特許第5956275号(P5956275)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ダイコク電機株式会社の特許一覧

<>
  • 特許5956275-遊技場用システム 図000002
  • 特許5956275-遊技場用システム 図000003
  • 特許5956275-遊技場用システム 図000004
  • 特許5956275-遊技場用システム 図000005
  • 特許5956275-遊技場用システム 図000006
  • 特許5956275-遊技場用システム 図000007
  • 特許5956275-遊技場用システム 図000008
  • 特許5956275-遊技場用システム 図000009
  • 特許5956275-遊技場用システム 図000010
  • 特許5956275-遊技場用システム 図000011
  • 特許5956275-遊技場用システム 図000012
  • 特許5956275-遊技場用システム 図000013
  • 特許5956275-遊技場用システム 図000014
  • 特許5956275-遊技場用システム 図000015
  • 特許5956275-遊技場用システム 図000016
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5956275
(24)【登録日】2016年6月24日
(45)【発行日】2016年7月27日
(54)【発明の名称】遊技場用システム
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20160714BHJP
【FI】
   A63F7/02 328
   A63F7/02 352F
   A63F7/02 352L
【請求項の数】5
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2012-169720(P2012-169720)
(22)【出願日】2012年7月31日
(65)【公開番号】特開2014-28011(P2014-28011A)
(43)【公開日】2014年2月13日
【審査請求日】2015年4月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000108937
【氏名又は名称】ダイコク電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】特許業務法人 サトー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 修
【審査官】 河本 明彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−305560(JP,A)
【文献】 特開2010−039597(JP,A)
【文献】 特開2011−022916(JP,A)
【文献】 特開2002−183734(JP,A)
【文献】 特開2000−149105(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の遊技機が設置された遊技場に設けられる遊技場用システムであって、
各遊技機に対応して設けられ、対応する遊技機にて遊技する遊技者を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された画像であり遊技者の属性情報を特定するための対象画像と、遊技者の属性情報の特定基準となる予め設定される属性基準情報とを比較する比較手段と、
前記対象画像が撮像された時間帯、前記対象画像が撮像された曜日、及び前記対象画像を撮像した撮像手段に対応する遊技機が属する遊技機グループの内、少なくとも1つである状況情報の候補であって、複数に区分けされる状況情報候補に対応する補正情報を設定する補正情報設定手段と、
前記対象画像に対応する前記状況情報である対象状況情報がいずれの状況情報候補に該当するかを特定することで、その対象画像に対応する前記補正情報を特定する補正情報特定手段と、
前記補正情報特定手段により特定された補正情報により、前記比較手段による比較結果、及び前記属性基準情報の内、少なくとも一方を補正する補正手段と、
前記補正手段により補正された比較手段による比較結果、比較手段による比較結果と補正手段により補正された属性基準情報との比較結果、及び前記対象画像と補正手段により補正された前記属性基準情報との比較手段による比較結果の内の少なくとも1つにより、前記対象画像に対応する属性情報を特定する属性情報特定手段と、
を備えたことを特徴とする遊技場用システム。
【請求項2】
前記属性基準情報は、属性情報の候補の内、予め設定される特定の候補である特定属性候補に対応した画像である特定候補画像と、当該特定候補画像と前記対象画像との比較結果により特定される前記特定候補画像と前記対象画像との近似度合を示す近似情報の基準を示す基準近似情報とを含んでおり、
前記比較手段は、前記対象画像と前記特定候補画像との比較結果により前記近似情報を特定し、
前記補正手段は、前記近似情報、及び前記基準近似情報の内、少なくとも一方を補正し、
前記属性情報特定手段は、前記補正手段により補正された近似情報と前記基準近似情報とを比較すること、及び前記近似情報と補正手段により補正された基準近似情報とを比較することの少なくとも一方を行うことで、前記対象画像と前記特定候補画像とが近似している旨を特定出来た場合に、当該特定属性候補により示される属性情報を前記対象画像に対応する属性情報として特定することを特徴とする請求項1記載の遊技場用システム。
【請求項3】
前記属性基準情報は、属性情報の候補であり複数に区分けされた属性情報候補に対応した画像である候補画像を含んでおり、
前記比較手段は、前記対象画像と、前記複数に区分けされた属性情報候補に対応する前記候補画像の夫々との比較結果により、前記対象画像と前記候補画像との近似度合を示す近似情報を前記属性情報候補の夫々について特定し、
前記補正情報設定手段は、前記補正情報を前記状況情報候補により区分けして前記属性情報候補の夫々に対応するよう設定し、
前記補正情報特定手段は、前記対象状況情報に該当する状況情報候補により区分けされて設定される前記補正情報の内から、前記属性情報候補に対応する前記補正情報を夫々特定し、
前記補正手段は、前記候補画像の夫々に対して特定された前記近似情報を、その候補画像に対応する前記属性情報候補の夫々について特定された前記補正情報により補正し、
前記属性情報特定手段は、前記補正情報により補正された前記近似情報の内、最も前記対象画像に近似する旨を特定可能な近似情報に対応した前記属性情報候補により示される属性情報を、前記対象画像に対応する属性情報として特定することを特徴とする請求項1または2記載の遊技場用システム。
【請求項4】
前記属性基準情報は、属性情報の候補であり複数に区分けされた属性情報候補に対応した画像である候補画像と、当該候補画像と前記対象画像との比較結果により特定される前記候補画像と前記対象画像との近似度合を示す近似情報の基準を示す基準近似情報とを含んでおり、
前記補正情報設定手段は、前記補正情報を前記状況情報候補により区分けして前記属性情報候補の夫々に対応するよう複数設定すると共に、その属性情報候補の夫々に優先順位を設定し、
前記補正情報特定手段は、前記対象状況情報に該当する状況情報候補により区分けされて設定される前記補正情報の内から、前記属性情報候補に対応する前記補正情報を夫々特定し、
前記補正手段は、前記近似情報を前記補正情報により補正すること、及び前記基準近似情報を前記補正情報により補正することの内、少なくとも一方を行い、
前記属性情報特定手段は、前記補正手段により補正された近似情報と前記基準近似情報とを比較すること、及び前記近似情報と補正手段により補正された基準近似情報とを比較することの少なくとも一方を、前記属性情報候補に設定された優先順位に従い実行し、前記対象画像と前記候補画像とが近似している旨を特定出来た場合に、その候補画像に対応する属性情報候補により示される属性情報を前記対象画像に対応する属性情報として特定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の遊技場用システム。
【請求項5】
前記補正情報設定手段は、前記状況情報候補に対応する期待値を前記状況情報候補により区分けして設定すると共に、その期待値に対応する補正情報を設定することで、状況情報候補に対応する補正情報を設定し、
前記補正情報特定手段は、前記対象状況情報がいずれの状況情報候補に該当するかにより、その対応する期待値を特定し、その期待値に対応した補正情報を特定することで、前記状況情報候補に対応する補正情報を設定することを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載の遊技場用システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像画像により遊技者の属性情報(性別、年代等)を特定する遊技場用システムに関する。
【背景技術】
【0002】
遊技場において遊技者を管理する技術は、従来、数多く提案されている。例えば特許文献1では、遊技機に対応させてカメラを設け、そのカメラで撮像した遊技者の顔を識別することにより遊技者を特定することが提案されている。また、例えば特許文献2〜5のように予め設定される年齢や性別等の属性情報に対するサンプル画像等と撮像した遊技者の顔画像とを照合することにより、大凡の属性情報を特定することも可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−277284号公報
【特許文献2】特開2005−275935号公報
【特許文献3】特開2000−222572号公報
【特許文献4】特開平11−175724号公報
【特許文献5】特開2003−242486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このようにして遊技者の属性情報を特定する場合、単純に顔画像のみで属性情報を特定するだけでは、その精度を維持することは困難である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、顔画像により遊技者の属性情報を特定する際の精度を高めた遊技場用システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、複数の遊技機が設置された遊技場に設けられる遊技場用システムであって、
各遊技機に対応して設けられ、対応する遊技機にて遊技する遊技者を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された画像であり遊技者の属性情報を特定するための対象画像と、遊技者の属性情報の特定基準となる予め設定される属性基準情報とを比較する比較手段と、前記対象画像が撮像された時間帯、前記対象画像が撮像された曜日、及び前記対象画像を撮像した撮像手段に対応する遊技機が属する遊技機グループの内、少なくとも1つである状況情報の候補であって、複数に区分けされる状況情報候補に対応する補正情報を設定する補正情報設定手段と、前記対象画像に対応する前記状況情報である対象状況情報がいずれの状況情報候補に該当するかを特定することで、その対象画像に対応する前記補正情報を特定する補正情報特定手段と、前記補正情報特定手段により特定された補正情報により、前記比較手段による比較結果、及び前記属性基準情報の内、少なくとも一方を補正する補正手段と、前記補正手段により補正された比較手段による比較結果、比較手段による比較結果と補正手段により補正された属性基準情報との比較結果、及び前記対象画像と補正手段により補正された前記属性基準情報との比較手段による比較結果の内の少なくとも1つにより、前記対象画像に対応する属性情報を特定する属性情報特定手段と、を備えたものである(請求項1)。
【0006】
請求項1記載の遊技場用システムにおいて、
前記属性基準情報は、属性情報の候補の内、予め設定される特定の候補である特定属性候補に対応した画像である特定候補画像と、当該特定候補画像と前記対象画像との比較結果により特定される前記特定候補画像と前記対象画像との近似度合を示す近似情報の基準を示す基準近似情報とを含んでおり、前記比較手段は、前記対象画像と前記特定候補画像との比較結果により前記近似情報を特定し、前記補正手段は、前記近似情報、及び前記基準近似情報の内、少なくとも一方を補正し、前記属性情報特定手段は、前記補正手段により補正された近似情報と前記基準近似情報とを比較すること、及び前記近似情報と補正手段により補正された基準近似情報とを比較することの少なくとも一方を行うことで、前記対象画像と前記特定候補画像とが近似している旨を特定出来た場合に、当該特定属性候補により示される属性情報を前記対象画像に対応する属性情報として特定するようにしても良い(請求項2)。
【0008】
請求項1または2記載の遊技場用システムにおいて、
前記属性基準情報は、属性情報の候補であり複数に区分けされた属性情報候補に対応した画像である候補画像を含んでおり、前記比較手段は、前記対象画像と、前記複数に区分けされた属性情報候補に対応する前記候補画像の夫々との比較結果により、前記対象画像と前記候補画像との近似度合を示す近似情報を前記属性情報候補の夫々について特定し、
前記補正情報設定手段は、前記補正情報を前記状況情報候補により区分けして前記属性情報候補の夫々に対応するよう設定し、前記補正情報特定手段は、前記対象状況情報に該当する状況情報候補により区分けされて設定される前記補正情報の内から、前記属性情報候補に対応する前記補正情報を夫々特定し、前記補正手段は、前記候補画像の夫々に対して特定された前記近似情報を、その候補画像に対応する前記属性情報候補の夫々について特定された前記補正情報により補正し、前記属性情報特定手段は、前記補正情報により補正された前記近似情報の内、最も前記対象画像に近似する旨を特定可能な近似情報に対応した前記属性情報候補により示される属性情報を、前記対象画像に対応する属性情報として特定するようにしても良い(請求項)。
【0009】
請求項1ないし3のいずれかに記載の遊技場用システムにおいて、
前記属性基準情報は、属性情報の候補であり複数に区分けされた属性情報候補に対応した画像である候補画像と、当該候補画像と前記対象画像との比較結果により特定される前記候補画像と前記対象画像との近似度合を示す近似情報の基準を示す基準近似情報とを含んでおり、前記補正情報設定手段は、前記補正情報を前記状況情報候補により区分けして前記属性情報候補の夫々に対応するよう複数設定すると共に、その属性情報候補の夫々に優先順位を設定し、前記補正情報特定手段は、前記対象状況情報に該当する状況情報候補により区分けされて設定される前記補正情報の内から、前記属性情報候補に対応する前記補正情報を夫々特定し、前記補正手段は、前記近似情報を前記補正情報により補正すること、及び前記基準近似情報を前記補正情報により補正することの内、少なくとも一方を行い、前記属性情報特定手段は、前記補正手段により補正された近似情報と前記基準近似情報とを比較すること、及び前記近似情報と補正手段により補正された基準近似情報とを比較することの少なくとも一方を、前記属性情報候補に設定された優先順位に従い実行し、前記対象画像と前記候補画像とが近似している旨を特定出来た場合に、その候補画像に対応する属性情報候補により示される属性情報を前記対象画像に対応する属性情報として特定するようにしても良い(請求項)。
【0010】
請求項ないしのいずれかに記載の遊技場用システムにおいて、
前記補正情報設定手段は、前記状況情報候補に対応する期待値を前記状況情報候補により区分けして設定すると共に、その期待値に対応する補正情報を設定することで、状況情報候補に対応する補正情報を設定し、前記補正情報特定手段は、前記対象状況情報がいずれの状況情報候補に該当するかにより、その対応する期待値を特定し、その期待値に対応した補正情報を特定することで、前記状況情報候補に対応する補正情報を設定するようにしても良い(請求項)。
【発明の効果】
【0011】
属性情報として例えば性別を特定する場合、遊技場に来場する女性比率は男性比率に比べて低いことから、男性を女性と誤判定する可能性は女性を男性と誤判定する可能性よりも高い。即ち、請求項1の発明によれば、遊技場に来場する遊技者の動向により属性情報の判定基準を補正することで、実際の遊技者動向に応じて精度高く属性情報を特定し得るようになる。
また、遊技場では、時間帯や曜日、或いは遊技機グループにより、ある程度、遊技者の属性に傾向が現れる。即ち、請求項1の発明によれば、この傾向により属性情報の判定を補正することが可能となり、その判定精度を高められるようになる。
【0012】
請求項2の発明によれば、属性情報として例えば性別を判定する場合、女性でなければ男性と判定出来るので、その属性候補の一方の特定候補画像を設定し、近似判定するだけで性別がいずれかを判定出来るが、この場合、近似情報、或いは基準近似情報が補正されることで、その属性情報を精度高く判定出来る。
【0014】
請求項の発明によれば、複数の属性情報候補を撮像状況に応じて設定することで、想定される複数の撮像状況に応じて比較結果等を補正出来、その精度を高めることが可能となる。
【0015】
請求項の発明によれば、属性情報として例えば年代を判定する場合、属性候補を複数設定し、各々について近似判定を行う必要があるが、優先順に近似判定を行い、近似していれば、その時点で属性情報を特定可能となるので、近似判定に掛かる処理を単純化した上で、撮像状況に応じた属性情報の判定精度を高められる。
【0016】
請求項の発明によれば、撮像状況に応じた期待値は、属性情報を集計する上で、或いは遊技場管理者等の長年の勘等で、ある程度把握出来るが、属性情報を集計することで、その期待値を変更する場合も生じ得る。この場合、期待値に応じて補正情報が別途設定されていることから、その都度、期待値に応じた補正情報を考慮する必要なく、柔軟に期待値を変更可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】第1実施形態における遊技場用システムの全体構成を示す概略図
図2】時間帯別女性比率設定を示す図
図3】女性一致率設定を示す図
図4】機種別年代比率設定を示す図
図5】年代一致率設定を示す図
図6】変形例を示す図2相当図(その1)
図7】変形例を示す図2相当図(その2)
図8】第2実施形態における異種別台移動比率設定を示す図
図9】台移動比率設定を示す図
図10】顔画像IDの管理例を示す図(その1)
図11】顔画像IDの管理例を示す図(その2)
図12】遊技機単位の遊技履歴を示す図(その1)
図13】遊技機単位の遊技履歴を示す図(その2)
図14】遊技機単位の遊技履歴を示す図(その3)
図15】同一遊技者IDの遊技履歴をまとめた遊技履歴を示す図
【発明を実施するための形態】
【0018】
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について図1ないし図7を参照して説明する。
図1は遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。遊技場には遊技機1に対応して遊技装置2が設置され、管理室には管理装置3(比較手段、補正手段、属性情報特定手段、補正情報特定手段に相当)が設置されている。中継装置4は、2台の遊技機1、2台の遊技装置2及び管理装置3とLAN5を介して接続されている。管理装置3は、遊技機側(遊技機1、遊技装置2等)から送信される遊技信号を中継装置4を介して受信することにより遊技機1毎の遊技情報を管理する。
【0019】
管理対象となる遊技機1は、発射装置を構成する操作ハンドル6に対する操作により盤面7に発射した玉(遊技媒体)が始動口8に入賞(始動入賞)するのに応じて大当り抽選を行い、抽選結果を液晶表示部9において行う図柄変動にて報知し、その変動結果に応じて大当り状態(特別遊技状態)となる。大当りが発生すると15ラウンド(R)分だけ大入賞口10を開放する。入賞により遊技機1から払出された玉は上部受皿11にて受けられ、この上部受皿11が満杯状態となって溢れた玉は下部受皿12で受けられる。尚、1Rの上限入賞数は10個で、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数又は上限開放時間のいずれかが満たされた場合に1Rを終了する。尚、上記スペックは単なる例示であり、どのようなスペックの遊技機に対応しても良い。
【0020】
遊技機側からは、次の遊技信号が出力される。
アウト信号=消費玉を回収するアウトBOXから出力される消費価値(アウト)を特定可能な信号(稼動信号)。回収(消費、使用、打込)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定。尚、遊技機1から出力される信号でも良い。
セーフ信号=遊技機1から出力される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号。入賞に応じて付与された払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
始動信号=遊技機1から出力される始動入賞により変動(作動)する液晶表示部9(役物)におけるスタート(図柄変動、役物作動、単位遊技)を特定可能な信号。図柄変動確定時に出力されるので、信号入力に応じて図柄変動を特定。尚、始動口8に入賞したことを示す信号としても良い。
大当り信号=遊技機1から出力される大当り期間を特定可能な信号。大当り中にレベル出力される状態信号なので大当り信号受信中を大当り中として特定。
特別状態信号=遊技機1から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号。始動口8の入賞率が向上する特別状態中(時短中)にレベル出力される状態信号なので、特別状態信号受信中を特別状態中として特定。尚、大当り確率が向上する確変中にレベル出力される状態信号(確変信号)であっても良い。また、大当り信号と特別状態信号のいずれも受信していない期間を通常状態として特定。
【0021】
遊技装置2は、貨幣投入口13から貨幣が投入されると玉払出口14から対価分の玉を払出す。また、顔認証用カメラ15(以下「カメラ」。撮像手段に相当)を内蔵しており、対応する遊技者の顔を中心とした上半身を撮影した顔データを管理装置3に出力する。カード挿入口16に会員カードが挿入された状態で再遊技釦17が押下げられたときは、当該会員カードに対応して管理装置3に記憶されている貯玉数の範囲内で1単位分に相当する玉数を玉払出口14から払出す。カード挿入口16に挿入されている会員カードは発行釦18の押下げにより排出される。
【0022】
管理装置3は、遊技機側からの各種遊技信号に基づいて遊技情報を作成する。この遊技情報は、カメラ15から出力された顔データに基づいて一人の遊技者が遊技を開始してから継続して遊技したと判断できる範囲における台データ及び売上データ等の遊技データを累積したものである。このような顔認証による識別は顔(目、鼻、口等)の特徴を抽出して数値化し、その数値化データを比較することで行われるもので、現在では一般的な技術であることからその詳細については省略する。
【0023】
さて、遊技者をカメラ15で顔認証する際、単純に顔画像だけで遊技者の属性情報(性別、年代等)を判定すると、その精度を期待するのは困難である。一方、遊技場では、時間帯や機種等により、大凡の属性情報の傾向を把握している。例えば、遊技者の内、女性比率は低いが、平日の昼間は、その他の時間帯よりも多く女性が遊技している等である。そこで、本実施形態では、遊技者の撮像画像により性別等の属性情報を特定する際に、時間帯や曜日、或いは遊技機グループ(機種)等に応じて判定結果または判定基準を補正した上で属性情報を特定することにより、大凡の属性情報の傾向に基づいて属性情報の特定精度を次のように高めるようにした。
【0024】
管理装置3にはカメラ15で撮像した遊技者の属性情報を判定するための各種設定が予め設定されている。
図2は時間帯別女性比率設定を示しており、時間帯(状況情報候補に相当)、曜日(平日と土日祝日)(状況情報候補に相当)別に女性比率(期待値に相当)の推奨値(補正情報に相当)を設定している。尚、他の設定値も含め、設定方法は操作入力によって行っても良いし、推奨値を外部サーバ等から受信して設定しても良いし、過去の実績から設定しても良い。
【0025】
図3は女性一致率設定を示しており、属性情報として性別を判定する際の女性比率に応じた基準近似率(属性基準情報、基準近似情報に相当)を設定している。この基準近似率は、予め設定される平均女性顔画像(属性基準情報、特定候補画像に相当)と撮像した顔画像とが近似しているかを示す近似率(近似情報に相当)と比較されるもので、近似率が基準近似率を上回ると女性と判定される。
【0026】
図4は機種別年代比率設定を示しており、機種(状況情報候補に相当)別に年代(期待値に相当)別の遊技比率(年代比率=該当機種を遊技する年代の割合。補正情報に相当)を設定している。
図5は年代一致率設定を示しており、属性情報として年代を判定する際の年代比率に応じた補正値(補正近似値)を設定している。この補正値は、近似値を補正するもので、補正した近似値が年代に対応した平均顔画像(候補画像に相当)に対応した基準近似値を上回ると当該年代と判定される。
【0027】
遊技装置2ではカメラ15にて対応する遊技機1で遊技する遊技者を撮像可能であり、カメラ15にて遊技者を特定出来るか(存在するか)を常に判定しており、特定不能状態から特定可能状態になる等の撮像条件が成立した場合に遊技者を撮像し、近似値と基準近似値とを比較して遊技者の属性情報を特定する。
ここで、近似値と基準近似値とを比較して属性情報を特定する手順について詳述する。
(従来の属性情報の特定手順)
まず、従来の属性情報の特定手順(周知)を参考として説明する。
(1)属性情報に対応した複数の平均顔画像を管理する。例えば、属性情報として性別と年代を特定する場合は、男女の各平均顔画像と、年代別の平均顔画像とを予め設定しておく。
(2)対象者を撮像し、各平均顔画像との近似率を各々特定し、近似率が最高である平均顔画像に対応する属性情報を対象者の属性情報とする。
(2−1)即ち、属性情報の特定対象が性別であれば対象者の顔画像と、男性の平均顔画像及び女性の平均顔画像との近似率を各々特定する近似判定を行い、近似率が高い顔画像に対応した性別を対象者の属性情報とする。
(2−2)即ち、属性情報の特定対象が年代であれば対象者の顔画像と各年代別の平均顔画像との近似率を各々特定し、近似率が最高の顔画像に対応した年代を対象者の属性情報とする。
(3)近似判定としては複数の特徴点を抽出して特徴点単位で近似判定を行い、その複数の近似判定結果を総合した近似率を特定する。
【0028】
(本実施形態の属性情報の特定手順)
次に、本実施形態の属性情報の特定手順について説明する。
(1)属性情報に対応した複数の平均顔画像を管理する。属性情報として性別と年代とを特定している。本実施形態では、男女の平均顔画像と、年代別の平均顔画像を男女別に予め設定している点は従来と同様である。
(2)対象者を撮像し、撮像時点の時間帯及び対応する遊技機1が属する機種を特定する。尚、対象者(=遊技者)の撮像は、遊技装置2のカメラ15にて遊技者を特定出来るかを常時判定しており、判定不能状態から判定可能状態となった場合に撮像する。また、遊技機1に対して当該遊技機1が属する機種や種別等のグループが予め設定される。
(3)撮像した時間帯と図2の時間帯別女性比率設定とを比較して推定される大凡の女性比率を特定し、特定した女性比率に対応する基準近似率を図3の女性一致率設定より特定する。
(4)撮像した顔画像と女性の平均顔画像とを比較して近似率を特定し、その近似率が(3)にて特定した基準近似率に達していれば女性、達していなければ男性と特定する。
つまり、例えば平日の午前中(〜12時)は、女性比率は20%と推定されることから、基準近似値は90%に設定される。この場合、遊技場に来場する女性比率は男性比率に比べて低いことから、男性を女性と誤判定する可能性は女性を男性と誤判定する可能性よりも高い。従って、遊技場に来場する時間帯毎の女性比率が低いほど基準近似率を高めることで、それだけ誤判定の可能性が低くなり、実際の性別毎の来場動向に応じて精度高く性別を特定し得るようになる。
(5)同様に(2)にて特定した機種に対応する各年代の遊技比率(年代比率)を図4の機種別年代比率設定により特定し、特定した年代比率に対応する補正値を図5の年代一致率設定により特定する。つまり、機種Aの場合は、20代が33%であることから、その補正値は25%に設定され、30代は25%であることから、その補正値は20%に設定される。
(6)撮像した顔画像と各年代の男女別の平均顔画像(属性基準情報に相当)とを比較して年代別の近似率(近似情報に相当)を特定し、その近似率に(5)にて特定した補正値を加算して補正する。この場合、(4)にて特定した性別に対応する各年代の平均画像と比較すれば良い。
(7)図5の補正値が加算された近似率と各年代について特定し、それらを比較して最高の近似率となる年代を対象者の年代として特定する。
つまり、属性情報として年代を特定する場合、遊技場に来場する年代比率が高い遊技者の人数割合は年代比率が低い遊技者の人数割合に比べて多いことから、年代比率が高い遊技者を年代比率が低い遊技者と誤判定する可能性は年代比率が低い遊技者を年代比率が高い遊技者と誤判定する可能性よりも高い。従って、遊技場に来場する年代比率が高いほど近似率を高めるように補正することで、それだけ誤判定の可能性が低くなり、実際の年代別毎の来場動向に応じて精度高く年代を特定し得るようになる。
(8)特定した性別や年代等の属性情報は図2の時間帯別女性比率設定や図4の機種別年代比率設定のように集計して管理する。また、図2図4等の設定情報を集計した管理情報により更新する。
尚、後述する第2実施形態も含め設定情報の記憶や、近似判定は管理装置3で行うが、顔画像撮像時に同一遊技機にて同一遊技者が継続して遊技しているかの判定は遊技装置2にて行う。即ち、撮像した画像は遊技装置2と管理装置3との双方にて管理している。この点は、第2実施形態も共通である。
【0029】
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することが出来る。
撮像画像により遊技者の性別を判定する際に時間帯毎の女性比率を設定し、その女性比率に応じて女性の平均顔画像と撮像画像とが近似しているかを示す近似率と比較される基準近似率を補正した上で、近似率と基準近似率とを比較することで女性であるかを特定するようにしたので、遊技場に来場する遊技者の動向により属性情報の判定基準である基準近似率を補正することで、実際の性別毎の動向に応じて精度高く属性情報を特定し得るようになる。
一方、遊技者の年代を判定する際に、年代候補別に対応する比率設定に設定された補正値を近似率に各々加算し、近似率が最高である年代を撮像した遊技者の年代とするようにしたので、遊技場に来場する遊技者の動向により属性情報の判定基準である近似率を補正することで、実際の年代別毎の動向に応じて精度高く属性情報を特定し得るようになる。
【0030】
基準近似率や補正値などの補正情報を時間帯や遊技機種別の年代に対応付けて設定しておき、その補正情報により属性情報を判定する際の近似率または基準近似率を補正するようにしたので、時間帯や曜日、或いは遊技機種により現れる遊技者の属性の傾向により属性情報の判定を補正することが可能となり、その判定精度を高められるようになる。
女性比率、年代比率等の期待値を時間帯、機種別に設定すると共に、基準近似率、近似率等の補正情報を期待値別に設定し、時間帯、機種別に応じた期待値を特定した上で補正情報を特定することで時間帯、機種別に応じた補正状態を特定するようにしたので、期待値に応じて補正情報が別途設定されていることから、その都度、期待値に応じた補正情報を考慮する必要なく、柔軟に期待値を変更可能となる。
【0031】
尚、本実施形態において図2の時間帯別女性比率設定に代えて図6の機種別女性比率設定を採用しても良い。この場合、対象者を撮像した遊技機1が属する機種に対応する女性比率を特定し、その女性比率に対応する基準近似率を図3の女性一致率設定より特定する。他は本実施形態と同じである。
図2の時間帯別女性比率設定に代えて図7の機種別女性比率設定を採用しても良い。この機種別女性比率設定は、図2の時間帯別女性比率設定と図6の機種別女性比率設定とを複合した設定例である。この場合、対象者を撮像した時間帯と、遊技機1が属する機種に対応する女性比率を特定し、その女性比率に対応する基準近似率を図3の女性一致率設定より特定する。他は本実施形態と同じである。
年代についても時間帯に対応した比率を設定し、時間帯に応じた年代比率を特定しても良いし、曜日別として平日と土日祝日とを例示したが、各曜日別に比率を設定しても良い。
【0032】
年代を判定する際に図3の女性一致率設定に示すように年代比率が高い程、基準近似率を低くするような設定を行い、年代比率が高い方から優先順位を設定し、その優先順位順に近似判定を行い、その基準近似率を満たす近似率を得た年代を対象者の年代として判定しても良い。即ち、「夫々比較」すれば近似判定の度に全てを比較することなく必要なだけ比較すれば良い。また、全ての年代で基準近似率を満たす近似率を得られなかった場合は、図5の年代一致率設定の様な補正値を加えた上で、再度年代比率が高い方から近似判定を行い、それでも設定値を満たさなければ更に補正値を加える処理を繰返せば良い。
上記変形例を含め、図5の様な補正値を加える代わりに基準近似率から補正値を減算しても良い。即ち、年代比率や女性比率等の対応比率に応じて近似する旨の判定を得易いように近似率または基準近似率を補正すれば、いずれを補正しても良い。
【0033】
女性比率や年代比率のような対応比率に応じて異なる基準近似率や補正値を設定したが、対応比率に応じて基準近似率や補正値を設定すれば、複数範囲の対応比率に対して同一の値を設定しても良いし、同一の近似率や同一の補正値に対する対応比率の範囲を、補正値等に応じて各々異なる範囲にて設定する等、補正値等に対して対応比率の範囲を設定しても良い。更には補正値が0の場合等も説明の都合上0を設定したが、補正値を設定しなくとも良い。即ち、女性比率等に応じて夫々補正値を設定、特定すれば全ての女性比率に対して補正値を設定や特定する必要なはい。この点、他の属性情報や第2実施形態についても同様である。
男女の特定をしてから年代を特定する旨を例示したが、男女の特定を行うことなく撮像した顔画像と各年代の男女別の平均顔画像とを比較し、最高の近似率となる性別の年代を遊技者の属性情報として特定しても良い。この場合、補正値や基本基準値を年代別の性別により区分けして設定し、対応する平均顔画像との近似判定時に採用すれば良い。
【0034】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について図8ないし図15を参照して説明する。この第2実施形態は、顔認証により遊技者の台移動を特定する精度を高めることを特徴とする。
管理装置3には図8の異種別台移動比率設定、図9の台移動比率設定が予め設定されている。
図8の異種別台移動比率設定は、縦列を台移動先、即ち顔画像を撮像する遊技装置2に対応する種別(交換率に応じた遊技機グループ)とする一方、横列を台移動元、即ち検索する顔画像を撮像した遊技装置2に対応する種別とした台移動比率の設定例である。ここで、台移動とは遊技者が遊技対象とする遊技機1の機種を変更することで、遊技機1にて獲得した持玉を持って移動するケースと持玉を持たずに移動するケースとがあるが、本実施形態ではいずれのケースであるかを問わずに照合する。
【0035】
図9の台移動比率設定は図5の年代一致率設定と同様の台移動比率に対する補正値の設定例である。
遊技者を撮像した際に、その遊技機1における新たな遊技者か、前回撮像した遊技者かを判定し、新たな遊技者である場合には撮像した遊技装置2に対応する遊技機1を移動先として、各種別の台移動比率を図8の異種別台移動比率設定より特定する。
【0036】
撮像された顔画像は顔画像IDと共に遊技機単位で管理されている。
図10及び図11は顔画像IDの管理例であり、遊技機別に撮像した画像を管理している。
撮像した画像には顔画像IDと撮像時刻と遊技者IDと遊技Fとが対応付けて管理されている。遊技Fとは遊技フラグであり、遊技者IDに対応する遊技者が遊技中である場合に(アウト信号等を特定間隔にて入力している間等の周知の稼動判定に応じて)「1」となる。前述した図8の異種別台移動比率設定、図9の台移動比率設定により近似率を補正する場合には遊技Fが「1」である遊技者IDの顔画像を除外して台移動元候補画像を特定した上で近似率を補正する。また、近似率を補正する際の顔画像は遊技Fが「0」である顔画像の全てを対象としておらず、同一遊技者IDの顔画像の内、最新の顔画像のみを対象としている。
【0037】
遊技者IDは後述するように遊技者が台移動したかを判定した結果、台移動しておらず新たな遊技者として特定した場合に付される連番で、台移動と判定された場合には台移動前の遊技者IDが対応付けられる。尚、顔認識の結果によっては図11の0002002、0002003のように、顔画像を撮像したが台移動なく(台番=2)同一の遊技者と判定する場合も勿論ある。
【0038】
遊技者が遊技を開始すると、遊技機側から遊技信号が出力されるので、遊技履歴を顔画像に対応付けて管理する。
図12〜14の遊技履歴は遊技機単位の遊技履歴であり、遊技者を新たに撮像した場合または大当りが終了した(大当りや甘中から通常へと戻った)場合等の予め設定されるレコード作成条件の成立に応じてレコードを作成し、レコード単位で遊技情報を集計していると共に、撮像した顔画像の顔画像IDを対応付けて記憶している。
【0039】
遊技履歴には次の各項目が設定されている。
時刻=レコード対応時刻=遊技者の撮像時刻または前大当り終了時刻だが、大当り発生時刻等、レコードに対応していればどのような時刻であっても良い。
売上額=売上玉に対応した売上額(売上玉×貸単価(4円))。
アウト、セーフ=遊技機1への打込玉数(消費価値)と遊技機1からの払出玉数(入賞付与価値)。
S、TY、大当り=図柄変動数(スタート)、大当り発生から通常状態に戻るまでの出玉(セーフ−アウト)と大当り数。
持玉、収支=持玉は対応する持玉数(獲得価値=売上玉+セーフ−アウト)。収支は遊技者の収支(持玉×交換単価(3円)−売上額)。増減はレコード単位の増減。図15の遊技者別の持玉や収支は累計(前レコード分を加算)。
顔画像ID、台番=顔画像IDは撮像した画像のID(台番4桁連番3桁)、台番は遊技した台番。図15の遊技者別大当り履歴の計は対応する顔画像数と遊技機数。
図15は同一遊技者IDの遊技履歴をまとめた(グループ化した)遊技履歴である。つまり、上述したように同一遊技者として特定した顔画像に対応する遊技情報を図15のようにグループ化し、同一遊技者の遊技情報として管理する。
【0040】
さて、本実施形態では以下のようにして台移動に応じた遊技者の移動検知を行う。
まず、第1実施形態同様に予め設定される撮像条件が成立した場合に遊技者を撮像し、その撮像した顔画像と、図10等のようにして管理される当該遊技装置2にて既に撮像した顔画像との近似率を特定し、別途設定される基準近似率と比較することで新たな遊技者か否かを判定する。尚、この点、第1実施形態にて属性情報を特定する条件としても良い。
そして、新たな遊技者である旨を判定した場合、遊技者を撮像した遊技装置2に対応する種別(台移動先種別)を特定し、その台移動先種別に対する台移動元種別に応じた各台移動比率を図8の異種別台移動比率設定より特定する。
【0041】
次に、撮像した顔画像(台移動先画像)と各遊技装置2にて撮像し記憶している顔画像(台移動元候補画像)とを比較して近似率を特定し、その近似率に上述のように特定した台移動元候補画像の対応種別に応じた補正値を加算して補正する。例えば種別「4パチ」に対応した台移動先画像を撮像した場合、「4パチ」に対応した遊技装置2にて撮像した台移動元候補画像の台移動比率を図8の異種別台移動比率設定より100%と特定し、その補正値を図9の台移動比率設定より30%と特定して、台移動元候補画像と台移動先画像との近似判定を行って近似率を特定し、その近似率に補正値(30%)を加えて補正する。また、「2パチ」に対応した台移動元候補画像は、対応する台移動比率が90%であり補正値が25%となるから、「2パチ」に対応した台移動元候補画像との近似率は補正値として25%を加えて補正する。
【0042】
ここで、属性情報として台移動を特定する場合、大きな台移動比率に属する遊技機は小さな台移動比率に属する遊技機と比較して台移動元となる可能性が高いことから、大きな台移動比率の種別からの台移動であるにも関わらず小さな台移動比率の種別からの台移動と誤判定する可能性は、小さな台移動比率の種別からの台移動であるにも関わらず大きな台移動比率の種別からの台移動と誤判定する可能性よりも高い。従って、台移動比率が大きいほど近似率が大きくなるように補正することで、それだけ誤判定の可能性が低くなり、実際の台移動の動向に応じて精度高く台移動を特定し得るようになる。
【0043】
次に、台移動先画像に対する全ての台移動元候補画像に対応した近似率を上述のように補正した上で最高の近似率である台移動元候補画像を同一遊技者の顔画像とし、図15の遊技者別大当り履歴のような遊技者に対応する遊技情報や遊技機履歴(遊技した台番の履歴)等を対応付ける。尚、近似率の特定対象は図10及び図11の顔画像ID管理に示す遊技Fが「0」(遊技中でない遊技者)で、更に遊技者IDが同一(同一遊技者)の顔画像については1枚(最新の顔画像のみ)とするが、全ての遊技者を対象として近似率を特定した上で、補正値による補正を行う。また、別途許容近似率が予め設定され、最高の近似率が許容近似率に満たない場合は台移動ではなく、新規に来場(遊技開始)した遊技者として取扱う。この場合、許容近似率と比較する近似率は補正値により補正した値、補正していない値のいずれを採用しても良い。
【0044】
このような実施形態によれば、撮像画像により遊技者の台移動を特定する際に台移動先に対する台移動元の大凡の台移動比率を設定し、その台移動比率に応じて同一遊技者を判定する際の近似値を補正するようにしたので、異なる機種への台移動の精度を高めることが出来る。
【0045】
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
近似率を求めるための顔画像として年代別の平均顔画像を男女別に設定したが、男女混合の年代別の平均顔画像を設定し、その平均顔画像と撮像した遊技者の画像とを比較して属性情報を特定するようにしても良い。
属性情報として性別と年代とを例示したが、他に人種等、顔画像により特定され得る属性情報であればどのような属性情報を特定対象としても良い。
遊技者の撮像条件として遊技者の判定不能状態から判定可能状態になったことを例示したが、例えば判定可能か否かを判定することなく、所定時間(例えば1分)が経過すること等を条件としても良い。この場合も、遊技者が継続遊技中かを、撮像した画像と記憶している画像とを比較することで判定し、新たな遊技者である旨を特定した場合に、実施形態同様の処理を行えば良い。
【0046】
図2図4の設定情報を集計した管理情報により更新する旨を例示したが、操作入力により設定した値のままとして、管理情報により更新しないようにしても良い。
近似情報として近似率を例示したが、近似している場合に高値となるような近似値を特徴点別に特定し、その合計を比較することで最も近似する画像を特定しても良い。即ち、近似情報は例示した近似率に限定されない。また、撮像した画像と平均顔画像との近似値を特定することで属性情報を特定したが、例えば髪の毛の本数や毛穴の大きさや数、更には睫毛の長さ等の属性情報を特定するための特定箇所における対応情報の程度により特定する等、属性情報を特定するための対応設定情報を予め設定し、撮像(対象)画像により特定される対応情報と対応設定情報とを比較することで属性情報を特定すれば、実施形態に示した平均顔画像に対する近似率を必ずしも採用する必要はない。この場合、対応設定情報や対応設定情報との比較結果等を、例示した実施形態同様に補正すれば良い。
【0047】
基準近似率により例示した基準近似情報を図3の設定値とすることにより補正したが、図5の年代一致率設定のような加算または減算する補正値を設定しておき、その補正値を加算または減算する等、予め設定される補正情報により補正すればどの様に補正しても良い。
女性比率や台移動比率を特定した上で基準近似率や補正値を特定したが、例えば図2の時間帯別女性比率設定にて女性比率に代えて近似率を設定する等、対応比率を特定することなく近似率や補正値等の補正情報を特定しても良い。また、時間帯や機種等の状況条件に対応した対応比率や基準近似率等を特定した上で近似判定を行ったが、近似判定した上で必要に応じて基準近似率等を特定しても良い。
遊技機グループとして機種と種別とを例示したが、第1実施形態にて種別を採用したり、第2実施形態にて機種を採用したり、更には近隣の遊技島からの台移動の方が遠方の遊技島からの台移動よりも可能性が高いことや、TVや空気清浄機の設置等の理由から遊技島に応じて大凡の属性情報(台移動の傾向)を把握可能となることから、遊技島単位等でグループ分けしても良い。
【0048】
第2実施形態にて同一の遊技者IDについては最新の顔画像を代表画像として近似判定したが、代表画像として複数の画像や、最新の顔画像以外の画像を採用しても良い。また、全ての画像を台移動元候補画像として採用しても良い。この場合、遊技Fを管理せずに全ての画像を台移動候補画像としても良い。尚、第1実施形態と同様の基準近似率を設定し、補正した近似率が基準近似率に達した場合や近似率が補正した基準近似率に達した場合に、台移動による同一遊技者である旨を特定しても良い。
例えば売上玉が発生することなくアウトが発生する等して持玉がマイナスになった場合、持玉を持って台移動した可能性が高く、新規遊技者である可能性が低い。このような遊技情報により特定される予め設定される台移動条件が成立している場合に、属性情報の特定や、許容近似率との比較を抑制する等して新規遊技者である旨の特定を抑制しても良い。
【0049】
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用して間接的に特定しても良い。また、数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。また、遊技機側から出力される遊技信号には遊技装置2にて持玉情報等を特定可能な記録媒体を受付けていることを特定可能な信号等も含まれる。
対象となる遊技機としては遊技媒体をデータのみで管理する所謂封入式等の例示したパチンコ遊技機以外のパチンコ遊技機や、スロットマシン等も採用できる。尚、所謂封入式やクレジット式を考慮して遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現する。
遊技装置2が行う処理の一部を中継装置4、或いは管理装置3等にて行っても良い。同様に管理装置3が行う処理の一部を中継装置4や、遊技装置2等にて行っても良い。また、例えば第2実施形態にて台移動比率の高い順に近似判定を行い、基準近似率に達する台移動元候補画像を特定した時点で台移動先画像に対応する台移動元画像を特定する等、変形例を含む例示した構成をどのように組合わせても良い。
【符号の説明】
【0050】
図面中、1は遊技機、3は管理装置(比較手段、補正手段、属性情報特定手段、補正情報特定手段)、15は顔認証用カメラ(撮像手段)である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15