(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記決定するステップは、前記ユーザが前記応答を入力するまでの経過時間に基づいて前記コンテンツへのアクセスのレベルを前記ユーザに与えることを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
前記決定するステップは、前記応答および少なくとも1つの以前の応答によって前記ユーザが達成したポイント・レベルに基づいて前記コンテンツへのアクセスのレベルを前記ユーザに与えるステップを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
前記決定するステップは、前記応答に基づいてコンピュータ・リソースにアクセスするための待ち行列における好ましい位置を前記ユーザに与えるステップを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面は必ずしも縮尺通りではない。図面は、単なる概略的な表現であり、本発明の具体的なパラメータを表現することを意図するものではない。図面は、本発明の典型的な実施形態のみを示すことを意図しており、従って、本発明の範囲を限定するものと考えられるべきではない。図面において、同一の符号は同一の要素を表す。
【0012】
これより本明細書において、例示的な実施形態が示される添付の図面を参照して、例示的な実施形態がより完全に説明される。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具体化することができ、本明細書において示される例示的な実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの例示的な実施形態は、本開示がより詳細で完全なものであり、本開示の範囲が当業者に十分に伝わることになるように、提供される。説明の中では、提示される実施形態を不必要に不明瞭なものとしないように、周知の特徴および技術の詳細は省略されることがある。
【0013】
本明細書において用いられる用語は、単に特定の実施形態を説明する目的で用いられており、本開示を限定することを意図するものではない。本明細書において用いられる単数形の「1つの(a)」、「1つの(an)」および「その(the)」は、文脈が明らかにそうでないことを示していない限り、複数形を含むことが意図されている。さらにまた、「1つの(a)」、「1つの(an)」などの用語の使用は、量の限定を示すものではなく、参照される項目が少なくとも1つ存在することを示す。「含む(comprises)」および/または「含む(comprising)」または「含む(includes)」および/または「含む(including)」という用語は、本明細書において用いられるときには、述べられた特徴、範囲、整数、ステップ、操作、要素、および/またはコンポーネントが存在することを特定しているが、1つまたは複数の他の特徴、範囲、整数、ステップ、操作、要素、コンポーネント、および/またはそれらの集合体の存在または追加を排除するものではないことがさらに理解されよう。
【0014】
上述のように、本発明の実施形態は、コンピュータ対話によるチャレンジ−レスポンス型テスト(例えば、CAPTCHA)を改良するための手法を提供する。さらにまた、本発明の実施形態は、こうしたチャレンジ−レスポンス型テストに広告を導入して、ブランドを知るまたはブランドを強める機会がユーザに提示されるようにするための手法を提供する。典型的な一実施形態においては、ユーザがコンテンツ(例えばウェブ・コンテンツ)にアクセスを試みるときに、ユーザにはCAPTCHAテストが提示される。CAPTCHAテストは、典型的には、広告(例えばロゴ、ラベルなど)と、ユーザが解答するための関連質問とを含む。このような文脈では、広告は、一般に、ユーザのデモグラフィクス(例えば、興味、性別、年齢など)に基づいて選択される。ユーザが、質問に応答することおよび/または一定の時間内に応答することに成功した場合には、報酬(例えば、コンテンツへのアクセス、コンピュータ・リソースに対する待ち行列における好ましい配置)を決定することができる。1つの実施形態においては、CAPTCHAテストに対する応答の累積に基づいて、累積合計ポイントをユーザのために保持することができる。この実施形態では、ユーザに提示されるCAPTCHAテストは、対応する報酬を伴って難易度を上げることができる。
【0015】
ここで
図1を参照すると、コンピューティング・ノードの一例の概略図が示される。コンピューティング・ノード10は、好適なコンピューティング・ノードの単なる一例であり、本明細書において説明される本発明の実施形態の使用または機能の範囲について、何らかの限定を示唆することを意図するものではない。それにも関わらず、コンピューティング・ノード10は、実装することができるものであり、および/または、本明細書において示される機能のいずれか(例えば、
図2の管理コンポーネント50)を実施することができる。
【0016】
コンピューティング・ノード10には、多数の他の汎用または専用コンピューティング・システム環境または構成とともに動作可能なコンピュータ・システム/サーバ12が存在する。コンピュータ・システム/サーバ12での使用に適していると考えられる周知のコンピューティング・システム、環境、および/または構成の例として、パーソナル・コンピュータ・システム、サーバ・コンピュータ・システム、シン・クライアント、シック・クライアント、ハンドヘルドまたはラップトップ型デバイス、マルチプロセッサ・システム、マイクロプロセッサ・ベースのシステム、セット・トップ・ボックス、プログラム可能な家庭用電化製品、ネットワークPC、ミニコンピュータ・システム、メインフレーム・コンピュータ・システム、および上記のシステムまたはデバイスのいずれかを含む分散型コンピューティング環境などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0017】
コンピュータ・システム/サーバ12は、コンピュータ・システムによって実行されている、プログラム・モジュールなどのコンピュータ・システム−実行可能命令の一般的な文脈で説明することができる。一般に、プログラム・モジュールは、特定のタスクを実行するかまたは特定の抽象データ・タイプを実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、論理、データ構造などを含むことができる。コンピュータ・システム/サーバ12は、通信ネットワークを通じてリンクされた遠隔の処理デバイスによってタスクが実行される分散型コンピューティング環境において、実施することができる。分散型コンピューティング環境においては、メモリ・ストレージ・デバイスを含むローカルおよびリモートの両方のコンピュータ・システム・ストレージ媒体に、プログラム・モジュールを配置することができる。
【0018】
図1に示されるように、コンピューティング・ノード10におけるコンピュータ・システム/サーバ12は、汎用コンピュータ装置の形で示されている。コンピュータ・システム/サーバ12のコンポーネントは、1つまたは複数のプロセッサまたは処理ユニット16と、システム・メモリ28と、メモリ・システム28を含む種々のシステム・コンポーネントをプロセッサ16に結合するバス18とを含むが、これらに限定されるものではない。
【0019】
バス18は、メモリ・バスまたはメモリ・コントローラと、周辺バスと、アクセラレーテッド・グラフィックス・ポートと、種々のバス・アーキテクチャのいずれかを用いるプロセッサまたはローカル・バスとを含む、幾つかのタイプのバス構造のうちのいずれか1つまたは複数を表す。限定ではなく例として、そのようなアーキテクチャとして、業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、マイクロ・チャネル・アーキテクチャ(MCA)バス、エンハンストISA(EISA)バス、ビデオ・エレクトロニクス・スタンダーズ・アソシエーション(VESA)ローカル・バス、および周辺機器コンポーネント相互接続(PCI)バスが挙げられる。
【0020】
コンピュータ・システム/サーバ12は、典型的には、種々のコンピュータ・システム可読媒体を含む。このような媒体は、コンピュータ・システム/サーバ12によってアクセス可能ないずれかの利用可能な媒体とすることができ、揮発性媒体および不揮発性媒体、取り外し可能媒体および取り外し不可能媒体の両方を含む。
【0021】
システム・メモリ28は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)30および/またはキャッシュ・メモリ32といった揮発性メモリの形態のコンピュータ・システム可読媒体を含むことができる。コンピュータ・システム/サーバ12は、他の取り外し可能/取り外し不可能なコンピュータ・システム・ストレージ媒体、揮発性/不揮発性のコンピュータ・システム・ストレージ媒体をさらに含むことができる。単なる例として、取り外し不可能な不揮発性の磁気媒体(図示されておらず、典型的には「ハード・ドライブ」と呼ばれる)に対して読み出しおよび書き込みを行うためのストレージ・システム34を設けることができる。図示されないが、取り外し可能な不揮発性の磁気ディスク(例えば「フロッピィ・ディスク」)に対して読み出しおよび書き込みを行うための磁気ディスク・ドライブと、CD−ROM、DVD−ROM、または他の光媒体などの取り外し可能な不揮発性の光ディスクに対して読み出しおよび書き込みを行うための光ディスク・ドライブとを設けることができる。このような場合には、それらの各々は、1つまたは複数のデータ媒体インターフェースによって、バス18に接続することができる。以下でさらに図示され、説明されるように、メモリ28は、本発明の実施形態の機能を実行するように構成されたプログラム・モジュールの組(例えば、少なくとも1つ)を有する少なくとも1つのプログラム製品を含むことができる。
【0022】
本発明の実施形態は、コンピュータ可読プログラム・コードが(例えば、ベースバンド内に、または搬送波の一部として)組み入れられた伝搬データ信号を含むことができるコンピュータ可読信号媒体として実装することができる。このような伝搬信号は、電磁気、光、またはそれらのいずれかの適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない、種々の形態のいずれかを取ることができる。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読ストレージ媒体ではなく、かつ、命令実行システム、装置若しくはデバイスによってまたはこれらと関連して用いるためのプログラムを通信し、伝搬し、または搬送することができる、いずれかのコンピュータ可読媒体とすることができる。
【0023】
コンピュータ可読媒体に組み入れられたプログラム・コードは、無線、有線、光ファイバ・ケーブル、無線周波数(RF)など、またはこれらのいずれかの適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない、いずれかの適切な媒体を用いて伝送することができる。
【0024】
プログラム・モジュール42の組(少なくとも1つ)を有するCAPTCHAテスト・プログラム/ユーティリティ40は、一例としてメモリ28に格納することができ、限定されるものではないが、オペレーティング・システム、1つまたは複数のアプリケーション・プログラム、他のプログラム・モジュール、およびプログラム・データも同様である。一般に、CAPTCHAテスト・プログラム40は、本明細書において説明される本発明の機能を実施する。例えば、CAPTCHAテスト・プログラム40は、ユーザのデモグラフィック・データを収集/編成し、CAPTCHAデータ(例えば、広告コンテンツ)を収集/編成し、対象となるCAPTCHAテストをユーザに提供し、ユーザの合計ポイントを決定し、報酬を決定することなどを行うことができる。オペレーティング・システム、1つまたは複数のアプリケーション・プログラム、他のプログラム・モジュール、およびプログラム・データ、またはこれらの幾つかの組み合わせの各々は、ネットワーク環境の実装形態を含むことができる。プログラム・モジュール42は、一般に、本明細書において説明される本発明の実施形態の機能および/または方法を実行する。
【0025】
コンピュータ・システム/サーバ12はまた、キーボード、ポインティング・デバイス、ディスプレイ24などといった1つまたは複数の外部デバイス14、消費者がコンピュータ・システム/サーバ12と対話することを可能にする1つまたは複数のデバイス、および/または、コンピュータ・システム/サーバ12が1つまたは複数の他のコンピュータ装置と通信することを可能にするいずれかのデバイス(例えば、ネットワーク・カード、モデムなど)と、通信することができる。このような通信は、I/Oインターフェース22を介して行うことができる。さらにまた、コンピュータ・システム/サーバ12は、ネットワーク・アダプタ20を介して、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、一般的な広域エリア・ネットワーク(WAN)、および/または公衆ネットワーク(例えば、インターネット)といった1つまたは複数のネットワークと通信することができる。図示されるように、ネットワーク・アダプタ20は、バス18を介して、コンピュータ・システム/サーバ12の他のコンポーネントと通信する。図示されないが、コンピュータ・システム/サーバ12と併せて、他のハードウェアおよび/またはソフトウェア・コンポーネントを用いることができることを理解すべきである。例としては、マイクロコード、デバイス・ドライバ、冗長処理ユニット、外部ディスク・ドライブ・アレイ、RAIDシステム、テープ・ドライブ、およびデータ・アーカイブ・ストレージ・システムなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0026】
ここで
図2を参照すると、本発明の一実施形態によるコンポーネント図が示される。図示されるように、この実施形態は、管理コンポーネント50、マーケティング・キャンペーン・データベース/コンポーネント52、CAPTCHAデータベース/コンポーネント54、およびユーザ・データベース/コンポーネント56を含む。以下でさらに説明されるように、管理コンポーネント50は、これらのデータベースから、マーケティング・データ/広告、CAPTCHAデータ、およびユーザに関連する統計情報(demographics)の形で入力を受信する。次いで、管理コンポーネント50は、コンテンツへのアクセスを要求するユーザのための対象となるCAPTCHAテスト58を生成する。具体的には、CAPTCHAテストは、ユーザのデモグラフィックスに合わせて調整された広告と、広告に関連する質問とを含む。質問に解答することに成功した場合、および/または、所定の時間内に質問に解答された場合には、報酬を決定することができる。管理コンポーネント50は、プロセス、ユーザの合計ポイント、生成された報酬などに関する1つまたは複数の報告60を生成することもできる。これより、
図2に示されるコンポーネントのより詳細な説明が提供される。
【0027】
CAPTCHA管理コンポーネント50:このコンポーネントは、コンピュータ・プログラムとして実装することができる。1つの実施形態においては、このコンポーネントは、マーケティング・キャンペーンにおけるビジネス論理を実行し、上述の方法に従って、定められたCAPTCHAを適切なユーザに配信することができる、WebSphere Application Server(登録商標)(WAS(登録商標))アプリケーションとして実装することができる(WebSphere、WASおよび関連する用語は、米国および/または他の国々におけるIBM社の商標である)。このコンポーネントは、前述のコンポーネントを利用して、その機能を配信する。ここで説明される実装形態の例は、上述の実装形態の例を参照するが、このコンポーネントについての実装形態の選択肢を限定することを意図してはいない。CAPTCHA管理コンポーネントの実装は、前述のコンポーネントの実装によって直接的な影響を受ける。
【0028】
マーケティング・キャンペーン・コンポーネント/データベース52:このコンポーネントは、CAPTCHAと、各ユーザについてのインプレッションの数をそれぞれのタイプまたは他のデモグラフィック・データに従って制御するビジネス論理との集合体から構成される。マーケティング・キャンペーン・コンポーネント/データベース52は、CAPTCHA管理コンポーネント50のアクションを制御する。さらに、マーケティング・キャンペーン・コンポーネント/データベース52は、IBM(登録商標)DB/2(登録商標)レコード(IBM、DB/2、および関連する用語は米国および/または他の国々におけるIBM社の商標である)、DB/2(登録商標)トリガ、およびWASアプリケーションに格納されたJavaユーザ定義関数(UDF)の集合とすることができる。
【0029】
CAPTCHAデータベース/コンポーネント54:このコンポーネントは、マーケティング・キャンペーンにおいて用いるためのCAPTCHAの組を含む。各々のCAPTCHAテストには報酬値を関連付けることができ、報酬値は、難易度、または、CAPTCHAテストの解読に成功するために必要なブランド知識に比例し、広告は、典型的には、テストに正しく解答することを通じて消費者を教育する商業的な販売促進材料(例えば、画像、サウンドバイト、宣伝文、または短い映像)である。このコンポーネントは、これらのCAPTCHAについての情報が、その対応する報酬値並びにデモグラフィック・データおよび難易度レベルなどの他の属性と共に格納されるデータベースを含む。データベースは、IBM(登録商標)DB/2(登録商標)などのように本質的には関係データベースとすることができる。
【0030】
ユーザ・データベース・コンポーネント/データベース56:このコンポーネントは、ユーザの組と、それらのユーザの統計(demographic)データ、例えば年齢、性別、居住地および居住形態、興味などを含む。これらのユーザについての記録は、電子クッキーに格納することができる電話契約者番号または他の値などの固有識別子を持っており、このコンポーネントは、所与のマーケティング・キャンペーンに関連する各々のブランドについてのユーザのブランド知識レベルとともに、システムの既知のユーザについてのリポジトリである。データベースは、IBM(登録商標)DB/2(登録商標)などのように本質的には関係データベースとすることができる。当然ながら、あらゆる統計(demographic)情報は「オプトイン」ベースで提供することができ、それがユーザのプライバシーも保護する。
【0031】
ここで
図3を参照すると、本発明の一実施形態による例示的なCAPTCHAテスト(テスト62)が示される。図示されるように、テスト62は、CAPTCHAの形態の広告64と、ユーザが領域68に応答を入力することができる関連質問66とを含む。広告は、「ACME」というブランド名についてのものであり、質問66は、ACMEの本店があるのはどこの都市かを訊ねる。典型的には、テスト62は、コンテンツやネットワーク位置へのアクセスなどを求めるユーザ要求に従って、生成され、ユーザに対して表示されることになる。このような文脈では、テスト62に表示されるブランド/広告64は、ユーザのデモグラフィック情報(例えば、年齢、性別、興味など)に従って選択される。結果として、テスト62は、ユーザに合わせてカスタマイズされることになる。ユーザが正しく(必要に応じて、一定の時間内に)解答した場合には、報酬を決定することができる(例えば、要求されたコンテンツへのアクセス、コンピュータ・リソースに対する待ち行列における好ましい配置など)。さらに、管理コンポーネント50(
図2)は、正しい解答に対してポイントを付与することができる。このような文脈では、累積合計ポイントを各ユーザのために保持することができる。ポイントは、正しい応答または正しくない応答に基づいて、合計に加えるか、または合計から差し引くことができる。このような文脈では、テスト62は、質問がさまざまな(例えば、増加する)レベルの難易度を有する階層的な方法(例えば、連続性に基づく、ユーザによる要求の対象に基づく、など)で実装することができる。授与/差し引きされるポイント、および対応する報酬は、質問の難易度に比例して変わるようにすることができる。
【0032】
ユーザとの最初の対話において、システムは、低い重みまたは報酬のレベルのCAPTCHAを表示することができる。対話中、および/または、テスト62の完成に成功した際に、システムは、2つのアクション、即ち(1)固有識別子をユーザに発行すること、および/または、(2)解決されたCAPTCHAの報酬レベルに見合う要求された媒体へのアクセス・レベルを消費者に与えること、を実施することができ、ここで、アクセス・レベルは多くの方法で測定されるものであり、そのうちの幾つかは、要求された媒体が再生される時間、ウェブサイトの特定の部分、待ち行列における好ましい配置などとすることができる。
【0033】
時間ベースのアクセス・レベルの方法:この方法においては、アクセス・レベルは時間によって測定される。割り当てられた時間が終了すると、システムは再び、新たなCAPTCHAテストをユーザに提示することになる。この連続するチャレンジは、同程度の難易度とすることができ、またはより高い難易度を有してもよく、完成することに成功した場合には、ユーザによって累積されたポイント量に応じて、媒体の提示を以前より長い時間にわたって続けることになる。テストを完成することに失敗した場合、または消費者がテストを解決しないことを選択した場合には、システムは、次いで、テストの解答を含む広告インプレッションを消費者に提示することができる。テストを解決することに成功した場合には、ポイントがユーザに授与されるのに対し、ユーザが解決しないことを選択した場合には、ポイントは差し引かれる。必要に応じて、解決することに失敗した場合に、ポイントを加算も減算もしないようにしてもよい。各々のマーケティング・キャンペーンは、ポイントから時間の長さへの変換に、異なる変換因子を関連付けることができる。
【0034】
配置ベースのアクセス・レベルの方法:この方法では、アクセス・レベルはウェブサイトの異なる部分によって測定され、システムは、要求されているウェブサイトの特定の部分へのアクセスに必要なポイントに対応する時間に達するまで、CAPTCHAテストをユーザに提示することになる。ポイントは、上記の方法と同様にして授与または差し引きされる。ウェブサイトの各々の部分は、アクセスに必要な特定の最少ポイント値を有するようにしてもよい。ウェブサイトの部分は、低品質のストリーミング音声/映像部分に対する高品質のストリーミング音声/映像へのアクセスとすることができる。ウェブサイトまたはストリーミングによる映像/音声の再生のようなコンピュータ・ベースの実装形態においては、ユーザは、特定のマーケティング・キャンペーンと関連付けられた対応する機構を有することができる。ポイント値は、典型的な実施形態においては、システム側に格納され、消費者のコンピュータ装置には格納されないようにすることができる。幾つかの実装形態は、以前のマーケティング・キャンペーンにおいてユーザによって獲得されたポイントを、新たに作成された別のキャンペーンに移行することを通じて、コミュニティを「事前シード」することができる。この「事前シード」方法については、戻ってきたコンピュータ・ユーザは、以前のマーケティング・キャンペーンの永続的なクッキーのいずれかを保有することによって識別される。この場合には、ポイントの移行は、新たなマーケティング・キャンペーンとの最初の対話の際に、要求に応じて行われる。
【0035】
キュー・ベースのアクセス・レベルの方法:この方法においては、アクセス・レベルは、オンライン・ゲームまたはオンライン・ラジオ局といった限られた容量のコンピュータ・リソースにアクセスするユーザのようなキュー(待ち行列)における好ましい配置によって測定される。戻ってきたユーザには、ユーザが達成したポイント・レベルに応じたCAPTCHAテストが提示される。完成することに成功すると追加ポイントが授与され、ユーザは、サービス・キューの対応する位置に配置されるが、完成することに失敗した場合、またはテストを解決することを選択しなかった場合には、ゼロ・ポイントが与えられ、サービス・キューの初期位置(即ち、列の一番後ろ)に直接配置されることになる。
【0036】
幾つかのキュー・ベースのアクセスの方法は、ジョブ・エントリ・サブシステム(JES2)ジョブ・クラス・イニシエータといった周知のリソース・プール割り当てを伴う優先順位付きキュー・メカニズムを実装し、他の方法は、周知の優先順位付きキュー挿入方法を実施することができる。
【0037】
プロセス・フロー図
図4−
図7は、以下で実装される異なる操作を実施するプロセスを示す。最初に
図4を参照すると、ユーザ・コンポーネント/データベース56(
図2)を変更するためのプロセス・フロー図が示される。一般に、マーケティング・キャンペーンにおいて表現されるパラメータに従って選択されたCAPTCHAをユーザに表示した結果としての応答によって、所与のキャンペーンにおけるユーザの達成ポイントの更新といった、ユーザ・コンポーネント/データベース56の記録更新が行われることになる。変更によって、データ記録が、キャンペーンにおいて記述される上位の報酬レベルへの格上げといった特定の条件を満たすことになった場合には、データベース・トリガが、WASアプリケーションに格納されたJava UDFを呼び出す。Java UDFは、マーケティング・キャンペーンによって用いられているアクセスの方法のタイプに応じて、対象となるユーザについて報酬レベルの上昇を実行する。
【0038】
示されるように、プロセスはステップA1で開始する。ステップA2において、CAPTCHA報酬レベルが調整される。ステップA3において、達成された報酬がユーザの所属レベル(affiliation level)に追加される。ステップA4において、ユーザの記録は新たな所属レベルで更新され、プロセスはステップA5で終了する。
【0039】
図5は、CAPTCHAデータベース・コンポーネントを変更するためのプロセス・フロー図を示す。一般に、マーケティング・キャンペーンにおいて表現されるパラメータに従って選択されたCAPTCHAテストをユーザに表示した結果としての応答によって、対象となるCAPTCHAについての報酬レベルの更新といった、CAPTCHAデータベース・コンポーネントの記録更新が行われることになる。こうしたイベントは、CAPTCHAへの正しい応答および正しくない応答の分布が、標準偏差または分散といった統計的境界パラメータの範囲外となったときに生じる。記録更新によって、データベース・トリガが発行され、Java UDFの呼び出しが行われることになる。UDFの実行は、実装形態に応じて、(1)キャンペーン運営者に向けてアラートを発行する、(2)所与のデモグラフィックについての真の難易度レベルを反映するように、CAPTCHAに関連する報酬値を自動調整する、および/または、(3)ユーザへの提示条件が変わるように、CAPTCHAに関連するデモグラフィック・データを自動調整するといった、多くのアクションを生じさせることができる。
【0040】
図5は、2つのシナリオ、すなわち、正しいユーザ応答についてのステップB1−6と、正しくない応答についてのステップC1−5とを示す。ステップB1において、CAPTCHAについてのプロセスは、正しい応答が開始されたときに調整されている。ステップB2において、現時点の報酬についてインプレッション・カウンタが「1」だけ増やされる。ステップB3において、ユーザのデモグラフィック・データがアクセスされる。ステップB4において、デモグラフィック・データ成功応答カウンタが「1」だけ増やされる。ステップB5において、デモグラフィックにおいてCAPTCHA報酬レベルが「1」だけ減らされ、その後プロセスはステップB6で終了する。ステップC1において、CAPTCHAについてのプロセスは、正しくない応答が開始されたときに調整されている。ステップC2において、ユーザのデモグラフィック・データがアクセスされる。ステップC3において、デモグラフィック・データ成功応答カウンタが「1」だけ減らされる。ステップC4において、デモグラフィックにおいてCAPTCHA報酬レベルが「1」だけ増やされ、その後プロセスはステップC5で終了する。
【0041】
図6は、CAPTCHAテストを選択し、表示し、および/または、等級付け/評価するためのプロセス・フロー図を示す。一般に、対話についてのユーザ要求に応答して、CAPTCHA管理コンポーネントは、必要に応じてマーケティング・キャンペーンにおいて記述されるユーザのデモグラフィック・データ、難易度レベル、および頻度パラメータに一致するCAPTCHAを、CAPTCHAデータベースから選択する。CAPTCHAテストは、テストのタイプ(宣伝文の空欄を埋める方式、テキスト質問/応答、画像認識、音声ジングル認識など)に応じて、周知のウェブ方法を介してユーザに配信することができる。ユーザ応答も同様に、HTTP POST操作などの周知のウェブ方法を介して、アプリケーションによって受信される。与えられた応答は、データベース内の格納された応答に対して評価または等級付けされ、記録は、上述の修正CAPTCHAデータベース・ルーチンを介して、ユーザのデモグラフィックによる正しい/正しくない応答の量を反映するように更新される。ユーザ・データベース・コンポーネント・ルーチンもまた、同様に呼び出される。最後に、用いられているアクセスの方法のタイプに従って、制御されたリソースへのアクセスが処理される。
【0042】
図6に示されるように、プロセスはステップD1において開始する。ステップD2において、ユーザは、要求されたリソース/コンテンツを要求する。ステップD3において、これが、要求されたリソースに対するユーザの初めての訪問であるかどうかが判断される。初めてではない場合には、ステップD4において、そのコンテンツへのアクセスについてのユーザの記録がフェッチされる。初めてである場合には、ステップD5において、要求されたリソースについて新規のユーザ記録が作成される。ステップD6において、最も低いインプレッション・カウントを有するCAPTCHAテストが選択される。ステップD7において、CAPTCHAテストがユーザに提示される。ステップD8において、ユーザが正しく応答したかどうかが判断される。正しく応答しなかった場合には、ステップD9において、正しい応答がユーザに提示され、ステップD10において、正しくない応答を反映するようにCAPTCHA記録が調整される。次いで、ステップD11において、ユーザの現時点の所属レベルに応じて、ユーザにアクセスが提供され、その後ステップD12においてプロセスは終了する。しかしながら、ステップD8においてユーザが正しく解答した場合には、ステップD13においてユーザの所属レベルが調整され(例えば、上昇させる)、ステップD14において、正しい応答を反映するようにCAPTCHA記録が調整され、ステップD15において、次の所属レベルにおけるアクセスが提供され、その後ステップD12においてプロセスは終了する。
【0043】
図7は、CAPTCHAテスト選択のためのプロセス・フロー図を示す。CAPTCHA選択アルゴリズムを詳述する前に、この手法は、例えば所望の媒体へのアクセスおよび/または種々の特徴および機能のためのサインアップといった、あらゆる制限された機能または所望の機能へのアクセスを提供するために用いることができることに留意されたい。この手法は、ユーザの以前の使用を追跡することができ、従って漸進的または段階的なCAPTCHA提示を提供できることにも留意されたい。例えば、CAPTCHAの一部が7秒間のマルチメディア広告からなる場合には、次にユーザにCAPTCHAが提示されるときに、マルチメディア広告を途中から続けることができる。CAPTCHAの使用に基づいて有益な報告を生成することもでき、第三者サービスを用いてそのような報告を生成できることにも留意されたい。例えば、報告には、国の地域に応じて特定の製品に対する親しみやすさについての情報を含めることができる。広告主は、これらの報告を市場調査に利用することができる。CAPTCHA選択メカニズムは、全人口に対して全てのCAPTCHAが均等かつ効果的に配信されることを保証するのに有用である。広範な視聴者にCAPTCHAを提示することによって、時間の経過と共に、測定された解決が所与のデモグラフィックについて所与のCAPTCHAの真の難易度を正確に反映することが保証される。例として、高年層のデモグラフィックは、若年層のデモグラフィックより、自分たちの若い頃の時代に属するジングル曲を参照したCAPTCHAの難易度が低いことに気づく場合がある。この場合には、CAPTCHA問題を正しく解決した若年層のユーザには、より多くの報酬が与えられるべきであろう。別の言い方をすれば、例えば、CAPTCHA問題に関する「難易度レベル」または「包括性のレベル(level of comprehensiveness)」を評価するときに、選択アルゴリズムを用いて、時間経過と共に変化する評価に基づき、報酬(例えば、ポイント)を決定および修正することができる。さらにまた、広告主にとっては、「包括性」の概念が有用なものとなる場合がある。例として、清涼飲料会社の全製品ラインに対するユーザの親しみやすさを評価するCAPTCHAは、製品ラインにおける1つの製品のみに関するCAPTCHAと比べて、「包括性」がより高いと見なすことができる。この目的のため、CAPTCHA選択アルゴリズムは、より難しいCAPTCHAをより狭いデモグラフィックに提示することと、同程度に難しいCAPTCHAをより広いデモグラフィックに提示することを交互に行うことによって、最も広範囲の潜在的な視聴者を保証する。
【0044】
図7において、プロセスはステップE1で開始し、ステップE2において、ユーザ・デモグラフィック、所属レベルおよび無作為数が収集される。ステップE3において、無作為数が偶数であるか奇数であるかが判定される。偶数であれば、ステップE4において、報酬レベルがユーザの次の所属レベルと一致する全ての記録がフェッチされる。ステップE5において、ユーザのデモグラフィック・データと一致しない全ての記録が削除される。ステップE6において、最も低いインプレッション・カウントを有する記録が、同一のデモグラフィックにおける次のレベルから選択され、その後プロセスはステップE7で終了する。ステップE3において、無作為数が奇数であると判定された場合には、ステップE8において、報酬レベルがユーザの現時点の所属レベルと一致する全ての記録がフェッチされる。ステップE9において、ユーザのデモグラフィック・データと一致する全ての記録が削除される。ステップE10において、最も低いインプレッション・カウントを有する記録が、異なるデモグラフィックにおける同一レベルから選択され、その後プロセスはステップE7で終了する。
【実施例】
【0045】
ステップの組の実例によって、CAPTCHA選択のための1つの手法を提案する。
1.ユーザ・デモグラフィック情報および過去のユーザ応答に基づいて、CAPTCHAテストを提示する
2.ユーザ応答を記録する
3.難易度レベルを評価する
4.報酬(例えばポイント)を評価する
5.市場調査のための報告(例えば広告主向け)を生成する
6.ステップ1に戻る
【0046】
ステップ1において、例えば、システムは、ユーザが場所「X」から来ており、CAPTCHAシステムを使ったことがないと判定する。ユーザには、「CAPTCHAの中に見える炭酸水の名前は何でしょうか?」といった、ソフトドリンクに関する簡単な広告が提示される。瓶の画像上にそのソフトドリンクのブランドが実際に見えている場合もあるので、この質問は、容易なものであると考えることができる。ステップ2において、ユーザ応答が記録される。例えば、このデモグラフィックについて、510回のCAPTCHA露出のうち500回が正解だった場合には、ステップ3において、このCAPTCHA質問が容易なものであると見なすことができ、ステップ4において報酬を10ポイントにすることができる。次にユーザに対し、ステップ1においてCAPTCHAが提示されたときには、この広告は、ユーザが過去においてこれに苦労した場合には再び提示することができ、代替的に「より容易な」CAPTCHAを提示することもできる。
【0047】
ステップ1およびステップ2において、ユーザが、CAPTCHAに適切に応答することができない場合には、ユーザは、実際には、解答することができるように調査に若干の時間を費やそうとしている場合があることに留意されたい。例えば、製品に関する情報を見つけ出すために、恐らくはインターネット検索エンジンを用いることによって、ユーザが正しい解答を見つけることが可能になる。その代わり、ユーザが製品をよく知ることになるため、広告主は満足である。
【0048】
種々のアルゴリズムを用いて、
D=R(d,u,n)+a(t)
といった難易度Dを評価することができ、ここで、Dは難易度であり、R(d,u,n)は、デモグラフィック「d」、特定のユーザ「u」、およびCAPTCHAが提示された回数「n」ごとの応答総数の測定値である。変数「a」は、期間「t」にわたる難易度の格付けを望ましい方法で変えるために、広告主、サービス・プロバイダ、または第三者が設定することができる。例えば、恐らくは販売促進広告の一部として、広告主または製品メーカーは、特定の期間tの間の難易度格付けを上げる(正しい解答に対してユーザにより多くのポイントを与える)ことを望む。期間tは、祝休日、曜日、時刻、市場価値、製品の在庫レベル、競合他社の動きなどのいずれかに対応させることができる。
【0049】
CAPTCHAは、いずれかの標準的なインターネット設定、ビデオゲーム、仮想空間、スマートフォンなどにおいて提示できることに留意されたい。例えば、CAPTCHAは、カーラジオの音声形態で提示することができ、その場合にユーザは、例えば簡単な質問に答えるまで、特定のチャンネルまたは放送の一部にアクセスすることができない。簡単な応答は、既知の音声認識方法を用いて判定することができる。安全上の理由で望まれる場合には、ラジオ版CAPTCHAは、車が停止するかまたは特定の速度を下回る速度で進むまで提示される必要はなく、同乗者のみが解答を要求される(音声応答の方向により判断される)ようにすることもできる。また、例えば、ユーザが、その時点でCAPTCHAに対する準備ができていないことを実際に示すボタンを選択することができるように、CAPTCHA無効機能を提示することができる。
【0050】
CAPTCHAが時間ベースのアクセス・レベルに関連して用いられる実装形態においては、所定の頻度でCAPTCHAをユーザに提示するために、再生コンポーネントが必要とされる。再生コンポーネントは、異なるタイプのデジタル媒体を再生することを可能にしながら、CAPTCHA管理コンポーネントからの指示を受信して実行することができるコンピュータ・プログラムである。
【0051】
ここで
図8を参照すると、本発明の一実施形態による方法のフロー図が示される。ステップS1において、コンテンツにアクセスする要求がユーザから受信される。ステップS2において、要求に応答して、CAPTCHAテストがユーザに提供される。上述のように、CAPTCHAテストは、(少なくとも1つの)広告と、その広告に関する質問とを含む。ステップS3において、質問に対する応答が受信される。ステップS4において、ユーザに対する報酬が、応答に基づいて決定される。
【0052】
本発明は、本明細書においてはCAPTCHAテスト・ソリューションとして示され、説明されるが、種々の代替的な実施形態をさらに提供するものであることが理解される。例えば、1つの実施形態においては、本発明は、コンピュータ・インフラストラクチャが本明細書で説明されたCAPTCHAテスト機能を提供できるようにするコンピュータ・プログラム・コードを含むコンピュータ可読/使用可能媒体を提供する。そのために、コンピュータ可読/使用可能媒体は、本発明の種々のプロセスの各々を実装するプログラム・コードを含む。コンピュータ可読媒体またはコンピュータ使用可能媒体という用語は、プログラム・コードのいずれかのタイプの物理的実施形態のうちの1つまたは複数を含むことが理解される。具体的には、コンピュータ可読/使用可能媒体は、1つまたは複数の携帯可能ストレージ製品(例えば、コンパクト・ディスク、磁気ディスク、テープなど)上に、または、メモリ28(
図1)および/またはストレージ・システム34(
図1)(例えば、固定ディスク、読み出し専用メモリ、ランダム・アクセス・メモリ、キャッシュ・メモリなど)のようなコンピュータ装置の1つまたは複数のデータ・ストレージ部分上に具体化されたプログラム・コードを含むことができる。
【0053】
別の実施形態において、本発明は、予約購読、広告、および/または使用料ベースで本発明のプロセスを実施する方法を提供する。即ち、ソリューション・インテグレータなどのサービス・プロバイダは、CAPTCHAテスト機能を提供することを提案することができる。この場合には、サービス・プロバイダは、1または複数の消費者のために本発明のプロセスを実施するコンピュータ・システム12(
図1)のようなコンピュータ・インフラストラクチャを作成し、保持し、サポートすることなどが可能である。それと引き換えに、サービス・プロバイダは、予約購読および/または使用料契約の下で1または複数の消費者から支払いを受けることができ、および/または、1または複数の第三者に対する広告コンテンツの販売からの支払いを受けることができる。
【0054】
さらに別の実施形態において、本発明は、CAPTCHAテストのためのコンピュータ実装方法を提供する。この場合には、コンピュータ・システム12(
図1)のようなコンピュータ・インフラストラクチャを提供することができ、本発明のプロセスを実施するための1つまたは複数のシステムを取得し(例えば、作成する、購入する、使用する、変更するなど)、コンピュータ・インフラストラクチャに配置することができる。そのためには、システムの配置は、(1)コンピュータ・システム12(
図1)のようなコンピュータ装置上に、コンピュータ可読媒体からプログラム・コードをインストールすること、(2)1つまたは複数のコンピュータ装置をコンピュータ・インフラストラクチャに追加すること、および、(3)コンピュータ・インフラストラクチャが本発明のプロセスを実施できるように、コンピュータ・インフラストラクチャの1つまたは複数の既存のシステムを組み込むおよび/または変更すること、のうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0055】
本明細書で用いられるときには、「プログラム・コード」および「コンピュータ・プログラム・コード」という用語は同義であり、直接的に、または、(a)別の言語、コード、または表記への変換および/または(b)異なる素材の形態への複製の一方または両方の後で、情報処理能力を有するコンピュータ装置に特定の機能を実施させるように意図された命令の組の、あらゆる言語、コード、または表記によるあらゆる表現を意味することが理解される。そのためには、プログラム・コードは、アプリケーション/ソフトウェア・プログラム、コンポーネント・ソフトウェア/関数ライブラリ、オペレーティング・システム、特定のコンピュータ装置のための基本デバイス・システム/ドライバなどのうちの1つまたは複数として具体化することができる。
【0056】
プログラム・コードを格納および/または実行するのに適したデータ処理システムを以下において提供することができ、これは、システム・バスを介して、直接的にまたは間接的に、メモリ要素に通信可能に結合される少なくとも1つのプロセッサを含むことができる。メモリ要素は、プログラム・コードの実際の実行中に用いられるローカル・メモリと、大容量記憶装置と、実行中に大容量記憶装置からコードを取り出さなければならない回数を減らすために少なくとも幾つかのプログラム・コードの一時的な記憶場所を提供するキャッシュ・メモリとを含むことができるが、これらに限定されるものではない。入力/出力デバイスおよび/または他の外部デバイス(キーボード、ディスプレイ、ポインティング・デバイスなどを含むがこれらに限定されない)は、システムに、直接的に、または介在するデバイス・コントローラを通じて、結合することができる。
【0057】
データ処理システムが、介在する私設または公衆ネットワークのいずれかの組み合わせを通じて他のデータ処理システム、遠隔プリンタ、ストレージ・デバイスおよび/またはその他に結合できるように、ネットワーク・アダプタをシステムに結合することもできる。例示的なネットワーク・アダプタとして、モデム、ケーブル・モデム、およびイーサネット・カードが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0058】
本発明の種々の態様についての上記の説明は、例示および説明の目的で提示されたものである。これは、網羅的であることまたは本発明を開示された形態そのものに限定することを意図するものではなく、また明らかに、多くの修正および変形が可能である。当業者には明らかなこうした修正および変形は、特許請求の範囲によって定められる本発明の範囲内に含まれることが意図されている。