特許第5955820号(P5955820)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5955820
(24)【登録日】2016年6月24日
(45)【発行日】2016年7月20日
(54)【発明の名称】表示制御装置
(51)【国際特許分類】
   B65C 9/40 20060101AFI20160707BHJP
【FI】
   B65C9/40
【請求項の数】4
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2013-197228(P2013-197228)
(22)【出願日】2013年9月24日
(65)【公開番号】特開2015-63314(P2015-63314A)
(43)【公開日】2015年4月9日
【審査請求日】2014年10月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】茂木 常浩
【審査官】 谿花 正由輝
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−352256(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65C 9/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
報をラベルに印字するプリント装置の動作状態を示すプリンタ表示部と、前記プリンタで印字されたラベルをコンベアによって搬送された物品に貼付するラベル貼付装置の動作状態を示すラベラー表示部とを前記プリント装置と前記ラベル貼付装置の並び方向と平行に向けられた表示面に表示する表示装置と
前記表示装置に、前記プリンタ表示部と前記ラベラー表示部とを前記プリント装置と前記ラベル貼付装置の前記表示面側の並び順に合わせて配置して表示するとともに、前記プリント装置または前記ラベル貼付装置から受信したエラー信号に基づいて、前記エラーが発生した装置の前記表示部をエラー状態として表示し、かつエラーが発生していない装置の前記表示部を一時停止状態として表示する表示制御手段
を備えた表示制御装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記エラー信号の受信に基づいて前記エラーが発生していない装置にエラー信号を送信し、前記送信したエラー信号に応動して前記エラーが発生していない装置から受信した一時停止信号に基づいて前記エラーが発生していない装置の前記表示部を一時停止状態として表示する、
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記ラベル貼付装置が前記物品に貼付したラベルの枚数を表示する貼付枚数表示部を前記表示装置の前記コンベアに最も近い位置に表示する、
請求項1または2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記プリント装置または前記ラベル貼付装置でエラーが発生した場合、前記コンベアを制御するコンベア制御部に対して前記コンベアによる前記物品の搬送を停止させるための停止信号を送信する停止信号送信手段、
をさらに備えた請求項1乃至のいずれか一に記載の表示制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、表示制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コンベアで搬送された荷物や商品等の物品に対して、プリンタで情報を印字したラベルをラベラーで貼付するシステムが使用されている。このシステムを使用すれば、コンベアを搬送された物品に対して、自動的にラベルを貼付することができる。
【0003】
そして、表示制御装置は、プリンタの状態およびラベラーの状態を表示装置に表示して、使用者に報知していた。
【0004】
通常状態のときは、表示制御装置は、プリンタとラベラーの両方とも通常状態であることを表示する。また、プリンタやラベラーでエラーが発生した場合、表示制御装置は、エラー状態である装置についてエラー表示を行う。
【0005】
このように、表示制御装置は、プリンタやラベラーの状態を表示するため、それぞれの装置の状態を分かりやすく表示する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、プリンタとラベラーの状態表示を分かりやすく表示する表示制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の表示制御装置は、報をラベルに印字するプリント装置の動作状態を示すプリンタ表示部と、前記プリンタで印字されたラベルをコンベアによって搬送された物品に貼付するラベル貼付装置の動作状態を示すラベラー表示部とを前記プリント装置と前記ラベル貼付装置の並び方向と平行に向けられた表示面に表示する表示装置と、前記表示装置に、前記プリンタ表示部と前記ラベラー表示部とを前記プリント装置と前記ラベル貼付装置の前記表示面側の並び順に合わせて配置して表示するとともに、前記プリント装置または前記ラベル貼付装置から受信したエラー信号に基づいて、前記エラーが発生した装置の前記表示部をエラー状態として表示し、かつエラーが発生していない装置の前記表示部を一時停止状態として表示する表示制御手段、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態のシステム構成を示す図である。
図2図2は、システムの外観を示す正面図である。
図3図3は、表示装置の外観を示す正面図である。
図4図4は、システムの外観を示す側面図である。
図5図5は、システムの内部を概略的に示す図である。
図6図6は、ラベラーの内部を概略的に示す図である。
図7図7は、システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
図8図8は、表示制御装置の機能構成を示す機能ブロック図である。
図9図9は、表示制御装置の制御処理の流れを示すフローチャートである。
図10図10は、プリンタの制御処理の流れを示すフローチャートである。
図11図11は、ラベラーの制御処理の流れを示すフローチャートである。
図12図12は、表示装置の表示例を示す図である。
図13図13は、表示装置の他の表示例を示す図である。
図14図14は、表示装置のさらに他の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、表示制御装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、表示制御装置の一実施形態であって、その構成や仕様等を限定するものではない。
【0010】
図1は、本実施形態に係るシステムの構成を示す図である。図1に示すように、本システムは、表示制御装置1、プリント装置としてのプリンタ2、ラベル貼付装置としてのラベラー3、コンベア4を備えている。
【0011】
プリンタ2は、搬送されたラベル用紙111に対して商品等の情報を印字する。ラベラー3は、プリンタ2で印字されたラベル131を、コンベア4によって搬送された荷物や商品や商品が入ったダンボール等の物品Wに貼付する。コンベア4は、回転するベルトコンベア等に搭載された物品Wを矢印83方向に搬送する。コンベア4は、コンベア制御部81を備えている。コンベア制御部81は、物品Wを検知するコンベアセンサ811を備えている。コンベア制御部81は、コンベア4上を搬送される物品Wをコンベアセンサ811が検知すると、検知信号を回線82(図7参照)を介して表示制御装置1に送信する。なお、コンベア4は、ベルトコンベアの回転方向を逆転させることで、物品Wを矢印83と反対方向に搬送することも可能である。
【0012】
表示制御装置1は、ラベラー3の上部に設置されている。ラベラー3は、コンベア4に連設して設置されている。プリンタ2は、ラベラー3に連設して設置されている。プリンタ2は、コンベア4からラベラー3を間に挟んで設置されている。
【0013】
図2は、システムの外観を示す正面図である。図2において、コンベア4とラベラー3とプリンタ2とが、物品Wの搬送方向と略90度方向に、略一直線上に配置されている。ラベラー3の上部には、表示制御装置1の一部である表示装置18が設置されている。
【0014】
図3は、表示装置18を詳細に示す図である。図3において、表示装置18は、表示面185を備えている。また表示装置18は、操作部17を備えている。操作部17は、運転ボタン171、停止ボタン173、リセットボタン172、非常停止ボタン174等を備えている。
【0015】
運転ボタン171は、プリンタ2とラベラー3に対してシステムの運転を開始する信号を送信するボタンである。停止ボタン173は、プリンタ2とラベラー3に対してシステムの運転を停止する信号を送信するボタンである。リセットボタン172は、後述するプリンタ2およびラベラー3で発生した各種エラーの状態を解除するためのボタンである。非常停止ボタン174は、プリンタ2とラベラー3とコンベア4に対して、システムの運転を停止する信号を送信するボタンである。非常停止ボタン174が操作されると、システム全体の動作が停止する。なお、非常停止ボタン174は、他のボタン171〜173に比べて突出して配置されている。これにより、非常時には非常停止ボタン174を即座に操作することができる。
【0016】
表示装置18は、表示面185を備えている。表示面185は、設置されたプリンタ2とラベラー3の並び側に向けて設けられている。すなわち、プリンタ2とラベラー3の並び方向と表示面185とは、略平行になるように設置されている。
【0017】
図4は、プリンタ2とラベラー3を側面から見た図である。図4において、表示装置18は、軸(図示せず)を中心として回転可能に設置されている。仮想線の表示装置18は、実線の表示装置18を略180度回転させたことを示す。したがって、略180度回転した表示装置18の表示面185も、設置されたプリンタ2とラベラー3の並び側に向けて設けられている。すなわち、プリンタ2とラベラー3の並び方向と表示面185とは、略平行になるように設置される。
【0018】
また、プリンタ2の上部には、プリンタ2から上方に突出した略円柱状のポール34が設けられている。このポール34の先端部には、プリンタ2およびラベラー3の状態を色で表示するポール表示部349が設けられている。ポール表示部349は、青色と黄色と赤色のいずれかを点灯する。青色はプリンタ2およびラベラー3が動作状態であることを示す。黄色は、プリンタ2またはラベラー3が一時停止状態であることを示す。赤色は、プリンタ2またはラベラー3がエラー状態のいずれかであることを示す。
【0019】
図5は、プリンタ2とラベラー3とコンベア4を概略的に示す側面図である。プリンタ2とラベラー3とは、連設配置されている。また、ラベル131の貼付対象物品である物品Wをラベラー3と対面する位置に搬送するコンベア4が、ラベラー3に連設して配置されている。
【0020】
まず、プリンタ2について説明する。プリンタ2のハウジング(図示せず)内下部には、ロール状に巻回されたラベル用紙111を回動自在に保持する保持軸211が設けられている。ラベル用紙111は、長尺の台紙121に複数のラベル131を一定間隔で担持した構成を有する。
【0021】
保持軸211に保持されたラベル用紙111は、一対の駆動ローラと従動ローラとにより構成された搬送ローラ221によって引き出し搬送され、最終的に台紙巻取軸222によって巻き取られる。ラベル用紙111は、補助ローラ223、224、225に掛け渡されて搬送される。これにより、ラベル用紙111には搬送中に張力が発生している。ラベル131には、RFIDタグ(図示せず)が埋没されている。
【0022】
ラベル用紙111の搬送経路中には、RFIDリーダライタ261が設けられている。RFIDリーダライタ261は、ラベル用紙111の搬送過程でこのRFIDリーダライタ261の上方に位置するラベル131に埋め込まれたRFIDタグとの間で無線通信を実行することでデータの読み書きを行う。したがって、RFIDリーダライタ261は、このような無線通信を実行するためのリーダライタアンテナ242を内蔵する。
【0023】
RFIDリーダライタ261よりも下流側には、ラベル131の印字面に対して印字を行う印字部231が配置されている。印字部231は、ラベル用紙111の搬送経路を介して対面配置された印字ヘッド232とプラテン233とを主体に構成されている。そして、印字ヘッド232とプラテン233との間を通されてインクリボン234が搬送される。つまり、ハウジング内には、ロール状のインクリボン234がインクリボン保持軸236によって回動自在に保持されている。インクリボン保持軸236に保持されたインクリボン234は、印字ヘッド232の上流側と下流側とに配置された補助ローラ237と補助ローラ238とに掛け渡されて、リボン巻取軸235によって巻き取られることで搬送される。
【0024】
印字ヘッド232が発熱してインクリボン234を介してプラテン233に押し付けられることにより、インクリボン234が溶けてラベル131の印字面への印字がなされる。
【0025】
印字部231の下流側には、搬送されるラベル用紙111が掛け渡された剥離エッジ251が配置されている。剥離エッジ251は、鋭利な折り返し端を有する。ラベル用紙111が剥離エッジ251に沿って搬送されることにより、ラベル131が台紙121から剥離され、ラベラー3側に供給される。そして、台紙121のみが台紙巻取軸222に巻き取られる。
【0026】
図6は、ラベラー3を示す側面図である。図5に示すように、ラベラー3は、プリンタ2の剥離エッジ251によって剥離されたラベル131を受ける位置に配置された第1従動ローラ341と、第1従動ローラ341よりもコンベア4側の位置に配置された駆動ローラ342と、駆動ローラ342よりもコンベア4側かつ下方側に配置された第2従動ローラ361とを有する。第1従動ローラ341と駆動ローラ342とは水平配置されている。
【0027】
第1従動ローラ341、駆動ローラ342、及び、第2従動ローラ361の回転軸方向は、プリンタ2が有する搬送ローラ221等の各種ローラ及び軸の回転方向と平行である。このような第1従動ローラ341と駆動ローラ342とには、非粘着性のシリコンベルトである第1搬送ベルト343が掛け渡されている。また、駆動ローラ342と第2従動ローラ361とには、同じく非粘着性のシリコンベルトである第2搬送ベルト362が掛け渡されている。
【0028】
駆動ローラ342は、モータ(図示せず)の回転駆動力がギア等で構成される動力伝達機構を介して伝達されて回転する。駆動ローラ342が回転することによって、第1従動ローラ341の回転を伴って第1搬送ベルト343が回転すると共に、第2従動ローラ361の回転を伴って第2搬送ベルト362が回転する。
【0029】
このような第1従動ローラ341及び駆動ローラ342は、それぞれローラ軸341a及びローラ軸342aに対して3連配置されている。そして、第2従動ローラ361は、ローラ軸361aに対して2連配置されている。そして、第1搬送ベルト343は3本の細いOリングベルトであり、第2搬送ベルト362は2本の細いOリングベルトである。したがって、第1従動ローラ341、駆動ローラ342、及び、第2従動ローラ361の円周部分にはOリングベルトである第1搬送ベルト343又は第2搬送ベルト362が嵌まり込むための溝が形成されている。
【0030】
第1従動ローラ341が、プリンタ2の剥離エッジ251によって剥離されたラベル131を受ける位置に配置されているため、第1搬送ベルト343はこのラベル131を支持する。そして、駆動ローラ342の回転によって第1搬送ベルト343が回転することにより、第1搬送ベルト343に支持されたラベル131は回転方向に搬送される。
【0031】
そして、駆動ローラ342の回転によって第2搬送ベルト362も回転するため、駆動ローラ342の回転が停止されない限り、第1搬送ベルト343によって搬送されたラベル131は、続けて第2搬送ベルト362に支持されて斜め下方に搬送される。第1搬送ベルト343及び第2搬送ベルト362は共に非粘着性であるため、ラベル131は、第1搬送ベルト343から第2搬送ベルト362へスムーズに搬送される。
【0032】
第2搬送ベルト362によるラベル131の搬送方向の下流端には、ラベル131を収容可能なラベル回収ケース371が配置されている。つまり、第2搬送ベルト362はラベル131をラベル回収ケース371が配置されているラベル回収位置に向けて搬送する。
【0033】
第2搬送ベルト362は非粘着性であるため、ラベル131は第2搬送ベルト362による搬送中に自重落下してラベル回収ケース371に収容される。
【0034】
図6に示すように、第1従動ローラ341と駆動ローラ342との間には、ラベル検知部としての光電式のラベルセンサ351が配置されている。ラベルセンサ351は、第1搬送ベルト343で搬送されてきたラベル131を検知する。そして、ラベル131の検知に応じてラベル検知信号を出力する。
【0035】
図6に示すように、第1搬送ベルト343の上方位置には、吸着ヘッド311が配置されている。吸着ヘッド311の平滑な吸着面312には、点線で図示する複数の通孔313が形成されている。通孔313は吸着ヘッド311の内部に至っている。
【0036】
吸着ヘッド311は、アーム321によって保持されている。そして、エアシリンダ331は、回転ホルダ333に保持されている。回転ホルダ333が90度首振り回転することにより、エアシリンダ331が横向きになる(図6中二点鎖線で示す)。
【0037】
エアシリンダ331は、エア供給によって伸張する。これにより、吸着ヘッド311は、その吸着面312が第1搬送ベルト343に支持されたラベル131と接する第1ヘッド位置(図6に二点鎖線で示す)に変位する。また、上昇して元の位置に復帰することができる。
【0038】
吸着ヘッド311が第1ヘッド位置に変位した状態で通孔313に陰圧が作用すると、ラベル131は吸着ヘッド311の吸着面312に吸着される。
【0039】
ラベル131を吸着した吸着ヘッド311を元の位置に復帰させ、エアシリンダ331を横向きにさせる。そして、吸着ヘッド311を押し出すことにより、吸着ヘッド311は、ラベラー3と対面する位置に位置付けられた物品Wに接する位置に変位する。これにより、ラベル131の貼付が実行される。このとき、通孔313は陰圧が解除されて加圧エアの噴射に切り換り、ラベル131は物品Wに向かって吹き飛ばされる。こうして、吸着ヘッド311によるラベル131の吸着は解除される。吸着ヘッド311、エアシリンダ331、回転ホルダ333は、第1搬送ベルト343上のラベル131を取り出して物品Wに貼り付ける貼付機構を構成する。ラベル131の物品Wへの貼付は、エアを用いない圧着方式で行うことも可能である。
【0040】
次に、図7のブロック図を用いて、表示制御装置1、プリンタ2、ラベラー3のハードウェアについて説明する。まずは、表示制御装置1のハードウェア構成について説明する。図7において、表示制御装置1は、各部を制御するための制御部100を備えている。制御部100は、各部を集中的に制御するCPU(Central Processing Unit)11に、アドレスバス、データバス等のバスライン15を介して、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13を接続して構成されている。また、制御部100には、メモリ部14とコントローラ16が、バスライン15を介して接続されている。制御部100は、CPU11が、メモリ部14に記憶されRAM13に展開された制御プログラム141に従って動作することによって、後述する制御処理を実行する。
【0041】
メモリ部14は、電源を切っても記憶情報が保持されるフラッシュメモリ等の不揮発性メモリであって、制御プログラム141を含むプログラム等を記憶する。
【0042】
RAM13は、メモリ部14から読み出した情報を一時的に記憶する。またRAM13は、後述するラベル131の貼付枚数をカウントするカウンタ132を有する。
【0043】
コントローラ16は、操作部17と表示装置18とを接続している。操作部17は、前述の、運転ボタン171、停止ボタン173、リセットボタン172、非常停止ボタン174を備えている。
【0044】
表示装置18は、プリンタ表示部181、ラベラー表示部182、貼付枚数表示部であるカウンタ表示部183を備えている。プリンタ表示部181は、プリンタ2の状態を表示する。ラベラー表示部182は、ラベラー3の状態を表示する。カウンタ表示部183は、ラベラー3によって貼付されたラベル131の枚数を表示する。
【0045】
また、コントローラ16は、ポール表示部349を制御する。コントローラ16は、プリンタ2およびラベラー3の状態により、ポール表示部349を青色、黄色、赤色のいずれかに点灯する。
【0046】
また、バスライン15は、I/F(Interface)19を接続している。I/F19は、回線82と接続している。I/F19は、回線82を介してプリンタ2、ラベラー3、コンベア制御部81との信号の送受信を実行する。
【0047】
次に、プリンタ2のハードウェア構成について説明する。プリンタ2は、各部を制御するための制御部200を備えている。制御部200は、各部を集中的に制御するCPU21に、アドレスバス、データバス等のバスライン25を介して、ROM22と、RAM23を接続して構成されている。また、制御部200には、メモリ部24とコントローラ26が、バスライン25を介して接続されている。制御部200は、CPU21が、メモリ部24に記憶されRAM23に展開された制御プログラム241に従って動作することによって、後述する制御処理を実行する。
【0048】
メモリ部24は、電源を切っても記憶情報が保持されるフラッシュメモリ等の不揮発性メモリであって、制御プログラム241を含むプログラム等を記憶する。
【0049】
RAM23は、メモリ部24から読み出した情報を一時的に記憶する。RAM23は、後述する印字部231で印字したラベル131の枚数を記憶するカウンタ239を備えている。
【0050】
コントローラ26は、操作部27と表示部28、各種センサ29、搬送部30、RFIDリーダライタ261、印字部231を接続している。
【0051】
操作部27は、プリンタ2のオン/オフボタン、また、各種設定等を操作する操作ボタンを備えている。表示部28は、プリンタ2で印字し、カウンタ239に記憶したラベル131の印字枚数を表示する。各種センサ29は、図示しないが、印字部231に搬送されるラベル131を検知するためのセンサ等のセンサを備えている。搬送部30は、ラベル131を印字部231の位置まで搬送する。
【0052】
また、バスライン25は、I/F33を接続している。I/F33は、回線82と接続している。I/F33は、回線82を介して表示制御装置1、ラベラー3、コンベア制御部81との信号の送受信を実行する。
【0053】
次に、ラベラー3のハードウェア構成について説明する。ラベラー3は、各部を制御するための制御部300を備えている。制御部300は、各部を集中的に制御するCPU51に、アドレスバス、データバス等のバスライン55を介して、ROM52と、RAM53を接続して構成されている。また、制御部300には、メモリ部54とコントローラ56が、バスライン55を介して接続されている。制御部300は、CPU51が、メモリ部54に記憶されRAM53に展開された制御プログラム541に従って動作することによって、後述する制御処理を実行する。
【0054】
メモリ部54は、電源を切っても記憶情報が保持されるフラッシュメモリ等の不揮発性メモリであって、制御プログラム541を含むプログラム等を記憶する。
【0055】
RAM53は、メモリ部54から読み出した情報を一時的に記憶する。RAM53は、後述する貼付部62で物品Wに貼付したラベル131の枚数を記憶するカウンタ531を備えている。
【0056】
コントローラ56は、操作部57、表示部58、各種センサ59、吸引部60、搬送部61、貼付部62を接続している。
【0057】
操作部57は、ラベラー3のオン/オフボタン、また、各種設定等を操作する操作ボタンを備えている。表示部58は、カウンタ531に記憶したラベル131の貼付枚数等を表示する。各種センサ59は、ラベルセンサ351を含む各種センサである。吸引部60は、吸着ヘッド311を含むラベル131を吸引する各種吸引構成である。搬送部61は、第1搬送ベルト343を含む、印字部231で印字したラベル131を吸引位置まで搬送する構成である。貼付部62は、アーム321、エアシリンダ331、回転ホルダ333を含む構成であり、吸引部60が吸引したラベル131を物品Wに貼付する構成である。
【0058】
また、バスライン55は、I/F67を接続している。I/F67は、回線82と接続している。I/F67は、回線82を介して表示制御装置1、プリンタ2、コンベア制御部81との信号の送受信を実行する。
【0059】
次に、図8図14を用いて、実施形態の表示制御装置1、プリンタ2およびラベラー3の制御について説明する。図8は、表示制御装置1の機能構成を示す機能ブロック図である。表示制御装置1は、制御部100がメモリ部14に記憶された制御プログラム141等のプログラムに従い動作することで、表示制御手段101、表示形態制御手段102、停止信号送信手段103を実現する。
【0060】
表示制御手段101は、表示装置18に、プリンタ表示部181とラベラー表示部182とをプリント装置とラベル貼付装置の表示面側の並び順に合わせて配置して表示する機能を有する。
【0061】
停止信号送信手段102は、プリント装置またはラベル貼付装置でエラーが発生した場合、コンベア4を制御するコンベア制御部81に対してコンベア4による物品Wの搬送を停止する停止信号を送信する機能を有する。
【0062】
図9は、表示制御装置1の制御処理の流れを示すフローチャートである。図9において、制御部100は、プリンタ2から電源オン信号を受信したか否かを判断する(ステップS11)。受信したと判断した場合は(ステップS11のYes)、制御部100は、プリンタ表示部181に、プリンタ2が待機中であることを示す「待機中」の表示を行う(ステップS12)。「待機中」の表示は白色で表示される。一方、受信していないと判断した場合は(ステップS11のNo)、制御部100は、ラベラー3から電源オン信号を受信したか否かを判断する(ステップS13)。受信したと判断した場合は(ステップS13のYes)、制御部100は、ラベラー表示部182に、ラベラー3が待機中であることを示す「待機中」の表示を行う(ステップS14)。「待機中」の表示は白色で表示される。受信していないと判断した場合は(ステップS13のNo)、制御部100はステップS11に戻って待機する。
【0063】
この場合、制御部100(表示制御手段101)は、表示装置18に対し、コンベア4に近い側から順に、物品Wに貼付されたラベル131の枚数を表示するカウンタ表示部183、「待機中」の文字が白色で表示されたラベラー表示部182、「待機中」の文字が白色で表示されたプリンタ表示部181を表示する。
【0064】
なお、制御部100は、表示装置18に、プリンタ表示部181とラベラー表示部182とカウンタ表示部183を表示する。制御部100は、表示装置18の最もコンベア4に近い位置にカウンタ表示部183を表示し、次にラベラー表示部182を表示し、コンベア4から最も遠い位置にプリンタ表示部181を表示する。
【0065】
次に制御部100は、操作部17の運転ボタン171が操作されたか否かを判断する(ステップS21)。操作されたと判断した場合は(ステップS21のYes)、制御部100は、プリンタ2とラベラー3とコンベア4に、運転信号を送信する(ステップS22)。運転信号を受信したプリンタ2およびラベラー3は、コンベア4によって物品Wが搬送されるまで、一時停止状態となるため、制御部100は、ラベラー3とプリンタ2とから、一時停止信号を受信したか否かを判断する(ステップS23とステップS25)。ラベラー3から一時停止信号を受信したと判断した場合は(ステップS23のYes)、制御部100は、ラベラー表示部182に、ラベラー3が一時停止中であることを示す「一時停止」の表示を行う(ステップS24)。「一時停止」の表示は黄色で行う。また、ラベラー3から一時停止信号を受信していないと判断した場合は(ステップS23のNo)、制御部100は、プリンタ2から一時停止信号を受信したか否かを判断する(ステップS25)。受信したと判断した場合は(ステップS25のYes)、制御部100は、プリンタ表示部181に、プリンタ2が一時停止中であることを示す「一時停止」の表示を行う(ステップS26)。「一時停止」の表示は黄色で行う。なお、プリンタ2から一時停止信号を受信していないと判断した場合は(ステップS25のNo)、制御部100は、ステップS23に戻って待機する。
【0066】
また、ステップS21において、運転ボタンが操作されていないと判断した場合は(ステップS21のNo)、制御部100は、コンベア制御部81のコンベアセンサ811から、コンベア4を搬送された物品Wを検知したことを示す物品検出信号を受信したか否かを判断する(ステップS31)。受信したと判断した場合は(ステップS31のYes)、制御部100は、動作要請信号をプリンタ2とラベラー3に送信する(ステップS32)。そして制御部100は、ラベラー3およびプリンタ2から動作信号を受信したか否かを判断する(ステップS33とステップSP35)。ラベラー3から動作信号を受信したと判断した場合は(ステップS33のYes)、制御部100は、ラベラー表示部182に、ラベラー3が動作状態であることを示す表示を行う(ステップS34)。動作状態を示す表示として例えば「動作中」の表示を表示する。「動作中」の表示は青色で表示する。一方、ラベラー3から動作信号を受信していないと判断した場合は(ステップS33のNo)、制御部100は、プリンタ2から動作信号を受信したか否かを判断する(ステップS35)。受信したと判断した場合は(ステップS35のYes)、制御部100は、プリンタ表示部181に、プリンタ2が動作状態であることを示す表示を行う(ステップS36)。動作状態を示す表示として例えば「発行中」の表示を表示する。「発行中」の表示は青色で表示する。なお、プリンタ2から動作信号を受信していないと判断した場合は(ステップS35のNo)、制御部100は、ステップS33に戻って待機する。
【0067】
この場合、制御部100(表示制御手段101)は、表示装置18に対し、コンベア4に近い側から順に、物品Wに貼付されたラベル131の枚数を表示するカウンタ表示部183、「動作中」の文字が青色で表示されたラベラー表示部182、「発行中」の文字が青色で表示されたプリンタ表示部181を表示する。
【0068】
図12は、表示装置18において、プリンタ2およびラベラー3がともに動作状態であることを示す表示がされたことを示す図である。図12において、表示装置18には、プリンタ表示部181に、プリンタ2が動作中であることを示す「発行中」の表示と、ラベラー表示部182に、ラベラー3が動作中であることを示す「動作中」の表示とが表示されている。「発行中」の表示と「動作中」の表示は、青色で表示される。また、カウンタ表示部183には、ラベラー3が物品Wにラベル131を貼付した枚数が表示されている。ラベラー3が物品Wにラベル131を貼付した枚数は、ラベラー3から送信される。
【0069】
なお、枚数リセットボタン72は、カウンタ表示部183に表示されたラベルの枚数をリセットして「0」にするためのボタンである。
【0070】
図9の説明に戻る。ステップS31において、物品Wを検知したことを示す物品検出信号を受信していないと判断した場合は(ステップS31のNo)、制御部100は、プリンタ2またはラベラー3からエラー信号を受信したか否かを判断する(ステップS41)。
【0071】
プリンタ2のエラーの種類は、紙詰まり等の搬送関係のエラー、RFIDへの書込みまたは読出しエラー、印字部231における印字エラー、プリンタ2のカバーが開放されているエラー、ラベル用紙111やインクリボン234がなくなったことを示すエラー等である。また、ラベラー3のエラーの種類は、搬送系のエラー、吸引エラー、貼付エラー、カバー開放エラー等である。これらのエラーが発生すると、エラーが発生した装置(プリンタ2またはラベラー3)から表示制御装置1に対し、エラー信号が送信される(図10図11を参照)。
【0072】
エラー信号を受信したと判断した場合は(ステップS41のYes)、制御部100は、ラベラー3からエラー信号を受信したか否かを判断する(ステップS42)。受信したと判断した場合は(ステップS42のYes)、制御部100は、ラベラー表示部182に、ラベラー3がエラーにより停止中であることを示す「エラー」を表示する(ステップS43)。制御部100は、この「エラー」の表示は赤色で表示する。そして制御部100(停止信号送信手段102)は、プリンタ2およびコンベア制御部81に対し、エラー信号を送信する(ステップS44)。コンベア制御部81は、エラー信号を受信すると、コンベア制御部81はコンベア4の動作を停止し、コンベア4上の物品Wの搬送を停止する。そして制御部100は、プリンタ2から一時停止信号を受信したか否かを判断する(ステップS45)。受信するまで待機し(ステップS45のNo)、受信したと判断した場合は(ステップS45のYes)、制御部100は、プリンタ表示部181の表示を、プリンタ2が一時停止していることを示す「一時停止」の表示を行う(ステップS46)。「一時停止」の表示は黄色で表示される。
【0073】
この場合、制御部100(表示制御手段101)は、表示装置18に対し、コンベア4に近い側から順に、物品Wに貼付されたラベル131の枚数を表示するカウンタ表示部183、「エラー」の文字が赤色で表示されたラベラー表示部182、「一時停止」の文字が黄色で表示されたプリンタ表示部181を表示する。
【0074】
また、ステップS42において、ラベラー3からエラー信号を受信していないと判断した場合は(ステップS42のNo)、制御部100は、プリンタ2からのエラー信号であるとして、プリンタ表示部181に、プリンタ2がエラーにより停止中であることを示す「エラー」を表示する(ステップS47)。制御部100は、この「エラー」の表示は赤色で表示する。そして制御部100(停止信号送信手段102)は、ラベラー3とコンベア制御部81に対し、エラー信号を送信する(ステップS48)。コンベア制御部81は、エラー信号を受信すると、コンベア制御部81はコンベア4の動作を停止し、コンベア4上の物品Wの搬送を停止する。そして制御部100は、ラベラー3から一時停止信号を受信したか否かを判断する(ステップS49)。受信するまで待機し(ステップS49のNo)、受信したと判断した場合は(ステップS49のYes)、制御部100は、ラベラー表示部182の表示を、ラベラー3が一時停止していることを示す「一時停止」の表示を行う(ステップS50)。「一時停止」の表示は黄色で表示される。
【0075】
この場合、制御部100(表示制御手段101)は、表示装置18に対し、コンベア4に近い側から順に、物品Wに貼付されたラベル131の枚数を表示するカウンタ表示部183、「一時停止」の文字が黄色で表示されたラベラー表示部182、「エラー」の文字が赤色で表示されたプリンタ表示部181を表示する。
【0076】
図13は、ラベラー3がエラー状態となり、それに伴ってプリンタ2が一時停止状態となっていることを示す図である。図13において、表示装置18には、ラベラー表示部182に、ラベラー3がエラー状態であることを示す「エラー」の表示が表示されている。「エラー」の表示は、赤色で表示されている。また、プリンタ表示部181に、プリンタ2が一時停止状態であることを示す「一時停止」の表示が表示されている。「一時停止」の表示は、黄色で表示されている。
【0077】
なお、図13において、ラベラー3のエラーの種類や内容をエラー状態表示部75に表示している。エラーの内容は、ステップS93とステップS153で送信されたエラー信号とともに表示制御装置1に送信される。
【0078】
図9の説明に戻る。ステップS41において、エラー信号を受信していないと判断した場合は(ステップS41のNo)、制御部100は、操作部17の停止ボタン173が操作されたか否かを判断する(ステップS61)。操作されたと判断した場合は(ステップS61のYes)、制御部100は、プリンタ2とラベラー3に対し、停止信号を送信する(ステップS62)。
【0079】
この場合、制御部100(表示制御手段101)は、表示装置18に対し、コンベア4に近い側から順に、物品Wに貼付されたラベル131の枚数を表示するカウンタ表示部183、「エラー」の文字が赤色で表示されたラベラー表示部182、「エラー」の文字が赤色で表示されたプリンタ表示部181を表示する。
【0080】
また、ステップS61において、操作部17の停止ボタン173が操作されていないと判断した場合は(ステップS61のNo)、制御部100は、操作部17の非常停止ボタン174が操作されたか否かを判断する(ステップS63)。操作されたと判断した場合は(ステップS63のYes)、制御部100は、プリンタ2とラベラー3とコンベア制御部81に対し、停止信号を送信する(ステップS64)。また、操作部17の非常停止ボタン174が操作されていないと判断した場合は(ステップS63のNo)、制御部100は、ステップS21に戻って待機する。
【0081】
この場合、制御部100は、表示装置18に対し、コンベア4に近い側から順に、物品Wに貼付されたラベル131の枚数を表示するカウンタ表示部183、「エラー」の文字が赤色で表示されたラベラー表示部182、「エラー」の文字が赤色で表示されたプリンタ表示部181を表示する。
【0082】
なお、図示していないが、制御部100は、プリンタ2とラベラー3が動作状態時に、ラベラー3が物品Wにラベル131を貼付する度に、カウンタ531がカウントしたラベル131の枚数を表示制御装置1に送信する。これを受信した毎に、制御部100は、受信した枚数をカウンタ表示部183に表示する。したがって、カウンタ表示部183には、ラベラー3が物品Wに貼付したラベル131の数が表示される。
【0083】
次に図10を用いてプリンタ2の制御について説明する。図10において、制御部200は、プリンタ2の電源がオンされたか否かを判断する(ステップS61)。オンされるまで待機し(ステップS61のNo)、オンされたと判断した場合は(ステップS61のYes)、制御部200は、プリンタ2を待機状態にする(ステップS62)。そして制御部200は、表示制御装置1に対してプリンタ電源オン信号を送信する(ステップS63)。
【0084】
次に制御部200は、表示制御装置1から運転信号を受信したか否かを判断する(ステップS71)。受信したと判断した場合は(ステップS71のYes)、制御部200は、プリンタ2を一時停止状態とする(ステップS72)。一時停止状態とは、例えばプリンタ2を一時的にオフラインにすることである。そして制御部200は、表示制御装置1に対して、一時停止信号を送信する(ステップS73)。
【0085】
また、ステップS71において、表示制御装置1から運転信号を受信していないと判断した場合は(ステップS71のNo)、制御部200は、表示制御装置1から動作要請信号を受信したか否かを判断する(ステップS81)。受信したと判断した場合は(ステップS81のYes)、制御部200は、プリンタ2を動作状態とする(ステップS82)。動作状態とは、ラベル131に対する印字指令があった場合、いつでも印字処理が実行可能となる状態をいう。この動作状態において、印字指令があると、制御部200は、印字部231を制御して、ラベル131に印字処理を実行する。そして制御部200は、搬送部30を制御して印字済みのラベル131をラベラー3側に搬送する。そして、印字したラベル131の枚数をカウンタ239がカウントする。そして制御部200は、表示制御装置1に対し、動作信号を送信する(ステップS83)。
【0086】
また、ステップS81において、表示制御装置1から動作要請信号を受信していないと判断した場合は(ステップS81のNo)、制御部200は、プリンタ2においてエラーが発生したか否かを判断する(ステップS91)。エラーが発生したと判断した場合は(ステップS91のYes)、制御部200は、プリンタ2を停止状態とする(ステップS92)。停止状態とは、例えばプリンタ2をオフラインにすることである。そして制御部200は、表示制御装置1に対し、エラー信号を送信する(ステップS93)。
【0087】
また、ステップS91において、プリンタ2においてエラーが発生していないと判断した場合は(ステップS91のNo)、制御部200は、ラベラー3からエラー信号を受信したか否かを判断する(ステップS101)。ラベラー3からは、回線82を介してエラー信号を受信する。受信したと判断した場合は(ステップS101のYes)、制御部200は、プリンタ2を一時停止状態とする(ステップS102)。一時停止状態とは、例えばプリンタ2を一時的にオフラインとすることである。そして制御部200は、一時停止信号を表示制御装置1に送信する(ステップS103)。一時停止状態となったプリンタ2は、ラベラー3のエラーが解消されて動作状態となった場合、プリンタ2も動作状態に復帰する。
【0088】
また、ステップS101において、ラベラー3からエラー信号を受信していないと判断した場合は(ステップS101のNo)、制御部200は、表示制御装置1から停止信号を受信したか否かを判断する(ステップS111)。受信したと判断した場合は(ステップS111のYes)、制御部200は、プリンタ2を停止状態とする(ステップS112)。停止状態とは、例えばプリンタ2をオフラインとすることである。なお、表示制御装置1から停止信号を受信していないと判断した場合は(ステップS111のNo)、制御部200は、ステップS71に戻って待機する。
【0089】
次に図11を用いてラベラー3の制御について説明する。図11において、制御部300は、ラベラー3の電源がオンされたか否かを判断する(ステップS121)。オンされるまで待機し(ステップS121のNo)、オンされたと判断した場合は(ステップS121のYes)、制御部300は、ラベラー3を待機状態にする(ステップS122)。そして制御部300は、表示制御装置1に対してラベラー電源オン信号を送信する(ステップS123)。
【0090】
次に制御部300は、表示制御装置1から運転信号を受信したか否かを判断する(ステップS131)。受信したと判断した場合は(ステップS131のYes)、制御部300は、ラベラー3を一時停止状態とする(ステップS132)。一時停止状態とは、例えばラベラー3を一時的にオフラインにすることである。そして制御部300は、表示制御装置1に対して、一時停止信号を送信する(ステップS133)。
【0091】
また、ステップS131において、表示制御装置1から運転信号を受信していないと判断した場合は(ステップS131のNo)、制御部300は、表示制御装置1から動作要請信号を受信したか否かを判断する(ステップS141)。受信したと判断した場合は(ステップS141のYes)、制御部300は、ラベラー3を動作状態とする(ステップS142)。動作状態とは、ラベル131に対する貼付指令があった場合、いつでも貼付処理が実行可能となる状態をいう。この動作状態において、貼付指令があると、制御部300は、貼付部62を制御して、物品Wに対してラベル131を貼付する。そして、貼付したラベル131の枚数をカウンタ531がカウントする。そして制御部300は、表示制御装置1に対し、動作信号を送信する(ステップS143)。また制御部300は、カウンタ531がラベル131の枚数をカウントする毎に、カウンタ531の枚数情報を表示制御装置1に送信する。
【0092】
また、ステップS141において、表示制御装置1から動作要請信号を受信していないと判断した場合は(ステップS141のNo)、制御部300は、ラベラー3においてエラーが発生したか否かを判断する(ステップS151)。エラーが発生したと判断した場合は(ステップS151のYes)、制御部300は、ラベラー3を停止状態とする(ステップS152)。停止状態とは、例えばラベラー3をオフラインにすることである。そして制御部300は、表示制御装置1とコンベア制御部81に対し、エラー信号を送信する(ステップS153)。
【0093】
また、ステップS151において、ラベラー3においてエラーが発生していないと判断した場合は(ステップS151のNo)、制御部300は、プリンタ2からエラー信号を受信したか否かを判断する(ステップS161)。プリンタ2からは、回線82を介してエラー信号を受信する。受信したと判断した場合は(ステップS161のYes)、制御部300は、ラベラー3を一時停止状態とする(ステップS162)。一時停止状態とは、例えばラベラー3を一時的にオフラインとすることである。そして制御部300は、一時停止信号を表示制御装置1に送信する(ステップS163)。一時停止状態となったラベラー3は、プリンタ2のエラーが解消されて動作状態となった場合、ラベラー3も動作状態に復帰する。
【0094】
また、ステップS161において、プリンタ2からエラー信号を受信していないと判断した場合は(ステップS161のNo)、制御部300は、表示制御装置1から停止信号を受信したか否かを判断する(ステップS171)。受信したと判断した場合は(ステップS171のYes)、制御部300は、ラベラー3を停止状態とする(ステップS172)。停止状態とは、例えばラベラー3をオフラインとすることである。なお、表示制御装置1から停止信号を受信していないと判断した場合は(ステップS171のNo)、制御部300は、ステップS131に戻って待機する。
【0095】
なお、実施形態では、図4の実線と仮想線で示すように、表示装置18を180度回転可能となっている。そして、表示装置18を、実線の位置から仮想線の位置に180度回転させた場合、制御部100は、表示装置18に対して、図14で示す表示を行う。図14において、制御部100は、最も右側、すなわちコンベア4に最も近い位置にカウンタ表示部183を表示する。ついで制御部100は、ラベラー表示部182を表示する。そして制御部100は、表示装置18の左側、すなわちコンベア4から最も離れた位置にプリンタ表示部181を表示する。
【0096】
このように、実施形態によれば、プリンタ2とラベラー3の並びに沿って表示装置18の表示面185を配置し、プリンタ表示部181とラベラー表示部182とをプリンタ2とラベラー3の並び順に合わせて配置して表示した。これにより、プリンタ表示部181が表示するプリンタ2の動作状態とラベラー表示部182が表示するラベラー3の動作状態とが、プリンタ2とラベラー3の設置位置と同じ並びに表示されるため、プリンタ2とラベラー3のどちらにエラーが発生しているかが分かりやすい。また、どちらにエラーが発生しているかがとっさに把握できる。
【0097】
また、実施形態によれば、エラーが発生した表示部と一時停止状態の表示部とを例えば表示色を変えるようにして、エラー表示と一時停止状態との表示の形態を変えて表示するため、エラー状態と一時停止状態とが色によって明確に区別することができる。
【0098】
また、実施形態によれば、表示装置18において、物品Wに貼付したラベル131の枚数をコンベア4に最も近い位置に表示するため、貼付したラベル131の枚数を自然な状態で即座に把握することができる。
【0099】
また実施形態によれば、表示装置18において、コンベア4に近い側から、カウンタ表示部183、ラベラー表示部182、プリンタ表示部181の順で表示するため、ラベル131の貼付枚数を即座に把握できるとともに、実際のラベラー3とプリンタ2の並びに合わせて状態を表示することができる。
【0100】
また、実施形態によれば、表示装置18は水平方向に180度回転させた場合でも、コンベア4に近い側から、カウンタ表示部183、ラベラー表示部182、プリンタ表示部181の順で表示するため、表示装置18を回転させても、ラベル131の貼付枚数を即座に把握できるとともに、ラベラー3とプリンタ2の並びに合わせて状態を表示することができる。
【0101】
また、実施形態によれば、ラベラー3でエラーが発生した場合、コンベア制御部81は、ラベラー3からエラー信号を受信すると、コンベア4の動作を停止し、コンベア4上の物品Wの搬送を停止するため、ラベル131が貼付されない物品Wが下流に搬送されることがない。
【0102】
なお、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0103】
例えば、実施形態では、プリンタ表示部181とラベラー表示部182に表示されるエラー状態を赤色に表示し、一時待停止状態を黄色で表示し、待機状態を白色で表示し、動作状態を青色で表示するように、状態によって色を変えて表示したが、色以外で表示形態を異ならせて表示してもよい。例えば、表示する字体を異ならせたり、背景の模様を異ならせたり、文字の点灯と点滅で異ならせたりしてもよい。
【0104】
また、実施形態では、プリンタ2においてRFIDリーダライタ261によってラベル131に埋蔵されたRFIDへの書込むようにしたが、必ずしも必須の要件ではない。
【符号の説明】
【0105】
100 制御部
101 表示制御手段
102 表示形態制御手段
103 停止信号送信手段
【先行技術文献】
【特許文献】
【0106】
【特許文献1】特開2009−62087号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14