のDL CCを含み、端末は、当該DL CC上でだけPDCCHの検出/復号を行う。すなわち、基地局が端末にPDSCH/PUSCHをスケジュールするとき、PDCCHはPDCCH監視DL CCセットを通じてだけ送信される。PDCCH監視DL CCセットは、端末特定、端末グループ特定、又はセル特定方式で設定してもよい。「PDCCH監視DL CC」という用語は、監視搬送波、監視セルなどの均等な用語に代えてもよい。また、端末のために集約されたCCは、サービス提供CC、サービス提供搬送波、サービス提供セルなどの均等な用語に代えてもよい。
【0100】
図10は、複数の搬送波が集約された場合のスケジュールを例示する図である。同図は、3個のDL CCが集約されており、DL CC AがPDCCH監視DL CCに設定された場合を例示する。DL CC A〜Cは、サービス提供CC、サービス提供搬送波、サービス提供セルなどと呼んでもよい。CIFが無効化された場合、それぞれのDL CCは、LTE PDCCH規則に基づいてCIFなしに、自身のPDSCHをスケジュールするPDCCHだけを送信してもよい。一方、CIFが有効化された場合には、DL CC A(監視DL CC)は、CIFを用いてDL CC AのPDSCHをスケジュールするPDCCHだけでなく、他のCCのPDSCHをスケジュールするPDCCHも送信してもよい。この場合、PDCCH監視DL CCと設定されないDL CC B/Cでは、PDCCHが送信されない。
【0101】
実施例:別個のUL−DL構成を有するCC(又はセル)の集約時におけるA/N送信
【0102】
TDDベースのbeyond LTE−Aシステムでは、別個のUL−DL構成で動作する複数CCの集約を検討してもよい。この場合、PCC及びSCCに設定されたA/Nタイミング(すなわち、各DL SFで送信されたDLデータに対するA/Nが送信されるUL SFタイミング)が、該当のCCのUL−DL構成に応じて異なることがある。例えば、同じDL SFタイミング(これを通じて送信されたDLデータ)に対してA/Nが送信されるUL SFタイミングが、PCCとSCCとで異なって設定されることがあり、同じUL SFタイミングに送信されるA/Nフィードバックの対象となるDL SFグループがPCCとSCCとで異なって設定されることがある。また、同じSFタイミングに対してPCC及びSCCのリンク方向(すなわち、DL又はUL)が異なるように設定してもよい。一例として、特定SFタイミングでUL SFがSCCに設定され、当該SFタイミングでDL SFがPCCに設定されてもよい。
【0103】
また、TDDベースのbeyond LTE−Aシステムでは、別個のTDD UL−DL構成ベースのCA状況(便宜上、別個のTDD CAと称する。)においてCC間スケジュール動作サポートを検討してもよい。この場合、監視CC(MCC)とSCCのそれぞれに設定されたUL許可タイミング(UL送信をスケジュールするUL許可が送信されるDL SFタイミング)及びPHICHタイミング(ULデータに対するPHICHが送信されるDL SFタイミング)とが異なることがある。例えば、同じUL SFに対してUL許可/PHICHが送信されるDL SFがMCCとSCCとで異なって設定されてもよい。また、同じDL SFで送信されるUL許可又はPHICHフィードバックの対象となるUL SFグループがMCCとSCCとで異なって設定されてもよい。この場合にも、同じSFタイミングに対してMCCとSCCとのリンク方向が異なるように設定されることがある。例えば、SCC上の特定SFタイミングをUL許可/PHICHが送信されるDL SFとして設定し、MCC上の該当SFタイミングをUL SFとして設定してもよい。
【0104】
一方、別個のTDD CA構成に応じてPCC及びSCCのリンク方向が異なるSFタイミング(以下、衝突(collided)SFという。)が存在する場合、当該SFタイミングでは端末のハードウェア構成又は他の理由/目的などによってPCC/SCCのうち特定リンク方向又は特定CC(例えば、PCC)と同じリンク方向を持つCCだけを運用してよい。便宜上、このような方式を半二重(Half−Duplex、HD)−TDD CAと称する。例えば、PCCは、特定SFタイミングがDL SFに設定され、SCCは当該SFタイミングがUL SFに設定されて衝突SFが形成される場合、当該SFタイミングで、DL方向を持つPCC(すなわち、PCCに設定されたDL SF)だけを運用し、UL方向を持つSCC(すなわち、SCCに設定されたUL SF)は運用しなくてもよい(逆の場合も可能)。このような状況において、全CCのDL SFで送信されたDLデータに対するA/NフィードバックをPCCを通じて送信するには、CC別に同一又は異なった(特定UL−DL構成に設定された)A/Nタイミングを適用したり、特定UL−DL構成に設定されたA/Nタイミングを全CCに共通に適用したりする方法を検討してもよい。ここで、上記特定UL−DL構成(以下、基準構成(Ref−Cfg)という。)は、PCC又はSCCに設定されたものと同一であってもよいし、それ以外のUL−DL構成としてもよい。
【0105】
HD−TDD CAの場合、一つのUL SFタイミングで、A/Nフィードバックの対象となるDL SF(以下、A/N−DL SF)の個数がPCCとSCCとで異なるように設定してもよい。言い換えると、一つのUL SFに対応するDL SF(便宜上、A/N−DL SF)の個数をMと定義したとき、一つのPCC UL SFに対してM値をCC別に異なるように/独立して設定してもよい(CC別M値:Mc)。また、特定XCC(例えば、PCC又はSCC)のRef−CfgがPCCのUL−DL構成(すなわち、PCC−Cfg)と同一でないとき、PCC UL SFタイミングに設定されるXCCのA/N−DL SFインデクスが、元来のPCC−CfgのA/Nタイミングを適用したときのA/N−DL SFインデクスと異なる場合がある。特に、この場合には、DLデータをスケジュールするPDCCHのCCEリソースにリンクされたPUCCHリソースを暗黙的PUCCHと呼ぶとき、CC間スケジュール状況であっても、(上記のような特定XCC DL SFに対してA/Nを送信するPCC UL SFに対する)暗黙的PUCCHが特定XCC DL SFに関して定義されていないことがある。
【0106】
図11は、HD−TDD CA構造を例示する。同図で、灰色の網掛け部(X)は、衝突SFで使用が制限されるCC(リンク方向)を例示し、点線矢印は、PCC UL SFに暗黙的PUCCHがリンクされていないDL SFを例示する。
【0107】
一方、PCC及びSCCのリンク方向が異なる衝突SFにおいては、UL/DL同時送受信をすべて許容する方式を検討してもよい。便宜上、このような方式を全二重(Full−Duplex、FD)−TDD CAと称する。この場合も、すべてのCCのDL SFに対するA/Nフィードバックを一つのPCC UL SFで送信するためには、CC別に同一又は異なった(Ref−Cfgに設定された)A/Nタイミングを適用したり、特定Ref−Cfgに設定されたA/NタイミングをすべてのCCに共通に適用したりしてもよい。Ref−Cfgは、PCC−Cfg又はSCC−Cfgと同一であってもよく、それ以外のUL−DL Cfgにしてもよい。また、FD−TDD CA構造において、一つのPCC UL SFに対してM値がCC別に異なるように、又は独立して設定してもよく、CC間スケジュール状況であっても、特定のXCC DL SFに対しては(当該XCC DLSFに対応するPCC UL SFにおいて)暗黙的PUCCHが定義されないことがある。
図12は、FD−TDD CA構造を例示し、点線矢印は、PCC UL SFに暗黙的PUCCHリソースがリンクされていないDL SFを例示する。
【0108】
上述のとおり、様々なTDD CA状況(例えば、別個のUL−DL構成を有するCCの集約、HD−TDD CA、FD−TDD CAなど)の導入及び/又はこれによるRef−Cfgの定義などによって、A/Nが送信されるULサブフレーム(以下、A/Nサブフレーム)に対応するDLサブフレームの個数がCC(又は、セル)によって異なることがある。したがって、このような場合にA/Nを送信するための方法が要求される。以下では、例えば、別個のUL−DL構成を有するCC(又はセル)が集約された場合にA/Nを効率的に送信する方法を、端末のA/N送信モード(例えば、チャネル選択モード又はPUCCHフォーマット3モード)によって説明する。
【0109】
実施例1:チャネル選択モードでPUSCHを介したA/N送信
【0110】
本例は、端末がチャネル選択モードに設定され、別個のUL−DL構成を有する複数のCC(又はセル)が集約された場合にPUSCHを介してA/Nを送信することに関する。ここで、チャネル選択モードは、PUCCHフォーマット1bを用いたチャネル選択を意味する。
【0111】
本発明の説明に先立って、既存LTE−AのTDD CAにおいてチャネル選択モードに設定された場合にA/Nを送信する方法について、
図13a及び
図13bを参照して説明する。
【0112】
既存のLTE−Aは、
図13aに示すように、同じTDD UL−DL Cfgを持つ2個のサービス提供セル(すなわち、PCell及びSCell)(又はPCC及びSCC)が集約された場合を仮定する。まず、HARQ−ACK送信のためのULサブフレームnでM≦2の場合、PUCCHフォーマット1bを用いたチャネル選択方式について説明する。ここで、Mは、表4を参照して説明したK集合の要素の個数(すなわち、UL SFに対応するDL SFの個数)に該当する。ULサブフレームnでM≦2の場合、端末は、A個のPUCCHリソース(n
(1)PUCCH,i)から選択されたPUCCHリソース上でb(0)b(1)を送信してもよい(0≦i≦A−1及びA⊂{2,3,4})。具体的には、端末はULサブフレームnでPUCCHフォーマット1bを用いて表7〜9によってA/N信号を送信する。ULサブフレームnでM=1の場合、HARQ−ACK(j)は、サービス提供セルcに関連している、伝送ブロック又はSPS解放PDCCHに対するA/N応答を表す。ここで、M=1の場合、伝送ブロック、HARQ−ACK(j)及びA個のPUCCHリソースは、表10によって与えてもよい。ULサブフレームnでM=2の場合、HARQ−ACK(j)は、各サービス提供セルで集合Kによって与えられたDLサブフレーム内で、伝送ブロック又はSPS解放PDCCHに対するA/N応答を表す。ここで、M=2の場合、HARQ−ACK(j)のための各サービス提供セル上のサブフレーム及びA個のPUCCHリソースは、表11によって与えてもよい。
【0113】
表7は、同じUL−DL Cfgを持つ二つのCCが集約され、かつM=1及びA=2の場合、LTE−Aシステムに定義されたチャネル選択用マップテーブルを例示する。
【0115】
ここで、n
(1)PUCCH,0には、PCC(又はPCell)をスケジュールするPDCCH(すなわち、PCC−PDCCH)にリンクされた暗黙的PUCCHリソースを割り当て、n
(1)PUCCH,1には、CC間スケジュールの有無によって、SCCをスケジュールするPDCCH(すなわち、SCC−PDCCH)にリンクされた暗黙的PUCCHリソース又はRRCで予約される明示的PUCCHリソースを割り当ててもよい。例えば、CC間スケジュール状況において、n
(1)PUCCH,0には、PCC−PDCCHにリンクされた暗黙的PUCCHリソースを割り当て、n
(1)PUCCH,1には、SCC−PDCCHにリンクされた暗黙的PUCCHリソースを割り当ててもよい。
【0116】
表8は、同じUL−DL Cfgを持つ二つのCCが集約され、かつM=1及びA=3の場合、LTE−Aシステムに定義されたチャネル選択用マップテーブルを例示する。
【0118】
ここで、PCCがMIMO CCであり、SCCが非MIMO CCであるとき、n
(1)PUCCH,0及びn
(1)PUCCH,1には、PCC−PDCCHにリンクされた暗黙的PUCCHリソースを割り当て、n
(1)PUCCH,2には、CC間スケジュールの有無によって、SCC−PDCCHにリンクされた暗黙的PUCCHリソース又はRRCで予約される明示的PUCCHリソースを割り当ててもよい。また、PCCが非MIMO CCであり、SCCがMIMO CCであるとき、n
(1)PUCCH,0には、PCC−PDCCHにリンクされた暗黙的PUCCHリソースを割り当て、n
(1)PUCCH,1とn
(1)PUCCH,2には、CC間スケジュールの有無によって、SCC−PDCCHにリンクされた暗黙的PUCCHリソース又はRRCで予約される明示的PUCCHリソースを割り当ててもよい。
【0119】
表9は、同じUL−DL Cfgを持つ二つのCCが集約され、かつM≦2及びA=4の場合、LTE−Aシステムに定義されたチャネル選択用マップテーブルを例示する。
【0121】
ここで、n
(1)PUCCH,0及び/又はn
(1)PUCCH,1には、CC間スケジュールの有無にかかわらず、PCC(又はPCell)をスケジュールするPDCCH(すなわち、PCC−PDCCH)にリンクされた暗黙的PUCCHリソースを割り当て、n
(1)PUCCH,2及び/又はn
(1)PUCCH,3には、CC間スケジュールの有無によって、SCCをスケジュールするPDCCH(すなわち、SCC−PDCCH)にリンクされた暗黙的PUCCHリソース又はRRCで予約される明示的PUCCHリソースを割り当ててもよい。例えば、CC間スケジュール状況においてM=2の場合、n
(1)PUCCH,0及びn
(1)PUCCH,1にはそれぞれ1番目のDL SF及び2番目のDL SFのPCC−PDCCHにリンクされた暗黙的PUCCHリソースを割り当て、n
(1)PUCCH,2とn
(1)PUCCH,3にはそれぞれ1番目のDL SF及び2番目のDL SFのSCC−PDCCHにリンクされた暗黙的PUCCHリソースを割り当ててもよい。
【0122】
表10は、M=1の場合、伝送ブロック、HARQ−ACK(j)及びPUCCHリソースを例示する。
【0124】
*TB:伝送ブロック、NA:該当なし
【0125】
表11は、M=2の場合、伝送ブロック、HARQ−ACK(j)及びPUCCHリソースを例示する。
【0127】
次に、HARQ−ACK送信のためのULサブフレームnでM>2の場合、PUCCHフォーマット1bを用いたチャネル選択方式について説明する。基本事項は、M≦2の場合と同様/類似になっている。具体的には、端末は、ULサブフレームnでPUCCHフォーマット1bを用いて表12〜13によってA/N信号を送信する。ULサブフレームnでM>2の場合、n
(1)PUCCH,0及びn
(1)PUCCH,1は、PCell上のDL送信(例えば、PDSCH送信)と関連付けられ、n
(1)PUCCH,2及びn
(1)PUCCH,3は、SCell上のDL送信(例えば、PDSCH送信)と関連付けられる。
【0128】
また、任意のセルに対するHARQ−ACK(i)は、当該セルをスケジュールするDAI−cがi+1であるPDCCH(これに対応するPDSCH)に対するA/N応答を意味する。一方、PDSCH w/o PDCCHが存在する場合、HARQ−ACK(0)は、当該PDSCH w/o PDCCHに対するA/N応答を、HARQ−ACK(i)は、DAI−cがiであるPDCCH(これに対応するPDSCH)に対するA/N応答を意味してもよい。
【0129】
表12は、同じUL−DL Cfgを持つ二つのCCが集約され、かつM=3の場合、LTE−Aシステムに定義されたチャネル選択用マップテーブルを例示する。
【0131】
ここで、n
(1)PUCCH,0及び/又はn
(1)PUCCH,1には、CC間スケジュールの有無にかかわらず、PCC(又はPCell)をスケジュールするPDCCH(すなわち、PCC−PDCCH)にリンクされた暗黙的PUCCHリソースを割り当て、n
(1)PUCCH,2及び/又はn
(1)PUCCH,3には、CC間スケジュールの有無によって、SCCをスケジュールするPDCCH(すなわち、SCC−PDCCH)にリンクされた暗黙的PUCCHリソース又はRRCで予約される明示的PUCCHリソースを割り当ててもよい。例えば、TDD状況において、n
(1)PUCCH,0及びn
(1)PUCCH,1にはそれぞれ、DAI−cが1及び2であるPCC−PDCCHにリンクされた暗黙的PUCCHリソースを割り当て、n
(1)PUCCH,2及びn
(1)PUCCH,3にはそれぞれ、DAI−cが1及び2であるSCC−PDCCHにリンクされた暗黙的PUCCHリソースを割り当ててもよい。
【0132】
表13は、同じUL−DL Cfgを持つ二つのCCが集約され、M=4の場合、LTE−Aシステムに定義されたチャネル選択用マップテーブルを例示する。
【0136】
ここで、n
(1)PUCCH,0、n
(1)PUCCH,1、n
(1)PUCCH,2及びn
(1)PUCCH,3は、表13で例示したとおりに割り当ててもよい。
【0137】
図13bは、既存の方式によってTDD CAでチャネル選択ベースのA/N送信過程を例示する。既存ではチャネル選択モードに設定された場合、TDD CAは二つの同じUL−DL構成を持つCC(例えば、PCC及びSCC)が集約された場合を仮定する(
図13a)。
【0138】
図13bを参照すると、端末は、第1CC(又はセル)のための第1セットのHARQ−ACK、及び第2CC(又はセル)のための第2セットのHARQ−ACKを生成する(S1302)。その後、端末は、A/N送信のためのサブフレーム(以下、A/Nサブフレーム)にPUSCH割当があるか否か確認する(S1304)。A/NサブフレームにPUSCH割当がないと、端末はPUCCHフォーマット1b及びチャネル選択を行ってA/N情報を送信する(表7〜表13参照)。一方、A/NサブフレームにPUSCH割当があると、端末はA/NビットをPUSCHに多重化する。具体的には、端末は、第1セットのHARQ−ACK及び第2セットのHARQ−ACKに対応するA/Nビットシーケンス(例えば、表12〜表13のo(0),o(1),o(2),o(3))を生成する(S1308)。A/Nビットシーケンスはチャネル符号化(
図5のS170)、チャネルインタリーバ(
図5のS190)を経てPUSCHを介して送信される。チャネル符号化には、RM(Reed−Muller)符号化、末尾喰い畳み込み符号化(Tail−biting convolutional coding)などがある。
【0139】
図13bで、PUSCHを用いたA/N送信は、当該PUSCHをスケジュールするUL許可PDCCH内のUL DAI(略して、W)を参照して行ってもよい。説明のために、A/NサブフレームにおいてM=4と仮定する。この場合、PUCCHを介したA/N送信には、固定されたM(=4)値に基づくチャネル選択マップ(表13)が用いられるが、PUSCHを介したA/N送信には、UL許可PDCCH内のW(≦M)値に基づくチャネル選択マップが用いられる(例えば、W=3:表12、W=2:表9)。換言すれば、PUSCH上にA/Nをピギーバックする場合、端末は、MをW値に置き換え、それに基づくチャネル選択マップを用いてA/Nを送信する。その詳細はW値によって下記のように整理できる。
【0140】
以下の説明は2個のCC(すなわち、PCCとSCC)のCA状況を仮定する。また、PCC UL SF nに設定されるCC1(例えば、PCC)(又はSCC)及びCC2(例えば、SCC)(又はPCC)のA/N−DL SF個数(表4、集合Kの要素数を参照)をそれぞれM1、M2と定義する。ここで、M1値及びM2値は、異なるTDD UL−DL構成及び/又はRef−Cfg適用によって、別個に設定してもよい。また、以下では、AはACKを意味し、NはNACKを意味し、Dはデータ未受信又はPDCCH未受信(すなわち、DTX)を意味する。N/Dは、NACK又はDTXであることを意味し、anyは、ACK、NACK又はDTXであることを意味する。また、CCを通じて送信可能な伝送ブロック(TB)の最大個数を便宜上、Ntbと定義する。また、PDCCHなしで送信されるDLデータ(例えば、SPSによって送信されるPDSCH)を便宜上、DLデータw/o PDCCHと称する。また、DLデータは、ACK/NACKフィードバックが要求されるPDCCH/PDSCHを総称し、SPS解放を指示するPDCCHを含んでもよい。また、DL SFは、一般的なDL SFの他、特別SFを含んでもよい。
【0141】
下記において、Wは、UL許可PDCCH内のUL DAIフィールドが指示する値を表し、Vは、DL許可PDCCH内のDL DAIフィールドが指示する値を表す。
【0143】
○ PCC、SCC両方ともNtb=1の場合
【0144】
− HARQ−ACK(0)は、V=1のPDCCHに対応するPCC DLデータに対するA/N応答、又はDLデータw/o PDCCHに対するA/N応答
【0145】
− HARQ−ACK(1)は、V=1のPDCCHに対応するSCC DLデータに対するA/N応答
【0146】
○ PCCはNtb=2、SCCはNtb=1の場合
【0147】
− HARQ−ACK(0)、(1)は、V=1のPDCCHに対応するPCC DLデータの各TBに対する個別A/N応答、又はDLデータw/o PDCCHに対するA/N応答(この場合、DLデータw/o PDCCHに対するA/N応答をHARQ−ACK(0)にマップし、HARQ−ACK(1)をDにマップしてもよい)
【0148】
− HARQ−ACK(2)は、V=1のPDCCHに対応するSCC DLデータに対するA/N応答
【0149】
○ PCCはNtb=1、SCCはNtb=2の場合
【0150】
− HARQ−ACK(0)は、V=1のPDCCHに対応するPCC DLデータに対するA/N応答、又はDLデータw/o PDCCHに対するA/N応答
【0151】
− HARQ−ACK(1)、(2)は、V=1のPDCCHに対応するSCC DLデータの各TBに対する個別A/N応答
【0152】
○ PCC、SCC両方ともNtb=2の場合
【0153】
− HARQ−ACK(0)、(1)は、V=1のPDCCHに対応するPCC DLデータの各TBに対する個別A/N応答、又はDLデータw/o PDCCHに対するA/N応答(この場合、DLデータw/o PDCCHに対するA/N応答をHARQ−ACK(0)にマップし、HARQ−ACK(1)をDにマップしてもよい)
【0154】
− HARQ−ACK(2)、(3)は、V=1のPDCCHに対応するSCC DLデータの各TBに対する個別A/N応答
【0155】
○ HARQ−ACK(i)は(A→1、N/D→0のマップ過程を経て)PUSCHへのA/Nピギーバックのための最終RM符号入力ビットo(i)として決定される
【0157】
○ HARQ−ACK(0)、(1)はそれぞれV=1、2のPDCCHに対応するPCC DLデータに対するA/N応答。DLデータw/o PDCCHが存在する場合、HARQ−ACK(1)はDLデータw/o PDCCHに対するA/N応答であってよい。
【0158】
○ HARQ−ACK(2)、(3)はそれぞれV=1、2のPDCCHに対応するSCC DLデータに対するA/N応答
【0159】
○ HARQ−ACK(i)は(A→1、N/D→0のマップ過程を経て)PUSCHへのA/Nピギーバックのための最終RM符号入力ビットo(i)として決定される
【0161】
○ PCC HARQ−ACK(0)、(1)、(2)はそれぞれV=1、2、3のPDCCHに対応するPCC DLデータに対するA/N応答。DLデータw/o PDCCHが存在する場合、HARQ−ACK(0)はDLデータw/o PDCCHに対するA/N応答であり、HARQ−ACK(1)、(2)はそれぞれV=1、2のPDCCHに対応するPCC DLデータに対するA/N応答であってよい。
【0162】
○ SCC HARQ−ACK(0)、(1)、(2)はそれぞれV=1、2、3のPDCCHに対応するSCC DLデータに対するA/N応答
【0163】
○ 表12で該当の全体A/N状態(PCC HARQ−ACK(0)、(1)、(2)、SCC HARQ−ACK(0)、(1)、(2))に対応するRM符号入力ビットo(0)、o(1)、o(2)、o(3)を用いてPUSCHへのA/Nピギーバックを行う
【0165】
○ PCC HARQ−ACK(0)、(1)、(2)、(3)はそれぞれV=1、2、3、4のPDCCHに対応するPCC DLデータに対するA/N応答。DLデータw/o PDCCHが存在する場合、HARQ−ACK(0)はDLデータw/o PDCCHに対するA/N応答であり、HARQ−ACK(1)、(2)、(3)はそれぞれV=1、2、3のPDCCHに対応するPCC DLデータに対するA/N応答であってよい
【0166】
○ SCC HARQ−ACK(0)、(1)、(2)、(3)はそれぞれV=1、2、3、4のPDCCHに対応するSCC DLデータに対するA/N応答
【0167】
○ 表13で該当の全体A/N状態(PCC HARQ−ACK(0)、(1)、(2)、(3)、SCC HARQ−ACK(0)、(1)、(2)、(3))に対応するRM符号入力ビットo(0)、o(1)、o(2)、o(3)を用いてPUSCHへのA/Nピギーバックを行う
【0168】
理解を助けるために、M=4のときの具体的な動作を例示する。A/N送信がPUCCHを介して行われ、PCCのHARQ−ACK(0)、(1)、(2)、(3)=(A,A,N/D,any)であり、SCCのHARQ−ACK(0)、(1)、(2)、(3)=(N/D,any、any,any)である場合、端末は、表13で該当のA/N状態に対応するPUCCHリソース及びQPSKシンボルの組合せ(すなわち、(n
(1)PUCCH,1、b(0)b(1)=0、1))を用いてA/N送信を行う。一方、A/NがPUSCHにピギーバックされ、W=3(方式3)である状況において、PCCのHARQ−ACK(0)、(1)、(2)=(A,A,A)であり、SCCのHARQ−ACK(0)、(1)、(2)=(A,N/D,any)である場合、端末は、表12で該当のA/N状態に対応する4ビットRM符号入力ビットo(0)、o(1)、o(2)、o(3)=(1,1,0,1)を用いてA/N送信を行う。
【0169】
W=2(方式2)であり、PCCに対するHARQ−ACK(0)、(1)=(A,N/D)であり、SCCに対するHARQ−ACK(2)、(3)=(N/D,A)である場合、端末は、A/N状態(A,N/D,N/D,A)に対応する4ビットRM符号入力ビットを用いてA/N送信を行う。W=2の場合、A/N状態はRM符号入力ビットに直接マップされる(例えば、A→1、N/D→0)。したがって、端末は、o(0)、o(1)、o(2)、o(3)=(1,0,0,1)を用いてPUSCH上でA/N送信を行う。
【0170】
他の例として、PCCはNtb=2であり、SCCはNtb=1であるとする。A/NがPUSCHにピギーバックされ、W=1(方式1)である状況において、PCCに対するHARQ−ACK(0)、(1)=(N/D,A)であり、SCCに対するHARQ−ACK(2)=(A)である場合、端末は、A/N状態(N/D,A,A)に対応する3ビットRM符号入力ビットを用いてA/N送信を行う。W=1の場合、A/N状態はRM符号入力ビットに直接マップされる(例えば、A→1、N/D→0)。したがって、端末は、o(0)、o(1)、o(2)=(0,1,1)を用いてPUSCH上でA/N送信を行う。
【0171】
以下、互いに異なったTDD DL−UL構成を有する複数のCCが集約され、(PUCCHを介した)A/N送信のためにチャネル選択モードが設定された状況においてPUSCHを介してA/Nを送信する時に適合したA/N状態マップ方法を提案する。説明のために、本実施例では、2個CC(例えば、PCCとSCC)のCA状況を仮定する。また、Ref−Cfgに基づいてPCC UL SFタイミングに設定されるCC1(例えば、PCC)(又はSCC)及びCC2(例えば、SCC)(又はPCC)のA/N−DL SF個数をそれぞれM1、M2と定義する。互いに異なったTDD DL−UL Cfg及びRef−Cfgの適用によってM1値及びM2値を別個に設定してもよく、本例では、M1、M2(M1<M2)、及びUL許可PDCCHで信号通知されるW値の組合せによるCC別A/N状態マップ及びそれに対応するRM符号入力ビット決定方法を提案する。ここで、RMはチャネル符号化の一例であり、公知の他のチャネル符号化方法に代えてもよい。
【0173】
○ CC1とCC2の全体に、W値に基づくチャネル選択マップを用いてA/Nピギーバックを行ってもよい。
【0174】
− 例えば、M1=3、M2=4、W=2の場合、端末は2個CC全体にW=2に基づいてA/N状態をマップし、それに対応するRM符号入力ビットを決定できる(方式2)。RM入力ビットはチャネル符号化などの過程を経てPUSCHを介して送信される。
【0176】
○ CC1に対してM1値に基づくチャネル選択マップを、CC2に対してW値に基づくチャネル選択マップを用いてA/Nピギーバックを行ってもよい。
【0177】
− 例えば、M1=2、M2=4、W=3の場合、端末はCC1に対してM1=2に基づいてCC1A/N状態をマップし、それに対応するCC1 RM符号入力ビットを決定できる(方式2)。端末はCC2に対してW=3に基づいてCC2A/N状態をマップし、それに対応するCC2RM符号入力ビットを決定できる(方式3)。
【0178】
− 端末はCC1のRM符号入力ビットとCC2のRM符号入力ビットを(例えば、PCC first、SCC lastで)連結し、全体A/N状態に対する最終RM符号入力ビットを生成できる。最終RM入力ビットはチャネル符号化などの過程を経てPUSCHを介して送信される。
【0179】
理解を助けるために、M1=2、M2=4、CC1=PCC、CC2=SCCであり、チャネル選択方式を用いてA/NがPUSCHにピギーバックされる場合の具体的な動作について説明する。まず、W=2の場合(すなわち、W≦M1)、2個CC全体に方式2を適用してもよい。具体的には、PCCに対するA/N応答がHARQ−ACK(0)、(1)=(A,A)であり、SCCに対するA/N応答がHARQ−ACK(2)、(3)=(A,N/D)であるとき、A/N状態(A,A,A,N/D)に対応する4ビットRM符号入力ビットを用いてA/N送信を行ってもよい。W=2の場合、A/N状態はRM符号入力ビットに直接マップされるため(例えば、A→1、N/D→0)、端末は、o(0)、o(1)、o(2)、o(3)=(1,1,1,0)を用いてPUSCH上でA/N送信を行ってもよい。次に、W=3の場合(すなわち、M1<W≦M2)、PCCに対してはM1=2に基づくチャネル選択方式が適用され(方式2)、SCCに対してはW=3に基づくチャネル選択方式が適用される(方式3)。PCCに対するA/N応答がHARQ−ACK(0)、(1)=(N/D,A)であるとしたとき、(A,N/Dをそれぞれビット1、0に直接マップさせることによって)PCCのA/N状態(N/D,A)に対応する2ビットRM符号入力ビットo(0)、o(1)=(0,1)を決定できる。次に、SCCに対するA/N応答がSCC HARQ−ACK(0)、(1)、(2)=(A,A,N/D)であるとき、表12でSCCのA/N状態に対応する2ビットRM符号入力ビットo(2)、o(3)=(1,0)を決定できる。最終的に、端末はPCCのRM符号入力ビットとSCCのRM符号入力ビットとを(例えば、PCC first、SCC lastで)連結し、全体A/N状態に対する最終RM符号入力ビットo(0)、o(1)、o(2)、o(3)=(0、1,1,0)を生成できる。最終RM入力ビットはチャネル符号化などの過程を経てPUSCHを介して送信される。
【0180】
上記提案方法はCC別A/N状態マップの観点で、CC1に対してはmin(M1,W)に基づいてチャネル選択マップ方式を適用し、CC2に対してはmin(M2,W)に基づいてチャネル選択マップ方式を行うものとして一般化可能である(方式1〜4を参照)。具体的には、min(M1,W)及びmin(M2,W)に基づいて、CC別A/N状態HARQ−ACK(i)を決定し、それに対応する(CC別)RM符号入力ビットが連結された(全体A/N状態に対する)最終RM符号入力ビットを生成してもよい。最終RM入力ビットはチャネル符号化などの過程を経てPUSCHを介して送信される(A/Nピギーバック)。本方法を便宜上Alt1と呼ぶ。本方法は、好ましくは、W=1又は2の場合に適用してもよい。又は、本方法は、min(M,W)=1又は2の場合にだけ適用してもよい。その他の場合、すなわち、W=3又は4の場合、既存LTE−A方式によって、CC1及びCC2両方ともWに基づいてチャネル選択マップ方式が行われ、それによってRM符号入力ビットを生成してもよい。すなわち、W=3又は4の場合、W値と(各CCの)M値との大小関係によらず、すべてのCCに対してW値に基づく上記方法及びチャネル選択マップを用いてCC別A/N状態HARQ−ACK(i)を決定し、それに対応する(CC別)RM符号入力ビットが連結された(全体A/N状態に対する)最終RM符号入力ビットを生成してもよい。一方、本方法がW=1又は2にだけ適用される場合、min(M,W)=2のCCに対してだけ空間バンドルを適用し、min(M,W)=1のCCに対しては空間バンドルを適用しなくてもよい。
【0181】
図14は、本方法によるA/N送信例を示す。便宜上、同図は、端末の立場で図示及び説明されるが、対応する動作が基地局で行われ得ることは明らかである。
【0182】
図14を参照すると、端末は、別個のUL−DL構成(表1参照)を有する複数のCC(例えば、CC1、CC2)を集約する(S1402)。これに制限されるものではないが、CC1はPCCであり、CC2はSCCであってよい。その後、端末は、DLデータ(例えば、PDSCH、SPS解放PDCCH)を受信した場合、DLデータに対するA/Nフィードバックを送信するための過程を行う。具体的には、端末は、CC1のために第1HARQ−ACKセットをL1値基準で生成し(S1404)、第2HARQ−ACKセットをL2値基準で生成してもよい(S1406)。続いて、端末は、第1HARQ−ACKセット及び第2HARQ−ACKセットに対応する情報をPUSCHを介して基地局に送信してもよい(S1408)。本例で、第1条件を満たす場合、L1=min(M1,W)であり、L2=min(M2,W)である。M1は、CC1に対してA/N UL SF(例えば、PCC UL SF n)に対応するDL SFの個数を表す。同様に、M2はCC2に対してA/N UL SF(例えば、PCC UL SF n)に対応するDL SFの個数を表す。一方、第2条件を満たす場合、L1=L2=Wと与えてもよい。これに制限されるものではないが、第1条件はW=1又は2を含み、第2条件はW=3又は4を含んでよい。
【0183】
さらに、{min(M1,W),min(M2,W)}が{1,2}、{1,3}又は{1,4}となる場合、CC1に対して空間バンドルを適用してもよい(すなわち、CC1/CC2に設定されたNtb値に関係なく、CC1及びCC2に対してそれぞれ1ビット、2ビットを生成してもよい)。換言すれば、{min(M1,W),min(M2,W)}が{1,1}である場合(又は、W=1の場合)に限っては、空間バンドルを適用しなくてもよい。一方、その他の場合(又は、W=2、3、4の場合、好ましくはW=2の場合に限定して)、複数の伝送ブロックを送信できるように設定されたCC(便宜上、MIMO CC)に対して空間バンドルを適用してもよい。空間バンドルは、当該CCの同一サブフレームで受信したDLデータに対するHARQ−ACK応答を、論理演算(例えば、論理AND)を用いて一つのHARQ−ACK応答としてバンドルすることを意味できる。
【0184】
また、{min(M1,W),min(M2,W)}が{1,3}になる場合、CC1に対しては空間バンドルを適用し、CC2に対してはV=1、2、3(又はV=1、2、DLデータw/o PDCCH、このとき、DLデータw/o PDCCHに対するA/N応答がLSBに配置されてもよい)のそれぞれに対応する空間バンドルされたA/N応答にマップしてもよい。この場合、CC1/CC2に設定されたNtb値に関係なく、CC1とCC2に対してそれぞれ1ビット、3ビットを生成してもよい。このときにも、CC別に生成されたA/Nビットを(例えば、PCC first、SCC lastで)連結し、PUSCHを介して送信される最終A/Nペイロードを構成してもよい。
【0185】
また、{M1,M2}={1,2}、{1,3}又は{1,4}である状況においてA/N PUSCHに対応するW値が存在しない場合(例えば、SPS方式ベースのPUSCH)にも、これと同様の方式を適用してもよい。すなわち、CC1に対して空間バンドルなしにTB別の個別A/N応答が構成され、又は空間バンドルが適用され、Ntbに関係なく常に1ビットを割り当ててもよい。
【0186】
他の方法として、W値と(各CCの)M値との大小関係によらず、すべてのCCに対してW値に基づく上記方法及びチャネル選択マップを用いて、CC別A/N状態HARQ−ACK(i)を決定し、それに対応する(CC別)RM符号入力ビットが連結された(全体A/N状態に対する)最終RM符号入力ビットを生成してもよい。このとき、W>MのCCに対してはA/Nフィードバック対象となり得る最大M個のA/N−DL SFよりも多いW個のA/N−DL SFのためのチャネル選択マップが適用される。この場合、当該CCに対するA/N状態HARQ−ACK(i)を決定するとき、M値を超えるV(DL DAI)値に対応するDLデータ、又はM個のA/N−DL SFインデクスを超えるA/N−DL SFインデクスに対応するDLデータに対してはA/N応答をDTXとして処理してもよい。このようなDLデータは当該CC上に実際存在しないDLデータであるためである。本方法を便宜上Alt2と呼ぶ。本方法は好ましくはW=3又は4の場合に適用してもよい。
【0187】
本例で、W=1又は2の場合にはAlt1方法を適用し、W=3又は4の場合にはAlt2方法を適用可能である。
【0188】
一方、上記の諸方法において特定CCに対してM=0となる場合には、当該CCに対するA/N状態及びそれに対応するRM符号入力ビットを生成しなくてもよい。結果として、当該CCに対するA/Nフィードバックは、PUSCHで送信されるA/Nペイロード構成から除外、すなわちA/Nペイロードに含まれなくてもよい。例えば、CC1に対するM1=0の状況においてAlt1又はAlt2を適用する場合、CC2に対してだけmin(M2,W)(又は、W値自体)に基づくチャネル選択マップを適用してもよい。すなわち、CC2に対するA/N状態HARQ−ACK(i)だけを決定し、それに対応するRM符号入力ビットだけを生成してPUSCHへのA/Nピギーバックを行ってもよい。また、M1=0の状況においてA/N PUSCHに対応するW値が存在しない場合(例えば、SPS方式ベースのPUSCH)にも、CC2に対するM2値に基づいて同様の方式を適用してもよい。
【0189】
また、{min(M1,W),min(M2,W)}が{0,2}となる場合、CC2に対して空間バンドルを適用しなくてよい。したがって、当該CC2に設定されたNtb値によって合計2×Ntb個のA/N応答にそれぞれ対応する2×NtbビットのRM符号入力ビットが生成されてもよい。また、{min(M1,W),min(M2,W)}が{0,3}又は{0,4}となる場合、上記方法3及び4において表12及び表13を参照することなく直接当該CC2に対するHARQ−ACK(i)(すなわち、それぞれのDLデータに対する個別A/N応答)に対応する3又は4ビットのRM符号入力ビットを生成してもよい(例えば、A→1、N/D→0)。ここで、A/N応答はDL DAI順に配置(例えば、低いDL DAI値に対応するDLデータに対するA/N応答から順次にMSBに配置)してもよい。この場合、DLデータw/o PDCCHに対するA/N応答をLSBに配置してもよい。また、{M1,M2}={0,2}、{0,3}又は{0,4}である状況においてA/N PUSCHに対応するW値が存在しない場合(例えば、SPS方式ベースのPUSCH)、CC2に対するM2値に基づいて同様の方式を適用してもよい。
【0190】
一方、DwPTS区間がN個(例えば、N=3)以下の少ないOFDMシンボルで構成される特別SF(S SF)(例えば、表2でS SF構成#0に該当)が割り当てられることがある。この場合、当該S SFがPCC(すなわち、PCell)に設定されるとき、当該S SFでSPS解放を指示するPDCCH(これは、1ビットA/Nフィードバックだけを必要とする)が送信されることがある。一方、当該S SFがSCC(すなわち、SCell)に設定されるとき、当該S SFではA/Nフィードバックを必要とするいかなるPDCCH/DLデータも送信されないことがある。したがって、提案方法の適用時に、例示のように小さいDwPTS区間を有する当該S SF(便宜上、最短S SFと呼ぶ)がPCellに設定された場合、当該PCellに設定されたNtb値に関係なく、当該最短S SFに対応するA/Nは常に1ビットに割り当ててもよいし、当該最短S SFはM値決定のためのA/N−DL SFから除外してもよい。この場合、端末は、当該S SFではSPS解放を指示するPDCCHが送信されないと見なしてもよい(これによって、PCell S SFでPDCCH監視過程(例えば、ブラインド復号)が省略可能である)。一方、最短S SFがSCellに設定された場合、当該S SFはM値決定のためのA/N−DL SFから除外してもよい。他の方法として、PCellの場合、最短S SFに対応するA/Nに対しても、当該PCellに設定されたNtb値によるNtbビット(例えば、M=1の場合)、又は空間バンドルが適用される場合に1ビット(例えば、M>1の場合)がそのまま割り当てられ、SCellの場合には、最短S SFがM値決定のためのA/N−DL SFから除外してもよい。また、A/N PUSCHに対応するWが存在しない場合(例えば、SPS方式ベースのPUSCH)、又はA/NがPUCCHを介して送信される場合にも、上記のようなM値ベースのチャネル選択マップ(A/N状態HARQ−ACK(i)決定、及びそれに対応するRM符号入力ビット生成)を適用してもよい。
【0191】
また、PCellに設定された最短S SFをA/N−DL SFから除外せず、当該S SFに対応するA/Nを、当該PCellに設定されたNtb値に関係なく常に1ビットに割り当てる方法が適用されると仮定できる。この場合、PCellがNtb=2に設定されると、M値及びW値の場合に対して下記のようなA/Nビット割当が可能である。この場合、当該A/Nビットが(別のA/N状態マップ過程なしで、すなわち、A,N/Dをそれぞれビット1、0に直接マップする方式で)そのままRM符号入力ビットに決定してもよい。便宜上、PCell及びSCellに対するM値をそれぞれMp、Msと定義する。また、PCell及びSCellに対応するA/Nビット数をそれぞれNp、Nsと定義する。少なくともMpを構成するA/N−DL SFには最短S SFが含まれると仮定する。また、Mp=1であり、Ms>2の場合、W及びMs値に関係なく、Np=1に決定してもよい。
【0193】
A.A/Nが送信されるPUSCH(又はPUCCH)に対応するWが存在しない場合
【0195】
B.A/Nが送信されるPUSCHに対応するWが存在する場合
【0196】
i.W=1(又はW≧1):Np=1、Ns=0
【0198】
A.A/Nが送信されるPUSCH(又はPUCCH)に対応するWが存在しない場合
【0199】
i.Np=1、Ns=SCellに設定されたNtb値
【0200】
B.A/Nが送信されるPUSCHに対応するWが存在する場合
【0201】
i.W=1(又はW≧1):Np=1、Ns=SCellに設定されたNtb値
【0203】
A.A/Nが送信されるPUSCH(又はPUCCH)に対応するWが存在しない場合
【0204】
i.Np=1、Ns=2(空間バンドル適用)
【0205】
B.A/Nが送信されるPUSCHに対応するWが存在する場合
【0206】
i.W=1:Np=1、Ns=SCellに設定されたNtb値
【0207】
ii.W=2(又はW≧2):Np=1、Ns=2(空間バンドル適用)
【0208】
4)Mp=2、Ms=0の場合(オプション1)
【0209】
A.A/Nが送信されるPUSCH(又はPUCCH)に対応するWが存在しない場合
【0210】
i.Np=2(空間バンドル適用)、Ns=0
【0211】
B.A/Nが送信されるPUSCHに対応するWが存在する場合
【0213】
ii.W=2(又はW≧2):Np=2(空間バンドル適用)、Ns=0
【0214】
5)Mp=2、Ms=0の場合(オプション2)
【0215】
A.A/Nが送信されるPUSCH(又はPUCCH)に対応するWが存在しない場合
【0216】
i.Np=3(S SFのために1ビット、正規DL SFのために2ビット)、Ns=0
【0217】
B.A/Nが送信されるPUSCHに対応するWが存在する場合
【0219】
ii.W=2(又はW≧2):Np=3、Ns=0
【0220】
6)Mp=2、Ms=1であり、かつSCellに対してNtb=1に設定された場合(オプション1)
【0221】
A.A/Nが送信されるPUSCH(又はPUCCH)に対応するWが存在しない場合
【0222】
i.Np=2(空間バンドル適用)、Ns=1
【0223】
B.A/Nが送信されるPUSCHに対応するWが存在する場合
【0225】
ii.W=2(又はW≧2):Np=2(空間バンドル適用)、Ns=1
【0226】
7)Mp=2、Ms=1であり、かつSCellに対してNtb=1に設定された場合(オプション 2)
【0227】
A.A/Nが送信されるPUSCH(又はPUCCH)に対応するWが存在しない場合
【0228】
i.Np=3(S SFのために1ビット、正規DL SFのために2ビット)、Ns=1
【0229】
B.A/Nが送信されるPUSCHに対応するWが存在する場合
【0231】
ii.W=2(又はW≧2):Np=3、Ns=1
【0232】
8)Mp=2、Ms=1であり、かつSCellに対してNtb=2に設定された場合(オプション1)
【0233】
A.A/Nが送信されるPUSCH(又はPUCCH)に対応するWが存在しない場合
【0234】
i.Np=2(空間バンドル適用)、Ns=1(空間バンドル適用)
【0235】
B.A/Nが送信されるPUSCHに対応するWが存在する場合
【0237】
ii.W=2(又はW≧2):Np=2(空間バンドル適用)、Ns=1(空間バンドル適用)
【0238】
9)Mp=2、Ms=1であり、かつSCellに対してNtb=2に設定された場合(オプション2)
【0239】
A.A/Nが送信されるPUSCH(又はPUCCH)に対応するWが存在しない場合
【0240】
i.Np=2(空間バンドル適用)、Ns=2
【0241】
B.A/Nが送信されるPUSCHに対応するWが存在する場合
【0243】
ii.W=2(又はW≧2):Np=2(空間バンドル適用)、Ns=2
【0245】
A.A/Nが送信されるPUSCH(又はPUCCH)に対応するWが存在しない場合
【0246】
i.Np=2(空間バンドル適用)、Ns=2(空間バンドル適用)
【0247】
B.A/Nが送信されるPUSCHに対応するWが存在する場合
【0248】
i.W=1:Np=2、Ns=SCellに設定されたNtb値
【0249】
ii.W=2(又はW≧2):Np=2(空間バンドル適用)、Ns=2(空間バンドル適用)
【0250】
また、Np=3と割り当てられる場合、端末は、PCellで受信したDLデータ数又はTB数によって下記のようなA/Nビット構成を適用してもよい(説明の便宜上、SPS解放を指示するPDCCHを簡単に「SPS解放」と称する)。
【0251】
1)V=1に対応するSPS解放だけを受信した場合
【0252】
A.当該SPS解放に対する1ビットA/NをMSBに配置し、残るLSB側の2ビットをN/Dとして処理
【0253】
2)V=2に対応するSPS解放だけを受信した場合
【0254】
A.当該SPS解放に対する1ビットA/NをLSBに配置し、残るMSB側の2ビットをN/Dとして処理
【0255】
3)V=1に対応するPDSCHだけを受信した場合
【0256】
A.当該PDSCHに対する2ビットA/N(TB当たり1ビット)をMSB側に配置し、残る1ビット(LSB)をN/Dとして処理
【0257】
4)V=2に対応するPDSCHだけを受信した場合
【0258】
A.当該PDSCHに対する2ビットA/N(TB当たり1ビット)をLSB側に配置し、残る1ビット(MSB)をN/D処理
【0259】
5)V=1に対応するSPS解放、V=2に対応するPDSCH両方を受信した場合
【0260】
A.当該SPS解放に対する1ビットA/NをMSBに、当該PDSCHに対する2ビットA/NをLSB側に配置
【0261】
6)V=1に対応するPDSCH、V=2に対応するSPS解放両方を受信した場合
【0262】
A.当該PDSCHに対する2ビットA/NをMSB側に、当該SPS解放に対する1ビットA/NをLSBに配置
【0263】
一方、PCellとSCellとが同一のTDD DL−UL Cfgを有する場合にも、最短S SFが設定されると、上記のような方式(すなわち、当該S SFに対応するA/Nを常に1ビットに割り当て、又は当該S SFを(M値決定時に)A/N−DL SFから除外する)に基づいて提案方法を適用可能である。このとき、最短S SFを(M値決定時に)A/N−DL SFから除外する方法において、最短S SFをA/N−DL SFから除外しなかった時のM値をM’とすると、当該S SFを除外するときのM値はM’−1となる。このとき、最短S SFが設定されたセルの場合、当該S SFを含む区間(これを構成するA/N−DL SF)に対してはW=M’(又はW≧M’)である場合に限ってmin(M,W)=min(M’−1,W)、すなわち、M’−1値に基づくチャネル選択マップ(すなわち、A/N状態HARQ−ACK(i)決定、及びそれに対応するRM符号入力ビット生成)を適用してもよい。又は、A/N PUSCHに対応するWが存在しない場合、M’−1値に基づくチャネル選択マップを適用してもよい。その他の場合(すなわち、W<M’)、W値に基づくチャネル選択マップを適用してもよい。好ましくは、本方式は、M’値が1又は2の場合に適用してもよい。また、M’−1=0になる場合、これに対応するA/Nは(0ビットに割り当てられ)構成しなくてもよい。
【0264】
実施例2:PUCCHフォーマット3モードにおいてPUSCHを介したA/N送信
【0265】
本例は、PUCCHフォーマット3モードが設定され、かつ互いに異なったUL−DL構成を有する複数のCC(又はセル)が集約された場合、PUSCHを介したA/N送信について説明する。
【0266】
本発明の説明に先立ち、既存LTE−AのTDD CAにおいてPUCCHフォーマット3モードに設定された場合にA/Nを送信する方法について、
図15及び
図16を参照して説明する。
【0267】
図15は、スロットレベルのPUCCHフォーマット3構造を例示する。PUCCHフォーマット3において、複数のA/N情報は、ジョイント符号化(例えば、Reed−Muller code、Tail−biting convolutional codeなど)、ブロック拡散、SC−FDMA変調を経て送信される。
【0268】
図15を参照すると、一つのシンボルシーケンスが周波数領域にわたって送信され、当該シンボルシーケンスに対して直交カバー符号(OCC)ベースの時間領域拡散が適用される。OCCを用いて同一のRBに複数の端末の制御信号を多重化できる。具体的には、長さ5のOCC(C1〜C5)を用いて一つのシンボルシーケンス({d1,d2,…})から5個のSC−FDMAシンボル(すなわち、UCIデータパート)が生成される。ここで、シンボルシーケンス({d1,d2,…})は、変調シンボルシーケンス又は符号語ビットシーケンスを意味する。
【0269】
PUCCHフォーマット3のためのACK/NACKペイロードはセル別に構成された後、セルインデクス順に連結される。具体的には、c番目のサービス提供セル(又はDL CC)のためのHARQ−ACKフィードバックビットは、O
ACKc,0O
ACKc,1 ・・・O
ACKc,OACKc−1 で与えられる(c≧0)。O
ACKcは、c番目のサービス提供セルのためのHARQ−ACKペイロードのビット数(すなわち、サイズ)を表す。c番目のサービス提供セルに対して、単一伝送ブロック送信をサポートする送信モードが設定されたり、空間バンドルが適用されたりする場合、O
ACKc=B
DLcで与えてもよい。一方、c番目のサービス提供セルに対して、複数(例えば、2)の伝送ブロック送信をサポートする送信モードが設定され、空間バンドルが適用されない場合、O
ACKc=2B
DLcで与えられてもよい。HARQ−ACKフィードバックビットがPUCCHを介して送信されるか、又はHARQ−ACKフィードバックビットがPUSCHを介して送信されるが、該PUSCHに対応するWが存在しない場合(例えば、SPS方式ベースのPUSCH)、B
DLc=Mで与えられる。Mは、表4に定義されたKセット内の要素個数を表す。TDD UL−DL構成が#1、#2、#3、#4、#6であり、HARQ−ACKフィードバックビットがPUSCHを介して送信される場合、B
DLc=W
ULDAIで与えられる。ここで、W
ULDAIは、UL許可PDCCH内のUL DAIフィールドが指示する値を表し、簡単にWと表示する。TDD UL−DL構成が#5の場合、
【数5】
で与えられる。ここで、UはUcのうち最大値を表し、Ucは、c番目のサービス提供セルでサブフレームn−kで受信されたPDSCH及び(ダウンリンク)SPS解放を指示するPDCCHの総数を表す。サブフレームnは、HARQ−ACKフィードバックビットが送信されるサブフレームである。
【数6】
は、天井関数(ceiling function)を表す。
【0270】
c番目のサービス提供セルに対して、単一伝送ブロック送信をサポートする送信モードが設定されるか、又は空間バンドルが適用される場合、当該サービス提供セルのHARQ−ACKペイロード内で各ACK/NACKの位置はO
ACKc,DAI(k)−1 で与えられる。DAI(k)は、DLサブフレームn−kで検出されたPDCCHのDL DAI値を表す。一方、c番目のサービス提供セルに対して、複数(例えば、2)の伝送ブロック送信をサポートする送信モードが設定され、空間バンドルが適用されない場合、当該サービス提供セルのHARQ−ACKペイロード内で各ACK/NACKの位置は、O
ACKc,2DAI(k)−1及びO
ACKc,2DAI(k)−2で与えられる。O
ACKc,2DAI(k)−1は符号語0のためのHARQ−ACKを表し、O
ACKc,2DAI(k)−2は符号語1のためのHARQ−ACKを表す。符号語0及び符号語1は、スワップによって、それぞれ伝送ブロック0及び1、又は伝送ブロック1及び0に対応する。SR送信のために設定されたサブフレームでPUCCHフォーマット3が送信される場合、PUCCHフォーマット3は、ACK/NACKビット及びSR 1ビットを併せて送信する。
【0271】
図16は、PUCCHフォーマット3モードが設定された場合、HARQ−ACKをPUSCHを介して送信する場合のUL−SCHデータ及び制御情報の処理過程を例示する。
図16は、
図5のブロック図においてA/Nに関連した一部を示している。
【0272】
図16において、チャネル符号化ブロック(S170)に入力されるHARQ−ACKペイロードは、PUCCHフォーマット3のために定義された方法によって構成される。すなわち、HARQ−ACKペイロードは、セル別に構成された後、セルインデクス順に連結される。具体的には、c番目のサービス提供セル(又はDL CC)のためのHARQ−ACKフィードバックビットはO
ACKc,0 O
OACKc,1・・・O
ACKc,OACKc−1で与えられる(c≧0)。したがって、一つのサービス提供セルが構成された場合(c=0)に、チャネル符号化ブロック(S170)にはO
ACKc=0,0 O
ACKc=0,1・・・O
ACKc=0,OACKc=0−1が入力される。他の例として、2つのサービス提供セルが構成された場合(c=0、c=1)に、チャネル符号化ブロック(S170)にはO
ACKc=0,0 O
ACKc=0,1・・・O
ACKc=0,OACKc=0−1+O
ACKc=1,0 O
ACKc=1,1・・・O
ACKc=1,OACKc=1−1が入力される。チャネル符号化ブロック(S170)の出力ビットは、チャネルインタリーバブロック(S190)に入力される。チャネルインタリーバブロック(S190)には、データ及び制御多重化ブロック(S180)の出力ビット及びRI用チャネル符号化ブロック(S160)の出力ビットも入力される。RIは選択的に存在する。
【0273】
上述のとおり、既存のLTE−Aでは、同一のTDD DL−UL構成を有する2個以上のCCのCA状況においてPUCCHフォーマット3送信技法を適用できる。
【0274】
以下、別個のTDD DL−UL構成を有する複数のCCが集約され、PUCCHフォーマット3モードが設定された状況においてPUSCHを介してA/Nを送信するために適したA/N状態マップ方法を提案する。本例では、複数CCのCA状況を仮定する。また、Ref−Cfgに基づいてPCC UL SFタイミングに設定される各CCのA/N−DL SF個数をMcと定義する。別個のTDD DL−UL Cfg及びRef−Cfgの適用によって、Mc値が別個に設定されることがある。Ref−Cfgは、すべてのCCに対して同一に与えてもよく、CCごと独立に与えてもよい。
【0275】
PUCCHフォーマット3モードが設定された状態におけるPUSCHへのA/Nピギーバックは、当該PUSCHをスケジュールするUL許可PDCCH内のUL DAI(すなわち、W)を参照して行ってもよい。Wは、PUSCHにピギーバックされる(有効な)A/N応答の範囲を決定する用途に使用可能であり、好ましくは、CC別にスケジュールされたDLデータ個数のうち最大値を信号通知するために用いてもよい。このとき、2ビットUL DAIフィールドを考慮すると、4を超えるW値に対してはmodulo−4演算を適用してもよい。そうすると、実施例1及び2でWを
【数7】
に置き換えることができる。ここで、U
maxは、端末が実際に受信したCC別DLデータ個数のうち最大値を意味する。
【0276】
具体的には、CAを構成する複数のCCのうち少なくとも一つのCCにおいてA/Nタイミング用Ref−CfgがDL−UL Cfg #5に設定される場合、すべてのCCに対してWに代えて
【数8】
を適用可能である。したがって、CAを構成する複数のCCのうち、A/Nタイミング用Ref−CfgがDL−UL Cfg #5に設定されるCCがない場合、すべてのCCに対してWをそのまま適用してもよい。ここで、U
maxは、端末が実際に受信したCC別DLデータ個数のうち最大値を意味する。他の方法として、A/Nタイミング用Ref−CfgがDL−UL Cfg #5に設定されるCCに対してだけ、Wに代えて
【数9】
を適用してもよい。ここで、U
maxは、当該CC(DL−UL Cfg #5のA/Nタイミングが適用されるCC)だけを対象にして、端末が実際に受信したCC別DLデータ個数のうち最大値を意味する。他の方法として、DL−UL Cfg #5のA/Nタイミングが適用されるCCに限って
【数10】
を適用してもよく、ここで、U
maxは、端末が当該CCで実際に受信したDLデータ個数を意味する。
【0277】
次に、PUCCHフォーマット3モードにおいて本実施例によってA/Nペイロードを構成する方法、具体的にA/Nペイロードサイズ(すなわち、ビット個数)を決定する方法について説明する。便宜上、端末に割り当てられたCC個数の合計をNと定義し、N個のCCのうち、Ntb=2であり、かつ空間バンドルが適用されないCC個数をN2と定義する。
【0278】
本例で、A/NをPUCCHを介して送信する場合、A/Nの合計ビット数(O)は、UL−DL Cfgによって当該ULサブフレームに対して固定されたM値に基づいてO=M×(N+N2)によって決定してもよい。一方、A/NをPUSCHにピギーバックする場合、A/Nの合計ビット数(O)は、W(≦M)値に基づいてO=W×(N+N2)によって決定してもよい。換言すれば、PUSCHを用いてA/Nをピギーバックするときには、(PUCCHでA/Nを送信するときに固定使用された)MをW値に代え、それに基づいて実際A/N送信ビットを決定してもよい。その詳細は下記のとおりである。
【0279】
下記において、Wは、UL許可PDCCH内のUL DAIフィールドが指示する値を表し、Vは、DL許可PDCCH内のDL DAIフィールドが指示する値を表す。
【0281】
○ HARQ−ACK(2i−2)、(2i−1)はV=iに対応するDLデータの各TBに対するA/N応答
【0282】
○ 合計2W個のA/Nビットを生成:HARQ−ACK(0),…,(2W−1)
【0283】
− PCCであり、DLデータw/o PDCCHが存在する場合、HARQ−ACK(2W−1)は、当該DLデータに対するA/N応答であってよい(このとき、HARQ−ACK(2W−2)=Dによってマップしてもよい)
【0285】
○ HARQ−ACK(i−1)は、V=iに対応するDLデータに対するA/N応答
【0286】
○ 合計W個のA/Nビットを生成:HARQ−ACK(0),…,(W−1)
【0287】
− PCCであり、DLデータw/o PDCCHが存在する場合、HARQ−ACK(W−1)は、当該DLデータに対するA/N応答であってよい
【0289】
○ 上で生成されたCC別W個又は2W個のA/Nビットを連結して合計W×(N+N2)個のA/Nビットを構成:HARQ−ACK(0),…,(W×(N+N2)−1)
【0290】
− CC別A/Nビットは、低いCCインデクスから高いCCインデクスへの順(例えば、PCC first、SCC last)に連結してもよい
【0291】
○ HARQ−ACK(i)は、(A→1、N/D→0のマップ過程を経て)PUSCHへのA/Nピギーバックのための最終RM符号入力ビットo(i)として決定される。A/N応答→ビットマップの実行順序は具現例に応じて変更してもよい。例えば、A/N応答→ビットマップは、CC別A/Nビット生成過程で行ってもよい。
【0292】
次に、別個のTDD DL−UL Cfgを有する複数のCCのCA状況においてPUCCHによるA/N送信のためにPUCCHフォーマット3送信技法を適用する場合、PUSCHへのA/Nピギーバックに適したA/Nビットマップ方法を提案する。本例では、N個CCのCA状況を仮定し、Ref−Cfgに基づき、特定PCC UL SFタイミングに設定される各CCのA/N−DL SF個数をMcと定義する。別個のTDD DL−UL Cfg及びRef−Cfgの適用によってCCごとにMc値が別個に設定されることがある。以下、Mc、N2及びUL許可PDCCHによって信号通知されるW値の組合せによって、CC別A/Nビット割当及びそれに対応する最終RM符号入力ビット決定の方法を具体的に提案する。
【0293】
・W≦Mcであり、N2に該当するCCの場合
【0294】
○ HARQ−ACK(2i−2)、(2i−1)はV=iに対応するDLデータの各TBに対するA/N応答
【0295】
○ 合計2W個のA/Nビットを生成:HARQ−ACK(0),…,(2W−1)
【0296】
− PCCであり、DLデータw/o PDCCHが存在する場合、HARQ−ACK(2W−1)は、当該DLデータに対するA/N応答であってよい(このとき、HARQ−ACK(2W−2)=Dによってマップしてもよい)
【0297】
・W≦Mcであり、N2に該当しないCCの場合
【0298】
○ HARQ−ACK(i−1)は、V=iに対応するDLデータに対するA/N応答
【0299】
○ 合計W個のA/Nビットを生成:HARQ−ACK(0),…,(W−1)
【0300】
− PCCであり、DLデータw/o PDCCHが存在する場合、HARQ−ACK(W−1)は、当該DLデータに対するA/N応答であってよい
【0301】
・W>Mcであり、N2に該当するCCの場合
【0302】
○ HARQ−ACK(2i−2)、(2i−1)はV=iに対応するDLデータの各TBに対するA/N応答
【0303】
○ 合計2Mc個のA/Nビットを生成:HARQ−ACK(0),…,(2Mc−1)
【0304】
− PCCであり、DLデータw/o PDCCHが存在する場合、HARQ−ACK(2Mc−1)は、当該DLデータに対するA/N応答であってよい(このとき、HARQ−ACK(2Mc−2)=Dによってマップしてもよい)
【0305】
・W>Mcであり、N2に該当しないCCの場合
【0306】
○ HARQ−ACK(i−1)は、V=iに対応するDLデータに対するA/N応答
【0307】
○ 合計Mc個のA/Nビットを生成:HARQ−ACK(0),…,(Mc−1)
【0308】
− PCCであり、DLデータw/o PDCCHが存在する場合、HARQ−ACK(Mc−1)は、当該DLデータに対するA/N応答であってよい
【0310】
○ 上で生成されたCC別のW個、2W個、Mc個又は2Mc個のA/Nビットを連結(このとき、Mc値はCC別に異なってもよい):HARQ−ACK(0),…
【0311】
− CC別A/Nビットは、低いCCインデクスから高いCCインデクスへの順(例えば、PCC first、SCC last)に連結してもよい
【0312】
○ HARQ−ACK(i)は、(A→1、N/D→0のマップ過程を経て)PUSCHへのA/Nピギーバックのための最終RM符号入力ビットo(i)として決定される。A/N応答→ビットマップの実行順序は具現例に応じて変更してもよい。例えば、A/N応答→ビットマップは、CC別A/Nビット生成過程で行ってもよい。
【0313】
次に、Lc=min(Mc,W)と定義した状態で上記の提案方法をより一般化すると、下記のとおりである。ここで、Mc値は、各CCに対するM値を意味し、CCごとに同一であってもよいし、異なってもよい。すなわち、McはCCごとに独立して与えられる。
【0315】
○ HARQ−ACK(2i−2)、(2i−1)は、V=iに対応するDLデータの各TBに対するA/N応答
【0316】
○ 合計2Lc個のA/Nビットを生成:HARQ−ACK(0),…,(2Lc−1)
【0317】
− PCCであり、DLデータw/o PDCCHが存在する場合、HARQ−ACK(2Lc−1)は、当該DLデータに対するA/N応答であってよい(このとき、HARQ−ACK(2Lc−2)=Dによってマップしてもよい)
【0319】
○ HARQ−ACK(i−1)は、V=iに対応するDLデータに対するA/N応答
【0320】
○ 合計Lc個のA/Nビットを生成:HARQ−ACK(0),…,(Lc−1)
【0321】
− PCCであり、DLデータw/o PDCCHが存在する場合、HARQ−ACK(Lc−1)は、当該DLデータに対するA/N応答であってよい
【0323】
○ 上で決定されたCC別のLc個又は2Lc個のA/Nビットを連結(このとき、Lc値はCC別に異なってもよい):
【0325】
− CC別A/Nビットは、低いCCインデクスから高いCCインデクスへの順(例えば、PCC first、SCC last)に連結してもよい
【0326】
○ HARQ−ACK(i)は、(A→1、N/D→0のマップ過程を経て)PUSCHへのA/Nピギーバックのための最終RM符号入力ビットo(i)として決定される。A/N応答→ビットマップの実行順序は具現例に応じて変更してもよい。例えば、A/N応答→ビットマップは、CC別A/Nビット生成過程で行ってもよい。
【0327】
図17は、本方法によるA/N送信例を示す。便宜上、同図は端末の立場で図示及び説明されているが、対応する動作が基地局で行われ得ることは明らかである。
【0328】
図17を参照すると、端末は、複数のCCを集約する(S1702)。ここで、複数のCCは別個のUL−DL構成を有してもよい。その後、端末は、DLデータ(例えば、PDSCH、SPS解放PDCCH)を受信した場合、DLデータに対するA/Nフィードバックを送信するための過程を行う。具体的には、端末は、CC別HARQ−ACKビット数を決定してもよい(S1704)。続いて、端末は、複数のセル別HARQ−ACKビットを含むHARQ−ACKペイロードを構成してもよい(S1706)。その後、端末は、HARQ−ACKペイロードをPUSCHを介して基地局に送信してもよい(S1708)。本例において、第1条件を満たす場合、CC別HARQ−ACKビット数はmin(W,Mc)を用いて決定され、第2条件を満たす場合には、CC別HARQ−ACKビット数は
【数11】
を用いて決定されてもよい。第1条件は、CAを構成する複数のCCのうち、A/Nタイミング用Ref−CfgがDL−UL Cfg #5に設定されるCCがない場合を含む。一方、第2条件は、複数のCCのうち、少なくとも一つのCCにおいてA/Nタイミング用Ref−CfgがDL−UL Cfg #5に設定される場合を含む。
【0329】
一方、上記のいずれの方法においても、特定CCに対してMc=0になる場合は、当該CCに対するA/Nビット及びそれに対応するRM符号入力ビットは生成されなくてもよい。結果として、当該CCに対するA/Nフィードバックは、PUSCHで送信されるA/Nペイロード構成から除外、すなわち、A/Nペイロードに含まれなくてもよい。
【0330】
一方、DwPTS区間がN個(例えば、N=3)以下の少ないOFDMシンボルで構成される特別SF(S SF)(例えば、表2でS SF構成#0に該当)が割り当てられることがある。この場合、当該S SFがPCC(すなわち、PCell)に設定されるとき、当該S SFでSPS解放を指示するPDCCH(これは、1ビットA/Nフィードバックだけを必要とする)が送信されることがある。一方、当該S SFがSCC(すなわち、SCell)に設定されるとき、当該S SFではA/Nフィードバックを必要とするいかなるPDCCH/DLデータも送信されないことがある。したがって、提案方法の適用時に、例示のように小さいDwPTS区間を有する当該S SF(便宜上、最短S SFと呼ぶ)がPCellに設定された場合、当該PCellに設定されたNtb値に関係なく、当該最短S SFに対応するA/Nは常に1ビットに割り当て、又は当該最短S SFはM値決定のためのA/N−DL SFから除外してよい。この場合、端末は、当該S SFではSPS解放を指示するPDCCHが送信されないと見なしてもよい(これによって、PCell S SFでPDCCH監視過程(例えば、ブラインド復号)が省略可能である)。一方、最短S SFがSCellに設定された場合、当該S SFはM値決定のためのA/N−DL SFから除外してよい。他の方法として、PCellの場合、最短S SFに対応するA/Nに対しても、当該PCellに設定されたNtb値によるNtbビット(例えば、M=1の場合)、又は空間バンドルが適用される場合に1ビット(例えば、M>1の場合)がそのまま割り当てられ、SCellの場合には、最短S SFをM値決定のためのA/N−DL SFから除外してもよい。また、A/N PUSCHに対応するWが存在しない場合(例えば、SPS方式ベースのPUSCH)、又はA/NがPUCCHを介して送信される場合にも、上記のようなM値ベースのA/Nペイロード構成(HARQ−ACK(i)決定、及びそれに対応するRM符号入力ビット生成)を適用してもよい。
【0331】
一方、PCellとSCellとが同一のTDD DL−UL Cfgを有する場合にも、最短S SFが設定されるとき、上記のような方式(すなわち、当該S SFに対応するA/Nを常に1ビットに割り当て、又は当該S SFを(M値決定時に)A/N−DL SFから除外する)に基づいて提案方法を適用可能である。このとき、最短S SFを(M値決定時に)A/N−DL SFから除外する方法において、最短S SFをA/N−DL SFから除外しなかった時のM値をM’としたとき、当該S SFを除外する時のM値はM’−1となる。このとき、最短S SFが設定されたセルの場合、当該S SFを含む区間(これを構成するA/N−DL SF)に対してはW=M’(又はW≧M’)である場合に限ってmin(M,W)=min(M’−1,W)、すなわち、M’−1値に基づくチャネル選択マップ(すなわち、A/N状態HARQ−ACK(i)決定、及びそれに対応するRM符号入力ビット生成)を適用してもよい。又は、A/N PUSCHに対応するWが存在しない場合、M’−1値に基づくチャネル選択マップを適用してもよい。その他の場合(すなわち、W<M’)、W値に基づくチャネル選択マップを適用してもよい。好ましくは、本方式は、M’値が1又は2の場合に適用されてもよい。また、M’−1=0になる場合、これに対応するA/Nは(0ビットに割り当てられ)構成しなくてもよい。
【0332】
図18は、本発明の実施例に適用し得る基地局及び端末を例示する図である。リレーを含むシステムでは、基地局又は端末をリレーに置き替えてもよい。
【0333】
図18を参照すると、無線通信システムは、基地局(BS)110及び端末(UE)120を含む。基地局110は、プロセッサ112、メモリ114及び無線周波(RF)ユニット116を含む。プロセッサ112は、本発明で提案した手順及び/又は方法を実現するように構成されてもよい。メモリ114は、プロセッサ112に接続し、プロセッサ112の動作と関連した種々の情報を記憶する。RFユニット116は、プロセッサ112に接続し、無線信号を送信及び/又は受信する。端末120は、プロセッサ122、メモリ124及びRFユニット126を含む。プロセッサ122は、本発明で提案した手順及び/又は方法を実現するように構成されてもよい。メモリ124は、プロセッサ122に接続し、プロセッサ122の動作と関連した種々の情報を記憶する。RFユニット126は、プロセッサ122に接続し、無線信号を送信及び/又は受信する。基地局110及び/又は端末120は、単一アンテナ又は複数アンテナを有する。
【0334】
以上説明してきた実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定形態に結合したものである。各構成要素又は特徴は、別の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素又は特徴と結合しない形態で実施してもよいし、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成してもよい。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更してもよい。ある実施例の一部構成又は特徴は、別の実施例に含まれてもよいし、別の実施例の対応する構成又は特徴に置き換えてもよい。特許請求の範囲において明示的な引用関係にない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正によって新しい請求項として含めたりしてもよいことは明らかである。
【0335】
本文書で、本発明の実施例は主に、端末と基地局との間のデータ送受信関係を中心に説明されている。本文書で基地局によって行われるとした特定動作は、場合によっては、その上位ノードによって行ってもよい。すなわち、基地局を含む複数のネットワークノードからなるネットワークにおいて端末との通信のために行われる種々の動作は、基地局又は基地局以外の別のネットワークノードによって実行されることは明らかである。基地局は、固定局、ノードB、強化ノードB(eNB)、アクセスポイントなどの用語に代えてもよい。また、端末は、ユーザ装置(UE)、移動機(MS)、移動加入者局(MSS)などの用語に代えてもよい。
【0336】
本発明に係る実施例は、様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はそれらの結合などによって実現してもよい。ハードウェアによる実現の場合、本発明の一実施例は、一つ又はそれ以上の特定用途集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラム可能論理デバイス(PLD)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって実現してもよい。
【0337】
ファームウェア又はソフトウェアによる実現の場合、本発明の一実施例は、以上で説明された機能又は動作を行うモジュール、手順、関数などの形態としてもよい。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶されて、プロセッサによって駆動されてもよい。メモリユニットは、プロセッサの内部又は外部に設けられて、既に公知の様々な手段によってプロセッサとデータを交換してもよい。
【0338】
本発明は、本発明の特徴から逸脱しない範囲で別の特定の形態に具体化し得るということは、当業者にとっては自明である。したがって、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制限的に解釈されてはならず、例示的なものとして考慮されなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的な解釈によって決定すべきであり、本発明の等価的範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。