(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1の二液吐出容器10は、外部容器11と、その外部容器11内に収容される内部容器12と、その内部容器に連結される連結部材13と、それらの容器の開口部を閉じるエアゾールバルブ14(以下、バルブ)とからなる。
外部容器11は、底部、胴部、肩部を有する有底筒状のものであり、肩部上端にビード部11aが形成されており、上端が開口している。肩部とビード部との間に筒状の首部を設けても良い。この外部容器11は、アルミニウムやブリキなどの金属板からインパクト加工、絞り加工等によって成形された一体成形品である。しかし、複数の部材を二重巻き締めによって連結したものでもよい。また合成樹脂や耐圧ガラス等の他の材料で成形してもよいが、耐圧性を有する硬質体が好ましい。
【0025】
内部容器12は、
図2a、bに示すように、金属箔層および合成樹脂層からなる可撓性を有する3枚の
可撓性のシートから構成され、2つの独立した第1充填室16および第2充填室17を並列に設けている。また、それぞれの充填室16、17は、上端が開口している。
下シート20aおよび中シート20bを金属箔層または蒸着層と合成樹脂層からなる可撓性を有する積層シートとし、上シート20cを可撓性を有し、金属箔層を備えない合成樹脂シート(単層または複層)としている。
内部容器12は
、下シート20a、中シート20b、上シート20
cを3枚重ね、それぞれの周縁部同士を熱溶着や超音波溶着などにより上端が開口するように貼り合わせて構成されている。内部容器12は、合成樹脂層が内面にくるように貼り合わせることにより構成されており、下シート20aおよび上シート20c(容器の外周を構成する外シート)は少なくとも2層以上であればよく、中シート20bは金属箔層を中心に、両面に合成樹脂層が設けられた3層以上である
。
【0026】
このように構成されている内部容器12は、第1充填室16が下シート20aと中シート20bによって構成され、第2充填室17が中シート20bと上シート20cによって構成される。そして、両充填室16、17は、内部容器12において上下方向に延び、中シート20bからなる隔壁によって区画され、並列している。
積層シートの金属箔としては、アルミニウム箔などの軽金属が挙げられる。一方、合成樹脂層の材料としては、耐薬品性に優れたポリエチレンやポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ガスバリア性に優れたナイロンやエバールなどが挙げられ、内容物に応じて選択し、組み合わせて用いてもよい。なお、金属箔層の代わりに、炭素、シリカ、アルミナなどを合成樹脂層に蒸着させて被膜を形成する蒸着層としてもよい。
【0027】
このように構成されているため、内部容器12の第1充填室16および第2充填室17にそれぞれ内容物を充填すると、
図2c、dに示すように、下シート20aおよび上シート20cが膨み、全体として高さが縮むように変形する。一方、全体の高さが縮むことにより、変形の自由度が高くなる真ん中の中シート20bは、第1内容物Aおよび第2内容物Bに両面から押圧されて、それらの力が均一にそれぞれの充填室内の内壁にかかるように変形する。つまり、中シート20bは、断面波状(略正弦波状)の隔壁となり、第1充填室16および第2充填室17の空間形状の断面は、円形に近くなる。
【0028】
このように中シート20bは可撓性の隔壁を構成するため、両充填室16、17内は常に同じ圧力に保たれる。さらに、第1充填室16および第2充填室17の空間形状の断面が略円形(全体が略ラグビーボール状)になるため、それぞれの充填室16、17は押圧力(加圧剤+隔壁)を環状に受けることになり、その収縮過程もその断面の円が小さくなるように安定した形状で縮径する。よって、両内容物を同時に吐出でき、かつ、各内容物の吐出比を最後まで一定に保つことができる。
また、内部容器12は、内容物と直接接触する内面に活性の低い合成樹脂層が配置されているため、内容物を長期間安定して収納することができる。一方、金属箔層を備えているため、内容物の透過を防止する。特に、反応性の高い内容物に起因して発生するガスの透過を防止でき、外部容器の空間を介して外部から他の充填室に充填される内容物への影響を抑えることができる。金属箔層の代わりに蒸着層を設けている場合も内容物の透過を防止することができる。
【0029】
連結部材13は、内部容器の充填室16、17の上端開口を閉じるとともに、それらを外部と独立して連通するように内部容器の上端に固定されたものである。
連結部材13は、
図3a、b、cに示すように、内部容器12に固定される円柱状の下部23と、後述するバルブ14の下端を挿入してバルブ14と連結する円筒状の上部24とからなる一体成形品である。下部23は、下端から上方向に延びるスリット26と、そのスリットを挟んで形成されており、下部23を上下に貫通した第1通路27aおよび第2通路27bとを備えている。つまり、下部23は、スリット26を境界として第1充填室を閉じる第1栓部と、第2充填室を閉じる第2栓部とに分けることができ、それぞれ第1栓部および第2栓部に第1通路27aおよび第2通路27bが形成されている。上部24の中心孔24aは、第1通路27aおよび第2通路27bと連通している。下部23の外周と上部24の外周との間には、段部28が形成されている。
また、
図3eに示すように連結部材13の下部23を長軸に沿って第1通路、第2通路およびスリット26が形成された略楕円柱状にしてもよい。このように下部23を楕円柱状にすることにより、内部容器12の嵩を小さくすることができ、連結部材の下部23と上下シート20a、cの溶着強度を高めることができる。
連結部材13は、ステンレスにポリエステル、ポリウレタン、ポリオレフィンなどの接着性樹脂を被覆したもの、あるいは、ポリアセタール、ナイロンなどの合成樹脂製のものが挙げられる。
【0030】
内部容器12と連結部材13との固定方法は、
図3dに示すように、連結部材の下部23のスリット26に中シート20bの上端を挿入し、その挿入された中シート20bの上端の両面とスリット26の内面とを固定する。ついで、スリット26によって分けられた一方の断面扇状の外周面23a(
図3c参照、
図3dの裏面側)と下シート20aの内面とを固定し、他方の断面扇状の外周面23bと上シート20cの内面とを固定すると同時に、下シート20a、中シート20b、上シート20cの周縁部Xを貼り合わせる。
つまり、
図2bに示すように、連結部材13の下端は、スリット26と一方の断面扇状の外周面によって構成される第1部位19a(第1充填室16の上端開口を閉じる断面半円状の第1栓部)が下シート20aおよび中シート20bによって覆われ、スリット26
と他方の断面扇状の外周面によって構成される第2部位19b(第2充填室17の上端開口を閉じる断面半円状の第2栓部)が中シート20bおよび上シート20cによって覆われる。そのため、第1充填室16が第1通路27aと連通し、第2充填室17が第2通路27bと連通し、それぞれ充填室16、17に充填された内容物は独立して、内部容器12から吐出される。
【0031】
連結部材13の下部23と中シート20bの上端の固定(スリット26と中シート20bの上端との固定)は、中シート20bの表面の合成樹脂をスリット26に対して溶着させたり、接着剤で接着させたり、中シート20bをスリット26に嵌入させて固定することができる。特に、中シート20bの表面の合成樹脂をスリット26に対して溶着するのが好ましい。しかし、連結部材の下部23と中シート20bの上端とを固定方法は、
図12のように連結部材の下部の段部に中シートの上端を溶着、接着して固定してもよく、特に限定されるものではない。
また、連結部材13の下部23の外周面と下シート20aおよび上シート20c(外シート)との固定は、シートの合成樹脂層を溶着して固定させたり、接着剤で接着させることができる。
シートの合成樹脂層を溶着してそれぞれの部位を固定する場合、例えば
図3dのようにそれぞれシート20a、20b、20cを連結部材13と当接させた後、シート20a、b、cと連結部材13の溶着部、および、シート20a、b、c同士の溶着部をアイロン、超音波、高周波などの熱部材で同時にあるいは同工程で熱圧迫することができ好ましい。
【0032】
バルブ14は、
図4に示すように、外部容器のビード部11aにクリンプされるマウンティングカップ31(
図1参照)と、そのマウンティングカップの中央に保持され、2つの内容物を独立して通すハウジング32と、そのハウジング内に上下移動自在に収容され、下側の第1ステム孔33aおよび上側の第2ステム孔33bを備えたステム33と、それぞれのステム孔を開閉する2つの下側の第1ステムラバー34aおよび上側の第2ステムラバー34bと、それらステムラバーの間に設けられ、各ステムラバーの外周端付近を固定する円筒状の固定部材35と、そのステムを常時上向きに付勢するバネ36とからなる。
このように構成されているため、ハウジング32の中心孔41aとステム33と下側の第1ステムラバー34aによって区画された一方の内容物を格納する格納A部37aと、上下のステムラバー34a、34bと固定部材35とによって区画された他方の内容物を格納する格納B室37bとを有する。
【0033】
マウンティングカップ31は、ビード11aにクリンプされる湾曲フランジ31a(
図1参照)と、ハウジング32を保持する有底筒状のハウジング保持部31bとを有する従来公知のものである。マウンティングカップは例えばアルミニウムやブリキなどの金属板から作成される。
【0034】
ハウジング32は、円筒状の内ハウジング41と、その内ハウジングが挿入される外ハウジング42とから構成される。
内ハウジング41は、ステムの上下動を許す中心孔41aと、下端とその中心孔41aとを連通し、連結部材の第1通路27aと連通する第1連通孔41bと、内面上部に形成された第1ステムラバー34aと係止するラバー係止部41cとからなる。また、内ハウジング41は、上部において半径方向外側に環状に突出したフランジ部41dを備えており、そのフランジ部41dには、そのフランジ部41dを上下に貫通する貫通孔41eが形成されている。さらに内ハウジング41の下端には、連結部材の第2通路27bが内ハウジング41の外周空間と連通するようにスリット41fが形成されている。
外ハウジング42は、内ハウジング41のフランジ部41dと当接する上部内面42a
と、内ハウジング41の外面を隙間を空けて覆う下部内面42bとを備えた円筒状のものである。また、外ハウジング42の下部外周には、連結部材13の内面と係止する係止突起42cが形成されている。
【0035】
ステム33は、側面下部に環状に形成された第1凹部43aと、側面中部に環状に形成された第2凹部43bと、上端中央から下方に第1凹部43aまで延びる第1中心孔43cと、その第1中心孔43cを覆うように形成された上端から第2凹部43bまで延びるリング状の第2中心孔43dと、第1凹部43aから第1中心孔43cまで延びる第1ステム孔33aと、第2凹部43bから第2中心孔43dまで延びる第2ステム孔33bとを備えている。また、第1中心孔43cを構成する円筒部43fの上端は、第2中心孔43dを構成する円筒部43gの上端より高い位置に配置されている。これにより、ステム33から内部容器の充填室内にそれぞれ内容物を充填する際に第2中心孔43dと第1中心孔43dを別々にシールしやすくなり、各充填室への充填通路を切り替えやすく、充填が容易になる。
【0036】
第1ステムラバー34aおよび第2ステムラバー34bは、それぞれの中心孔が第1凹部43aおよび第2凹部43bと係合するリング状のものである。
固定部材35は、円筒状のものであり、上に向かって半径方向外側に突出する段部35aが形成されている。さらに、段部35aには、内ハウジングの貫通孔41eと連通し、その段部35aを貫通する貫通孔35bが形成されている。
【0037】
このように構成されているため、連結部材の第1通路27aから流れてきた第1内容物は、内ハウジングの第1連通孔41bを介して、格納A室37aに至る。一方、連結部材の第2通路27bから流れてきた第2内容物は、内ハウジングのスリット41fを介して、内ハウジング41と外ハウジング42との間を通り、内ハウジングのフランジ部の貫通孔41eおよび固定部材の貫通孔35bを通り、格納B室37bに至る。
さらに、この状態でステム33を下方に押し下げると、格納A室37a内の第1内容物は、第1ステム孔33aを介して第1中心孔43cから外部あるいは噴射部材(図示せず)に押出され、格納B室37b内の第2内容物は、第2ステム孔33bを介して第2中心孔43dから外部あるいは噴射部材に押出される。
【0038】
このエアゾール容器10は、内部容器12の連結部材13とバルブ14とを連結して内部容器12を外部容器11内に収容し、外部容器11と内部容器12の間にアンダーカップ充填により加圧剤を充填し、バルブ14を外部容器11に対して固定し、バルブのステム33から内部容器12内に両内容物を充填することにより製造することができる。なお、両内容物を両充填室16、17内に充填してから連結部材13をバルブ14に連結し、その後、内部容器12を外部容器11内に挿入し、外部容器11と内部容器12の間にアンダーカップ充填により加圧剤を充填し、バルブ14を外部容器11に対して固定して製造することもできる。
【0039】
本発明の内部容器12は、金属箔層を備えた積層シート同士を溶着しているため、外部においてシートのエッジ部分が露出する。つまり、金属箔が露出する。そのエッジ部分からの金属箔の劣化を防止することがため、溶着後、エッジ部分を覆うようにスプレーコートやディッピング等により合成樹脂の保護膜を設けるのが好ましい。また、エッジ部分を巻いてから積層シート同士を溶着してもよい。さらに、積層シート同士の溶着部位は、内部容器12の大きさや、内容物によって適宜変更可能であるが、2〜20mm、特に5〜15mmとすることにより、溶着部位からの内容物の浸透等を減少させることができる。このような処置は、以下の実施形態に採用してもよい。この内部容器12は、バルブ14から吊るようにして耐圧容器内に収容されているが、
図12cの内部容器80のように下端に内部容器12を支持する支持部80aを設けても良い。この場合、エアゾールバルブ
14を取り付けた内部容器12を外部容器の底部に当接させたとき、
図13bの内部容器80のように、エアゾールバルブの湾曲フランジ31aが外部容器のビード部11aより上方となるように構成する。
【0040】
図1のエアゾール容器10の内部容器12において、下シート20aおよび中シート20bを金属箔層または蒸着層と合成樹脂層からなる可撓性を有する積層シートとし、上シート20cを可撓性を有し、金属箔層を備えない合成樹脂シート(単層または複層)として
いる。これにより、少なくとも第1充填室16は、積層シートから構成される。この場合、第1充填室に反応性の高い内容物を充填し、他方に反応性の低い内容物を充填するこ
とにより、
図1のエアゾール容器10と同様に内容物を長期間安定して保管することができる。この場合も、第1充填室16と第2充填室17とは、可撓性を有する中シート21bからなる隔壁によって区画されるため、両充填室を均等に収縮させることができ、両内容物を同時に最後まで吐出させることができる。さらに、合成樹脂シートが透光性を有し、外部容器としてポリエチレンテレフタレートなどの透光性を有する合成樹脂製を用いる場合は、外部から内容物の残量や外観を目視で確認することができる
。
【0041】
図1のエアゾール容器10において、内部容器12は、実質的に同じ面積の積層シート(20a、b、c)を貼り合わせて構成されていた。次に示す実施形態は、充填室の空間を構成する2枚のシートの一方の面積が他方の面積より大きい、異なる面積の矩形の積層シートから構成される内部容器を挙げる。これらの内部容器には、
図3の連結部材13を固定することができ、バルブ14に連結することができる。
【0042】
図5の内部容器47は、下シート47aおよび上シート47c(外シート)を同じ面積の積層シートとし、中シート47bの面積を上下シート47a、cより小さいものとしており、上下シート47a、cの一部を折り曲げて、その側縁部を中シート47bの側縁部に貼りつけたものであり、
図2aと同様に第1充填室16および第2充填室17を構成する。この場合、上下シート47a、cの方が変形の自由度が高くなる。そのため、内部容器47内に第1内容物Aおよび第2内容物Bを充填したとき、それらの力が均一に充填室内の内壁にかかるように上下シート47a、cが変形する。つまり、上下シート47a、cは、円弧状の隔壁となり、第1充填室16および第2充填室17の空間形状の断面は、円形に近くなる。その結果、それぞれの充填室16、17は押圧力(加圧剤+隔壁)を環状に受け、両内容物の吐出比を一層一定に保つことができる。また、この場合、外側の積層シートが外部に向かって変形するため、それぞれの充填室16、17の体積を大きくとることもできる。
一方、中シートの面積を上下シートに対して大きくしてもよい。その場合は、中シートを折り曲げて、その側縁部を上下シートの側縁部に貼りつける。
また、上シート47a、中シート47cのみを金属箔層および蒸着層と合成樹脂層からなる可撓性の積層シートとし、下シート47cを金属箔層等を備えない可撓性の合成樹脂シート(単層または積層)として
いる。
【0043】
図6に、
図5の内部容器47を備えたエアゾール容器の製造工程を示す。初めに、下シート47a、中シート47b、上シート47cを用意する。このとき、下シート47a、上シート47cの側縁部を折り曲げ、中シート47bの大きさに合わせる(
図6a参照)。次に、これらのシート47と連結部材13とを連結させ、かつ、下シート47a、中シート47b、上シート47cの下端を残してシート47の側縁部同士を溶着等により固定する。つまり、充填室16、17の下端が開口した状態となる仮の内部容器47dを成形する。そして、この状態でバルブ14と連結部材13とを連結する(
図6b参照)。ついで、仮の内部容器47dの下端からそれぞれ第1内容物Aおよび第2内容物Bを充填し(
図6c参照)、その後、下端開口を溶着等により閉じ内部容器47を成形する。最後に、外部容器11に挿入し、外部容器11と内部容器47の間に加圧剤を充填し、バルブ14を外部容器11に対して閉じる(
図6d参照)。
このようにエアゾール容器を製造することにより、第1内容物Aおよび第2内容物Bを充填するための開口部を大きくとることができ、充填速度を速めることができる。このような製造方法は、
図5aの内部容器41を備えたエアゾール容器および
図1のエアゾール容器10にも採用することができる。
【0044】
これまでの実施形態は、連結部材13内に独立した通路を設けたものを挙げたが、
図7の内部容器51は、それぞれの充填室16、17の上端開口にそれぞれ2本のチューブ状の連結部材54a、54bが設けられたものである。他の構成は、
図2の内部容器12と実質的に同じである。
このような内部容器51は、
図7c〜fに示すように、初めに、下シート51aの上に、連結部材54aを置き、その上に中シート51bを固定して下シート51aと中シート51bとで第1充填室16を形成する。
次に中シート51bの上に連結部材54bを置き、その上に上シート51cを固定して中シート51bと上シート51cとで第2充填室17を形成する。
この場合、第1内容物Aおよび第2内容物Bをそれぞれの別々に連結部材54a、54bより充填することができるため、早く、正確に行うことができる。なお、連結部材54a、bの先端にシール部材を装着し、バルブに連結するときにシール部材を破断するようにしてもよい。その場合、一方の内容物を充填後、その内容物が空気と接触するのを防止
でき、各内容物の充填を別々のラインで行うことができ、また内容物の充填とバルブ装着以降の製造を別々のラインで行うこともでき、効率よく生産することができる。
この場合も充填室16、17のどちらかのみを金属箔層または蒸着層と合成樹脂層とからなる積層シートで構成し、他方を金属箔層等を備えない可撓性の合成樹脂シートで構成して
いる。
【0045】
図8aに示す内部容器55は、1枚の積層シートを折り畳み、貼り合わせることにより構成されており、第1充填室16および第2充填室17を備えたものである。
このような内部容器は、金属箔層または蒸着層および合成樹脂層を有する矩形の積層シート56を用意し(
図8b参照)、両側縁部56aが当接するように、かつ、合成樹脂層が内面となるように折れ目線Aに沿って半分に折り(折目部分56b)、その側縁部同士を貼り合わせて筒状体57を成形する(
図8c参照)。この図面において、貼り合わせ部を点線で示す。ついで、その筒状体57の上下開口端57a同士が当接するように折れ目
線Bに沿って折り(
図8d参照)、その折目部分57bの内面の一部を溶着によって閉じることによって成形される(
図8e参照)。一方、積層シートを折りこんでから最後に側縁部56a同士および折目部分57の内面を溶着してもよい。
図8fに示すように、この内部容器55の開口部に、例えば
図7の連結部材54a、bを溶着により固定することによりバルブとの連結が可能となる。
この内部容器55は、折目部分57bの内面の一部を溶着させているため、シートのエッジ部分、切断部分が露出しておらず、その部位からの劣化のおそれが少ない。また、折目部分56b自体が充填室の壁を構成しているからその部位からの劣化のおそれもない。
この場合、シート56の半分を金属箔層または蒸着層および合成樹脂層からなる積層シート部とし、他の半分を金属箔層等を有さない合成樹脂シート部とし、第1充填室のみを積層シートで構成するようにしてもよい。さらに、合成樹脂シートで構成してもよい。
【0046】
図9aに示す内部容器60は、1枚の積層シートを折り畳み、貼り合わせることにより構成されたものであり、3つの充填室63a、63b、63cを備えている。つまり、
図9aの内部容器60は、三液吐出容器に用いられるものである。
このような内部容器は、金属箔層または蒸着層および合成樹脂層を有する矩形の積層シート61を用意(
図9b参照)し、上下縁部61aが当接して折目部分61bが形成するように、かつ、合成樹脂層が内面となるように折れ目線Aに沿って半分に折る(
図9c参照)。ついで、開口している両側縁部62a同士が当接し、折目部分62bが形成するように折り目線Bに沿って半分に折り(
図9d参照)、その側縁部62a同士、側縁部62b同士、および、折目部分61b同士を溶着して筒状体62を成形する。さらに、その折目部分62bの内面の一部を溶着することによって成形される(
図9e参照)。筒状体62において、折目部分61b同士を閉じず、最後に閉じてもよい。
【0047】
この場合も、折目部分61bおよび折目部分62bの内面の一部を溶着させているため、シートのエッジ部分、切断部分が露出しておらず、その部位からの劣化のおそれが小さい。
さらに、
図9fに示すように、充填室63a、63b、63cにそれぞれ円筒状の連結部材64a、64b、64cを溶着により固定することによりバルブとの連結が可能となる。なお、各充填室に3種類の内容物を充填することができるが、真ん中の充填室に内容物を充填せずに空間とすることで、両端の充填室同士の接触を防止して安定性を向上させることができる。さらに、真ん中の充填室に加圧剤を充填して、両端の充填室を内外から加圧して均等に吐出しやすくすることもできる。この場合、連結部材64bの開口を塞ぎ、この充填室を密封する。また、充填室63aと63cに連結部材64aと64bを溶着により固定してもよい(
図9g参照)。
また、3つの充填室の1つまたは2つだけを金属箔層または蒸着層および合成樹脂層からなる積層シートによって構成され、他の2つまたは1つを金属箔層等を備えない合成樹脂シートによって構成されるように、積層シート部と、合成樹脂シート部とからなるシート61としてもよい。さらに、シート61としては、金属箔層等を備えない合成樹脂シートから構成してもよい。
【0048】
図10aの内部容器65は、
図7の内部容器51であって下端が積層シートの折れ目の内面を溶着したものであり、連結部材54a、54bが固定されている。つまり、2枚の積層シートで2つの充填室を構成したものである。
このものは、下シート65aを用意し、その半分の大きさの中シート65bを連結部材54aを介して下シート65aの上半分に溶着する。その上に連結部材54bを配置させる。折れ線Dに沿って下シート65aを折り、下シート65aと中シート65bの反対の面とを溶着により固定する。
この内部容器65は、下端においてシートのエッジ部分が露出しないため、その部位からの劣化のおそれが小さい。
また、
図10fの内部容器67のように、中シート65aの下半分を折り返すとき、中シート65aの上端からずらしてもよい。この場合、連結部材54a、54bの自由度が上がり、内容物の充填が一層容易になる。
この場合も、一方の充填室のみが金属箔層または蒸着層および合成樹脂層からなる積層シートによって構成されるようにしてもよい。さらに、全体が金属箔層等を備えない合成樹脂シートによって構成されるようにしてもよい。
【0049】
図11a、cの内部容器71、72は、2枚の積層シートから構成されており、2つの充填室を備えたものである。このものは、第1充填室16および第2充填室17が溶着部からなる隔壁によって区画されたものである。つまり、2枚の積層シートの周縁部同士を溶着し、かつ、積層シートを半分にする直線部位を溶着したものである。
内部容器71は、積層シートを上下に半分にする直線部位を溶着し、上下に充填室16、17を形成したものである。この場合、内部容器71の上端に2つの充填室と外部とを連通する連結部材71a、71bがそれぞれ設けられており、第2充填室17と外部を連結する連結部材71bは、第1充填室16を貫通して第2充填室17まで延びている。
一方、内部容器72は、積層シートを左右に半分にする直線部位を溶着し、左右に充填室16、17を形成したものである。それぞれの充填室の上端から連結部材72a、bが設けられる。
この場合も、一方の充填室のみが金属箔層または蒸着層および合成樹脂層からなる積層シートによって構成されるようにしてもよい。さらに、全体が金属箔層等を備えない合成樹脂シートによって構成されるようにしてもよい。
【0050】
図12a、bの内部容器75および連結部材76は、
図1の二液吐出容器10の外部容器11、バルブ14に連結される他の形態である。
内部容器75は、
図2の内部容器12と同様に、3枚の積層シートから構成され、2つの独立した第1充填室77および第2充填室78を並列に備えたものである。内部容器75の上シート75a、下シート75cは実質的に同じ面積であるが、中シート75bが上下シートより若干面積が小さいという点で内部容器12と異なる(
図12c〜
図12e参照)。ここで斜線部が連結部材との溶着部位であり、点線部がシート同士の貼着部位である。そのため、3枚のシートを重ね、それぞれの周縁部同士を熱溶着や超音波溶着により貼り合わせたとき、中シート75bの上端は、上下シートの上端より低くなるように構成されている(
図12b参照)。中シート75bの下端は、上下シートの下端とあわせてもよく、若干上方となってもよい。
このように構成されているため、第1充填室77は上シート75aと中シート75bによって構成され、第2充填室78は中シート75bと下シート75cによって構成され、両充填室77、78は、中シート75bを隔壁として区画される。
【0051】
連結部材76は、
図12g、hに示すように、第1充填室を閉じる第1栓部81aと、第2充填室を閉じる第2栓部81bとからなる。第1栓部81aおよび第2栓部81bはそれぞれ上下に同径で延びる断面半円状を呈しており、第1栓部81aは、第2栓部81bより上下方向に長く、下方に突出している。そして、第1栓部81aと第2栓部81bとは上端位置を同じにしており、それぞれの平面部が相対するように並列された一体成形品となっている。視点を変えて説明すると、連結部材76は、上端から第2栓部81bの下端の位置まで延びる円柱体82aと、それより下方に延びる断面半円状の柱体82bとから構成される。第1栓部81aおよび第2栓部81bには、それぞれ上下方向に貫通する貫通孔83a、83bが形成されている。この連結部材76と、バルブ14とは、例えば、
図12aの想像線で示すようにチューブ76aで連結してもよく、バルブ14の下端を連結部材76に挿入できるように、または、連結部材76をバルブ14の下端に挿入できるように構成してもよい。第1充填室77に連通する貫通孔83aが格納A部37aと連通し、第2充填室78と連通する貫通孔83bが格納B部37bと連通するように構成
されていれば、連結部材76とバルブ14の連結構造は特に限定されない。
【0052】
このように内部容器75と連結部材76とは構成されているため、第1栓部81aが第1充填室76の開口部に固定され、第2栓部81bが第2充填室77の開口部に固定される。特に、第1栓部81aの湾曲面に上シート75aが固定され、第2栓部81bの湾曲面に下シート75cが固定され、第1栓部81aの平面部(第1栓部と第2栓部との間の段部)に中シート81bが固定される。このように構成することにより、中シート81bと連結部材76との固定が容易に、かつ、強固に行える。
この場合も、一方の充填室のみが積層シートによって構成されるようにしてもよい
。
【0053】
図12cの内部容器80は、内部容器75の下端に支持部80aが設けられたものである。この支持部80aを外部容器11の底部に当接させることにより、内部容器80を外部容器11内で立たせることができる(
図13a参照)。また、支持部80aを外部容器11の底部に当接させたとき、内部容器80に連結されるエアゾールバルブ14の湾曲フランジ31aが外部容器11のビード部11aより若干上になるように内部容器80の大きさは構成されている(
図13a参照)。そして、内部容器80を外部容器11内に収納するときは、湾曲フランジがビード部と当接するまでバルブが降下して支持部が撓む。なお、支持部と共に内部容器自体を撓ませてもよい。このような支持部80aは、上シート75aおよび下シート75cを溶着部より下方に独立した非溶着部分を設け、それらを拡げることにより形成される。
【0054】
図13a〜cには、この内部容器80を用いた二液吐出容器の製造工程を示す。つまり、連結部材76を介してエアゾールバルブ14が取り付けられた内部容器80を外部容器11内に挿入する(
図13a参照)。このときエアゾールバルブの湾曲フランジ31aは、耐圧容器のビード部11aより若干上に配置される。この状態で、エアゾールバルブ14のステム33から内容物をそれぞれの充填室に充填する(
図13b参照)。その後に、湾曲フランジ31aの内面から加圧剤を外部容器11と内部容器80との間の隙間に充填(矢印方向)し、それと同時にエアゾールバルブの湾曲フランジ31aと外部容器のビード部11aとを当接させるようにエアゾールバルブ14を下降させ、エアゾールバルブ14を外部容器11に押圧しながら、エアゾールバルブのマウンティングカップをクリンプして、エアゾールバルブ14を外部容器11に固着する。このとき、加圧剤と内容物を充填する順番は逆としてもよい。このように内部容器80に支持部80aを設けることにより、加圧剤を充填する際、エアゾールバルブのマウンティングカップと外部容器のビード部11aとの間に加圧剤の通る隙間を確保できるため、その充填工程が容易になる。
【0055】
図14a、bの内部容器91および連結部材92は、三液吐出容器に用いられるものである。
内部容器91は、4枚の積層シートから構成され、3つの独立した第1充填室93、第2充填室94およびそれらの間に形成される第3充填室95を備えたものである。積層シートは、
図2の内部容器12と実質的に同じものが用いられ、それぞれの充填室は合成樹脂層によって覆われるように構成されている。内部容器91の上シート91a、下シート91dは実質的に同じ面積であるが、2つの中シート91bおよび91cは上下シートより若干面積が小さい。(
図14c〜
図14e参照)。つまり、4枚のシートを重ね、それぞれの周縁部同士を熱溶着や超音波溶着により貼り合わせたとき、中シート91b、91cの上端(第3充填室の開口部)は、上下シートの上端より低くなるように構成されている。中シート91bの下端は、上下シートの下端とあわせてもよく、若干上方となっても
よい。
このように構成されているため、第1充填室93は上シート91aと中シート91bによって構成され、第2充填室94は中シート91cと下シート91dによって構成され、第3充填室95は中シート91b、91cによって構成される。そして、第1充填室93と第3充填室95は、中シート91bを隔壁として区画され、第2充填室94と第3充填室95は、中シート91cを隔壁として区画される。
この場合も、少なくとも1つの充填室のみが金属箔層または蒸着層と合成樹脂層からなる積層シートによって構成されるようにしてもよい。さらに、中シート91bと91cを金属箔層または蒸着層と合成樹脂層からなる可撓性を有する積層シートとし、下シート91dと上シート91aを可撓性を有し、金属箔層等を備えない合成樹脂シート(単層または複層)としてもよい。さらに、全体が金属箔層等を備えない合成樹脂シートによって構成されるようにしてもよい。
【0056】
連結部材92は、第1充填室93を閉じる第1栓部96aと、第2充填室94を閉じる第2栓部96bと、第3充填室95を閉じる第3栓部96cとからなる。第1栓部96aおよび第2栓部96bは、それぞれ上下に同径で延びる断面略三日月状を呈しており、第3栓部96cは上下に延びる略楕円状を呈している。第1、2、3栓部の断面形状を合わせることにより円形となるように並列されている。第1、2、3栓部の上端位置は同じにしており、第3栓部96cが第1、2栓部より上下方向に長く構成されている。視点を変えて説明すると、連結部材96は、上端から第1、2栓部の下端の位置まで延びる円柱状体92aと、その下端から下方に延びる略楕円形状の柱体92bとから構成される。第1栓部96a、第2栓部96bおよび第3栓部96cには、それぞれ上下方向に貫通する貫通孔97a、97b、97cが形成されている。
この連結部材92は、3種類の内容物を独立して導入し、独立して吐出できるエアゾールバルブに取り付けられる。例えば、バルブの下端が
図14bの想像線で示すような3つの独立通路98a、98b、98cを備えた連結部98に連結される。しかし、その構造は、特に限定されるものではない。
【0057】
図15の二液吐出容器100は、合成樹脂製の外部容器101と、その内部に収容される内部容器102と、その外部容器101および内部容器102を閉じるバルブアッセンブリ103とを備えたものである。また、この二液吐出容器100は、吐出部材104を備えている(想像線)。内部容器102は、
図7の内部容器51と実質的に同じものであり、
図15b、cに示すように、3枚の積層シート(合成樹脂シートまたはそれらの混合)51a、b、cから構成され、第1充填室16の開口に連結部材54aが連結され、第2充填室17の開口に連結部材54bが連結されている。
【0058】
外部容器101は、筒状の胴部101a、テーパー状の肩部101b、円筒状の首部101cおよび上端に肉厚のフランジ部101dを備えた合成樹脂製の耐圧容器である。首部101cの内面とフランジ部101dの内面とは、連続しており円筒状となっている。この外容器101は、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレンなどの合成樹脂製で筒状のパリソンを軸方向に伸ばしながら内部に空気を吹き込んで膨らます2軸延伸ブロー成形によって成形されている。しかし、射出成形で成形されてもよい。また、外部容器が透光性を有する場合は、内部容器内の内容物の残量を目視で確認することができる。
バルブアッセンブリ103は、2つの独立したエアゾールバルブ105と、それらのエアゾールバルブ105を受け入れるバルブホルダー106と、エアゾールバルブ105とバルブホルダー106を覆うようにしてエアゾールバルブ105をバルブホルダー106に固定するマウンテンカバー107とからなる。エアゾールバルブ105は、エアゾールバルブ105は従来公知のものである。
【0059】
バルブホルダー106は、基部111と、その基部を上下に貫通するように形成された2つの筒状のホルダー部112とを有する。基部111は、マウンテンカバー107によって外容器101の上端に固定される部位であり、円柱状を呈している。ホルダー部112は、エアゾールバルブ105を挿入して保持するものである。
【0060】
図16の二液吐出容器115は、エアゾール容器ではなく、それ自身を外力で収縮させるスクィーズ容器である。二液吐出容器115は、3枚の可撓性のシートからなり、上端が開口する第1充填室116、第2充填室117を備えた本体118と、その充填室の開口に取り付けられる吐出部材119と、その吐出部材の吐出口に連結される蓋材120とからなる。
【0061】
本体118は、
図16dに示すように、3つのシート(上シート118a、中シート118b、下シート118c)を重ね、その縁部を貼り付けまたは溶着して構成されている。つまり、第1充填室116は、上シート118aおよび中シート118bによって構成され、第2充填室117は、中シート118bおよび下シート118cによって構成される。中シート118bは、上シート118aおよび下シート118cと同じ大きさである。
第1充填室116(上シート118aおよび中シート118b)または第2充填室117(中シート118bおよび下シート118c)のみを積層シートから構成されるようにしてもよい。
【0062】
吐出部材119は、第1充填室を閉じる第1栓部121aおよび第2充填室を閉じる第2栓部121bからなる連結部121と、その連結部121の上端から上方に延びる吐出部122とからなる。
連結部121の第1栓部121aおよび第2栓部121bはそれぞれ上下に同形で延びる断面二等辺三角形状を呈しており(
図16a参照)、第1栓部121aは、第2栓部121bより上下方向に長く、下方に突出している(
図16d参照)。連結部121は、第1栓部121aと第2栓部121bとが上端位置を同じにしており、それぞれの平面部が相対するように並列された一体成形品である。視点を変えて説明すると、連結部材119は全体として、上端から第2栓部121bの下端の位置まで延びる断面ひし形の上柱体120aと、それより下方に延びる断面二等辺三角形状の下柱体120bとから構成される(
図16c参照)。第1栓部121aおよび第2栓部121bには、それぞれ上下方向に貫通する貫通孔123a、123bが形成されている。
【0063】
吐出部122は、連結部121の上端に設けられた円筒状のものである。その中心孔にそれぞれ第1栓部121aの貫通孔123aおよび第2栓部121bの貫通孔123bと独立して連通するように隔壁122aが形成されている。しかし、隔壁122aを設けず、吐出部122で2つの内容物が合流するようにしてもよい。
【0064】
本体118と吐出部材119とは、上シート118aを上柱体120aの第1栓部121aに該当する部位の外周に固定(貼着または溶着)し、下シート118bを下柱体120aの第2栓部121bに該当する部位の外周に固定(貼着または溶着)し、中シート118bを下柱体120bの内側を向いている面に固定(貼着または溶着)して連結する。このように中シート118bを下柱体120bの平面(第1栓部と第2栓部の間の段部)に貼り付けることができるため、中シート118bを容易に、かつ、強固に固定することができる。また、この吐出部材119の連結部121は、断面ひし形をしているため、連結部121の横嵩を小さくでき、また、シートは平面部に固定でき、漏洩のおそれが小さ
い
。
さらに、この二液吐出容器115において、吐出部材の連結部121を、
図3の連結部材の下部23と同様の構造にしてもよい。つまり、第1栓部と第2栓部とをスリットを境界としてする柱状のものとしてもよい。このようにすることにより、本体118内の内容物を独立して吐出させることができる。