(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
給電コイルから給電される受電コイル、及び前記受電コイルと共振する共振コンデンサを有する共振回路に接続されるスイッチング素子であって、前記共振コンデンサとともに前記受電コイルと並列に接続され、且つ、前記共振コンデンサと直列に接続されるスイッチング素子と、
前記受電コイルが受電した電力を整流した直流電力により充電される電池と直列に接続されるトランジスタと、
前記電池の出力電圧が所定の閾値電圧以下である場合に、前記スイッチング素子を非導通状態にするとともに、前記電池に流れる充電電流が所定の電流値と一致するように前記トランジスタに流れる電流を制御する充電制御部と
を備えることを特徴とする電子部品。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態による給電システムについて図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係る第1の実施形態による給電システム100の一例を示す概略ブロック図である。
この図において、給電システム100は、給電装置2と、受電装置1とを備えている。
給電システム100は、給電装置2から受電装置1にワイヤレス(非接触)により電力を供給するシステムであり、例えば、受電装置1が備える電池15を充電するための電力を給電装置2から受電装置1に供給する。受電装置1は、例えば、携帯電話端末やPDAなどの電子機器であり、給電装置2は、例えば、受電装置1に対応する充電器である。
【0017】
給電装置2は、給電コイル21、共振コンデンサ22、駆動トランジスタ23、及び発振回路24を備えている。
【0018】
給電コイル21は、第1端子が電源VCCに接続され、第2端子がノードN21に接続されている。給電コイル21は、例えば、電磁誘導、又は電磁結合により、受電装置1が備える受電コイル11に電力を供給するコイルである。給電コイル21は、電池15の充電をする際に、受電コイル11と対向して配置され、電磁誘導により受電コイル11に給電する。
【0019】
共振コンデンサ22は、給電コイル21と並列に接続されており、給電コイル21と共振するコンデンサである。ここで、給電コイル21と共振コンデンサ22とは、共振回路20を構成している。共振回路20は、給電コイル21のインダクタンス値と共振コンデンサ22の容量値とにより定まる所定の共振周波数(例えば、100kHz(キロヘルツ))により共振する。
【0020】
駆動トランジスタ23は、例えば、FETトランジスタ(電界効果トランジスタ)であり、共振回路20に直列に接続されている。本実施形態では、一例として、駆動トランジスタ23が、N型チャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)FETである場合について説明する。なお、以下の説明において、MOSFETをMOSトランジスタといい、N型チャネルMOSトランジスタをNMOSトランジスタという場合がある。
駆動トランジスタ23は、ソース端子が接地され、ゲート端子が発振回路24の出力信号線に接続され、ドレイン端子がノードN21に接続されている。駆動トランジスタ23は、発振回路24の出力によりオン状態(導通状態)とオフ状態(非導通状態)とを周期的に繰り返す。これにより、給電コイル21に周期的な信号が発生し、給電コイル21から電磁誘導により受電コイル11に給電する。
【0021】
発振回路24は、所定の周期により、駆動トランジスタ23をオン状態(導通状態)とオフ状態(非導通状態)とにする制御信号を出力する。
【0022】
受電装置1は、受電コイル11、受電コイル11、共振コンデンサ12、整流ダイオード13、平滑コンデンサ14、電池15、及び電子部品30を備えている。
【0023】
受電コイル11は、第1端子がノードN1に接続され、第2端子が電源GNDに接続されている。受電コイル11は、例えば、電磁誘導、又は電磁結合により、給電装置2が備える給電コイル21から電力を供給されるコイルである。受電コイル11は、電池15の充電をする際に、給電コイル21と対向して配置される。
【0024】
共振コンデンサ12は、受電コイル11と並列に接続されており、受電コイル11と共振するコンデンサである。共振コンデンサ12は、ノードN1とノードN2との間に接続されている。ここで、受電コイル11と共振コンデンサ12とは、共振回路10を構成している。共振回路10は、受電コイル11のインダクタンス値と共振コンデンサ12の容量値とにより定まる所定の共振周波数(例えば、100kHz)により共振する。なお、本実施形態では、受電装置1の共振周波数と給電装置2の共振周波数とは等しく、例えば、100kHzである。
【0025】
整流ダイオード13(整流部)は、アノード端子が受電コイル11の一端であるノードN1に接続され、カソード端子が平滑コンデンサ14の一端であるノードN3に接続されている。整流ダイオード13は、受電コイル11が受電した電力を整流して、直流電力に変換する。すなわち、整流ダイオード13は、受電コイル11に発生する交流電力(交流電圧)を直流電力(直流電圧)に変換し、電池15に充電のための電力を供給する。
平滑コンデンサ14は、整流ダイオード13が変換した直流電力を平滑化する。
【0026】
電池15は、例えば、蓄電池や二次電池であり、整流ダイオード13によって整流された直流電圧によって充電される。すなわち、電池15は、受電コイル11が受電した電力を整流した直流電力により充電される。
【0027】
電子部品30は、例えば、IC(Integrated Circuit:集積回路)などの部品である。なお、電子部品30は、ICなどの複数の部品を備えるモジュールなどであってもよい。電子部品30は、トランジスタ31と、ドロッパ制御トランジスタ32と、充電制御部40とを備えている。
【0028】
トランジスタ31(スイッチング素子)は、共振回路10に接続されるスイッチング素子であって、共振コンデンサ12とともに受電コイル11と並列に接続され、且つ、共振コンデンサ12と直列に接続される。トランジスタ31は、例えば、NMOSトランジスタであり、ソース端子が電源GNDに接続され、ドレイン端子がノードN2に接続されている。また、トランジスタ31は、ゲート端子が後述する充電制御部40からの出力信号線に接続されている。トランジスタ31は、充電制御部40によって、オン状態にされることにより共振コンデンサ12が機能し、共振回路10に共振を発生させる。また、トランジスタ31は、充電制御部40によって、オフ状態にされることにより共振コンデンサ12が電気的に切り離され、共振回路10の共振を停止させる。
【0029】
ドロッパ制御トランジスタ32は、後述するスイッチ部51を介して電池15と直列に接続されるトランジスタである。ドロッパ制御トランジスタ32は、例えば、MOSトランジスタやバイポーラトランジスタなどである。ドロッパ制御トランジスタ32は、充電制御部40から供給される制御信号に基づいて、電池15に供給する充電電流を制御する。例えば、ドロッパ制御トランジスタ32は、後述するプリチャージ充電モードである場合に、約1/10C〜約1/20C程度の電流値に充電電流を制限する。
ここで、“C”とは、電池15の公称容量値の容量を定電流放電して、1時間で放電終了となる電流値を1Cとする単位である。本実施形態では、電池15の公称容量値が、例えば、200mAh(ミリアンペア時)であり、1Cが200mAである場合の一例について説明する。
【0030】
充電制御部40は、電池15の出力電圧(電池15の充電電池端電圧)が、例えば、3.0V以下(所定の閾値電圧以下)である場合に、プリチャージ充電モード(第2の充電モード)にして、電池15に流れる充電電流が例えば、10mA(1/20C)になるようにドロッパ制御トランジスタ32を制御する。また、充電制御部40は、電池15の出力電圧が、例えば、3.0Vより高い場合に、定電流充電モード(第1の充電モード)にして、電池15に流れる充電電流が、例えば、100mA(0.5C)となるようにトランジスタ31を制御する。
すなわち、充電制御部40は、電池15の出力電圧が3.0V以下である場合に、トランジスタ31をオフ状態にするとともに、電池15に流れる充電電流が10mA(1/20C)と一致するようにドロッパ制御トランジスタ32に流れる電流を制御する。
また、充電制御部40は、電池15の出力電圧が3.0Vより高い場合に、ドロッパ制御トランジスタ32をバイパスして直流電力を電池15に供給する。この場合において、充電制御部40は、さらに、充電電流が10mA電流以上である場合に、トランジスタ31をオフ状態にし、充電電流が10mA電流未満である場合に、トランジスタ31をオン状態にする。
【0031】
以下、充電制御部40の具体的な構成について説明する。
充電制御部40は、抵抗41、コンパレータ(42,44)、オペアンプ46、基準電源(43,45,47)、及び切り替え部50を備えている。
【0032】
抵抗41は、電池15の陰極端子(−(マイナス)端子)と接続されたノードN5と、電源GNDとの間に接続されており、充電電流を電圧に変換する電圧変換部に対応する。抵抗41は、電池15の充電電流の変化を電圧の変化としてノードN5に出力する。なお、電池15は、抵抗41と直列に接続されており、陽極端子(+(プラス)端子)が、切り替え部50のスイッチ部51の出力端子に接続されているノードN4に接続され、陰極端子(−端子)がノードN5に接続されている。
【0033】
コンパレータ42(第1の比較部)は、電池15の出力電圧と、所定の閾値電圧(例えば、3.0V)とを比較し、比較した比較結果を切り替え部50に出力する。コンパレータ42は、+入力端子がノードN4に接続され、−入力端子が基準電源43に接続されている。ここで、ノードN4の電圧は、電池15の出力電圧(充電電池端電圧)に対応する。また、基準電源43は、例えば、3.0Vを出力する定電圧源である。
具体的に、コンパレータ42は、電池15の出力電圧が3.0V以下である場合に、L状態(ロウ状態)を出力端子に出力する。また、コンパレータ42は、電池15の出力電圧が3.0Vより高い場合に、H状態(ハイ状態)を出力端子に出力する。
【0034】
切り替え部50は、コンパレータ42による比較結果に基づいて、電池15の出力電圧が3.0Vより高い場合の定電流充電モードと、電池15の出力電圧が3.0V以下である場合のプリチャージ充電モードとを切り替える。具体的に、切り替え部50は、例えば、コンパレータ42の出力がH状態である場合に、定電流充電モードに切り替える。また、切り替え部50は、例えば、コンパレータ42の出力がL状態である場合に、プリチャージ充電モードに切り替える。
また、切り替え部50は、スイッチ部(51,52)を備えている。
【0035】
スイッチ部51は、A端子がノードN3に接続され、B端子がドロッパ制御トランジスタ32の出力端子に接続され、コンパレータ42の出力に応じて、A端子及びB端子のいずれか一方とノードN4とを導通状態にする。スイッチ部51は、コンパレータ42の出力がH状態である場合に、A端子(ノードN3)とノードN4とを接続して、ドロッパ制御トランジスタ32をバイパスして、整流ダイオード13が整流した直流電力を電池15の陽極端子に供給する。また、スイッチ部51は、コンパレータ42の出力がL状態である場合に、B端子とノードN4とを接続して、ドロッパ制御トランジスタ32を介して、整流ダイオード13が整流した直流電力を電池15の陽極端子に供給する。
【0036】
スイッチ部52は、A端子がコンパレータ44の出力端子に接続され、B端子が電源GNDに接続され、コンパレータ42の出力に応じて、A端子及びB端子のいずれか一方とトランジスタ31のゲート端子とを導通状態にする。スイッチ部52は、コンパレータ42の出力がH状態である場合に、A端子とトランジスタ31のゲート端子とを接続して、コンパレータ44の出力をトランジスタ31のゲート端子に供給する。この場合にトランジスタ31は、コンパレータ44の出力に応じてオフ状態とオン状態とのいずれかの状態になる。
また、スイッチ部52は、コンパレータ42の出力がL状態である場合に、B端子とトランジスタ31のゲート端子とを接続して、トランジスタ31のゲート端子に電源GNDを供給する。この場合にトランジスタ31は、オフ状態になるため、共振コンデンサ12が電気的に切り離されて機能しない状態(無効状態)になる。
【0037】
なお、スイッチ部51及びスイッチ部52のA端子が選択される状態が、定電流充電モードに対応し、スイッチ部51及びスイッチ部52のA端子が選択される状態が、プリチャージ充電モードに対応する。
【0038】
ここで、定電流充電モードとは、ドロッパ制御トランジスタ32をバイパスして電池15に充電するモードである。また、定電流充電モードでは、100mA(0.5C)の定電流により充電するために、コンパレータ44の出力に応じてトランジスタ31をオフ状態とオン状態とを切り替えて電池15に充電する。
【0039】
また、プリチャージ充電モードとは、ドロッパ制御トランジスタ32を介して電池15に充電するとともに、トランジスタ31をオフ状態にして共振コンデンサ12を無効状態にして充電するモードである。なお、プリチャージ充電モードでは、10mA(1/20C)の電流により充電するために、オペアンプ46の出力に応じてドロッパ制御トランジスタ32の両端抵抗を増減して電池15に充電する。
【0040】
コンパレータ44(第2の比較部)は、抵抗41によって変換された電圧と、基準電源45の出力電圧とを比較し、変換された電圧が、基準電源45の出力電圧以上である場合に、トランジスタ31をオフ状態にする制御信号をスイッチ部52に出力する。コンパレータ44は、+入力端子が基準電源45に接続され、−入力端子がノードN5に接続されている。ここで、ノードN5の電圧は、電池15の充電電流に対応する。
また、基準電源45は、所定の閾値電流(例えば、100mA)に対応する第1の閾値電圧を出力する定電圧源である。
【0041】
具体的に、コンパレータ44は、抵抗41によって変換された電圧が第1の閾値電圧より低い場合に、H状態を出力端子に出力する。また、コンパレータ44は、抵抗41によって変換された電圧が第1の閾値電圧以上である場合に、L状態を出力端子に出力する。
【0042】
なお、基準電源45が出力する第1の閾値電圧は、下記の式(1)により算出される。
【0043】
第1の閾値電圧=標準充電電流値×抵抗41の抵抗値 ・・・(1)
【0044】
ここで、標準充電電流値は、電池15の放電特性(例えば、公称容量値)に基づいて定められ、本実施形態では、例えば、100mA(0.5C)である。
【0045】
オペアンプ46(第3の比較部)は、抵抗41によって変換された電圧と、基準電源47の出力電圧とを比較し、変換された電圧が、基準電源47の出力電圧以上である場合に、ドロッパ制御トランジスタ32の両端抵抗値を増大する制御信号をドロッパ制御トランジスタ32に出力する。すなわち、オペアンプ46は、変換された電圧が、基準電源47の出力電圧以上である場合に、ドロッパ制御トランジスタ32の抵抗を増加させる制御信号をドロッパ制御トランジスタ32に出力する。オペアンプ46は、+入力端子がノードN5に接続され、−入力端子が基準電源47に接続されている。
また、基準電源47は、所定の電流値(例えば、10mA)に対応する第2の閾値電圧を出力する定電圧源である。
【0046】
具体的に、オペアンプ46は、抵抗41によって変換された電圧が第2の閾値電圧以上である場合に、出力端子の電圧を上昇させる。また、オペアンプ46は、抵抗41によって変換された電圧が第2の閾値電圧より低い場合に、L状態を出力端子に出力する。
ここで、ドロッパ制御トランジスタ32は、オペアンプ46の出力端子電圧が上昇した場合に、ドロッパ制御トランジスタ32の両端抵抗は増加し、オペアンプ46の出力端子電圧が下降した場合に、ドロッパ制御トランジスタ32の両端抵抗は減少する。これにより、ドロッパ制御トランジスタ32は、スイッチング制御に比較して、より細かい電流制御を行うことができる。
【0047】
なお、基準電源47が出力する第2の閾値電圧は、下記の式(2)により算出される。
【0048】
第2の閾値電圧=プリチャージ充電電流値×抵抗41の抵抗値 ・・・(2)
【0049】
ここで、プリチャージ充電電流値は、上述した標準充電電流値よりも小さく定められ、本実施形態では、例えば、10mA(1/20C)である。
【0050】
次に、本実施形態における給電システム100の動作について説明する。
まず、給電システム100が備える受電装置1の動作について図面を参照して説明する。
図2は、本実施形態における充電モードの切り替え処理を示すフローチャートである。
【0051】
図2において、まず、受電装置1は、回路電源をON状態(電源オン状態)にする(ステップS101)。例えば、給電装置2の給電コイル21から受電装置1の受電コイル11にワイヤレス(非接触)により電力が供給され、電池15に電力が供給される。
【0052】
次に、受電装置1は、電池15の出力電圧(VBAT)が3.0V以下であるか否かを判定する(ステップS102)。充電制御部40が、電池15の出力電圧(VBAT)が3.0V以下である場合に、充電モードをプリチャージ充電モードに切り替える(ステップS103)。また、充電制御部40が、電池15の出力電圧(VBAT)が3.0Vより高い場合に、充電モードを定電流充電モードに切り替える(ステップS104)。
【0053】
具体的に、充電制御部40のコンパレータ42が、電池15の出力電圧(VBAT)が3.0V以下である場合にL状態を出力し、切り替え部50(スイッチ部51及びスイッチ部52)をB端子の状態に切り替える。これにより、電池15は、プリチャージ充電モードにより充電される。
また、コンパレータ42が、電池15の出力電圧(VBAT)が3.0Vより高い場合にH状態を出力し、切り替え部50(スイッチ部51及びスイッチ部52)をA端子の状態に切り替える。これにより、電池15は、定電流充電モードにより充電される。
【0054】
続いて、ステップS102の処理に戻り、ステップS102〜ステップS104の充電モードの切り替え処理を繰り返す。
【0055】
図3は、本実施形態における充電モードの切り替えと充電電圧及び充電電流との関係の一例を示す図である。
この図において、左側の縦軸は、電池15の出力電圧(充電電池端電圧)を示し、右側の縦軸は、充電電流を示している。また、横軸は、時間(充電時間)を示している。
なお、
図3に示す一例は、充電前の初期状態における電池15の出力電圧が、3.0V以下である場合である。また、この図において、波形W1は、電池15の出力電圧の変化を示し、波形W2は、電池15の充電電流を示している。
【0056】
時刻T0において、電池15の初期電圧が3.0V以下であるため、充電制御部40のコンパレータ42が、L状態を出力してプリチャージ充電モードにする。すなわち、切り替え部50のスイッチ部52が、B端子からの入力に切り替わり、トランジスタ31のゲート端子にL状態を出力する。これにより、トランジスタ31がオフ状態になり、共振コンデンサ12が無効化されるため、受電コイル11に発生する電圧が低下する。
【0057】
さらに、スイッチ部51が、B端子からの入力に切り替わり、ドロッパ制御トランジスタ32を介して電池15に充電電圧を供給する。ここで、オペアンプ46は、抵抗41によって変換された電圧と、基準電源47の出力電圧とを比較し、変換された電圧が、基準電源47の出力電圧以上である場合に、ドロッパ制御トランジスタ32の両端抵抗を増加する制御信号をドロッパ制御トランジスタ32に出力する。これにより、充電制御部40は、プリチャージ充電モードにおいて、電池15の充電電流が10mAになるように、制御する。その結果、電池15は、波形W2に示すように、充電電流が標準充電電流値よりも小さい値で充電され、波形W1に示しように、出力電圧が徐々に上昇する。
【0058】
次に、時刻T1において、電池15の出力電圧が3.0Vより大きくなると、コンパレータ42が、H状態を出力してプリチャージ充電モードから定電流充電モードにする。すなわち、切り替え部50のスイッチ部52が、A端子からの入力に切り替わり、トランジスタ31のゲート端子にコンパレータ44の出力を供給する。また、スイッチ部51が、A端子からの入力に切り替わり、ドロッパ制御トランジスタ32をバイパスして電池15に充電電圧を供給する。
【0059】
ここで、コンパレータ44は、充電電流が100mA(標準充電電流値)以上である場合に、トランジスタ31のゲート端子にL状態を出力して、トランジスタ31をオフ状態にする。また、コンパレータ44は、充電電流が100mAより低い場合に、トランジスタ31のゲート端子にH状態を出力して、トランジスタ31をオン状態にする。これにより、充電制御部40は、定電流充電モードにおいて、充電電流が標準充電電流値になるように、受電コイル11に発生する電圧を制限する。
また、その結果、時刻T1から時刻T2までの期間、電池15は、波形W2に示すように、充電電流が標準充電電流値で充電され、波形W1に示しように、出力電圧がプリチャージ充電モードよりも大きい傾きにより上昇する。
【0060】
次に、
図4を参照して受電装置1の動作について詳細に説明する。
図4は、本実施形態における受電装置1の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【0061】
この図において、波形W3〜W9は、上から順に、(a)電池15の出力電圧(ノードN4の電圧)、(b)切り替え部50の状態、(c)トランジスタ31の状態、(d)受電コイル11の電圧、(e)整流ダイオード13のカソード電圧、(f)充電電流、及び(g)平均充電電流の波形をそれぞれ示している。なお、各波形の縦軸は、(a)、(d)及び(e)が電圧を示し、(b)がA端子側/B端子側の状態を示す、(c)が導通(ON)/非導通(OFF)の状態を示し、(f)及び(g)が電流を示している。また、横軸は、時間を示している。
【0062】
時刻T10から時刻T11において、電池15の出力電圧が3.0V以下であるため、充電制御部40のコンパレータ42が、L状態を出力してプリチャージ充電モードにする。そのため、切り替え部50は、波形W4に示すようにB端子側(B端子の入力)となり、トランジスタ31の状態は、オフ状態となる。すなわち、共振コンデンサ12が無効化される。これにより、波形W6に示すように、受電コイル11の電圧は、共振回路10が機能しないために低下する。その結果、整流ダイオード13のカソード電圧は、波形W7に示すように、共振回路10が機能する場合に比べて低下する。
ここで、オペアンプ46は、抵抗41によって変換された電圧と、基準電源47の出力電圧とを比較し、変換された電圧が、基準電源47の出力電圧以上である場合に、ドロッパ制御トランジスタ32の両端抵抗を増加させて、充電電流を低減する方向に制限をする。これにより、充電制御部40は、プリチャージ充電モードにおいて、電池15の充電電流が10mAになるように制御する。その結果、波形W8及び波形W9に示すように、充電制御部40は、プリチャージ充電モードにおいて、充電電流を定電流になるように、且つ、標準充電電流よりも小さい電流により電池15を充電する。
【0063】
また、時刻T11において、電池15の出力電圧が3.0Vに達すると、充電制御部40のコンパレータ42が、H状態を出力して定電流充電モードにする。そのため、切り替え部50は、波形W4に示すようにA端子側(A端子の入力)となり、時刻T11以降において、トランジスタ31の状態はオン状態となる。すなわち、共振コンデンサ12が機能する状態になる。ここでは、コンパレータ44は、充電電流が100mAより低い場合に、トランジスタ31のゲート端子にH状態を出力して、トランジスタ31をオン状態にする。また、コンパレータ44は、充電電流が100mA(標準充電電流値)以上である場合に、トランジスタ31のゲート端子にL状態を出力して、トランジスタ31をオフ状態にする。これにより、充電制御部40は、定電流充電モードにおいて、充電電流が標準充電電流値になるように、受電コイル11に発生する電圧を制限する。
また、切り替え部50のスイッチ部51は、ドロッパ制御トランジスタ32をバイパスして、上述したドロッパ制御トランジスタ32による充電電流の制限機能が無効化する。
【0064】
例えば、時刻T11から時刻T12において、充電電流が100mA(標準充電電流値)以上であるので、コンパレータ44は、トランジスタ31のゲート端子にL状態を出力して、トランジスタ31をオフ状態にする。また、時刻T12から時刻T13において、充電電流が100mA(標準充電電流値)より小さいので、コンパレータ44は、トランジスタ31のゲート端子にH状態を出力して、トランジスタ31をオン状態にする。
このように、充電制御部40は、波形W5に示すように、充電電流が標準充電電流値になるようにトランジスタ31を制御する。その結果、受電コイル11の電圧は、プリチャージ充電モードより大きくなる。また、波形W8及び波形W9に示すように、充電制御部40は、定電流充電モードにおいて、充電電流を定電流になるように、且つ、プリチャージ充電モードよりも大きい電流により電池15を充電する。
【0065】
以上説明したように、本実施形態における電子部品30は、トランジスタ31と、ドロッパ制御トランジスタ32と、充電制御部40とを備えている。トランジスタ31は、共振回路10に接続されるスイッチング素子であって、共振コンデンサ12とともに受電コイル11と並列に接続され、且つ、共振コンデンサ12と直列に接続される。なお、共振回路10は、給電コイル21から給電される受電コイル11、及び受電コイル11と共振する共振コンデンサ12を有する。また、ドロッパ制御トランジスタ32は、受電コイル11が受電した電力を整流した直流電力により充電される電池15と直列に接続される。そして、充電制御部40は、電池15の出力電圧が所定の閾値電圧(例えば、3.0V)以下である場合に、トランジスタ31をオフ状態にするとともに、電池15に流れる充電電流が所定の電流値(例えば、10mA)と一致するようにドロッパ制御トランジスタ32に流れる電流を制御する。
これにより、本実施形態における電子部品30は、例えば、過放電などにより電圧が低下した状態から電池15を充電する場合に、電池15に流れる充電電流を確実に低減することができる。そのため、本実施形態における電子部品30は、電池15の状態に応じて、電池15を適切に充電することができる。
【0066】
例えば、
図5は、本実施形態における充電電圧(電池15の出力電圧)と充電電流との関係の一例を示す図である。
この図において、縦軸は電池15に流れる充電電流を示し、横軸は電池15の出力電圧(充電電池端電圧)を示している。
この図において、波形W10は、例えば、特許文献1や特許文献2などに記載の従来の給電システムにより、共振コンデンサ12を電気的に切り離した場合における電池15の出力電圧と充電電流との関係を示している。また、波形W11は、本実施形態における充電制御部40を適用した場合における電池15の出力電圧と充電電流との関係を示している。
【0067】
波形W10に示すように、従来の給電システムでは、電池15の出力電圧が3.0Vから1.0V程度に低下した場合に、充電電流は、標準充電電流値(100mA)を超えて徐々に上昇する。さらに、電池15の出力電圧が1.0V以下に低下した場合に、充電電流は、波形W10に示すように、急激に上昇する。すなわち、従来の給電システムでは、共振コンデンサを共振回路から電気的に切り離す制御を行っても、大きな充電電流が流れ続けることがある。このように、特許文献1や特許文献2などに記載の従来の給電システムでは、例えば、過放電などにより電池15の出力電圧が低下した状態から電池15を充電する場合に、充電電流を適切に制御することができない。
【0068】
これに対して、本実施形態における電子部品30は、波形W11に示すように、例えば、過放電などにより電池15の出力電圧が低下した状態から電池15を充電する場合であっても、充電電流を適切に制御することができる。本実施形態における電子部品30は、例えば、過放電などにより電池15の出力電圧が低下した状態から電池15を充電する場合であっても、充電電流を適切に低減することができるので、電池15や受電コイル11、整流ダイオード13、及び平滑コンデンサ14の劣化を低減することができる。したがって、本実施形態における電子部品30は、電池15、及び各回路素子の寿命を向上させることができるとともに、信頼性を向上させることができる。
【0069】
また、本実施形態における電子部品30は、波形W11に示すように、電池15の出力電圧が3.0V以下の場合に、共振コンデンサ12を無効化するため、ノードN1に発生する電圧は低くなり、ドロッパ制御トランジスタ32の両端電圧は低くなる。さらに、ドロッパ制御トランジスタ32により充電電流の制限を行うので、ドロッパ制御トランジスタ32は、わずかな熱損失しか発生しない。そのため、本実施形態における電子部品30は、受電装置1の発熱を低減することができる。このことにより、本実施形態における電子部品30は、受電装置1の発熱を低減するためのヒートシンクなどの放熱部品を削除又は低減することができるので、高集積化することができる。すなわち、本実施形態における電子部品30は、受電装置1の構成を簡略化することができ、省スペース化(コンパクト化)、及び軽量化することができる。
【0070】
また、本実施形態では、充電制御部40は、電池15の出力電圧が所定の閾値電圧(例えば、3.0V)より高い場合に、トランジスタ31をバイパスして直流電力を電池15に供給する。さらに、充電制御部40は、充電電流が所定の閾値電流(例えば、100mA)以上である場合に、トランジスタ31をオフ状態にする。
これにより、電池15の出力電圧が所定の閾値電圧より高い場合に、且つ、充電電流が所定の閾値電流以上である場合に、本実施形態における電子部品30は、共振コンデンサ12を無効化して充電電流が所定の閾値電流になるように制御する。よって、本実施形態における電子部品30は、例えば、電池15の出力電圧が所定の閾値電圧より高い場合であっても、電池15を適切に充電することができる。
【0071】
また、本実施形態では、充電制御部40は、コンパレータ42と、切り替え部50とを備えている。コンパレータ42は、電池15の出力電圧と、所定の閾値電圧(例えば、3.0V)とを比較し、比較結果を出力する。切り替え部50は、コンパレータ42による比較結果に基づいて、電池15の出力電圧が所定の閾値電圧より高い場合の定電流充電モード(第1の充電モード)と、電池15の出力電圧が所定の閾値電圧以下である場合のプリチャージ充電モード(第2の充電モード)とを切り替える。
これにより、本実施形態における電子部品30は、簡易な構成により、電池15を適切に充電することができる。
【0072】
また、本実施形態では、充電制御部40は、充電電流を電圧に変換する抵抗41と、コンパレータ44と、オペアンプ46とを備えている。コンパレータ44は、抵抗41によって変換された電圧と、所定の閾値電流(例えば、100mA)に対応する第1の閾値電圧とを比較し、変換された電圧が、第1の閾値電圧以上である場合に、トランジスタ31をオフ状態にする制御信号を出力する。オペアンプ46は、抵抗41によって変換された電圧と、所定の電流値(例えば、10mA)に対応する第2の閾値電圧とを比較し、変換された電圧が、第2の閾値電圧以上である場合に、ドロッパ制御トランジスタ32の抵抗を増加させる制御信号を出力する。
これにより、本実施形態における電子部品30は、簡易な構成により、電池15の充電電流を適切に制御することができる。
【0073】
また、本実施形態では、所定の閾値電流は、電池15の放電特性(例えば、公称容量値)に基づいて定められる標準充電電流値であり、所定の電流値は、標準充電電流値よりも小さく定められたプリチャージ充電電流値である。
これにより、本実施形態における電子部品30は、電池15の充電電流を適切に定めることができるので、電池15を適切に充電することができる。
【0074】
また、本実施形態における受電装置1は、電子部品30と、受電コイル11及び共振コンデンサ12を有する共振回路10と、整流ダイオード13と、電池15とを備えている。整流ダイオード13は、受電コイル11が受電した電力を整流して、直流電力に変換する。電池15は、整流ダイオード13によって変換された直流電力により充電される。また、本実施形態における給電システム100は、受電装置1と、受電コイル11に対向して配置される給電コイル21を備える給電装置2とを備えている。
これにより、本実施形態における受電装置1、及び給電システム100は、上述した電子部品30と同様の効果を奏し、電池15を適切に充電することができる。
【0075】
次に、本発明に係る第2の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第2の実施形態]
図6は、本発明に係る第2の実施形態による給電システム100aの一例を示す概略ブロック図である。なお、この図において、
図1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0076】
図6において、給電システム100aは、給電装置2と、受電装置1aとを備えている。
給電システム100aは、給電装置2から受電装置1aにワイヤレス(非接触)により電力を供給するシステムであり、例えば、受電装置1aが備える電池15を充電するための電力を給電装置2から受電装置1aに供給する。
【0077】
受電装置1aは、受電コイル11、受電コイル11、共振コンデンサ12、整流ダイオード13、平滑コンデンサ14、電池15、及び電子部品30aを備え、電子部品30aは、トランジスタ31と、ドロッパ制御トランジスタ32と、充電制御部40aとを備えている。また、充電制御部40aは、抵抗(421,422)、コンパレータ(42,44)、オペアンプ46、基準電源(43,45,47)、切り替え部50a、及び電圧変換部60を備えている。
なお、本実施形態では、充電制御部40aが、抵抗(421,422)、切り替え部50a、及び電圧変換部60を備える点が、第1の実施形態と異なり、以下、この相違する構成について説明する。
【0078】
抵抗(421,422)は、ノードN4と電源GNDの間に、直列に接続され、電池15の出力電圧をコンパレータ42が比較するための所定の電圧レベルに、抵抗分圧により変換する。なお、本実施形態では、コンパレータ42の+入力端子は、抵抗421と抵抗422とが接続されるノードN6が接続される。また、本実施形態において、基準電源43は、所定の閾値電圧(例えば、3.0V)が抵抗421と抵抗422との抵抗比により抵抗分圧された場合に対応する電圧を出力する定電圧源である。
本実施形態では、電池15の出力電圧の検出(比較)に、抵抗421と抵抗422とにより抵抗分圧された電圧を用いるため、耐圧の低いコンパレータ42を使用することが可能になる。
【0079】
切り替え部50aは、トランジスタ511、抵抗(512,513)、及びAND回路52aを備えている。なお、トランジスタ511、及び抵抗(512,513)は、第1の実施形態におけるスイッチ部51に対応し、AND回路52aは、第1の実施形態におけるスイッチ部52に対応する。さらに、トランジスタ511、及び抵抗(512,513)は、第1の実施形態において、ドロッパ制御トランジスタ32として機能するために必要な機能を備えている。
また、本実施形態では、ドロッパ制御トランジスタ32に、一例として、PNP型のバイポーラトランジスタ(以下、PNPトランジスタという)を適用した場合を示している。
【0080】
トランジスタ511は、例えば、NPN型のバイポーラトランジスタ(以下、NPNトランジスタという)である。トランジスタ511は、コレクタ端子がノードN7に接続され、ベース端子がコンパレータ42の出力信号線に接続され、エミッタ端子が電源GNDに接続されている。トランジスタ511は、コンパレータ42の出力がH状態である場合(定電流充電モード)に、オン状態になり、ドロッパ制御トランジスタ32の制御端子(ベース端子)にL状態を供給する。これにより、ドロッパ制御トランジスタ32はオン状態になり、電池15の充電電流は、第1の実施形態におけるスイッチ部51のA端子側(定電流充電モード)の制御と同様の状態になる。
また、トランジスタ511は、コンパレータ42の出力がL状態である場合(プリチャージ充電モード)に、オフ状態になり、ドロッパ制御トランジスタ32の機能を有効にする。
【0081】
抵抗512は、第1端子がノードN3に接続され、第2端子がノードN7に接続されている。なお、ノードN7は、ドロッパ制御トランジスタ32のベース端子に接続されている。抵抗512は、ドロッパ制御トランジスタ32をオフ状態にする際に、ベース端子にエミッタ端子と同等の電圧を供給する。
抵抗513は、第1端子がノードN7に接続され、第2端子がオペアンプ46の出力信号線に接続されている。オペアンプ46は、プリチャージ充電モードにおいて、抵抗513を介してドロッパ制御トランジスタ32を制御する。
このように、トランジスタ511、及び抵抗(512,513)は、第1の実施形態におけるスイッチ部51と同様に機能する。
【0082】
AND回路52aは、2つの入力信号をAND論理演算(論理積演算)する演算回路である。AND回路52aは、第1の入力端子がコンパレータ42の出力信号線に接続され、第2の入力端子がコンパレータ44の出力信号線に接続されている。また、AND回路52aは、出力端子が、トランジスタ31のゲート端子と接続されている。すなわち、AND回路52aは、コンパレータ42の出力がH状態である場合(定電流充電モード)に、コンパレータ44の出力をトランジスタ31のゲート端子に出力する。また、コンパレータ42の出力がL状態である場合(プリチャージ充電モード)に、トランジスタ31のゲート端子にL状態を出力する。
このように、AND回路52aは、第1の実施形態におけるスイッチ部52と同様に機能する。
【0083】
電圧変換部60は、抵抗41と、オペアンプ61と、抵抗(62,63)とを備え、充電電流を電圧に変換する。
オペアンプ61は、+入力端子がノードN5に接続され、−入力端子がノードN8に接続されている。また、オペアンプ61の出力端子は、ノードN9に接続されるとともに、オペアンプ46の+入力端子、及びコンパレータ44の−入力端子に接続されている。
また、抵抗62は、ノードN8と電源GNDとの間に接続され、抵抗63は、ノードN8とノードN9との間に接続されている。
【0084】
オペアンプ61、及び抵抗(62,63)は、増幅回路を構成している。この増幅回路は、抵抗41によって充電電流から変換された電圧を増幅して、コンパレータ44、及びオペアンプ46に供給する。こうすることにより、抵抗41の抵抗値を低減することができるので、充電制御部40aは、充電電流の検出精度を向上させることができる。
【0085】
以上説明したように、本実施形態における電子部品30a、受電装置1a、及び給電システム100aは、第1の実施形態と同様の機能を備えている。そのため、本実施形態における電子部品30a、受電装置1a、及び給電システム100aは、第1の実施形態と同様の効果を奏する。
【0086】
なお、本実施形態において、充電制御部40aは、電池15の出力電圧が所定の閾値電圧(例えば、3.0V)より高い場合に、ドロッパ制御トランジスタ32をオン状態にした状態によりドロッパ制御トランジスタ32に流れる電流の制御を停止するとともに、さらに、充電電流が所定の閾値電流(例えば、100mA)以上である場合に、トランジスタ31をオフ状態にする。
これにより、電池15の出力電圧が所定の閾値電圧より高い場合に、且つ、充電電流が所定の閾値電流以上である場合に、本実施形態における電子部品30a、受電装置1a、及び給電システム100aは、共振コンデンサ12を無効化して充電電流が所定の閾値電流になるように制御する。よって、本実施形態における電子部品30a、受電装置1a、及び給電システム100aは、例えば、電池15の出力電圧が所定の閾値電圧より高い場合であっても、電池15を適切に充電することができる。
【0087】
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記の各実施形態において、電子部品30(30a)は、共振コンデンサ12、整流ダイオード13、及び平滑コンデンサ14を含まない形態を説明したが、電子部品30(30a)は、共振コンデンサ12、整流ダイオード13、又は平滑コンデンサ14を含む形態でもよい。
また、上記の各実施形態において、電子部品30(30a)は、スイッチング素子の一例として、トランジスタ31にNMOSトランジスタを用いる場合について説明したが、他のスイッチング素子を用いてもよい。電子部品30(30a)は、例えば、トランジスタ31にP型チャネルMOSトランジスタ(PMOSトランジスタ)やバイポーラトランジスタを適用してもよい。
【0088】
また、上記の第2の実施形態において、電子部品30aは、ドロッパ制御トランジスタ32にPNPトランジスタを用いる場合について説明したが、ドロッパ制御トランジスタ32にNPNトランジスタやMOSトランジスタなどの他のトランジスタを適用してもよい。
また、上記の第2の実施形態において、電子部品30aは、トランジスタ511にNPNトランジスタを用いる場合について説明したが、トランジスタ511にPNPトランジスタやMOSトランジスタなどの他のトランジスタを適用してもよい。
【0089】
また、上記の各実施形態において、電子部品30(30a)は、抵抗41を用いて充電電流を検出する形態を説明したが、他の手法を用いて充電電流を検出してもよい。
【0090】
また、電子部品30(30a)又は電子部品30(30a)が備える各構成は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよい。また、電子部品30(30a)又は電子部品30(30a)が備える各構成は、メモリ及びCPUにより構成され、電子部品30(30a)又は電子部品30(30a)が備える各構成を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。