特許5953303IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

本出願は、全内容が参照により本明細書に組み込まれる、2010年7月29日出願の米国仮出願第61/368,962号;2010年7月29日出願の第61/368,969号;2010年10月8日出願の第61/391,509号;2010年10月8日出願の第61/391,515号;および2011年2月3日出願の第61/439,263号についての米国特許法第119条による利益を請求するものである。 本発明は、一般には、抗体の等電点を変更するための組成物および方法に関し、場合によっては、血漿薬物動態の改善、例えば、in vivo血中半減期の増加をもたらす。

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

したがって、解決すべき課題の1つは、定常ドメインを変更することにより、抗体の血中半減期を増加させ、それにより、同一の定常領域を異なる抗原結合配列、例えば、CDRを含む可変領域と一緒に使用できるようにし、免疫原性の変質の可能性を最小限に抑えることである。したがって、抗体に、pIが減少し、半減期が延長した定常領域変異型を与えることは、本明細書に記述するように、抗体の薬物速度論的特性の改善に向けて、よりモジュラなアプロ−チを提供することになる。加えて、本明細書に概略を記す方法論により、pI変異型に起因する抗原性の可能性は、異なるIgGアイソタイプ由来のpI変異型を移入し、顕著な抗原性を導入することなく、pIを低下させるようにすることで、大幅に低減される。したがって、解決すべき追加的な課題は、高いヒト配列内容を有する低pI定常ドメインの解明、例えば、任意の特定位置でのヒト以外の残基を最小化または回避することである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

したがって、1つの態様では、本発明は、重鎖定常ドメインおよび軽鎖定常ドメインから選択される定常ドメイン内の非天然アミノ酸による置換も含め、少なくとも6個のアミノ酸変異を導入することにより、抗体の等電点を変更するための方法を提供する。但し、置換アミノ酸は、異型抗体の前記等電点が、少なくとも0.5log低下されるように、野生型アミノ酸よりも低いpIを有するものとする。場合によっては、重鎖定常ドメ・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明で使用される野生型定常領域のアミノ酸配列。

【図2】重鎖CH1ドメインの操作。4つのIgGアイソタイプに対するCH1残基、露出率およびpIを低下するために加えることが可能な置換の例の一覧。番号付与は、EUインデックスに準拠している。

【図3】軽鎖CKドメインの操作。CK残基、露出率およびpIを低下するために加えることの可能な置換の一覧。番号付与は、EUインデックスに準拠している。

【図4】pIを操作した定常領域IgG1−CH1−pI(6)およびCK−pI(6)のアミノ酸配列。

【図5】本発明で使用される野生型抗VEGF VHおよびVL可変領域のアミノ酸配列。

【図6】本発明で使用されるpIを操作した抗VEGF抗体XENP9493 IgG1−CH1−pI(6)−CK−pI(6)の重鎖および軽鎖のアミノ酸配列。

【図7】XENP9493 IgG1−CH1−pI(6)−CK−pI(6)におけるpIを低下する変異の位置を示す抗体Fabドメインの構造。

【図8】高純度を示す、Agilent Bioanalyzer上のpIを操作した抗VEGF変異型の解析。

【図9】高純度を示す、SEC上のpIを操作した抗VEGF変異型の解析。

【図10】変異型がpIを変更したことを示す、IEFゲル上のpIを操作した抗VEGF変異型の解析。

【図11】VEGFに結合するベバシズマブおよびpIを操作した抗VEGFの結合解析(Biacore)。

【図12】高耐温性を示す、CH1およびCKのpIを操作した抗VEGFのDSC解析。

【図13】huFcRnマウスにおけるベバシズマブ変異型のPK。pIを操作したCH1およびCKドメインを有する9493変異型は、in vivo半減期を延長する。

【図14】huFcRnマウスにおける4つの別個のin vivo研究でのベバシズマブの天然IgG1型のPK。IgG1半減期の平均は3.2日だった。

【図15】huFcRnマウスにおけるベバシズマブの天然IgG2型のPK。

【図16】異なる定常鎖を有する抗体変異型の半減期と等電点(pI)との相関。

【図17】IgGサブクラスのアミノ酸配列の整列。枠で囲まれている残基は、IgG間のアイソタイプの違いを示している。pIの上昇(K、RおよびH)またはpIの低下(DおよびE)に寄与する残基は、太字で強調されている。pIの低下またはエピトープの延長を引き起こすように設計された置換は、グレーで示されている。

【図18】CKおよびCλ軽定常鎖のアミノ酸配列。pIの上昇(K、RおよびH)またはpIの低下(DおよびE)に寄与する残基は、太字で強調されている。pIを低下させるために変更が可能な好ましい位置は、グレーで示されている。

【図19】pIを操作した変異型重鎖のアミノ酸配列。

【図20】pIを操作した変異型軽鎖のアミノ酸配列。

【図21】huFcRnマウスにおけるpIを操作した変異型ベバシズマブ抗体のPK結果。

【図22】pIを操作した改変を、FcRnへの結合を増強するFc改変と組み合わせた変異型のPK結果。

【図23】天然のベバシズマブ抗体、pIを減少させた、pI操作した変異型バージョン、ならびに天然およびヒトFcRnへの結合を向上するFc改変を取り込んだ、pIを操作したバージョンの半減期と等電点(pI)の間の相関関係。

【図24】IgGサブクラスを有する新規アイソタイプIgG−pI−Iso3のアミノ酸配列の整列。青は、pI−Iso3と4つの天然のIgGである、IgG1、IgG2、IgG3、およびIgG4での残基との一致を表す。枠で囲まれた残基は、pIを減少するためにIgG−pI−Iso3に組み込まれているIgGアイソタイプの違いを示している。

【図25】ヒンジおよびFc領域でのIgG1とIgG−pI−Iso3との違い。

【図26】CH1領域におけるIgG1とIgG−pI−Iso3との違い。

【図27】CK−pI(4)変異型のアミノ酸の図。赤は、天然のCK軽定常鎖に比較したリジンからグルタミン酸の電荷置換を表している。

【図28】pIを操作した重定常鎖および軽定常鎖のアミノ酸配列。

【図29】露出率およびWT残基のエネルギーに対照して正規化された、Gluへの置換のためのエネルギーの計算値を示す、抗体Fc領域内の塩基性残基の解析。高い露出率とGluへの置換に好ましいデルタEとを有する塩基性残基は、pIを低下するための電荷スワップ変異の標的である。

【図30】抗体pI上での電荷スワップ変異の効果を示すプロット。pIが低下するにつれて、電荷スワップ1回当たりのpIの変化は減少する。

【図31】huFcRnマウスにおける、pIを操作したアイソタイプ変異型ベバシズマブ抗体(IgG−pI−Iso3)およびN434S置換との組合せのPK結果。

【図32】huFcRnマウスにおける、pIを操作したアイソタイプ変異型ベバシズマブ抗体およびN434S置換との組合せのPK結果。

【図33】huFcRnマウスにおける、pIを操作したアイソタイプ変異型ベバシズマブ抗体およびN434S置換との組合せのPK結果の分散プロット。各点は、研究からのマウス1匹を表す。428L置換は、これらのpI抗体の各々に追加することもできることに注意されるべきである。

【図34】pIを操作した変異型pIと半減期(t1/2)との相関を示すプロット。

【図35】CKおよびCラムダドメインの構造的整列。

【図36】20個のアミノ酸の文献pI。掲載されているpIは、遊離アミノ酸として計算されていることに注意されるべきである;タンパク質の文脈における任意の側鎖の実際のpIは異なるため、よって、この表は、本発明の目的では、 絶対的な数ではなく、pIの傾向を示す目的で使われる。

【図37】例示的なpIを操作した変異型一覧のデータ表

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

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