【実施例1】
【0024】
図1〜3において本発明に係る植物保持具1は、弾性変形可能の合成樹脂を以て一体成形されてなる保持具本体2を具え、該保持具本体2は、被抱持部3を抱持し得るように屈曲可能(例えば
図8〜10)の一対の線状抱持片5,5が設けられた胴部6の上端4に、首部7を介して頭部9が設けられてなり、該一対の線状抱持片5,5の夫々には、
図3に示すように、その延長方向に金属線材10が埋入されており、各線状抱持片5の屈曲形態が該金属線材10の形状保持作用によって保持される如くなされている。本発明において抱持とは、抱きしめることを意味することの他、遊びのある状態で緩く抱え込むことも意味する。そして、前記首部7には、金属線材10が埋入されておらず前記合成樹脂のみを以て形成されており、前記一対の線状抱持片5,5が前記被抱持部3を抱持した状態で、前記頭部9が、例えば
図4(A)、
図5(A)に示すように、前記首部7を弾性変形させて前記被抱持部3に当接状態となり得るものである。以下、これをより具体的に説明する。
【0025】
本実施例においては、
図1〜3に示すように、前記保持具本体2の全体形態が人の形態を模した人型に形成されており、該保持具本体2は、胴部6の上部11に、左右方向逆向きに突出する腕部12,12としての第1の一対の線状抱持片5a,5aを具える一方、該胴部6の下部13に、左右方向逆向きに突出する脚部15,15としての第2の一対の線状抱持片5b,5bが設けられてなる。前記一対の腕部12,12の夫々及び前記一対の脚部15,15の夫々には、
図3に示すように、その延長方向に金属線材10が埋入されており、各腕部12,12と各脚部15,15の屈曲形態が該金属線材10の形状保持作用によって保持される如くなされている。そして、前記首部7と、前記胴部6の内の前記上部11と前記下部13との間の中間部分16には、金属線材10が埋入されておらず、前記合成樹脂のみを以て形成されており、前記一対の腕部12,12が前記被抱持部3を抱持した状態で、例えば
図4(A)、
図5(A)に示すように、前記頭部9が前記首部7を弾性変形させて該被抱持部3に当接状態となり得る。
【0026】
前記胴部6と前記首部7と前記頭部9は軸線が同一であり、該胴部6は、前記上部11から前記下部13に向けて拡径する円錐台状に形成され、その底面部17は、
図1(A)に示すように、湾曲面状を呈している。又前記首部7は円柱状を呈しており、又前記頭部9は、
図6〜7に示すように、正面側19と背面側20が球面状に稍盛り上がった膨出部21,21とされてなる碁石状を呈しており、その下部中央部23が前記首部7に連結されている。そして、後述のように(例えば
図8〜10)前記一対の腕部12,12が前記正面側19で被抱持部3を抱持する際に、該正面側19の膨出部21が支柱25や植物の茎26に当接状態となる。又、前記一対の腕部12,12が前記背面側20で被抱持部3を抱持する際に、該背面側20の膨出部21が支柱25や植物の茎26に当接状態となる。
【0027】
前記左右の腕部12,12は、
図1〜3に示すように、前記胴部6の上部11の左右部位において左右方向逆向きに直線状に突出しており、横断面円形状を呈し先側に向けて若干細く形成されている。そして各腕部12,12の先端部分27(27a),27(27a)には、上下に稍長く形成され且つ上下端が円弧面29,29に形成された握り拳状の外れ止め突部30(30a),30(30a)が設けられている(即ち、該先端部分27aが該外れ止め突部30aとされている)。又、前記左右の脚部15,15は前記胴部6の前記下部13の左右部位に、左右方向逆向きに直線状に突出しており、横断面円形状を呈し先側に向けて若干細く形成されている。そして該脚部15,15の先端部分27(27b),27(27b)には、上部分32が前記胴部6に向けて屈曲した靴状を呈する外れ止め突部30(30b),30(30b)が設けられている(即ち、該先端部分27bが外れ止め突部30bとされている)。
【0028】
又
図3、
図6〜7に示すように、左右方向に延長する1本の直線状の金属線材(例えば0.8〜1.5mm径の鉄線やステンレス線材、アルミニウム線材等の金属線材、本実施例においては1.2mm径の鉄線)10aを用いて、その中央部分35が前記胴部6の上部11を左右方向に貫通した状態とし、前記左右一対の腕部12,12の夫々に、その延長方向に且つ該腕部12,12の軸線に沿って延長する如く、該金属線材10aの両側部分52,52を埋入状態としている。該金属線材10aの両端部36,36は前記左右の外れ止め突部30a,30aの先端37,37と合致させてもよいのであるが、本実施例においては該端部36,36で怪我をしないように該先端37,37の内方に2〜3mm程度控えた状態としている。
【0029】
又、左右方向に延長する別の1本の直線状の金属線材(例えば0.8〜1.5mm径の鉄線やステンレス線材、アルミニウム線材等の金属線材、本実施例においては1.2mm径の鉄線)10bを用いて、その中央部分39が前記胴部6の下部13を左右方向に貫通した状態とし、前記左右一対の脚部15,15の夫々に、その延長方向に且つ該脚部15,15の軸線に沿って延長する如く、金属線材10bの両側部分52,52を埋入状態としている。該金属線材10bの両端部40,40は前記左右の外れ止め突部30b,30bの先端41,41と合致させてもよいのであるが、本実施例においては該端部40,40で怪我をしないように該先端41,41の内方に2〜3mm程度控えた状態としている。
【0030】
このように1本の金属線材10a,10bを用いて、一対の腕部12,12と一対の脚部15,15に金属線材10を埋入状態としていることから、夫々の腕部12,12、夫々の脚部15,15を、前記胴部6に対する付け根部分42,42、42,42(
図3)においても安定的に屈曲させることができる。
【0031】
前記金属線材10は、前記胴部6に関しては、その上部11と下部13においてのみ、これらを左右方向に貫通する如く埋入されているだけであって、該上部11と該下部13との間の前記中間部分16には金属線材10が埋入されていない。
【0032】
かかる構成を有する人型植物保持具1aは、前記一対の腕部12,12と前記一対の脚部15,15が夫々、各種形態に屈曲でき、その屈曲形態が前記金属線材10の形状保持作用によって保持される。そして前記首部7と、前記胴部6のうちの前記中間部分16には金属線材10が埋入されていないため、該首部7と、該胴部6の該中間部分16は、前記合成樹脂の有する弾性変形可能の性質によって、ある程度自由に弾性変形でき且つ弾性復元できる。
【0033】
ここで、前記構成を有する植物保持具1の主要部の寸法を例示すれば、その上下方向の長さは60mm程度に設定されると共にその胴部6の上下長さは37mm程度に、その首部7の上下長さは4mm程度に、その頭部9の上下長さは22mm程度に設定されている。又、前記上部11の左右幅は10mm程度に、前記下部13の左右幅は12mm程度に設定されている。又、前記左右の腕部12,12の夫々の突出長さは46mm程度に設定され、前記左右の脚部15の突出長さは45mm程度に設定されている。
【0034】
図8〜10、
図4〜5は、前記構成を有する人型植物保持具1aを用いて、土壌に立設した支柱25に植物の茎26を保持させた状態の一例を示すものであり、前記一対の腕部12,12と前記一対の脚部15,15は適宜屈曲されて前記被抱持部(支柱25及び/又は茎26)3のまわりに巻かれ、左右の腕部12,12の先側部分43,43が交差され、或いは必要に応じて所要に捩られることにより、前記左右の外れ止め突部30a,30aが互いに係合して両腕部12,12の該先端部分27a,27a相互の外れが防止される。又、前記左右の脚部15,15が前記被抱持部(支柱25及び/又は茎26)3を抱持した状態で該脚部15,15の先側部分45,45が相互が交差され、或いは必要に応じて所要に捩られることにより、前記左右の外れ止め突部30b,30bが互いに係合して両脚部15,15の先端部分27b,27b相互の外れが防止される。そして、該人型植物保持具1aがとるポ−ズによって植物の保持状態に装飾的な効果を付与できる。なお本発明においては、前記両腕部12,12が前記支柱25や茎26のまわりに巻かれることを、支柱25や茎26を抱持するといい、又、前記両脚部15,15がこれらのまわりに巻かれることも抱持するという。
【0035】
図8、
図4〜5は、植物の茎26を支柱25に略沿わせた状態で、人型植物保持具1aが前記被抱持部3に抱き付いたポ−ズを示すものであり、前記頭部9の前記膨出部21を前記被抱持部(本態様においては茎26及び/又は支柱25)3に当接させた状態で前記左右の腕部12,12が、該支柱25と該茎26の双方からなる該被抱持部3を抱持した状態にある。そしてこの状態で、該両腕部12,12の先側部分43,43を捩ることによって前記両外れ止め突部30a,30aが互いに係合され、該両腕部12,12の先端部分27a,27a相互の外れが防止されている。この抱持状態で、
図4(A)に示すように、前記左右の腕部12,12の先側部分43,43を捩ることによって形成されたループ部46に、前記茎26が緩く挿通されている。又この状態で、前記左右の脚部15,15が、該支柱25と該茎26の双方からなる該被抱持部3を緩く抱持している。そしてこの状態で、該両脚部15,15の先側部分45,45を捩ることによって前記両外れ止め突部30b,30bが互いに係合され、該両脚部15,15の先端部分27b,27b相互の外れが防止されている。
【0036】
前記抱持状態では、前記左右の腕部12,12が、該支柱25と該茎26の双方からなる該被抱持部3を緩く抱え込んだ状態にあるが、前記頭部9の前記膨出部21が前記被抱持部3に当接した状態で前記左右の腕部12,12による抱持が行なわれているため、人型植物保持具1によって植物の茎26が支柱25に、がたつきを生じさせることなく安定的に保持されている(
図4)。そして、この状態で茎26が太く成長したときは、前記頭部9が、前記首部7の外向きの弾性変形によって例えば
図4(A)に示す状態から
図5(A)に示す状態に外向きに屈曲できる。これによって、該頭部9が前記被抱持部3に当接状態にはあっても該頭部9が、前記首部7の弾性変形によって外向きに傾くことができるため、茎26の成長を阻害しにくい。
【0037】
図9、
図10は、植物の茎26が支柱25から稍離れている状態で、前記人型植物保持具1aを用いて該茎26を該支柱25に保持させた態様を示すものである。本実施例に係る該人型植物保持具1aは上下に長い胴部6を具えて、前記一対の腕部12,12と前記一対の脚部15,15との間の距離が確保されているため、支柱25から稍離れた状態にある茎26を該支柱25に無理なく保持させることができるのである。これによって、茎26を無理やり支柱25側に引き寄せた状態で茎26を保持させる不自然さがなく、植物を自然な状態で保持できる。
【0038】
図9にあっては、前記頭部9が前記支柱25に当接した状態で、前記と同様にして左右の腕部12,12が該支柱25を抱持し、且つ、該両腕部12,12の先側部分43,43が捩じられることにより、両外れ止め突部30a,30aが互いに係合して、先端部分27a,27a相互の外れが防止されている。前記頭部9の前記膨出部21が前記被抱持部3(支柱25)に当接した状態で前記左右の腕部12,12による抱持が行なわれているため、人型植物保持具1aの上部分47が支柱25に確実に保持されている。そしてこの状態で、前記左右の脚部15,15が茎26を緩く抱持し、且つ、該両脚部15,15の先側部分45,45が捩られることによって、両外れ止め突部30b,30bが互いに係合して、該先端部分27b,27b相互の外れが防止されている。これらの抱持状態によって人型植物保持具1aは、茎26を保持した状態で支柱25をキャッチしたようなポ−ズをとっている。この状態で茎が太く成長したときは、該茎26が、左右の脚部15,15が形成するル−プ部46内に遊びのある状態で収容され且つ両脚部15,15の先側部分45,45の内側で支持されるため、該茎26の成長が阻害されることがない。
【0039】
図10にあっては、前記頭部9の前記膨出部21を茎26の表面に当接させた状態で前記左右の腕部12,12で該茎26を抱持状態とし、該両腕部12,12の先側部分43,43を捩ることによって前記外れ止め突部30a,30aを係合させ、これによって該腕部12,12の先端部分27a,27a相互の外れを防止する一方、前記両脚部15,15が前記支柱25を抱持した状態とすると共にその先側部分45,45を捩り、両外れ止め突部30b,30bを互いに係合させることにより、該両脚部15,15の先端部分27b,27bの外れを防止している。
【0040】
この抱持状態においては、
図10に示すように、前記頭部9の前記膨出部21が前記被抱持部(茎26)3に当接した状態にあるため、前記左右の腕部12,12の先側部分43,43を捩ることによって形成されたループ部46には、前記茎26が遊びのある状態で緩く挿通されている。そして該抱持状態は、前記左右の脚部15,15が、該支柱25からなる被抱持部3を抱持し且つ、該両脚部15,15の先側部分45,45が捩られることにより、両外れ止め突部30b,30bが互いに係合して、該先端部分27b,27b相互の外れが防止され、人型植物保持具1aの上部分47が支柱25に確実に保持されている。この状態で茎26が太く成長したときは、前記首部7が、
図5(A)に示すと同様に外向きに適度に弾性変形できるため、茎26の成長が阻害されない。これらの抱持状態によって人型植物保持具1aは、逆様の状態で茎をキャッチしたポ−ズをとっている。
【0041】
茎26が支柱25から離れた状態で該茎26が支柱25に保持されている
図9、
図10に示す態様において、今、風が吹いて植物がばたついたとしても前記胴部6の中間部分16には背骨となる金属線材が何も埋入されていないため、該胴部6が良好に弾性変形可能であって該胴部6が茎26の動きにある程度自由に追随できる。従って、茎26の損傷を極力防止できる。そして風が収まれば、該胴部6の弾性復元によって茎26は当初の状態に戻り易い。
【実施例2】
【0042】
図11〜12、
図13〜14
図15〜16
図17は、本発明に係る植物保持具1の他の態様を示すものであり、
図11に示す植物保持具1は、前記と同様にして、弾性変形可能の合成樹脂を以て一体成形されてなる保持具本体2を具え、前記胴部6の上端50と下端51に、夫々、首部7a,7bを介して頭部9(9a),9(9b)が設けられている。そしてこの場合も前記と同様にして、該胴部6の上部11に、左右方向逆向きに直線状に突出する第1の一対の線状抱持片5(5a),5(5a)を具える一方、該胴部6の下部13に、左右方向逆向きに直線状に突出する第2の一対の線状抱持片5(5b),5(5b)が設けられている。
【0043】
そして、夫々の線状抱持片5a,5a、5b,5bには、その延長方向に金属線材10が埋入されており、各線状抱持片5a,5a、5b,5bの屈曲形態が該金属線材10の形状保持作用によって保持される如くなされている。本実施例においては前記実施例1におけると同様、1本の直線状の金属線材10aの中央部分35が前記胴部6の上部11を左右方向に貫通した状態とし、該金属線材10aの両側部分52,52を、前記第1の一対の線状抱持片5a,5aにその延長方向に埋入させると共に、別の1本の直線状の金属線材10bの中央部分35が前記胴部6の下部13を左右方向に貫通した状態とし、該金属線材10bの両側部分52,52を、前記第2の一対の線状抱持片5b,5bにその延長方向に埋入させてなる。且つ、前記第1の一対の線状抱持片5a,5aの先端部分27a,27aには、該一対の線状抱持片5a,5aが前記被抱持部3を抱持した状態で互いに係合して該左右の先端部分27a,27a相互の外れを防止する外れ止め突部30a,30aが設けられると共に、前記第2の一対の線状抱持片5b,5bの先端部分27b,27bには、該一対の線状抱持片5b,5bが前記被抱持部3を抱持した状態で互いに係合して該左右の先端部分27b,27b相互の外れを防止する外れ止め突部30b,30bが設けられている。
【0044】
そして本実施例においては、前記首部7a,7bと、前記胴部6の内の少なくとも前記上部11と、前記下部13との間の中間部分16には、金属線材10が埋入されておらず、前記合成樹脂のみを以て形成されており、前記第1、第2の一対の線状抱持片5a,5a、5b,5bが前記被抱持部3(支柱25及び/又は茎26)を抱持した状態で、前記頭部9a,9bの夫々が、前記首部7a,7bを弾性変形させて該被抱持部3に当接状態となり得る。
【0045】
図12は、かかる植物保持具1の使用状態の一例を示すものであり、前記一方の頭部9aが、前記首部7aを弾性変形させて前記支柱25に当接した状態にあり、他方の頭部9bが、前記首部7bを外向きに弾性変形させて植物の茎26に当接した状態にある。この状態で、前記第1の一対の線状抱持片5a,5aが前記被抱持部(支柱25)3を抱持した状態で該一対の線状抱持片5a,5aの先側部分33,33が交差され、或いは必要に応じて所要に捩られることにより、前記左右の外れ止め突部30a,30aが互いに係合して前記両線状抱持片5a,5aの先端部分27a,27a相互の外れが防止されている。又、前記第2の一対の線状抱持片5b,5bが前記被抱持部(茎26)3を抱持した状態で該一対の線状抱持片5b,5bの先側部分34,34が交差され、或いは必要に応じて所要に捩じられることにより、前記左右の外れ止め突部30b,30bが互いに係合して両線状抱持片5b,5bの該先端部分27b,27b相互の外れが防止されている。
【0046】
そしてこの状態で、前記首部7a,7bが外向きに弾性変形して前記頭部9a,9bが外向きに傾くことができるため、該頭部9a,9bが茎26の成長に追随でき、従って茎26の成長を阻害しにくい。そして本実施例においては、前記首部7a,7bと、前記胴部6の前記中間部分16には金属線材10が埋入されておらず、これらは、弾性変形可能の前記合成樹脂のみを以て形成されている。従って前記したと同様に、風が吹いて植物がばたついたとしても、該胴部6が茎26の動きにある程度自由に追随できるので、茎26の損傷を極力防止できる。そして風が収まれば、該胴部6の弾性復元によって茎26は当初の状態に戻り易い。
【0047】
図13に示す植物保持具1は、これを構成する保持具本体2が、
図1〜2に示す人型保持具1aにおける場合と相違する。即ち、該人型保持具1aにおける前記第1の一対の線状抱持片5a,5aは設けられているが、前記第2の一対の線状抱持片5b,5bは省略された構成を有している。該一対の線状抱持片5a,5aの先端部分27a,27aには、前記と同様に外れ止め突部30a,30aが設けられている。そして該保持具本体2は、
図14に示すように、その頭部9が、その首部7を弾性変形させて前記被抱持部3に当接状態となり得るように構成されている。そして
図13に示すように、該首部7と、該胴部6のうちの、一対の線状抱持片5a,5aが設けられてなる上部11の下側部分53には金属線材10が埋入されておらず、前記合成樹脂のみを以て形成されている。この場合も、該首部7が外向きに弾性変形して前記頭部9が外向きに傾くことができるため該頭部9が茎26の成長に追随でき、従って茎26の成長を阻害しにくい。
【0048】
図15に係る植物保持具1を構成する保持具本体2は、前記胴部6に、正面視でX字状に線状抱持片5,5、5,5が突設され、各線状抱持片5に、その延長方向に金属線材10が埋入されており、各線状抱持片5の屈曲形態が該金属線材10の形状保持作用によって保持される如くなされている。本実施例においては
図15に示すように、前記実施例1におけると同様、1本の直線状の金属線材10a,10bの中央部分35が前記胴部6を貫通した状態とし、該金属線材10a,10bの両側部分52,52を、直線状を呈する線状抱持片5c,5cと直線状を呈する線状抱持片5d,5dの夫々について、その延長方向に埋入させてなる。そして、夫々の線状抱持片5c,5c、5d,5dの先端部分27c,27c,27d,27dには前記と同様に外れ止め突部30c,30c,30d,30dが設けられている。
【0049】
図16は、かかる構成を有する植物保持具1を用いて、支柱25に茎26を沿わせてなる被抱持部3を前記線状抱持片5c,5d、5c,5dを所要に屈曲させて抱持状態とすると共に、前記と同様にして両外れ止め突部30c,30d相互、両外れ止め突部30c,30dを互いに係合状態にして一対の線状抱持片5c,5dの先端部分27c,27d相互、一対の線状抱持片5d,5cの先端部分27d,27c相互の外れが防止されている。
【0050】
図17は、前記胴部6に、平面視でX字状を呈する如く線状抱持片5、5、5、5を設けてなる植物保持具1を示すものであり、夫々の線状抱持片5に、
図17(B)に示すように金属線材10が埋入されている。本実施例においては、一直線状を呈する一対の線状抱持片5e,5e、5f,5fの夫々に、該胴部6を貫通する1本の直線状の金属線材10a,10bの夫々の両側部分52,52が埋入されている。そして前記と同様にして、夫々の線状抱持片5、5、5、5の先端部分27,27,27,27に外れ止め突部30が設けられている。
【実施例3】
【0051】
本発明は、前記実施例で示したものに限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。その一例を挙げれば次のようである。
【0052】
(1)
図18は、前記人型植物保持具1aの他の使用態様を示すものであり、前記頭部9を茎26に当接させ且つ前記一対の腕部12,12が該茎26を抱持した逆様の状態で前記一対の脚部15,15がネット60に取り付いた状態の一例を示している。
【0053】
(2) 前記植物保持具1を構成する保持具本体2は、前記した人型の他、各種の動物や昆虫などの像を模して構成されてもよい。
【0054】
(3) 前記金属線材10は、例えば
図19に示すように、左右一対の線状抱持片5,5の夫々に独立的に埋入されてもよい。この場合は、前記首部 7と前記胴部6の全長に亘る部分に金属線材が埋入されていない。
【0055】
(4) 前記外れ止め突部30の形態は、互いに係合して一対の線状抱持片5,5の先端部分27,27相互の外れを防止できる限り、各種形態に構成され得る。例えば
図20、
図21に示すようなものでもよい。
【0056】
(5) 前記実施例においては、一対の線状抱持片5,5の先端に外れ止め突部30,30が設けられているが、該一対の線状抱持片5,5を、前記被抱持部3を抱持するように所要に屈曲させた状態でその先端部分27,27相互の外れが防止されるならば、かかる外れ止め突部30,30を設けなくてもよい。
【0057】
(6)
図22〜25は、植物保持具1、例えば人型植物保持具1aとして構成された左右一対の腕部12,12としての第1の一対の線状抱持片5a,5aと、左右一対の脚部15,15としての第2の一対の線状抱持片5b,5bの夫々にその延長方向に埋入されている金属線材10の先端側の部分8の他の構成を示すものであり、該先端側の部分8は、前記外れ止め突部30a,30bにおいて埋入状態とされており、前記線状抱持片5a,5bの前記延長方向Fに対して屈曲する係合屈曲部65として構成されている。
【0058】
このように構成した結果、前記両腕部12,12の前記先側部分43,43を捩ることによって前記両外れ止め突部30a,30aを互いに係合させる際や、前記両脚部15,15の前記先側部分43,43を捩ることによって前記両外れ止め突部30b,30bを互いに係合させるために、該外れ止め突部30a,30bをその基部66,66の周方向に捩る際、該外れ止め突部30a,30bを該基部66,66で空回りを生じさせることなく、前記金属線材10を芯線として確実に捩ることができ、所要角度の捩れに伴う前記外れ止め突部30a,30a相互の係合状態や前記外れ止め突部30b,30b相互の係合状態を安定的に持続させることができる。
【0059】
図22に示されている前記先端側の部分8の形態は、前記腕部12にあっては、前記延長方向Fに対して直角に屈曲する上下の屈曲片からなる係合屈曲部65として構成されている。又、前記脚部12にあっては、前記延長方向Fに対して上側に直角に屈曲した屈曲片からなる係合屈曲部65として構成されている。
【0060】
又
図23に示されている前記先端側の部分8は、前記腕部12、前記脚部15共に、前記延長方向Fに対して内方側に、直角よりも小さい角度に屈曲した屈曲片からなる係合屈曲部65として構成されており、特に左右の腕部12,12については、該屈曲片の屈曲方向が逆向きとされている。
【0061】
又
図24に示されている前記先端側の部分8は、前記腕部12にあっては、前記延長方向に対して屈曲したC字状片からなる係合屈曲部65として構成され、前記脚部15にあっては、前記延長方向に対して直角に屈曲した、屈曲片からなり、上端部分67が下向きの円弧状を呈する係合屈曲部65として構成されている。
【0062】
又
図25に示されている前記先端側の部分8は、前記腕部12にあっては、前記延長方向Fに対して上側に直角に屈曲した屈曲片からなる係合屈曲部65として構成され、前記脚部15にあっては、前記延長方向Fに対して上側に略直角に屈曲され且つくの字状を呈する屈曲片からなる係合屈曲部65として構成されている。
なお
図23〜25においては、係合屈曲部65に関係する符号のみを記載しているがその他の部分の符号は、
図22における場合と同様であるため省略されている。
【0063】
前記係合屈曲部65の形態は前記したものに限定されない。前記外れ止め突部30a,30bを、その基部66,66での空回りを生じさせることなく確実に捩ることができるように該係合屈曲部65が前記外れ止め突部30a,30bにおいて埋入状態となされ、前記延長方向Fに対して屈曲していればよいのであり、該係合屈曲部65の屈曲形態は前記外れ止め突部30の形態に応じて各種に構成され得る。
【0064】
又、該係合屈曲部65は、前記腕部12、前記脚部15の何れか一方のみに設けられることがある他、
図11〜
図17、
図19〜21に例示した保持具1においても同様に構成できる。
【0065】
(7) 前記金属線材10は、前記線状抱持片5が前記被抱持部3を抱持するように所要に屈曲し得るものであれば、丸線状を呈するものには特定されず、横断面が角形の角線状や、幅狭のプレ−ト状に構成されてもよい。