(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
スクイズ変形可能なプラスチックからなる容器本体の口首部に取り付けて用いられ、該容器本体の胴部のスクイズ変形により先端の吐出口から内容液を吐出させるスクイズ容器用キャップであって、
当該キャップの前記吐出口への流出開口が形成された天面部の下面に密着させて、凹溝を有する装着部材が重ねて取り付けられることで、前記天面部の下面に沿って延設する延長流路が形成されており、該延長流路は、前記天面部の前記流出開口と連通すると共に、前記装着部材に形成された流入口を介して前記容器本体の前記口首部と連通しており、
前記延長流路は、前記流出開口側の端部分の液吐出流路と、該液吐出流路に連続する前記流入口側の部分の液保留流路とを備え、
前記延長流路の前記液保留流路は、前記液吐出流路とは反対側の端部の底面に前記流入口が形成されており、該液保留流路の底面には、該流入口とは別に、前記容器本体の前記口首部に貫通する貫通口が間欠的に複数形成されているスクイズ容器用キャップ。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の好ましい第1実施形態に係るスクイズ容器用キャップ10(以下、スクイズ容器用キャップ10ともいう。)を取り付けたスクイズ容器11を示しており、
図2は、スクイズ容器用キャップ10を容器本体12の口首部12aに取り付けたスクイズ容器11の要部拡大断面図である。
図1,
図2に示すように、スクイズ容器用キャップ10は、スクイズ変形可能なプラスチックからなる容器本体12の口首部12aに取り付けて用いられる。スクイズ容器用キャップ10は、先端に吐出口13aが開口形成されたノズル部19を有しており、容器本体12の胴部12bのスクイズ(圧搾)変形により先端の吐出口13aから内容液を吐出させることができるようになっている。詳述すると、スクイズ容器用キャップ10は、使用者が容器本体12の胴部12bを把持してスクイズ容器11を傾倒又は倒立させることでノズル部19の先端の吐出口13aを吐出箇所に向けた後に、容器本体12の胴部12bをスクイズ(圧搾)し容器本体12を変形させることにより、内容液を胴部12bから口首部12aを介してスクイズ容器用キャップ10のノズル部19に送り出して、吐出口13aから所定量吐出させることができるようになっている。さらに、スクイズ容器用キャップ10は、ノズル部19の吐出口13aを吐出箇所に向けた後、容器本体12の胴部12bをスクイズするまでの間に、内容液が容器本体12の内圧や内容液の自重によって吐出口13aから漏出したり液垂れしたりするのを回避できる機能を備えると共に、胴部12bをスクイズした際には、内容液をスムーズに吐出させることができる機能を備える。
【0010】
すなわち、スクイズ容器用キャップ10は、スクイズ変形可能なプラスチックからなる容器本体12の口首部12aに取り付けて用いられ、容器本体12の胴部12bのスクイズ変形により先端の吐出口13aから内容液を吐出させるキャップである。
図2に示すように、スクイズ容器用キャップ10には、当該キャップ10の吐出口13aへの流出開口15が形成された天面部10aの下面に密着させて、凹溝21を有する装着部材17Aが重ねて取り付けられることで、天面部10aの下面に沿って延設する延長流路14が形成されている。この延長流路14は、
図2に示すように、天面部10aの流出開口15と連通すると共に、装着部材17Aに形成された流入口18を介して容器本体12の口首部12aと連通している。延長流路14は、
図2に示すように、その底面に、容器本体12の口首部12aに貫通する貫通口20が1つ以上形成されている。スクイズ容器用キャップ10を取り付けたスクイズ容器11について、以下、更に具体的に説明する。
【0011】
容器本体12は、スクイズ変形可能な可撓性を有するボトル形状のプラスチック容器であって、
図1に示すように、内容液が収容される胴部12bと、胴部12bの上端部から上方に突出して形成された、上端が開口面となった口首部12aとからなる。口首部12aには、スクイズ容器用キャップ10が、公知の各種の螺合手段や嵌合手段を介して着脱可能に装着される。また、容器本体12は、公知の各種の合成樹脂を用いて、例えばブロー成形によって容易に形成することができる。
容器本体12としては、内容液を一定量ずつ吐出できる定量吐出スクイズ容器本体であることが好ましく、該定量吐出スクイズ容器本体としては、例えば、特開2011−121604号公報に記載の定量吐出スクイズ容器の有する容器本体等を用いることができる。このような定量吐出スクイズ容器本体は、
図1に示すように、胴部12bにスクイズ操作を行うスクイズ操作部121を有しており、スクイズ操作部121を繰り返しスクイズ(圧搾)してもスクイズ変形量にバラツキが生じないように規制されている。
【0012】
容器本体12に収容可能な内容液としては、計量して使用する液状組成物が含まれ、例えば衣料用液体洗浄剤、柔軟剤、漂白剤、液体入浴剤等が挙げられる。また、食油、調味料等の液状の食品等が挙げられる。
スクイズ容器用キャップ10を取り付けたスクイズ容器11は、上述した内容液の中でも、高粘度である内容液を容器本体12に収容してもよい。スクイズ容器用キャップ10を取り付けたスクイズ容器11によれば、容器本体12に高粘度の内容液を収容したとしても、高粘度の内容液の吐出量を安定化させ、液吐出時間を短縮することができるからである。高粘度の内容液とは、その粘度が、200〜4000mPa・sであることを意味し、好ましくは300〜2000mPa・sであることを意味する。ここで粘度の測定は、(株)東京計器製のE型粘度計(VISCONIC ELD)を用いて、30回転2分、ローターナンバー3を用いて、温度20℃環境下で行う。
【0013】
スクイズ容器用キャップ10は、平面視して円形状の天面部10aと、
図2に示すように、天面部10aの周縁部分から一体として下方に延設する、円環スカート形状の周壁部10bとを含んで構成される。天面部10aには、これの中央部分に形成された流出開口15の外周縁部分から上方に突出する筒状のノズル部19が設けられている。ノズル部19は、天面部10aから一体として立設する筒状中間部19bと、筒状中間部19bの先端部分に固着されたノズル本体19aとからなる。またノズル部19の筒状中間部19b及びノズル本体19aを上下方向に貫通して、流出開口15から吐出口13aに至る吐出流路13が形成されている。ノズル部19には、ノズル本体19aの先端の吐出口13aを開閉可能に覆う蓋体26が接合されており、スクイズ容器11の保管時には吐出口13aを密封しておくことができる。
【0014】
スクイズ容器用キャップ10の円環スカート形状の周壁部10bには、例えば略下半部分の内側面に雌ネジが設けられており、この雌ネジが、例えば容器本体12の口首部12aの外周面に設けられた雄ネジに締着されることにより、スクイズ容器用キャップ10が着脱可能に容器本体12の口首部12aに装着される。さらに、周壁部10bの内側には、天面部10aの平坦な下面から下方に向かって突出する環状装着突起16が設けられている。この環状装着突起16の内側に、後述する装着部材17Aを上方に向けて嵌め込むようにして取り付け、例えば装着部材17Aの下面の周縁角部を環状装着突起16の下端内側面に設けた係止リブ16aに係止することで、装着部材17Aが、その上面を天面部10aの平坦な下面に重ねて密着させた状態で、スクイズ容器用キャップ10の内部に固着されることになる。
【0015】
装着部材17Aは、第1実施形態のスクイズ容器用キャップ10を構成するものであり、
図2に示すように、スクイズ容器用キャップ10の天面部10aに取り付けて用いられるものである。装着部材17Aは、例えばプラスチック製の成形品であって、
図3(a)に示すように、相当の厚さを有する円形ドラム形状に形成されている。また装着部材17Aには、装着部材17Aの上面に所定の平面形状及び深さの凹溝21が形成されており、凹溝21の形成により、装着部材17Aの底部から隆起する内壁22と外壁23とが形成されるようになる。上述したように、凹溝21の形成された装着部材17Aを、スクイズ容器用キャップ10の天面部10aの下面に密着させることで、天面部10aの下面と内壁22の頂部とが密着し、更に天面部10aの下面と外壁23の頂部とが密着する。そして、天面部10aの平坦な下面と装着部材17Aの凹溝21とによる延長流路14が形成されるようになる。言い換えれば、延長流路14が、天面部10aの下面、装着部材17Aの底部、装着部材17Aの内壁22及び装着部材17Aの外壁23で囲まれて形成される。
【0016】
装着部材17Aの凹溝21は、
図3(a),
図3(b)に示すように、その底面に、容器本体12の口首部12aに貫通する流入口18が開口形成されていると共に、流入口18とは別に、貫通する貫通口20が複数開口形成されている。上述したように、装着部材17Aをスクイズ容器用キャップ10の天面部10aに密着させることで、延長流路14の底面に、容器本体12の口首部12aに貫通する貫通口20が形成されるようになる。
【0017】
装着部材17Aの凹溝21に形成される複数の貫通口20は、
図3(a),
図3(b)に示すように、平面視して、それぞれ円形状であるが、その形状に限定されるものでなく、楕円形状、矩形状、多角形状等の各種形状又はこれらの形状を組み合わせたものとすることができる。
スクイズ容器11からの内容液の吐出量を安定化させ、液吐出時間を短縮させる観点から、
図3(b)に示すように、平面視して、凹溝21の全面積Stに占める貫通口20の総面積S1(貫通口20が複数である場合にはそれぞれの貫通口20の面積の総和)の割合(S1×100/St)が、10〜60%であることが好ましく、20〜50%であることが更に好ましい。ここで、凹溝21の全面積Stとは、流入口18を除く部分の面積を意味し、凹溝21の断面形状に拘わらず、
図3(b)のように平面視した状態での面積を意味する。
スクイズ容器用キャップ10においては、均一な面積の複数の貫通口20が形成されており、前記割合(S1×100/St)を満たしていることを前提に、3〜50mm
2の面積の貫通口20が、2〜20個形成されていることが好ましい。
【0018】
装着部材17Aの凹溝21は、
図3(a),
図3(b)に示すように、スクイズ容器用キャップ10においては、天面部10aの流出開口15に位置する部分から流入口18側に向かって螺旋状に形成されており、流出開口15側から流入口18側に向かって凹溝の深さが深くなっている。尚、凹溝21の深さは、流出開口15側から流入口18側に向かって、漸次深くなるように形成してもよく、段階的に深くなるように形成してもよい。このように凹溝21が形成されていることにより、装着部材17Aの底部から隆起する内壁22は、
図2,
図3(a)に示すように、スクイズ容器用キャップ10においては、天面部10aの流出開口15の外周縁を囲む様に、渦巻状に延びて外壁23に繋がっている。装着部材17Aの底部から隆起する外壁23は、
図2,
図3(a)に示すように、スクイズ容器用キャップ10においては、装着部材17Aの外周縁に亘って環状に形成されている。
【0019】
スクイズ容器用キャップ10を構成する装着部材17Aの内壁22及び外壁23について、以下更に詳述する。
内壁22は、
図3(a),
図3(b)に示すように、凹溝21に形成された流入口18に位置する部分において、流入口18に繋がるように、内壁22の下方部分の一部が取り除かれている。具体的には、
図3(a)に示すように、流入口18に位置する内壁22の部分において、内壁22の高さの半分より下方の部分が取り除かれている。このように流入口18に繋がる内壁22の一部が取り除かれていることにより、内容液の流量面積を拡大することができると共に、成形樹脂の量を減らすことができる。
【0020】
外壁23は、
図3(a),
図3(b)に示すように、内壁22と繋がる外壁23の部分を含む領域のみが内壁22と同じ高さまで隆起しているが、該領域を除く領域では、外壁23の上方部分が取り除かれている。具体的には、
図3(a)に示すように、内壁22と繋がる外壁23の部分から、後述する段差壁部24を越えた部分までの領域は、内壁22と同じ高さまで隆起しており、該領域を除く領域は、外壁23の高さの略1/3より上方の部分が取り除かれている。尚、このように外壁23の一部が取り除かれている領域においては、装着部材17Aをスクイズ容器用キャップ10の天面部10aに密着させることで形成される延長流路14が、
図2に示すように、天面部10aの下面、装着部材17Aの底部、装着部材17Aの内壁22、装着部材17Aの外壁23一部及び環状装着突起16で囲まれて形成されるようになる。このように外壁23の一部が取り除かれていることにより、延長流路14の幅を広くでき、内容液の流量面積を拡大することができると共に、成形樹脂の量を減らすことができる。
【0021】
スクイズ容器用キャップ10の凹溝21について詳述すると、凹溝21は、
図3(a),
図3(b)に示すように、流出開口15側の部分の吐出部凹溝21aと吐出部凹溝21aに連続する流入口18側の部分の保留部凹溝21bとを有し、吐出部凹溝21a及び保留部凹溝21bにより螺旋状に形成されている。保留部凹溝21bの始端部である、吐出部凹溝21aとは反対側の保留部凹溝21bの端部には、装着部材17Aの底面を貫通する流入口18が開口形成されている。保留部凹溝21bの深さは、吐出部凹溝21a側から流入口18側に向かって、漸次深くなるように形成されており、吐出部凹溝21aの深さは、保留部凹溝21bの深さよりも浅く、一定の深さで形成されている。また、装着部材17Aの保留部凹溝21bの底面には、流入口18とは別に、貫通する貫通口20が複数形成されている。尚、スクイズ容器用キャップ10においては、装着部材17Aの吐出部凹溝21a底面には、
図3(b)に示すように、貫通口20が形成されていない。
【0022】
凹溝21を構成する保留部凹溝21bは、スクイズ容器用キャップ10においては、矩形断面形状を有する溝として(
図2参照)、装着部材17Aの周縁部分に沿って平面形状が略半円を描くように延設して設けられている(
図3(b)参照)。
また、凹溝21を構成する吐出部凹溝21aは、装着部材17Aの底面から上方に垂直に隆起する段差壁部24を介在させて、保留部凹溝21bの底部よりも一段高い位置に設けられている。吐出部凹溝21aは、半円形断面形状を有する溝として(
図2参照)、保留部凹溝21bの終端部と連続しており、平面視して、保留部凹溝21bよりも曲率半径の小さな円弧を描くように保留部凹溝21bの内側に向って延設し、その終端部が装着部材17Aの中心部分に配置されるように設けられている。吐出部凹溝21a及び保留部凹溝21bによって、凹溝21は、全体として螺旋状に延設する螺旋溝を形成することになる。
【0023】
天面部10aの平坦な下面と装着部材17Aの凹溝21とにより形成される延長流路14は、
図2に示すように、流出開口15側の端部分の液吐出流路14aと、液吐出流路14aに連続する流入口18側の部分の液保留流路14bとを備えている。詳述すると、スクイズ容器用キャップ10においては、天面部10aの平坦な下面と装着部材17Aの吐出部凹溝21aとによって、半円形断面形状の液吐出流路14aが形成されていると共に、天面部10aの平坦な下面と装着部材17Aの保留部凹溝21bとによって、矩形断面形状の液保留流路14bが形成されている。このように形成された液吐出流路14aと液保留流路14bとについて詳述すると、スクイズ容器11の正立状態で、液吐出流路14aについては、勾配がつかないが、液保留流路14bについては、液吐出流路14aから流入口18に向かって傾斜する下り勾配を形成するようになる。また、液吐出流路14aと液保留流路14bとは、段差壁部24を介して連続している。段差壁部24を介して連続する液吐出流路14a及び液保留流路14bからなる延長流路14は、全体として、スクイズ容器用キャップ10の円形状の天面部10aの下面に沿って螺旋状に延設するように形成されている。形成された延長流路14は、液吐出流路14aの終端部において、スクイズ容器用キャップ10の天面部10aの中央部分に設けられた流出開口15と連通すると共に、液保留流路14bの始端部において、装着部材17Aの周縁部分に設けられた流入口18と連通することになる。
【0024】
上述したように、吐出部凹溝21aは、装着部材17Aの底面から隆起する段差壁部24を介して、保留部凹溝21bの底部よりも高い位置に設けられており、半円形断面形状の液吐出流路14aが、天面部10aの下面と吐出部凹溝21aとによって形成され、矩形断面形状の液保留流路14bが、天面部10aの下面と保留部凹溝21bとによって形成されている。スクイズ容器用キャップ10では、延長流路14は、円形断面形状の液吐出流路14aと矩形断面形状の液保留流路14bとが段差壁部24を挟んで連続することで、段差壁部24よりも流出開口15側の液吐出流路14aが、上下方向のみならず左右方向においても、矩形断面形状の液保留流路14bから絞られた断面形状を有するように形成されている。その為、スクイズ容器用キャップ10においては、液保留流路14bの容積は、液吐出流路14aの容積よりも大きくなっており、液保留流路14bの断面積は、液吐出流路14aの断面積よりも大きくなっている。
【0025】
具体的には、液保留流路14bの容積は、液吐出流路14aの容積の10〜80%の容積となっていることが好ましく、10〜60%の容積となっていることがさらに好ましく、10〜40%の容積となっていることが特に好ましい。液吐出流路14aと液保留流路14bとの容積比がこの範囲になっていることにより、液保留流路14bによって液ダレを防止しつつ、小容量の液吐出流路14aによって短時間で内容液を吐出でき、吐出性が向上するという利点が得られる。なお、液吐出流路14aや液保留流路14bの容積は、流出開口15や流入口18との接続部分を除いた全体の容積である。
【0026】
また、液保留流路14bの断面積は、液吐出流路14aの断面積の10〜80%の断面積となっていることが好ましく、10〜60%の断面積となっていることがさらに好ましく、10〜40%の断面積となっていることが特に好ましい。上述したように、液保留流路14bは下り勾配に形成されているため、液保留流路14bの断面積及び液吐出流路14aの断面積は、段差壁部24を挟んだ位置での断面積の測定値である。液保留流路14bにおける流入口18側の断面積は、前記液保留流路14bの断面積(液保留流路14bにおける段差壁部24を挟んだ位置での断面積)の50〜90%の断面積となっていることが好ましく、60〜85%の断面積となっていることがさらに好ましい。段差壁部24を挟んだ液吐出流路14aの断面積と液保留流路14bの断面積との断面積比がこの範囲となっていることにより、容器を傾けたときや吐出後の液ダレを効果的に防止できるという利点が得られる。さらに、液吐出流路14aと液保留流路14bとを段差壁部24による絞り部を挟んで連続させることにより、流動抵抗が生じて液ダレの防止効果が高くなる。
【0027】
保留部凹溝21bには、スクイズ容器用キャップ10においては、
図3(a),
図3(b)に示すように、保留部凹溝21bを幅方向に仕切って2分割する1枚の仕切壁25が、保留部凹溝21bの底面から垂直に立設すると共に、保留部凹溝21bの延設方向に延設して設けられている。スクイズ容器用キャップ10の仕切壁25は、
図3(a),
図3(b)に示すように、保留部凹溝21bの底面に形成された複数の貫通口20の中で、最も段差壁部24側に位置する貫通口20に至るまで延設して設けられている。従って、天面部10aの下面と保留部凹溝21bとによって形成される液保留流路14bには、液保留流路14bを幅方向に分割する仕切壁25が段差壁部24側の端部分に段差壁部24から液保留流路14bの延設方向に延設している。
【0028】
上述した本発明の第1実施形態に係るスクイズ容器用キャップ10を使用した際の作用効果について説明する。
スクイズ容器用キャップ10をスクイズ容器11に取り付けて使用すると、
図2に示すように、天面部10aと装着部材17Aの凹溝21とによって、ノズル部19の先端の吐出口13aに至る流路を延長する延長流路14が形成されているので、内容液を吐出させるためにスクイズ容器11を傾倒又は倒立させた際に、内容液は、延長された延長流路14を通過するのにある程度の時間を要し、また内容液が延長流路14を通過して吐出されている間は、内容液は延長流路14の壁面全体に接触していることにより、延長流路14内における空気置換を回避しつつ内容液を延長流路14に長時間保留させることが可能になる。これによって、スクイズ容器11を傾倒又は倒立させて吐出口13aを吐出箇所に向けた後に、容器本体12の胴部12bをスクイズするまでの間に、内容液が容器本体12の内圧や自重によって吐出口13aから漏出したり液垂れしたりするのを効果的に回避することが可能になると共に、吐出量の安定化を図ることが可能になる。
【0029】
また、
図3(a),
図3(b)に示すように、スクイズ容器用キャップ10の装着部材17Aには、凹溝21の底面に、流入口18とは別に、貫通する貫通口20が形成されており、スクイズ容器用キャップ10を取り付けたスクイズ容器11には、延長流路14の底面に貫通口20が形成されるようになる。そのため、内容液の残存量が少なくなってきたりしても、スクイズ容器11を傾倒又は倒立させた際に、内容液が貫通口20を介して延長流路14に入り込むので、内容液が押し出され易く、吐出量が安定化し、液吐出時間を短縮することができる。また、内容液の粘度が高粘度であったとしても、スクイズ容器11を傾倒又は倒立させた際に、高粘度の内容液が貫通口20を介して延長流路14に入り込むので、内容液が押し出され易く、吐出量が安定化し、液吐出時間を短縮することができる。
【0030】
また、
図3(a),
図3(b)に示すように、スクイズ容器用キャップ10の装着部材17Aには、保留部凹溝21bと、保留部凹溝21bよりも一段高い位置に設けられた吐出部凹溝21aとが形成されており、スクイズ容器用キャップ10を取り付けたスクイズ容器11には、流出開口15側の液吐出流路14aが、上下方向のみならず左右方向においても、液保留流路14bから絞られた断面形状を有するように形成されるようになる。そのため、スクイズした状態を開放した際の内容液のバックサクションによる液切れ効果を一層向上させることが可能になる。
【0031】
スクイズ容器用キャップ10を取り付けたスクイズ容器11には、容積が小さく且つ断面積が小さな流出開口15側の液吐出流路14aと、容積が大きく且つ断面積が大きな液保留流路14bとが形成されているので、スクイズ容器11を傾けたときに、液保留流路14bに内容液を保留することで液だれを防止できることに加えて、吐出時には内容液は摩擦抵抗が小さい液吐出流路14aを通過することになるため、内容液を吐出する際の吐出性をさらに向上させることが可能になる。
【0032】
また、
図3(a),
図3(b)に示すように、スクイズ容器用キャップ10の装着部材17Aには、保留部凹溝21bを仕切る仕切壁25が形成されており、スクイズ容器用キャップ10を取り付けたスクイズ容器11は、仕切壁25により液保留流路14bが幅方向に分割されている。このように、仕切壁25によって接触面が増えるために、内容液と仕切壁25との間で摩擦抵抗が生じて、液ダレ防止効果をさらに向上させることが可能になる。
【0033】
次に、本発明の第2〜3実施形態のスクイズ容器用キャップについて、
図4〜
図5に基づいて説明する。
図4は、第2実施形態のスクイズ容器用キャップを構成する装着部材17Bを示すものであり、
図5は、第3実施形態のスクイズ容器用キャップを構成する装着部材17Cを示すものである。
第2〜3実施形態のスクイズ容器用キャップについては、第1実施形態のスクイズ容器用キャップ10と異なる点について説明する。特に説明しない点は、スクイズ容器用キャップ10と同様であり、スクイズ容器用キャップ10の説明が適宜適用される。
【0034】
第2実施形態のスクイズ容器用キャップを構成する装着部材17Bには、装着部材17Aと同様に、
図4(a),
図4(b)に示すように、所定の凹溝21が形成されており、凹溝21の形成により、凹溝21の底部から垂直に立設する内壁22が形成されている。第1実施形態のスクイズ容器用キャップ10と同様に、凹溝21の形成された装着部材17Bを、スクイズ容器用キャップ10の天面部10aの下面に密着させることで、天面部10aの下面と内壁22の頂部も密着し、天面部10aの平坦な下面と装着部材17Bの凹溝21とによる延長流路14が形成されるようになる。
【0035】
装着部材17Bの凹溝21は、
図4(a),
図4(b)に示すように、その底面に、容器本体12の口首部12aに貫通する流入口18が開口形成されていると共に、流入口18とは別に、貫通する貫通口20が複数開口形成されている。第1実施形態のスクイズ容器用キャップ10と同様に、装着部材17Bをスクイズ容器用キャップ10の天面部10aに密着させることで、延長流路14の底面に、容器本体12の口首部12aに貫通する貫通口20が形成されるようになる。
【0036】
装着部材17Bの貫通口20は、複数形成されており、貫通口20の開口面積に関しては、装着部材17Bの流入口18側の貫通口20の開口面積の方が、天面部10aの流出開口15側の貫通口20の開口面積よりも大きくなっており、特に、第2実施形態のスクイズ容器用キャップについては、装着部材17Bの流入口18から天面部10aの流出開口15に向かって漸次減少している。
装着部材17Bの貫通口20は、第1実施形態のスクイズ容器用キャップ10と同様に、凹溝21の全面積Stに占める貫通口20の総面積S1(貫通口20が複数である場合にはそれぞれの貫通口20の面積の総和)の割合(S1×100/St)が、10〜60%であることが好ましく、20〜50%であることが更に好ましい。
第2実施形態のスクイズ容器用キャップにおいては、上記のように不均一な面積の複数の貫通口20が形成されており、前記割合(S1×100/St)を満たしていることを前提に、流入口18に最も近い貫通口20の開口面積が20〜50mm
2であり、流出開口15に最も近い貫通口20の開口面積が1〜30mm
2である。また、不均一な貫通口20が、3〜20個形成されていることが好ましい。
【0037】
装着部材17Bの凹溝21は、
図4(a),
図4(b)に示すように、流出開口15側の部分の吐出部凹溝21aと、段差壁部24を介して吐出部凹溝21aに連続する流入口18側の部分の保留部凹溝21bとを有し、吐出部凹溝21a及び保留部凹溝21bにより螺旋状に形成されている。保留部凹溝21bの始端部である、吐出部凹溝21aとは反対側の保留部凹溝21bの端部には、装着部材17Bの底面を貫通する流入口18が開口形成されている。保留部凹溝21bの深さは、吐出部凹溝21a側から流入口18側に向かって、漸次深くなるように形成されており、吐出部凹溝21aの深さは、保留部凹溝21bの深さよりも浅く、一定の深さで形成されている。また、装着部材17Bの保留部凹溝21bの底面には、流入口18とは別に、貫通する貫通口20が複数形成されており、装着部材17Bの吐出部凹溝21a底面にも、
図4(a),
図4(b)に示すように、貫通口20が形成されている。尚、装着部材17Bには、装着部材17Aに設けられていた仕切壁25は、設けられていない。
【0038】
上述した本発明の第2実施形態のスクイズ容器用キャップを使用した際の作用効果について説明する。
第2実施形態のスクイズ容器用キャップの効果については、第1実施形態のスクイズ容器用キャップ10の効果と異なる点について説明する。特に説明しない点は、スクイズ容器用キャップ10の効果と同様であり、スクイズ容器用キャップ10の効果の説明が適宜適用される。
【0039】
第2実施形態のスクイズ容器用キャップは、
図4(a),
図4(b)に示す装着部材17Bを、スクイズ容器用キャップ10の天面部10aの下面に密着させることで、天面部10aの平坦な下面と装着部材17Bの凹溝21とによる延長流路14が形成されるようになり、延長流路14には、その底面に、装着部材17Bの流入口18から天面部10aの流出開口15に向かって開口面積が漸次減少する貫通口20が複数形成されている。このように開口面積が漸次減少する貫通口20を有しているので、液の流動抵抗を穴の径によって変えられ、液保留性と液吐出性を両立する効果を奏する。
【0040】
次に、第3実施形態のスクイズ容器用キャップを構成する装着部材17Cには、装着部材17Aと同様に、
図5(a),
図5(b)に示すように、所定の凹溝21が形成されており、凹溝21の形成により、凹溝21の底部から垂直に立設する内壁22が形成されている。第1実施形態のスクイズ容器用キャップ10と同様に、凹溝21の形成された装着部材17Cを、スクイズ容器用キャップ10の天面部10aの下面に密着させることで、天面部10aの下面と内壁22の頂部も密着し、天面部10aの平坦な下面と装着部材17Cの凹溝21とによる延長流路14が形成されるようになる。
【0041】
装着部材17Cの凹溝21は、
図5(a),
図5(b)に示すように、その底面に、容器本体12の口首部12aに貫通する流入口18が開口形成されていると共に、流入口18とは別に、貫通する貫通口20が複数開口形成されている。第1実施形態のスクイズ容器用キャップ10と同様に、装着部材17Cをスクイズ容器用キャップ10の天面部10aに密着させることで、延長流路14の底面に、容器本体12の口首部12aに貫通する貫通口20が形成されるようになる。
【0042】
装着部材17Cの貫通口20は、複数形成されており、貫通口20の開口面積に関しては、それぞれ、均一に形成されている。装着部材17Cにおいては、平面視して、円柱形状の内壁22を囲むように配された二重の貫通口20の列20a,20bを有している。貫通口20の列20a,20bは、貫通口20が間欠的に配されて形成されており、貫通口20の列20aは、貫通口20の列20bの内側に配されている。貫通口20の列20aを形成する隣り合う貫通口20どうしの間隔は、貫通口20の列20bを形成する隣り合う貫通口20どうしの間隔に比べて、短く配されている。
【0043】
装着部材17Cの貫通口20は、第1実施形態のスクイズ容器用キャップ10と同様に、凹溝21の全面積Stに占める貫通口20の総面積S1(貫通口20が複数である場合にはそれぞれの貫通口20の面積の総和)の割合(S1×100/St)が、10〜60%であることが好ましく、20〜50%であることが更に好ましい。
第3実施形態のスクイズ容器用キャップにおいては、上記のように均一な面積の複数の貫通口20が形成されており、前記割合(S1×100/St)を満たしていることを前提に、1〜20mm
2の面積の貫通口20が、3〜60個形成されていることが好ましい。
【0044】
装着部材17Cの凹溝21は、
図5(a),
図5(b)に示すように、流出開口15側の部分の吐出部凹溝21aと、段差壁部24を介して吐出部凹溝21aに連続する流入口18側の部分の保留部凹溝21bとを有し、吐出部凹溝21a及び保留部凹溝21bにより螺旋状に形成されている。保留部凹溝21bの始端部である、吐出部凹溝21aとは反対側の保留部凹溝21bの端部には、装着部材17Cの底面を貫通する流入口18が開口形成されている。保留部凹溝21bの深さは、吐出部凹溝21a側から流入口18側に向かって、漸次深くなるように形成されており、吐出部凹溝21aの深さは、保留部凹溝21bの深さよりも浅く、一定の深さで形成されている。また、装着部材17Cの保留部凹溝21bの底面には、流入口18とは別に、貫通する貫通口20が複数形成されている。尚、第3実施形態のスクイズ容器用キャップにおいては、装着部材17Cの吐出部凹溝21a底面には、
図5(a),
図5(b)に示すように、貫通口20が形成されていない。また、装着部材17Cには、装着部材17Aに設けられていた仕切壁25が設けられていない。
【0045】
上述した本発明の第3実施形態のスクイズ容器用キャップを使用した際の作用効果について説明する。
第3実施形態のスクイズ容器用キャップの効果については、第1実施形態のスクイズ容器用キャップ10の効果と異なる点について説明する。特に説明しない点は、スクイズ容器用キャップ10の効果と同様であり、スクイズ容器用キャップ10の効果の説明が適宜適用される。
【0046】
第3実施形態のスクイズ容器用キャップは、
図5(a),
図5(b)に示す装着部材17Cを、スクイズ容器用キャップ10の天面部10aの下面に密着させることで、天面部10aの平坦な下面と装着部材17Cの凹溝21とによる延長流路14が形成されるようになり、延長流路14には、その底面に、二重の貫通口20の列20a,20bが形成されている。その為、一つの穴の列で構成されるよりも低粘度の液で液保留性を高める効果を奏する。
【0047】
本発明のスクイズ容器用キャップは、上述の第1実施形態のスクイズ容器用キャップ10、第2実施形態のスクイズ容器用キャップ及び第3実施形態のスクイズ容器用キャップに何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。また、上述の第1〜第3実施形態のスクイズ容器用キャップにおける各構成要件は、本発明の趣旨を損なわない範囲で、適宜組み合わせて実施できる。
【0048】
例えば、第1〜第3実施形態のスクイズ容器用キャップを構成する円形状の天面部10aは、
図2に示すように、下面が平坦であるが、天面部10aの下面に、装着部材17A,17B,17Cの凹溝21に対応する位置に、天面側凹溝を形成していてもよい。
また、第1〜第3実施形態のスクイズ容器用キャップは、装着部材17A、17B,17Cの凹溝21に複数の貫通口20を有しているが、1つの貫通口20を有していてもよい。
また、第1〜第3実施形態のスクイズ容器用キャップは、液保留流路14bの容積が液吐出流路14aの容積よりも大きくなっているが同じであってもよく、また、第1〜第3実施形態のスクイズ容器用キャップは、液保留流路14bの断面積が液吐出流路14aの断面積よりも大きくなっているが同じであってもよい。
また、第1実施形態のスクイズ容器用キャップ10は、液保留流路14bを幅方向に分割する1枚の仕切壁25を、段差壁部24から液保留流路14bの延設方向に延設して設けているが、1枚以上設けていてもよく、設ける位置が段差壁部24から延出していなくてもよい。
【0049】
また、第2実施形態のスクイズ容器用キャップは、液垂れを効果的に防ぐ観点から、
図4(a),
図4(b)に示すように、装着部材17Bの凹溝21に、天面部10aの流入口18側から流出開口15に向かって漸次開口面積の減少するように複数の貫通口20を有しているが、
図6に示すように、個々の貫通口20の開口面積を一定の大きさとし、天面部10aの流入口18側から流出開口15に向かって、貫通口20の個数を徐々に少なくなるように形成していてもよい。具体的には、
図6に示すように、凹溝21の幅方向に一定面積の貫通口20を間欠的に配して貫通口20の群20cが形成されており、貫通口20の群20cは、構成する貫通口20の数が、天面部10aの流入口18側から段差壁部24に向かって、6個から2個へ段階的に少なくなっている。このように開口面積を変化させるには、貫通口20の個数や配置、形状を変えても良い。
【実施例】
【0050】
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲はかかる実施例によって何ら制限されるものではない。
【0051】
[実施例1]
図3に示す装着部材を用いたスクイズ容器用キャップを作製した。
装着部材について詳述すると、凹溝21の全面積Stに占める貫通口20の総面積S1の割合(S1×100/St)は29%であった。また、複数の貫通口20は、その面積が均一であり、29mm
2の面積の貫通口20を4個形成した。
スクイズ容器用キャップにおいて、天面部の下面と装着部材の装着凹溝とによって形成される延長流路について詳述すると、液保留流路14bの容積は、液吐出流路14aの容積の26%の容積であり、液保留流路14bの断面積は、液吐出流路14aの断面積の47%の断面積であった。
【0052】
[実施例2]
装着部材について詳述すると、複数の貫通口20は、その面積が不均一であり、流入口18に最も近い貫通口20の開口面積が28mm
2であり、流出開口15に最も近い貫通口20の開口面積が3mm
2であった。流入口18から流出開口15に向かって漸次面積が減少するように、不均一な貫通口20を6個形成する以外は、実施例1と同様にして、スクイズ容器用キャップを作製した。
【0053】
[実施例3]
装着部材について詳述すると、実施例1と同様に、複数の貫通口20は、その面積が均一であるが、貫通口20の面積が異なっている。実施例2においては、5mm
2の面積の貫通口20を16個形成する以外は、実施例1と同様にして、スクイズ容器用キャップを作製した。
【0054】
[比較例1]
装着部材について詳述すると、凹溝21に、複数の貫通口20を形成しない以外は、実施例1と同様にして、スクイズ容器用キャップを作製した。
【0055】
〔評価〕
実施例1〜3、比較例1のスクイズ容器用キャップに関し、各該スクイズ容器用キャップを、容器本体の口首部に取り付けた
図1に示すスクイズ容器を作製し、下記方法に従って、吐出時間と内容液の残量との関係、及び液ダレまでの時間と内容液の残量との関係をそれぞれ評価した。評価環境は常温であった。
【0056】
〔吐出時間と内容液の残量との関係の評価〕
実施例1〜3、比較例1のスクイズ容器用キャップそれぞれを、粘度が50mPa・sである内容液を100〜450g注入した容器本体の口首部に取り付けてスクイズ容器を作製した。尚、前記内容液を注入する容器本体は、前記内容液を最大450ml注入できる容量のものである。450g内容液(比重約1)を注入後、スクイズ容器用キャップを取り付けたスクイズ容器を、正立状態で静置した。次に、容器本体の胴部を把持してスクイズ容器を倒立させ、胴部をスクイズ(圧搾)して、ノズル部の先端の吐出口から内容液が出終わるまでの時間を測定した。内溶液を一部容器本体から除いた後、同様の手順にて液が出終わるまでの時間を測定し、同様の手順を、液量を変えて繰り返した。測定結果を
図7に示す。
【0057】
次に、実施例1〜3、比較例1のスクイズ容器用キャップそれぞれを、粘度が1500mPa・sである内容液を250〜500g注入した容器本体に取り付けてスクイズ容器を作製して評価する以外は、上述した粘度50mPa・sの内容液と同様にして、ノズル部の吐出口から内容液が出始めるまでの時間を測定した。測定結果を
図8に示す。
【0058】
〔液ダレまでの時間と内容液の残量との関係の評価〕
実施例1〜3、比較例1のスクイズ容器用キャップそれぞれを、粘度が50mPa・sである内容液を250〜500g注入した容器本体の口首部に取り付けてスクイズ容器を作製した。尚、前記内容液を注入する容器本体は、前記内容液を最大450ml注入できる容量のものである。500g内容液(比重約1.3)を注入後、スクイズ容器用キャップを取り付けたスクイズ容器を、正立状態で静置した。次に、容器本体の胴部を把持してスクイズ容器を倒立させて、スクイズ(圧搾)せずに、内容液の自重によってノズル部の先端の吐出口から内容液が出始めるまでの時間を測定した。引き続き、内容液を一部スクイズ容器本体から除いた後、同様の手順にて液が自重で出始めるまでの時間を測定し、同様の手順を、液量を変えて繰り返した。測定結果を
図9に示す。
【0059】
図7,
図8に示す測定結果から、実施例1〜3のスクイズ容器用キャップそれぞれを取り付けたスクイズ容器は、比較例1のスクイズ容器用キャップを取り付けたスクイズ容器に比べて、液残量が少なくなってきても、内容液が押し出され易く、液吐出時間がかからないことが分かった。特に、高粘度の内容液を用いた場合に、顕著に効果が現れることが分かった。
図9に示す測定結果から、実施例1〜3のスクイズ容器用キャップそれぞれを取り付けたスクイズ容器は、比較例1のスクイズ容器用キャップを取り付けたスクイズ容器に比べて、スクイズする前の内容液の液垂れが早くなる傾向ではあるが、液の残量減少に伴い改善されることがわかった。また、実施例2で各穴の径が異なる場合では、液垂れがし難いことが分かった。