【文献】
ZoomText 9.1 User's Guide,米国,Ai Squared,2009年 2月,p.48,50,52,243
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記アプリケーションの文字を調整することは、前記アプリケーションの文字のフォントサイズ及びレイアウトを調整することであることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面に基づいて、本開示の実施例で提供する、アプリケーションの文字を調整する方法、装置及び端末の具体的な実施の形態について詳細に説明する。
【0016】
本開示の実施例で提供されるアプリケーションの文字を調整する方法は、
図1に示すように、具体的に、以下のステップを含む。
【0017】
ステップ101において、アプリケーションの文字を第一の拡大縮小係数で調整する命令を受信する。
【0018】
本実施例は、設定されたヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェース(HMI)によってアプリケーションの文字を第一の拡大縮小係数で調整する命令を受信することができる。ここで、ヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェースは、拡大縮小係数の選択メニューや選択アイコンまたは選択ボタンである。
【0019】
一つの実施例において、システムのメニューからユーザに拡大縮小係数の選択メニューを提供し、該メニューから各拡大縮小係数のタグを提供することができる。このように、ユーザがシステムのメインメニューから段階的に拡大縮小係数の選択メニューに入り、調整しようとする拡大縮小係数を選択できる。
【0020】
又は、アプリケーションの表示インターフェースにおいて拡大縮小係数の選択アイコンをユーザに提供し、異なる選択アイコンを異なる拡大縮小係数に対応させることができる。このように、ユーザが選択アイコンをクリックする方式で、調整しようとする拡大縮小係数を選択できる。
【0021】
又は、拡大縮小係数の選択キーをユーザに提供し、ユーザが前記選択キーをクリックする方式で、調整しようとする拡大縮小係数を選択することができる。
【0022】
ステップ102において、アプリケーションに対する、第一の拡大縮小係数に基づく第二の拡大縮小係数が存在するか否かを確定する。
【0023】
一つの実施例において、アプリケーションの拡大縮小権限記述フィールド内の記述情報を読み取ることができる。ここで、前記拡大縮小権限記述フィールドは、アプリケーションに対する、第一の拡大縮小係数に基づく第二の拡大縮小係数が存在するか否かを記述するフィールドである。例えば、前記拡大縮小権限記述フィールドは、Androidmanifest.xmlであっても良い。そして、読み取られた記述情報に基づいて、アプリケーションに対する、第一の拡大縮小係数に基づく第二の拡大縮小係数が存在するのを確定する。例えば、Androidmanifest.xmlの記述情報が「ture」であるとき、アプリケーションに対する、第一の拡大縮小係数に基づく第二の拡大縮小係数が存在することになる。
【0024】
アプリケーションに対する、第一の拡大縮小係数に基づく第二の拡大縮小係数が存在しないとき、ステップ103を実行する。
【0025】
アプリケーションに対する、第一の拡大縮小係数に基づく第二の拡大縮小係数が存在するとき、ステップ104を実行する。
【0026】
ステップ103において、第一の拡大縮小係数に基づいてアプリケーションの文字を調整する。
【0027】
一つの実施例において、第一の拡大縮小係数に基づいてアプリケーションの文字のフォントサイズ及びレイアウトの調整を行うことができる。具体的には、記憶した拡大縮小係数とアプリケーションの文字ストックとの間の対応関係から第一の拡大縮小係数に対応するアプリケーションの文字ストックをサーチし、アプリケーションの文字を、サーチして得た第一の拡大縮小係数に対応する文字ストックに調整する。
【0028】
一つの実施例において、第一の拡大縮小係数に基づいてアプリケーションの文字を調整する前に、アプリケーションの文字のフォントサイズが所定の閾値に達したか否かを確定してもよい。アプリケーションの文字のフォントサイズが所定の閾値に達していないとき、第一の拡大縮小係数に基づいてアプリケーションの文字を調整し、アプリケーションの文字のフォントサイズが所定の閾値に達したとき、アプリケーションの文字を、システムのデフォルトの文字に調整する。
【0029】
本実施例は、第一の拡大縮小係数に基づいてアプリケーションの文字を調整する前に、調整の過程に対して知能的な制限を行う。即ち、アプリケーションの文字のフォントサイズが所定の閾値に達したとき、調整を行わず、アプリケーションの文字を、システムのデフォルトの文字に戻して調整を行う。これにより、拡大縮小処理後のアプリケーション文字の表示効果をより保証でき、アプリケーションの文字が過度に拡大縮小されることによるぼやけの現象の発生を回避できる。
【0030】
ステップ104において、第二の拡大縮小係数に基づいてアプリケーションの文字を調整する。
【0031】
一つの実施例において、拡大縮小係数に基づいて、アプリケーションの文字のフォントサイズ及びレイアウトに対して調整を行うことができる。具体的には、記憶した第二の拡大縮小係数とアプリケーションの文字ストックとの間の対応関係から拡大縮小係数に対応するアプリケーションの文字ストックをサーチし、アプリケーションの文字を、サーチして得た第二の拡大縮小係数に対応する文字ストックに調整する。
【0032】
一つの実施例において、拡大縮小係数に基づいてアプリケーションの文字を調整する前には、アプリケーションの文字のフォントサイズが所定の閾値に達した否かを確定することをさらに含む。アプリケーションの文字のフォントサイズが所定の閾値に達していないとき、第二の拡大縮小係数に基づいてアプリケーションの文字を調整し、アプリケーションの文字のフォントサイズが所定の閾値に達したとき、第一の拡大縮小係数に基づいてアプリケーションの文字を調整する。
【0033】
本実施例は、第二の拡大縮小係数に基づいてアプリケーションの文字を調整する前に、調整の過程に対して知能的な制限を行う。即ち、アプリケーションの文字のフォントサイズが所定の閾値に達したとき、第一の拡大縮小係数に戻して第一の拡大縮小係数を用いてアプリケーションの文字を調整することにより、拡大縮小処理後のアプリケーション文字の表示効果をより保証でき、アプリケーションの文字が過度に拡大縮小されることによるぼやけの現象の発生を回避できる。
【0034】
本実施例において、第二の拡大縮小係数が、第一の拡大縮小係数を依拠として設定される。このように、アプリケーションの文字に対して第一の拡大縮小係数に基づいて調整を行った後に、第二の拡大縮小係数によって、アプリケーションの調整を再び行うことができる。例えば、アプリケーションの文字のフォントサイズに対して拡大処理を行う過程において、第一の拡大縮小係数を1.1に設定(即ち、アプリケーションの文字を、システムのデフォルトのフォントサイズを元にして1.1倍に拡大する)したことで、第二の拡大縮小係数を1.2に設定することができる(即ち、アプリケーションの文字を、システムのデフォルトのフォントサイズを元にして1.2倍に拡大する)。このように、第一の拡大縮小係数に基づいてアプリケーションの文字に対して調整を行った後、アプリケーションに対して更なる拡大を許可する場合には、該第二の拡大縮小係数に基づいてアプリケーションに対して更なる拡大を行うことができる。
【0035】
本開示の実施例は、アプリケーションの文字を第一の拡大縮小係数で調整する命令を受信し、前記アプリケーションに対する、前記第一の拡大縮小係数に基づく第二の拡大縮小係数が存在することを確定したとき、前記第二の拡大縮小係数に基づいて前記アプリケーションの文字を調整し、一方、前記アプリケーションに対する、前記第一の拡大縮小係数に基づく第二の拡大縮小係数が存在しないとき、前記第一の拡大縮小係数に基づいて前記アプリケーションの文字を調整し、段階的にアプリケーションの文字に対して柔軟な調整を行う。これにより、アプリケーションの文字の全てに対して段階的な調整を適応的に行うことができ、アプリケーションの表示インターフェースに適応でき、文字調整の後に文字が切り取られまたはスクリーンからはみ出される現象の発生を回避できる。また、アプリケーションの文字を段階的に調整する実現方法は、簡単且つ有効である。
【0036】
以下、具体的な実施例を用いて
図1に示すような技術案を詳細に説明する。具体的記述は、以下のようである。
【0037】
一つの実施例において、複数の文字システムモードが予め設定され、各文字システムモードは、複数個の拡大縮小係数に対応し、後ろの拡大縮小係数がその前の拡大縮小係数に基づいて設定されている。表1は、文字システムモードと拡大縮小係数との対応関係を示す。
【表1】
【0038】
本実施例において、第一の拡大縮小係数がシステムのデフォルトの安全拡大縮小係数である。該第一の拡大縮小係数は、アプリケーションの文字のフォントサイズが異なる値である時に表示インターフェースに占有された比率に基づいて統計的に算出してもよいものであり、安全な拡大縮小係数である。該安全拡大縮小係数の場合には、アプリケーションの文字が切り取られないし、スクリーンからはみ出されない。第二の拡大縮小係数は、選択して使用可能な係数であり、アプリケーションのAndroidmanifest.xmlに記述され、アプリケーションの開発者によりアプリケーション自身のレイアウトの状況に基づいて設定される。一般の場合には、設定された第二の拡大縮小係数を用いてアプリケーションの文字に対して更なる拡大縮小を行うことが可能であり、調整後のアプリケーションの文字が切り取られないと共にスクリーンからはみ出されないことをより保証する。
【0039】
また、一つの実施例において、一つの拡大縮小閾値が提供されている。アプリケーションの文字が該拡大縮小閾値に達したとき、如何なる拡大縮小係数に基づいても、アプリケーションの文字は調整されない。アプリケーションの文字が該拡大縮小閾値に達しないときだけ、拡大縮小処理後のアプリケーションの文字の表示効果を保証すると共にアプリケーションの文字が過度に拡大縮小されてぼやける現象の発生を回避するように、確定された拡大縮小係数(例えば、第一の拡大縮小係数あるいは第二の拡大縮小係数)に基づいてアプリケーションの文字を調整する。
【0040】
以下、上記の説明に基づいて、本実施例で提供されたアプリケーションの文字を調整する方法を詳細に説明する。具体的に、
図2に示すように、以下のステップが含まれる。
【0041】
ステップ201において、アプリケーションの文字を第一の拡大縮小係数で調整する命令を受信する。
【0042】
一つの実施例において、ユーザがメインメニューを通じて段階的に文字システムモードのメニューに入る。該文字システムモードのメニューは、対応する文字システムモードの選択肢、例えば小フォントモード、標準フォントモード、中フォントモード、大フォントモード及び超大フォントモード等を提供する。ユーザが一つの文字システムモード、例えば大フォントモードを選択する。システムが大フォントモードに入り、文字システムモードと第一の拡大縮小係数との対応関係をサーチし、選択された文字システムモードに対応する第一の拡大縮小係数、例えば選択された大フォントモードに対応する第一の拡大縮小係数の1.3を得る。アプリケーションの文字を第一の拡大縮小係数で調整する命令がプロセッサに送信される。プロセッサがアプリケーションの文字を第一の拡大縮小係数で調整する命令を受信し、ステップ202を実行する。
【0043】
ステップ202において、アプリケーションに対する、第一の拡大縮小係数に基づく第二の拡大縮小係数が存在するか否かを確定する。
【0044】
アプリケーションに対する、前記第一の拡大縮小係数に基づく第二の拡大縮小係数が存在しないとき、ステップ203を実行する。
【0045】
アプリケーションに対する、前記第一の拡大縮小係数に基づく第二の拡大縮小係数が存在するとき、ステップ206を実行する。
【0046】
一つの実施例において、アプリケーションのAndroidmanifest.xmlの記述情報を読み取る。Androidmanifest.xmlの記述情報の値が1であるとき、該アプリケーションに対して更なる拡大縮小処理を行うことができることを意味し、選択された文字システムモードと第二の拡大縮小係数との対応関係をサーチして第二の拡大縮小係数を得る。例えば、選択された大フォントモード下での第二の拡大縮小係数の1.4をサーチして得る。Androidmanifest.xmlの記述情報の値が0であるとき、アプリケーションに対して更なる拡大縮小処理を行うことができないことを意味する。即ち、アプリケーションに対する、前記第一の拡大縮小係数に基づく第二の拡大縮小係数が存在していないことになる。
【0047】
ステップ203において、アプリケーションの文字のフォントサイズが所定の閾値に達した否かを確定する。
【0048】
アプリケーションの文字のフォントサイズが所定の閾値に達していないとき、ステップ204を実行する。
【0049】
アプリケーションの文字のフォントサイズが所定の閾値に達したとき、ステップ205を実行する。
【0050】
ステップ204において、第一の拡大縮小係数に基づいて前記アプリケーションの文字を調整して操作を完了させる。
【0051】
一つの実施例において、第一の拡大縮小係数に基づいてアプリケーションの文字のフォントサイズ及びレイアウトに対して調整を行うことができる。具体的に、記憶した拡大縮小係数とアプリケーションの文字ストックとの対応関係から、第一の拡大縮小係数に対応するアプリケーションの文字ストックをサーチし得る。例えば、システムのデフォルト文字の1.3倍に対応する文字ストックをサーチし得て、アプリケーションの文字を、システムのデフォルト文字の1.3倍に対応するフォントサイズ及び対応するレイアウトに調整する。
【0052】
ステップ205において、前記アプリケーションの文字をシステムのデフォルトの文字に調整し、操作を完了させる。
【0053】
ステップ203〜ステップ205においては、第一の拡大縮小係数に基づいてアプリケーションの文字を調整する前に、調整の過程に対して知能的な制限を行う。即ち、アプリケーションの文字のフォントサイズが所定の閾値に達したとき、調整を行わず、アプリケーションの文字を、システムのデフォルトの文字に戻して調整を行う。これにより、拡大縮小処理後のアプリケーション文字の表示効果をより保証し、アプリケーションの文字が過度に拡大縮小されることによるぼやけの現象の発生を回避できる。
【0054】
ステップ206において、アプリケーションの文字のフォントサイズが所定の閾値に達した否かを確定する。
【0055】
アプリケーションの文字のフォントサイズが所定の閾値に達していないとき、ステップ207を実行する。
【0056】
アプリケーションの文字のフォントサイズが所定の閾値に達したとき、ステップ208を実行する。
【0057】
ステップ207において、第二の拡大縮小係数に基づいて前記アプリケーションの文字を調整し、操作を完了させる。
【0058】
一つの実施例において、拡大縮小係数に基づいて、アプリケーションの文字のフォントサイズ及びレイアウトに対して調整を行うことができる。具体的には、記憶した第二の拡大縮小係数とアプリケーションの文字ストックとの間の対応関係から拡大縮小係数に対応するアプリケーションの文字ストック、例えば、システムのデフォルトの文字の1.4倍に対応する文字ストックをサーチし得て、アプリケーションの文字を、システムのデフォルトの文字の1.4倍に対応するフォントサイズ及び対応するレイアウトに調整する。
【0059】
ステップ208において、第一の拡大縮小係数に基づいてアプリケーションの文字を調整し、操作を完了させる。
【0060】
一つの実施例において、ステップ208は、第一の拡大縮小係数に基づいてアプリケーションの文字を調整する前に、第一の拡大縮小係数に基づいてアプリケーションの文字を調整するときにはアプリケーションの文字のフォントサイズが所定の閾値を超えないように、ステップ203〜ステップ205のステップを繰り返して行う必要がある。詳細な説明は、ステップ203〜ステップ205の記述を参照すれば良い。ここでは、重複な記載を省略する。
【0061】
ステップ206〜ステップ208においては、第二の拡大縮小係数に基づいてアプリケーションの文字を調整する前に、調整の過程に対して知能的な制限を行う。即ち、アプリケーションの文字のフォントサイズが所定の閾値に達した時、拡大縮小処理後のアプリケーション文字の表示効果をより保証できるとともにアプリケーションの文字が過度に拡大縮小されることによるぼやけの現象の発生を回避できるように、第一の拡大縮小係数に戻して第一の拡大縮小係数を用いてアプリケーションの文字を調整する。
【0062】
以下、具体的な応用シーンを用いて上記の技術案を詳細に説明する。具体的には、以下の応用シーンを含んで良い。
【0063】
第一の応用シーン一:携帯電話のデスクトップのアプリケーションの文字に対して調整を行う。具体的には以下の通りである。
【0064】
ユーザは、選択メニューを通じてデスクトップのアプリケーションの文字を大フォントモードに調整することを選択する。携帯電話のシステムがデスクトップのアプリケーションの文字を大フォントモードに調整する命令を受信して、該大フォントモードに対応する第一の拡大係数、例えば1.3をサーチして得、その後、該第一の拡大係数に基づいてデスクトップのアプリケーションの文字に対して拡大処理を行う。具体的には、デスクトップのアプリケーションのフォントサイズ、レイアウト(アイコンの大きさを含む)に対して拡大処理を行う。
図3aは、デスクトップのアプリケーションの文字が普通のフォントであるときの文字の表示状態を示す模式図である。
図3aに示したアプリケーションのフォントサイズ及びアイコンの大きさはいずれもシステムのデフォルトの標準サイズであり、デスクトップ上のアプリケーションの表示グリッドは、4×4である。
図3aに示したアプリケーションの文字に対して1.3倍の拡大処理を行って得られた大フォント時の文字の表示状態は、
図3bに示され、デスクトップ上のアプリケーションの表示グリッドが3×3になり、アプリケーションのフォントサイズ及びアイコンは、
図3aに比べて1.3倍に大きくなった。ここで分かるように、大フォントに変換された後には、デスクトップのアプリケーションのグリッドが変更されると共に、アイコンの大きさも変化し、フォントサイズも変化する。また、アイコンに対応する文字列の長さが表示可能な長さより大きい時、大きい部分が隠れても良い。このように、文字が重複表示される現象が発生しない。
【0065】
第二の応用シーン:アドレス帳の文字に対して調整を行う。具体的な記述は、以下のようである。
【0066】
ユーザが選択メニューを通じてアドレス帳の文字を大フォントモードに調整する。携帯電話のシステムがアドレス帳の文字を大フォントモードに調整する命令を受信して、該大フォントモードに対応する第一の拡大係数、例えば1.3をサーチして得る。その後、該第一の拡大係数に基づいてアドレス帳の文字に対して拡大処理を行う。具体的に、アドレス帳のフォントサイズ、内容、レイアウト、ピクチャーの大きさ、ひいてはインタラクションの機能に対して拡大処理を行うことを含んで良い。
図4aは、アドレス帳の文字が普通のフォントであるときの文字の表示状態を示す模式図である。
図4aに示したアプリケーションのフォントサイズ及びピクチャーの大きさがシステムのデフォルトの標準サイズであり、アドレス帳中のレイアウトは、ピクチャー、氏名、表示番号、帰属地を含む。
図4aに示したアプリケーションの文字を1.3倍にする拡大処理を行い、得られた大フォント時の文字の表示状態を
図4bに示す。アドレス帳中のレイアウトは、ピクチャー、氏名、表示番号を含むが、帰属地の情報が隠れた。文字のフォントサイズ及びピクチャーは、
図4aに比べて1.3倍に大きくなった。これによって分かるように、大フォントに変換された後、デスクトップのグリッドが変更されたとともに、アイコンの大きさも変化し、フォントサイズも変化した。
【0067】
ここで、アドレス帳に対して第二の拡大縮小権限を与え、且つ該大フォントモード下での第二の拡大縮小係数が1.4であり、
図4aに示した標準のフォントを1.4倍に拡大した後にも所定のフォントサイズを超えないと判断された場合、
図4bに示したアドレス帳の文字に対して第二の拡大処理を行い、更なる10%の拡大を行う。第二の拡大処理を行った後のアドレス帳の表示状態は、
図4cに示すようになり、アドレス帳中のレイアウトは、ピクチャー、氏名を含むが、表示番号も隠れた。文字のフォントサイズ及びピクチャーの大きさが
図4aに比べて1.4倍に大きくなり、
図4bに比べて更に10%に大きくなった。
【0068】
上記に説明した内容から分かるように、本開示の実施例は、アプリケーションの文字を第一の拡大縮小係数で調整する命令を受信し、前記アプリケーションに対する、前記第一の拡大縮小係数に基づく第二の拡大縮小係数が存在することを確定したとき、前記第二の拡大縮小係数に基づいて前記アプリケーションの文字を調整し、一方、前記アプリケーションに対する、前記第一の拡大縮小係数に基づく第二の拡大縮小係数が存在しないとき、前記第一の拡大縮小係数に基づいて前記アプリケーションの文字を調整する。段階的にアプリケーションの文字に対して柔軟な調整を行い、アプリケーションの文字全てに対して段階的な調整を適応的に行うことができ、アプリケーションの表示インターフェースに適応でき、文字調整後に文字が切り取られまたはスクリーンからはみ出される現象の発生を回避できる。また、アプリケーションの文字を段階的に調整する実現方法は、簡単且つ有効である。
【0069】
本開示の実施例は、同じ発明の構想に基づいて、アプリケーションの文字を調整する装置及び端末を更に提供する。該装置及び端末が問題を解決する原理は、前述のアプリケーションの文字を調整する方法と似ているため、該装置及び端末の実施についてはこの方法の実施を参照すれば良いから、重複箇所の説明を省略する。
【0070】
本開示の実施例に提供されたアプリケーションの文字を調整する装置は、
図5に示すように、アプリケーションの文字を第一の拡大縮小係数で調整する命令を受信する受信モジュール301と、前記アプリケーションに対する、前記第一の拡大縮小係数に基づく第二の拡大縮小係数が存在するか否かを確定する確定モジュール302と、前記アプリケーションに対する、前記第一の拡大縮小係数に基づく第二の拡大縮小係数が存在しないとき、前記第一の拡大縮小係数に基づいて前記アプリケーションの文字を調整する第一の調整モジュール303と、前記アプリケーションに対する、前記第一の拡大縮小係数に基づく第二の拡大縮小係数が存在するとき、前記第二の拡大縮小係数に基づいて前記アプリケーションの文字を調整する第二の調整モジュール304とを、含んで良い。
【0071】
本開示の実施例において、受信モジュール301は、設定されたヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェースによって、アプリケーションの文字を第一の拡大縮小係数で調整する命令を受信する。前記ヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェースは、拡大縮小係数の選択メニュー、選択アイコンまたは選択ボタンである。
【0072】
一つの実施例において、
図6を参照すると、本実施例で提供された確定モジュール302は、前記アプリケーションの拡大縮小権限記述フィールド内の記述情報を読み取る読み取り手段3021と、前記記述情報に基づいて、前記アプリケーションに対する、前記第一の拡大縮小係数に基づく第二の拡大縮小係数が存在するか否かを確定する確定手段3022とを、備える。
【0073】
第一の調整モジュール303は、前記アプリケーションの文字のフォントサイズが所定の閾値に達したか否かを確定する確定手段3031と、前記アプリケーションの文字のフォントサイズが所定の閾値に達していないとき、前記第一の拡大縮小係数に基づいて前記アプリケーションの文字を調整する第一の調整手段3032と、前記アプリケーションの文字のフォントサイズが所定の閾値に達したとき、前記アプリケーションの文字を、システムのデフォルトの文字に調整する第二の調整手段3033とを、備える。
【0074】
第二の調整モジュール304は、前記アプリケーションの文字のフォントサイズが所定の閾値に達したか否かを確定する確定手段3041と、前記アプリケーションの文字のフォントサイズが所定の閾値に達していないとき、前記第二の拡大縮小係数に基づいて前記アプリケーションの文字を調整する第一の調整手段3042と、前記アプリケーションの文字のフォントサイズが所定の閾値に達したとき、前記第一の拡大縮小係数に基づいて前記アプリケーションの文字を調整する第二の調整手段3043とを、備える。
【0075】
本開示の実施例は、本開示の実施例で提供された上記のアプリケーション文字調整の装置を備える端末を更に提供する。該端末は、携帯電話やパームトップコンピューターやipad
(登録商標)等の各種の端末である。
【0076】
本開示の実施例は、アプリケーションの文字を第一の拡大縮小係数で調整する命令を受信し、前記アプリケーションに対する、前記第一の拡大縮小係数に基づく第二の拡大縮小係数が存在することを確定したとき、前記第二の拡大縮小係数に基づいて前記アプリケーションの文字を調整し、前記アプリケーションに対する、前記第一の拡大縮小係数に基づく第二の拡大縮小係数が存在しないとき、前記第一の拡大縮小係数に基づいて前記アプリケーションの文字を調整し、段階的にアプリケーションの文字に対して柔軟な調整を行う。これにより、アプリケーションの文字全てに対して段階的な調整を適応的に行うことができ、アプリケーションの表示インターフェースに適応でき、文字調整後に文字が切り取られまたはスクリーンからはみ出される現象の発生を回避できる。また、アプリケーションの文字を段階的に調整する実現方法は、簡単且つ有効である。
【0077】
以上の実施の形態の記述によれば、当業者にとっては、本開示の実施例が、ハードウェアによって実現できるし、必要かつ汎用的なハードウェアプラットホームをソフトウェアに加える形によっても実現できるのを明確に理解できる。このような理解のもとで、本開示の実施例の技術案は、ソフトウェア製品の形式で体現することが可能である。該ソフトウェア製品は、非揮発性記憶媒体(CD−ROM、USB
(登録商標)フラッシュメモリ、リムーブハードディスク等)に記憶されても良く、コンピューターデバイス(パーソナルコンピューター、サーバまたはネットデバイス等)に本開示の各実施例に記載の方法を実行させるいくつかの指令を含むものである。
【0078】
また、図面は好ましい実施例を示す模式図であり、図面中のモジュール或いはフローが、本開示を実施するのに必須ではないことは、当業者が理解できる。
【0079】
実施例における装置のモジュールは、実施例の記述に従って実施例の装置に配置されても良いし、相応の変化を行い、本実施例とは異なる一つまたは複数の装置に配置されても良いことは、当業者が理解できる。上記の実施例のモジュールは、一つのモジュールに合わさっても良いし、さらに複数のサブモジュールに分けられても良い。
【0080】
上記の本開示の実施例の番号は、ただ説明するためのものであり、実施例の優劣を示すものではない。
【0081】
本開示の実施例に提供された端末文字調整の方法、装置及び端末は、端末のシステムのプラットホームによって文字調整を実行し、端末においてほぼ全ての文字に対して適応的な調整を行うことができ、文字変化後に重複することを回避できる。
【0082】
当業者は、本開示の精神や範囲を逸脱しないように、本開示に対して各種の変更や変形を行うことができる。このように、本開示の範囲を逸脱しない任意の変更・同等の入替・改良などは、すべて本開示の保護範囲に含まれるべきである。