(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5954256
(24)【登録日】2016年6月24日
(45)【発行日】2016年7月20日
(54)【発明の名称】制御方法
(51)【国際特許分類】
H02M 3/28 20060101AFI20160707BHJP
【FI】
H02M3/28 H
H02M3/28 P
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-106704(P2013-106704)
(22)【出願日】2013年5月21日
(65)【公開番号】特開2014-230340(P2014-230340A)
(43)【公開日】2014年12月8日
【審査請求日】2015年8月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】吉田 恒平
【審査官】
高野 誠治
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−252974(JP,A)
【文献】
特開2010−259280(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 3/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチング素子を備える絶縁型DC−DCコンバータの制御方法において、
前記絶縁型DC−DCコンバータの出力電流と目標電流との差分がゼロになるように、比例制御と積分制御を行うことにより、前記出力電流を制御するPI制御から、今回の制御周期の前記出力電流から次回の制御周期の目標電流までの前記出力電流の変化を用いて、前記スイッチング素子の制御信号のデューティ比を調整することにより、次回の制御周期の前記出力電流を制御するピーク電流制御に切り替える際、前記PI制御で求められた前記制御信号のデューティ比と前記ピーク電流制御で求められる前記制御信号のデューティ比との差分を、前記ピーク電流制御で求められる前記制御信号のデューティ比に加算し、その加算後のデューティ比の制御信号により、前記スイッチング素子を制御する、
または、
前記ピーク電流制御から前記PI制御に切り替える際、PI制御で設定される今回の制御周期の目標電流を、前記ピーク電流制御で制御された前回の制御周期の出力電流に置き換え、その置き換え後の目標電流を用いて、前記スイッチング素子を制御する
ことを特徴とする制御方法。
【請求項2】
複数のスイッチング素子を備え、それらスイッチング素子がそれぞれオン、オフすることにより、入力される直流電力を交流電力に変換するフルブリッジ回路と、
前記フルブリッジ回路により変換された交流電力を1次コイルから2次コイルに伝えるトランスと、
前記トランスの2次コイルに伝わった交流電力を整流する整流回路と、
前記整流回路により整流された電力を平滑する平滑回路と、
前記平滑回路から出力される電流を検出する電流検出部と、
前記電流検出部から出力される電流を用いて、前記複数のスイッチング素子のオン、オフを制御する制御信号を出力する制御回路と、
を備え、
前記制御回路は、前記平滑回路の出力電流と目標電流との差分がゼロになるように、比例御と積分制御を行うことにより、前記出力電流を制御するPI制御から、今回の制御周期の前記出力電流から次回の制御周期の目標電流までの前記出力電流の変化を用いて、前記制御信号のデューティ比を調整することにより、次回の制御周期の前記出力電流を制御するピーク電流制御に切り替える際、前記PI制御で求められた前記制御信号のデューティ比と前記ピーク電流制御で求められる前記制御信号のデューティ比との差分を、前記ピーク電流制御で求められる前記制御信号のデューティ比に加算する、
または、
前記ピーク電流制御から前記PI制御に切り替える際、前記PI制御で設定される今回の制御周期の目標電流を、前記ピーク電流制御で制御された前回の制御周期の出力電流に置き換える
ことを特徴とする絶縁型DC−DCコンバータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つの制御の切り替え制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スイッチング素子を備える絶縁型DC−DCコンバータの制御として様々なものがある。例えば、ピーク電流制御は、今回の制御周期の出力電流から次回の制御周期の目標の出力電流(目標電流)までの出力電流の変化を用いて、スイッチング素子の制御信号のデューティ比を調整することにより、次回の制御周期の出力電流を制御するものであり、ロバスト性を高めることができる。
【0003】
しかしながら、ピーク電流制御では、目標電流が小さくなり出力電流がゼロになる期間を含んで変動する不連続モードになると、出力電流の変化を正しく求めることができなくなり応答性が低くなるため、出力電流を目標電流に追従させることが困難になってしまう。
【0004】
また、スイッチング素子を備える絶縁型DC−DCコンバータの制御としてPI制御がある。PI制御は、出力電流と目標電流との差分がゼロになるように、比例制御と積分制御を行うことにより、出力電流を制御するものであり、不連続モードになっても出力電流を目標電流に追従させることができる。
【0005】
しかしながら、PI制御は、ロバスト性が低いため、負荷や入力電力の変動の影響により出力電流のリプルが大きくなるおそれがある。
そこで、通常はロバスト性が高いピーク電流制御を行い、目標電流が小さくなったときに応答性が高いPI制御に切り替え、目標電流が元の大きさに戻ったときにPI制御からピーク電流制御に切り替えることが考えられる。
【0006】
しかしながら、ピーク電流制御では出力電流が目標電流に一定の誤差をもって追従し、PI制御では出力電流が目標電流に一致して追従するため、ピーク電流制御がPI制御に切り替わる際やPI制御がピーク電流制御に切り替わる際、出力電流が変動してしまう。
【0007】
なお、スイッチング素子を備え、昇圧リアクトルに流れる電流の電流モードを連続モード、臨界モード及び不連続モードの何れかに切換る制御の関連技術として、例えば、特許文献1に記載される技術もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】国際公開第WO2010/023978A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明では、スイッチング素子を備える絶縁型DC−DCコンバータの制御として、ピーク電流制御からPI制御に切り替える際に出力電流が変動することを抑える、または、PI制御からピーク電流制御に切り替える際に出力電流が変動することを抑えることが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本実施形態の制御方法は、スイッチング素子を備える絶縁型DC−DCコンバータの制御方法であって、前記絶縁型DC−DCコンバータの出力電流と目標電流との差分がゼロになるように、比例制御と積分制御を行うことにより、前記出力電流を制御するPI制御から、今回の制御周期の前記出力電流から次回の制御周期の目標電流までの前記出力電流の変化を用いて、前記スイッチング素子の制御信号のデューティ比を調整することにより、次回の制御周期の前記出力電流を制御するピーク電流制御に切り替える際、前記PI制御で求められた前記制御信号のデューティ比と前記ピーク電流制御で求められる前記制御信号のデューティ比との差分を、前記ピーク電流制御で求められる前記制御信号のデューティ比に加算し、その加算後のデューティ比の制御信号により、前記スイッチング素子を制御する、または、前記ピーク電流制御から前記PI制御に切り替える際、PI制御で設定される今回の制御周期の目標電流を、前記ピーク電流制御で制御された前回の制御周期の出力電流に置き換え、その置き換え後の目標電流を用いて、前記スイッチング素子を制御する。
【0011】
これにより、第1の制御から第2の制御に切り替える際に、制御結果の変動を抑えることができる。そのため、スイッチング素子を備える絶縁型DC−DCコンバータの制御としてピーク電流制御からPI制御に切り替える際やPI制御からピーク電流制御に切り替える際に出力電流が変動することを抑えることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、スイッチング素子を備える絶縁型DC−DCコンバータの制御としてピーク電流制御からPI制御に切り替える際やPI制御からピーク電流制御に切り替える際に出力電流が変動することを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本実施形態の絶縁型DC−DCコンバータを示す図である。
【
図2】制御回路の動作を示すフローチャートである。
【
図3】制御切替時の出力電流の一例を示す図である。
【
図4】制御切替時の出力電流の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、本実施形態の絶縁型DC−DCコンバータを示す図である。
図1に示す絶縁型DC−DCコンバータ1は、例えば、車載バッテリを充電するための充電器であって、外部から入力される目標電流に応じた出力電流を車載バッテリに供給する。また、絶縁型DC−DCコンバータ1は、コンデンサ2と、スイッチング素子3〜6と、トランス7と、整流回路8と、平滑回路9と、制御回路10と、電圧検出部11、12と、電流検出部13とを備える。なお、スイッチング素子3〜6は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)に限らず、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やバイポーラトランジスタなどでもよい。
【0015】
整流回路8は、ダイオード14〜17を備える。なお、整流回路8の回路構成は特に限定されない。
平滑回路9は、インダクタ18と、コンデンサ19とを備える。
【0016】
コンデンサ2は、絶縁型DC−DCコンバータ1の入力段に設けられている。スイッチング素子3、4は互いに直列接続されるとともにコンデンサ2に並列接続されている。スイッチング素子5、6は互いに直列接続されるとともにスイッチング素子3、4に並列接続されている。トランス7の1次コイルの一方端はスイッチング素子5、6の接続点に接続され、トランス7の1次コイルの他方端はスイッチング素子3、4の接続点に接続されている。コンデンサ2及びスイッチング素子4、6は、絶縁型DC−DCコンバータ1の1次側グランドに接続されている。ダイオード14のカソード端子はインダクタ18の一方端及びダイオード16のカソード端子に接続され、ダイオード14のアノード端子はトランス7の2次コイルの一方端及びダイオード15のカソード端子に接続されている。ダイオード16のアノード端子はトランス7の2次コイルの他方端及びダイオード17のカソード端子に接続されている。ダイオード15、17のアノード端子はそれぞれ絶縁型DC−DCコンバータ1の2次側グランドに接続されている。コンデンサ19は絶縁型DC−DCコンバータ1の出力段に設けられている。インダクタ18の他方端はコンデンサ19の一方端に接続されている。コンデンサ19の他方端は絶縁型DC−DCコンバータ1の2次側グランドに接続されている。
【0017】
制御信号S1〜S4によってスイッチング素子3、6とスイッチング素子4、5とが交互にオン、オフすることにより、入力電力が交流電力に変換されてトランス7の1次コイルから2次コイルに伝わる。そして、2次コイルに伝わった交流電力は整流回路8により整流された後、平滑回路9により平滑されて出力される。
【0018】
電圧検出部11はトランス7の2次コイル側へ入力される電圧(インダクタ18にかかる電圧)Vinを検出し、電圧検出部12は絶縁型DC−DCコンバータ1の出力電圧Voutを検出する。なお、電圧検出部11、12は、例えば、電圧計とする。
【0019】
電流検出部13は、絶縁型DC−DCコンバータ1の出力電流(インダクタ18に流れる電流)ILを検出する。なお、電流検出部13は、例えば、電流計とする。
制御回路10は、入力電圧Vin、出力電圧Vout、及び出力電流ILを用いて、ピーク電流制御(PCMC:peak current mode control)やPI(P:Proportional、I:Integral)制御を行う。また、制御回路10は、ピーク電流制御やPI制御を行うことによって制御信号S1〜S4のそれぞれのデューティ比を調整し出力電流ILを制御する。例えば、制御回路10は、ピーク電流制御時、D1=1/Vin{L×(Itgt−IL)/m×T+2×Vout}−D0を計算することにより、次回の制御周期における制御信号S1〜S4のデューティ比D1を求める。なお、Lはインダクタ18のインダクタンス値を示し、Itgtは次回の制御周期の目標電流を示し、mは制御周期を示し、Tはスイッチング周期を示し、D0は今回の制御周期における制御信号S1〜S4のデューティ比を示している。また、例えば、制御回路10は、PI制御時、D1=Kp×ΔIL+Ki×ΣΔILを計算することにより、次回の制御周期における制御信号S1〜S4のデューティ比D1を求める。なお、ΔILは今回の制御周期の目標電流Itgtと出力電流ILとの差分を示し、Kpは比例制御項の係数を示し、Kiは積分制御項の係数を示している。また、制御回路10は、例えば、目標電流Itgtが大きく出力電流ILがゼロよりも大きい値で変動する連続モードのときにピーク電流制御を行い、目標電流Itgtが小さく出力電流ILがゼロになる期間を含んで変動する不連続モードのときにPI制御を行う。また、制御回路10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU、プログラマブルなデバイス(FPGA(Field Programmable Gate Array)、PLD(Programmable Logic Device)などに構成され、不図示の記憶部に記憶されているプログラムをCPU、プログラマブルなデバイス、又はPLDなどが読み出して実行することにより、制御回路10の動作が実現される。
【0020】
図2は、制御回路10の動作を示すフローチャートである。
まず、制御回路10は、充電開始の指示が入力されると(S11:Yes)、PI制御を行うか否かを判断する(S12)。例えば、制御回路10は、出力電流ILが閾値以下である場合、PI制御を行うと判断し、出力電流が閾値よりも大きい場合、ピーク電流制御を行うと判断する。
【0021】
次に、制御回路10は、PI制御を行うと判断すると(S12:Yes)、充電終了の指示が入力されるか(S14:Yes)、又は、ピーク電流制御に切り替えると判断するまで(S15:Yes)、PI制御を継続して行う(S13〜S15)。例えば、制御回路10は、出力電流ILが閾値よりも大きい場合、PI制御からピーク電流制御に切り替えると判断する。
【0022】
次に、制御回路10は、ピーク電流制御に切り替えると判断すると(S15:Yes)、PI制御で求められた今回の制御周期のデューティ比D0(現在の操作量)とピーク電流制御で求められる次回の制御周期のデューティ比D1(次回の操作量)との差分を求め、その差分をピーク電流制御で求められる次回の制御周期のデューティ比D1に加算して(S16)、ピーク電流制御を行う(S17)。ピーク電流制御では出力電流ILが目標電流Itgtと一定の誤差をもって追従するように、制御信号S1〜S4のデューティ比D1が制御される。そのため、
図3(a)に示すように、目標電流Itgtが徐々に大きくなる場合において、単に、PI制御からピーク電流制御に切り替えると、PI制御によって目標電流Itgtに一致して追従していた出力電流ILがピーク電流制御によって一定の誤差分急激に下がり、出力電流ILが変動してしまう。そこで、本実施形態の絶縁型DC−DCコンバータ1では、PI制御で求められた今回の制御周期のデューティ比D0とピーク電流制御で求められる次回の制御周期のデューティ比D1との差分を求め、その差分をピーク電流制御で求められる次回の制御周期のデューティ比D1に加算することによって、制御切り替え時にデューティ比が小さくなる分、それ以降のピーク電流制御においてデューティ比に下駄を履かせている。これにより、
図3(b)に示すように、PI制御からピーク電流制御への切り替え時に、出力電流ILが急激に下がらず、出力電流ILの変動を抑えることができる。
【0023】
次に、制御回路10は、充電終了の指示が入力されるか(S18:Yes)、又は、PI制御に切り替えると判断するまで(S19:Yes)、ピーク電流制御を継続して行う(S16〜S19)。なお、最初に、PI制御からピーク電流制御に切り替えた際に求めたデューティ比D0とデューティ比D1との差分は、それ以降のPI制御からピーク電流制御への切り替え時に使用してもよい。また、ピーク電流制御が継続して行われる場合、デューティ比D0とデューティ比D1との差分を一定値ずつ小さくすることにより、目標電流Itgtによって得られる本来の出力電流IL(
図3(b)に示す点線)に徐々に近づけるようにしてもよい。
【0024】
また、制御回路10は、充電開始の指示の入力後(S12)、ピーク電流制御を行うと判断すると(S12:No)、充電終了の指示が入力されるか(S21:Yes)、又は、PI制御に切り替えると判断するまで(S22:Yes)、ピーク電流制御を継続して行う(S20〜S22)。例えば、制御回路10は、出力電流ILが閾値以下である場合、ピーク電流制御からPI制御に切り替えると判断する。
【0025】
次に、制御回路10は、PI制御に切り替えると判断すると(S22:Yes)、PI制御で設定される今回の制御周期の目標電流Itgtを、ピーク電流制御で制御された前回の制御周期の出力電流ILに置き換えて(S23)、PI制御を行う(S24)。上述したように、ピーク電流制御では出力電流ILが目標電流Itgtと一定の誤差をもって追従するように、制御信号S1〜S4のデューティ比D1が制御される。そのため、
図4(a)に示すように、目標電流Itgtが徐々に小さくなる場合において、単に、ピーク電流制御からPI制御に切り替えると、ピーク電流制御によって目標電流Itgtに一定の誤差をもって追従していた出力電流ILがPI制御によって目標電流Itgtと急に一致するようになるため、出力電流ILが急激に上がり、出力電流ILが変動してしまう。そこで、本実施形態の絶縁型DC−DCコンバータ1では、PI制御で設定される今回の制御周期の目標電流Itgtを、ピーク電流制御で制御された前回の制御周期の出力電流ILに置き換えている。これにより、
図4(b)に示すように、ピーク電流制御からPI制御への切り替え時に、出力電流ILが急激に上がらず出力電流ILの変動を抑えることができる。
【0026】
次に、制御回路10は、充電終了の指示が入力されるか(S25:Yes)、又はピーク電流制御に切り替えると判断するまで(S26:Yes)、PI制御を継続して行う(S24〜S26)。
【0027】
また、制御回路10は、PI制御に切り替えると判断すると(S19:Yes)、S23〜S26を実行する。
また、制御回路10は、ピーク電流制御に切り替えると判断すると(S26:Yes)、S16〜S19を実行する。
【0028】
このように、本実施形態の絶縁型DC−DCコンバータ1は、PI制御からピーク電流制御に切り替える際やピーク電流制御からPI制御に切り替える際、出力電流ILの変動を抑えることができる。すなわち、第1の制御から第2の制御に切り替える際に、制御結果の変動を抑えることができる。
【0029】
また、本実施形態の絶縁型DC−DCコンバータ1は、出力電流ILの変動を抑えることができるため、車載バッテリの充電器として機能させる場合、バッテリ側に設けられる電流センサの値を安定させることができる。
【0030】
また、本実施形態の絶縁型DC−DCコンバータ1は、出力電流ILの変動を抑えることができるため、インダクタンス値Lが小さいインダクタ18を採用することができ、小型化することができる。
【0031】
なお、上記実施形態では、連続モードのときにピーク電流制御を行い、不連続モードのときにPI制御を行う構成であるが、出力電流ILがゼロを最小値として変動する臨界モードのときにピーク電流制御又はPI制御を行うように構成してもよい。
【符号の説明】
【0032】
1 絶縁型DC−DCコンバータ
2 コンデンサ
3〜6 スイッチング素子
7 トランス
8 整流回路
9 平滑回路
10 制御回路
11、12 電圧検出部
13 電流検出部
14〜17 ダイオード
18 インダクタ
19 コンデンサ