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特許5956687サービスに基づく通信ネットワーク評価方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5956687
(24)【登録日】2016年6月24日
(45)【発行日】2016年7月27日
(54)【発明の名称】サービスに基づく通信ネットワーク評価方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/24 20060101AFI20160714BHJP
   H04L 12/70 20130101ALI20160714BHJP
【FI】
   H04L12/24
   H04L12/70 100Z
【請求項の数】16
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-532278(P2015-532278)
(86)(22)【出願日】2013年6月28日
(65)【公表番号】特表2015-529429(P2015-529429A)
(43)【公表日】2015年10月5日
(86)【国際出願番号】CN2013078290
(87)【国際公開番号】WO2013178121
(87)【国際公開日】20131205
【審査請求日】2015年3月18日
(31)【優先権主張番号】201210345632.2
(32)【優先日】2012年9月18日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】509024525
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100091096
【弁理士】
【氏名又は名称】平木 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100105463
【弁理士】
【氏名又は名称】関谷 三男
(74)【代理人】
【識別番号】100101063
【弁理士】
【氏名又は名称】松丸 秀和
(72)【発明者】
【氏名】ワン,シュアイ
(72)【発明者】
【氏名】ユ,ホン
【審査官】 宮島 郁美
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−092571(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0211629(US,A1)
【文献】 特開2012−015668(JP,A)
【文献】 米国特許第06789090(US,B1)
【文献】 特表2010−502089(JP,A)
【文献】 特開平11−340980(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L12/00−12/28,12/44−12/955
H04M3/00−3/00,3/16−3/20,3/38−3/58,7/00−7/16,11/00−11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークエレメント管理システム(EMS)での基本的なネットワークデータを取得することと、
評価待ちのサービスのサービスデータ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得するように、前記EMSに評価実行コマンドを発行し、サービスを対象とするサービス評価結果を取得するように、予め設定された評価項目の評価規則に基づいて前記サービスデータ及び前記シングルポイントネットワークエレメントデータを評価分析することとを含み、
前記サービスは、ベアラネットワーク中におけるエンドツーエンドイーサネットサービス、TDMサービス、保護サブネットサービス、トンネルサービス、疑似配線サービス、リンクサービスを含むサービスに基づく通信ネットワーク評価方法。
【請求項2】
前記基本的なネットワークデータはネットワークエレメントデータ及びトポロジーデータを含む請求項1に記載のサービスに基づく通信ネットワーク評価方法。
【請求項3】
前記EMSでの基本的なネットワークデータを取得するステップは、
前記基本的なネットワークデータを取得するように、前記EMSに対してリソース同期を行うことと、
又は、前記基本的なネットワークデータを取得するように、直接に前記EMS中に格納している基本的なバックアップデータを回復することとを含む請求項1に記載のサービスに基づく通信ネットワーク評価方法。
【請求項4】
評価待ちのサービスのサービスデータ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得するように、前記EMSに評価実行コマンドを発行するステップは、
複数の評価項目が同時に評価され、且つ複数の評価項目に対応する評価待ちのサービスタイプが同じである時、各評価項目に対してそれぞれ前記EMSに評価実行コマンドを発行することと、
各評価実行コマンドを統計し、且つこれらの評価実行コマンドに対し合併処理して、一つの合併評価コマンドを取得し且つ前記合併評価コマンドに基づいて前記EMSから評価待ちのサービスのサービスデータ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得することと、
取得したサービスデータ及びシングルポイントネットワークエレメントデータを相応する各評価項目に分割することとを含む請求項1に記載のサービスに基づく通信ネットワーク評価方法。
【請求項5】
評価待ちのサービスでの各シングルポイントネットワークエレメントのデータを取得してサービスの品質を評価する必要がある時、
各評価実行コマンドを統計し、且つこれらの評価実行コマンドに対し合併処理して、一つの合併評価コマンドを取得し且つ該合併評価コマンドに基づいて前記EMSから評価待ちのサービスのサービスデータ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得し、
取得したサービスデータ及びシングルポイントネットワークエレメントデータを相応する各評価項目に分割するというステップを実行することをさらに含む請求項4に記載のサービスに基づく通信ネットワーク評価方法。
【請求項6】
前記サービスを対象とするサービス評価結果にタイムスタンプを付与し、データベースに保存することをさらに含む請求項1に記載のサービスに基づく通信ネットワーク評価方法
【請求項7】
前記EMSでの基本的なネットワークデータを取得した後、
ユーザのインプットコマンドに基づいてデータベースから相応するサービス評価結果を取得して示すことをさらに含む請求項6に記載のサービスに基づく通信ネットワーク評価方法。
【請求項8】
ネットワークエレメント管理システム(EMS)での基本的なネットワークデータを取得するように設定される基本的なデータ取得モジュールと、
評価待ちのサービスのサービスデータ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得するように、前記EMSに評価実行コマンドを発行し、サービスを対象とするサービス評価結果を取得するように、予め設定された評価項目の評価規則に基づいて前記サービスデータ及び前記シングルポイントネットワークエレメントデータを評価するように設定される評価実行モジュールとを備え
前記サービスは、ベアラネットワーク中におけるエンドツーエンドイーサネットサービス、TDMサービス、保護サブネットサービス、トンネルサービス、疑似配線サービス、リンクサービスを含むサービスに基づく通信ネットワーク評価装置。
【請求項9】
前記基本的なネットワークデータはネットワークエレメントデータ及びトポロジーデータを含む請求項8に記載のサービスに基づく通信ネットワーク評価装置。
【請求項10】
基本的なデータ取得モジュールは、
前記基本的なネットワークデータを取得するように、前記EMSに対してリソース同期を行い、
又は、前記基本的なネットワークデータを取得するように、直接に前記EMS中に格納している基本的なバックアップデータを回復するという方式で前記EMSでの基本的なネットワークデータを取得するように設定される請求項8に記載のサービスに基づく通信ネットワーク評価装置。
【請求項11】
前記評価実行モジュールは、
複数の評価項目が同時に評価され、且つ複数の評価項目に対応する評価待ちのサービスタイプが同じである時、各評価項目に対してそれぞれ前記EMSに評価実行コマンドを発行し、
各評価実行コマンドを統計し、且つこれらの評価実行コマンドに対し合併処理して、一つの合併評価コマンドを取得し、且つ前記合併評価コマンドに基づいて前記EMSから評価待ちのサービスのサービスデータ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得し、
取得したサービスデータ及びシングルポイントネットワークエレメントデータを相応する各評価項目に分割するという方式で評価待ちのサービスのサービスデータ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得するように、前記EMSに評価実行コマンドを発行するように設定される請求項8に記載のサービスに基づく通信ネットワーク評価装置。
【請求項12】
前記評価実行モジュールは、取得したサービスデータ及びシングルポイントネットワークエレメントデータを相応する具体的な評価項目に分割することを実行した後、
評価待ちのサービスでの各シングルポイントネットワークエレメントのデータを取得して、このサービスの品質を評価する必要がある時、
各評価実行コマンドを統計且つ合併処理して、一つの合併評価コマンドを取得し、且つ該合併評価コマンドに基づいて前記EMSから評価待ちのサービスに必要なサービスデータ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得し、
取得したサービスデータ及びシングルポイントネットワークエレメントデータを相応する各評価項目に分割するようにさらに設定される請求項11に記載のサービスに基づく通信ネットワーク評価装置。
【請求項13】
前記評価実行モジュールは、
複数の評価項目が同時に評価され、且つ複数の評価項目に対応する評価待ちのサービスタイプが同じである時、前記EMSに発行した複数の評価実行コマンドを統計し且つ複数の評価実行コマンドを合併処理して、一つの合併評価コマンドを取得するように設定されるコマンド合併ユニットと、
前記合併評価コマンドを発行し、且つEMSから評価待ちのサービスに必要なサービスデータ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得するように設定されるコマンド発行ユニットと、
前記サービスデータ及びシングルポイントネットワークエレメントデータを相応する評価項目に分割するように設定されるデータ分割ユニットと、
予め設定された評価項目の評価規則に基づいてこれらのデータを評価して、サービスを対象とするサービス評価結果を取得するように設定される評価ユニットとを含む請求項8に記載のサービスに基づく通信ネットワーク評価装置。
【請求項14】
前記コマンド発行ユニットは、合併処理されていない単一の評価実行コマンドを発行するようにさらに設定される請求項13に記載のサービスに基づく通信ネットワーク評価装置。
【請求項15】
前記評価実行モジュールは前記のサービスを対象とするサービス評価結果に、対応するタイムスタンプを付与した後、前記サービス評価結果を格納するように設定されるデータベースをさらに含む請求項8に記載のサービスに基づく通信ネットワーク評価装置
【請求項16】
前記基本的なデータ取得モジュールが前記EMSでの基本的なネットワークデータを取得した後、ユーザのインプットコマンドに基づいてデータベースから相応するサービス評価結果を取得して示し、又は前記評価実行モジュールがサービスを対象とするサービス評価結果を取得した後、これらのサービス評価結果を示すように設定される評価結果表示モジュールをさらに含む請求項8に記載のサービスに基づく通信ネットワーク評価装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はネットワーク通信管理技術分野に関し、具体的に、通信サービスを評価対象とするサービスに基づく通信ネットワーク評価方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通信ネットワークの発展に伴って、どのようにネットワークの安定性及び安全性を保証するかということが、一層重要になっている。従って、通信ネットワークリソースの実行状態及び安全性等の指標に対して検査及び評価分析を行うことは、一つの新しい技術分野になる。
【0003】
ネットワークの規模拡大は、ネットワーク中における各種のサービス数量の増加を意味し、例えば、負荷するネットワークにおけるイーサネットサービス、TDM(Time-Division Multiplexing、時分割多重化)サービス、保護サブネット、トンネル、疑似配線等のサービス数量は絶えずに増加している。それによりネットワークが健全で安定的に実行することができるかは、業界で注目すべき問題になった。
【0004】
従来、通信ネットワーク検査及び評価中において、通常に用いるのはネットワークエレメント(NE、Network Element)を評価対象(又は粒度)として行う評価である。該方法を用いて、ネットワークエレメントを粒度とする評価項目に対しては、例えば設備運転状態の各種データを評価し、確実にバックアップすることができるものの、サービスを粒度とする評価項目に対しては、確実にバックアップすることができない。例えば、ネットワーク中におけるエンドツーエンドイーサネットサービス、TDMサービス、保護サブネット、トンネル、疑似配線、リンク等のサービスを負荷し、従来の評価方式に従うと、ネットワークエレメントのみを粒度としてコマンド発行を行い、異常情報に対してネットワークエレメントの次元のみに従って結果を示すことができ、このように一つのサービス上で通過した複数のネットワークエレメントの異常情報中に、重複して該サービスの異常内容を表示する必要があり、サービス全体の異常情報を散在に示し、サービス全体の評価概念を作成することができず、より効果的にサービスを評価することに不利である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例は、通信サービスを評価対象とするサービスに基づく通信ネットワーク評価方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
サービスに基づく通信ネットワーク評価方法であって、
ネットワークエレメント管理システム(EMS)での基本的なネットワークデータを取得することと、
評価待ちのサービスに必要なサービス類データ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得するように、前記EMSに評価実行コマンドを発行し、予め設定された評価項目の評価規則に基づいて前記サービス類データ及び前記シングルポイントネットワークエレメントデータを分析し、サービスを粒度とするサービス評価結果を取得することとを含む。
【0007】
好ましくは、前記基本的なネットワークデータはネットワークエレメント類データ及びトポロジー類データを含む。
【0008】
好ましくは、前記EMSでの基本的なネットワークデータを取得するステップは、
前記基本的なネットワークデータを取得するように、前記EMSに対してリソース同期を行うことと、
又は、前記基本的なネットワークデータを取得するように、直接に前記EMS中に格納している基本的なバックアップデータを回復することとを含む。
【0009】
好ましくは、評価待ちのサービスのサービス類データ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得するように、前記EMSに評価実行コマンドを発行するステップは、
複数の評価項目を同時に評価し、且つ複数の評価項目に対応する評価待ちのサービスタイプが同じである時、各評価項目に対してそれぞれ前記EMSに評価実行コマンドを発行することと、
前記発行した各評価実行コマンドを統計して合併処理し、一つの合併評価コマンドを取得し、且つ前記合併評価コマンドに基づいて、前記EMSから評価待ちのサービスに必要なサービス類データ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得することと、
取得したサービス類データ及びシングルポイントネットワークエレメントデータを相応する各評価項目に分割することとを含む。
【0010】
好ましくは、前記方法は、
評価待ちのサービスでの各シングルポイントネットワークエレメントのデータを取得してサービスの品質を評価する必要がある時、
各評価実行コマンドを統計して合併処理し、一つの合併評価コマンドを取得し、且つ該合併評価コマンドに基づいて前記EMSから評価待ちのサービスに必要なサービス類データ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得し、
取得したサービス類データ及びシングルポイントネットワークエレメントデータを相応する各評価項目に分割するというステップを実行することをさらに含む。
【0011】
好ましくは、前記方法は、
前記サービスを粒度とするサービス評価結果にタイムスタンプを付与し、データベースに保存することをさらに含む。
【0012】
好ましくは、前記EMSでの基本的なネットワークデータを取得した後、前記方法は、
ユーザの入力コマンドに基づいてデータベースから対応するサービス評価結果を取得して示すことをさらに含む。
【0013】
サービスに基づく通信ネットワーク評価装置であって、
ネットワークエレメント管理システム(EMS)での基本的なネットワークデータを取得するように設定される基本的なデータ取得モジュール、及び
評価待ちのサービスに必要なサービス類データ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得するように前記EMSに評価実行コマンドを発行し、予め設定された評価項目の評価規則に基づいて前記サービス類データ及び前記シングルポイントネットワークエレメントデータを評価し、サービスを粒度とするサービス評価結果を取得するように設定される評価実行モジュールを備える。
【0014】
好ましくは、前記基本的なネットワークデータはネットワークエレメント類データ及びトポロジー類データを含む。
【0015】
好ましくは、基本的なデータ取得モジュールは、
前記基本的なネットワークデータを取得するように、前記EMSに対してリソース同期を行い、
又は、前記基本的なネットワークデータを取得するように、直接に前記EMS中に格納している基本的なバックアップデータを回復するという方式で前記EMSでの基本的なネットワークデータを取得するように設定される。
【0016】
好ましくは、前記評価実行モジュールは、
複数の評価項目を同時に評価し、且つ複数の評価項目に対応する評価待ちのサービスタイプが同じである時、各評価項目に対してそれぞれ前記EMSに評価実行コマンドを発行し、
各評価実行コマンドを統計して合併処理し、一つの合併評価コマンドを取得し、且つ前記合併評価コマンドに基づいて、前記EMSから評価待ちのサービスのサービス類データ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得し、
取得したサービス類データ及びシングルポイントネットワークエレメントデータを相応する各評価項目に分割するという方式で前記EMSに評価実行コマンドを発行し、評価待ちのサービスに必要なサービス類データ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得するように設定される。
【0017】
好ましくは、前記評価実行モジュールは、取得したサービス類データ及びシングルポイントネットワークエレメントデータを相応する具体的な評価項目に分割することを実行した後、
評価待ちのサービスでの各シングルポイントネットワークエレメントのデータを取得してこのサービスの品質を評価する必要がある時、
各評価実行コマンドを統計して合併処理し、一つの合併評価コマンドを取得し、且つ該合併評価コマンドに基づいて前記EMSから評価待ちのサービスに必要なサービス類データ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得し、
取得したサービス類データ及びシングルポイントネットワークエレメントデータを相応する各評価項目に分割するようにさらに設定される。
【0018】
好ましくは、前記評価実行モジュールは、
複数の評価項目を同時に評価し、且つ複数の評価項目に対応する評価待ちのサービスタイプが同じである時、前記EMSに発行した複数の評価実行コマンドを統計し、且つ複数の評価実行コマンドを合併処理し、一つの合併評価コマンドを取得するように設定されるコマンド合併ユニットと、
前記合併評価コマンドを発行し、且つネットワークエレメント管理システムEMSから評価待ちのサービスに必要なサービス類データ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得するように設定されるコマンド発行ユニットと、
前記サービス類データ及びシングルポイントネットワークエレメントデータを相応する評価項目に分割するように設定されるデータ分割ユニットと、
予め設定された評価項目の評価規則に基づいてこれらのデータを評価し、サービスを粒度とするサービス評価結果を取得するように設定される評価ユニットとを備える。
【0019】
好ましくは、前記コマンド発行ユニットは、合併処理されていない単一の評価実行コマンドを発行するようにさらに設定される。
【0020】
好ましくは、上記装置は、
前記評価実行モジュールが前記のサービスを粒度とするサービス評価結果にタイムスタンプを付与した後、前記サービス評価結果を格納するように設定されるデータベースをさらに備える。
【0021】
好ましくは、上記装置は、
前記基本的なデータ取得モジュールが前記EMSでの基本的なネットワークデータを取得した後、ユーザの入力コマンドに基づいてデータベースから相応するサービス評価結果を取り出して示し、又は前記評価実行モジュールがサービスを粒度とするサービス評価結果を取得した後、これらのサービス評価結果を示すように設定される評価結果表示モジュールをさらに備える。
【0022】
本発明の実施例によるサービスに基づく通信ネットワーク評価方法及び装置は、サービス対象に基づくネットワーク品質評価を実現することができ、サービスを評価してそのネットワークの健全状態を示すことができる。同時に、さらに評価実行コマンドを多層合併して発行し及びEMSから取得したデータを分割することを用いることもでき、このような効率的な処理メカニズムは、より確実にネットワーク品質評価及び最適化をバックアップすることができる。
【0023】
本発明の実施例によるサービスに基づく通信ネットワーク品質評価方法及び装置は、その創造的にサービスを評価対象及び実行ユニットとし、まずサービスタイプが同じ評価項目を取得する必要があり、サービスを取得するように、評価実行コマンドの合併発行を用い、次に再びデータを統合して各評価項目に分割し、コマンドの重複発行を避ける。
【0024】
次に、それは2種の場合のサービス評価をバックアップすることができ、
一つ目は、サービスでの各シングルポイントネットワークエレメントデータを取得してサービスの品質を評価する必要がない時、全体のサービスを対象(又は粒度)としてコマンド発行を行い、最終的に全体のサービスの評価データを取得することができ、二つ目は、サービスでの各シングルポイントネットワークエレメントのデータを取得してこのサービスの品質を評価する必要がある時、サービスを対象(又は粒度)としてコマンド発行を行うことができ、評価コマンドを発行した後、EMSによりサービスルート上でのあらゆるネットワークエレメント又はA/Z端点ネットワークエレメントにコマンドを発行し、各評価項目はシングルポイントネットワークエレメントが同一であるコマンドを取得する必要がある時、再びコマンド合併発行のメカニズムを用い、ネットワークエレメントが報告したデータを再びコマンド統合の策略で評価システムに報告し、このように確実にサービスをユニットとする評価をバックアップ了する。
【発明の効果】
【0025】
ネットワークエレメントを粒度とするネットワーク評価方法に比べて、本発明の実施例は確実に通信ネットワーク中におけるサービスを評価することができ、それによりサービスメンバーに通信ネットワーク中における各種のサービス粒度の健全状態に対してより直感的な理解と評価を持たせることに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1図1は、本発明の実施例による、サービスに基づく通信ネットワーク評価装置構造の模式図である。
図2図2は、本発明の実施例による、評価実行モジュール構造の模式図である。
図3図3は、本発明の実施例による、評価実行モジュールワークフローの模式図である。
図4図4は、本発明の実施例による、サービスに基づく通信ネットワーク評価方法のフローの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明し、それにより、当業者はより確実に本発明を理解して実施できる。しかしながら、挙げられる実施例は本発明を限定するものではない。矛盾が生じない場合は、本願における実施例及び実施例における特徴は互いに組み合せることができる。
【0028】
本発明の実施例によるサービスに基づく通信ネットワーク評価方法は、以下のステップを含む。
S10: ネットワークエレメント管理システムEMSでの基本的なネットワークデータを取得し、好ましくは、前記基本的なネットワークデータはネットワークエレメント類データ及びトポロジー類データを含む。
S20: 評価待ちのサービスに必要なサービス類データ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得するように、ネットワークエレメント管理システムEMSに評価実行コマンドを発行し、且つ予め設定された具体的な評価項目の評価規則に基づいてこれらのデータを評価し、サービスを粒度とするサービス評価結果を取得する。
【0029】
前記ステップS10中において、ネットワークエレメント管理システムEMSでの基本的なネットワークデータを取得することは、
S101: ネットワークエレメント管理システムEMSにリソース同期を行う方式で基本的なネットワークデータを取得すること、
又は、
S102: 直接にネットワークエレメント管理システムEMS中に格納している基本的なバックアップデータを回復する方式でサービスに必要な基本的なネットワークデータを取得すること、
を含む。
【0030】
前記ステップS20中において、評価待ちのサービスに必要なサービス類データ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得するように、ネットワークエレメント管理システムEMSに評価実行コマンドを発行するステップは、
S201: 複数の評価項目を同時に評価し、且つ評価項目に対応する評価待ちのサービスタイプが同一である時、それはそれぞれネットワークエレメント管理システムEMSに評価実行コマンドを発行すること、
S202: 各発行した評価実行コマンドを統計して合併処理し、一つの合併評価コマンドを取得し且つ該合併評価コマンドに基づいてネットワークエレメント管理システムEMSから評価待ちのサービスに必要なサービス類データ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得すること、
S203: 取得したサービス類データ及びシングルポイントネットワークエレメントデータを相応する評価項目に分割すること、
を含む。
【0031】
取得したサービス類データ及びシングルポイントネットワークエレメントデータを相応する具体的な評価項目に分割するステップを実行した後、前記方法は、
S204: 評価待ちのサービスでの各シングルポイントネットワークエレメントのデータを取得してこのサービスの品質を評価する必要がある時、以下のステップを実行すること、
S205: 各発行した評価実行コマンドを統計して合併処理し、一つの合併評価コマンドを取得し、且つ該合併評価コマンドに基づいてネットワークエレメント管理システムEMSから評価待ちのサービスに必要なサービス類データ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得すること、
S206: 取得したサービス類データ及びシングルポイントネットワークエレメントデータを相応する具体的な評価項目に分割すること、
をさらにを含む。
【0032】
評価待ちのサービスに必要なサービス類データ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得するように、ネットワークエレメント管理システムEMSに評価実行コマンドを発行し、且つ予め設定された具体的な評価項目の評価規則に基づいてこれらのデータを評価し、サービスを粒度とするサービス評価結果を取得するステップS20を実行した後、前記方法は、
S30: 前記のサービスを粒度とするサービス評価結果にタイムスタンプを付与し、且つデータベースに格納すること、
をさらに含む。
【0033】
ネットワークエレメント管理システムEMSでの基本的なネットワークデータを取得した後、前記方法は、
S11: ユーザのインプットコマンドに基づいてデータベースから相応するサービス評価結果を取り出して示すこと、
をさらに含む。
【0034】
図1に示すように、本発明の実施例はサービスに基づく通信ネットワーク評価装置をさらに提供しており、
ネットワークエレメント管理システムEMSでの基本的なネットワークデータを取得し、好ましくは、前記基本的なネットワークデータはネットワークエレメント類データ及びトポロジー類データを含むように設定される基本的なデータ取得モジュール10と、
評価待ちのサービスに必要なサービス類データ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得するように、ネットワークエレメント管理システムEMSに評価実行コマンドを発行し、且つ予め設定された具体的な評価項目の評価規則に基づいてこれらのデータを評価し、サービスを粒度とするサービス評価結果を取得するように設定される評価実行モジュール20と、
を備える。
【0035】
好適な実施形態では、基本的なデータ取得モジュール10は、
ネットワークエレメント管理システムEMSにリソース同期を行う方式で基本的なネットワークデータを取得し、
又は、直接にネットワークエレメント管理システムEMS中に格納している基本的なバックアップデータを回復する方式で基本的なネットワークデータを取得する。
【0036】
そのほか、他の基本的なデータ取得モジュール10は、ネットワークエレメント管理システムEMSでの基本的なネットワークデータを取得することに用いられる方法を除外せず、本文にはこれに対して一つ一つ列挙しない。
【0037】
好適な実施形態では、評価実行モジュール20が、評価待ちのサービスに必要なサービス類データ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得するように、ネットワークエレメント管理システムEMSに評価実行コマンドを発行することは、
(1) 複数の評価項目を同時に評価し、且つ評価項目に対応する評価待ちのサービスタイプが同一である時、それはそれぞれネットワークエレメント管理システムEMSに評価実行コマンドを発行すること、
(2) 各発行した評価実行コマンドを統計して合併処理し、一つの合併評価コマンドを取得し且つ該合併評価コマンドに基づいてネットワークエレメント管理システムEMSから評価待ちのサービスに必要なサービス類データ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得すること、
(3) 取得したサービス類データ及びシングルポイントネットワークエレメントデータを相応する評価項目に分割すること、
を含む。
【0038】
好ましくは、評価実行モジュール20は、取得したサービス類データ及びシングルポイントネットワークエレメントデータを相応する評価項目に分割することを実行した後、
(4) 評価待ちのサービスでの各シングルポイントネットワークエレメントのデータを取得してこのサービスの品質を評価する必要がある時、以下のステップを実行すること、
(5) 各発行した評価実行コマンドを統計して合併処理し、一つの合併評価コマンドを取得し、且つ該合併評価コマンドに基づいてネットワークエレメント管理システムEMSから評価待ちのサービスに必要なサービス類データ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得すること、
(6) 取得したサービス類データ及びシングルポイントネットワークエレメントデータを相応する具体的な評価項目に分割すること、
をさらに含む。
【0039】
本発明の実施例中において、図2に示すように、前記評価実行モジュール20は、
複数の評価項目を同時に評価し、且つ評価項目に対応する評価待ちのサービスタイプが同一である時、それぞれEMSに発行した複数の評価実行コマンドを統計して合併処理し、一つの合併評価コマンドを取得するように設定されるコマンド合併ユニット201を備え、
複数コマンドを発行する必要がある場合、初期段階のコマンド統計作業及び後期のコマンド合併作業を担当し、本発明の実施例中において、多層のコマンド合併フローを含み、
まず、複数の評価項目は種類が同一である評価待ちのサービスを評価する場合、例えば、幾つかの評価項目は、いずれもイーサネットサービスを評価すると、すべての評価項目はイーサネットサービスの評価実行コマンドを取得して一つの合併評価コマンドに合併して発行することに用いられ、
次に、別の場合に対して、すべての評価項目はいずれもサービスを取得した後、サービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントに対してデータを取得する必要があり、異なる評価項目はいずれも同一の一つの又は幾つかの評価実行コマンドを発行する必要があり、ここでもコマンド合併発行を行い、異なる評価項目は該コマンドのデータに対して合併報告を行う。
【0040】
コマンド発行ユニット202は、前記合併評価コマンドを発行し、且つEMSから評価待ちのサービスに必要なサービス類データ及びサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを取得するように設定され、本発明の実施例中において、合併評価コマンドの評価装置からEMSへのコマンド発行を担当し、2種の状況のコマンド発行をも含み、
まず、前に説明したように、コマンド合併ユニット201の合併評価コマンドを発行し、
次に、さらに別の状況に対して、一部の合併する必要がない評価実行コマンドも本コマンド発行ユニット202でコマンド発行が実行される。
【0041】
本発明の実施例中において、前記コマンド発行ユニット202はさらに合併処理されていない単一の評価実行コマンドを発行することに用いられる。
【0042】
データ分割ユニット203は、取得したサービス類データ及びシングルポイントネットワークエレメントデータを相応する具体的な評価項目に分割するように設定され、
EMSから取得したデータは一つの合併データパケットであり、これらのデータを各評価項目に分割する必要がある。
【0043】
本発明の実施例中において、データ分割ユニット203がデータを分割する状況は2種類あり、
まず、評価コマンドを合併することにより取得したサービスデータを各評価項目に分割し、
次に、評価コマンドを合併することにより取得したサービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントデータを各評価項目に分割する。
【0044】
評価ユニット204は、予め設定された評価項目の評価規則に基づいて、これらのデータを評価し、サービスを粒度とするサービス評価結果を取得するように設定される。
【0045】
以上、コマンド合併ユニット201、コマンド発行ユニット202及びデータ分割ユニット203が、EMSから取得したサービスデータ及びシングルポイントネットワークエレメントデータについて、評価ユニット204は、これらのデータに対して予め設定された評価項目の評価規則に基づいてデータ分析を行い、それによりサービスを粒度とするサービス評価結果を得る。
【0046】
本発明の実施例中において、評価ユニット204は2種の場合の評価実行を含み、
まず、幾つかの評価項目は、シングルポイントネットワークエレメントのデータを必要とせず、サービスデータだけで自分の評価規則に基づいて評価を行うことができ、
次に、幾つかの評価項目は、サービスリンクでのシングルポイントネットワークエレメントリアルタイムデータを必要とし、サービスデータ及び評価項目の規則を結合して評価結果の生成を行う。
【0047】
好ましくは、前記サービスに基づく通信ネットワーク評価装置は、
評価実行モジュール20が前記のサービスを粒度とするサービス評価結果にタイムスタンプを付与した後、前記サービス評価結果を格納するように設定されるデータベース40
をさらに備える。
【0048】
好適な実施形態では、前記サービスに基づく通信ネットワーク評価装置は、
基本的なデータ取得モジュール10がEMSでの基本的なネットワークデータを取得した後、ユーザのインプットコマンドに基づいてデータベース40から相応するサービス評価結果を取得して示し、又は評価実行モジュール20がサービスを粒度とするサービス評価結果を取得した後、これらのサービス評価結果を示すように設定される評価結果表示モジュール30
をさらに備える。
【0049】
通常、評価結果は、レポートフォーム、トポロジー図の方式で示す。
【0050】
図3は本発明の実施例による評価実行モジュール20のワークフローの模式図であり、実行ステップは、
S301: 複数の評価項目は同時に評価し、評価項目は評価する必要があるサービスタイプは同一であり、評価実行スタートのコマンドを発行し、これらの同一タイプのサービスを取得すること
S302: コマンド統計及び合併ユニットは主に各評価項目コマンド統計及びコマンド合併動作を担当する。同一サービスタイプを有する評価項目に対して、評価システムは一つのコマンドを合併してEMSに発行してサービスデータを取得し、各シングルポイントネットワークエレメントのコマンドを取得する必要があることに対して、これらのコマンドを合併してサービスリンクのネットワークエレメントに発行してデータを取得すること、
S303: コマンド発行ユニット202は、ステップS302の合併コマンド及び他の合併する必要がないコマンドに対して、コマンド発行操作及びデータ取得を行う、
S304: データ分割ユニット203は、ステップS303で取得したサービスデータ及びシングルポイントネットワークエレメントデータに対して各の該サービスを必要とする評価項目に分割すること、
S305: 単一のネットワークエレメントのデータを取得する必要があるかどうかを判断し、YESであるとステップS302に移行し、さもないとステップS306に移行すること、
S306: 各評価項目は各自の評価規則に基づいて、取得したサービスデータ及びシングルポイントネットワークエレメントデータに対して評価を行い、且つ評価結果を生成すること、
を含む。
【0051】
図4は、本発明の実施例によるサービスに基づく通信ネットワーク評価方法のフローの模式図であり、以下、詳細にステップ説明を行い、
S401: EMSから評価に必要な基本的なネットワークデータを取得し、ネットワークエレメント類データ及びトポロジー類データを含み、
基本的なネットワークデータは2種の方式で取得することができ、
一、EMSに対してリソース同期の方式による取得を行い、
二、直接に評価システムでEMSに格納している基本的なバックアップデータを回復し、同時に、取得した基本的なネットワークデータを評価システムのデータベース40に保存する。
【0052】
S402: ユーザのインプットコマンドに基づいて、直接にデータベース40に格納する評価済みの評価結果を確認することを選択し、又は新しい評価実行を行う。
直接に評価済みの評価結果を確認することを選択すると、直接にステップS416に移行し、新しい評価実行を行うことを選択すると、ステップS403に移行する。
【0053】
本発明の実施例中において、各サイクルの評価実行において、最終にいずれも評価結果にタイムスタンプを付与してデータベース40に保存し、このように、確認する時間点を選択しただけで、対応する時間点のサービス評価結果を確認することができる。
【0054】
S403: 合併コマンド及び他の合併する必要がないコマンドに対してコマンド発行操作を行い、本発明の実施例中において、2つの異なる評価項目(評価項目1及び評価項目2)が評価を同時に行うコマンド発行フローを説明する。
【0055】
S404: 評価装置はEMSにコマンドを発行して評価項目1及び評価項目2に必要なサービスデータを取得する。
【0056】
サービスを粒度とする評価項目は、そのサービスがネットワーク中におけるエンドツーエンドイーサネットサービス、TDMサービス、保護サブネット、トンネル、疑似配線、リンク等のサービスを負荷することを指す。本発明の実施例では、評価項目1及び評価項目2は同一のサービスを評価対象として評価を行う。効率を向上させてコマンド発行の回数を減少するために、本ステップ中において、該種のサービスの合併評価コマンドを取得するように、評価装置からEMSへ一回合併発行する。
【0057】
S405: 評価する具体的な内容項目に対してサービスルートが通過したすべてのネットワークエレメントでデータを取得する必要があるかどうかを判断し、主に以下の2種の状況に分けられ、
一つ目は、シングルポイントネットワークエレメントの設備データを必要とせずに評価サービスを行うことである。例えば、負荷ネットワークにリニアトンネル保護グループを含み、ユーザは稼動ルート及び保護ルートが同じ中間ネットワークエレメントを通過するかどうか、すなわち稼動/保護ルートが同一のルートであるかどうかを評価するだけでよい。この状況のサービス類コンテンツ評価に対してサービスルート及びサービスが通過するネットワークエレメントデータを分かるだけで十分であり、EMSによりコマンドを各々のシングルポイントネットワークエレメントに発行して設備データ取得する必要がない。従って、EMSでの該サービスのルートデータ及び基本的なネットワークエレメントノードデータを取得するだけでこのようなサービス評価を行うことができる。
【0058】
二つ目は、シングルポイントネットワークエレメントの設備データを必要として評価サービスを行うことである。例えば、負荷ネットワークに疑似配線を含み、ユーザは一つの疑似配線のA/Z 端点ネットワークエレメントのQoS制限速度設定がオーバーランしたかどうかを知る必要があり、疑似配線のA/Z端点ネットワークエレメントでA/Z端点設備でのリアルタイムQoSデータを取得する必要があり、このQoSデータに基づいて疑似配線全体が正常であるかどうかを判断する。
【0059】
以上の2種の状況の判断に基づいて、シングルポイントネットワークエレメントで設備データを取得する必要がないと、ステップS406に移行し、
シングルポイントネットワークエレメントで設備データを取得する必要があると、ステップS407に移行する。
【0060】
S406: 取得したサービスデータを利用して、各評価項目の予め設定された評価規則に基づいて評価項目1及び評価項目2に対して評価実行を行い、評価項目1及び評価項目2におけるサービスの評価結果が正常であるかどうか、すなわち正常に属するか又は異常に属するかを得る。
【0061】
S407: 取得したサービスルートに含むすべてのシングルポイントネットワークエレメントを分割し、後続のシングルポイントネットワークエレメントでリアルタイムの設備データを取得することに用意する。
【0062】
S408: ステップS404中においてコマンドを合併発行して取得したサービスデータ及びステップS407でルートを分割して取得したシングルポイントネットワークエレメントデータを評価項目1及び評価項目2に役割し、サービスデータをそれぞれ評価項目1及び評価項目2の評価対象とする。
【0063】
S409:評価項目1及び評価項目2は発行する必要があるシングルポイントネットワークエレメントデータコマンドを統計する。
【0064】
例えば、
状況1:データを取得するように、評価項目1はシングルポイントネットワークエレメントにコマンド1及びコマンド2を発行する必要があり、データを取得するように、評価項目2はシングルポイントネットワークエレメントにコマンド3及びコマンド4を発行する必要がある。
【0065】
状況2:データを取得するように、評価項目1はシングルポイントネットワークエレメントにコマンド1及びコマンド2を発行する必要があり、データを取得するように、評価項目2はシングルポイントネットワークエレメントにコマンド1及びコマンド3を発行する必要がある。
S410: ステップS409で統計したコマンドを判断し、2つの評価項目は、同一の、シングルポイントネットワークエレメントに発行する必要があるコマンドを含むかどうかを判断する。
【0066】
状況1であると、すなわち2つの評価項目はシングルポイントネットワークエレメントに発行する必要があるコマンドは、完全に異なると、ステップS411に移行し、
状況2であると、評価項目1及び評価項目2はいずれもシングルポイントネットワークエレメントにコマンド1を発行する必要があると、ステップS412に移行する。
【0067】
S411: 各シングルポイントネットワークエレメントに対してコマンド発行を行い、すなわち上記例におけるコマンド3及びコマンド4の発行のように行う。
【0068】
S412: 同じコマンドを合併して各シングルポイントネットワークエレメントに発行し、他のコマンドをそれぞれ各シングルポイントネットワークエレメントに発行する。すなわち、以上に挙げられた例において、2つの小さい項目のコマンド1に対して合併発行を行い、コマンド2及びコマンド3をそれぞれ発行する。
【0069】
S413: ステップS412で取得したデータを整理して各評価項目に割り当てる。
【0070】
前記のように、コマンド1を合併発行して取得したシングルポイントネットワークエレメントデータを評価項目1及び評価項目2に割り当て、同時に、コマンド2及びコマンド3で取得したデータをそれぞれ評価項目1及び評価項目2に割り当てる。
【0071】
S414: 各々の評価項目に対して、取得したサービスデータ及びシングルポイントネットワークエレメントデータを利用して、各評価項目の予め設定された評価規則に基づいて評価項目1及び評価項目2に対して評価実行を行い、更に評価項目1及び評価項目2におけるサービスの評価結果が正常であるかどうかを得る。
【0072】
S415: 評価実行完了後、評価結果を生成し、同時に評価結果データをデータベース40に保存し、且つ毎回の評価結果に相応するタイムスタンプを付与する。
【0073】
S416: レポートフォーム、トポロジー図等の方式で対応する時間点の評価報告を示し、且つ、各サービスの評価結果、各サービスの正常情報及び異常情報を提供する。
【0074】
当業者には、明らかである。上記本発明の実施例による装置及び/又はシステムの各構成部分、及び方法における各ステップは、汎用の計算装置で実現されてもよく、それらは単一の計算装置上に集中されてもよく、又は複数の計算装置からなるネットワーク上に分布してもよい。選択肢として、これらは計算装置に実行可能なプログラムコードで実現されてもよく、それにより、これらをメモリ中に記憶して計算装置で実行することができ、又はこれらをそれぞれ各集積回路モジュールに製作し、又はそれらのうちの複数のモジュール又はステップを単一の集積回路モジュールに製作して実現してもよい。このように、本発明はあらゆる特定形式のハードウェアとソフトウェアの組合せに限らない。
【0075】
本発明に指摘される実施形態は以上のとおりであるが、前記内容は本発明の理解の便宜上、用いる実施形態に過ぎず、本発明を限定するものではない。いかなる本発明の所属技術分野の技術者は、本発明に指摘される趣旨及び範囲から逸脱しない前提で、実施の形態及び細部上でいかなる変更及び変化を行うことができるが、本発明の保護範囲は、依然として添付の請求の範囲に記載の保護範囲を基準とする。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明の実施例は確実に通信ネットワーク中におけるサービスを評価することができ、それによりサービスメンバーに通信ネットワーク中における各種のサービス粒度のネットワーク健全状態に対してより直感的な理解と評価を持たせることに有用である。
図1
図2
図3
図4