特許第5955795号(P5955795)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5955795
(24)【登録日】2016年6月24日
(45)【発行日】2016年7月20日
(54)【発明の名称】ナースコール子機
(51)【国際特許分類】
   A61G 12/00 20060101AFI20160707BHJP
   H04M 1/02 20060101ALI20160707BHJP
【FI】
   A61G12/00 E
   H04M1/02 G
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-44487(P2013-44487)
(22)【出願日】2013年3月6日
(65)【公開番号】特開2014-171530(P2014-171530A)
(43)【公開日】2014年9月22日
【審査請求日】2015年8月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000100908
【氏名又は名称】アイホン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121142
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 恭一
(72)【発明者】
【氏名】中島 賢志
(72)【発明者】
【氏名】水谷 行孝
(72)【発明者】
【氏名】中尾 幸伸
【審査官】 古川 峻弘
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−354536(JP,A)
【文献】 特開2011−253650(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61G 12/00
H01R 13/40−13/533
H04M 1/02− 1/23
A47G 29/00−29/093
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面等の設置面に設置されるプレート子機と、患者等により操作されるハンド子機とからなり、前記ハンド子機のハンド側コネクタを、前記プレート子機のプレート側コネクタへ差し込むことによって、前記プレート子機と前記ハンド子機とを電気的に接続可能とするとともに、前記プレート側コネクタを、本体ケース内に収納する一方、前記本体ケースの前面に、前記ハンド側コネクタを前記本体ケース内へ差し込むための差込孔と、前記ハンド子機を引っ掛けるためのフックとを設けたナースコール子機であって、
前記フックを、上下方向へ延びる舌片部と、前記舌片部の下端部から前方へ突出した後に上方へ折り曲げられた湾曲片部とからなる略L字状に形成し、前記舌片部が前記差込孔の前方を覆うように設けるとともに、前記舌片部の後面を前方へ膨出する形状とし、該膨出した前記舌片部の後面と前記差込孔との間に、前記差込孔を介して前記本体ケース内へ差し込まれた前記ハンド側コネクタや前記ハンド側コネクタから延びるケーブルを前記フックの外側へ逃がすための空洞部を形成したことを特徴とするナースコール子機。
【請求項2】
前記フックを、前記差込孔が前記舌片部により覆われる位置と、前記差込孔が露出する位置との間で移動可能に設けたことを特徴とする請求項1に記載のナースコール子機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナースコール親機や廊下灯、制御機等からなるナースコールシステムを構成するナースコール子機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、一般的なナースコールシステムには、たとえば病室内の各ベッド毎にその近傍位置に設置され、患者がナースステーションに設置されたナースコール親機を呼び出す等するためのナースコール子機が設けられている。そのようなナースコール子機は、概して壁面等に設置されるプレート子機と、患者が操作可能なボタン等を備えたハンド子機とを有してなる。そして、プレート子機とハンド子機とは、各子機毎に設けられているコネクタ同士を接続する態様で接続されている(たとえば特許文献1)。すなわち、たとえばプレート子機が壁面へ設置されているとすると、1又は複数のピンが突設された形状のハンド子機のコネクタ(所謂プラグ)を、プレート子機の前面に設けられたプレート子機側コネクタ(所謂レセプタクル)に差し込む等して、プレート子機とハンド子機とを接続していた。また、プレート子機にフックを設ける一方、ハンド子機にフックへ引っ掛けるためのハンガーを設け、たとえば使用していないハンド子機をプレート子機へ引っ掛けておくような使い方を可能としていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−130490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来のナースコール子機では、プレート子機の前面においてコネクタとフックとを並設(特許文献1では左右方向に並設)しているため、プレート子機が大型化してしまうという問題がある。また、コネクタが常に露出しているため、コネクタに埃等が溜まりやすいといった問題もある。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、小型化を図ることができるとともに、コネクタに埃等が溜まりにくいナースコール子機を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、壁面等の設置面に設置されるプレート子機と、患者等により操作されるハンド子機とからなり、ハンド子機のハンド側コネクタを、プレート子機のプレート側コネクタへ差し込むことによって、プレート子機とハンド子機とを電気的に接続可能とするとともに、プレート側コネクタを、本体ケース内に収納する一方、本体ケースの前面に、ハンド側コネクタを本体ケース内へ差し込むための差込孔と、ハンド子機を引っ掛けるためのフックとを設けたナースコール子機であって、フックを、上下方向へ延びる舌片部と、舌片部の下端部から前方へ突出した後に上方へ折り曲げられた湾曲片部とからなる略L字状に形成し、舌片部が差込孔の前方を覆うように設けるとともに、舌片部の後面を前方へ膨出する形状とし、該膨出した舌片部の後面と差込孔との間に、差込孔を介して本体ケース内へ差し込まれたハンド側コネクタやハンド側コネクタから延びるケーブルをフックの外側へ逃がすための空洞部を形成したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、フックを、その舌片部が差込孔の前方を覆うように設けるとともに、舌片部の後面を前方へ膨出する形状とし、該膨出した舌片部の後面と差込孔との間に、差込孔を介して本体ケース内へ差し込まれたハンド側コネクタやハンド側コネクタから延びるケーブルをフックの外側へ逃がすための空洞部を形成している。したがって、フックとコネクタとが重ならないように並設していた従来と比較して、プレート子機、ひいてはナースコール子機の小型化を図ることができる。また、フックが差込孔の前方を覆っているため、差込孔から埃等が本体ケース内へ侵入しにくく、本体ケース内やコネクタに埃等が溜まりにくい。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、フックを、差込孔が舌片部により覆われる位置と、差込孔が露出する位置との間で移動可能に設けたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、フックを、差込孔が舌片部により覆われる位置と、差込孔が露出する位置との間で移動可能としているため、ハンド側コネクタを差込孔へ差し込む際には、フックを移動させて差込孔を露出させればよく、コネクタ接続に係る作業性が悪化したりしない。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、フックを、上下方向へ延びる舌片部と、舌片部の下端部から前方へ突出した後に上方へ折り曲げられた湾曲片部とからなる略L字状に形成し、舌片部が差込孔の前方を覆うように設けるとともに、舌片部の後面を前方へ膨出する形状とし、該膨出した舌片部の後面と差込孔との間に、差込孔を介して本体ケース内へ差し込まれたハンド側コネクタやハンド側コネクタから延びるケーブルをフックの外側へ逃がすための空洞部を形成しているため、ナースコール子機の小型化を図ることができるし、本体ケース内やコネクタに埃等が溜まりにくい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】ナースコールシステムの全体構成を示したシステム説明図である。
図2】プレート子機を前方から示した説明図である。
図3】プレート子機を側方から示した説明図である。
図4】化粧パネルを外した状態にあるプレート子機を前方から示した説明図である。
図5図4中のA−A線断面を示した説明図である。
図6】分解した状態にあるプレート子機の斜視説明図である。
図7】フックが起立姿勢にあるプレート子機を前方から示した説明図である。
図8】フックが起立姿勢にあるプレート子機を側方から示した説明図である。
図9】プレート側コネクタとハンド側コネクタとを接続した状態にあるプレート子機の断面を示した説明図である。
図10】傾倒姿勢にあるフックへハンド子機を引っ掛けた状態を示した説明図である。
図11】起立姿勢にあるフックへハンド子機を引っ掛けた状態を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態となるナースコール子機について、図面にもとづき詳細に説明する。
【0011】
まず、ナースコールシステム1の全体的な構成について、図1をもとに簡略に説明する。図1は、ナースコールシステム1の全体構成を示したシステム説明図である。
ナースコールシステム1は、病室内で各ベッド毎にその近傍位置に設置され、患者が看護人を呼び出す等するためのナースコール子機2、2・・と、病室の出入口の近傍に設置されナースコール子機2の操作を点滅等で報知する廊下灯3、3・・と、ナースステーション等に設置され、ナースコール子機2、2・・からの呼び出しに応答する等するためのナースコール親機4と、それら機器の通話動作等を制御する制御機5とを有してなる。そして、ナースコール子機2、2・・、廊下灯3、3・・、ナースコール親機4、及び制御機5は、ラインLを介して電気的に接続されている。また、各ナースコール子機2は、壁面等の設置面Wに設置されるプレート子機11と、患者が操作可能なボタン部12a等を備えたハンド子機12とを有してなり、両子機11、12は後述の如くコネクタ接続されている。
【0012】
ここで、本発明の要部となるナースコール子機2においてプレート子機11とハンド子機12とをコネクタ接続するための構造について、図2図9をもとに説明する。
図2は、プレート子機11を前方から示した説明図であり、図3は、プレート子機11を側方から示した説明図である。図4は、化粧パネル13を外した状態にあるプレート子機11を前方から示した説明図であり、図5は、図4中のA−A線断面を示した説明図である。図6は、分解した状態にあるプレート子機11の斜視説明図である。図7は、フック27が起立姿勢にあるプレート子機11を前方から示した説明図であり、図8は、フック27が起立姿勢にあるプレート子機11を側方から示した説明図である。図9は、プレート側コネクタ20とハンド側コネクタ35とを接続した状態にあるプレート子機11の断面を示した説明図である。
【0013】
まず、プレート子機11の構造について説明すると、プレート子機11は、設置面W内に埋設される収納ボックス14、及び該収納ボックス14の前面側に組み付けられる蓋体15からなる本体ケースと、蓋体15の周縁部を覆うように組み付けられる化粧パネル13とを備えてなる。収納ボックス14は、前面に開口を有する合成樹脂製の箱体であって、収納ボックス14内の後側には廊下灯3へ各種信号を出力するための本体基板17が、前側には自身に設けられたボタン18の押し込み操作によりON/OFFされるスイッチを搭載したスイッチ基板19が夫々内蔵されている。また、収納ボックス14内には、ハンド子機12のハンド側コネクタ35を接続するためのプレート側コネクタ20が内蔵されている。プレート側コネクタ20は、1本のピン20aを有する所謂オスのコネクタであって、ピン20aが設置面Wに対して24°の傾斜角度で下側を向くような姿勢で取り付けられている。また、プレート側コネクタ20の基端側の一部は、前後方向で上記本体基板17とスイッチ基板19とに挟まれた空間内に位置している。なお、21は、プレート側コネクタ20を取り付けたり、スイッチ基板19を設置したりするための保持フレームであって、収納ボックス14内に固定されている。また、該保持フレーム21には、収納ボックス14内へ差し込まれたハンド側コネクタ35をプレート側コネクタ20へ案内するための案内面21aが設けられている。さらに、22は、プレート子機11を壁面に設置するためのネジ止め板であって、収納ボックス14の前面開口縁に設けられたフランジ部23に取り付け可能となっている。
【0014】
一方、蓋体15は、収納ボックス14の前面開口を覆うように組み付けられる板状部材であって、中央から下部にかけてハンド側コネクタ35を収納ボックス14内へ差し込むための差込孔24が開設されている。また、蓋体15の上部には、ボタンプレート25が設けられており、押し込み操作によって廊下灯3の点滅を停止させるためのボタン18がボタンプレート25に接するように取り付けられている。さらに、差込孔24とボタンプレート25との間に軸受け部26が設けられており、該軸受け部26に、ハンド子機12を引っ掛けるためのフック27が左右方向を軸として回動自在に設けられている。
【0015】
フック27は、側面視略L字状に形成されてなるもので、上下方向に延びる舌片部28と、舌片部28の下端部から前方へ突出した後に上方へ折り曲げられた湾曲片部29と、上端に軸部30を有し、舌片部28の周囲に舌片部28と一体的に設けられた枠部31とを有する。そして、該フック27は、図2図3に示す如くフック27の後面が蓋体15の前面に当接する傾倒姿勢と、図7図8に示す如くフック27の後面が蓋体15に対して略90°となる起立姿勢との間を回動可能となっている。また、フック27が傾倒姿勢にある際、舌片部28が差込孔24の前方を前面視で覆っている。ただ、舌片部28は、前方へ円弧状に膨出する膨出状で、その前方への膨出量が下方へ向かうにしたがい徐々に大きくなるように形成されており、フック27が傾倒姿勢にある際、フック27の舌片部28の後面と蓋体15の前面との間に、差込孔24へ差し込まれたハンド側コネクタ35のケーブル36の挿通を許容し、該ケーブル36をフック27の外側へ逃がすためのスペース32が形成されるようになっている。なお、フック27の重心は、壁面を設置面Wとして設置すると自動的に傾倒姿勢となるような位置にある。また、壁面から前方へ張り出す張り出し部が設けられているような場合、その張り出し部の天面を設置面Wとし、蓋体15が下方を向くような姿勢でプレート子機11を設置すると、フック27が自重により垂れ下がり、傾倒姿勢からフック27の後面が蓋体15に対して略60°となる起立姿勢へと移動するようになっている。
【0016】
次に、上述したようなプレート子機11の使用態様について、壁面を設置面Wとしてプレート子機11を設置したとして説明すると、プレート子機11は、蓋体15を前方へ向けた姿勢で壁面に設置されており、フック27は上述したように傾倒姿勢にある。そして、ハンド子機12を接続する際には、フック27を持ち上げ起立姿勢として差込孔24を露出させ、差込孔24からハンド側コネクタ35を差し込み、プレート側コネクタ20に接続させればよい。その後、フック27の持ち上げを解除すれば、フック27は自重で傾倒姿勢側へと回動し、スペース32内にケーブル36を通した状態で傾倒姿勢をとる。そして、ハンド子機12を使用していない際には、図10に示す如くハンド子機12に備えられたハンガー37をフック27へ引っ掛けておけばよい。一方、上述したような天面を設置面Wとしてプレート子機11を設置すると、フック27は自重で垂れ下がり起立姿勢となる。そこで、フック27を持ち上げたりすることなく、その状態のままハンド側コネクタ35をプレート側コネクタ20に接続すればよい。また、使用していないハンド子機12についても、上記同様、図11に示す如く起立姿勢にあるフック27へハンガー37を引っ掛けておけばよい。なお、ハンド子機12のハンド側コネクタ35は、ピン20aが嵌入可能な受け口35aを有する所謂メスのコネクタとなっている。
【0017】
以上のような構成を有するナースコール子機2によれば、ハンド子機12を引っ掛けるためのフック27を、その舌片部28が差込孔24の前方を覆うような位置で回動自在に設けるとともに、舌片部28の後面を前方へ膨出する形状とし、該膨出した舌片部28の後面と差込孔24との間に、差込孔24を介して収納ボックス14内へ差し込まれたハンド側コネクタ35から延びるケーブル36をフック27の外側へ逃がすためのスペース32を形成している。したがって、フック27と差込孔24とを重ならないように上下若しくは左右に並設していた従来のものと比較して、プレート子機11、ひいてはナースコール子機2の小型化を図ることができる。また、傾倒姿勢にあるフック27の舌片部28が差込孔24の前方を覆っているため、壁面を設置面Wとして設置しても差込孔24から埃等が収納ボックス14内へ侵入しにくい構成となっている。さらに、ハンド側コネクタ35を差込孔24へ差し込む際には、フック27を回動させて差込孔24を露出させればよいため、コネクタ接続に係る作業性が悪化することもない。
【0018】
また、プレート子機11において、ピン20aが設置面Wに対して24°の傾斜角度で下側を向くような姿勢でプレート側コネクタ20を取り付けているため、該プレート側コネクタ20にハンド側コネクタ35を接続した際、設置面Wに直交する方向へ差し込んでいた従来のコネクタ構造と比較して、設置面Wからのハンド側コネクタ35の突出量を小さくすることができる。したがって、患者や看護人が誤って手を引っ掛けてしまう等しにくく、プレート側コネクタ20とハンド側コネクタ35との接続が外れにくい、プレート側コネクタ20やハンド側コネクタ35が破損しにくい等の効果がある。さらに、ハンド子機12をプレート子機11へ引っ掛ける際にも、プレート側コネクタ20とハンド側コネクタ35との接続部分が邪魔となりにくいため、ハンド子機12をプレート子機11に引っ掛けやすい、引っ掛けておいたハンド子機12が脱落しにくい等といった効果もある。
【0019】
さらにまた、収納ボックス14内において本体基板17とスイッチ基板19との間の空間を利用してプレート側コネクタ20を取り付けている。したがって、収納ボックス14内のスペースを有効に利用することができ、プレート子機11の更なる小型化を図ることができる。
加えて、天面を設置面Wとしてプレート子機11を設置した際、フック27が自重で垂れ下がり起立姿勢をとる。したがって、上記設置態様で利用する専用のフック等を設けることなく、ハンド子機12を引っ掛けることができるため、利便性に富むし、部品点数が少なくてすむ、プレート子機11の一層の小型化を図ることができる等の効果もある。
【0020】
なお、本発明に係るナースコール子機は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、ナースコール子機の全体的な構成は勿論、フックやコネクタ等の構成について、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
【0021】
たとえば、上記実施形態では、プレート側コネクタ20の姿勢を、ピン20aが設置面Wに対して24°の傾斜角度で下側を向くような姿勢としているが、従来同様、設置面Wに対して直交する方向から差し込むように構成することも可能である。また、傾斜させるとしても、その傾斜角度に関しては適宜変更可能であるが、傾斜角度が20°〜30°の範囲内であると好ましい。
また、上記実施形態とは逆に、プレート側コネクタ20をメスのコネクタとし、ハンド側コネクタ35をオスのコネクタとすることも可能である。
さらに、フック27を移動しないように構成することも可能である。さらにまた、フック27を移動させるとしても、上記実施形態では回動機構を採用しているが、それに代えてたとえばスライド機構等の別途機構を採用することも可能である。
加えて、フック27に膨出部を形成するにあたっても、上記実施形態の如く前方への膨出量が下方へ向かうにしたがい徐々に大きくなるように形成せずともよく、上方から下方にかけて前方への突出量が一律であるような膨出部を設けても何ら問題はない。
【符号の説明】
【0022】
1・・ナースコールシステム、2・・ナースコール子機、11・・プレート子機、12・・ハンド子機、14・・収納ボックス(本体ケース)、15・・蓋体(本体ケース)、17・・本体基板、19・・スイッチ基板、20・・プレート側コネクタ、21・・保持フレーム、21a・・案内面、24・・差込孔、26・・軸受け部、27・・フック、28・・舌片部、29・・湾曲片部、30・・軸部、31・・枠部、32・・スペース(空洞部)、35・・ハンド側コネクタ、36・・ケーブル、37・・ハンガー。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11