(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
過剰増殖性障害、ウイルス誘導性感染性疾患および/または心臓血管疾患の治療および/または予防のための請求項1から8のいずれかの一般式(I)または(Ia)の化合物。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0027】
CDK類の様々な阻害剤が公知であるという事実にも関わらず、疾患、例えば、過剰増殖性疾患、ウイルス性疾患、および/または心臓疾患の治療のために使用される選択的 CDK9 阻害剤であって、従来技術から公知の化合物よりも一以上の有利な点を提供する選択的 CDK9阻害剤がいまだに必要とされており、例えば有利な点としては以下が挙げられる:
向上した活性および/または有効性、
個々の治療上必要性に応じた有益なキナーゼ選択性プロファイル、
改善された副作用プロファイル、例えば、より少ない望ましくない副作用、
より低い強度の副作用、または低減した(細胞)毒性、
改善された理化学的知見、例えば、水および体液中での溶解性、
改善された薬物動態特性、例えば、用量低下またはより容易な投薬計画を可能とする特性。
【0028】
本発明の特定の目的は、従来技術から公知の化合物と比較して、水中での上昇した溶解度を示す、CDK9 キナーゼ阻害剤を提供することである。
【0029】
本発明の特定の目的は、従来技術から公知の化合物と比較して、CDK2/サイクリン Eと比較した場合に、CDK9/サイクリン T1に対してより高い選択性を示す、CDK9 キナーゼ阻害剤を提供することである。
【0030】
本発明の別の目的は、従来技術から公知の化合物と比較して、CDK9 活性を阻害する強度が上昇しているCDK9 キナーゼ阻害剤を提供することである (CDK9/Cyc T1に対するより低いIC50 値により実証される)。
【0031】
本発明の別の目的は、従来技術から公知の化合物と比較して、一以上の特定の腫瘍細胞株、例えば HeLa またはDU145などにおいて、改善された抗増殖活性を示すCDK9 キナーゼ阻害剤を提供することである。
【0032】
本発明の別の目的は、従来技術から公知の化合物と比較して、改善された副作用プロファイル、例えば、低減された炭酸脱水酵素-1および-2 阻害を示す、 CDK9 キナーゼ阻害剤を提供することである。
【0033】
さらに、従来技術から公知の化合物と比較して、水中での上昇した溶解度を示し、および/または、 CDK9/サイクリン T1に対してCDK2/サイクリン Eと比較してより高度に選択的であり、および/または、 CDK9 活性を阻害する強度の上昇を示し (CDK9/Cyc T1に対するより低いIC50 値により実証される)、および/または一以上の特定の腫瘍細胞株、例えば、HeLa またはDU145等において向上した抗増殖活性を示す、CDK9 キナーゼ阻害剤を提供することも、本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0034】
本発明は、一般式 (I)の化合物:
【化1】
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または、 一般式 (Ia) の化合物:
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
R
1は、C
1-C
6-アルキル-、C
3-C
7-シクロアルキル-、ヘテロシクリル-、フェニル、ヘテロアリール(heteroraryl)、フェニル-C
1-C
3-アルキル-またはヘテロアリール-C
1-C
3-アルキル-から選択される基を表し、
ここで、該基は、同一にまたは異なって、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲン、ハロ-C
1-C
3-アルキル-、C
1-C
6-アルコキシ-、C
1-C
3-フルオロアルコキシ-、アミノ、アルキルアミノ-、ジアルキルアミノ-、アセチルアミノ-、N-メチル-N-アセチルアミノ-、環状アミンからなる群から選択される1または2または3の置換基により置換されていてもよく;
R
2は、
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
R
3 、R
4は、互いに独立して、水素原子、フルオロ原子、クロロ原子、シアノ、C
1-C
3-アルキル-、C
1-C
3-アルコキシ-、ハロ-C
1-C
3-アルキル-、C
1-C
3-フルオロアルコキシ-から選択される基を表し;
R
5は、水素原子、シアノ、-C(O)R
9、-C(O)OR
9、-S(O)
2R
9、-C(O)NR
10R
11、C
1-C
6-アルキル-、C
3-C
7-シクロアルキル-、ヘテロシクリル(heterocycyl)-、フェニル、ヘテロアリールから選択される基を表し
ここで、該 C
1-C
6-アルキル、C
3-C
7-シクロアルキル-、ヘテロシクリル(heterocycyl)-、フェニルまたはヘテロアリール基は、同一にまたは異なって、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C
1-C
3-アルキル-、C
1-C
3-アルコキシ-、アミノ、アルキルアミノ-、ジアルキルアミノ-、アセチルアミノ-、N-メチル-N-アセチルアミノ-、環状アミン、ハロ-C
1-C
3-アルキル-、C
1-C
3-フルオロアルコキシ-から選択される、1、2または3の置換基により置換されていてもよく;
R
6、R
7は、互いに独立して、水素原子、フルオロ原子、クロロ原子、シアノ、C
1-C
3-アルキル-、C
1-C
3-アルコキシ-、ハロ-C
1-C
3-アルキル-、C
1-C
3-フルオロアルコキシ-から選択される基を表し;
R
8は、以下:
a)同一にまたは異なって、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ-、ジアルキルアミノ-、アセチルアミノ-、N-メチル-N-アセチルアミノ-、環状アミン、シアノ、C
1-C
3-アルキル-、ハロ-C
1-C
3-アルキル-、C
1-C
3-フルオロアルコキシ-、C
1-C
3-アルコキシ-、C
2-C
3-アルケニル-、C
2-C
3-アルキニル-、C
3-C
7-シクロアルキル-、ヘテロシクリル(heterocycyl)-、フェニル、ヘテロアリールからなる群から選択される、1または2または3の置換基により置換されていてもよい、C
1-C
10-アルキル基;ここで、該 C
3-C
7-シクロアルキル-、ヘテロシクリル(heterocycyl)-、フェニルまたはヘテロアリール基は、同一にまたは異なって、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C
1-C
3-アルキル-、C
1-C
3-アルコキシ-、アミノ、アルキルアミノ-、ジアルキルアミノ-、アセチルアミノ-、N-メチル-N-アセチルアミノ-、環状アミン、ハロ-C
1-C
3-アルキル-、C
1-C
3-フルオロアルコキシ-から選択される、1、2または3の置換基により置換されていてもよく;
b)同一にまたは異なって、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ-、ジアルキルアミノ-、アセチルアミノ-、N-メチル-N-アセチルアミノ-、環状アミン、シアノ、C
1-C
3-アルキル-、ハロ-C
1-C
3-アルキル-、C
1-C
3-フルオロアルコキシ-、C
1-C
3-アルコキシ-、C
2-C
3-アルケニル-、C
2-C
3-アルキニル-からなる群から選択される、1または2または3の置換基により置換されていてもよい、C
3-C
7-シクロアルキル- 基;
c)同一にまたは異なって、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ-、ジアルキルアミノ-、アセチルアミノ-、N-メチル-N-アセチルアミノ-、環状アミン、シアノ、C
1-C
3-アルキル-、ハロ-C
1-C
3-アルキル-、C
1-C
3-フルオロアルコキシ-、C
1-C
3-アルコキシ-、C
2-C
3-アルケニル-、C
2-C
3-アルキニル-からなる群から選択される、1または2または3の置換基により置換されていてもよい、ヘテロシクリル-基;
d)同一にまたは異なって、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ-、ジアルキルアミノ-、アセチルアミノ-、N-メチル-N-アセチルアミノ-、環状アミン、シアノ、C
1-C
3-アルキル-、ハロ-C
1-C
3-アルキル-、C
1-C
3-フルオロアルコキシ-、C
1-C
3-アルコキシ-からなる群から選択される、1または2または3の置換基により置換されていてもよい、フェニル基;
e)同一にまたは異なって、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ-、ジアルキルアミノ-、アセチルアミノ-、N-メチル-N-アセチルアミノ-、環状アミン、シアノ、C
1-C
3-アルキル-、ハロ-C
1-C
3-アルキル-、C
1-C
3-フルオロアルコキシ-、C
1-C
3-アルコキシ-からなる群から選択される、1または2または3の置換基により置換されていてもよい、ヘテロアリール基;
f)同一にまたは異なって、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ-、ジアルキルアミノ-、アセチルアミノ-、N-メチル-N-アセチルアミノ-、環状アミン、シアノ、C
1-C
3-アルキル-、ハロ-C
1-C
3-アルキル-、C
1-C
3-フルオロアルコキシ-、C
1-C
3-アルコキシ-からなる群から選択される、1または2または3の置換基により置換されていてもよい、フェニル-C
1-C
3-アルキル- 基;
g)同一にまたは異なって、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ-、ジアルキルアミノ-、アセチルアミノ-、N-メチル-N-アセチルアミノ-、環状アミン、シアノ、C
1-C
3-アルキル-、ハロ-C
1-C
3-アルキル-、C
1-C
3-フルオロアルコキシ-、C
1-C
3-アルコキシ-からなる群から選択される、1または2または3の置換基により置換されていてもよい、ヘテロアリール-C
1-C
3-アルキル- 基;
から選択される基を表し;
R
9は、C
1-C
6-アルキル-、C
3-C
7-シクロアルキル-、ヘテロシクリル(heterocycyl)-、フェニル、ベンジルまたはヘテロアリールから選択される基を表し、ここで、該基は、同一にまたは異なって、ハロゲン、ヒドロキシ、C
1-C
3-アルキル-、C
1-C
3-アルコキシ-、アミノ、アルキルアミノ-、ジアルキルアミノ-、アセチルアミノ-、N-メチル-N-アセチルアミノ-、環状アミン、ハロ-C
1-C
3-アルキル-、C
1-C
3-フルオロアルコキシ-から選択される、1、2または3の置換基により置換されていてもよく;
R
10、R
11は、互いに独立して、水素、C
1-C
6-アルキル-、C
3-C
7-シクロアルキル-、ヘテロシクリル(heterocycyl)-、フェニルまたはヘテロアリールから選択される基を表し、ここで、該 C
1-C
6-アルキル、C
3-C
7-シクロアルキル-、ヘテロシクリル(heterocycyl)-、フェニルまたはヘテロアリール基は、同一にまたは異なって、ハロゲン、ヒドロキシ、C
1-C
3-アルキル-、C
1-C
3-アルコキシ-,アミノ、アルキルアミノ-、ジアルキルアミノ-、アセチルアミノ-、N-メチル-N-アセチルアミノ-、環状アミン 、ハロ-C
1-C
3-アルキル-、C
1-C
3-フルオロアルコキシ-から選択される、1、2または3の置換基により置換されていてもよい;]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0035】
本発明による化合物は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物およびそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物、式 (I)または(Ia)または(Ib)により包含され、以下に記載される式の化合物およびそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物、および、以下に例示的態様として言及され、式 (I)または(Ia)または(Ib) により包含される化合物およびそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物であり、ここで、式 (I)または(Ia)または(Ib) により包含され、以下に言及される化合物は既に塩、溶媒和物および塩の溶媒和物ではないものとする。
【0036】
本発明による化合物は、それらの構造に応じて、立体異性体形態(エナンチオマー、ジアステレオマー)にて存在しうる。本発明はそれゆえ、かかるエナンチオマーまたはジアステレオマーおよびそれらのそれぞれの混合物に関する。立体異性体的に純粋な構成物質は、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのかかる混合物から公知の方法にて単離することができる。
【0037】
本発明による化合物が互変異性型にありうる場合、本発明はすべての互変異性型を包含する。
【0038】
さらに、本発明の化合物は、遊離形態において、例えば、遊離塩基として、または遊離酸として、または両性イオンとして存在し得、あるいは、塩の形態にて存在しうる。該塩はいずれの塩であってもよく、有機または無機付加塩のいずれであってもよいが、特に薬学において慣例として使用されるあらゆる生理的に許容される有機または無機付加塩である。
【0039】
本発明の目的のために好ましい塩は、本発明による化合物の生理的に許容される塩である。しかしながら、薬学応用それ自体のために好適なものではないが、例えば、本発明による化合物の単離または精製のために利用できる塩もまた、含まれる。
【0040】
「生理的に許容される塩」という用語は、本発明の化合物の、比較的に非毒性である、無機または有機酸付加塩をいい、例えば、S. M. Berge、et al. “Pharmaceutical Salt,” J. Pharm. Sci. 1977、66、1-19を参照されたい。
【0041】
本発明による化合物の生理的に許容される塩は、鉱酸、カルボン酸およびスルホン酸の酸付加塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸(hydroiodic)、硫酸、重硫酸(bisulfuric acid)、リン酸、硝酸の塩または有機酸、例えば、ギ酸、酢酸、アセト酢酸、ピルビン酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、酪酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、安息香酸、サリチル酸、2-(4-ヒドロキシベンゾイル)-安息香酸、ショウノウ酸、桂皮酸、シクロペンタンプロピオン酸、ジグルコン酸、3-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、ニコチン酸、パモン(pamoic)酸、ペクチン酸、過硫酸、3-フェニルプロピオン酸、ピクリン酸、ピバル酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、イタコン酸、スルファミン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ドデシル硫酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パラ-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、2-ナフタレンスルホン酸、ナフタリン(naphthaline)ジスルホン酸、カンファースルホン酸、クエン酸、酒石酸、ステアリン酸、乳酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、アジピン酸、アルギン酸、マレイン酸、フマル酸、D-グルコン酸、マンデル酸、アスコルビン酸、グルコヘプタン酸、グリセロリン酸、アスパラギン酸、スルホサリチル酸、ヘミ硫酸、またはチオシアン酸等との酸付加塩を包含する。
【0042】
本発明による化合物の生理的に許容される塩はまた、常套の塩基の塩、例えば、例示的にかつ好ましくは、アルカリ金属塩 (例えば、ナトリウムおよびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩 (例えば、カルシウムおよびマグネシウム塩)および、アンモニアまたは1から16のC原子を有する有機アミン由来のアンモニウム塩も含み、例えば、例示的にかつ好ましくは、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N-メチルモルホリン、アルギニン、リジン、エチレンジアミン、N-メチルピペリジン、N-メチルグルカミン、ジメチルグルカミン、エチルグルカミン、1,6-ヘキサジアミン、グルコサミン、サルコシン、セリノール、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、アミノプロパンジオール、Sovak 塩基、および1-アミノ-2,3,4-ブタントリオールとの塩が含まれる。さらに、塩基性窒素含有基は、ハロゲン化低級アルキル、例えば、メチル−、エチル−、プロピル−、およびブチル塩化物、−臭化物および−ヨウ化物; 硫酸ジアルキル、例えば、ジメチル−、ジエチル−、ジブチル−およびジアミル硫酸、長鎖ハロゲン化物、例えば、デシル−、ラウリル−、ミリスチル−およびステアリル塩化物、−臭化物および−ヨウ化物、ハロゲン化アラルキル、例えば、ベンジル−およびフェネチル臭化物およびその他のもの等のような剤(agent)によって四級化してもよい。
【0043】
本発明は、本発明の化合物のすべての可能な塩を含み、かかる塩は、単一の塩として、あるいはあらゆる比における該塩の混合物としてのものでありうる。
【0044】
溶媒和物は、固体または液体状態にて配位によって溶媒分子との複合体を形成している本発明による化合物の形態のために本発明の目的のために用いられる用語である。水和物は、配位が水とともに起こっている特定の形態の溶媒和物である。水和物は、本発明の範囲内において溶媒和物として好ましい。
【0045】
本発明はまた、本発明の化合物のすべての好適な同位体変化物(isotopic variation)も含む。本発明の化合物の同位体変化物は、少なくとも一つの原子が、同一の原子番号を有するが、自然界に通常あるいは主にみられる原子質量とは異なる原子質量を有する原子によって置換されているものとして規定される。本発明の化合物に組み込まれうる同位体の例には、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素の同位体が含まれ、例えば、
2H (重水素)、
3H (三重水素/トリチウム)、
13C、
14C、
15N、
17O、
18O、
32P、
33P、
33S、
34S、
35S、
36S、
18F、
36Cl、
82Br、
123I、
124I、
129I および
131Iが、それぞれ挙げられる。本発明の化合物の特定の同位体変化物、例えば、一以上の放射性同位体、例えば
3Hまたは
14Cが組み込まれたものは、薬物および/または基質組織分布研究において有用である。トリチウム化された、および炭素-14、即ち、
14Cである同位体が、特にそれらの調製の容易さおよび検出性から好ましい。さらに、同位体、例えば、重水素による置換は、より優れた代謝的安定性、例えば、生体内半減期の上昇または必要用量の低下に起因する特定の治療上の利点を提供し得、したがっていくつかの状況において好ましい可能性がある。本発明の化合物の同位体変化物は一般に、当業者に公知の常套の手順によって、例えば、好適な試薬の適当な同位体変化物を用いた以下に記載する例示的方法または実施例において記載の調製によって調製することができる。
【0046】
さらに、本発明はまた、本発明による化合物のプロドラッグも包含する。「プロドラッグ」という用語は、それ自体は生物学的に活性であっても不活性であってもよいが、それらの体内での滞留時間の間に本発明による化合物へと変換される (例えば、代謝または加水分解により) 化合物を包含する。
【0047】
本発明の目的のために、置換基は、特に断りのない限り、以下の意味を有する:
【0048】
「ハロゲン」、「ハロゲン原子」または「ハロ」という用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を表し、特に、塩素またはフッ素であり、好ましくは、フッ素原子である。
【0049】
「アルキル」という用語は、炭素原子の数が具体的に示されている直鎖状または分枝状アルキルラジカルを表し、例えば、C
1-C
10 では1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の炭素原子であり、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル-、デシル-、2-メチルブチル、1-メチルブチル、1-エチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、ネオ-ペンチル、1,1-ジメチルプロピル、4-メチルペンチル、3-メチルペンチル、2-メチルペンチル、1-メチルペンチル、2-エチルブチル、1-エチルブチル、3,3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、1,1-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、または1,2-ジメチルブチルが挙げられる。炭素原子の数が具体的に示されていない場合、「アルキル」という用語は、概して、1から9、特に1から6、好ましくは 1から4の炭素原子を有する直鎖状または分枝状アルキルラジカルを表す。特に、アルキル基は、1、2、3、4、5または6の炭素原子(「C
1-C
6-アルキル」)を有し、例えば、メチル、エチル、n-プロピル-、イソプロピル、n-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、2-メチルブチル、1-メチルブチル、1-エチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、ネオ-ペンチル、1,1-ジメチルプロピル、4-メチルペンチル、3-メチルペンチル、2-メチルペンチル、1-メチルペンチル、2-エチルブチル、1-エチルブチル、3,3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、1,1-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、または1,2-ジメチルブチルが挙げられる。好ましくは、アルキル基は、1、2または3の炭素原子を有し(「C
1-C
3-アルキル」)、メチル、エチル、n-プロピルまたはイソプロピルが挙げられる。
【0050】
「C
2-C
3-アルケニル」という用語は、好ましくは、直鎖状または分枝状、一価炭化水素基であって、一つの二重結合を含有し、2または3の炭素原子を有する (「C
2-C
3-アルケニル」)ものを意味するものとして理解されるべきである。該アルケニル基は、例えば、ビニル、アリル、(E)-2-メチルビニル、(Z)-2-メチルビニルまたはイソプロペニル基である。
【0051】
「C
2-C
3-アルキニル」という用語は、好ましくは、直鎖状、一価炭化水素基であって、一つの三重結合を含有し、2 または3の炭素原子を含有するものを意味するとして理解されるべきである。該 C
2-C
3-アルキニル基は、例えば、エチニル、プロパ-1-イニルまたはプロパ-2-イニル基である。
【0052】
「C
3-C
7-シクロアルキル」という用語は、好ましくは、3、4、5、6または7の炭素原子を含有する飽和、一価、単環式炭化水素環を意味するものとして理解されるべきである。該 C
3-C
7-シクロアルキル基は、例えば、単環式炭化水素環、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチル基である。該シクロアルキル環は、一以上の二重結合を含有していてもよく、例えば、シクロアルケニル、例えば、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニルまたはシクロヘプチニル基が挙げられ、ここで、該環と分子の残りとの間の結合は、飽和であろうと不飽和であろうと該環のいずれの炭素原子に対するものであってもよい。好ましくは、「C
3-C
7-シクロアルキル」は、シクロプロピル基である。
【0053】
「ヘテロシクリル」という用語は、3、4、5、6、7、8 または9の炭素原子を含有し、さらに酸素、硫黄、窒素から選択される1、2または3のヘテロ原子-含有基を含有する、飽和または部分的に不飽和の、一価、単環式-または二環式炭化水素環を意味するものとして理解されるべきである。特に、「ヘテロシクリル」という用語は、「4- から10-員環複素環」を意味するものとして理解されるべきである。
【0054】
「4-から10-員環複素環」という用語は、3、4、5、6、7、8 または9の炭素原子を含有し、さらに、酸素、硫黄、窒素から選択される1、2または3のヘテロ原子-含有基を含有する、飽和または部分的に不飽和の、一価、単環式-または二環式炭化水素環を意味するものとして理解されるべきである。該複素環は、例えば、単環式複素環であり、例えば、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、1,3-ジオキソラニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、1,4-ジオキサニル、ピロリニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、1,3-ジチアニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、またはキヌクリジニル基が挙げられる。所望により、該複素環は、一以上の二重結合を含んでいてもよく、例えば、4H-ピラニル、2H-ピラニル、2,5-ジヒドロ-1H-ピロリル、1,3-ジオキソリル、4H-1,3,4-チアジアジニル、2,5-ジヒドロフラニル、2,3-ジヒドロフラニル、2,5-ジヒドロチエニル、2,3-ジヒドロチエニル、4,5-ジヒドロオキサゾリル、4,5-ジヒドロイソオキサゾリル、または4H-1,4-チアジニル基が挙げられ、あるいはそれはベンゾ縮合していてもよい。
【0055】
特に、「ヘテロシクリル」という用語は、3、4または5の炭素原子、および、1、2または3 の上記のヘテロ原子-含有基を含有する複素環(「4-から7-員環複素環」)であるとして理解されるべきであり、より具体的には、該環は、4または5の炭素原子、および、1、2または3の上記のヘテロ原子-含有基(「5-から7-員環複素環」)を含有していもよく、より具体的には、該複素環は、4の炭素原子および2の上記のヘテロ原子-含有基、または、5の炭素原子および1の上記のヘテロ原子-含有基、好ましくは、4の炭素原子および2の上記のヘテロ原子-含有基を含有するものとして理解されるべきである、「6-員環複素環」である。
【0056】
「C
1-C
6-アルコキシ-」という用語は、好ましくは、式-O-アルキルの、直鎖状または分枝状、飽和、一価、炭化水素基を意味するものとして理解されるべきであり、ここで、「アルキル」という用語は上記に規定される通りであり、例えば、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソ-プロポキシ、n-ブトキシ、イソ-ブトキシ、tert-ブトキシ、sec-ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、n-ヘキシルオキシ 基、またはそれらのいずれかの異性体が挙げられる。特に、「C
1-C
6-アルコキシ-」基は、「C
1-C
4-アルコキシ-」、「C
1-C
3-アルコキシ-」、メトキシ、エトキシ、またはプロポキシ基であり、好ましくは、メトキシ、エトキシまたはプロポキシ基である。
【0057】
「C
1-C
3-フルオロアルコキシ-」という用語は、好ましくは、上記に規定される通りの、直鎖状または分枝状、飽和、一価、C
1-C
3-アルコキシ- 基であって、ここで、一以上の水素原子が、同一にまたは異なって、一以上のフルオロ原子により置換されているものを意味するものとして理解されるべきである。 該 C
1-C
3-フルオロアルコキシ- 基は、例えば、1,1-ジフルオロメトキシ-、1,1,1-トリフルオロメトキシ-、2-フルオロエトキシ-、3-フルオロプロポキシ-、2,2,2-トリフルオロエトキシ-、3,3,3-トリフルオロプロポキシ-、特に、「C
1-C
2-フルオロアルコキシ-」基である。
【0058】
「アルキルアミノ-」という用語は、好ましくは、上記に規定される直鎖状または分枝状アルキル基を有するアルキルアミノ基を意味するものとして理解されるべきである。 (C
1-C
3)-アルキルアミノ-は、例えば、1、2または3の炭素原子を有するモノアルキルアミノ基を意味し、(C
1-C
6)-アルキルアミノ-は、1、2、3、4、5 または6の炭素原子を有するものを意味する。「アルキルアミノ-」という用語は、 例えば、メチルアミノ-、エチルアミノ-、n-プロピルアミノ-、イソプロピルアミノ-、tert-ブチルアミノ-、n-ペンチルアミノ-または n-ヘキシルアミノ-を含むものである。
【0059】
「ジアルキルアミノ-」という用語は、好ましくは、上記に規定され、互いに独立している、2の直鎖状または分枝状アルキル基を有するアルキルアミノ基を意味するものとして理解されるべきである。(C
1-C
3)-ジアルキルアミノ-は、例えば、そのそれぞれがアルキル基1つあたり1から3の炭素原子を有する2つのアルキル基を有するジアルキルアミノ基を表す。「ジアルキルアミノ-」という用語は、例えば: N,N-ジメチルアミノ-、N,N-ジエチルアミノ-、N-エチル-N-メチルアミノ-、N-メチル-N-n-プロピルアミノ-、N-イソプロピル-N-n-プロピルアミノ-、N-t-ブチル-N-メチルアミノ-、N-エチル-N-n-ペンチルアミノ-およびN-n-ヘキシル-N-メチルアミノ-を含む。
【0060】
「環状アミン」という用語は、好ましくは環状のアミン基を意味するものとして理解されるべきである。好適な環状アミンは、特に、1または2のメチル基により置換されていてもよい、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、1-メチルピペラジン、モルホリン、チオモルホリンである。
【0061】
「ハロ-C
1-C
3-アルキル-」という用語は、好ましくは、「C
1-C
3-アルキル」という用語が上記に規定され、かつ一以上の水素原子が同一にまたは異なって、すなわち、1つのハロゲン原子が別のものと独立している、ハロゲン原子によって置換されている、直鎖状または分枝状、飽和、一価炭化水素基を意味するものとして理解されるべきである。特に、該ハロゲン原子はフッ素である。好ましいものは、フルオロ-C
1-C
3-アルキルであり、例えば、-CF
3、-CHF
2、-CH
2F、-CF
2CF
3、または -CH
2CF
3等が挙げられる。該ハロ-C
1-C
3-アルキル基は、例えば、ハロ-C
1-C
2-アルキル基、-CF
3、-CHF
2、-CH
2F、-CF
2CF
3、または -CH
2CF
3であり、好ましくはそれは、-CF
3である。
【0062】
「フェニル-C
1-C
3-アルキル−」という用語は、好ましくは、水素原子の1つが、フェニル-C
1-C
3-アルキル基を分子に結合させる、上記に規定されるC
1-C
3-アルキル基により置換されているフェニル基を意味するものとして理解されるべきである。特に、「フェニル-C
1-C
3-アルキル−」は、フェニル-C
1-C
2-アルキル−であり、好ましくは、ベンジル基である。
【0063】
「ヘテロアリール」という用語は、好ましくは、5、6、7、8、9、10、11、12、13または14の環原子 (「5-から14-員環ヘテロアリール」基)、特に 5の環原子(「5-員環ヘテロアリール」) または6の環原子(「6-員環ヘテロアリール」)または9の環原子(「9-員環ヘテロアリール」)または10の環原子(「10-員環ヘテロアリール」)を有し、同一であっても異なっていてもよい少なくとも1つのヘテロ原子を含有し、ここで該ヘテロ原子は、例えば、酸素、窒素または硫黄であって、かつ単環式、二環式、または三環式であってよく、さらにいずれの場合においてもベンゾ-縮合していてもよい、一価、芳香族、単環式-または二環式芳香族環系を意味するものとして理解されるべきである。特に、ヘテロアリールは、チエニル、フラニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル等、およびそれらのベンゾ誘導体、例えば、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル(benzisoxazolyl)、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、インダゾリル、インドリル、イソインドリル等;あるいはピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル等、およびそれらのベンゾ誘導体、例えば、キノリニル、キナゾリニル、イソキノリニル等;あるいはアゾシニル、インドリジニル、プリニル等、およびそれらのベンゾ誘導体;あるいはシンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、プテリジニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、キサンテニル、またはオキセピニル、1,4-ベンゾジオキサニル等から選択される。好ましくは、ヘテロアリールは、単環式ヘテロアリール、5- 員環ヘテロアリールまたは6- 員環ヘテロアリールから選択される。
【0064】
「5-員環ヘテロアリール」という用語は、好ましくは、5の環原子を有し、かつ、同一であっても異なっていてもよい少なくとも1つのヘテロ原子を含有し、ここで、該ヘテロ原子は、例えば、酸素、窒素または硫黄である、一価、芳香族、モノ-芳香族環系を意味するものとして理解される。特に、「5 員環ヘテロアリール」は、チエニル、フラニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリルから選択される。
【0065】
「6-員環ヘテロアリール」という用語は、好ましくは、6の環原子を有し、同一であっても異なっていてもよい、少なくとも1つのヘテロ原子を含有し、ここで、該ヘテロ原子は、例えば、 酸素、窒素または硫黄である、一価、芳香族、モノ-芳香族環系を意味するものとして理解される。特に、「6 員環ヘテロアリール」は、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニルから選択される。
【0066】
「ヘテロアリール-C
1-C
3-アルキル-」という用語は、 好ましくは、それぞれ上記に規定される、ヘテロアリール、5- 員環ヘテロアリールまたは6- 員環ヘテロアリール基であって、水素原子の1つが、ヘテロアリール-C
1-C
3-アルキル基を分子に結合させる、上記に規定されるC
1-C
3-アルキル基により置換されているものを意味するものとして理解されるべきである。特に、「ヘテロアリール-C
1-C
3-アルキル-」は、ヘテロアリール-C
1-C
2-アルキル-、ピリジニル-C
1-C
3-アルキル-、ピリジニルメチル-、ピリジニルエチル-、ピリジニルプロピル-、- ピリミジニル-C
1-C
3-アルキル-、ピリミジニルメチル-、ピリミジニルエチル-、ピリミジニルプロピル-であり、好ましくは、ピリジニルメチル- またはピリジニルエチル- またはピリミジニルエチル-またはピリミジニルプロピル基である。
【0067】
「C
1-C
10」という用語は、例えば、「C
1-C
10-アルキル」の定義との関連において、本出願にわたって用いられる場合、1から10の有限数の炭素原子、即ち、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の 炭素原子を有するアルキル基を意味するものとして理解されるべきである。さらに該用語「C
1-C
10」は、そのなかに含まれるあらゆる部分的範囲、例えば、C
1-C
10、C
1-C
9、C
1-C
8 、C
1-C
7 、C
1-C
6 C
1-C
5、C
1-C
4、C
1-C
3、C
1-C
2、C
2-C
10、C
2-C
9、C
2-C
8、C
2-C
7、C
2-C
6、C
2-C
5、C
2-C
4、C
2-C
3、C
3-C
10、C
3-C
9、C
3-C
8、C
3-C
7、C
3-C
6、C
3-C
5、C
3-C
4、C
4-C
10、C
4-C
9、C
4-C
8、C
4-C
7、C
4-C
6、C
4-C
5、C
5-C
10、C
5-C
9、C
5-C
8、C
5-C
7、C
5-C
6、C
6-C
10、C
6-C
9、C
6-C
8、C
6-C
7、C
7-C
10、C
7-C
9、C
7-C
8、C
8-C
10、C
8-C
9、C
9-C
10であるとして解釈されるべきであることが理解されるべきである。
【0068】
同様に、本明細書において用いられる場合、「C
1-C
6」という用語は、例えば、「C
1-C
6-アルキル」、「C
1-C
6-アルコキシ」の定義との関連において本出願にわたって用いられる場合、1から6の有限数の炭素原子、即ち、1、2、3、4、5または6の炭素原子を有するアルキル基を意味するものとして理解されるべきである。さらに該用語「C
1-C
6」 はそのなかに含まれるあらゆる部分的範囲、例えば、C
1-C
6 C
1-C
5、C
1-C
4、C
1-C
3、C
1-C
2、C
2-C
6、C
2-C
5、C
2-C
4、C
2-C
3、C
3-C
6、C
3-C
5、C
3-C
4、C
4-C
6、C
4-C
5、C
5-C
6として解釈されるべきであるということが理解されるべきである。
【0069】
同様に、本明細書において用いられる場合、「C
1-C
3」という用語は、例えば、「C
1-C
3-アルキル」、「C
1-C
3-アルコキシ」または「C
1-C
3-フルオロアルコキシ」の定義との関連において本出願にわたって用いられる場合、1から3の有限数の炭素原子、即ち、1、2または3の炭素原子を有するアルキル基を意味するものとして理解されるべきである 。さらに該用語「C
1-C
3」は、そのなかに含まれるあらゆる部分的範囲、例えば、C
1-C
3、C
1-C
2、C
2-C
3として解釈されるべきであるということが理解されるべきである。
【0070】
さらに、本明細書において用いられる場合、「C
3-C
7」という用語は、例えば、「C
3-C
7-シクロアルキル」の定義との関連において、本出願にわたって用いられる場合、3から7の有限数の炭素原子、即ち、3、4、5、6または7の炭素原子、特に 3、4、5または6の炭素原子を有するシクロアルキル基を意味するものとして理解されるべきである。さらに該用語「C
3-C
7」は、そのなかに含まれるあらゆる部分的範囲、例えば、C
3-C
7 、C
3-C
6 、C
3-C
5 、C
3-C
4 、C
4-C
7 、C
4-C
6 、C
4-C
5、C
5-C
7、C
5-C
6、C
6-C
7として解釈されるべきであるということが理解されるべきである。
【0071】
結合における記号:
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
は、分子における連結部位を示す。
【0072】
本明細書において用いられる場合、「一回以上」という用語は、例えば、本発明の一般式の化合物の置換基の定義において、1、2、3、4または5回、特に、1、2、3 または4回、より具体的には、1、2または3回、さらにより具体的には、1または2回を意味するものとして理解される。
【0073】
単語、化合物、塩、水和物、溶媒和物等の複数形が本明細書において用いられる場合、これは、単一の化合物、塩、異性体、水和物、溶媒和物等も意味するものとみなされる。
【0074】
本発明は、一般式(I)または(Ia)の化合物:
[式中:
R
1 は、C
1-C
6-アルキル-、C
3-C
7-シクロアルキル-またはヘテロシクリル- から選択される基を表し;
R
2は、
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
R
3 、R
4は、互いに独立して、水素原子、フルオロ原子、クロロ原子またはC
1-C
3-アルキル-から選択される基を表し;
R
5は、水素原子、シアノ、-C(O)R
9、-C(O)OR
9、-S(O)
2R
9、-C(O)NR
10R
11、C
1-C
6-アルキル-から選択される基を表し;
R
6、R
7 は、互いに独立して、水素原子、フルオロ原子、クロロ原子から選択される基を表し;
R
8は、以下:
a)ハロゲン、ヒドロキシ、C
2-C
3-アルケニル-、C
2-C
3-アルキニル-、C
3-C
7-シクロアルキル-、ヘテロシクリル(heterocycyl)-、フェニル、ヘテロアリールからなる群から選択される1または2または3の置換基により置換されていてもよいC
1-C
10-アルキル基、ここで該 C
3-C
7-シクロアルキル-、ヘテロシクリル(heterocycyl)-、フェニルまたはヘテロアリール基は、同一にまたは異なって、ハロゲン、シアノ、C
1-C
3-アルキル-、ハロ-C
1-C
3-アルキル-から選択される1、2または3の置換基により置換されていてもよく;
b) フェニル基;
c) フェニル-C
1-C
3-アルキル基、ここで該フェニル基は、同一にまたは異なって、ハロゲン、シアノ、C
1-C
3-アルキル-、ハロ-C
1-C
3-アルキル-からなる群から選択される1または2または3の置換基により置換されていてもよく;
d) ヘテロアリール-C
1-C
3-アルキル基、ここで該ヘテロアリール基は、ハロゲンからなる群から選択される1つの置換基により置換されていてもよく;
から選択される基を表し;
R
9は、C
1-C
6-アルキル基を表し;
R
10、R
11は、互いに独立して、水素またはC
1-C
6-アルキル-から選択される基を表す;]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0075】
好ましい態様において、本発明は、一般式(I)または(Ia)の化合物:
[式中:
R
1は、C
1-C
6-アルキル-またはC
3-C
7-シクロアルキル基を表し;
R
2は、
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
R
3、R
4は、互いに独立して、水素原子、フルオロ原子、クロロ原子、C
1-C
3-アルキル- から選択される基を表し;
R
5は、水素原子、シアノ、-C(O)R
9、-C(O)OR
9、-C(O)NR
10R
11から選択される基を表し;
R
6、R
7 は、互いに独立して、水素原子またはフルオロ原子を表し;
R
8 は、以下:
a)ヒドロキシ、C
2-C
3-アルケニル-、C
2-C
3-アルキニル-、C
3-C
7-シクロアルキル-、フェニル、ヘテロアリールからなる群から選択される1または2の置換基により置換されていてもよいC
1-C
10-アルキル基、ここで、該 C
3-C
7-シクロアルキル-、フェニルまたはヘテロアリール基は、同一にまたは異なって、ハロゲン、シアノ、ハロ-C
1-C
3-アルキル-から選択される1、2または3の置換基により置換されていてもよく;
b) フェニル-C
1-C
3-アルキル基、ここで、該フェニル基は、同一にまたは異なって、ハロゲン、シアノ、ハロ-C
1-C
3-アルキル-からなる群から選択される1または2または3の置換基により置換されていてもよく;
c) ヘテロアリール-C
1-C
3-アルキル基、ここで、該ヘテロアリール基は、ハロゲンからなる群から選択される1つの置換基により置換されていてもよく;
から選択される基を表し;
R
9 は、C
1-C
6-アルキル基を表し;
R
10、R
11は、互いに独立して、水素またはC
1-C
6-アルキル-から選択される基を表す;]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0076】
別の好ましい態様において、本発明は、一般式(I)または(Ia)の化合物:
[式中:
R
1 は、C
1-C
6-アルキル基を表し;
R
2は、
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される基を表し;
R
3 は、水素原子を表し;
R
4は、水素原子を表し;
R
5は、水素原子、シアノ基または-C(O)NR
10R
11から選択される基を表し;
R
6、R
7 は、互いに独立して、水素原子またはフルオロ原子を表し;
R
8 は、
a) C
2-C
3-アルキニルからなる群から選択される1つの置換基により置換されていてもよい、C
1-C
10-アルキル基;
から選択される基を表し;
R
10、R
11は、互いに独立して、水素原子またはC
1-C
6-アルキル基を表す; ]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0077】
別の好ましい態様において、本発明は、 一般式 (Ib)の化合物:
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
(Ib)、
[式中:
R
1 は、C
1-C
6-アルキル基を表し;
R
3は、水素またはフルオロまたはクロロ原子を表し;
R
4は、水素またはフルオロ原子を表し;
R
5は、水素原子、シアノ、-C(O)R
9、-C(O)OR
9、-C(O)NR
10R
11から選択される基を表し ;
R
8 は、以下:
a) C
2-C
3-アルケニル-、C
2-C
3-アルキニル-、フェニル、ヘテロアリールからなる群から選択される1または2の置換基により置換されていてもよいC
1-C
10-アルキル基、ここで、該フェニルまたはヘテロアリール基は、同一にまたは異なって、ハロゲン、シアノ、ハロ-C
1-C
3-アルキル-から選択される1、2または3の置換基により置換されていてもよく;
b)フェニル基;
c)フェニル-C
1-C
3-アルキル基、ここで、該フェニル基は、同一にまたは異なって、ハロゲン、シアノ、ハロ-C
1-C
3-アルキル-からなる群から選択される1または2または3の置換基により置換されていてもよく;
d)ヘテロアリール-C
1-C
3-アルキル基、ここで、該ヘテロアリール基は、ハロゲンからなる群から選択される1つの置換基により置換されていてもよく;
から選択される基を表し;
R
9は、C
1-C
6-アルキル基を表し;
R
10、R
11は、互いに独立して、水素またはC
1-C
6-アルキル-から選択される基を表す;]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0078】
本発明は、一般式(I)または(Ia)の化合物:
[式中:
R
1 は、C
1-C
6-アルキル-またはヘテロシクリル-から選択される基を表し;
R
2は、
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される基を表し;
R
3、R
4は、互いに独立して、水素原子、フルオロ原子、クロロ原子から選択される基を表し;
R
5は、水素原子、シアノ、-C(O)R
9、-C(O)OR
9、-S(O)
2R
9、-C(O)NR
10R
11、C
1-C
6-アルキル-から選択される基を表し;
R
6、R
7 は、互いに独立して、水素原子、フルオロ原子、クロロ原子から選択される基を表し;
R
8は、以下:
a) C
3-C
7-シクロアルキル-、ヘテロシクリル(heterocycyl)-、フェニルからなる群から選択される1つの置換基により置換されていてもよい、C
1-C
10-アルキル基、ここで、該 C
3-C
7-シクロアルキル-、ヘテロシクリル(heterocycyl)- またはフェニル基は、同一にまたは異なって、ハロゲンから選択される1または2の置換基により置換されていてもよく;
b) フェニル基;
c) 同一にまたは異なって、ハロゲンからなる群から選択される1または2の置換基により置換されていてもよい、フェニル-C
1-C
3-アルキル基;
から選択される基を表し;
R
9は、C
1-C
6-アルキル基を表し;
R
10、R
11は、互いに独立して、水素またはC
1-C
6-アルキル-から選択される基を表す;]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0079】
本発明は、 一般式(I)または(Ia)の化合物;
[式中:
R
1 は、C
1-C
6-アルキル基を表し;
R
2は、
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される基を表し;
R
3、R
4は、互いに独立して、水素原子、フルオロ原子、クロロ原子から選択される基を表し;
R
5は、水素原子、シアノ、-C(O)R
9、-C(O)OR
9、-S(O)
2R
9、-C(O)NR
10R
11から選択される基を表し;
R
6、R
7 は、互いに独立して、水素原子、フルオロ原子から選択される基を表し;
R
8は、以下:
a) C
3-C
7-シクロアルキル-、フェニルからなる群から選択される1つの置換基により置換されていてもよい、C
1-C
10-アルキル基、ここで、該 C
3-C
7-シクロアルキル-またはフェニル基は、1つのハロゲン原子により置換されていてもよく;
b)1つのハロゲン原子により置換されていてもよい、フェニル-C
1-C
3-アルキル基;
から選択される基を表し;
R
9 は、C
1-C
6-アルキル基を表し;
R
10、R
11は、互いに独立して、水素、C
1-C
6-アルキル-から選択される基を表す;]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0080】
本発明は、一般式(I)または(Ia)の化合物:
[式中:
R
1は、C
1-C
6-アルキル基を表し;
R
2は、
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される基を表し;
R
3、R
4は、互いに独立して、水素原子、フルオロ原子、クロロ原子から選択される基を表し;
R
5は、水素原子、シアノ、-C(O)R
9、-C(O)OR
9、-C(O)NR
10R
11から選択される基を表し;
R
6、R
7は、互いに独立して、水素原子、フルオロ原子から選択される基を表し;
R
8は、以下:
a)1つのフェニル基により置換されていてもよい、C
1-C
10-アルキル基、ここで、該フェニル基は、1つのハロゲン原子により置換されていてもよく;
b)1つのハロゲン原子により置換されていてもよい、フェニル-C
1-C
3-アルキル基;
から選択される基を表し;
R
9は、C
1-C
6-アルキル基を表し;
R
10、R
11は、互いに独立して、水素、C
1-C
6-アルキル-から選択される基を表す;]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0081】
本発明は、一般式(I)または(Ia)の化合物:
[式中:
R
1は、C
1-C
6-アルキル基を表し;
R
2は、
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される基を表し;
R
3、R
4は、水素原子を表し;
R
5は、水素原子または -C(O)NR
10R
11から選択される基を表し;
R
6、R
7は、互いに独立して、水素またはフルオロ原子を表し;
R
8は、C
1-C
10-アルキル基を表し;
R
10、R
11は、互いに独立して、水素原子または C
1-C
6-アルキル基を表す;]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0082】
本発明は、 一般式(I)または(Ia)の化合物:
[式中:
R
1は、C
1-C
6-アルキル基を表し;
R
2は、
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される基を表し;
R
3、R
4は、水素原子を表し;
R
5は、水素原子または -C(O)NR
10R
11から選択される基を表し;
R
6、R
7は、互いに独立して、水素原子またはフルオロ原子を表し;
R
8は、C
1-C
10-アルキル基を表し;
R
10、R
11は、互いに独立して、水素、C
1-C
6-アルキル-から選択される基を表す;]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0083】
別の態様において 本発明は、一般式(I)または(Ia)の化合物:
[式中:
R
1は、C
1-C
6-アルキル-を表し、
R
2は、
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される基を表し;
R
3、R
4は、水素原子を表し;
R
5は、水素原子または -C(O)OR
9から選択される基を表し;
R
6、R
7は、互いに独立して、水素原子またはフルオロ原子から選択される基を表し;
R
8は、以下:
a) C
1-C
10-アルキル基、または、
b) フェニル-C
1-C
3-アルキル基;
から選択される基を表し;
R
9は、C
1-C
6-アルキル基を表す;]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0084】
本発明は、一般式(I)または(Ia)の化合物:
[式中:
R
1は、メチル、エチル、シクロプロピル、テトラヒドロ-2H-ピラニルから選択される基を表し;
R
2は、
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される基を表し;
R
3、R
4は、互いに独立して、水素原子、フルオロ原子、クロロ原子またはメチルから選択される基を表し;
R
5は、水素原子、シアノ、-C(O)R
9、-C(O)OR
9、-S(O)
2R
9、-C(O)NR
10R
11 またはC
1-C
6-アルキル-から選択される基を表し;
R
6、R
7は、互いに独立して、水素原子、フルオロ原子、クロロ原子から選択される基を表し;
R
8は、以下:
a)メチル、エチル、プロピルまたはブチル基、これらの基は、ハロゲン、ヒドロキシ、エテニル、プロペニル、エチニル、プロピニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、テトラヒドロ-2H-ピラニル、フェニル、ピリジニル、チアゾリル、オキサゾリルからなる群から選択される1または2または3の置換基により置換されていてもよく、ここで、該フェニルまたはピリジニル基は、同一にまたは異なって、フルオロまたはクロロ原子、シアノ、メチル、またはトリフルオロメチルから選択される、1、2または3の置換基により置換されていてもよく;
b) (
2H
5)フェニル基により置換された(
2H
2)メチル基;
c)フェニル基;
d)ベンジル基、ここで、フェニル環は、同一にまたは異なって、フルオロ原子、クロロ原子、シアノ、メチルまたはトリフルオロメチル-からなる群から選択される 1または2または3の置換基により置換されていてもよく;
e) ピリジン-2-イルメチル基、ここで、ピリジンは、1つのフルオロ原子により置換されていてもよく;
f) ピリジン-3-イルメチル基、ここで、ピリジンは、1つのフルオロ原子により置換されていてもよく;
g) ピリジン-4-イルメチル基、ここで、ピリジンは、1つのフルオロ原子により置換されていてもよく;
h)チアゾリルメチル基;
i) オキサゾリルメチル基;
から選択される基を表し;
R
9は、メチルまたはエチル基を表し;
R
10、R
11は、互いに独立して、水素、メチルから選択される基を表す; ]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0085】
本発明は、一般式(I)または(Ia)の化合物:
[式中:
R
1は、メチル、テトラヒドロ-2H-ピラニルから選択される基を表し;
R
2は、
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される基を表し;
R
3、R
4は、互いに独立して、水素原子、フルオロ原子、クロロ原子から選択される基を表し;
R
5は、水素原子、シアノ、-C(O)R
9、-C(O)OR
9、-S(O)
2R
9、-C(O)NR
10R
11、メチルから選択される基を表し;
R
6、R
7は、互いに独立して、水素原子、フルオロ原子、クロロ原子から選択される基を表し;
R
8は、以下:
a)シクロヘキシル、テトラヒドロ-2H-ピラニル、フェニルからなる群から選択される、1つの置換基により置換されていてもよい、メチル基、ここで、該フェニル基は、同一にまたは異なって、フルオロまたはクロロ原子から選択される1または2の置換基により置換されていてもよく;
b) (
2H
5)フェニル基により置換された(
2H
2)メチル基;
c)テトラヒドロ-2H-ピラニル、シクロペンチルからなる群から選択される1つの置換基により置換されていてもよい、エチル基;
d)フェニル基;
e)同一にまたは異なって、フルオロまたはクロロ原子から選択される1または2の置換基により置換されていてもよい、フェニル-C
1-C
3-アルキル基;
から選択される基を表し;
R
9は、メチルまたはエチル基を表し;
R
10、R
11は、互いに独立して、水素、メチルから選択される基を表す; ]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0086】
本発明は、 一般式(I)または(Ia)の化合物:
[式中:
R
1は、メチルまたはエチルまたはシクロプロピル基を表し;
R
2は、
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される基を表し;
R
3は、水素原子、フルオロ原子、クロロ原子またはメチルから選択される基を表し;
R
4は、水素原子またはフルオロ原子から選択される基を表し;
R
5は、水素原子、シアノ、-C(O)R
9、-C(O)OR
9、-C(O)NR
10R
11から選択される基を表し;
R
6、R
7は、互いに独立して、水素原子またはフルオロ原子から選択される基を表し;
R
8は、メチル、エチル、プロパ-2-エン-1-イル、2-メチルプロパ-2-エン-1-イル、2-(ヒドロキシメチル)プロパ-2-エン-1-イル、 (2Z)-ブタ-2-エン-1-イル、プロパ-2-イン-1イル、ブタ-2-イン-1イル、シクロヘキシルメチル、ベンジル、3-シアノベンジル、3-フルオロベンジル、3-クロロベンジル、4-フルオロベンジル、4-クロロベンジル、3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンジル、3-クロロ-5-フルオロベンジル、ピリジン-4-イル、2-フルオロピリジン-4-イル、2,3,5-トリフルオロベンジル、3,4,5-トリフルオロベンジルから選択される基を表し;
R
9は、メチルまたはエチル基を表し;
R
10、R
11は、互いに独立して、水素、C
1-C
6-アルキル-から選択される基を表す;]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0087】
本発明は、 一般式(I)または(Ia)の化合物:
[式中:
R
1は、メチルから選択される基を表し;
R
2は、
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される基を表し;
R
3は、水素原子を表し;
R
4は、水素原子を表し;
R
5は、水素原子、シアノ基または-C(O)NR
10R
11を表し;
R
6、R
7は、互いに独立して、水素原子またはフルオロ原子を表し;
R
8は、以下:
a)エチニル、プロピニルからなる群から選択される1つの置換基により置換されていてもよい、メチル基;
b)エチル基;
から選択される基を表し;
R
10は、水素原子を表し;
R
11は、メチル基を表す; ]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0088】
本発明は、 一般式(I)または(Ia)の化合物:
[式中:
R
1は、メチル基を表し;
R
2は、
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される基を表し;
R
3、R
4は、互いに独立して、水素、フルオロまたはクロロ原子を表し;
R
5は、水素原子、シアノ、-C(O)R
9、-C(O)OR
9、-S(O)
2R
9、-C(O)NR
10R
11から選択される基を表し;
R
6、R
7は、互いに独立して、水素原子、フルオロ原子から選択される基を表し;
R
8は、以下:
a)シクロヘキシルおよびフェニルからなる群から選択される1つの置換基により置換されていてもよい、メチル基、ここで、該フェニル基は、1つのフルオロ原子により置換されていてもよく;
b)1つのフルオロ原子により置換されていてもよい、ベンジル基;
から選択される基を表し;
R
9は、メチルまたはエチル基を表し;
R
10、R
11は、互いに独立して、水素またはメチルから選択される基を表す; ]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0089】
本発明は、一般式(I)または(Ia)の化合物:
[式中:
R
1は、メチル基を表し;
R
2は、
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
R
3、R
4は、互いに独立して、水素、フルオロまたはクロロ原子を表し;
R
5は、水素原子、シアノ、-C(O)R
9、-C(O)OR
9、-C(O)NR
10R
11から選択される基を表し;
R
6、R
7は、互いに独立して、水素原子、フルオロ原子から選択される基を表し;
R
8は、以下:
a)1つのフェニル基により置換されていてもよい、メチル基、ここで、該フェニル基は、1つのフルオロ原子により置換されていてもよく;
b)1つのフルオロ原子により置換されていてもよい、ベンジル基;
から選択される基を表し;
R
9は、メチルまたはエチル基を表し;
R
10、R
11は、互いに独立して、水素またはメチルから選択される基を表す; ]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0090】
本発明は、一般式(I)または(Ia)の化合物:
[式中:
R
1は、メチル基を表し;
R
2は、
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される基を表し;
R
3、R
4はそれぞれ、水素原子を表し;
R
5は、水素原子、-C(O)NR
10R
11から選択される基を表し;
R
6、R
7は、互いに独立して、水素またはフルオロ原子を表し;
R
8は、メチル基を表し;
R
10、R
11は、互いに独立して、水素、メチルから選択される基を表す; ]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0091】
本発明は、一般式(I)または(Ia)の化合物:
[式中:
R
1は、メチル基を表し;
R
2は、
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される基を表し;
R
3 、R
4は、水素原子を表し;
R
5は、水素原子または-C(O)NR
10R
11 基を表し;
R
6、R
7は、互いに独立して、水素または フルオロ原子を表し;
R
8は、メチル基を表し;
R
10、R
11は、互いに独立して、水素原子またはメチル基を表す; ]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0092】
別の態様において、本発明は、一般式(I)または(Ia)の化合物:
[式中:
R
1は、メチルを表し、
R
2は、
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される基を表し;
R
3、R
4は、水素原子を表し;
R
5は、水素原子または -C(O)OR
9から選択される基を表し;
R
6、R
7は、互いに独立して、水素原子またはフルオロ原子から選択される基を表し;
R
8は、メチルまたはベンジルから選択される基を表し;
R
9は、エチルを表す; ]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0093】
別の態様において、本発明は、一般式(I)または(Ia)の化合物:
[式中:
R
1は、メチルを表し;
R
2は、
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される基を表し;
R
3は、フルオロ原子を表し;
R
4は、水素原子を表し;
R
5は、水素原子またはシアノから選択される基を表し;
R
6、R
7は、互いに独立して、水素原子またはフルオロ原子から選択される基を表し;
R
8は、メチルまたはベンジルから選択される基を表す; ]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0094】
本発明は、一般式 (Ia)の化合物;
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
R
1は、メチル基を表し;
R
2は、2-メトキシフェニル-、4-フルオロ-2-メトキシフェニル-、5-フルオロ-2-メトキシフェニル-、2-(ベンジルオキシ)-4-フルオロフェニル-、4,5-ジフルオロ-2-メトキシフェニル-、4-クロロ-2-メトキシフェニル、2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]フェニル-、2-(シクロヘキシルメトキシ)-4-フルオロフェニル-、4-フルオロ-2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]フェニル-; 2-[(3,4-ジクロロベンジル)オキシ]フェニル-、2-(1-シクロペンチルエトキシ)-4-フルオロフェニル-、3-クロロ-2-メトキシフェニル-、2-フェノキシフェニル-から選択される基を表し;
R
3は、水素原子、フルオロ原子、クロロ原子から選択される基を表し;
R
4は、水素原子またはクロロ原子から選択される基を表し;
R
5は、水素原子、-C(O)R
9、-C(O)OR
9、メチルから選択される基を表し;
R
9は、メチルまたはエチルを表す ]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0095】
本発明は、 一般式 (Ia)の化合物:
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
R
1は、メチル基を表し;
R
2は、2-メトキシフェニル-、4-フルオロ-2-メトキシフェニル-、5-フルオロ-2-メトキシフェニル-、2-(ベンジルオキシ)-4-フルオロフェニル-、4,5-ジフルオロ-2-メトキシフェニル-、4-クロロ-2-メトキシフェニル-、2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]フェニル-、2-(シクロヘキシルメトキシ)-4-フルオロフェニル-、4-フルオロ-2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]フェニル-; 2-[(3,4-ジクロロベンジル)オキシ]フェニル-、2-(1-シクロペンチルエトキシ)-4-フルオロフェニル-から選択される基を表し;
R
3 は、水素原子、フルオロ原子、クロロ原子から選択される基を表し;
R
4は、水素原子、クロロ原子から選択される基を表し;
R
5は、水素原子を表す; ]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0096】
本発明は、一般式 (Ia)の化合物:
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
R
1は、メチル基を表し;
R
2は、2-メトキシフェニル-、4-フルオロ-2-メトキシフェニル-、2-(ベンジル)オキシ-4-フルオロフェニル-、4,5-ジフルオロ-2-メトキシフェニル-、2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]フェニル-、2-(シクロヘキシルメトキシ)-4-フルオロフェニル-、4-フルオロ-2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]フェニル-から選択される基を表し;
R
3は、水素原子、フルオロ原子、クロロ原子から選択される基を表し;
R
4は、水素原子、クロロ原子から選択される基を表し;
R
5は、水素原子から選択される基を表す; ]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0097】
本発明は、一般式 (Ia)の化合物:
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
R
1は、メチルから選択される基を表し;
R
2は、4-フルオロ-2-メトキシフェニル-、2-(ベンジルオキシ)-4-フルオロフェニル-、4,5-ジフルオロ-2-メトキシフェニル-、2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]フェニル-、4-フルオロ-2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]フェニル-から選択される基を表し;
R
3は、水素原子、フルオロ原子、クロロ原子から選択される基を表し;
R
4は、水素原子、クロロ原子から選択される基を表し;
R
5は、水素原子、-C(O)R
9、-C(O)OR
9から選択される基を表し;
R
9は、メチルまたはエチルを表す; ]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0098】
本発明は、一般式 (Ia)の化合物:
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
R
1は、メチルから選択される基を表し;
R
2は、4-フルオロ-2-メトキシフェニル-、5-フルオロ-2-メトキシフェニル-、4,5-ジフルオロ-2-メトキシフェニル-から選択される基を表し;
R
3、R
4は、互いに独立して、水素原子を表し;
R
5は、水素原子を表す; ]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0099】
本発明は、一般式 (Ia)の化合物:
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
R
1は、メチルから選択される基を表し;
R
2は、4-フルオロ-2-メトキシフェニル-、4,5-ジフルオロ-2-メトキシフェニル-から選択される基を表し;
R
3、R
4は、互いに独立して、水素原子を表し;
R
5は、水素原子を表す; ]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0100】
別の好ましい態様において、本発明は、一般式 (Ib)の化合物:
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
(Ib)
[式中:
R
1は、メチル基を表し;
R
3は、水素原子またはフルオロ原子またはクロロ原子から選択される基を表し;
R
4は、水素原子またはフルオロ原子から選択される基を表し;
R
5は、水素原子、シアノ、-C(O)CH3 -C(O)OCH2CH3-; -C(O)NHCH3から選択される基を表し;
R
8は、メチル、エチル、プロパ-2-エン-1-イル、2-メチルプロパ-2-エン-1-イル、(2Z)-ブタ-2-エン-1-イル、プロパ-2-イン-1イル、ブタ-2-イン-1イル、2-(ヒドロキシメチル)プロパ-2-エン-1-イル、フェニル、ベンジル、3-シアノベンジル、3-フルオロベンジル、3-クロロベンジル、4-フルオロベンジル、4-クロロベンジル、3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンジル、3-クロロ-5-フルオロベンジル、ピリジン-4-イル、2-フルオロピリジン-4-イル、2,3,5-トリフルオロベンジル、3,4,5-トリフルオロベンジルから選択される基を表す; ]
またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩に関する。
【0101】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
1 は、C
1-C
3-アルキル-、C
3-C
5-シクロアルキル-またはヘテロシクリル基を表す。
【0102】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
1 は、C
1-C
3-アルキル-またはヘテロシクリル基を表す。
【0103】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
1 は、C
1-C
3-アルキル基を表す。
【0104】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
1 は、メチル基を表す。
【0105】
好ましい態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
1 は、メチル基を表す。
【0106】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
1 は、C
3-C
5-シクロアルキル基、好ましくは、シクロプロピル(cycopropyl)基を表す。
【0107】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
2 は、
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
を表す。
【0108】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
2 は、
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
を表す。
【0109】
.
好ましい態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
2 は、
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
を表す。
【0110】
別の好ましい態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
2 は、
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
を表す。
【0111】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
2 は、2-メトキシフェニル-、4-フルオロ-2-メトキシフェニル-、5-フルオロ-2-メトキシフェニル-、2-(ベンジルオキシ)-4-フルオロフェニル-、4,5-ジフルオロ-2-メトキシフェニル-、4-クロロ-2-メトキシフェニル-、2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]フェニル-、2-(シクロヘキシルメトキシ)-4-フルオロフェニル-、4-フルオロ-2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]フェニル-、2-[(3,4-ジクロロベンジル)オキシ]フェニル-、2-(1-シクロペンチルエトキシ)-4-フルオロフェニル-、3-クロロ-2-メトキシフェニル-、2-フェノキシフェニル-から選択される基を表す。
【0112】
好ましい態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
2 は、4-フルオロ-2-メトキシフェニル-、4-フルオロ-2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]フェニル-; 4-フルオロ-2-[(2-フルオロピリジン-4-イル)メトキシ]フェニル-、2-(ブタ-2-イン-1-イルオキシ)-4-フルオロフェニル-、4-フルオロ-2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)フェニル-から選択される基を表す。
【0113】
別の、特に好ましい態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
2 は、4-フルオロ-2-メトキシフェニル-、4-フルオロ-2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]フェニル-; 4-フルオロ-2-[(2-フルオロピリジン-4-イル)メトキシ]フェニル-、4-フルオロ-2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)フェニル-から選択される基を表す。
【0114】
別の、特に好ましい態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
2 は、4-フルオロ-2-メトキシフェニル-から選択される基を表す。
【0115】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
3 は、水素原子、フルオロ原子、クロロ原子、シアノ、C
1-C
2-アルキル-、C
1-C
2-アルコキシ-、ハロ-C
1-C
2-アルキル-、C
1-C
2-フルオロアルコキシ-から選択される基を表す。
【0116】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
3 は、水素原子またはフルオロ原子またはクロロ原子を表す。
【0117】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
3 は、水素原子またはフルオロ原子を表す。
【0118】
好ましい態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
3 は、水素原子を表す。
【0119】
別の好ましい態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
3 は、フルオロ原子を表す。
【0120】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
3 は、フルオロ原子を表し、ここで、 R
3 は、1,3,5- トリアジンコアの2-位におけるN-フェニル置換基のメタ位におけるものである。
【0121】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
3 は、フルオロ原子を表し、ここで、 R
3 は、1,3,5- トリアジンコアの2-位におけるN-フェニル置換基のメタ位におけるものであり、ここで、 R
4 は、水素原子を表す。
【0122】
別の態様において、本発明は、式 (I)の化合物に関し、ここで、 R
3 は、フルオロ原子を表し、ここで、 R
3は、1,3,5- トリアジンコアの2-位におけるN-フェニル置換基のパラ位におけるものである。
【0123】
別の態様において、本発明は、式 (I)の化合物に関し、ここで、 R
3 は、フルオロ原子を表し、ここで、 R
3は、1,3,5- トリアジンコアの2-位におけるN-フェニル置換基のパラ位におけるものであり、ここで、 R
4 は、水素原子を表す。
【0124】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
4 は、水素原子、フルオロ原子、クロロ原子、シアノ、C
1-C
2-アルキル-、C
1-C
2-アルコキシ-、ハロ-C
1-C
2-アルキル-、C
1-C
2-フルオロアルコキシ-から選択される基を表す。
【0125】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
4 は、水素、フルオロまたはクロロ原子から選択される基を表す。
【0126】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
4 は、水素原子またはフルオロ原子から選択される基を表す。
【0127】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
4 は、水素原子を表す。
【0128】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
4 は、クロロ原子を表す。
【0129】
好ましい態様において、本発明は、式 (Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
3 は、フルオロ原子を表し、R
4 は、水素原子を表す。
【0130】
別の態様において、本発明は、式 (Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
3 は、水素原子を表し、 R
4 は、フルオロ原子を表す。
【0131】
別の好ましい態様において、本発明は、式 (Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
3 は、水素原子を表し、R
4 は、水素原子を表す。
【0132】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
5 は、水素原子、シアノ、-C(O)R
9、-C(O)OR
9、-S(O)
2R
9、-C(O)NR
10R
11、C
1-C
6-アルキル-、C
3-C
7-シクロアルキル-、ヘテロシクリル(heterocycyl)、フェニル、ヘテロアリールから選択される基を表し、ここで、該 C
1-C
6-アルキル、C
3-C
7-シクロアルキル-、ヘテロシクリル(heterocycyl)、フェニルまたはヘテロアリール基は、同一にまたは異なって、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C
1-C
3-アルキル-、C
1-C
3-アルコキシ-、アミノ、アルキルアミノ-、ジアルキルアミノ-、アセチルアミノ-、N-メチル-N-アセチルアミノ-、環状アミン、ハロ-C
1-C
3-アルキル-、C
1-C
3-フルオロアルコキシ-から選択される1、2または3の置換基により置換されていてもよい。
【0133】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
5 は、水素原子、シアノ、-C(O)R
9、-C(O)OR
9、-S(O)
2R
9、-C(O)NR
10R
11、メチルから選択される基を表す。
【0134】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
5 は、シアノ、-C(O)R
9、-C(O)OR
9、-S(O)
2R
9、-C(O)NR
10R
11、メチルから選択される基を表す。
【0135】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
5 は、水素原子、シアノ、-C(O)OR
9、C(O)NR
10R
11 から選択される基を表す。
【0136】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
5 は、シアノ、-C(O)OR
9、C(O)NR
10R
11から選択される基を表す。
【0137】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
5 は、水素原子、シアノまたは-C(O)OR
9から選択される基を表す。
【0138】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
5 は、シアノまたは -C(O)OR
9 から選択される基を表す。
【0139】
好ましい態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
5 は、水素原子またはシアノ基から選択される基を表す。
【0140】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
5 は、シアノ、-S(O)
2R
9、-C(O)NR
10R
11から選択される基を表す。
【0141】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
5 は、水素原子または -C(O)OR
9から選択される基を表す。
【0142】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
5 は、水素原子を表す。
【0143】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
5 は、-C(O)OR
9を表す。
【0144】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
5 は、-C(O)NR
10R
11を表す。
【0145】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
5 は、-S(O)
2R
9を表す。
【0146】
別の好ましい態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
5 は、シアノ基を表す。
【0147】
別の好ましい態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
5 は、水素原子を表す。
【0148】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
6 は、水素原子、フルオロ原子、クロロ原子、シアノ、C
1-C
2-アルキル-、C
1-C
2-アルコキシ-、ハロ-C
1-C
2-アルキル-、C
1-C
2-フルオロアルコキシ-から選択される基を表す。
【0149】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
6 は、水素原子またはフルオロ原子またはクロロ原子から選択される基を表す。
【0150】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
6 は、水素原子またはフルオロ原子から選択される基を表す。
【0151】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
6 は、水素原子を表す。
【0152】
別の好ましい態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
6 は、1,3,5- トリアジンコアの4-位におけるフェニル置換基のパラ位におけるものであり、フルオロ原子を表す。
【0153】
別の好ましい態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、
R
6 は、1,3,5- トリアジンコアの4-位におけるフェニル置換基のパラ位におけるものであり、フルオロ原子を表し;
R
7は、水素原子を表す。
【0154】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
7 は、水素原子、フルオロ原子、クロロ原子、シアノ、C
1-C
2-アルキル-、C
1-C
2-アルコキシ-、ハロ-C
1-C
2-アルキル-、C
1-C
2-フルオロアルコキシ-から選択される基を表す。
【0155】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
7 は、水素原子またはフルオロまたはクロロ原子から選択される基を表す。
【0156】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
7 は、水素原子またはフルオロ原子から選択される基を表す。
【0157】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
7 は、フルオロ原子を表す。
【0158】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
7 は、クロロ原子を表す。
【0159】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
7 は、水素原子である。
【0160】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
6 は、1,3,5- トリアジンコアの4-位におけるフェニル置換基のパラ位におけるものであり、R
6 は、フルオロ原子を表し、ここで、 R
7 は、水素原子、フルオロ原子、クロロ原子、C
1-C
2-アルキル-、C
1-C
2-アルコキシ-、ハロ-C
1-C
2-アルキル-、C
1-C
2-フルオロアルコキシ-から選択される基を表す。
【0161】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
6 は、1,3,5- トリアジンコアの4-位におけるフェニル置換基のパラ位におけるものであり、R
6 は、フルオロ原子を表し、ここで、 R
7 は、水素原子またはフルオロ原子から選択される基を表す。
【0162】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
6 は、1,3,5- トリアジンコアの4-位におけるフェニル置換基のパラ位におけるものであり、R
6 は、フルオロ原子を表し、ここで、 R
7 は、水素原子を表す。
【0163】
好ましい態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)の化合物に関し、ここで、 R
6 は、1,3,5- トリアジンコアの4-位におけるフェニル置換基のパラ位におけるものであり、R
6 は、フルオロ原子を表し、ここで、 R
7 は、水素原子を表す。
【0164】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
8 は、C
1-C
2-アルキル基を表し、これは、C
3-C
7-シクロアルキル-、ヘテロシクリル(heterocycyl)-、フェニルからなる群から選択される1つの置換基により置換されていてもよく、ここで、該 C
3-C
7-シクロアルキル-、ヘテロシクリル(heterocycyl)- またはフェニル基は、同一にまたは異なって、ハロゲンから選択される1または2の置換基により置換されていてもよい。
【0165】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
8 は、メチル基を表し、これは、フェニルからなる群から選択される1つの置換基により置換されていてもよく、ここで、該フェニル基は、同一にまたは異なって、フルオロまたはクロロ原子から選択される1または2の置換基により置換されていてもよい。
【0166】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
8 は、メチル基を表し、これは、ヘテロアリールからなる群から選択される1つの置換基により置換されていてもよく、ここで、該 ヘテロアリール基は、同一にまたは異なって、フルオロまたはクロロ原子から選択される1または2の置換基により置換されていてもよい。
【0167】
好ましい態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
8 は、メチル基を表す。
【0168】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
8 は、-CH
2-CH
2CF
3、-CH
2CH
2CF
2CF
3 から選択される基を表す。
【0169】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
8 は、メチルまたは(
2H
3)メチル基を表す。
【0170】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
8 は、フェニル基を表し、これは、同一にまたは異なって、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ-、ジアルキルアミノ-、アセチルアミノ-、N-メチル-N-アセチルアミノ-、環状アミン、シアノ、C
1-C
2-アルキル-、ハロ-C
1-C
2-アルキル-、C
1-C
2-フルオロアルコキシ-、C
1-C
2-アルコキシ-からなる群から選択される1または2または3の置換基により置換されていてもよい。
【0171】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
8 は、ヘテロアリール基を表し、これは、同一にまたは異なって、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ-、ジアルキルアミノ-、アセチルアミノ-、N-メチル-N-アセチルアミノ-、環状アミン、シアノ、C
1-C
2-アルキル-、ハロ-C
1-C
2-アルキル-、C
1-C
2-フルオロアルコキシ-、C
1-C
2-アルコキシ-からなる群から選択される1または2または3の置換基により置換されていてもよい。
【0172】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
8 は、フェニル-C
1-C
3-アルキル基を表し、これは、同一にまたは異なって、フルオロ原子、クロロ原子、シアノ、メチル-、トリフルオロメチル-からなる群から選択される1または2または3の置換基により置換されていてもよい。
【0173】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
8 は、フェニル-C
1-C
3-アルキル基を表し、これは、同一にまたは異なって、ハロゲンからなる群から選択される1または2の置換基により置換されていてもよい。
【0174】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
8 は、ベンジル基を表し、これは、同一にまたは異なって、フルオロ原子、クロロ原子、シアノ、メチル-、トリフルオロメチル-からなる群から選択される1または2または3の置換基により置換されていてもよい。
【0175】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
8 は、ベンジル基を表し、これは、同一にまたは異なって、フルオロまたはクロロ原子からなる群から選択される1または2の置換基により置換されていてもよい。
【0176】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
8 は、ベンジル基を表し、これは、1つのフルオロ原子により置換されていてもよい。
【0177】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
8 は、ヘテロアリール-C
1-C
2-アルキル-を表し、これは、同一にまたは異なって、ハロゲン、ハロ-C
1-C
2-アルキル- および C
1-C
2-アルコキシ-からなる群から選択される1または2または3の置換基により置換されていてもよい。
【0178】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
8 は、ピリジル-C
1-C
2-アルキル基を表し、ここで、該 ピリジルは、同一にまたは異なって、ハロゲン、ヒドロキシ、NH
2、アルキルアミノ-、ジアルキルアミノ-、アセチルアミノ-、N-メチル-N-アセチルアミノ-、環状アミン、シアノ、C
1-C
2-アルキル-、ハロ-C
1-C
2-アルキル-、C
1-C
2-フルオロアルコキシ-、C
1-C
2-アルコキシ-からなる群から選択される1または2または3の置換基により置換されていてもよい。
【0179】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
8 は、ピリジル-C
1-C
2-アルキル基を表し、ここで、該ピリジルは、同一にまたは異なって、ハロゲン、ハロ-C
1-C
2-アルキル- および C
1-C
2-アルコキシ-からなる群から選択される1または2または3の置換基により置換されていてもよい。
【0180】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
8 は、オキサゾリル-C
1-C
2-アルキル-またはチアゾリル-C
1-C
2-アルキル基を表し、ここで、該オキサゾリルまたはチアゾリル基は、同一にまたは異なって、ハロゲン、ヒドロキシ、NH
2、アルキルアミノ-、ジアルキルアミノ-、アセチルアミノ-、N-メチル-N-アセチルアミノ-、環状アミン、シアノ、C
1-C
2-アルキル-、ハロ-C
1-C
2-アルキル-、C
1-C
2-フルオロアルコキシ-、C
1-C
2-アルコキシ-からなる群から選択される1または2または3の置換基により置換されていてもよい。
【0181】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
8 は、オキサゾリル-C
1-C
2-アルキル- またはチアゾリル-C
1-C
2-アルキル基を表し、ここで、該オキサゾリルまたはチアゾリル基は、同一にまたは異なって、ハロゲン、ハロ-C
1-C
2-アルキル-、C
1-C
2-アルコキシ-からなる群から選択される1または2または3の置換基により置換されていてもよい。
【0182】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
8 は、メチル、エチル、プロパ-2-エン-1-イル-、2-メチルプロパ-2-エン-1-イル-、2-(ヒドロキシメチル)プロパ-2-エン-1-イル-、(2Z)-ブタ-2-エン-1-イル-、プロパ-2-イン-1イル-、ブタ-2-イン-1イル-、シクロヘキシルメチル-、 ベンジル-、3-シアノベンジル-、4-シアノベンジル-、3-フルオロベンジル-、3-クロロベンジル-、4-フルオロベンジル-、4-クロロベンジル-、3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンジル-、3-クロロ-5-フルオロベンジル-、ピリジン-4-イル-、2-フルオロピリジン-4-イル-、2,3,5-トリフルオロベンジル-、3,4,5-トリフルオロベンジル-から選択される基を表す。
【0183】
好ましい態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
8 は、メチル、エチル、プロパ-2-エン-1-イル-、2-メチルプロパ-2-エン-1-イル-、2-(ヒドロキシメチル)プロパ-2-エン-1-イル-、(2Z)-ブタ-2-エン-1-イル-、プロパ-2-イン-1イル-、ブタ-2-イン-1イル-、フェニル、3-シアノベンジル-、3-フルオロベンジル-、3-クロロベンジル-、4-フルオロベンジル-、4-クロロベンジル-、3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンジル-、3-クロロ-5-フルオロベンジル-、ピリジン-4-イル-、2-フルオロピリジン-4-イル-、2,3,5-トリフルオロベンジル-、3,4,5-トリフルオロベンジル-から選択される基を表す。
【0184】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
8 は、C
1-C
3-アルキルまたはベンジルから選択される基を表す。
【0185】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
8 は、メチルまたはベンジルから選択される基を表す。
【0186】
好ましい態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
8 は、メチルを表す。
【0187】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
8 は、ベンジルを表す。
【0188】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
9 は、C
1-C
6-アルキル基を表す。
【0189】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
10 は、水素原子または C
1-C
6-アルキル-から選択される基を表す。
【0190】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
10 は、水素原子を表す。
【0191】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
11 は、水素原子または C
1-C
6-アルキル- から選択される基を表す。
【0192】
別の態様において、本発明は、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に関し、ここで、 R
11 は、メチルを表す。
【0193】
本発明は、上記の式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物の本発明のあらゆる態様に含まれるあらゆるサブコンビネーションに関することを理解されたい。
【0194】
さらにより具体的には、本発明は、以下に本明細書の実施例セクションにおいて開示される、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物を包含する。
【0195】
非常に特に好ましいのは、上記の好ましい範囲の二以上の組み合わせである。
【0196】
特に、本発明のさらに好ましい対象は、 以下:
(rac)-エチル [(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート、
(rac)-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン; エナンチオマー 1、
4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン; エナンチオマー 2、
(rac)-エチル {[3-({4-[2-(ベンジルオキシ)-4-フルオロフェニル]-1,3,5-トリアジン-2-イル}アミノ)ベンジル](メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン}カルバメート、
(rac)-4-[2-(ベンジルオキシ)-4-フルオロフェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
4-[2-(ベンジルオキシ)-4-フルオロフェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン; エナンチオマー 1、
4-[2-(ベンジルオキシ)-4-フルオロフェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン; エナンチオマー 2、
(rac)-エチル [(3-{[4-(4,5-ジフルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート、
(rac)- 4-(4,5-ジフルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-エチル [(3-{[4-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート、
(rac) 4-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
4-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン; エナンチオマー 1、
4-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン; エナンチオマー 2、
(rac)-1-[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ6-スルファニリデン]-3-メチルウレア、
1-[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ6-スルファニリデン]-3-メチルウレア; エナンチオマー 1、
1-[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ6-スルファニリデン]-3-メチルウレア; エナンチオマー 2、
(rac)-エチル [(3-{[4-(2,2-ジフルオロ-1,3-ベンゾジオキソール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート、
(rac)-4-(2,2-ジフルオロ-1,3-ベンゾジオキソール-4-イル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-エチル [(3-{[4-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート、
(rac)-4-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
4-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン; エナンチオマー 1、
4-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン; エナンチオマー 2、
(rac)-N-[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]アセトアミド、
(rac)-エチル [(3-{[4-(2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート、
(rac)-4-(2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
4-(2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン;
エナンチオマー 1、
4-(2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン;
エナンチオマー 2、
(rac)-エチル [(3-{[4-(3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-8-イル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート、
(rac)-4-(3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-8-イル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
4-(3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-8-イル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン; エナンチオマー 1、
4-(3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-8-イル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン; エナンチオマー 2、
(rac)-エチル [(3-{[4-(2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-7-イル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート、
(rac)-4-(2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-7-イル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
4-(2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-7-イル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン; エナンチオマー 1、
4-(2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-7-イル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン; エナンチオマー 2、
(rac)-エチル [(3-{[4-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-5-イル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート、
(rac)-4-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-5-イル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
4-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-5-イル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン; エナンチオマー 1、
4-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-5-イル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン; エナンチオマー 2、
(rac)-N-{3-[(N,S-ジメチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-エチル [{3-[(4-{2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]ベンジル}(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート、
(rac)-4-{2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-N-[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]メタンスルホンアミド、
(rac)-エチル [(3-{[4-(3-クロロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート、
(rac)-エチル {[3-({4-[5-フルオロ-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルメトキシ)フェニル]-1,3,5-トリアジン-2-イル}アミノ)ベンジル](メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン}カルバメート、
(rac)-エチル [メチル(オキシド)(3-{[4-(2-フェノキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)-λ
6-スルファニリデン]カルバメート、
(rac)-[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]シアナミド、
[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]シアナミド; エナンチオマー 1、
[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]シアナミド; エナンチオマー 2、
(rac)-エチル [(3-フルオロ-5-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート、
(rac)-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-フルオロ-5-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-フルオロ-5-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、エナンチオマー 1、
4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-フルオロ-5-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、エナンチオマー 2、
(rac)-4-[2-(シクロヘキシルメトキシ)-4-フルオロフェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-{4-フルオロ-2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-{4-フルオロ-2-[2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)エトキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)-メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-(3-{[S-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)スルホンイミドイル]メチル}-フェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-N-{4-クロロ-3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-エチル [{3-[(4-{2-[(3,4-ジクロロベンジル)オキシ]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]ベンジル}(メチル)-オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート、
(rac)-4-{2-[(3,4-ジクロロベンジル)オキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-(4-フルオロ-2-{[(
2H
5)フェニル(
2H
2)メチル]オキシ}フェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]-フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
4-[2-(1-シクロペンチルエトキシ)-4-フルオロフェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-N-{3-クロロ-5-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-[4-フルオロ-2-(3,3,3-トリフルオロプロポキシ)フェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-[4-フルオロ-2-(ピリジン-3-イルメトキシ)フェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-[4-フルオロ-2-(ピリジン-2-イルメトキシ)フェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-[4-フルオロ-2-(ピリジン-4-イルメトキシ)フェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
4-{4-フルオロ-2-[1-(4-フルオロフェニル)エトキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、4つの立体異性体の混合物、
(rac)-[(3-フルオロ-5-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル-λ6-スルファニリデン]シアナミド、
[(3-フルオロ-5-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル-λ6-スルファニリデン]シアナミド; エナンチオマー 1、
[(3-フルオロ-5-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル-λ6-スルファニリデン]シアナミド; エナンチオマー 2、
(rac)-4-[2-(ブタ-2-イン-1-イルオキシ)-4-フルオロフェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
4-[2-(ブタ-2-イン-1-イルオキシ)-4-フルオロフェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン; エナンチオマー 1、
4-[2-(ブタ-2-イン-1-イルオキシ)-4-フルオロフェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン; エナンチオマー 2、
(rac)-4-[2-(2-シクロプロピルエトキシ)-4-フルオロフェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-[4-フルオロ-2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)フェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
4-[4-フルオロ-2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)フェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン; エナンチオマー 1、
4-[4-フルオロ-2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)フェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン; エナンチオマー 2、
(rac)-4-{2-[(3,4-ジフルオロベンジル)オキシ]-4-フルオロフェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-[4-フルオロ-2-(1,3-チアゾール-5-イルメトキシ)フェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-{4-フルオロ-2-[(2-フルオロピリジン-4-イル)メトキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]-フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
4-{4-フルオロ-2-[(2-フルオロピリジン-4-イル)メトキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン; エナンチオマー 1、
4-{4-フルオロ-2-[(2-フルオロピリジン-4-イル)メトキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン; エナンチオマー 2、
(rac)-4-[4-フルオロ-2-(プロパ-2-エン-1-イルオキシ)フェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-(4-フルオロ-2-{[4-(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ}フェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-{2-[(4-クロロベンジル)オキシ]-4-フルオロフェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-(2-エトキシ-4-フルオロフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-(4-フルオロ-2-{[3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ}フェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)-メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-{4-フルオロ-2-[(3-フルオロベンジル)オキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-(4-フルオロ-2-プロポキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-{2-[(3-クロロベンジル)オキシ]-4-フルオロフェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-[4-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イルメトキシ)フェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-{2-[(3-クロロ-5-フルオロベンジル)オキシ]-4-フルオロフェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]-フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-[2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-4-フルオロフェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-{4-フルオロ-2-[(4-フルオロ-3-メチルベンジル)オキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]-フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-{2-[(3-クロロ-4-フルオロベンジル)オキシ]-4-フルオロフェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]-フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-3-({5-フルオロ-2-[4-({3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル]-フェノキシ}メチル)ベンゾニトリル、
(rac)-4-{4-フルオロ-2-[(2-メチルプロパ-2-エン-1-イル)オキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]-フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-[4-フルオロ-2-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-{4-フルオロ-2-[(2,3,5-トリフルオロベンジル)オキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]-フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-{2-[(2Z)-ブタ-2-エン-1-イルオキシ]-4-フルオロフェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-{4-フルオロ-2-[(2,4,5-トリフルオロベンジル)オキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]-フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-4-{4-フルオロ-2-[(3,4,5-トリフルオロベンジル)オキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]-フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-[(2,3-ジフルオロ-5-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]シアナミド、
(rac)-N-{3,4-ジフルオロ-5-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
(rac)-[エチル(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]シアナミド、
(rac)-N-{3-[(S-エチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン、
N-{3-[(S-エチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン; エナンチオマー 1、
N-{3-[(S-エチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン; エナンチオマー 2、
(rac)-[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}-5-メチルベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]シアナミド、
(rac)-2-({5-フルオロ-2-[4-({3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル]フェノキシ}メチル)プロパ-2-エン-1-オール、
(rac)-[シクロプロピル(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)オキシド-λ6-スルファニリデン]シアナミド、
から選択される化合物またはそれらの塩、溶媒和物または溶媒和物の塩である。
【0197】
一般的な言葉で、あるいは好ましい範囲にて詳述したラジカルの上記の定義はまた、式 (I)または(Ia)または(Ib)の最終生成物に適用され、同様に、調製のため各場合において必要とされる出発物質または中間体にも適用される。
【0198】
スキーム 1:
本発明はさらに、本発明による式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物の調製方法に関し、ここで、式 (6)のN-非保護スルホキシミンが反応して式 (I)または(Ia)または(Ib)のN-官能化 スルホキシミン(sulfoxmine)が生じる。
【0199】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
【0200】
本発明は、それゆえ、本発明による式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物の調製方法に関し、ここで、R
5 は水素原子ではなく、この方法において、式 (6)の化合物:
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、R
1、R
2、R
3 および R
4 は、本発明による一般式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物について規定される通りである]
のスルホキシミン基の窒素が、当該技術分野において公知の方法にしたがって官能化され、それにより、本発明による一般式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物が提供され、ここで、R
5 は水素ではなく、そして、結果として得られる化合物は所望により、適当な場合、対応する (i) 溶媒および/または (ii) 塩基または酸との反応に供され、その溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物が得られる。
【0201】
スルホキシミン基の窒素の官能化によるN-官能化スルホキシミンの調製については、多数の方法が存在する:
- アルキル化: 例えば: a) U. Luecking et al、US 2007/0232632; b) C.R. Johnson、J. Org. Chem. 1993、58、1922; c) C. Bolm et al、Synthesis 2009、10、1601を参照されたい。
- アシル化: 例えば: a) C. Bolm et al、Chem. Europ. J. 2004、10、2942; b) C. Bolm et al、Synthesis 2002、7、879; c) C. Bolm et al、Chem. Europ. J. 2001、7、1118を参照されたい。
- アリール化: 例えば: a) C. Bolm et al、Tet. Lett. 1998、39、5731; b) C. Bolm et al.、J. Org. Chem. 2000、65、169; c) C. Bolm et al、Synthesis 2000、7、911; d) C. Bolm et al、J. Org. Chem. 2005、70、2346; e) U. Luecking et al、WO2007/71455を参照されたい。
-イソシアネートとの反応: 例えば: a) V.J. Bauer et al、J. Org. Chem. 1966、31、3440; b) C. R. Johnson et al、J. Am. Chem. Soc. 1970、92、6594; c) S. Allenmark et al、Acta Chem. Scand. Ser. B 1983、325; d) U. Luecking et al、US2007/0191393を参照されたい。
-塩化スルホニルとの反応: 例えば: a) D.J. Cram et al、J. Am. Chem. Soc. 1970、92、7369; b) C.R. Johnson et al、J. Org. Chem. 1978、43、4136; c) A.C. Barnes、J. Med. Chem. 1979、22、418; d) D. Craig et al、Tet. 1995、51、6071; e) U. Luecking et al、US2007/191393を参照されたい。
-クロロホルミエート(chloroformiate)との反応: 例えば: a) P.B. Kirby et al、DE2129678; b) D.J. Cram et al、J. Am. Chem. Soc. 1974、96、2183; c) P. Stoss et al、Chem. Ber. 1978、111、1453; d) U. Luecking et al、WO2005/37800を参照されたい。
【0202】
式 (6)のN-非保護スルホキシミンは、式 (5)のN-保護スルホキシミンの脱保護により調製することができる。好ましいのは、60℃でのエタノール中でのナトリウムエタノラートの使用である(例えば: U. Luecking et al、WO2005/37800を参照されたい)。
【0203】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
【0204】
本発明はそれゆえ、さらに本発明による式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物の、本発明による調製方法に関し、ここで、 R
5は水素原子であり (上記に示す式 (6)のN-非保護スルホキシミンと同一)、この方法において、
式 (5) のN-保護化合物:
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、R
1、R
2、R
3およびR
4は、一般式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物について規定される通りである]
のC(O)O-エチル基が当該技術分野において公知の方法にしたがって脱保護され、したがって、本発明による一般式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物が提供され、ここで、R
5 は水素原子であり、そして、
結果として得られる化合物(上記に示す式 (6)のN-非保護スルホキシミン)は、所望により、適当な場合、対応する (i) 溶媒および/または (ii) 塩基または酸との反応に供され、その溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物が生じる。
【0205】
本発明はさらに、本発明による式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物の調製方法に関し、ここで、R
5 は、-C(O)O-エチルであり (上記に示す式 (5)のN-保護スルホキシミンと同一)、この方法において、式 (3)の中間体化合物:
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、R
1、R
3およびR
4は、一般式 (I)または(Ia)または(Ib) の化合物について規定される通りである]
が、式 (4) の化合物:
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、R
2 は、一般式 (I)または(Ia)または(Ib) の化合物について規定される通りであり、R は、互いに独立して、水素原子またはC
1-C
10-アルキル基を表すか、あるいは、両方のRはともに、-C(CH
3)
2-C(CH
3)
2-であるR-R 基を形成する]
との反応に供され、
それによって、本発明による一般式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物が提供され、ここで、R
5は、-C(O)O-エチルであり、
結果として得られる化合物 (上記に示す式 (5)のN-保護スルホキシミンを参照されたい)は、所望により、適当な場合、対応する (i) 溶媒および/または (ii) 塩基または酸との反応に供され、その溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物が生じる。
【0206】
一般式 (4)の化合物は、公知の方法と類似のようにして調製することができる(概説: D.G. Hall、Boronic Acids、2005 WILEY-VCH Verlag GmbH & Co. KGaA、Weinheim、ISBN 3-527-30991-8 およびそのなかにおいて引用されている文献)。さらに、多種多様な一般式 (4)の化合物が市販されている。
【0207】
式 (3)の化合物と式 (4)の化合物とのカップリング反応は、Pd 触媒、例えば、Pd(0) 触媒またはPd(II) 触媒によって触媒される。Pd(0) 触媒の例は、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) [Pd(PPh
3)
4]またはトリス(ジベンジリデンアセトン)ジ-パラジウム(0) [Pd
2(dba)
3]であり、Pd(II) 触媒の例は、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)-パラジウム(II) [Pd(PPh
3)
2Cl
2]、パラジウム(II) アセテートおよびトリフェニルホスフィンまたは [1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド [Pd(dppf)Cl
2] である(概説: D.G. Hall、Boronic Acids、2005 WILEY-VCH Verlag GmbH & Co. KGaA、Weinheim、ISBN 3-527-30991-8 およびそのなかで引用されている文献)。
【0208】
この反応は、好ましくは、非プロトン性またはプロトン性溶媒中で、好ましくは、非プロトン性およびプロトン性溶媒の混合物中で、より好ましくは、例えば、1,2-ジメトキシエタン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド(dimethlyformamid)、テトラヒドロフラン、またはイソプロパノール等と水との溶媒中で行われる(概説: D.G. Hall、Boronic Acids、2005 WILEY-VCH Verlag GmbH & Co. KGaA、Weinheim、ISBN 3-527-30991-8 およびそのなかで引用されている文献)。
【0209】
好ましくは、反応は、好適な塩基、例えば、含水(aqueous)炭酸カリウム、含水重炭酸ナトリウムまたは含水リン酸カリウム等の存在下で行われる(概説: D.G. Hall、Boronic Acids、2005 WILEY-VCH Verlag GmbH & Co. KGaA、Weinheim、ISBN 3-527-30991-8 およびそのなかで引用されている文献)。
【0210】
反応は、室温 (=20℃)から溶媒の沸点の範囲の温度にて行われる。さらに、反応は、沸点を超える温度にて圧力管および電子レンジを用いて行うことができる(概説: D.G. Hall、Boronic Acids、2005 WILEY-VCH Verlag GmbH & Co. KGaA、Weinheim、ISBN 3-527-30991-8 およびそのなかで引用されている文献)。
【0211】
反応は、好ましくは、1から36 時間の反応時間の後に完了する。
【0212】
一般式 (3)の化合物 は、以下のようにして得ることができる:
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
公知の[CAS-Registry Number: 2831-66-5] または、公知の方法と同様にして調製することができる、2,4-ジクロロ-1,3,5-トリアジン (1)を式 (2)の好適なアニリンと反応させて対応する式 (3)の4-クロロ-N-フェニル-1,3,5-トリアジン-2-アミンを得る。
【0213】
この反応は、1当量(equivalent) の式 (2)のアニリンを、不活性溶媒、例えば、1,2-ジメトキシエタン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン等、またはアルコール、例えば、イソプロパノール等、あるいはかかる溶媒の混合物中にて用いて行うことができる。好ましくは、反応は、反応混合物が均質に維持されるように0℃を下回る温度にて行われる。好ましい条件では、さらなる塩基、例えば、トリエチルアミンまたはN,N-ジイソプロピルエチルアミン等を使用する。反応は好ましくは1から6 時間後に完了する。
【0214】
式 (2)のアニリンは、以下の手順によって調製することができる:
【0215】
式 (7)の好適な塩化または-臭化ベンジルと式 (8)の好適なチオールとの塩基性条件下での反応により、対応する式 (9)のチオエーテルが生じる (例えば: Sammond et al、Bioorg. Med. Chem. Lett. 2005、15、3519を参照されたい)。
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0216】
式 (9)のチオエーテルの酸化により、対応する式 (10)のスルホキシドが生じる。酸化は、公知の方法と同様にして行うことができる(例えば: (a) M.H. Ali et al、Synthesis 1997、764; (b) M.C. Carreno、Chem. Rev. 1995、95、1717; (c) I. Patel et al、Org. Proc. Res. Dev. 2002、6、225; (d) N. Khiar et al、Chem. Rev. 2003、103、3651を参照されたい)。 好ましいのは、本明細書に記載される、過ヨウ素酸および塩化鉄(III)の使用である。
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
【0217】
式 (10)のスルホキシドのロジウム-触媒イミノ化 、次いで、脱保護により、対応する式 (11) のN-非保護スルホキシミンが得られる(例えば: Bolm et al、Org. Lett. 2004、6、1305を参照されたい)。
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【0218】
好適な保護基の導入により、式 (12)のN-保護スルホキシミンが生じる(例えば: Luecking et al、WO 2005/037800を参照されたい)。
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
【0219】
ニトロ基の還元により、最終的に所望の式 (2)のアニリンが得られる。還元は公知の方法と同様にして調製することができる(例えば: (a) Sammond et al; Bioorg. Med. Chem. Lett. 2005、15、3519; (b) R.C. Larock、Comprehensive Organic Transformations、VCH、New York、1989、411-415を参照されたい)。
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
【0220】
本発明による一般式(I)または(Ia) または(Ib)の化合物の調製は、以下の合成 スキーム (スキーム 1)によって例証することができる:
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
【0221】
一般式 (Ia)、(Ib)、(2a)、(3a)、(5a)、(6a) の化合物は同様にして調製することができる。
【0222】
スキーム 2:
本発明は、さらに本発明による式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物の調製方法に関し、ここで、R
5 は水素原子であり (上記に示す 式 (6)のN-非保護スルホキシミンと同一)、この方法において、式 (15)の化合物:
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、 R
1、R
2、R
3およびR
4は本発明による式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物について規定される通りである]、
が酸の存在下でアジ化ナトリウムとの反応に供され、それにより、本発明による一般式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物が生じ、ここで、R
5は水素原子であり、結果として得られる化合物(上記に示す式 (6)のN-非保護スルホキシミン)は、所望により、適当な場合、対応する (i) 溶媒および/または (ii) 塩基または酸との反応に供され、その溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物が得られる。
【0223】
この反応は、好ましくは硫酸またはポリリン酸の存在下で行われる。それは好ましくは 、トリクロロメタン中、硫酸の存在下で、40℃から50℃の範囲、好ましくは43℃から47℃の範囲、もっとも好ましくは約 45℃の温度にて行われる。この反応は好ましくは 12 時間から120 時間の反応時間の後に完了する (例えば: a) H. R. Bentley et al、J. Chem. Soc. 1952、1572; b) C. R. Johnson et al、J. Am. Chem. Soc. 1970、92、6594; c) Satzinger et al、Angew. Chem. 1971、83、83を参照されたい)。
【0224】
本発明の別の態様において、本発明の方法は、アジ化ナトリウムとともに、ポリリン酸中にて、40℃から 70℃の範囲、好ましくは55℃から65℃の範囲、もっとも好ましくは約 60℃の温度にて行われる (例えば: a) M.D. Sindkhedkar et al、WO 2007/023507を参照されたい)。
【0225】
一般式 (15)の化合物の調製を以下に合成スキーム 2の説明との関連において記載する。一般式 (Ia) または(Ib)の化合物は同様にして調製することができる。
【0226】
スキーム 3
本発明はさらに、本発明による式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物の調製方法に関し、ここで、 R
5はシアノ基であり (式 (20)のN-シアノスルホキシミンと同一)、
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
この方法において、式 (19)の化合物:
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、R
1、R
2、R
3およびR
4は、本発明による式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物について規定される通りである]、
が当該技術分野において公知の方法にしたがって酸化され、それにより本発明による一般式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物が得られ、ここでR
5 はシアノ基であり、そして結果として得られる化合物(上記に示す通りの式 (20)のN-シアノスルホキシミン)は、所望により、適当な場合、対応する (i) 溶媒および/または (ii) 塩基または酸との反応に供され、その溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物が得られる。
【0227】
式 (19) のN-シアノスルフィルイミンの式 (20)のN-シアノスルホキシミンへの酸化については多数の方法が存在する:
a) C. Bolm et al、Org. Lett. 2007、9、3809
b) J.E.G. Kemp et al、Tet. Lett. 1979、39、3785
c) M.R. Loso et al、US patent publication US2007/0203191。
【0228】
一般式 (19)の化合物の調製は、合成スキーム 3の説明との関係において以下に記載される。一般式 (Ia)または(Ib)の化合物は同様にして調製することができる。
【0229】
本発明はさらに、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物の調製方法に関し、ここで、R
5 は水素原子であり (式 (6)のスルホキシミンと同一)、
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
この方法において、式 (20) の化合物:
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、R
1、R
2、R
3およびR
4は式 (I)または(Ia)または(Ib) の化合物について規定される通りである]、
のN-シアノ基が、TFAAによる処理により、対応する N-トリフルオロアセチルスルホキシミンに変換され、このN-トリフルオロアセチルスルホキシミンがメタノリシスによって 、本発明による一般式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物に変換され、ここで、R
5は水素基であり、結果として得られる化合物(一般式 (6)の化合物)は所望により、適当な場合、対応する (i) 溶媒および/または (ii) 塩基または酸との反応に供され、その溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物が得られる。
【0230】
一般式 (20)の化合物からの一般式 (6)の化合物の調製を以下にさらに詳細に合成スキーム 3の説明との関係において記載する。
【0231】
スキーム 4:
本発明はさらに、本発明による式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物の調製方法に関し、ここで、R
5 は水素原子であり(上記に示す式 (6)のN-非保護スルホキシミンと同一)、この方法において、式 (22)の化合物:
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、R
1、R
3、R
4、R
6および R
7 は、本発明による一般式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物について規定される通りである]、
が、アルコール R
8-OH:
[ここで、 R
8は、本発明による一般式(I)または(Ia)または(Ib)の化合物について規定される通りであり]、
中に可溶化され、少なくとも2当量のアルカリ水素化物(alkali hydride)との反応に供され、それにより、本発明による一般式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物が得られ、ここで、 R
5 は水素原子であり、および、
結果として得られる化合物(式 (6)のN-非保護スルホキシミン)は、所望により、適当な場合、対応する (i) 溶媒および/または (ii) 塩基または酸との反応に供され、その溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物が得られる。
【0232】
反応は、水素化カリウムまたは水素化ナトリウムとともに行うことができる。好ましくは、それは水素化ナトリウムとともに行われる。反応は、40℃からアルコール R
8-OHの沸点の範囲、好ましくは 50℃から70℃の範囲の温度にて行われる。反応は、好ましくは10から100 時間の反応時間の後に完了する。
【0233】
一般式 (22) の化合物の調製は、合成スキーム 4の説明との関係において以下に記載する。一般式 (Ia)および(Ib)の化合物は同様にして調製することができる。
【0234】
別の態様において 本発明は、一般式 (3)の中間体化合物:
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
または一般式 (3a)の中間体化合物:
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、R
1、R
3およびR
4は、本発明による一般式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物について規定される通りである]、
に関する。
【0235】
別の態様において、本発明は、一般式 (5)の化合物:
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
(5)
または一般式 (5a) の化合物:
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、R
1、R
2、R
3およびR
4は、本発明による一般式 (I)または(Ia)または(Ib) の化合物について規定される通りである]、
に関する。
【0236】
別の態様において、本発明は、一般式 (2)の化合物:
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
または一般式 (2a)の化合物:
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、R
1、R
3およびR
4は、本発明による一般式 (I)または(Ia)または(Ib) の化合物について規定される通りである]、
に関する。
【0237】
別の態様において 本発明は、一般式 (11)の化合物:
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
または、一般式 (11a)の化合物:
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、R
1、R
3およびR
4は、本発明による一般式 (I)または(Ia)または(Ib) の化合物について規定される通りである]、
に関する。
【0238】
別の態様において、本発明は、一般式 (12)の化合物:
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
または、一般式 (12a)の化合物:
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、R
1、R
3およびR
4は、本発明による一般式 (I)または(Ia)または(Ib) の化合物について規定される通りである]、
に関する。
【0239】
別の態様において、本発明は、一般式 (20)の化合物:
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
または、一般式 (20a)の化合物:
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
20a、
[式中、R
1、R
2、R
3およびR
4は、本発明による一般式 (I)または(Ia)または(Ib) の化合物について規定される通りである]、
に関する。
【0240】
本発明による化合物は、予測し得なかった有益な薬理学的および薬物動態作用スペクトルを示す。
【0241】
それらはそれゆえ、ヒトおよび動物における障害の治療および/または予防のための医薬として使用するために好適である。
【0242】
本発明の範囲内において、「治療」という用語には、予防も含まれる。
【0243】
本発明による化合物の薬剤活性は、CDK9の阻害剤としてのそれらの作用により説明することができる。したがって、一般式 (I)または(Ia)または(Ib) による化合物ならびにそれらの医薬上許容される塩は、CDK9の阻害剤として用いられる。
【0244】
さらに、本発明による化合物は、CDK9 活性を阻害することについて、特に高い有効性 (CDK9/CycT1 アッセイにおける低いIC
50 値によって実証される)を示す。
【0245】
本発明の文脈において、CDK9に関するIC
50 値は、以下の方法セクションにおいて記載される方法によって測定することができる。好ましくは、それは以下の材料および方法セクションにおいて記載される方法 1(「CDK9/CycT1 キナーゼアッセイ」)にしたがって測定される。
【0246】
驚くべきことに、一般式 (I)または(Ia)または(Ib) による化合物ならびにそれらの医薬上許容される塩は、他のサイクリン-依存性タンパク質キナーゼと比較して、好ましくはCDK2と比較して、選択的に CDK9 を阻害するということが判明した。したがって、一般式 (I)または(Ia)または(Ib)による化合物ならびにそれらの医薬上許容される塩は、好ましくは、CDK9の選択的阻害剤として使用される。
【0247】
一般式(I)または(Ia)または(Ib)による本発明の化合物はCDK2 阻害と比較して有意により強い CDK9阻害を示す。好ましい本発明の化合物は、40 を超える、好ましくは55を超える、さらにより好ましくは70を超えるCDK2 IC
50 / CDK9 IC
50 比を示す。CDK9 IC
50 は方法 1にしたがって、CDK2 IC
50は方法 2にしたがって測定され、その両方はより詳細に以下の材料および方法セクションにおいて記載されている。
【0248】
本発明の文脈において、CDK2に関するIC
50 値は、以下の方法セクションに記載される方法により測定することができる。好ましくは、それは以下の材料および方法セクションに記載される方法 2 (「CDK2/CycE キナーゼアッセイ」)にしたがって測定される。
【0249】
さらに、式 (I)または(Ia)または(Ib)による本発明の化合物は、腫瘍細胞株、例えば HeLa および/または DU145において、驚くべきことに強い抗増殖活性を媒介する。本発明の文脈において、これらの細胞株に関する化合物のIC
50 値は、好ましくは以下の材料および方法セクションにおいて記載される方法 3にしたがって測定される (「増殖アッセイ))。
【0250】
さらに、好ましい式 (I)または(Ia)または(Ib)による本発明の化合物は、驚くべきことに、従来技術に記載の化合物と比較して、pH 6.5における水中の溶解度の上昇を示す。
【0251】
本発明の文脈において、pH 6.5における水中の溶解度は、好ましくは、以下の材料および方法セクションに記載される方法 4にしたがって測定される(「平衡振盪フラスコ溶解度アッセイ」)。
【0252】
さらに、式 (I)または(Ia)または(Ib)による本発明の化合物は、炭酸脱水酵素-1または -2の有意な阻害を示さず(10μMを超えるIC50 値)、それゆえ、スルホンアミド基を含有し、炭酸脱水酵素-1または-2を阻害する、従来技術に記載のCDK 阻害剤と比較して改善された副作用プロファイルを示す。本発明の文脈において、炭酸脱水酵素-1および -2 阻害は、 好ましくは以下の材料および方法セクションにおいて記載される方法 5にしたがって測定される(「炭酸脱水酵素アッセイ」)。
【0253】
本発明のさらなる対象は、障害、好ましくは、CDK9 活性に関連するかまたはそれにより媒介される障害、特に、過剰増殖性障害、ウイルス誘導性感染性疾患および/または心臓血管疾患、より好ましくは過剰増殖性障害の治療および/または予防のための本発明による一般式(I)または(Ia)または(Ib)の化合物の使用である。
【0254】
本発明の化合物は、 CDK9の活性または発現を阻害するために用いることができる。それゆえ、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物は、治療剤として有益であることが期待される。したがって、別の態様において、本発明は、その治療を必要とする患者におけるCDK9 活性に関連するかまたはそれにより媒介される障害を治療する方法を提供し、かかる方法は、患者に有効量の上記に規定される式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物を投与することを含む。 特定の態様において、CDK9 活性に関連する障害は、過剰増殖性障害、ウイルス誘導性感染性疾患および/または心臓血管疾患、より好ましくは 過剰増殖性障害、特に、癌である。
【0255】
本出願にわたって言及される場合、「治療する」または「治療」という用語は常套的に用いられ、例えば、疾患または障害、例えば、癌腫の症状に(を)、打ち勝つ、緩和する、低減する、軽減する、改善する目的のための対象の管理またはケアをいう。
【0256】
「対象」または「患者」という用語は、細胞増殖性障害または低下したまたは不十分なプログラムされた細胞死 (アポトーシス)に関連する障害に罹患することができる、あるいは、別の方法で本発明の化合物の投与の利益を享受する生物を含み、例えば、ヒトおよび非-ヒト動物が挙げられる。好ましいヒトには、本明細書に記載される細胞増殖性障害または関連する状態に罹患しているか、または、罹患しやすい傾向があるヒト患者が含まれる。「非-ヒト動物」という用語は、脊椎動物、例えば、哺乳類、例えば、非-ヒト霊長類、ヒツジ、ウシ、イヌ、ネコおよびげっ歯類、例えば、マウス、および非-哺乳類、例えば、ニワトリ、両生類、爬虫類等を含む。
【0257】
「CDK9に関連するかまたはそれによって媒介される障害」という用語は、CDK9 活性に関連または関与する疾患を含み、例えば、CDK9の活動過剰、およびこれらの疾患に伴う症状が挙げられる。「CDK9に関連するかまたはそれによって媒介される障害」の例としては、CDK9 活性を調節する遺伝子、例えば、LARP7、HEXIM1/2 または 7sk snRNAにおける突然変異に起因する上昇したCDK9 活性の結果として起こる障害、または、ウイルスタンパク質、例えば、HIV-TATまたはHTLV-TAXによる、CDK9/サイクリンT/RNAポリメラーゼ II 複合体の活性化に起因する上昇したCDK9 活性の結果として起こる障害、または、細胞増殖シグナル伝達経路の活性化に起因する上昇したCDK9 活性の結果として起こる障害が挙げられる。
【0258】
「CDK9の活動過剰」という用語は、正常非疾患細胞と比較して上昇したCDK9の酵素活性をいうか、またはそれは、 望ましくない細胞増殖、あるいは、低下したかまたは不十分なプログラムされた細胞死 (アポトーシス)を導く上昇したCDK9 活性、あるいはCDK9の構成的活性化を導く突然変異をいう。
【0259】
「過剰増殖性障害」という用語は、所望でないか、または制御を失った細胞増殖を伴う障害を含み、またそれは、低下したかまたは不十分なプログラムされた細胞死 (アポトーシス)を伴う障害を含む。本発明の化合物は、細胞増殖 および/または細胞分裂の予防、阻害、阻止、低減、低下、制御等、および/または、アポトーシスの生成のために利用することができる。この方法は、それを必要とする対象、例えば、哺乳類、例えば、ヒトに、障害を治療または予防するために有効な量の、本発明の化合物、またはその医薬上許容される塩、水和物または溶媒和物を投与することを含む。
【0260】
本発明との関連において過剰増殖性障害としては、これらに限定されないが、例えば、乾癬、ケロイドおよびその他の皮膚に影響を及ぼす過形成、子宮内膜症、骨障害、血管新生または血管増殖性障害、肺高血圧、線維症、メサンギウム細胞増殖性障害、直腸ポリープ、多発性嚢胞腎、良性前立腺過形成 (BPH)、および、固形腫瘍、例えば、乳房、気道、脳、生殖器官、消化管、尿路、眼、肝臓、皮膚、頭頸部、甲状腺、副甲状腺の癌、およびそれらの遠隔転移が挙げられる。これらの障害にはまた、リンパ腫、肉腫および白血病が含まれる。
【0261】
乳房癌の例としては、これらに限定されないが、浸潤性腺管癌、浸潤性小葉癌、非浸潤性乳管癌、および皮内小葉癌、イヌまたはネコ乳癌が挙げられる。
【0262】
気道癌の例としては、これらに限定されないが、小細胞および非-小細胞肺癌、ならびに気管支腺腫、胸膜肺芽腫、および中皮腫が挙げられる。
【0263】
脳癌の例としては、これらに限定されないが、脳幹および視床下部(hypophtalmic)のグリオーマ、小脳および大脳星細胞腫、膠芽細胞腫、髄芽腫、上衣腫、ならびに神経外胚葉および松果体腫瘍が挙げられる。
【0264】
男性生殖器官の腫瘍としては、これらに限定されないが、前立腺および精巣癌が挙げられる。女性生殖器官の腫瘍としては、これらに限定されないが、子宮内膜、子宮頸部、卵巣、膣および外陰癌、ならびに子宮肉腫が挙げられる。
【0265】
消化管腫瘍としては、これらに限定されないが、肛門、結腸、結腸直腸、食道、胆嚢、胃、膵臓、直腸、小腸、および唾液腺癌、肛門腺癌、肥満細胞腫瘍が挙げられる。
【0266】
尿路腫瘍としては、これらに限定されないが、膀胱、陰茎、腎臓、腎盂、尿管、尿道、および遺伝性および散発性乳頭状腎細胞癌が挙げられる。
【0267】
眼癌としては、これらに限定されないが、眼内黒色腫および網膜芽細胞腫が挙げられる。
【0268】
肝臓癌の例としては、これらに限定されないが、肝細胞癌細胞の癌腫 (線維層板変異体(fibrolamellar variant)を伴うかまたは伴わない肝臓細胞癌腫)、胆管癌 (肝内胆管癌腫)、および肝細胞癌-胆管癌混合型癌が挙げられる。
【0269】
皮膚癌としては、これらに限定されないが、扁平上皮癌腫、カポジ肉腫、悪性黒色腫、メルケル細胞皮膚癌、および非黒色腫皮膚癌、肥満細胞腫瘍が挙げられる。
【0270】
頭頸部癌としては、これらに限定されないが、喉頭部、下咽頭、鼻咽頭、口腔咽頭癌、口唇および口腔癌、および扁平上皮癌、口腔黒色腫が挙げられる。
【0271】
リンパ腫としては、これらに限定されないが、AIDS-関連リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚 T-細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、ホジキン病、および中枢神経系のリンパ腫が挙げられる。
【0272】
肉腫としては、これらに限定されないが、軟組織肉腫、骨肉腫、悪性線維性組織球腫、リンパ肉腫、および横紋筋肉腫、悪性組織球増殖症、線維肉腫、血管肉腫、血管周囲細胞腫、平滑筋肉腫が挙げられる。
【0273】
白血病としては、これらに限定されないが、急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ球性白血病、慢性骨髄性白血病、および有毛細胞白血病が挙げられる。
【0274】
線維性増殖性障害、即ち、本発明の化合物および方法により治療され得る細胞外マトリックスの異常形成としては、肺線維症、アテローム性動脈硬化、再狭窄、肝硬変、およびメサンギウム細胞増殖性障害、例えば、腎疾患、例えば、糸球体腎炎、糖尿病性腎症、悪性腎硬化、血栓性微小血管症候群、移植片拒絶反応、および糸球体症が挙げられる。
【0275】
本発明の化合物を投与することによって治療され得るヒトまたはその他の哺乳類におけるその他の症状としては、腫瘍増殖、網膜症、例えば、糖尿病性網膜症、虚血性網膜静脈閉塞、未熟児網膜症および加齢性黄斑変性症、関節リウマチ、乾癬、および表皮下水疱形成を伴う水疱性疾患、例えば、水疱性類天疱瘡、多形性紅斑および疱疹状皮膚炎が挙げられる。
【0276】
本発明の化合物はまた、気道および肺の疾患、消化管の疾患ならびに膀胱および胆管の疾患を予防および治療するために用いることもできる。
【0277】
上記の障害は、ヒトにおいてよく特徴づけされているが、哺乳類を含むその他の動物においても同様の病因にて存在し、本発明の医薬組成物を投与することによって治療することができる。
【0278】
本発明のさらなる側面において、本発明による化合物は、感染性疾患、特に、ウイルス誘導性感染性疾患を予防および/または治療するための方法において用いられる。ウイルス誘導性感染性疾患、例えば、日和見疾患は、レトロウイルス、肝炎ウイルス、ヘルペスウイルス、フラビウイルス、および/またはアデノウイルスによって引き起こされる。この方法のさらに好ましい態様において、レトロウイルスは、レンチウイルスまたはオンコレトロウイルスから選択され、ここで、レンチウイルスは:HIV-1、HIV-2、FIV、BIV、SIVs、SHIV、CAEV、VMVまたはEIAVを含む群から選択され、好ましくは HIV-1またはHIV-2であり、ここで、オンコレトロウイルスは: HTLV-I、HTLV-IIまたはBLVからなる群から選択される。この方法のさらに好ましい態様において、肝炎ウイルスは、HBV、GSHVまたはWHVから選択され、好ましくは、HBVであり、ヘルペスウイルスは: HSV I、HSV II、EBV、VZV、HCMVまたはHHV 8を含む群から選択され、好ましくは、HCMVであり、フラビウイルスは、HCV、西ナイルまたは黄熱から選択される。
【0279】
一般式 (I)または(Ia)または(Ib)による化合物はまた、心臓血管疾患、例えば、心臓肥大、成人先天性心臓疾患、動脈瘤、安定狭心症、不安定狭心症、狭心症、血管神経性浮腫、大動脈弁狭窄、大動脈瘤、不整脈、催不整脈性右室異形成、動脈硬化、動静脈奇形、心房細動、ベーチェット症候群、徐脈、心タンポナーデ、心肥大、鬱血性心筋症、肥大型心筋症、拘束型心筋症、心臓血管疾患予防、頸動脈狭窄症、脳出血、チャーグ・ストラウス症候群、糖尿病、エプスタイン奇形、アイゼンメンゲル複合、コレステロール塞栓症、細菌性心内膜炎、線維筋性形成異常、先天的心臓欠陥、心臓疾患、鬱血性心不全、心臓弁疾患、心発作、硬膜外血腫、血腫、硬膜下、ヒッペル・リンドウ病、充血、高血圧、肺高血圧、異常肥大増殖、左室肥大、右室肥大、左心低形成症候群、低血圧、間欠性跛行、虚血性心臓疾患、クリッペル-トレノネイ-ウェーバ症候群、外側髄症候群、QT延長症候群、僧帽弁逸脱、モヤモヤ病、皮膚粘膜リンパ節症候群、心筋梗塞、心筋虚血、心筋炎、心膜炎、末梢血管疾患、静脈炎、結節性多発動脈炎、肺動脈閉鎖、レイノー病、再狭窄、スネドン症候群、狭窄、上大静脈症候群、X症候群、頻拍、高安動脈炎、遺伝性出血性毛細管拡張症、毛細血管拡張症、側頭動脈炎、ファロー四徴症、閉塞性血栓血管炎、血栓症、血栓塞栓症、三尖弁閉鎖、静脈瘤、血管疾患、脈管炎、血管けいれん、心室細動、ウィリアムズ症候群、末梢血管疾患、静脈瘤および下腿潰瘍、深部静脈血栓症、ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群の予防および/または治療のために有用である。
【0280】
好ましいのは、心臓肥大、成人先天性心臓疾患、動脈瘤、アンギナ、狭心症、不整脈、心臓血管疾患予防、心筋症、鬱血性心不全、心筋梗塞、肺高血圧、異常肥大増殖、再狭窄、狭窄、血栓症および動脈硬化である。
【0281】
本発明のさらなる対象は、障害、特に、上記の障害の治療および/または予防のための本発明による一般式(I)または(Ia)または(Ib)の化合物の使用である。
【0282】
本発明のさらなる対象は、上記の障害の治療および/または予防のための方法における使用のための本発明による化合物である。
【0283】
本発明のさらなる対象は、障害、特に、上記の障害の治療および/または予防のための医薬の製造における本発明による化合物の使用である。
【0284】
本発明のさらなる対象は、障害、特に上記の障害の治療および/または予防のための、有効量の本発明による化合物を用いる方法である。
【0285】
本発明の別の側面は、少なくとも一以上のさらなる活性成分と組み合わせて、本発明による一般式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物を含む医薬組み合わせに関する。
【0286】
本明細書において用いられる場合、「医薬組み合わせ」という用語は、さらなる成分、担体、希釈剤および/または溶媒をともなうかあるいはともなわない、少なくとも 1つのその他の活性成分と、活性成分としての少なくとも1つの本発明による一般式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物との、組み合わせをいう。
【0287】
本発明の別の側面は、本発明による一般式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物を、不活性で、非毒性の、医薬上好適な補助剤と組み合わせて含む、医薬組成物に関する。
【0288】
本明細書において用いられる場合、「医薬組成物」という用語は、少なくとも1つのさらなる成分、担体、希釈剤および/または溶媒と一緒にされた少なくとも1つの医薬上活性剤の本草医学的製剤(galenic formulation)をいう。
【0289】
本発明の別の側面は、障害、特に、上記の障害の治療および/または予防のための、本発明による医薬組み合わせおよび/または医薬組成物の使用に関する。
【0290】
式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物は、単一の医薬品として投与してもよいし、一以上のさらなる治療剤と組み合わせて投与してもよく、ここで、組み合わせは許容できない有害作用を引き起こさないものである。この医薬組み合わせは、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物および一以上のさらなる治療剤を含有する単一医薬剤形の投与、ならびに、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物 およびそれぞれのさらなる治療剤のその独自の別々の医薬剤形における投与を含む。例えば、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物および治療剤は、単一の経口投薬組成物、例えば、錠剤またはカプセルとしてともに患者に投与してもよいし、あるいはそれぞれの剤は別々の剤形において投与してもよい。
【0291】
別々の剤形を用いる場合、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物および一以上のさらなる治療剤は、実質的に同じ時間に投与してもよいし (例えば、同時に)、あるいは別々に差のある時間で投与してもよい(例えば、連続して)。
【0292】
特に、本発明の化合物は、その他の抗腫瘍剤、例えば、アルキル化剤、代謝拮抗剤、植物由来抗腫瘍剤、ホルモン療法剤、トポイソメラーゼ阻害剤、カンプトテシン誘導体、キナーゼ阻害剤、標的化(targeted) 薬物、抗体、インターフェロンおよび/または生物反応修飾物質、抗-血管新生化合物、およびその他の抗-腫瘍薬物との固定されたまたは分離した組み合わせにおいて使用され得る。この点に関して、以下は、本発明の化合物と組み合わせて用いることができる二次的な剤の例の非限定的なリストである:
・アルキル化剤としては、これらに限定されないが、ナイトロジェンマスタード、N‐オキシド、シクロホスファミド、イホスファミド、チオテパ、ラニムスチン、ニムスチン、テモゾロミド、アルトレタミン、アパジコン、ブロスタリシン、ベンダムスチン、カルムスチン、エストラムスチン、フォテムスチン、グルフォスファミド(glufosfamide)、マホスファミド、ベンダムスチン、およびミトラクトールが挙げられる; 白金配位(platinum-coordinated) アルキル化化合物としては、これらに限定されないが、シスプラチン、カルボプラチン、エプタプラチン(eptaplatin)、ロバプラチン、ネダプラチン、オキサリプラチン、およびサトラプラチンが挙げられる;
・代謝拮抗剤としては、これらに限定されないが、メトトレキサート、6-メルカプトプリンリボシド、メルカプトプリン、単独またはロイコボリンとの組み合わせての5-フルオロウラシル、テガフール、ドキシフルリジン、カルモフール、シタラビン、シタラビンオクホスファート、エノシタビン、ゲムシタビン、フルダラビン(fludarabin)、5-アザシチジン、カペシタビン、クラドリビン、クロファラビン、デシタビン(decitabine)、エフロルニチン、エチニルシチジン、シトシンアラビノシド、ヒドロキシウレア、メルファラン、ネララビン、ノラトレキシド、オクホスファイト(ocfosfite)、プレメトレキセド二ナトリウム(disodium premetrexed)、ペントスタチン、ペリトレキソール(pelitrexol)、ラルチトレキセド、トリアピン、トリメトレキサート、ビダラビン、ビンクリスチン、およびビノレルビンが挙げられる;
・ホルモン療法剤としては、これらに限定されないが、エキセメスタン、ルプロン(Lupron)、アナストロゾール、ドキセルカルシフェロール、ファドロゾール、ホルメスタン、11-ベータヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ 1 阻害剤、17-アルファヒドロキシラーゼ/17,20 リアーゼ阻害剤、例えば、酢酸アビラテロン、5-アルファレダクターゼ阻害剤、例えば、フィナステリドおよびエプリステリド、抗-エストロゲン、例えば、クエン酸タモキシフェンおよびフルベストラント、トレルスター(Trelstar)、トレミフェン、ラロキシフェン、ラソフォキシフェン、レトロゾール、抗-アンドロゲン、例えば、ビカルタミド、フルタミド、ミフェプリストン、ニルタミド、カソデックス、および抗-プロゲステロンおよびそれらの組み合わせが挙げられる;
・植物由来抗-腫瘍物質は、例えば、有糸分裂阻害剤、例えば、エポチロン、例えば、サゴピロン(sagopilone)、イキサベピロンおよびエポチロン B、ビンブラスチン、ビンフルニン、ドセタキセル、およびパクリタキセルから選択されるものが挙げられる;
・細胞毒性トポイソメラーゼ阻害剤としては、これらに限定されないが、アクラルビシン、ドキソルビシン、アモナファイド、ベロテカン、カンプトテシン、10-ヒドロキシカンプトテシン、9-アミノカンプトテシン、ジフロモテカン(diflomotecan)、イリノテカン、トポテカン、エドテカリン、エピムビシン(epimbicin)、エトポシド、エキサテカン、ジャイマテカン、ラルトテカン、ミトキサントロン、ピラムビシン(pirambicin)、ピキサントロン、ルビテカン(rubitecan)、ソブゾキサン、タフルポシド(tafluposide)、およびそれらの組み合わせが挙げられる;
・免疫学的剤(Immunologicals)としては、インターフェロン、例えば、インターフェロンアルファ、インターフェロンアルファ-2a、インターフェロンアルファ-2b、インターフェロンベータ、インターフェロンガンマ-1aおよびインターフェロンガンマ-n1、およびその他の免疫増強剤(immune enhancing agent)、例えば、L19-IL2 およびその他のIL2 誘導体、フィルグラスチム、レンチナン、シゾフィラン、TheraCys、ウベニメクス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、BAM-002、ダカルバジン、ダクリズマブ、デニロイキン、ゲマツズマブ、オゾガマイシン、イブリツモマブ、イミキモド、レノグラスチム、レンチナン、黒色腫ワクチン (Corixa)、モルグラモスチム、サルグラモスチム、タソネルミン、テクロイキン(tecleukin)、チマラシン(thymalasin)、トシツモマブ、ビムリジン(Vimlizin)、エプラツズマブ、ミツモマブ、オレゴボマブ、ペムツモマブ(pemtumomab)、およびプロベンジ(Provenge); メリアル(Merial) 黒色腫ワクチンが挙げられる;
・生物反応修飾物質は、生体の防御機構または生物学的応答、例えば、組織細胞の生存、増殖または分化を調節して、それらに抗-腫瘍活性を持たせる試薬であり; かかる剤としては、例えば、クレスチン、レンチナン、シゾフィラン、ピシバニール、ProMune、およびウベニメクスが挙げられる;
・抗-血管新生化合物としては、これらに限定されないが、アシトレチン、アフリバーセプト、アンギオスタチン、アプリジン、アセンタール(asentar)、アキシチニブ、レセンチン(recentin)、ベバシズマブ、ブリバニブアラニナート(brivanib alaninat)、シレンジタイド、コンブレタスタチン、DAST、エンドスタチン、フェンレチニド、ハロフジノン、パゾパニブ、ラニビズマブ、レビマスタット、レモバブ、レブリミド、ソラフェニブ、バタラニブ、スクアラミン、スニチニブ、テラチニブ(telatinib)、サリドマイド、ウクライン、およびビタキシン(vitaxin)が挙げられる;
・抗体としては、これらに限定されないが、トラスツズマブ、セツキシマブ、ベバシズマブ、リツキシマブ、チシリムマブ、イピリムマブ(ipilimumab)、ルミリキシマブ、カツマキソマブ、アタシセプト、オレゴボマブ、およびアレムツズマブが挙げられる;
・VEGF 阻害剤、例えば、ソラフェニブ、DAST、ベバシズマブ、スニチニブ、レセンチン(recentin)、アキシチニブ、アフリバーセプト、テラチニブ(telatinib)、ブリバニブアラニナート、バタラニブ、パゾパニブ、およびラニビズマブ; パラディア(Palladia)
・EGFR (HER1) 阻害剤、例えば、セツキシマブ、パニツムマブ、ベクティビックス、ゲフィチニブ、エルロチニブ、およびザクティマ(Zactima);
・HER2 阻害剤、例えば、ラパチニブ、トラスツズマブ、およびペルツズマブ(pertuzumab);
・mTOR 阻害剤、例えば、テムシロリムス、シロリムス/ラパマイシン、およびエベロリムス;
・c-Met 阻害剤;
・PI3K および AKT 阻害剤;
・CDK 阻害剤、例えば、ロスコビチンおよびフラボピリドール;
・スピンドルアセンブリーチェックポイント阻害剤および標的化(targeted) 抗-有糸分裂剤、例えば、PLK 阻害剤、オーロラ(Aurora) 阻害剤 (例えば、ヘスペラジン(Hesperadin))、チェックポイントキナーゼ阻害剤、およびKSP 阻害剤;
・HDAC 阻害剤、例えば、パノビノスタット、ボリノスタット、MS275、ベリノスタット、およびLBH589;
・HSP90 およびHSP70 阻害剤;
・プロテアソーム阻害剤、例えば、ボルテゾミブおよびカーフィルゾミブ(carfilzomib);
・セリン/トレオニンキナーゼ阻害剤、例えば、MEK 阻害剤(例えば、RDEA 119) および Raf 阻害剤、例えば、ソラフェニブ;
・ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、例えば、チピファルニブ(tipifarnib);
・チロシンキナーゼ阻害剤、例えば、ダサチニブ、ニロチニブ、DAST、ボスチニブ、ソラフェニブ、ベバシズマブ、スニチニブ、AZD2171、アキシチニブ、アフリバーセプト、テラチニブ(telatinib)、メシル酸イマチニブ、ブリバニブアラニナート、パゾパニブ、ラニビズマブ、バタラニブ、セツキシマブ、パニツムマブ、ベクティビックス、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ラパチニブ、トラスツズマブ、ペルツズマブ(pertuzumab)、およびc-Kit 阻害剤; パラディア(Palladia)、マシチニブ(masitinib);
・ビタミン D 受容体アゴニスト;
・Bcl-2 タンパク質阻害剤、例えば、オバトクラックス、オブリメルセンナトリウム、およびゴシポール;
・分化 20 受容体アンタゴニストのクラスター、例えば、リツキシマブ;
・リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤、例えば、ゲムシタビン;
・腫瘍壊死アポトーシス誘導性リガンド受容体 1 アゴニスト、例えば、マパツムマブ;
・5-ヒドロキシトリプタミン受容体アンタゴニスト、例えば、rEV598、キサリプローデ(xaloprode)、パロノセトロン塩酸塩、グラニセトロン、ジンドール(Zindol)、およびAB-1001;
・インテグリン阻害剤、例えば、アルファ5-ベータ1 インテグリン阻害剤、例えば、E7820、JSM 6425、ボロシキシマブ、およびエンドスタチン;
・アンドロゲン受容体アンタゴニスト、例えば、ナンドロロンデカノエート、フルオキシメステロン、アンドロイド(Android)、プロストエイド、アンドロムスチン(andromustine)、ビカルタミド、フルタミド、アポ-シプロテロン、アポ-フルタミド、クロルマジノン酢酸エステル、アンドロクール(Androcur)、タビ(Tabi)、酢酸シプロテロン、およびニルタミド;
・アロマターゼ阻害剤、例えば、アナストロゾール、レトロゾール、テストラクトン、エキセメスタン、アミノ-グルテチミド、およびホルメスタン;
・マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤;
・その他の抗-癌剤、例えば、アリトレチノイン、アンプリゲン(ampligen)、アトラセンタン、ベキサロテン、ボルテゾミブ、ボセンタン、カルシトリオール、エクシスリンド、フォテムスチン、イバンドロン酸、ミルテホシン、ミトキサントロン、I-アスパラギナーゼ、プロカルバジン、ダカルバジン、ヒドロキシカルバミド、ペグアスパラガーゼ、ペントスタチン、タザロテン(tazaroten)、ベルケード、硝酸ガリウム、カンホスファミド、ダリナパルシン(darinaparsin)、およびトレチノイン。
【0293】
本発明の化合物はまた、癌治療において、放射線治療および/または外科的介入と組み合わせて用いることができる。
【0294】
本発明のさらなる態様において、本発明の化合物は、一以上のその他の活性成分、例えば、以下のものとの固定されたまたは分離した組み合わせにおいて使用され得る:
131I-chTNT、アバレリクス(abarelix)、アビラテロン、アクラルビシン、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アルトレタミン、アミノグルテチミド、アムルビシン、アムサクリン、アナストロゾール、アルグラビン(arglabin)、三酸化ひ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、バシリキシマブ、BAY 80-6946、BAY 1000394、BAY 86-9766 (RDEA 119)、ベロテカン、ベンダムスチン、ベバシズマブ、ベキサロテン、ビカルタミド、ビスアントレン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブセレリン、ブスルファン、カバジタキセル(cabazitaxel)、ホリナートカルシウム、レボホリナートカルシウム、カペシタビン、カルボプラチン、カルモフール、カルムスチン、カツマキソマブ、セレコキシブ、セルモロイキン、セツキシマブ、クロラムブシル、クロルマジノン、クロルメチン、シスプラチン、クラドリビン、クロドロン酸、クロファラビン、クリサンタスパーゼ(crisantaspase)、シクロホスファミド、シプロテロン、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダルベポエチン・アルファ、ダサチニブ、ダウノルビシン、デシタビン(decitabine)、デガレリクス、デニロイキン・ディフティトックス、デノスマブ、デスロレリン、塩化ジブロスピジウム、ドセタキセル、ドキシフルリジン、ドキソルビシン、ドキソルビシン + エストロン、エクリズマブ、エドレコロマブ、エリプチニウムアセタート、エルトロンボパグ、エンドスタチン、エノシタビン、エピルビシン、エピチオスタノール、エポエチン・アルファ、エポエチン・ベータ、エプタプラチン(eptaplatin)、エリブリン、エルロチニブ、エストラジオール、エストラムスチン、エトポシド、エベロリムス、エキセメスタン、ファドロゾール、フィルグラスチム、フルダラビン、フルオロウラシル、フルタミド、ホルメスタン、フォテムスチン、フルベストラント、硝酸ガリウム、ガニレリクス、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲマツズマブ、グルトキシム(glutoxim)、ゴセレリン、ヒスタミンジヒドロクロリド、ヒストレリン、ヒドロキシカルバミド、I-125シード(seeds)、イバンドロン酸、イブリツモマブ チウキセタン、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブ、イミキモド、インプロスルファン、インターフェロン・アルファ、インターフェロン・ベータ、インターフェロン・ガンマ、イピリムマブ(ipilimumab)、イリノテカン、イキサベピロン、ランレオチド、ラパチニブ、レナリドマイド、レノグラスチム、レンチナン、レトロゾール、リュープロレリン、レバミゾール、 リスリド、ロバプラチン、ロムスチン、ロニダミン、マソプロコール、メドロキシプロゲステロン、メゲストロール、メルファラン、メピチオスタン、メルカプトプリン、メトトレキサート、メトキサレン、メチルアミノレブリネート(Methyl aminolevulinate)、メチルテストステロン、ミファムルチド、ミルテホシン、ミリプラチン、ミトブロニトール、ミトグアゾン、ミトラクトール、マイトマイシン、ミトタン、ミトキサントロン、ネダプラチン、ネララビン、ニロチニブ、ニルタミド、ニモツズマブ、ニムスチン、ニトラクリン、オファツムマブ、オメプラゾール、オプレルベキン、オキサリプラチン、p53 遺伝子療法、パクリタキセル、パリフェルミン、パラジウム-103シード(seed)、パミドロン酸、パニツムマブ、パゾパニブ、ペグアスパラガーゼ、PEG-エポエチン・ベータ (メトキシ PEG-エポエチン・ベータ)、ペグフィルグラスチム、ペグインターフェロン・アルファ-2b、ペメトレキセド、ペンタゾシン、ペントスタチン、ペプロマイシン、ペルホスファミド、ピシバニール、ピラルビシン、プレリキサフォル、プリカマイシン、ポリグルサム(poliglusam)、リン酸ポリエストラジオール、ポリサッカリド-K、ポルフィマーナトリウム、プララトレキサート、プレドニムスチン、プロカルバジン、キナゴリド、塩化ラジウム-223、ラロキシフェン、ラルチトレキセド、ラニムスチン、ラゾキサン、レゴラフェニブ、リセドロン酸、リツキシマブ、ロミデプシン、ロミプロスチム、サルグラモスチム、シプリューセル-T(sipuleucel-T)、シゾフィラン、ソブゾキサン、グリシダゾールナトリウム(sodium glycididazole)、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブ、タラポルフィン、タミバロテン、タモキシフェン、タソネルミン、テセロイキン、テガフール、テガフール + ギメラシル + オテラシル、テモポルフィン、テモゾロミド、テムシロリムス、テニポシド、テストステロン、テトロフオスミン、サリドマイド、チオテパ、チマルファシン(thymalfasin)、チオグアニン、トシリズマブ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラベクテジン、トラスツズマブ、トレオスルファン、トレチノイン、トリロスタン、トリプトレリン、トロホスファミド、トリプトファン、ウベニメクス、バルルビシン、バンデタニブ、バプレオチド、ベムラフェニブ(vemurafenib)、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビンフルニン、ビノレルビン、ボリノスタット、ボロゾール、イットリウム-90ガラス微小球(yttrium-90 glass microspheres)、ジノスタチン、ジノスタチンスチマラマー、ゾレドロン酸、ゾルビシン。
【0295】
一般に、本発明の化合物または組成物と組み合わせての細胞毒性および/または細胞増殖抑制剤の使用は以下に役立つ:
(1) いずれかの剤単独の投与と比較して、腫瘍増殖の低減においてより良好な有効性を与えるか、あるいは腫瘍を排除さえする、
(2)投与される化学療法剤のより少ない量の投与を提供する、
(3)単剤化学療法および特定のその他の併用療法により観察されるものと比較して、より少ない有害な薬理学的合併症をもたらし、患者により良好に耐用される化学療法を提供する、
(4)哺乳類、特にヒトにおけるより広範囲な様々な癌のタイプの治療を提供する、
(5)治療される患者の間でのより高い応答率を提供する、
(6)標準的化学療法治療と比較して、治療される患者の間でより長い生存期間を提供する、
(7)腫瘍進行のためのより長い時間を提供する、および/または、
(8)その他の癌剤の組み合わせがアンタゴニスト効果を生じる既知の例と比較して、単独で使用した剤のものと少なくとも同様に良好な有効性および耐容性の結果を生じる。
【0296】
さらに、式 (I)または(Ia)または(Ib)の化合物は、それ自体でまたは組成物において、研究および診断において、または分析的参照基準として等、当該技術分野において周知のように利用することができる。
【0297】
本発明による化合物は、全身的におよび/または局所的に作用することができる。この目的のために、それらは、好適な様式で投与され得、例えば、経口、非経口、肺、経鼻、舌下、舌、頬側、直腸、皮膚、経皮、結膜または耳経路等により、あるいはインプラントまたはステントとして投与され得る。
【0298】
これらの投与経路のために、本発明による化合物を好適な適用形態において投与することが可能である。
【0299】
経口投与のために好適なものは、従来技術において記載されるように作用し、本発明による化合物を迅速におよび/または修飾された形態において送達し、本発明による化合物を結晶および/または非晶質および/または溶解形態にて含む投与形態であり、例えば、錠剤 (被覆または非被覆、例えば、腸溶コーティング、または、溶解が遅延されるかまたは不溶性であって本発明による化合物の放出を制御するコーティングを備えた錠剤)、口腔内で迅速に分解する錠剤、またはフィルム/ウエハー、フィルム/凍結乾燥物(lyophilizate)、カプセル(例えば、ハードまたはソフトゼラチンカプセル)、糖衣錠、顆粒、ペレット、粉末、乳濁液、懸濁液、エアロゾルまたは溶液等が挙げられる。
【0300】
非経口投与は、吸収工程を避けて (例えば、静脈内、動脈内、心臓内、髄腔内または腔内)、あるいは吸収を含めて (例えば、筋肉内、皮下、皮内、経皮または腹腔内)、行われ得る。非経口投与のために好適な投与形態は、とりわけ、溶液、懸濁液、乳濁液、凍結乾燥物(lyophilizate)または無菌粉末の形態における注射および注入のための調製物である。
【0301】
その他の投与経路のために好適な例は、吸入のための医薬形態(とりわけ、粉末吸入器、噴霧器)、点鼻薬/溶液/スプレー;舌に、舌下にまたは頬側に投与される錠剤、フィルム/ウエハーまたはカプセル、坐薬、眼または耳のための調製物、膣カプセル、水性懸濁液 (ローション、シェイキング(shaking) 混合物)、脂溶性懸濁液、軟膏、クリーム、経皮治療システム (例えば、膏薬等)、乳液、ペースト、フォーム、散布剤、インプラントまたはステントである。
【0302】
本発明による化合物は、記載された投与形態へと変換されうる。これは、それ自体公知の方法で、不活性で、非毒性の、医薬上好適な補助剤とともに混合することによって行われ得る。これらの補助剤としては、とりわけ、担体 (例えば、微結晶性セルロース、ラクトース、マンニトール)、溶媒(例えば、液状ポリエチレングリコール)、乳化剤および分散剤または湿潤剤 (例えば、ドデシル硫酸ナトリウム、ポリオキシソルビタンオレアート(polyoxysorbitan oleate))、結合剤 (例えば、ポリビニルピロリドン)、合成および天然 ポリマー (例えば、アルブミン)、安定剤(例えば、抗酸化剤、例えば、アスコルビン酸等)、着色剤(例えば、無機色素、例えば、酸化鉄等)および香味- および/または臭気遮蔽剤が挙げられる。
【0303】
本発明はさらに、少なくとも1つの本発明による化合物を、通常、一以上の不活性で、非毒性の、医薬上好適な補助剤とともに含む医薬、およびそれらの上記の目的のための使用を提供する。
【0304】
本発明の化合物が医薬としてヒトまたは動物に投与される場合、それらは、それ自体または、例えば、0.1%から 99,5% (より好ましくは、0.5%から90%)の活性成分を一以上の不活性で、非毒性の、医薬上好適な補助剤と組み合わせて含有する医薬組成物として与えられうる。
【0305】
選択された投与経路にかかわらず、本発明の一般式 (I)または(Ia)の化合物および/または本発明の医薬組成物は、当業者に公知の常套の方法によって、医薬上許容される剤形へと製剤される。
【0306】
本発明の医薬組成物における活性成分の投与の実際の用量レベルおよび経時変化は、特定の患者に所望の治療的応答を達成させるために有効であって、患者に対して毒性でない活性成分の量を得るために変動しうる。
【実施例】
【0307】
材料および方法:
以下の試験および実施例におけるパーセンテージデータは、特に断りのない限り重量パーセンテージであり; 部は重量部である。液体/液体溶液の、溶媒比、希釈率および濃度データは各場合において体積に基づくものである。
【0308】
実施例は、選択された生物学的アッセイにおいて一回以上試験した。一回を超える回数試験した場合、データは平均値または中央値のいずれかとして報告し、ここで、
・平均値は、算術平均値とも称され、得られた値の和を試験の回数で割った値を表し、そして、
・中央値は、昇順または降順にて並べた場合の値の群の真ん中の数を表す。データセットにおける値の数が奇数である場合、中央値(median) は真ん中の値である。データセットにおける値の数が偶数である場合、中央値(median)は2つの真ん中の値の算術平均である。
・実施例は一回以上合成した。1回を超える回数合成した場合、生物学的アッセイからのデータは、一以上の合成バッチの試験から得られたデータセットを用いて算出された平均値または中央値を表す。
【0309】
化合物のインビトロでの薬理学的および理化学的知見は、以下のアッセイおよび方法にしたがって測定することができる。
【0310】
1. CDK9/CycT1 キナーゼアッセイ:
本発明の化合物のCDK9/CycT1 -阻害活性は、以下のパラグラフに記載するようなCDK9/CycT1 TR-FRET アッセイを用いて定量した:
昆虫細胞にて発現させ、Ni-NTA アフィニティークロマトグラフィーによって精製した、組み換え全長 His-タグ付加(tagged) ヒト CDK9およびCycT1は、Invitrogen (カタログ番号 PV4131) から購入した。キナーゼ反応のための基質として、ビオチン化ペプチドである、ビオチン-Ttds-YISPLKSPYKISEG (アミド(amid)形態におけるC-末端)を用い、これは例えば、 JERINI Peptide Technologies社 (Berlin、ドイツ)から購入することができる。
【0311】
アッセイのために、 50 nlの、DMSO中の被験化合物の100倍濃縮溶液を、黒色低体積 384ウェルマイクロタイタープレート (Greiner Bio-One、Frickenhausen、ドイツ) にピペットで入れ、2 μlの、水性アッセイバッファー [50 mM トリス/HCl pH 8.0、10 mM MgCl
2、1.0 mM ジチオスレイトール、0.1 mM オルトバナジン酸ナトリウム、0.01% (v/v) Nonidet-P40 (Sigma)] 中のCDK9/CycT1の溶液を添加し、混合物を15分間 22℃でインキュベートし、キナーゼ反応の開始の前に、被験化合物を酵素に前-結合させた。次いで、キナーゼ反応を、3 μlの、アデノシン三リン酸 (ATP、16.7 μM →5 μl アッセイ体積中終濃度は10 μM) および基質 (1.67 μM → 5 μl アッセイ体積中終濃度は1 μM)のアッセイバッファー中の溶液の添加により開始し、結果として得られた混合物を25分間の反応時間22℃でインキュベートした。CDK9/CycT1 の濃度を酵素ロットの活性に応じて調整し、アッセイが線形範囲に入るよう適当に選択し、典型的濃度は1 μg/mLの範囲であった。反応を、5 μlの、TR-FRET 検出試薬 (0.2 μM ストレプトアビジン-XL665 [Cisbio Bioassays、Codolet、フランス]およびBD Pharmingen [# 558389] からの1 nM 抗-RB(pSer807/pSer811)-抗体および1.2 nM LANCE EU-W1024 標識化抗-マウス IgG 抗体 [Perkin-Elmer、生産番号AD0077])の水性 EDTA-溶液 (100 mM HEPES/NaOH pH 7.0中、100 mM EDTA、0.2 % (w/v) ウシ血清アルブミン)中の溶液の添加により停止した。
【0312】
結果として得られた混合物を1時間22℃でインキュベートし、リン酸化ビオチン化ペプチドと検出試薬との複合体を形成させた。次いで、リン酸化基質の量を、Eu-キレートからストレプトアビジン-XLへの共鳴エネルギー移動の測定により評価した。それゆえ、350 nmの励起の後、620 nm および 665 nmの蛍光発光を、HTRFリーダー、例えば、Rubystar (BMG Labtechnologies、Offenburg、ドイツ) またはViewlux (Perkin-Elmer)で測定した。665 nm および622 nmでの発光の比をリン酸化基質の量についての尺度としてとった。データを正規化し(阻害剤なしでの酵素反応= 0 % 阻害、すべてのその他のアッセイ成分はあるが酵素はなし = 100 % 阻害)。通常、被験化合物は、同じマイクロタイタープレート上で20 μMから 0.1 nMの範囲の11の異なる濃度(20 μM、5.9 μM、1.7 μM、0.51 μM、0.15 μM、44 nM、13 nM、3.8 nM、1.1 nM、0.33 nM および0.1 nM、段階 1:3.4 希釈によりDMSO中で100倍濃縮溶液のレベルにてアッセイ前に別々に調製した希釈系列)にて、各濃度について二連の値にて試験し、IC50 値を4 パラメーターフィットにより算出した。
【0313】
2. CDK2/CycE キナーゼアッセイ:
本発明の化合物のCDK2/CycE -阻害活性は、以下のパラグラフに記載するようにCDK2/CycE TR-FRET アッセイを用いて定量した:
昆虫細胞(Sf9)中で発現させ、グルタチオン-セファロースアフィニティークロマトグラフィーにより精製した、GST およびヒト CDK2、ならびにGST およびヒト CycEの組み換え融合タンパク質は、ProQinase GmbH (Freiburg、ドイツ) から購入した。キナーゼ反応のための基質として、ビオチン化ペプチドである、ビオチン-Ttds-YISPLKSPYKISEG (アミド(amid)形態におけるC-末端)を用い、これは例えば、 JERINI Peptide Technologies社 (Berlin、ドイツ)から購入することができる。
【0314】
アッセイのために、 50 nlの、DMSO中の被験化合物の100倍濃縮溶液を、黒色低体積 384ウェルマイクロタイタープレート (Greiner Bio-One、Frickenhausen、ドイツ) にピペットで入れ、2 μlの、水性アッセイバッファー [50 mM トリス/HCl pH 8.0、10 mM MgCl
2、1.0 mM ジチオスレイトール、0.1 mM オルトバナジン酸ナトリウム、0.01% (v/v) Nonidet-P40 (Sigma)] 中のCDK2/CycEの溶液を添加し、混合物を15分間 22℃でインキュベートし、キナーゼ反応の開始の前に、被験化合物を酵素に前-結合させた。次いで、キナーゼ反応を、3 μlの、アデノシン三リン酸 (ATP、16.7 μM →5 μl アッセイ体積中終濃度は10 μM) および基質 (1.25 μM → 5 μl アッセイ体積中終濃度は0.75 μM)のアッセイバッファー中の溶液の添加により開始し、結果として得られた混合物を25分間の反応時間22℃でインキュベートした。CDK2/CycE の濃度を酵素ロットの活性に応じて調整し、アッセイが線形範囲に入るよう適当に選択し、典型的濃度は130 ng/mLの範囲であった。反応を、5 μlの、TR-FRET 検出試薬 (0.2 μM ストレプトアビジン-XL665 [Cisbio Bioassays、Codolet、フランス]およびBD Pharmingen [# 558389] からの1 nM 抗-RB(pSer807/pSer811)-抗体および1.2 nM LANCE EU-W1024 標識化抗-マウス IgG 抗体 [Perkin-Elmer、生産番号AD0077])の水性 EDTA-溶液 (100 mM HEPES/NaOH pH 7.0中、100 mM EDTA、0.2 % (w/v) ウシ血清アルブミン)中の溶液の添加により停止した。
【0315】
結果として得られた混合物を1時間22℃でインキュベートし、リン酸化ビオチン化ペプチドと検出試薬との複合体を形成させた。次いで、リン酸化基質の量を、Eu-キレートからストレプトアビジン-XLへの共鳴エネルギー移動の測定により評価した。それゆえ、350 nmの励起の後、620 nm および 665 nmの蛍光発光を、TR-FRETリーダー、例えば、Rubystar (BMG Labtechnologies、Offenburg、ドイツ)またはViewlux (Perkin-Elmer)で測定した。665 nm および622 nmでの発光の比をリン酸化基質の量についての尺度としてとった。データを正規化し(阻害剤なしでの酵素反応= 0 % 阻害、すべてのその他のアッセイ成分はあるが酵素はなし = 100 % 阻害)。通常、被験化合物は、同じマイクロタイタープレート上で20 μMから 0.1 nMの範囲の11の異なる濃度(20 μM、5.9 μM、1.7 μM、0.51 μM、0.15 μM、44 nM、13 nM、3.8 nM、1.1 nM、0.33 nM および0.1 nM、段階 1:3.4 希釈によりDMSO中で100倍濃縮溶液のレベルにてアッセイ前に別々に調製した希釈系列)にて、各濃度について二連の値にて試験し、IC50 値を4 パラメーターフィットにより算出した。
【0316】
3. 増殖アッセイ:
培養腫瘍細胞 (NCI-H460、ヒト非-小細胞肺癌細胞、ATCC HTB-177; DU145、ホルモン-非依存性ヒト前立腺癌腫細胞、ATCC HTB-81; HeLa-MaTu、ヒト子宮頸部癌腫細胞、EPO-GmbH、Berlin; HeLa-MaTu-ADR、多剤耐性ヒト子宮頸部癌腫細胞、EPO-GmbH、Berlin; HeLa ヒト子宮頸部腫瘍細胞、ATCC CCL-2; Caco-2 ヒト結腸直腸癌腫、ATCC HTB-37; B16F10 マウス黒色腫細胞、ATCC CRL-6475)を、96-ウェルマルチタイタープレート中、200μL のそれらそれぞれの10% ウシ胎児血清を追加した増殖培地中で、5000 細胞/ウェル (DU145、HeLa-MaTu-ADR)、3000 細胞/ウェル (NCI-H460、HeLa-MaTu、HeLa)、1500 細胞/ウェル (Caco-2)、または1000 細胞/ウェル (B16F10) の密度でプレートに播いた。24 時間後、1つのプレート(ゼロ点プレート)の細胞をクリスタル・バイオレット (以下参照) で染色し、一方、その他のプレートの培地を新鮮な培地 (200 μL)により置換し、それに対して、被験物質を様々な濃度 (0 μM、ならびに0.001-10 μMの範囲;溶媒ジメチルスルホキシドの終濃度は0.5%であった)にて添加した。細胞を4日間被験物質の存在下でインキュベートした。細胞増殖を、細胞をクリスタル・バイオレットで染色することにより測定した:細胞を20 μL/測定点の11% グルタル・アルデヒド溶液の添加により、15分間室温で固定した。固定した細胞の水による3回の洗浄サイクルの後、プレートを室温で乾燥させた。細胞を、100 μL/測定点の0.1% クリスタル・バイオレット溶液 (pH 3.0)の添加により染色した。染色した細胞の水による3回の洗浄サイクルの後、プレートを室温で乾燥させた。染料を100 μL/測定点の10% 酢酸溶液の添加により溶解させた。吸光度を595 nmの波長にて測光法により測定した。 パーセントにおける、細胞数の変化を、測定値の、ゼロ点プレートの吸光度値(=0%)および非処理 (0 μM) 細胞の吸光度(=100%)に対する正規化により算出した。IC50 値を4 パラメーターフィットにより測定した。
【0317】
4. 平衡振盪フラスコ溶解度アッセイ:
水中の化合物の熱力学的溶解度を、平衡振盪フラスコ方法 (例えば: E.H. Kerns、L. Di: Drug-like Properties: Concepts、Structure Design and Methods、276-286、Burlington、MA、Academic Press、2008を参照されたい)により測定した。薬物の飽和溶液を調製し、溶液を24時間混合して平衡に達することを確実にした。溶液を遠心分離して不溶性画分を除き、溶液中の化合物の濃度を標準検量線を用いて測定した。
【0318】
サンプルを調製するために、2 mgの固体化合物を4 mLのガラスバイアルに計量して入れた。1 mLのリン酸バッファー pH 6.5を添加した。懸濁液を24時間室温で撹拌した。溶液をその後遠心分離した。標準校正のためのサンプルを調製するために、2 mgの固体サンプルを30 mLのアセトニトリルに溶解した。超音波処理後、溶液を水で希釈して50 mLとした。サンプルおよび標準をUV-検出を備えたHPLCにより定量した。各サンプルにつき、2つの注入体積 (5および50 μl)を三連で作成した。3つの注入体積 (5 μl、10 μl および20 μl)を標準のために作成した。
【0319】
クロマトグラフィー条件:
HPLC カラム: Xterra MS C18 2.5 μm 4.6 x 30 mm
注入体積:サンプル: 3x5μl および 3x50μl
標準: 5μl、10μl、20μl
流速(flow): 1.5mL/分
移動相: 酸性グラジエント:
A: 水 / 0.01% TFA
B: アセトニトリル / 0.01% TFA
0分 → 95%A 5%B
0-3分→ 35%A 65%B、リニアグラジエント
3-5分→ 35%A 65%B、定組成(isocratic)
5-6分→ 95%A 5%B、定組成(isocratic)
UV 検出器:吸収極大の付近の波長(200および400nmの間)
【0320】
サンプル- および標準注入の面積ならびに溶解度値 (mg/lにて)の算出はHPLC ソフトウェア (Waters Empower 2 FR)を用いて測定した。
【0321】
5. 炭酸脱水酵素アッセイ
アッセイの原理は、炭酸脱水酵素による4-ニトロフェニルアセテートの加水分解(Pocker & Stone、Biochemistry、1967、6、668)、およびそれに続く染料生成物 4-ニトロフェノラートの400 nmでの96-チャンネル分光光度計による光度定量に基づく。
【0322】
DMSO (100-倍終濃度)中に、濃度範囲 0.03-10 μmol/L (最終)にて溶解した、2 μLの被験化合物を四連でピペットで96-穴マイクロタイタープレートのウェルに入れた。溶媒を含むが被験化合物を含まないウェルを参照値として用いた(1. 基質の非酵素加水分解の補正のための、炭酸脱水酵素を含まないウェル、および、2.阻害されていない酵素の活性を測定するための、炭酸脱水酵素を含むウェル)。
【0323】
炭酸脱水酵素-1 阻害を測定するための、3 ユニット/ウェルの炭酸脱水酵素-1 [= ヒト炭酸脱水酵素-1 (Sigma、#C4396)]を含むか、または含まない、188 μLのアッセイバッファー (10 millimol/L のトリス/HCl、pH 7.4、80 millimol/L のNaCl)、または、炭酸脱水酵素-2 阻害を測定するための、3 ユニット/ウェルの炭酸脱水酵素-2 [= ヒト炭酸脱水酵素-2 (Sigma、#C6165)] を、マイクロタイタープレートのウェルにピペットで入れた。酵素反応を、無水アセトニトリル (最終基質濃度: 50 μmol/L)に溶解した、10 μLの基質溶液 (1 millimol/L の4-ニトロフェニルアセテート (Fluka #4602)の添加により、開始した。プレートを室温で15分間インキュベートした。吸収を400 nmの波長での測光法により測定した。酵素阻害を、測定値を、酵素を含まないウェルにおける反応の吸収(=100% 阻害)および、阻害されていない酵素を含むウェルにおける反応の吸収(=0% 阻害)に対して正規化した後に算出した。IC50 値を4 パラメーターフィットによって測定した。
【0324】
調製実施例
化合物の合成
本発明のジ置換トリアジンの、本発明による合成は、好ましくは以下のスキーム1、2、3または4 に示す一般的合成順序の一つにしたがって行われる:
スキーム 1:
【化70】
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【0325】
第一工程において、 2,4-ジクロロ-1,3,5-トリアジン (1)を好適なアニリン (2)と反応させて対応する 4-クロロ-N-フェニル-1,3,5-トリアジン-2-アミン(3)を得る。反応は、1当量のアニリン (2) と、不活性溶媒、例えば、 DMF、THF、DME、ジオキサンまたはアルコール、例えば、イソプロパノール、またはかかる溶媒の混合物中にて行う。好ましくは、反応は、0℃を下回る温度で、反応混合物が均質に維持されるようにして行う。好ましい条件は、さらなる塩基、例えば、トリエチルアミンまたはN,N-ジイソプロピルエチルアミンを使用する。
【0326】
第二工程において、中間体 4-クロロ-N-フェニル-1,3,5-トリアジン-2-アミン (3)をボロン酸誘導体 R
2-B(OR)
2 (4)と反応させて式 (5)の化合物を得る。ボロン酸誘導体 (4) は、ボロン酸 (R = -H) であってもよいし、またはボロン酸のエステル、例えば、その イソプロピルエステル (R = -CH(CH
3)
2)、好ましくはピナコール由来のエステルであってもよく、ここで、ボロン酸中間体が、2-アリール-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン (R-R = -C(CH
3)
2-C(CH
3)
2-)を形成する。
【0327】
カップリング反応は、Pd 触媒により、例えば、Pd(0) 触媒により、例えば、 テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) [Pd(PPh
3)
4]、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジ-パラジウム(0) [Pd
2(dba)
3]、またはPd(II) 触媒により、例えば、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)-パラジウム(II) [Pd(PPh
3)
2Cl
2]、パラジウム(II) アセテートおよびトリフェニルホスフィンまたは [1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド [Pd(dppf)Cl2] により触媒される。
【0328】
反応は、好ましくは、溶媒、例えば、 1,2-ジメトキシエタン、ジオキサン、DMF、DME、THFまたはイソプロパノールと水との混合物中にて、塩基、例えば、含水炭酸カリウム、含水重炭酸ナトリウムまたはリン酸カリウムの存在下で行われる。
【0329】
式 (5)の化合物の脱保護により対応する式 (6)のN-非保護スルホキシミンが得られる。脱保護は、好ましくは、エタノール中のナトリウムエタノラートにより60℃にて行われる。
【0330】
式 (6)のN-非保護スルホキシミンは式 (I)のN-官能化誘導体を得る反応に供され得る。
【0331】
スキーム 2
式 (6)のN-非保護スルホキシミンへの別の合成経路をスキーム 2に示す。
【化71】
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【0332】
第一工程において、2,4-ジクロロ-1,3,5-トリアジン (1) を式 (13)の好適なアニリンと反応させて対応する式 (14)の4-クロロ-N-フェニル-1,3,5-トリアジン-2-アミンを得る。反応 は、1当量のアニリン (13)と、不活性溶媒、例えば、 DMF、THF、DME、ジオキサンまたはアルコール、例えば、 イソプロパノール、またはかかる溶媒の混合物中にて行う。好ましくは、反応は、0℃を下回る温度で、反応混合物が均質に維持されるようにして行う。好ましい条件は、さらなる塩基、例えば、トリエチルアミンまたはN,N-ジイソプロピルエチルアミンを使用する。
【0333】
第二工程において、式 (14)の中間体 4-クロロ-N-フェニル-1,3,5-トリアジン-2-アミンをボロン酸誘導体 R
2-B(OR)
2 (4)と反応させて式 (15)の化合物を得る。ボロン酸誘導体 (4)はボロン酸 (R = -H)であってもよいし、または、ボロン酸のエステル、例えば、そのイソプロピルエステル (R = -CH(CH
3)
2)、好ましくは、ピナコール由来のエステルであってもよく、ここで、ボロン酸中間体は2-アリール-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン (R-R = -C(CH
3)
2-C(CH
3)
2-)を形成する。
【0334】
カップリング反応は、Pd 触媒により、例えば、Pd(0) 触媒により、例えば、 テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) [Pd(PPh
3)
4]、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジ-パラジウム(0) [Pd
2(dba)
3]、またはPd(II) 触媒により、例えば、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)-パラジウム(II) [Pd(PPh
3)
2Cl
2]、パラジウム(II) アセテートおよびトリフェニルホスフィンまたは [1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド [Pd(dppf)Cl
2] により触媒される。
【0335】
反応は、好ましくは、溶媒、例えば、 1,2-ジメトキシエタン、ジオキサン、DMF、DME、THFまたはイソプロパノールと水との混合物中にて、塩基、例えば、含水炭酸カリウム、含水重炭酸ナトリウムまたはリン酸カリウムの存在下で行われる。
【0336】
最終的に、式 (15)の化合物をトリクロロメタンおよび硫酸中のアジ化ナトリウムと45℃で反応させて式 (6) のN-非保護スルホキシミンを得る(例えば: a) H. R. Bentley et al、J. Chem. Soc. 1952、1572; b) C. R. Johnson et al、J. Am. Chem. Soc. 1970、92、6594; c) Satzinger et al、Angew. Chem. 1971、83、83を参照されたい)。
【0337】
スキーム 3
式 (6)の非保護スルホキシミンへも変換されうる、式 (20)への N-シアノスルホキシミンへの別の合成経路をスキーム 3に示す。
【0338】
【化72】
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【0339】
第一工程において、2,4-ジクロロ-1,3,5-トリアジン (1)を式 (16)の好適なアニリンと反応させて、対応する式 (17)の 4-クロロ-N-フェニル-1,3,5-トリアジン-2-アミンを得る。反応は、1当量の式 (2)のアニリンと、不活性溶媒、例えば、 DMF、THF、DME、ジオキサンまたはアルコール、例えば、 イソプロパノール、またはかかる溶媒の混合物中で行う。好ましくは、反応は、0℃を下回る温度で、反応混合物が均質に維持されるようにして行う。好ましい条件は、さらなる塩基、例えば、トリエチルアミンまたはN,N-ジイソプロピルエチルアミンを使用する。
【0340】
第二工程において、式 (17)の中間体 4-クロロ-N-フェニル-1,3,5-トリアジン-2-アミンをボロン酸誘導体 R
2-B(OR)
2 (4)と反応させて式 (18)の化合物を得る。ボロン酸誘導体 (4)はボロン酸 (R = -H)であってもよいし、または、ボロン酸のエステル、例えば、そのイソプロピルエステル (R = -CH(CH
3)
2)、好ましくはピナコール由来のエステルであってもよく、ここで、ボロン酸中間体が2-アリール-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン (R-R = -C(CH3)2-C(CH3)2-)を形成する。
【0341】
カップリング反応は、Pd 触媒により、例えば、Pd(0) 触媒により、例えば、 テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) [Pd(PPh
3)
4]、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジ-パラジウム(0) [Pd
2(dba)
3]、またはPd(II) 触媒により、例えば、 ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)-パラジウム(II) [Pd(PPh
3)
2Cl
2]、パラジウム(II) アセテートおよびトリフェニルホスフィンまたは [1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド [Pd(dppf)Cl
2] により触媒される。
【0342】
反応は、好ましくは、溶媒、例えば、 1,2-ジメトキシエタン、ジオキサン、DMF、DME、THFまたはイソプロパノールと水との混合物中にて、塩基、例えば、含水炭酸カリウム、含水重炭酸ナトリウムまたはリン酸カリウムの存在下で行われる。
【0343】
次の工程において、式 (18)のスルフィド(sulfide)を窒素源としてのシアンアミン(cyanogen amine)と反応させて、対応する式 (19)のN-シアノスルフィルイミンを得る。好ましくは、反応は、メタノール中のNBS およびカリウム tert-ブトキシドを用いて、室温で行われる(例えば: a) C. Bolm et al、Org. Lett. 2007、9、3809を参照されたい)。さらにより好ましいものは、室温でのDCM中のヨードベンゼンジアセタートの使用である(例えば: a) J.M. Babcock、US 2009/0023782を参照されたい)。
【0344】
最終的に、式 (19)のN-シアノスルフィルイミンを、対応する式 (20)の N-シアノスルホキシミンへと酸化する。反応は好ましくは、室温でエタノール中のmCPBAおよび炭酸カリウムを用いて行われる(例えば: a) C. Bolm et al、Org. Lett. 2007、9、3809を参照されたい)。さらにより好ましいものは、50℃でのアセトン中の過マンガン酸カリウムの使用である(例えば: a) C. Bolm et al、Adv. Synth. Catal. 2010、352、309を参照されたい)。
【0345】
化合物 (20)のN-シアノ基は TFAAによる処理により切断され、対応する N-トリフルオロアセチルスルホキシミンが提供され、これは、式 (6)の NH-非含有(free) スルホキシミンへとトリフルオロアセチル部分のメタノリシスにより変換される (例えば: C. Bolm et al、Org. Lett. 2007、9(19)、3809を参照されたい)。
【0346】
スキーム 4:
式 (6)のN-非保護スルホキシミンへの別の合成経路をスキーム 4に示す。
【0347】
【化73】
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【0348】
第一工程において、中間体 4-クロロ-N-フェニル-1,3,5-トリアジン-2-アミン (3)を式 (21)の好適なオルト-フッ素ボロン酸誘導体と反応させて、式 (22)の化合物を得る。式 (21)のボロン酸誘導体はボロン酸 (R = -H)であってもよいし、または、ボロン酸のエステル、例えば、そのイソプロピルエステル (R = -CH(CH
3)
2)、またはピナコール由来のエステルであってもよく、ここで、ボロン酸中間体が2-アリール-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン (R-R = -C(CH
3)
2-C(CH
3)
2-)を形成する。
【0349】
カップリング反応は、Pd 触媒により、例えば、Pd(0) 触媒により、例えば、 テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) [Pd(PPh
3)
4]、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジ-パラジウム(0) [Pd
2(dba)
3]、またはPd(II) 触媒により、例えば、 ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)-パラジウム(II) [Pd(PPh
3)
2Cl
2]、パラジウム(II) アセテートおよびトリフェニルホスフィンまたは[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド [Pd(dppf)Cl
2] により触媒される。
【0350】
反応は、好ましくは、溶媒、例えば、 1,2-ジメトキシエタン、ジオキサン、DMF、DME、THFまたはイソプロパノールと水との混合物中にて 、塩基、例えば、含水炭酸カリウム、含水重炭酸ナトリウムまたはリン酸カリウムの存在下で行われる。
【0351】
第二工程において、式 (22)の化合物の4-位における置換基のオルト-フッ素(flourine)は、好適なアルコキシ 基-OR
8により置換される。反応は、好ましくは、少なくとも2当量の水素化ナトリウムを、アルコール(alkohol) (23)中の化合物 (22)の溶液に添加することによって行われ、所望の式 (6)のN-非保護スルホキシミンを得る。反応は 60℃の温度にて、または、50℃から70℃の間の温度範囲にて実施される。
【0352】
化合物の調製:
以下の化学の説明および実施例において用いられる略語は:
CDCl
3 (重水素化クロロホルム); cHex (シクロヘキサン); DCM (ジクロロメタン); DIPEA (ジイソ-プロピルエチルアミン); DME (1,2-ジメトキシエタン )、DMF (ジメチルホルムアミド); DMSO (ジメチルスルホキシド); eq (当量); ES (エレクトロスプレー); EtOAc (酢酸エチル); EtOH (エタノール); iPrOH (イソ-プロパノール); mCPBA (メタ-クロロペルオキシ安息香酸)、MeOH (メタノール); MS (質量分析); NBS (N-ブロモコハク酸イミド)、NMR (核磁気共鳴); Pd(dppf)Cl
2 ([1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II) -ジクロロメタン錯体); iPrOH (イソ-プロパノール); RT (室温); sat. aq. (飽和水性); SiO
2 (シリカゲル); TFA (トリフルオロ酢酸); TFAA (トリフルオロ酢酸無水物)、THF (テトラヒドロフラン)。
【0353】
実施例のIUPAC名は、ACD LABSからのプログラムであるACD/Name バッチバージョン 12.01を用いて作成した。
【0354】
実施例 1:
(rac)-エチル [(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート
【化74】
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【0355】
中間体 1.1の調製:
1-[(メチルスルファニル)メチル]-3-ニトロベンゼン
【化75】
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【0356】
ナトリウムメタンチオラート (1,3,5 g; 192 mmol) を、エタノール (360 mL)中の1-(クロロメチル)-3-ニトロベンゼン (30.0 g; 175 mmol; Aldrich) の撹拌溶液に、-15℃で二部にて添加した。冷浴を除き、バッチを室温で3 時間撹拌した。バッチを塩水で希釈し、酢酸エチル (2x)で抽出した。合わせた有機相を水で洗浄し、乾燥させ (硫酸ナトリウム)、濾過および濃縮して、所望の生成物 (32.2 g)を得、これをさらに精製せずに用いた。
【0357】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ= 8.18 (m、1H)、8.11 (m、1H)、7.66 (m、1H)、7.50 (m、1H)、3.75 (s、2H)、2.01 (s、3H)
【0358】
中間体 1.2の調製:
(rac)-1-[(メチルスルフィニル)メチル]-3-ニトロベンゼン
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
【0359】
塩化鉄(III) (0.55 g; 3.4 mmol) を、アセトニトリル (280 mL)中の1-[(メチルスルファニル)メチル]-3-ニトロベンゼン (21.6 g; 117.9 mmol) の溶液に添加し、バッチを室温で10 分間撹拌した。過ヨウ素酸 (28.8 g; 126.1 mmol) を撹拌下で一部にて添加し、温度を冷却により30℃より下に維持した。バッチを室温で90 分間撹拌した後、それを、氷水 (1500 mL)中のチオ硫酸ナトリウム五水和物 (163 g; 660 mmol) の撹拌溶液に添加した。バッチを固体塩化ナトリウムにより飽和させ、THF (2x) で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、乾燥させ (硫酸ナトリウム)、濾過および濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(DCM/エタノール 95:5) により精製して所望の生成物 (16.6 g; 83.1 mmol)を得た。
【0360】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.21 (m、1H)、8.17 (m、1H)、7.67 (m、1H)、7.58 (m、1H)、4.10 (d、1H)、3.97 (d、1H)、2.53 (s、3H)
【0361】
中間体 1.3の調製:
(rac)-2,2,2-トリフルオロ-N-[メチル(3-ニトロベンジル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]アセトアミド
【化77】
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【0362】
DCM (2290 mL)中の、(rac)-1-[(メチルスルフィニル)メチル]-3-ニトロベンゼン (16.6 g; 83.1 mmol)、トリフルオロアセトアミド (18.8 g; 166.1 mmol)、酸化マグネシウム(13.4 g; 332.3 mmol)およびロジウム(II)-アセタート(acetat) ダイマー (1.7 g; 8.3 mmol) の懸濁液に、ヨードベンゼンジアセタート (40.1 g; 124.6 mmol) を室温で添加した。バッチを16 時間室温で撹拌し、濾過および濃縮した。 残渣をクロマトグラフィー(DCM/エタノール 97:3) により精製し、所望の生成物 (25.6 g; 82.4 mmol)を得た。
【0363】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.36 (m、1H)、8.31 (m、1H)、7.80 (m、1H)、7.69 (m、1H)、4.91 (d、1H)、4.79 (d、1H)、3.28 (s、3H)
【0364】
中間体 1.4の調製:
(rac)-1-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]-3-ニトロベンゼン
【化78】
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【0365】
炭酸カリウム (56.9 g; 411.8 mmol) を、メタノール (1768 mL)中の、(rac)-2,2,2-トリフルオロ-N-[メチル(3-ニトロベンジル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]アセトアミド (25.6 g; 82.4 mmol) の溶液に室温で添加した。バッチを1時間室温で撹拌した後、それを酢酸エチルおよび塩水で希釈した。酢酸エチル (2x)での抽出後、合わせた有機相を乾燥させ (硫酸ナトリウム)、濾過および濃縮して、所望の生成物 (13.9 g; 65.1 mmol)を得た。
【0366】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.29 (m、2H)、7.79 (m、1H)、7.63 (m、1H)、4.47 (d、1H)、4.34 (d、1H)、2.99 (s、3H)、2.66 (br、1H)
【0367】
中間体 1.5の調製:
(rac)-エチル [メチル(3-ニトロベンジル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート
【化79】
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【0368】
クロロ炭酸エチル (8.1 mL; 84.6 mmol) を、ピリジン (615 mL)中の、 (rac)-1-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]-3-ニトロベンゼン (13.9 g; 65.1 mmol) の撹拌溶液に0℃で滴下した。バッチをゆっくりと室温まで昇温させた。24 時間後、バッチを濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解し、塩水で洗浄した。有機相をWhatman フィルターを用いて濾過し、濃縮して所望の生成物 (19.7 g)を得、これをさらに精製せずに用いた。
【0369】
1H NMR (400MHz、d
6- CDCl
3、300K) δ = 8.30 (m、2H)、7.81 (m、1H)、7.64 (m、1H)、4.88 (d、1H)、4.79 (d、1H)、4.18 (q、2H)、3.07 (s、3H)、1.31 (tr、3H)
【0370】
中間体 1.6の調製:
(rac)-エチル [(3-アミノベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート
【化80】
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【0371】
塩化チタン(III) 溶液 (約 10% 塩酸中約 15%、118 mL; Merck Schuchardt OHG) を、THF (220 mL)中の(rac)-エチル [メチル(3-ニトロベンジル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート (5.0 g; 17.5 mmol) の撹拌溶液に室温で添加した。バッチを18 時間撹拌した。2N 水酸化ナトリウム溶液を添加することにより、氷浴にて冷却した、反応混合物のpH 値を、8に上げた。バッチを固体塩化ナトリウムにより飽和させ、酢酸エチル (3x) で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、乾燥させ (硫酸ナトリウム)、濾過および濃縮して、所望の生成物 (4.2 g)を得、これをさらに精製せずに用いた。
【0372】
1H NMR (400MHz、d
6-DMSO、300K) δ = 7.00 (m、1H)、6.53 (m、3H)、5.18 (br、2H)、4.62 (s、2H)、3.95 (m、2H)、3.08 (s、3H). 1.13 (tr、3H)
【0373】
中間体 1.7の調製:
(rac)-エチル [{3-[(4-クロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]ベンジル}(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート :
【化81】
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【0374】
DIPEA (3.1 mL; 17.8 mmol) を、THF / i-PrOH (1:1; 18 mL)中の、2,4-ジクロロ-1,3,5-トリアジン (1.34 g; 8.9 mmol) の撹拌溶液に-40℃で添加した。 次いでTHF / i-PrOH (1:1; 9 mL)中の、(rac)-エチル [(3-アミノベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート (2.29 g; 8.9 mmol) の溶液をこの温度で添加した。撹拌下で反応混合物の温度を3 時間かけてゆっくりと0℃まで上昇させた。バッチを濃縮して粗生成物 (4.9 g)を得、これをさらに精製せずに用いた。
【0375】
【表1】
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【0376】
最終生成物の調製:
1,2-ジメトキシエタン (5.0 mL)および2M の炭酸カリウム溶液 (1.1 mL)中の粗 (rac)-エチル [{3-[(4-クロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]ベンジル}(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート (400 mg)、(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)ボロン酸 (276 mg; 1.62 mmol; Aldrich)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム (0) (187 mg; 0.16 mmol)を有するバッチをアルゴンを用いて脱気した。バッチをアルゴン下で80 分間100℃で撹拌した。冷却後、バッチを酢酸エチルで希釈し、塩水で洗浄した。有機相を Whatman フィルターを用いて濾過し、濃縮した。 残渣をクロマトグラフィー(DCM/エタノール 95:5) により精製して、所望の生成物 (178 mg; 0.39 mmol)を得た。
【0377】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.82 (s、1H)、7.94 (m、1H)、7.84 (s、1H)、7.74 (br、1H)、7.53 (s、1H)、7.42 (m、1H)、7.16 (m、1H)、6.77 (m、2H)、4.74 (m、2H)、4.17 (q、2H)、3.93 (s、3H)、3.00 (s、3H)、1.30 (tr、3H)
【0378】
実施例 2:
(rac)-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化82】
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【0379】
新しく調製したエタノール中の 1.5M のナトリウムエタノラートの溶液(2.9 mL; 4.35 mmol)をアルゴン下で、エタノール (18.5 mL) 中の(rac)-エチル [(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}-ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート (500 mg; 1.09 mmol)の溶液に添加した。バッチを60℃で 2 時間撹拌した。さらに エタノール中の1.5M のナトリウムエタノラートの溶液(2.9 mL; 4.35 mmol)を添加し、バッチをさらに5 時間60℃で撹拌した。冷却後、バッチを塩水で希釈し、酢酸エチル (3x) で抽出した。合わせた有機相をWhatman フィルターを用いて濾過し、濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(DCM/エタノール 9:1) により精製して、所望の生成物 (378 mg; 0.98 mmol)を得た。
【0380】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.80 (s、1H)、7.95 (m、1H)、7.77 (m、2H)、7.55 (s、1H)、7.40 (m、1H)、7.15 (m、1H)、6.75 (m、2H)、4.39 (d、1H)、4.26 (d、1H)、3.92 (s、3H)、2.96 (s、3H)、2.71 (s、1H)
【0381】
実施例 2 ((rac)-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチル-スルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン ) の代替調製:
【0382】
中間体 2.1の調製:
(rac)-4-クロロ-N-{3-[(メチルスルフィニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化83】
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【0383】
中間体 2.1を、中間体 1.7の調製において記載したものと同様の条件下で、(rac)-3-[(メチルスルフィニル)メチル]アニリン (UkrOrgSynthesis Ltd.)を用いて調製した。
【0384】
【表2】
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【0385】
中間体 2.2の調製:
(rac)-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(メチルスルフィニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化84】
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【0386】
中間体 2.2 を、粗 (rac)-4-クロロ-N-{3-[(メチルスルフィニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンおよび(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)ボロン酸 (Aldrich Chemical Company Inc)を用いて、実施例 42の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチをカラムクロマトグラフィー (DCM / EtOH 95:5) により精製し、所望の生成物を得た。
【0387】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.82 (s、1H)、7.95 (br、1H)、7.74 (br、1H)、7.65 (s、1H)、7.40 (m、2H)、7.05 (m、1H)、6.77 (m、2H)、4.07 (d、1H)、3.95 (m、4H)、2.49 (s、3H)
【0388】
最終生成物の調製
濃硫酸 (2.5 mL) を、トリクロロメタン (8.0 mL)中の、アジ化ナトリウム (0.61 g; 9.4 mmol) および((rac)-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(メチルスルフィニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン (1.75 g; 4.7 mmol) の撹拌バッチに0℃で滴下した。バッチを18 時間45℃で撹拌した。氷浴中で冷却しつつ、バッチを注意深く氷水で希釈した。バッチをさらに飽和塩化ナトリウム溶液およびTHF で希釈し、その後、固体重炭酸ナトリウムを撹拌下で添加して酸を中和した。バッチをTHF (3x) で抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ (Na
2SO
4)、濾過および濃縮して、所望の生成物 (1.79 g; 4.6 mmol) を得た。
【0389】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.80 (s、1H)、7.95 (m、1H)、7.77 (m、2H)、7.55 (s、1H)、7.40 (m、1H)、7.15 (m、1H)、6.75 (m、2H)、4.39 (d、1H)、4.26 (d、1H)、3.92 (s、3H)、2.96 (s、3H)、2.71 (s、1H).
【0390】
実施例 3 および 4:
(-)-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン (エナンチオマー 1)および(+)-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)-メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン (エナンチオマー 2)
【0391】
(rac)-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン (実施例 2を参照されたい) を分取HPLCにより、エナンチオマーに分離した。
【0392】
【表3】
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【0393】
エナンチオマー 1:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.80 (s、1H)、7.95 (m、1H)、7.77 (m、2H)、7.55 (s、1H)、7.40 (m、1H)、7.15 (m、1H)、6.75 (m、2H)、4.39 (d、1H)、4.26 (d、1H)、3.92 (s、3H)、2.96 (s、3H)、2.71 (s、1H)
【0394】
エナンチオマー 2:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.80 (s、1H)、7.95 (m、1H)、7.77 (m、2H)、7.55 (s、1H)、7.40 (m、1H)、7.15 (m、1H)、6.75 (m、2H)、4.39 (d、1H)、4.26 (d、1H)、3.92 (s、3H)、2.96 (s、3H)、2.71 (s、1H)
【0395】
クロロホルム中のその負の旋光度指標(index)により、エナンチオマー 1はまた、(-)-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンとも称される。
【0396】
エナンチオマー 2はまた、(+)-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)-メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンとも称される。
【0397】
実施例 5:
(rac)-エチル {[3-({4-[2-(ベンジルオキシ)-4-フルオロフェニル]-1,3,5-トリアジン-2-イル}アミノ)ベンジル](メチル)オキシド- λ
6-スルファニリデン}カルバメート
【化85】
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【0398】
実施例 5 を、粗 (rac)-エチル[{3-[(4-クロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]ベンジル}(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート および[2-(ベンジルオキシ)-4-フルオロフェニル]ボロン酸 (ABCR GmbH & Co. KG) を用いて、実施例 1の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチを分取HPLCにより精製した。
【0399】
【表4】
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【0400】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.82 (s、1H)、7.94 (m、1H)、7.82 (s、1H)、7.65 (m、1H)、7.44 (m、3H)、7.31 (m、4H)、7.12 (m、1H)、6.80 (m、2H)、5.20 (s、2H)、4.66 (s、2H)、4.16 (q、2H)、2.96 (s、3H)、1.30 (tr、3H)
【0401】
実施例 6:
(rac)-4-[2-(ベンジルオキシ)-4-フルオロフェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化86】
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【0402】
実施例 6 を、 (rac)-エチル{[3-({4-[2-(ベンジルオキシ)-4-フルオロフェニル]-1,3,5-トリアジン-2-イル}アミノ)ベンジル](メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン}カルバメートを用いて、実施例 2の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチをカラムクロマトグラフィー (DCM / EtOH 95:5) により精製した。
【0403】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.82 (s、1H)、7.95 (m、1H)、7.70 (m、2H)、7.50 (s、1H)、7.44 (m、2H)、7.32 (m、4H)、7.12 (m、1H)、6.79 (m、2H)、5.20 (s、2H)、4.33 (d、1H)、4.21 (d、1H)、2.92 (s、3H)、2.69 (s、1H)
【0404】
実施例 7 および 8:
(-)-4-[2-(ベンジルオキシ)-4-フルオロフェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン (エナンチオマー 1)および(+)-4-[2-(ベンジルオキシ)-4-フルオロフェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]-フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン (エナンチオマー 2)
【0405】
(rac)-4-[2-(ベンジルオキシ)-4-フルオロフェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンを分取HPLCにより、エナンチオマーに分離した。
【0406】
【表5】
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【0407】
エナンチオマー 1:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.82 (s、1H)、7.95 (m、1H)、7.70 (m、2H)、7.50 (s、1H)、7.44 (m、2H)、7.32 (m、4H)、7.12 (m、1H)、6.79 (m、2H)、5.20 (s、2H)、4.33 (d、1H)、4.21 (d、1H)、2.92 (s、3H)、2.69 (s、1H)
【0408】
エナンチオマー 2:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.82 (s、1H)、7.95 (m、1H)、7.70 (m、2H)、7.50 (s、1H)、7.44 (m、2H)、7.32 (m、4H)、7.12 (m、1H)、6.79 (m、2H)、5.20 (s、2H)、4.33 (d、1H)、4.21 (d、1H)、2.92 (s、3H)、2.69 (s、1H)
【0409】
実施例 9:
(rac)-エチル [(3-{[4-(4,5-ジフルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート
【化87】
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【0410】
実施例 9 を、粗 (rac)-エチル [{3-[(4-クロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]ベンジル}(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン] カルバメートおよび (4,5-ジフルオロ-2-メトキシフェニル)ボロン酸 (Aldrich) を用いて、実施例 1の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチを カラムクロマトグラフィー (DCM / EtOH 95:5) により精製した。
【0411】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.82 (s、1H)、7.82 (m、3H)、7.46 (m、2H)、7.18 (m、1H)、6.87 (m、1H)、4.74 (m、2H)、4.17 (q、2H)、3.92 (s、3H)、3.01 (s、3H)、1.31 (tr、3H)
【0412】
実施例 10:
(rac)-4-(4,5-ジフルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化88】
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【0413】
実施例 10 を、(rac)-エチル[(3-{[4-(4,5-ジフルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートを用いて、実施例 2の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチを分取HPLCにより精製した。
【0414】
【表6】
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【0415】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.81 (s、1H)、7.78 (m、3H)、7.54 (s、1H)、7.42 (m、1H)、7.17 (m、1H)、6.86 (m、1H)、4.40 (d、1H)、4.27 (d、1H)、3.91 (s、3H)、2.96 (s、3H)、2.72 (s、1H)
【0416】
実施例 11:
(rac)-エチル [(3-{[4-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート
【化89】
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【0417】
実施例 11 を、粗 (rac)-エチル [{3-[(4-クロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]ベンジル}(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび(4-クロロ-2-メトキシフェニル)ボロン酸 (ABCR GmbH & Co. KG) を用いて、実施例 1の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチを 分取HPLCにより精製した。
【0418】
【表7】
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【0419】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.82 (s、1H)、7.85 (m、2H)、7.75 (br、1H)、7.57 (m、1H)、7.42 (m、1H)、7.17 (m、1H)、7.04 (m、2H)、4.73 (m、2H)、4.16 (q、2H)、3.93 (s、3H)、2.99 (s、3H)、1.30 (tr、3H)
【0420】
実施例 12:
(rac)-4-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化90】
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【0421】
実施例 12 を、(rac)-エチル[(3-{[4-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートを用いて、実施例 2の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチを分取HPLCにより精製した。
【0422】
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【0423】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.80 (s、1H)、7.80 (m、4H)、7.39 (m、1H)、7.15 (m、1H)、7.03 (m、2H)、4.39 (d、1H)、4.26 (d、1H)、3.92 (s、3H)、2.96 (s、3H). 2.39 (br、1H)
【0424】
実施例 13および14:
4-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンのエナンチオマー
(rac)-4-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンを分取HPLCによりエナンチオマーに分離した。
【0425】
【表9】
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【0426】
エナンチオマー 1:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.80 (s、1H)、7.80 (m、4H)、7.39 (m、1H)、7.15 (m、1H)、7.03 (m、2H)、4.39 (d、1H)、4.26 (d、1H)、3.92 (s、3H)、2.96 (s、3H). 2.39 (br、1H)
【0427】
エナンチオマー 2:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.80 (s、1H)、7.80 (m、4H)、7.39 (m、1H)、7.15 (m、1H)、7.03 (m、2H)、4.39 (d、1H)、4.26 (d、1H)、3.92 (s、3H)、2.96 (s、3H). 2.39 (br、1H)
【0428】
実施例 15:
(rac)-1-[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]-3-メチルウレア
【化91】
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【0429】
イソシアナトメタン (isocyanatomethane)(7.6 μl; 0.13 mmol) を、DMF (2.0 ml) およびトリエチルアミン (18.0 μl; 0.13 mmol)中の、(rac)-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン (50 mg; 0.13 mmol) の溶液に室温で添加した。バッチを5 時間撹拌した後、さらにイソシアナトメタン (3.8 μl; 0.07 mmol) を添加した。 72 時間後、バッチを重炭酸ナトリウムで希釈し、酢酸エチル (2x)で抽出した。合わせた有機相をWhatman フィルターを用いて濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製し、所望の生成物(34 mg; 0.08 mmol) を得た。
【0430】
【表10】
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【0431】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.81 (s、1H)、7.80 (m、4H)、7.41 (m、1H)、7.17 (m、1H)、6.78 (m、2H)、5.04 (br、1H)、4.83 (d、1H)、4.64 (d、1H)、3.94 (s、3H)、3.00 (s、3H)、2.78 (d、3H)
【0432】
実施例 16 および 17:
(-)-1-[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]-3-メチルウレア (エナンチオマー 1)および (+)-1-[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]-3-メチルウレア (エナンチオマー 2)
(rac)-1-[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]-3-メチルウレアを分取HPLCによりエナンチオマーに分離した。
【0433】
【表11】
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【0434】
エナンチオマー 1:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.81 (s、1H)、7.80 (m、4H)、7.41 (m、1H)、7.17 (m、1H)、6.78 (m、2H)、5.04 (br、1H)、4.83 (d、1H)、4.64 (d、1H)、3.94 (s、3H)、3.00 (s、3H)、2.78 (d、3H)
【0435】
エナンチオマー 2:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.81 (s、1H)、7.80 (m、4H)、7.41 (m、1H)、7.17 (m、1H)、6.78 (m、2H)、5.04 (br、1H)、4.83 (d、1H)、4.64 (d、1H)、3.94 (s、3H)、3.00 (s、3H)、2.78 (d、3H)
【0436】
実施例 18:
(rac)-エチル [(3-{[4-(2,2-ジフルオロ-1,3-ベンゾジオキソール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)-オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート
【化92】
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【0437】
実施例 18 を、粗 (rac)-エチル [{3-[(4-クロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]ベンジル}(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび(2,2-ジフルオロ-1,3-ベンゾジオキソール-4-イル)ボロン酸 (Combi Blocks Inc.) を用いて、実施例 1の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチを 分取HPLCにより精製した。
【0438】
【表12】
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【0439】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.86 (s、1H)、8.12 (m、1H)、7.82 (m、1H)、7.48 (m、3H)、7.24 (m、3H)、4.76 (m、2H)、4.17 (q、2H)、3.02 (s、3H)、1.31 (tr、3H)
【0440】
実施例 19:
(rac)-4-(2,2-ジフルオロ-1,3-ベンゾジオキソール-4-イル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化93】
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【0441】
実施例 19 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,2-ジフルオロ-1,3-ベンゾジオキソール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートを用いて、実施例 2の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチをカラムクロマトグラフィー (DCM / EtOH 95:5) により精製した。
【0442】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.84 (s、1H)、8.13 (m、1H)、7.87 (m、2H)、7.52 (br、1H)、7.45 (m、1H)、7.22 (m、3H)、4.44 (d、1H)、4.29 (d、1H)、2.97 (s、3H)、2.70 (s、1H)
【0443】
実施例 20:
(rac)-エチル [(3-{[4-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート
【化94】
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【0444】
実施例 20 を、粗 (rac)-エチル [{3-[(4-クロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]ベンジル}(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)ボロン酸 (Aldrich Chemical Company Inc.) を用いて、実施例 1の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチを分取HPLCにより精製した。
【0445】
【表13】
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【0446】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.84 (s、1H)、7.84 (m、1H)、7.73 (br、1H)、7.60 (m、1H)、7.51 (s、1H)、7.43 (m、1H)、7.19 (m、2H)、7.00 (m、1H)、4.74 (m、2H)、4.18 (q、2H)、3.91 (s、3H)、3,00 (s、3H)、1.30 (tr、3H)
【0447】
実施例 21:
(rac)-4-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化95】
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【0448】
実施例 21 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートを用いて、実施例 2の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチを カラムクロマトグラフィー (DCM / EtOH 95:5) により精製した。
【0449】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.84 (s、1H)、7.73 (m、2H)、7.63 (m、1H)、7.43 (m、2H)、7.19 (m、2H)、7.02 (m、1H)、4.38 (d、1H)、4.28 (d、1H)、3.91 (s、3H)、2.95 (s、3H)、2.70 (br、1H)
【0450】
実施例 22 および23:
4-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンのエナンチオマー
(rac)-4-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンを分取HPLCによりエナンチオマーに分離した。
【0451】
【表14】
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【0452】
エナンチオマー 1:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.84 (s、1H)、7.73 (m、2H)、7.63 (m、1H)、7.43 (m、2H)、7.19 (m、2H)、7.02 (m、1H)、4.38 (d、1H)、4.28 (d、1H)、3.91 (s、3H)、2.95 (s、3H)、2.70 (br、1H)
【0453】
エナンチオマー 2:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.84 (s、1H)、7.73 (m、2H)、7.63 (m、1H)、7.43 (m、2H)、7.19 (m、2H)、7.02 (m、1H)、4.38 (d、1H)、4.28 (d、1H)、3.91 (s、3H)、2.95 (s、3H)、2.70 (br、1H)
【0454】
実施例 24:
(rac)-N-[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]アセトアミド
【化96】
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【0455】
塩化アセチル (10.1 μl; 0.14 mmol) を、DCM (1.5 ml)およびトリエチルアミン (45.0 μl; 0.32 mmol)中の、(rac)-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン (50 mg; 0.13 mmol) の溶液に0℃で添加した。氷浴を除き、バッチを23 時間撹拌した後、さらに塩化アセチル (4.0 μl; 0.06 mmol) を添加した。24 時間後、さらなる塩化アセチル (5.0 μl; 0.07 mmol) を添加し、バッチを3 時間撹拌した後、それを水で希釈し、酢酸エチル (2x)で抽出した。合わせた有機相をWhatman フィルターを用いて濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製し、所望の生成物(35 mg; 0.08 mmol) を得た。
【0456】
【表15】
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【0457】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.82 (s、1H)、7.95 (m、1H)、7.78 (m、2H)、7.56 (m、1H)、7.42 (m、1H)、7.16 (m、1H)、6.79 (m、2H)、4.78 (d、1H)、4.65 (d、1H)、3.94 (s、3H)、3.03 (s、3H)、2.12 (s、3H)
【0458】
実施例 25:
(rac)-エチル [(3-{[4-(2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート
【化97】
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【0459】
実施例 25 を、粗 (rac)-エチル [{3-[(4-クロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]ベンジル}(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび(2-メトキシフェニル)ボロン酸 (Aldrich Chemical Company Inc.) を用いて、実施例 1の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチを分取HPLCにより精製した。
【0460】
【表16】
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【0461】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.82 (s、1H)、7.85 (m、2H)、7.71 (m、1H)、7.56 (s、1H)、7.48 (m、1H)、7.42 (m、1H)、7.17 (m、1H)、7.07 (m、2H)、4.73 (s、2H)、4.17 (q、2H)、3.93 (s、3H)、2.98 (s、3H)、1.30 (tr、3H)
【0462】
実施例 26:
(rac)-4-(2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化98】
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【0463】
実施例 26 を、(rac)-エチル[(3-{[4-(2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートを用いて、実施例 2の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。水性後処理(work up)の後、さらなる精製は必要ではなかった。
【0464】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.83 (s、1H)、7.86 (m、1H)、7.75 (m、2H)、7.54 (s、1H)、7.49 (m、1H)、7.41 (m、1H)、7.16 (m、1H)、7.05 (m、2H)、4.38 (d、1H)、4.26 (d、1H)、3.93 (s、3H)、2.94 (s、3H). 2.70 (s、1H)
【0465】
実施例 27および 28:
4-(2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンのエナンチオマー
(rac)-4-(2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンを分取HPLCによりエナンチオマーに分離した。
【0466】
【表17】
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【0467】
エナンチオマー 1:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.83 (s、1H)、7.86 (m、1H)、7.75 (m、2H)、7.54 (s、1H)、7.49 (m、1H)、7.41 (m、1H)、7.16 (m、1H)、7.05 (m、2H)、4.38 (d、1H)、4.26 (d、1H)、3.93 (s、3H)、2.94 (s、3H). 2.70 (s、1H)
【0468】
エナンチオマー 2:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.83 (s、1H)、7.86 (m、1H)、7.75 (m、2H)、7.54 (s、1H)、7.49 (m、1H)、7.41 (m、1H)、7.16 (m、1H)、7.05 (m、2H)、4.38 (d、1H)、4.26 (d、1H)、3.93 (s、3H)、2.94 (s、3H). 2.70 (s、1H)
【0469】
実施例 29:
(rac)-エチル [(3-{[4-(3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-8-イル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート
【化99】
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【0470】
実施例 29 を、粗 (rac)-エチル [{3-[(4-クロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]ベンジル}(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-8-イルボロン酸 (Parkway Scientific LLC) を用いて、実施例 1の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチを分取HPLCにより精製した。
【0471】
【表18】
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【0472】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.84 (s、1H)、7.85 (m、1H)、7.74 (br、1H)、7.65 (m、1H)、7.42 (m、2H)、7.19 (m、2H)、6.94 (m、1H)、4.73 (s、2H)、4.30 (tr、2H)、4.17 (q、2H)、2.98 (s、3H)、2.89 (tr、2H)、2.10 (m、2H)、1.31 (tr、3H)
【0473】
実施例 30:
(rac)-4-(3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-8-イル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化100】
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【0474】
実施例 30 を、(rac)-エチル[(3-{[4-(3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-8-イル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートを用いて、実施例 2の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。水性後処理(work up)の後、さらなる精製は必要ではなかった。
【0475】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.83 (s、1H)、7.74 (m、3H)、7.49 (br、1H)、7.40 (m、1H)、7.17 (m、2H)、6.94 (m、1H)、4.30 (m、4H)、2.94 (s、3H)、2.88 (tr、2H)、2.69 (s、1H)、2.10 (m、2H)
【0476】
実施例 31 および32:
4-(3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-8-イル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンのエナンチオマー
(rac)-4-(3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-8-イル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンを分取HPLCによりエナンチオマーに分離した。
【0477】
【表19】
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【0478】
エナンチオマー 1:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.83 (s、1H)、7.74 (m、3H)、7.49 (br、1H)、7.40 (m、1H)、7.17 (m、2H)、6.94 (m、1H)、4.30 (m、4H)、2.94 (s、3H)、2.88 (tr、2H)、2.69 (s、1H)、2.10 (m、2H)
【0479】
エナンチオマー 2:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.83 (s、1H)、7.74 (m、3H)、7.49 (br、1H)、7.40 (m、1H)、7.17 (m、2H)、6.94 (m、1H)、4.30 (m、4H)、2.94 (s、3H)、2.88 (tr、2H)、2.69 (s、1H)、2.10 (m、2H)
【0480】
実施例 33:
(rac)-エチル [(3-{[4-(2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-7-イル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド- λ
6-スルファニリデン]カルバメート
【化101】
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【0481】
実施例 33 を、粗 (rac)-エチル [{3-[(4-クロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]ベンジル}(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび(2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-7-イル)ボロン酸 (ChemBridge Corporation) を用いて、実施例 1の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチを分取HPLCにより精製した。
【0482】
【表20】
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【0483】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.85 (s、1H)、8.10 (m、1H)、7.96 (s、1H)、7.75 (m、1H)、7.42 (m、3H)、7.18 (m、1H)、6.98 (m、1H)、4.80 (tr、2H)、4.76 (s、2H)、4.17 (q、2H)、3.29 (tr、2H)、3.01 (s、3H)、1.31 (tr、3H)
【0484】
実施例 34:
(rac)-4-(2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-7-イル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化102】
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【0485】
実施例 34 を、(rac)-エチル[(3-{[4-(2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-7-イル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートを用いて、実施例 2の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。水性後処理(work up)の後、さらなる精製は必要ではなかった。
【0486】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.85 (s、1H)、8.11 (m、1H)、7.87 (s、1H)、7.76 (br、1H)、7.44 (m、2H)、7.39 (m、1H)、7.17 (m、1H)、6.98 (m、1H)、4.81 (tr、2H)、4.40 (d、1H)、4.30 (d、1H)、3.29 (tr、2H)、2.95 (s、3H)、2.72 (s、1H)
【0487】
実施例 35 および 36:
4-(2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-7-イル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンのエナンチオマー
(rac)-4-(2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-7-イル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンを分取HPLCによりエナンチオマーに分離した。
【0488】
【表21】
[この文献は図面を表示できません]
【0489】
エナンチオマー 1:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.85 (s、1H)、8.11 (m、1H)、7.87 (s、1H)、7.76 (br、1H)、7.44 (m、2H)、7.39 (m、1H)、7.17 (m、1H)、6.98 (m、1H)、4.81 (tr、2H)、4.40 (d、1H)、4.30 (d、1H)、3.29 (tr、2H)、2.95 (s、3H)、2.72 (s、1H)
【0490】
エナンチオマー 2:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.85 (s、1H)、8.11 (m、1H)、7.87 (s、1H)、7.76 (br、1H)、7.44 (m、2H)、7.39 (m、1H)、7.17 (m、1H)、6.98 (m、1H)、4.81 (tr、2H)、4.40 (d、1H)、4.30 (d、1H)、3.29 (tr、2H)、2.95 (s、3H)、2.72 (s、1H)
【0491】
実施例 37:
(rac)-エチル [(3-{[4-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-5-イル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)-オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
【0492】
実施例 37 を、粗 (rac)-エチル [{3-[(4-クロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]ベンジル}(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート および 2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-5-イルボロン酸 (Combi Blocks Inc.) を用いて、実施例 1の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチをカラムクロマトグラフィー (DCM / EtOH 95:5) により精製した。
【0493】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.85 (s、1H)、7.87 (s、1H)、7.71 (m、1H)、7.48 (m、2H)、7.42 (m、1H)、7.17 (m、1H)、7.04 (m、1H)、6.95 (m、1H)、4.74 (m、2H)、4.37 (m、4H)、4.17 (q、2H)、3.00 (s、3H)、1.31 (tr、3H)
【0494】
実施例 38:
(rac)-4-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-5-イル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【0495】
実施例 38 を、(rac)-エチル[(3-{[4-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-5-イル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートを用いて、実施例 2の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。水性後処理(work up)の後、さらなる精製は必要ではなかった。
【0496】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.84 (s、1H)、7.75 (m、2H)、7.56 (s、1H)、7.49 (m、1H)、7.40 (m、1H)、7.15 (m、1H)、7.04 (m、1H)、6.94 (m、1H)、4.38 (m、5H)、4.26 (d、1H)、2.95 (s、3H)、2.72 (s、1H)
【0497】
実施例 39 および40:
4-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-5-イル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]-フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンのエナンチオマー
(rac)-4-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-5-イル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンを分取HPLCによりエナンチオマーに分離した。
【0498】
【表22】
[この文献は図面を表示できません]
【0499】
エナンチオマー 1:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.84 (s、1H)、7.75 (m、2H)、7.56 (s、1H)、7.49 (m、1H)、7.40 (m、1H)、7.15 (m、1H)、7.04 (m、1H)、6.94 (m、1H)、4.38 (m、5H)、4.26 (d、1H)、2.95 (s、3H)、2.72 (s、1H)
【0500】
エナンチオマー 2:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.84 (s、1H)、7.75 (m、2H)、7.56 (s、1H)、7.49 (m、1H)、7.40 (m、1H)、7.15 (m、1H)、7.04 (m、1H)、6.94 (m、1H)、4.38 (m、5H)、4.26 (d、1H)、2.95 (s、3H)、2.72 (s、1H)
【0501】
実施例 41:
(rac)-N-{3-[(N,S-ジメチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化105】
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【0502】
ホルムアルデヒド (17.9 μl; 0.65 mmol) を、ギ酸 (1.0 ml)中の、(rac)-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン (50 mg; 0.13 mmol) の溶液に室温で添加した。バッチを80℃で24 時間撹拌した。冷却後、バッチを含水(aqueous)重炭酸ナトリウム溶液で希釈し、酢酸エチル (2x) で抽出した。合わせた有機相をWhatman フィルターを用いて濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製し、所望の生成物(5 mg; 0.01 mmol) を得た。
【0503】
【表23】
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【0504】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.81 (s、1H)、7.94 (m、1H),7.71 (m、2H)、7.58 (m、1H)、7.40 (m、1H)、7.13 (m、1H)、6.75 (m、2H)、4.33 (s、2H)、3.93 (s、3H)、2.86 (s、3H)、2.74 (s、3H)
【0505】
実施例 42:
(rac)-エチル [{3-[(4-{2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]ベンジル}(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート
【化106】
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【0506】
1,2-ジメトキシエタン (2.5 mL) および 2M の炭酸カリウム溶液 (1.1 mL)中の、粗 (rac)-エチル [{3-[(4-クロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]ベンジル}(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート (400 mg)、{2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]フェニル}ボロン酸 (266 mg; 1.08 mmol; Aldrich Chemical Company Inc.) および[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド (132 mg; 0.16 mmol)を有するバッチをアルゴンを用いて脱気した。バッチをアルゴン下で90 分間100℃で撹拌した。冷却後、バッチをDCMで希釈した。有機相をWhatman フィルターを用いて濾過し、濃縮した。 残渣をクロマトグラフィー(DCM/エタノール 95:5) により精製し、所望の生成物 (134 mg; 0.25 mmol) を得た。
【0507】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.84 (s、1H)、7.86 (m、2H)、7.62 (m、1H)、7.42 (m、5H)、7.12 (m、3H)、7.09 (m、2H)、5.16 (s、2H)、4.67 (s、2H)、4.16 (q、2H)、2.95 (s、3H)、1.30 (tr、3H)
【0508】
実施例 43:
(rac)-4-{2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化107】
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【0509】
実施例 43 を、(rac)-エチル[{3-[(4-{2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]ベンジル}(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートを用いて、実施例 2の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。水性後処理(work up)の後、さらなる精製は必要ではなかった。
【0510】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.83 (s、1H)、7.87 (m、1H)、7.76 (s、1H)、7.68 (m、1H)、7.42 (m、5H)、7.04 (m、5H)、5.16 (s、2H)、4.34 (d、1H)、4.22 (d、1H)、2.92 (s、3H)、2.70 (s、1H)
【0511】
実施例 44:
(rac)-N-[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]メタンスルホンアミド
【化108】
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【0512】
メタン塩化スルホニル (12.0 μl; 0.16 mmol) を、DCM (2.0 ml)中の、(rac)-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン (50.0 mg; 0.13 mmol)、トリエチルアミン (21.6 μl; 0.16 mmol)および4-ジメチルアミノピリジン (1.6 mg; 0.01 mmol) の溶液に室温で添加した。バッチを23 時間撹拌した後、さらなるメタン塩化スルホニル (8.0 μl; 0.10 mmol) を添加した。 23 時間後、さらなるメタン塩化スルホニル (8.0 μl; 0.10 mmol) を添加した。24 時間後、さらなるメタン塩化スルホニル (12.0 μl; 0.16 mmol) を添加した。
【0513】
最終的に、48 時間後、さらなるメタン塩化スルホニル (20.0 μl; 0.26 mmol) を添加し、バッチをさらに2時間撹拌した。バッチを水性水で希釈し、DCM (2x)で抽出した。合わせた有機相をWhatman フィルターを用いて濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製し、所望の生成物(21 mg; 0.05 mmol) を得た。
【0514】
【表24】
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【0515】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.82 (s、1H)、7.94 (m、1H)、7.82 (m、3H)、7.43 (m、1H)、7.21 (m、1H)、6.76 (m、2H)、4.74 (s、2H)、3.92 (s、3H)、3.14 (s、3H)、3.06 (s、3H)
【0516】
実施例 45:
(rac)-エチル [(3-{[4-(3-クロロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート
【化109】
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【0517】
実施例 45 を、粗 (rac)-エチル [{3-[(4-クロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]ベンジル}(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび(3-クロロ-2-メトキシフェニル)ボロン酸 (Aalen Chemical Co.、Ltd.) を用いて、実施例 42の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチを分取HPLCにより精製した。
【0518】
【表25】
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【0519】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.85 (s、1H)、7.97 (s、1H)、7.81 (m、1H)、7.58 (m、3H)、7.43 (m、1H)、7.18 (m、2H)、4.75 (m、2H)、4.17 (q、2H)、3.87 (s、3H)、3.02 (s、3H)、1.30 (tr、3H)
【0520】
実施例 46:
(rac)-エチル {[3-({4-[5-フルオロ-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルメトキシ)フェニル]-1,3,5-トリアジン-2-イル}-アミノ)ベンジル](メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン}カルバメート
【化110】
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【0521】
実施例 46 を、粗 (rac)-エチル [{3-[(4-クロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]ベンジル}(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび [5-フルオロ-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルメトキシ)フェニル]ボロン酸 (FCH Group Company) を用いて、実施例 42の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチを分取HPLCにより精製した。
【0522】
【表26】
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【0523】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.83 (s、1H)、7.89 (br、1H)、7.70 (m、3H)、7.43 (m、1H)、7.15 (m、2H)、6.93 (m、1H)、4.74 (m、2H)、4.18 (q、2H)、3.96 (m、4H)、3.41 (m、2H)、3.01 (s、3H)、2.02 (br、1H)、1.64 (m、4H). 1.31 (tr、3H)
【0524】
実施例 47:
(rac)-エチル [メチル(オキシド)(3-{[4-(2-フェノキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)-λ
6-スルファニリデン]カルバメート
【化111】
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【0525】
実施例 47 を、粗 (rac)-エチル [{3-[(4-クロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]ベンジル}(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび(2-フェノキシフェニル)ボロン酸 (ABCR GmbH & CO. KG) を用いて、実施例 42の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチを分取HPLCにより精製した。
【0526】
【表27】
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【0527】
1H NMR (400MHz、d
6-DMSO、300K) δ = 10.35 (s、1H)、8.72 (s、1H)、7.89 (m、2H)、7.65 (br、1H)、7.52 (m、1H)、7.26 (m、4H)、7.03 (m、3H)、6.89 (m、2H)、4.78 (s、2H)、3.93 (q、2H)、3.12 (s、3H)、1.09 (tr、3H)
【0528】
実施例 48:
(rac)-[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]シアナミド
【化112】
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【0529】
中間体 48.1の調製:
4-クロロ-N-{3-[(メチルスルファニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化113】
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【0530】
中間体 48.1 を、3-[(メチルスルファニル)メチル]アニリン (UkrOrgSynthesis Ltd.)を用いて、中間体 1.7の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0531】
【表28】
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【0532】
中間体 48.2の調製:
4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(メチルスルファニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化114】
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【0533】
中間体 48.2 を、粗 4-クロロ-N-{3-[(メチルスルファニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン および(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)ボロン酸 (Aldrich Chemical Company Inc) を用いて、実施例 1の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチをカラムクロマトグラフィー (DCM / EtOH 95:5) により精製し、所望の生成物を得た。
【0534】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.80 (s、1H)、7.97 (br、1H)、7.83 (m、2H)、7.50 (s、1H)、7.31 (m、1H)、7.07 (m、1H)、6.77 (m、2H)、3.93 (s、3H)、3.69 (s、2H)、2.02 (s、3H)
【0535】
中間体 48.3の調製:
(rac)-[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)-λ
6-スルファニリデン]シアナミド
【化115】
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【0536】
2-ブロモ-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン (150 mg; 0.84 mmol) を、メタノール (3.0 ml)中の、4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(メチルスルファニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン (200 mg; 0.56 mmol)、シアナミド (31 mg; 0.73 mmol) およびカリウム 2-メチルプロパン-2-オラート (76 mg; 0.67 mmol) の溶液に室温で添加した。バッチを2 時間撹拌した後、それを水性チオ硫酸ナトリウム溶液で希釈し、DCM (2x)で抽出した。合わせた有機相をWhatman フィルターを用いて濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製し、所望の生成物を得た。
【0537】
【表29】
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【0538】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.82 (s、1H)、7.94 (m、2H)、7.76 (m、2H)、7.40 (m、1H)、7.08 (m、1H)、6.77 (m、2H)、4.41 (d、1H)、4.20 (d、1H)、3.92 (s、3H)、2.74 (s、3H)
【0539】
最終生成物の調製:
炭酸カリウム (84 mg; 0.61 mmol)および3-クロロベンゼンカルボペルオキソ酸 (75 mg; 0.30 mmol)を、エタノール (2.0 ml)中の、 (rac)-[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)-λ
6-スルファニリデン]シアナミド (80 mg; 0.20 mmol) の撹拌溶液に0℃で添加した。氷浴を除き、バッチをゆっくりと室温まで昇温させた。バッチを22 時間室温で撹拌した。バッチを水性塩化ナトリウム溶液で希釈し、酢酸エチル (2x)およびDCM (1x) で抽出した。合わせた有機相をWhatman フィルターを用いて濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製し、所望の生成物 (10 mg; 0.03 mmol) を得た。
【0540】
【表30】
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【0541】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.84 (s、1H)、7.93 (m、2H)、7.76 (m、1H)、7.48 (m、2H)、7.19 (m、1H)、6.79 (m、2H)、4.63 (m、2H)、3.94 (s、3H)、3.04 (s、3H)
【0542】
実施例 49 および 50:
[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]シアナミドのエナンチオマー
(rac)-[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]シアナミドを分取HPLCによりエナンチオマーに分離した。
【0543】
【表31】
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【0544】
エナンチオマー 1:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.84 (s、1H)、7.93 (m、2H)、7.76 (m、1H)、7.48 (m、2H)、7.19 (m、1H)、6.79 (m、2H)、4.63 (m、2H)、3.94 (s、3H)、3.04 (s、3H)
【0545】
エナンチオマー 2:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.84 (s、1H)、7.93 (m、2H)、7.76 (m、1H)、7.48 (m、2H)、7.19 (m、1H)、6.79 (m、2H)、4.63 (m、2H)、3.94 (s、3H)、3.04 (s、3H)
【0546】
実施例 51:
(rac)-エチル [(3-フルオロ-5-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)-オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート
【化116】
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【0547】
中間体 51.1の調製:
1-フルオロ-3-[(メチルスルファニル)メチル]-5-ニトロベンゼン
【化117】
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【0548】
中間体 51.1 を、1-(クロロメチル)-3-フルオロ-5-ニトロベンゼン (Hansa Fine Chemicals GmbH)を用いて、中間体 1.1の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0549】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.00 (m、1H)、7.82 (m、1H)、7.44 (m、1H)、3.74 (s、2H)、2.03 (s、3H)
【0550】
中間体 51.2の調製:
(rac)-1-フルオロ-3-[(メチルスルフィニル)メチル]-5-ニトロベンゼン
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0551】
中間体 51.2 を、1-フルオロ-3-[(メチルスルファニル)メチル]-5-ニトロベンゼンを用いて、中間体 1.2の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0552】
1H NMR (400MHz、d
6-DMSO、300K) δ = 8.06 (m、2H)、7.63 (m、1H)、4.32 (d、1H)、4.08 (d、1H)、2.45 (s、3H)
【0553】
中間体 51.3の調製:
(rac)-2,2,2-トリフルオロ-N-[(3-フルオロ-5-ニトロベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]アセトアミド
【化119】
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【0554】
中間体 51.3 を、(rac)-1-フルオロ-3-[(メチルスルフィニル)メチル]-5-ニトロベンゼンを用いて、中間体 1.3の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0555】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.13 (m、1H) 8.07 (m、1H)、7.56 (m、1H)、4.92 (d、1H)、4.76 (d、1H)、3.33 (s、3H)
【0556】
中間体 51.4の調製:
(rac)-1-フルオロ-3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]-5-ニトロベンゼン
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0557】
中間体 51.4 を、(rac)-2,2,2-トリフルオロ-N-[(3-フルオロ-5-ニトロベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]アセトアミドを用いて、中間体 1.4の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0558】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.19 (m、1H)、8.08 (m、1H)、7.76 (m、1H)、4.60 (d、1H)、4.49 (d、1H)、3.85 (s、1H)、2.79 (s、3H)
【0559】
中間体 51.5の調製:
(rac)-エチル [(3-フルオロ-5-ニトロベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0560】
中間体 51.5 を、(rac)-1-フルオロ-3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]-5-ニトロベンゼンを用いて、中間体 1.5の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0561】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.11 (m、1H)、8.02 (m、1H)、7.57 (m、1H)、4.90 (d、1H)、4.759 (d、1H)、4.18 (q、2H)、3.12 (s、3H)、1.31 (tr、3H)
【0562】
中間体 51.6の調製:
(rac)-エチル [(3-アミノ-5-フルオロベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
【0563】
中間体 51.6 を、(rac)-エチル [(3-フルオロ-5-ニトロベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートを用いて、中間体 1.6の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0564】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 6.49 (m、3H)、4.58 (m、2H)、4.17 (q、2H)、3.91 (s、2H)、3.00 (s、3H)、1.31 (tr、3H)
【0565】
中間体 51.7の調製:
(rac)-エチル [{3-[(4-クロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]-5-フルオロベンジル}(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
【0566】
中間体 51.7 を、(rac)-エチル [(3-アミノ-5-フルオロベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートを用いて、中間体 1.7の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0567】
【表32】
[この文献は図面を表示できません]
【0568】
最終生成物の調製:
実施例 51 を、粗 (rac)-エチル [{3-[(4-クロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]-5-フルオロベンジル}(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]-カルバメートおよび(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)ボロン酸 (Aldrich Chemical Company Inc) を用いて、実施例 42の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチを分取HPLCにより精製した。
【0569】
【表33】
[この文献は図面を表示できません]
【0570】
1H NMR (400MHz、d
6-DMSO、300K) δ = 10.65 (s、1H)、8.86 (s、1H)、8.32 (br、1H)、8.00 (br、1H)、7.48 (br、1H)、7.12 (m、1H)、6.98 (m、1H)、6.92 (m、1H)、4.87 (m、2H)、3.98 (m、2H)、3.92 (s、3H)、3.22 (s、3H)、1.15 (tr、3H)
【0571】
実施例 52:
(rac)-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-フルオロ-5-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
【0572】
実施例 52 を、(rac)-エチル[(3-フルオロ-5-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートを用いて、実施例 2の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0573】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.79 (s、1H)、8.10 (br、2H)、7.92 (br、1H)、7.20 (br、1H)、6.85 (m、1H)、6.76 (m、2H)、4.36 (d、1H)、4.22 (s、1H)、3.95 (s、3H)、3.01 (s、3H)
【0574】
実施例 53 および54:
4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-フルオロ-5-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]-フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンのエナンチオマー
(rac)-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-フルオロ-5-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンを分取HPLCによりエナンチオマーに分離した。
【0575】
【表34】
[この文献は図面を表示できません]
【0576】
エナンチオマー 1:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.79 (s、1H)、8.10 (br、2H)、7.92 (br、1H)、7.20 (br、1H)、6.85 (m、1H)、6.76 (m、2H)、4.36 (d、1H)、4.22 (s、1H)、3.95 (s、3H)、3.01 (s、3H)
【0577】
エナンチオマー 2:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.79 (s、1H)、8.10 (br、2H)、7.92 (br、1H)、7.20 (br、1H)、6.85 (m、1H)、6.76 (m、2H)、4.36 (d、1H)、4.22 (s、1H)、3.95 (s、3H)、3.01 (s、3H)
【0578】
実施例 55:
(rac)-4-[2-(シクロヘキシルメトキシ)-4-フルオロフェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0579】
中間体 55.1の調製:
(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【0580】
中間体 55.1 を、粗 (rac)-エチル [{3-[(4-クロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]-5-フルオロベンジル}(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび(2,4-ジフルオロフェニル)ボロン酸 (Aldrich Chemical Company Inc.) を用いて、実施例 42の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチをカラムクロマトグラフィー (DCM / EtOH 95:5)により精製した。
【0581】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.82 (s、1H)、8.31 (m、1H)、8.05 (br、1H)、7.61 (m、1H)、7.45 (m、2H)、7.21 (m、1H)、7.00 (m、2H)、4.76 (dd、2H)、4.17 (q、2H)、3.02 (s、3H)、1.31 (tr、3H)
【0582】
最終生成物の調製:
水素化ナトリウム (60%; 3.2 mg; 0.08 mmol) を、シクロヘキシルメタノール (0.5 ml)中の(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート (30.0 mg; 0.07 mmol) の溶液に室温で撹拌下で添加した。バッチをアルゴン下で50℃で2 時間撹拌した後、さらなる水素化ナトリウム (60%; 2.7 mg; 0.07 mmol) を添加した。 20 時間後、さらなる水素化ナトリウム (60%; 2.7 mg; 0.07 mmol) を添加し、バッチをさらに 5 時間撹拌した。冷却後、バッチを酢酸エチルおよび塩化ナトリウム希釈溶液で希釈した。有機相をWhatman フィルターを用いて濾過し、濃縮した。 所望の生成物 (10 mg; 0.02 mmol) を分取HPLCにより単離した。
【0583】
【表35】
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【0584】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.83 (s、1H)、7.88 (m、1H)、7.84 (br、1H)、7.72 (br、1H)、7.44 (m、1H)、7.36 (s、1H)、7.19 (m、1H)、6.77 (m、2H)、4.43 (d、1H)、4.28 (d、1H)、3.85 (d、2H)、2.98 (s、3H)、2.73 (br、1H)、1.78 (m、6H)、1.15 (m、5H)
【0585】
実施例 56:
(rac)-4-{4-フルオロ-2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化127】
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【0586】
実施例 56を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび(4-フルオロフェニル)メタノールを用いて、実施例 55の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0587】
【表36】
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【0588】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.81 (s、1H)、7.95 (m、1H)、7.75 (br、1H)、7.68 (m、1H)、7.38 (m、4H)、7.13 (m、1H)、7.01 (m、2H)、6.80 (m、2H)、5.15 (s、2H)、4.36 (d、1H)、4.22 (d、1H)、2.93 (s、3H)、2.68 (br、1H)
【0589】
実施例 56.a および 56.b:
4-{4-フルオロ-2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)-メチル]-フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンのエナンチオマー
(rac)-4-{4-フルオロ-2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンを分取HPLCによりエナンチオマーに分離した。
【0590】
【表37】
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【0591】
エナンチオマー 1:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.81 (s、1H)、7.95 (m、1H)、7.75 (br、1H)、7.68 (m、1H)、7.38 (m、4H)、7.13 (m、1H)、7.01 (m、2H)、6.80 (m、2H)、5.15 (s、2H)、4.36 (d、1H)、4.22 (d、1H)、2.93 (s、3H)、2.68 (br、1H)
【0592】
エナンチオマー 2:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.81 (s、1H)、7.95 (m、1H)、7.75 (br、1H)、7.68 (m、1H)、7.38 (m、4H)、7.13 (m、1H)、7.01 (m、2H)、6.80 (m、2H)、5.15 (s、2H)、4.36 (d、1H)、4.22 (d、1H)、2.93 (s、3H)、2.68 (br、1H)
【0593】
実施例 57:
(rac)-4-{4-フルオロ-2-[2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)エトキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化128】
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【0594】
実施例 57を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)エタノールを用いて、実施例 55の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0595】
【表38】
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【0596】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.80 (s、1H)、7.78 (m、3H)、7.49 (s、1H)、7.42 (m、1H)、7.16 (m、1H)、6.76 (m、2H)、4.39 (d、1H)、4.26 (d、1H)、4.10 (tr、2H)、3.91 (m、2H)、3.32 (m、2H)、2.95 (s、3H)、2.71 (br、1H)、1.75 (m、3H)、1.33 (m、4H)
【0597】
実施例 58:
(rac)-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-(3-{[S-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)スルホンイミドイル]メチル}フェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化129】
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【0598】
中間体 58.1の調製:
(rac)-4-クロロ-N-{3-[(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルスルフィニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化130】
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【0599】
中間体 58.1 を、(rac)-3-[(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルスルフィニル)メチル]アニリン (UkrOrgSynthesis Ltd.)を用いて、中間体 1.7の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0600】
【表39】
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【0601】
中間体 58.2の調製:
(rac)-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルスルフィニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化131】
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【0602】
中間体 58.2 を、粗 (rac)-4-クロロ-N-{3-[(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルスルフィニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンおよび (4-フルオロ-2-メトキシフェニル)ボロン酸 (Aldrich Chemical Company Inc) を用いて、実施例 42の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチをカラムクロマトグラフィー (DCM / EtOH 95:5) により精製し、所望の生成物を得た。
【0603】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.81 (s、1H)、7.96 (m、1H)、7.70 (m、2H)、7.40 (m、2H)、7.06 (m、1H)、6.78 (m、2H)、4.03 (m、7H)、3.39 (m、2H)、2.73 (m、1H)、1.83 (m、4H)
【0604】
調製および最終生成物
実施例 58 を、(rac)-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-[(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルスルフィニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、アジ化ナトリウム、硫酸およびトリクロロメタンを用いて、実施例 2の代替調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0605】
【表40】
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【0606】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.81 (s、1H)、7.97 (br、1H)、7.76 (m、2H)、7.53 (s、1H)、7.41 (m、1H)、7.16 (m、1H)、6.77 (m、2H)、4.31 (d、1H)、4.09 (m、3H)、3.93 (s、3H)、3.36 (m、2H)、3.15 (m、1H)、2.61 (s、1H)、2.01 (m、4H)
【0607】
実施例 59:
(rac)-N-{4-クロロ-3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化132】
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【0608】
中間体 59.1の調製:
(rac)-4-クロロ-N-{4-クロロ-3-[(メチルスルフィニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化133】
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【0609】
中間体 59.1 を、(rac)-4-クロロ-3-[(メチルスルフィニル)メチル]アニリン (UkrOrgSynthesis Ltd.)を用いて、中間体 1.7の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0610】
【表41】
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【0611】
中間体 59.2の調製:
(rac)-N-{4-クロロ-3-[(メチルスルフィニル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化134】
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【0612】
中間体 59.2 を、粗 (rac)-4-クロロ-N-{4-クロロ-3-[(メチルスルフィニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンおよび(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)ボロン酸 (Aldrich Chemical Company Inc) を用いて、実施例 42の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチをカラムクロマトグラフィー (DCM / EtOH 95:5) により精製し、所望の生成物を得た。
【0613】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.80 (s、1H)、7.85 (m、3H)、7.64 (m、1H)、7.39 (m、1H)、6.76 (m、2H)、4.19 (d、1H)、4.13 (d、1H)、3.93 (s、3H)、2.57 (s、3H)
【0614】
最終生成物の調製
実施例 59 を、((rac)-N-{4-クロロ-3-[(メチルスルフィニル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン、アジ化ナトリウム、硫酸およびトリクロロメタンを用いて、実施例 2の代替調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0615】
【表42】
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【0616】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.80 (s、1H)、7.87 (m、3H)、7.57 (s、1H)、7.42 (m、1H)、6.78 (m、2H)、4.60 (d、1H)、4.51 (d、1H)、3.93 (s、3H)、2.97 (s、3H)、2.84 (s、1H)
【0617】
実施例 59.a および59.b:
N-{4-クロロ-3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシ-フェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンのエナンチオマー
(rac)-N-{4-クロロ-3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンを分取HPLCによりエナンチオマーに分離した。
【0618】
【表43】
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【0619】
エナンチオマー 1:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.80 (s、1H)、7.87 (m、3H)、7.57 (s、1H)、7.42 (m、1H)、6.78 (m、2H)、4.60 (d、1H)、4.51 (d、1H)、3.93 (s、3H)、2.97 (s、3H)、2.84 (s、1H)
【0620】
エナンチオマー 2:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.80 (s、1H)、7.87 (m、3H)、7.57 (s、1H)、7.42 (m、1H)、6.78 (m、2H)、4.60 (d、1H)、4.51 (d、1H)、3.93 (s、3H)、2.97 (s、3H)、2.84 (s、1H)
【0621】
実施例 60:
(rac)-エチル [{3-[(4-{2-[(3,4-ジクロロベンジル)オキシ]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]ベンジル}(メチル)-オキシド-λ
6- スルファニリデン]カルバメート
【化135】
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【0622】
実施例 60 を、粗 (rac)-エチル [{3-[(4-クロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]ベンジル}(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび {2-[(3,4-ジクロロベンジル)オキシ]フェニル}ボロン酸 (Combi Blocks Inc.) を用いて、実施例 42の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチを分取HPLCにより精製した。
【0623】
【表44】
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【0624】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.87 (s、1H)、7.91 (m、1H)、7.85 (s、1H)、7.66 (m、2H)、7.46 (m、2H)、7.38 (m、2H)、7.22 (m、1H)、7.15 (m、2H)、7.06 (m、1H)、5.15 (s、2H)、4.70 (s、2H)、4.16 (q、2H)、2.97 (s、3H)、1.30 (tr、3H)
【0625】
実施例 61:
(rac)-4-{2-[(3,4-ジクロロベンジル)オキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化136】
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【0626】
実施例 61 を、(rac)-エチル[{3-[(4-{2-[(3,4-ジクロロベンジル)オキシ]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]ベンジル}(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートを用いて、実施例 2の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。水性後処理(work up)の後、さらなる精製は必要ではなかった。
【0627】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.87 (s、1H)、7.93 (m、1H)、7.78 (s、1H)、7.70 (m、2H)、7.48 (m、1H)、7.36 (m、3H)、7.24 (m、1H)、7.14 (m、2H)、7.06 (m、1H)、5.15 (s、2H)、4.37 (d、1H)、4.25 (d、1H)、2.93 (s、3H)、2.68 (s、1H)
【0628】
実施例 62:
(rac)-4-(4-フルオロ-2-{[(
2H
5)フェニル(
2H
2)メチル]オキシ}フェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化137】
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【0629】
実施例 62 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび(
2H
5)フェニル(
2H
2)メタノール (Aldrich Chemical Company Inc)を用いて、実施例 55の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチを分取HPLCにより精製した。
【0630】
【表45】
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【0631】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.81 (s、1H)、7.94 (m、1H)、7.68 (m、3H)、7.32 (br、1H)、7.11 (m、1 H)、6.79 (m、2H)、4.33 (d、1H)、4.21 (d、1H)、2.92 (s、3H)
【0632】
実施例 63:
4-[2-(1-シクロペンチルエトキシ)-4-フルオロフェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、4つのすべての立体異性体の混合物
【化138】
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【0633】
実施例 63を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび(rac)-1-シクロペンチルエタノール (ChemSampCo、Inc.)を用いて、実施例 55の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0634】
【表46】
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【0635】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.78 (s、1H)、7.76 (m、3H)、7.54 (s、1H)、7.40 (m、1H)、7.15 (m、1H)、6.72 (m、2H)、4.39 (d、1H)、4.24 (m、2H)、2.95 (s、3H)、2.70 (br、1H)、2.09 (m、1H)、1.47 (m、11H)
【0636】
実施例 64:
(rac)-N-{3-クロロ-5-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化139】
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【0637】
中間体 64.1の調製:
1-クロロ-3-[(メチルスルファニル)メチル]-5-ニトロベンゼン
【化140】
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【0638】
エタノール (200 mL)中の、3-ブロモメチル-1-クロロ-5-ニトロベンゼン (10.0 g)の懸濁液を-20℃で、ナトリウムメタンチオラート (3.3 g)で3 部にて処理し、3 時間の間に温度を -20℃から室温に上げた。次いで塩水を添加し、酢酸エチル (3x) で抽出し、合わせた有機相を水で洗浄して中性とし、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過および濃縮した。標題化合物 (8.6 g) をこのようにして得、さらに精製せずに用いた。
【0639】
中間体 64.2の調製:
1-クロロ-3-[(メチルスルフィニル)メチル]-5-ニトロベンゼン
【化141】
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【0640】
メタノール (340 mL)中の1-クロロ-3-[(メチルスルファニル)メチル]-5-ニトロベンゼン (4.3 g) の溶液に、水 (18.7 mL)および過ヨウ素酸ナトリウム(sodium periodat) (4.4 g) を添加し、24 時間室温で撹拌した。次いで反応混合物を減圧下で濃縮して体積の30%とし、水で希釈し、酢酸エチル (3x) で抽出し、ジナトリウムスルフロチオアート(disodium sulfurothioate) および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過および濃縮した。標題化合物 (4.5 g) をこのようにして得、さらに精製せずに用いた。
【0641】
1H-NMR (600MHz、CDCl
3): δ □= 8.23 (t、1H)、8.08 (t、1H)、7.67 (t、1H)、4.07 (d、1H)、3.92 (d、1H)、2.57 (s、3H)
【0642】
中間体 64.3の調製:
3-クロロ-5-[(メチルスルフィニル)メチル]アニリン
【化142】
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【0643】
メタノール (40 mL)および水 (11.6 mL)中の、1-クロロ-3-[(メチルスルフィニル)メチル]-5-ニトロベンゼン (4.4 g) の溶液を塩化アンモニウム (5.1 g) で処理し、0℃まで冷却し、複数部の亜鉛粉末 (6,2 g)で処理し、5 時間室温で撹拌した。反応混合物をセライトで濾過し、THF / 酢酸エチルで洗浄し、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して乾燥させた。
【0644】
ジエチルエーテルからの粗生成物 (4.9 g)の結晶化は、純粋な標題化合物 (3.4 g)を与えた。
【0645】
1H-NMR (600MHz、CDCl
3)□: δ = 6.63 (m、2H)、6.49 (m、1H)、3.90 (d、1H)、3.80 (m、3H)、2.48 (s、3H)
【0646】
中間体 64.4の調製:
4-クロロ-N-{3-クロロ-5-[(メチルスルフィニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化143】
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【0647】
THF (2.2 mL)および 2-プロパノール (2.2 mL)中の2,4-ジクロロ-トリアジン (250 mg) の溶液を-40℃でN,N-ジイソプロピルエチルアミン (0.55 mL)および 3-クロロ-5-[(メチルスルフィニル)メチル]アニリン (322.6 mg) で処理し、次いで 撹拌し、徐々に-40℃から0℃まで3 時間かけて昇温させた。反応混合物を次いで減圧下で濃縮して、粗標題化合物 (934 mg)を得、それをさらに精製せずに用いた。
【0648】
中間体 64.5の調製:
N-{3-クロロ-5-[(メチルスルフィニル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化144】
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【0649】
1,2-ジメトキシエタン (5.2 mL)および2 M の炭酸ナトリウム溶液(1.6 mL)中の、4-クロロ-N-{3-クロロ-5-[(メチルスルフィニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン (934 mg)の溶液を、4-フルオロ-2-メトキシフェニルボロン酸 (269 mg)およびPd(dppf)Cl
2 (129 mg) で処理し、次いで3 時間100℃で加熱した。反応混合物を次いで室温まで冷却させ、酢酸エチル (100 mL)および水 (50 mL)中に取り(taken up in)、飽和塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得、これをDCM / アセトン (5% - 60%)を用いるSiO
2でのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、分析的に純粋な生成物 (340 mg)を得た。
【0650】
1H-NMR (500MHz、CDCl
3): δ = 8.83 (s、1H)、8.18 (br. s.、1H)、7.99 (br. s.、1H)、7.33 (br. s.、1H)、7.64 (s、1H)、7.02 (s、1H)、6.78 (m、2H)、3.96 (m、5H)、2.53 (s、3H)
【0651】
最終生成物の調製:
クロロホルム (0.8 mL)中のN-{3-クロロ-5-[(メチルスルフィニル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン (75 mg) の溶液に、アジ化ナトリウム (48.4 mg) を添加し、0℃で濃硫酸 (0.35 mL)で少しずつ処理し、密封管中で48 時間撹拌した。次いで、反応混合物を氷水に注ぎ、重炭酸ナトリウムでアルカリ化し、酢酸エチル / THF (9:1) で抽出し、洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固させた。粗生成物をDCM/エタノール (0% - 5%)を用いるSiO
2でのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物 (42 mg) を得た。
【0652】
1H-NMR (600MHz、CDCl3): δ = 8.81 (s、1H)、7.99 (m、3H)、7.41 (br、1H)、7.10 (m、1H)、6.76 (m、2H)、4.35 (d、1H)、4.20 (d、1H)、3.94 (s、3H)、3.01 (s、3H)
【0653】
実施例 65:
(rac)-4-[4-フルオロ-2-(3,3,3-トリフルオロプロポキシ)フェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化145】
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【0654】
水素化ナトリウム (60%; 26.8 mg; 0.67 mmol) を、3,3,3-トリフルオロプロパン-1-オール (0.5 ml; ABCR GmbH & CO. KG)中の(rac)-エチル[(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート (75.0 mg; 0.17 mmol) の溶液に室温で撹拌下で添加した。バッチをアルゴン下で 70℃で19 時間撹拌した。UPLC MS チェックの後、さらなる水素化ナトリウム (60%; 13.4 mg; 0.34 mmol) を添加し、バッチをさらに 22 時間70℃で撹拌した。冷却後、バッチを酢酸エチルおよび飽和水性塩化ナトリウム溶液で希釈した。有機相をWhatman フィルターを用いて濾過し、濃縮した。所望の生成物 (12 mg; 0.03 mmol) を分取HPLCにより単離した。
【0655】
【表47】
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【0656】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.78 (s、1H)、7.88 (m、1H)、7.71 (m、3H)、7.39 (m、1H)、7.15 (m、1H)、6.82 (m、1H)、6.73 (m、1H)、4.39 (d、1H)、4.25 (m、3H)、2.96 (s、3H)、2.60 (m、3H)
【0657】
実施例 66:
(rac)-4-[4-フルオロ-2-(ピリジン-3-イルメトキシ)フェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化146】
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【0658】
実施例 66 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよびピリジン-3-イルメタノール (Aldrich Chemical Company Inc.)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0659】
【表48】
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【0660】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.82 (s、1H)、8.76 (br、1H)、8.55 (m、1H)、7.98 (m、1H)、7.77 (m、2H)、7.69 (m、1H)、7.39 (m、2H)、7.28 (m、1H)、7.14 (m、1H)、6.82 (m、2H)、5.20 (s、2H)、4.37 (d、1H)、4.23 (d、1H)、2.94 (s、3H)、2.70 (br、1H)
【0661】
実施例 67:
(rac)-4-[4-フルオロ-2-(ピリジン-2-イルメトキシ)フェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化147】
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【0662】
実施例 67を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよびピリジン-2-イルメタノール (Aldrich Chemical Company Inc.)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0663】
【表49】
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【0664】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.85 (s、1H)、8.59 (m、1H)、8.00 (m、1H)、7.75 (m、2H)、7.63 (m、2H)、7.51 (br、1H)、7.36 (m、1H)、7.21 (m、1H)、7.13 (m、1H)、6.81 (m、2H)、5.32 (s、2H)、4.37 (d、1H)、4.23 (d、1H)、2.95 (s、3H)、2.68 (s、1H)
【0665】
実施例 68:
(rac)-4-[4-フルオロ-2-(ピリジン-4-イルメトキシ)フェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化148】
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【0666】
実施例 68を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよびピリジン-4-イルメタノール (Aldrich Chemical Company Inc.)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0667】
【表50】
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【0668】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.85 (s、1H)、8.57 (br、2H)、8.01 (m、1H)、7.77 (br、1H)、7.70 (br、1H)、7.36 (m、4H)、7.13 (m、1H)、6.85 (m、1H)、6.75 (m、1H)、5.20 (s、2H)、4.37 (d、1H)、4.22 (d、1H)、2.94 (s、3H)、2.70 (br、1H)
【0669】
実施例 69:
4-{4-フルオロ-2-[1-(4-フルオロフェニル)エトキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン、4つの立体異性体の混合物
【化149】
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【0670】
実施例 69 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび(rac)-1-(4-フルオロフェニル)エタノール (Aldrich Chemical Company Inc.)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0671】
【表51】
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【0672】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.83 (s、1H)、7.78 (m、3H)、7.48 (br、1H)、7.34 (m、3H)、7.15 (m、1H)、6.99 (m、2H)、6.73 (m、1H)、6.58 (m、1H)、5.32 (q、1H)、4.38 (d、1H)、4.25 (d、1H)、2.95 (s、3H)、1.59 (d、3H)
【0673】
実施例 70:
(rac)-[(3-フルオロ-5-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]シアナミド
【化150】
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【0674】
中間体 70.1の調製:
3-フルオロ-5-[(メチルスルファニル)メチル]アニリン
【化151】
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【0675】
中間体 70.1 を、1-フルオロ-3-[(メチルスルファニル)メチル]-5-ニトロベンゼンを用いて、中間体 1.6の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0676】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 6.42 (m、2H)、6.26 (m、1H)、3.74 (br、2H)、3.55 (s、2H)、2.01 (s、3H)
【0677】
中間体 70.2の調製:
4-クロロ-N-{3-フルオロ-5-[(メチルスルファニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化152】
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【0678】
中間体 70.2 を、3-フルオロ-5-[(メチルスルファニル)メチル]アニリンを用いて、中間体 1.7の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0679】
【表52】
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【0680】
中間体 70.3の調製:
4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-フルオロ-5-[(メチルスルファニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化153】
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【0681】
中間体 70.3 を、粗 4-クロロ-N-{3-フルオロ-5-[(メチルスルファニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンおよび(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)ボロン酸 (Aldrich Chemical Company Inc) を用いて、実施例 42の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチをクロマトグラフィー(ヘキサン / 酢酸エチル 6:4) により精製し、最終的に酢酸エチルから再結晶させ、所望の生成物を得た。
【0682】
1H NMR (400MHz、d
6-DMSO、300K) δ = 10.47 (s、1H)、8.81 (s、1H)、7.95 (br、2H)、7.38 (br、1H)、7.09 (m、1H)、6.89 (m、1H)、6.81 (m、1H)、3.87 (s、3H)、3.64 (s、2H)、1.94 (s、3H)
【0683】
中間体 70.4の調製:
(rac)-[(3-フルオロ-5-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル-λ
4-スルファニリデン]シアナミド
【化154】
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【0684】
DCM (7.5 ml)中の、4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-フルオロ-5-[(メチルスルファニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン (500 mg; 1.33 mmol)、シアナミド (112 mg; 2.67 mmol)およびビス(アセチルオキシ)(フェニル)-λ
3-ヨーダン(iodane) (473 mg; 1.47 mmol) の混合物を0-5℃の温度で3 時間撹拌した。バッチを濃縮し、残渣をクロマトグラフィー(DCM / EtOH 92:8) により精製し、所望の生成物 (494 mg; 1.19 mmol) を得た。
【0685】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.84 (s、1H)、8.06 (br、2H)、7.79 (s、1H)、7.24 (m、1H)、6.80 (m、3H)、4.40 (d、1H)、4.15 (d、1H)、3.98 (s、3H)、2.80 (s、3H)
【0686】
最終生成物の調製:
室温で、メタ過ヨウ素酸ナトリウム (380 mg; 1.774 mmol)を水 (4.5 ml)に溶解した。DCM (6.0 ml)および塩化ルテニウム(III) (2 mg; 0.009 mmol) を撹拌下で添加した。DCM (8.0 ml)中の、(rac)-[(3-フルオロ-5-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル-λ
4-スルファニリデン]シアナミド (490 mg; 1.183 mmol) の懸濁液を滴下し、バッチを室温で撹拌した。18 時間後、さらなる塩化ルテニウム(III) (2 mg; 0.009 mmol) を添加し、バッチを5 時間撹拌した。最終的に、さらなる塩化ルテニウム(III) (2 mg; 0.009 mmol) を添加し、バッチを一晩撹拌した。バッチを 濾過し、ろ液をDCM (3x)で抽出した。合わせた有機相をWhatman フィルターを用いて濾過し、濃縮した。残渣をクロマトグラフィー (DCM / EtOH 9:1) により精製し、所望の生成物 (146 mg; 0.340 mmol) を得た。
【0687】
1H NMR (400MHz、d
6-DMSO、300K) δ = 10.66 (s、1H)、8.83 (s、1H)、8.27 (br、1H)、7.93 (br、1H)、7.47 (br、1H)、7.09 (m、1H)、6.97 (m、1H)、6.89 (m、1H)、4.99 (m、2H)、3.87 (s、3H)、3.38 (s、3H)
【0688】
実施例 71 および 72:
(rac)-[(3-フルオロ-5-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)-(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]シアナミドのエナンチオマー
(rac)-[(3-フルオロ-5-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]シアナミドを分取HPLCによりエナンチオマーに分離した。
【0689】
【表53】
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【0690】
エナンチオマー 1:
1H NMR (400MHz、d
6-DMSO、300K) δ = 10.66 (s、1H)、8.83 (s、1H)、8.27 (br、1H)、7.93 (br、1H)、7.47 (br、1H)、7.09 (m、1H)、6.97 (m、1H)、6.89 (m、1H)、4.99 (m、2H)、3.87 (s、3H)、3.38 (s、3H)
【0691】
エナンチオマー 2:
1H NMR (400MHz、d
6-DMSO、300K) δ = 10.66 (s、1H)、8.83 (s、1H)、8.27 (br、1H)、7.93 (br、1H)、7.47 (br、1H)、7.09 (m、1H)、6.97 (m、1H)、6.89 (m、1H)、4.99 (m、2H)、3.87 (s、3H)、3.38 (s、3H)
【0692】
実施例 73:
(rac)-4-[2-(ブタ-2-イン-1-イルオキシ)-4-フルオロフェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化155】
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【0693】
実施例 73 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよびブタ-2-イン-1-オール (Aldrich Chemical Company Inc.)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。化合物をクロマトグラフィー(DCM / EtOH 97:3) により精製した。
【0694】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.79 (s、1H)、7.96 (m、1H)、7.80 (m、2H)、7.60 (m、1H)、7.41 (m、1H)、7.15 (m、1H)、6.96 (m、1H)、6.80 (m、1H)、4.79 (d、2H)、4.42 (d、1H)、4.29 (d、1H)、2.95 (s、3H)、2.72 (br、1H)、1.85 (tr、3H)
【0695】
実施例 74 および75:
4-[2-(ブタ-2-イン-1-イルオキシ)-4-フルオロフェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]-フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンのエナンチオマー
(rac)-4-[2-(ブタ-2-イン-1-イルオキシ)-4-フルオロフェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンを分取HPLCによりエナンチオマーに分離した。
【0696】
【表54】
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【0697】
エナンチオマー 1:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.79 (s、1H)、7.96 (m、1H)、7.80 (m、2H)、7.60 (m、1H)、7.41 (m、1H)、7.15 (m、1H)、6.96 (m、1H)、6.80 (m、1H)、4.79 (d、2H)、4.42 (d、1H)、4.29 (d、1H)、2.95 (s、3H)、2.72 (br、1H)、1.85 (tr、3H)
【0698】
エナンチオマー 2:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.79 (s、1H)、7.96 (m、1H)、7.80 (m、2H)、7.60 (m、1H)、7.41 (m、1H)、7.15 (m、1H)、6.96 (m、1H)、6.80 (m、1H)、4.79 (d、2H)、4.42 (d、1H)、4.29 (d、1H)、2.95 (s、3H)、2.72 (br、1H)、1.85 (tr、3H)
【0699】
実施例 76:
(rac)-4-[2-(2-シクロプロピルエトキシ)-4-フルオロフェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化156】
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【0700】
実施例 76を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび2-シクロプロピルエタノール (ABCR GmbH & CO. KG)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0701】
【表55】
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【0702】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.79 (s、1H)、7.85 (m、1H)、7.73 (m、2H)、7.50 (br、1H)、7.40 (m、1H)、7.16 (m、1H)、6.75 (m、2H)、4.39 (d、1H)、4.25 (d、1H)、4.11 (tr、2H)、2.95 (s、3H)、2.71 (s、1H)、1.67 (m、2H)、0.79 (m、1H)、0.43 (m、2H)、0.07 (m、2H)
【0703】
実施例 77:
(rac)-4-[4-フルオロ-2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)フェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化157】
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【0704】
実施例 77を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよびプロパ-2-イン-1-オール (Aldrich Chemical Company Inc.)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。化合物をクロマトグラフィー (DCM / EtOH 97:3) により精製した。
【0705】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.80 (s、1H)、7.98 (m、1H)、7.76 (m、2H)、7.62 (br、1H)、7.42 (m、1H)、7.15 (m、1H)、6.93 (m、1H)、6.64 (m、1H)、4.82 (d、2H)、4.42 (d、1H)、4.28 (d、1H)、2.96 (s、3H)、2.72 (s、1H)、2.60 (br、1H)
【0706】
実施例 78および79:
4-[4-フルオロ-2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)フェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)-メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンのエナンチオマー
(rac)-4-[4-フルオロ-2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)フェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンを分取HPLCによりエナンチオマーに分離した。
【0707】
【表56】
[この文献は図面を表示できません]
【0708】
エナンチオマー 1:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.80 (s、1H)、7.98 (m、1H)、7.76 (m、2H)、7.62 (br、1H)、7.42 (m、1H)、7.15 (m、1H)、6.93 (m、1H)、6.64 (m、1H)、4.82 (d、2H)、4.42 (d、1H)、4.28 (d、1H)、2.96 (s、3H)、2.72 (s、1H)、2.60 (br、1H)
【0709】
エナンチオマー 2:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.80 (s、1H)、7.98 (m、1H)、7.76 (m、2H)、7.62 (br、1H)、7.42 (m、1H)、7.15 (m、1H)、6.93 (m、1H)、6.64 (m、1H)、4.82 (d、2H)、4.42 (d、1H)、4.28 (d、1H)、2.96 (s、3H)、2.72 (s、1H)、2.60 (br、1H)
【0710】
実施例 80:
(rac)-4-{2-[(3,4-ジフルオロベンジル)オキシ]-4-フルオロフェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]-フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化158】
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【0711】
実施例 80 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート および(3,4-ジフルオロフェニル)メタノール (ABCR GmbH & CO. KG)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0712】
【表57】
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【0713】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.80 (s、1H)、7.96 (m、1H)、7.69 (m、3H)、7.33 (m、2H)、7.09 (m、3H)、6.83 (m、2H)、5.25 (s、2H)、4.37 (d、1H)、4.23 (d、1H)、2.95 (s、3H)、2.70 (br、1H)
【0714】
実施例 81:
(rac)-4-[4-フルオロ-2-(1,3-チアゾール-5-イルメトキシ)フェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]-フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化159】
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【0715】
実施例 81 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび1,3-チアゾール-5-イルメタノール (ABCR GmbH & CO. KG)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0716】
【表58】
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【0717】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.79 (m、2H)、7.96 (m、1H)、7.88 (m、1H)、7.74 (br、1H)、7.68 (m、1H)、7.51 (br、1H)、7.37 (m、1H)、7.14 (m、1H)、6.86 (m、2H)、5.37 (s、2H)、4.38 (d、1H)、4.23 (d、1H)、2.95 (s、3H)
【0718】
実施例 82:
(rac)-4-{4-フルオロ-2-[(2-フルオロピリジン-4-イル)メトキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)-メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
【0719】
実施例 82 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび(2-フルオロピリジン-4-イル)メタノール (Activate Scientific GmbH)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0720】
【表59】
[この文献は図面を表示できません]
【0721】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.85 (s、1H)、8.17 (m、1H)、8.04 (m、1H)、7.76 (br、1H)、7.70 (m、1H)、7.61 (br、1H)、7.36 (br、1H)、7.22 (m、2H)、7.13 (m、1H)、6.86 (m、1H)、6.74 (m、1H)、5.20 (s、2H)、4.37 (d、1H)、4.24 (d、1H)、2.95 (s、3H)、2.73 (br、1H)
【0722】
実施例 83 および 84:
4-{4-フルオロ-2-[(2-フルオロピリジン-4-イル)メトキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンのエナンチオマー
(rac)-4-{4-フルオロ-2-[(2-フルオロピリジン-4-イル)メトキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)-メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンを分取HPLCによりエナンチオマーに分離した。
【0723】
【表60】
[この文献は図面を表示できません]
【0724】
エナンチオマー 1:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.85 (s、1H)、8.17 (m、1H)、8.04 (m、1H)、7.76 (br、1H)、7.70 (m、1H)、7.61 (br、1H)、7.36 (br、1H)、7.22 (m、2H)、7.13 (m、1H)、6.86 (m、1H)、6.74 (m、1H)、5.20 (s、2H)、4.37 (d、1H)、4.24 (d、1H)、2.95 (s、3H)、2.73 (br、1H)
【0725】
エナンチオマー 2:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.85 (s、1H)、8.17 (m、1H)、8.04 (m、1H)、7.76 (br、1H)、7.70 (m、1H)、7.61 (br、1H)、7.36 (br、1H)、7.22 (m、2H)、7.13 (m、1H)、6.86 (m、1H)、6.74 (m、1H)、5.20 (s、2H)、4.37 (d、1H)、4.24 (d、1H)、2.95 (s、3H)、2.73 (br、1H)
【0726】
実施例 85:
(rac)-4-[4-フルオロ-2-(プロパ-2-エン-1-イルオキシ)フェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化161】
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【0727】
実施例 85 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよびプロパ-2-エン-1-オール (Aldrich Chemical Company Inc.)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0728】
【表61】
[この文献は図面を表示できません]
【0729】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.81 (s、1H)、7.92 (m、1H)、7.75 (m、2H)、7.49 (s、1H)、7.40 (m、1H)、7.16 (m、1H)、6.76 (m、2H)、6.03 (m、1H)、5.46 (m、1H)、5.28 (m、1H)、4.85 (m、2H)、4.39 (d、1H)、4.26 (d、1H)、2.94 (s、3H)、2.70 (br、1H)
【0730】
実施例 86:
(rac)-4-(4-フルオロ-2-{[4-(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ}フェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)-メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
【0731】
実施例 86 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび[4-(トリフルオロメチル)フェニル]メタノール (ABCR GmbH & CO. KG)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0732】
【表62】
[この文献は図面を表示できません]
【0733】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.82 (s、1H)、7.99 (m、1H)、7.90 (br、1H)、7.60 (m、5H)、7.45 (m、1H)、7.34 (m、1H)、7.13 (m、1H)、6.81 (m、2H)、5.22 (s、2H)、4.36 (d、1H)、4.23 (d、1H)、2.94 (s、3H)、2.73 (br、1H)
【0734】
実施例 87:
(rac)-4-{2-[(4-クロロベンジル)オキシ]-4-フルオロフェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
【0735】
実施例 87 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメート および(4-クロロフェニル)メタノール (Aldrich Chemical Company Inc)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0736】
【表63】
[この文献は図面を表示できません]
【0737】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.94 (s、1H)、7.99 (m、1H)、7.75 (m、2H)、7.34 (m、6H)、7.16 (m、1H)、6.82 (m、2H)、5.18 (s、2H)、4.39 (d、1H)、4.25 (d、1H)、2.96 (s、3H)、2.70 (br、1H)
【0738】
実施例 88:
(rac)-4-(2-エトキシ-4-フルオロフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
【0739】
実施例 88 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよびエタノールを用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0740】
【表64】
[この文献は図面を表示できません]
【0741】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.83 (s、1H)、7.81 (m、3H)、7.53 (s、1H)、7.43 (m、1H)、7.18 (m、1H)、6.78 (m、2H)、4.41 (d、1H)、4.28 (d、1H)、4.16 (q、2H)、2.97 (s、3H)、2.73 (s、1H)、1.44 (tr、3H)
【0742】
実施例 89:
(rac)-4-(4-フルオロ-2-{[3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ}フェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
【0743】
実施例 89 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび[3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル]メタノール (ABCR GmbH & CO. KG)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0744】
【表65】
[この文献は図面を表示できません]
【0745】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.84 (s、1H)、8.04 (s、1H)、7.77 (br、1H)、7.67 (m、2H)、7.42 (m、3H)、7.26 (m、1H)、7.15 (m、1H)、6.83 (m、2H)、5.21 (s、2H)、4.38 (d、1H)、4.25 (d、1H)、2.95 (s、3H)
【0746】
実施例 90:
(rac)-4-{4-フルオロ-2-[(3-フルオロベンジル)オキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
【0747】
実施例 90 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび(3-フルオロフェニル)メタノール (ABCR GmbH & CO. KG)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0748】
【表66】
[この文献は図面を表示できません]
【0749】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.86 (s、1H)、8.02 (m、1H)、7.75 (m、2H)、7.54 (s、1H)、7.35 (m、3H)、7.18 (m、2H)、7.01 (m、1H)、6.82 (m、2H)、5.21 (s、2H)、4.39 (d、1H)、4.26 (d、1H)、2.96 (s、3H)
【0750】
実施例 91:
(rac)-4-(4-フルオロ-2-プロポキシフェニル)-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
【0751】
実施例 91 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよびプロパン-1-オールを用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0752】
【表67】
[この文献は図面を表示できません]
【0753】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.80 (s、1H)、7.85 (m、1H)、7.75 (m、2H)、7.42 (m、2H)、7.16 (m、1H)、8.74 (m、2H)、4.39 (d、1H)、4.26 (d、1H)、4.01 (tr、2H)、2.95 (s、3H)、2.70 (s、1H)、1.81 (m、2H)、1.00 (tr、3H)
【0754】
実施例 92:
(rac)-4-{2-[(3-クロロベンジル)オキシ]-4-フルオロフェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
【0755】
実施例 92 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび(3-クロロフェニル)メタノール (ABCR GmbH & CO. KG)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0756】
【表68】
[この文献は図面を表示できません]
【0757】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.84 (s、1H)、8.00 (m、1H)、7.68 (m、3H)、7.53 (s、1H)、7.35 (m、1H)、7.26 (m、3H)、7.14 (m、1H)、6.81 (m、2H)、5.16 (s、2H)、4.36 (d、1H)、4.23 (d、1H)、2.94 (s、3H)、2.70 (br、1H)
【0758】
実施例 93:
(rac)-4-[4-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イルメトキシ)フェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
【0759】
実施例 93 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび1,2-オキサゾール-3-イルメタノール (UkrOrgSynthesis Ltd.)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0760】
【表69】
[この文献は図面を表示できません]
【0761】
1H NMR (400MHz、d
6-DMSO、300K) δ = 10.41 (s、1H)、8.80 (m、2H)、7.80 (m、3H)、7.37 (m、1H)、7.18 (m、2H)、6.94 (m、1H)、6.55 (br、1H)、5.33 (s、2H)、4.99 (m、2H)、3.37 (s、3H)
【0762】
実施例 94:
(rac)-4-{2-[(3-クロロ-5-フルオロベンジル)オキシ]-4-フルオロフェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
【0763】
実施例 94 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび(3-クロロ-5-フルオロフェニル)メタノール (Apollo Scientific Ltd.)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0764】
【表70】
[この文献は図面を表示できません]
【0765】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.85 (s、1H)、8.03 (m、1H)、7.77 (s、1H)、7.69 (m、1H)、7.46 (m、1H)、7.37 (m、2H)、7.16 (m、2H)、7.01 (m、1H)、6.85 (m、1H)、6.76 (m、1H)、5.14 (s、2H)、4.38 (d、1H)、4.24 (d、1H)、2.95 (s、3H)
【0766】
実施例 95:
(rac)-4-[2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-4-フルオロフェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
【0767】
実施例 95 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび2,2-ジフルオロエタノール (ABCR GmbH & CO. KG)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0768】
【表71】
[この文献は図面を表示できません]
【0769】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.80 (s、1H)、7.95 (m、1H)、7.77 (br、1H)、7.69 (m、1H)、7.43 (m、1H)、7.34 (br、1H)、7.18 (m、1H)、6.88 (m、1H)、6.76 (m、1H)、6.05 (m、1H)、4.40 (d、1H)、4.27 (m、3H)、2.95 (s、3H)、2.68 (s、1H)
【0770】
実施例 96:
(rac)-4-{4-フルオロ-2-[(4-フルオロ-3-メチルベンジル)オキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
【0771】
実施例 96 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび(4-フルオロ-3-メチルフェニル)メタノール (ABCR GmbH & CO. KG)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0772】
【表72】
[この文献は図面を表示できません]
【0773】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.81 (s、1H)、7.94 (m、1H)、7.70 (m、2H)、7.51 (br、1H)、7.32 (m、2H)、7.20 (m、1H)、7.13 (m、1H)、6.94 (m、1H)、6.79 (m、2H)、5.11 (s、2H)、4.35 (d、1H)、4.33 (d、1H)、2.93 (s、3H)、2.61 (s、1H)、2.23 (s、3H)
【0774】
実施例 97:
(rac)-4-{2-[(3-クロロ-4-フルオロベンジル)オキシ]-4-フルオロフェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
【0775】
実施例 97 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび(3-クロロ-4-フルオロフェニル)メタノール (ABCR GmbH & CO. KG)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0776】
【表73】
[この文献は図面を表示できません]
【0777】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.84 (s、1H)、8.00 (m、1H)、7.76 (br、1H)、7.69 (m、2H)、7.48 (br、1H)、7.36 (m、1H)、7.27 (m、1H)、7.11 (m、2H)、6.79 (m、2H)、5.12 (s、2H)、4.37 (d、1H)、4.24 (d、1H)、2.95 (s、3H)、2.71 (br、1H)
【0778】
実施例 98:
(rac)-3-({5-フルオロ-2-[4-({3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル]-フェノキシ}メチル)ベンゾニトリル
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
【0779】
実施例 98 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび3-(ヒドロキシメチル)ベンゾニトリル (ABCR GmbH & CO. KG)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0780】
【表74】
[この文献は図面を表示できません]
【0781】
1H NMR (400MHz、d
6-DMSO、300K) δ = 10.35 (s、1H)、8.83 (s、1H)、7.85 (m、6H)、7.53 (br、1H)、7.28 (br、1H)、7.16 (m、1H)、7.11 (br、1H)、6.95 (m、1H)、5.32 (s、2H)、4.32 (br、2H)、3.55 (s、1H)、2.79 (s、3H)
【0782】
実施例 99:
(rac)-4-{4-フルオロ-2-[(2-メチルプロパ-2-エン-1-イル)オキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
【0783】
実施例 99 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび2-メチルプロパ-2-エン-1-オール (Aldrich Chemical Company Inc)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0784】
【表75】
[この文献は図面を表示できません]
【0785】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.83 (s、1H)、7.94 (m、1H)、7.76 (m、2H)、7.55 (br、1H)、7.42 (m、1H)、7.18 (m、1H)、6.78 (m、2H)、5.18 (br、1H)、5.01 (br、1H)、4.55 (s、2H)、4.41 (d、1H)、4.28 (d、1H)、2.97 (s、3H)、2.70 (br、1H).1.82 (s、3H)
【0786】
実施例 100:
(rac)-4-[4-フルオロ-2-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化176】
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【0787】
実施例 100 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび4,4,4-トリフルオロブタン-1-オール (ABCR GmbH & CO. KG)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0788】
【表76】
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【0789】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.82 (s、1H)、7.95 (m、1H)、7.80 (br、1H)、7.70 (m、1H)、7.46 (m、2H)、7.19 (m、1H)、6.82 (m、1H)、6.73 (m、1H)、4.42 (d、1H)、4.29 (d、1H)、4.12 (tr、2H)、2.98 (s、3H)、2.74 (br、1H)、2.38 (m、2H)、2.07 (m、2H)
【0790】
実施例 101:
(rac)-4-{4-フルオロ-2-[(2,3,5-トリフルオロベンジル)オキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]-フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化177】
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【0791】
実施例 101 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび(2,3,5-トリフルオロフェニル)メタノール (ABCR GmbH & CO. KG)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0792】
【表77】
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【0793】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.87 (s、1H)、8.07 (m、1H)、7.80 (s、1H)、7.72 (m、1H)、7.40 (m、3H)、7.18 (m、1H)、6.89 (m、3H)、5.26 (s、2H)、4.42 (d、1H)、4.28 (d、1H)、2.98 (s、3H)、2.71 (br、1H)
【0794】
実施例 102:
(rac)-4-{2-[(2Z)-ブタ-2-エン-1-イルオキシ]-4-フルオロフェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化178】
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【0795】
実施例 102 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび(2Z)-ブタ-2-エン-1-オール (ChemSampCo、Inc.)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0796】
【表78】
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【0797】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.80 (s、1H)、7.89 (m、1H)、7.76 (m、2H)、7.57 (br、1H)、7.39 (m、1H)、7.15 (m、1H)、6.75 (m、2H)、5.70 (m、2H)、4.72 (m、2H)、4.39 (d、1H)、4.26 (d、1H)、2.95 (s、3H)、2.71 (br、1H). 1.73 (d、3H)
【0798】
実施例 103:
(rac)-4-{4-フルオロ-2-[(2,4,5-トリフルオロベンジル)オキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]-フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化179】
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【0799】
実施例 103 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび(2,4,5-トリフルオロフェニル)メタノール (ABCR GmbH & CO. KG)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0800】
【表79】
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【0801】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.84 (s、1H)、8.03 (m、1H)、7.77 (br、1H)、7.65 (m、2H)、7.48 (br、1H)、7.39 (m、1H)、7.15 (m、1H)、6.94 (m、1H)、6.83 (m、2H)、5.17 (s、2H)、4.39 (d、1H)、4.25 (d、1H)、2.96 (s、3H)、2.70 (br、1H)
【0802】
実施例 104:
(rac)-4-{4-フルオロ-2-[(3,4,5-トリフルオロベンジル)オキシ]フェニル}-N-{3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]-フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
【0803】
実施例 104 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび(3,4,5-トリフルオロフェニル)メタノール (ABCR GmbH & CO. KG)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。
【0804】
【表80】
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【0805】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.84 (s、1H)、8.02 (m、1H)、7.77 (br、1H)、7.69 (m、1H)、7.39 (m、2H)、7.17 (m、3H)、6.85 (m、1H)、6.74 (m、1H)、5.10 (s、2H)、4.39 (d、1H)、4.25 (d、1H)、2.95 (s、3H).2.69 (br、1H)
【0806】
実施例 105:
(rac)-[(2,3-ジフルオロ-5-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]シアナミド
【化181】
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【0807】
中間体 105.1の調製:
(2,3-ジフルオロ-5-ニトロフェニル)メタノール
【化182】
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【0808】
ボラン-テトラヒドロフラン錯体 (THF 中1.0M 溶液; 177 mL) を、THF (85 mL)中の2,3-ジフルオロ-5-ニトロ安息香酸 (9.0 g; 44.3 mmol; Butt Park Ltd.) の氷冷溶液に、撹拌下で添加した。氷浴を除き、バッチを18 時間室温で撹拌した。バッチを注意深くメタノールで撹拌下で0℃で希釈した。酢酸エチルを添加し、バッチを1 M の水性(aqueous)水酸化ナトリウム溶液および半分に-濃縮した(half-concentrated)水性塩化(choride)ナトリウム溶液で洗浄した。有機相を乾燥させ (Na
2SO
4)、濾過および濃縮した。残渣をクロマトグラフィー (ヘキサン / 酢酸エチル 1:1) により精製し、所望の生成物(8.2 g; 43.3 mmol) を得た。
【0809】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.26 (m、1H)、8.03 (m、1H)、4.89 (s、2H)、2.13 (br、1H)
【0810】
中間体 105.2の調製:
(5-アミノ-2,3-ジフルオロフェニル)メタノール
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
【0811】
中間体 105.2 を、(2,3-ジフルオロ-5-ニトロフェニル)メタノールを用いて、中間体 1.6の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0812】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 6.46 (m、1H)、6.39 (m、1H)、4.67 (s、2H)、3.02 (br、3H)
【0813】
中間体 105.3の調製:
3-(クロロメチル)-4,5-ジフルオロアニリン
【化184】
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【0814】
塩化チオニル (7.7 g; 64.9 mmol) を、DCM (78 ml)および1-メチルピロリジン-2-オン (11 ml)中の(5-アミノ-2,3-ジフルオロフェニル)メタノール (4.1 g; 26.0 mmol) の水-冷溶液に、撹拌下で滴下した。バッチを室温で18 時間撹拌した後、それを氷水、含水重炭酸ナトリウム溶液および塩水で希釈した。バッチを2 時間室温で撹拌し、最終的にそれを酢酸エチル (2x) で抽出した。合わせた有機相をWhatman フィルターを用いて濾過し、濃縮して粗生成物 (6.5 g)を得、これをさらに精製せずに用いた。
【0815】
中間体 105.4の調製:
3,4-ジフルオロ-5-[(メチルスルファニル)メチル]アニリン
【化185】
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【0816】
中間体 105.4 を、粗 3-(クロロメチル)-4,5-ジフルオロアニリンを用いて、中間体 1.1の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチをクロマトグラフィー (ヘキサン / 酢酸エチル 1:1) により精製した。
【0817】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 6.35 (m、2H)、3.62 (br、4H)、2.99 (s、3H)
【0818】
中間体 105.5の調製:
4-クロロ-N-{3,4-ジフルオロ-5-[(メチルスルファニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化186】
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【0819】
中間体 105.5 を、3,4-ジフルオロ-5-[(メチルスルファニル)メチル]アニリンを用いて、中間体 1.7の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0820】
【表81】
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【0821】
中間体 105.6の調製:
N-{3,4-ジフルオロ-5-[(メチルスルファニル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
【0822】
中間体 105.6 を、粗 4-クロロ-N-{3,4-ジフルオロ-5-[(メチルスルファニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン および(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)ボロン酸 (Aldrich Chemical Company Inc) を用いて、実施例 42の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチをクロマトグラフィー(ヘキサン / 酢酸エチル 1:1) により精製し、所望の生成物を得た。
【0823】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.80 (s、1H)、8.15 (br、2H)、7.35 (m、1H)、7.08 (br、1H)、6.78 (m、2H)、3.98 (s、3H)、3.73 (s、2H)、2.08 (s、3H)
【0824】
中間体 105.7の調製:
(rac)-[(2,3-ジフルオロ-5-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)-λ
4-スルファニリデン]シアナミド
【化188】
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【0825】
ビス(アセチルオキシ)(フェニル)-λ
3-ヨーダン (469 mg; 1.46 mmol) を、DCM (7.5 ml)中の、N-{3,4-ジフルオロ-5-[(メチルスルファニル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン (520 mg; 1.33 mmol)およびシアナミド (111 mg; 2.65 mmol) の撹拌溶液に0℃で添加した。バッチをこの温度で4 時間撹拌した。バッチを濃縮し、残渣をクロマトグラフィー(DCM / EtOH 8:2) により精製し、所望の生成物(300 mg; 0.69 mmol) を得た。
【0826】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.81 (s、1H)、8.49 (br、1H)、8.06 (br、1H)、7.87 (br、1H)、7.22 (br、1H)、6.79 (m、2H)、4.34 (m、2H)、3.96 (s、3H)、2.86 (s、3H)
【0827】
最終生成物の調製:
過マンガン酸カリウム (217 mg; 1.37 mmol) を、アセトン (6.9 mL)中の、(rac)-[(2,3-ジフルオロ-5-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)-λ
4-スルファニリデン]シアナミド (297 mg; 0.69 mmol)の溶液に撹拌下で室温で添加した。バッチを50℃で1時間撹拌した。バッチを濃縮し、残渣をクロマトグラフィー(DCM / EtOH 9:1) により精製し、所望の生成物 (153 mg; 0.34 mmol) を得た。
【0828】
1H NMR (400MHz、d
6-DMSO、300K) δ = 10.62 (s、1H)、8.81 (s、1H)、8.55 (br、1H)、7.96 (br、1H)、7.43 (br、1H)、7.08 (m、1H)、6.89 (m、1H)、5.06 (m、2H)、3.87 (s、3H)、3.50 (s、3H)
【0829】
実施例 106:
(rac)-N-{3,4-ジフルオロ-5-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化189】
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【0830】
トリフルオロ酢酸無水物 (0.32 mL; 0.90 mmol) を、DCM (13 mL)中の(rac)-[(2,3-ジフルオロ-5-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]シアナミド (134 mg; 0.30 mmol) の氷冷懸濁液に撹拌下で添加した。バッチを2 時間室温で撹拌した後、それを減圧下で濃縮した。残渣をメタノール (2.1 mL)中に取り(taken up in)、炭酸カリウム (206 mg; 1.49 mmol) を撹拌下で室温で添加した。2 時間後、バッチを酢酸エチルおよびTHFで希釈した。バッチを水性塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機相をWhatman フィルターを用いて濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(DCM / EtOH 9:1) により精製し、所望の生成物 (68 mg; 0.16 mmol) を得た。
【0831】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ =8.78 (s、1H)、8.49 (br、1H)、8.08 (br、1H)、7.69 (br、1H)、7.18 (br、1H)、6.78 (m、2H)、4.46 (d、1H)、4.38 (d、1H)、3.94 (s、3H)、3.03 (s、3H)
【0832】
実施例 107:
(rac)-[エチル(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]シアナミド
【化190】
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【0833】
中間体 107.1の調製:
1-[(エチルスルファニル)メチル]-3-ニトロベンゼン
【化191】
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【0834】
中間体 107.1 を、1-(クロロメチル)-3-ニトロベンゼンおよびナトリウムエタンチオラートを用いて、中間体 1.1の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0835】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.19 (m、1H)、8.11 (m、1H)、7.67 (m、1H)、7.49 (m、1H)、3.80 (s、2H)、2.45 (q、2H)、1.25 (tr、3H)
【0836】
中間体 107.2の調製:
3-[(エチルスルファニル)メチル]アニリン
【化192】
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【0837】
中間体 107.2 を、1-[(エチルスルファニル)メチル]-3-ニトロベンゼンを用いて、中間体 1.6の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0838】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 7.09 (m、1H)、6.68 (m、2H)、6.57 (m、1H)、3.63 (s、2H)、3.42 (br、2H)、2.45 (q、2H)、1.23 (tr、3H)
【0839】
中間体 107.3の調製:
4-クロロ-N-{3-[(エチルスルファニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
【0840】
中間体 107.3 を、3-[(エチルスルファニル)メチル]アニリンを用いて、中間体 1.7の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0841】
【表82】
[この文献は図面を表示できません]
【0842】
中間体 107.4の調製:
N-{3-[(エチルスルファニル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
【0843】
中間体 107.4 を、粗 4-クロロ-N-{3-[(エチルスルファニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンおよび(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)ボロン酸 (Aldrich Chemical Company Inc.) を用いて、実施例 42の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチをカラムクロマトグラフィー (ヘキサン / 酢酸エチル 1:1) により精製し、所望の生成物を得た。
【0844】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.80 (s、1H)、7.98 (br、1H)、7.62 (m、2H)、7.46 (br、1H)、7.31 (m、1H)、7.08 (m、1H)、6.76 (m、2H)、3.93 (s、3H)、3.73 (s、2H)、2.46 (q、2H)、1.23 (tr、3H)
【0845】
中間体 107.5の調製:
(rac)-[エチル(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル-λ
4-スルファニリデン]シアナミド
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
【0846】
中間体 107.5 を、N-{3-[(エチルスルファニル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンを用いて、中間体 105.7の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0847】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.63 (s、1H)、7.95 (m、1H)、7.75 (m、3H)、7.42 (m、1H)、7.10 (m、1H)、6.79 (m、2H)、4.37 (d、1H)、4.18 (d、1H)、3.94 (s、3H)、3.11 (m、1H)、2.89 (m、1H)、1.43 (tr、3H)
【0848】
最終生成物の調製:
実施例 107 を、(rac)-[エチル(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル-λ
4-スルファニリデン]シアナミドを用いて、実施例 105の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0849】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.85 (s、1H)、7.95 (m、2H)、7.75 (br、1H)、7.66 (m、1H)、7.45 (m、1H)、7.18 (m、1H)、6.79 (m、2H)、4.60 (m、2H)、3.94 (s、3H)、3.16 (q、2H)、1.44 (tr、3H)
【0850】
実施例 108:
(rac)-N-{3-[(S-エチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
【0851】
実施例 108 を、(rac)-[エチル(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]シアナミドを用いて、実施例 106の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0852】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.81 (s、1H)、7.96 (m、1H)、7.78 (m、2H)、7.41 (m、2H)、7.16 (m、1H)、6.78 (m、2H)、4.33 (d、1H)、4.18 (d、1H)、3.94 (s、3H)、3.04 (q、2H)、1.43 (tr、3H)
【0853】
実施例 109 および110:
N-{3-[(S-エチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンのエナンチオマー
(rac)-N-{3-[(S-エチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンを分取HPLCによりエナンチオマーに分離した。
【0854】
【表83】
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【0855】
エナンチオマー 1:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.81 (s、1H)、7.96 (m、1H)、7.78 (m、2H)、7.41 (m、2H)、7.16 (m、1H)、6.78 (m、2H)、4.33 (d、1H)、4.18 (d、1H)、3.94 (s、3H)、3.04 (q、2H)、1.43 (tr、3H)
【0856】
エナンチオマー 2:
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.81 (s、1H)、7.96 (m、1H)、7.78 (m、2H)、7.41 (m、2H)、7.16 (m、1H)、6.78 (m、2H)、4.33 (d、1H)、4.18 (d、1H)、3.94 (s、3H)、3.04 (q、2H)、1.43 (tr、3H)
【0857】
実施例 111:
(rac)-[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}-5-メチルベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]シアナミド
【化197】
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【0858】
中間体 111.1の調製:
3-(クロロメチル)-5-メチルアニリン
【化198】
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【0859】
塩化チオニル (15.3 g; 128.5 mmol) を、DCM (140 ml)中の(3-アミノ-5-メチルフェニル)メタノール (6.3 g; 42.8 mmol; GLSyntech、LLC) の氷冷溶液に撹拌下で滴下した。バッチを室温で18 時間撹拌した後、それを減圧下で濃縮した。残渣をDCM中に取り(taken up in)、もう一度減圧下で濃縮して粗生成物を得、これをさらに精製せずに用いた。
【0860】
中間体 111.2の調製:
3-メチル-5-[(メチルスルファニル)メチル]アニリン
【化199】
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【0861】
中間体 111.2 を、粗 3-(クロロメチル)-5-メチルアニリンを用いて、中間体 1.1の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチをクロマトグラフィー (ヘキサン / 酢酸エチル 6:4) により精製した。
【0862】
1H NMR (400MHz、d
6-DMSO、300K) δ = 6.26 (m、1H)、6.21 (m、2H)、3.43 (s、2H)、2.07 (s、3H)、1.89 (s、3H)
【0863】
中間体 111.3の調製:
4-クロロ-N-{3-メチル-5-[(メチルスルファニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化200】
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【0864】
中間体 111.3 を、3-メチル-5-[(メチルスルファニル)メチル]アニリンを用いて、中間体 1.7の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。粗生成物をクロマトグラフィー (ヘキサン / 酢酸エチル 2:1) により精製し、所望の生成物を得た。
【0865】
1H NMR (400MHz、d
6-DMSO、300K) δ = 10.63 (s、1H)、8.59 (br、1H)、7.37 (br、1H)、7.30 (m、1H)、6.87 (br、1H)、3.60 (s、2H)、2.25 (s、3H)、1.95 (s、3H)
【0866】
中間体 111.4の調製:
4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-メチル-5-[(メチルスルファニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化201】
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【0867】
中間体 111.4 を、4-クロロ-N-{3-メチル-5-[(メチルスルファニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンおよび(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)ボロン酸 (Aldrich Chemical Company Inc)を用いて、実施例 42の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチをクロマトグラフィー(ヘキサン / 酢酸エチル 1:1) により精製し、所望の生成物を得た。
【0868】
1H NMR (400MHz、d
6-DMSO、300K) δ = 10.17 (s、1H)、8.75 (s、1H)、7.78 (br、1H)、7.52 (m、2H)、7.05 (m、1H)、6.87 (m、1H)、6.79 (m、1H)、3.84 (s、3H)、3.59 (s、2H)、2.25 (s、3H)、1.93 (s、3H)
【0869】
中間体 111.5の調製:
(rac)-[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}-5-メチルベンジル)(メチル)-λ
4-スルファニリデン]シアナミド
【化202】
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【0870】
中間体 111.5 を、4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-N-{3-メチル-5-[(メチルスルファニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンを用いて、実施例 105.7の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチを分取HPLCにより精製した。
【0871】
【表84】
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【0872】
1H NMR (400MHz、d
6-DMSO、300K) δ = 10.32 (s、1H)、8.77 (s、1H)、7.68 (m、3H)、7.07 (m、1H)、6.87 (m、2H)、4.39 (d、1H)、4.20 (d、1H)、3.84 (s、3H)、2.81 (s、3H)、2.29 (s、3H)
【0873】
最終生成物の調製:
実施例 111 を、(rac)-[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}-5-メチルベンジル)(メチル)-λ
4-スルファニリデン]シアナミドを用いて、実施例 105の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチを分取HPLCにより精製した。
【0874】
【表85】
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【0875】
1H NMR (400MHz、d
6-DMSO、300K) δ = 10.34 (s、1H)、8.77 (s、1H)、7.76 (br、2H)、7.62 (m、1H)、7.07 (m、1H)、6.96 (m、1H)、6.87 (m、1H)、4.89 (m、2H)、3.83 (s、3H)、3.34 (s、3H)、2.30 (s、3H)
【0876】
実施例 112:
(rac)-2-({5-フルオロ-2-[4-({3-[(S-メチルスルホンイミドイル)メチル]フェニル}アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル]フェノキシ}メチル)プロパ-2-エン-1-オール
【化203】
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【0877】
実施例 112 を、(rac)-エチル [(3-{[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)(メチル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]カルバメートおよび2-メチリデンプロパン-1,3-ジオール (Aldrich Chemical Company Inc.)を用いて、実施例 65の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。
【0878】
【表86】
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【0879】
1H NMR (400MHz、CDCl
3、300K) δ = 8.77 (s、1H)、8.53 (br、1H)、8.36 (br、1H)、7.81 (s、1H)、7.64 (m、1H)、7.42 (m、1H)、7.18 (m、1H)、6.83 (m、1H)、6.76 (m、1H)、5.29 (m、2H)、4.78 (s、2H)、4.40 (m、3H)、4.28 (m、1H)、2.97 (s、3H)
【0880】
実施例 113:
(rac)-[シクロプロピル(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}ベンジル)オキシド-λ
6-スルファニリデン]シアナミド
【化204】
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【0881】
中間体 113.1の調製:
1-[(シクロプロピルスルファニル)メチル]-3-ニトロベンゼン
【化205】
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【0882】
硫黄 (3.63 g; 25.0 mmol) を、THF (50.0 ml; 25.0 mmol)中の0.5 M のブロモ(シクロプロピル)マグネシウムの撹拌溶液に一部ずつ添加した。バッチを50℃で1時間撹拌し、次いで0℃に冷却した。水素化アルミニウムリチウム(1-) (522 mg; 13.8 mmol)を注意深く撹拌下で添加した。バッチを30 分間50℃で撹拌し、再び0℃に冷却した。水 (2 ml)を注意深く撹拌下で添加した。最終的に、硫酸 (5%; 100 ml)を注意深く添加し、バッチを10分間撹拌した。有機相を分離し、水相をジエチルエーテル (2x) で抽出した。合わせた有機相を飽和水性塩化アンモニウム溶液 (2x)、含水重炭酸ナトリウム溶液 (5%、2x)、水 (2x) および飽和水性塩化ナトリウム溶液 (2x)で洗浄した。有機相を乾燥させ (Na
2SO
4)、濾過した後、それをゆっくりと、DMF (40 ml)中の1-(クロロメチル)-3-ニトロベンゼン (2.15 g; 12.5 mmol) および炭酸カリウム (2.59 g; 18.8 mmol)の撹拌バッチに添加した。バッチを85℃で一晩撹拌した。冷却後、バッチをセライト(celite)で濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル中に取り(taken up in)、水 (2x)および飽和水性塩化ナトリウム溶液 (2x) で洗浄した。有機相を乾燥させ (Na
2SO
4)、濾過および濃縮した。残渣をクロマトグラフィー (ヘキサン / 酢酸エチル 8:2) により精製し、所望の生成物 (2.38 g; 11.4 mmol) を得た。
【0883】
1H NMR (400MHz、d
6-DMSO、300K) δ = 8.16 (m、1H)、8.06 (m、1H)、7.75 (m、1H)、7.56 (m、1H)、3.90 (s、2H)、1.72 (m、1H)、0.77 (m、2H)、0.39 (m、2H)
【0884】
中間体 113.2の調製:
3-[(シクロプロピルスルファニル)メチル]アニリン
【化206】
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【0885】
中間体 113.2 を、1-[(シクロプロピルスルファニル)メチル]-3-ニトロベンゼンを用いて、中間体 1.6の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチをクロマトグラフィーにより精製した。
【0886】
1H NMR (400MHz、d
6-DMSO、300K) δ = 6.89 (m、1H)、6.49 (m、1H)、6.38 (m、2H)、4.96 (s、2H)、3.56 (s、2H)、1.75 (m、1H)、0.78 (m、2H)、0.42 (m、2H)
【0887】
中間体 113.3の調製:
4-クロロ-N-{3-[(シクロプロピルスルファニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化207】
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【0888】
中間体 113.3 を、3-[(シクロプロピルスルファニル)メチル]アニリンを用いて、中間体 1.7の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。粗生成物をクロマトグラフィー(ヘキサン / 酢酸エチル 4:1) により精製し、所望の生成物を得た。
【0889】
1H NMR (400MHz、d
6-DMSO、300K) δ = 10.69 (s、1H)、8.59 (br、1H)、7.59 (br、1H)、7.48 (m、1H)、7.27 (m、1H)、7.05 (m、1H)、3.72 (s、2H)、1.76 (m、1H)、0.80 (m、2H)、0.44 (m、2H)
【0890】
中間体 113.4の調製:
N-{3-[(シクロプロピルスルファニル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン
【化208】
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【0891】
中間体 113.4 を、4-クロロ-N-{3-[(シクロプロピルスルファニル)メチル]フェニル}-1,3,5-トリアジン-2-アミンおよび(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)ボロン酸 (Aldrich Chemical Company Inc)を用いて、実施例 42の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチをクロマトグラフィー(ヘキサン / 酢酸エチル 2:1) により精製し、所望の生成物を得た。
【0892】
1H NMR (400MHz、d
6-DMSO、300K) δ = 10.24 (s、1H)、8.75 (s、1H)、7.75 (m、3H)、7.25 (m、1H)、7.07 (m、1H)、6.99 (m、1H)、6.86 (m、1H)、3.84 (s、3H)、3.72 (s、2H)、1.74 (m、1H)、0.75 (m、2H)、0.42 (m、2H)
【0893】
中間体 113.5の調製:
(rac)-[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}-5-メチルベンジル)(メチル)-λ
4-スルファニリデン]シアナミド
【化209】
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【0894】
中間体 113.5 を、N-{3-[(シクロプロピルスルファニル)メチル]フェニル}-4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンを用いて、実施例 105.7の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチをクロマトグラフィー (酢酸エチル / メタノール 9:1) により精製した。
【0895】
1H NMR (400MHz、d
6-DMSO、300K) δ = 10.38 (s、1H)、8.78 (s、1H)、7.63 (m、3H)、7.37 (m、1H)、7.14 (m、1H)、7.06 (m 1H)、6.88 (m、1H)、4.53 (d、1H)、4.38 (d、1H)、3.85 (s、3H)、2.70 (m、1H)、1.07 (m、3H)、0.84 (m、1H)
【0896】
最終生成物の調製:
実施例 113 を、(rac)-[(3-{[4-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ}-5-メチルベンジル)(メチル)-λ
4-スルファニリデン]シアナミドを用いて、実施例 105の調製において記載したものと同様の条件下で調製した。バッチをクロマトグラフィー(グラジエント: 酢酸エチル / ヘキサン4 : 1 → 酢酸エチル) により精製した。
【0897】
1H NMR (400MHz、d
6-DMSO、300K) δ = 10.44 (s、1H)、8.81 (s、1H)、7.93 (m、3H)、7.43 (m、1H)、7.20 (m、1H)、7.10 (m、1H)、6.91 (m、1H)、5.01 (m、2H)、3.88 (br、3H)、2.97 (m、1H)、1.18 (m、3H)、0.90 (m、1H)
【0898】
以下の表 1は、本発明の化合物の概説を提供する:
【0899】
【表87】
[この文献は図面を表示できません]
【0900】
【表88】
[この文献は図面を表示できません]
【0901】
【表89】
[この文献は図面を表示できません]
【0902】
【表90】
[この文献は図面を表示できません]
【0903】
【表91】
[この文献は図面を表示できません]
【0904】
【表92】
[この文献は図面を表示できません]
【0905】
【表93】
[この文献は図面を表示できません]
【0906】
【表94】
[この文献は図面を表示できません]
【0907】
【表95】
[この文献は図面を表示できません]
【0908】
【表96】
[この文献は図面を表示できません]
【0909】
【表97】
[この文献は図面を表示できません]
【0910】
【表98】
[この文献は図面を表示できません]
【0911】
【表99】
[この文献は図面を表示できません]
【0912】
結果:
表 2:本発明による化合物のCDK9 および CDK2の阻害
IC
50 (最大効果の50%における阻害濃度) 値は、nM またはμMにて示し、「n.t.」は、化合物がこのアッセイにおいて試験されなかったことを意味する。
(1):化合物番号
(2):材料および方法の方法 1の下に記載されたCDK9 CDK9/CycT1 キナーゼアッセイ
(3):材料および方法の方法2の下に記載されたCDK2 CDK2/CycE キナーゼアッセイ
【0913】
【表100】
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【0914】
【表101】
[この文献は図面を表示できません]
【0915】
【表102】
[この文献は図面を表示できません]
【0916】
【表103】
[この文献は図面を表示できません]
【0917】
【表104】
[この文献は図面を表示できません]
【0918】
【表105】
[この文献は図面を表示できません]
【0919】
【表106】
[この文献は図面を表示できません]
【0920】
【表107】
[この文献は図面を表示できません]
【0921】
表 3:本発明による化合物による、HeLa、HeLa/MaTu/ADR、NCI-H460、DU145、Caco-2および B16F10 細胞の増殖の阻害。上記のようにして測定(材料および方法セクションの方法 3)。すべてのIC
50 (最大効果の50%における阻害濃度) 値は、nMにて示し、「n.t.」は、化合物がこのアッセイにおいて試験されていないことを意味する。
(1):化合物番号
(2):HeLa 細胞増殖の阻害
(3):HeLa/MaTu/ADR 細胞増殖の阻害
(4):NCI-H460 細胞増殖の阻害
(5):DU145 細胞増殖の阻害
(6):Caco-2 細胞増殖の阻害
(7):B16F10 細胞増殖の阻害
【0922】
【表108】
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【0923】
【表109】
[この文献は図面を表示できません]
【0924】
【表110】
[この文献は図面を表示できません]
【0925】
【表111】
[この文献は図面を表示できません]
【0926】
【表112】
[この文献は図面を表示できません]
【0927】
【表113】
[この文献は図面を表示できません]
【0928】
【表114】
[この文献は図面を表示できません]
【0929】
【表115】
[この文献は図面を表示できません]
【0930】
表 4: 材料および方法の方法 4の下に記載した平衡振盪フラスコ方法によって測定した、pH 6.5における水中の本発明による化合物の熱力学的溶解度
(1):化合物番号
(2): mg/lにおける溶解度(Solubilty)
【0931】
【表116】
[この文献は図面を表示できません]
【0932】
【表117】
[この文献は図面を表示できません]
【0933】
表 5:上記の炭酸脱水酵素アッセイによって測定した、炭酸脱水酵素-1 および炭酸脱水酵素-2の阻害
(1):化合物番号
(2):炭酸脱水酵素-1の阻害: IC
50 (最大効果の50%での阻害濃度) 値は、(mol/l)において示す。
(3):炭酸脱水酵素-2の阻害:IC
50 (最大効果の50%での阻害濃度) 値は、(mol/l)において示す。
【0934】
【表118】
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