特許第5952479号(P5952479)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5952479
(24)【登録日】2016年6月17日
(45)【発行日】2016年7月13日
(54)【発明の名称】メニュー生成システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20160630BHJP
【FI】
   G06Q50/12 100
【請求項の数】6
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2015-178145(P2015-178145)
(22)【出願日】2015年9月10日
【審査請求日】2016年1月12日
(31)【優先権主張番号】特願2014-213139(P2014-213139)
(32)【優先日】2014年9月30日
(33)【優先権主張国】JP
(31)【優先権主張番号】特願2015-142779(P2015-142779)
(32)【優先日】2015年7月17日
(33)【優先権主張国】JP
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 インターネット(URL:http://www.gnavi.co.jp/en/)において公開
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500175565
【氏名又は名称】株式会社ぐるなび
(74)【代理人】
【識別番号】100088214
【弁理士】
【氏名又は名称】生田 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100129805
【弁理士】
【氏名又は名称】上野 晋
(72)【発明者】
【氏名】久保 征一郎
(72)【発明者】
【氏名】千葉 牧人
(72)【発明者】
【氏名】住田 博人
(72)【発明者】
【氏名】中山 皓一朗
【審査官】 成瀬 博之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−194857(JP,A)
【文献】 特開2003−217030(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/129040(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 50/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設で提供される料理メニューを紹介するメニュー情報を生成するメニュー生成システムであって、
メニュー名を識別するメニューID毎に複数言語で示したメニュー名を対応付けて記憶する第1データベースと、
メニュー属性を識別する属性ID毎に複数言語で示したメニュー属性を対応付けて記憶する第2データベースと、
前記メニューIDと、該メニューIDで特定されるメニューのメニュー属性を識別する属性IDと、施設を識別する施設IDとを対応付けて記憶するメニューデータベースと、
情報端末から施設IDの入力を受け付けると共に、該情報端末に対して前記第1、第2データベースに記憶された前記メニュー名及び前記メニュー属性を前記複数言語のうちの一の言語でそれぞれ選択可能な状態で提示し、該情報端末が提示された情報のなかから選択した前記メニュー名及び前記メニュー属性を受け付け、該受け付けたメニュー名を識別するメニューIDと、該受け付けたメニュー属性を識別する属性IDと、前記受け付けた施設IDとを対応付けて前記メニューデータベースに記憶させるメニュー情報登録部とを有する、
ことを特徴とするメニュー生成システム。
【請求項2】
前記複数言語で示したメニュー情報に施設IDを対応付けて記憶する多言語メニュー情報データベースを有し、
前記メニュー情報登録部は、前記情報端末からの要求に応じて、前記メニューIDと前記属性IDと前記施設IDとを対応付けて前記メニューデータベースに記憶させると、前記第1、2データベース及び前記メニューデータベースを用いて、対応する施設の前記複数言語のメニュー情報を生成し、前記生成した複数言語のメニュー情報と前記対応する施設の施設IDとを対応付けて多言語メニュー情報データベースに記憶させる、
ことを特徴とする請求項1に記載のメニュー生成システム。
【請求項3】
施設を利用するユーザが用いるユーザ端末から、所望の施設を指定する情報を受け付けると共に、前記複数言語のうちのいずれかの言語を指定したメニュー提示要求を受け付けると、前記メニューデータベースにアクセスし、該指定された施設を特定する施設IDに対応付けられた前記メニューID及び前記属性IDを読み出し、該読み出した該メニューID及び該属性IDと、前記第1、第2データベースとを用いて指定された施設のメニューを前記指定された言語で示したメニュー情報を生成し、該ユーザ端末に該生成したメニュー情報を提供する施設情報提供部を有する、
ことを特徴とする請求項1記載のメニュー生成システム。
【請求項4】
施設を利用するユーザが用いるユーザ端末から、所望の施設を指定する情報を受け付けると共に、前記複数言語のうちのいずれかの言語を指定したメニュー提示要求を受け付けると、前記多言語メニュー情報データベースにアクセスし、該指定された施設を特定する施設IDに対応付けられたメニュー情報であって且つ指定された言語のメニュー情報を読み出し、前記ユーザ端末に、該読み出したメニュー情報を提供する施設情報提供部を有する、
ことを特徴とする請求項2記載のメニュー生成システム。
【請求項5】
前記第1データベース及び前記第2データベースが1つのデータベースで構成されている、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のメニュー生成システム。
【請求項6】
前記第2データベースは、
食材を識別する属性IDに、複数言語で示した食材を対応付けて記憶する食材データベースと、
調味料を識別する属性IDに、複数言語で示した調味料を対応付けて記憶する調味料データベースと、
調理方法を識別する属性IDに、複数言語で示した調理方法を対応付けて記憶する調理方法データベースとを有している、
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のメニュー生成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メニュー生成システムに関し、例えば、飲食店等の施設で提供する料理メニューを案内するメニュー情報を複数言語で生成するメニュー生成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年,外国人の訪日が増加しており,飲食店に外国人が訪れることも少なくない。飲食店側は,外国人向けに英語などの外国語で表記されたメニューを用意している場合もある。また、従来から、飲食店等の店舗において、外国人に、料理メニューを紹介するためのシステムが各種提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、記録媒体に記録されたメニュー説明(メニュー解説)の音声情報を再生するメニュー解説装置が開示されている。このメニュー解説装置は、外国語によるメニュー説明の音声情報が再生できるように構成され、日本語が不自由な外国人に母国語の音声でメニューを案内できるようになっている。本装置を利用するためには、飲食店が事前に詳細な解説情報を準備しておかなければならないため,飲食店に外国語が堪能な従業員がいない場合はメニューの解説そのものを作成できない,ということもありえる。
【0004】
また、特許文献2には、英語でメニュー説明を表示させる接客支援端末が提案されている。この接客支援装置は、予め英語のメニュー説明を記憶しており、従業員からの所定操作を受け付けると、英語によるメニュー説明が表示されるようになっている。しかしこの場合であっても,特許文献1の場合と同様に,飲食店が事前にメニューの説明をハンディターミナルに登録しておかなければならないが,飲食店に,外国語が堪能な従業員がいないことも多い。そのため,メニューの説明そのものを作成できない,ということもありえる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−49185号公報
【特許文献2】特開2002−297733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年,外国人が飲食店を探す場合,ガイドブックなどを用いるほか,インターネットで飲食店情報を提供するウェブサイトから探すことも多い。そして,飲食店情報を提供するウェブサイトで検索された飲食店のウェブページでは,店名,場所,連絡先などのほか,メニューなども情報提供されている。そうすると,飲食店のウェブページで外国語の表記によるメニューを提示できれば,外国人に対する訴求効果も高くなり,また,実際に飲食店に外国人が訪れた場合に,そのメニューを見せれば,外国人が注文をすることも容易となる。
【0007】
この目的を達成するためには,自動翻訳サイトなどを用いて,外国語による飲食店のウェブページを提供することが考えられるが,日本語によるメニューを自動翻訳した場合,自動翻訳の精度などに問題がある。
【0008】
とくに、飲食店を訪れる顧客のなかには、宗教、信条(ベジタリアン等)、健康問題(アレルギー等)等の理由により、「食材」、「調理方法」、「調味料」等の料理の属性により食べられる料理が限定される人がいる。そのため、飲食店においては、提供するメニュー(料理)の属性(食材、調理方法、調味料等)について、顧客に対して正確に説明することが求められることがある。特に、食文化が異なり、メニュー名やメニューの画像を見ただけではどのような料理かを理解できない外国人に対しては、メニュー説明として、メニューの属性(食材、調理方法、調味料等)について正確に伝えることが重要になっている。
【0009】
上述した特許文献1、2に記載の発明によれば、顧客担当となる従業員が外国語を判らなくても、顧客に外国語によるメニュー説明を提示することができる。しかし、特許文献1、2に記載の発明は、飲食店側が、事前に外国語のメニュー説明を準備して装置に登録しておく必要があり、飲食店に外国語が堪能な従業員がいなければ、外国語による正確なメニュー説明を作成することができないという課題を有している。また、特許文献1、2に記載の発明において、複数言語(英語、中国語、韓国語、スペイン語等の複数言語)に対応させようとした場合、店舗側で、各言語のメニュー説明を正確に作成しなければならず、その手間やコストが多大なものになる。
【0010】
また、外国人に飲食店のメニューを説明する方法として、飲食店を案内するウェブページ上に記載されたメニュー説明を、自動翻訳サイトなどで自動翻訳する方法も考えられる。しかし、現状の自動翻訳には精度が低いという問題を抱えており、飲食店のメニュー説明を正確に翻訳できない虞がある。特に、メニューの属性(食材、調理方法、調味料等)については各国独自のものも多数あり、一般的な自動翻訳サイトでは正確に翻訳できないことがある。
【0011】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、外国語が堪能な従業員がいない場合であっても、簡便な方法により、複数言語に対応可能な料理メニューを生成できるメニュー生成システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するための本発明の態様は、施設で提供される料理メニューを紹介するメニュー情報を生成するメニュー生成システムであって、メニュー名を識別するメニューID毎に複数言語で示したメニュー名を対応付けて記憶する第1データベースと、メニュー属性を識別する属性ID毎に複数言語で示したメニュー属性を対応付けて記憶する第2データベースと、前記メニューIDと、該メニューIDで特定されるメニューのメニュー属性を識別する属性IDと、施設を識別する施設IDとを対応付けて記憶するメニューデータベースと、情報端末から施設IDの入力を受け付けると共に、該情報端末に対して前記第1、第2データベースに記憶された前記メニュー名及び前記メニュー属性を前記複数言語のうちの一の言語でそれぞれ選択可能な状態で提示し、該情報端末が提示された情報のなかから選択した前記メニュー名及び前記メニュー属性を受け付け、該受け付けたメニュー名を識別するメニューIDと、該受け付けたメニュー属性を識別する属性IDと、前記受け付けた施設IDとを対応付けて前記メニューデータベースに記憶させるメニュー情報登録部とを有する、ことを特徴とする。
【0013】
また、前記メニュー生成システムは、前記複数言語で示したメニュー情報に施設IDを対応付けて記憶する多言語メニュー情報データベースを有し、前記メニュー情報登録部は、前記情報端末からの要求に応じて、前記メニューIDと前記属性IDと前記施設IDとを対応付けて前記メニューデータベースに記憶させると、前記第1、2データベース及び前記メニューデータベースを用いて、対応する施設の前記複数言語のメニュー情報を生成し、前記生成した複数言語のメニュー情報と前記対応する施設の施設IDとを対応付けて多言語メニュー情報データベースに記憶させるように構成されていても良い。
【0014】
また、前記メニュー生成システムは、施設を利用するユーザが用いるユーザ端末から、所望の施設を指定する情報を受け付けると共に、前記複数言語のうちのいずれかの言語を指定したメニュー提示要求を受け付けると、前記メニューデータベースにアクセスし、該指定された施設を特定する施設IDに対応付けられた前記メニューID及び前記属性IDを読み出し、該読み出した該メニューID及び該属性IDと、前記第1、第2データベースとを用いて指定された施設のメニューを前記指定された言語で示したメニュー情報を生成し、該ユーザ端末に該生成したメニュー情報を提供する施設情報提供部を有するように構成されていても良い。
【0015】
また、前記メニュー生成システムは、施設を利用するユーザが用いるユーザ端末から、所望の施設を指定する情報を受け付けると共に、前記複数言語のうちのいずれかの言語を指定したメニュー提示要求を受け付けると、前記多言語メニュー情報データベースにアクセスし、該指定された施設を特定する施設IDに対応付けられたメニュー情報であって且つ指定された言語のメニュー情報を読み出し、前記ユーザ端末に、該読み出したメニュー情報を提供する施設情報提供部を有するように構成されていてもよい。
【0016】
また、前記第1データベース及び前記第2データベースが1つのデータベースで構成されていてもよい。また、前記第2データベースは、食材を識別する属性IDに、複数言語で示した食材を対応付けて記憶する食材データベースと、調味料を識別する属性IDに、複数言語で示した調味料を対応付けて記憶する調味料データベースと、調理方法を識別する属性IDに、複数言語で示した調理方法を対応付けて記憶する調理方法データベースとを有している構成になっていてもよい。
【0017】
このように、本発明の態様では、各施設について共通に利用できるメニューの構成情報(メニュー名、メニュー属性)を複数言語で登録した第1、第2データベースを設ける構成を採用している。また、本発明は、各施設のメニュー情報として、メニューIDと、属性IDと、施設IDとを対応付けた情報を登録するようにしている。この構成によれば、メニュー生成システムは、所望される施設を特定する情報と、所望する言語の指定を受け付ければ、施設IDに対応付けられたメニューの各構成情報を識別する情報(メニューID、属性ID)と、第1、第2データベースとを参照し、所望される施設のメニュー情報を所望された言語で生成することができる。
【0018】
また、本発明の態様の構成によれば、施設の担当者は、メニュー生成システムから提供される、一の言語(例えば、日本語)でメニューの各構成情報(メニュー名、メニュー属性)を選択していくという簡単な操作により、メニュー生成システムに複数言語に対応可能なメニュー情報が登録される。その結果、本発明によれば、外国語が堪能な従業員がいない場合であっても、簡便に複数言語に対応可能なメニューを生成できる。
【0019】
また、本発明の態様は、予め、メニューの各構成情報(メニュー名、メニュー属性)を複数言語で登録した第1、第2データベースを設けているので、一般的な自動翻訳サイトでは正確に翻訳できない虞があるメニューの属性(食材、調理方法、調味料等)についても正確な内容で提示することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、外国語が堪能な従業員がいない場合であっても、簡便な方法により、多言語に対応可能なメニューを生成できるメニュー生成システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施形態のメニュー生成システムのシステム構成図である。
図2】本発明の実施形態のメニューデータベースを模擬的に示した模式図である。
図3】本発明の実施形態のメニュー名データベースを模擬的に示した図である。
図4】本発明の実施形態の属性(メニュージャンル)データベースを模擬的に示した図である。
図5】本発明の実施形態の属性(食材)データベースを模擬的に示した模式図である。
図6】本発明の実施形態の属性(調味料)データベースを模擬的に示した模式図である。
図7】本発明の実施形態の属性(調理方法)データベースを模擬的に示した模式図である。
図8】本発明の実施形態の紹介文データベースを模擬的に示した模式図である。
図9】本発明の実施形態のメニュー生成システムが行うメニュー情報登録処理の手順を示したフローチャートである。
図10】本発明の実施形態のメニュー生成システムが提供するメニュー情報登録画面の一例を示した模式図である。
図11】本発明の実施形態のメニュー生成システムが提供するメニュー情報提供画面の一例を示した模式図である。
図12】実施形態の変形例のメニュー構成情報データベースを模擬的に示した模式図である。
図13】実施形態の変形例のメニューデータベースを示した模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
先ず、本発明の実施形態のメニュー生成システムの構成について図1図8を用いて説明する。
【0023】
図1に示すように、本発明の実施形態のメニュー生成システムは、飲食店やカラオケ店等の施設の従業員等が用いる店舗端末(情報端末)2からの要求に応じて複数言語に対応可能なメニュー(施設で提供する料理メニュー)情報を作成して登録すると共に、施設を利用するユーザが用いるユーザ端末3に対して複数言語に対応可能なメニュー情報を提供するサーバ1を備えている。サーバ1は、インターネット等のネットワークNWに接続されており、ネットワークNWを介して店舗端末2との間で各種データの授受が行えるようになっている。また、サーバ1は、ネットワークNWを介してユーザ端末3との間で各種データの授受が行えるようになっている。尚、本発明の実施形態では、メニュー情報の登録に店舗端末2が用いられているがこれは一例に過ぎない。メニュー情報の登録には、例えば、従業員のパソコン(例えば、自宅で使うパソコン)やスマートフォン等の情報端末を用いるようにしてもよく、店舗端末2以外の情報端末が用いられる場合においても本実施形態が適用される。
【0024】
また、サーバ1には、メニュー(メニュー名)を識別するメニューID毎に複数言語で示したメニュー名を対応付けて記憶(登録)するメニュー名データベース(第1データベース)21と、メニュー属性(メニュージャンル、食材、調味料、調理方法)を識別する属性ID(メニュージャンルID、食材ID、調味料ID、調理方法ID)毎に複数言語で示したメニュー属性(メニュージャンル、食材、調味料、調理方法)を対応付けて記憶する属性データベース(第2データベース)22、23、24、25と、メニュー紹介文を識別する紹介文ID毎に複数言語で示したメニュー紹介文を対応付けて記憶する紹介文データベース26とが設けられている。また、サーバ1には、各施設のメニューを登録するためのメニューデータベース20と、各店舗の住所や連絡先、店舗の紹介文などが登録された施設情報データベース27とが設けられている。
【0025】
また、店舗端末2及びユーザ端末3は、いずれも、Webブラウザ機能を有する制御部と、液晶ディスプレイ等で構成される表示部と、キーボードや操作ボタン等で構成される入力部とを備えた情報端末(パソコン、スマートフォン、タブレット端末等の情報端末)により構成されている。
【0026】
そして、サーバ1は、飲食店やカラオケ店等の施設の従業員が操作する店舗端末2からの要求に応じて、店舗端末2に対してメニューを生成するためのメニュー情報登録画面100(図10参照)を提供する。このメニュー情報登録画面100は、所定言語(例えば日本語)で作成されており、店舗端末2からの操作により、メニュー情報登録画面上において、上記の各データベース21〜26に登録された所定言語(例えば日本語)の情報(メニューの構成情報)の候補が選択可能に表示(例えば、リスト表示)されるように構成されている。施設の従業員は、店舗端末2を操作することで、メニュー情報登録画面上に表示された「メニューの構成情報の候補」から、メニュー名、メニュー属性(メニュージャンル、食材、調味料、調理方法)、メニュー紹介文を選択できるようになっており、選択された情報がサーバ1に送信される。
【0027】
サーバ1は、施設の店舗端末2から送信された「メニュー名、メニュー属性(メニュージャンル、食材、調味料、調理方法)、メニュー紹介文」を受け付け、対応する施設を識別する施設IDに、「受け付けたメニュー(メニュー名)を識別するメニューID、受け付けたメニュー属性を識別する属性ID(メニュージャンルID、食材ID、調味料ID、調理方法ID)、受け付けたメニュー紹介文を識別する紹介文ID」を対応付けてメニューデータベース20に格納する。これにより、サーバ1に、施設のメニュー情報が登録される。
【0028】
また、サーバ1は、ユーザ端末3から、所望の施設及び所望の言語の指定されたメニュー提示要求を受け付け、メニューデータベース20から受け付けた施設IDに対応付けられた「メニューID、属性ID(メニュージャンルID、食材ID、調味料ID、調理方法ID)、紹介文ID」を抽出し、その抽出した情報と、上記の各データベース21〜26とを用いて、ユーザが所望する言語で示した、ユーザが所望する施設のメニュー情報を生成し、ユーザ端末3に生成したメニュー情報を提供するようになっている。
【0029】
このように、本発明の実施形態のサーバ1には、メニューの各構成情報(メニュー名、メニュー属性、メニュー紹介文)を複数言語で登録したデータベース21〜26が設けられている。そして、サーバ1は、施設の従業員がメニューの登録を行う際に、店舗端末2に対して、各データベース21〜26に登録されたメニューの各構成情報を所定言語で提示し(選択可能な状態で提示し)、提示した各構成情報(メニュー名、メニュー属性、メニュー紹介文)を選択させている。また、サーバ1は、施設IDに、受け付けた「メニューID、属性ID(メニュージャンルID、食材ID、調味料ID、調理方法ID)、紹介文ID」を対応付けてメニューデータベース20に格納することで、施設のメニュー情報を登録するようになっている。この構成により、サーバ1は、所望される施設を特定する情報と、所望する言語の指定を受け付ければ、所望される施設の施設IDに対応付けられたメニューの各構成情報を識別する情報(メニューID、属性ID(メニュージャンルID、食材ID、調味料ID、調理方法ID)、紹介文ID)と、上記の各データベース21〜26とを参照することで、所望される施設のメニュー情報を所望された言語で生成することができる。
【0030】
すなわち、本発明の実施形態によれば、施設の従業員が、言語毎に、施設で提供するメニュー情報を作成する必要がない。従業員は、店舗端末2を操作して、サーバ1から提供される、所定言語(例えば、日本語)によるメニューの各構成情報(メニュー名、メニュージャンル、メニュー属性、メニュー紹介文)を選択するという簡単な操作により、複数言語に対応可能なメニュー情報を登録することができる。その結果、本発明の実施形態によれば、外国語が堪能な従業員がいない場合であっても、簡便に、複数言語に対応可能なメニュー情報を生成できる。また、サーバ1に、予め、メニューの各構成情報(メニュー名、メニュージャンル、メニュー属性、メニュー紹介文)を複数言語で登録したデータベース21〜26を設けているので、一般的な自動翻訳サイトでは正確に翻訳できないメニューの属性(食材、調理方法、調味料等)についても正確な内容で提示することができる。
【0031】
次に、サーバ1の具体的な構成を説明する。
【0032】
サーバ1は、制御部10と、メニュー情報登録部11と、施設情報提供部12と、記憶部14とを有している。また、記憶部14には、メニューデータベース20と、メニュー名データベース21と、属性(メニュージャンルデータベース)22と、属性(食材)データベース23と、属性(調味料)データベース24と、属性(調理方法)データベース25と、紹介文データベース26と、施設情報データベース27とが格納されている。
【0033】
先ず、サーバ1の構成のうち、記憶部14に格納されている各データの構成について説明する。
【0034】
図2に示すように、メニューデータベース20は、飲食店等の施設を識別する施設IDが登録されるフィールド20aと、メニューを識別するメニューIDが登録されるフィールド20bと、メニュージャンルを識別するメニュージャンルIDが登録されるフィールド20cと、食材を識別する食材IDが登録されるフィールド20dと、調味料を識別する調味料IDが登録されるフィールド20eと、調理方法を識別する調理方法IDが登録されるフィールド20fと、メニューの紹介文を識別する紹介文IDが登録されるフィールド20gと、メニューを撮像した画像が登録されるフィールド20hとを有するレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0035】
施設IDは、英数字・記号などで構成される一意のデータであり、飲食店等の施設毎に割り当てられている。メニューIDは、英数字・記号などで構成される一意のデータであり、カツ丼、刺身等のメニュー毎に割り当てられている。メニュージャンルIDは、英数字・記号などで構成される一意のデータであり、日本食、イタリア料理等のメニュージャンル毎に割り当てられている。食材IDは、英数字・記号などで構成される一意のデータであり、メニューに用いられる牛肉、豚肉等の食材(メニューの属性)毎に割り当てられている。調味料IDは、英数字・記号などで構成される一意のデータであり、メニューに用いられる調味料(メニューの属性)毎に割り当てられている。調理方法IDは、英数字・記号などで構成される一意のデータであり、メニューに用いられる調理方法(メニューの属性)毎に割り当てられている。紹介文IDは、英数字・記号などで構成される一意のデータであり、メニューの紹介文毎に割り当てられている。
【0036】
尚、図中の最上位のレコード200では、フィールド20aに「施設ID(S001)」が登録され、フィールド20bに「フィールド20aに登録された施設ID(S001)により特定される施設で提供されるメニューを識別するメニューID(M0001)」が登録され、フィールド20cに「フィールド20bに登録されたメニューID(M0001)により特定されるメニューが属するメニューのジャンルを識別するメニュージャンルID(MJS0111)」が登録されている。また、レコード200では、フィールド20dに「フィールド20bに登録されたメニューID(M0001)により特定されるメニューに用いられる食材を識別する食材ID(FA11、FC20)」が登録され、フィールド20eに「フィールド20bに登録されたメニューID(M0001)により特定されるメニューに用いられる調味料を識別する調味料ID(TA1)」が登録され、フィールド20fに「フィールド20bに登録されたメニューID(M0001)により特定されるメニューの調理方法を識別する調理方法ID(TA1)」が登録されている。また、レコード200では、フィールド20gに「フィールド20bに登録されたメニューID(M0001)により特定されるメニューを紹介するメニューの紹介文を識別する紹介文ID(EA0001)」が登録され、フィールド20hに「メニューID(M0001)により特定されるメニューの撮像画像」が登録されている。
【0037】
また、図3に示すように、メニュー名データベース21は、メニューIDが登録されるフィールド21aと、フィールド21aに登録されたメニューIDにより特定されるメニューの日本語のメニュー名が登録されるフィールド21bと、フィールド21aに登録されたメニューIDにより特定されるメニューの英語のメニュー名が登録されるフィールド21cと、フィールド21aに登録されたメニューIDにより特定されるメニューの中国語(簡体字)のメニュー名が登録されるフィールド21dと、フィールド21aに登録されたメニューIDにより特定されるメニューの中国語(繁体字)のメニュー名が登録されるフィールド21eと、フィールド21aに登録されたメニューIDにより特定されるメニューの韓国語のメニュー名が登録されるフィールド21fとを有するレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0038】
また、図4に示すように、属性(メニュージャンル)データベース22は、メニュージャンルIDが登録されるフィールド22aと、フィールド22aに登録されたメニュージャンルIDにより特定されるメニュージャンルを日本語で示した情報が登録されるフィールド22bと、フィールド22aに登録されたメニュージャンルIDにより特定されるメニュージャンルを英語で示した情報が登録されるフィールド22cと、フィールド22aに登録されたメニューIDにより特定されるメニュージャンルを中国語(簡体字)で示した情報が登録されるフィールド22dと、フィールド22aに登録されたメニュージャンルIDにより特定されるメニュージャンルを中国語(繁体字)で示した情報が登録されるフィールド22eと、フィールド22aに登録されたメニュージャンルIDにより特定されるメニュージャンルを韓国語で示した情報が登録されるフィールド22fとを有するレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0039】
また、図5に示すように、属性(食材)データベース23は、食材IDが登録されるフィールド23aと、フィールド23aに登録された食材IDにより特定される食材を日本語で示した情報が登録されるフィールド23bと、フィールド23aに登録された食材IDにより特定される食材を英語で示した情報が登録されるフィールド23cと、フィールド23aに登録された食材IDにより特定される食材を中国語(簡体字)で示した情報が登録されるフィールド23dと、フィールド23aに登録された食材IDにより特定される食材を中国語(繁体字)で示した情報が登録されるフィールド23eと、フィールド23aに登録された食材IDにより特定される食材を韓国語で示した情報が登録されるフィールド23fとを有するレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0040】
また、図6に示すように、属性(調味料)データベース24は、調味料IDが登録されるフィールド24aと、フィールド24aに登録された調味料IDにより特定される調味料を日本語で示した情報が登録されるフィールド24bと、フィールド24aに登録された調味料IDにより特定される調味料を英語で示した情報が登録されるフィールド24cと、フィールド24aに登録された調味料IDにより特定される調味料を中国語(簡体字)で示した情報が登録されるフィールド24dと、フィールド24aに登録された調味料IDにより特定される調味料を中国語(繁体字)で示した情報が登録されるフィールド24eと、フィールド24aに登録された調味料IDにより特定される調味料を韓国語で示した情報が登録されるフィールド24fとを有するレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0041】
また、図7に示すように、属性(調理方法)データベース25は、調理方法IDが登録されるフィールド25aと、フィールド25aに登録された調理方法IDにより特定される調理方法を日本語で示した情報が登録されるフィールド25bと、フィールド25aに登録された調理方法IDにより特定される調理方法を英語で示した情報が登録されるフィールド25cと、フィールド25aに登録された調理方法IDにより特定される調理方法を中国語(簡体字)で示した情報が登録されるフィールド25dと、フィールド25aに登録された調理方法IDにより特定される調理方法を中国語(繁体字)で示した情報が登録されるフィールド25eと、フィールド25aに登録された調理方法IDにより特定される調理方法を韓国語で示した情報が登録されるフィールド25fとを有するレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0042】
また、図8に示すように、紹介文データベース26は、紹介文IDが登録されるフィールド26aと、フィールド26aに登録された紹介文IDにより特定される紹介文を日本語で示した情報が登録されるフィールド26bと、フィールド26aに登録された紹介文IDにより特定される紹介文を英語で示した情報が登録されるフィールド26cと、フィールド26aに登録された紹介文IDにより特定される紹介文を中国語(簡体字)で示した情報が登録されるフィールド26dと、フィールド26aに登録された紹介文IDにより特定される紹介文を中国語(繁体字)で示した情報が登録されるフィールド26eと、フィールド26aに登録された紹介文IDにより特定される紹介文を韓国語で示した情報が登録されるフィールド26fとを有するレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0043】
尚、上述した各データベース21、22、23、24、25、26では、5種類(日本語、英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語)の言語によりメニューの各構成情報(メニュー名、メニュー属性、メニュー紹介文)が登録されているが、言語の種類や数は一例に過ぎない。各データベース21、22、23、24、25、26における言語の種類や言語の数は適宜設定されるものである。
【0044】
施設情報データベース27は、施設を識別する施設ID毎に、施設名、施設の住所や連絡先、施設の紹介文や施設の画像などの施設情報が登録されるデータベースである。尚、施設情報データベース27の具体的な構成は図示しないが、施設情報についても、各データベース21、22、23、24、25、26に対応する種類の言語により登録されている。
【0045】
次に、サーバ1の機能処理部を説明する。
【0046】
制御部10は、サーバ1全体の動作を制御すると共に、サーバ1に対する各種設定を受け付ける。
【0047】
メニュー情報登録部11は、飲食店等の施設の店舗端末2からの要求に応じて、店舗端末2に対して、当該施設で提供するメニュー情報を生成するためのメニュー情報登録画面100(図11参照)を提供し、メニュー情報登録画面100上において、メニュー情報を受け付けて登録する。尚、メニュー情報登録部11が行うメニュー情報登録処理は後段で詳細に説明する。
【0048】
施設情報提供部12は、ユーザ端末3から「飲食店等の施設を指定したアクセス要求」を受け付けると、ユーザ端末3に対して、指定された施設を紹介するWebサイトを提供するように構成されている。また、施設情報提供部12は、Webサイト上において、ユーザ端末3から言語が指定されたメニュー提示要求が受け付け可能になっており、言語が指定されたメニュー提示要求を受け付けると、メニューデータベース20にアクセスして、指定された施設を特定する施設IDが登録されたレコードを読み出し、読み出したレコードに登録された情報と、各データベース21〜26とを用いて指定された施設のメニューが指定された言語で示されたメニュー情報を生成し、ユーザ端末3に、生成したメニュー情報を提供するようになっている。
【0049】
尚、サーバ1のハードウェア構成は特に限定されるものではない。例えば、サーバ1は、CPU、補助記憶装置、主記憶装置、ネットワークインターフェース及び入出力インターフェースを備えるコンピュータ(1台或いは複数台のコンピュータ)により構成される。この場合、前記補助記憶装置には、制御部10、メニュー情報登録部11及び施設情報提供部12の機能を実現するためのプログラムが格納されている。また、前記補助記憶装置の所定領域には、上述した記憶部14が形成されている。そして、制御部10、メニュー情報登録部11及び施設情報提供部12の機能は、前記CPUが前記補助記憶装置に格納された前記プログラムを前記主記憶装置にロードして実行することにより実現される。
【0050】
次に、本発明の実施形態のサーバ1が行うメニュー情報登録処理について、図9及び図10を参照しながら説明する。尚、図9は、本発明の実施形態のメニュー生成システムが行うメニュー情報登録処理の手順を示したフローチャートである。また、図10は、本発明の実施形態のメニュー生成システムが提供するメニュー情報登録画面の一例を示した模式図である。尚、メニュー情報登録処理を行う前処理において、店舗端末2を利用する施設には施設IDが割り当てられ、施設情報データベース27には、当該施設IDに対応付けた施設情報(施設名、施設の住所や連絡先、施設の紹介文や施設の画像)が登録されているものする。また、メニュー情報登録処理は、所定言語で行うようになっているが、以下では所定言語が「日本語」である場合を例にする。
【0051】
施設の従業員がサーバ1にメニュー登録を行う場合、店舗端末2を操作してサーバ1へのアクセス要求を行う。サーバ1のメニュー情報登録部11は、店舗端末2からのアクセス要求を受けると、店舗端末2に対して、施設IDの入力を促す認証画面(図示せず)を提供する。メニュー情報登録部11は、店舗端末2から施設IDが入力されると、入力された施設IDを受け付け、受け付けた施設IDの認証を行う(S1、S2)。具体的には、メニュー情報登録部11は、施設情報データベース27に受け付けた施設IDが登録されていれば、入力された施設IDを認証してS3以降の処理に進み、施設情報データベース27に受け付けた施設IDが登録されていなければエラーメッセージを表示して、S1に戻る(或いは、処理を終了する)。
【0052】
S3では、メニュー情報登録部11は、店舗端末2にメニュー情報登録画面100(図10参照)を提供し、S4〜S11の処理に進む。
【0053】
ここで、図10を参照しながら、メニュー情報登録画面100について説明する。メニュー情報登録画面100には、メニュー画像の選択を受け付けるための領域100aと、メニュー名の選択を受け付けるための領域100bと、メニュー属性(メニュージャンル、食材、調味料、調理方法)の選択を受け付けるための領域100dと、料理の紹介文の選択を受け付けるための領域100eと、メニュー情報のアップロードを受け付けるための領域100fとが設けられている。
【0054】
メニュー情報登録画面100上の領域100aには、画像ファイルの選択を付けるボタン100a1と、画像表示領域100a11とが設けられている。店舗端末2が操作されてボタン100a1が選択(クリック)されると、店舗端末2に登録された(或いは店舗端末2に接続されたネットワーク上のデータベースやカメラ等のデバイスに登録された)画像ファイルを選定することができるようになっており、選定された画像ファイルのサムネイルが画像表示領域100a11に表示される。
【0055】
また、メニュー情報登録画面100上の領域100bには、選択対象となるメニュー名の候補を表示させるメニュー名候補表示ボタン100b1と、メニュー名の表示欄100b11とが設けられている。メニュー情報登録部11は、メニュー名候補表示ボタン100b1の選択(クリック)を受け付けると、ニュー情報登録画面100上において、メニュー名データベース21に登録された所定言語(日本語)のメニュー名を選択可能に表示するようになっている(例えば、メニュー名の候補をリスト表示するようになっている)。そして、店舗端末2が操作されて、画面100上で表示されたメニュー名のいずれかが選択されると、選択されたメニュー名が表示欄100b11に表示される。
【0056】
また、メニュー情報登録画面100上の領域100dには、選択対象となる「メニューの属性候補」を表示させる属性候補表示ボタン100d1、100d2、100d3、100d4と、表示欄100d11、100d21、100d31、100d41とが設けられている。
【0057】
メニュー情報登録部11は、属性(メニュージャンル)候補表示ボタン100d1の選択を受け付けると、ニュー情報登録画面100上において、属性(メニュージャンル)データベース22に登録された所定言語(日本語)のメニュージャンルを選択可能に表示するようになっている(例えば、メニュージャンルの候補をリスト表示するようになっている)。そして、店舗端末2が操作されてリスト表示されたメニュージャンルのいずれかが選択されると、選択されたメニュージャンルが表示欄100d11に表示される。また、メニュー情報登録部11は、属性(食材)候補表示ボタン100d2の選択を受け付けると、メニュー情報登録画面100上において、属性(食材)データベース23に登録された所定言語(日本語)の食材を選択可能に表示するようになっている(例えば、食材の候補をリスト表示するようになっている)。そして、店舗端末2が操作されて表示された食材のいずれかが選択されると、選択された食材が表示欄100d21に表示される。また、メニュー情報登録部11は、属性(調味料)候補表示ボタン100d3の選択を受け付けると、ニュー情報登録画面100上において、属性(調味料)データベース24に登録された所定言語(日本語)の調味料を選択可能に表示するようになっている(例えば、調味料の候補をリスト表示するようになっている)。そして、店舗端末2が操作されて表示された調味料のいずれかが選択されると、選択された調味料が表示欄100d31に表示される。また、メニュー情報登録部11は、属性(調理方法)候補表示ボタン100d4の選択を受け付けると、ニュー情報登録画面100上において、属性(調理方法)データベース25に登録された所定言語(日本語)の調理方法を選択可能に表示するようになっている(例えば、調理方補油の候補をリスト表示するようになっている)。そして、店舗端末2が操作されてリスト表示された調理方法のいずれかが選択されると、選択された調理方法が表示欄100d41に表示される。
【0058】
また、メニュー情報登録画面100上の領域100eには、選択対象となる紹介文の候補を表示させる紹介文候補表示ボタン100e1と、紹介文の表示欄100e11とが設けられている。メニュー情報登録部11は、紹介文候補表示ボタン100e1の選択を受け付けると、ニュー情報登録画面100上において、紹介文データベース24に登録された所定言語(日本語)の紹介文を選択可能に表示するようになっている(例えば、紹介文の候補をリスト表示するようになっている)。そして、店舗端末2が操作されて表示された紹介文のいずれかが選択されると、選択された紹介文が表示欄100e11に表示される。
【0059】
また、メニュー情報登録画面100上の領域100fには、領域100a、100b、100d、100eにおいて選択されているメニュー情報(画像ファイル、メニュー名、メニュー属性、紹介文)の登録を受け付ける登録ボタン100f1と、上記選択されているメニュー情報を取り消す取消ボタン100f2とが設けられている。
【0060】
図9に戻り、S4〜S11の処理を説明する。尚、S4〜S10の処理順は特に限定されるものではないが、以下では説明の便宜上、S4〜S10が順次行われるものとしている。
【0061】
S4では、メニュー情報登録部11は、店舗端末2からメニュー画像の選択を受け付ける。具体的には、メニュー情報登録部11は、メニュー情報登録画面100上において、店舗端末2に、メニューを撮像した画像ファイルの選択操作を行わせる。メニュー情報登録部11は、店舗端末2からの画像の選択を受け付けると、店舗端末2に提供しているメニュー情報登録画面100の画像表示領域100a11に、店舗端末2が選定した画像ファイルのサムネイルを表示させる。
【0062】
S5では、メニュー情報登録部11は、店舗端末2からメニュー名の選択を受け付ける。具体的には、店舗端末2がメニュー情報登録画面100上のメニュー名候補表示ボタン100b1を選択すると、店舗端末2からメニュー情報登録部11に、メニュー名候補表示要求が行われる。メニュー情報登録部11は、メニュー名候補表示要求を受け付けると、メニュー名データベース21から所定言語(日本語)のメニュー名を読み出す。また、メニュー情報登録部11は、店舗端末2に提供しているメニュー情報登録画面100上に、読み出した所定言語(日本語)のメニュー名を選択可能な状態で表示する(例えば、リスト表示する)。そして、店舗端末2が操作されて表示したメニュー名のいずれかが選択されると、メニュー情報登録部11は、選択されたメニュー名を受け付け、店舗端末2に提供しているメニュー情報登録画面100の表示欄100b11に選択されたメニュー名を表示させる。
【0063】
S6では、メニュー情報登録部11は、店舗端末2からメニュージャンルの選択を受け付ける。具体的には、店舗端末2がメニュー情報登録画面100上の属性(メニュージャンル)候補表示ボタン100d1を選択すると、店舗端末2からメニュー情報登録部11に、属性(メニュージャンル)候補表示要求が行われる。メニュー情報登録部11は、属性(メニュージャンル)候補表示要求を受け付けると、メニュージャンルデータベース22から所定言語(日本語)のメニュージャンルを読み出す。また、メニュー情報登録部11、店舗端末2に提供しているメニュー情報登録画面100上に、読み出した所定言語(日本語)のメニュージャンルを選択可能に表示する。そして、店舗端末2が操作されて表示したメニュージャンルのいずれかが選択されると、メニュー情報登録部11は、選択されたメニュージャンルを受け付けて、店舗端末2に提供しているメニュー情報登録画面100の表示欄100d11に選択されたメニュージャンルを表示させる。
【0064】
S7では、メニュー情報登録部11は、店舗端末2から食材の選択を受け付ける。具体的には、店舗端末2がメニュー情報登録画面100上の属性(食材)候補表示ボタン100d2を選択すると、店舗端末2からメニュー情報登録部11に、属性(食材)候補表示要求が行われる。メニュー情報登録部11は、属性(食材)候補表示要求を受け付けると、属性(食材)データベース23から所定言語(日本語)の食材を読み出す。また、メニュー情報登録部11は、店舗端末2に提供しているメニュー情報登録画面100上に、読み出した所定言語(日本語)の食材を選択可能な状態で表示する。そして、店舗端末2が操作されて表示した食材のいずれかが選択されると、メニュー情報登録部11は、選択された食材を受け付け、店舗端末2に提供しているメニュー情報登録画面100の表示欄100d21に選択された食材を表示させる。尚、食材は、複数選択できるようになっている。
【0065】
S8では、メニュー情報登録部11は、店舗端末2から調味料の選択を受け付ける。具体的には、店舗端末2がメニュー情報登録画面100上の属性(調味料)候補表示ボタン100d3を選択すると、店舗端末2からメニュー情報登録部11に、属性(調味料)候補表示要求が行われる。メニュー情報登録部11は、属性(調味料)候補表示要求を受け付けると、属性(調味料)データベース24から所定言語(日本語)の調味料を読み出す。また、メニュー情報登録部11は、店舗端末2に提供しているメニュー情報登録画面100上に、読み出した所定言語(日本語)の調味料を選択可能な状態で表示する。そして、店舗端末2が操作されて表示した調味料のいずれかが選択されると、メニュー情報登録部11は、選択された調味料を受け付け、店舗端末2に提供しているメニュー情報登録画面100の表示欄100d31に選択された調味料を表示させる。尚、調味料は、複数選択できるようになっている。
【0066】
S9では、メニュー情報登録部11は、店舗端末2から調理方法の選択を受け付ける。具体的には、店舗端末2がメニュー情報登録画面100上の属性(調理方法)候補表示ボタン100d4を選択すると、店舗端末2からメニュー情報登録部11に、属性(調理方法)候補表示要求が行われる。メニュー情報登録部11、属性(調理方法)候補表示要求を受け付けると、属性(調理方法)データベース25から所定言語(日本語)の調理方法を読み出す。また、メニュー情報登録部11は、店舗端末2に提供しているメニュー情報登録画面100上に、読み出した所定言語(日本語)の調理方法を選択可能な状態で表示する。そして、店舗端末2が操作されて表示した調理方法のいずれかが選択されると、メニュー情報登録部11は、選択された調理方法を受け付けて、店舗端末2に提供しているメニュー情報登録画面100の表示欄100d41に選択された調理方法を表示させる。尚、調理方法は、複数選択できるようになっている。
【0067】
S10では、メニュー情報登録部11は、店舗端末2からメニューの紹介文の選択を受け付ける。具体的には、店舗端末2がメニュー情報登録画面100上の紹介文候補表示ボタン100e1を選択すると、店舗端末2からメニュー情報登録部11に、メニューの紹介文候補表示要求が行われる。メニュー情報登録部11は、紹介文候補表示要求を受け付けると、紹介文データベース26から所定言語(日本語)の紹介文を読み出す。また、メニュー情報登録部11は、店舗端末2に提供しているメニュー情報登録画面100上に、読み出した所定言語(日本語)の紹介文を選択可能な状態で表示する。そして、店舗端末2が操作されてリスト表示した紹介文のいずれかが選択されると、メニュー情報登録部11は、選択された紹介文を受け付けて、店舗端末2に提供しているメニュー情報登録画面100の表示欄100e11に選択された紹介文を表示させる。
【0068】
S4〜S10の処理により、メニュー情報(画像ファイル、メニュー名、メニュー属性、紹介文)が選定されると、メニュー情報登録部11は、選択されたメニュー情報を、メニューデータベース20に登録する処理を行う(S11)。具体的には、S4〜S10の処理の後に、店舗端末2がメニュー情報登録画面100上の登録ボタン100f1を選択すると、店舗端末2からメニュー情報登録部11に、メニューの登録要求が行われる。施設情報提供部11は、メニューの登録要求を受け付けると、S1で受け付けた施設IDに、「S4で選定された画像ファイル、S5で選択されたメニュー名を識別するメニューID、S6〜9で選択された属性(メニュージャンル、食材、調味料、調理方法)を識別する属性ID(メニュージャンルID、食材ID、調味料ID、調理方法ID)、S10で選択された紹介文を識別する紹介文ID」を対応付けたレコードを生成し、メニュー情報データベース20に生成したレコードを登録する。尚、S11において、店舗端末2によりメニュー情報登録画面100上の取消ボタン100f2が選択されると、メニュー情報登録部11は、S4〜S10で選択されたメニュー情報を登録せずに消去し、S3に戻る。
【0069】
S11の処理により、メニュー情報が登録されると、メニュー情報登録部11は、店舗端末2に対して、メニュー登録を続けるか否かの問い合わせ画面(図示せず)を提供し、店舗端末2にメニュー登録を続ける否かを選択させる(S12)。メニュー情報登録部11は、店舗端末2から「メニュー登録を続ける旨の要求」を受け付けると、S3の処理に戻り、店舗端末2から「メニュー登録を終了する旨の要求」を受け付けると、処理を終了する。
【0070】
次に、施設情報提供部12により行われる、複数言語に対応したメニュー情報を生成し、ユーザ端末3に提供する処理について説明する。
【0071】
本発明の実施形態のサーバ1の施設情報提供部12は、ユーザ端末3に対して、飲食店等の施設を案内するWebサイトを提供するようになっており、そのWebサイトにおいて、複数言語(日本語、英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語)に対応したメニュー情報が提供できるようになっている。
【0072】
具体的には、施設情報提供部12は、ユーザ端末3から「飲食店等の施設を指定したアクセス要求」を受け付けると、ユーザ端末3に対して、指定された施設を紹介するWebサイトのメインページ(図示せず)を送信する。これにより、ユーザ端末3の表示部にWebサイトのメインページが表示される。
【0073】
上記のメインページは、所定言語(日本語)で作成されていると共に、日本語以外の言語(英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語)の選択が受け付可能に構成されている。ユーザ端末3がメインページ上において、所定言語(日本語)以外の言語の選択をすると、ユーザ端末3から施設情報提供部12に、選択された言語を指定した要求(言語指定要求)が送信される。施設情報提供部12は、言語指定要求を受け付けると、施設情報データベース27にアクセスして、対応する施設の情報(施設名、住所等の情報)のうち指定された言語による施設情報を参照して、ユーザから指定された言語による施設案内ページを生成する。また、施設情報提供部12は、ユーザ端末3に生成した施設案内ページを送信する。これにより、ユーザ端末3の表示部には、ユーザが指定した言語による施設案内ページ(図示せず)が表示される。
【0074】
上記の施設案内ページは、施設で提供する料理メニューの提示要求(メニュー提示要求)が受け付け可能になっている。ユーザ端末3が施設案内ページ上において、メニュー提示要求を行うと、ユーザ端末3から施設情報提供部12に、施設案内ページで表示している言語及び施設(施設ID)を指定したメニュー提示要求が行われる。施設情報提供部12は、ユーザ端末3からのメニュー提示要求を受け付けると、指定された施設のメニューが指定された言語で示されたメニュー情報を生成し、ユーザ端末3に、生成したメニュー情報を提供するメニュー情報提供処理を行う。以下、メニュー提示要求を受け付けた場合に行われるメニュー情報提供処理について、指定された言語が英語であった場合を例にして説明する。
【0075】
ユーザ端末3から施設情報提供部12に、英語(及び所定施設)を指定したメニュー提示要求が行われると、施設情報提供部12は、先ず、メニュー情報データベース20にアクセスし、指定された施設(施設案内ページで案内している施設)を識別する施設IDが登録されたレコードを全て読み出す。
【0076】
次に、施設情報提供部12は、メニュー名データベース21にアクセスし、読み出したレコードのフィールド20bに登録されたメニューIDに対応付けられた英語のメニュー名を抽出する。また、施設情報提供部12は、属性データベース22、23、24、25にアクセスし、読み出したレコードのフィールド20c、20d、20e、20fに登録されたメニュー属性ID(メニュージャンルID、食材ID、調味料ID、調理方法ID)に対応付けられた英語のメニュー属性(メニュージャンル、食材、調味料、調理方法)を抽出する。また、施設情報提供部12は、紹介文データベース26にアクセスし、読み出したレコードのフィールド20gに登録された紹介文IDに対応付けられた英語の紹介文を抽出する。
【0077】
次に、施設情報提供部12は、上記の読み出したレコードのフィールド20hに登録された画像と、抽出した英語の「メニュー名、メニュー属性(メニュージャンル、食材、調味料、調理方法)、メニュー紹介文」を用いてメニュー情報を生成し、その生成したメニュー情報をユーザ端末3に送信する。例えば、施設情報提供部12は、図11に例示するメニュー情報提供画面110(図11参照)を生成し、ユーザ端末3に送信する。これにより、ユーザ端末3の表示部には、英語で記載されたメニュー情報提供画面110が表示される。尚、図11は、本発明の実施形態のメニュー生成システムが提供するメニュー情報提供画面の一例を示した模式図である。
【0078】
図示する例では、メニュー情報提供画面110には、メニュー情報を表示する領域130が複数設けられている。各表示領域130には、メニュー画像の表示領域130aと、英語のメニュー名の表示領域130bと、英語による紹介文の表示領域130cと、英語によるメニュー属性(食材、調味料、調理方法)の表示領域130dとが設けられている。尚、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語のメニュー情報についても英語のものと同様の手順で作成される。尚、図中では、メニュージャンルの表示を省略しているが、メニュージャンルは、例えば、領域130cや領域130dに表示される
【0079】
また、日本語のメニュー情報については、上述したメインページ上において受け付けるようになっている。すなわち、ユーザ端末3がメインページ上においてメニュー提示要求を行うと、ユーザ端末3から施設情報提供部12に、日本語及び施設(施設ID)を指定したメニュー提示要求が行われる。尚、日本語のメニュー情報についても、上述した英語の場合と同様の手順で作成され、ユーザ端末3に送信される。
【0080】
このように、本発明の実施形態によれば、施設の従業員は、店舗端末2を操作して、サーバ1から提供される、一つの言語(例えば、日本語)でメニューの各構成情報(メニュー名、メニュージャンル、メニュー属性、メニュー紹介文)を選択していくという簡単な操作により、複数言語に対応可能なメニュー情報を生成し、サーバ1に生成したメニュー情報を登録することができる。その結果、本発明の実施形態によれば、外国語が堪能な従業員がいない場合であっても、簡便な方法で多言語に対応可能なメニュー情報を生成できる。
【0081】
また、本発明の実施形態では、サーバ1に、予め、メニューの各構成情報(メニュー名、メニュージャンル、メニュー属性、メニュー紹介文)を複数言語で登録したデータベース21〜26を設けているため、一般的な自動翻訳サイトでは正確に翻訳できない虞があるメニューの属性(食材、調理方法、調味料等)についても正確な内容で提示することができる。
【0082】
また、本発明の実施形態では、各施設に対して共通で利用できるメニューの構成情報を複数言語で登録したデータベース21〜26を設ける構成を採用し、各施設のメニュー情報として、メニューの各構成情報を識別する識別情報を登録する構成を採用している。この構成によれば、施設毎に且つ言語毎にメニュー情報を生成し、施設毎に且つ言語毎にメニュー情報を記憶させておく必要がないため、店舗側におけるメニュー生成作業の負担が軽減されると共に、システムのハードウェア資源の負荷が軽減される。
【0083】
以上、説明したように、本発明の実施形態によれば、外国語が堪能な従業員がいない場合であっても、簡便な方法により、複数言語に対応可能なメニューを生成できるメニュー生成システムを提供することができる。
【0084】
尚、上記実施形態は、その要旨の範囲内において種々の変更が可能である。
【0085】
例えば、上述した実施形態では、メニュー情報が、メニュー名と、メニュー属性(メニュージャンル食材、調味料、調理方法)と、メニュー紹介文と、メニューを撮像した画像とにより構成されているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、メニュー情報に画像が無く、メニュー名と、メニュー属性(メニュージャンル、食材、調味料、調理方法)とにより構成されていてもよい。また、メニュー属性にメニュージャンルが無く「食材、調味料、調理方法」だけであってもよいし、メニュー属性が、食材、調味料、調理方法のうちのいずれか1以上であってもよい。
【0086】
なお、上述した実施形態では、メニュー名をメニュー名テーブル21より選択し、更にメニュージャンルをデータベース22より選択する構成としたが、メニュー名をメニュージャンルより選択する構成としてもよい。その場合、メニュージャンルを階層構造とし、たとえば大分類を「和食」、中分類を「刺身」、小分類を「まぐろ刺身」とすることが望ましい。もちろん、階層構造としては、大分類および中分類であってもよい。
【0087】
更に、上述した実施形態では、メニューの構成情報(メニュー名、メニュー属性(メニュージャンル、食材、調味料、調理方法)及びメニュー紹介文)は、いずれも、データベース21〜26に登録された情報から選択する構成としたが、ユーザの利便性向上のため、まずメニュー名を選択した時点で、メニュー属性(メニュージャンル、食材、調味料、調理方法)やメニュー紹介文が暫定的に選択されてもよい。その場合、メニュー名テーブル21は、個々のメニューに対して一般的に使用されている食材、調味料、調理方法やメニュー紹介文(それぞれのIDだけでよい)を記憶しておく必要がある。そしてユーザは、変更があれば、暫定的に選択されているメニュー属性(メニュージャンル、食材、調味料、調理方法)やメニュー紹介文を修正、追加、削除することができる。
【0088】
また、上述した実施形態では、メニューの構成情報(メニュー名、メニュー属性(メニュージャンル、食材、調味料、調理方法)及びメニュー紹介文)は、いずれも、データベース21〜26に登録された情報から選択するようになっているが、特にこれに限定されるものではない。メニューの構成情報について、メニュー情報登録部11は、店舗端末2から任意の情報(テキスト情報)を受け付けるようにしてもよい。この場合、メニュー情報登録部11に翻訳機能を設けておき、任意のテキスト情報に対して、識別情報を割り当てると共に、翻訳機能により、任意のテキスト情報の翻訳をした上で、対応するデータベースに登録する。例えば、メニュー名データベース21に登録されていない「日本語のメニュー名」が入力されたときには、メニュー情報登録部11は、翻訳機能により「日本語のメニュー名」を外国語(英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語)にそれぞれ翻訳する。また、メニュー情報登録部11は、入力された「日本語のメニュー名」にメニューIDを割り当て、そのメニューIDに、入力された日本語のメニュー名と、翻訳した各外国語のメニュー名とを対応付けて、メニュー名データベース21に登録する。
【0089】
また、各データベース21〜26において、登録される情報を階層構造に分類しておき、階層別にリスト表示させるようにしてもよい。
【0090】
また、上述した実施形態では、メニューの各構成情報(メニュー名、メニュー属性、メニュー紹介文)を登録するために、複数のデータベース21〜26を設けているが特にこれに限定されるものではない。例えば、サーバ1の記憶部14に、データベース21〜26の代わりに、図12に例示するメニュー構成情報データベース28を1つだけ設けるようにしてもよい。尚、図12は、本発明の実施形態の変形例のメニュー構成情報データベースを模擬的に示した模式図である。
【0091】
図示するように、メニュー構成情報データベース28、メニュー構成情報(メニュー名、メニュー属性、メニュー紹介文)を識別するIDが登録されるフィールド28aと、フィールド28aに登録されたメニュー構成情報IDにより特定されるメニュー構成情報を日本語で示した情報が登録されるフィールド28bと、フィールド28aに登録されたメニュー構成情報IDにより特定されるメニュー構成情報を英語で示した情報が登録されるフィールド28cと、フィールド28aに登録されたメニュー構成情報IDにより特定されるメニュー構成情報を中国語(簡体字)で示した情報が登録されるフィールド28dと、フィールド28aに登録されたメニュー構成情報IDにより特定されるメニュー構成情報を中国語(繁体字)で示した情報が登録されるフィールド28eと、フィールド28aに登録されたメニュー構成情報IDにより特定されるメニュー構成情報を韓国語で示した情報が登録されるフィールド28fとを有するレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。この構成によれば、メニュー構成情報を、1つのデータベースで管理することができる。
【0092】
また、上記のデータベース21〜26の構成は、適宜設定される。例えば、「属性データベース22、23、24、25」が1つのデータベースとして構成されていてもよい。
【0093】
また、上述した実施形態は、メニューデータベース20に「メニューの各構成情報を識別する識別情報(メニューID、メニュー属性ID、メニュー紹介文ID)等」を登録しておき、ユーザ端末3から、言語及び施設(施設ID)を指定したメニュー提示要求が行われると、メニューデータベース20と、メニュー構成情報が登録された各データベース21〜26とを用いて、対応する言語によるメニュー情報を生成し、ユーザ端末3に提供しているが特にこれに限定されるものではない。
【0094】
例えば、サーバ1の記憶部14に、施設毎に複数言語(日本語、英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語)で生成されたメニュー情報を記憶する多言語メニュー情報データベース(図示せず)を設けておく。そして、メニュー情報登録部11は、図9のS11において、メニューデータベース20に、新たな情報を登録した場合に、メニューデータベース20及び各データベース21〜26を用いて、対応する施設の前記複数言語のメニュー情報を生成し、上記多言語メニュー情報データベースに、生成した複数言語のメニュー情報を登録するようにしてもよい。この場合、ユーザ端末が施設情報提供部12に、施設案内ページで表示している言語及び施設(施設ID)を指定したメニュー提示要求を行うと、施設情報提供部12は、上記多言語メニュー情報データベースのなかから、対応する言語及び施設(施設ID)のメニュー情報を読み出し、ユーザ端末3に、読み出したメニュー情報を提供する。このように、各施設の複数言語(日本語、英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語)のメニュー情報を登録しておくことで、ユーザ端末3から、言語及び施設(施設ID)を指定したメニュー提示要求を受けた際に、ユーザ端末3に早期にメニュー情報が提供される。
【0095】
なお、メニュー情報登録部11は、店舗端末2からの要求に応じて、メニューデータベース20に登録された情報の変更や削除ができるようになっている。そして、メニュー情報登録部11は、店舗端末2からの要求に応じて、メニューデータベース20に登録された情報の変更をした場合、上記多言語メニュー情報データベースに登録された対応するメニュー情報を変更する。また、ニュー情報登録部11は、店舗端末2からの要求に応じて、メニューデータベース20に登録された情報の削除した場合は、上記多言語メニュー情報データベースに登録された対応するメニュー情報を削除する。
【0096】
また、上述した実施形態のメニューデータベース20では、施設IDに、「メニューID、属性ID(メニュージャンルID、食材ID、調味料ID、調理方法ID)、紹介文ID、画像」を対応付けて登録しているが特にこれに限定されるものではないメニューデータベース20に代えて、図13に示すメニューデータベース29を用いるようにしても良い。尚、図13は、本発明の実施形態のメニューデータベースの変形例を示した模式図である。
【0097】
図示するメニューデータベース29は、メニューIDに、「属性ID(メニュージャンルID、食材ID、調味料ID、調理方法ID)、紹介文ID、画像、及び施設ID」を対応付けて記憶させたものであり、複数店舗(施設)で共通したメニューを提供する場合に、効率的なデータ管理をできるようしてものである。
【0098】
具体的には、メニューデータベース29は、メニューIDが登録されるフィールド29aと、メニュージャンルIDが登録されるフィールド29bと、食材IDが登録されるフィールド29cと、調味料IDが登録されるフィールド29dと、調理方法IDが登録されるフィールド29eと、紹介文IDが登録されるフィールド20fと、メニューを撮像した画像が登録されるフィールド29g、施設IDが登録されるフィールド29hとを有するレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。ここで、フィールド29hには、複数の施設IDが登録されるようになっている。このように構成することで、チェーン店等のように複数の店舗で同じメニューを提供しているケースにおいて、メニューデータベース29に登録されるレコード数を少なくすることができ、効率的なデータ管理が可能になる。
【0099】
また、サーバ1に、メニューのモデルデータ(メニューID毎に、メニュージャンルIDと、属性IDと、紹介文IDと、モデル画像を対応付けたモデルデータ)を保持させておいてもよい。この場合、店舗端末2に、メニュー名を最初に選択させるようにし、メニュー名以外の構成情報については、選択されたメニュー名が登録されたモデルデータの構成情報や、モデルデータの構成情報に類似するものを、上位にリスト表示させるようにする。
【0100】
また、上述したデータベース20〜26は、いずれも、テーブル形式のデータ構造になっているが、あくまでもこれは一例に過ぎない。データベース20〜26の構造は、どのような構造であってもよい。
【0101】
また、上述した実施形態の図2に示すメニューデータベース20では、施設IDに、メニューID、属性ID(メニュージャンルID、食材ID、調味料ID、調理方法ID)、紹介文ID、及び画像が対応付けられて記憶されている構成としているが実際には、どの情報に何がぶら下がっていてもよい。更には全ての情報がサーバ内にプールしているようなデータ構成となっていてもよい。
【符号の説明】
【0102】
1…サーバ
2…店舗端末
3…ユーザ端末
10…制御部、
11…メニュー情報登録部
12…施設情報登録部
14…記憶部
20…メニューデータベース
21…メニュー名データベース
22…メニュージャンルデータベース
23…属性(食材)データベース
24…属性(調味料)データベース
25…属性(調理方法)データベース
26…紹介文データベース
27…施設情報データベース
28…メニュー構成情報データベース
29…メニューデータベース
【要約】
【課題】外国語が堪能な従業員がいない場合であっても、簡便な方法により、複数言語に対応可能な料理メニューを生成できるメニュー生成システムを提供する。
【解決手段】メニュー生成システムであって、メニュー情報の登録を受け付けるメニュー情報登録部11と、メニュー情報を提供する施設情報提供部12と、メニューを識別するメニューID毎に複数言語のメニュー名を対応付けて記憶するメニュー名データベース21と、メニュー属性を識別する属性ID毎に複数言語のメニュー属性を対応付けて記憶する属性データベース22、23、24、25と、施設を識別する施設IDと、メニューIDと、属性IDとを対応付けて記憶するメニューデータベース20とを備えている。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13