特許第5955369号(P5955369)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5955369振動触覚メッセージングのためにメッセージコンテンツを仮想物理特性にマッピングするシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5955369
(24)【登録日】2016年6月24日
(45)【発行日】2016年7月20日
(54)【発明の名称】振動触覚メッセージングのためにメッセージコンテンツを仮想物理特性にマッピングするシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20160707BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20160707BHJP
【FI】
   G06F3/01 560
   G06F3/01 570
   H04M1/00 R
【請求項の数】20
【外国語出願】
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2014-219035(P2014-219035)
(22)【出願日】2014年10月28日
(62)【分割の表示】特願2013-230455(P2013-230455)の分割
【原出願日】2009年7月14日
(65)【公開番号】特開2015-57719(P2015-57719A)
(43)【公開日】2015年3月26日
【審査請求日】2014年11月21日
(31)【優先権主張番号】61/080,978
(32)【優先日】2008年7月15日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/080,981
(32)【優先日】2008年7月15日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/080,985
(32)【優先日】2008年7月15日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/080,987
(32)【優先日】2008年7月15日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/148,312
(32)【優先日】2009年1月29日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/181,280
(32)【優先日】2009年5月26日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500390995
【氏名又は名称】イマージョン コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】IMMERSION CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(72)【発明者】
【氏名】バーンボーム、 デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】ウーリッヒ、 クリストファー ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】グラント、 ダニー
【審査官】 佐藤 匡
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−072269(JP,A)
【文献】 特開2003−078960(JP,A)
【文献】 特表2010−528532(JP,A)
【文献】 John Williamson他2名,”Shoogle:Excitatory Multimodal Interaction on Mobi,CHI2007Proceedings,米国,2007年 4月28日,p.121−124,インターネット<URL:http://www.dcs.gla.ac.uk/~rod/publications/WilMurHug07.pdf>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/01,3/048,H04M1/00,A63F13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の装置との相互作用を感知するように構成されるセンサからセンサ信号を受信するステップと、
前記センサ信号に少なくとも部分的に基づいて仮想物理パラメータを決定するステップと、
前記仮想物理パラメータに関係づけられる信号を第2の装置に送信するステップと、
前記第2の装置により、前記仮想物理パラメータに少なくとも部分的に基づいて触覚効果を決定するステップと、
前記第2の装置により、アクチュエータに前記触覚効果を出力させるように構成される触覚信号を生成するステップと
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記センサが、空気の動き、接触、圧力、加速度、傾き、慣性、又は位置を検出するように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記センサが、加速度計、ジャイロスコープ、タッチセンサ式入力装置、カメラ、又はGPSセンサを備えることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記センサ信号が、環境的特徴と関連付けられることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記センサ信号が、ジェスチャと関連付けられることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ジェスチャが、指の位置又は指のジェスチャを含む2次元ジェスチャであることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ジェスチャが、装置のジェスチャ又は装置の方向を含む3次元ジェスチャであることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
第1の装置との相互作用を感知するように構成されるセンサと、
前記センサに結合されるプロセッサであって、
前記センサからセンサ信号を受信し、
前記センサ信号に少なくとも部分的に基づいて仮想物理パラメータを決定し、
前記仮想物理パラメータに関係づけられる信号を第2の置に送信するように構成されるプロセッサと
を備え
前記第2の装置は、前記仮想物理パラメータに少なくとも部分的に基づいて触覚効果を決定し、且つアクチュエータに前記触覚効果を出力させるように構成される触覚信号を生成するとを特徴とするシステム。
【請求項9】
前記センサが、空気の動き、接触、圧力、加速度、傾き、慣性、又は位置を検出するように構成されることを特徴とする、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記センサが、加速度計、ジャイロスコープ、タッチセンサ式入力装置、カメラ、又はGPSセンサを備えることを特徴とする、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記センサ信号が、環境的特徴と関連付けられることを特徴とする、請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
前記センサ信号が、ジェスチャと関連付けられることを特徴とする、請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
前記ジェスチャが、指の位置又は指のジェスチャを含む2次元ジェスチャであることを特徴とする、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記ジェスチャが、装置のジェスチャ又は装置の方向を含む3次元ジェスチャであることを特徴とする、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに以下のことを行わせるように構成されるプログラムコードを備える一時的でないコンピュータ可読媒体であって、前記プロセッサは、
第1の装置との相互作用を感知するように構成されるセンサからセンサ信号を受信すること、
前記センサ信号に少なくとも部分的に基づいて仮想物理パラメータを決定すること、及び
前記仮想物理パラメータに関係づけられる信号を第2の装置に送信すること
を行い、
前記第2の装置は、前記仮想物理パラメータに少なくとも部分的に基づいて触覚効果を決定し、且つアクチュエータに前記触覚効果を出力させるように構成される触覚信号を生成するとを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記センサが、空気の動き、接触、圧力、加速度、傾き、慣性、又は位置を検出するように構成されることを特徴とする、請求項15に記載の一時的でないコンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記センサが、加速度計、ジャイロスコープ、タッチセンサ式入力装置、カメラ、又はGPSセンサを備えることを特徴とする、請求項15に記載の一時的でないコンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記センサ信号が、ジェスチャと関連付けられることを特徴とする、請求項15に記載の一時的でないコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記ジェスチャが、指の位置又は指のジェスチャを含む2次元ジェスチャであることを特徴とする、請求項18に記載の一時的でないコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記ジェスチャが、装置のジェスチャ又は装置の方向を含む3次元ジェスチャであることを特徴とする、請求項18に記載の一時的でないコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、メッセージングに関し、より詳細には、振動触覚メッセージングのためにメッセージコンテンツを仮想物理特性にマッピングするシステム及び方法に関する。
【0002】
(関連出願の相互参照)
本特許出願は、2008年7月15日に提出され「Systems and Methods for Physics−Based Tactile Messaging」と題された米国仮特許出願第61/080,978号、2008年7月15日に提出され「Systems and Methods for Mapping Message Contents to Virtual Physical Properties for Vibrotactile Messaging」と題された米国仮特許出願第61/080,981号、2008年7月15日に提出され「Systems and Methods for Shifting Sensor Haptic Feedback Function Between Passive and Active Modes」と題された米国仮特許出願第61/080,985号、2008年7月15日に提出され「Systems and Methods for Gesture Indication of Message Recipients」と題された米国仮特許出願第61/080,987号、2009年1月29日に提出され「Systems and Methods for Pseudo−Telepresence in a Shared Space」と題された米国仮特許出願第61/148,312号、及び2009年5月26日に提出され「Systems and Methods for Transmitting Haptic Messages」と題された米国仮特許出願第61/181,280号への優先権を主張し、これらの全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
メッセージングシステムにおける従来の触覚フィードバックは、メッセージ受信者のメッセージング装置における設定によって決定され、それは、異なる種類のメッセージを特定の振動と関連付ける場合がある。こうした振動は、一般的であり、且つ/又はメッセージング装置に含まれる振動効果の同梱ライブラリに基づく場合がある。このような振動は、ユーザによって作られるのではないので、メッセージの送信者又は受信者の個人的なものとは考えられない場合がある。さらに、このような振動は、メッセージコンテンツの特性によって生成されるのではない。従って、振動触覚メッセージングのためにメッセージコンテンツを仮想物理特性にマッピングするシステム及び方法が必要である。
【発明の概要】
【0004】
本発明の実施形態は、振動触覚メッセージングのためにメッセージコンテンツを仮想物理特性にマッピングするシステム及び方法を提供する。例えば、一実施形態では、物理法則に基づく触覚メッセージングの方法は、メッセージング装置との相互作用を感知するように構成されるセンサからセンサ信号を受信するステップと、センサ信号に少なくとも部分的に基づいて仮想メッセージオブジェクトの仮想物理パラメータを決定するステップと、仮想物理パラメータに少なくとも部分的に基づいて触覚効果を決定するステップと、アクチュエータに触覚効果を出力させるように構成される触覚信号を生成するステップとを備える。別の実施形態では、コンピュータ可読媒体がこのような方法を実行するためのプログラムコードを備える。
【0005】
こうした例示の実施形態は、本発明を限定又は定義するのではなく、その理解を容易にする例示を提供するために言及される。例示の実施形態は、詳細な説明において検討され、発明のさらなる説明がその中で提供される。本発明の多様な実施形態によって提供される利点は、本明細書を吟味することでさらに理解され得る。
【0006】
本発明のこれらの及び他の特徴、側面、及び利点は、添付の図面を参照して以下の詳細な説明を読めば、よりよく理解される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施形態による振動触覚メッセージングのためにメッセージコンテンツを仮想物理特性にマッピングするシステムのブロック図である。
図2】本発明の一実施形態による振動触覚メッセージングのためにメッセージコンテンツを仮想物理特性にマッピングするシステムの例示である。
図3】本発明の一実施形態による振動触覚メッセージングのためにメッセージコンテンツを仮想物理特性にマッピングするシステムの例示である。
図4】本発明の一実施形態による振動触覚メッセージングのためにメッセージコンテンツを仮想物理特性にマッピングするための方法の流れ図である。
図5】本発明の一実施形態による振動触覚メッセージングのためにメッセージコンテンツを仮想物理特性にマッピングするための方法の流れ図である。
図6】本発明の一実施形態による振動触覚メッセージングのためにメッセージコンテンツを仮想物理特性にマッピングするシステムの例示である。
図7】本発明の一実施形態による振動触覚メッセージングのためにメッセージコンテンツを仮想物理特性にマッピングするシステムの例示である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施形態は、振動触覚メッセージングのためにメッセージコンテンツを仮想物理特性にマッピングするシステム及び方法を提供する。
【0009】
(振動触覚メッセージングの例示の実施形態)
本発明の例示的な実施形態では、例えば、携帯電話等のメッセージング装置は、センサ及びアクチュエータと通信するプロセッサを備える。アクチュエータは、触覚効果を生成するように構成される。このような例示的な実施形態では、メッセージング装置は、Immersion社のVibeTonz(R)という振動触覚フィードバックシステムを搭載した「Samsung SGH−i710」移動式コンピュータを含む。別の実施形態では、メッセージング装置は、Immersion TouchSense(R)振動触覚フィードバックシステムとしても知られているImmersion社のTouchSense(R)テクノロジーシステムを含む。他のメッセージング装置及び触覚フィードバックシステムが利用されてもよい。
【0010】
メッセージング装置は、仮想メッセージオブジェクトとして表されるメッセージを作成して、他のメッセージング装置と交換することが可能であってもよい。ボール、管、又は卵の形状の仮想メッセージオブジェクトは、例えば、非言語メッセージ(例えば、笑顔)、テキストメッセージ、又は添付ファイル付きメッセージ等の様々な種類のメッセージを表してもよい。形状及び外観に加えて、仮想メッセージオブジェクトは、例えば、サイズ、質量、衝突挙動、及び/又はテクスチャ等の他の特性又は仮想物理パラメータを有してもよい。
【0011】
新しい仮想メッセージオブジェクトが作成されると、ユーザは、タッチスクリーン上又は装置自体でのジェスチャを通じてオブジェクトの1つ以上の仮想物理パラメータを定義してもよい。プロセッサは、センサ信号の形式でこのようなジェスチャを受信して、センサ信号に少なくとも部分的に基づいて新しい仮想メッセージオブジェクトの仮想物理パラメータを決定してもよい。例えば、ユーザは、新しい仮想メッセージボールを作成してもよい。次に、ユーザは、新しい仮想メッセージボールの弾力性を定義するためにメッセージング装置を振り動かす。例えば、加速度計又はジャイロスコープ等のセンサが、加速度、傾き、慣性、又は位置の変化として揺動を検出して、センサ信号を送信する。プロセッサは、センサ信号を受信して、例えば、本物のゴムボールを模倣する弾力的な表面又は挙動のような新しい仮想メッセージオブジェクトの仮想物理パラメータを決定する。
【0012】
センサ信号に少なくとも部分的に基づいて新しい仮想メッセージオブジェクトの仮想物理パラメータを決定した後、プロセッサは、仮想物理パラメータに少なくとも部分的に基づいて触覚効果を決定する。素早い突きの動作に基づいて、プロセッサは、新しい仮想メッセージオブジェクトが砕けやすく、又は壊れやすいことを決定してもよい。砕けやすい又は壊れやすい仮想物理パラメータに基づく触覚効果は、卵のひび割れ又は窓の破壊を模倣する振動を含んでもよい。仮想メッセージオブジェクトが小さく且つ弾力があると定義される場合、対応する触覚効果は、壁に跳ね返るゴムボールを模倣してもよい。プロセッサは、1つ、一部、又は全ての仮想物理特性を仮想メッセージオブジェクトに関連付けられる触覚効果にマッピング又は変換してもよい。
【0013】
最後に、プロセッサは、アクチュエータに触覚効果を出力させるように構成される触覚信号を生成する。次に、触覚信号が、触覚効果を生成するアクチュエータに出力されてもよい。例えば、仮想メッセージオブジェクトがタッチスクリーンを介して接触されると、メッセージング装置は、仮想メッセージオブジェクトの接触又は触感の効果をシミュレートして振動又は揺動してもよい。触覚フィードバックを生成することによって、メッセージング装置は、仮想メッセージに関連付けられる1つ以上の仮想物理パラメータを伝達することが出来る。
【0014】
この例示は、本明細書で検討される一般的な主題を読者に紹介するために与えられる。本発明は、この例示に限定されない。以下の段落は、振動触覚メッセージングのためにメッセージコンテンツを仮想物理特性にマッピングするシステム及び方法の様々な追加の実施形態及び例示を記載する。
【0015】
(メッセージコンテンツの仮想物理特性へのマッピング)
本明細書に提示される本発明の実施形態は、振動触覚メッセージングのためにメッセージコンテンツを仮想物理特性にマッピングするシステム及び方法を提供する。メッセージコンテンツをマッピングするためのアプリケーションは、入力としてセンサデータを取り、センサデータから特徴を抽出し、特徴を仮想物理パラメータにマッピングし、且つ仮想物理パラメータに基づいて触覚効果を合成してもよい。メッセージコンテンツの仮想物理特性へのマッピングは、物理メタファをモデル化する聴覚、視覚、及び触覚フィードバックを介する非言語コミュニケーションを容易にすることが出来る。
【0016】
(仮想メッセージオブジェクト及び仮想物理特性)
物理メタファにおいて、仮想オブジェクトは、本物の物理オブジェクトのように振舞うことが出来る。各仮想オブジェクトの特性又は仮想物理パラメータは、各仮想メッセージオブジェクトがどのように振舞うかを知らせる。このように、メッセージングシステムの物理メタファにおいて、テキストメッセージ、音声メール、又は添付ファイル等のメッセージは、仮想物理パラメータを有する仮想メッセージオブジェクトとして表される。このような仮想メッセージオブジェクトが、多次元メッセージ受信箱又は仮想メッセージ環境の中に存在してもよい。仮想メッセージ環境の中で、仮想メッセージオブジェクトは、互いと相互作用して、本物の物理オブジェクトのように振舞うことが出来る。
【0017】
各仮想メッセージオブジェクトは、テキストメッセージ、写真メッセージ、ビデオメッセージ、音声メール、リマインダ、又は笑顔若しくは不快感のような非言語メッセージ等の個人メッセージを表してもよい。例えば、管又は巻き上げ式巻物の形状の仮想メッセージオブジェクトは、テキストメッセージを表してもよい。そして、卵又はカプセルの形状の仮想メッセージオブジェクトは、例えば、ビデオ、写真、又は音楽ファイル等の添付ファイルを有するメッセージを表してもよい。また、仮想メッセージオブジェクトは、例えば、ジェスチャ、表情、又は感情等の多様な形態の非言語コミュニケーションを表してもよい。仮想メッセージボールは、例えば、遊び心の指示等の非言語メッセージに対応してもよい。又は、仮想メッセージ矢は、突き又は突き刺しジェスチャ(すなわち、注意を要請又は要求するため)を表してもよい。幾つかの効果的な仮想メッセージオブジェクトは、容易に識別可能な視覚及び/又は触覚特性及び/又は効果を有してもよい。こうした特性は、ユーザが装置を物理的に見ることなくメッセージのコンテンツを直覚的に理解するのに役立つ。例えば、タイプライタの形状の仮想メッセージオブジェクトの激しいキーの音は、仕事上のメッセージ又は文書処理ファイルを表してもよい。
【0018】
仮想メッセージ環境の中で、仮想メッセージオブジェクトは、例えば、飛び跳ね、転がり、又は壊れることによって、互いと及び環境と相互作用することが出来る。仮想メッセージオブジェクトの挙動、又はどのように相互作用するかは、各仮想メッセージオブジェクトの特性、又は仮想物理パラメータに少なくとも部分的に基づく。例えば、サイズ、質量、形状、衝突挙動、テクスチャ、又は視覚表示等の幾つかの視覚的物理パラメータは、比較的に静的なパラメータ、仮想メッセージオブジェクト自体の固有の特性であってもよい。例えば、緊急性、寿命、及び/又は態度等の他の仮想物理パラメータは、一過性又は一時的パラメータであってもよい。このような可変の仮想物理パラメータは、仮想メッセージオブジェクトがある装置から別の装置へどのように送信又は受信されるかに関連付けられてもよい。仮想メッセージオブジェクトの仮想物理パラメータは、メッセージ自体の特性に少なくとも部分的に基づいてもよい。例えば、メッセージ添付ファイルのファイルサイズ、テキストメッセージの長さ、添付写真の面積若しくは解像度、添付歌曲の長さ、又は添付ビデオの長さが仮想メッセージオブジェクトのサイズ又は質量を決定するのに使用されてもよい。
【0019】
幾つかの実施形態では、仮想物理パラメータは、ユーザがメッセージング装置と相互作用するときに生成されるセンサ信号に基づいて決定される。例えば、ユーザは、新しい仮想メッセージオブジェクトを作成及び/又は定義するために装置を移動させ又は相互作用してもよい。一実施形態では、ユーザは、新しい仮想メッセージ風船を膨らませるためにマイクロホンに息を吹き込む。仮想メッセージ風船の仮想物理サイズは、ユーザがマイクロホンに息を吹き込んだ時間の長さに直接的に相関してもよい。別の実施形態では、写真電話を有するユーザは、写真を取ることによって新しい仮想メッセージオブジェクトを定義してもよい。例えば、バスケットボールの写真を取った後、メッセージング装置は、写真の特性から抽出される又は少なくとも部分的に基づく、例えば、サイズ、テクスチャ、又は外観等の特性が割り当てられる。
【0020】
また、仮想メッセージ環境は、コンテンツに対してトークンメタファを実装してもよい。トークンメタファでは、仮想オブジェクトは、装置間を往復して渡されて、それは明確な物理オブジェクトの交換を模倣する。例えば、仮想メッセージオブジェクト等のトークンが、あるメッセージング装置から別のメッセージング装置に渡されてもよい。あるメッセージング装置が別のメッセージング装置に仮想メッセージオブジェクトを送信すると、仮想メッセージオブジェクトは、あたかも受信側メッセージング装置に物理的に渡されたかのように、送信側メッセージング装置から見えなくなる。
【0021】
メッセージング装置が新しい仮想メッセージオブジェクトを受信すると、メッセージング装置は、新しい仮想メッセージオブジェクトが受信されて仮想メッセージ環境内にあることを示すために、触覚効果等の効果を出力してもよい。例えば、新しい仮想メッセージボールが受信されると、飛び跳ねるボールを模倣するために音響及び触覚効果が再生されて、新しい仮想メッセージボールが受信されたことをユーザに示してもよい。
【0022】
仮想メッセージオブジェクトと関連付けられる聴覚、視覚、及び/又は触覚効果は、仮想メッセージオブジェクトの1つ以上の仮想メッセージ特性に少なくとも部分的に基づいて決定されてもよい。薄い卵の殻で覆われた仮想メッセージオブジェクトは、仮想メッセージ環境との衝突時に割れ又は壊れてもよい。代替的に、玩具のボール又はピンポン球は、仮想メッセージ環境の境界から継続的に反射してもよい。泡の形状の仮想メッセージオブジェクトは、泡の破裂を示す短く鋭い触覚効果に関連付けられてもよい。
【0023】
(メッセージコンテンツを仮想物理特性にマッピングする例示のシステム)
次に、複数の図面を通じて同様の番号が同様の要素を示す図面を参照すると、図1は、本発明の一実施形態による振動触覚メッセージングのためにメッセージコンテンツを仮想物理特性にマッピングするシステムのブロック図である。図1に示されるように、システム100は、例えば、携帯電話、PDA(portable digital assistant)、携帯型メディアプレーヤ、又は携帯型ゲーム装置等のメッセージング装置102を備える。メッセージング装置102は、プロセッサ110を備える。プロセッサ110は、ネットワーク接続112、センサ114、ディスプレイ116、アクチュエータ118、及びスピーカ120と通信する。メッセージング装置102は、ディスプレイ116にプロセッサ110によって生成される仮想メッセージ環境を示してもよい。
【0024】
プロセッサ110は、ネットワーク接続112と通信する。ネットワーク接続112は、例えば、赤外線、無線、Wi−Fi又はセルラネットワーク通信等の1つ以上の移動式通信方法を備えてもよい。他の変形では、ネットワーク接続112は、例えば、イーサネット(登録商標)接続又はモデム等の有線ネットワーク接続を備える。メッセージング装置102は、例えば、セルラ電話ネットワーク又はインターネット等のネットワークを介して他のメッセージング装置(図示せず)と音声メッセージ、テキストメッセージ、データメッセージ等のメッセージ又は仮想メッセージオブジェクトを交換するように構成され得る。
【0025】
また、プロセッサ110は、1つ以上のセンサ114と通信する。センサ114は、加速度計、ジャイロスコープ、GPSセンサ、タッチセンサ式入力装置(例えば、タッチスクリーン、タッチパッド)、テクスチャスタイラス、画像センサ、又は何らかの他の種類のセンサを含んでもよい。1つ以上のセンサ114は、加速度、傾き、慣性、又は位置の変化を検出するように構成されてもよい。例えば、メッセージング装置102は、メッセージング装置102の加速度を測定するように構成される加速度計を備えてもよい。又は、メッセージング装置102は、位置センサ、回転速度センサ、光センサ、圧力センサ、テクスチャセンサ、カメラ、マイクロホン、又は他の種類のセンサを備えてもよい。図示の実施形態では、1つ以上のセンサ114が、センサ信号をプロセッサ110に送信するように構成される。プロセッサ110は、1つ以上のセンサ114からセンサ信号を受信するように構成され得る。
【0026】
本発明の幾つかの実施形態では、ユーザは、例えば、動作又はジェスチャ等の相互作用を介して仮想メッセージオブジェクトの仮想物理パラメータを記録する。こうした物理的相互作用は、1つ以上のセンサ114によって検出される。メッセージング装置102が傾けられ、揺動され、又は移動されると、1つ以上のセンサ114は、こうした運動を検出して、メッセージング装置102の運動に少なくとも部分的に基づいてセンサ信号を生成してもよい。一実施形態では、加速度センサは、メッセージング装置102の傾き及び加速度を検出するように構成される。メッセージング装置102が傾けられると、加速度計は、メッセージング装置102の傾き及び/又は加速度に少なくとも部分的に基づいてプロセッサに信号を送信するように構成され得る。別の実施形態では、ディスプレイ116は、ジェスチャ又は位置入力を検出するように構成されるタッチスクリーンを含む。タッチスクリーンディスプレイ116上に指が置かれ又はドラッグされると、タッチスクリーンは、指の動作に少なくとも部分的に基づいてプロセッサ110に信号を送信するように構成される。
【0027】
プロセッサ110は、センサ信号を受信すると、センサ信号に少なくとも部分的に基づいて仮想メッセージオブジェクトの仮想物理パラメータを決定するように構成されてもよい。仮想物理パラメータは、例えば、色彩、テクスチャ、又は速度等のセンサ信号から抽出される特徴に基づいて決定されてもよい。仮想物理パラメータの決定後、プロセッサ110は、仮想物理パラメータに少なくとも部分的に基づいて触覚効果を決定するように構成されてもよい。触覚効果は、振動又は激しく不規則な衝撃を介して粗いテクスチャの仮想メッセージをシミュレートしてもよい。
【0028】
一実施形態では、ユーザは、メニューから新しい仮想メッセージ卵を選択する。次に、ユーザは、仮想メッセージ卵のサイズを示すために、メッセージング装置102を大きな円形又は長円形に移動してもよい。メッセージング装置102の大きな移動に基づいて仮想メッセージ卵の大きなサイズの決定後、プロセッサ110は、例えば、多数の振動を介して、大きな卵のひび割れをシミュレートする触覚効果を決定してもよい。
【0029】
図1に示されるように、プロセッサ110は、ディスプレイ116と通信する。プロセッサ110は、ディスプレイ116に示される仮想メッセージ環境の図形表示を生成するように構成され得る。ディスプレイ116は、プロセッサ110から信号を送信及び受信するように構成される、例えば、タッチスクリーン等のタッチセンサ式入力装置を備えてもよい。ディスプレイ116に示される仮想メッセージオブジェクトは、タッチスクリーンを介して直接的に操作されてもよい。例えば、タッチスクリーンディスプレイ上の2次元の指ジェスチャは、仮想メッセージ環境の中で仮想メッセージオブジェクトを選択し、接触し、感知し、ドラッグし、又は投げてもよい。
【0030】
また、プロセッサ110は、1つ以上のアクチュエータ118とも通信する。プロセッサ110は、触覚効果と関連付けられる触覚信号を1つ以上のアクチュエータ118に送信してもよい。アクチュエータ118は、触覚効果に関連付けられる触覚信号を受信して、触覚効果を出力する。アクチュエータ118は、例えば、電気モータ、電磁アクチュエータ、音声コイル、リニア共振アクチュエータ、圧電アクチュエータ、形状記憶合金、電気活性ポリマ、ソレノイド、偏心回転質量モータ(ERM)又はリニア共振アクチュエータ(LRA)であってもよい。
【0031】
最後に、図示の実施形態では、プロセッサ110は、スピーカ120と通信する。プロセッサ110は、仮想メッセージオブジェクトと仮想メッセージ環境との間の相互作用に少なくとも部分的に基づいて音響効果を決定して、音響効果に少なくとも部分的に基いてスピーカに音声信号を送信するように構成されてもよい。スピーカ120は、プロセッサ110によって生成される音声信号に少なくとも部分的に基づいて音響効果を生成するように構成され得る。音響効果及び触覚効果の出力は調和され、又は触覚効果と同時に生成されてもよい。一実施形態では、スピーカは、アクチュエータが触覚効果を生成するのと実質的に同時に音響効果を生成してもよい。
【0032】
プロセッサ110によって生成された音響効果は、仮想メッセージオブジェクトと仮想メッセージ環境との間の相互作用、及び/又は第1の仮想メッセージオブジェクトと1つ以上の他の仮想メッセージオブジェクトとの間の相互作用をシミュレートしてもよい。音響効果の例示は、壁から跳ね返るボール、重い衝撃と共に壁に当たる矢、又は卵のひび割れを含む。例えば、メッセージング装置102は、別のメッセージング装置から水風船の形状の仮想メッセージオブジェクトを受信してもよい。仮想メッセージオブジェクトが到着すると、壁に飛び散る水風船の音響効果が、しぶきをシミュレートする振動と同時に生成されてもよい。
【0033】
図2は、本発明の一実施形態による振動触覚メッセージングのためにメッセージコンテンツを仮想物理特性にマッピングするシステムの例示である。システム200の要素は、図1に示されたシステムを参照して説明される。多様な他の実装が可能である。
【0034】
図2に示されるように、システム200は、例えば、携帯電話、PDA(portable digital assistant)、携帯型メディアプレーヤ、又は携帯型ゲーム装置等のメッセージング装置102を備える。メッセージング装置102は、例えば、セルラ電話ネットワーク又はインターネット等のネットワークを介して、音声メール、テキストメッセージ、及び他のデータメッセージのような信号を送信及び受信するように構成され得る。メッセージング装置102は、無線及び/又は有線ネットワーク接続112を有してもよい。図2では装置102がハンドヘルドメッセージング装置として例示されるが、他の実施形態では、仮想メッセージオブジェクトを送信及び受信するために、例えば、ビデオゲームシステム、ビデオゲームコントローラ、パーソナルメディアプレーヤ、パーソナルデジタルアシスタント、及び/又はパーソナルコンピュータ等の他の装置が使用されてもよい。
【0035】
図2に示されるように、メッセージング装置102は、ディスプレイ116、ボタン122a、122b、122c、122d、及びトラックボール124を備える。ボタン122a、122b、122c、122d及びトラックボール124に加えて、メッセージング装置102は、方向パッド、タッチパッド、スクロールホイール、ロッカスイッチ、ジョイスティック、又は他の形態の入力(図2には示されない)を備えてもよい。
【0036】
移動装置102のディスプレイ116は、例えば、タッチスクリーン等のタッチセンサ式入力装置を備えてもよい。ディスプレイ116は、プロセッサ110から信号を受信して、例えば、受信箱、ブラウザ、ゲーム環境、仮想メッセージ環境等のグラフィック環境を生成するように構成され得る。また、ディスプレイ116は、仮想メッセージ作成環境250を生成するように構成されてもよい。仮想メッセージ作成環境250は、作成又は生成する仮想メッセージオブジェクトの種類を選択するメニュー252を備えてもよい。図2に示されるように、メニュー252は、新しい新しい仮想メッセージボール254a、新しい仮想メッセージ管254b、又は新しい仮想メッセージ卵254cを作成するオプションを備える。メニュー252は、ハート又は水風船(図2には示されない)等の他の種類の仮想メッセージオブジェクトを備えてもよい。
【0037】
仮想メッセージ作成環境250は、作成指標256を備えてもよい。作成指標256は、メッセージング装置102が作成又は記録モードにあることをユーザに警告してもよい。図2に示されるように、作成指標256は、仮想メッセージ作成環境250の最上部で、メニュー252の上に位置する警告バーを備える。仮想メッセージ作成環境は、送信者が仮想メッセージオブジェクトと関連付けられる情報を記録又はキャプチャしているときに、作成指標256を表示するように構成されてもよい。ある例示では、記録ボタン122cが押され又は起動されると、記録モードが開始されて、作成指標256が現れる。記録モードが停止されると、作成指標256は、暗くなり又は見えなくなる。
【0038】
メッセージング装置102が記録モードにあるとき、1つ以上のセンサ114が、例えば、仮想物理パラメータと関連付けられるジェスチャ等の情報を記録又はキャプチャしてもよい。幾つかのジェスチャは、タッチスクリーンによって受信される2次元ジェスチャを含む。2次元ジェスチャの例示は、指し示すこと(すなわち、位置入力)又は描画を含む。他のジェスチャは、加速度計、ジャイロスコープ、又は何らかの他のセンサによって測定される3次元ジェスチャを含んでもよい。3次元ジェスチャは、回転、フリック、突き、又は装置102全体の移動を含んでもよい。また、1つ以上のセンサ114は、例えば、圧力センサで圧力を感知し、カメラで写真を取り、又はマイクロホンで音響を記録することによって、他の非言語情報を記録してもよい。
【0039】
また、仮想メッセージ作成環境250は、新しい仮想メッセージオブジェクトパイプ258を含んでもよい。1つ以上の新しい仮想メッセージオブジェクトは、作成されると、あたかも新しい仮想メッセージオブジェクトパイプ258から仮想メッセージ作成環境250に出現しているように見えてもよい。新しい仮想メッセージオブジェクトパイプ258は、仮想メッセージオブジェクトのトークンメタファを補強してもよい。例えば、新しい仮想メッセージオブジェクトが作成されて新しい仮想メッセージオブジェクトパイプ258から出現すると、メッセージング装置102のユーザは、新しい仮想メッセージオブジェクトが異なるメッセージング装置間を往復して渡され得る物理トークンを表すことを直感的に推定してもよい。
【0040】
図3は、本発明の一実施形態による振動触覚メッセージングのためにメッセージコンテンツを仮想物理特性にマッピングするシステムの例示である。図3に示されるように、システム300は、タッチスクリーンディスプレイ316、テクスチャセンサ314、及びトラックボール324を有するメッセージング装置302を備える。
【0041】
タッチスクリーンディスプレイ316は、仮想メッセージ作成環境350を示している。図3に示されるように、仮想メッセージ作成環境350は、新しい仮想メッセージオブジェクトの種類を選択するためのメニュー352を備える。メニュー352において、ユーザは、新しい仮想メッセージボール354a、新しい仮想メッセージ管354b、又は新しい仮想メッセージ卵354cを選択してもよい。メニュー352は3種類の仮想メッセージオブジェクトを例示するが、他の種類の仮想メッセージオブジェクトが選択されてもよい(図3には示されない)。また、仮想メッセージ作成環境350は、新しい仮想メッセージオブジェクトパイプ358を含んでもよい。新しい仮想メッセージボール354aが選択されると、新しい仮想メッセージボール360は、新しい仮想メッセージオブジェクトパイプ358から出て示されてもよい。
【0042】
例えば、新しい仮想メッセージボール360等の新しい仮想メッセージオブジェクトの作成中、仮想メッセージ作成環境350は、スライダバー362を表示してもよい。ユーザは、新しい仮想メッセージオブジェクトの1つ以上の仮想物理特性を変更するためにスライダバー362を調節してもよい。図3では、スライダバー362は、仮想メッセージオブジェクト360のテクスチャを調節するために使用されている。スライダバーの一端において、岩の山として示されるアイコン364aは、仮想メッセージオブジェクト360に割り当てられ得るテクスチャの1つを例示する。スライダバー362の中央において、粗砂の山として示される第2のアイコン364bは、仮想メッセージオブジェクト360に割り当てられ得る第2のテクスチャを例示する。スライダバー362の他端において、細砂の山として示される第2のアイコン364cは、仮想メッセージオブジェクト360に割り当てられ得る第3のテクスチャを例示する。
【0043】
スライダバー362は、タッチスクリーン316、トラックボール324、又は何らかの他の手段を介して操作され又は接触されてもよい。代替的に、アイコン364a、364b、364cの1つがタッチスクリーン316を介して接触されてもよい。スライダバー362が接触されると、タッチセンサ式センサは、メッセージング装置302のプロセッサに信号を送信する。プロセッサは、センサ信号を受信して、スライダバーの入力に関連付けられるセンサ信号に少なくとも部分的に基づいて仮想メッセージオブジェクトの仮想物理特性を決定することが出来る。
【0044】
(振動触覚メッセージングのためにメッセージコンテンツを仮想物理特性にマッピングするための例示の方法)
図4は、本発明の一実施形態による振動触覚メッセージングのためにメッセージコンテンツを仮想物理特性にマッピングするための方法の流れ図である。方法400において、プロセッサは、センサからセンサ信号を受信する(402)。プロセッサは、例えば、加速度計、ジャイロスコープ、GPSセンサ、タッチセンサ式入力装置(例えば、タッチスクリーン、タッチパッド)、テクスチャスタイラス、圧力センサ、画像センサ、マイクロホン、又は何らかの他の種類のセンサ等の1つ以上のセンサと通信してもよい。ユーザは、メニューから水風船の種類を選択し、記録モードに入って、水風船を充填するためにメッセージング装置を下方に傾けることによって、水風船等の新しい仮想メッセージオブジェクトを作成してもよい。加速度計又はジャイロスコープは、傾きの変化を検出してもよく、タッチスクリーンは、表面に描かれた図形を検出してもよく、又はマイクロホンは、音を検出してもよい。このようなジェスチャ又は行動を検出することによって、メッセージング装置のプロセッサにセンサ信号が送信されてもよい。
【0045】
次に、プロセッサは、センサ信号に少なくとも部分的に基づいて仮想メッセージオブジェクトの仮想物理パラメータを決定する(404)。センサからセンサ信号を受信した後、プロセッサは、センサ信号からジェスチャ的及び/又は環境的特徴を抽出してもよい。ジェスチャ的特徴は、装置の移動、又は装置上の移動に関する情報を含んでもよい。環境的特徴は、装置の周囲又は状態に関する情報を含んでもよい。ジェスチャ的及び/又は環境的抽出アルゴリズムは、センサから受信されるデータに適用されてもよい。写真のオブジェクトの形状又は色彩のような環境的特徴が、センサ信号から抽出されてもよい。代替的に、メッセージング装置が移動された方向、又はタッチスクリーン上で入力された文字が、センサ信号から抽出されてもよい。所定の加速度、方向、又は周期性がトークンの作成を引き起こすように、閾値が設定されてもよい。例えば、装置が僅かな距離だけ移動される場合、プロセッサは、移動が不注意であったか又はトークンの作成を引き起こすことを意図していなかったことを決定してもよい。装置が大きな距離で移動される場合、プロセッサは、移動がトークンの作成を引き起こすことを意図していたことを決定してもよい。
【0046】
プロセッサは、センサ信号から抽出されたジェスチャ的及び/又は環境的特徴を仮想物理パラメータにマッピングすることによって、新しい仮想メッセージオブジェクトの仮想物理パラメータを決定してもよい。例えば、ジェスチャ的及び/又は環境的特徴の既定の組が、対応する仮想物理パラメータと共にデータストアに記憶されてもよい。ジェスチャ的及び/又は環境的特徴が抽出されると、データストアが検索されて、適切な仮想物理パラメータが決定される。決定は、例えば、タッチスクリーンの接触速度、移動速度、移動サイズ、移動の周期性、又は移動の頻度等のジェスチャの力学に少なくとも部分的に基づいてもよい。
【0047】
一例として、ユーザは、穏やかな反復動作によってハート又は風船等の複数の新しい仮想メッセージオブジェクトを作成してもよい。各周期又は反復性ジェスチャごとに、プロセッサは、新しい仮想メッセージオブジェクトを作成してもよく、それは仮想メッセージ作成環境を満たす複数の風船をもたらす可能性がある。さらなる例示では、ユーザは、タッチスクリーンディスプレイを介して各風船に接触し又は触れてもよい。タッチスクリーン上で風船を上下にゆっくりとドラッグすることによって、プロセッサは、風船の仮想物理重量を決定してもよい。風船がゆっくりと上方にドラッグされると、プロセッサは、風船が、軽量であり、仮想メッセージ環境の中で浮かぶべきであると決定してもよい。代替的に、風船がディスプレイの最下部に素早くドラッグされると、プロセッサは、風船が、高密度で及び/又は重くて、仮想メッセージ環境の最下部に沈むべきであると決定してもよい。
【0048】
仮想メッセージオブジェクトの仮想物理パラメータは、他の要因に少なくとも部分的に基づいてもよい。例えば、ビデオファイル又は画像ファイル等のファイルは、仮想メッセージカプセル等の仮想メッセージオブジェクトに関連付けられ得る。プロセッサは、ファイルからメタデータを抽出して、仮想物理パラメータを決定するためにそのメタデータを使用してもよい。一例では、ユーザは、仮想メッセージカプセルを作成する。次に、ユーザは、ファイルのリストをスクロールし、仮想メッセージカプセル上にドラッグすることによって、仮想メッセージカプセルに添付する特定のファイルを選択する。プロセッサは、仮想メッセージオブジェクト上にドラッグされる特定のファイルのサイズに少なくとも部分的に基づいて仮想メッセージカプセルのサイズを決定してもよい。別の例示として、プロセッサは、カプセルと関連付けられるファイルの種類に基づいて仮想メッセージカプセルのテクスチャ又は色彩を決定してもよい。
【0049】
仮想物理パラメータを決定した後、プロセッサは、仮想物理パラメータに少なくとも部分的に基づいて触覚効果を決定する(406)。例えば、ユーザは、新しい仮想メッセージボールを作成して、新しい仮想メッセージボールに関する弾性的衝突挙動を定義するために装置を揺すぶってもよい。プロセッサは、仮想メッセージ環境に跳ね返る仮想メッセージボールをシミュレートする触覚効果を決定して、作成されたときに仮想メッセージボールを定義するために使用されたジェスチャを模倣してもよい。
【0050】
仮想メッセージ環境が例えば大きな砕けやすい卵のような単一の仮想メッセージオブジェクトを含む場合、プロセッサは、卵の破壊(例えば、単一の大きなひび割れ)をシミュレートする触覚効果を決定してもよい。別の例示として、運動弾性ボールを含む多数の仮想メッセージオブジェクトが存在する場合、プロセッサは、環境及び互いと反射する運動ボールをシミュレートするのに多数の小さな短時間の振動が適切であると決定してもよい。触覚効果を仮想メッセージオブジェクトの仮想物理パラメータと関連付けることによって、ユーザは、所定の触覚効果を所定の種類のオブジェクトと相互に関連付けてもよい。例えば、アクチュエータがハートの鼓動をシミュレートする触覚効果を出力すると、ユーザは、メッセージング装置を見ることなく親密なメッセージ又は仮想メッセージオブジェクトを受信したことを即座に推測してもよい。
【0051】
プロセッサは、アクチュエータに触覚効果を出力させるように構成される触覚信号を生成する(408)。最後に、プロセッサは、触覚効果を出力するように構成される1つ以上のアクチュエータに触覚信号を送信する(410)。1つの変形では、プロセッサは、鈍い衝撃のような、壁にぶつかる矢をシミュレートする触覚効果を決定して、アクチュエータに鈍い衝撃を出力させるように構成される触覚信号を生成する。次に、触覚信号は、触覚効果を出力するアクチュエータに送信される。
【0052】
図5は、本発明の一実施形態による振動触覚メッセージングのためにメッセージコンテンツを仮想物理特性にマッピングするための方法の流れ図である。方法500において、新しい仮想メッセージオブジェクトが作成される(502)。新しい仮想メッセージオブジェクトは、仮想メッセージ作成環境の中で作成されてもよい。仮想メッセージ作成環境は、多次元受信箱の物理モデル、又は仮想メッセージ環境を中断してもよい。物理モデルを中断することによって、仮想メッセージ環境内の既存の仮想メッセージオブジェクトとの相互作用をセンサ信号と関連付けるのではなく、センサ信号が新しい仮想メッセージオブジェクトの仮想物理パラメータと関連付けられてもよい。
【0053】
新しい仮想メッセージオブジェクトは、メニューからオプションを選択することによって作成されてもよい。仮想メッセージ作成環境は、複数の種類の既存の仮想メッセージオブジェクトの1つを選択するためのスクロールメニュー、及び/又は新しい種類の仮想メッセージオブジェクトを作成するためのオプションを表示してもよい。図5に示されるように、新しい仮想メッセージボール(504a)、新しい仮想メッセージ管(504b)、又は新しい仮想メッセージカプセル(504c)が作成され得る。他の種類の仮想メッセージオブジェクトが、他の環境で作成されてもよい。例えば、新しい仮想メッセージオブジェクトは、ハート、矢、水風船、又はバスケットボールを備えてもよい。仮想メッセージオブジェクトの各種類は、関連する特定の仮想メッセージ特性を有してもよい。例えば、仮想メッセージバスケットボールは、本物のバスケットボールをシミュレートする仮想物理テクスチャを有してもよい。
【0054】
幾つかの例では、ユーザは、既定の仮想メッセージオブジェクトの種類のリストから仮想メッセージオブジェクトを選択する。既定の仮想メッセージオブジェクトの種類を使用することによって、ユーザは、1つ以上の仮想物理パラメータにマッピングされ又は変換され得る新しい仮想メッセージオブジェクトの特定の態様を迅速且つ明確に定義することが可能であってもよい。他の例では、ユーザは、新しい種類の仮想メッセージオブジェクトを最初から作成してもよい。ユーザは、タッチスクリーン、加速度計、ジャイロスコープ、GPSセンサ、又は何らかの他の種類のセンサからの信号に少なくとも部分的に基づいて特定の個人化された仮想物理パラメータで仮想メッセージオブジェクトを定義してもよい。
【0055】
新しい仮想メッセージボールが作成された後(504a)、仮想メッセージボールの特徴が記録される(506a)。特徴は、メッセージング装置の1つ以上のセンサによって記録されてもよい。色彩の特徴は、フォトセンサから記録されてもよく、テクスチャの特徴は、テクスチャスタイラスセンサから記録されてもよく、ジェスチャは、加速度計から記録されてもよい。
【0056】
ステップ504bでは、新しい仮想メッセージ管が作成される。管又は巻物の形状の仮想メッセージオブジェクトは、テキストメッセージを表してもよい。このように、新しい仮想メッセージ管が作成されると(504b)、テキストメッセージが入力されてもよい(506b)。ユーザは、メッセージング装置に取り付けられたキーパッド、タッチスクリーンディスプレイに示された仮想キーボード、又は何らかの他の手段を介してテキストを入力してもよい。
【0057】
ステップ504cでは、仮想メッセージカプセルが作成される。カプセル又は卵の形状の仮想メッセージオブジェクトは、添付ファイルを有するメッセージを表してもよい。このように、新しい仮想メッセージカプセルが作成されると(504c)、添付する(又はカプセルの中に含む)ファイルが選択される(506c)。仮想メッセージカプセルは、例えば、ビデオファイル、音響ファイル、又は画像ファイル等の添付ファイルを有するメッセージを備えてもよい。ユーザは、ファイルのリストをスクロールし、又はファイルを仮想メッセージカプセル上にドラッグすることによって添付ファイルを選択してもよい。代替として、ユーザは、写真を取って、ファイルカプセル内に入れる写真を選択してもよい。
【0058】
新しい仮想メッセージオブジェクトに関する情報が記録され(506a)、入力され(506b)、又は選択された後(506c)、新しい仮想メッセージオブジェクトの仮想物理パラメータが決定される(508)。仮想物理パラメータは、センサから受信される情報に少なくとも部分的に基づいて決定されてもよい。センサが仮想メッセージボールの特徴を記録すると(506a)、仮想物理パラメータは、センサによって記録される情報に少なくとも部分的に基づいて決定されてもよい。例えば、ユーザは、新しい仮想メッセージオブジェクトのサイズに関連付けられる特徴を記録するために、メッセージング装置を傾け又はメッセージング装置を使ってジェスチャを行ってもよい。次に、新しい仮想メッセージオブジェクトの仮想物理サイズは、ジェスチャ又は移動のサイズに対応してもよく、メッセージング装置の僅かな移動は、小さな仮想メッセージオブジェクトを生成してもよく、一方で、メッセージング装置の大きな移動又はジェスチャは、大きな仮想メッセージオブジェクトを生成してもよい。
【0059】
新しい仮想メッセージ管が作成されると(506b)、テキストメッセージの長さ(例えば、行数又は単語数)は、管のサイズ又は長さ等の新しい仮想メッセージ管の1つ以上の仮想物理パラメータを少なくとも部分的に決定してもよい。仮想メッセージ管のサイズ又は長さに基づく触覚効果が決定されてもよい。このように、触覚的感覚が、仮想メッセージ管に関する情報を伝達してもよい。
【0060】
新しい仮想メッセージカプセル(504c)の場合、選択されたファイルのサイズ(506c)は、新しい仮想メッセージオブジェクトの仮想質量を決定してもよい。触覚効果が仮想メッセージオブジェクトの仮想質量に少なくとも部分的に基づくので、その仮想メッセージオブジェクト用に特に設計された触覚効果が生成され得る。結果としてもたらされる触覚的感覚は、例えば、含まれるデータ量又はデータの種類等のファイルカプセルに関する情報を伝達してもよい。
【0061】
触覚信号は、新しい仮想メッセージオブジェクトの仮想物理パラメータに少なくとも部分的に基づいてアクチュエータに触覚効果を出力させるために生成される(510)。最後に、触覚信号が、触覚効果を出力するように構成されるアクチュエータに送信される(512)。触覚効果は、仮想メッセージオブジェクトと仮想メッセージ環境との間の相互作用に少なくとも部分的に基づいてもよい。仮想メッセージオブジェクトの挙動は、仮想メッセージオブジェクトの仮想物理パラメータに少なくとも部分的に基づいてもよい。卵の殻で覆われた仮想メッセージオブジェクトは、仮想メッセージ環境との衝突時に割れ又は壊れてもよい。代替的に、仮想メッセージ矢は、反響する鈍い衝撃音と共に到着してもよい。仮想メッセージ泡は、泡の破裂を示す短く鋭い触覚効果に関連付けられてもよい。
【0062】
新しい仮想メッセージオブジェクトが大きなボールである場合、仮想メッセージ環境内で跳ねる及び/又は転がる大きなボールを模倣する触覚効果をアクチュエータに出力させるために、触覚信号が生成されてもよい。新しい仮想メッセージオブジェクトが小さなカプセルである場合、仮想メッセージ環境内で壊れる小さなカプセルを模倣する触覚効果をアクチュエータに出力させるために、触覚信号が生成されてもよい。
【0063】
触覚効果は、仮想メッセージオブジェクトと関連付けられてもよい。触覚効果は、仮想メッセージオブジェクトがメッセージング装置間で交換されるときに維持されてもよい。例えば、プロセッサは、仮想メッセージカプセルを、特定の触覚効果と関連付けてもよい。カプセルがある移動装置から別の移動装置に送信されると、触覚データも受信側装置に送信される。この触覚データは、受信側装置で触覚フィードバックを生成するために使用されてもよい。
【0064】
図6は、本発明の一実施形態による振動触覚メッセージングのためにメッセージコンテンツを仮想物理特性にマッピングするシステムの例示である。図6に示されるように、システム600は、メッセージング装置602を備える。メッセージング装置602は、仮想メッセージ作成環境650を表示する。メッセージング装置602は、1つ以上のプロセッサ(図6には示されない)を有する。
【0065】
さらに、メッセージング装置602は、1つ以上のセンサ(図6には示されない)を有してもよい。例えば、加速度計等のセンサは、メッセージング装置の加速度、傾き、慣性、又は位置の変化を検出するように構成されてもよい。他の例示として、メッセージング装置は、空気圧センサ、位置センサ、回転速度センサ、画像センサ、圧力センサ、又は何らかの他の種類のセンサを有してもよい。センサは、センサ信号をプロセッサに送信するように構成される。
【0066】
1つの変形では、加速度感知は、仮想メッセージオブジェクトの作成に関連付けられるジェスチャ又は移動をキャプチャするために使用され得る。別の変形では、タッチスクリーン等のタッチセンサ式入力装置が、新しい仮想メッセージオブジェクトと関連付けられる描画をキャプチャするために使用される。ジャイロスコープセンサは、x及びy平面におけるメッセージング装置の方向の変化を検出してもよい。図6に示されるように、移動装置602は、矢印610の方向に移動される。プロセッサは、図6に例示されるジェスチャから作成される仮想メッセージオブジェクトが、大きな球形で、仮想メッセージ環境内で容易に転がることを決定してもよい。対応する触覚効果は、穏やかで滑らかな振動であってもよい。
【0067】
図7は、本発明の一実施形態による振動触覚メッセージングのためにメッセージコンテンツを仮想物理特性にマッピングするシステムの例示である。図7に示されるように、システム700は、メッセージング装置702を備える。メッセージング装置は、仮想メッセージ作成環境750を表示する。メッセージング装置702は、1つ以上のプロセッサ(図7には示されない)、及び1つ以上のセンサ(図7には示されない)を有してもよい。
【0068】
図7に示されるように、ユーザは、矢印710の方向で示される短い水平の動作でメッセージング装置を移動又は揺動させる。図7に例示される各移動又はジェスチャから抽出されるセンサデータは、特定の仮想物理特性を有する新しい仮想メッセージオブジェクトを作成するために使用され得る。プロセッサは、図7に例示されるジェスチャから作成される仮想メッセージオブジェクトが、小さな粗いオブジェクトであることを決定してもよい。対応する触覚効果は、連続的な短時間の振動であってもよい。
【0069】
各触覚効果は、仮想メッセージオブジェクトと関連付けられて、維持されてもよい。例えば、触覚効果は、仮想メッセージオブジェクトのプロファイルに含まれてもよい。このようにして、仮想メッセージオブジェクトを受信するメッセージング装置は、仮想メッセージオブジェクトと関連付けられる触覚効果に対応する信号も受信する。このようにして、ユーザは、非言語触覚メッセージを介してコミュニケーションしてもよい。
【0070】
本発明の実施形態は、デジタル電子回路で、又はコンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせで実装され得る。一実施形態では、コンピュータは、1つ又は複数のプロセッサを備えてもよい。プロセッサは、例えば、プロセッサに結合されるRAM(random access memory)等のコンピュータ可読媒体を備える。プロセッサは、例えば、メッセージング用の1つ以上のコンピュータプログラムを実行するように、メモリに記憶されるコンピュータ実行可能プログラム命令を実行する。このようなプロセッサは、マイクロプロセッサ、DSP(digital signal processor)、ASIC(application−specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)、及び状態機械を備えてもよい。このようなプロセッサは、PLC、PIC(programmable interrupt controller)、PLD(programmable logic device)、PROM(programmable read−only memory)、EPROM又はEEPROM(electronically programmable read−only memory)、又は他の類似の装置等のプログラム可能電子装置をさらに備えてもよい。
【0071】
このようなプロセッサは、プロセッサによって実行されるときに、プロセッサによって実行され又は支援される本明細書に記載のステップをプロセッサに実行させ得る命令を記憶し得る媒体、例えばコンピュータ可読媒体を備え又はそれと通信してもよい。コンピュータ可読媒体の実施形態は、限定されないが、電子、光学、磁気、又は他の記憶装置若しくはコンピュータ可読命令をウェブサーバ内のプロセッサ等のプロセッサに提供可能な伝送装置を備えてもよい。媒体の他の例は、限定されないが、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、磁気ディスク、メモリチップ、ROM、RAM、ASIC、構成プロセッサ、全ての光学媒体、全ての磁気テープ若しくは他の磁気媒体、又はコンピュータプロセッサが読取り可能な任意の他の媒体を含む。また、様々な他の装置は、例えば、ルータ、プライベート若しくはパブリックネットワーク、又は他の伝送装置等のコンピュータ読取り可能媒体を含んでもよい。記載されたプロセッサ及び処理は、1つ以上の構造内にあってもよく、1つ以上の構造にわたって分散されてもよい。プロセッサは、本明細書に記載の1つ以上の方法(又は方法の一部)を実行するためのコードを備えてもよい。
【0072】
(総説)
好ましい実施形態を含む本発明の実施形態の上記の説明は、例示及び説明目的で提示されているに過ぎず、網羅的であること又は本発明を記載された厳密な形態に限定することは意図されていない。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、それらの多くの変更及び適合が当業者には明らかであろう。
図1
図2
図4
図5
図3
図6
図7