【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の技術案は、クランプユニットブロックを備える人工弁置換装置の圧縮装置であって、前記クランプユニットブロックは少なくとも二個あり、各クランプユニットブロックが順次に連結して囲み合うことによってコンプレスチャンネルを形成し、各クランプユニットブロックをコンプレスチャンネルの中心部に収縮させるガイド構造を更に備える人工弁置換装置の圧縮装置である。
【0012】
さらに、前記クランプユニットブロックは、連接部および連接部の両側に固定される櫛列状の連接アームを備え、各クランプユニットブロックは、隣接する連接アームによって滑合するように設置される。
【0013】
上記の技術案により、クランプユニットブロックにある連接アームが櫛列状で、すなわち、連接アームが平行に設置される複数のユニットピースから構成され、二個のクランプユニットブロックの上にある連接アームの櫛列状の構造が交互に挿入される。この構造は、冷却液が自由にコンプレスチャンネルに入ったり、出たりすることに寄与し、コンプレスチャンネル内にある人工弁置換装置の冷却効果を高めることができる。
【0014】
さらに、前記連接アームが若干の片状の櫛歯から構成され、各櫛歯がコンプレスチャンネルの軸方向に沿って配列されるように設置される。
【0015】
上記の技術案により、櫛列状の構造は片状の互いに平行設置される複数の櫛歯が順次に配列して構成され、その中、各櫛歯の配列方向がコンプレスチャンネルの軸方向に沿って設置される。これにより、クランプユニットブロックのコンプレスチャンネルに向ける片側と各平行配列された櫛歯の隙間とは互いに通じている。この隙間は、冷却液を自由にコンプレスチャンネルに入ったり出たりすることを保証できる。
【0016】
本発明において、人工弁置換装に対して巻き操作をするとき、圧縮装置の全体を冷却液が充填された容器に没入し、冷却液がこの隙間からコンプレスチャンネルに入り、人工弁置換装置が直接に冷却液に接触でき、人工弁置換装置を冷却液の中で十分に冷却、軟化させる。このため、各クランプユニットブロックが人工弁置換装置を巻いて集める時の抗力を下げる。
【0017】
さらに、前記連接部と連接部の両側に固定されている櫛列状の連接アームとは一体構成とし、各クランプユニットブロックの形状は全く同じであるように設置される。
【0018】
上記の技術案により、連接部と連接アームが一体構造であるので、一個のクランプユニットブロックが直接に鋳造用金型を用いて作られる。また、個々のクランプユニットブロックの形状が全く同じであるので、クランプユニットブロックは一つのみの金型で作られる。このように金型製造、メンテナンスにかかる費用を節約できるし、生産効率も高める。
【0019】
さらに、前記連接アームの間に相応した案内溝が設置され、案内溝に脱落防止の挿入部材が設置され、前記案内溝と案内溝に挿入された脱落防止の挿入部材とは前記ガイド構造を構成するように設置される。
【0020】
上記の技術案により、案内溝の位置が互いに対応するのは、両隣接のクランプユニットブロックにある相互の連接アームに案内溝が設置され、且つ、二つの案内溝が重なり合い、重なり合った案内溝の中に脱落防止の挿入部材が設置される。
【0021】
ここに、脱落防止の挿入部材の働きは、両隣接のクランプユニットブロックが互いの脱落を防止することだけではなく、両隣接のクランプユニットブロックの動きに対し、ガイド制限にも役立つことを指す。脱落防止の挿入部材の制限によって、二つの連接アームが離れていくと、二つの連接アームにある案内溝も相次いで離れていく。この時、脱落防止の挿入部材が連接とガイドの役割を果たしているので、二つの連接アームが離れていっても、完全に離れていくわけではないので、両隣接のクランプユニットブロックが離れず、両隣接のクランプユニットブロックの間の相対運動することを保証する。
【0022】
さらに、前記コンプレスチャンネルの軸方向横断面が正多角形であるように設置される。
【0023】
上記の技術案により、人工弁置換装置をコンプレスチャンネルの中に入れると、コンプレスチャンネルの内壁全体は、人工弁置換装置の外壁全体としっかりと当接し、外力でクランプユニットブロックをコンプレスチャンネルの中心部に収縮する場合、コンプレスチャンネルの内壁は、同時に人工弁置換装置の外壁にコンプレスチャンネルの中心部への力を与える。コンプレスチャンネルの軸方向の横断面が正多角形なので、人工弁置換装置の外壁が力を受けるとき、各力が均等に人工弁置換装置の周壁に分散すると同時に、分散した力の強さも同じである。だから、人工弁置換装置がコンプレスチャンネル中心に収縮するとき、人工弁置換装置の外壁は同時に力を受けて、コンプレスチャンネルの中心部に収縮することが保証できる。外壁の受けた力が均一ではあるため、人工弁置換装置の外壁は、窪みなる現象が起こらない。
【0024】
そして、コンプレスチャンネルにより構成される正多角形が動的な正多角形であるので、個々のクランプユニットブロックが中心部に収縮するとき、コンプレスチャンネルも中心部に縮小する。コンプレスチャンネルは、いくら縮小しても、ずっと動的なプロセスにあるし、ずっと正多角形であることを保持している。
【0025】
さらに、前記クランプユニットブロックの数がN個であり、脱落防止の挿入部材がN-1個あり、あるいは回転防止スライダーがN個あるように設置される。
【0026】
上記の技術案により、脱落防止の挿入部材の構造は、柱状と塊状の二種類ある。柱状の脱落防止の挿入部材は、脱落防止の柱と簡単に称される。脱落防止の柱も両隣接のクランプユニットブロックをガイドすることが実現できるが、二つのクランプユニットブロックの間の回転自由度を制限することができないから、脱落防止の柱に制限される二つのクランプユニットブロックの間は相対回転が発生する。
【0027】
塊状の脱落防止の挿入部材は、回転防止スライダーと称される。回転防止スライダーが案内溝の中に挿入されると、回転防止スライダーの外壁と案内溝の内壁と反発し合うことが起こるので、回転防止スライダーは、案内溝の中で滑ることしかできないが、回転することができない。このため、回転防止スライダーに制限される二つのクランプユニットブロックの間の回転自由度は制限される。すなわち、二つのクランプユニットブロックは、相対回転が起こらない。そして、回転防止スライダーの制限によって、両隣接のクランプユニットブロックの間は、案内溝方向に沿って滑るしかできない。そして滑る方向は一つしかないので、二つのクランプユニットブロックの運動方向に限定する。
【0028】
特に、仮にその中、二つの脱落防止の挿入部材は、脱落防止の柱を採用するならば、コンプレスチャンネルは、この二つの脱落防止の柱の連接線に二つの活動ユニットが分けられる。この二つの活動ユニットは各脱落防止の柱がある所に、それぞれ回転自由度と案内溝方向に沿って平行移動自由度を有する。故に、この二つの活動ユニットの全体は、二つの回転自由度の影響によって、相対回転が発生する。だから、この時、圧縮装置にあるコンプレスチャンネルの収縮する時の動きにはその他の軌跡がある。
【0029】
仮に、コンプレスチャンネルが収縮するときの運動軌跡は、唯一のものでなければ、コンプレスチャンネルの収縮の精度と正確性には必ず影響を与えて、人工弁置換装置の収縮後の品質にも影響を与える。故に、コンプレスチャンネルが収縮する時の運動軌跡の唯一性を保証するために、全体の圧縮装置に設置してある回転自由度のある脱落防止の挿入部材は一個も余ってはいけない。すなわち、クランプユニットブロックの数はN個である場合、回転防止スライダーの数は、少なくてもN-1個でなければならない。
【0030】
前述のように、脱落防止の柱は、案内溝の中で回転できるし、脱落防止の柱によって制限される二つのクランプユニットブロックの間で相対回転も発生することができる。特に、外力がかかった時、各クランプユニットブロックに与えた力が不均衡の場合、脱落防止の柱によって制限されるスペーシングのクランプユニットブロック間で相対回転が起こりやすい。すなわち、コンプレスチャンネルの軸方向断面が収縮しているうちに、ずっと正多角形構造を保持することができない。これにより、コンプレスチャンネルが人工弁置換装置の外壁に与えた圧縮力が不均衡であることになり、最後、人工弁置換装置の外壁が窪みになり、人工弁置換装置圧縮の品質にも影響を与える。
【0031】
さらに、前記クランプユニットブロックの数は三個であり、前記脱落防止の挿入部材は、二個あるいは三個の回転防止スライダーであり、任意の二つのガイド構造の中にある案内溝の夾角は60度であるように設置される。
【0032】
上記の技術案により、クランプユニットブロックの最適な数は、三個である。三個もクランプユニットブロックの最も少ない数である。故に、人工弁置換装置の巻き操作を完成すると同時に、クランプユニットブロックの構造を簡単化にし、生産コストとメンテナンスコストをある程度に減少させる。それと同時に、クランプユニットブロックの数が少ないため、クランプユニットブロックの整理が簡単になり、洗浄も比較的に簡単になったし、さらに、人工弁置換装置の巻き操作のときの衛生状態も向上させる。
【0033】
その中、任意の二つのガイド構造にある案内溝の夾角は60度であると設置され、すなわち、二つの案内溝の長さ方向の夾角も60度になる。このため、三つのクランプユニットブロックがコンプレスチャンネルの中心部に収縮するときに、単位時間内に、各クランプユニットブロックの運動変位が全て一致することを保つ。つまり、各コンプレスチャンネルが収縮した時、その速度は同じである。その結果、コンプレスチャンネルの横断面もずっと動的な正多角形構造である。
【0034】
さらに、前記クランプユニットブロックに同属する二つの連接アームがコンプレスチャンネルの片側に向く角溝は、120度となるように設置される。
【0035】
上記の技術案により、クランプユニットブロックの数が三個である場合、個々のクランプユニットブロックのコンプレスチャンネルに向ける側に角溝が設置されるので、三つのクランプユニットブロックによって囲まれたコンプレスチャンネルは、正六角形に形成されている。正六角形の各角の角度は120度である。この120度は角溝の角度である。
【0036】
同時に角溝の溝は、コンプレスチャンネルの軸方向に沿って設置して、クランプユニットブロックを貫通する。コンプレスチャンネルのラジアル方向の平面に、当該角溝は、角の開き方向がコンプレスチャンネルの中心向きであり、正六角形構造を形成する。そして、三個のクランプユニットブロックは、構造が簡単だし、体積も小さいので、人工弁置換装置の巻き操作をするとき、圧縮装置全体が完全に冷凍液に没入できるため、冷凍液の消耗が非常に小さいし、洗浄ももっと簡単、便利になった。
【0037】
さらに、前記クランプユニットブロックの数が六個あるように設置される。
【0038】
上記の技術案により、クランプユニットブロックの数が増加するにつれて、コンプレスチャンネルの中で各クランプユニットブロックによって囲まれた正多角形のエッジがもっと多くなり、クランプユニットブロックの数が六個である場合、囲まれたコンプレスチャンネルが正十角形になる。
【0039】
それで、人工弁置換装置は、コンプレスチャンネルの内壁による力の作用で巻かれた。この時、人工弁置換装置の外壁にかかった十の力の作用点がコンプレスチャンネルのラジアル方向に沿って、コンプレスチャンネルの中心へ向け、力の作用点が多ければ、人工弁置換装置の周応力も均衡になる。これにより、人工弁置換装置の収縮も安定になり、人工弁置換装置の外壁に窪みが起こる現象はめったに見られないし、巻かれている人工弁置換装置に対しても保護する作用を果たすことができる。