【課題を解決するための手段】
【0012】
たとえばシャワーまたは流しなどの特に衛生分野において水または水を基剤とする混合物を給送するための洗浄装置は、低流量および高圧下で流体を噴霧するための少なくとも1つの放出口と、噴霧前に流圧を放出口の動作圧力にまで増加させるための少なくとも1つの配給装置とを備える。
【0013】
洗浄装置が給水本管に接続されている場合、放出口の動作圧力は給水本管の公称圧力よりも上である。この公称圧力は典型的に約2.5バールであり、家屋設備内の圧力は(地域の給水本管会社の規制に依存して)導管を保護するために典型的に5バールまたは6バールに制限されている。
【0014】
流体の噴霧は気体媒質中で、および洗浄装置を用いて、典型的に洗浄装置が動作される雰囲気または周囲空気中で自然に行われる。
【0015】
噴霧流体は通常、水または水を基剤とする混合物である。石鹸または他の清浄剤または殺菌剤などの付加物が水に混和され得る。混合物はすべてのノズルから出てきてもよい。たとえば1つのノズルに水を与えて他のノズルに流体石鹸を与えるか、または1つのノズルに水を与えて他のノズルに殺菌剤を与えるなど、異なるノズルに異なる流体または流体混合物を与えることも可能である。本発明のさらなる実施例では、気体流体が個別のノズルを通して送られ得る。流体ジェットを霧化するために高圧下の気体ジェットも用いられ得る。気体ジェットは特にスチームジェットであり得る。
【0016】
洗浄装置は、衛生分野とは別に治療分野、美容分野および調剤分野でも適用され得る。混和流体はそれによって美容用または医療用活性成分も含み得る。
【0017】
他の分野に適用した場合、栄養素、肥料、殺虫剤などの添加物も混和され得、その中で良好な霧化が起こり、したがって霧化される流体の全体表面が増加する。基本的に、水を基剤とするもの以外の流体は、たとえば駆動装置もしくはヒータ内の燃料、または化学処理の際の化学薬品などの類似の種類の手段で噴霧され得る。塗布および含浸させるための霧化方法および霧化装置の産業上の適用例が同様に可能である。
【0018】
圧力増加により、低いスループット率にも関わらず、心地良い洗浄体験またはシャワー体験が起きるように流体を噴霧することが可能である。特に、試験では、予想外に低いスループット率でも肌は完全に湿り、給送される水が少なすぎるという感覚もないことがわかった。この感覚は、圧力が増加し、それに応じて狭いノズルによって噴霧または霧化したために、水滴の粒子サイズが従来のシャワーと比較して大幅に減少したという事実によるものである。これにより、流滴の全表面は、滴がより大きい同一の流体量よりも非常に大きく、体を濡らす効果もそれに従って増加する。たとえば、同一容量では、半径50マ
イクロメートルの滴は、半径1mmの滴よりも20倍大きな接触面を有する。
【0019】
洗浄装置の一部としてのこの配給装置またはポンプはしたがって、放出口またはシャワーヘッド近傍に、したがって浴室内でまたは可動もしくは定置シャワー室の設備要素として、好ましい局所的な態様で配置される。基本的に、しかしたとえばいくつかの設備に対する建物の中では、中央の圧力増加も考えられる。そのような中央の圧力増加は全建物に対して提供されてもよいし、または、たとえば各場合に1つの階に対して1つのユニット、もしくは各場合にいくつかの階を通る垂直方向の供給線に対して1つのユニットを適用するなど、中央の圧力増加のためにいくつかのユニットを適用してもよい。したがって、ポンプ騒音を改良された態様で使用者から離しておくことができる。しかし、建物内の既存の導管は通常、10から40または50バール、特に15から25バールの放出口の好ましく適用される動作圧力で過度な負担がかかっており、このため水用の新たな圧力導管を適用しなければならなくなる。ポンプはたとえば電動である。
【0020】
逆に、分散ポンプを適用した場合、特に異なる流体が洗浄装置内で混合されるときは、洗浄装置ごとにいくつかのポンプも適用してもよい。したがって流体の各々について個別のポンプが提供され得、この流体の量はそれぞれのポンプの作動によって制御され得る。それによって、流体の混合が噴霧前または噴霧自体の最中のいずれかに行なわれる。第2の場合において清潔な噴霧が起こるためには、ポンプがたとえば連係された態様で作動され得るか、または互いに逆向きで、かつ同一のポンプによって送られる少なくとも1対のノズルが流体の各々について存在し得る。したがって、厳密な配給量および他の流体のジェット速度とは独立して、流体の各々について清潔な霧化が起こる。(いくつかの流体に対応する)いくつかのノズル対の衝突点は一致してもよいし、またはたとえば主な噴霧方向に互いに距離をあけられてもよい。
【0021】
スループット量の制御は、ポンプの制御によって、または放出口におけるもしくは送り導管内の機械的制御手段によって行なわれ得る。そのような機械的制御手段は、たとえば手動で調節可能な減少弁である。
【0022】
洗浄装置は水消費が少ないため、列車、航空機、キャンピングカー、または旅行用洗浄設備などの他の可動機構などの移動手段内の設備に特に好適である。他の適用例は、たとえば公共プール内のシャワーもしくは洗浄設備内、食器洗浄器内、または植物の灌漑目的などである。
【0023】
本発明のさらなる実施例では、ポンプまたは圧力生成のための手段は手動の態様で動作される。したがって第1に、圧力は外部からのエネルギ供給なしで圧力貯蔵手段内で生成され得、洗浄装置がその後、またはより長い期間の間使用され得る。本発明のこの実施例は、太陽光を利用した温水生成と組合されると特に有利である。これにより、水消費が少ない完全に自立的な洗浄ユニットが得られる。ここで好ましくは、圧力貯蔵手段は水貯蔵手段と同一であり、水貯蔵手段を加熱するために放射にさらされ得る表面をさらに備える。これにより圧力は、可撓性容器の膨張により、および/または圧力貯蔵手段内の空気容量の圧縮により貯蔵され得る。
【0024】
本発明の1つの好ましい実施例では、洗浄装置は、水または流体を加熱するための加熱装置を備える。このヒータは、スループット率が低いおかげで比較的小さな態様で設計され得る。特に、ボイラ加熱または蓄熱加熱の場合のような、タンクなしの水ヒータとして、したがって水が加熱されるいかなる貯蔵手段もなしで設計され得る。ヒータは、ガスもしくは石油などの流体燃料を用いて、または異なる態様でも電気的に動作され得る。
【0025】
本発明の他の実施例では、温水の供給はボイラから、したがって貯蔵加熱設備から、ま
たは一般には保存された温水を用いて行われる。
【0026】
必要加熱電力が小さいため、電気加熱は既存の屋内電気設備で動作され得る。これにより加熱が分散化された態様で配置され得、すなわち各シャワーまたは洗浄装置が各自の加熱を有し、中央の温水提供が不要となる。これによって、特にホテル内の設備についてさまざまな利点がもたらされる:すなわち、
・洗浄装置について単一の冷水供給しか必要でなく、温水供給なしで済ますことができる。
【0027】
・要望に応じてのみ行われる分散加熱のため、従来の中央の温水提供の貯蔵損失および導管損失が排除される。
【0028】
・使用の少し前までシステムには冷水しか含まれないため、在郷軍人病などの伝染病の培養が発生し得ない。
【0029】
加熱装置は好ましくは、予め規定された給送温度で給送する少し前に閉ループ制御で水を加熱するように調整される。これにより、手動で調節可能な設定装置によって、たとえばダイヤルによって温度が設定され得る。水温は、加熱電力を適合させることによって閉ループで測定され、自動的に制御される。これは、混合タップにおいて混合比を設定することによる従来の温度の閉ループ制御よりも正確で、迅速かつ快適である。それによって好ましくは、閉ループ温度制御の手動で調節可能な定格温度は予め規定された値に制限され、および/または給送温度が予め規定された値に制限される。人用洗浄装置のそのような値はたとえば45℃または50℃または55℃である。これにより、一方では火傷を防止し、他方では加熱電力を最大スループット量に従って低くまたは制限しておくことができる。
【0030】
本発明の他の好ましい実施例では、水温を下げるために、加熱後に加熱されていない水が加熱された水に混和される。これにより、下げられた温度に加熱が混和物なしで到達しようとする場合よりも、加熱が異なる(より効率的な)動作点で動作され得る。たとえば、ヒータで水を約90℃にまで加熱し、これに対して(衛生適用例について)冷水を混和することによってより低い給送温度にしてもよい。他の適用例についてより高い給送温度を用いてもよい。
【0031】
とりわけ、EP 0 832 400 B1またはEP 0 869 731 B1に開示されているようなタンクなしヒータが加熱に好適である。これらの文献は引用により本願に採用される。これによると、加熱管が動作時に移動可能であるか、または変形可能であるように懸架される。移動または変形の原因は温度変化、圧力変化および/またはポンプの振動であり得る。これにより管の下地(furring)が外され得る。これらのタンク
なし水ヒータは、本来はコーヒーマシンに対して、したがって−従来の洗浄装置およびシャワー装置と比較して−比較的低いスループット量に対して考案された。それらは、おそらく加熱電力を適合させつつ、この発明に係る低スループットの噴霧装置と組合され得る。これらのタンクなし水ヒータは特に高動作圧力、特に最大10バールまたはそれ以上に好適である。温度の閉ループ制御も、加熱電力の閉ループ制御によって、または冷水を混和させることによって行われ得る。
【0032】
洗浄装置はしたがって、好ましくは冷水の供給および加熱用エネルギの供給を備えるが、温水の供給は備えていない。エネルギ供給は電気的なものであるか、または可燃性ガスの供給であり得る。しかし他の供給の可能性も除外されない。
【0033】
洗浄設備はしたがって、冷水接続および電気供給接続を1つずつのみ有する小型の構造
ユニットとして設計され得る。そのような構造ユニットは、住居内では圧力ポンプ、ヒータ、および好ましくは送られる水または流体のための前処理ユニットを含む。前処理ユニットは好ましくは、粗フィルタ、マイクロフィルタ、殺菌、抗菌処理、脱灰の機能のうちの1つまたは組合せを備える。温度および/または圧力を制御するための動作素子が制御入力として存在し得る。これらは構造ユニット自身に、または再配置された動作ユニット上に取付けられ得る。
【0034】
本発明の好ましい実施例では、放出口の最大スループット量は5リットル/分または3リットル/分であり、好ましくは1.0から1.5から2リットル/分であり、これは約3kWの最大加熱電力を有する加熱装置に対応する。
【0035】
本発明の好ましい実施例では、放出口の最大スループット量は1リットル/分であり、好ましくは0.5リットル/分であり、これは約1kWの最大加熱電力を有する加熱装置に対応する。これらの条件は、たとえば洗面台(または濯ぎ台または流し)用の給水栓(water tap)内の放出口に好適である。
【0036】
上述のスループット量は、各場合において1つのノズルセットに関する。スループットはしたがって、いくつかのノズルセットを適用すると増加する。電気ヒータ用の加熱電力は、ヒューズ保護および適用される位相の数に依存して、典型的に2、4または6kWに制限される。分散加熱を用いた最大スループット量はこれによって制限され、これは、洗浄品質を同時に維持しつつスループット量を低減させる重要な動機付けを表わす。
【0037】
本発明のさらなる好ましい実施例では、洗浄装置は、給送前に水と石鹸を混合するための混合装置を備える。この混合装置は、洗浄設備が第1の動作モードおよび第2の動作モードで動作され得るようにオンとオフに切換えられ得、第1の動作モード(「泡立て」)では、石鹸が水に混和され、水スループットはたとえば3リットル/分よりも低いまたは1リットル/分よりも低く好ましくは0.5リットル/分であり、第2の動作モード(「濯ぎ」)では、石鹸が水に混和されず、水スループットは最大1リットル/分または(シャワーで)最大3リットル/分または最大5リットル/分である。
【0038】
本発明の好ましい実施例では、放出口はノズル本体を備え、当該ノズル本体は、異なる位置で互いに回転可能に配置された2つのノズル円板を備える。それによって、第1のノズル円板のノズルの1つのセットが、回転角度に依存して第2のノズル円板のノズルの異なるセットに接続される。第1のノズル円板が上部ノズル円板、すなわち加圧水が当たるノズル円板であり、第2のノズル円板が消費者または噴霧方向に面する下部ノズル円板である場合、第2のノズル円板を回転させることによって、選択可能な特性を有する1つのノズルセットが上部ノズル円板の送りノズルセットに結合され得る。
【0039】
第1のノズル円板が下部ノズル円板である場合は、第1のノズル円板を回転させることによって、第2の上部ノズル円板の異なる送りノズルセットの1つが選択され得る。噴霧流体の混合物を第1のノズル円板を回転させることによって選択できるように、異なる送りノズルセットにはたとえば異なる流体または流体の組合せが送られ得る。
【0040】
本発明の好ましい実施例では、高い相対速度で障害物に当たる流体ジェットによって霧化が達成される。そのため、障害物は移動されるかもしくは静止の固体であるか、または流体の少なくとも1つのさらなるジェット、したがって液体ジェットまたは気体ジェットであり得る。相対速度は、流体ジェットの速度および/または固体の移動によって発生する。高い相対速度を達成するための手段はしたがって、圧力増加のためのポンプおよび/または1つもしくはそれ以上の流体ジェットが当たる移動される固体と組合された、ある一定の状況下で流体ジェットを生成するためのノズルである。特に、以下に霧化本体とも
称されるそのような固体は、高い旋回速度で回転し得る。旋回速度は、所望の相対速度および回転軸に対する流体ジェットの衝突点の半径に向けられる。
【0041】
流体ジェット中の粒子と霧化本体との相対速度は20、30または40m/sよりも上であり、好ましくは少なくとも約50m/sである。霧化ジェットの好適なサイズおよび速度がこれによって達成される。
【0042】
本発明の好ましい実施例では、互いに衝突する流体ジェットを生成するため、および流体を霧化させるための、少なくとも2つのノズルを有する少なくとも1つのノズルセットを備える放出口によって霧化が達成される。ノズルセットはたとえば2つ、3つ、4つまたはそれ以上のノズルを備え、これらのジェットが一点において少なくともほぼ互いを打つ。さらなる変形例では、たとえばマッサージ感覚をもたらすために、ジェットが一点において衝突しないようにジェットを意図的に若干変位させてもよい。
【0043】
流体が水は別として石鹸などのさらなる媒質を備える場合、このさらなる媒質はすべてのノズルまたは個々のノズルのみの供給に混和され得る。このため、洗浄装置は、ノズルのうち少なくとも1つの流体供給に石鹸を混和させるための混合装置を備える。
【0044】
適切に低い粘度であれば、さらなる媒質は代替的に、混合されない態様で液体として少なくとも1つのノズルに送られ得る。両方の場合において、液体はぶつかる際に付加的に混合されて分配される。基本的に、ノズルに異なる流体を与えるときには、それによってそれぞれの液体に従って供給圧力、いくつかの適用ポンプの種類および互いに対するノズルのノズル直径を変更することも可能である。最適でバランスの取れた霧化がこれによって達成され得る。たとえば、石鹸が上方から、ぶつかるジェットの衝突点に誘導され、したがって混和され得る。
【0045】
本発明の好ましい実施例では、洗浄装置はノズルの方向に配置された保護本体を備えているので、他の流体ジェットに打たれない液体ジェットが保護本体に当たる。これにより、ノズルが閉塞した場合、ノズルセットの他のノズルからのジェットが肌または目を直接打つことが防止される。
【0046】
しかし、ノズルセットのジェットが完璧に整列していない場合、これらの部分的な霧化部分および残りの部分が肌に対する「刺痛」効果をもたらし、これは強度および個人の好みに依存して心地良いものまたはマッサージ的なものとして感知され得る。このため、本発明の好ましい実施例では、ノズルは厳密な態様で互いに整列しておらず、たとえば60%または80%のジェット表面の交差(重なり)を有する。しかし、異なる交差、およびしたがって異なるシャワー感覚を有する動作モードを切換えてもよい。これはいくつかのノズルセットを切換えることによって、またはノズルセットの少なくとも1つのノズルの整列の機械的変化によって行われ得る。
【0047】
霧化水ジェットの非対称は、ジェット表面の部分的のみの交差によって発生する。非対称を作り出すための他の可能性は、たとえばノズルセットの少なくとも2つのノズルに異なるノズル直径を適用することである。しかし、ノズルセットの2つのノズルは異なる流圧でも動作され得る。これは、ノズルごとに別個のポンプを用いることによって、またはノズルごとに異なる圧力減少手段(スロットル)を用いることによって達成され得る。基本的に、ノズルごとに異なる圧力を時間とともに変更および制御することも可能である。霧化ジェットの形状およびしたがって移動がこれによって動的に変更され得る。
【0048】
本発明の好ましい実施例では、放出口は厳密に1つのノズルセットを備える。このため放出口は非常に小型で単純な態様で製造され得る。
【0049】
好ましくは、ノズル3の直径は0.1または0.2または0.3mmと1.3mmから2mmとの間であり、特に0.4mmと0.7mmとの間である。ジェット内の層流を達成するためのノズルの長さは、直径の少なくとも倍である。好ましくはそれによって、10バールから50バール、特に15バールから25バールの圧力が放出口の動作圧力として用いられ、圧力は好ましくは本質的に一定であり、したがって脈動していない。垂直方向に対する衝突角度の半分は、好ましくは35から55度の間であり、特に45度である。しかし基本的にゼロから約90度の間であり得る。
【0050】
本発明の好ましい実施例では、使用者によって圧力が設定され得る。それによって、圧力は使用者の感覚に従って制御された態様で設定されるか、または使用者によって公称値が設定され、圧力測定によっておよび圧力調整によって閉ループでこれを制御するかのいずれかである。
【0051】
本発明のさらなる好ましい実施例では、放出口は、水ジェットまたは流体ジェットを生成するための少なくとも1つのノズル、およびこのジェットを霧化するための移動可能なまたは固定配置された霧化本体を有する。ジェットはしたがって霧化本体上に向けられる。固定配置された霧化本体は固定された態様で放出口上に取付けられ、ジェットに対して移動不可能である。
【0052】
本発明の好ましい実施例では、少なくとも1つのノズルに対する線に沿って霧化本体が移動され得る。霧化特性の変更、または霧化で生成される液滴雲の形状の変更がこれによって達成される。
【0053】
好ましくは、ノズルは霧化本体の位置に従って、各場合において上述の線に沿って霧化本体の異なる領域上に向けられる。それによって、領域が異なる特性、特にジェットに対する異なる向きおよび/または異なる表面構造を有する。
【0054】
本発明のさらなる好ましい実施例では、少なくとも1つのノズルに対する回転軸を中心に霧化本体が回転され得る。異なる機能がこれによって達成され得る。一方では、直線変位の場合と同様に、霧化本体の異なるように作られた領域が回転軸を中心とした一時回転によってジェット内に回転され得、これによって霧化特性が変更される。他方では、高い回転速度の恒久回転によって、特に高圧または高エネルギを有する少なくとも1つのノズルからの流体ジェットなしで霧化が達成され得る。この実施例はしたがって、圧力増加またはポンプなしでも実現され得る。
【0055】
好ましくは、霧化本体は少なくともほぼ旋回の楕円であり、特に球、または少なくともほぼ円板であり、少なくとも1つのノズルが円板表面上または円板端縁上に向けられる。霧化本体は、任意の断面のプリズム形状も有し得る。
【0056】
特にシャワーまたは流しなどの好ましくは衛生分野において水または水を基剤とする混合物、およびオプションとしてさらなる液体を給送するための洗浄設備の動作のための方法は、
・水圧または流圧を放出口の動作圧力にまで増加させるステップ、および
・放出口を通して高圧および低スループット率で水または流体を噴霧するステップ
を備える。
【0057】
従属する特許請求項からさらなる好ましい実施例が推測される。それによって、方法の請求項の特徴を装置の請求項と同じように組合せてもよいし、逆もまた同様である。