特許第5956263号(P5956263)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5956263評価装置、評価システム、利用者から提供された情報を評価する評価方法、およびコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5956263
(24)【登録日】2016年6月24日
(45)【発行日】2016年7月27日
(54)【発明の名称】評価装置、評価システム、利用者から提供された情報を評価する評価方法、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20160714BHJP
   H04W 4/02 20090101ALI20160714BHJP
   H04M 3/487 20060101ALI20160714BHJP
【FI】
   G06Q50/10
   H04W4/02 110
   H04M3/487
【請求項の数】9
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2012-154596(P2012-154596)
(22)【出願日】2012年7月10日
(65)【公開番号】特開2014-16870(P2014-16870A)
(43)【公開日】2014年1月30日
【審査請求日】2015年3月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】500578216
【氏名又は名称】株式会社ゼンリンデータコム
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】特許業務法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】三橋 誠
(72)【発明者】
【氏名】八代 愛
(72)【発明者】
【氏名】森永 久之
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 順一郎
【審査官】 阿部 潤
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−079035(JP,A)
【文献】 特開2007−193427(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
H04M 3/487
H04W 4/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
評価装置であって、
利用者から、地域に関する情報である地域情報を取得する情報取得部と、
取得した前記地域情報を、前記地域情報を提供した前記利用者の活動地域を示す日常圏を用いて評価する評価部と、
前記利用者を識別するための識別子と、前記利用者の前記日常圏とを対応付けて記憶する日常圏記憶部と、
前記地域に付随する特性である地域特性を該地域と対応付けて記憶する地域特性記憶部と、
を備え、
前記日常圏は、予め、前記利用者の行動履歴に基づいて定められ、
前記評価部は、取得した前記地域情報の地域が、前記地域情報を提供した前記利用者の前記日常圏の少なくとも一部を含み、かつ、前記地域情報が、前記地域に対応付けられた前記地域特性に関する情報であった場合に、前記地域情報の信憑性が高いと評価する、評価装置。
【請求項2】
請求項記載の評価装置は、さらに、
施設と、前記施設に付随する特性である施設特性とを対応付けて記憶する施設特性記憶部を備え、
前記情報取得部は、前記地域情報が前記施設に関するものであった場合に、前記施設特性記憶部より当該施設の前記施設特性を取得し、
前記評価部は、取得した前記施設特性と、前記地域特性とを比較することで、前記地域情報が前記地域特性に関する情報であるか否かを判定する、評価装置。
【請求項3】
請求項記載の評価装置であって、
前記評価部は、取得した前記地域情報に含まれる文字列と、前記地域特性とを比較することで、前記地域情報が前記地域特性に関する情報であるか否かを判定する、評価装置。
【請求項4】
請求項1からのいずれか一項記載の評価装置であって、
前記評価部は、さらに、前記地域情報が、前記地域情報を提供した前記利用者の前記日常圏に関する情報である場合に、前記地域情報を閲覧した第三者から前記利用者への評価を取得する、評価装置。
【請求項5】
請求項4記載の評価装置であって、
前記日常圏記憶部は、前記識別子と、前記日常圏との組に対して、さらに、前記利用者の前記日常圏ごとに付与されるエリア評価を記憶し、
前記評価部は、さらに、前記第三者から取得した前記利用者への評価を用いて、前記日常圏記憶部の前記エリア評価を更新する、評価装置。
【請求項6】
請求項1からのいずれか一項記載の評価装置であって、さらに、
前記情報取得部が取得した前記地域情報に対して、前記評価部による評価を対応付けて記憶する情報記憶部と、
前記情報記憶部に記憶されている前記地域情報を、クライアント装置に対して表示させる提供部と、
を備える、評価装置。
【請求項7】
評価システムであって、
請求項1からのいずれか一項記載の評価装置と、
サービス装置と、
クライアント装置と、
を備え、
前記評価装置は、さらに、
前記情報取得部が取得した前記地域情報と、前記地域情報についての前記評価部による評価とを前記サービス装置へ送信する通信部を備え、
前記サービス装置は、
前記評価装置から受信した前記地域情報に対して、前記評価を対応付けて記憶する情報記憶部と、
前記情報記憶部に記憶されている前記地域情報を、前記クライアント装置に対して表示させる提供部と、
を備える、評価システム。
【請求項8】
利用者から提供された情報をコンピュータが評価する評価方法であって、
(a)前記利用者から地域に関する情報である地域情報をコンピュータが取得する工程と、
(b)取得した前記地域情報を、前記地域情報を提供した前記利用者の活動地域を示す日常圏を用いてコンピュータが評価する工程と、
(c)前記利用者を識別するための識別子と、前記利用者の前記日常圏とを対応付けてコンピュータが記憶する工程と、
(d)前記地域に付随する特性である地域特性を該地域と対応付けてコンピュータが記憶する工程と、
を含み、
前記日常圏は、予め、前記利用者の行動履歴に基づいて定められ、
前記評価する工程は、取得した前記地域情報の地域が、前記地域情報を提供した前記利用者の前記日常圏の少なくとも一部を含み、かつ、前記地域情報が、前記地域に対応付けられた前記地域特性に関する情報であった場合に、前記地域情報の信憑性が高いと評価する、評価方法。
【請求項9】
利用者から提供された情報を評価するコンピュータプログラムであって、コンピュータに、
前記利用者から地域に関する情報である地域情報を取得する情報取得機能と、
取得した前記地域情報を、前記地域情報を提供した前記利用者の活動地域を示す日常圏を用いて評価する評価機能と、
前記利用者を識別するための識別子と、前記利用者の前記日常圏とを対応付けて記憶する日常圏記憶機能と、
前記地域に付随する特性である地域特性を該地域と対応付けて記憶する地域特性記憶機能と、
を実現させ、
前記日常圏は、予め、前記利用者の行動履歴に基づいて定められ、
前記評価機能は、取得した前記地域情報の地域が、前記地域情報を提供した前記利用者の前記日常圏の少なくとも一部を含み、かつ、前記地域情報が、前記地域に対応付けられた前記地域特性に関する情報であった場合に、前記地域情報の信憑性が高いと評価する、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報の信憑性を評価する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
不特定多数の第三者から提供される情報を利用者が閲覧できるシステムとして、例えば、一般ユーザによる口コミや点数評価によるグルメガイドやツイッター(登録商標)等がある。このようなシステムは、第三者の「口コミ」情報を閲覧できるとして人気がある反面、虚偽の情報が提供されるおそれがあるという問題がある。そこで、第三者から提供される情報に対する信憑性を向上させるための技術として、特許文献1のような技術が知られている。特許文献1記載の技術では、情報管理サーバは、特定地点に関する情報と共に、ユーザの行動履歴から算出された特定地点への訪問回数の情報を収集・管理している。また、特許文献2には、ユーザが生活圏から離れた場所を訪問したことを検出し、その移動履歴を記録する情報提供システムが記載されている。また、特許文献3には、ユーザの行動傾向に応じた情報を提供する装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−181469号公報
【特許文献2】国際公開WO2004/075137号パンフレット
【特許文献3】特開平11−83531号公報
【特許文献4】特開2011−95856号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】にほんブログ村、にほんブログ村 人気ランキング、http://www.blogmura.com/ranking.html
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された情報管理サーバでは、特定地点への訪問回数を、特定地点に関する情報の信憑性を評価する指標として使用することができる。しかし、従来から、単なる訪問回数ではなく「その地域を良く知る人」から提供された情報を、信憑性のある情報として識別したいという要望があった。また、特許文献2に記載された情報提供システムでは、ユーザから情報を取得し、取得した情報を評価する手段を持たないという課題があった。また、特許文献3に記載された装置では、ユーザから情報を取得し、取得した情報を評価する手段を持たないという課題があった。
【0006】
そのため、「その地域を良く知る人」から提供された情報を、信憑性のある情報として識別することが可能な技術が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
【0008】
(1)本発明の一形態によれば、評価装置が提供される。この評価装置は;利用者から、地域に関する情報である地域情報を取得する情報取得部と;取得した前記地域情報を、前記地域情報を提供した前記利用者の活動地域を示す日常圏を用いて評価する評価部と;を備える。この形態の評価装置によれば、評価部は、地域に関する情報である地域情報を、その地域情報を提供した利用者の活動地域を示す日常圏を用いて評価する。このため、評価部は、その地域情報を提供した利用者の活動地域、すなわち、その地域を良く知るか否か、を地域情報の評価の基準とすることができる。
【0009】
(2)上記形態の評価装置において;前記日常圏は、予め、前記利用者の行動履歴に基づいて定められ;前記評価部は、前記日常圏を用いて前記地域情報の信憑性を評価してもよい。この形態の評価装置によれば、日常圏は、利用者の行動履歴に基づいて定められ、評価装置の評価部は、この利用者の行動履歴に基づいた日常圏を用いて地域情報を評価するため、「その地域を良く知る人」から提供された情報を、信憑性のある情報として識別することが可能となる。
【0010】
(3)上記形態の評価装置は、さらに;前記利用者を識別するための識別子と、前記利用者の前記日常圏とを対応付けて記憶する日常圏記憶部と;前記地域に付随する特性である地域特性を該地域と対応付けて記憶する地域特性記憶部と;を備え;前記評価部は、取得した前記地域情報の地域が、前記地域情報を提供した前記利用者の前記日常圏の少なくとも一部を含み、かつ、前記地域情報が、前記地域に対応付けられた前記地域特性に関する情報であった場合に、前記地域情報の信憑性が高いと評価してもよい。この形態の評価装置によれば、評価部は、地域情報を、その地域情報を提供した利用者の日常圏に間接的に対応付けられた地域特性を用いて評価する。このため、評価部は、「その地域を良く知る人」から提供された情報を、信憑性の高いものとして評価することができる。
【0011】
(4)上記形態の評価装置は、さらに;施設と、前記施設に付随する特性である施設特性とを対応付けて記憶する施設特性記憶部を備え;前記情報取得部は、前記地域情報が前記施設に関するものであった場合に、前記施設特性記憶部より当該施設の前記施設特性を取得し;前記評価部は、取得した前記施設特性と、前記地域特性とを比較することで、前記地域情報が前記地域特性に関する情報であるか否かを判定してもよい。この形態の評価装置によれば、評価部は、特定の地域に所在する施設に関する地域情報であっても、その地域情報を提供した利用者の日常圏に間接的に対応付けられた地域特性を用いて評価することができる。このため、評価部は、「その地域を良く知る人」から提供された情報を、信憑性の高いものとして評価することができる。
【0012】
(5)上記形態の評価装置において;前記評価部は、取得した前記地域情報に含まれる文字列と、前記地域特性とを比較することで、前記地域情報が前記地域特性に関する情報であるか否かを判定してもよい。この形態の評価装置によれば、評価部は、文字列としての地域情報を評価することができる。
【0013】
(6)上記形態の評価装置において;前記評価部は、さらに、前記地域情報が、前記地域情報を提供した前記利用者の前記日常圏に関する情報である場合に、前記地域情報を閲覧した第三者から前記利用者への評価を取得してもよい。この形態の評価装置によれば、評価部は、地域情報を閲覧した第三者から、日常圏が属する地域に関する情報を提供した利用者への評価を取得することができる。このため、「その地域を良く知る人」自身を評価することができる。
【0014】
(7)上記形態の評価装置において;前記日常圏記憶部は、前記識別子と、前記日常圏との組に対して、さらに、前記利用者の前記日常圏ごとに付与されるエリア評価を記憶し;前記評価部は、さらに、前記第三者から取得した前記利用者への評価を用いて、前記日常圏記憶部の前記エリア評価を更新してもよい。この形態の評価装置によれば、評価部は、第三者から取得した評価を用いて、利用者の識別子と日常圏との組に対して付与されたエリア評価を更新する。このため、利用者の日常圏毎に、第三者から取得した評価を蓄積することができる。
【0015】
(8)上記形態の評価装置において、さらに;前記情報取得部が取得した前記地域情報に対して、前記評価部による評価を対応付けて記憶する情報記憶部と;前記情報記憶部に記憶されている前記地域情報を、クライアント装置に対して表示させる提供部と;を備えてもよい。この形態の評価装置によれば、評価装置は、利用者から取得した地域情報とその評価を蓄積し、蓄積された地域情報をクライアント装置に対して表示させることができる。そのため、閲覧者は「その地域を良く知る人」からの情報を、その人に対する評価と共に閲覧することができる。
【0016】
(9)本発明の他の形態によれば、評価システムが提供される。この評価システムは;上記形態の評価装置と;サービス装置と;クライアント装置と;を備え;前記評価装置は、さらに;前記情報取得部が取得した前記地域情報と、前記地域情報についての前記評価部による評価とを前記サービス装置へ送信する通信部を備え;前記サービス装置は;前記評価装置から受信した前記地域情報に対して、前記評価を対応付けて記憶する情報記憶部と;前記情報記憶部に記憶されている前記地域情報を、前記クライアント装置に対して表示させる提供部と;を備える。この形態の評価システムによれば、サービス装置は、評価装置から、地域情報とその評価を受信し、蓄積することができる。そして、サービス装置は、蓄積した地域情報とその評価をクライアント装置に対して表示させることができる。さらに、この形態の評価システムによれば、地域情報の評価を行う評価装置と、評価済みの地域情報を表示させるサービス装置とを、異なる装置として構成することができる。
【0017】
本発明は、装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、評価装置の機能を実現するシステム、評価装置の制御方法、その制御方法を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施形態としての評価装置を用いた評価システムの概略構成を示す説明図である。
図2】日常圏テーブルの一例を示す説明図である。
図3】地域特性テーブルの一例を示す説明図である。
図4】施設テーブルの一例を示す説明図である。
図5】投稿情報テーブルの一例を示す説明図である。
図6】投稿評価処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図7】サーバが投稿評価処理によって口コミ(地域情報)の信憑性を評価する様子を示す説明図である。
図8】第2実施形態としての評価装置を用いた評価システムの概略構成を示す説明図である。
図9】第2実施形態における日常圏テーブルの一例を示す説明図である。
図10】第2実施形態における投稿情報テーブルの一例を示す説明図である。
図11】利用者評価処理Aの手順を示すフローチャートである。
図12】サーバが利用者評価処理によって投稿者を評価する様子を示す説明図である。
図13】利用者評価処理Bの手順を示すフローチャートである。
図14】第3実施形態としての評価装置を用いた評価システムの概略構成を示す説明図である。
図15】サーバが投稿評価処理によって口コミ(地域情報)の信憑性を評価する様子を示す説明図である。
図16】第4実施形態としての評価システムの概略構成を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
A.第1実施形態:
A−1.システムの概略構成:
図1は、本発明の一実施形態としての評価装置を用いた評価システムの概略構成を示す説明図である。第1実施形態の評価システム1000は、サーバ10と、基地局BSと、携帯端末20とを含んでいる。サーバ10と、基地局BSは、インターネットINTを介して通信可能に接続されている。携帯端末20は、基地局BSと無線通信することが可能であり、この結果、携帯端末20は、基地局BSを介してサーバ10と通信することができる。
【0020】
本実施形態の携帯端末20は、現在位置取得部210と、タッチパネル220と、外部記憶装置230と、CPU240と、無線通信回路260と、音声出力部270と、ROM280と、RAM290と、を備えている。
【0021】
現在位置取得部210は、例えば、GPS(Global Positioning System/全地球測位システム)を構成する人工衛星から送信された電波を受信する装置である。なお、現在位置取得部210は、GPS以外の測位システムを用いることもできる。
【0022】
タッチパネル220は、表示部と入力部とを含む。表示部は、例えば、480画素×640画素(VGA)の解像度を有する液晶ディスプレイを採用することができる。表示部は、液晶ディスプレイに限らず、有機ELディスプレイなど、種々の表示装置を採用することが可能である。入力部は、指やタッチペンによる押圧を検知し、押圧された位置を表す電気信号を主制御部241に対して出力する。入力部としては、例えばタッチパネルを採用することができる。タッチパネルは、無色透明であり、液晶ディスプレイの画像表示面の全体に亘って積層されている。この結果、携帯端末20の利用者は、例えば、タッチパネル220に表示された画面に含まれるアイコンなどのGUI(Graphical User Interface)を指で押圧することで、携帯端末20の操作を行うことができる。また、入力部としては、タッチパネルの他に、キーによる入力装置や、音声による入力装置を用いてもよい。
【0023】
外部記憶装置230は、ハードディスク、フラッシュメモリ、メモリカードなどで構成され得る。
【0024】
CPU240は、ROM280に格納されているコンピュータプログラムをRAM290に展開して実行することにより、主制御部241として機能する。主制御部241は、携帯端末20の全体を制御する。また、主制御部241は、現在位置取得部210が受信した電波等に基づき、携帯端末20の現在位置を検出(測位)する。
【0025】
無線通信回路260は、基地局BSとの間でデータ通信もしくは音声通信を行うための回路である。無線通信回路206は、基地局BSを介してサーバ10にアクセスを行うことができる。
【0026】
音声出力部270は、経路案内時に音声を出力するためのスピーカや、これを駆動する回路などから構成され得る。
【0027】
本実施形態のサーバ10は、携帯端末20から提供される情報を取得し、この情報を利用した種々のサービスを提供するサーバである。サーバ10が提供するサービスとしては、例えば、第三者の口コミや点数評価に基づく飲食店のランキングもしくはグルメガイドを閲覧可能とする種類のサービスや、ツイッター(登録商標)のような第三者の投稿内容を閲覧可能とする種類のサービスや、楽天トラベル(登録商標)のような第三者の口コミに基づく宿泊施設のランキングを閲覧可能とする種類のサービスなどがある。以降では、本実施形態のサーバ10は、第三者の口コミ情報に基づく飲食店の評価を閲覧可能なサービスを提供するサーバであるとして説明する。
【0028】
サーバ10は、CPU110と、ROM120と、RAM130と、ハードディスク140と、通信部150とを備え、それぞれはバスにより相互に接続されている。通信部150は、インターネットINTを介して携帯端末20と通信を行うことができる。
【0029】
CPU110は、ROM120に格納されているコンピュータプログラムをRAM130に展開して実行することにより、情報取得部111、評価部112、サービス提供部113として機能する。
【0030】
情報取得部111は、利用者から、地域情報としての飲食店の口コミを取得する。本実施形態において「地域情報」とは、地域に関する情報を意味する。「地域」とは、何らかの基準によって区切られた範囲の土地を意味する。地域は、例えば、市町村等の地方自治体の行政区画に従って定められてもよいし、また、地図上の領域をメッシュ状に分割して定められてもよい。地域情報とは、地域に関連する情報であれば何でもよく、本実施形態のように特定の地域に所在する飲食店の口コミのほか、例えば、特定の地域に所在する学校の口コミ、特定の地域に所在する観光名所旧跡の口コミ、特定の地域に所在する行楽施設の口コミ、特定の地域に根ざした民芸品や工芸品の口コミ、特定の地域に所在する道路の混雑状況等の口コミ等を採用してもよい。
【0031】
評価部112は、情報取得部111が取得した地域情報を評価する。詳細は後述する。
【0032】
サービス提供部113は、情報取得部111が取得した地域情報を利用したサービスを実現する。具体的には、サービス提供部113は、情報取得部111が取得し、後述の投稿評価処理を経て投稿情報テーブル144に記憶されている地域情報を「飲食店の評価」として複数の携帯端末20から閲覧可能とする。サービス提供部113は、例えば、HTTP(HyperText Transfer Protocol)を用いたWEB(World Wide Web)ページの態様で飲食店の評価を閲覧可能とする。なお、サービス提供部113は、特許請求の範囲における「提供部」に相当し、飲食店の評価を閲覧する携帯端末20は、特許請求の範囲における「クライアント装置」に相当する。
【0033】
ハードディスク140には、日常圏テーブル141と、地域特性テーブル142と、施設テーブル143と、投稿情報テーブル144とが含まれている。
【0034】
図2は、日常圏テーブル141の一例を示す説明図である。日常圏テーブル141は、各エントリの値が登録された状態で予めハードディスク140に格納されている。日常圏テーブル141は、ユーザ識別子と、ユーザ名と、日常圏とを含んでいる。
【0035】
「ユーザ識別子」は、利用者を一意に識別するための識別子である。ユーザ識別子としては、例えば、ランダムな文字列の羅列や、電話番号や、メールアドレス等を使用することができる。「ユーザ名」は、利用者のニックネームである。ユーザ名は、利用者によって指定される。
【0036】
「日常圏」は、利用者の行動履歴に基づいて定められる地域である。日常圏とは、換言すれば、利用者の活動地域を意味し、例えば、利用者の居住地周辺、利用者の学校や職場周辺、利用者が頻繁に訪れる場所、および、その周辺などである。すなわち日常圏は、利用者が地理的に詳しい地域を意味する。日常圏は、サーバ10が予め取得し、格納しておく。具体的には、サーバ10は、定期的に、携帯端末20の現在位置取得部210により特定された測位点(現在位置)と、測位時刻と、ユーザ識別子とを含む測位情報を受信する。サーバ10は、受信した測位情報から、所定の頻度を越えて測位される測位点が存在する地域や、所定の日数を越えて測位点が存在する地域を日常圏とする。
【0037】
例えば、図2の例では、ユーザ識別子User001で特定される「あかね」という利用者は、愛知県名古屋市と、愛知県蒲郡市とを日常圏としていることがわかる(エントリE01、E02)。このように、日常圏は、1人の利用者に対して複数設定することができる。なお、日常圏テーブル141は、特許請求の範囲における「日常圏記憶部」に相当する。
【0038】
図3は、地域特性テーブル142の一例を示す説明図である。地域特性テーブル142は、各エントリの値が登録された状態で予めハードディスク140に格納されている。地域特性テーブル142は、地域名と、地域特性とを含んでいる。
【0039】
「地域特性」とは、地域に付随する特性を意味する。地域に付随する特性とは、その地域に所在する名産やその地域に所在する地物の名称等を広く含む。地域特性とは、本実施形態のように特定の地域において有名な飲食物のほか、例えば、特定の地域に所在する学校の名称や、特定の地域に所在する観光名所旧跡の名称、特定の地域に所在する行楽施設の名称、特定の地域に根ざした民芸品や工芸品の名称、特定の地域に所在する道路の名称等を採用してもよい。
【0040】
例えば、図3の例では、地域名が愛知県名古屋市で特定される地域において有名な飲食物は、味噌かつと、ひつまぶしと、きしめんと、八丁味噌と、味噌煮込みうどんと、守口漬であることがわかる(エントリE11〜16)。このように、地域特性は、1つの地域に対して複数設定することができる。また、地域名にワイルドカードを使用することで、広域な地域にまたがる名物を設定してもよい。例えば、エントリE17は大阪府の全ての市において有名な飲食物は、お好み焼きであることを示している。なお、図3の例では、地域を地方自治体の行政区画に従って定めた場合を例示している。しかし例えば、地域をメッシュ状に分割した地図上の領域で定めた場合、地図上のメッシュ毎に地域特性を紐付けしておくことができる。また、地域特性が紐付けられた複数のメッシュを統合することによって、任意の地域を設定することもできる。なお、地域特性テーブル142は、特許請求の範囲における「地域特性記憶部」に相当する。
【0041】
図4は、施設テーブル143の一例を示す説明図である。施設テーブル143は、各エントリの値が登録された状態で予めハードディスク140に格納されている。施設テーブル143は、施設識別子と、施設名と、住所と、施設特性と、予算と、平均点とを含んでいる。
【0042】
「施設識別子」は、施設を一意に識別するための識別子である。「施設名」は、施設の名称である。「住所」は、施設の所在地を示す住所である。「施設特性」は、施設に付随する特性を意味する。施設に付随する特性とは、その施設で主として取り扱っている料理、名物、サービスの名称等を広く含む。施設特性とは、本実施形態では、飲食店(施設)において注力して取り扱っている料理や食材の名称である。「予算」は、施設を利用するにあたって必要となる平均的な予算である。「平均点」は、利用者から寄せられた施設についての評価を平均化した数値である。
【0043】
例えば、図4の例では、施設識別子S0001で特定される平成食堂という飲食店は、愛知県名古屋市中区に所在することがわかる。さらに、平成食堂は、ひつまぶしと鰻とを施設特性とし、利用時に平均的に必要な予算は2000円〜3000円であることがわかる。さらに、平成食堂の平均点は4.2点であることがわかる(エントリE21)。なお、図4の例では、施設の所在地を、地方自治体の行政区画に従った住所(市町村)表記としている。しかし、施設の所在地は、地図上のメッシュで特定されてもよい。なお、施設テーブル143は、特許請求の範囲における「施設特性記憶部」に相当する。
【0044】
図5は、投稿情報テーブル144の一例を示す説明図である。投稿情報テーブル144の各エントリは、携帯端末20の利用者が行う飲食店に対する口コミ登録操作(以降、単に「口コミ登録」とも呼ぶ)によって、携帯端末20からサーバ10へと送信される地域情報(情報取得部111が取得する地域情報)に基づいて登録される。詳細は後述する。投稿情報テーブル144は、ユーザ識別子と、施設識別子と、タイトルと、本文と、点数と、信憑性とを含んでいる。
【0045】
「ユーザ識別子」は、口コミ(地域情報)の登録を行った利用者(以降、口コミ登録を行った利用者を、閲覧のための利用者と区別するために「投稿者」とも呼ぶ)に予め割り当てられたユーザ識別子(図2)である。「施設識別子」は、口コミ(地域情報)の登録の対象とされた飲食店(以降、口コミ登録の対象とされた飲食店を「対象施設」とも呼ぶ)に予め割り当てられた施設識別子(図4)である。「タイトル」は、口コミ(地域情報)のタイトルであり、投稿者により入力された任意の文字列である。「本文」は、口コミ(地域情報)の本文であり、投稿者により入力された任意の文字列である。「点数」は、投稿者により付与された対象施設の点数である。「信憑性」は、口コミ(地域情報)の信憑性である。信憑性は、後述の投稿評価処理を介して、評価部112によって付与される評価である。
【0046】
なお、投稿情報テーブル144は、特許請求の範囲における「情報記憶部」に相当し、投稿情報テーブル144の「信憑性」は、特許請求の範囲における「評価」に相当する。
【0047】
A−2.投稿評価処理:
図6は、投稿評価処理の手順の一例を示すフローチャートである。図7は、サーバ10が、投稿評価処理によって口コミ(地域情報)の信憑性を評価する様子を示す説明図である。
【0048】
図6のステップS102において、サーバ10の情報取得部111は、携帯端末20から送信された口コミ(地域情報)を受信する。図7の地域情報RI1は、図6のステップS102で情報取得部111が受信した地域情報の一例を示している。
【0049】
図6のステップS104において、サーバ10の評価部112は、地域情報の投稿者の日常圏を求める。具体的には、評価部112は、日常圏テーブル141から、地域情報に含まれるユーザ識別子と一致するユーザ識別子を持つエントリ検索する。図7の例では、地域情報の投稿者であるユーザ識別子User001の日常圏は、愛知県名古屋市と、愛知県蒲郡市であることがわかる。
【0050】
図6のステップS106において、サーバ10の評価部112は、地域情報が、投稿者の日常圏に対応付けられた地域特性に関する情報であるかを判定する。
具体的には、まず、評価部112は、次の(i)、(ii)を検索する。
(i)地域特性テーブル142から、地域情報の投稿者の日常圏が含まれている地域名に対応付けられた地域特性を検索する。なお、ここで「日常圏が含まれている」とは、地域情報の投稿者の日常圏と、地域特性テーブル142の地域名とが一部一致である場合も許容する意味である。
(ii)施設テーブル143から、地域情報の対象施設、すなわち、口コミ登録の対象とされた飲食店の施設特性を検索する。
そして、評価部112は、(i)の地域特性と、(ii)の施設特性とが関連するか否かを判定する。なお、ここで「関連する」とは、いわゆるあいまい検索の結果一致すると判定される場合も含む意味である。
【0051】
図7の例では、(i)地域情報の投稿者の日常圏である愛知県名古屋市に対応付けられた地域特性として、味噌かつ、ひつまぶし、きしめん、八丁味噌、味噌煮込みうどん、守口漬が検索される。また、地域情報の投稿者の日常圏である愛知県蒲郡市に対応付けられた地域特性として、温室みかんが検索される。さらに、図7の例では、(ii)地域情報の対象施設である平成食堂に対応付けられた施設特性として、ひつまぶしと、鰻が検索される。評価部112は、(i)のひつまぶしと、(ii)のひつまぶしと、が一致するため、ステップS108において「関連あり」と判定する。
【0052】
図6のステップS108において、サーバ10の評価部112は、ステップS106の結果を受けて、関連の有無を判定する。関連ありと判定された場合(ステップS108:YES)、評価部112は、地域情報の信憑性を「高」と評価する(ステップS110)。一方、関連なしと判定された場合(ステップS108:NO)、評価部112は、地域情報の信憑性を「低」と評価する(ステップS112)。その後、評価部112は、評価としての信憑性を付加した地域情報を投稿情報テーブル144へ記憶させ、処理を終了させる。
【0053】
以上のように、第1実施形態によれば、評価部112は、地域に関する情報である地域情報を、投稿者(その地域情報を提供した利用者)の活動地域を示す日常圏を用いて評価する。このため、評価部112は、投稿者の活動地域、すなわち、その地域を良く知るか否かを地域情報の評価の基準とすることができる。具体的には、評価部112は、地域情報の信憑性を、投稿者の日常圏に間接的に対応付けられた地域特性を用いて評価する。この結果、評価部112は「その地域を良く知る人」から提供された地域情報を、信憑性の高いものとして評価することができる。
【0054】
また、第1実施形態によれば、評価部112は、投稿者から取得した地域情報と、その地域情報についての評価(信憑性)とを、投稿情報テーブル144(情報記憶部)に蓄積することができる。そして、サービス提供部113は、投稿情報テーブル144に蓄積されている地域情報を、「飲食店の評価」として、複数の携帯端末20(クライアント装置)に表示させることができる。このように、評価部112は、特定の地域に所在する施設に関する地域情報であっても、投稿者(その地域情報を提供した利用者)の日常圏に間接的に対応付けられた地域特性を用いて評価することができる。このため、評価部112は、「その地域を良く知る人」から提供された情報を、信憑性の高いものとして評価することができる。
【0055】
B.第2実施形態:
本発明の第2実施形態では、第1実施形態の評価システムにおいて、さらに、その地域情報を提供した利用者の評価を可能とした構成について説明する。以下では、第1実施形態と異なる構成および動作を有する部分についてのみ説明する。なお、図中において第1実施形態と同様の構成部分については先に説明した第1実施形態と同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0056】
B−1.システムの概略構成:
図8は、第2実施形態としての評価装置を用いた評価システム1000aの概略構成を示す説明図である。図1に示した第1実施形態との違いは、サーバ10に代えてサーバ10aを備える点である。サーバ10aは、CPU110に代えてCPU110aを、ハードディスク140に代えてハードディスク140aを備えている。
【0057】
CPU110aは、評価部112に代えて評価部112aを備えている。評価部112aは、第1実施形態で説明した投稿評価処理(図6)に加えて、さらに、後述の利用者評価処理を行う。利用者評価処理は、第三者による投稿者の評価を受け付ける処理である。
【0058】
ハードディスク140aは、日常圏テーブル141に代えて日常圏テーブル141aを、投稿情報テーブル144に代えて投稿情報テーブル144aを、それぞれ備えている。
【0059】
図9は、第2実施形態における日常圏テーブル141aの一例を示す説明図である。日常圏テーブル141aは、ユーザ識別子と、ユーザ名と、日常圏に加えて、さらに、支持ポイントを含んでいる。
【0060】
「支持ポイント」は、ユーザ識別子により識別される利用者に対して、当該利用者の日常圏ごとに付与される評価である。支持ポイントは、後述の利用者評価処理Bを介して、評価部112aによって付与される。本実施形態では、支持ポイントは0ポイントからの加点方式を採用している。このため、支持ポイントの数値が高いほどその利用者の評価が高い、換言すれば、その利用者の当該日常圏に対する精通度が高いことを意味している。
【0061】
例えば、図9の例では、ユーザ識別子User001で特定される「あかね」という利用者は、愛知県名古屋市についての支持ポイントが18ポイント、愛知県蒲郡市についての支持ポイントが0ポイントであることがわかる(エントリE51、E52)。なお、支持ポイントは、特許請求の範囲における「エリア評価」に相当する。
【0062】
図10は、第2実施形態における投稿情報テーブル144aの一例を示す説明図である。投稿情報テーブル144aは、ユーザ識別子と、施設識別子と、タイトルと、本文と、点数と、信憑性に加えて、さらに、地元区分を含んでいる。
【0063】
「地元区分」は、当該エントリの口コミ(地域情報)が、投稿者の日常圏に関する情報であるか否かを示す情報である。地元区分には、地域情報が投稿者の日常圏に関する情報である場合「Y」が格納され、地域情報が投稿者の日常圏に関する情報でない場合「N」が格納される。地元区分は、後述の利用者評価処理Aを介して、評価部112aによって付与される。
【0064】
B−2.投稿評価処理:
第2実施形態における投稿評価処理は、図6に示した第1実施形態と同じである。なお、第2実施形態の投稿評価処理は、利用者評価処理のサブルーチンとして実行される。
【0065】
B−3.利用者評価処理:
利用者評価処理は、口コミ(地域情報)が投稿者の日常圏に関する情報であるか否かを判断するための利用者評価処理Aと、第三者による投稿者の評価を受け付ける利用者評価処理Bとを含んでいる。
【0066】
B−3−1.利用者評価処理A:
図11は、利用者評価処理Aの手順を示すフローチャートである。図12は、サーバ10aが、利用者評価処理によって投稿者を評価する様子を示す説明図である。
【0067】
図11のステップS202において、サーバ10aの評価部112aは、情報取得部111が口コミ(地域情報)を受信したことをトリガとして、投稿評価処理(図6)を実行する。図12の地域情報RI2は、図11のステップS202によって評価された地域情報の一例を示している。なお、ここでは、地元区分フィールドの値は未だ決定されていない。
【0068】
図11のステップS204において、サーバ10aの評価部112aは、地域情報の「地域」が、投稿者の日常圏に含まれるかを判定する。具体的には、まず、評価部112aは、次の(a)、(b)を検索する。
(a)施設テーブル143から、地域情報の地域を示す情報として、口コミ登録の対象とされた飲食店の住所を検索する。
(b)日常圏テーブル141aから、地域情報の投稿者の日常圏を検索する。
そして、評価部112aは、(a)の飲食店の住所が、(b)の日常圏の住所(地域名)に含まれるか否かを判定する。なお、ここで「含まれる」とは、飲食店の住所と、日常圏の住所とが一部一致である場合も許容する意味である。
【0069】
図12の例では(a)地域情報の地域である愛知県名古屋市中区・・・が検索される。さらに、(b)地域情報の投稿者の日常圏である愛知県名古屋市と、愛知県蒲郡市とが検索される。評価部112aは、(a)の愛知県名古屋市と、(b)の愛知県名古屋市とが一致するため、ステップS204は「含まれる」と判定する。
【0070】
図11のステップS208において、サーバ10aの評価部112aは、ステップS204の結果「含まれる」と判定されたか否かを判定する。含まれると判定された場合(ステップS206:YES)、評価部112aは、投稿評価処理(図6)において投稿情報テーブル144aに一旦記憶された地域情報を更新し、地元区分の値を「Y」とする。一方、含まれないと判定された場合(ステップS206:NO)、評価部112aは、投稿評価処理(図6)において投稿情報テーブル144aに一旦記憶された地域情報を更新し、地元区分の値を「N」とする。その後、評価部112aは、処理を終了させる。
【0071】
B−3−2.利用者評価処理B:
図13は、利用者評価処理Bの手順を示すフローチャートである。
【0072】
ステップS222において、サーバ10aの評価部112aは、携帯端末20から送信された地域情報の「支持」を受信する。例えば、ある携帯端末20の利用者が、サービス提供部113から閲覧可能とされている飲食店の評価(地域情報)を閲覧して、地域情報の内容に賛同した場合や、地域情報の内容を元に実際に飲食店を訪れてよい印象を持った場合がある。このような場合に、例えば、携帯端末20の利用者が、地域情報と関連付けて表示されたボタンを押下することで、携帯端末20からサーバ10aへ支持が送信される仕組みとしてもよい。また、例えば、携帯端末20の利用者によって参照された地域情報に対して、携帯端末20からサーバ10aへ自動的に支持が送信される仕組みとしてもよい。この場合、携帯端末20の利用者による明示的な操作は必要としない点で好ましい。
【0073】
ステップS224において、サーバ10aの評価部112aは、支持を受信した地域情報について、投稿情報テーブル144aの地元区分の値を参照する。地元区分の値が「N」である場合(ステップS224:N)、評価部112aは、処理を終了させる。一方、地元区分の値が「Y」である場合(ステップS224:Y)、評価部112aは、当該地域情報を口コミ登録した投稿者に対して、支持ポイントを加算する(ステップS226)。なお、地域情報の投稿者が複数の日常圏を持っていた場合、評価部112aは、地域情報の地域を示す情報(施設の住所)と一致する日常圏に対して支持ポイントを加算する。
【0074】
図12の例では、地域情報RI2に対して、他の利用者からの支持を受信した場合、評価部112aは、地域情報RI2の投稿者であるユーザ識別子User001に対して支持ポイントを加算する。ユーザ識別子User001の投稿者は、2つの日常圏を持っているため、評価部112aは、地域情報RI2の地域を示す情報(すなわち、施設識別子S0001の平成食堂の住所)と一致する日常圏である愛知県名古屋市についての支持ポイントを加算する。
【0075】
なお、図12の例では、評価部112aが1回支持を受信する毎に支持ポイントを1点加算している。しかし、加算の方法はあくまで一例であり、種々の変形が可能である。例えば、地域情報を支持した利用者の日常圏や支持ポイントに応じて、加算ポイント数が変更されてもよい。
【0076】
支持した利用者の日常圏に応じて加算ポイント数が変更される例について説明する。例えば、愛知県刈谷市を日常圏とするUser0003(図9)と、滋賀県高島市を日常圏とするUser005(図9)との両名が、図12の地域情報RI2を支持した場合、地域情報RI2の地域(愛知県名古屋市)により近いUser003の支持による加算ポイント数が、User005の支持による加算ポイント数より大きくなってもよい。このようにすれば、利用者の評価の信頼性をより向上させることができる。
【0077】
また、支持した利用者の支持ポイントに応じて加算ポイント数が変更される例について説明する。例えば、支持ポイントが0ポイントであるUser0002(図9)と、支持ポイントが12ポイントであるUser0003(図9)の両名が、図12の地域情報RI2を支持した場合、より多く支持を集めているUser0003の支持による加算ポイント数が、User0002の支持による加算ポイント数より大きくなってもよい。このようにすれば、他の利用者から多く支持を集めている利用者による影響力を大きくすることができる。なお、この場合において、User0004(図9)のように複数の日常圏を持つ利用者にあっては、複数の日常圏に対応する複数の支持ポイントの平均値を採用してもよいし、複数の支持ポイントから最大のものを採用してもよい。
【0078】
以上のように、第2実施形態によれば、評価部112は、地域情報を閲覧した第三者(他の携帯端末20の利用者)から、日常圏が属する地域に関する情報を提供した利用者への支持(評価)を取得することができる。このため、「その地域を良く知る人」自身を評価することができる。具体的には、評価部112aは、第三者から取得した支持を用いて、日常圏テーブル141aのユーザ識別子と日常圏に対して付与された支持ポイント(利用者の識別子と日常圏との組に対して付与されたエリア評価)を更新する。このため、利用者の日常圏毎に、第三者から取得した評価を蓄積することができる。また、サービス提供部113は、日常圏テーブル141aをその日常圏ごとにグルーピングし、かつ、支持ポイントの高い順にソートした上で、投稿情報テーブル144aと関連付けて、複数の携帯端末20から閲覧可能とすることができる。こうすれば、サービス提供部113は、地域ごとの「その地域を良く知る人のランキング」を提供することができる。このようにすれば、施設ではなく、利用者を軸とした情報提供を実現することができる。また、閲覧者は「その地域を良く知る人」からの情報を、その人に対する評価と共に閲覧することも可能となる。
【0079】
C.第3実施形態:
本発明の第3実施形態では、第1実施形態の評価システムにおいて、地域情報の内容が異なる構成について説明する。以下では、第1実施形態と異なる構成および動作を有する部分についてのみ説明する。なお、図中において第1実施形態と同様の構成部分については先に説明した第1実施形態と同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0080】
C−1.システムの概略構成:
図14は、第3実施形態としての評価装置を用いた評価システム1000bの概略構成を示す説明図である。図1に示した第1実施形態との違いは、サーバ10に代えてサーバ10bを備える点である。サーバ10bは、CPU110に代えてCPU110bを、ハードディスク140に代えてハードディスク140bを備えている。
【0081】
CPU110bは、評価部112に代えて評価部112bを備えている。評価部112bは、投稿評価処理(図6)を実行する。ただし、評価部112bが実行する投稿評価処理の内容は、第1実施形態とは一部異なる。詳細は後述する。
【0082】
ハードディスク140bは、施設テーブル143を備えない点と、投稿情報テーブル144に代えて投稿情報テーブル144bを備える点とが、第1実施形態とは異なる。投稿情報テーブル144bは、ユーザ識別子と、本文と、信憑性とを含んでいる。すなわち、第1実施形態の投稿情報テーブル144(図5)と比較して、施設識別子と、タイトルと、点数とを備えない点が異なる。
【0083】
C−2.投稿評価処理:
図15は、サーバ10bが、投稿評価処理によって口コミ(地域情報)の信憑性を評価する様子を示す説明図である。第3実施形態における投稿評価処理の手順は、ステップS106を除いて、図6に示した第1実施形態と同じである。
【0084】
第3実施形態のステップS106において、サーバ10bの評価部112bは、地域情報に含まれる文字列と、投稿者の日常圏住所に対応付けられた地域特性とを比較する。具体的には、地域情報の本文内の文字列と、図6で説明した(i)の地域特性とを比較し、地域情報の本文内の文字列と(i)の地域特性とが関連するか否かを判定する。なお、ここで「関連する」とは、いわゆるあいまい検索の結果一致すると判定される場合も含む意味である。
【0085】
図15の例では、(i)地域情報の投稿者の日常圏である愛知県名古屋市に対応付けられた地域特性として、味噌かつ、ひつまぶし、きしめん、八丁味噌、味噌煮込みうどん、守口漬が検索される。また、地域情報の投稿者の日常圏である愛知県蒲郡市に対応付けられた地域特性として、温室みかんが検索される。評価部112bは、地域情報RI3の本文内の文字列「ひつまぶしは食欲の無い時に最高!」に(i)のひつまぶしが含まれているため、ステップS106は「関連あり」と判定する。
【0086】
以上のように、第3実施形態によれば、評価部112bは、地域情報がカテゴライズされていない単なる文章である場合、換言すれば、文字列として与えられる地域情報であっても、その評価を行うことができる。
【0087】
D.第4実施形態:
本発明の第4実施形態では、複数のサーバを用いて第1実施形態と同様の評価システムを実現する構成について説明する。以下では、第1実施形態と異なる構成および動作を有する部分についてのみ説明する。なお、図中において第1実施形態と同様の構成部分については先に説明した第1実施形態と同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0088】
D−1.システムの概略構成:
図16は、第4実施形態としての評価システム1000cの概略構成を示す説明図である。図1に示した第1実施形態との違いは、サーバ10に代えてサーバ10xと、サーバ10yとを備える点である。サーバ10xと、サーバ10yとは、第1実施形態で説明した各機能部を、各サーバが実現する機能に応じて分割して備えている。具体的には、サーバ10xは、CPU110xに情報取得部111と、評価部112とを備え、ハードディスク140xに日常圏テーブル141と地域特性テーブル142と施設テーブル143とを備えている。また、サーバ10yは、CPU110yにサービス提供部113を備え、ハードディスク140yに投稿情報テーブル144を備えている。
【0089】
携帯端末20から送信された地域情報は、サーバ10xの情報取得部111によって受信され、サーバ10xの評価部112によって評価される。そして、サーバ10xの通信部150xは、地域情報と、評価とを、サーバ10yへ送信する。なお、サーバ10xは、特許請求の範囲における「評価装置」に相当する。
【0090】
サーバ10yは、サーバ10xから受信した地域情報に対して、受信した評価を対応付けて投稿情報テーブル144に記憶させる。そして、サーバ10yのサービス提供部113は、投稿情報テーブル144に記憶されている地域情報を、「飲食店の評価」として複数の携帯端末20から閲覧可能とする。なお、サーバ10yは、特許請求の範囲における「サービス装置」に相当する。
【0091】
以上のように、第4実施形態の評価システムによれば、サーバ10y(サービス装置)は、サーバ10x(評価装置)から、地域情報とその評価を受信し、蓄積することができる。そして、サーバ10yは、蓄積した地域情報とその評価を携帯端末20(クライアント装置)に対して表示させることができる。さらに、この形態の評価システムによれば、地域情報の評価を行うサーバ10xと、評価済みの地域情報を表示させるサーバ10yとを、異なる装置として構成することができる。
【0092】
E.変形例:
上記実施形態において、ハードウェアによって実現されるとした構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されるとした構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。その他、以下のような変形も可能である。
【0093】
・変形例1:
上記実施形態では、クライアント装置として携帯端末を例示した。しかし、上記実施形態におけるクライアント装置およびその構成はあくまで一例であり、任意の態様を採用することができる。例えば、クライアント装置として形態端末以外のデバイスを採用したり、その構成要素の一部を省略したり、更なる構成要素を付加したり、構成要素の一部を変更したりする変形が可能である。
【0094】
例えば、クライアント装置としては、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、ゲーム機、等の情報処理機器を採用してもよい。また、テレビ、デジタルカメラ、プリンタ、ネットワークディスプレイ、スキャナ等の画像入出力機器を採用してもよい。これらの装置が現在位置取得部を有する場合は、上記実施形態と同様に処理可能である。また、これらの装置が現在位置取得部を有しない場合、日常圏テーブルの内容は、例えば、利用者によって予め登録される態様とすることができる。
【0095】
・変形例2:
上記実施形態では、評価装置としてのサーバの構成を示した。しかし、上記実施形態におけるサーバの構成はあくまで一例であり、任意の態様を採用することができる。例えば、その構成要素の一部を省略したり、更なる構成要素を付加したり、構成要素の一部を変更したりする変形が可能である。
【0096】
例えば、日常圏テーブル、地域特性テーブル、施設テーブル、投稿情報テーブル等の処理に必要な情報は、ハードディスク以外の記憶媒体に格納されていてもよい。例えば、フラッシュROMに格納されていてもよいし、USBメモリやUSBハードディスク等の着脱可能な記憶媒体に格納されていてもよい。
【0097】
・変形例3:
上記実施形態では、日常圏テーブル、地域特性テーブル、施設テーブル、投稿情報テーブルの構成を説明した。しかし、上記各テーブルの構成はあくまで一例であり、任意の態様を採用することができる。例えば、例示したフィールドの一部を省略したり、更なるフィールドを付加したり、フィールドの一部を変更したりする変形が可能である。また、1つのテーブルを複数のテーブルに分割してもよく、複数のテーブルを1つに統合してもよい。
【0098】
例えば、日常圏テーブルからユーザ名フィールドを省略し、ユーザ識別子と、ユーザ名と、電話番号と、メールアドレスと、ユーザの住所とを関連付けて記憶するユーザ情報テーブルを新たに設けてもよい。このようにすれば、日常圏テーブルから重複フィールドを1つ減らすことができる。
【0099】
例えば、投稿情報テーブルに、利用者がアップロードした画像を関連付けて記憶させてもよい。
【0100】
・変形例4:
上記実施形態では、投稿評価処理(図6)について、処理の手順の一例を挙げて説明した。しかし、上記手順はあくまで一例であり種々の変更が可能である。一部のステップを省略してもよいし、更なる他のステップを追加してもよい。また、実行されるステップの順序を変更してもよい。
【0101】
例えば、情報取得部は、ステップS102において地域情報と共に、携帯端末のGPS受信機により測定された現在位置を受信してもよい。そして、受信した現在位置が、口コミ(地域情報)の地域と一致(一部一致も可)する場合、当該地域情報の信憑性をより高く評価してもよい。
【0102】
例えば、評価部は、ステップS108で関連ありとされた場合に、ステップS110において信憑性「高」と評価し、ステップS108で関連なしとされた場合には、ステップS110において信憑性の評価を行わなくてもよい。
【0103】
例えば、評価部は、投稿評価処理において、信憑性を点数で評価してもよい。また、信憑性を点数で評価する場合、評価部は、ステップS106での一致度に応じて、点数の増減幅を調整してもよい。具体的には、ステップS106において完全一致した場合には付与する点数を高くし、ステップS106において一部一致した場合には付与する点数を低くしてもよい。
【0104】
・変形例5:
上記実施形態において、サービス提供部は、投稿情報テーブルに蓄積されている地域情報を、ニーズに応じた種々の態様でクライアント装置である携帯端末に表示させることができる。
【0105】
例えば、サービス提供部は、クライアント装置である携帯端末に対して「現在位置周辺の人が推奨する飲食店のランキング」を表示させてもよい。具体的には、以下のような手順により実現することができる。
・携帯端末が、GPS受信機で取得した現在位置をサーバのサービス提供部へ送信する。
・サーバのサービス提供部は、日常圏テーブルと投稿情報テーブルから、受信した現在位置と日常圏が一致(一部一致も可)し、かつ、点数が高く、かつ、信憑性が高い施設を抽出する。
・サーバのサービス提供部は、抽出した施設の情報を携帯端末へ送信する。
このようにすれば、クライアント装置の利用者の現在位置に対応した情報のみをクライアント装置に表示することができるため、利用者の利便性を向上させることができる。
【0106】
・変形例6:
上記実施形態では、利用者評価処理(図11図13)について、処理の手順の一例を挙げて説明した。しかし、上記手順はあくまで一例であり種々の変更が可能である。一部のステップを省略してもよいし、更なる他のステップを追加してもよい。また、実行されるステップの順序を変更してもよい。
【0107】
例えば、利用者評価処理A(図11)のステップS202における投稿評価処理(図6)は省略してもよい。この場合、地域情報に対する信憑性の評価は行われず、単にその地域情報を提供した利用者の評価のみを行うこととなる。
【0108】
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【符号の説明】
【0109】
10…サーバ、10a…サーバ、10b…サーバ、10x…サーバ、10y…サーバ、20…携帯端末、110…CPU、110a…CPU、110b…CPU、110x…CPU、110y…CPU、111…情報取得部、112…評価部、112a…評価部、112b…評価部、113…サービス提供部、140…ハードディスク、140a…ハードディスク、140b…ハードディスク、140x…ハードディスク、140y…ハードディスク、141…日常圏テーブル、141a…日常圏テーブル、142…地域特性テーブル、143…施設テーブル、144…投稿情報テーブル、144a…投稿情報テーブル、144b…投稿情報テーブル、150…通信部、150x…通信部、206…無線通信回路、210…現在位置取得部、220…タッチパネル、230…外部記憶装置、240…CPU、241…主制御部、260…無線通信回路、270…音声出力部、1000…評価システム、1000a…評価システム、1000b…評価システム、1000c…評価システム
図1
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