(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような保育器に備えられる加温器としては、加湿中に水蒸気の吹き出し口が高温となることにより、例えば超音波式加湿器に比較すると菌が繁殖しにくい加温式加湿器が一般的に用いられる。しかしながら、加温式を用いる場合であっても、加湿していないときには水蒸気の吹き出し口が結露して菌が繁殖しやすくなるおそれがある。したがって、抵抗力の弱い児を収容する保育器内の衛生を保つために、菌が繁殖しやすい水蒸気の吹き出し口の清拭および消毒を確実に行う必要がある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、児収容室内に供給する水蒸気の吹き出し口近傍の清拭および消毒を確実かつ容易に行うことができる保育器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、外気から遮断された児収容室と、この児収容室に連通する調和槽を備え、この調和槽を通じて空気を前記児収容室に循環させる空調装置とを有する保育器であって、前記空調装置は、
前記児収容室の下部に設けられ、前記調和槽中の空気を移動させるファンと、前記調和槽中の空気を加熱するヒータと、前記調和槽を構成する調和槽構成部材に対して着脱可能に設けられて前記調和槽中の空気に水蒸気を供給する加湿器とを備え、前記加湿器と前記調和槽とを連通させる水蒸気供給路部材が、前記調和槽構成部材を貫通して形成された水蒸気導入
口に対して着脱可能に備えられ
ており、前記水蒸気導入口は略水平方向に延びる前記調和槽構成部材を略上下方向に貫通し、前記水蒸気供給路部材は、前記水蒸気導入口に対して略上下方向に所定幅で移動可能に構成されており、前記水蒸気導入口の上部に、回動軸を中心に回動して上下するキャップ部材が取り付けられ、前記加湿器は、前記水蒸気供給路部材の下面に当接する水蒸気供給口を上端部に有する水蒸気塔を備え、前記調和槽構成部材に対して装着されることにより前記水蒸気塔が前記水蒸気供給路部材を上方へ押し上げ、さらに前記水蒸気供給路部材によって前記キャップ部材を上方へ移動させて前記水蒸気導入口を開放させるとともに前記水蒸気供給口を前記水蒸気導入口に接続させる。
【0008】
この保育器によれば、加湿器と調和槽とを接続する水蒸気供給路部材を水蒸気導入口から取り外すことができるので、水蒸気導入口周辺の清拭および消毒を確実に行うことができる。また、水蒸気導入口が開放されるのは加湿器の装着時のみであるので、加湿器が接続されていない状態であっても水蒸気導入口が開放状態とならず、児収容室を外気に対して遮断することができる。
【0009】
この保育器において、
前記水蒸気供給路部材は、略上下方向に沿う軸線を有し前記水蒸気導入口に対して上方から挿入される略筒状の第1部材と、この第1部材の下端に前記調和槽構成部材を挟んで下方から着脱可能に取り付けられ略平坦な下面を有する第2部材と
を備えていることが好ましい。
【0010】
この保育器によれば、水蒸気導入口を開閉する水蒸気供給路部材を水蒸気導入口に対して容易に着脱できるので、水蒸気導入口周辺の清拭および消毒を容易に行うことができる。また、児収容室を外気に対して遮断する水蒸気導入口のキャップ部材の開閉構造が簡素であるので、消毒および清拭を容易かつ確実に行うことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の保育器によれば、児収容室内に供給する水蒸気の吹き出し口近傍の清拭および消毒を確実かつ容易に行うことができ、抵抗力の弱い児の環境を衛生的に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図3】
図2の左方から見た保育器の要部を示す正面図である。
【
図4】
図3のIV−IV線に沿う保育器の要部の断面図である。
【
図5】児収容室の下部に配置された臥床台を取り外し、床板を露出させた状態の保育器を示す斜視図である。
【
図6】児収容室の床板を取り外し、調和槽および空調装置を露出させた状態の保育器を示す斜視図である。
【
図7】
図3のVII−VII線に沿う保育器の要部の断面図である。
【
図8】この保育器の空調装置に装備される加湿器を示す斜視図である。
【
図10】保育器の基台内に加湿器を装着して基台扉を閉じる状態を示す断面図である。
【
図11】保育器の基台扉を開いて基台内から加湿器を取り外す状態を示す断面図である。
【
図12】この保育器の空調装置における水蒸気導入口近傍を示す断面図である。
【
図13】水蒸気導入口に取り付けられる水蒸気供給路部材の構成を示す断面図である。
【
図14】加湿器の水蒸気塔によって水蒸気供給路部材が上方へ押し上げられる状態を示す断面図である。
【
図15】水蒸気供給路部材を水蒸気導入口から取り外し、ヒータを移動させて水蒸気導入口近傍の清拭および消毒を容易にした状態の水蒸気導入口近傍を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の保育器の一実施形態について、図面を参照して説明する。保育器10は、
図1,2に示すように、キャスター11により移動自在な架台12と、架台12の上に垂直に立設された支柱13と、支柱13の上端に設けられたフレーム14と、フレーム14の上に設置された基台15と、基台15の上に設けられ児収容室16を囲むフード17と、フレーム14の一端部でフード17の側方位置に垂直に設けられた2本のガイド柱18,19と、ガイド柱18の上端に取り付けられフード17の天井を構成するキャノピー(天蓋)20と、ガイド柱19の上端に取り付けられた加熱器21とを備える。
図3に保育器10の要部正面図、
図4に保育器10の要部断面図を示す。
【0014】
フード17は、児を寝かせる臥床台22が設置される床板23と、児の左右、足側および頭側に配置される各処置扉24と、これら処置扉24により囲まれた児収容室16の上方を閉塞するキャノピー20とにより、ほぼ直方体状に構成される。フード17を形成する床板23、各処置扉24およびキャノピー20のそれぞれの間にはシーリング部材が配置されており、これにより外気から遮断された児収容室16を形成することができる。また、各処置扉24およびキャノピー20はほぼ全体が透明樹脂によって形成されており、児収容室16内の児を外部から目視確認できる。
【0015】
なお、
図1〜4にはキャノピー20を下降させてフード17を閉じた状態の保育器10を示したが、この保育器10においては、キャノピー20を上昇させて児収容室16の上方を開放したり、さらに足側を除く各処置扉を開放したりできる。この場合、加熱器21を用いることにより児収容室16を加熱することができる。また、フード17を閉鎖した閉鎖型保育器の状態においては、各処置扉24に設けられた手入れ窓25を通じて、各処置扉24を閉鎖したまま児の処置を行うことができる。
【0016】
児収容室16の下部すなわち基台15の内部には、児収容室16に連通する調和槽26を備え、この調和槽26を通じて温度および湿度を調和させた空気を児収容室16に循環させる空調装置27が備えられている。空調装置27は、調和槽26中の空気を移動させるファン28と、調和槽26中の空気を加熱するヒータ29と、調和槽26を構成する調和槽底板(調和槽構成部材)30に対して着脱可能に設けられて調和槽26中の空気に水蒸気を供給する加湿器40とを備え、児収容室16に対して調温および調湿した空気を循環させることができる。
【0017】
図5に、臥床台22および各処置扉24を取り外して床板23を露出させた状態を示す。保育器10においてはこの床板23によって児収容室16と空調装置27とが隔てられている。床板23の下には調和槽26が形成されており、床板23において後方寄り(
図2における右方寄り)に設けられた開口部23Aを通じて調和槽26に対して児収容室16からの空気が取り入れられるとともに、この調和槽26において調温・調湿された空気が床板23の両側部に設けられた開口部23Bを通じて調和槽26から児収容室16へ供給される。
【0018】
図6に、さらに床板23を取り外した状態を示す。床板23の下部に配置された調和槽底板30には、床板23の下面との間に空間を形成するように設けられた第1凹部30Aと、この第1凹部30Aの底面からさらに陥没してファン28を収容する略円筒状の第2凹部30Bと、この第2凹部30Bに連続して保育器10の長手方向に沿って形成され、ヒータ29を収容する略矩形体状の第3凹部30Cとが設けられている。また、調和槽底板30の第2凹部30B近傍には、外気取入口30Dが設けられている。さらに、調和槽底板30の第3凹部30Cの前方(下流側)には、加湿器40に接続する水蒸気導入口32が、略水平方向に延びる調和槽底板30略上下方向に貫通して設けられている。
【0019】
この調和槽底板30と床板23との間に形成されている調和槽26において、ファン28によってガイド柱18,19側から吸引された児収容室16内の空気と外気取入口30Dからの外気は、第1凹部30Aを通じて第2凹部30Bに導入されると、第3凹部30Cに流れ込んでヒータ29によって加熱され、さらに水蒸気導入口32を通じて加湿器40から供給される水蒸気によって加湿された後、第1凹部30Aを通じて児収容室16の側方側の床板23と調和槽底板30との間から児収容室16内へ供給される。
図7に、床板23および調和槽底板30によって形成される調和槽26、ヒータ29、および加湿器40によって構成される空調装置27における空気の流れを示す。
【0020】
空調装置27の加湿器40を
図8および
図9に示す。加湿器40は、調和槽底板30の第3凹部30Cの下流側端部に形成された水蒸気導入口32に接続する水蒸気供給口40aを有する水蒸気塔41および給水タンク42が加湿槽43に取り付けられてなる。この加湿器40において、給水タンク42から加湿槽43に供給された水が水蒸気塔41の内部に配置されたカートリッジヒータ44によって加熱されると、発生した水蒸気が水蒸気塔41の水蒸気供給口40aから排出される。なお、加湿槽43の貯水部分底面には水位センサ43Aが取り付けられており、カートリッジヒータ44に供給される水量のチェックが行われている。
【0021】
この加湿器40の給水タンク42は、
図9に示すように、水を保持するタンク本体42Aと、このタンク本体42Aの下部に取り付けられたタンクキャップ42Bと、タンクキャップ42Bに設けられた給水部42aを開閉する軸部材42Cとを備えている。軸部材42Cは、タンクキャップ42Bに対して上下にスライド可能かつ下方に向けて押圧状態で保持されており、タンクキャップ42Bに対して上昇することにより給水部42aを開放するとともに、下降することにより給水部42aを閉鎖する。
【0022】
この給水タンク42が加湿槽43に取り付けられると、加湿槽43に設けられた凸部43aによって軸部材42Cがタンクキャップ42Bに対して上昇し、給水部42aが開放され、タンク本体42A内の水が加湿槽43に供給される。加湿槽43に供給された水の水位は水位センサ43Aによって検出されており、水位に異常が生じた際にはカートリッジヒータ44への給電を停止するなどの制御が行われる。
【0023】
水蒸気塔41および給水タンク42が取り付けられた加湿槽43は、略トレイ状の下蓋45上に取り付けられている。さらに下蓋45には、カートリッジヒータ44に給電するための給電コネクタ46と、加湿器40を基台15(調和槽底板30)に対して確実に装着するハンドル47とが設けられている。ハンドル47は、
図8に示すように、取付軸47aを中心として回動可能に取り付けられ、また取付軸47aに取り付けられたねじりコイルバネ47bによって下蓋45から離間する方向に回転付勢されている。
【0024】
図7に示すように、基台15に加湿器40が内蔵された状態で基台扉31が閉じられると、ハンドル47は基台扉31に押されて回転し、ねじりコイルバネ47bによって加湿器40を調和槽底板30に向けて付勢する。図
【0025】
加湿器40を装着する際には、
図10に示すように、基台15内部に挿入した加湿器40を、給電コネクタ46のコネクタピン46a先端が基台15内部に設けられたプラグ50に当接するまで、図の右方に向けて水平方向に押し込み、図に矢印で示すように基台扉31を閉める。この基台扉31を閉めることにより、ハンドル47が取付軸47aを中心として回動しながら基台扉31に押され、加湿器40が水平方向に移動してさらに押し込まれる。
【0026】
加湿器40が押し込まれることにより、
図7に示すように、給電コネクタ46とプラグ50とが接続されてカートリッジヒータ44が加熱可能となるとともに、水蒸気塔41の上端面41aが水蒸気供給路部材51の下に入り込んで水蒸気供給路部材51を押し上げ、さらにスチームキャップ(キャップ部材)34が押し上げられて開かれ、加湿器40の水蒸気供給口40aと調和槽26とが連通し、水蒸気を供給可能な状態となる(
図12参照)。
【0027】
なお、
図10において、2点鎖線で囲まれた部分は、ハンドル47の取付軸47aと基台扉31との関係を示すため、他の部分とは異なる位置における断面を示す。
【0028】
一方、加湿器40を取り外す際には、
図11に示すように、基台扉31を開くことにより、基台扉31の爪31a(
図10参照)が加湿器40の溝(図示せず)に係合して回動し、この爪31aに押されて加湿器40が引き出されるとともに、プラグ50に対する給電コネクタ46の係合が解除される。また、基台扉31が開放されると、ねじりコイルバネ47b(
図8参照)によって付勢されたハンドル47が回動して指を掛けるスペースが形成されるので、このハンドル47を掴んで加湿器40を水平方向に引き出すことができる。
【0029】
加湿器40が引き出されることにより、水蒸気塔41が
図11の左方に移動し、この水蒸気塔41によって下方から支えられていた水蒸気供給路部材51は下方からの支えを失って下方に移動する(
図14参照)。これにより、水蒸気供給路部材51によって押し上げられていたスチームキャップ34も回動し、水蒸気導入口32が閉じられ、調和槽26は外気から遮断された状態に維持される。
【0030】
加湿器40の着脱に伴う水蒸気導入口32の開閉について、より具体的に説明する。
図12に、加湿器40の水蒸気供給口40aと調和槽底板30の水蒸気導入口32との接続状態を示す。水蒸気導入口32に取り付けられる水蒸気供給路部材51は、略上下方向に沿う軸線を有し水蒸気導入口32に対して上方から挿入される略筒状のスチームゲート(第1部材)52と、スチームゲート52の下端に調和槽底板30を挟んで下方から着脱可能に取り付けられるスチームスライダ(第2部材)53と、水蒸気導入口32の下部外周から下方に向けて突出する環状の凸部32aに押圧されることにより調和槽底板30と水蒸気供給路部材51との間を気密にするパッキン54とを備える。
【0031】
すなわち、水蒸気供給路部材51は、調和槽底板30を貫通して形成された水蒸気導入口32に対して着脱可能に備えられ、加湿器40と調和槽26とを連通させている。
図13に示すように、略円筒状に形成されたスチームゲート52の上部には、調和槽底板30のフランジ受け面33上に載置されるフランジ部52aが設けられている。フランジ部52aの最大外径が水蒸気導入口32の最大径よりも大きいため、調和槽底板30の上方から水蒸気導入口32に挿入されたスチームゲート52は、このフランジ部受け面33によって下方への移動が制限され、水蒸気導入口32を通過して落ちることはない。
【0032】
一方、スチームスライダ53は、スチームゲート52の外周面に環状に設けられた溝部52bに嵌合する爪部53aを備え、スチームゲート52の円筒面52cを貫通させる略環状に形成され、上方に開放された環状の凹部53bに環状のパッキン54を収容した状態で、スチームゲート52に対して調和槽底板30を挟んで下方から取り付けられる。スチームスライダ53の下面には、略水平なスライド面53cと、このスライド面53cの外周側に連続し、上方に向けて拡径するテーパ面53dとが設けられている。
【0033】
また、調和槽底板30には、水蒸気導入口32の上部に、この水蒸気導入口32を開閉するスチームキャップ(キャップ部材)34が取り付けられている(
図14参照)。スチームキャップ34は、調和槽底板30に対する水蒸気供給路部材51の上下移動に伴い、回動軸34aを中心として回動して上下し、加湿器40が装着されている際には
図12に示すように水蒸気供給路部材51によって押し上げられて水蒸気導入口32を開放させ、加湿器40が取り外されている際には
図14に示すように下降して水蒸気導入口32を閉鎖させる。
【0034】
スチームゲート52とスチームスライダ53とは、
図14に示すように、溝部52bと爪部53aとの嵌合により調和槽底板30を挟むように互いに取り付けられることにより水蒸気供給路部材51を構成し、調和槽底板30の水蒸気導入口32に保持される。そして、水蒸気供給路部材51は、スチームゲート52の円筒面52cと水蒸気導入口32の円筒面32bとの嵌合によって水平方向の移動が規制された状態で、フランジ部52aがフランジ受け面33上に載置される下限位置と、パッキン54が凸部32aに押圧される上限位置との間で、略鉛直方向に移動が可能となっている。
【0035】
図14は、水蒸気供給路部材51が下限位置にある状態を示している。この状態において、加湿器40を水平方向に押し込むことにより、スチームスライダ53のテーパ面53dが水蒸気塔41の上端部によって押し上げられる。さらに加湿器40を押し込むと、
図12に示すように、略水平に形成された水蒸気塔41の上端面41aがスチームスライダ53のスライド面53cを下方から支える状態となり、パッキン54が凸部32aに押し付けられる。また、上昇したスチームゲート52によってスチームキャップ34が押し上げられる。これにより、水蒸気塔41の内部と調和槽26とが気密に接続され、児収容室16および調和槽26が外気から遮断された状態で、加湿器40による加湿が可能となる。
【0036】
反対に、加湿器40を水平方向に引き出すと、水蒸気塔41の上端面41aによる支えを失った水蒸気供給路部材51は下限位置まで下降し、スチームキャップ34も下降して水蒸気導入口32が閉鎖される。すなわち、加湿器40が取り外された状態では、水蒸気導入口32は閉鎖され、児収容室16および調和槽26は外気から遮断された状態となる。
【0037】
図15に示すように、ヒータ29は略水平方向に延びる回転軸29aを介して調和槽底板30に取り付けられており、回転軸29aを中心として回動することができる。これにより、水蒸気導入口32の周辺を露出させることができ、水蒸気供給路部材51の着脱が可能となる。そして、水蒸気供給路部材51をスチームゲート52とスチームスライダ53とに分解して調和槽底板30から取り外すことにより、水蒸気導入口32の周辺を容易かつ確実に清拭および消毒することができる。
【0038】
以上説明したように、本発明の保育器によれば、空調装置の調和槽と加湿器とを接続する水蒸気供給路部材を調和槽構成部材(調和槽底板)から取り外すことができるので、水蒸気導入口周辺の清拭および消毒を確実に行うことができる。また、水蒸気導入口が開放されるのは加湿器の装着時のみであるので、児収容室を外気に対して遮断することができる。また、児収容室を外気に対して遮断する水蒸気導入口のキャップ部材の開閉構造が簡素であるので、消毒および清拭を容易かつ確実に行うことができる。
【0039】
なお、本発明は前記実施形態の構成のものに限定されるものではなく、細部構成においては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。