特許第5956076号(P5956076)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5956076
(24)【登録日】2016年6月24日
(45)【発行日】2016年7月20日
(54)【発明の名称】人工弁置換装置の圧縮装置
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/24 20060101AFI20160707BHJP
   A61F 2/95 20130101ALI20160707BHJP
【FI】
   A61F2/24
   A61F2/95
【請求項の数】8
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-526862(P2015-526862)
(86)(22)【出願日】2013年8月6日
(65)【公表番号】特表2015-524718(P2015-524718A)
(43)【公表日】2015年8月27日
(86)【国際出願番号】CN2013080868
(87)【国際公開番号】WO2014026555
(87)【国際公開日】20140220
【審査請求日】2015年2月12日
(31)【優先権主張番号】201210288463.3
(32)【優先日】2012年8月14日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514263735
【氏名又は名称】杭州啓明医療器械有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100124811
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 資博
(74)【代理人】
【識別番号】100187724
【弁理士】
【氏名又は名称】唐鎌 睦
(72)【発明者】
【氏名】雷栄軍
(72)【発明者】
【氏名】▲づ▼振軍
【審査官】 宮部 愛子
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2002/011646(WO,A1)
【文献】 米国特許第06387117(US,B1)
【文献】 国際公開第2011/025981(WO,A1)
【文献】 米国特許第5183085(US,A)
【文献】 米国特許第7143625(US,B2)
【文献】 特表2009−507567(JP,A)
【文献】 特表2008−503264(JP,A)
【文献】 米国特許第5992000(US,A)
【文献】 特開2003−225714(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 2/24
A61F 2/95
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クランプユニットブロックを備える人工弁置換装置の圧縮装置であって、
前記クランプユニットブロックは少なくとも二個あり、各クランプユニットブロックが順次に連結して囲み合うことによってコンプレスチャンネルを形成し、各クランプユニットブロックをコンプレスチャンネルの中心部に収縮させるガイド構造を更に備え、
前記クランプユニットブロックは、連接部および連接部の両側に固定される櫛列状の連接アームを備え、各クランプユニットブロックは、隣接する連接アームによって滑合し、
前記滑合した連接アームの間に位置対応の案内溝が設置され、案内溝に脱落防止の挿入部材が挿設され、前記案内溝と案内溝に挿入される脱落防止挿入部材とは前記ガイド構造を構成することを特徴とする人工弁置換装置の圧縮装置。
【請求項2】
前記連接アームは、若干の片状の櫛歯から構成され、各櫛歯がコンプレスチャンネルの軸方向に沿って配列されることを特徴とする請求項1に記載の人工弁置換装置の圧縮装置。
【請求項3】
前記連接部と連接部の両側に固定されている櫛列状の連接アームとは一体構成とし、各クランプユニットブロックの形状は全く同じであることを特徴とする請求項2に記載の人工弁置換装置の圧縮装置。
【請求項4】
前記コンプレスチャンネルの軸方向の断面が正多角形であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の人工弁置換装置の圧縮装置。
【請求項5】
前記クランプユニットブロックがN個あり、前記脱落防止の挿入部材はN-1個あり、あるいは回転防止スライダーがN個あることを特徴とする請求項1に記載の人工弁置換装置の圧縮装置。
【請求項6】
前記クランプユニットブロックは三個あり、前記脱落防止挿入部材は二個あるいは三個の回転防止スライダーであり、任意の二つのガイド構造の中の案内溝の夾角は60度になるように設置されることを特徴とする請求項5に記載の人工弁置換装置の圧縮装置。
【請求項7】
前記クランプユニットブロックは六個あり、クランプユニットブロックに同属する二つの連接アームはコンプレスチャンネルの片側に向いて120度の角溝になることを特徴とする請求項5に記載の人工弁置換装置の圧縮装置。
【請求項8】
各クランプユニットブロックが櫛列状の構造が順次に連結し、囲み合うことによってコンプレスチャンネルを形成することを特徴とする請求項1に記載の人工弁置換装置の圧縮装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は圧縮装置に関し、特に、人工弁置換装置の圧縮装置に関する。
【背景技術】
【0002】
患者自身の心臓弁は、先天性あるいは後天性の病気により変異がおこり、弁が正常に開閉できない場合、健康生活ないし生命に影響を与える。
【0003】
心臓弁の変異は、弁狭窄症と弁閉鎖不全症と分けられる。この二つの症状は、心臓に大きな負荷がかかる。心臓がこのような負荷の下で、正常に働くことができるかどうかということが人体心臓弁を置換すべきかどうかの主な根拠である。
【0004】
患者が心臓弁を置換する必要がある場合、現在の方法は外科手術で弁を置換することである。医者は、患者に開胸して一時的に心臓を止め、人工心肺循環システムに接続して、心臓を切開し、悪くなった弁を切除して、同じ位置に人工弁を縫着して、最後に心臓、胸骨を縫い合わせて閉鎖する。
【0005】
この手術は大変な手術で、切開部位が大きいし、死亡のリスクにも伴い、患者にとって必要な回復時間も長い。患者の多くは切開部位が大きくて、身体への負担が大きくて我慢できないので、人工弁置換の手術を受けたがっても受けられないのは現実である。
【0006】
手術のリスクを最低限にするために、胸骨を切開せずに心臓弁置換方法および人工弁置換装置であることと開胸によってもたらしてきた傷と苦痛を減軽できるとアメリカ特許US5370685,US5411552,US5718725とUS6425916より公開された。
【0007】
人工弁置換装置は、弁リーフレットを支えるニチノール製記憶合金ステントを備え、カテーテル挿入技術で血管内腔に導きいれる。人体に挿入する前に、圧縮をしてから貫通配管に入れる必要がある。これは血管の内径に適合させ、血管の内壁に傷をつけないためである。
【0008】
中国特許授権公開番号はCN101257863で、授権公告日は2011年5月11日で、特許名称は「修復性弁巻き装置」に公開された巻き構造は、複数のウェッジブロックから外周密閉の正多角柱状空間に形成され、個々のウェッジブロックが同期に中心軸へ平行に移動することによって、正多角柱状空間の圧縮と拡張を実現した。この設計は、ウェッジブロックの周辺にウェッジブロックの平行移動を保持させるスライドレールと同期な駆動構造が必要であり、また、ステントも加える。
【0009】
当該装置は、構造が複雑で、製造コストも高い。構造が複雑で、洗浄と殺菌作業も大変で、単回使用器材であるとされるので、患者に大きな負担をかけることが疑う余地はない。そして、当該装置の外側輪郭サイズが大きくて、簡単な冷却方式(例えば、氷と水の混合物を載せた皿)でニチノール製記憶合金ステントにマルテンサイトに変態させる処理ができないから、低温でスタントが柔らかくなってから圧縮される。オーステナイト一相によって圧縮されたならば、ラジアル方向に数倍の把持力が発生するので、スタントの取り付け作業が難しくなるし、シースに損傷をもたらしやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
現有技術に存在する不足を克服するために、本発明は、簡単な構造、操作も洗浄も便利であり、生産コストの低い人工弁置換装置の圧縮装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の技術案は、クランプユニットブロックを備える人工弁置換装置の圧縮装置であって、前記クランプユニットブロックは少なくとも二個あり、各クランプユニットブロックが順次に連結して囲み合うことによってコンプレスチャンネルを形成し、各クランプユニットブロックをコンプレスチャンネルの中心部に収縮させるガイド構造を更に備える人工弁置換装置の圧縮装置である。
【0012】
さらに、前記クランプユニットブロックは、連接部および連接部の両側に固定される櫛列状の連接アームを備え、各クランプユニットブロックは、隣接する連接アームによって滑合するように設置される。
【0013】
上記の技術案により、クランプユニットブロックにある連接アームが櫛列状で、すなわち、連接アームが平行に設置される複数のユニットピースから構成され、二個のクランプユニットブロックの上にある連接アームの櫛列状の構造が交互に挿入される。この構造は、冷却液が自由にコンプレスチャンネルに入ったり、出たりすることに寄与し、コンプレスチャンネル内にある人工弁置換装置の冷却効果を高めることができる。
【0014】
さらに、前記連接アームが若干の片状の櫛歯から構成され、各櫛歯がコンプレスチャンネルの軸方向に沿って配列されるように設置される。
【0015】
上記の技術案により、櫛列状の構造は片状の互いに平行設置される複数の櫛歯が順次に配列して構成され、その中、各櫛歯の配列方向がコンプレスチャンネルの軸方向に沿って設置される。これにより、クランプユニットブロックのコンプレスチャンネルに向ける片側と各平行配列された櫛歯の隙間とは互いに通じている。この隙間は、冷却液を自由にコンプレスチャンネルに入ったり出たりすることを保証できる。
【0016】
本発明において、人工弁置換装に対して巻き操作をするとき、圧縮装置の全体を冷却液が充填された容器に没入し、冷却液がこの隙間からコンプレスチャンネルに入り、人工弁置換装置が直接に冷却液に接触でき、人工弁置換装置を冷却液の中で十分に冷却、軟化させる。このため、各クランプユニットブロックが人工弁置換装置を巻いて集める時の抗力を下げる。
【0017】
さらに、前記連接部と連接部の両側に固定されている櫛列状の連接アームとは一体構成とし、各クランプユニットブロックの形状は全く同じであるように設置される。
【0018】
上記の技術案により、連接部と連接アームが一体構造であるので、一個のクランプユニットブロックが直接に鋳造用金型を用いて作られる。また、個々のクランプユニットブロックの形状が全く同じであるので、クランプユニットブロックは一つのみの金型で作られる。このように金型製造、メンテナンスにかかる費用を節約できるし、生産効率も高める。
【0019】
さらに、前記連接アームの間に相応した案内溝が設置され、案内溝に脱落防止の挿入部材が設置され、前記案内溝と案内溝に挿入された脱落防止の挿入部材とは前記ガイド構造を構成するように設置される。
【0020】
上記の技術案により、案内溝の位置が互いに対応するのは、両隣接のクランプユニットブロックにある相互の連接アームに案内溝が設置され、且つ、二つの案内溝が重なり合い、重なり合った案内溝の中に脱落防止の挿入部材が設置される。
【0021】
ここに、脱落防止の挿入部材の働きは、両隣接のクランプユニットブロックが互いの脱落を防止することだけではなく、両隣接のクランプユニットブロックの動きに対し、ガイド制限にも役立つことを指す。脱落防止の挿入部材の制限によって、二つの連接アームが離れていくと、二つの連接アームにある案内溝も相次いで離れていく。この時、脱落防止の挿入部材が連接とガイドの役割を果たしているので、二つの連接アームが離れていっても、完全に離れていくわけではないので、両隣接のクランプユニットブロックが離れず、両隣接のクランプユニットブロックの間の相対運動することを保証する。
【0022】
さらに、前記コンプレスチャンネルの軸方向横断面が正多角形であるように設置される。
【0023】
上記の技術案により、人工弁置換装置をコンプレスチャンネルの中に入れると、コンプレスチャンネルの内壁全体は、人工弁置換装置の外壁全体としっかりと当接し、外力でクランプユニットブロックをコンプレスチャンネルの中心部に収縮する場合、コンプレスチャンネルの内壁は、同時に人工弁置換装置の外壁にコンプレスチャンネルの中心部への力を与える。コンプレスチャンネルの軸方向の横断面が正多角形なので、人工弁置換装置の外壁が力を受けるとき、各力が均等に人工弁置換装置の周壁に分散すると同時に、分散した力の強さも同じである。だから、人工弁置換装置がコンプレスチャンネル中心に収縮するとき、人工弁置換装置の外壁は同時に力を受けて、コンプレスチャンネルの中心部に収縮することが保証できる。外壁の受けた力が均一ではあるため、人工弁置換装置の外壁は、窪みなる現象が起こらない。
【0024】
そして、コンプレスチャンネルにより構成される正多角形が動的な正多角形であるので、個々のクランプユニットブロックが中心部に収縮するとき、コンプレスチャンネルも中心部に縮小する。コンプレスチャンネルは、いくら縮小しても、ずっと動的なプロセスにあるし、ずっと正多角形であることを保持している。
【0025】
さらに、前記クランプユニットブロックの数がN個であり、脱落防止の挿入部材がN-1個あり、あるいは回転防止スライダーがN個あるように設置される。
【0026】
上記の技術案により、脱落防止の挿入部材の構造は、柱状と塊状の二種類ある。柱状の脱落防止の挿入部材は、脱落防止の柱と簡単に称される。脱落防止の柱も両隣接のクランプユニットブロックをガイドすることが実現できるが、二つのクランプユニットブロックの間の回転自由度を制限することができないから、脱落防止の柱に制限される二つのクランプユニットブロックの間は相対回転が発生する。
【0027】
塊状の脱落防止の挿入部材は、回転防止スライダーと称される。回転防止スライダーが案内溝の中に挿入されると、回転防止スライダーの外壁と案内溝の内壁と反発し合うことが起こるので、回転防止スライダーは、案内溝の中で滑ることしかできないが、回転することができない。このため、回転防止スライダーに制限される二つのクランプユニットブロックの間の回転自由度は制限される。すなわち、二つのクランプユニットブロックは、相対回転が起こらない。そして、回転防止スライダーの制限によって、両隣接のクランプユニットブロックの間は、案内溝方向に沿って滑るしかできない。そして滑る方向は一つしかないので、二つのクランプユニットブロックの運動方向に限定する。
【0028】
特に、仮にその中、二つの脱落防止の挿入部材は、脱落防止の柱を採用するならば、コンプレスチャンネルは、この二つの脱落防止の柱の連接線に二つの活動ユニットが分けられる。この二つの活動ユニットは各脱落防止の柱がある所に、それぞれ回転自由度と案内溝方向に沿って平行移動自由度を有する。故に、この二つの活動ユニットの全体は、二つの回転自由度の影響によって、相対回転が発生する。だから、この時、圧縮装置にあるコンプレスチャンネルの収縮する時の動きにはその他の軌跡がある。
【0029】
仮に、コンプレスチャンネルが収縮するときの運動軌跡は、唯一のものでなければ、コンプレスチャンネルの収縮の精度と正確性には必ず影響を与えて、人工弁置換装置の収縮後の品質にも影響を与える。故に、コンプレスチャンネルが収縮する時の運動軌跡の唯一性を保証するために、全体の圧縮装置に設置してある回転自由度のある脱落防止の挿入部材は一個も余ってはいけない。すなわち、クランプユニットブロックの数はN個である場合、回転防止スライダーの数は、少なくてもN-1個でなければならない。
【0030】
前述のように、脱落防止の柱は、案内溝の中で回転できるし、脱落防止の柱によって制限される二つのクランプユニットブロックの間で相対回転も発生することができる。特に、外力がかかった時、各クランプユニットブロックに与えた力が不均衡の場合、脱落防止の柱によって制限されるスペーシングのクランプユニットブロック間で相対回転が起こりやすい。すなわち、コンプレスチャンネルの軸方向断面が収縮しているうちに、ずっと正多角形構造を保持することができない。これにより、コンプレスチャンネルが人工弁置換装置の外壁に与えた圧縮力が不均衡であることになり、最後、人工弁置換装置の外壁が窪みになり、人工弁置換装置圧縮の品質にも影響を与える。
【0031】
さらに、前記クランプユニットブロックの数は三個であり、前記脱落防止の挿入部材は、二個あるいは三個の回転防止スライダーであり、任意の二つのガイド構造の中にある案内溝の夾角は60度であるように設置される。
【0032】
上記の技術案により、クランプユニットブロックの最適な数は、三個である。三個もクランプユニットブロックの最も少ない数である。故に、人工弁置換装置の巻き操作を完成すると同時に、クランプユニットブロックの構造を簡単化にし、生産コストとメンテナンスコストをある程度に減少させる。それと同時に、クランプユニットブロックの数が少ないため、クランプユニットブロックの整理が簡単になり、洗浄も比較的に簡単になったし、さらに、人工弁置換装置の巻き操作のときの衛生状態も向上させる。
【0033】
その中、任意の二つのガイド構造にある案内溝の夾角は60度であると設置され、すなわち、二つの案内溝の長さ方向の夾角も60度になる。このため、三つのクランプユニットブロックがコンプレスチャンネルの中心部に収縮するときに、単位時間内に、各クランプユニットブロックの運動変位が全て一致することを保つ。つまり、各コンプレスチャンネルが収縮した時、その速度は同じである。その結果、コンプレスチャンネルの横断面もずっと動的な正多角形構造である。
【0034】
さらに、前記クランプユニットブロックに同属する二つの連接アームがコンプレスチャンネルの片側に向く角溝は、120度となるように設置される。
【0035】
上記の技術案により、クランプユニットブロックの数が三個である場合、個々のクランプユニットブロックのコンプレスチャンネルに向ける側に角溝が設置されるので、三つのクランプユニットブロックによって囲まれたコンプレスチャンネルは、正六角形に形成されている。正六角形の各角の角度は120度である。この120度は角溝の角度である。
【0036】
同時に角溝の溝は、コンプレスチャンネルの軸方向に沿って設置して、クランプユニットブロックを貫通する。コンプレスチャンネルのラジアル方向の平面に、当該角溝は、角の開き方向がコンプレスチャンネルの中心向きであり、正六角形構造を形成する。そして、三個のクランプユニットブロックは、構造が簡単だし、体積も小さいので、人工弁置換装置の巻き操作をするとき、圧縮装置全体が完全に冷凍液に没入できるため、冷凍液の消耗が非常に小さいし、洗浄ももっと簡単、便利になった。
【0037】
さらに、前記クランプユニットブロックの数が六個あるように設置される。
【0038】
上記の技術案により、クランプユニットブロックの数が増加するにつれて、コンプレスチャンネルの中で各クランプユニットブロックによって囲まれた正多角形のエッジがもっと多くなり、クランプユニットブロックの数が六個である場合、囲まれたコンプレスチャンネルが正十角形になる。
【0039】
それで、人工弁置換装置は、コンプレスチャンネルの内壁による力の作用で巻かれた。この時、人工弁置換装置の外壁にかかった十の力の作用点がコンプレスチャンネルのラジアル方向に沿って、コンプレスチャンネルの中心へ向け、力の作用点が多ければ、人工弁置換装置の周応力も均衡になる。これにより、人工弁置換装置の収縮も安定になり、人工弁置換装置の外壁に窪みが起こる現象はめったに見られないし、巻かれている人工弁置換装置に対しても保護する作用を果たすことができる。
【発明の効果】
【0040】
本発明の有益な効果は、次の通りである。人工弁置換装置をコンプレスチャンネルに入れるとき、コンプレスチャンネルの内壁は、人工弁置換装置の外壁と当接する。外力の作用で、各クランプユニットブロックはガイド構造に導かれて、コンプレスチャンネルの中心に収縮した時、コンプレスチャンネルの内壁は、人工弁置換装置の外壁にコンプレスチャンネルの中心方向に向けの力を与える。
【0041】
従来の圧縮装置と比較すると、本発明は構造が簡単であるし、製造コストも全体として下がると同時に、本発明の操作にとってもっと便利になり、各クランプユニットブロックをガイド構造に沿って動かせ、コンプレスチャンネルの中心に収縮するように駆動するだけである。そして、コンプレスチャンネルの内壁が人工弁置換装置の外壁に圧縮力を提供する。本発明は、構造が簡単であるし、洗浄も便利であるし、衛生の必要な条件を満たすことができる。また、材料、生産、メンテナンスの全体から言えば、本発明は、生産とメンテナンスのコストを下げたため、消費者への費用転嫁を減少するようになる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1図1は本発明に係る実施例1の構成概略図である。
図2図2図1の分解図である。
図3図3は本発明に係る実施例1の上面図である。
図4図4図3の正面図である。
図5図5は本発明に係る実施例1の他の分解図である。
図6図6は本発明に係る実施例2の構成概略図である。
図7図7は本発明に係る実施例2の上面図である。
図8図8図6の分解図である。
図9図9は本発明に係る実施例3が収縮した状態での上面図である。
図10図10は本発明に係る実施例3の展開上面図である。
図11図11は本発明に係る実施例3の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0044】
実施例1: 図1図5に示すように、本実施形態において、三個のクランプユニットブロック1が含まれる。クランプユニットブロック1は連接部11と連接部11の両側に固定されている櫛列状の連接アーム12から構成される。連接アーム12櫛列状の構造にある櫛列がコンプレスチャンネル2の軸方向に沿って配列される。
【0045】
三個のクランプユニットブロック1は各連接アーム12が順次に繋がることにより、密閉の環状構造に形成される。密閉の環状構造の中心は、コンプレスチャンネル2である。両隣接の連接アーム12は交互に挿入され、滑合する。
【0046】
当該連接アーム12の櫛列状の構造は、平行に設置される若干の片状の櫛歯121である。各櫛歯121は、コンプレスチャンネル2の軸方向に沿って配列される。つまり、クランプユニットブロック1がコンプレスチャンネル2に向かう側は、平行に配列される隣接の櫛歯121の隙間である。この隙間は、冷凍液が流れることを保証する。その中、連接部11と連接アーム12が一体構造になり、三個のクランプユニットブロック1は、形とサイズが同じであるので、一つの金型で作れる。
【0047】
本発明は、人工弁置換装置の巻き操作をするとき、冷凍液がこの隙間から自由にコンプレスチャンネル2に流れ込むため、人工弁置換装置は、直接に冷凍液に接触し、早めに人工弁置換装置の温度を下げることができる。記憶合金ステントが軟化になってから、各クランプユニットブロック1は、人工弁置換装置に圧縮しやすくなる。
【0048】
各クランプユニットブロック1に対する運動を制御することを実現させるために、両隣接の連接アーム12の間にガイド構造3が設置される。圧縮装置の全体に、クランプユニットブロック1をコンプレスチャンネル2の中心に収縮するように導くため、クランプユニットブロック1が全部で三個設置される。
【0049】
各ガイド構造3は、両隣接のアーム12にそれぞれ対応した同じ直線位置にある案内溝31と、案内溝31の中に挿入して設置される脱落防止挿入部材32と、を備える。同一ガイド構造3の中にある二つの案内溝31がそれぞれ両隣接のクランプユニットブロック1に設置され、当該二つの案内溝31は長さ方向に互いに平行する。すなわち、同一案内構造3により制限される二個のクランプユニットブロック1の運動は,同一の直線に沿って運動することである。
【0050】
その中、三つのガイド構造3の中にある脱落防止挿入部材32は、全て回転防止スライダーである。当該回転防止スライダーは、平行分布の二つの連接レバー321と、連接レバー321の両端に位置し、二つの連接レバー321を固定する連接板322と、を備える。当該連接板322の広さは、案内溝31のノッチの広さより大きいことである。これによって、連接レバー321が軸向に沿って案内溝31の中から脱出することを防止することができる。
【0051】
平行に設置される二つの連接レバー321が同一平面に位置する。当該構造の全体は、軸方向の横断面が矩形構造を持つ長いバーブロックと見なす。当該構造は、案内溝31の中で、両隣接の連接アーム12の相対回転を制限でき、かつ、二つの連接アーム12が案内溝31の方向に沿って分離しないことを保証する。
【0052】
無論、実施例1においける各ガイド構造3のガイド作用の状況から見れば、三つの回転防止スライダ32ーの中に、二つのは回転防止スライダーで、三つ目は軸方向の横断面が円形構造である脱落防止の柱である。このように三個のクランプユニットブロック1が各ガイド構造3の下で、同時にコンプレスチャンネル2を収縮、拡張させるという目的を実現することができる。そして、任意の両隣接のクランプユニットブロック1は、相対回転が生じることはない。
【0053】
コンプレスチャンネル2の中にある人工弁置換装置の外壁の負荷が均一であることを保証するために、同じクランプユニットブロック1に属する二つの連接アーム12がコンプレスチャンネル2の片側に向ける角溝13が設置され、その角度は120度である。
【0054】
当該角溝13の角の頂点が位置する辺はコンプレスチャンネル2の軸方向に沿って設置されて、クランプユニットブロック1を貫通する。コンプレスチャンネル2のラジアル方向の平面において、この角溝13の開き口がコンプレスチャンネル2の中心に向ける。各クランプユニットブロック1のコンプレスチャンネル2に向ける角溝13の角度は全て120度であるため、コンプレスチャンネル2の横断面が正六角形になり、人工弁置換装置の外壁にかかった負荷が均一になることが保証される。
【0055】
三個のクランプユニットブロック1は、構造が簡単だし、体積も小さいので、人工弁置換装置の巻き操作を行うとき、圧縮装置全体が完全に冷凍液に没入するため、冷凍液の消耗が非常に小さいし、使用後の洗浄ももっと簡単、便利になる。そして、繰り返して使用できる。
【0056】
コンプレスチャンネル2が収縮時の速度の均一を保証するために、任意の二つのガイド構造3の中にある案内溝31の夾角が60度であると設置される。当該夾角は、任意の二つのガイド構造3の中にある案内溝31の長さ方向の夾角のことを指す。
【0057】
三個のクランプユニットブロック1がコンプレスチャンネル2の中心に収縮するとき、単位時間内に各クランプユニットブロック1は、中心に収縮の運動変位が一致することを保持する。即ち、コンプレスチャンネル2の収縮速度は同じである。各クランプユニットブロック1が中心に収縮するとき、当該コンプレスチャンネル2も中心方向に縮小する。しかし、コンプレスチャンネル2は、いくら縮小しても、ずっと動的なプロセスにある。そしてずっと正六角形であることを保持ている。
【0058】
コンプレスチャンネル2の軸方向横断面が正六角形であるため、人工弁置換装置の外壁に力を与えるとき、与えられる各圧力は均一に人工弁置換装置の周方向に分散する。そして各圧力の強さも同じであることが保証できる。これにより、人工弁置換装置の外壁が一緒にコンプレスチャンネル2の中心に収縮し、収縮動作の一致性も保証する。不均等の圧力によって、人工弁置換装置の外壁が内側への窪みが出ることが避けられる。
【0059】
本発明において、人工弁置換装置をコンプレスチャンネル2の中に入れるとき、コンプレスチャンネル2の内壁が人工弁置換装置の外壁と当接し、各クランプユニットブロック1が外部の力によって同時にコンプレスチャンネル2の中心に収縮する時、コンプレスチャンネル2の内壁は、人工弁置換装置の外壁にコンプレスチャンネル2の中心への力を与える。
【0060】
従来の圧縮装置と比較すると、本発明の構造が簡単である、そして、製造コストも全体として下げると同時に、本発明の操作ももっと便利になる。各クランプユニットブロック1をガイド構造に沿って動せるように駆動するだけであれば、各クランプユニットブロック1が自動的にコンプレスチャンネル2の中心に収縮する。コンプレスチャンネル2の内壁は、人工弁置換装置の外壁にコンプレスチャンネル2の中心への圧力を与えるので、人工弁置換装置は圧力を受けて中心に収縮する。
【0061】
本発明は、構造が簡単であるし、洗浄も便利であるし、衛生の必要な条件を満たすことができる。これにより、生産とメンテナンスのコストを削減でき、消費者への費用転嫁を減少することもできる。
【0062】
三個のクランプユニットブロック1は、構造が簡単だし、体積も小さいので、人工弁置換装置の巻き操作を行うとき、圧縮装置全体が完全に冷凍液に没入できるため、冷凍液の消耗が非常に小さいし、洗浄ももっと簡単、便利になる。
【0063】
また、体積が小さいので、手でクランプユニットブロック1をその外側からコンプレスチャンネル2の中心へ軽く握りながら、押さえつけていられる。それから、手で三個のクランプユニットブロック1を分けて拡張すればいい。操作は簡単、便利だけでなく、使用空間も小さいし、手術室での操作に適する。
【0064】
実施例2:図6図8に示すように、本実施例は、二個のクランプユニットブロック1aを備える。クランプユニットブロック1aには連接部11aおよび連接部11aの両側に固定される櫛列状の連接アーム12aが含まれる。連接アーム12aの櫛列状構造の中の櫛列がコンプレスチャンネル2aの軸方向に沿って配列される。
【0065】
二個のクランプユニットブロック1aは連接アーム12aが順次に繋がることにより、密閉の環状構造に形成される。環状構造の中心は、コンプレスチャンネル2aである。両隣接の連接アーム12aは、交互に挿入され、滑合する。
【0066】
各クランプユニットブロック1aの運動制御を実現するために、両隣接の連接アーム間にガイド構造3aが設置される。当該ガイド構造3aはクランプユニットブロック1aをコンプレスチャンネル2aの中心に収縮するように導く。
【0067】
ガイド構造3aは、全部で二個ある。各ガイド構造3aには、それぞれ両隣接の連接アーム12aに対応した位置にある案内溝31aおよび案内溝31aの中に挿入して設置される脱落防止の挿入部材32aが含まれる。隣接の連接アーム12aの上に対応した位置にある案内溝31aが互いに垂直に配列される。
【0068】
その中、二個の脱落防止の挿入部材32aは、全て塊状構造の回転防止スライダーである。当該回転防止スライダーの軸方向横断面は正方形の構造である。回転防止スライダーの両端に回転防止スライダーが軸方向に沿って案内溝31aから脱出することを防ぐためにストッパープレートが設置される。回転防止スライダーの設置によって、両隣接の連接アーム12aが案内溝31aに沿う運動が制限されるだけではなく、二つの連接アーム12aが相対運動が発生することが避けられる。
【0069】
無論、実施例2において、各ガイド構造3aの協力状況に応じて、二個の脱落防止挿入部材32aの中に、一個は回転防止スライダーであり、もう一個は軸方向横断面が円形構造である脱落防止の柱である。このように、二個のクランプユニットブロック1aは、それぞれのガイド構造3aのガイド作用で、同時にコンプレスチャンネル2aに収縮したり拡張したりすることを実現することができる
【0070】
コンプレスチャンネル2aに位置する人工弁置換装置の外壁にかかった負荷が均等であることを保証するために、同じクランプユニットブロック1aに属する二つの連接アーム12aがコンプレスチャンネル2aに向ける片側に、90度の角溝13aが形成される。当該の角溝13aの角の開き口がコンプレスチャンネル2aの中心に向けて、コンプレスチャンネル2aが正四角形構造が囲まれることになる。
【0071】
外力の作用で、二個のクランプユニットブロック1aを駆動して、ガイド構造3aに沿ってコンプレスチャンネル2aの中心に収縮していくとき、当該コンプレスチャンネル2aの四つの側壁がそれぞれその中に位置する人工弁置換装置の外壁と互いに当接したので、人工弁置換装置の外壁はコンプレスチャンネル2aの内壁からそれぞれ四つのコンプレスチャンネル2aと垂直な当接力を受け、四つの当接力の作用でコンプレスチャンネル2aの中心に収縮していく。それによって、人工弁置換装置の圧縮と収縮を実現したのである。
【0072】
実施例3:図9図11に示すように、本実施例は四個のクランプユニットブロック1bを備える。クランプユニットブロック1bには連接部11bおよび連接部11bの両側に固定される櫛列状の連接アーム12bが含まれる。連接部12bの櫛列状の構造の櫛列がコンプレスチャンネル2bの軸方向に沿って配列される。四個のクランプユニットブロック1bは連接アーム12bが順次に繋がることにより、密閉環状構造になる。環状構造の中心はコンプレスチャンネル2bである。両隣接の連接アーム12bは交互に挿入され、滑合する。
【0073】
クランプユニットブロック1bの運動を制御することを実現するために、両隣接の連接アームの間にガイド構造3bが設置される。当該ガイド構造3bはクランプユニットブロック1bをコンプレスチャンネル2bの中心に収縮するように導くことができる。
【0074】
ガイド構造3bは全部で四個ある。各ガイド構造3bにそれぞれ両隣接の連接アーム12bに対応した位置にある案内溝31bおよび案内溝31bの中に挿入して設置される脱落防止挿入部材32bが含まれる。
【0075】
当該脱落防止挿入部材32bは、すべて塊状構造の回転防止スライダーである。当該回転防止スライダーの軸方向横断面は、正方形の構造である。回転防止スライダーの両側に回転防止スライダーが軸方向に沿って案内溝31bから脱出することを防ぐためにストッパープレートが設置される。
【0076】
同一のガイド構造3bの二つの案内溝31bが同一の直線に位置する。脱落防止挿入部材32bを対応した二つの案内溝31bに挿入すると、回転防止スライダー32bは両隣接のクランプユニットブロック1bを案内溝31bが位置する直線方向に沿って運動することを導く。
【0077】
四つのガイド構造3bの上にある案内溝31bが位置する直線は矩形を囲むことになる。当該矩形がコンプレスチャンネル2bの周方向に沿って設置される。四個のクランプユニットブロック1bは案内溝31bが位置する四つの直線の方向に沿って運動するとき、コンプレスチャンネル2bが中心に収縮する運動を実現する。
【0078】
コンプレスチャンネル2bの中にある人工弁置換装置の外壁にかかった負荷が均一であることを保証するために、同じクランプユニットブロック1bに属する二つの連接アーム12bはコンプレスチャンネル2bの片側に向けて、135度の角溝13bを形成する。当該角溝13bの角の開き口がコンプレスチャンネル2bの中心に向けて、その結果、正八角形構造に囲まれる。
【0079】
外力の作用で、二個のクランプユニットブロック1bが案内溝に沿って運動しながら、コンプレスチャンネル2bの中心に収縮する。コンプレスチャンネル2bは正八角形である。当該コンプレスチャンネル2bの八つの側壁がそれぞれその中にある人工弁置換装置の外壁と当接し、人工弁置換装置の外壁は、正八角形の八つの辺からのそれぞれ八つの辺と垂直な当接力を受け、その八つの当接力の作用でコンプレスチャンネル2aの中心に収縮していく。
【0080】
本発明において、クランプユニットブロックの数が五個か六個あるいはもっと多いである場合、それに応じて、各クランプユニットブロックのコンプレスチャンネルに向ける片側に角溝も設置される。仮にクランプユニットブロックの数をN個と設定する場合、角溝の角度は(180-180/N)°である。該当コンプレスチャンネルは正2N角形である。
【0081】
任意の二つのクランプユニットブロックの間にガイド構造が設置される。ガイド構造によって、各クランプユニットブロックをコンプレスチャンネルの中心に収縮するように導くので、各クランプユニットブロックが人工弁置換装置の外壁に対して当接することを保証する。さらに人工弁置換装置の収縮を実現する。
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