特許第5954488号(P5954488)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5954488
(24)【登録日】2016年6月24日
(45)【発行日】2016年7月20日
(54)【発明の名称】X線透視装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 6/00 20060101AFI20160707BHJP
【FI】
   A61B6/00 300D
   A61B6/00 300X
【請求項の数】3
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-502712(P2015-502712)
(86)(22)【出願日】2013年10月3日
(86)【国際出願番号】JP2013076917
(87)【国際公開番号】WO2014132478
(87)【国際公開日】20140904
【審査請求日】2015年5月26日
(31)【優先権主張番号】特願2013-37574(P2013-37574)
(32)【優先日】2013年2月27日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000001993
【氏名又は名称】株式会社島津製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100101753
【弁理士】
【氏名又は名称】大坪 隆司
(72)【発明者】
【氏名】篠川 毅
(72)【発明者】
【氏名】山中 誓次
(72)【発明者】
【氏名】鳥越 唯
(72)【発明者】
【氏名】山地 昌行
(72)【発明者】
【氏名】山脇 浩一
【審査官】 福田 裕司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−196325(JP,A)
【文献】 特開2011−019816(JP,A)
【文献】 特開昭61−284747(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0069818(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 6/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2個のX線管と2個のX線検出器とを備え、被検者を互いに異なる二方向から透視するX線透視装置において、
前記2個のX線管または前記2個のX線検出器を支持する2個の台座と、
これら2個の台座を案内するレールと、
前記2個の台座のうちの一方の台座を移動させるときに、他方の台座を現在の位置から待機位置まで移動させた後に再度現在の位置まで移動させ、前記2個の台座を振動を抑えた状態で停止させる台座の移動制御部と、
を備えることを特徴とするX線透視装置。
【請求項2】
請求項1に記載のX線透視装置において、
前記2個の台座のうちの一方の台座を停止させる前に減速させるとともに、当該一方の台座が減速するときに、前記他方の台座を前記待機位置から前記現在の位置まで移動させるX線透視装置。
【請求項3】
第1X線管と第1X線検出器とから成る第1X線透視機構と、第2X線管と第2X線検出器とから成る第2X線透視機構と、
前記第1X線管を支持するX線管用第1台座と、前記第2X線管を支持するX線管用第2台座と、前記X線管用第1台座および前記X線管用第2台座を案内するX線管用のレールと、前記第1X線検出器を支持するX線検出器用第1台座と前記第2X線検出器を支持するX線検出器用第2台座と、前記X線検出器用第1台座および前記X線検出器用第2台座を案内するX線検出器用のレールとを備え、前記第1X線管と前記第1X線検出器とをそれらが対向配置される予め設定された第1透視位置および第2透視位置に移動させるとともに、前記第2X線管と前記第2X線検出器とをそれらが対向配置される予め設定された第1透視位置および第2透視位置に移動させる移動機構と、
を備えたX線透視装置において、
前記X線管用第1台座と前記X線管用第2台座のうちの一方を移動させるときに、前記X線管用第1台座と前記X線管用第2台座のうちの他方を現在の位置から待機位置まで移動させた後に再度現在の位置まで移動させ、前記X線管用第1台座と前記X線管用第2台座とを振動を抑えた状態で停止させるとともに、
前記X線検出器用第1台座と前記X線検出器用第2台座のうちの一方を移動させるときに、前記X線検出器用第1台座と前記X線検出器用第2台座のうちの他方を現在の位置から待機位置まで移動させた後に再度現在の位置まで移動させ、前記X線検出器用第1台座と前記X線検出器用第2台座とを振動を抑えた状態で停止させる、台座の移動制御部を備えることを特徴とするX線透視装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、2個のX線管と2個のX線検出器とを備え、被検者を互いに異なる二方向から透視するX線透視装置に関する。
【背景技術】
【0002】
癌などの患部に対してX線や電子線等の放射線を照射する放射線治療においては、放射線を患部に正確に照射する必要がある。しかしながら、被検者が体を動かしてしまう場合があるばかりではなく、患部自体に動きが生ずる場合がある。例えば、肺の近くの腫瘍は呼吸に基づき大きく移動する。このため、腫瘍のそばにマーカを配置し、このマーカの位置を2方向X線透視式の動体追跡装置で検出して、治療放射線の照射を制御する構成を有する放射線治療装置が提案されている(特許文献1および特許文献2参照)。
【0003】
この放射線治療装置においては、第1X線管と第1X線検出器から成る第1X線透視機構と、第2X線管と第2X線検出器から成る第2X線透視機構とを使用して体内に埋め込まれたマーカを撮影し、第1X線透視機構による二次元の透視画像と第2X線透視機構による二次元の透視画像を利用して三次元の位置情報を得る。そして、連続してX線透視を行うことによって、リアルタイムでマーカの三次元の位置情報を演算することで、移動を伴う部位のマーカを高精度で検出することができ、このマーカの位置情報に基づいて治療放射線の照射を制御することで、腫瘍の動きに応じた高精度の放射線照射を実行することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3053389号公報
【特許文献2】特開2006−230673号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような放射線治療装置に使用されるX線透視装置は、互いに平行に配置された略U字形状を有する一対のレールを天井から吊下し、この一対のレールに沿って第1X線検出器を支持した台座と第2X線検出器を支持した台座とを移動させるとともに、互いに平行に配置された略U字形状を有する一対のレールを床下に埋設し、この一対のレールに沿って第1X線管を支持した台座と第2X線管を支持した台座とを移動させることにより、第1、第2X線管と第1、第2X線検出器とを必要な位置に移動させる構成となっている。
【0006】
ところで、このようなX線透視装置においては、一対のレールに沿って第1X線検出器を支持した台座と第2X線検出器を支持した台座とが移動し、また、他の一対のレールに沿って第1X線管を支持した台座と第2X線管を支持した台座が移動することになる。このような場合に、一方の台座が所定の位置に停止した状態で他方の台座が移動した場合には、静止状態にある台座が他方の台座の移動に伴う振動に起因して、位置ずれを起こすという問題が生ずる。このような問題が生じた場合には、正確なX線透視が実行できないことになる。
【0007】
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、X線管またはX線検出器の位置ずれを防止して、正確なX線透視を実行することが可能なX線透視装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、2個のX線管と2個のX線検出器とを備え、被検者を互いに異なる二方向から透視するX線透視装置において、前記2個のX線管または前記2個のX線検出器を支持する2個の台座と、これら2個の台座を案内するレールと、前記2個の台座のうちの一方の台座を移動させるときに、他方の台座を現在の位置から待機位置まで移動させた後に再度現在の位置まで移動させ、前記2個の台座を振動を抑えた状態で停止させる台座の移動制御部とを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記2個の台座のうちの一方の台座を停止させる前に減速させるとともに、当該一方の台座が減速するときに、前記他方の台座を前記待機位置から前記現在の位置まで移動させる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、第1X線管と第1X線検出器とから成る第1X線透視機構と、第2X線管と第2X線検出器とから成る第2X線透視機構と、前記第1X線管を支持するX線管用第1台座と、前記第2X線管を支持するX線管用第2台座と、前記X線管用第1台座および前記X線管用第2台座を案内するX線管用のレールと、前記第1X線検出器を支持するX線検出器用第1台座と前記第2X線検出器を支持するX線検出器用第2台座と、前記X線検出器用第1台座および前記X線検出器用第2台座を案内するX線検出器用のレールとを備え、前記第1X線管と前記第1X線検出器とをそれらが対向配置される予め設定された第1透視位置および第2透視位置に移動させるとともに、前記第2X線管と前記第2X線検出器とをそれらが対向配置される予め設定された第1透視位置および第2透視位置に移動させる移動機構と、を備えたX線透視装置において、前記X線管用第1台座と前記X線管用第2台座のうちの一方を移動させるときに、前記X線管用第1台座と前記X線管用第2台座のうちの他方を現在の位置から待機位置まで移動させた後に再度現在の位置まで移動させ、前記X線管用第1台座と前記X線管用第2台座とを振動を抑えた状態で停止させるとともに、前記X線検出器用第1台座と前記X線検出器用第2台座のうちの一方を移動させるときに、前記X線検出器用第1台座と前記X線検出器用第2台座のうちの他方を現在の位置から待機位置まで移動させた後に再度現在の位置まで移動させ、前記X線検出器用第1台座と前記X線検出器用第2台座とを振動を抑えた状態で停止させる、台座の移動制御部を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、2個の台座を振動を抑えた状態で停止させることから、同じレールにより案内される2個の台座の位置のうちの一方が他方の移動に伴う振動により位置ずれを生ずることを防止することが可能となり、正確なX線透視を実行することが可能となる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、台座の減速に伴って台座の位置ずれをさらに有効に防止し得るとともに、台座を正確に位置決めすることが可能となる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、X線検出器用第1台座とX線検出器用第2台座とを振動を抑えた状態で停止させ、また、X線管用第1台座とX線管用第2台座とを振動を抑えた状態で停止させることから、同じレールにより案内される2個の台座の位置のうちの一方が他方の移動に伴う振動により位置ずれを生ずることを防止することが可能となり、正確なX線透視を実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】この発明に係るX線透視装置を適用した放射線治療装置の斜視図である。
図2】放射線治療装置におけるヘッド55およびヘッド支持部54の揺動動作を示す説明図である。
図3】第1X線管1a、第2X線管1b、第1X線検出器2a、第2X線検出器2bが、各々、第1透視位置および第2透視位置に配置された状態を示す説明図である。
図4】X線検出器用第1台座4aとX線検出器用の第1、第2レール11、12および第3レール13との配置関係を示す平面概要図である。
図5】X線検出器用第1台座4aとX線検出器用の第1、第2レール11、12および第3レール13との配置関係を示す側面概要図である。
図6】X線検出器用の第1、第2レール11、12と第3レール13との関係、および、X線管用の第1、第2レール21、22と第3レール23との配置関係を示す平面概要図である。
図7】X線管用第1台座3aとX線管用の第1、第2レール21、22および第3レール23との配置関係を示す側面概要図である。
図8】この発明に係るX線透視装置の主要な制御系を示すブロック図である。
図9】X線管用第1台座3a、X線管用第2台座3b、X線検出器用第1台座4aおよびX線検出器用第2台座4bの移動動作を示す説明図である。
図10】X線管用第1台座3a、X線管用第2台座3b、X線検出器用第1台座4aおよびX線検出器用第2台座4bの移動動作を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係るX線透視装置を適用した放射線治療装置の斜視図である。また、図2は、放射線治療装置におけるヘッド55およびヘッド支持部54の揺動動作を示す説明図である。
【0016】
この放射線治療装置は、撮影台56上で横たわった被検者57の患部に対してX線や電子線等の放射線を照射して放射線治療を行うためのものであり、治療室の床面51上に設置されたガントリー53と、このガントリー53に対して水平方向を向く軸を中心として揺動するヘッド支持部54と、このヘッド支持部54に支持され、被検者57に向けて放射線を照射するためのヘッド55とを備える。ヘッド支持部54の揺動動作により、ヘッド55は、被検者57の患部に対して、様々な角度から放射線を照射することが可能となる。
【0017】
この放射線治療時においては、放射線を患部に正確に照射する必要がある。このため、患部付近には、マーカが設置される。そして、第1X線透視機構と第2X線透視機構とを使用して体内に埋め込まれたマーカを連続的に透視して、第1X線透視機構と第2X線透視機構により得た二次元の透視画像からマーカの三次元の位置情報を演算することで、マーカを高精度で検出する構成となっている。
【0018】
このような透視を実行するためのこの発明に係るX線透視装置は、第1X線管1aと第1X線検出器2aとから成る第1X線透視機構と、第2X線管1bと第2X線検出器2bとから成る第2X線透視機構と、これらの第1X線管1aと第1X線検出器2aとを互いに対向配置される後述する第1透視位置および第2透視位置に移動させるとともに、第2X線管1bと第2X線検出器2bとを互いに対向配置される第1透視位置および第2透視位置に移動させる移動機構とを備える。なお、第1、第2X線検出器2a、2bとしては、例えば、イメージインテンシファイア(I.I.)やフラットパネルディテクタ(FPD)が使用される。
【0019】
第1X線管1aは、X線管用第1台座3aに支持されている。また、第2X線管1bは、X線管用第2台座3bに支持されている。撮影室の床面に形成された凹部の底面52には、二つの直線部を円弧部を含む連結部により接続した略U字状のX線管用の第1レール21と、このX線管用の第1レール21と同様二つの直線部を円弧部を含む連結部により接続した略U字状のX線管用の第2レール22とが配設されている。これらのX線管用の第1レール21およびX線管用の第2レール22は、互いに平行に配置されている。そして、X線管用第1台座3aおよびX線管用第2台座3bは、これらのX線管用の第1、第2レール21、22により案内されて、後述する第1透視位置および第2透視位置に移動する。
【0020】
同様に、第1X線検出器2aは、X線検出器用第1台座4aに支持されている。また、第2X線検出器2bは、X線検出器用第2台座4bに支持されている。撮影室の天井からは、二つの直線部を円弧部を含む連結部により接続した略U字状のX線検出器用の第1レール11と、このX線検出器用の第1レール11と同様二つの直線部を円弧部を含む連結部により接続した略U字状のX線検出器用の第2レール12とが吊下されている。これらのX線検出器用の第1レール11およびX線検出器用の第2レール12は、互いに平行に配置されている。そして、X線検出器用第1台座4aおよびX線検出器用第2台座4bは、これらのX線検出器用の第1、第2レール11、12により案内されて、後述する第1透視位置および第2透視位置に移動する。
【0021】
図3は、第1X線管1a、第2X線管1b、第1X線検出器2a、第2X線検出器2bが、各々、第1透視位置および第2透視位置に配置された状態を示す説明図である。
【0022】
このX線透視装置は、予め設定された三つのポジションにおいて、被検者57を互いに異なる二方向から透視する構成を有する。図3(a)は、第1X線管1a、第2X線管1b、第1X線検出器2a、第2X線検出器2bが、第1のポジションにおいて、被検者57を互いに異なる二方向から透視する状態を示し、図3(b)は、第1X線管1a、第2X線管1b、第1X線検出器2a、第2X線検出器2bが、第2のポジションにおいて、被検者57を互いに異なる二方向から透視する状態を示し、図3(c)は、第1X線管1a、第2X線管1b、第1X線検出器2a、第2X線検出器2bが、第3のポジションにおいて、被検者57を互いに異なる二方向から透視する状態を示している。
【0023】
このように、このX線透視装置は、三つのポジションにおいて被検者57を互いに異なる二方向から透視する構成であることから、図2に示すように、放射線治療装置におけるヘッド55が、被検者57に対して様々な角度から放射線を照射する場合においても、ヘッド55の移動に支障を来すことなくX線透視を実行することが可能となる。そして、このような三つのポジションにおいては、第1X線管1aと第2X線管1b、また、第1X線検出器2aおよび第2X線検出器2bは、予め設定された第1透視位置または第2透視位置のいずれかの一方の位置に配置されることになる。
【0024】
なお、図3(a)に示す第1のポジションにおいては、第1X線管1aは第1透視位置に、第2X線管1bは第1透視位置に、第1X線検出器2aは第1透視位置に、第2X線検出器2bは第1透視位置に、各々、配置される。図3(b)に示す第2のポジションにおいては、第1X線管1aは第2透視位置に、第2X線管1bは第1透視位置に、第1X線検出器2aは第2透視位置に、第2X線検出器2bは第1透視位置に、各々、配置される。図3(c)に示す第3のポジションにおいては、第1X線管1aは第2透視位置に、第2X線管1bは第2透視位置に、第1X線検出器2aは第2透視位置に、第2X線検出器2bは第2透視位置に、各々、配置される。
【0025】
X線管用第1台座3aおよびX線管用第2台座3bが、X線管用の第1、第2レール21、22により構成される移動経路20に沿って移動することにより、第1X線管1aおよび第2X線管1bが、各々、第1透視位置および第2透視位置に配置される。また、X線検出器用第1台座4aおよびX線検出器用第2台座4bが、X線検出器用の第1、第2レール11、12により構成される移動経路10に沿って移動することにより、第1X線検出器2aおよび第2X線検出器2bが、各々、第1透視位置および第2透視位置に配置される。
【0026】
次に、上述したX線管用第1台座3aおよびX線管用第2台座3bとX線管用の第1、第2レール21、22との配置関係、および、X線検出器用第1台座4aおよびX線検出器用第2台座4bとX線検出器用の第1、第2レール11、12との配置関係について説明する。図4は、X線検出器用第1台座4aとX線検出器用の第1、第2レール11、12および第3レール13との配置関係を示す平面概要図である。また、図5は、X線検出器用第1台座4aとX線検出器用の第1、第2レール11、12および第3レール13との配置関係を示す側面概要図である。さらに、図6は、X線検出器用の第1、第2レール11、12と第3レール13との配置関係、および、X線管用の第1、第2レール21、22と第3レール23との配置関係を示す平面概要図である。なお、図4においては、X線管用の第1、第2レール21、22は一部の領域のみを図示している。
【0027】
図4および図5に示すように、X線検出器用の第1レール11と第2レール12との間には、X線検出器用の第3レール13が配設されている。このX線検出器用の第3レール13は、直線状の形状を有し、X線検出器用の第1レール11およびX線検出器用の第2レール12における直線部と対向するそれらの中間の位置において、X線検出器用の第1レール11およびX線検出器用の第2レール12と平行に配設されている。そして、このX線検出器用の第3レール13は、図6(a)に示すように、第1X線検出器2aの第1透視位置と、第1X線検出器2aの第2透視位置と、第2X線検出器2bの第1透視位置と、第2X線検出器2bの第2透視位置との4箇所の位置に配設されている。そして、第3レール13には、各々、X線検出器用第1台座4aおよびX線検出器用第2台座4bの位置を検出するための一対のセンサ101、102が付設されている。
【0028】
図5に示すように、X線検出器用第1台座4aには、X線検出器用の第1レール11と当接して回転する第1車輪31が配設されている。この第1車輪31は、軸受44により支持された軸41を中心に回転可能な状態でX線検出器用第1台座4aに固定されている。そして、軸41はモータ59と接続されており、第1車輪31はモータ59の駆動により回転する。
【0029】
また、X線検出器用第1台座4aには、X線検出器用の第2レール12と当接して回転する第2車輪32が配設されている。この第2車輪32は、軸受45により支持された軸42を中心に回転する。
【0030】
さらに、X線検出器用第1台座4aには、X線検出器用の第3レール13と当接して回転する第3車輪33が配設されている。この第3車輪33は、軸受46により支持された軸43を中心に回転可能な状態でX線検出器用第1台座4aに固定されている。
【0031】
図4および図5に示すように、X線検出器用の第3レール13の下端部には、X線検出器用第1台座4aに配設されたドッグ49を検出することによりX線検出器用第1台座4aの位置を確認するための上述したセンサ101、102が配設されている。X線検出器用第1台座4a自体は、図示しない支持機構によって、X線検出器用の第1、第2レール11、12により支持されている。
【0032】
なお、X線検出器用第2台座4bは、上述したX線検出器用第1台座4aと同様の構成を有する。
【0033】
このような構成を有するX線検出器用第1台座4aおよびX線検出器用第2台座4bにおいては、モータ59の駆動により第1車輪31を回転させることにより、X線検出器用第1台座4aおよびX線検出器用第2台座4bをX線検出器用の第1レール11および第2レール12に沿って移動させることが可能となる。
【0034】
そして、図6(a)に示すように、第1X線検出器2aの第1、第2透視位置および第2X線検出器2bの第1、第2透視位置の4箇所の位置においてX線検出器用の第1レール11と第2レール12との間に第3レール13が配設される。
【0035】
図7は、X線管用第1台座3aとX線管用の第1、第2レール21、22および第3レール23との配置関係を示す側面概要図である。なお、図5に示す部材と対応する部材については、同一の符号を付している。
【0036】
図7に示すように、X線管用の第1レール21と第2レール22との間には、X線管用の第3レール23が配設されている。このX線管用の第3レール23は、直線状の形状を有し、X線管用の第1レール21およびX線管用の第2レール22における直線部と対向するそれらの中間の位置において、X線管用の第1レール21およびX線管用の第2レール22と平行に配設されている。そして、このX線管用の第3レール23は、図6(b)に示すように、第1X線管1aの第1透視位置と、第1X線管1aの第2透視位置と、第2X線管1bの第1透視位置と、第2X線管1bの第2透視位置との4箇所の位置に配設されている。そして、第3レール23には、各々、X線管用第1台座3aおよびX線管用第2台座3bの位置を検出するための一対のセンサ101、102が付設されている。
【0037】
図7に示すように、X線管用第1台座3aには、X線管用の第1レール21と当接して回転する第1車輪31が配設されている。この第1車輪31は、軸受44により支持された軸41を中心に回転可能な状態でX線管用第1台座3aに固定されている。そして、軸41はモータ59と接続されており、第1車輪31はモータ59の駆動により回転する。
【0038】
また、X線管用第1台座3aには、X線管用の第2レール22と当接して回転する第2車輪32が配設されている。この第2車輪32は、軸受45により支持された軸42を中心に回転する。
【0039】
さらに、X線管用第1台座3aには、X線管用の第3レール23と当接して回転する第3車輪33が配設されている。この第3車輪33は、軸受46により支持された軸43を中心に回転可能な状態でX線管用第1台座3aに固定されている。
【0040】
X線管用の第3レール23の上端部には、X線管用第1台座3aに配設されたドッグ49を検出することによりX線管用第1台座3aの位置を確認するための上述したセンサ101、102(図7においてはセンサ101のみを図示)が配設されている。X線管用第1台座3a自体は、図示しない支持機構によって、X線管用の第1、第2レール21、22により支持されている。
【0041】
なお、X線管用第2台座3bは、上述したX線管用第1台座3aと同様の構成を有する。
【0042】
このような構成を有するX線管用第1台座3aおよびX線管用第2台座3bにおいては、モータ59の駆動により第1車輪31を回転させることにより、X線管用第1台座3aおよびX線管用第2台座3bをX線管用の第1レール21および第2レール22に沿って移動させることが可能となる。
【0043】
そして、図6(b)に示すように、第1X線管1aの第1、第2透視位置および第2X線管1bの第1、第2透視位置の4箇所の位置においてX線管用の第1レール21と第2レール22との間に第3レール23が配設される。
【0044】
図8は、この発明に係るX線透視装置の主要な制御系を示すブロック図である。
【0045】
この発明に係るX線透視装置は、装置全体を制御する制御部100を備える。この制御部100は、上述したX線管用第1台座3a、X線管用第2台座3b、X線検出器用第1台座4aおよびX線検出器用第2台座4bの移動を制御するための移動制御部110を備えている。また、この制御部100は、上述した第1X線管1a、第2X線管1b、第1X線検出器2a、第2X線検出器2bと接続されている。また、この制御部100は、上述したX線管用第1台座3a、X線管用第2台座3b、X線検出器用第1台座4aおよびX線検出器用第2台座4bに各々配設されたモータ59と接続されている。さらに、この制御部100は、上述した第3レール13、23に各々配設されたセンサ101、102とも接続されている。
【0046】
次に、第1X線管1a、第2X線管1b、第1X線検出器2aおよび第2X線検出器2bを各々支持したX線管用第1台座3a、X線管用第2台座3b、X線検出器用第1台座4aおよびX線検出器用第2台座4bの移動動作について説明する。図9および図10は、第1X線管1a、第2X線管1b、第1X線検出器2aおよび第2X線検出器2bを各々支持したX線管用第1台座3a、X線管用第2台座3b、X線検出器用第1台座4aおよびX線検出器用第2台座4bの移動動作を示す説明図である。
【0047】
なお、図9は、第1X線管1a、第2X線管1b、第1X線検出器2aおよび第2X線検出器2bを各々支持したX線管用第1台座3a、X線管用第2台座3b、X線検出器用第1台座4aおよびX線検出器用第2台座4bが、図3(a)に示す第1のポジションから図3(b)に示す第2のポジションに移動する場合を示している。また、図10は、第1X線管1a、第2X線管1b、第1X線検出器2aおよび第2X線検出器2bを各々支持したX線管用第1台座3a、X線管用第2台座3b、X線検出器用第1台座4aおよびX線検出器用第2台座4bが、図3(b)に示す第2のポジションから図3(c)に示す第3のポジションに移動する場合を示している。これらのX線管用第1台座3a、X線管用第2台座3b、X線検出器用第1台座4aおよびX線検出器用第2台座4bの移動は、図8に示す移動制御部110により制御される。
【0048】
図9に示すように、第1X線管1a、第2X線管1b、第1X線検出器2aおよび第2X線検出器2bを各々支持したX線管用第1台座3a、X線管用第2台座3b、X線検出器用第1台座4aおよびX線検出器用第2台座4bが、図3(a)に示す第1のポジションから図3(b)に示す第2のポジションに移動する場合には、第1X線検出器2aを支持したX線検出器用第1台座4aは、第1の透視位置から第2の透視位置に移動するが、第2X線検出器2bを支持したX線検出器用第2台座4bは、第2の透視位置から移動する必要はない。
【0049】
このような場合に、X線検出器用第2台座4bを静止させたままの状態でX線検出器用第1台座4aが移動した場合には、静止状態にあるX線検出器用第2台座4bがX線検出器用第1台座4aの移動に伴う振動に起因して、位置ずれを起こすという問題が生ずる。このため、この発明に係るX線透視装置においては、図9(a)において矢印Aで示すようにX線検出器用第1台座4aを移動させるときに、図9(a)において矢印B1で示すようにX線検出器用第2台座4bを現在の位置から待機位置まで移動させた後に、図9(a)において矢印B2で示すように再度現在の位置まで移動させ、X線検出器用第1台座4aとX線検出器用第2台座4bとを、減速された充分に振動を抑えた状態で停止させる構成を採用している。
【0050】
図3(a)に示す第1のポジションにおいては、X線検出器用第1台座4aは、そこに付設されたドッグ49が図6に示すセンサ102と対向する位置に配置されており、X線検出器用第2台座4bも、そこに付設されたドッグ49がセンサ102と対向する位置に配置されている。この状態において、図9(a)において矢印Aで示すようにX線検出器用第1台座4aが第1透視位置から第2透視位置に向けて移動を開始した場合には、図9(a)において矢印B1で示すようにX線検出器用第2台座4bも、現在の位置から待機位置に向けて移動を開始する。このX線検出器用第2台座4bは、そこに付設されたドッグ49が第1透視位置付近においてセンサ101を過ぎた第3レール13上の待機位置で停止する。X線検出器用第1台座4aに付設されたドッグ49が第2透視位置付近においてセンサ101により検出されれば、図9(a)において矢印Aの先端部の破線で示すように、X線検出器用第1台座4aは減速し、さらに移動を続ける。これと同時に、X線検出器用第2台座4bも移動を開始し、そこに付設されたドッグ49が第1透視位置付近においてセンサ101により検出されたらX線検出器用第1台座4aと同様に減速し、図9(a)において矢印B2で示すように、さらに移動を続ける。
【0051】
ここで、このときのX線検出器用第1台座4aの移動速度とX線検出器用第2台座4bの移動速度とは、減速された充分に振動を抑えた状態の速度となっている。このため、X線検出器用第1台座4aとX線検出器用第2台座4bとは、そこに配設されたドッグ49がセンサ102と対向する位置に充分に振動を抑えた状態で到達し、その位置で充分に振動を抑えた状態で停止する。
【0052】
このように、X線検出器用第1台座4aとX線検出器用第2台座4bとが充分に振動を抑えた状態で停止することから、同じ第1レール11および第2レール12により案内される2個の台座の位置のうちの一方が他方の移動に伴う振動により位置ずれを生ずることを防止することが可能となる。このとき、X線検出器用第1台座4aとX線検出器用第2台座4bとが停止するときに、両台座が減速状態にあることから、この減速に伴って両台座の振動を減少させて、位置ずれを有効に防止することができる。さらに、X線検出器用第1台座4aとX線検出器用第2台座4bとが停止するときに、両台座が第1レール11および第2レール12に加えて、第3レール13によっても案内されることから、両台座の振動をさらに減少させて、位置ずれをさらに有効に防止することができる。
【0053】
これは、X線検出器用第1台座4aとX線検出器用第2台座4bとの関係のみならず、X線管用第1台座3aとX線管用第2台座3bとの関係においても同様である。すなわち、図9に示すように、第1X線管1a、第2X線管1b、第1X線検出器2aおよび第2X線検出器2bを各々支持したX線管用第1台座3a、X線管用第2台座3b、X線検出器用第1台座4aおよびX線検出器用第2台座4bが、図3(a)に示す第1のポジションから図3(b)に示す第2のポジションに移動する場合には、第1X線管1aを支持したX線管用第1台座3aは、第1の透視位置から第2の透視位置に移動するが、第2X線管1bを支持したX線管用第2台座3bは、第1の透視位置から移動する必要はない。
【0054】
このような場合に、X線管用第2台座3bを静止させたままの状態でX線管用第1台座3aが移動した場合には、静止状態にあるX線管用第2台座3bがX線管用第1台座3aの移動に伴う振動に起因して、位置ずれを起こすという問題が生ずる。このため、この発明に係るX線透視装置においては、図9(b)において矢印Cで示すようにX線管用第1台座3aを移動させるときに、図9(b)において矢印D1で示すようにX線管用第2台座3bを現在の位置から待機位置まで移動させた後に、図9(b)において矢印D2で示すように再度現在の位置まで移動させ、X線管用第1台座3aとX線管用第2台座3bとを、減速された充分に振動を抑えた状態で停止させる構成を採用している。
【0055】
この場合においても、図3(a)に示す第1のポジションにおいては、X線管用第1台座3aは、そこに付設されたドッグ49が図6に示すセンサ102と対向する位置に配置されており、X線管用第2台座3bも、そこに付設されたドッグ49がセンサ102と対向する位置に配置されている。この状態において、図9(b)において矢印Cで示すようにX線管用第1台座3aが第1透視位置から第2透視位置に向けて移動を開始した場合には、図9(b)において矢印D1で示すようにX線管用第2台座3bも、現在の位置から待機位置に向けて移動を開始する。このX線管用第2台座3bは、そこに付設されたドッグ49が第1透視位置付近においてセンサ101を過ぎた第3レール23上の待機位置で停止する。X線管用第1台座3aに付設されたドッグ49が第2透視位置付近においてセンサ101により検出されれば、図9(b)において矢印Cの先端部の破線で示すように、X線管用第1台座3aは減速し、さらに移動を続ける。これと同時に、X線管用第2台座3bも移動を開始し、そこに付設されたドッグ49が第1透視位置付近においてセンサ101により検出されたらX線管用第1台座3aと同様に減速し、図9(b)において矢印D2で示すように、さらに移動を続ける。
【0056】
ここで、このときのX線管用第1台座3aの移動速度とX線管用第2台座3bの移動速度とは、上述したX線検出器用第1台座4aおよびX線検出器用第2台座4bの場合と同様、減速された充分に振動を抑えた状態の速度となっている。このため、X線管用第1台座3aとX線管用第2台座3bとは、そこに配設されたドッグ49がセンサ102と対向する位置に充分に振動を抑えた状態で到達し、その位置で充分に振動を抑えた状態で停止する。このため、上述したX線検出器用第1台座4aおよびX線検出器用第2台座4bの場合と同様、X線管用第1台座3aおよびX線管用第2台座3bの位置ずれを有効に防止することができる。
【0057】
以上の動作は、第1X線管1a、第2X線管1b、第1X線検出器2aおよび第2X線検出器2bを各々支持したX線管用第1台座3a、X線管用第2台座3b、X線検出器用第1台座4aおよびX線検出器用第2台座4bが、図3(c)に示す第3のポジションから図3(b)に示す第2のポジションに移動する場合も同様である。
【0058】
また、以上の動作は、図10に示すように、第1X線管1a、第2X線管1b、第1X線検出器2aおよび第2X線検出器2bを各々支持したX線管用第1台座3a、X線管用第2台座3b、X線検出器用第1台座4aおよびX線検出器用第2台座4bが、図3(b)に示す第2のポジションから図3(c)に示す第3のポジションに移動する場合も同様である。
【0059】
この場合においては、図10(a)において矢印Eで示すようにX線検出器用第2台座4bが第1透視位置から第2透視位置に向けて移動を開始した場合には、図10(a)において矢印F1で示すようにX線検出器用第1台座4aも、現在の位置から待機位置に向けて移動を開始する。X線検出器用第2台座4bが図10(a)において矢印Eの先端部の破線で示すように、減速してさらに移動を続ける。これと同時に、X線検出器用第1台座4aも移動を開始し、そこに付設されたドッグ49が第2透視位置付近においてセンサ101により検出されたらX線検出器用第2台座4bと同様に減速し、図10(a)において矢印F2で示すように、さらに移動を続ける。そして、X線検出器用第1台座4aとX線検出器用第2台座4bとが充分に振動を抑えた状態で停止する。
【0060】
同様に、図10(b)において矢印Gで示すようにX線管用第2台座3bが第1透視位置から第2透視位置に向けて移動を開始した場合には、図10(b)において矢印H1で示すようにX線管用第1台座3aも、現在の位置から待機位置に向けて移動を開始する。X線管用第2台座3bが図10(b)において矢印Gの先端部の破線で示すように、減速してさらに移動を続ける。これと同時に、X線管用第1台座3aも移動を開始し、そこに付設されたドッグ49が第2透視装置位置付近においてセンサ101により検出されたらX線管用第2台座3bと同様に減速し、図10(b)において矢印H2で示すように、さらに移動を続ける。そして、X線管用第1台座3aとX線管用第2台座3bとが充分に振動を抑えた状態で停止する。
【0061】
このように、この実施形態に係るX線透視装置においては、X線管用第1台座3aとX線管用第2台座3bとを充分に振動を抑えた状態で停止させ、また、X線検出器用第1台座4aとX線検出器用第2台座4bとを充分に振動を抑えた状態で停止させる構成を採用していることから、X線透視時における第1X線管1a、第2X線管1b、第1X線検出器2aおよび第2X線検出器2bに位置ずれを有効に防止して、X線透視を高精度に実行することが可能となる。
【0062】
以上の動作は、第1X線管1a、第2X線管1b、第1X線検出器2aおよび第2X線検出器2bを各々支持したX線管用第1台座3a、X線管用第2台座3b、X線検出器用第1台座4aおよびX線検出器用第2台座4bが、図3(b)に示す第2のポジションから図3(a)に示す第1のポジションに移動する場合も同様である。
【0063】
なお、上述した実施形態においては、X線検出器用の第3レール13を第1X線検出器2aおよび第2X線検出器2bにおける透視位置付近にのみ配設し、X線管用の第3レール23を第1X線管1aおよび第2X線管1bにおける透視位置付近にのみ配設している。このため、第3レール13、23を必要最小限の位置に配置しながら正確なX線透視を実行し得るばかりではなく、透視位置付近以外の位置においては、駆動に要するトルクや振動を小さなものとすることが可能となる。しかしながら、X線検出器用の第3レール13をX線検出器用の第1、第2レール11、12における直線部に対応する全領域に配設し、X線管用の第3レール23をX線管用の第1、第2レール21、22における直線部に対応する全領域に配設するようにしてもよい。すなわち、これらのX線検出器用第3レールおよびX線管用第3レールは、少なくとも透視位置に配設されていればよい。
【符号の説明】
【0064】
1a 第1X線管
1b 第2X線管
2a 第1X線検出器
2b 第2X線検出器
3a X線管用第1台座
3b X線管用第2台座
4a X線検出器用第1台座
4b X線検出器用第2台座
11 第1レール
12 第2レール
13 第3レール
21 第1レール
22 第2レール
23 第3レール
31 第1車輪
32 第2車輪
33 第3車輪
49 ドッグ
52 底面
53 ガントリー
54 ヘッド支持部
55 ヘッド
56 撮影台
57 被検者
58 天井
59 モータ
100 制御部
101 センサ
102 センサ
110 移動制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10