(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記サーバ装置は、前記特典付与手段によって前記特典が付与された場合に、前記特典の付与に使用された前記販売識別情報を特定するための使用済情報を生成する済情報生成手段を更に備え、
前記特典付与手段は、前記使用済情報に基づいて、前記問合せ情報に含まれる前記販売識別情報が前記特典の付与に使用されていない場合に前記問合せ情報を提供したユーザに前記特典を付与する一方で、前記特典の付与に使用されている場合には前記特典を付与しない、請求項1に記載の特典付与システム。
前記サーバ装置は、互いに異なる体系の前記販売識別情報を発行する複数の販売管理システムに接続されている場合に、前記体系に基づいて前記問合せ情報に含まれるべき前記販売識別情報を発行した発行元販売管理システムを特定するシステム特定手段を更に備えている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の特典付与システム。
前記情報特定手段は、前記発行元販売管理システムに前記ネットワークを通じて前記問合せ情報を提供し、前記問合せ情報と前記販売識別情報との比較結果を前記発行元販売管理システムから取得することにより、前記問合せ情報に前記販売識別情報が含まれるか否か特定する、請求項4に記載の特典付与システム。
各特定商品の販売情報を識別する販売識別情報を各特定商品の販売に伴って各購入者に発行する少なくとも一つの販売管理システム及び各ユーザによって使用されるユーザ端末にネットワークを介して接続されるサーバ装置に適用されるコンピュータに、
前記ユーザ端末を通じて各ユーザから提供される問合せ情報を取得する問合せ情報取得手順と、
前記問合せ情報取得手順の取得結果に基づいて、前記問合せ情報に前記販売管理システムによって発行された前記販売識別情報が含まれるか否か特定する情報特定手順と、
前記情報特定手順の特定結果に基づいて、前記問合せ情報が前記販売識別情報を含む場合には当該問合せ情報を提供したユーザに特典を付与する一方で、前記問合せ情報が前記販売識別情報を含まない場合には前記特典を付与しない特典付与手順と、
を実行させ、
前記特典として、複数の特典候補が用意され、
前記複数の特典候補のそれぞれには、各特典候補を識別する特典識別情報が付与され、
前記特典付与手順では、前記問合せ情報が前記特典識別情報を更に含む場合に、前記問合せ情報を提供したユーザに前記特典識別情報に対応する特典候補が前記特典として付与される、制御方法。
各特定商品の販売情報を識別する販売識別情報を各特定商品の販売に伴って各購入者に発行する少なくとも一つの販売管理システム及び各ユーザによって使用されるユーザ端末にネットワークを介して接続されるサーバ装置に適用されるコンピュータを、
前記ユーザ端末を通じて各ユーザから提供される問合せ情報を取得する問合せ情報取得手段、前記問合せ情報取得手段の取得結果に基づいて、前記問合せ情報に前記販売管理システムによって発行された前記販売識別情報が含まれるか否か特定する情報特定手段、及び前記情報特定手段の特定結果に基づいて、前記問合せ情報が前記販売識別情報を含む場合には当該問合せ情報を提供したユーザに特典を付与する一方で、前記問合せ情報が前記販売識別情報を含まない場合には前記特典を付与しない特典付与手段として機能させ、
前記特典として、複数の特典候補が用意され、
前記複数の特典候補のそれぞれには、各特典候補を識別する特典識別情報が付与され、
前記特典付与手段は、前記問合せ情報が前記特典識別情報を更に含む場合に、前記問合せ情報を提供したユーザに前記特典識別情報に対応する特典候補を前記特典として付与するように構成されたサーバ装置用のコンピュータプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一形態に係る特典付与システムについて説明する。
図1は、本発明の一形態に係る特典付与システムの全体構成の概要を示す図である。
図1に示すように、特典付与システム1は、サーバ装置としてのセンターサーバ2を備えている。また、センターサーバ2は、ネットワーク3を介して複数の販売管理システム4に接続されている。なお、センターサーバ2は、一台の物理的装置によって構成されている例に限らない。例えば、複数の物理的装置としてのサーバ群によって一台の論理的なセンターサーバ2が構成されてもよい。また、クラウドコンピューティングを利用して論理的にセンターサーバ2が構成されてもよい。
【0011】
また、センターサーバ2には、ネットワーク3を介して、ユーザ端末5が接続される。ユーザ端末5は、ネットワーク接続が可能でかつユーザの個人用途に供されるコンピュータ装置である。例えば、ユーザ端末5として、据置又はブック型のパーソナルコンピュータ(以下、PCと表記する場合がある。)5a、或いは携帯電話(スマートフォンを含む。)のようなモバイル端末装置5bが利用される。なお、ユーザ端末5として、例えば、その他にも据置型の家庭用ゲーム機、携帯型のゲーム機、携帯型のタブレット端末装置等が利用されてよい。
【0012】
販売管理システム4は、商品の販売情報(例えば、商品名、価格、販売数、販売日時等の情報を含む)を管理する周知のシステムである。一例として、販売管理システム4は、複数のPOS(Point of Sale)レジスタ6及びPOSサーバ7を含んでいる。POSレジスタ6は、商品の販売に使用される周知の装置である。例えば、POSレジスタ6は、商品に付されているバーコードを読み取ることにより、その商品の価格を提供するとともに、販売に伴って回収した売上の管理及び売上の集計に使用される。POSレジスタ6は、POSサーバ7にネットワーク3を介して接続されている。そして、POSレジスタ6は、ネットワーク3を介して販売結果をPOSサーバ7に提供する。また、POSサーバ7は、各POSレジスタ6が提供する販売結果の保存に使用される。具体的には、POSサーバ7は、各POSレジスタ6の販売情報の集計及び管理に使用される。
【0013】
なお、販売管理システム4は、複数のPOSレジスタ6を含む形態に限定されない。例えば、販売管理システム4に含まれるPOSレジスタ6は、一台でもよい。また、複数の販売管理システム4が特典付与システム1に接続される形態にも限定されない。例えば、一つの販売管理システム4だけが特典付与システム1に接続されてもよい。また、販売管理システム4の運営者と特典付与システム1の運営者とは相違していてもよいし、一致していてもよい。
【0014】
ネットワーク3は、販売管理システム4が実現され、かつセンターサーバ2に対してその販売管理システム4及びユーザ端末5をそれぞれ接続させることができる限り、適宜に構成されてよい。一例として、ネットワーク3は、TCP/IPプロトコルを利用してネットワーク通信を実現するように構成される。典型的には、ネットワーク3は、WANとしてのインターネット3A及びこのインターネット3Aに接続される複数のLANによって構築される。より具体的には、センターサーバ2に対して販売管理システム4及びユーザ端末5がそれぞれ接続されるように、ネットワーク3は、ルータ3Bを介してセンターサーバ2及び販売管理システム4のPOSサーバ7のそれぞれをインターネット3Aと接続するLAN3C、3Dを含んでいる。また、ユーザ端末5も適宜の構成によりインターネット3Aに接続される。
【0015】
同様に、販売管理システム4もWAN及びLANを利用して実現される。具体的には、ネットワーク3は、販売管理システム4が実現されるように、ルータ3Bを介してPOSレジスタ6をインターネット3Aに接続するLAN3Eを更に含んでいる。また、上述のように、POSサーバ7は、ルータ3Bを介してLAN3Dによりインターネット3Aに接続されている。結果として、インターネット3A、LAN3D及びLAN3Eを介して、POSレジスタ6及びPOSサーバ7が接続される。一例として、販売管理システム4は、このようなネットワーク3を利用して実現される。
【0016】
次に、特典付与システム1及び販売管理システム4の制御系の要部について説明する。
図2は、特典付与システム1及び販売管理システム4の制御系の要部の構成を示す図である。
図2に示すように、販売管理システム4は、販売管理部10、販売データ11及びシリアル番号データ12を備えている。より具体的には、販売管理部10はPOSレジスタ6に、販売データ11及びシリアル番号データ12はPOSサーバ7に、それぞれ設けられている。
【0017】
販売管理部10は、コンピュータハードウェアとコンピュータプログラムとの組み合わせにより実現される論理的装置である。上述のように、POSレジスタ6は商品Pのバーコード等を読み取って、価格の提示に使用される。また、POSレジスタ6は、商品の販売時には、その商品の販売に対応するレシートRを発行する。販売管理部10は、例えば、これらの価格の提供及びレシートRの発行を実現するための各種の処理を実行する。また、販売管理部10は、その販売した商品の販売情報を生成するための各種の処理も実行する。さらに、販売管理部10は、特定商品の販売時には、レシートRに販売識別情報としてのシリアル番号が記載されるようにシリアル番号を発行する処理も実行する。シリアル番号は、特定商品の販売情報を識別するための情報である。このため、シリアル番号の情報は、販売情報の一部として、販売情報に含まれる。シリアル番号は、例えば、特定商品の販売実績の有無、販売時間、販売数や販売したPOSレジスタ6の特定等に使用される。
【0018】
販売データ11は、販売情報を管理するデータである。販売データ11は、販売管理部10によって生成された販売情報に基づいて生成される。より具体的には、各POSレジスタ6販売管理部10により生成される販売情報を集計することにより販売データ11は生成される。また、販売データ11は、シリアル番号の情報も含んでいる。具体的には、特定商品の販売時にシリアル番号が発行された場合には、上述のように販売情報にシリアル番号の情報が含まれる。このため、販売データ11によって、シリアル番号は特定商品の販売実績等の販売情報と管理付けられている。
【0019】
シリアル番号データ12は、シリアル番号を管理するためのデータである。シリアル番号は、各特定商品の販売情報にユニークに付与される。つまり、シリアル番号データ12は、各POSレジスタ6の販売管理部10により重複したシリアル番号が発行されないように、発行可能なシリアル番号の管理に使用される。同様の理由から、シリアル番号データ12は、シリアル番号の発行の有無の管理に使用されてもよい。
【0020】
一方、センターサーバ2は、制御ユニット20及び記憶ユニット21を備えている。制御ユニット20は、マイクロプロセッサと、そのマイクロプロセッサの動作に必要な内部記憶装置(一例としてROM及びRAM)等の各種周辺装置とを組み合わせたコンピュータユニットとして構成されている。なお、制御ユニット20には、キーボード等の入力装置、モニタ等の出力装置等が接続され得るが、それらの図示は省略した。
【0021】
記憶ユニット21は、制御ユニット20に接続されている。記憶ユニット21は、電源の供給がなくても記憶を保持可能なように、例えば、磁気テープ等の大容量記憶媒体により構成されている。記憶ユニット21には、サーバ用プログラム22及びサーバ用データ23が記憶されている。サーバ用プログラム22は、センターサーバ2が各種のサービスを提供するために必要なコンピュータプログラムである。一例として、このようなサービスには、特典付与サービスが含まれている。そして、制御ユニット20がサーバ用プログラム22を読み取って実行することにより、制御ユニット20の内部には、Web管理部26、及び特典付与部27が設けられる。Web管理部26、及び特典付与部27は、コンピュータハードウェアとコンピュータプログラムとの組み合わせにより実現される論理的装置である。なお、制御ユニット20の内部には、その他にも各種の論理的装置が設けられ得るが、それらの図示は省略した。
【0022】
Web管理部26は、ユーザ端末5からアクセス可能なWebサイトをネットワーク3上に公開し、ユーザ端末5に対する各種の情報の提供及びユーザ端末5からの情報の取得を担当する。一例として、Web管理部26は、特典を付与するための特典付与サイトを公開する。特典付与サイトは、特典付与条件を満たしたユーザに各種の特典を付与するためのサイトである。特典付与条件は、一例として、特定商品を購入することによって満たされる。つまり、特典付与サイトによって、一例として、特定商品の購入者に特典が付与される。また、特定商品の購入者は、一例として、シリアル番号の有無によって判別される。したがって、特典付与サイトは、シリアル番号を提供するための問合せ情報の取得にも使用される。
【0023】
特典付与部27は、特定商品の購入者(つまり特典付与条件を満たしたユーザ)に特典を付与するための処理を実行する。具体的には、特定商品の購入者に特典を付与する特典付与サービスを提供するための処理を実行する。また、特定商品の購入者は、上述のように、シリアル番号が提供されるか否かによって判断される。つまり、特典付与部27は、一例として、特典付与条件を満たすか否かの判別を問合せ情報に含まれるシリアル番号の有無によって判別する。そして、特典付与条件を満たす場合、つまり問合せ情報にシリアル番号の情報が含まれる場合に、特典付与部27は、所定の特典を付与する。特典付与サービスの詳細については更に後述する。
【0024】
なお、特典付与部27は、例えば、特定付与サイトを通じて取得されるユーザID及びパスワードに基づいて、ユーザの認証を実行してもよい。この場合、ユーザID及びパスワードの情報は、問合せ情報に含まれていてもよい。そして、ユーザの認証も問合せ情報に基づいて実行されてよい。
【0025】
サーバ用データ23は、サーバ用プログラム22の実行に伴って参照され得るデータである。このようなデータには、例えば、使用済番号データ23a及び特典番号データ23bが含まれる。特典番号データ23bは、特典を管理するためのデータである。例えば、特典番号データ23bは、特典付与サイトが複数の特典を付与対象としている場合には、各特典の管理に使用される。具体的には、この場合、まず複数の特典には、各特典を識別するための特典識別情報としての特典番号が付与される。つまり、複数の特典毎にユニークな特典番号が付与される。そして、これらの特典番号が各特典番号に対応する特典と関連付けられて、特典番号データ23bによって管理される。
【0026】
一方、使用済番号データ23aは、特典の付与に使用されたシリアル番号を管理するためのデータである。使用済番号データ23aによって各シリアル番号が重複使用されないように管理される。結果として、使用済番号データ23aは、例えば、特典の付与に使用されたシリアル番号を特定するために使用される。また、一つのシリアル番号で複数の特典が付与される場合には、使用済番号データ23aは、複数の特典毎にシリアル番号を管理する。具体的には、使用済番号データ23aは、シリアル番号及び付与された特典に対応する特典番号を互いに関連付けて管理する。
【0027】
次に、センターサーバ2が提供する特典付与サービスについて説明する。特典付与サービスは、特典付与サイトを利用してユーザに特典を付与するサービスである。一例として、特典付与サービスは、問合せ情報を使用してユーザに特典を付与する。
図3を参照して、特典付与サービスの詳細について説明する。
図3は、特典付与サービスの内容の一例を説明するための説明図である。また、
図3の例は、センターサーバ2に、販売管理システム4として、第1販売管理システム4A及び第2販売管理システム4Bが接続されている場合を示している。
【0028】
図3に示すように、第1販売管理システム4AのPOSレジスタ6Aは、A店舗SAに配置されている。A店舗SAでは、特定商品PSが販売されている。また、特定商品PSは、購入者に特典を付与するイベント(イベントの情報だけを提供する場合を含む。以下、同様)が付いている商品である。また、特定商品PSに複数の特典が付されている場合には、特定商品PSには、これらの特典を互いに区別するための特典番号(一例として、A特典を示す“00A”及びB特典を示す“00B)の情報も付される。なお、特定商品PSが備えるイベントは、特典を付与するイベントに限定されない。このようなイベントとして、各種のイベントが採用されてよい。つまり、各種のイベントが付された各種の商品が特定商品PSとして機能してよい。
【0029】
POSレジスタ6Aは、特定商品PSの販売時に特別レシートRSを発行する。特別レシートRSには、シリアル番号の情報(一例として、“1001”)が付される。シリアル番号は、特定商品PSの購入に伴って付与される情報である。したがって、他の商品の購入時には通常のレシートRが発行され、通常のレシートRにはシリアル番号の情報は付されない。つまり、特定商品PSを購入したユーザUには、POSレジスタ6Aを介して、通常の商品Pの購入者には付与されないシリアル番号が付与される。したがって、シリアル番号は、特定商品PSの購入を証明する情報として機能する。
【0030】
また、シリアル番号として、発行する販売管理システム4に応じて異なる体系の情報が使用されてよい。つまり、各販売管理システム4は、体系の異なるシリアル番号を発行してよい。この場合、シリアル番号の情報は、その体系を利用して、発行元の販売管理システム4を特定するための情報として機能してもよい。
【0031】
そして、シリアル番号は、特典付与サイトを使用した特典の付与に使用される。具体的には、特定商品PSを購入したユーザUは、ユーザ端末5を介して、特典付与サイトにアクセスする。特典付与サイトでは、特典を付与するために、シリアル番号に対応する情報及び特典番号に対応する情報の提供が要求される。このため、ユーザUは、特典付与サイトを介して、これらの情報を含む問合せ情報をセンターサーバ2に提供する。そして、センターサーバ2は、問合せ情報に基づいて特典付与条件を満たすか否か判別し、特典付与条件を満たす場合には特典付与サイトを介してユーザUに特典を付与する。
【0032】
具体的には、センターサーバ2は、一例として、まず問合せ情報が提供された場合には、問合せ情報中のシリアル番号に対応する情報が実際にシリアル番号に該当するか否か問い合わせる。この問い合わせは、問合せ情報中のシリアル番号に対応する情報の体系を基準に発行元の販売管理システム4に対して実行される。そして、その問合せ結果に基づいて、問合せ情報中にシリアル番号が含まれると判断された場合には、その問合せ情報中に含まれる特典番号の情報に対応する特典を付与する。
【0033】
また、複数の特典が用意されている場合には、特典の付与は特典単位で管理される。結果として、問合せ情報にシリアル番号が含まれ、かつ未付与の特典の付与を要求している場合に、特典は付与される。この場合、特典付与条件は、特定商品PSの購入だけでなく、未付与の特典の付与を要求した場合に満たされてよい。したがって、この場合、特定商品PSを購入したユーザUが購入時の特別レシートRSに記載のシリアル番号を使用して、特定商品PSが示す特典のうち未付与の特典を要求した場合に、特典付与条件は満たされる。そして、センターサーバ2は、その問合せ情報を提供したユーザUに、特典付与サイトを介して、問合せ情報中の特典番号に対応する特典を付与する。
【0034】
また、センターサーバ2は、特典を付与した後に、その特典の付与に使用されたシリアル番号を使用済みとして管理する。そして、この管理は、特典毎に付与、未付与を管理するために、特典毎に実行される。つまり、センターサーバ2では、シリアル番号の使用の有無を特典毎に管理している。
【0035】
図3の例では、ユーザUには特定商品PSの購入に伴って、特別レシートRSを通じて、シリアル番号として“1001”が発行されている。また、特定商品PSには、複数の特典候補としてA特典及びB特典が用意されたイベントの情報が付されている。さらに、特定商品PSには、それらの特典に対応する特典番号として、A特典を示す“00A”及びB特典を示す“00Bも付されている。したがって、例えば、シリアル番号を示す“1001”及びA特典を示す“00A”を含む問合せ情報が提供された場合には、センターサーバ2はユーザUに特典付与サイトを介してA特典を付与する。
【0036】
なお、特典として、電子的要素及び物理的要素を含む各種の態様が採用されてよい。そして、そのような特典は各種の態様で付与されてよい。例えば、特典として、画像等の電子的要素が提供される場合には、センターサーバ2は特典付与サイトを介してユーザUのユーザ端末5に特典を付与してもよい。このような電子的要素は、例えば、ゲームで使用されるゲーム要素を含む。また、このようなゲーム要素の付与には、例えば、ゲーム要素に対応するゲームに関連するゲーム用サイトが利用されてもよい。つまり、特典は、特典付与サイト及びゲーム用サイトの連携により提供されてもよい。具体的には、例えば、ゲーム用サイトを経由して特典付与サイトにアクセスされてもよい。そして、ゲーム用サイトにおいてユーザIDが提供されている場合には、特典付与サイトはゲーム用サイトを介してユーザIDの情報を取得し、このユーザIDに対して特典を付与してもよい。また、このようなゲームに関連するユーザIDの情報は、ゲーム用サイトを経由する例に限定されず、各種の方法で特典付与サイトに提供され、利用されてよい。或いは、特典として、物理的要素が提供される場合には、特典付与サイトを介して住所等の送付先の情報を取得し、その送付先に特典付与システム1の運営者が送付することにより特典を付与してもよい。また、このような送付先の情報は、問合せ情報として提供されてもよい。
【0037】
また、
図3の例では、A特典をユーザUに付与した後、センターサーバ2は、A特典の付与に使用されたシリアル番号“1001”を使用済みとして管理する。また、この管理は、特典単位で実行される。したがって、A特典の付与後、センターサーバ2は、これら二つの情報を含む“1001−00A”(つまりシリアル番号及び特典番号の組合せ)を使用済みのシリアル番号として管理する。したがって、仮にもう一度“1001”及び“00A”を含む問合せ情報が提供されても、その問合せ情報のシリアル番号及び特典番号は使用済みと判断される。つまり、この場合、特典付与条件を満たさない。したがって、この場合、A特典付与の要求は認められず、同じシリアル番号でもう一度同じ特典が付与されることはない。
【0038】
一方、第2販売管理システム4Bでは、POSレジスタ6BはB店舗SBに配置されている。そして、第2販売管理システム4Bでは、特定商品PSが購入された場合には、POSレジスタ6Bは、第1販売管理システム4Aと異なる体系のシリアル番号が付された特別レシートRSを発行する。具体的には、
図3の例では、POSレジスタ6Bは、シリアル番号として“2001”を発行する。このシリアル番号は、第1販売管理システム4Aと比較して、一桁目の数字が相違する。つまり、第1販売管理システム4Aと第2販売管理システム4Bとは、一桁目の数字が互いに相違する体系を使用してシリアル番号を発行している。なお、シリアル番号の体系は、このような形態に限定されない。シリアル番号の体系として、発行元を区別可能な限り、各種の態様が採用されてよい。
【0039】
また、特別レシートRSを受け取ったユーザUは、ユーザ端末5を介して特典付与サイトにアクセスし、シリアル番号として“2001”及び特典番号として“00B”を示す情報を含む問合せ情報を提供している。この場合、センターサーバ2は、シリアル番号に対応する情報の一桁目を基準に発行元を第2販売管理システム4Bと特定し、第2販売管理システム4Bに問合せ情報がシリアル番号を含むか否か問い合わせている。そして、シリアル番号に該当する場合には、“00B”に対応するB特典を付与する。また、使用済みのシリアル番号の情報として、“2001−00B”に対応する情報を管理する。このため、ユーザUが再度同じシリアル番号を使用した場合でも、特典番号を前回と相違するA特典に対応する“00A”とすれば、A特典が付与される。一例として、このように特典付与サービスは実現される。なお、複数の特典が用意されている場合には特典付与サイトは、複数の特典毎に用意されていてもよい。つまり、特典付与サービスは複数の特典付与サイトを介して提供されてもよい。また、特典付与サービスは、このような特典付与サイトを通じて提供される形態に限定されない。例えば、特典付与サービスは、携帯電話等のモバイル端末装置5bに設けられるアプリケーションを通じて提供されてもよい。つまり、ユーザから問合せ情報等の入力を受け付け、センターサーバ2にその情報を提供するアプリケーションが、特典付与サイト(或いはゲーム用サイト)の代わりに利用されてもよい。
【0040】
次に、
図4及び
図5を参照して、センターサーバ2が特典付与サービスを提供するために実行する処理を説明する。
図4は、センターサーバ2が特典付与サービスを提供する場合の処理の手順を示している。
図4に示すように、まずユーザ端末5を通じて、ユーザによって問合せ情報がWeb管理部26に提供される(ステップS11)。より具体的には、Web管理部26によってユーザ端末5に提供される特典付与サイトを介して、ユーザによってWeb管理部26に問合せ情報が提供される。問合せ情報は、シリアル番号に対応する情報(ユーザがシリアル番号に該当するとして提供する情報。したがって、シリアル番号に該当しない情報が提供される場合がある)及び特典番号に対応する情報(ユーザが特典番号に該当するとして提供する情報。なお、特典番号は選択肢形式で提供され、特典番号に該当しない情報が提供されないように特典付与サイトが構成されていてもよい。)を含んでいる。
【0041】
特典付与サイトを通じてWeb管理部26に問合せ情報が提供されると、特典付与部27は、Web管理部26からその問合せ情報を取得する(ステップS12)。また、取得した問合せ情報に基づいて、特典付与部27は、その問合せ情報が使用済みのシリアル番号等を示す情報か否か確認する(ステップS13)。具体的には、特典付与部27は、問合せ情報に含まれるシリアル番号及び特典番号に対応する情報が使用済番号データ23aに含まれるか否か確認する。例えば、特典付与部27は、問合せ情報に含まれるシリアル番号及び特典番号に対応する情報が使用済番号データ23aに含まれている場合には、使用済みと判断する。一方、特典付与部27は、問合せ情報に含まれるシリアル番号及び特典番号に対応する情報が使用済番号データ23aに含まれていない場合には、使用済みでないと判断する。
【0042】
特典付与部27は、問合せ情報に含まれるシリアル番号及び特典番号に対応する情報を使用済みと判断した場合には、ユーザ端末5にエラーを通知する(ステップS14)。この通知には、使用済みを示す情報が含まれていてよい。結果として、この場合、特典付与部27は、特典を付与しない。
【0043】
一方、特典付与部27は、問合せ情報に含まれるシリアル番号及び特典番号に対応する情報(問合せ情報に含まれるべきシリアル番号及び特典番号の情報)を使用済みでない(未使用)と判断した場合、そのシリアル番号に対応すべき情報の体系を基準にそのシリアル番号に対応すべき情報の発行元販売管理システム4を特定する(ステップS15)。
【0044】
また、特典付与部27は、問合せ情報中のシリアル番号の有無、つまり問合せ情報にシリアル番号が含まれるか否か特定する(ステップS16)。この特定は、一例として、発行元販売管理システム4のPOSサーバ7に、問合せ情報中のシリアル番号に対応すべき情報がシリアル番号に該当するか否かを問い合わせることにより実現される。具体的には、特典付与部27は、まず問合せ情報に含まれるシリアル番号に対応する情報を発行元販売管理システム4に提供する。そして、その販売管理システム4に発行済みのシリアル番号と提供した問合せ情報との比較を要求する。この比較は、一例として、POSサーバ7のシリアル番号データ12(販売データ11でもよい)に含まれるシリアル番号に対して実行される。そして、特典付与部27は、その比較結果を取得することにより、問合せ情報に発行元販売管理システム4が発行したシリアル番号の情報が含まれるか否か特定する。つまり、特典付与部27は、問合せ情報に含まれるシリアル番号に対応する情報がシリアル番号データ12に発行済みシリアル番号として含まれているか否かPOSサーバ7に問い合わせることにより、問合せ情報にシリアル番号が含まれるか否か特定する。そして、特典付与部27は、その情報がシリアル番号データ12によって発行済みとして管理されている場合にシリアル番号に該当し、発行済みとして管理されていない場合にシリアル番号に該当しない、と特定する。
【0045】
特典付与部27は、POSサーバ7への問合せの結果、問合せ情報がシリアル番号に該当する情報を含んでいないと特定した場合、ユーザ端末5にエラーを通知する(ステップS17)。この通知には、問合せ情報にシリアル番号に該当する情報が含まれていないことを示す情報が含まれていてよい。また、シリアル番号の提供を促す情報が含まれていてもよい。結果として、この場合も特典付与部27は、特典を付与しない。
【0046】
一方、特典付与部27は、POSサーバ7への問合せの結果、問合せ情報がシリアル番号に該当する情報を含んでいると特定した場合、シリアル番号の情報が提供されたと判断する。そして、問合せ情報に含まれる特典番号に対応する特典の情報を特典番号データ23bから取得する(ステップS18)。
【0047】
また、特典付与部27は、特典の情報を特典番号データ23bから取得した後、その取得した情報に対応する特典を付与する(ステップS19)。この付与は、上述のように、ユーザ端末5を介して各種の態様で実行される。そして、特典付与部27は、特典を付与した後、その特典の付与に使用したシリアル番号及び特典番号の情報が使用済みとなるように、使用済番号データ23aの内容を更新する(ステップS20)。つまり、今回の問合せ情報に含まれるシリアル番号及び特典番号の情報を使用済情報として新たに生成し、使用済番号データ23aに追加する。これにより、使用済みのシリアル番号及び特典番号の情報を含む使用済番号データ23aが本発明の使用済情報として機能する。
【0048】
一例として、このような手順により、特典付与サービスは実現される。そして、特典付与サービスにより、特別レシートRSのシリアル番号及び特定商品PSの特典番号の情報に基づいてユーザ端末5を介して特定商品PSを購入したユーザUに特典が付与される。
【0049】
図4の処理手順は、一例として、特典付与処理によって実現される。また、特典付与処理は、一例として、
図5のルーチンによって表現することができる。
図5は、特典付与処理ルーチンのフローチャートの一例を示す図である。
図5のルーチンは、例えば、特典付与サイトを通じて問合せ情報が提供される処理(ステップS11)が行われる毎に実行されてよい。なお、
図4に対応するステップ番号を付して、
図5のルーチンの各ステップの説明は省略する。また、制御ユニット20は、
図5のルーチンの他にも特典付与サービスを提供するために、Web管理部26或いは特典付与部27等を通じて各種の周知な処理等を実行する。しかし、それらの説明も省略する。
【0050】
以上に説明したように、この形態によれば、特定商品PSの購入時に特別レシートRSを通じてシリアル番号が特定商品PSの購入者に発行される。つまり、特定商品PSの購入を証明するシリアル番号は、販売管理システム4を通じて購入者に提供される。したがって、特定商品PSの購入者を証明するための情報を特定商品PSに予め付さなくても特別レシートRSのレシートを利用して特定商品PSの購入を証明することができる。つまり、シリアル番号等の購入証明用の情報を特定商品PSに予め付与しておく必要がない。一方、特典の付与には特別レシートRSのシリアル番号が利用される。具体的には、特別レシートRSのシリアル番号が提供された場合に特典が付与される。そして、シリアル番号によって特典の付与、未付与が管理されている。したがって、特別レシートRSのシリアル番号を通じて特典の重複付与を抑制することができる。これらにより、各特定商品PSに互いを識別するシリアル番号等の情報を付することなく、重複付与を抑制しつつ各特定商品PSの購入者に特典を付与することができる。また、結果として、各特定商品PSの生成効率を向上させることができる。
【0051】
また、シリアル番号の管理は、特典単位で実行されている。したがって、複数の特典のそれぞれの重複付与を抑制しつつ各特定商品PSの購入者に特典を付与することができる。さらに、使用済みのシリアル番号及び特典番号の情報は、センターサーバ2によって管理されている。したがって、重複付与の管理を他のシステムと独立して早期に実現することができる。一方、シリアル番号は、各販売管理システム4に応じて異なる体系で発行されている。このため、シリアル番号の体系を利用して発行元の販売管理システム4を容易に特定することができる。結果として、より早期に問合せ情報にシリアル番号が含まれるか否を特定することができる。
【0052】
以上の形態において、センターサーバ2の制御ユニット20が、特典付与部27を通じて
図5のルーチンを実行することにより本発明の問合せ情報取得手段、情報特定手段、特典付与手段、済情報生成手段、及びシステム特定手段として機能する。
【0053】
本発明は上述の各形態に限定されず、適宜の形態にて実施することができる。例えば、上述の形態では、問合せ情報にシリアル番号が含まれるか否かは、発行元販売管理システム4への問合せにより特定されている。しかし、本発明は、このような形態に限定されない。例えば、センターサーバ2が予めシリアル番号データ12を取得しておき、センターサーバ2がシリアル番号データ12と比較することにより、問合せ情報にシリアル番号が含まれるか否か特定されてもよい。また、シリアル番号データ12の取得は、このような比較の直前に実行されてもよい。つまり、問合せ情報にシリアル番号が含まれるか否か特定される限り、このような特定は各種の態様で実現されてよい。
【0054】
上述の形態では、特典付与条件は特定商品PSを購入した場合、或いは特定商品PSの購入者であって未付与の特典の付与を要求する場合に満たされている。しかし、特典付与条件は、このような形態に限定されない。例えば、特典付与条件は、特定商品PSの購入者が所定の時間に特典の付与を要求した場合、或いは特典付与の要求が所定数を超えるまでに要求された場合(いわゆる所定数の先着条件)に満たされてもよい。つまり、特定商品PSの購入者を対象にする限り、特典付与条件として各種の条件が採用されてよい。
【0055】
以下に、上述の内容から得られる本発明の一例を記載する。なお、以下の説明では本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記したが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0056】
本発明の特典付与システムは、各ユーザに特典を付与する特典付与システムであって、各特定商品(PS)の販売情報を識別する販売識別情報(例えば、シリアル番号)を各特定商品の販売に伴って各購入者に発行する少なくとも一つの販売管理システム(4)及び各ユーザによって使用されるユーザ端末(5)にネットワーク(3)を介して接続されるサーバ装置(2)を備え、前記サーバ装置は、前記ユーザ端末を通じて各ユーザから提供される問合せ情報を取得する問合せ情報取得手段(20)と、前記問合せ情報取得手段の取得結果に基づいて、前記問合せ情報に前記販売管理システムによって発行された前記販売識別情報が含まれるか否か特定する情報特定手段(20)と、前記情報特定手段の特定結果に基づいて、前記問合せ情報が前記販売識別情報を含む場合には当該問合せ情報を提供したユーザに前記特典を付与する一方で、前記問合せ情報が前記販売識別情報を含まない場合には前記特典を付与しない特典付与手段(20)と、を備えている。
【0057】
本発明によれば、特定商品の購入者に、各特定商品の販売情報を識別する販売識別情報が販売管理システムによって発行される。つまり、各特定商品の販売実績を特定することができる販売識別情報は販売管理システムによって提供される。したがって、各特定商品に互いを識別する情報を付さなくても各特定商品の販売を特定することができる。また、特典は、ユーザ端末を通じて販売識別情報が提供された場合に付与され、販売識別情報が提供されない場合は付与されない。したがって、販売識別情報を使用して特典の付与を管理することができる。これらにより、各特定商品に互いを識別する情報を付することなく、特定商品の購入者に特典を付与することができる。
【0058】
本発明の特典付与システムの一態様において、前記特典として、複数の特典候補(例えば、A特典及びB特典)が用意され、前記複数の特典候補のそれぞれには、各特典候補を識別する特典識別情報(例えば、特典番号)が付与され、前記特典付与手段は、前記問合せ情報が前記特典識別情報を更に含む場合に、前記問合せ情報を提供したユーザに前記特典識別情報に対応する特典候補を前記特典として付与されてもよい。この場合、各特定商品に互いを識別する情報を付することなく、特定商品の購入者に複数の特典を付与することができる。
【0059】
本発明の複数の特典が用意されている特典付与システムの一態様において、前記サーバ装置は、前記特典付与手段によって前記特典が付与された場合に、前記特典の付与に使用された前記販売識別情報を特定するための使用済情報(23a)を生成する済情報生成手段(20)を更に備え、前記特典付与手段は、前記使用済情報に基づいて、前記問合せ情報に含まれる前記販売識別情報が前記特典の付与に使用されていない場合に前記問合せ情報を提供したユーザに前記特典を付与する一方で、前記特典の付与に使用されている場合には前記特典を付与しなくてもよい。この場合、サーバ装置によって使用済情報が生成される。このため、サーバ装置が生成した情報を利用して、販売識別情報の重複使用を抑制することができる。結果として、特典の重複付与を抑制することができる。
【0060】
また、本発明のサーバ装置によって使用済情報が生成される特典付与システムの一態様において、前記使用済情報は、前記複数の特典候補毎に前記販売識別情報の使用が特定されるように、前記特典識別情報を更に含み、前記特典付与手段は、前記使用済情報に基づいて、前記問合せ情報に含まれる前記特典識別情報に対応する特典候補の付与に前記販売識別情報が使用されていない場合に前記問合せ情報を提供したユーザに前記特典識別情報に対応する特典候補を前記特典として付与する一方で、前記特典識別情報に対応する特典候補の付与に前記販売識別情報が使用されている場合には当該特典識別情報に対応する特典候補を前記特典として付与しなくてもよい。このため、サーバ装置が生成した情報を利用して、特典候補毎の販売識別情報の重複使用を抑制することができる。結果として、複数の特典を付与しつつ複数の特典のそれぞれの重複付与を抑制することができる。
【0061】
本発明の特典付与システムの一態様において、前記サーバ装置は、互いに異なる体系の前記販売識別情報を発行する複数の販売管理システムに接続されている場合に、前記体系に基づいて前記問合せ情報に含まれるべき前記販売識別情報を発行した発行元販売管理システムを特定するシステム特定手段(20)を更に備えていてもよい。この場合、販売識別情報の体系に基づいて、販売識別情報を発行した発行元販売管理システムが特定される。このため、問合せ情報に含まれるべき販売識別情報の発行元の販売管理システムを容易に特定することができる。また、この態様において、前記情報特定手段は、前記発行元販売管理システムに前記ネットワークを通じて前記問合せ情報を提供し、前記問合せ情報と前記販売識別情報との比較結果を前記発行元販売管理システムから取得することにより、前記問合せ情報に前記販売識別情報が含まれるか否か特定してもよい。この場合、問合せ情報の提供先が容易に特定することができる。結果として、より早期に問合せ情報に販売識別情報が含まれるか否を特定することができる。
【0062】
本発明の制御方法は、各特定商品(PS)の販売情報を識別する販売識別情報(例えば、シリアル番号)を各特定商品の販売に伴って各購入者に発行する少なくとも一つの販売管理システム(4)及び各ユーザによって使用されるユーザ端末(5)にネットワーク(3)を介して接続されるサーバ装置(2)に適用されるコンピュータ(20)に、前記ユーザ端末を通じて各ユーザから提供される問合せ情報を取得する問合せ情報取得手順と、前記問合せ情報取得手順の取得結果に基づいて、前記問合せ情報に前記販売管理システムによって発行された前記販売識別情報が含まれるか否か特定する情報特定手順と、前記情報特定手順の特定結果に基づいて、前記問合せ情報が前記販売識別情報を含む場合には当該問合せ情報を提供したユーザに前記特典を付与する一方で、前記問合せ情報が前記販売識別情報を含まない場合には前記特典を付与しない特典付与手順と、を実行させるものである。
【0063】
また、本発明のサーバ装置用のコンピュータプログラムは、各特定商品(PS)の販売情報を識別する販売識別情報(例えば、シリアル番号)を各特定商品の販売に伴って各購入者に発行する少なくとも一つの販売管理システム(4)及び各ユーザによって使用されるユーザ端末(5)にネットワーク(3)を介して接続されるサーバ装置(2)に適用されるコンピュータ(20)を、前記ユーザ端末を通じて各ユーザから提供される問合せ情報を取得する問合せ情報取得手段、前記問合せ情報取得手段の取得結果に基づいて、前記問合せ情報に前記販売管理システムによって発行された前記販売識別情報が含まれるか否か特定する情報特定手段、及び前記情報特定手段の特定結果に基づいて、前記問合せ情報が前記販売識別情報を含む場合には当該問合せ情報を提供したユーザに前記特典を付与する一方で、前記問合せ情報が前記販売識別情報を含まない場合には前記特典を付与しない特典付与手段として機能させるように構成されたものである。本発明の制御方法若しくはコンピュータプログラムが実行されることにより、本発明の特典付与ステムを実現することができる。