(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
患者が看護師を呼び出して通話するためにベッド毎に設置されたナースコール子機と、呼び出しを病室前において通知する廊下灯と、ナースコール子機による呼び出しに応答するためにナースステーションに設置されたナースコール親機と、前記ナースコール子機、前記ナースコール親機の間の通信を制御する制御装置とを有するナースコールシステムにおいて、
前記ナースコール親機を複数備えると共に、少なくとも1台の前記ナースコール子機の近傍に看護師が応援を要請するための応援要請ボタン、及び応援要請を終了する終了ボタンとを配置し、
前記制御装置は、前記応援要請ボタンが操作されたら全ての前記ナースコール親機で呼出動作を実施し、いずれかの前記ナースコール親機で応答されたら、応答したナースコール親機のみ呼出動作を終了し、応答操作されない前記ナースコール親機に対しては前記終了ボタンが操作されるまでナースコール親機の呼出動作を継続させる呼出制御部を有することを特徴とするナースコールシステム。
前記ナースコール子機による呼び出しに応答するために看護師が携行する複数の携帯端末を具備すると共に、前記複数の前記携帯端末はそれぞれ何れかの前記ナースコール親機と紐付けされて成り、
前記呼出制御部は、前記応援要請ボタンが操作されたら全ての前記ナースコール親機及び予め設定された前記携帯端末で呼出動作を実施させ、
呼出動作しているいずれかの機器で応答されたら、応答した機器に加えて当該機器と紐付けされている他の機器での呼出動作を終了させ、応答した機器に紐付けされていない他の前記ナースコール親機及び前記携帯端末に対しては、当該ナースコール親機或いは当該ナースコール親機に紐付けされた機器のいずれかが応答が成されるまで、或いは前記終了ボタンが操作されるまで呼出動作を継続させることを特徴とする請求項1記載のナースコールシステム。
前記ナースコール親機及び前記制御装置を複数備えて、個々の制御装置には少なくとも1台のナースコール親機が紐付けされると共に、前記携帯端末もいずれかの前記制御装置に紐付けされ、更に前記制御装置にはそれぞれ複数の前記廊下灯が接続されて成り、
前記応援要請ボタン及び前記終了ボタンの信号をそれぞれの制御装置へ送信するための分岐手段を備えて、
それぞれの前記制御装置の前記呼出制御部は、前記応援要請ボタンが操作されたら、前記制御装置に紐付けされている全ての前記ナースコール親機、及び予め設定された前記携帯端末で呼出動作を実施し、
呼出動作しているいずれかの前記ナースコール親機で応答した際には、応答したナースコール親機と共通の前記制御装置に紐付けされた前記ナースコール親機、及び当該制御装置に紐付けられた前記携帯端末のみ呼出動作を停止させると共に、
いずれかの携帯端末で呼出に応答した際には、応答した携帯端末と同一の制御装置に接続されたナースコール親機、及び当該制御装置に紐付けられた携帯端末のみで呼出動作を停止させ、
応答操作を受けるまで或いは前記終了ボタンが操作されるまで、他の前記ナースコール親機及び他の前記携帯端末での呼出動作を継続させることを特徴とする請求項2記載のナースコールシステム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のスタッフコールボタンによる呼び出しは、呼出握りボタンより優先されるものの、呼出握りボタンの操作と同様に応答操作されるとその時点で呼び出しが終了となった。そのため、複数の看護師を招集させたい場合は、応答されるスタッフコールボタンの操作を繰り返す必要が発生し、時間も手間もかかっていた。
【0005】
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、多数の看護師の応援を必要とする場合に操作する専用のボタンを設け、応援要請をスムーズに実施できるナースコールシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、患者が看護師を呼び出して通話するためにベッド毎に設置されたナースコール子機と、呼び出しを病室前において通知する廊下灯と、ナースコール子機による呼び出しに応答するためにナースステーションに設置されたナースコール親機と、ナースコール子機、ナースコール親機の間の通信を制御する制御装置とを有するナースコールシステムにおいて、ナースコール親機を複数備えると共に、少なくとも1台のナースコール子機の近傍に看護師が応援を要請するための応援要請ボタン、及び応援要請を終了する終了ボタンとを配置し、制御装置は、応援要請ボタンが操作されたら全てのナースコール親機で呼出動作を実施し、いずれかのナースコール親機で応答されたら、応答したナースコール親機のみ呼出動作を終了し、応答操作されないナースコール親機に対しては終了ボタンが操作されるまでナースコール親機の呼出動作を継続させる呼出制御部を有することを特徴とする。
この構成によれば、応援要請ボタンが操作されたら、複数のナースコール親機に応援要請が通知される。そして、応答が成されたら応答操作されたナースコール親機の呼び出しが終了し、他のナースコール親機は終了ボタンが操作されるまで呼び出しが継続される。よって、1回の呼出操作で多くの看護師を集めることができ、呼出操作を繰り返す必要がなくなる。しかも、ナースコール親機毎に、即ちナースステーション毎に1名の応援を招集することが可能であり、看護師の負担を軽減できる。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の構成において、ナースコール子機による呼び出しに応答するために看護師が携行する複数の携帯端末を具備すると共に、複数の携帯端末はそれぞれ何れかのナースコール親機と紐付けされて成り、呼出制御部は、応援要請ボタンが操作されたら全てのナースコール親機及び予め設定された携帯端末で呼出動作を実施させ、呼出動作しているいずれかの機器で応答されたら、応答した機器に加えて当該機器と紐付けされている他の機器での呼出動作を終了させ、応答した機器に紐付けされていない他のナースコール親機及び携帯端末に対しては、当該ナースコール親機或いは当該ナースコール親機に紐付けされた機器のいずれかが応答が成されるまで、或いは終了ボタンが操作されるまで呼出動作を継続させることを特徴とする。
この構成によれば、いずれかの携帯端末で応援要請に応答したら、応答した携帯端末が紐付けされているナースコール親機及び紐付けされている全ての携帯端末の呼出動作が終了し、他のナースコール親機等は呼出動作が継続される。そのため、携帯端末で応答しても、ナースコール親機が設置されたナースステーション毎の看護師に対して、それぞれ1名の看護師を招集することが可能となる。
【0008】
請求項3の発明は、請求項2に移載の構成において、ナースコール親機及び制御装置を複数備えて、個々の制御装置には少なくとも1台のナースコール親機が紐付けされると共に、携帯端末もいずれかの制御装置に紐付けされ、更に制御装置にはそれぞれ複数の廊下灯が接続されて成り、応援要請ボタン及び終了ボタンの信号をそれぞれの制御装置へ送信するための分岐手段を備えて、それぞれの制御装置の呼出制御部は、応援要請ボタンが操作されたら、制御装置に紐付けされている全てのナースコール親機、及び予め設定された携帯端末で呼出動作を実施し、呼出動作しているいずれかのナースコール親機で応答した際には、応答したナースコール親機と共通の制御装置に紐付けされたナースコール親機、及び当該制御装置に紐付けられた携帯端末のみ呼出動作を停止させると共に、いずれかの携帯端末で呼出に応答した際には、応答した携帯端末と同一の制御装置に接続されたナースコール親機、及び当該制御装置に紐付けられた携帯端末のみで呼出動作を停止させ、応答操作を受けるまで或いは終了ボタンが操作されるまで、他のナースコール親機及び他の携帯端末での呼出動作を継続させることを特徴とする。
この構成によれば、ナースコール子機と廊下灯と制御装置とナースコール親機との組を複数備えたシステムにおいても、いずれかの組の応援要請ボタンが操作されたら、各組に対して応援要請の呼出動作が実施されるので、独立したナースコールシステム間であっても応援要請を実施でき、幅広く応援要請ができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、応援要請ボタン操作による呼び出しは、応答が成されても終了ボタンが操作されるまで呼び出しが継続されるため、1回の呼出操作で多くの看護師を集めることができる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るナースコールシステムの第1の形態を示す構成図であり、1は患者が看護師を呼び出して通話するためにベッド毎に設置されたナースコール子機、2はナースコール子機による呼出発生を病室前で報知動作すると共に、呼出信号を中継する廊下灯、3はナースコール子機1からの呼び出しに看護師が応答するためにナースステーションに設置されたナースコール親機、4はナースコール子機1からの呼び出しに看護師が応答するために看護師が携行する携帯端末、5はナースコール子機1とナースコール親機3と携帯端末4との間の通信及び通話を制御する制御装置、6は携帯端末4との通信を管理する交換機、7は基地局、8は看護師が応援を要請するための応援要請ボタン、9は応援要請を終了する終了ボタンである。
【0012】
ナースコール子機1、応援要請ボタン8、終了ボタン9は廊下灯2に接続され、廊下灯2は廊下灯幹線L1を介して制御装置5に接続され、ナースコール親機3は伝送線L2により制御装置5に接続されている。また、交換機6は伝送線L3を介して制御装置5に接続され、基地局7は交換機6に接続されている。
【0013】
ナースコール子機1は、呼出握りボタン1aと壁面に設置されるプレート子機1bとで構成され、プレート子機1bには呼出握りボタン1aの接続部11、看護師が呼出操作するためのスタッフコールボタン12、応答を待たずに呼出動作を終了させる復旧ボタン13等が設けられている。
また廊下灯2は、患者からの呼出発生を通知する通知灯2a、患者情報を表示する表示部2bを有すると共に、ナースコール子機1からの呼出信号を受けてナースコール子機1の番号及び病室番号情報を呼出信号に付与して制御装置5に送信する機能を備えている。
【0014】
ナースコール親機3は複数台設置され、共通する制御装置5に接続されている。
図1では3台設置した状態を示し、以下第1親機3a、第2親機3b、第3親機3cとして説明する。例えば、第1親機3aは2階病棟のナースステーションに設置され、第2親機3bは3階病棟のナースステーションに設置され、第3親機3cは4階病棟のナースステーションに設置される。以下、このように設置された場合を例に説明する。
【0015】
図2は制御装置5の要部回路ブロック図を示している。制御装置5は、
図2に示すように、携帯端末4の呼出優先順位を記憶する呼出優先順位記憶部51、携帯端末4とナースコール親機3の関係を記憶する携帯端末紐付け記憶部52、制御装置5を制御する制御装置CPU53、廊下灯2と通信する廊下灯IF54、ナースコール親機3と通信する親機IF55、交換機6と通信する交換機IF56等を備えている。
【0016】
携帯端末4は複数使用され、それぞれが3台のナースコール親機3(3a,3b,3c)のうちの1台に紐付けられている。つまりそれぞれの携帯端末4は何れか1つの病棟に属している。また、応援要請ボタン8と終了ボタン9とは、ナースコール子機1の近傍に隣接して設置されている。
【0017】
上記のように構成されたナースコールシステムについて、以下動作を説明する。但し、ナースコール子機操作による呼び出し、及びナースコール親機3或いは携帯端末4による応答動作は従来と同様であるため説明を省略し、ここでは、応援要請動作について説明する。
応援要請ボタン8及び終了ボタン9が設置された病室で患者の処置を行っている看護師が、多数の看護師の応援を必要とする場合、応援要請ボタン8が操作される。応援要請ボタン8が操作されると、応援要請信号が廊下灯2に送信され、廊下灯2において応援要請信号に病室番号及びベッド番号が付与されて制御装置5に送信される。
【0018】
廊下灯2から応援要請信号を受信した制御装置5は、ナースコール親機3、及び携帯端末4に応援要請信号を送信する。
具体的に、応援要請信号を受信した制御装置5は、制御装置CPU53により全てのナースコール親機3及び登録されている携帯端末4のうち、呼出優先順位記憶部51に記憶されている所定の携帯端末4に応援要請信号が送信される。応援要請信号を受信したナースコール親機3は、呼出動作し呼出発生を報音する。また交換機6、基地局7を経由して携帯端末4に応援要請信号が送信され、同様に呼出動作して呼出音を報音する。
尚、携帯端末4の呼出動作は、呼出優先順位記憶部51に登録された順番で呼び出しが開始され、応答があるまで順次呼出先が切り替わり呼出動作が実施される。また、携帯端末4全てが同一の優先順位に設定された場合は、全ての携帯端末4が一斉に呼出動作する。
【0019】
呼び出しを受けて、例えば2階病棟の第1親機3aで応答が成されると、制御装置CPU53は2階病棟への呼び出しは完了したと判断して、第1親機3aと第1親機3aに紐付けられている携帯端末4に対する呼び出しを終了する。
但し、応援要請は継続され、他の病棟に対しては呼び出しを継続し、3階病棟の第2親機3b、4階病棟の第3親機3c、及び第2親機3b、第3親機3cに紐付けられた携帯端末4に対しては呼び出しが継続される。
【0020】
そして、例えば3階病棟の携帯端末4で応援要請の呼び出しに応答すると、制御装置CPU53は3階病棟への呼び出しは完了したと判断して、第3親機3bと第3親機3bに紐付けされている携帯端末4に対する呼び出しを終了する。
但し、応援要請は引き続き実施され、4階病棟の第3親機3c、及び第3親機3cに紐付けられている携帯端末4は呼び出しが継続される。
【0021】
その後、応援要請ボタン8を操作した現場において、必要人数の看護師が招集できたと判断されたら、隣接して設置されている終了ボタン9が看護師により操作される。終了ボタン9の操作により、廊下灯2を介して制御装置5に終了信号が送信され、制御装置CPU53により全ての呼出対象機器に対する応援要請の呼び出しを終了する。
【0022】
このように、応援要請ボタン8が操作されたら、複数のナースコール親機3に応援要請が通知される。そして、応答が成されたら応答操作されたナースコール親機3の呼び出しが終了し、他のナースコール親機3は終了ボタンが操作されるまで呼び出しが継続されるので、1回の呼出操作で多くの看護師を集めることができ、呼出操作を繰り返す必要がなくなる。しかも、ナースコール親機3毎に、即ちナースステーション毎に1名の応援を招集することが可能であり、各病棟からバランス良く招集でき看護師の負担を軽減できる。
また、いずれかの携帯端末4で応援要請に応答したら、応答した携帯端末4が紐付けされているナースコール親機3及び紐付けされている全ての携帯端末4の呼出動作が終了し、他のナースコール親機3等は呼出動作が継続される。そのため、携帯端末4で応答しても、ナースコール親機3が設置されたナースステーション毎の看護師に対して、それぞれ1名の看護師を招集することができる。
【0023】
図3は、ナースコールシステムの第2の形態を示している。上記
図1とは、制御装置5が病棟毎に設置され、それぞれの制御装置5にナースコール親機3、および複数の廊下灯2が接続されている点が相違している。以下、ナースコール親機3と同様に、2階病棟に設置した制御装置5を第1制御装置5a、3階病棟に設置した制御装置5を第2制御装置5b、4階病棟に設置した制御装置5を第3制御装置5cとして説明する。また、応援要請ボタン8及び終了ボタン9は、3階の病棟に設置、即ち第2親機3bに接続されているナースコール子機1に隣接して設置されているとする。
そして、応援要請ボタン8及び終了ボタン9は分岐アダプタ15により全ての制御装置5に信号が送信されるよう構成されている。分岐アダプタ15は、それぞれの病棟の任意の廊下灯2に伝送線L10を介して接続されている。
【0024】
各制御装置5(5a,5b,5c)は上記
図2に示すように構成されている。但し、携帯端末紐付け記憶部52には、携帯端末4と制御装置5の関係が記憶され、携帯端末4は制御装置5に紐付けされて記憶されている。
【0025】
このように構成されたナースコールシステムの応援要請動作について、以下説明する。応援要請ボタン8が操作されると応援要請信号が生成されて分岐アダプタ15に送信され、分岐アダプタ15から伝送線L10を介してそれぞれの病棟の廊下灯2に対して応援要請信号が送信される。応援要請信号を受信した廊下灯2は、受信した応援要請信号に対して病室番号及びナースコール子機番号に加えて病棟番号を付与して、それぞれの制御装置5に送信する。応援要請信号に付与される病棟番号は予め廊下灯2が記憶している。
尚、病棟番号の付与は、分岐アダプタ15において応援要請信号に付与して各廊下灯に送信しても良い。
【0026】
廊下灯2から応援要請信号を受信した各制御装置5は、制御装置CPU53により接続されている全てのナースコール親機3、登録されている携帯端末4のうち呼出優先順位記憶部51に記憶されている所定の携帯端末4に応援要請信号が送信される。
応援要請信号を受信したナースコール親機3は、呼出動作を実施して呼出発生を報音する。また交換機6、基地局7を経由して携帯端末4に応援要請信号が送信され、同様に呼出動作して呼出音を報音する。
尚、携帯端末4の呼出動作は、上記形態と同様に呼出優先順位記憶部51に登録された順番で呼び出しが開始され、応答があるまで順次呼出先が切り替わり呼出動作が実施される。
【0027】
呼び出しを受けて、例えば2階病棟の第1親機3aで応答が成されると、第1制御装置5aの制御装置CPU53は、2階病棟への呼び出しは完了したと判断して、第1親機3aと携帯端末紐付け記憶部52の情報を基に第1制御装置5aに紐付けられている携帯端末4の呼出動作を終了する。
但し、他の制御装置5は呼び出しを継続し、3階病棟の第2親機3b、4階病棟の第3親機3c、及び第2親機3b、第3親機3cに紐付けられた携帯端末4に対しては呼び出しが継続される。
【0028】
そして、その後3階病棟の携帯端末4で呼び出しに応答されると、第2制御装置5bの制御装置CPU53は3階病棟への呼び出しは完了したと判断して、第2親機3bと第2制御装置5bに紐付けられている携帯端末4に対する呼び出しを終了する。
この時点で、4階病棟において応答が成されなければ、第3制御装置5cの制御装置CPU53は、引き続き第3親機3c及び第3制御装置5cに紐付けされている携帯端末4に対して呼び出しを継続させる。
【0029】
その後、応援要請ボタン8を操作した現場において、必要人数の看護師が招集できたと判断されたら、看護師により応援要請ボタン8に隣接して設けられている終了ボタン9が操作される。終了ボタン9の操作により、終了信号が分岐アダプタ15を介してそれぞれの廊下灯2に送信される。
廊下灯2は、制御装置5に終了信号を送信し、制御装置CPU53により全ての呼出対象機器に対する応援要請の呼び出しを終了する。
【0030】
このように、ナースコール子機1と廊下灯2とナースコール親機3と制御装置5との組を複数備えたナースコールシステムにおいても、いずれかの組の応援要請ボタン8が操作されたら、各組に対して応援要請の呼出動作が実施されるので、独立したナースコールシステム間であっても応援要請を実施でき、幅広く応援要請ができる。
そして、いずれかのナースコール親機3、或いは携帯端末4で応援要請に応答したら、応答した携帯端末4が紐付けされている制御装置5及び紐付けされている全ての携帯端末4の呼出動作が終了し、他のナースコール親機3等は呼出動作が継続されるため、ナースコール親機3が設置されたナースステーション毎の看護師に対して、それぞれ1名の看護師を招集することができる。
【0031】
尚、この第2の形態では各制御装置5に1台のナースコール親機3を接続しているが、複数のナースコール親機3を接続しても良い。即ち、各病棟に複数のナースコール親機3を設置しても良い。この場合の動作は、1台の制御装置5に対して複数のナースコール親機3を備えた上記第1の形態の動作と同様となり、制御装置5に接続されているナースコール親機3、及び制御装置5に紐付けした携帯端末4のうちいずれかで応答されたら、その病棟の全ての呼び出しを終了とする。
また、上記実施形態では応援要請ボタン8、終了ボタン9の組は何れも1組であるが、複数組備えることもできる。上記
図3に示す第2の形態において、応援要請ボタン8を複数設けても1台の分岐アダプタ15で対応することが可能である。また、上記実施形態では応援要請ボタン8、終了ボタン9、更には分岐アダプタ15を廊下灯2に接続しているが、制御装置5に直結させても同様の効果を奏する。この場合、応援要請ボタン8から送信される応援要請信号にベッド番号(ナースコール子機番号)等のIDを付与させれば良い。
更に、応援要請ボタン8はナースコール子機1に設けたスタッフコールボタン12と一体としても良い。例えば、スタッフコールボタン12の長押しを応援要請とすれば使い分けができる。この場合、復旧ボタン13を終了ボタンと兼用させればよい。
また、何れの実施形態も携帯端末4を具備しているが、複数のナースコール親機3を備えるが携帯端末4を具備しないシステムにおいても適用でき、応援要請ボタン8の操作により、応答が成されても終了ボタン9が操作されるまで呼び出しが継続されるため、1回の呼出操作で多くの看護師を集めることができる。