(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
測定の開始や終了の指示を含む各種の測定に関する制御を行う制御部(24)を備えた制御モジュール(2)に対して、各筺体(20,30)に露出するように設けられたコネクタ部(25,35a)を介して、前記制御部の制御に基づいて所望の測定を行う測定部(300)を備えた少なくとも1つの測定モジュール(3)がコネクタ接続されるとともに、各筺体(30,40)に露出するように設けられたコネクタ部(35b,43)を介して、前記測定モジュールにコネクタ接続される電源モジュール(4)の電源部(400)より、前記制御モジュールおよび前記測定モジュールの各部に電源を供給するための電源制御装置(44,45,46)であって、
前記電源部は、前記筐体(40)の内部に内蔵されるバッテリ(41)と、外部電源(42)とによって構成され、
前記電源制御装置は、
前記制御モジュールの接地電位を検出する検出部(45a)と、
前記検出部によって前記接地電位が検出されたか否かに基づいて、前記電源部からの前記電源の供給のオン/オフを切り換えるスイッチ回路(44)と、
前記検出部によって前記接地電位が検出されたことに基づいて、前記スイッチ回路のオフからオンへの切り換えを所定の時間だけ遅らせる遅延部(46)と、を備え、
前記スイッチ回路は、
前記制御モジュールおよび前記測定モジュールの各部への前記バッテリからの前記電源の供給のオン/オフを切り換えるバッテリ側スイッチ(44a)と、
前記制御モジュールおよび前記測定モジュールの各部への前記外部電源からの前記電源の供給のオン/オフを切り換える外部電源側スイッチ(44b)と、
前記バッテリ側スイッチおよび前記外部電源側スイッチのオン/オフを決定する優先電圧判定部(44d)と、
前記優先電圧判定部の決定に基づいて、前記バッテリ側スイッチおよび前記外部電源側スイッチのオン/オフを制御するスイッチ制御回路(44c)と、を有し、
前記優先電圧判定部は、
前記検出部によって前記接地電位が検出されていない場合に、前記バッテリ側スイッチおよび前記外部電源側スイッチを共にオフにする決定を前記スイッチ制御回路に出力し、また、
前記検出部によって前記接地電位が検出されており、かつ前記外部電源の電圧が予め定められた電圧閾値以上である場合に、前記外部電源側スイッチをオンにする決定を前記スイッチ制御回路に出力し、また、
前記検出部によって前記接地電位が検出されており、かつ前記外部電源の電圧が予め定められた電圧閾値以上でない場合に、前記バッテリ側スイッチをオンにする決定を前記スイッチ制御回路に出力することを特徴とする電源制御装置。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここでは、インターネットにおける中継器やスイッチまたはルータといったネットワーク機器(被試験装置)の性能試験などを行うネットワーク試験装置(測定装置)として、対応レートが40G/100Gの高速イーサネットにおいて、ユーザなどの使用者(測定者)が携帯しながら所望の測定(DUT(Device Under Test))を行う携帯型のイーサネット測定器を例に説明する。
【0024】
図1は、本実施の形態に係るイーサネット測定器1の概略構成を示す斜視図である。
【0025】
図1に示すように、携帯型測定器としてのイーサネット測定器1は、単一の共有ユニット(制御モジュール)2と、選択的に用いられる少なくとも1個の測定ユニット(測定モジュール)3と、単一の電源ユニット(電源モジュール)4と、を備えて構成される。このイーサネット測定器1は、後述するように、共有ユニット2、測定ユニット3、電源ユニット4の順に連結され、その状態で、各ユニット2,3,4間をコネクタ接続して使用される。
【0026】
例えば、本実施の形態において、各ユニット2,3,4間をコネクタ接続するコネクタとしては、それぞれ、120ピン(プラグ)を有するコネクタが2セットずつ用いられている。
【0027】
このイーサネット測定器1は、コネクタ接続された測定ユニット3に対応した所望の測定を、測定者が携帯して移動しながら実施するものであるので、測定に必要としない測定ユニットを携帯しなくてもすむなど、測定をより簡便なものとすることができる。
【0028】
次に、各ユニット2,3,4の構成について説明する。
【0029】
図2は、本実施の形態に係るイーサネット測定器1の共有ユニット2の概略構成を示すブロック図である。
【0030】
図2に示すように、共有ユニット2は、略直方体の形状をなす筐体20を有し、該筺体20には、操作部21、表示部22、外部制御用IF部23、制御部24、および、共有側コネクタ(コネクタ部)25が設けられている。
【0031】
操作部21および表示部22は、主操作面となる筺体20の正面20a側(
図1参照)に配置され、共有側コネクタ25は、該正面20aに対向する筺体20の背面20b側(
図5参照)に配置されている。
【0032】
また、筺体20の背面20b側には、
図5(a)に示すように、測定ユニット3をコネクタ接続する際の位置決め用の第1ガイドピン36aが挿入される第1ガイド穴26などが設けられている。
【0033】
操作部21は、筺体20の正面20aに配置され、例えば、測定ユニット3による所望の測定の開始や停止、測定間隔などの測定条件の設定など、測定者が所望の測定に関する種々の操作を行う操作ボタンなどを有して構成される。また、操作部21は、電源ボタン21aを含んでいる(
図1参照)。
【0034】
ただし、上記した操作部21は必須の構成要素ではなく、外部制御用IF部23を介して接続された端末装置(図示せず)などから、所望の測定に関する種々の操作を行うようにしてもよい。
【0035】
表示部22は、例えば筺体20の正面20aより露出する液晶表示器などにより構成され、操作部21による所望の測定に関する種々の操作情報や測定ユニット3による測定結果(DUT出力信号)など、所望の測定に関する数々の表示を行うようになっている。
【0036】
なお、表示部22は、測定ユニット3が所望の測定を実行中であるか否かを、例えば点灯や点滅または色分けなどにより表示するLEDなどを含むものである。
【0037】
ただし、上記した表示部22は必須の構成要素ではなく、外部制御用IF部23を介して接続された端末装置(図示せず)などによって、所望の測定結果などの表示を行うようにしてもよい。
【0038】
外部制御用IF部23は、共有ユニット2をイーサネット測定器1の外部の端末装置などと接続するためのもので、所望の測定結果などを端末装置に送出したり、端末装置からの所望の測定に関する種々の操作情報を受け付けたりすることができる。
【0039】
また、外部トリガを入力信号として取り込むインタフェースをさらに設けて、複数の測定ユニット3を連結した場合に、この外部トリガによって測定ユニット3ごとの時刻同期を図るようにしてもよい。
【0040】
ただし、上記した外部制御用IF部23は必須の構成要素ではなく、省略することも可能である。
【0041】
制御部24は、上記の各部(21,22,23,25)を構成する要素を制御するもので、共有ユニット2にコネクタ接続された測定ユニット3に対する測定の開始や終了の指示または測定条件などの設定の指示を行う機能、共有ユニット2にコネクタ接続された測定ユニット3による測定結果などを収集して記憶媒体(図示せず)に記憶させる機能、および、表示部22に測定結果などを表示させる機能など、所望の測定に関する諸々の制御を行うようになっている。
【0042】
また、制御部24は、複数の測定ユニット3を連結した場合に、各測定ユニット3に割り振られたアドレスによって各測定ユニット3を識別する機能、および、測定ユニット3の測定プログラムを更新する機能などに関する制御も行うようになっている。
【0043】
なお、イーサネット測定器1は、外部制御用IF部23を介して共有ユニット2に端末装置などを接続し、測定結果をもとにさらに詳細な解析を行ったり、記憶媒体を取り出して別の装置で測定結果を解析したりすることも可能である。
【0044】
また、共有ユニット2は、コネクタ接続されている測定ユニット3に対し、測定の開始や終了または測定条件などを指示できるようにしているが、測定プログラムは有しておらず、実際の測定プログラムは測定ユニット3内に存在する。
【0045】
共有側コネクタ25は、共有ユニット2に測定ユニット3を連結したときに、測定ユニット3の後述する測定側第1コネクタ35aと嵌合し、共有ユニット2と測定ユニット3とをコネクタ接続するようになっている。共有側コネクタ25は、操作部21や表示部22が配置される筺体20の正面20aとは反対側の背面20b側に、筺体20の厚み方向に一部が突出するようにして設けられている。
【0046】
本実施の形態においては、共有側コネクタ25の特定のピンがグランド(接地電位)GNDと接続されており、この特定のピンには、後述するコネクタ保護回路45の信号線が接続されるようになっている。
【0047】
第1ガイド穴26は、例えば、共有ユニット2の背面20b側の両サイドにおける上下方向の略中心にそれぞれ配置されている。
【0048】
本実施の形態において、第1ガイド穴26は略円状の浅い連結用溝により構成され、共有ユニット2と測定ユニット3とを連結するときに、測定ユニット3の第1ガイドピン36aが係合される。
【0049】
図3は、本実施の形態に係るイーサネット測定器1の測定ユニット3の概略構成を示すブロック図である。
【0050】
図3に示すように、測定ユニット3は、例えば40G/100Gの高速イーサネットにおける中継器やスイッチまたはルータといった被試験装置に対して性能試験などの所望の測定を実施するものであり、共有ユニット2の筐体20と略同一形状の筐体30内に、バス制御部31、記憶部32、受信部33、測定制御部34、および、コネクタ部としての測定側コネクタ35(35a,35b)が設けられている。
【0051】
本実施の形態においては、記憶部32と受信部33と測定制御部34とによって測定部300が構成されている。
【0052】
測定側コネクタ35のうち、一方の測定側第1コネクタ35aは、共有ユニット2の筺体20の背面20bに対向する側の、筺体30の正面30a側に配置され、他方の測定側第2コネクタ35bは、該正面30aに対向する、筺体30の背面30b側に配置されている(
図5参照)。
【0053】
また、筺体30の正面30a側には、
図5(b)および
図6(a)に示すように、共有ユニット2とコネクタ接続する際の位置決め用の第1ガイドピン36aなどが設けられている。筺体30の背面30b側には、
図5(b)および
図6(b)に示すように、電源ユニット4をコネクタ接続する際の位置決め用の第2ガイドピン47が挿入される第2ガイド穴36bなどが設けられている。
【0054】
本実施の形態においては、共有ユニット2の第1ガイド穴26と測定ユニット3の第1ガイドピン36aとによって、共有/測定側連結部材が構成されている。
【0055】
バス制御部31は、測定制御部34の制御により、データおよびコマンドの伝送路と電力の供給路とを兼ねた測定側の共通バスを制御する。
【0056】
記憶部32は、測定制御部34によって制御され、所望の測定に応じた1つまたは複数の測定プログラム、バス制御部31の制御により送受信されるデータやコマンド、および、受信部33が受信したDUT出力信号などを記憶している。
【0057】
受信部33は、測定制御部34の制御により、被試験装置からのDUT出力信号などを受信する。
【0058】
測定制御部34は、上記の各部(31,32,33)を構成する要素を制御するもので、共有ユニット2から共通バスを介して測定の開始の指示があったときに、記憶部32に記憶された測定プログラムにしたがって、独立して所望の測定を実行するように受信部33を制御する。
【0059】
また、測定制御部34は、バス制御部31を介して測定結果などを共通バスに出力する機能を有している。
【0060】
測定側コネクタ35は、回路基板に設けられる測定側第1コネクタ35aと測定側第2コネクタ35bとから構成され、測定側第1コネクタ35aおよび測定側第2コネクタ35b間は上記共通バスを介して相互に接続されている。
【0061】
測定側第1コネクタ35aは、共有ユニット2と測定ユニット3とを連結したときに、共有ユニット2の共有側コネクタ25と嵌合してコネクタ接続されるように、筐体30の正面30a側の所定の位置に露出するようにして設けられている。
【0062】
測定側第2コネクタ35bは、電源ユニット4を連結するときに用いられるもので、該電源ユニット4におけるコネクタ部としての電源側コネクタ43(
図4参照)と嵌合してコネクタ接続される。また、測定側第2コネクタ35bは、図示せぬ他の測定ユニットを連結するときにも用いられる。
【0063】
第1ガイドピン36aは、例えば、測定ユニット3の正面30a側の両サイドにおける上下方向の略中心にそれぞれ配置されている。
【0064】
本実施の形態において、第1ガイドピン36aは略円柱状の短い連結用突起により構成され、共有ユニット2と測定ユニット3とを連結するときに、共有ユニット2の第1ガイド穴26に係合される。
【0065】
第2ガイド穴36bは、例えば、測定ユニット3の背面30b側の両サイドにおける上下方向の略中心にそれぞれ配置されている。
【0066】
本実施の形態において、第2ガイド穴36bは略円状の浅い連結用溝により構成され、測定ユニット3と電源ユニット4とを連結するときに、電源ユニット4の第2ガイドピン47が係合される。
【0067】
ここで、測定ユニット3を共有ユニット2と連結するときには、当該測定ユニット3の第1ガイドピン36aが共有ユニット2の第1ガイド穴26に係合され、測定ユニット3と共有ユニット2との位置決めが行われる。測定ユニット3を他の測定ユニット3と連結するときには、当該測定ユニット3の第1ガイドピン36aが他の測定ユニット3の第2ガイド穴36bに係合され、測定ユニット3,3間の位置決めが行われる。
【0068】
また、測定ユニット3と電源ユニット4とを連結するときには、測定ユニット3の第2ガイド穴36bに、電源ユニット4の第2ガイドピン47が係合され、測定ユニット3と電源ユニット4との位置決めが行われる。
【0069】
測定ユニット3は、例えば、被試験装置や測定の種類またはイーサネットの周波数帯や通信規格などごとに、複数のユニットが予め用意される。
【0070】
なお、測定ユニット3は、例えば、スペクトラムアナライザ、OTDR(光パルス試験器)、または、ガス濃度測定装置などの機能を有するものであってもよい。
【0071】
図4は、本実施の形態に係るイーサネット測定器1の電源ユニット4の概略構成を示すブロック図である。
【0072】
図4に示すように、電源ユニット4は、共有ユニット2の筐体20や測定ユニット3の筐体30と略同一形状の筐体40内に、バッテリ41、外部電源(AC電源)42、電源側コネクタ43、スイッチ回路44、および、コネクタ保護回路45が設けられている。コネクタ保護回路45は、遅延部としての遅延回路部46を備えている。
【0073】
本実施の形態においては、バッテリ41と外部電源42とによって電源部400が構成されている。電源部400からは、電源として、例えば16V,40Aの電力が供給される。また、スイッチ回路44とコネクタ保護回路45とによって電源制御装置が構成されている。
【0074】
電源側コネクタ43は、筺体40の正面40a側に配置され、測定ユニット3との連結時には、測定側コネクタ35の測定側第2コネクタ35bと嵌合されてコネクタ接続される。
【0075】
バッテリ41は、例えば筐体40の内部に交換可能に内蔵されるバッテリパックによって構成される。
【0076】
外部電源42は、外部のAC電源を共有ユニット2や測定ユニット3の各部に供給したり、バッテリ41を充電するために用いられる。
【0077】
電源側コネクタ43は、測定ユニット3と連結したときには測定側コネクタ35の測定側第2コネクタ35bと嵌合してコネクタ接続されるように、正面40a側の所定の位置に露出するように設けられている。
【0078】
スイッチ回路44は、バッテリ41と外部電源42との切り換えを行うもので、そのオン/オフの切り換えがコネクタ保護回路45からの制御信号によって制御される。
【0079】
本実施の形態においては、共有ユニット2および測定ユニット3に対する電源部400からの電源の供給時(オン時)には、スイッチ回路44の可動接片が、バッテリ41または外部電源42の一方の固定接点と接触するように制御される。逆に、オフ時には、スイッチ回路44の可動接片が、バッテリ41および外部電源42の両方の固定接点と接触しない(オフする)ように制御される。なお、スイッチ回路44の詳細については、後述する。
【0080】
コネクタ保護回路45は、電源ユニット4が測定ユニット3にコネクタ接続されたことに伴い、信号線が共有ユニット2のグランドGNDに接続されたか否かに応じて、スイッチ回路44を制御するための制御信号を生成するものである。本実施の形態において、コネクタ保護回路45は、信号線が共有ユニット2のグランドGNDに接続されたことを検出できた場合に、電源部400から電源を供給(オン)させるための制御信号をスイッチ回路44に出力する。また、コネクタ保護回路45は、信号線のグランドGNDとの接続が解除(オフ)されていることを検出した場合には、電源部400からの電源の供給をオフ(停止)させるための制御信号をスイッチ回路44に出力する。
【0081】
なお、コネクタ保護回路45は遅延回路部46を有しており、オン時、電源部400からの電源の供給を所定の時間だけ遅延させるようになっている。この遅延回路部46を含め、コネクタ保護回路45の詳細については後述する。
【0082】
また、筺体40の正面40a側には、
図5(a)に示すように、測定ユニット3とコネクタ接続する際の位置決め用の第2ガイドピン47などが設けられている。第2ガイドピン47は、例えば、電源ユニット4の正面40a側の両サイドにおける上下方向の略中心にそれぞれ配置されている。
【0083】
本実施の形態において、第2ガイドピン47は略円柱状の短い連結用突起により構成され、電源ユニット4と測定ユニット3とを連結するときに、測定ユニット3の第2ガイド穴36bに係合される。
【0084】
本実施の形態においては、測定ユニット3の第2ガイド穴36bと電源ユニット4の第2ガイドピン47とによって、電源/測定側連結部材が構成されている。
【0085】
一方、筺体40の背面40b側には、例えば、固定用ネジを挿入するための挿入口が設けられている(図示せず)。
【0086】
なお、上述した各ユニット2,3,4の筐体20,30,40は、略同一の形状(高さおよび横幅)を有するものであり、高さや横幅が若干大きいものや若干小さいものも含み、厚みのみ異なっていてもよい。
【0087】
上記した構成のイーサネット測定器1では、共有ユニット2、測定に必要な1つまたは複数の測定ユニット3、および、電源ユニット4の順に連結した状態で、各ユニット2,3,4間がコネクタ接続され、動作や制御に必要な全ての電源は電源ユニット4より供給される。
【0088】
特に、電源ユニット4にバッテリ41を搭載したことにより、たとえ外部電源42を利用できないときでも、携帯型のイーサネット測定器1は、携帯して移動しながら所望の測定を行うことができる。
【0089】
ここで、各ユニット2,3,4間の連結時の位置決めは、各ユニット2,3,4が備える連結部材間の係合によって実現される。
【0090】
本実施の形態では、円柱状の連結用突起(第1,第2ガイドピン36a,47)と、この円柱状の連結用突起が係合される略円状の連結用溝(第1,第2ガイド穴26,36b)と、の組み合わせによって連結構造を実現している。
【0091】
また、各ユニット2,3,4間のコネクタ接続構造は、上述した連結構造によって各ユニット2,3,4間を連結した状態において、対向する各コネクタ25,35,43の相互を嵌合することにより実現される。
【0092】
図5(a)〜(c)は、ユニット2,3,4間の連結構造を例に、本実施の形態に係るイーサネット測定器1の構成を示す概略図である。
【0093】
まず、
図5(a),(b)に示すように、例えば、共有ユニット2に対して測定ユニット3を連結する場合には、共有ユニット2の背面20bに対して測定ユニット3の正面30aが所定の位置となるように、測定ユニット3を共有ユニット2に近づけながら移動させ、共有ユニット2の第1ガイド穴26に測定ユニット3の第1ガイドピン36aを係合させる。
【0094】
これにより、測定側第1コネクタ35aと共有側コネクタ25とが嵌合して相互をコネクタ接続させることにより、共有ユニット2および測定ユニット3間が連結される。
【0095】
同様に、
図5(b),(c)に示すように、例えば、測定ユニット3に対して電源ユニット4を連結する場合には、測定ユニット3の背面30bに対して電源ユニット4の正面40aが所定の位置となるように、電源ユニット4を測定ユニット3に近づけながら移動させ、測定ユニット3の第2ガイド穴36bに電源ユニット4の第2ガイドピン47を係合させる。
【0096】
これにより、測定側第2コネクタ35bと電源側コネクタ43とが嵌合して相互をコネクタ接続させることにより、測定ユニット3および電源ユニット4間が連結される。
【0097】
このように、両ユニット2,3間のコネクタ25,35aを嵌合させる際には、コネクタ25,35aの位置合わせを行う必要がなく、また、両ユニット3,4間のコネクタ35b,43を嵌合させる際には、コネクタ35b,43の位置合わせを行う必要がないので、使いやすく、かつ、コネクタ25,35,43の破損も防止できる。
【0098】
特に、コネクタ25,35,43間の嵌合を解く際には、必ずコネクタ25,35,43の嵌合方向と略同一方向から力が加わることになるので、コネクタ25,35,43のねじれを防止することができる。
【0099】
ここで、各ユニット2,3,4間の連結構造の維持は、図示せぬ固定用ネジによって実現されるようになっている。
【0100】
図6は、測定ユニット3を例に、連結構造を維持するための構成について説明する。
【0101】
図6(a),(b)に示すように、測定ユニット3の、例えば筺体30の四隅には、正面30a側と背面30b側とをつなぎ、図示せぬ固定用ネジが挿入される貫通孔37が設けられている。
【0102】
同様に、電源ユニット4には、図示していないが、例えば筺体40の四隅に、正面40a側と背面30b側とをつなぐ貫通孔が設けられている。また、背面30b側には、図示せぬ固定用ネジを貫通孔に通すための挿入口が設けられている。
【0103】
これに対し、共有ユニット2には、図示していないが、例えば筺体20の背面20b側の四隅に、固定用ネジをねじ止めするためのネジ穴が設けられている。
【0104】
この構成により、イーサネット測定器1は、各ユニット2,3,4間がコネクタ接続された状態で、固定用ネジにより強固な連結構造が維持される。
【0105】
なお、イーサネット測定器1の連結構造を固定用ネジにより維持する方法において、固定用ネジを電源ユニット4側から挿入する場合に限らず、例えば、共有ユニット2側から挿入する構成としてもよい。
【0106】
また、各ユニット2,3,4を一括してねじ止めする場合に限らず、ねじ止めは、ユニット単位としてもよい。
【0107】
この他、上述した連結構造は、
図5の構成に限定されるものではなく、上述した効果を奏する構成であればよい。
【0108】
また、本実施の形態においては、測定ユニット3と電源ユニット4との間の連結時およびその解除時に、上記したコネクタ保護回路45の信号線の、共有ユニット2のグランドGNDとの接続/非接続が検出される。
【0109】
次に、電源ユニット4の詳細として、本実施の形態における電源制御装置の構成について説明する。
【0110】
図7は、本実施の形態に係るイーサネット測定器1の電源ユニット4の回路構成例を示すブロック図である。
【0111】
スイッチ回路44は、バッテリ側スイッチ44a、外部電源側スイッチ44b、スイッチ制御回路44c、優先電圧判定部44d、バッテリ側電圧比較回路44e、および、外部電源側電圧比較回路44fを有して構成されている。
【0112】
コネクタ保護回路45は、挿入検出部45a、遅延回路部46、外部電源側電圧比較用スイッチ45c、および、バッテリ側電圧比較用スイッチ45bを有して構成されている。
【0113】
遅延回路部46は、電源ユニット4のコネクタ接続をより確実に行わせるとともに、挿入検出部45aの後述する検出信号のチャタリングを防止するために、複数、例えば3つのRC遅延回路46a,46b,46cを有して構成されている。
【0114】
スイッチ回路44において、バッテリ側スイッチ44aは、スイッチ制御回路44cの制御によりオンされることによって、電源側コネクタ43を介して共有ユニット2および測定ユニット3の各部に、バッテリ41からの電源が供給されるようにするためのスイッチである。
【0115】
外部電源側スイッチ44bは、スイッチ制御回路44cの制御によりオンされることによって、電源側コネクタ43を介して共有ユニット2および測定ユニット3の各部に、外部電源42からの電源が供給されるようにするためのスイッチである。
【0116】
スイッチ制御回路44cは、優先電圧判定部44dの決定に基づいて、バッテリ側スイッチ44aおよび外部電源側スイッチ44bのオン/オフを制御するものである。
【0117】
優先電圧判定部44dは、バッテリ側電圧比較回路44eの出力信号と外部電源側電圧比較回路44fの出力信号とをモニタし、バッテリ41または外部電源42のどちらから電源を供給するかを決定するもので、例えば、外部電源42の電圧が予め定められた電圧閾値よりも大きい場合(外部電源≧電圧閾値)には、外部電源42からの電源が優先的に供給されるように指示する決定をスイッチ制御回路44cに出力する。
【0118】
また、優先電圧判定部44dは、外部電源42の電圧が何らかの不具合によって電圧閾値よりも小さくなった場合(外部電源<電圧閾値)には、バッテリ側スイッチ44aをオンさせてバッテリ41からの電源が供給されるように、スイッチ制御回路44cを制御するようになっている。この動作によって、共有ユニット2および測定ユニット3の各部に対する電源の供給は、負荷によらず、途切れることなしに一定に供給される。
【0119】
なお、本実施の形態において、バッテリ41の電圧を比較する際の目安となるバッテリ用電圧閾値、および、外部電源42の電圧を比較する際の目安となる外部電源用電圧閾値は、いずれも電源ユニット4の外部で保持されている。例えば、各電圧閾値は、共有ユニット2の操作部21より測定者によって設定され、または、外部制御用IF部23を介して外部より入力されて、制御部24の図示せぬ格納領域内で保存することなどが可能である。
【0120】
また、各電圧閾値は、例えば、電源ユニット4の内部で保持し、共有ユニット2の動作の有無によらずに電圧比較が行える構成としてもよい。
【0121】
バッテリ側電圧比較回路44eは、バッテリ側電圧比較用スイッチ45bを介して供給されるバッテリ41の電圧と予め定められた電圧閾値とを比較し、その比較の結果に応じた出力信号を優先電圧判定部44dに出力する。
【0122】
外部電源側電圧比較回路44fは、外部電源側電圧比較用スイッチ45cを介して供給される外部電源42の電圧と予め定められた電圧閾値とを比較し、その比較の結果に応じた出力信号を優先電圧判定部44dに出力する。
【0123】
コネクタ保護回路45において、バッテリ側電圧比較用スイッチ45bは、遅延回路部46のRC遅延回路46a,46bによってオン/オフが制御されるものであって、オンの間、バッテリ41の電圧をバッテリ側電圧比較回路44eに供給する。
【0124】
外部電源側電圧比較用スイッチ45cは、遅延回路部46のRC遅延回路46a,46cによってオン/オフが制御されるものであって、オンの間、外部電源42の電圧を外部電源側電圧比較回路44fに供給する。
【0125】
遅延回路部46は、挿入検出部45aの検出信号をRC遅延回路46a,46bの時定数に応じた所定の遅延時間だけ遅延させるとともに、RC遅延回路46a,46cの時定数に応じた所定の遅延時間だけ遅延させる。
【0126】
なお、遅延回路部46は、RC遅延回路46a,46b,46cに限らず、遅延が得られる他の遅延素子を用いて構成してもよい。
【0127】
挿入検出部45aは、コネクタ保護回路45の信号線が共有ユニット2のグランドGNDに接続されているか否かを検出するためのもので、例えば、信号線にグランドGNDが接続されていない場合を開放状態とし、この開放状態時に外部電源42およびバッテリ41のいずれかによって信号線に印加される一定電圧が、非開放状態となって低下されたか否かを検出するようになっている。挿入検出部45aは、FETやトランジスタなどを用いたロジック回路またはオペアンプなどの電圧比較器によって、容易に構成することができる。
【0128】
なお、上述の電源制御装置を、外部電源42の電圧に応じてスイッチ制御回路44cを制御する構成とした場合、バッテリ側電圧比較回路44e、バッテリ側電圧比較用スイッチ45b、RC遅延回路46b、および、バッテリ用電圧閾値は、省略することも可能である。
【0129】
次に、本実施の形態における電源制御装置の動作について、簡単に説明する。
【0130】
まず、携帯型のイーサネット測定器1を用いて所望の測定を実行しようとする場合、例えば測定者は、その準備として、実行しようとする測定に応じて予め選択した1つまたは複数の測定ユニット3を共有ユニット2に連結するとともに、共有ユニット2に連結された測定ユニット3にさらに電源ユニット4を連結する。
【0131】
測定ユニット3に対して電源ユニット4が連結されると、電源側コネクタ43、測定側コネクタ35、および、共有側コネクタ25を介して、コネクタ保護回路45の信号線が共有ユニット2のグランドGNDと接続される。
【0132】
上述したように、コネクタ保護回路45の信号線には、予めバッテリ41または外部電源42より一定電圧が印加または開放状態とされており、その一定電圧の低下を挿入検出部45aによって検出することで、測定ユニット3および共有ユニット2のコネクタ接続を認識できる。
【0133】
すなわち、挿入検出部45aが、グランドGNDと接続されたことを検出すると、その検出信号に伴って、RC遅延回路46a,46bを介してバッテリ側電圧比較用スイッチ45bがオンされるとともに、RC遅延回路46a,46cを介して外部電源側電圧比較用スイッチ45cがオンされる。
【0134】
バッテリ側電圧比較用スイッチ45bおよび外部電源側電圧比較用スイッチ45cがオンされると、バッテリ側電圧比較回路44eにおいて、バッテリ41の電圧とバッテリ用電圧閾値とが比較されるとともに、外部電源側電圧比較回路44fにおいて、外部電源42の電圧と外部電源用電圧閾値とが比較される。
【0135】
そして、各電圧比較回路44e,44fでの比較の結果が優先電圧判定部44dに供給されることにより、外部電源42の電圧が外部電源用電圧閾値以上であれば、スイッチ制御回路44cが、常に外部電源42からの電源が共有ユニット2および測定ユニット3の各部に優先的に供給されるように制御される。すなわち、スイッチ制御回路44cによって、外部電源側スイッチ44bがオンされることにより、外部電源42からの電源が電源側コネクタ43、測定側コネクタ35、および、共有側コネクタ25を介して、共有ユニット2および測定ユニット3の各部に供給される。
【0136】
一方、優先電圧判定部44dにおいて、外部電源42の電圧が外部電源用電圧閾値以上でなければ、スイッチ制御回路44cが、バッテリ41からの電源が共有ユニット2および測定ユニット3の各部に供給されるように制御される。すなわち、スイッチ制御回路44cによって、バッテリ側スイッチ44aがオンされることにより、バッテリ41からの電源が電源側コネクタ43、測定側コネクタ35、および、共有側コネクタ25を介して、共有ユニット2および測定ユニット3の各部に供給される。
【0137】
こうして、電源ユニット4からの電源が共有ユニット2および測定ユニット3の各部に供給されることにより、携帯型のイーサネット測定器1は、所望の測定を実行することが可能な状態となる。
【0138】
以上が、測定開始前の準備時における電源制御装置の一般的な動作である。
【0139】
ここで、携帯型のイーサネット測定器1は、実行しようとする所望の測定に応じて測定ユニット3を自由に交換することが可能となっている。ところが、測定ユニット3を交換する場合において、電源ユニット4からの電源が供給されたままの状態で各ユニット2,3,4間のコネクタ接続を解除すると、共有ユニット2側のコネクタ接続を解除した場合には測定ユニット3の測定側コネクタ35(測定側第1コネクタ35a)を、電源ユニット4側のコネクタ接続を解除した場合には電源側コネクタ43を、それぞれショートさせる可能性がある。
【0140】
特に、コネクタ接続が解除された測定側第1コネクタ35aおよび電源側コネクタ43は、ネットワークの高速化などに対応できるようにするために充分に高い電圧が印加されたままむき出しの状態となるため、非常に危険である。すなわち、電源ユニット4からの電源の供給中に測定ユニット3の交換を行う場合、測定者が忘れずに電源ボタン21aをオフすることが基本となるが、厳守される保障はない、つまり、バッテリ41および外部電源42の取り外しを測定者が必ず実行するとは限らない。
【0141】
また、コネクタピンはデリケートなものであるため、可動式シャッタなどにより保護する構造とすることも可能であるが、携帯型のイーサネット測定器1の場合、小型であることも重要な要件となるので、大型化の要因となる可動式シャッタなどの採用は難しい。
【0142】
そこで、本実施の形態においては、測定ユニット3を交換および追加する際には、バッテリ41および外部電源42の有無によらず、各ユニット2,3,4間のコネクタ接続が確認されるまで、電源ユニット4からの電源の供給が停止されるようになっている。
【0143】
具体的には、各ユニット2,3,4間のいずれかのコネクタ接続が解除されると、共有ユニット2のグランドGNDにつながるコネクタ保護回路45の信号線が開放状態となって一定電圧まで上昇するので、挿入検出部45aによって該信号線の一定電圧が検出されることにより、バッテリ側電圧比較用スイッチ45bおよび外部電源側電圧比較用スイッチ45cがともにオフとなる。その結果、スイッチ回路44がオフに設定される。
【0144】
すなわち、挿入検出部45aによって共有ユニット2のグランドGNDとの接続が検出されない場合、バッテリ側電圧比較回路44eにおいて、バッテリ41の電圧がバッテリ用電圧閾値よりも小さくなる(略0となる)とともに、外部電源側電圧比較回路44fにおいて、外部電源42の電圧が外部電源用電圧閾値よりも小さくなる(略0となる)。これにより、優先電圧判定部44dによってスイッチ制御回路44cがオフされる。その結果、バッテリ側スイッチ44aと外部電源側スイッチ44bとがオフとなり、電源部400からの電源の供給が停止される。したがって、測定者がイーサネット測定器1の電源ボタン21aをオフせずに、各ユニット2,3,4間のコネクタ接続を解除した場合にも、むき出しとなった測定側第1コネクタ35aや電源側コネクタ43に充分に高い電圧が印加されたままとなり、ショートしたりするのを防止できる。
【0145】
一方、交換または追加された測定ユニット3が共有ユニット2および電源ユニット4に連結されると、上述したように、挿入検出部45aによってコネクタ保護回路45の信号線が共有ユニット2のグランドGNDと接続されたか否かの検出が行われることにより、電源部400からの電源の供給が制御される。
【0146】
すなわち、挿入検出部45aによってコネクタ保護回路45の信号線の共有ユニット2のグランドGNDとの接続が検出された場合、RC遅延回路46a,46bを介してバッテリ側電圧比較用スイッチ45bがオンされるとともに、RC遅延回路46a,46cを介して外部電源側電圧比較用スイッチ45cがオンされる。これにより、外部電源42の電圧が外部電源用電圧閾値以上であれば、優先電圧判定部44dによって、スイッチ制御回路44cが常に外部電源42からの電源が共有ユニット2および測定ユニット3の各部に優先的に供給されるように制御される。したがって、外部電源側スイッチ44bがオンされることにより、測定ユニット3の交換または追加から所定の時間を経たタイミングで、外部電源42からの電源が電源側コネクタ43、測定側コネクタ35、および、共有側コネクタ25を介して、共有ユニット2および測定ユニット3の各部に供給される。
【0147】
このように、各ユニット2,3,4間のコネクタ接続が確実に行われたことを確認した後に電源の供給を行うようにしたので、むき出しとなった測定側第1コネクタ35aや電源側コネクタ43がショートしたりする可能性を回避できる。
【0148】
特に、本実施の形態においては、大掛かりな構成や特殊な部品を用いることなく、工夫により、小規模な回路構成で実現可能であり、コストの上昇をも抑制できる。
【0149】
上記したように、本実施の形態によれば、各ユニット2,3,4間のコネクタ接続が確認されるまでは電源ユニット4からの電源の供給をオフでき、共有ユニット2と電源ユニット4との間にコネクタ接続される測定ユニット3を安全に交換することができるイーサネット測定器1を提供できる。
【0150】
すなわち、本実施の形態に係るイーサネット測定器1は、各ユニット2,3,4間のコネクタ接続が行われたことを確認した後に、電源ユニット4の電源部400からの電源の供給が行われるようにしている。これにより、各ユニット2,3,4間のコネクタ接続が確認されるまでは、確実に電源ユニット4からの電源の供給をオフできる。したがって、イーサネット測定器1の操作の熟練度などに関わらず、むき出しとなった測定側第1コネクタ35aや電源側コネクタ43がショートしたりする可能性を回避でき、共有ユニット2と電源ユニット4との間にコネクタ接続される測定ユニット3をより安全に交換および追加することができる。
【0151】
また、本実施の形態においては、電圧が印加されたまま測定側コネクタ35や電源側コネクタ43がむき出しになるのを回避できるため、ショートに起因する故障を防止できるのみならず、被試験装置の多様化やネットワークの高速化または測定のマルチ化(例えば、複数の測定を略同時に並列処理すること)などに伴って高電圧が必要とされるイーサネット測定器1の場合にも感電などの危険から測定者を確実に保護することができる。
【0152】
特に、バッテリ41を搭載したイーサネット測定器1の場合、外部電源42のプラグをコンセントから引き抜いたとしても、バッテリ41からの電源の供給はオフできないので、感電などの危険から測定者を保護できるようにすることは重要である。
【0153】
また、電源制御装置は構成が比較的単純であるため、各コネクタ25,35,43が多ポート仕様などに伴ってより多ピン化された場合にも、イーサネット測定器1の大型化を招いたりすることなく、容易に対応できる。
【0154】
なお、本実施の形態においては、イーサネット測定器1を携帯型とした場合を例に説明したが、例えば、測定ユニット3の交換が可能な方式のものであれば携帯型に限定されない。
【0155】
また、イーサネット測定器1に限定されないことは勿論であり、各種のネットワーク試験装置に適用可能である。
【0156】
その他、本発明は上記した実施の形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲の技術的範囲には、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々、設計変更した形態が含まれる。
【0157】
以上により、本発明の電源制御装置および電源制御方法ならびに測定装置は、各モジュール間のコネクタ接続が確認されるまでは電源モジュールからの電源の供給をオフでき、制御モジュールと電源モジュールとの間にコネクタ接続される測定モジュールを安全に交換することができるという効果を有し、測定装置の全般に有用である。