特許第5956863号(P5956863)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5956863
(24)【登録日】2016年6月24日
(45)【発行日】2016年7月27日
(54)【発明の名称】排水用ドレン
(51)【国際特許分類】
   E04D 13/04 20060101AFI20160714BHJP
【FI】
   E04D13/04 A
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-171510(P2012-171510)
(22)【出願日】2012年8月1日
(65)【公開番号】特開2014-31626(P2014-31626A)
(43)【公開日】2014年2月20日
【審査請求日】2015年7月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】506026737
【氏名又は名称】小田 健
(74)【代理人】
【識別番号】100080621
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎
(72)【発明者】
【氏名】小田 健
【審査官】 七字 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−101333(JP,A)
【文献】 特開2001−227121(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04D 13/04
E03C 1/262
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒体と、前記筒体の一端外周に配置される鍔体と、を備え、軟質樹脂素材で構成される、ドレン本体と、
一端側を前記ドレン本体の筒体の一端側に向けるとともに他端側を前記ドレン本体の筒体の他端側に向けて前記ドレン本体の筒体内に配置されて、前記ドレン本体の筒体が変形することを防止する、パイプ材と、
を具備する、排水用ドレンであって、
前記ドレン本体の筒体は、前記ドレン本体の筒体から前記パイプ材が脱落することを防止する脱落防止部を有する、
排水用ドレン。
【請求項2】
前記ドレン本体の筒体は、前記ドレン本体の筒体内に他端側段差部を有し、
前記ドレン本体の筒体の脱落防止部は、前記パイプ材の他端が前記ドレン本体の筒体の他端側段差部に当接するように前記パイプ材が前記ドレン本体の筒体内に配置されて、前記ドレン本体の筒体から前記パイプ材が脱落することを防止するように構成される、
請求項1に記載の排水用ドレン。
【請求項3】
前記ドレン本体の筒体は、前記ドレン本体の筒体内に一端側段差部を有し、
前記パイプ材が、前記パイプ材の一端が前記ドレン本体の筒体の一端側段差部に当接するように、前記ドレン本体の筒体内に配置される、
請求項1または請求項2に記載の排水用ドレン。
【請求項4】
前記ドレン本体の筒体は、他の部分よりも前記ドレン本体の筒体の内経が拡径されて厚みが薄くなるように形成されて構成される凹部を前記ドレン本体の筒体内に有し、
前記パイプ材は、前記ドレン本体の筒体の凹部に嵌め込まれるようにして前記ドレン本体の筒体内に配置される、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の排水用ドレン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排水用ドレンの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ビルやマンション等の建築物の屋上や各階のベランダの排水孔に設けられる、排水用ドレンの技術は種々知られている。
前記排水用ドレンのドレン本体は、筒体と、筒体の一端外周に配置される鍔体と、を備えて構成される。
前記排水用ドレンは、ドレン本体の筒体が排水孔内に配置されるとともにドレン本体の鍔体が排水孔の外側に配置されて、排水孔に設けられる(特許文献1参照)。
前記排水用ドレンには、排水孔に設けられた状態でストレーナーが取付けられる。ストレーナーは、その板バネがドレン本体の筒体内に配置されるとともに、そのキャップがドレン本体の鍔体に当接するように配置されて、前記排水用ドレンに取付けられる。
そして、前記排水用ドレンは、ストレーナーで異物が取除かれた排水をドレン本体の鍔体側から筒体内に流入させ、当該排水を筒体内で流通させるように構成される。
【0003】
また、前記排水用ドレンのドレン本体には、軟質樹脂(軟質塩化ビニール樹脂)素材で構成されるものがある。
前記排水用ドレンのドレン本体が軟質樹脂素材で構成される場合には、例えば、硬質樹脂(硬質塩化ビニール樹脂)素材で構成されるパイプ材がドレン本体の筒体内に配置されて、ストレーナーの板バネによって外側に押圧されることによってドレン本体の筒体が変形すること、を防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−26241号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ドレン本体が軟質樹脂素材で構成される前記排水用ドレンでは、ドレン本体の筒体からパイプ材が脱落して、ストレーナーの板バネによって外側に押圧されてドレン本体の筒体が変形する場合がある。
このように、ドレン本体が軟質樹脂素材で構成される前記排水用ドレンでは、ドレン本体の筒体からパイプ材が脱落することによってドレン本体の筒体が変形すると、ドレン本体の筒体内が屈曲し、また、ドレン本体の筒体内の容積が小さくなって、ドレン本体の筒体内において排水がスムーズに流通しなくなる場合がある。
【0006】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、ドレン本体の筒体からパイプ材が脱落することによってドレン本体の筒体が変形することを防止して、ドレン本体の筒体(パイプ材)内において排水がスムーズに流通する状態を確保することができる技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
即ち、請求項1においては、筒体と、前記筒体の一端外周に配置される鍔体と、を備え、軟質樹脂素材で構成される、ドレン本体と、一端側を前記ドレン本体の筒体の一端側に向けるとともに他端側を前記ドレン本体の筒体の他端側に向けて前記ドレン本体の筒体内に配置されて、前記ドレン本体の筒体が変形することを防止する、パイプ材と、を具備する、排水用ドレンであって、前記ドレン本体の筒体は、前記ドレン本体の筒体から前記パイプ材が脱落することを防止する脱落防止部を有するものである。
【0009】
請求項2においては、前記ドレン本体の筒体は、前記ドレン本体の筒体内に他端側段差部を有し、前記ドレン本体の筒体の脱落防止部は、前記パイプ材の他端が前記ドレン本体の筒体の他端側段差部に当接するように前記パイプ材が前記ドレン本体の筒体内に配置されて、前記ドレン本体の筒体から前記パイプ材が脱落することを防止するように構成されるものである。
【0010】
請求項3においては、前記ドレン本体の筒体は、前記ドレン本体の筒体内に一端側段差部を有し、前記パイプ材が、前記パイプ材の一端が前記ドレン本体の筒体の一端側段差部に当接するように、前記ドレン本体の筒体内に配置されるものである。
【0011】
請求項4においては、前記ドレン本体の筒体は、他の部分よりも前記ドレン本体の筒体の内経が拡径されて厚みが薄くなるように形成されて構成される凹部を前記ドレン本体の筒体内に有し、前記パイプ材は、前記ドレン本体の筒体の凹部に嵌め込まれるようにして前記ドレン本体の筒体内に配置されるものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0013】
即ち、本発明によれば、ドレン本体の筒体からパイプ材が脱落することによってドレン本体の筒体が変形することを防止して、ドレン本体の筒体(パイプ材)内において排水がスムーズに流通する状態を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態に係る排水用ドレンの排水孔に設けられた状態を示した断面図。
図2】同じく排水用ドレンの全体的な構成を示した斜視図。
図3】同じく排水用ドレンの全体的な構成を示した斜視図。
図4】同じく排水用ドレンの排水孔に設けられた状態を示した部分拡大断面図。
図5】同じく排水用ドレンの排水孔に設けられた状態を示した部分拡大断面図。
図6】同じく別実施例の排水用ドレンの排水孔に設けられた状態を示した断面図。
図7】同じく別実施例の排水用ドレンの排水孔に設けられた状態を示した部分拡大断面図。
図8】同じく別実施例の排水用ドレンの排水孔に設けられた状態を示した部分拡大断面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、発明の実施形態に係る排水用ドレン1について、図1から図8を用いて説明する。
【0016】
排水用ドレン1は、図1に示すように、ビルやマンション等の建築物の屋上や各階のベランダの排水孔4に設けられるものである。排水用ドレン1は、排水孔4に設けられた状態でストレーナーが取付けられるように構成される。
排水用ドレン1は、図2または図3に示すように、ドレン本体2と、パイプ材3と、を具備する。
【0017】
排水用ドレン1のドレン本体2は、軟質樹脂(軟質塩化ビニール樹脂)素材で構成される。
排水用ドレン1のドレン本体2は、円筒状に構成される筒体20と、筒体20の一端外周に配置される円盤状に構成される鍔体21と、を備える。
排水用ドレン1のドレン本体2は、筒体20と鍔体21との境界部分がR状に形成されて構成される。
【0018】
排水用ドレン1のパイプ材3は、円筒状に構成される。排水用ドレン1のパイプ材3は、例えば、硬質樹脂(硬質塩化ビニール樹脂)素材またはステンレス鋼素材等で構成される。
排水用ドレン1のパイプ材3は、排水用ドレン1に取付けられるストレーナーの板バネによってドレン本体2の筒体20の内面が外側に押圧されることによってドレン本体2の筒体20が変形すること、を防止するものである。
排水用ドレン1のパイプ材3は、パイプ材3の一端31側を筒体20の一端側に向けるとともにパイプ材3の他端30側を筒体20の他端側に向けて、筒体20内に配置される。
排水用ドレン1のパイプ材3は、パイプ材3の一端31側がドレン本体2の筒体20と鍔体21との境界部分におけるR状に形成される部分の近傍に位置するとともに、パイプ材3の他端30側がドレン本体2の筒体20の他端側の開口の近傍に位置するように筒体20内に配置される。
排水用ドレン1のパイプ材3は、ドレン本体2の筒体20と鍔体21との境界部分におけるR状に形成される部分よりも筒体20の他端側から、ドレン本体2の筒体20の他端側の開口近傍に亘って、配置される。
【0019】
排水用ドレン1は、ドレン本体2の筒体20が排水孔4内に配置されるとともにドレン本体2の鍔体21が排水孔4の外側に配置されて、排水孔4に設けられる(図1参照)。
このように排水孔4に設けられる排水用ドレン1には、ストレーナー(不図示)が取付けられる。このとき、ストレーナーの板バネがパイプ材3の内面を外側に押圧するようにパイプ材3内に配置されるとともに、ストレーナーのキャップがドレン本体2の鍔体21に当接するように配置されて、ストレーナーが排水用ドレン1に取付けられる。
【0020】
排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20は、脱落防止部22を有する。
排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20の脱落防止部22は、ドレン本体2の筒体20からパイプ材3が脱落することを防止するものである。
【0021】
このように、排水用ドレン1は、ドレン本体2の筒体20からパイプ材3が脱落することを防止する脱落防止部22をドレン本体2の筒体20が有して構成される。
このため、排水用ドレン1では、ドレン本体2の筒体20内のパイプ材3がドレン本体2の筒体20から脱落することによって排水用ドレン1に取付けられるストレーナーの板バネによって押圧されてドレン本体2の筒体20が変形すること、を防止することができる。
したがって、排水用ドレン1によれば、ドレン本体2の筒体20からパイプ材3が脱落することによってドレン本体2の筒体20が変形することを防止して、ドレン本体2の筒体20(パイプ材3)内において排水がスムーズに流通する状態を確保することができる。
【0022】
排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20は、図1図2または図4に示すように、ドレン本体2の筒体20内に他端側段差部23を有する。
排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20の他端側段差部23は、ドレン本体2の筒体20の他端側の開口近傍に配置される。
排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20の他端側段差部23は、ドレン本体2の筒体20内のパイプ材3の他端30が当接するように構成される。
排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20の他端側段差部23は、ドレン本体2の筒体20の他端側の開口近傍の内面がドレン本体2の筒体20の半径方向外側に窪むように形成されて構成される。
排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20の他端側段差部23は、ドレン本体2の筒体20の内面が角張って窪むように形成されて、ドレン本体2の筒体20の一端側方向を向く面が形成されるように構成される。排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20の他端側段差部23は、ドレン本体2の筒体20の内面が角張って窪むように形成されて、ドレン本体2の筒体20の軸心方向と直交する面が形成されるように構成される。
【0023】
排水用ドレン1のパイプ材3は、パイプ材3の他端30がドレン本体2の筒体20の他端側段差部23(前記他端側段差部23における筒体20の軸心方向と直交する面)に当接するように、ドレン本体2の筒体20内に配置される。
排水用ドレン1のドレン本体2の筒体20の脱落防止部22は、このようにパイプ材3の他端30がドレン本体2の筒体20の他端側段差部23に当接するようにパイプ材3がドレン本体2の筒体20内に配置されて、ドレン本体2の筒体20からパイプ材3が脱落することを防止するように構成される。
このため、排水用ドレン1では、ドレン本体2の筒体20内のパイプ材3がドレン本体2の筒体20の他端側の開口から脱落することを防止することができる。
特に、排水用ドレン1が縦引き用として用いられる場合には、ドレン本体2の筒体20内のパイプ材3がドレン本体2の筒体20の他端側の開口から下方に脱落することを確実に防止することができる。
【0024】
排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20は、図1図2または図5に示すように、ドレン本体2の筒体20内に一端側段差部24を有する。
排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20の一端側段差部24は、ドレン本体2の筒体20と鍔体21との境界部分におけるR状に形成される部分の近傍に配置される。排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20の一端側段差部24は、ドレン本体2の筒体20と鍔体21との境界部分におけるR状に形成される部分よりも筒体20の他端側に配置される。
排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20の一端側段差部24は、ドレン本体2の筒体20内のパイプ材3の一端31が当接するように構成される。
排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20の一端側段差部24は、ドレン本体2の筒体20と鍔体21との境界部分におけるR状に形成される部分の近傍の内面がドレン本体2の筒体20の半径方向外側に窪むように形成されて構成される。
排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20の一端側段差部24は、ドレン本体2の筒体20の内面が角張って窪むように形成されて、ドレン本体2の筒体20の他端側方向を向く面が形成されるように構成される。排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20の一端側段差部24は、ドレン本体2の筒体20の内面が角張って窪むように形成されて、ドレン本体2の筒体20の軸心方向と直交する面が形成されるように構成される。
【0025】
排水用ドレン1のパイプ材3は、パイプ材3の一端31がドレン本体2の筒体20の一端側段差部24(前記一端側段差部24における筒体20の軸心方向と直交する面)に当接するように、ドレン本体2の筒体20内に配置される。
このため、排水用ドレン1では、パイプ材3の一端31の外側端(外周)がドレン本体2の筒体20の一端側段差部24の内側端よりも外側に位置し、ドレン本体2の筒体20とパイプ材3の一端31の外側端との間がドレン本体2の筒体20の一端側段差部24によって塞がれた状態となる。
したがって、排水用ドレン1によれば、ドレン本体2の筒体20とパイプ材3の一端31の外側端との間からドレン本体2の筒体20とパイプ材3との間に異物(排水や塵芥等)が侵入すること、を防止することができる。
よって、排水用ドレン1によれば、ドレン本体2の筒体20とパイプ材3との間に異物が侵入することによってドレン本体2の筒体20が変形してドレン本体2の筒体20からパイプ材3が脱落し易くなること、を防止することができる。
【0026】
排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20は、図1乃至図5に示すように、ドレン本体2の筒体20内に凹部25を有する。
排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20の凹部25は、ドレン本体2の筒体20内においてパイプ材3が配置されるように構成される。
排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20の凹部25は、ドレン本体2の筒体20における内面の一部が筒体20の内面の全周に亘って凹状に窪むように形成されて構成される。排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20の凹部25は、ドレン本体2の筒体20と鍔体21との境界部分におけるR状に形成される部分よりも筒体20の他端側から、ドレン本体2の筒体20の他端側の開口近傍に亘って、形成される。
【0027】
排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20の凹部25は、他の部分(筒体20における凹部25が形成される部分以外の部分)よりもドレン本体2の筒体20の内経が拡径するように形成されて構成される。排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20の凹部25は、他の部分(筒体20における凹部25が形成される部分以外の部分)よりもドレン本体2の筒体20の厚みが薄くなるように形成されて構成される。排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20の凹部25は、筒体20の凹部25の厚みが他の部分(筒体20における凹部25が形成される部分以外の部分)の厚みの略半分となるように構成される。排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20の凹部25は、筒体20の凹部25の厚みが略1mmとなるように構成される。
【0028】
このように、排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20の凹部25は、他の部分よりもドレン本体2の筒体20の内経が拡径されて厚みが薄くなるように形成されて構成される。
そして、排水用ドレン1におけるパイプ材3は、ドレン本体2の筒体20の凹部25に嵌め込まれるようにして筒体20内に配置される。
このため、排水用ドレン1では、ドレン本体2の筒体20が凹部25を有さないものに比べて、厚みが同じで大きい内経のパイプ材3を、ドレン本体2の筒体20に配置することができる。
したがって、排水用ドレン1によれば、ドレン本体2の筒体20が凹部25を有さないものに比べて、パイプ材3の強度を確保しつつパイプ材3の内径を大きくして、ドレン本体2の筒体20(パイプ材3)内においてよりスムーズに排水を流通させることができる。
【0029】
排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20の凹部25の一端側は、ドレン本体2の筒体20内のパイプ材3の一端31が当接するように構成される。
つまり、排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20の凹部25の一端側は、ドレン本体2の筒体20の一端側段差部24として構成される。
このため、排水用ドレン1によれば、ドレン本体2の筒体20が凹部25を有さないものに比べて、パイプ材3の強度を確保しつつパイプ材3の内径を大きくしてドレン本体2の筒体20(パイプ材3)内においてよりスムーズに排水を流通させることができるとともに、これが縦引き用として用いられる場合にはドレン本体2の筒体20内のパイプ材3がドレン本体2の筒体20の他端側の開口から(下方に)脱落することを確実に防止することができる。
【0030】
排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20の凹部25の一端側は、ドレン本体2の筒体20内のパイプ材3の一端31が当接するように構成される。
つまり、排水用ドレン1におけるドレン本体2の筒体20の凹部25の一端側は、ドレン本体2の筒体20の一端側段差部24として構成される。
このため、排水用ドレン1によれば、ドレン本体2の筒体20が凹部25を有さないものに比べて、パイプ材3の強度を確保しつつパイプ材3の内径を大きくしてドレン本体2の筒体20(パイプ材3)内においてよりスムーズに排水を流通させることができるとともに、ドレン本体2の筒体20とパイプ材3との間に異物が侵入することによってドレン本体2の筒体20が変形してドレン本体2の筒体20からパイプ材3が脱落し易くなることを防止することができる。
【0031】
なお、排水用ドレン1は、既設の排水用ドレンの改修用として用いることもできる。
【0032】
また、排水用ドレン1は、図6乃至図8に示すように、パイプ材3の厚みを薄くして構成することもできる。
排水用ドレン1は、ドレン本体2における筒体20の凹部25が形成されていない部分の内面からパイプ材3の内面が内側に突出しないように構成される。排水用ドレン1は、ドレン本体2における筒体20の凹部25が形成されていない部分の内面からパイプ材3の内面が内側に突出しないように構成される。
このようにして排水用ドレン1では、より大きい内経のパイプ材3がドレン本体2の筒体20に配置される。
したがって、排水用ドレン1によれば、パイプ材3の強度を確保しつつパイプ材3の内径をより大きくして、ドレン本体2の筒体20(パイプ材3)内においてよりスムーズに排水を流通させることができる。
【符号の説明】
【0033】
1 排水用ドレン
2 ドレン本体
3 パイプ材
4 排水孔
20 筒体
21 鍔体
22 脱落防止部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8