特許第5956329号(P5956329)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5956329
(24)【登録日】2016年6月24日
(45)【発行日】2016年7月27日
(54)【発明の名称】コンピュータ
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20160714BHJP
【FI】
   G06F1/16 312M
   G06F1/16 312E
【請求項の数】5
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2012-280773(P2012-280773)
(22)【出願日】2012年12月25日
(65)【公開番号】特開2013-134785(P2013-134785A)
(43)【公開日】2013年7月8日
【審査請求日】2015年5月11日
(31)【優先権主張番号】100148719
(32)【優先日】2011年12月26日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】500080546
【氏名又は名称】鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】蘇 柏光
【審査官】 久々宇 篤志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−179104(JP,A)
【文献】 特開平07−104896(JP,A)
【文献】 米国特許第05051868(US,A)
【文献】 特開2002−297263(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0259883(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16
G06F 1/26 − 1/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部及び電源アダプタを備えるコンピュータであって、
前記本体部は、ハウジングと、前記ハウジングの内部に固定されるハードディスクと、支持部と、を備え、前記支持部は、前記ハードディスクを支持し、前記電源アダプタは、互いに反対側に位置して設けられる第一側板及び第二側板を備え、前記第一側板に位置決め片を設け、前記第二側板に取付片を設け、前記取付片を前記支持部に固定すると共に、前記位置決め片を前記ハウジングに固定することにより、前記電源アダプタを前記ハウジングの内部に装着することを特徴とするコンピュータ。
【請求項2】
前記ハウジングには、電池及びCD−ROMドライブがさらに設けられ、前記電源アダプタを前記電池、前記ハードディスク及び前記CD−ROMドライブにより取り囲まれて形成された収容空間内に装着することを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ。
【請求項3】
前記ハウジングは、カバーボードと、前記カバーボードの四つの縁からそれぞれ延伸する第一側壁、第二側壁、第三側壁及び第四側壁と、を備え、前記第一側壁を、前記第二側壁に対して平行に、且つ前記第三側壁と前記第四側壁とに対してそれぞれ垂直に連接させ、前記カバーボードの表面にはキーボードモジュール及びタッチパッドが装着され、前記カバーボードの背面には前記ハードディスク、前記支持部及び前記電源アダプタが装着されることを特徴とする請求項2に記載のコンピュータ。
【請求項4】
前記CD−ROMドライブは、光ディスクを収納するための収容部と、該CD−ROMドライブを駆動するための回路基板を装着するための取付部と、を備え、前記収容部は、前記取付部の側面から前記第二側壁に向かって突出し、前記CD−ROMドライブは前記第一側壁と前記第三側壁とが連接して形成された部分に装着され、該CD−ROMドライブは前記第一側壁と前記第三側壁とにそれぞれ当接されることを特徴とする請求項3に記載のコンピュータ。
【請求項5】
前記電源アダプタに凹部を設け、前記取付部から突出する前記収容部を前記凹部内に収納することを特徴とする請求項4に記載のコンピュータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータに関し、特にノート型のコンピュータに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、ノートパソコン及び小型パソコンにおいて、電源アダプタは独立して附属されている。従って、ユーザーが携帯する際は、電源アダプタも別途に携帯しなければならないため携帯に不便である。また別途に携帯することで、電源アダプタは外力の影響を受けて損傷し易い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
以上の問題点に鑑みて、本発明は、電源アダプタが内部に統合されたコンピュータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の目的を達成するために、本発明に係るコンピュータは、本体部及び電源アダプタを備える。前記本体部は、ハウジングと、前記ハウジングの内部に固定されるハードディスクと、支持部と、を備え、前記支持部は、前記ハードディスクを支持し、前記電源アダプタは、互いに反対側に位置して設けられる第一側板及び第二側板を備え、前記第一側板に位置決め片を設け、前記第二側板に取付片を設け、前記取付片を前記支持部に固定すると共に、前記位置決め片を前記ハウジングに固定することにより、前記電源アダプタを前記ハウジングの内部に装着する。
【発明の効果】
【0005】
従来の技術と異なり、本発明のコンピュータは、電源アダプタの第一側板に位置決め片を設けると共に、第二側板に取付片を設ける。また、前記取付片をコンピュータのハウジングに設けられた支持部に固定し、前記位置決め片を前記ハウジングの位置決めピンに固定することにより、前記電源アダプタをコンピュータのハウジング内に強固に装着する。これにより、コンピュータを携帯する際に、コンピュータの本体と電源アダプタとを分離して携帯する必要がないため非常に便利である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の実施形態に係るコンピュータの斜視図である。
図2図1に示したコンピュータの部分分解図である。
図3図2に示したコンピュータを別の視点から見た分解図である。
図4図2に示したコンピュータの部分組立図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1及び図2に示すように、本発明に係るコンピュータ100は、本体部10と、該本体部10に固定される底板20と、電源アダプタ30と、を備える。以下の実施形態では、ノートパソコンを例として本発明のコンピュータ100を詳細に説明する。
【0008】
前記本体部10は、ハウジング11を備える。また、該ハウジング11は、カバーボード13と、該カバーボード13の四つの縁からそれぞれ延伸する第一側壁15、第二側壁16、第三側壁17及び第四側壁18と、を備える。
【0009】
第一側壁15は、第二側壁16に対して平行であり、且つ第三側壁17及び第四側壁18にほぼ垂直に連接される。カバーボード13の表面(つまり、図2を平面視した際の上面)には、キーボードモジュール131とタッチパッド133とが装着されている。
【0010】
図3を併せて参照すると、カバーボード13の背面には、電池135、ハードディスク136及びCD−ROMドライブ137が装着されている。電池135は、第二側壁16に当接して設けられ、且つその一端は第三側壁17に近接する。ハードディスク136は、カバーボード13の中央部に装着され、且つ該カバーボード13の背面に固定された支持部50により支持される。CD−ROMドライブ137は、第一側壁15と第三側壁17とが連接して形成された部分に位置し、且つ第一側壁15と第三側壁17とに当接されている。支持部50は、第三側壁17に向かって延在する固定片51を備える。本実施形態において、固定片51は、カバーボード13と互いに平行であり、且つ固定孔511を備える。
【0011】
CD−ROMドライブ137は、収容部1371及び取付部1373を備える。収容部1371は、光ディスク(図示せず)を収納するために用いられ、且つ取付部1373の側面から第二側壁16に向かって突出する。取付部1373は、CD−ROMドライブ137を駆動するための回路基板(図示せず)を装着するために用いられる。電源アダプタ30は、電池135とハードディスク136とCD−ROMドライブ137とにより取り囲まれて形成された収容空間60内に装着される。また、カバーボード13の背面における収容空間60内には、位置決めピン130がさらに突設されている。この位置決めピン130には、位置決め孔1301が設けられている。
【0012】
電源アダプタ30は、天板31と、天板31に対してほぼ平行な底板32と、第一側板33と、第一側板33に対してほぼ平行な第二側板35と、を備える。天板31は、第一側板33と第二側板35とにそれぞれ垂直に連接されている。また、天板31には、凹部36が設けられている。第一側板33には、電源アダプタ30の外側へ延伸する位置決め片331が設けられている。位置決め片331は、第一側板33に対して垂直であり、且つロック孔3311を有する。第二側板35には、電源アダプタ30の外側(つまり、位置決め片331が延伸する方向とは反対の方向)へ延伸する取付片351が設けられている。取付片351は、第二側板35に対して垂直であり、且つ取付孔3511を有する。
【0013】
図4を併せて参照すると、本発明のコンピュータを組み立てる際、先ず、電源アダプタ30を、カバーボード13の背面に押し付けるように収容空間60内に設置する。この際、凹部36は、CD−ROMドライブ137の取付部1373から突出する収容部1371を収納して、電源アダプタ30とCD−ROMドライブ137との衝突を防止する。次に、位置決め片331を位置決めピン130の先端に設置して、ロック孔3311を位置決め孔1301と同一軸線上に位置させる。この際、取付片351を支持部50の固定片51と互いに当接させて、取付孔3511を固定孔511と同一軸線上に位置させる。最後に、ネジなどの固定部品をロック孔3311及び位置決め孔1301内に挿入して、電源アダプタ30の位置決め片331を位置決めピン130に螺着させる。また、もう1つのネジなどの固定部品を取付孔3511及び固定孔511内に挿入して、支持部50の固定片51を電源アダプタ30の取付片351に螺着させる。これにより、電源アダプタ30を本体部10の内部に強固に且つ安定して固定することができる。
【0014】
他の実施形態において、電源アダプタ30を本体部10の他の位置に装着しても良い。また、係合によって電源アダプタ30を本体部10に固定することもできる。
【0015】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形又は修正が可能であり、該変形又は修正も又、本発明の特許請求の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
【符号の説明】
【0016】
10 本体部
11 ハウジング
13 カバーボード
15 第一側壁
16 第二側壁
17 第三側壁
18 第四側壁
20 底板
30 電源アダプタ
31 天板
32 底板
33 第一側板
35 第二側板
36 凹部
50 支持部
51 固定片
60 収容空間
100 コンピュータ
130 位置決めピン
131 キーボードモジュール
133 タッチパッド
135 電池
136 ハードディスク
137 CD−ROMドライブ
331 位置決め片
351 取付片
511 固定孔
1301 位置決め孔
1371 収容部
1373 取付部
3311 ロック孔
3511 取付孔
図1
図2
図3
図4