【文献】
Panasonic,Sounding RS bandwidth configuration,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #53,2008年 5月14日,R1-081798,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_53/Docs/R1-081798.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
3GPP LTE(3rd Generation Partnership Project Long−term Evolution)の発展形であるLTE−A(LTE−Advanced)の上り回線では、セクタスループット性能の改善のために、連続帯域送信に加えて、「非連続帯域送信」を用いることが検討されている(非特許文献1参照)。
【0003】
非連続帯域送信は、データ信号および参照信号を広い帯域に分散された非連続な周波数帯域に割り当てて送信する方法である。
図1に示すように、非連続帯域送信では、データ信号および参照信号は、離散した周波数帯域に割り当てることができる。よって、非連続帯域送信では、連続帯域送信に比べて、各端末のデータ信号および参照信号の周波数帯域割当の自由度が向上する。これにより、より大きな周波数スケジューリング効果を得ることができる。
【0004】
基地局から端末への非連続帯域送信用周波数リソース割当情報の通知方法として、システム帯域内の各RBG(Resource Block Group)について割り当てする/しないをビットマップで通知する方法がある(非特許文献2参照)。
図2に示すように、基地局は、所定のRBGごと(
図2では、4[RB]ごと)に、その周波数リソースを割当てるか否かを周波数割当対象端末に対して1bitで通知する。すなわち、基地局は、システム帯域が所定数のRBごとに分割された複数のRBGにおいて、周波数割当対象端末へ割り当てられたRBG(以下、「割当RBG」と呼ばれることがある)及び割り当てられないRBG(以下、「非割当RBG」と呼ばれることがある)のうち、一方にビット値1を付与し他方にビット値0を付与することにより得られる周波数割当ビット列を周波数割当対象端末へ通知する。
図2において、ビット「1」が付与されたRBGは割当対象端末に対して割り当てられた周波数領域である一方、ビット「0」が付与されたRBGは割当対象端末に対して割り当てられない周波数領域である。よって、周波数リソース割当情報に必要なシグナリングビット数は、システム帯域内のRBG数に一致する。
【0005】
なお、LTEでは、
図3に示すように、RBGサイズ(=P)はシステム帯域幅に依存して変わる(非特許文献3参照)。
図3に示すように、システム帯域幅が大きいほど、RBGサイズが大きくされることにより、シグナリングビット数が低減されている。
【0006】
また、LTEでは、上り回線のSounding Reference Signal(SRS)が用いられる。ここで、Soundingとは、回線品質を推定することを意味する。SRSは、主に、上り回線データチャネルのCQI(Channel Quality Indicator)推定を行うために、特定のシンボルにデータと時間多重されて送信される。
【0007】
また、SRSの送信方法には、システム帯域幅相当の送信帯域幅でSRSを送信する方法(つまり、広帯域のSRS送信方法)と、送信周波数帯域を時間的に変えながら(つまり、周波数ホッピングして)、各送信タイミングでは狭帯域でSRSを送信する方法(つまり、狭帯域のSRS送信方法)とがある。広帯域のSRS送信方法が用いられる場合には、一度に広帯域に亘ってCQIが推定される。また、狭帯域のSRS送信方法が用いられる場合には、狭帯域で送信されたSRSをいくつか用いることにより、広帯域に亘ってCQIが推定される。
【0008】
一般的に、セル境界付近に存在する端末から送信されて基地局で受信される信号は、パスロスが大きい。また、端末の最大送信電力が限られているため、広帯域のSRS送信の場合には、単位周波数あたりの基地局受信電力が低くなり、受信SINRが低くなる。この結果、CQI推定精度が劣化する。従って、セル境界付近の端末は、限られた電力を所定の周波数帯域に絞って送信する、狭帯域のSRS送信方法をとる。逆に、セル中央付近に存在する端末から送信されて基地局で受信される信号は、パスロスが小さい。このため、広帯域のSRS送信方法が採用されても、単位周波数あたりの基地局受信電力は、十分確保される。この結果、セル中央付近に存在する端末は、広帯域のSRS送信方法をとる。
【0009】
また、LTEでは、広帯域のSRS送信方法又は狭帯域のSRS送信方法に関わらず、SRSを送信できる周波数帯域(つまり、Sounding帯域、換言すれば、CQI推定可能な周波数帯域)を同じにするために、広帯域のSRS送信方法における送信帯域幅は、狭帯域のSRS送信方法における送信帯域幅のN倍(Nは整数)としている。すなわち、狭帯域のSRS送信方法が採用される場合には、N回だけ周波数ホッピングが適用されることにより、広帯域のSRS送信方法と同じ周波数帯域のCQIが推定される。具体的には、LTEでは、SRSの最小送信帯域幅は、4RBであり、SRSの送信帯域幅は、すべて4の倍数となる(非特許文献4参照)。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、実施の形態において、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は重複するので省略する。
【0021】
(実施の形態1)
図6は、本発明の実施の形態1に係る基地局装置100の構成を示すブロック図である。
図6において、基地局装置100は、無線受信部101と、復調部102と、SRS抽出部103と、CQI推定部104と、割当部105と、割当単位設定部106と、制御信号生成部107と、変調部108と、無線送信部109とを有する。
【0022】
無線受信部101は、アンテナを介して受信した、後述する端末装置200からの信号にダウンコンバート、A/D変換等の受信処理を施し、受信処理を施した信号を復調部102へ出力する。
【0023】
復調部102は、無線受信部101から受け取る受信信号を復調し、SRS抽出部103へ出力する。
【0024】
SRS抽出部103は、割当単位設定部106から受け取るSRS情報に基づいて、端末装置200から送信されたSRSを抽出する。SRS情報には、端末装置200がSRSを送信する、送信帯域幅、送信帯域位置、及び、周波数ホッピングパターンに関する情報が含まれる。基地局装置100から見れば、SRS情報には、1つのタイミングにおけるSRSの受信帯域幅及び受信帯域位置、並びに、当該受信帯域位置のホッピングパターンに関する情報が含まれる。抽出されたSRSは、CQI推定部104へ出力される。
【0025】
CQI推定部104は、SRS抽出部103にて抽出された受信SRSと、基地局装置100と端末装置200との間で既知のSRSレプリカとの相関演算を行うことにより、端末装置200との間のチャネル品質(CQI)を推定する。この相関演算は、割当単位設定部106から受け取るRBG情報に基づいて、RBGごとに行われる。RBG情報には、RBGの基本サイズ及び位置が含まれる。
【0026】
チャネル品質の推定結果は、割当部105へ出力される。ここで、上記した従来技術と同様に、広帯域のSRS送信方法が採用される場合には、1つのタイミングにSounding帯域全体のチャネル品質の推定結果が得られる一方、狭帯域のSRS送信方法が採用される場合には、1つのタイミングにはSounding帯域の一部の送信帯域でのみSRSが送信されるので、受信SRSに対して相関演算が複数回行われることにより、Sounding帯域全体のチャネル品質の推定結果が得られる。
【0027】
割当部105は、割当単位設定部106から受け取るRBG情報により定まるRBG単位で、周波数割当対象端末200に対して周波数リソースの割り当てを行う。この周波数リソースの割り当ては、各RBGについてCQI推定部104で得られたチャネル推定結果に基づいて行われる。割当部105は、システム帯域において割り当てられたRBG及び割り当てられないRBGの配列パターンに対応する周波数リソース割当ビット列を生成し、制御信号生成部107へ出力する。
【0028】
割当単位設定部106は、端末装置200が1つのタイミングにSRSを送信する、送信帯域幅、送信帯域位置、及び、周波数ホッピングパターンに関する情報が含まれるSRS情報をSRS抽出部103へ出力するとともに、RBGの基本サイズ及び周波数位置が含まれるRBG情報を割当部105へ出力する。ここで、SRS情報によって定まる任意のSRS送信帯域端の周波数位置は、RBG情報によって定まるいずれかのRBGの端の周波数位置と一致する。さらに、RBG情報に含まれるRBGの基本サイズ(つまり、RBGの基本帯域幅)は、SRS情報に含まれる送信帯域幅の約数となっている。すなわち、SRS情報に含まれる送信帯域幅は、RBG情報に含まれるRBGの基本サイズの自然数倍となっている。
【0029】
具体的には、割当単位設定部106は、SRS情報設定部111と、RBG情報設定部112とを有する。
【0030】
SRS情報設定部111は、SRS情報をSRS抽出部103へ出力する。また、SRS情報設定部111は、SRSの最小帯域幅(RBの個数で表される)、及び、SRSの送信帯域境界情報をRBG情報設定部112へ出力する。SRSの送信帯域境界情報とは、例えば、Sounding帯域の開始位置を指す。
【0031】
RBG情報設定部112は、システム帯域幅に応じて、RBGの基本サイズを決定する。このRBGの基本サイズは、端末装置200が1つのタイミングにSRSを送信する送信帯域幅の約数である。また、RBG情報設定部112は、SRS情報設定部111から受け取るSRSの送信帯域境界情報の示す送信帯域端の周波数位置とRBGの端の周波数位置とが一致するように、RBGの周波数位置を決定する。
【0032】
こうして決定されたRBGの基本サイズ及びRBGの周波数位置に関する情報は、RBG情報として、CQI推定部104及び割当部105へ出力される。
【0033】
制御信号生成部107は、割当部105からの周波数リソース割当ビット列を含む制御信号を生成し、変調部108へ出力する。
【0034】
変調部108は、制御信号を変調し、無線送信部109へ出力する。
【0035】
無線送信部109は、変調信号に対し、D/A変換、アップコンバート、増幅等の送信処理を施し、アンテナを介して無線送信する。
【0036】
図7は、本発明の実施の形態1に係る端末装置200の構成を示すブロック図である。
図7において、端末装置200は、無線受信部201と、復調部202と、復号部203と、帯域情報設定部204と、送信帯域設定部205と、符号化部206と、変調部207と、DFT部208と、SRS生成部209と、マッピング部210,211と、IDFT部212,213と、多重部214と、無線送信部215とを有する。
【0037】
無線受信部201は、アンテナを介して受信した受信信号に対し、ダウンコンバート、A/D変換等の受信処理を施し、復調部202へ出力する。
【0038】
復調部202は、受信信号を復調し、復号部203へ出力する。
【0039】
復号部203は、復調部202から受け取る信号に復号処理を施し、復号結果から基地局装置100によって送信された周波数リソース割当ビット列を含む制御信号を抽出する。
【0040】
帯域情報設定部204は、端末装置200が1つのタイミングにSRSを送信する、送信帯域幅、送信帯域位置、及び、周波数ホッピングパターンに関する情報が含まれるSRS情報をマッピング部211へ出力するとともに、RBGの基本サイズ及び周波数位置が含まれるRBG情報を送信帯域設定部205へ出力する。ここで、SRS情報によって定まる任意のSRS送信帯域端の周波数位置は、RBG情報によって定まるいずれかのRBGの端の周波数位置と一致する。さらに、RBG情報に含まれるRBGの基本サイズ(つまり、RBGの基本帯域幅)は、SRS情報に含まれる送信帯域幅の約数となっている。すなわち、SRS情報に含まれる送信帯域幅は、RBG情報に含まれるRBGの基本サイズの自然数倍となっている。
【0041】
具体的には、帯域情報設定部204は、SRS情報設定部221と、RBG情報設定部222とを有する。
【0042】
SRS情報設定部221は、SRS情報をマッピング部211へ出力する。また、SRS情報設定部221は、SRSの最小帯域幅(RBの個数で表される)、及び、SRSの送信帯域境界情報をRBG情報設定部222へ出力する。SRSの送信帯域境界情報とは、例えば、Sounding帯域の開始位置を指す。
【0043】
RBG情報設定部222は、システム帯域幅に応じて、RBGの基本サイズを決定する。このRBGの基本サイズは、端末装置200が1つのタイミングにSRSを送信する送信帯域幅の約数である。また、RBG情報設定部222は、SRS情報設定部221から受け取るSRSの送信帯域境界情報の示す送信帯域端の周波数位置とRBGの端の周波数位置と一致するように、RBGの周波数位置を決定する。こうして決定されたRBGの基本サイズ及びRBGの周波数位置に関する情報は、RBG情報として、送信帯域設定部205へ出力される。
【0044】
送信帯域設定部205は、帯域情報設定部204から受け取るRBG情報に基づいて基本サイズ及び周波数位置が特定されるRBG群のうち、復号部203から受け取る制御情報に含まれる周波数リソース割当ビット列の構成ビットのビット値に基づいて割当RBGを特定し、特定した割当RBGの基本サイズ及び周波数位置を送信帯域情報としてマッピング部210へ出力する。すなわち、割当RBGの基本サイズ及び周波数位置から特定される帯域が送信帯域である。
【0045】
符号化部206は、送信データを符号化し、得られた符号化データを変調部207へ出力する。
【0046】
変調部207は、符号化部206から受け取る符号化データを変調し、データ変調信号をDFT部208へ出力する。
【0047】
DFT部208は、変調部207から受け取るデータ変調信号にDFT処理を施し、得られた周波数領域のデータ信号をマッピング部210へ出力する。
【0048】
マッピング部210は、送信帯域設定部205から受け取る送信帯域情報の示す周波数リソースにDFT部208から受け取るデータ信号をマッピングし、得られた信号をIDFT部212へ出力する。
【0049】
IDFT部212は、マッピング部210から受け取る信号にIDFT処理を施し、得られた信号を多重部214へ出力する。
【0050】
SRS生成部209は、上り回線データチャネルの品質を測定するためのSRSを生成し、マッピング部211へ出力する。
【0051】
マッピング部211は、帯域情報設定部204から受け取るSRS情報によって特定される周波数/時間リソースに配置し、得られた信号をIDFT部213へ出力する。
【0052】
IDFT部213は、マッピング部211から受け取る信号にIDFT処理を施し、得られた信号を多重部214へ出力する。
【0053】
多重部214は、IDFT部213から受け取るデータ信号とSRSとを多重し、得られた多重信号を無線送信部215へ出力する。
【0054】
無線送信部215は、多重部214から受け取る多重信号にD/A変換、アップコンバート、増幅等の送信処理を施し、得られた無線信号をアンテナから基地局装置100へ送信する。
【0055】
次に、以上の構成を有する基地局装置100及び端末装置200の動作について説明する。
【0056】
基地局装置100は、各RBGについて得られたチャネル推定結果に基づいて、周波数割当対象端末200に対してRBG単位で周波数リソースの割り当てを行い、システム帯域において割り当てられたRBG及び割り当てられないRBGの配列パターンに対応する周波数リソース割当ビット列を生成する。そして、基地局装置100は、周波数リソース割当ビット列を端末装置200へ送信する。端末装置200は、受信した周波数リソース割当ビット列に基づいて特定される周波数リソースを用いてデータ送信する。
【0057】
具体的には、基地局装置100において、SRS抽出部103は、無線受信部101及び復調部102を介して受け取る受信信号から、割当単位設定部106から受け取るSRS情報に基づいて特定されるSRS受信帯域にてSRSを抽出する。SRS情報には、1つのタイミングにおけるSRSの受信帯域幅及び受信帯域位置、並びに、当該受信帯域位置のホッピングパターンに関する情報が含まれる。上記したようにSRSの送信方法には、広帯域のSRS送信方法及び狭帯域のSRS送信方法がある。広帯域のSRS送信方法では、すべてのSRS送信タイミングで同じ送信帯域(つまり、Sounding帯域)でSRSが送信される。従って、広帯域のSRS送信方法が採用される場合、SRS情報には、受信帯域位置がホッピングしないことを示す情報が含まれる。
【0058】
CQI推定部104は、SRS抽出部103にて抽出された受信SRSとSRSレプリカとの相関演算を、割当単位設定部106から受け取るRBG情報に基づいて特定されるRGBごとに行うことにより、RGBごとのチャネル推定結果を得る。RBG情報には、RBGの基本サイズ及び位置が含まれる。
【0059】
割当部105は、CQI推定部104で得られたチャネル推定結果に基づいて、割当単位設定部106から受け取るRBG情報により定まるRBG単位で、周波数割当対象端末200に対して周波数リソースの割り当てを行い、システム帯域において割り当てられたRBG及び割り当てられないRBGの配列パターンに対応する周波数リソース割当ビット列を生成する。
【0060】
ここで、SRS情報によって定まる任意のSRS送信帯域端の周波数位置は、RBG情報によって定まるいずれかのRBGの端の周波数位置と一致する。さらに、RBG情報に含まれるRBGの基本サイズ(つまり、RBGの基本帯域幅)は、SRS情報に含まれる送信帯域幅の約数となっている。すなわち、SRS情報に含まれる送信帯域幅は、RBG情報に含まれるRBGの基本サイズの自然数倍となっている。例えば、LTEのSRSの最小帯域幅が4RBであるので、割当単位設定部106で決定するRBGの基本サイズは、
図8に示すように、4RBの約数である1、2、4RBに制限される。
【0061】
こうすることで、
図9に示すように、Sounding帯域内にある各RBGでは1つのSRSが隙間なく送信される。従って、各RGBでは同一タイミングに送信されたSRSを用いたチャネル推定結果が得られるので、CQI推定精度の劣化を防止できる。この結果、基地局装置100が精度劣化の無いCQIを用いて端末装置200を周波数リソース割当できるので、システスループット性能の劣化を防止できる。また、SRS送信方法はLTEの方法と同じなので、LTEシステム専用の端末とLTE−Aシステムにも適用可能な端末とを区別することなく、同一セル内で複数端末のSRSを多重することができる。
【0062】
またここで、本実施の形態のように、Sounding帯域を基準に、RBGの端をSounding帯域の端に一致させる場合には、システム帯域におけるSounding帯域の位置によって、システム帯域の両端部に、大きさが基本サイズに満たないRBGが生じる場合がある。
【0063】
図10は、システム帯域におけるSounding帯域の位置に応じてシステム帯域内に規定されるRBG群の説明に供する図である。
図10Aでは、システム帯域の端からRBGを順次敷き詰めた状態でSounding帯域の端の周波数位置がRGBの端の周波数位置と一致している。一方、
図10Bでは、システム帯域の端からRBGを順次敷き詰めた状態でSounding帯域の端の周波数位置がRGBの端の周波数位置と一致しないので、一致するようにRBGの周波数位置がずらされている。
【0064】
図10Aと
図10Bとでは、システム帯域幅及びSounding帯域幅が一致する一方で、Sounding帯域の位置が異なっている。この違いによって、
図10Aでは、周波数リソース割当ビット列の構成ビットの数が8ビットである一方で、
図10Bでは、9ビットとなる。これは、
図10Bでは、システム帯域両端部の基本サイズに満たないRBGが、それぞれ1つのRBGとしてカウントされるからである。
【0065】
このように基地局装置100から端末装置200へ送信される周波数リソース割当ビット列の構成ビットの数が変わると、制御信号の送信フォーマットが変わることになり、端末装置200において送信フォーマット検出のための復号処理が増加してしまう。
【0066】
このような不都合を解消するためには、以下に示す3つの方法がある。
【0067】
第1の方法は、割当部105が、システム帯域の両端にある、大きさが基本サイズに満たない2つのRBGを1つの纏まりとして、周波数割当対象端末へ割り当てる(
図11参照)。これにより、システム帯域の両端にある2つのRBGが割り当てられているか否かを1ビットで周波数割当対象端末へ通知することが可能となる。この結果、割当部105は、
図10Bのような状況でも、
図10Aのような状況での構成ビット数と同じビット数で、周波数リソース割当ビット列を生成することができる。
【0068】
第2の方法は、割当部105が、システム帯域の両端にある、大きさが基本サイズに満たない2つのRBGのうち一方のみを割当対象とし、他方を非割当対象とする(
図12参照)。ただし、ここでの「非割当対象」とは、周波数リソース割当ビット列で割り当てられているか否かを通知する対象ではないことを意味する。従って、この非割当対象のRBGを、別のシグナリング方法(例えば、連続帯域送信用の周波数リソース割当ビット列)によって周波数割当対象端末に対して割り当てることは可能である。これにより、
図10A及びBのいずれの状況でも、1つのシグナリングフォーマットを使うことができる。この結果、端末装置200においてシグナリングフォーマットの検出のための復号処理を省略できるので、端末装置200の処理量増加を防止することができる。
【0069】
第3の方法は、割当部105が、システム帯域の両端にある、大きさが基本サイズに満たない2つのRBGのいずれも非割当対象とする。すなわち、割当部105が割当可能な帯域とSounding帯域と一致させる(
図13参照)。こうして、システム帯域の両端にある、大きさが基本サイズに満たない2つのRBGのいずれも非割当対象とするので、シグナリングビット数を低減できる。ただし、ここでも、非割当対象のRBGを、別のシグナリング方法(例えば、連続帯域送信用の周波数リソース割当ビット列)によって周波数割当対象端末に対して割り当てることは可能である。また、Sounding帯域幅をセル内で設定可能な最大値とすれば、シグナリングビット数がセル内で共通化されるので、セル内でシグナリングフォーマットも共通化できる。
【0070】
以上のように本実施の形態によれば、基地局装置100において、SRS抽出部103にSRSの受信帯域を設定し、CQI推定部104及び割当部105に周波数割当単位(RBG)を設定する割当単位設定部106が、SRS受信帯域の端の周波数位置をいずれかの周波数割当単位の端の周波数位置と一致させ、リファレンス信号の受信帯域幅を周波数割当単位の帯域幅の自然数倍とする。
【0071】
また、端末装置200において、送信帯域及び周波数割当単位(RBG)を設定する帯域情報設定部204が、送信帯域の端の周波数位置をいずれかの周波数割当単位の端の周波数位置と一致させ、SRSの送信帯域幅を周波数割当単位の帯域幅の自然数倍とする。
【0072】
こうすることで、各RBGでは1つのSRSが隙間なく送信される。従って、各RGBでは同一タイミングに送信されたSRSを用いたチャネル推定結果が得られるので、CQI推定精度の劣化を防止できる。この結果、基地局装置100が精度劣化の無いCQIを用いて端末装置200を周波数リソース割当できるので、システスループット性能の劣化を防止できる。
【0073】
(実施の形態2)
実施の形態1では、Sounding帯域を基準に、RGBの基本サイズが決定されるとともに、RBGの端がSounding帯域の端に一致させられる。実施の形態2では、RGBの基本サイズ及び位置を基準に、端末装置200が1つのタイミングにSRSを送信する送信帯域幅が決定されるとともに、そのSRSの送信帯域の端がRGBの端に一致させられる。
【0074】
図14は、本発明の実施の形態2に係る基地局装置300の構成を示すブロック図である。基地局装置300は、割当単位設定部301を有する。
【0075】
割当単位設定部301は、後述する端末装置400が1つのタイミングにSRSを送信する、送信帯域幅、送信帯域位置、及び、周波数ホッピングパターンに関する情報が含まれるSRS情報をSRS抽出部103へ出力するとともに、RBGの基本サイズ及び周波数位置が含まれるRBG情報を割当部105へ出力する。ここで、SRS情報によって定まる任意のSRS送信帯域端の周波数位置は、RBG情報によって定まるいずれかのRBGの端の周波数位置と一致する。さらに、SRS情報に含まれる送信帯域幅は、RBG情報に含まれるRBGの基本サイズの自然数倍となっている。
【0076】
具体的には、割当単位設定部301は、RBG情報設定部311と、SRS情報設定部312とを有する。
【0077】
RBG情報設定部311は、システム帯域幅に応じてRBGの基本サイズを決定するとともに、RBGの周波数位置を決定する。決定されたRBGの基本サイズ及び周波数位置に関する情報は、RBG情報として割当部105、CQI推定部104及びSRS情報設定部312へ出力される。このRBG情報に従えば、RBGは、システム帯域の端からシステム帯域全体に隈無く敷き詰められる。
【0078】
SRS情報設定部312は、RBG情報設定部311から受け取るRBG情報に含まれる基本サイズに応じて、端末装置400が1つのタイミングにSRSを送信する送信帯域幅を決定する。また、SRS情報設定部312は、RBG情報設定部311から受け取るRBG情報に含まれる基本サイズ及び周波数位置によって特定されるRBGの端の周波数位置とSRS送信帯域端の周波数位置とが一致するように、SRSの周波数位置を決定する。
【0079】
こうして決定されたSRS送信帯域幅、各SRS送信帯域の周波数位置、及び、当該周波数位置のホッピングパターンに関する情報は、SRS情報としてSRS抽出部103へ出力される。
【0080】
図15は、本発明の実施の形態2に係る端末装置400の構成を示すブロック図である。
図15において、端末装置400は、帯域情報設定部401を有する。
【0081】
帯域情報設定部401は、端末装置400が1つのタイミングにSRSを送信する、送信帯域幅、送信帯域位置、及び、周波数ホッピングパターンに関する情報が含まれるSRS情報をマッピング部211へ出力するとともに、RBGの基本サイズ及び周波数位置が含まれるRBG情報を送信帯域設定部205へ出力する。ここで、SRS情報によって定まる任意のSRS送信帯域端の周波数位置は、RBG情報によって定まるいずれかのRBGの端の周波数位置と一致する。さらに、SRS情報に含まれる送信帯域幅は、RBG情報に含まれるRBGの基本サイズの自然数倍となっている。
【0082】
具体的には、帯域情報設定部401は、RBG情報設定部411と、SRS情報設定部412とを有する。
【0083】
RBG情報設定部411は、システム帯域幅に応じてRBGの基本サイズを決定するとともに、RBGの周波数位置を決定する。決定されたRBGの基本サイズ及び周波数位置に関する情報は、RBG情報として送信帯域設定部205及びSRS情報設定部412へ出力される。このRBG情報に従えば、RBGは、システム帯域の端からシステム帯域全体に隈無く敷き詰められる。
【0084】
SRS情報設定部412は、RBG情報設定部411から受け取るRBG情報に含まれる基本サイズに応じて、端末装置400が1つのタイミングにSRSを送信する送信帯域幅を決定する。また、SRS情報設定部412は、RBG情報設定部411から受け取るRBG情報に含まれる基本サイズ及び周波数位置によって特定されるRBGの端の周波数位置とSRS送信帯域端の周波数位置とが一致するように、SRSの周波数位置を決定する。
【0085】
こうして決定されたSRS送信帯域幅、各SRS送信帯域の周波数位置、及び、当該周波数位置のホッピングパターンに関する情報は、SRS情報としてマッピング部211へ出力される。
【0086】
以上の構成を有する基地局装置300及び端末装置400の動作について説明する。
【0087】
基地局装置300は、各RBGについて得られたチャネル推定結果に基づいて、周波数割当対象端末400に対してRBG単位で周波数リソースの割り当てを行い、システム帯域において割り当てられたRBG及び割り当てられないRBGの配列パターンに対応する周波数リソース割当ビット列を生成する。そして、基地局装置300は、周波数リソース割当ビット列を端末装置400へ送信する。端末装置400は、受信した周波数リソース割当ビット列に基づいて特定される周波数リソースを用いてデータ送信する。
【0088】
具体的には、基地局装置300において、割当部105は、CQI推定部104で得られたチャネル推定結果に基づいて、割当単位設定部301から受け取るRBG情報により定まるRBG単位で、周波数割当対象端末400に対して周波数リソースの割り当てを行い、システム帯域において割り当てられたRBG及び割り当てられないRBGの配列パターンに対応する周波数リソース割当ビット列を生成する。
【0089】
ここで、SRS情報によって定まる任意のSRS送信帯域端の周波数位置は、RBG情報によって定まるいずれかのRBGの端の周波数位置と一致する。さらに、SRS情報に含まれる送信帯域幅は、RBG情報に含まれるRBGの基本サイズの自然数倍となっている。
【0090】
こうすることで、
図16に示すように、Sounding帯域内にある各RBGでは1つのSRSが隙間なく送信される。従って、各RGBでは同一タイミングに送信されたSRSを用いたチャネル推定結果が得られるので、CQI推定精度の劣化を防止できる。この結果、基地局装置300が精度劣化の無いCQIを用いて端末装置400を周波数リソース割当できるので、システスループット性能の劣化を防止できる。
【0091】
なお、SRSの送信帯域幅は、システムで取り得る全てのRBGサイズの最小公倍数の倍数としても良い。これにより、上述した効果に加え、RBGサイズの変更に依存しないSRSの送信帯域幅が設定されるので、端末装置400における処理が容易になる。例えば、システムで用いるRBGサイズが1、2、3、4RBの範囲で変わる場合は、SRSの送信帯域幅は、それらの最小公倍数である12RBの整数倍(12、24、36RBなど)に設定する。これにより、RBGサイズの変更に依存したSRSの送信帯域幅の変更が必要なくなる。
【0092】
以上のように本実施の形態によれば、基地局装置300において、SRS抽出部103にSRSの受信帯域を設定し、CQI推定部104及び割当部105に周波数割当単位(RBG)を設定する割当単位設定部301が、SRS受信帯域の端の周波数位置をいずれかの周波数割当単位の端の周波数位置と一致させ、リファレンス信号の受信帯域幅を周波数割当単位の帯域幅の自然数倍とする。
【0093】
また、端末装置400において、送信帯域及び周波数割当単位(RBG)を設定する帯域情報設定部401が、送信帯域の端の周波数位置をいずれかの周波数割当単位の端の周波数位置と一致させ、SRSの送信帯域幅を周波数割当単位の帯域幅の自然数倍とする。
【0094】
こうすることで、各RBGでは1つのSRSが隙間なく送信される。従って、各RGBでは同一タイミングに送信されたSRSを用いたチャネル推定結果が得られるので、CQI推定精度の劣化を防止できる。この結果、基地局装置300が精度劣化の無いCQIを用いて端末装置400を周波数リソース割当できるので、システスループット性能の劣化を防止できる。
【0095】
なお、上記各実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
【0096】
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0097】
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
【0098】
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
【0099】
2009年4月10日出願の特願2009−096221の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。