特許第5954723号(P5954723)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5954723
(24)【登録日】2016年6月24日
(45)【発行日】2016年7月20日
(54)【発明の名称】配管等識別装置
(51)【国際特許分類】
   F16L 1/00 20060101AFI20160707BHJP
   F16L 55/00 20060101ALI20160707BHJP
   G06Q 50/06 20120101ALI20160707BHJP
【FI】
   F16L1/00 Y
   F16L55/00 D
   G06Q50/06
【請求項の数】18
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2015-552405(P2015-552405)
(86)(22)【出願日】2014年12月4日
(86)【国際出願番号】JP2014082063
(87)【国際公開番号】WO2015087764
(87)【国際公開日】20150618
【審査請求日】2016年2月29日
(31)【優先権主張番号】特願2013-257468(P2013-257468)
(32)【優先日】2013年12月12日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】512239206
【氏名又は名称】株式会社木幡計器製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100102048
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 光司
(74)【代理人】
【識別番号】100146503
【弁理士】
【氏名又は名称】高尾 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100171435
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 尚子
(72)【発明者】
【氏名】木幡 巌
(72)【発明者】
【氏名】中井 嘉之
(72)【発明者】
【氏名】中家 崇巌
(72)【発明者】
【氏名】中島 央雄
(72)【発明者】
【氏名】下出 一
【審査官】 鈴木 貴雄
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−70219(JP,A)
【文献】 特開2010−126892(JP,A)
【文献】 特開2007−272508(JP,A)
【文献】 特開2006−260539(JP,A)
【文献】 特開2002−98774(JP,A)
【文献】 特開2009−64282(JP,A)
【文献】 特開2009−211454(JP,A)
【文献】 特開2000−89680(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 1/00
F16L 55/00
G06Q 50/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数系統の配管または配管若しくは装置に設けられた計器に取り付ける複数の子機を備え、
前記各子機は、相互に通信が可能であると共に、前記配管または前記計器(以下、「配管等」とする。)に着脱可能な固定具と、各子機のIDを文字、記号または図形により表示するID表示具と、作動により人の五感に訴える人感デバイスとを備え、
各子機は、各配管系統に沿って前記配管または前記計器に順次並べて取り付けられるものであり、少なくとも上流又は下流側に隣接する一方の子機のIDを記憶可能なメモリを備えると共に、前記通信により同一配管系統に属し隣接する一方の子機の作動を検知することにより自らの人感デバイスを作業者に同一配管系統を識別させる為に作動させる子機制御装置を備えている配管等識別装置。
【請求項2】
インターネットにより接続される情報端末または通信で接続されるコンピュータもしくは情報端末のいずれかまたはこれらの組み合わせを含む親機をさらに備え、前記親機は、前記各子機のIDを配管系統に対応させて記憶する親機データベースを備えている請求項1記載の配管等識別装置。
【請求項3】
前記子機はRFIDタグをさらに備え、前記メモリは前記RFIDタグの一部である請求項1又は2記載の配管等識別装置。
【請求項4】
複数系統の配管または配管若しくは装置に設けられた計器に取り付ける複数の子機と、
これら各子機と通信可能な親機とを備え、
この親機はインターネットにより接続される情報端末または通信で接続されるコンピュータもしくは情報端末のいずれかまたはこれらの組み合わせを含むものであり、
前記各子機は、前記配管または前記計器に着脱可能な固定具と、各子機のIDを文字、記号若しくは図形または電磁気手段により表示するID表示具と、作動により人の五感に訴える人感デバイスを備え、
前記親機は、前記各子機のIDを配管系統若しくは装置に対応させて記憶するデータベースと、前記データベースに従い同一配管系統に属する前記各子機の人感デバイスを作業者に同一配管系統を識別させる為に順次または同時に作動させる親機制御装置とを備えている配管等識別装置。
【請求項5】
前記各子機がケースを備え、当該ケースは書類を収納可能な収納部を備えている請求項1,2,4のいずれかに記載の配管等識別装置。
【請求項6】
前記固定具が、湾曲したバネ材よりなる一対のアームを有し、これら一対のアームの間に前記配管等を挟持することで前記配管等に固定する請求項1,2,4のいずれかに記載の配管等識別装置。
【請求項7】
前記各子機はケースを有し、前記一対のアームはこのケースに対し相対回転可能に取り付けられている請求項6記載の配管等識別装置。
【請求項8】
前記人感デバイスが発光素子を含み、違う系統の配管を異なる色又は異なる点灯パターンで識別させる請求項1,2,4のいずれかに記載の配管等識別装置。
【請求項9】
前記人感デバイスがスピーカーを含み、違う系統の配管を異なる音又は異なる発音パターンで識別させる請求項1,2,4のいずれかに記載の配管等識別装置。
【請求項10】
前記人感デバイスがスピーカーを含み、同一系統の配管に対し順次作動させることによりメロディーを奏でるように各子機に異なる音程を割り付けてある請求項1,2,4のいずれかに記載の配管等識別装置。
【請求項11】
前記人感デバイスを配管の上流から下流へまたは配管の下流から上流へ順次作動させる請求項1,2,4のいずれかに記載の配管等識別装置。
【請求項12】
前記ID表示具がバーコード、二次元シンボル、異なるケースの色または配管識別文字列を備えている請求項1,2,4のいずれかに記載の配管等識別装置。
【請求項13】
前記各子機は、評価コードを選択可能な評価部を備え、
各子機のIDと選択された評価コードとを前記親機に送信可能である請求項2,4のいずれかに記載の配管等識別装置。
【請求項14】
さらに親機と通信可能なリーダーを備え、
このリーダーは、ID表示具のIDを読み取るリーダー部と、評価コードを選択可能な評価部とを備え、リーダー部に読み取られたIDと評価コードとを前記親機に送信可能である請求項2,4のいずれかに記載の配管等識別装置。
【請求項15】
前記評価コードが検査完了のものと検査未了のものとで前記人感デバイスの作動状態を変更させてある請求項13記載の配管等識別装置。
【請求項16】
さらにGPSを利用した位置評定装置を備え、
この位置評定装置により得られた座標データを各子機の前記IDと共に前記親機に送信し、前記親機で各子機を座標と共に表示可能である請求項2,4のいずれかに記載の配管等識別装置。
【請求項17】
前記計器が接点を有し、この計器に取り付けた子機と前記接点とを接続し、この子機は前記接点の接触の変更により前記親機にデータを送信すると共に、前記人感デバイスの作動状態を変更させる請求項2,4のいずれかに記載の配管等識別装置。
【請求項18】
前記計器が測定値の電気出力を有し、この計器に取り付けた子機に前記電気出力を接続し、この子機は前記電気出力の値により前記親機にデータを送信すると共に、前記人感デバイスの作動状態を変更させる請求項2,4のいずれかに記載の配管等識別装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配管等識別装置に関する。さらに詳しくは、工場、プラント等またビル設備系の複数系統の配管または配管若しくは装置に設けられた計器(以下、「配管等」とする。)を識別するための配管等識別装置に関する。
【背景技術】
【0002】
工場、プラント等またビル設備系の配管の定期点検や改修工事においては、配管名、配管内を流れる流体の種類または名前、流体の流れの方向、安全表示(危険表示、消火表示、放射能表示等)等の識別表示を知る必要がある。
【0003】
従来、このような配管の識別表示は、一般に、識別表示を印刷または手書きされたシール、ステッカー、ラベルまたはテープを配管の側面に貼付したり、特許文献1記載のごとき識別表示具を配管に取り付けたりすることにより行われていた。また、他の手法としては、特許文献2に記載のごとく、音波発信手段と音波受信手段との間での検査音波の送受信により識別するものが知られている。
【0004】
しかし、前者の手法によれば、工場・プラントや大型ビル施設の機械室などに複雑に張りめぐらされた配管について、同一系統別に正確かつ高速に識別することは難しかった。また、熟練していない点検員が確実にすべての計器を点検するのは難しかった。したがって、確認に多大な時間を要し、確認が疎かになれば、事故につながる恐れがあった。
【0005】
一方、後者の手法によれば、ガス管等、音波を送受信できる配管であることが必要であり、液体などの配管に対しては適用が困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−89680号公報
【特許文献2】特開2007−71372号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
かかる従来の実情に鑑みて、本発明は、様々な種類の流体を扱う配管の識別を作業者が迅速に行うことのできる配管等識別装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る配管等識別装置の特徴構成は、複数系統の配管または配管若しくは装置に設けられた計器に取り付ける複数の子機を備え、前記各子機は、相互に通信が可能であると共に、前記配管または前記計器に着脱可能な固定具と、各子機のIDを文字、記号または図形により表示するID表示具と、作動により人の五感に訴える人感デバイスとを備え、各子機は、各配管系統に沿って前記配管または前記計器に順次並べて取り付けられるものであり、少なくとも上流又は下流側に隣接する一方の子機のIDを記憶可能なメモリを備えると共に、前記通信により同一配管系統に属し隣接する一方の子機の作動を検知することにより自らの人感デバイスを作業者に同一配管系統を識別させる為に作動させる子機制御装置を備えていることにある。
【0009】
同特徴構成によれば、子機は、ID表示具に従って複数個が配管の適宜箇所または計器にあらかじめ取り付けられる。子機は相互に通信可能であり、子機制御装置により隣接する一方の子機の作動を検知することにより自らの人感デバイスを作動させる。これが順次繰り返されることにより、同じ配管系統に属する子機は順次作動する。人感デバイスは、例えば発光素子やスピーカーを含み、順次または同時に発光させたり、音を鳴らしたりすることにより作業者に配管系統を識別させることができる。また、子機を一定間隔に配置することにより、広範囲なセンサネットワークを構築することが出来る。
【0010】
同特徴構成において、インターネットにより接続される情報端末または通信で接続されるコンピュータもしくは情報端末のいずれかまたはこれらの組み合わせを含む親機をさらに備え、前記親機は、前記各子機のIDを配管系統に対応させて記憶する親機データベースを備えてもよい。これによれば、例えばインターネットを通じて情報端末により同配管系統に属する情報や、当該子機に関連する情報を表示させることも可能である。
【0011】
また、前記子機はRFIDタグをさらに備え、前記メモリは前記RFIDタグの一部としてもよい。
【0012】
一方、上記目的を達成するため、本発明に係る配管等識別装置の他の特徴構成は、複数系統の配管または配管若しくは装置に設けられた計器に取り付ける複数の子機と、これら各子機と通信可能な親機とを備え、この親機はインターネットにより接続される情報端末または通信で接続されるコンピュータもしくは情報端末のいずれかまたはこれらの組み合わせを含むものであり、前記各子機は、前記配管または前記計器に着脱可能な固定具と、各子機のIDを文字、記号若しくは図形または電磁気手段により表示するID表示具と、作動により人の五感に訴える人感デバイスを備え、前記親機は、前記各子機のIDを配管系統若しくは装置に対応させて記憶するデータベースと、前記データベースに従い同一配管系統に属する前記各子機の人感デバイスを作業者に同一配管系統を識別させる為に順次または同時に作動させる親機制御装置とを備えていることにある。
【0013】
同他の特徴構成によれば、子機は親機と通信可能であり、親機のデータベースは子機のIDを配管系統若しくは装置に対応させて記憶し、制御装置によりデータベースに従って各子機の人感デバイスを順次または同時に作動させる。人感デバイスは、順次または同時に発光させたり、音を鳴らしたりすることにより作業者に配管系統若しくは装置を識別させることができる。
【0014】
また、上記各特徴構成において、前記各子機がケースを備え、当該ケースは書類を収納可能な収納部を備えてもよい。これによれば、収納部に当該配管または計器の仕様書、注意書きなどを収納でき、点検時にこれらの書類を確認することができる。
【0015】
前記固定具を構成するにあたっては、湾曲したバネ材よりなる一対のアームを有し、これら一対のアームの間に前記配管等を挟持することで前記配管等に固定可能とすることができる。これによれば、サイズが異なる配管や計器にも弾性変形して取り付けが可能であり、また、一対のアームの間が解放されているので、この間からアームを拡張させることで、取り付け時の作業性が良好である。
【0016】
ここで、前記アームを構成するにあたり、前記各子機はケースを有し、前記一対のアームはこのケースに対し相対回転可能に取り付けられるようにするとよい。ケースの方向を配管等に対して自由に相対回転させることで、ケースの表示物を作業者が確認しやすい方向に変更することが可能となる。
【0017】
上記各特徴構成において、前記人感デバイスが発光素子を含み、違う系統の配管を異なる色又は異なる点灯パターンで識別させるようにしてもよい。これによれば、作業者は異なる配管を目視により一目瞭然で確認することができる。
【0018】
また、上記各特徴構成において、前記人感デバイスがスピーカーを含み、違う系統の配管を異なる音又は異なる発音パターンで識別させるようにしてもよい。これも、作業者は異なる配管を、視界の悪いところでも、音で直感的に確認することができる。
【0019】
また、上記各特徴構成において、前記人感デバイスがスピーカーを含み、同一系統の配管に対し順次作動させることによりメロディーを奏でるように各子機に異なる音程を割り付けてもよい。これによれば、単純な発音パターンでなく、メロディーで識別ができるので、作業者のストレスがさらに低減される。
【0020】
上記各特徴構成において、前記人感デバイスを配管の上流から下流へまたは配管の下流から上流へ順次作動させるとよい。一定の規則性をもって作業者に認識させることで、認識の精度と効率が向上する。
【0021】
また、上記各特徴構成において、前記ID表示具がRFIDを備えてもよい。これによれば、表示具の確認をリーダー等で確実に行うことができる。
【0022】
また、上記各特徴構成において、前記ID表示具がバーコード、二次元シンボル、異なるケースの色または配管識別文字列を備えてもよい。バーコードリーダーまたは目視により子機を識別することが容易となる。
【0023】
上記特徴構成において、前記各子機は、評価コードを選択可能な評価部を備え、各子機のIDと選択された評価コードとを前記親機に送信可能としてもよい。例えば、子機が取り付けられた配管の検査に置いて、漏洩、変形、曲り、振動、外面腐食、保温材の損傷、計器による測定などの定期検査を行った場合、検査完了との評価コードや、要再検査との評価コードを当該子機のIDと共に親機へ送信することで、検査の漏れや点検ミスがなくなるとともに作業者の時間情報も含めた作業記録をとることができる。
【0024】
一方、上記特徴構成において、子機に評価部を設ける代わりに、さらに親機と通信可能なリーダーを備え、このリーダーは、ID表示具のIDを読み取るリーダー部と、評価コードを選択可能な評価部とを備え、リーダー部に読み取られたIDと評価コードとを前記親機に送信可能としてもよい。これによれば、リーダーのタッチパネルでナビゲートされる項目に従って上記評価を行い、その結果をタッチパネルに触れることにより簡単に親機に送信することができる。
【0025】
また、上記評価部を有する各構成において、前記評価コードが検査完了のものと検査未了のものとで前記人感デバイスの作動状態を変更させてもよい。例えば、検査完了のものは青ランプや軽快なメロディーを、要再検査のものは赤ランプや警報音を発信させてもよい。
【0026】
上記各特徴構成において、さらにGPSを利用した位置評定装置を備え、この位置評定装置により得られた座標データを各子機の前記IDと共に前記親機に送信し、前記親機で各子機を座標と共に表示可能としてもよい。これによれば、例えば、石油プラントなどの大規模な配管施設でも、子機を設けた部分が地図上で確認でき、配管の各子機の位置をより正確に把握することができる。
【0027】
また、上記各特徴構成において、前記計器が接点を有し、この計器に取り付けた子機と前記接点とを接続し、この子機は前記接点の接触の変更により前記親機にデータを送信すると共に、前記人感デバイスの作動状態を変更させてもよい。これによれば、例えばある計器が設定閾値に達した場合に接点の接触の状態が変更され、例えば、これを非常事態との評価で親機に送ると共に、人感デバイスである発光素子を赤色に点滅させたり、スピーカーで警報音を鳴らしたりすることができる。
【0028】
この接点を設ける代わりに、前記計器が測定値の電気出力を有し、この計器に取り付けた子機に前記電気出力を接続し、この子機は前記電気出力の値により前記親機にデータを送信すると共に、前記人感デバイスの作動状態を変更させるようにしてもよい。上記と同趣旨の作動を行える他、計器の測定値を親機に連続的に送り判断させることも可能である。
【0029】
上記各構成は、請求項と同じく他の発明に従属する他、各構成単独としての発明も開示されているものとする。また、上記各構成は、配管に取り付ける場合、計器に取り付ける場合及び配管か計器のいずれかに取り付ける場合の全てを含む物である。
【発明の効果】
【0030】
上記本発明に係る配管等識別装置の特徴構成によれば、あらかじめ子機を配管や計器に取り付けておき、子機同士または親機からの制御により、例えば発光素子やスピーカーを含む人感デバイスを順次または同時に発光させたり、音を鳴らすことにより作業者に配管系統を従前より確実に識別させることができるようになった。
【0031】
また、他の上記特徴構成により、配管識別の作業性、計器チェックの作業性、子機取り付けの作業性等が向上するに至った。
【0032】
本発明の他の目的、構成及び効果については、以下の発明の実施の形態の項から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明にかかる配管等識別装置の子機の斜視図である。
図2】子機の内部を略省略した状態の縦断面図である。
図3】本発明にかかる配管等識別装置のシステム構成を示す図である。
図4】上記システム構成中のデータベースの概念図である。
図5】子機の下部を回転させた状態を示す斜視図である。
図6】配管に子機を取り付けた状態を示す斜視図である。
図7】複数個の子機を配管に取り付けた運用状況を示す概念図である。
図8図7の状態で1系統を点灯させた状態を示す図である。
図9】本発明の第2実施形態にかかる子機であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
図10図9の子機のシステム構成図である。
図11】本発明の第3実施形態にかかる子機の斜視図である。
図12図11の要部縦断面図である。
図13】本発明の第4実施形態にかかる子機の斜視図である。
図14】本発明の第5実施形態にかかる子機の正面図である。
図15】本発明の第6実施形態にかかる図3相当図である。
図16】本発明の第7実施形態にかかる図7相当図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
次に、適宜添付図面を参照しながら、本発明をさらに詳しく説明する。
【0035】
図3に示すように、本発明に係る配管等識別装置1は、複数の子機2(2a、2b、2c)と親機3とを備えている。配管を系統別に順次点灯または音を鳴らすには、複数の子機2だけでもよい。さらに、RFIDタグのリーダー・ライター5や人工衛星6を利用してGPS(Global Positioning System )機能を実現する。
【0036】
親機3はパーソナルコンピュータ(PC)等の本体部3a及びその操作部3bを備えている。また、親機は無線通信で接続されるスマートフォン等の携帯端末3cや、インターネット経由で接続されるPCや携帯端末のいずれかまたはこれらの組み合わせとすることができる。携帯端末3は、例えばスマートフォンのようにディスプレイ上で操作の可能なタッチパネルとして構成されており、GUIにより後述の各操作が可能である。本体部3aは電子メール機能を有しており、子機からの情報により適宜電子メールを送信することができる。
【0037】
親機3の本体3aは、コンピュータ30、通信モジュール31、アンテナ32のほか、図4の親機制御装置33を備えている。このコンピュータ30は、図示省略するが、CPU、メモリ及びこれらを接続するバスを備えており、メモリにOS及びアプリケーションを読み込み作動させることで、後述の制御装置やデータベースアプリケーションを実現する。操作部3bは、ディスプレイ30a、キーボード30b、マウス30c等を備えている。
【0038】
図1〜3に示すように、子機2は、内部に基板14を保持する筐体10と、配管等に固定する固定具Hとしての固定ばね11を備えている。筐体10は、当該子機2または配管等に関係する情報ドキュメントを収納するための収納部10bを備えており、この収納部10bは蓋10aにより開閉される。
【0039】
配管等100は配管101や計器102を備えており、例えば図7のように複数系統が交錯している。計器は、例えば圧力計や温度計などのように目盛りを有していて、測定時にはその目盛りを使用して測定値を読み取る形式の計器を対象とする。このような計器は、目盛りの信頼性を確保するために、定期的( 例えば、1年ごと) に目盛りを校正する必要がある。そこで、前回の校正が有効な期限を校正期限として、校正期限までに再度校正するように管理する。また、本発明が実装される配管は複雑に地中や壁内に張りめぐらされ、いくつにも分岐していることがある。なお、本発明の子機を取り付ける対象となる計器は、配管のみならず、種々の装置に設けられているものも対象としうる。
【0040】
複数の各子機2(2a、2b、2c)は、図1〜3に示すように、先の基板14に子機制御装置15やRFIDタグ(メモリ)16、音声合成部18aを備えている。筐体10の上部にはランプ17を設け、前部には名称タグ13を設けている。音声発生部18は、音声合成部18a及びスピーカー18bよりなり、スピーカー18bは筐体10内部に収納されている。これらランプ17及び音声発生部18は、作動により視角または聴覚を介して人の五感に訴える人感デバイスFである。名称タグ13は、例えば「工業用水」などの名称のほか、バーコード、二次元シンボルやIDなども表記されている。また、各子機2はアンテナ19を保有し、各子機どうしの他、各子機と親機とを無線通信で連結する。
【0041】
上記RFIDタグ16はデータを収納するメモリとして機能し、このタグは、少なくとも各子機のID(図4,各符号16の上段kk0001、kk0002、kk0003等)、及び、上流または下流側の一方に隣接する子機のID(図4,子機2b、2cにおける各符号16の中段kk0001、kk0002等)、及び、配管系統ID(図4,各符号16の下段、L0001、L0002、L0003等)を記憶している。
【0042】
さらに詳しくは、RFIDタグ16は次のようなデータを保有している。まず、あらかじめ子機2入力された情報としては、子機2の製品番号である。また、設置を行う時に子機2に登録する情報としては、上述のID番号、パスワード、子機2設置日、後述の親機DBのURL、配管名、配管系統、子機2の位置(上流から数えていくつめの子機2であるか)、1つ上流の子機2のID番号(上流から点灯する時に使用、1つ下流でも可)、配管または計器、配管を流れる流体の種類、配管を流れる流体の温度、配管を流れる流体の用途、安全情報「危険表示・消火表示・放射能表示など」、音階「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」「ド」「(及び音の長さ)」である。また、計器の場合は、校正情報(校正日 校正番号 校正期限など)、日常点検情報、メールアドレス等である。これらの情報は、例えば、リーダー・ライター5により、あらかじめ、または配管系統への設置時に入力される。
【0043】
配管系統には、子機2は次のように取り付けられる。例えば、図7に示すように、第1配管111には第1系統a〜f子機T1a〜T1fが、第2配管112には第2系統a〜f子機T2a〜T2fが、第3配管113には、第3系統a〜h子機T3a〜T3hがそれぞれ順次取り付けられる。
【0044】
各子機2は、ランプ3を点灯させるとともに、自身のIDと点灯ONステータスをRFIDタグ16からアンテナ19を通じて送信することによって、下流の子機2に自分が点灯していることを知らせる。一つ下流の配管または計器に取り付ける子機T2bはRFIDタグ16から一つ上流の配管または計器に取り付けるT2aが点灯していることを検出し、自身の配管系統表示ランプ3を点灯させるとともに自身のIDと点灯ONステータスをRFIDタグ16からさらに送信することによって、下流の子機T2cに自分が点灯していることを知らせる。これを繰り返すことによって、例えば図8に示すように、T2a,T2b,T2c,T2dと逐次点灯させることが可能である。この機能には、親機3及び親機DBは不要である。なお、点灯した子機2は一つ下流の子機2に自らの点灯ステータスを通知し、これをトリガーとして一つ下流の子機2を作動させてもよい。
【0045】
図4に示すように、親機3を保有し、さらに、親機DB(F1)を保有すれば、様々な情報管理が可能である。後述の表1は親機DBである第1DB(DB1)の内容を示している。また、表3は第2DB(DB2)の構造を含む親機の30aに表示されるアプリケーション画面である。表1でF1と表示されている項目は第1ファイル群a,b(F1a、b…)に対するリレーション、F2と表示されている項目は第2ファイル群a,b(F2a、b…)に対するリレーションである。他の項目は、親機DBの本質的な内容である。第2DB(DB2)は、色番号に関するIDで第3ファイル群F3とのリレーション、音番号IDで第4ファイル群F4に対するリレーションを形成している。そして、DB2を主とする内容を親機制御装置33で処理し、ディスプレイ30aに表示、コントロール可能とするとともに、通信モジュール31,アンテナ32を介して子機等と交信する。。
【0046】
【表1】
【0047】
ここで、上記設置を行う時に第1DB(DB1)に登録する情報は、表1に記載のとおりである。さらに特記すると、計器型式・器物管理番号、図面・仕様書、点検履歴・エビデンス、不具合情報、前回校正依頼日、次回校正依頼日、検査作業者名、日常点検情報、アラート情報等が各子機ID毎にレコードとして記録される。
【0048】
なお、先のRFID タグ16に記憶させた項目を、第1DB(DB1)に記憶させることも可能である。この場合、隣り合う子機の検出がなされなくても全体として制御可能であるから、各子機2の作動を同じ配管系統で順次行うことも、同じ配管系統で同時に行うことも可能である。
【0049】
リーダー・ライター5は、各子機2の状態をチェックし、また、各子機2に情報を書き込むためのものである。このリーダー・ライター5は、タグ16を読み取るセンサ5a、制御装置5b、操作のためのタッチパネル5c及び親機、各子機2との交信のためのアンテナ5dを備えている。タグ16の内容をアンテナ19で送信可能な場合はアンテナがリーダーのためのセンサ5aとして機能する。
【0050】
タッチパネル5cには次の表2の項目が表示される。このうち、最上段の「機器チェック」は各子機2の状態を先のセンサ5a等で読み取る時に各子機2に近接させて押す部分であり、こちらを押すことで、子機IDや配管系統ID等が取得される。「点検」の部分は右欄より該当する点検情況を選択し、下の「送信」部分にタッチすることで、点検結果がタグ16に書き込まれ、または親機3に送信され、記憶される。
【0051】
【表2】
【0052】
先の配管系統を選んで作動させる場合は、「配管系統点検開始」にタッチすることで、タグ16を利用した上述の点検が開始される。一方、親機DBが存在する場合は、表3の操作により、配管系統のチェック作動を選択することができる。次の表3で「点灯作動」「音作動」「点灯及び音作動」のいずれかから、所望の配管系統IDにおいて、作動選択のいずれかを選択してマウス等で押す。表3では、配管系統L0001が点灯及び音作動、すなわち、ランプの点灯とスピーカーによる発音が上流側から下流側へ行われていることを示している。先のリーダー・ライター5は、各子機2の状態チェックは、親機に送信され、検査結果の欄に順次表示される。
【0053】
【表3】
【0054】
このようなランプの点灯のパターンを次の表4に、その作動理由を次の表5に記する。音と他の人感デバイスの組み合わせとしては、音階(と光)で設置チェック、音楽(と光)で配管チェック、音楽(と光)で点検漏れチェック、音楽(と光)で流体の種類チェック、音階(と光)で接点付計器、デジタル計器の異常発生時の警告(度)などが利用可能である。
【0055】
【表4】
【0056】
【表5】
【0057】
次に、上述の配管等識別装置1を用いた配管等の検査手順について説明する。まず、表1や第1DB:DB1の子機必須データを例えばリーダー・ライター5に読み込み、各子機2にリーダー・ライター5を近接させて、センサ5aを用いてRFIDタグ16に必要情報を書き込む。先に各子機2に書き込んでから、名称タグ13を手がかりに配管等に子機を順次取り付ける。配管系統によってこのとき、例えばプラントなどで配置先が離れている場合は、先のGPS機能により、携帯端末3c等地図を表示させて、順次取り付けるとよい。配管等に取り付けてから、各子機2にリーダー・ライター5を近接させて、センサ5aを用いてRFIDタグ16に必要情報を書き込んでもよい。
【0058】
そして、配管系統ID(例えば表3のL0001)に、所属する器物管理番号(所属する子機ID、例えばkk0001(T1a)kk0002(T1b)kk0003(T1c)kk0004(T1d)kk0005(T1e)など)を割り付ける。この作業はたとえば、親機の本体部3aを用いて操作する。この作業を順次繰り返し、配管系統を設定する。
【0059】
次に、表4・表5を用いて配管改修工事と日常の点検、定期点検の手順を説明する。まず、配管改修工事における本発明の実施例を記すと、複雑に入り組んだ配管において、配管の切断・接合・配置などの工事を行う場合、現地で配管系統を確認して切断箇所、接合箇所、配置箇所を決める必要がある。その場合、パターン1で同一系統の配管に取り付けられた子機2を上流から下流に光らすことや、パターン2で同一系統の配管に取り付けられた子機2を下流から上流に光らすことで工事する箇所を確認することができる。また、複雑に分岐した配管に置いては、間違った箇所を切断・接続を行うと大きな事故につながる場合がある。前記パターン1、パターン2の他にパターン17の流体の種類によって色を変えて光らす機能やパターン18の流体の温度によって色を変えて光らす機能、パターン19の流体の用途によって色を変えて光らす機能を使うことで、工事の期間中に流れを止める箇所や工事を行う箇所、流れの止め方、工事の仕方などを効率よく決定することが出来、切断・接続箇所の間違いによる大きな事故を避けることができる。
【0060】
次に、日常の検査や定期点検における手順について表4・表5を用いて説明する。まず、パターン4ですべての子機2を同時に光らすことによって、子機2の場所・数量の確認を行うことで今回すべての確認を行うことが可能かどうか判断する。可能でないと判断した場合は過去によく問題が起こっている特定ID番号の子機2の検査を優先する場合は、パターン5で特定ID番号の子機2の発光素子を光らせ、パターン3でそのID番号の子機2を含む同一系統の配管に取り付けられた子機2の発光素子をすべて同時に光らすことで子機2の場所や数量を知ることにより作業量を把握することが可能である。
また、パターン3で同一系統の配管に取り付けられた子機2に発光素子を上流から下流に順次(例えば1秒ごとに)光らすことで作業手順を考えることが可能で、その時に点灯と同時にメロディーを奏でることで見えにくい位置の子機2があっても聴覚的に確認することが出来る。また、パターン17で流体の種類を発光色で識別し、パターン18で流体の温度を発光色で識別し、パターン19で流体の用途を発光色で識別することによって、点検者が都市ガスや水など専門業者であった場合、自分の点検すべき流体の配管を知ることができる。
【0061】
また、点検する順番としては、前記のパターン4の特定ID番号の子機2を優先する方法の他にも、パターン8の設置した順番に子機2の発光素子を光らすことにより、古い子機2(計器)から順番に点検することも可能であり、パターン9の設置時に光るように設定した子機2の発光素子を光らすことにより、設置時に日常の検査を優先すべき子機2や計器を選択することが可能である。
【0062】
また、定期点検においてはパターン10のように点検日が近い計器や配管に取り付けられた子機2やパターン11のように点検日が過ぎて未点検の子機2の発光素子を光らすことにより、定期点検漏れの防止を行うことが出来、次回定期点検日の決定を行うことが出来る。
【0063】
配管の点検において、前記のようにリーダーライターを使うことで、RFIDタグの読み取りによって、タッチパネルで点検する対象物に対してナビゲートされる項目(漏洩、変形、曲り、振動、外面腐食、保温材の損傷、計器による測定)に従って、点検を行い、その結果をタッチパネルに触れることによって簡単に親機に送信でき、作業者の時間情報を含めた作業記録を取ることができる。また、点検の途中でパターン6によって点検の終了した計器・配管に取り付けられた子機2や子機2自体の点検を終了した子機2の発光素子を同時に光らせることや、パターン7で点検の終了していない計器・配管にとりつけられた子機2や子機2自身の点検を終了してない子機2の発光素子を光らせることで点検の進捗状況を知ることが出来、定期点検漏れを防止することが可能である。点検の進捗を同時に音で知らせることで光では見えにくい場所にある計器や子機2、配管の点検漏れを防止することができる。また、メロディを奏でることは単純な音と違い、点検漏れがあって音が抜けた場合、聴覚的に抜けを見つけることができる。
【0064】
また、点検を行っているときに、配管の外面腐食などが見つかり、追加の項目の点検が必要となった場合でも、必要な文書をリーダー・ライターにダウンロードすることができる。
【0065】
また、計器による測定は行うが、パターン12〜パターン16のアラーム情報の設定により、アラーム情報が発生した計器を発生現場で抜けなく確認することが可能である。例えば、アラームの原因が例えば配管の漏洩だった場合は漏洩場所を修繕しアラーム情報をリセットする。
【0066】
リーダー・ライターを使わない場合も、各子機が評価コードを選択可能な評価部を備え、各子機のIDと選択された評価コードとを前記親機に送信可能とすることで、同様に点検することが可能である。
【0067】
また、例えばメモリと赤外線通信を用いることでRFIDを用いなくても同様に点検や配管改修工事における本発明を実施することは可能である。
【0068】
次に、本発明の別実施形態を列挙する。上記実施形態と同様の部材には同じ符合を付してある。
【0069】
図9、10の第2実施形態では、色の異なる第1〜第3ランプ17a〜cが設けられており、第1DBでの色選択により、異なるランプが点灯される。これらは、異なるカバー内にそれぞれ収納されているが、単一のカバー内に収納し、色のブレンドにより色数を増やすことも可能である。また、この例では、接点付メーター(接点付計器)103が用いられ、下限到達時に接触する接点を有する第1スイッチ103aと、上限到達時に接触する接点を有する第2スイッチ103bとを有している。これらスイッチ103a、103bはそれぞれ第1ランプ21a、第2ランプ21bに接続されている。
【0070】
下限値または上限値にメーター(計器)の指針が到達すると、先のスイッチ103a,bを介して、第1ランプ21a、第2ランプ21bのいずれかが点灯し、さらに警報音が発生し、ランプが点滅して、問題の発生を告知する。圧力が上限値を超えることにより事故の可能性がある配管など緊急性の高いアラームについては、先のメールアドレスを利用して、問題発生を電子メールにより親機を通じて告知することによりトラブルを緊急対応することも可能である。
【0071】
圧力値の上限設定値を超えた場合でも、計器が取り付けられた場所によって緊急度や重要度が違う。子機2設置時にあらかじめ、緊急度や重要度に応じて、点灯パターンや音声発生パターンを設定することで、(1)緊急度や重要度が低いアラーム(接点情報)に対しては、点検時にアラーム確認のモードに設定した時に、第1ランプ21aを点滅させることで点検時に異常に対して対応を行うことが出来、(2)緊急度や重要度が少し高いアラーム(接点情報)に対しては、常時第1ランプ21aを点滅させることで、そばにいる人に異常を知らせることで点検前に異常に対して対応することができ(3)緊急度や重要度が更に高いアラーム(接点情報)に対しては第2ランプ21bを常時点灯させるとともに警報音を鳴らすことで問題点を至急対応することができ(4)さらに緊急度や重要度が更に高いアラーム(接点情報)に対しては第2ランプ21bの常時点灯と警報音に加えてメールで管理者などに知らせることで発生現場に人がいなくて警告音やランプを見ないときでも至急対応することができる。点灯や警報音は接点がOFFになっても動作継続する。子機2上のリセットボタン(図示せず)、リーダーライター、親機から解除することができる。親機3は子機2から送られてきた接点情報によってリレーのON/OFF等を行うことも可能である。
【0072】
なお、上記実施形態では、計器が接点を有するものであったが、計器が測定値の電気出力(例えばDC4〜20mA)を有し、接点を有さないものでもよい。この場合、この計器に取り付けた子機に前記電気出力を接続し、この子機は前記電気出力の値により前記親機にデータを送信すると共に、前記人感デバイスの作動状態を変更させる。親機3は子機2から送られてきた接点情報によってリレーのON/OFF等を行うことも可能である。
【0073】
このように本発明の子機2は計器取り換え無しで、メーカー問わず、既設のマイクロスイッチ接点付計器、コンタクト接点付計器、光電スイッチ付計器、デジタル計器に取り付けることで、即時に安価に導入可能で、発生現場で異常を確認することや緊急の度合いによっては離れたところでも異常を検出することが可能である。通信やアラームは異常のあった時や点検時だけにしか行わないので電池も長期間使用可能である。
【0074】
図11,12に記載の第3実施形態では、固定具Hがベルト24であり、回転接合部23を貫通している点が異なる。回転接合部23は、円筒形の回転部23aは10と回転接合部23にそれぞれ形成された貫通孔23d,23eに接合軸23bを貫通させて、10に対し回転接合部23が相対回転可能に構成されている。
【0075】
ベルト24は、皮革や合成樹脂で構成されたベルト本体24aの一端側に複数の孔24bを有し、孔24bに挿入するピンと輪を有する金具24cを他端に設けて、配管や計器の直径に合わせることができる。回転接合部23の下側近傍に形成された左右一対のスリット23cにベルト24を貫通させ、回転接合部23に対する金具24cの位置を調整可能である。
【0076】
図13の第4実施形態では、固定具Hが固定リング25であり、この固定リング25は、鋼材、アルミニウム、合成樹脂などで構成されたリング本体25aを回転接合部23に貫通させている。リング本体25aの一端には複数の貫通孔25bが形成され、他端には固定爪25cが設けられている。そして、図13(b)に示すように、固定爪25cを貫通孔25bに貫通させると共に、固定爪25cの先端を回転接合部23側に折り曲げて、貫通孔25bに係止し、固定する。
【0077】
図14の第5実施形態では、固定具Hとして磁石27が用いられている。磁石27の下面は凹部27aが形成され、計器102や配管等にある程度沿わせることができる。凹部27aの部分には、樹脂で構成された弾性変形可能な磁石を設けても良い。磁石代わりに粘着樹脂や粘着テープ等を用いることも可能である。
【0078】
図15に示す第6実施形態は、図3に示す第1実施形態と異なり、各子機2が親と交信し、子機2のデータは親機3のデータベース(DB1)に保有させてある点が異なる。この場合、子機の人感デバイスを作動させるのは、全て親機3からの制御であり、子機2どうしの通信により人感デバイスの作動をさせる第1実施形態とは異なる。親機3の動作が不良であったり、親機3と子機2との通信状態が良好でなくとも、隣り合う子機2どうしの通信で人感デバイスを確実に作動させられる点で、第1実施形態は優れている。また、隣り合う子機どうし通信可能な子機を一定間隔に配置することにより、広範囲なセンサネットワークを構築することが出来る。
【0079】
図16に示す第7実施形態は、図7に示す第1実施形態と異なり、各子機2が第3系統g、h子機T3g、T3hが、配管に取り付けられずに、装置であるポンプ42に設けられた差圧計41,圧力計43にそれぞれ順次取り付けられている。このポンプ42周辺の装置は、ポンプ42の前後に装着される濾過糟40,洗浄用水タンク44を備えている。差圧計41は濾過槽40の上流と下流の差圧を測定し、差圧によって42のポンプの制御を行っている。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本発明は、配管や計器等、配管系統の確認や計器チェックの確認などを行うため等の配管等識別装置として利用することができる。本発明は、あらゆる配管、例えば、水道水、下水、温水、冷水、ガス、燃料、冷媒等の流体の配管及びこれらの計器の識別に用いることができる。
【符号の説明】
【0081】
1:配管識別装置、2,2a,2b,2c:子機、3:親機、3a:本体部、3b:操作部、3c:携帯端末、5:リーダー・ライター、5a:センサ、5b:制御装置、5c:タッチパネル、5d:アンテナ、6:人工衛星、10:筐体、10a:蓋、10b:収納部、11:固定ばね、12:回転接続部、12a:軸、12b:固定具、12c:貫通孔、13:名称タグ、14:基板、15:子機制御装置、16:RFIDタグ(メモリ)、17:ランプ、17a〜c:第1〜第3ランプ、18:音声発生部、18a:音声合成部、18b:スピーカー、19:アンテナ、21a:第一ランプ、21b:第二ランプ、23:回転接合部、23a:回転部、23b:接合軸、23c:スリット、23d,23e:貫通孔、24:ベルト、24a:ベルト本体、24b:孔、24c:金具、25:固定リング、25a:リング本体、25b:貫通孔、25c:固定爪、27:磁石、27a:凹部、30:コンピュータ、30a:ディスプレイ、30b:キーボード、30c:マウス、31:通信モジュール、32:アンテナ、33:親機制御装置、40:濾過糟、41:差圧計、42:ポンプ、43:圧力計、44:洗浄用水タンク、100:配管等、101:配管、102:計器、103:接点付メーター、103a:第1スイッチ、103b:第2スイッチ、104:コネクタ、111:第1配管、112:第2配管、113:第3配管、113a:第1分岐管、113b:第2分岐管、F:人感デバイス、H:固定具、DB1:第1DB、DB2:第2DB、F1a,b:第1ファイル群a,b、F2a,b:第2ファイル群a,b、F3:第3ファイル群、F4:第4ファイル群、T1a〜T1f:第1系統a〜f子機、T2a〜T2f:第2系統a〜f子機、T3a〜T3h:第3系統a〜h子機、H:固定具
図1
図2
図3
図4
図5
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図10
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図16