【課題を解決するための手段】
【0031】
上記の課題を解決するための本発明の一実施形態では、
特定端末が基地局にHARQ方式で信号を伝送する方法であって、
第1スケジューリング情報(Scheduling Information:SI)及びデータを含むMAC PDU(Medium Access Control Protocol Data Unit)を、前記基地局に伝送し、
前記MAC PDU伝送に失敗した場合、前記第1スケジューリング情報のTEBS(Total E−DCH Buffer Status)フィールドが0に設定されたか否かを判定し、
前記第1スケジューリング情報のTEBSフィールドが0に設定されていない場合、新しい第2スケジューリング情報をトリガリングし、
トリガリングされた前記第2スケジューリング情報を前記基地局に伝送すること
を含む、信号伝送方法を提供する。
【0032】
ここで、前記特定端末は、制限された時間において共用E−DCH(Common Enhanced Dedicated Channel)を使用する端末であり、前記共用E−DCH伝送のためのリソースは、CELL_FACH状態及び休止モード状態にある複数の端末に共有されてよい。
【0033】
また、前記MAC PDU伝送に失敗した場合、前記共用E−DCH伝送のためのリソースを解除すること、をさらに含むことができ、
前記第2スケジューリング情報の前記基地局への伝送は、
前記基地局にランダムアクセスを行い、
前記第2スケジューリング情報を含むMAC PDUを生成して前記基地局に伝送すること
を含むことができる。
【0034】
前記第1スケジューリング情報のTEBSフィールドが0に設定されたか否かの判定は、
前記特定端末がCELL_FACH状態または休止モード状態であるか否かを判定することをさらに含むことができ、
前記第1スケジューリング情報のTEBSフィールドが0に設定されていない場合、または、前記特定端末がCELL_FACH状態でも、休止モード状態でもない場合、前記第2スケジューリング情報をトリガリングすることができる。
【0035】
また、前記MAC PDU伝送に失敗し、前記第1スケジューリング情報のTEBSフィールドが0に設定され、かつ、前記特定端末がCELL_FACH状態または休止モード状態である場合、前記特定端末は、前記第2スケジューリング情報をトリガリングしなくてよい。
【0036】
上記課題を解決するための本発明の一実施形態では、
基地局にHARQ方式で信号を伝送する端末であって、
一つ以上のHARQプロセスを管理し、前記基地局へのHARQ方式の信号伝送を制御するHARQエンティティと、
前記一つ以上のHARQプロセスのいずれか一つの特定HARQプロセスに対応して、第1スケジューリング情報(Scheduling Information:SI)及びデータを含むMAC PDU(Medium Access Control Protocol Data Unit)を前記基地局に伝送する伝送モジュールと、
を含み、
前記特定HARQプロセスが前記MAC PDU伝送に失敗した場合、前記HARQエンティティは、前記第1スケジューリング情報のTEBS(Total E−DCH Buffer Status)フィールドが0に設定されたか否かを判定し、前記第1スケジューリング情報のTEBSフィールドが0に設定されていない場合、新しい第2スケジューリング情報をトリガリングし、トリガリングされた前記第2スケジューリング情報を、前記伝送モジュールを通じて前記基地局に伝送することを特徴とする、端末を提案する。
【0037】
本実施形態に係る前記端末は、制限された時間において共用E−DCH(Common Enhanced Dedicated Channel)を使用するように構成される端末であればよく、前記共用E−DCH伝送のためのリソースは、CELL_FACH状態及び休止モード状態にある複数の端末に共有されてよい。
【0038】
前記特定HARQプロセスが前記MAC PDU伝送に失敗すると、前記端末は前記共用E−DCH伝送のためのリソースを解除するように構成されればよく、前記端末は、前記第2スケジューリング情報を前記基地局に伝送するために前記基地局にランダムアクセスを行い、前記第2スケジューリング情報を含むMAC PDUを生成して前記基地局に伝送するように構成されてよい。
【0039】
また、前記HARQエンティティは、前記第1スケジューリング情報のTEBSフィールドが0に設定されたか否かを判定する際に、前記端末がCELL_FACH状態または休止モード状態であるか否かをさらに判定し、
前記HARQエンティティは、前記第1スケジューリング情報のTEBSフィールドが0に設定されていない場合、または、前記特定端末がCELL_FACH状態でも休止モード状態でもない場合、前記第2スケジューリング情報をトリガリングするように構成されてよい。
【0040】
なお、前記特定HARQプロセスが前記MAC PDU伝送に失敗し、前記第1スケジューリング情報のTEBSフィールドが0に設定され、かつ、前記端末がCELL_FACH状態または休止モード状態である場合、前記HARQエンティティは、前記第2スケジューリング情報をトリガリングしないように構成されてよい。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
特定端末が基地局にHARQ方式で信号を伝送する方法であって、
第1スケジューリング情報(Scheduling Information:SI)及びデータを含むMAC PDU(Medium Access Control Protocol Data Unit)を、前記基地局に伝送し、
前記MAC PDU伝送に失敗した場合、前記第1スケジューリング情報のTEBS(Total E−DCH Buffer Status)フィールドが0に設定されたか否かを判定し、
前記第1スケジューリング情報のTEBSフィールドが0に設定されていない場合、新しい第2スケジューリング情報をトリガリングし、
トリガリングされた前記第2スケジューリング情報を前記基地局に伝送すること
を含む、信号伝送方法。
(項目2)
前記特定端末は、制限された時間において共用E−DCH(Common Enhanced Dedicated Channel)を使用する、項目1に記載の信号伝送方法。
(項目3)
前記共用E−DCH伝送のためのリソースは、CELL_FACH状態及び休止モード状態にある複数の端末に共有される、項目2に記載の信号伝送方法。
(項目4)
前記MAC PDU伝送後に、前記MAC PDU伝送に対応するHARQプロセスのHARQバッファーが空になった場合、前記共用E−DCH伝送のためのリソースを解除すること、をさらに含む、項目3に記載の信号伝送方法。
(項目5)
前記第2スケジューリング情報の前記基地局への伝送は、
前記基地局にランダムアクセスを行い、
前記第2スケジューリング情報を含むMAC PDUを生成して前記基地局に伝送すること
を含む、項目4に記載の信号伝送方法。
(項目6)
前記第1スケジューリング情報のTEBSフィールドが0に設定されたか否かの判定は、
前記特定端末がCELL_FACH状態または休止モード状態であるか否かを判定することをさらに含み、
前記第1スケジューリング情報のTEBSフィールドが0に設定されていない場合、または、前記特定端末がCELL_FACH状態でも、休止モード状態でもない場合、前記第2スケジューリング情報をトリガリングすることを特徴とする、項目2に記載の信号伝送方法。
(項目7)
前記第1スケジューリング情報のTEBSフィールドが0に設定され、かつ、前記特定端末がCELL_FACH状態または休止モード状態である場合、前記特定端末は、前記第2スケジューリング情報をトリガリングしないことを特徴とする、項目6に記載の信号伝送方法。
(項目8)
基地局にHARQ方式で信号を伝送する端末であって、
一つ以上のHARQプロセスを管理し、前記基地局へのHARQ方式の信号伝送を制御するHARQエンティティと、
前記一つ以上のHARQプロセスのいずれか一つの特定HARQプロセスに対応して、第1スケジューリング情報(Scheduling Information:SI)及びデータを含むMAC PDU(Medium Access Control Protocol Data Unit)を前記基地局に伝送する伝送モジュールと、
を含み、
前記特定HARQプロセスが前記MAC PDU伝送に失敗した場合、前記HARQエンティティは、前記第1スケジューリング情報のTEBS(Total E−DCH Buffer Status)フィールドが0に設定されたか否かを判定し、前記第1スケジューリング情報のTEBSフィールドが0に設定されていない場合、新しい第2スケジューリング情報をトリガリングし、トリガリングされた前記第2スケジューリング情報を、前記伝送モジュールを通じて前記基地局に伝送することを特徴とする、端末。
(項目9)
前記端末は、制限された時間において共用E−DCH(Common Enhanced Dedicated Channel)を使用するように構成される、項目8に記載の端末。
(項目10)
前記共用E−DCH伝送のためのリソースは、CELL_FACH状態及び休止モード状態にある複数の端末に共有される、項目9に記載の端末。
(項目11)
前記MAC PDUを伝送し、前記MAC PDU伝送に対応するHARQプロセスのHARQバッファーが空になった場合、前記特定HARQプロセスが前記MAC PDU伝送に失敗すると、前記端末は、前記共用E−DCH伝送のためのリソースを解除するように構成される、項目10に記載の端末。
(項目12)
前記端末は、前記第2スケジューリング情報を前記基地局に伝送するために前記基地局にランダムアクセスを行い、前記第2スケジューリング情報を含むMAC PDUを生成して前記基地局に伝送するように構成される、項目11に記載の端末。
(項目13)
前記HARQエンティティは、前記第1スケジューリング情報のTEBSフィールドが0に設定されたか否かを判定する際に、前記端末がCELL_FACH状態または休止モード状態であるか否かをさらに判定し、
前記HARQエンティティは、前記第1スケジューリング情報のTEBSフィールドが0に設定されていない場合、または、前記特定端末がCELL_FACH状態でも休止モード状態でもない場合、前記第2スケジューリング情報をトリガリングするように構成されることを特徴とする、項目9に記載の端末。
(項目14)
前記第1スケジューリング情報のTEBSフィールドが0に設定され、かつ、前記端末がCELL_FACH状態または休止モード状態である場合、前記HARQエンティティは、前記第2スケジューリング情報をトリガリングしないように構成されることを特徴とする、項目13に記載の端末。