特許第5953863号(P5953863)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5953863位置情報表示制御装置および位置情報表示制御システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5953863
(24)【登録日】2016年6月24日
(45)【発行日】2016年7月20日
(54)【発明の名称】位置情報表示制御装置および位置情報表示制御システム
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/26 20060101AFI20160707BHJP
   G08G 1/005 20060101ALI20160707BHJP
   G06F 21/31 20130101ALI20160707BHJP
   H04W 12/02 20090101ALI20160707BHJP
   H04W 64/00 20090101ALI20160707BHJP
【FI】
   G01C21/26 P
   G01C21/26 B
   G08G1/005
   G06F21/31
   H04W12/02
   H04W64/00 120
【請求項の数】10
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2012-67745(P2012-67745)
(22)【出願日】2012年3月23日
(65)【公開番号】特開2013-200175(P2013-200175A)
(43)【公開日】2013年10月3日
【審査請求日】2015年2月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100124154
【弁理士】
【氏名又は名称】下坂 直樹
(72)【発明者】
【氏名】池内 克尚
【審査官】 田中 純一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−051373(JP,A)
【文献】 特開2002−199433(JP,A)
【文献】 特開2002−354121(JP,A)
【文献】 特開2012−015636(JP,A)
【文献】 特開2009−031888(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/00 − 21/36
G01C 23/00 − 25/00
G08G 1/00 − 99/00
G09B 23/00 − 29/14
G06F 21/00
G06F 21/30 − 21/46
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自端末の位置情報を示す第1の位置情報を取得するGPS機能と、自端末を示す第1の固有コードと、を有する、第1の携帯通信端末と、
自端末を示す第2の固有コードを有する、第2の通信端末と、
前記第1の携帯通信端末および前記第2の通信端末と通信可能な位置情報表示制御装置と、を有する位置情報表示制御システムであって、
前記第1の携帯通信端末は、前記第2の通信端末に対する前記第1の位置情報の公開期間である公開条件を前記位置情報表示制御装置に送信した後、所定の周期で前記第1の位置情報を取得して前記位置情報表示制御装置に送信し、
前記第2の通信端末は、前記位置情報表示制御装置に対し、前記第1の位置情報の公開要求を送信し、
前記位置情報表示制御装置は、前記第1の携帯通信端末から受信した前記公開条件と、前記第1の位置情報と、を前記第1の固有コードと関連付けて、格納し、前記第2の通信端末から受信した前記公開要求に対し、前記公開条件により、前記第2の通信端末に対する前記第1の位置情報の公開を判断し、公開可能と判断できれば、前記第2の通信端末に対し、前記第1の位置情報を公開する、
ことを特徴とする位置情報表示制御システム。
【請求項2】
前記公開条件は、前記第1の固有コードと、前記第2の固有コードと、開始日時と終了日時からなる前記公開期間と、を含み、
前記公開要求は、前記第1の固有コードと、前記第2の固有コードと、を含み、
前記第1の固有コードに対する前記公開期間は、前記第2の固有コードと関連付いている
ことを特徴とする請求項1に記載の位置情報表示制御システム。
【請求項3】
前記公開条件は、前記第1の固有コードと、前記第1の固有コードにおいて一意である公開パスワードと、開始日時と終了日時からなる前記公開期間と、を含み、
前記公開要求は、前記第1の固有コードと、前記公開パスワードと、を含み、
前記第1の固有コードに対する前記公開期間は、前記公開パスワードと関連付いていることを特徴とする請求項1に記載の位置情報表示制御システム。
【請求項4】
前記公開パスワードは、前記第1の端末の利用者が設定する、
ことを特徴とする請求項3に記載の位置情報表示制御システム。
【請求項5】
前記公開パスワードは、
前記位置情報表示制御装置が、前記第1の携帯通信端末から受信した前記第1の固有コードに対する前記公開期間に対して付与する、
ことを特徴とする請求項3に記載の位置情報表示制御システム。
【請求項6】
前記公開条件は、前記第1の固有コードと、前記第2の固有コードと、前記公開パスワードと、前記公開期間と、を含み、
前記公開要求は、前記第1の固有コードと、前記第2の固有コードもしくは前記公開パスワードと、を含み、
前記第1の固有コードに対する前記公開期間は、前記第2の固有コードもしくは前記公開パスワードと関連付いている
ことを特徴とする請求項乃至請求項5のいずれかに記載の位置情報表示制御システム。
【請求項7】
前記第1の携帯通信端末は、前記公開条件とともに、前記公開期間に対する前記第1の位置情報の保管指示と、保管指示した前記第1の位置情報に対する保管期限と、を前記位置情報表示制御装置に送信し、
前記位置情報表示制御装置は、前記第1の携帯通信端末から受信した前記公開条件と、前記保管指示と、前記保管期限と、を格納し、
格納している前記保管期限が経過すると、保管している前記第1の位置情報を破棄することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の位置情報表示制御システム。
【請求項8】
前記第1の固有コード、もしくは前記第2の固有コード、もしくはその両方が電話番号である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の位置情報表示制御システム。
【請求項9】
前記第2の通信端末に対する前記第1の位置情報の公開が、
少なくとも1つの前記第1の位置情報が地図上にマッピングされた、マッピング位置情報である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の位置情報表示制御システム。
【請求項10】
前記第2の通信端末は、自端末の位置情報を示す第2の位置情報を取得するGPS機能を有し、
前記第1の位置情報の公開要求とともに、前記第2の位置情報を前記位置情報表示制御装置に送信し、
前記第2の通信端末に対する前記第1の位置情報の公開が、少なくとも1つの前記第1の位置情報と、前記第2の位置情報と、が地図上にマッピングされた、マッピング位置情報である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の位置情報表示制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置情報表示制御システムに関し、特にGPSを利用した位置情報表示において、表示条件を制限する手段に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯端末装置のGPS(Global Positioning System)機能により、携帯端末装置の位置情報を検出し、検出した位置情報を利用した多様な提案がなされている。
【0003】
携帯端末装置の位置情報表示システムとしては、下記の特許文献1、特許文献2がある。
【0004】
特許文献1は、携帯端末装置のGPS機能やカメラ機能を利用して、グループで行動する時などにグループのメンバが所有する携帯端末装置の位置を、互いに視覚的に確認する携帯端末装置および位置情報表示システムである。
【0005】
特許文献2は、グループ間で相手方の位置を確認可能なナビゲーションシステムにおけるグループの位置を表示させる携帯端末装置および位置情報表示システムである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平08−005394号公報
【特許文献2】特開2000−331284号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、これらのシステムは、GPS機能を利用しているために、地図上で比較的詳細な位置が把握でき、GPS機能を有効にすると、意図しないで、これらのシステムを利用したことのある他者に位置情報を知られてしまうというプライバシー上の問題があった。
【0008】
そこで、これらを鑑み、本発明は、位置情報を提供する者が、自身の位置情報を公開する条件を自身で管理し、自身でプライバシーを配慮した位置情報を提供できる、位置情報表示制御装置および位置情報表示制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の位置情報表示制御装置および位置情報表示制御システムは、自端末の位置情報を示す第1の位置情報を取得するGPS機能と、自端末を示す第1の固有コードと、を有する、第1の携帯通信端末と、自端末を示す第2の固有コードを有する、第2の通信端末と、前記第1の携帯通信端末および前記第2の通信端末と通信可能な位置情報表示制御装置と、を有する位置情報表示制御システムであって、前記第1の携帯通信端末は、前記第2の通信端末に対する前記第1の位置情報の公開期間である公開条件と、前記第1の位置情報と、を前記位置情報表示制御装置に送信し、前記第2の通信端末は、前記位置情報表示制御装置に対し、前記第1の位置情報の公開要求を送信し、前記位置情報表示制御装置は、前記第1の携帯通信端末から受信した前記公開条件と、前記第1の位置情報と、を前記第1の固有コードと関連付けて、格納し、前記第2の通信端末から受信した前記公開要求に対し、前記公開条件により、前記第2の通信端末に対する前記第1の位置情報の公開を判断し、公開可能と判断できれば、前記第2の通信端末に対し、前記第1の位置情報を公開することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、位置情報を提供する者が、自身の位置情報を公開する条件を自身で管理し、自身でプライバシーを配慮した位置情報を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態を示すシステム構成図である。
図2】GPS端末10の機能構成図である。
図3】位置情報表示制御装置100の機能構成図である。
図4】公開条件および送信間隔の設定に関するフロー図である。
図5】GPS端末10の設定画面の一例である。
図6】公開情報DB111に格納されている公開条件の一例である。
図7】公開情報DB111に格納されている公開条件の一例である。
図8】位置情報の授受に関するフロー図である。
図9】位置情報DB112に格納している位置情報の一例である。
図10】位置情報の表示に関するフロー図である。
図11】利用端末50の入力画面の一例である。
図12】位置情報の破棄処理に関するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の第1の実施形態について、図を参照して説明する。
【0013】
図1は本発明の実施形態である位置情報表示制御システムを示すシステム構成図である。
【0014】
位置情報表示制御システムは、少なくとも、測位電波を発信している複数のGPS衛星20と、複数のGPS衛星20からの測位電波を受信し、端末の位置情報を算出するGPS機能を有する、複数の携帯通信端末(以下、GPS端末と記述)10と、GPS端末10の位置情報(以下、提供者位置情報と記述)を利用する利用端末50と、複数の提供者位置情報を格納し、後述する公開条件により、当該の提供者位置情報の公開範囲を制御する位置情報表示制御装置(以下、表示制御装置と記述)100と、これらを結ぶ公衆回線網30と、で構成されている。
【0015】
公開条件は、少なくとも、位置情報を公開する対象を制限する公開対象制限と、位置情報を公開する公開期間と、公開期間における位置情報の保管の有無と、保管する場合の位置情報の保管期限と、で構成される。
【0016】
図2はGPS端末10の機能構成図である。
【0017】
GPS端末10は、少なくとも、複数のGPS衛星からの測位電波を受信して端末の位置を算出する位置算出部1と、データなどを送受信する送受信部2と、ソフトウエアおよび設定条件などを格納する記憶部3と、文字や画像などを表示する表示部4と、テンキーや実行ボタン、タッチパネルなど、で構成される入力部5と、時刻管理を行う時計6と、で構成される。なお、記憶部3には、少なくとも、電子メールと、本システムと、のソフトウエアが格納されている。
【0018】
利用端末50は、表示制御装置100とデータの送受信が行える機能を有する、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)、パソコンなどである。
【0019】
図3は表示制御装置100の機能構成図である。
【0020】
表示制御装置100は、少なくとも、データの送受信を行う送受信部101と、受信したデータと、各DB(データベース)内に格納してあるデータと、の照合などを行う照合部102と、GPS端末10の公開条件などを格納する公開情報DB111と、GPS端末10から受信した提供者位置情報などを格納する位置情報DB112と、緯度、経度などの位置情報を有する地図情報を格納している地図情報DB113と、位置情報DB112の位置情報を、地図情報DB113の地図上に位置決めするマッピング部103と、で構成される。
【0021】
本発明の実施形態である位置情報表示システムの動作を説明する。
【0022】
GPS端末10は、入力された公開条件を、表示制御装置100に送信するとともに、送信間隔を記憶部3に格納する。表示制御装置100は、公開条件を受信し、受信した公開条件を公開情報DB111に格納する。送信間隔で設定された送信時間になると、GPS端末10は、GPS端末10の電話番号(以下、提供者電話番号と記述)とともに提供者位置情報を、表示制御装置100に送信し、表示制御装置100は受信した提供者電話番号と、提供者位置情報と、を位置情報DB112に格納する。利用端末50は、表示項目と、表示対象と、で構成される検索対象を、表示制御装置100に送信する。表示制御装置100は、受信した検索対象と、公開情報DB111に格納している公開条件と、を確認し、確認できると、受信した検索対象と、位置情報DB112に格納している位置情報と、を確認し、該当する提供者位置情報を地図情報DB113の地図データ上にマッピングし、マッピング位置情報を生成する。表示制御装置100はマッピング位置情報を利用端末50に送信し、利用端末50は受信したマッピング位置情報を画面に表示させる。そして、表示制御装置100は、公開情報DB111に格納している保管期限が経過すると、位置情報DB112に格納している当該の提供者位置情報を破棄する。
【0023】
公開条件および送信間隔の設定について説明する。
【0024】
図4は、GPS端末10の公開条件および送信間隔の設定に関するフロー図である。
【0025】
図5は、GPS端末10の設定画面の一例である。
【0026】
GPS端末10は、例えば、公開条件設定ボタンを押すなどの入力部5のキー操作により、表示部4に、図5のような設定画面を表示させる(ステップS101)。
【0027】
GPS端末10は、例えば、テンキー、十字キー、実行キーを押すなどの入力部5のキー操作により入力された公開条件を、送受信部2を介して表示制御装置100に送信するとともに、GPS端末10は、表示制御装置100に提供者位置情報を送信する送信間隔を記憶部3に格納させる(ステップS102)。
【0028】
表示制御装置100は、送受信部101を介して受信した公開条件を公開情報DB111に格納する(ステップS201)。
【0029】
表示制御装置100は、受信した公開条件に含まれる公開対象制限を確認する(ステップS202)。
【0030】
利用端末50の電話番号が選択されていれば、表示制御装置100は、格納した公開条件を、送受信部101を介してGPS端末10に送信し、GPS端末10は、送受信部2を介して受信した公開条件を表示部4に表示させる。(ステップS103)
公開PW(パスワード)が選択されていれば、表示制御装置100は、格納した当該の公開条件に固有の公開PWを付与し(ステップS203)、格納した公開条件を、送受信部101を介してGPS端末10に送信する(ステップS204)。ここで、公開PWは、GPS端末10を利用する者によって入力され、GPS端末10が表示制御装置100に送信するとしてもよい。
【0031】
GPS端末10は、送受信部2を介して受信した公開条件を、表示部4に表示させるとともに、公開PWの電子メール送信の選択を表示させる(ステップS104)。
【0032】
電子メール送信が選択されれば、GPS端末10は、電子メールのソフトウエアを起動させ、表示部4に電子メールの送信画面を表示させ、電子メールを送信させる(ステップS105)。
【0033】
図6図7は、公開情報DB111に格納されている公開条件の一例である。
【0034】
図6は、公開PWに対する公開条件の一例であり、公開PW毎に異なる公開条件を格納している。
【0035】
図7は、利用端末50の電話番号に対する公開条件の一例であり、利用端末50の電話番号毎に異なる公開条件を格納している。
【0036】
図6図7のように、公開対象制限によりデータベースを分けてもよいし、1つにまとめてもよい。
【0037】
GPS端末10は、例えば、終了ボタンを押すなどの入力部5のキー操作により、公開条件の表示を終了させる(ステップS106)。
【0038】
表示制御装置100における提供者位置情報の取得について説明する。
【0039】
図8は、GPS端末10と、表示制御装置100と、における提供者位置情報の授受に関するフロー図である。
【0040】
GPS端末10は、記憶部3に格納している送信間隔を確認し(ステップS301)、送信間隔における送信日時になると、提供者電話番号とともに、位置算出部1にて取得した提供者位置情報を、送受信部2を介して、表示制御装置100に送信する(ステップS302)。
【0041】
表示制御装置100は、送受信部101を介して受信した提供者電話番号と、提供者位置情報と、を位置情報DB112に格納するとともに、当該提供者位置情報に受信日時を付与する(ステップS401)。
【0042】
表示制御装置100は、受信した提供者電話番号および付与した受信日時と、公開情報DB111に格納している当該提供者電話番号の公開期間と、を確認する(ステップS402)。
【0043】
公開期間内であれば、表示制御装置100は、保管期限の有無を確認する(ステップS403)。
【0044】
保管期限が格納されていれば、表示制御装置100は、当該提供者位置情報に対し、保管対象であることを示す保管コードを付与する(ステップS404)。
【0045】
保管対象外であれば、表示制御装置100は、当該の提供者電話番号に対する次の提供者位置情報を格納するまで、位置情報DB112に一時的に格納する(ステップS405)。
【0046】
図9は、位置情報DB112に格納している位置情報の一例であり、保管コードの”1”が保管対象であることを示す。
【0047】
利用端末50での提供者位置情報の表示について説明する。
【0048】
図10は、利用端末50と、表示制御装置100と、における提供者位置情報の表示に関するフロー図である。
【0049】
図11は、利用端末50の入力画面の一例である。
【0050】
利用端末50は、例えば、検索対象の入力ボタンを押すなどの入力部5のキー操作により、表示部4に、図11のような入力画面を表示させ(ステップS501)、例えば、送信ボタンを押すなどの入力部5のキー操作により、表示制御装置100に検索対象を送信する(ステップS503)。
【0051】
このとき、利用端末50がGPS機能付きであれば、GPS機能により自端末の位置情報(以下、利用者位置情報と記述)を取得し(ステップS502)、利用端末50は、検索対象とともに、利用者位置情報を表示制御装置100に送信する。
【0052】
また、利用端末50が携帯電話であれば、利用端末50は、検索対象とともに、利用端末50の電話番号(以下、利用者電話番号と記述)を表示制御装置100に送信する。
【0053】
また、利用端末50がGPS機能付き携帯電話であれば、利用端末50は、検索対象とともに、提供者位置情報と利用者電話番号との両方を表示制御装置100に送信する。
【0054】
表示制御装置100は、送受信部101を介して検索対象を受信する(ステップS601)。このとき、検索対象とともに利用者位置情報を受信していれば、表示制御装置100は、利用者位置情報をマッピング部104に一時的に格納する。
【0055】
表示制御装置100は、利用者電話番号を受信していれば、受信した提供者電話番号および利用者電話番号と、公開情報DB111に格納している提供者電話番号および利用者電話番号と、を照合する(ステップS602(a))。利用者電話番号を受信していなければ、表示制御装置100は、受信した提供者電話番号および公開PWと、公開情報DB111に格納している提供者電話番号および公開PWと、を照合する(ステップS602(b))。
【0056】
照合できなければ、表示制御装置100は、例えば、照合できない理由を示すエラーコードを送信する、などのエラー処理をし(ステップE61)、利用端末50にエラーを表示させる(ステップE51)。
【0057】
照合できれば、表示制御装置100は、受信した表示項目および提供者電話番号と、位置情報DB112に格納している提供者位置情報と、を確認する(ステップS603)。ここで、表示項目において、最新位置が選択されていれば、表示制御装置100は、一時的に格納している提供者位置情報を確認し、行動履歴が選択されていれば、表示制御装置100は、保管対象として格納している提供者位置情報を確認する。
【0058】
該当する提供者位置情報があれば、表示制御装置100は、地図情報DB113に格納している地図上に前述の提供者位置情報をマッピングさせて、マッピング位置情報を生成する(ステップS604)。ここで、ステップS601において、利用者位置情報を一時的に格納していれば、表示制御装置100は、前述の提供者位置情報とともに、利用者位置情報を地図上にマッピングさせたマッピング位置情報を生成する。
【0059】
格納している提供者位置情報がなければ、表示制御装置100は、例えば、提供者位置情報がないことを示すエラーコードを送信する、などのエラー処理をし(ステップE61)、利用端末50にエラーを表示させる(ステップE51)。
【0060】
マッピング位置情報の生成を完了させると、表示制御装置100は、マッピング位置情報を、送受信部101を介して利用端末50に送信する(ステップS605)。
【0061】
表示制御装置100は、予め、設定された送信間隔で、提供者位置情報を確認し(ステップS606)、新たな提供者位置情報を受信していれば、表示制御装置100は、公開情報DB111に格納している公開期間を確認する(ステップS607)。
公開期間内であれば、ステップS604に戻り、新たな提供者位置情報をマッピングさせた新マッピング位置情報を生成し、送受信部101を介して利用端末50に送信する。
【0062】
利用端末50は、マッピング位置情報を受信し、受信したマッピング位置情報を表示部4に表示させる(ステップS504)。
【0063】
利用端末50は、例えば、終了ボタンを押すなどの入力部5のキー操作により、マッピング位置情報の表示を終了させる(ステップS505)。
【0064】
保管データの破棄について説明する。
【0065】
図12は、格納している提供者位置情報の破棄に関するフロー図である。
【0066】
表示制御装置100は、予め設定された確認間隔に従い、公開情報DB111に格納している保管期限を確認し(ステップS701)、保管期限が経過していれば、表示制御装置100は、公開情報DB111に格納している提供者電話番号毎の公開条件において、重複している公開期間を確認する(S702)。重複していれば、表示制御装置100は、重複しない公開期間を算出し(ステップS703)、位置情報DB112に格納している該当の提供者位置情報を破棄する(ステップS704)。重複していなければ、表示制御装置100は、位置情報DB112に格納している該当の提供者位置情報を破棄する。
【0067】
以上のように、位置情報を提供する者が、自身の位置情報に関する、公開対象制限と、公開期間と、保管期限と、を自身で設定することができ、位置情報を提供する者が、自身の位置情報を公開する条件を、自身で管理することができる。
【0068】
したがって、位置情報を提供する者が、自身の位置情報を公開する条件を自身で管理し、自身でプライバシーに配慮した位置情報を提供することができる。
【0069】
これまで、GPS端末10と、利用端末50と、を電話番号を利用して特定したが、GPS端末10と、利用端末50と、が一意に特定できればよいので、電話番号の代わりに、例えば、ユーザコードなどの、固有のコードを、各々の端末に格納して、本システムを構成してもよい。
【0070】
本システムは、位置情報を利用した多様なシステムに利用が可能で、容易にプライバシーに配慮したシステムとすることができる。例えば、ステップS604に、ナビゲーションシステムのフローを組み込めば、プライバシーを配慮したナビゲーションシステムとすることができる。
【符号の説明】
【0071】
1 位置算出部
2、101 送受信部
3 記憶部
4 表示部
5 入力部
6 時計
10、10’ GPS端末
20、20’ GPS衛星
30 公衆回線網
50 利用端末
100 位置情報表示制御装置
102 照合部
103 マッピング部
111 公開情報DB
112 位置情報DB
113 地図情報DB
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12