(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5956851
(24)【登録日】2016年6月24日
(45)【発行日】2016年7月27日
(54)【発明の名称】ソフトクリーム
(51)【国際特許分類】
A23G 9/32 20060101AFI20160714BHJP
A23G 9/44 20060101ALI20160714BHJP
A23G 9/52 20060101ALI20160714BHJP
【FI】
A23G9/02
【請求項の数】1
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2012-148054(P2012-148054)
(22)【出願日】2012年6月29日
(65)【公開番号】特開2014-8034(P2014-8034A)
(43)【公開日】2014年1月20日
【審査請求日】2015年6月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】512158734
【氏名又は名称】有限会社 三八商事
(74)【代理人】
【識別番号】100130823
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 誠一
(72)【発明者】
【氏名】李 世美
【審査官】
鶴 剛史
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−215502(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3138225(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3052808(JP,U)
【文献】
特開2012−100569(JP,A)
【文献】
特開平04−004846(JP,A)
【文献】
特開2004−057200(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2006/0078651(US,A1)
【文献】
ソフトクリーム [online],2012年 3月12日,インターネット <http://homepege2.nifty.com/miyabi21/photo3.html> [平成28年5月17日検索]
【文献】
「近県ニュース うずみ料理店紹介マップ作製 福山の団体」,山陽新聞,2011年11月 6日,朝刊16版 ,25頁
【文献】
うずみソフトクリーム、福山ご当地ソフト 気になるお味は?,Tabetainja[online],2012年11月14日,インターネット <http://tabetainja.com/archive/fukuyama1/post_2485/> [平成28b年5月17日検索]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23G 9/32
A23G 9/44
A23G 9/52
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コーンカップと、コーンカップの内部に詰め込む菓子類及び/又は果物からなるデザート具材と、そのデザート具材に掛けるデザート用ソースと、そのデザート用ソースに振り掛けるシリアルと、コーンカップに盛り付けるアイスクリームとを備えることを特徴とするソフトクリーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソフトクリームに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ソフトクリームは、アイスクリームと、そのアイスクリームを盛って手に持つためのコーンカップからなるものである。アイスクリームは、食べているうちに外気で溶けるため、溶けたアイスクリームで手が汚れることがある。そのため、ゆっくりとソフトクリーム(アイスクリーム)を食べられるソフトクリーム類用コーンカップが提供されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−70415号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のコーンカップは、外側コーンカップの内側に中空の逆円錐形のストッパーリングをはめ込み、ストッパーリングの孔部に内側コーンカップの下部を挿入して、外側コーンカップと内側コーンカップとの間に、溶けたアイスクリームを溜める空間を形成する。溶けたアイスクリームは、空間に流れ込んで留まるため、外側コーンカップの表面に溶けたアイスクリームが伝うことがなく、溶けたアイスクリームで手が汚れることを防止できる。また、コーンカップを2重に形成することにより、アイスクリームも溶け難くなるため、ゆっくりとソフトクリームを食べることができる。
しかし、特許文献1のコーンカップによると、アイスクリームを食べた後にコーンカップのみが残る。そのため、場合によっては、食べられることなく捨てられる可能性がある。
また、コーンカップの下部から溶けたアイスクリームが流れ出て、手が汚れるおそれがある。
従って、近年では、コーンカップ以外のカップにアイスクリームを入れられたものを購入するユーザもいる。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するものであって、溶けたアイスクリームを用いてコーンカップを食べさせることができるソフトクリームを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のソフトクリームは、コーンカップと、コーンカップの内部に詰め込む菓子類及び/又は果物からなるデザート具材と、そのデザート具材に掛けるデザート用ソースと、そのデザート用ソースに振り掛けるシリアルと、コーンカップに盛り付けるアイスクリームとを備えるようにしたものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のソフトクリームは、溶けたアイスクリームをシリアルを介してデザート具材とデザート用ソースに混入させるものである。これにより、アイスクリームを食べている間にコーンカップ内に溶けて流れ込むアイスクリームの量を制限して、手の汚れを防止できる。また、アイスクリームを食べ終わったころに、溶けたアイスクリームが混在したデザートを食べることができることから、コーンカップを捨てさせることなく、コーンカップにアイスクリームを盛ったソフトクリームをすべて食べさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明のソフトクリームの構成を表わす図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、コーンカップにアイスクリームを盛ったソフトクリームにおいて、コーンカップを捨てずに食べさせることを実現するものである。
【実施例】
【0010】
本発明の花粉交配機を図に基づいて説明する。
図1は、本発明のソフトクリームの構成を表わす図である。
本発明のソフトクリーム10は、コーンカップ12と、コーンカップ12の内部に詰め込むデザート具材14と、そのデザート具材14に掛けるデザート用ソース16と、そのデザート用ソース16に振り掛けるシリアル18と、コーンカップ12に盛り付けるアイスクリーム20とを備えるものである。
デザート具材14は、例えば、揚げパン,シュークリーム,スポンジケーキ,マロン,黄粉をまぶした団子(餅)などの菓子類や、イチゴなどの果物である。
デザート用ソース16は、例えば、生クリーム、あん、団子のたれなどである。
シリアル18は、トウモロコシ、大麦、小麦、米などを加熱調理して、1cm程度の長さの薄い破片に成型されたものである。一般には、牛乳などを掛けて食べられている食品である。
【0011】
本発明のソフトクリーム10は、コーンカップ12内にデザート具材14を詰め込み、デザート具材14の上にデザート用ソース16を掛け、デザート用ソース16にシリアル18を振り掛けた後に、コーンカップ12にアイスクリーム20を盛り付けることにより形成される。
【0012】
従来のソフトクリームでは、アイスクリーム20とコーンカップ12との間に空間が形成される場合(アイスクリーム20がコーンカップ12内部に充填されない場合)がある。
これに対し、本発明のソフトクリーム10では、その空間にシリアル18、デザート用ソース16及びデザート具材14が充填されることから、アイスクリーム20とコーンカップ12との間に空間は形成されない。従って、溶けたアイスクリーム20は、コーンカップ12に直接吸収されることはなく、シリアル18を通じてデザート用ソース16及びデザート具材14に流れ込む。アイスクリーム20を食べ終わるころには、溶けた適量のアイスクリーム20がデザート用ソース16とデザート具材14に混入(又は浸透)する。ソフトクリーム10によると、アイスクリーム20を食べ終わっても、アイスクリームが混在したデザートを食べさせることができる。従って、本発明によると、コーンカップを捨てさせることなく、コーンカップにアイスクリームを盛ったソフトクリームをすべて食べさせることができる。
また、コーンカップ12内に溶けて流れ込むアイスクリーム20の量が制限されるため、手の汚れを防止することもできる。
【符号の説明】
【0013】
10 ソフトクリーム
12 コーンカップ
14 デザート具材
16 デザート用ソース
18 シリアル
20 アイスクリーム