特許第5955669号(P5955669)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5955669
(24)【登録日】2016年6月24日
(45)【発行日】2016年7月20日
(54)【発明の名称】電線管用の受口構造
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/06 20060101AFI20160707BHJP
【FI】
   H02G3/06
【請求項の数】2
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-151601(P2012-151601)
(22)【出願日】2012年7月5日
(65)【公開番号】特開2014-17898(P2014-17898A)
(43)【公開日】2014年1月30日
【審査請求日】2015年3月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000243803
【氏名又は名称】未来工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079968
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 光司
(72)【発明者】
【氏名】早川 和行
【審査官】 石坂 知樹
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭59−173418(JP,U)
【文献】 特開2008−223924(JP,A)
【文献】 特開2000−266253(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/06
F16L 33/00
F16L 2/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外面に軸方向に沿って凹凸が連続して設けられて可とう性を有する合成樹脂製の波付き電線管と、前記波付き電線管の凹凸形状における最小外径よりも大きい外径を有する、内外面が平滑な硬質塩化ビニル電線管とが、選択的に接続される受口の構造であって、
前記受口には、その受口の内方かつ奥方へ向けて傾斜するように突出してその受口に挿入される前記硬質塩化ビニル電線管あるいは波付き電線管をその外面側において係止する複数の係止爪が、前記受口の周方向に沿って配置され、
前記係止爪は、前記受口に挿入される前記硬質塩化ビニル電線管の移動に伴って前記受口の奥方側へと倒れるように傾動することにより、前記硬質塩化ビニル電線管の挿入を許容するとともに、前記受口から抜け出ようとする前記硬質塩化ビニル電線管に対しては、その硬質塩化ビニル電線管の外面を係止することにより、その硬質塩化ビニル電線管の抜け出を規制し、また、
前記係止爪は、前記受口に挿入される前記波付き電線管の移動に伴って前記受口の奥方側へと倒れるように傾動することにより、前記波付き電線管の挿入を許容するとともに、前記受口から抜け出ようとする前記波付き電線管に対しては、その波付き電線管の凹凸が連続する外面を係止することにより、その波付き電線管の抜け出を規制し、
前記受け口には、前記硬質塩化ビニル電線管との間を密封し、また、前記波付き電線管との間を密封する、パッキンが設けられ、そのパッキンは、前記係止爪よりも手前に位置し、
前記係止爪が、前記波付き電線管の外面における凹部に進入するようにしてその凹部の側面を係止した状態で、前記パッキンは、前記波付き電線管の外面における凸部の頂面に当接することを特徴とする、電線管用の受口構造。
【請求項2】
前記硬質塩化ビニル電線管の外径は、前記波付き電線管の前記最小外径よりも大きく、かつ、前記波付き電線管の凹凸形状における最大外径と同一またはそれより小さいことを特徴とする、請求項1に記載の電線管用の受口構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、硬質塩化ビニル電線管とか合成樹脂製の波付き電線管が接続される、電線管用の受口構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、内外面が平滑な硬質塩化ビニル電線管が接続される接続体として、例えばケーブル引込用キャップがあった(例えば、特許文献1参照)。このケーブル引込用キャップは、ケーブル(電線)の引込孔と、電線管が挿入されて接続される受口とを有していた。そこで、ケーブルは、一旦、引込孔からキャップ内に入り、その後に、受口を通って電線管内へと配設された。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−238132号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記従来のケーブル引込用キャップにおいては、受口へ、内外面が平滑な硬質塩化ビニル電線管を接続するにあたっては、もっぱら接着により行なっていた。そのため、電線管とか受口に接着材を塗布したり、接着力が所要の強度に達するまで養生する必要があったりと、その接続作業に手間がかかっていた。また、一般に、電線管が接続される接続体において、その電線管が、内外面が平滑な電線管である場合と波付き電線管である場合とで、異なる接続体を用意する必要があり、施工性がよくなかった。
【0005】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、配管の施工性を高めることができる、電線管用の受口構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る電線管用の受口構造は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る電線管用の受口構造は、外面に軸方向に沿って凹凸が連続して設けられて可とう性を有する合成樹脂製の波付き電線管と、前記波付き電線管の凹凸形状における最小外径よりも大きい外径を有する、内外面が平滑な硬質塩化ビニル電線管とが、選択的に接続される受口の構造である。ここで、前記受口には、その受口の内方かつ奥方へ向けて傾斜するように突出してその受口に挿入される前記硬質塩化ビニル電線管あるいは波付き電線管をその外面側において係止する複数の係止爪が、前記受口の周方向に沿って配置される。そこで、前記係止爪は、前記受口に挿入される前記硬質塩化ビニル電線管の移動に伴って前記受口の奥方側へと倒れるように傾動することにより、前記硬質塩化ビニル電線管の挿入を許容するとともに、前記受口から抜け出ようとする前記硬質塩化ビニル電線管に対しては、その硬質塩化ビニル電線管の外面を係止することにより、その硬質塩化ビニル電線管の抜け出を規制する。また、前記係止爪は、前記受口に挿入される前記波付き電線管の移動に伴って前記受口の奥方側へと倒れるように傾動することにより、前記波付き電線管の挿入を許容するとともに、前記受口から抜け出ようとする前記波付き電線管に対しては、その波付き電線管の凹凸が連続する外面を係止することにより、その波付き電線管の抜け出を規制する。そして、前記受け口には、前記硬質塩化ビニル電線管との間を密封し、また、前記波付き電線管との間を密封する、パッキンが設けられ、そのパッキンは、前記係止爪よりも手前に位置する。また、前記係止爪が、前記波付き電線管の外面における凹部に進入するようにしてその凹部の側面を係止した状態で、前記パッキンは、前記波付き電線管の外面における凸部の頂面に当接する。
【0007】
この電線管用の受口構造によると、受口には、その受口の周方向に沿って、係止爪が複数、配置される。ここにおいて、係止爪は、受口の内方かつ奥方へ向けて傾斜するように突出しており、この係止爪が、受口に挿入される硬質塩化ビニル電線管の移動に伴って、受口の奥方へと倒れるように傾動することで、硬質塩化ビニル電線管は、その挿入が阻止されることなく、受口に進入する。反対に、硬質塩化ビニル電線管の、受口からの抜け出に対しては、係止爪が硬質塩化ビニル電線管の外面を係止することで、その抜け出が規制される。そして、波付き電線管においても、前記係止爪が、受口に挿入される波付き電線管の移動に伴って、受口の奥方へと倒れるように傾動することで、波付き電線管は、その挿入が阻止されることなく、受口に進入する。反対に、波付き電線管の、受口からの抜け出に対しては、係止爪が波付き電線管の凹凸が連続する外面を係止することで、その抜け出が規制される。こうして、硬質塩化ビニル電線管または波付き電線管は、接着の必要もなく、受口に接続される。また、こうして、受口に、硬質塩化ビニル電線管と波付き電線管とを選択的に接続することができ、このため、これら硬質塩化ビニル電線管と波付き電線管とで、異なる受口構造を備えた接続体を用意する必要がない。
【0008】
また、請求項2に記載の発明に係る電線管用の受口構造は、請求項1に記載の受口構造において、前記硬質塩化ビニル電線管の外径は、前記波付き電線管の前記最小外径よりも大きく、かつ、前記波付き電線管の凹凸形状における最大外径と同一またはそれより小さくなっている。こうして、硬質塩化ビニル電線管の外径を、波付き電線管に対して所要の範囲とすることで、係止爪を、硬質塩化ビニル電線管と波付き電線管とに無理なく係止させることができる
【発明の効果】
【0009】
この発明に係る電線管用の受口構造によれば、受口に係止爪を設けることで、電線管を接続するにあたって、接着の必要がなく、また、硬質塩化ビニル電線管と波付き電線管とで、異なる受口構造を備えた接続体を用意する必要がなく、配管の施工性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】この発明の一実施の形態の、電線管連結具を示す、一部を破断した正面図である。
図2】同じく、要部拡大図である。
図3-1】同じく、受口に硬質塩化ビニル電線管を挿入した状態を示す、要部拡大図である。
図3-2】同じく、受口に波付き電線管を挿入した状態を示す、要部拡大図である。
図4】同じく、係止爪体の正面図である。
図5】同じく、図4におけるA−A線による断面図である。
図6】この発明の他の実施の形態の、配線ボックスを示す、一部を破断した正面図である。
図7】この発明のさらに他の実施の形態の、電線管端末キャップを示す、一部を破断した正面図である。
図8】この発明のさらに他の実施の形態の、屈曲配線経路形成具を示す、一部を破断した正面図である。
図9】係止爪体の変形例を示す、正面図である。
図10】受口に係止解除部材を設けた、図3−1相当図である。
図11】フランジ部が形成された硬質塩化ビニル電線管を示す、正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、この発明に係る電線管用の受口構造を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1図5は、本発明の一実施の形態を示す。図中符号1は、内外面が平滑な硬質塩化ビニル電線管(つまり、内部に電線が配設される、硬質塩化ビニル製の管)を示す。2は、外面に軸方向に沿って凹凸が連続して設けられて可とう性を有する合成樹脂製の波付き電線管(つまり、内部に電線が配設される、波付きの管)を示す。ここで、硬質塩化ビニル電線管1は、波付き電線管2の凹凸形状における最小外径2aよりも大きい外径を有する。5は、前記波付き電線管2と前記硬質塩化ビニル電線管1とが選択的に接続される受口を示す。
【0013】
この受口5の構造(受口構造)にあっては、受口5に、その受口5の内方かつ奥方へ向けて傾斜するように突出してその受口に挿入される硬質塩化ビニル電線管1あるいは波付き電線管2をその外面側において係止する複数の係止爪8aが、受口5の周方向に沿って配置される。そして、受口5の、係止爪8aよりも奥方に、硬質塩化ビニル電線管1あるいは波付き電線管2の端面が当たることでそれ以上の硬質塩化ビニル電線管1あるいは波付き電線管2の挿入を制止する制止部5aが設けられる。もっとも、波付き電線管2の場合は、係止爪8aが、波付き電線管2の外面の凹部に進入することを考えると、必ずしも、制止部5aに波付き電線管2の端面が当たるわけではない。
【0014】
そこで、前記係止爪8aは、受口5に挿入される硬質塩化ビニル電線管1の移動に伴って受口5の奥方側へと倒れるように傾動することにより、硬質塩化ビニル電線管1の挿入を許容する。反対に、受口5から抜け出ようとする硬質塩化ビニル電線管1に対しては、係止爪8aは、その硬質塩化ビニル電線管1の外面を係止することにより、その硬質塩化ビニル電線管1の抜け出を規制する(図3−1参照)。また、前記係止爪8aは、受口5に挿入される波付き電線管2の移動に伴って受口5の奥方側へと倒れるように傾動することにより、波付き電線管2の挿入を許容する。反対に、受口5から抜け出ようとする波付き電線管2に対しては、係止爪8aは、その波付き電線管2の凹凸が連続する外面を係止することにより、その波付き電線管2の抜け出を規制する(図3−2参照)。
【0015】
ここで、図3−2においては、係止爪8aは、波付き電線管2の外面における凹部に進入するようにしてその凹部の側面を係止している。そして、この波付き電線管2の凹部の側面を係止する係止爪8aよりも、硬質塩化ビニル電線管1の外面を係止する係止爪8aの方が、電線管1、2の軸方向(つまり、受口5の軸方向)に沿うように傾斜している。もっとも、係止爪8aは、波付き電線管2の外面の凹部に進入するようにしてその凹部の側面を係止しなくとも、凹部に進入することなく凸部の頂面を係止してもよい。
【0016】
詳細には、受口5内に係止爪体8が設けられる。そして、その係止爪体8は、受口5の内面に設けられる収容凹部5bに配置されて受口5の周方向に延びるリング状またはCリング状の爪体基部8bと、その爪体基部8bの内側から延出する複数の前記係止爪8a、8aとからなる。
【0017】
また、受口5は、受口本体6と、その受口本体6とは別体であってその受口本体6に着脱可能に組み付けられる保持体7とを備えている。そして、前記収容凹部5bは、受口本体6に設けられて受口5の口元側を向く第1対向面6aと、保持体7に設けられて受口5の奥側を向き第1対向面6aと対向する第2対向面7aとの間に形成される。つまり、受口5は、その軸方向において、収容凹部5b部分で分割されている。
【0018】
具体的には、受口5は、中空の本体4を備えた接続体3に設けられる。つまり、接続体3は、中空の本体4と、その本体4内に通ずる受口5を備える。特に、図示実施の形態においては、接続体3は、電線管連結具301(電線管用の継手)からなる。この電線管連結具301における本体4は、T字形状を形成するように延びる筒からなり、その筒の各先端から延出するようにして、前記受口5が設けられる。ここで、本体4と、受口5を構成する前記受口本体6とは、例えば合成樹脂材料により一体に形成される。
【0019】
受口本体6は、筒状に形成されて、その内側が、硬質塩化ビニル電線管1や波付き電線管2の端部が挿入される、受口本体6側の挿入部6bとなる。そして、電線管連結具301は、受口本体6側の挿入部6bよりも奥側が径小となるように形成されて、その境界の段部が、前記制止部5aとなる。また、受口本体6の先端面は、前記第1対向面6aとなる。また、受口本体6側の挿入部6bの口元部分(つまり、受口5の内面であって、収容凹部5bの奥方)には、硬質塩化ビニル電線管1や波付き電線管2が挿入された際の係止爪8aの傾動を許容する逃がし凹部6cが設けられている。この逃がし凹部6cは、係止爪8aが、硬質塩化ビニル電線管1や波付き電線管2の軸方向(つまり、受口5の軸方向)にほぼ沿うまでに傾いた場合にも、その係止爪8aを収容可能となるように形成されている。そこで、特に図示実施の形態においては、係止爪8aは、硬質塩化ビニル電線管1の軸方向にほぼ沿った状態で、その硬質塩化ビニル電線管1の外面を係止する(図3−1参照)。また、受口本体6の外面には、その周に沿って、当接部としての鍔部6dが設けられ、その鍔部6dと、受口本体6の先端との間には、雄ねじ6eが形成されている。
【0020】
この受口本体6に組み付けられる保持体7は、例えば、合成樹脂材料により形成される。この保持体7は、筒状に形成され、その前端部分(つまり、受口5の口元部分)の内側が、硬質塩化ビニル電線管1や波付き電線管2の端部が挿入される、保持体7側の挿入部7bとなる。そして、この保持体7側の挿入部7bには、後述するパッキン9が設けられる。また、保持体7は、保持体7側の挿入部7bよりも後方側(つまり、受口5の奥側)が、径大となるように形成されて、その境界の段部面が、前記第2対向面7aとなる。また、保持体7側の挿入部7bよりも後方側には、雌ねじ7cが形成され、この雌ねじ7cが、受口本体6における雄ねじ6eと螺合することで、保持体7は、受口本体6に対し、受口5の軸方向に螺進退可能に螺着される。そして、保持体7は、後方側の端部7dが、受口本体6の鍔部6dに当接することで、受口5の軸方向に対し位置決めされる。
【0021】
また、受口5の内径は、制止部5aに達する奥端(つまり、受口本体6側の挿入部6bの奥端)が最も小径であって、かつ、奥端の内径5cが、硬質塩化ビニル電線管1の外径1a(好ましくは、寸法誤差を含めた最大外径)と同一またはその外径1aよりも大となるように形成される。
【0022】
そして、収容凹部5bにおいては、係止爪体8が受口5の径方向に移動可能となるよう、その収容凹部5bの幅(つまり、受口5の軸方向における幅)が爪体基部8bの厚さよりも大きく形成され、かつ、爪体基部8bの外側に遊び空間5dを有するように形成される。
【0023】
また、受口5には、硬質塩化ビニル電線管1や波付き電線管2との間を密封するパッキン9が設けられる。図示実施の形態においては、パッキン9は、受口5の口元部分(つまり、保持体7の先端部分)の内側に嵌められるようにして配置される。このパッキン9は、V字状に折り返されるように形成されており、その内側の片が、硬質塩化ビニル電線管1や波付き電線管2の外面を圧接する。
【0024】
係止爪体8は、例えば、鋼板とか銅合金板等のバネ性を有する金属板材からなる。この係止爪体8における爪体基部8bは、リング状に形成され、特に、図示実施の形態においては、その全周が繋がって形成されている。そして、爪体基部8bから延出する係止爪8aは、複数が、爪体基部8bの内側において、周方向に、間隔をあけて均等に並ぶように設けられる。そして、各係止爪8aは、先端側ほど幅狭となる、台形形状に形成されている。もっとも、複数の係止爪8a、8aは、間隔をあけて並ばなくとも、密接して並んでもよい。また、係止爪8aは、台形形状に形成されなくとも、先端が尖るように形成されてもよい。
【0025】
次に、以上の構成からなる受口5の構造(受口構造)の作用効果について説明する。この受口構造によると、受口5には、その受口5の周方向に沿って、係止爪8aが複数、配置される。ここにおいて、係止爪8aは、受口5の内方かつ奥方へ向けて傾斜するように突出しており、この係止爪8aが、受口5に挿入される硬質塩化ビニル電線管1の移動に伴って、受口5の奥方へと倒れるように傾動することで、硬質塩化ビニル電線管1は、その挿入が阻止されることなく、受口5に進入する。そして、硬質塩化ビニル電線管1は、受口5の奥方の制止部5aに当たることで、その挿入が完了する。反対に、硬質塩化ビニル電線管1の、受口5からの抜け出に対しては、係止爪8aが硬質塩化ビニル電線管1の外面を係止することで、その抜け出が規制される。
【0026】
波付き電線管2においても、前記係止爪8aが、受口5に挿入される波付き電線管2の移動に伴って、受口5の奥方へと倒れるように傾動することで、波付き電線管2は、その挿入が阻止されることなく、受口5に進入する。そして、波付き電線管2は、受口5の奥方の制止部5aに当たることで、その挿入が完了する。反対に、波付き電線管2の、受口5からの抜け出に対しては、係止爪8aが波付き電線管2の凹凸が連続する外面を係止することで、その抜け出が規制される。
【0027】
こうして、硬質塩化ビニル電線管1または波付き電線管2は、接着の必要もなく、受口5に接続される。また、こうして、受口5に、硬質塩化ビニル電線管1と波付き電線管2とを選択的に接続することができ、このため、これら硬質塩化ビニル電線管1と波付き電線管2とで、異なる受口構造を備えた電線管連結具301(接続体3)を用意する必要がない。すなわち、この電線管用の受口構造によれば、受口5に係止爪8aを設けることで、電線管1、2を接続するにあたって、接着の必要がなく、また、硬質塩化ビニル電線管1と波付き電線管2とで、異なる受口構造を備えた電線管連結具301(接続体3)を用意する必要がなく、配管の施工性を高めることができる。
【0028】
また、受口5には、前記係止爪8a、8aが、爪体基部8bの内側から延出して形成された、係止爪体8が設けられている。ここで、硬質塩化ビニル電線管1や波付き電線管2を受口5に挿入していくと、硬質塩化ビニル電線管1や波付き電線管2の端面は、係止爪体8の内側から内方かつ奥方へと傾斜するように突出する係止爪8a、8aに当たる。このとき、爪体基部8bが配置される収容凹部5bは、その幅(つまり、受口5の軸方向における幅)が爪体基部8bの厚さよりも大きく、かつ、爪体基部8bの外側(つまり、係止爪体8の外側)に遊び空間5dを有することから、受口5に挿入された硬質塩化ビニル電線管1の外径1aや波付き電線管2の外径(特に、凹凸形状における最大外径2b)と係止爪体8の内径との軸心がずれている場合であっても、その軸心が合うように係止爪体8が移動する。これにより、硬質塩化ビニル電線管1や波付き電線管2が挿入される受口5および係止爪体8の寸法精度を、それほど高くしなくとも、硬質塩化ビニル電線管1や波付き電線管2と係止爪体8との軸心を合わせることができ、硬質塩化ビニル電線管1や波付き電線管2に対して、複数の係止爪8a、8aを均等に係止させることができる。また、これによって、係止爪8a、8aに過剰な力がかかることを抑えることができ、この電線管連結具301を長く使うことができる。
【0029】
また、受口5の内径は、制止部5aに達する奥端が最も小径であって、かつ、その奥端の内径5cが、硬質塩化ビニル電線管1の外径1aと同一またはその外径1aよりも大となるよう形成されている。これは、硬質塩化ビニル電線管1を受口5に接着により接続する場合には、硬質塩化ビニル電線管1と受口5の内面との密着性を高める必要があることから、受口5の奥側で圧入気味となるように受口5の内径の寸法を設定する必要があるのに対して、この係止爪8aを用いた接続においては、その必要がないことによる。そして、このように、受口5の内径を設定することで、硬質塩化ビニル電線管1を受口5に、大きな力を要せず、かつ、確実に挿入することができ、その硬質塩化ビニル電線管1を、受口5に簡単に接続することができる。
【0030】
また、受口5が、保持体7を備えることで、収容凹部5bの形成が容易となり、また、受口本体6に保持体7を組み付ける際に、受口本体6(詳しくは、第1対向面6a)と保持体7(詳しくは、第2対向面7a)との間に係止爪体8の爪体基部8bを差し入れるようにすれば、この係止爪体8を収容凹部5b部分に簡単に配置することができる。そして、硬質塩化ビニル電線管1または波付き電線管2が接続されている受口5に対し、受口本体6から保持体7を外すことで、硬質塩化ビニル電線管1または波付き電線管2を、係止爪体8が付いた状態で、受口本体6から取り出すことができる。そこで、硬質塩化ビニル電線管1や波付き電線管2の、係止爪体8が付いた端部部分を切除することで、残りの部分を再利用することができ、また、電線管連結具301においても、係止爪体8を除き、再利用することができる。もっとも、係止爪体8においても、その係止爪体8を、硬質塩化ビニル電線管1や波付き電線管2の端部部分から、切断側に抜き取ることができ、抜き取った係止爪体8に破損がなければ、その係止爪体8を再利用することができる。
【0031】
また、硬質塩化ビニル電線管1の外径1aは、波付き電線管2の凹凸形状における最小外径2aより大きいが、それに加えて、硬質塩化ビニル電線管1の外径1aは、波付き電線管2の凹凸形状における最大外径2bと同一またはそれより小さいのが好ましい。すなわち、硬質塩化ビニル電線管1は、その外径1aが、波付き電線管2の凹凸形状における最小外径2aを越え最大外径2b以下となる範囲にあるのが好ましい。こうして、硬質塩化ビニル電線管1の外径1aを、波付き電線管2に対して所要の範囲とすることで、係止爪8aを、硬質塩化ビニル電線管1と波付き電線管2とに無理なく係止させることができる。ここで、図示実施の形態においては、硬質塩化ビニル電線管1の外径1aは、波付き電線管2の凹凸形状における最大外径2bと同一となっている。
【0032】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、接続体3は、電線管連結具301でなくとも、図6に示すように、配線ボックス302であってもよい。ここにおいて、配線ボックス302は、底壁4aとその底壁4aから立設する周壁4bとを有して、内部の空間4cに導かれた電線が結線または分岐されあるいは配線器具に接続される、本体4と、その本体4内に通ずる受口5とを備えている。そして、前述したように、受口5に、内外面が平滑な硬質塩化ビニル電線管1あるいは波付き電線管2の端部が挿入されて接続される。
【0033】
また、接続体3は、図7に示すように、電線管端末キャップ303であってもよい。この電線管端末キャップ303は、エントランスキャップとかターミナルキャップとか呼ばれるたぐいのものである。この電線管端末キャップ303は、電線を屈曲配線する内部空間4dを有するとともに、その内部空間4dから電線を引き出す引出口4eを1つまたは複数備えた、本体4と、その本体4内に通ずる受口5とを備えている。そして、前述したように、受口5に、内外面が平滑な硬質塩化ビニル電線管1あるいは波付き電線管2の端部が挿入されて接続される。
【0034】
また、接続体3は、図8に示すように、電線管連結具301としての屈曲配線経路形成具304であってもよい。この屈曲配線経路形成具304は、ノーマルベンドと呼ばれるたぐいのものであり、中空筒状の本体4と、その本体4の両端に設けられてその本体4内に通ずる受口5とを備えている。そして、受口5の開口方向が互いに直角となるように本体4が硬質合成樹脂により湾曲状態を維持して形成される。そして、前述したように、受口5に、内外面が平滑な硬質塩化ビニル電線管1あるいは波付き電線管2の端部が挿入されて接続される。
【0035】
また、接続体3は、電線管連結具301とか配線ボックス302とか電線管端末キャップ303とか屈曲配線経路形成具304とかに限るものではなく、内外面が平滑な硬質塩化ビニル電線管1や波付き電線管2が接続される受口5を備えるものであれば、どのようなものでもよい。
【0036】
また、係止爪体8における爪体基部8bは、その全周が繋がって形成されなくとも、その周方向の一部が分断されて(図9参照)、その分断部分8cを広げるように爪体基部8bを強制的に変形させることで係止爪8aを硬質塩化ビニル電線管1や波付き電線管2から離して係止爪体8を硬質塩化ビニル電線管1や波付き電線管2から取り外し可能となってもよい。これにより、硬質塩化ビニル電線管1あるいは波付き電線管2が接続されている受口5に対し、受口本体6から保持体7を外し、硬質塩化ビニル電線管1あるいは波付き電線管2を、係止爪体8が付いた状態で、受口本体6から取り出し、さらに、爪体基部8bの分断部分8cを広げて、係止爪8aを硬質塩化ビニル電線管1あるいは波付き電線管2から離して係止爪体8を硬質塩化ビニル電線管1あるいは波付き電線管2から取り外すことができる。このため、この硬質塩化ビニル電線管1や波付き電線管2を、端部部分を切断することなく、再利用することができ、また、接続体3においても、係止爪体8を除き、再利用することができる。もっとも、係止爪体8においても、破損がなければ再利用することができる。なお、爪体基部8bの分断部分8cは、図9においては、その分断部分8cの各端が互いに離れることで、爪体基部8bがCリング状となっているが、分断部分8cの各端が互いに接触して形成されてもよい。また、この図9においては、分断部分8cの各端が僅かに離れているが(すなわち、分断部分8cがスリット8dによって形成されているが)、分断部分8cの各端が大きく離れていても構わない。
【0037】
また、図10に示すように、受口5には、その受口5の内面と、挿入された硬質塩化ビニル電線管1や波付き電線管2の外面との間に、硬質塩化ビニル電線管1や波付き電線管2を係止している係止爪8aを押して受口5の奥方に傾動させるための係止解除部材10を差込み可能な、差込み空間5eが設けられてもよい(図は、硬質塩化ビニル電線管1を例として示す。)。こうして、硬質塩化ビニル電線管1あるいは波付き電線管2が接続された受口5に対し、係止解除部材10を、差込み空間5eに差し込んで、受口5の奥方へと進めることで、その係止解除部材10で、係止爪8aを押して受口5の奥方へ傾動させることができ、これによって、硬質塩化ビニル電線管1や波付き電線管2への係止爪8aの係止を解除することができる。したがって、この係止解除部材10を受口5の奥方へと進めた状態で、硬質塩化ビニル電線管1あるいは波付き電線管2を引けば、その硬質塩化ビニル電線管1あるいは波付き電線管2を受口5から取り出すことができる。図示実施の形態においては、係止解除部材10は、筒状に形成されて、予め、差込み空間5eに差し込まれている。そこで、受口5の口元から外部に突出する係止解除部材10の端部10aを押し込むことで、この係止解除部材10は、受口5の奥方へと進み、その係止解除部材10の進む側の端部10b(つまり、奥側の端部)が、係止爪8aを押して、その係止爪8aの硬質塩化ビニル電線管1あるいは波付き電線管2への係止を解除する。もっとも、係止解除部材10は、予め、受口5の差込み空間5eに差し込まれていなくとも、係止を解除する際に、差込み空間5eに差し込まれてもよい。また、係止解除部材10は、予め差込み空間5eに埋設された解除部材本体と、その解除部材本体を受口5の奥方へと押し進める、解除部材本体とは別体の解除具とから構成されてもよい。
【0038】
また、保持体7は、受口本体6に対し、受口5の軸方向に螺進退可能に螺着されるが、この保持体7を受口5の奥方へ螺進させることにより、受口本体6の第1対向面6aと保持体7の第2対向面7aとで爪体基部8bを挟持可能としてもよい。上述した一実施の形態においては、受口本体6に設けられる鍔部6dを控えて位置させることで、受口本体6と保持体7とで(詳しくは、第1対向面6aと第2対向面7aとで)、爪体基部8bを挟持可能とすることができる。これにより、硬質塩化ビニル電線管1あるいは波付き電線管2を受口5に挿入した後に、保持体7を受口5の奥方へ螺進させるようにして締め付けて、爪体基部8bを挟持することで、硬質塩化ビニル電線管1や波付き電線管2をがたつき無く受口5に接続することができる。ここにおいて、係止爪体8が受口5の径方向に移動可能となる、爪体基部8bが挟持される手前の位置で、受口本体6に対する保持体7の螺進が、一旦止まるように、受口本体6と保持体7との間に、節度を付与する節度手段を設けるのが好ましい。この節度手段としては、受口本体6の鍔部6dと保持体7の後方側の端部7dとの間に、スプリングワッシャとかパッキン等の弾性部材を介在させたり、爪体基部8bが挟持される手前の位置から、受口本体6に対して保持体7が圧入されるような構造を設けたりすることが考えられる。
【0039】
また、収容凹部5bは、爪体基部8bがその内周側ほど受口5の奥方へ変位するようにたわみ変形可能となるよう、その収容凹部5bの幅が爪体基部8bの厚さよりも大きく形成されてもよい。ここで、前述した一実施の形態においては、係止爪体8が受口5の径方向に移動可能となればよいが、ここにおいては、爪体基部8bがその内周側ほど受口5の奥方へ変位するようにたわみ変形可能となる程度まで、収容凹部5bの幅が爪体基部8bの厚さよりも大きく形成される必要がある。もっとも、爪体基部8bがその内周側ほど受口5の奥方へ変位するようにたわみ変形可能となる限りにおいて、爪体基部8bの外縁と対応する部分の収容凹部5bの幅は、その外縁を挟持するまで小さく形成されても構わない。この構成により、硬質塩化ビニル電線管1あるいは波付き電線管2を受口5に挿入し、その硬質塩化ビニル電線管1あるいは波付き電線管2が係止爪8aを押すと、爪体基部8bは、その内周側ほど受口5の奥方へ変位するようにたわむ。こうして、爪体基部8bがたわむことから、受口5に挿入される硬質塩化ビニル電線管1あるいは波付き電線管2の移動に伴って、係止爪8aは、容易に受口の奥方へと傾動し、これによって、硬質塩化ビニル電線管1や波付き電線管2を、受口5に、容易に挿入することができる。
【0040】
また、保持体7は、受口本体6に対し、螺着されなくとも、例えば、受口本体6を、係止爪体8を内部に収めるまで延出し、その受口本体6内に保持体7を挿入し、受口5の軸方向と直交する方向において受口本体6を貫通するようなピンを着脱可能に設けて、そのピンで保持体7を抜け止めするようにしてもよい。
【0041】
また、本体4と受口本体6とは、一体に形成されなくとも(つまり、一部品からならなくとも)、別体に形成されて、それら本体4と受口本体6とが、例えば接着により一体化されてもよい。
【0042】
また、受口5は、受口本体6と保持体7とで構成されるように、その軸方向において分割されなくとも、その径方向おいて分割、例えば半割りにされて、それらが組み付けられるものであってもよい。また、この径方向における分割は、受口5のみであっても、本体4を含めて分割されてもよい。
【0043】
また、受口5は、受口本体6と保持体7とで構成されなくとも、一体に形成されていてもよい。ここで、収容凹部5b部分への係止爪体8の配置は、例えば、係止爪体8(爪体基部8b)をCリング状とし、その係止爪体8を、Cリング形状の両端を近づけるように縮径させて受口5内に挿入し、収容凹部5b部分で、その縮径した係止爪体8を元に戻すようにしてもよい。
【0044】
また、収容凹部5bは、その幅が爪体基部8bの厚さよりも大きく形成されたり、爪体基部8bの外側に遊び空間5dを有するように形成されたりしているが、爪体基部8bが収容凹部5bに密着して配置されてもよい。そして、この場合には、複数の係止爪8a、8aが、爪体基部8bを介して一体となっていなくとも、個々の係止爪8a、8aがばらばらとなるよう爪体基部8bが分割されてもよい。
【0045】
また、受口5の内面には、係止爪8aの傾動する側に、その係止爪8aに当接して、係止爪8aの傾動を所定の範囲に制限する、傾動規制部が設けられてもよい。
【0046】
また、受口5には、パッキン9が、係止爪8aよりも手前に設けられるが、このパッキン9は、係止爪8aよりも奥側に設けられてもよい。また、このパッキン9は、設けられなくともよい。
【0047】
また、波付き電線管2の凹凸は、リング状に形成されるものであっても、螺旋状に形成されるものであってもよい。また、硬質塩化ビニル電線管1の外径と、波付き電線管2の凹凸形状における最大外径(つまり、凸部の頂面の外径)とは、電線管のがたつき防止のためには、その差が1mm以内であるのが望ましい。
【0048】
また、この接続体3は、合成樹脂製、特に、難燃性あるいは自己消化性を有する合成樹脂(例えば、硬質塩化ビニル)製の電線管付属品であるが、必ずしも合成樹脂製に限定されるものではない。
【0049】
また、接続体3における本体4、つまり制止部5aよりも奥方には、電線が通過したかを視認可能に形成された(つまり、透明な、半透明な、あるいは光が透過して電線の影が見える程度に透ける)視認部が設けられてもよい。
【0050】
また、受口5への硬質塩化ビニル電線管1の接続強度は、30〜40秒の間に500〜510Nの値になるように連続的に増加する引張荷重を加えた後、2分±10秒後に荷重を取り去った際に接続状態に異常無きように、少なくとも500Nの引き抜きに耐える(つまり、手では容易に引き抜けない)接続強度(係止強度)を有するのがよい。すなわち、受口5への硬質塩化ビニル電線管1の接続強度は、軸方向の荷重(引張荷重)に対して、少なくとも500Nに耐える(つまり、手では容易に引き抜けない)係止力を備えることが望ましい。
【0051】
また、軸方向の荷重(引張荷重)に対して、少なくとも500Nに耐える(つまり、手では容易に引き抜けない)係止力を備えるとともに、引き抜き方向に荷重(引張荷重)をかけながら周方向に硬質塩化ビニル電線管1を回動させることで引き抜くことができる(詳しくは、硬質塩化ビニル電線管1の外面に係止爪8aによる螺旋タップが形成されるようにして引き抜くことができる)ような、係止状態としてもよい。もっとも、軸方向の荷重(引張荷重)に対して、少なくとも500Nに耐える(つまり、手では容易に引き抜けない)係止力を備えるとともに、引き抜き方向に荷重(引張荷重)をかけながら周方向に硬質塩化ビニル電線管1を回動させたときに、係止爪8aにより硬質塩化ビニル電線管1の外面の材料が掻き集められることによりフランジ部1bが形成されてその外面のフランジ部1bにより引き抜きが阻止されるような(図11参照)、係止状態としてもよい。
【符号の説明】
【0052】
1 硬質塩化ビニル電線管
1a 外径
2 波付き電線管
2a 最小外径
2b 最大外径
5 受口
8a 係止爪
9 パッキン
図1
図2
図3-1】
図3-2】
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11