特許第5955256号(P5955256)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5955256
(24)【登録日】2016年6月24日
(45)【発行日】2016年7月20日
(54)【発明の名称】筐体
(51)【国際特許分類】
   H05K 5/06 20060101AFI20160707BHJP
【FI】
   H05K5/06 E
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-70123(P2013-70123)
(22)【出願日】2013年3月28日
(65)【公開番号】特開2014-194972(P2014-194972A)
(43)【公開日】2014年10月9日
【審査請求日】2015年3月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】100061745
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
(74)【代理人】
【識別番号】100120341
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 幹雄
(72)【発明者】
【氏名】三浦 敬典
(72)【発明者】
【氏名】西條 尚大
【審査官】 筑波 茂樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−278056(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 5/06
B60R 16/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置面(12a)に取付けられる背面部(6)と、この背面部(6)と反対側の正面部(5)と、背面部(6)と正面部(5)との間の周囲部(7)とを有し、内部に回路基板(4)を収納可能な筐体であって、
前記背面部(6)には、回路基板(4)を収納する収納空間(S)と連通する通気孔(14)と、この通気孔(14)を周囲部(7)に開放するための凹形状の空気流通路(P)とを設けており、
前記空気流通路(P)は、背面部(6)に表面から凹んだ凹状部で形成されていて、前記通気孔(14)と連通する第1通路部(P1)と、この第1通路部(P1)と連通しかつ周囲部(7)で開放された第2通路部(P2)とを有し、
前記第1通路部(P1)は、通気孔(14)から第2通路部(P2)に向って末広がり形状であることを特徴とする筐体。
【請求項2】
設置面(12a)に取付けられる背面部(6)と、この背面部(6)と反対側の正面部(5)と、背面部(6)と正面部(5)との間の周囲部(7)とを有し、内部に回路基板(4)を収納可能な筐体であって、
前記背面部(6)には、回路基板(4)を収納する収納空間(S)と連通する通気孔(14)と、この通気孔(14)を周囲部(7)に開放するための凹形状の空気流通路(P)とを設けており、
前記空気流通路(P)は、背面部(6)に表面から凹んだ凹状部で形成されていて、前記通気孔(14)と連通する第1通路部(P1)と、この第1通路部(P1)と連通しかつ周囲部(7)で開放された第2通路部(P2)とを有し、
前記第2通路部(P2)には、周囲部(7)に開放した端部に、外部から浸入する水を通気孔(14)から遠い第1通路部(P1)の先端側に案内する案内面(16f)を設けていることを特徴とする筐体。
【請求項3】
第2通路部(P2)は、前記第1通路部(P1)と交差しかつ両端が周囲部(7)で開放されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の筐体。
【請求項4】
前記第1通路部(P1)には、通気孔(14)と第2通路部(P2)との間に外部から
の水の浸入を規制する突条部(18)を設けていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の筐体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば通信用の回路基板を収納して移動可能な作業機等に取り付ける筐体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、農業機械や建設機械等の作業機に、機能データを取得するデータ取得手段及びその情報を発信する送信手段を有する制御手段を設け、送信手段からの情報を携帯端末を介して管理サーバに送りかつ保存し、その情報データを活用できるようにしている(特許文献1)。
前記送信手段は回路基板を筐体内に収納した通信ユニットとして構成され、作業機の送信可能な部位に取付けられる。
【0003】
この通信ユニット用の筐体として、特許文献2に示すように、筐体の底面部に形成され、この筐体の内部に連通する呼吸孔と、この呼吸孔周辺に設けたカバー取付部と、複数の板状のカバーからなり、互いに重なり合った状態で、かつ、前記呼吸孔との間に空間をあけて前記カバー取付部に取り付けられ、また、互いに重なり合ったとき、各カバーの間に空間が形成されるとともに、各カバーの異なった位置に呼吸孔が形成してある呼吸用カバーがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−23983号公報
【特許文献2】特開平7−307581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来技術においては、通信ユニットは筐体に呼吸孔(通気孔)が形成されるので、1日の気温差による気圧の変動を吸収でき、回路基板から発生する熱を放出することもできる。しかし、作業機の外面に設置される場合には、雨や泥がかかったり、高圧洗浄機の洗車水がかかったりして、筐体の呼吸孔から水が浸入するという問題がある。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした筐体を提供することを目的とする。
【0006】
本発明は、筐体背面部に、回路基板を収納する空間と外部とを連通するための通気孔と空気流通路とを形成することにより、収納空間と外部との空気流通を確保しながら、収納空間への水の浸入を防止できるようにした筐体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
第1に、設置面12aに取付けられる背面部6と、この背面部6と反対側の正面部5と、背面部6と正面部5との間の周囲部7とを有し、内部に回路基板4を収納可能な筐体であって、前記背面部6には、回路基板4を収納する収納空間Sと連通する通気孔14と、この通気孔14を周囲部7に開放するための凹形状の空気流通路Pとを設けており、前記空気流通路Pは、背面部6に表面から凹んだ凹状部で形成されていて、前記通気孔14と連通する第1通路部P1と、この第1通路部P1と連通しかつ周囲部7で開放された第2通路部P2とを有し、前記第1通路部P1は、通気孔14から第2通路部P2に向って末広がり形状である。
【0008】
第2に、設置面12aに取付けられる背面部6と、この背面部6と反対側の正面部5と、背面部6と正面部5との間の周囲部7とを有し、内部に回路基板4を収納可能な筐体であって、前記背面部6には、回路基板4を収納する収納空間Sと連通する通気孔14と、この通気孔14を周囲部7に開放するための凹形状の空気流通路Pとを設けており、前記空気流通路Pは、背面部6に表面から凹んだ凹状部で形成されていて、前記通気孔14と連通する第1通路部P1と、この第1通路部P1と連通しかつ周囲部7で開放された第2通路部P2とを有し、前記第2通路部P2には、周囲部7に開放した端部に、外部から浸入する水を通気孔14から遠い第1通路部P1の先端側に案内する案内面16fを設けている。
【0009】
第3に、第2通路部P2は、前記第1通路部P1と交差しかつ両端が周囲部7で開放されている。
第4に、前記第1通路部P1には、通気孔14と第2通路部P2との間に外部からの水の浸入を規制する突条部18を設けている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、筐体背面部で、回路基板を収納する空間と外部との空気流通を確保しながら、収納空間への水の浸入を防止できる。
即ち、本発明は、背面部6には、回路基板4を収納する収納空間Sと連通する通気孔14と、この通気孔14を周囲部7に開放するための凹形状の空気流通路Pとを設けているので、通気孔14と空気流通路Pとを介して、収納空間Sと外部との空気流通を確保しながら、収納空間Sへの水の浸入を防止できる。
【0011】
また、空気流通路Pは、通気孔14と連通する第1通路部P1と、この第1通路部P1と交差しかつ両端が周囲部7で開放された第2通路部P2とを有しているので、通気孔14と外部との空気流通を確実にしながら、通気孔14への水の浸入を防止できる。
また、第1通路部P1は通気孔14から第2通路部P2に向って末広がり形状であるので、筐体を横向き姿勢に設置しても、通気孔14への水の浸入が抑制できる。
【0012】
また、第1通路部P1には、通気孔14と第2通路部P2との間に突条部18を形成しているので、通気孔14への水の浸入をより確実に防止することができる。
また、第2通路部P2には、周囲部7に開放した端部に案内面16fを設けているので、外部から浸入する水を通気孔14から遠い第1通路部P1の先端側に案内でき、第1通路部P1への水の浸入を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態を示す筐体の背面図である。
図2】同筐体の断面側面図である。
図3】筐体の通気孔の部分における拡大断面側面図である。
図4】設置板に取り付けた筐体の4面を示していて、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は右側面図である。
図5】筐体を作業機の壁面に取り付けた状態を示す一部断面側面図である。
図6】筐体と設置板との組立を示す説明斜視図である。
図7】本発明の筐体を適用可能な通信システムの説明図である。
図8】本発明の筐体の装着例を示すトラクタの全体側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜8において、筐体1は内部に回路基板4を収納して通信ユニット100を構成し、農業機械や建設機械等の移動可能な作業機102に装着され、無線通信機能を有する携帯端末103等とともに作業機102の通信システム101を構成する。
図7、8において、前記通信ユニット100は、いわゆるWiFiユニットであって、回路基板4に車両用通信ネットワークNと外部通信ネットワークとの間で通信プロトコル等に変換処理を行いかつ記憶部を有する制御部105と、この制御部105に接続された入出力部及び記憶部と携帯端末103との無線通信を処理するアンテナとを有する通信処理部104とを備えており、作業機102の走行車体102Aの側部、後上部又はキャビン102Bの背面等に装着され、作業機102に関する情報をタブレットPCやスマートフォン等の携帯端末103に保存したり、この携帯端末103からの信号を受信可能になっている。
【0015】
図1〜6において、筐体1は通信用の回路基板4を収納したケース本体3と、このケース本体3に対して着脱自在であって回路基板4を施蓋する蓋体2とを有し、ケース本体3の下部には、回路基板4とハーネスプラグ25とを接続するためのコネクタ26が設けられている。
蓋体2は筐体1の正面部5を形成し、ケース本体3は筐体1の背面部6を形成し、正面部5とその反対側の背面部6との間の周囲部7(上下面及び左右側面)に蓋体2とケース
本体3との合わせ面1aが位置し、周囲部7の下部にはハーネスプラグ25を接続可能にするコネクタ26の開口部8が形成されている。
【0016】
蓋体2とケース本体3は、例えばポリブチレンテレフタレート等の熱可塑性の合成樹脂で形成されており、蓋体2の周囲部とケース本体3とは一方に複数の係止爪が設けられ、他方に係止爪が結合する係合溝が形成され、ケース本体3に対して蓋体2を係脱自在に装着している。この蓋体2には正面部5に通信状態を表示するLEDレンズ19が設けられている。
【0017】
筐体1は背面を形成している背面部6が設置板12を介して又は直接に作業機102に装着される。
ケース本体3は周囲部7の左右側部に取り付け部20が外方突出状に一体成形され、取り付け部20は金属カラー20aを挿入して貫通穴20bを形成しており、この貫通穴20bにネジを貫通して設置板12の表面の設置面12aに取り付けられる。
【0018】
設置板12は筐体1の取り付けと筐体1の裏当て材の役目をしており、幅広の上部と幅狭の下部とを有し、上部はケース本体3の左右取り付け部20に対応する幅であり、ケース本体3を取り付けるためのネジ穴12bと、作業機102にネジ止めするための貫通穴12cとを形成しており、その上端高さは回路基板4のアンテナを覆わないように設定されており、下部は筐体1の下半分と略同一幅になっている。
【0019】
この設置板12は、下部が筐体1の下半分と略同一幅になっていることにより、洗車水が筐体1の正面からかかった場合にも、その水を反射する面を備えないことになり、筐体1の背面へ水の跳ね返りを防止する。
筐体1は設置板12を介して、作業機102の構成部材に対して図1及び図4(A)〜(D)に示す縦向き姿勢の他、縦向き姿勢から左右に傾けた横向き姿勢、前後に傾けた傾斜姿勢又は正面部5を上向きにする水平姿勢等に取り付けることができる。
【0020】
図1〜4において、ケース本体3は内部が回路基板4を収納する収納空間Sとなっており、内面側に設けた装着部3Aに回路基板4が装着されている。
ケース本体3には装着部3Aから背面部6の表面まで貫通した通気孔(呼吸孔)14が形成されており、背面側から視て、背面部6には通気孔14を形成する筒部31と、この筒部31の周囲の鉢形状の窪み部17が形成されていて、この鉢形状の窪み部17は背面部6の表面から窪んでいて、通気孔14と連通する通気空間Kを形成している。
【0021】
前記筒部31は、窪み部17の底から突出形成され、その軸方向長さは窪み部17の凹み深さより短く設定され、背面部6から突出しない形状になっている。筒部31の通気孔14を形成する内周面に突起31aが軸方向及び周方向にずれて複数形成され、外部からの水の浸入を防ぐラビリンス構造になっている。
また、この筒部31の内端側には収納空間Sとの間に防水シート22が設けられ、仮に通気孔14に水が浸入しても、水が収納空間S(回路基板4)に至らないようにしている。
【0022】
前記窪み部17は、ラビリンス構造の筒部31を形成可能にするとともに、内部の通気空間Kは通気孔14を介して収納空間Sと連通して、空気容積を拡大するための空気溜まりとなっており、内部に通気孔14を有する筒部31は窪み部17の底から突出することにより、通気空間Kに水が浸入してきても通気孔14への浸入を防止する。
前記通気空間Kは収納空間Sと連通して空気容積を大幅に拡大することにより、1日の気温差によって筐体1内の気圧に変動が生じても、その変動を緩衝することができ、従って、収納空間S内の気圧が上昇して蓋体2とケース本体3との合わせ面1aから空気が漏れるような事態を回避でき、また、回路基板4から熱が発生しても、その熱を分散することもできる。
【0023】
ケース本体3の背面部6には、設置面12aに直接面接する概ね平坦な表面(凹部からみて隆起している部位)に、前記窪み部17の通気空間Kと連通する空気流通路Pが形成されている。
背面部6は空気流通路Pによって上下に分断されており、窪み部17を取り囲むように形成する上隆起部15aと、開口部8側に位置する下隆起部15bとを有し、両隆起部1
5a、15bは同一高さであって、両隆起部15a、15b間に空気流通路Pを形成する第1凹部13aと第2凹部13bとが形成され、それぞれ第1通路部P1と第2通路部P2とを形成している。
【0024】
第1凹部13aは、窪み部17よりも浅い凹状部であって、その中心線Yは窪み部17から下隆起部15bに向かって形成され、窪み部17内の通気空間Kを介して通気孔14と連通する第1通路部P1を形成している。即ち、前記通気空間Kは第1通路部P1の一端を形成している。
第2凹部13bは、第1凹部13aと同じ深さの凹状部であって、その中心線Xは第1凹部13aの先端(中心線Yの先端)と逆T字状に交差していて、周囲部7の左右側部間に亘る長さに形成され、第1通路部P1と周囲部7の左右側部外方とを連通する第2通路部P2を形成している。
【0025】
前記第1通路部P1と第2通路部P2とは背面視略逆T字形状であり、筐体1内部の収納空間Sを、通気孔14を介して筐体1の左右側部外方に連通するための空気流通路Pとなっている。
この空気流通路Pが収納空間Sを外部と連通させることにより、1日の気温差によって筐体1内の気圧に変動が生じても、その変動を吸収でき、また、回路基板4から熱が発生しても、その熱(又は熱膨張する空気)を外部に放出することもできる。
【0026】
前記第1凹部13aは、窪み部17から下隆起部15bに向かって末広がり状に形成され、第1通路部P1における空気及び水の排出を容易にしている。これは、筐体1を横向き姿勢に取り付けた場合、多少傾いても、第1通路部P1の下面側は第2通路部P2に向かって下向き傾斜するので、第1通路部P1の下面側に水が浸入してきても、通気孔14への浸入を抑制できる。
【0027】
また、第1凹部13aには、窪み部17と第2凹部13bとの間に横長の突条部18を突出形成している。この突条部18の先端面は両隆起部15a、15bと面一であり、第2通路部P2から通気空間K又は少なくとも通気孔14を覆っており、第2通路部P2から通気孔14への水の直接的な浸入を規制可能にしている。
前記第2凹部13bは、左右両端の開放端部がケース本体3の左右部で外方に向かって末広がり状に形成されている。従って、上隆起部15aの左右下部は尖端形状となっていて、外側下方へ面した案内面(傾斜面)16fを有しており、また、第1通路部P1に対向する直線状の通路側面16cは、通路底面16dから略直立した壁面となっている。
【0028】
前記案内面16fは、図1に示すように、第2通路部P2の周囲部7に開放した端部の上側に外上向き傾斜状に形成されていて、外部から浸入する水を通気孔14から遠い第1通路部P1の先端側(例えば、中心線X、Yの交差点)に近づけるように案内することができる。
筐体1に洗車水がかかった場合、第2通路部P2に浸入する水は、直線状の通路側面16cに沿って第2凹部13bの一端から他端に流通する一方、案内面16fに当たった水は反射して通路側面16cに向かって流れることになり、この反射水が通路側面16cに沿って流れる水と衝突し、水勢を抑えることになり、また、通路側面16cが通路底面16dから略直立した壁面であることにより、水がストレートに流れ、渦流の発生が減少する。
【0029】
図5、6において、設置板12を備えた通信ユニット100を作業機102の構成部材40の壁面に取り付けた状態を示している。設置板12は貫通穴12cから挿入されるボルト41によって構成部材40に取り付けられるが、設置板12と構成部材40との間にスペーサ42が配置されており、通信ユニット100は構成部材40の壁面から浮かした状態になっており、構成部材40の壁面に洗車水がかかっても、跳ね返り水が通信ユニット100にかかり難くしている。
【0030】
通信ユニット100は作業機102の構成部材40の壁面に直接取り付けることもでき、その場合、構成部材40の壁面が設置面12aとなる。
なお、本発明は前記実施形態における各部材の形状及びそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、図1〜6に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態に
限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
【0031】
例えば、ケース本体3の背面部6は、通気孔14から下方側に空気流通路Pを形成しているが、通気孔14を中心に上方側にも空気流通路Pを形成して、H型の空気流通路としてもよい。
背面部6は窪み部17を設けずに、第1通路部P1の一端に通気孔14が開口している構造にしてもよい。
【0032】
突条部18は下側に曲率中心を有する円弧形状に形成されているが、直線形状に形成してもよい。
【符号の説明】
【0033】
1 筐体
1a 合わせ面
2 蓋体
3 ケース本体
3A 装着部
4 回路基板
5 正面部
6 背面部
7 周囲部
8 開口部
12 設置板
12a 設置面
13a 第1凹部
13b 第2凹部
14 通気孔
15a 上隆起部
15b 下隆起部
16c 通路側面
16d 通路底面
16f 案内面
17 窪み部
18 突条部
102 作業機
K 通気空間
P 空気流通路
P1 第1通路部
P2 第2通路部
S 収納空間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8