特許第5956258号(P5956258)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5956258
(24)【登録日】2016年6月24日
(45)【発行日】2016年7月27日
(54)【発明の名称】液体式マッサージ装置
(51)【国際特許分類】
   A61H 7/00 20060101AFI20160714BHJP
   A61H 9/00 20060101ALI20160714BHJP
【FI】
   A61H7/00 322J
   A61H9/00
【請求項の数】8
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-143783(P2012-143783)
(22)【出願日】2012年6月27日
(65)【公開番号】特開2014-4278(P2014-4278A)
(43)【公開日】2014年1月16日
【審査請求日】2015年4月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000153041
【氏名又は名称】株式会社日本メディックス
(74)【代理人】
【識別番号】100080768
【弁理士】
【氏名又は名称】村田 実
(72)【発明者】
【氏名】中澤 透
【審査官】 山口 賢一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−253288(JP,A)
【文献】 実開昭55−032744(JP,U)
【文献】 特開2007−313126(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 7/00
A61H 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ハウジングの所定面に使用者を支承するマッサージ面が構成され、前記本体ハウジング内に配設された噴射ノズルから前記マッサージ面に向けて噴射用液体を噴射するようにした液体式マッサージ装置において、
前記本体ハウジング内に、内部に噴射用液体が供給されると共に所定の回転軸線を中心にして回転駆動されるドラムが配設され、
前記ドラムの頂壁部材に、前記回転軸線と偏心した位置において、前記ドラム内に連通されて前記噴射ノズルの吐出口とされる複数の第1開口部が該回転軸線の周方向に間隔をあけて形成され、
前記ドラム内に、前記回転軸線を中心に回転可能に保持されて、該ドラム内に供給される噴射用液体の圧力を受けたときに該ドラムの前記頂壁部材に圧着されて該ドラムと一体回転される一方、該ドラム内に噴射用液体が供給されない状態においては該ドラムに対する該回転体の圧着が解放されることにより該ドラムの回転に応じて該ドラムに対して相対回転される回転体が配設され、
前記回転体に、前記回転軸線と偏心した位置において、それぞれ前記第1開口部と整合されたときに噴射用液体を噴射する前記噴射ノズルを構成するための複数の第2開口部が該回転軸線の周方向に間隔をあけて形成され、
前記回転体の前記ドラムに対する相対回転位置を変更することにより、前記第1開口部と前記第2開口部とが整合される整合数が変更されることにより、前記噴射ノズルの数が変更可能とされ、
前記複数の第2開口部として互いに有効開口面積の相違するものが含まれるように設定されて、前記第1開口部と前記第2開口部とが整合された数が多いときは少ないときに比して、整合関係にある該第1開口部と該第2開口部とによって決定される有効開口面積が小さくなるようにされている、
ことを特徴とする液体式マッサージ装置。
【請求項2】
請求項において、
前記回転体が前記ドラムに対して所定角度範囲だけ相対回転可能とされ、
前記回転体を前記ドラムに対して所定方向に相対回転させた一方側ストローク端位置では、前記第1開口部と前記第2開口部とが整合される整合数が少ない第1整合状態とされ、
前記回転体を前記ドラムに対して所定方向とは反対方向に相対回転させた他方側ストローク端位置では、前記第1開口部と前記第2開口部とが整合される整合数が多い第2整合状態とされる、
ことを特徴とする液体式マッサージ装置。
【請求項3】
請求項において、
前記第1開口部が2つされ、
前記第1整合状態では、前記第1開口部と前記第2開口部とが整合される整合数が1つとされ、
前記第2整合状態では、前記第1開口部と前記第2開口部とが整合される整合数が2つとされる、
ことを特徴とする液体式マッサージ装置。
【請求項4】
請求項または請求項において、
前記第2開口部として、互いに有効開口面積の異なる大径第2開口部と小径第2開口部とが設定され、
前記第1開口部の有効開口面積が、前記大径第2開口部の有効開口面積以上の大きさとされ、
前記第1整合状態では、前記大径第2開口部のみが前記第1開口部に整合され、
前記第2整合状態では、前記小径第2開口部のみが前記第1開口部に整合される、
ことを特徴とする液体式マッサージ装置。
【請求項5】
請求項ないし請求項のいずれか1項において、
前記ドラム内に噴射用液体を供給しない状態で前記ドラムを回転駆動したときに、前記回転体が該ドラムと連れ回るのを防止する永久磁石と磁性部材とを有する連れ回り防止手段が設けられ、
前記永久磁石と前記磁性部材との一方が前記回転体に設けられると共に、他方が前記ドラムを回転自在に保持して前記回転軸線を構成する支持軸に設けられている、
ことを特徴とする液体式マッサージ装置。
【請求項6】
請求項5において、
前記第1開口部と前記第2開口部とが整合されたときに、前記永久磁石との間での磁力によって前記ドラムに対して前記回転体が相対回転しないようにするためのストッパ部材が設けられ、
最近接位置での前記永久磁石と前記ストッパ部材との間で作用する磁力の大きさが、最近接位置での該永久磁石と前記磁性部材との間で作用する磁力よりも小さくなるように設定されている、
ことを特徴とする液体式マッサージ装置。
【請求項7】
請求項ないし請求項のいずれか1項において、
前記第2開口部は、先端に向かうつれて徐々に先細状となるように形成されている、ことを特徴とする液体式マッサージ装置。
【請求項8】
請求項1ないし請求項のいずれか1項において、
前記マッサージ面が、水平状態とされて、患者を仰向け状態で支承できるように設定され、
前記本体ハウジング内に、該本体ハウジングの長手方向に移動される走行台車が設けられ、
前記ドラムが前記走行台車に対して回転自在に保持されて、該走行台車の走行に伴って該ドラムが前記本体ハウジングの長手方向に沿って移動される、
ことを特徴とする液体式マッサージ装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体式マッサージ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
人体に対するマッサージを行うマッサージ装置の中には、噴射ノズルから噴射される液体つまり噴射液体を利用したものがある。この種の液体式マッサージ装置としては、本体ハウジングの上方開口が支持シートによって施蓋されて、該本体ハウジング内に配設された噴射ノズルから噴射用液体を支持シートの下面に向けて噴射することにより、該支持シート上に横たわる使用者(患者と呼ばれることもある)に対して刺激を与えるものとなっている。
【0003】
上記液体式マッサージ装置にあっては、使用者への刺激部位に応じて多くの噴射ノズルを固定配置したものがある。また、特許文献1に示すように、上下方向軸線回りに回転される一対の回転体に対してオフセットさせた位置でもってそれぞれ噴射ノズル(噴射用開口)を設けると共に、一対の回転体を支持シートの長手方向に移動可能として、少ない数の噴射ノズルによって広範囲に渡って刺激を与えることのできるようにしたものもある。
【0004】
特許文献2には、噴射用液体が供給されるドラム内に回転体を配設して、ドラムに形成された第1開口部と回転体に形成された第2開口部とが整合されたときに、噴射用液体が噴射される(噴射ノズルが構成される)状態としたものが開示されている。特許文献2では、さらに、例えば複数の第2開口部の有効開口面積を互いに相違させて、ドラムに対する回転体の相対回転位置を変更することにより、第1開口部に整合される第2開口部を変更して、噴射ノズルの実質的な有効開口面積を変更することが開示されている。そして、特許文献2のものでは、ドラム内に噴射用液体を供給しない状態で、ドラムを回転駆動することにより、ドラムと回転体との相対回転位置を変更することも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−180981号公報
【特許文献2】特開2010−22632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、使用者によっては、噴射用液体から受ける刺激の好みに相違がある。このため、従来の液体式マッサージ装置にあっては、噴射用液体の噴射圧力変更や噴射量変更によって刺激感を変更しているというのが実情であるが、刺激感を大きく変更させるには限界がある。特許文献2に記載のように、噴射ノズルの実質的な有効開口面積を変更することは、刺激感を大きく変更する点で好ましいが、噴射ノズルの有効開口面積以外にも刺激感を大きく変更できればさらに好ましいものとなる。
【0007】
本発明は、以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、刺激感を大きく変更できるようにした液体式マッサージ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため、本発明にあっては、基本的に、噴射用液体が噴射される噴射ノズルの数を変更できるようにしてある。具体的には、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、請求項1に記載のように、
本体ハウジングの所定面に使用者を支承するマッサージ面が構成され、前記本体ハウジング内に配設された噴射ノズルから前記マッサージ面に向けて噴射用液体を噴射するようにした液体式マッサージ装置において、
前記本体ハウジング内に、内部に噴射用液体が供給されると共に所定の回転軸線を中心にして回転駆動されるドラムが配設され、
前記ドラムの頂壁部材に、前記回転軸線と偏心した位置において、前記ドラム内に連通されて前記噴射ノズルの吐出口とされる複数の第1開口部が該回転軸線の周方向に間隔をあけて形成され、
前記ドラム内に、前記回転軸線を中心に回転可能に保持されて、該ドラム内に供給される噴射用液体の圧力を受けたときに該ドラムの前記頂壁部材に圧着されて該ドラムと一体回転される一方、該ドラム内に噴射用液体が供給されない状態においては該ドラムに対する該回転体の圧着が解放されることにより該ドラムの回転に応じて該ドラムに対して相対回転される回転体が配設され、
前記回転体に、前記回転軸線と偏心した位置において、それぞれ前記第1開口部と整合されたときに噴射用液体を噴射する前記噴射ノズルを構成するための複数の第2開口部が該回転軸線の周方向に間隔をあけて形成され、
前記回転体の前記ドラムに対する相対回転位置を変更することにより、前記第1開口部と前記第2開口部とが整合される整合数が変更されることにより、前記噴射ノズルの数が変更可能とされ、
前記複数の第2開口部として互いに有効開口面積の相違するものが含まれるように設定されて、前記第1開口部と前記第2開口部とが整合された数が多いときは少ないときに比して、整合関係にある該第1開口部と該第2開口部とによって決定される有効開口面積が小さくなるようにされている、
ようにしてある。
【0009】
上記解決手法によれば、噴射用液体を供給しない状態でドラムを回転させる(正転あるいは逆転させる)と、回転体は慣性によってその場にとどまろうとするため、ドラムに対する回転体の相対回転位置が変更されることになる。そして、この相対回転位置を変更することによって、噴射用液体が噴射される第1開口部の数つまり噴射ノズルの数を実質的に変更することができる。このように、噴射ノズル数を変更することによって、刺激感を大きく変更することができる。
【0010】
以上に加えて、互いに整合された第1開口部と第2開口部とによって噴射ノズルが構成されるようにしつつ、第1開口部と第2開口部との整合によって、噴射用液体の噴射方向に極力長い通路構成として確保するができ、噴射ノズルの指向性を高める上でも好ましいものとなる。
【0011】
さらに、噴射用液体が噴射される噴射ノズルの数が多くなるときは、その全体的な有効開口面積が大きくなりすぎないようにすることができる。このことは、噴射用液体を圧送するためのポンプの能力限界を考慮しつつ、全体的な有効開口面積が大きくなり過ぎてしまって、噴射圧力や噴射流量が低減し過ぎる等の事態を防止する上で好ましいものとなる。
【0012】
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記回転体が前記ドラムに対して所定角度範囲だけ相対回転可能とされ、
前記回転体を前記ドラムに対して所定方向に相対回転させた一方側ストローク端位置では、前記第1開口部と前記第2開口部とが整合される整合数が少ない第1整合状態とされ、
前記回転体を前記ドラムに対して所定方向とは反対方向に相対回転させた他方側ストローク端位置では、前記第1開口部と前記第2開口部とが整合される整合数が多い第2整合状態とされる、
ようにしてある(請求項対応)。この場合、噴射用液体が噴射される噴射ノズルの数が多い状態と少ない状態との2種類という簡単な設定とすることができる。また、回転体のドラムに対する相対回転位置を、一方側ストローク端位置と他方側ストローク端位置という2二者択一で選択できればよく、その相対回転位置を精度よく所望のものにする上でも好ましいものとなる。
【0013】
前記第1開口部が2つされ、
前記第1整合状態では、前記第1開口部と前記第2開口部とが整合される整合数が1つとされ、
前記第2整合状態では、前記第1開口部と前記第2開口部とが整合される整合数が2つとされる、
ようにしてある(請求項対応)。この場合、噴射用液体が噴射される噴射ノズルの数を、1つと2つとの間で変更することができる。
【0014】
前記第2開口部として、互いに有効開口面積の異なる大径第2開口部と小径第2開口部とが設定され、
前記第1開口部の有効開口面積が、前記大径第2開口部の有効開口面積以上の大きさとされ、
前記第1整合状態では、前記大径第2開口部のみが前記第1開口部に整合され、
前記第2整合状態では、前記小径第2開口部のみが前記第1開口部に整合される、
ようにしてある(請求項対応)。この場合、複数の第2開口部間での有効開口面積の大きさ相違の設定によって、請求項に対応した効果を得ることができる。
【0015】
前記ドラム内に噴射用液体を供給しない状態で前記ドラムを回転駆動したときに、前記回転体が該ドラムと連れ回るのを防止する永久磁石と磁性部材とを有する連れ回り防止手段が設けられ、
前記永久磁石と前記磁性部材との一方が前記回転体に設けられると共に、他方が前記ドラムを回転自在に保持して前記回転軸線を構成する支持軸に設けられている、
ようにしてある(請求項対応)。この場合、ドラム内に噴射用液体を供給しない状態で、ドラムを回転駆動させてドラムに対する回転体の相対回転位置を変更しようとしたとき、回転体がドラムにつれ回ってしまって、相対回転位置を変更できなくなってしまうような事態を防止して、噴射用液体が噴射される噴射ノズルの数を確実に変更できるようにする上で好ましいものとなる。
【0016】
また、請求項5によれば、永久磁石と磁性部材との間での磁力を利用して、連れ回りを防止することができる。
【0017】
さらに、請求項5によれば、回転体の近くに存在する支持軸を有効に利用して、磁力を利用した連れ回り防止作用を得ることができる。また、ドラムが支軸と共に移動するような場合、ドラムがどこに位置していても磁力を利用した連れ回り防止作用を得ることができる。
【0018】
前記第1開口部と前記第2開口部とが整合されたときに、前記永久磁石との間での磁力によって前記ドラムに対して前記回転体が相対回転しないようにするためのストッパ部材が設けられ、
最近接位置での前記永久磁石と前記ストッパ部材との間で作用する磁力の大きさが、最近接位置での該永久磁石と前記磁性部材との間で作用する磁力よりも小さくなるように設定されている、
ようにしてある(請求項対応)。この場合、永久磁石の磁力を有効に利用して、所望の相対回転位置を確実に維持させ続ける上で好ましいものとなる。
【0019】
前記第2開口部は、先端に向かうつれて徐々に先細状となるように形成されている、ようにしてある(請求項対応)。この場合、噴射ノズルの指向性を高める上で好ましいものとなる。
【0020】
前記マッサージ面が、水平状態とされて、患者を仰向け状態で支承できるように設定され、
前記本体ハウジング内に、該本体ハウジングの長手方向に移動される走行台車が設けられ、
前記ドラムが前記走行台車に対して回転自在に保持されて、該走行台車の走行に伴って該ドラムが前記本体ハウジングの長手方向に沿って移動される、
ようにしてある(請求項対応)。この場合、ドラムつまり噴射ノズルを本体ハウジングの長手方向に沿って移動させて、噴射用液体によって刺激を受ける位置を変更することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、噴射ノズルの数を変更して、使用者に与える刺激感を大きく変更することができる。また、回転駆動されるドラムの回転を有効に利用しつつ、ドラムに対する回転体の相対回転を変更するという簡単な手法によって、噴射ノズルの数を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の一実施形態を示す全体平面図。
図2図1の側面断面図。
図3】噴射ノズルが1つとされた状態での噴射ノズル付近を詳細に示す断面図。
図4】ドラム部分の分解斜視図。
図5】噴射ノズルが2つとされた状態での噴射ノズル付近を詳細に示す断面図。
図6】ドラム頂壁部分の平面図。
図7図6のX7−X7線相当断面図。
図8図6のX8−X8線相当断面図。
図9】回転体の平面図。
図10図9のX10−X10線相当断面図。
図11図9のX11−X11線相当断面図。
図12図3のドラム部分の平面図。
図13図5のドラム部分の平面図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1図2は、本発明が適用された液体式マッサージ装置の全体的な概要を示すものである。図1図2において、フレームF上に本体ハウジング1が固定、設置され、この本体ハウジング1は、例えば繊維強化プラスチックによって、上方が開口された細長い槽状に形成されている。この本体ハウジング1は、略水平に配設されて、その上方開口1aは支持シート2によって液密に施蓋されている。支持シート2上には、マッサージを受ける使用者(患者)Mが、例えばあお向け等の倒伏姿勢(横たわり姿勢)でもって保持(支持)される。つまり、支持シート2は、使用者Mを少なくとも仰向けの状態で支承可能なような大きさとされている。支持シート2は、適宜の材質でもって構成できるが、例えば、網目状(格子状)の繊維強化シートをゴム(例えばシリコンゴム)で被覆した構造や、ゴムシートの下面に網目状(格子状)の繊維強化シートを積層した構造とすることができる。
【0024】
本体ハウジング1内には、マッサージ液体としての噴射用液体(通常は湯水が用いられる)が貯溜されている。実施形態では、本体ハウジング1内は噴射用液体で充満されて、自由表面を有しない構造が採択されている。本体ハウジング1の底壁(底部)には、その長手方向ほぼ全長に渡って、ほぼ水平に伸びる細幅の溝状の貯溜部3が形成されている。本体ハウジング1の底部には、貯溜部3の上方開口縁部において、本体ハウジング1の長手方向にほぼ水平に伸びる左右一対の走行レール4が配設、固定されている。この走行レール4上を、走行台車5が走行されるようになっており、その走行車輪が符号6で示される。
【0025】
本体ハウジング1内には、走行レール4に沿って、当該走行レール4よりも若干高い位置において、駆動チェーン7が配設されている。この駆動チェーン7は、ほぼ水平に伸びていて、エンドレス式とされている。すなわち、駆動チェーン7は、本体ハウジング1内においてその長手方向端部に回転自在に保持された一対のスプロケット8、9に巻回されている。スプロケット8が駆動スプロケット、スプロケット9が従動スプロケットとされており、駆動スプロケット8が、本体ハウジング1の側方に設置した駆動モータ(図示略)によって、連動機構(図示略)を介して駆動される。走行台車5は、駆動チェーン7に連結、固定されて、モータによりスプロケット8を正逆回転させることによって、走行台車5が往復駆動される。モータの駆動を制御することにより、走行台車5の往復駆動範囲を任意に変更することができ、また任意の走行位置でもって走行台車5を停止させておくことができる。なお、走行台車5を走行駆動する駆動手段としては、実施形態で示すチェーン式の他、適宜の構造のものを採択し得る。
【0026】
走行台車5には、後述するように、左右一対の噴射ノズル12A、12Bが設けられている。噴射ノズル12A、12Bからマッサージ液体を噴射させるため、本体ハウジング1の側方には、モータ(図示略)によって駆動されるポンプ14が装備される。ポンプ14は、前記貯溜部3内のマッサージ液体を汲み上げて、流量(圧力)制御弁(図示略)を介して、各噴射ノズル12A、12Bへと噴射用液体を圧送する。なお、ポンプ14から伸びる噴射用液体の圧送用の配管は、上記流量制御弁の下流側において2つに分岐されて、図3に示すように、その一方の分岐配管15Aが一方の噴射ノズル12Aに接続され、他方の分岐配管15Bが他方の噴射ノズル12Bに接続される。そして、分岐配管15A、15Bは所定長さに渡って撓み可能な可撓配管(例えば合成樹脂製の蛇腹状の配管)とされて、走行台車5の走行位置の変更に対応できるようにされている。また、ポンプ14の圧送能力つまり噴射ノズル12A、12Bからの噴射圧力は、ポンプ14(のモータ)を制御(周波数制御)するインバータ(図示略)に対する制御用の印加電圧を変更することにより変更されるようになっている。
【0027】
噴射ノズル12A,12Bから噴射された噴射用液体は、支持シート2の下面に衝突して、この衝突がマッサージの刺激として、支持シート2上の使用者Mに対して作用される。支持シート2に衝突した噴射用液体は、落下されて、再び噴射ノズル12A、12Bから噴射されることになる。
【0028】
次に、図3を参照しつつ、噴射ノズル12A,12B付近の構成について詳述する。まず、走行台車5の上面には、上下方向に伸びる左右一対の支軸32A、32Bが固定されている。この支軸32A、32Bは管状とされて、その下部に、前述した分岐配管15Aあるいは15Bが接続されている。
【0029】
上記支軸32A、32Bに対して、左右一対のドラム36A、36Bが回転自在に保持されている。各ドラム36A、36Bは、その内部が密閉状とされた空間部37Aあるいは37Bとされている。また、各ドラム36A、36Bは、その外径が円形とされて、その外周面に歯形38Aあるいは38Bが形成された一種の歯車として機能されるようになっている。歯車としてのドラム36A、36Bは、その歯形38A、38B同士が噛合されて、ドラム36A、36Bの一方が回転されると、他方も回転されるようになっている。
【0030】
各ドラム36A、36Bの上部に、その回転中心に対して偏心した位置において、前述の噴射ノズル(噴射口)12A、12Bが構成されている。この噴射ノズル12A、12Bは、ドラム36A、36B内の空間部37A、37Bに常時連通されている。これにより、配管15A、15Bから供給される噴射用液体は、支軸32A、32B内、空間部37A、37Bを通った後、噴射ノズル12A、12Bから上方に向けて噴射される。そして、ドラム36A、36Bの回転に応じて、噴射ノズル12A、12Bの回転位置が変更されて、使用者Mに対する噴射用液体の噴射位置が変更されることになる。
【0031】
ドラム36A、36Bを回転させるために、一方のドラム36Aの下面には、ウオーム歯車42が固定されている。このウオーム歯車42は、支軸32Aに対して相対回転可能に嵌合されている。ウオーム歯車42に対して、ウオーム44が噛合されている。このウオーム44は、図示を略すブラケットを利用して、走行台車5に回転自在にかつ軸方向に変位しないように保持されている。また、ウオーム44は、本体ハウジング1の長手方向に伸びる回転軸46に対して、一体回転するようにかつその軸線方向にスライド可能に保持されている。回転軸46は、本体ハウジング1に回転自在に保持されているものである。これにより、本体ハウジング1の外方に設けたモータ等の駆動手段によって回転軸46を回転させると、ウオーム44も回転され、これによりウオーム歯車42つまりドラム36Aが回転され、このドラム36Aの回転に応じて他方のドラム36Bも回転される。走行台車5が移動したとき、ウオーム44は回転軸46に対してスライドされるので、走行台車5の位置を問わず、ドラム36A、36Bが回転可能とされる。
【0032】
次に、噴射ノズル12A、12Bの詳細について、図3図13を参照しつつ説明するが、左右一対の噴射ノズル12A、12B(ドラム36A、36B)は左右対称構造に形成されているので、以下の説明では、主として、一方の噴射ノズル12Aに着目して説明することとし、他方の噴射ノズル12Bについては、一方の噴射ノズルで用いた符合「A」に代えて「B」の符合を用いることにより、その重複した説明は省略する。
【0033】
まず、回転体としてのドラム36Aは、上方に向けて開口された本体部材50Aと、本体部材50Aの上方開口を覆う頂壁部材51Aとを有し、両部材50Aと51Aとは、固定具53A(実施形態ではボルト)により一体化されている。そして、頂壁部材51A(つまりドラム36A)は、支軸32Aの上面に固定具54Aによって固定された係止板55Aによって、上方への移動が規制されている。
【0034】
空間部37A内には、ドラム36Aを構成する頂壁部材51Aの直下方に位置するように、回転体52Aが配設されている。回転体52Aは、ドラム36A(つまり本体部材50Aと頂壁部材51A)に対して所定角度範囲だけ相対回転可能で、かつ上下方向に若干(数mm)変位可能とされている。そして、通常は、自重によって下方に位置される一方、空間部37A内に噴射用液体が供給されたときは、その圧力を受けて上昇されて、頂壁部材51Aに対して圧接されて、頂壁部材51Aと一体となって回転されるようになっている。頂壁部材51Aの内面(下面)は平板状とされる一方、回転体52Aも平板状とされて、空間部37A内に供給された噴射用液体からの圧力を受けたときに、回転体52Aは頂壁部材51Aに対して大きな面積でもって圧着されて、回転体52Aと頂壁部材51A(ドラム36A)との確実な一体回転状態が確保される。
【0035】
頂壁部材51Aには、180度対称位置に、2つの第1開口部61Aが形成されている。また、回転体52Aには、その周方向に間隔をあけて、合計3つの第2開口部62A、63Aが形成されている。このうち、1つの第2開口部62Aは、有効開口面積が大きな大径第2開口部とされている。これに対して、2つの第2開口部63Aは、大径第2開口部62Aよりも有効開口面積が小さい小径第2開口部とされている。2つの小径第2開口部63Aの有効開口面積を合計した有効開口面積は、1つの大径第2開口部62Aの有効開口面積とほぼ同一となるように設定されている。そして、大径第2開口部62Aの有効開口面積(直径)は、頂壁部材51Aに形成された第1開口部61Aの有効開口面積(直径)以下の大きさとなるようにされ、実施形態では、第1開口部61Aの直径が大径第2開口部61Aの直径よりも十分大きくなるように設定されている。
【0036】
第1開口部61Aと第2開口部62A、63Aとの位置関係は、次のように設定されている。まず、ドラム36Aに対する回転体52Aの相対回転位置を図3図12に示すようにしたとき、1つの第1開口部61Aに対して1つの大径第2開口部62Aが整合(連通)された第1整合状態とされ、この第1整合状態では、小径第2開口部63Aは、第1開口部61Aに対して整合されない状態とされる。この第1整合状態のときは、ドラム36A内に供給された噴射用液体が、1つの大径第2開口部62Aから1つの第1開口部61Aを通って噴射される(噴射ノズルが1つの状態)。なお、他方のドラム36Bをも勘案すると、噴射ノズルは左右合計で2つとなる。
【0037】
図3図12に示す上記第1整合状態から、ドラム36Aに対して回転体52Aを所定角度相対回転させると、図5図13に示すように、2つの第1開口部61Aに対して2つの小径第2開口部63Aが整合された第2整合状態とされる。この第2整合状態では、大径第2開口部62Aは、第1開口部61Aとは整合されない状態とされる。この第2整合状態では、ドラム36A内の噴射用液体は、2つの小径第2開口部63Aから2つの第1開口部61Aを通して噴射される(噴射ノズルが2つの状態)。なお、他方のドラム36Bをも勘案すると、噴射ノズルは左右合計で4つとなる。
【0038】
なお、第1開口部61Aの直径を大径第2開口部62Aよりも十分に大きく設定しておくことにより、第1整合状態と第2整合状態とにおいて、第1開口部61Aに対する第2開口部62Aあるいは63Aの整合位置が若干ずれても、第2開口部62A、63Aに設定された有効開口面積でもって噴射用液体を噴射することができる。また、第2開口部62A、63Aは、それぞれ、先端(上方)に向かうにつれて徐々に先細となるように形成されて、噴射用液体の指向性を高めるようにしてある。以上に加えて、小径第2開口部63Aは、上方に向かうにつれて徐々に支軸32Aの軸線に近づくように若干傾斜設定されて、第2開口部63Aを通して噴射用液体の噴射が、支持32A近くとなるようにされている。なお、紹介第2開口部63Aも、大径第2開口部62Aと同様に、支軸32Aの軸線方向と平行にまっすぐ上方を向くように設定することもできる。
【0039】
ドラム36Aに対する回転体52Aの相対回転は、上記第1整合状態と第2整合状態との間でのみ行われるように所定角度範囲内で行われるようになっている。このため、頂壁部材51Aの内面には、支軸32Aを中心とする円弧状に凹部とされたガイド溝65Aが形成される一方、回転体52Aの上面に形成した取付凹部69Aには、係止部材としての円盤状の永久磁石66Aが嵌合、固定(例えば接着材による固定)されている(図9図11参照)。これにより、永久磁石66Aがガイド溝65Aの周方向一端側(ストローク端)に位置した状態で前記第1整合位置とされる。また、永久磁石66Aがガイド溝65Aの周方向他端側に位置した状態で、前記第2整合状態とされる。
【0040】
第1整合状態と第2整合状態との間での変更は、ドラム36A内に噴射用液体を供給しない状態で、ドラム36Aを正転駆動あるいは逆転駆動することにより行われる。すなわち、静止している回転体52Aに対してドラム36Aが回転されることにより、第1整合状態と第2整合状態との間での変更が行われる。
【0041】
ドラム36A内に噴射用液体を供給しない状態で、第1整合状態と第2整合状態との間での変更を行う際に、回転体52Aがドラム36Aと共に回転されてしまう(連れ回る)事態を確実に防止するために、実施形態では、磁力を利用するようにしてある。すなわち、永久磁石66Aに対して吸着関係とされる磁性部材67Aが、固定具54Aによって、係止板55Aと共に支持軸32Aの頂壁面に固定(共締め)されている。そして、係止板55Aには、そのフランジ部の周方向一部を切り欠くことにより切欠部55aが形成されている。
【0042】
上記磁性部材67Aは、板状の鉄系金属板を加工することより形成されて、支持軸32Aの径方向外方側に向けて延びる細幅の突起部67aを有している。この突起部67aが、係止板55Aの切欠部55a内に位置される。そして、突起部67aの先端部は、永久磁石66Aの移動軌跡に対して上下方向において重なるような位置関係とされている。
【0043】
なお、永久磁石66Aの移動軌跡付近にある本体部材50A、頂壁部材51A、回転体52A、支持軸32A(の少なくとも上部部分)、係止板55A等は、合成樹脂(つまり磁力の影響を受けない材質)によって形成されている。ドラム36A内に噴射用液体を供給しない状態で、ドラム36Aを回転させた際に、回転体52Aがドラム36Aと連れ回っても、永久磁石66Aが磁性部材67A(の突起部67a)と上下方向に重なる位置となった状態から、回転体52Aは磁力の作用によってブレーキ作用を受けて、ドラム36Aと共に連れ回ってしまう事態が防止される。
【0044】
図4図6に示すように、頂壁部材51Aには、一対のストッパ部材71A,72Aが保持されている。このストッパ部材71A,72Aは、磁性部材となるもので、例えば金属製のねじ部材を合成樹脂でコーティングすることにより構成されて、頂壁部材51Aに形成された取付孔(ねじ孔)に螺合されている。一方のストッパ部材71Aは、第1の整合状態において、永久磁石63Aの近くに位置される。永久磁石66Aとストッパ部材71Aとの間での磁力によって、ドラム36Aが回転するときの振動等によって不用意に回転体52Aがドラム36Aに対して相対回転するのが規制されて、第1の整合状態が確実に維持される。
【0045】
同様に、第2整合状態では、ストッパ部材72Aが永久磁石66Aの近くに位置されて、この第2整合状態が確実に維持される。永久磁石66Aとストッパ部材71Aあるいは72Aとの間での磁力(最接近した位置における磁力)は、永久磁石66Aと磁性部材67A(の突起部67b)との間での磁力(最接近した位置における磁力)よりも十分に小さくなるように設定されている(磁性部材67Aによる相対回転規制作用が優先される)。
【0046】
上述したような第1整合状態と第2整合状態との間での変更は、ドラム36A内に噴射用液体を供給しない状態であれば任意のタイミングで行うことができ、例えば走行台車5が任意の位置で停止しているときでもあるいは走行台車5が走行中のときでも行うことができる。第1整合状態と第2整合状態との間での変更は、コントロールボックスCBに設けられた操作スイッチをマニュアル操作することによって行われる。すなわち、コントロールボックスCBは、上記操作スイッチによって整合状態の変更(噴射ノズル数の変更)が指令されたときは、まず、ドラム36A内への噴射用液体の供給を停止する(噴射用液体の供給停止手段)。その後、ドラム36Aを正転あるいは逆転させて(ドラム36Aが数回転する程度)、ドラム36Aに対する回転体52Aの相対回転位置を変更する(回転実行手段)。この相対回転位置の変更後は、ドラム36A内への噴射用液体の供給を再開させる(噴射用液体の供給再開手段)。なお、自動変更モード選択スイッチを別途設けて、第1整合状態と第2整合状態との間で、所定時間毎に自動変更されるようにすることもできる。
【0047】
以上実施形態について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば次のような場合をも含むものである。液体式マッサージ装置特に本体ハウジング1としては、ベッド形式のものに限らず、椅子形式のもの等、適宜の形式のものとすることができる。また、本発明による液体式マッサージ装置は、本体ハウジング1内が噴射用液体で充満されることなく、自由表面を有する形式であってもよい(自由表面を有する場合は、噴射ノズル12A、12Bは、噴射用液体中に浸漬された状態でもよく、あるいは噴射用液体(の自由表面)から上方へ露出した状態でもよい)。走行台車5つまり噴射ノズル12の駆動は、チェーンではなくて、例えばねじ棒とこれに螺合されたナットとを利用する方式等、適宜の方式を採択できる。
【0048】
噴射ノズルを有するドラムは、1つのみであってもよい(特に走行台車に設けて支持シート2に沿って移動される場合)。また、噴射ノズルを有するドラムは、支持シート2の面に対して分散させて複数固定設置するようにしてもよく(ドラムの移動なしの場合)、この場合、支持シート2に対して、例えば左右2個となるドラム列を、支持シート2の長手方向に沿って複数列(例えば6列)設けるようにしてもよい。頂壁部材51Aと回転体52Aとの相対回転可能な角度範囲の設定に際しては、永久磁石61Aを利用することなく、別途係止ピンを用いる等、適宜の手法を採択できる。また、ドラムに対する回転体の連れ回り防止を、磁力を利用することなく、特許文献2に記載のような手法を採択する等、適宜の手法を採択できる。
【0049】
1つのドラム36Aについて、第1開口部61Aを3以上設けてもよく、例えば第1開口部61Aを4つ設けて、第1整合状態では2つの噴射ノズルを構成し、第2整合状態では4つの噴射ノズルを構成する等のこともできる。また、噴射ノズル数を3段階以上で変更するようにしてもよい(例えば1つのドラム36Aについて、噴射ノズル数を、1つ、2つ、3つというように3段階で変更する)。回転体52Aの機能を、第1開口部61Aの一部を遮断するというように把握することもでき、よって、回転体52Aに第2開口部62A、63Aを形成しなくてもよいものである(この場合は、第1開口部61Aを指向性を有するように設定するのが好ましい)。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することを暗黙的に含むものである。
【符合の説明】
【0050】
M:使用者
CB:コントローラ
1:本体ハウジング
2:支持シート
5:走行台車
7:駆動チェーン(走行駆動用)
12A、12B:噴射ノズル
14:ポンプ(噴射用液体圧送用)
32A、32B:支軸(回転中心)
36A、36B:ドラム
37A、37B:空間部(噴射用液体の経路)
38A:38B:歯形(回転用)
42:ウォーム(回転用)
46:回転軸
50A、50B:本体部材
51A、51B:頂壁部材52A、52B:回転体
55A、55B:係止板
61A、61B:第1開口部
62A、62B:第2開口部(大径第2開口部)
63A、63B:第2開口部(小径第2開口部)
65A、65B:ガイド溝
66A、66B:永久磁石
67A、67B:磁性部材
71A、72B:ストッパ部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13