(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5957500
(24)【登録日】2016年6月24日
(45)【発行日】2016年7月27日
(54)【発明の名称】タイヤのパンク修理キット
(51)【国際特許分類】
B29C 73/02 20060101AFI20160714BHJP
B60S 5/00 20060101ALI20160714BHJP
B29C 73/24 20060101ALI20160714BHJP
【FI】
B29C73/02
B60S5/00
B29C73/24
【請求項の数】7
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2014-183531(P2014-183531)
(22)【出願日】2014年9月9日
(65)【公開番号】特開2016-55521(P2016-55521A)
(43)【公開日】2016年4月21日
【審査請求日】2015年1月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000183233
【氏名又は名称】住友ゴム工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】512278618
【氏名又は名称】已久工業股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100104134
【弁理士】
【氏名又は名称】住友 慎太郎
(72)【発明者】
【氏名】川谷 昭彦
(72)【発明者】
【氏名】河野 励
(72)【発明者】
【氏名】周 文三
【審査官】
大塚 徹
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2012/102078(WO,A1)
【文献】
国際公開第2012/060296(WO,A1)
【文献】
特開2010−173118(JP,A)
【文献】
特開2006−103498(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 73/00 − 73/34
B60S 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンプレッサー装置と、パンク修理液を収容したボトル容器の口部に抽出キャップを取り付けたボトルユニットとを具えるパンク修理キットであって、
前記抽出キャップは、前記コンプレッサー装置からの圧縮空気をボトル容器内へ送り込む取入れ口部と、この圧縮空気の送り込みにより前記ボトル容器からパンク修理液と圧縮空気とを順次取り出す取出し口部とを具え、
前記コンプレッサー装置は、空気を圧縮させるポンプ室をなす主シリンダ部と、この主シリンダ部に連なりかつ前記ポンプ室からの圧縮空気を受け取るサージ室をなす副シリンダ部とを有するシリンダ、
及び前記サージ室内の圧縮空気の圧力を測定する圧力計を具えるとともに、
前記圧力計は、前端部が前記サージ室に通じかつ後端部が閉止される筒状胴部と、前記サージ室からの圧縮空気により前記筒状胴部内をその長さ方向に移動しうるピストンと、該ピストンを前端側に付勢しかつ圧縮空気の圧力の大きさにより変位が変わるスプリングと、前記筒状胴部の周壁に配され前記ピストンの移動量を表示する表示部とを具えるとともに、
前記圧力計と副シリンダ部とは、連結手段を介してワンタッチで接続されることを特徴とするタイヤのパンク修理キット。
【請求項2】
前記連結手段は、前記筒状胴部又は副シリンダ部の一方に設けられ他方に向かって突出する接続ノズル、他方に設けられ前記接続ノズルが同心かつ気密に挿入されるノズル受け、及び挿入状態からの接続ノズルの抜け止めを行う抜止め手段を具えることを特徴とする請求項1記載のタイヤのパンク修理キット。
【請求項3】
前記抜止め手段は、前記接続ノズルのノズル受けへの挿入後、前記圧力計を、接続ノズルの軸心j廻りで所定の角度位置まで回転させることにより抜け止めを行うことを特徴とする請求項2記載のタイヤのパンク修理キット。
【請求項4】
前記抜止め手段は、
前記接続ノズルから直径方向外側にのびる矩形板状の第1の板部、
前記ノズル受けから直径方向にのび、かつ前記挿入状態において、前記第1の板部と前面同士が互いに向き合う矩形板状の第2の板部、
及び前記第1、第2の板部のうちの一方の板部に設けられるフック部を具えるとともに、
前記フック部は、一方の板部の直径方向両端から前方側に立ち上がる立片部分と、各立片部分の前端から直径方向内側に折れ曲がる係止片部分とを有するL字状をなし、前記圧力計が所定の角度位置まで回転したとき、前記一方の板部と係止片部分との間で他方の板部を挟んで抜け止めを行うことを特徴とする請求項3記載のタイヤのパンク修理キット。
【請求項5】
前記他方の板部は、前記軸心jを挟んで対角をなす一対のコーナ部に、円弧状の面取り部を有することを特徴とする請求項4記載のタイヤのパンク修理キット。
【請求項6】
前記抜止め手段は、前記他方の板部の直径方向外端面と、前記立片部分の直径方向内壁面とが当接することにより、前記圧力計の回転を前記所定の角度位置にて停止させることを特徴とする請求項5記載のタイヤのパンク修理キット。
【請求項7】
前記抜止め手段は、前記所定の角度位置からの圧力計の回転戻りを防止する回転戻り防止手段を具えることを特徴とする請求項6記載のタイヤのパンク修理キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パンクしたタイヤにパンク修理液と圧縮空気とを順次注入してパンクを応急的に修理するタイヤのパンク修理キットに関する。
【背景技術】
【0002】
パンクを応急的に修理するパンク修理キットとして、コンプレッサー装置と、パンク修理液を収容したボトル容器の口部に抽出キャップを取り付けたボトルユニットとを用いたものが提案されている(例えば特許文献1参照。)。この種のパンク修理キットでは、コンプレッサー装置からの圧縮空気により、ボトルユニットからパンク修理液をタイヤに注入する。しかる後、引き続いて送給される圧縮空気を用いて、圧力計を目視しながらタイヤを昇圧し、必要なタイヤ圧力に到達したとき昇圧を終了させる。
【0003】
また
図13に示すように、パンク修理キット用のコンプレッサ装置aとして、上ケース部b1と下ケース部b2とに分離可能な収納ケースb内に、圧縮空気を発生させるコンプレッサ本体cと、発生する圧縮空気をタイヤに送る空気送給部dと、発生する圧縮空気の圧力を測定する圧力計eと、圧縮空気の過圧を逃がすリリーフバルブfとを取り付けたものが知られている(例えば特許文献2参照。)。
【0004】
この装置aでは、前記上ケース部b1に圧力計eが、又下ケース部b2にコンプレッサ本体cがそれぞれ取り付けられるとともに、前記圧力計eとコンプレッサ本体cのシリンダとの間は、接続ホースgを用いて接続されている。
【0005】
しかしこのような構造では、組み立て作業時、接続ホースgを圧力計e及びシリンダにそれぞれ連結する連結作業が必要となるとともに、上ケース部b1と下ケース部b2とを閉じる際、電気配線hと同時に前記接続ホースgを噛まないように仕舞い込む作業が必要となるなど、組み立て作業性に劣る。また圧力計eとして、ブルドン管式、ベローズ式等が広く採用されているが、これらはいずれも構造が複雑でありコストが高く、前記接続ホースgのコスト、及び組み立て作業性の低下に基づく作業コストアップと相俟って、パンク修理キットの低コスト化の大きな妨げとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−023123号公報書
【特許文献2】特開2005−344570号公報書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで本発明は、コンプレッサー装置の組立て作業性を向上でき、かつコストの低減を図りうるタイヤのパンク修理キットを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、コンプレッサー装置と、パンク修理液を収容したボトル容器の口部に抽出キャップを取り付けたボトルユニットとを具えるパンク修理キットであって、
前記抽出キャップは、前記コンプレッサー装置からの圧縮空気をボトル容器内へ送り込む取入れ口部と、この圧縮空気の送り込みにより前記ボトル容器からパンク修理液と圧縮空気とを順次取り出す取出し口部とを具え、
前記コンプレッサー装置は、空気を圧縮させるポンプ室をなす主シリンダ部と、この主シリンダ部に連なりかつ前記ポンプ室からの圧縮空気を受け取るサージ室をなす副シリンダ部とを有するシリンダ、
及び前記サージ室内の圧縮空気の圧力を測定する圧力計を具えるとともに、
前記圧力計は、前端部が前記サージ室に通じかつ後端部が閉止される筒状胴部と、前記サージ室からの圧縮空気により前記筒状胴部内をその長さ方向に移動しうるピストンと、該ピストンを前端側に付勢しかつ圧縮空気の圧力の大きさにより変位が変わるスプリングと、前記筒状胴部の周壁に配され前記ピストンの移動量を表示する表示部とを具えるとともに、
前記圧力計と副シリンダ部とは、連結手段を介してワンタッチで接続されることを特徴としている。
【0009】
本発明に係る前記タイヤのパンク修理キットでは、前記連結手段は、前記筒状胴部又は副シリンダ部の一方に設けられ他方に向かって突出する接続ノズル、他方に設けられ前記接続ノズルが同心かつ気密に挿入されるノズル受け、及び挿入状態からの接続ノズルの抜け止めを行う抜止め手段を具えることが好ましい。
【0010】
本発明に係る前記タイヤのパンク修理キットでは、前記抜止め手段は、前記接続ノズルのノズル受けへの挿入後、前記圧力計を、接続ノズルの軸心j廻りで所定の角度位置まで回転させることにより抜け止めを行うことが好ましい。
【0011】
本発明に係る前記タイヤのパンク修理キットでは、前記抜止め手段は、
前記接続ノズルから直径方向外側にのびる矩形板状の第1の板部、
前記ノズル受けから直径方向にのび、かつ前記挿入状態において、前記第1の板部と前面同士が互いに向き合う矩形板状の第2の板部、
及び前記第1、第2の板部のうちの一方の板部に設けられるフック部を具えるとともに、
前記フック部は、一方の板部の直径方向両端から前方側に立ち上がる立片部分と、各立片部分の前端から直径方向内側に折れ曲がる係止片部分とを有するL字状をなし、前記圧力計が所定の角度位置まで回転したとき、前記一方の板部と係止片部分との間で他方の板部を挟んで抜け止めを行うことが好ましい。
【0012】
本発明に係る前記タイヤのパンク修理キットでは、前記他方の板部は、前記軸心jを挟んで対角をなす一対のコーナ部に、円弧状の面取り部を有することが好ましい。
【0013】
本発明に係る前記タイヤのパンク修理キットでは、前記抜止め手段は、前記他方の板部の直径方向外端面と、前記立片部分の直径方向内壁面とが当接することにより、前記圧力計の回転を前記所定の角度位置にて停止させることが好ましい。
【0014】
本発明に係る前記タイヤのパンク修理キットでは、前記抜止め手段は、前記所定の角度位置からの圧力計の回転戻りを防止する回転戻り防止手段を具えることが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明に用いる圧力計は、前端部が前記サージ室に通じる筒状胴部と、サージ室からの圧縮空気により筒状胴部内を長さ方向に移動しうるピストンと、ピストンを前端側に付勢するスプリングと、ピストンの移動量を表示する表示部とを具えて構成される。このような圧力計は、構造簡易であり、ブルドン管式やベローズ式等の従来のものに比して圧力計自体のコストを減じることができる。
【0016】
しかも前記圧力計は、副シリンダ部に連結手段を介してワンタッチで接続される。従って、接続ホースが不要となり、コンプレッサー装置の組立て作業性を向上しうる。しかもこの組立て作業性の向上に伴う作業コストの低減、接続ホースが不要となることによるコスト低減、及び圧力計自体のコスト低減などにより、コンプレッサー装置、ひいてはパンク修理キットの低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明のタイヤのパンク修理キットの使用状態の一例を示す斜視図である。
【
図2】パンク修理キットに使用されるコンプレッサー装置の内部を示す平面図である。
【
図3】コンプレッサー本体の主要部を示す斜視図である。
【
図4】シリンダをピストンとともに示す断面図である。
【
図13】従来技術を説明するコンプレッサー装置の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1に、本発明のタイヤのパンク修理キット1の使用状態の一例が示される。前記パンク修理キット1は、圧縮空気を吐出させる圧縮空気吐出口部2Aを有するコンプレッサー装置2とボトルユニット3とから構成され、前記ボトルユニット3は、パンク修理液を収容したボトル容器28と、その口部に取り付く抽出キャップ29とを具える。
【0019】
前記抽出キャップ29は、コンプレッサー装置2からの圧縮空気をボトル容器28内へ送り込む取入れ口部37、及びこの圧縮空気の送り込みにより前記ボトル容器28からパンク修理液と圧縮空気とを順次取り出す取出し口部38を具える。本例では、コンプレッサー装置2の前記圧縮空気吐出口部2Aとボトルユニット3の前記取入れ口部37とが、ホースを介することなく直接接続される場合が示される。なおボトルユニット3の前記取出し口部38とタイヤTとの間は、ホース39にて接続される
【0020】
図2に示すように、前記コンプレッサー装置2は、収納ケース4内に、圧縮空気を発生させるコンプレッサー本体5と、圧縮空気の圧力を測定する圧力計6とを少なくとも具える。
【0021】
前記コンプレッサー本体5は、モータMと、該モータMにクランク機構7を介して連結されるピストン8と、このピストン8を往復移動可能に収容するシリンダ9とを具える。モータMとしては、自動車の12V直流電源で作動する市販の種々のDCモータが採用できる。このモータMには、自動車のシガーライターソケットに接続可能な電源プラグを先端に設けた電源コードが、収納ケース4の上板部に取り付く電源スイッチSW(
図1に示す)を介して接続される。前記クランク機構7としては、周知の種々の構造のものが採用しうる。
【0022】
前記シリンダ9は、主シリンダ部9Aと副シリンダ部9Bとを具える。
図4に示すように、主シリンダ部9Aは、前記ピストン8を下死点から上死点まで往復移動可能に収容するとともに、前記ピストン8との間で空気を圧縮させるポンプ室12Aを形成する。副シリンダ部9Bは、前記主シリンダ部9Aに連なり、前記ポンプ室12Aで圧縮された圧縮空気を、本例では一方弁13を介して受け取るサージ室12Bを形成する。このサージ室12Bは、ポンプ室12Aからの圧縮空気の脈動を抑え圧力を安定させる。
【0023】
本例のピストン8には、外気をポンプ室12A内に吸引する吸気弁14が配される。該吸気弁14は、ピストン8を軸芯方向に貫通してのびる吸気孔14Aと、この吸気孔14Aをポンプ室12A側からバネ性を有して閉じる、例えばゴム、合成樹脂、金属等の弾性体などの弁14Bとから形成される。
【0024】
又前記一方弁13は、ポンプ室12Aとサージ室12Bとの間の隔壁部9Cに形成される接続孔13A、この接続孔13Aをサージ室12B側から閉じる例えばゴム部材などからなる弁体13B、及び前記弁体13Bを接続孔13A側に付勢するスプリング13Cとから形成される。この一方弁13は、ポンプ室12Aの加圧によって作動し、接続孔13Aを開口させる。
【0025】
図2、3に示すように、前記副シリンダ部9Bには、筒部15、16が突出し、一方の筒部15には、圧力計6が連結される。又他方の筒部16は、圧縮空気をボトルユニット3側に吐出する圧縮空気吐出口部2Aを構成する。
【0026】
又
図5〜7に示すように、前記圧力計6は、筒状胴部18と、ピストン19と、スプリング20とを具える。
【0027】
前記筒状胴部18は、前端部に、サージ室12Bからの圧縮空気を取り込む孔部21を有し、かつ後端部にキャップ22が取り付く。具体的には、本例の筒状胴部18は、中心孔18A1を有する円筒状の胴部本体18Aと、その前端に配される前壁部18Bとを具える。前記孔部21は前記前壁部18Bを貫通し、サージ室12Bと中心孔18A1とを導通させる。また胴部本体18Aには、その後端部を閉止するキャップ22が螺着される。
【0028】
前記ピストン19は、筒状胴部18内に遊挿される例えば合成樹脂等からなるピストン本体19Aと、該ピストン本体19Aの外周に取り付くOリング等のシールリング23とを含む。このシールリング23は、前記筒状胴部18の内周面との間をシールする。またピストン19は、サージ室12Bからの圧縮空気により、前記筒状胴部18内を長さ方向に移動しうる。
【0029】
前記スプリング20は、ピストン19とキャップ22との間に配され、ピストン19を前端側に付勢する。本例のスプリング20は、圧縮コイルスプリングであって、圧縮空気の圧力の大きさにより変位(本例では圧縮量)が変化する。
【0030】
本例のキャップ22には、スプリング20に内挿されることにより該スプリング20を同心に保持する保持筒部22Aが突設される。この保持筒部22Aは、前記ピストン19を同心に案内する案内部としても機能する。具体的には、本例のピストン19は、前記ピストン本体19Aの後端から後方に同心にのびるガイド軸部19Bを具える。このガイド軸部19Bは、前記保持筒部22Aの中心孔内に摺動自在に挿入され、これにより前記ピストン19は同心に案内される。
【0031】
又前記筒状胴部18の周壁には、ピストン19の移動量を表示する表示部24(
図5に示す)が形成される。本例の表示部24には、ピストン19の移動量を圧力換算して表示する目盛りが、印刷、刻印などにより形成される。又前記ピストン19のシールリング23が表示部24の指針をなす。具体的には、前記筒状胴部18は、少なくとも前記表示部24が形成される部分が透明であり、前記シールリング23がこの透明な部分を通して写ることにより、ピストン19の移動位置、即ち圧縮空気の圧力を示すことができる。即ち、圧力計として機能しうる。
【0032】
なおピストン19には、前記透明な部分にスプリング20等が写らないようにするために、スプリング20等を被覆する筒状の目隠し部19Cが配される。この目隠し部19Cは、前記ピストン本体19Aの後端から後方に同心にのび、スプリング20の周囲を被覆する。
【0033】
本例では、前記筒状胴部18の周壁に、排気口25が設けられる。この排気口25は、圧縮空気が規定圧力に達して前記シールリング23が排気口25を越えたとき、サージ室12Bと導通し圧縮空気を排気する。即ち、本例の圧力計6は、排気口25から過圧を逃がし圧縮空気を規定圧力以下に規制するリリーフバルブとしても機能しうる。従って、本例の場合、従来的なリリーフバルブを廃止でき、低コスト化をさらに促進することができる。
【0034】
図8に示すように、前記圧力計6と副シリンダ部9Bとは、連結手段40を介してワンタッチで接続される。前記連結手段40は、筒状胴部18又は副シリンダ部9Bの一方に設けられ他方に向かって突出する接続ノズル41、他方に設けられ前記接続ノズル41が同心かつ気密に挿入されるノズル受け42、及び挿入状態Y(
図10に示す)からの接続ノズル41の抜け止めを行う抜止め手段43を具える。
【0035】
本例では、副シリンダ部9B側に、前記筒部15を介して接続ノズル41が突設され、かつ筒状胴部18側に、前記ノズル受け42が形成される。この場合、ノズル受け42は、前記孔部21により構成される。しかし要求により、筒状胴部18側に接続ノズル41を突設し、かつ副シリンダ部9B側にノズル受け42を形成することもできる。この場合、ノズル受け42は、前記筒部15の内孔により構成される。
【0036】
また前記抜止め手段43は、本例では、前記接続ノズル41のノズル受け42への挿入後、前記圧力計6を、接続ノズル41の軸心j廻りで所定の角度位置Qまで回転させることにより抜け止めを行う。本例では「所定の角度位置Q」として、
図1、2に示すように、前記表示部24が上方に向く角度位置が設定される。なお収納ケース4の上面には、前記表示部24を露出させる表示窓部4Hが配される。
【0037】
前記抜止め手段43は、具体的には、前記接続ノズル41から直径方向外側にのびる矩形板状の第1の板部45と、前記ノズル受け42から直径方向にのびる矩形板状の第2の板部46と、前記第1、第2の板部45、46のうちの一方の板部(本例では第2の板部46)に設けられるL字状のフック部47とを具える。第1、第2の板部45、46の各前面は、挿入状態Yにおいて互いに向き合う。
【0038】
また前記フック部47は、一方の板部(本例では第2の板部46)の直径方向両端から前方側に立ち上がる立片部分48と、各立片部分48の前端から直径方向内側に折れ曲がる係止片部分49とを有する。そして
図9に示すように、接続ノズル41のノズル受け42への挿入後、前記圧力計6を、軸心j廻りで所定の角度位置Qまで回転させる。このとき、
図10に示すように、一方の板部(本例では第2の板部46)と係止片部分49との間で、他方の板部(本例では第1の板部45)を挟んで抜け止めが行われる。
【0039】
図9に示すように、抜止め手段43は、前記他方の板部(本例では第1の板部45)の直径方向外端面Esと、前記立片部分48の直径方向内壁面48sとが当接することにより、前記圧力計6の回転を前記所定の角度位置Qにて停止させる。即ち、軸心jから外端面Esまでの距離Laと、軸心jから立片部分48の直径方向内壁面48sまでの距離Lbとが実質的に等しい。
【0040】
このとき、他方の板部(本例では第1の板部45)には、前記軸心jを挟んで対角をなす一対のコーナ部Cに、円弧状の面取り部
60が形成される。なお軸心jから面取り部
60までの距離Lcは、前記距離Lb以下であり、これにより角度位置Qまでの回転が可能となる。
【0041】
前記抜止め
手段43は、前記所定の角度位置Qからの圧力計6の回転戻りを防止する回転戻り防止手段50を具える。前記回転戻り防止手段50として、本例では、
図11に概念的に示すように、圧力計6の外周6S又は収納ケース4の内面4Sの一方に形成される係合凹部50Aと、他方に形成されかつ前記係合凹部50Aに填り込む係合突起50Bとから構成される。係合凹部
50Aとしては、ディンプル状及び溝状が適宜採用できる。
【0042】
次に
図12に示すように、本例の抽出キャップ29は、底面をなす底板部分31と、前記ボトル容器28の口部を取り付けるボトル取付部分32と、その間に配されるくびれ部分33とを一体に具えるキャップ本体29Aを有する。このキャップ本体29A内には、前記取入れ口部37からボトル容器28の口部内にのびる第1の流路35と、取出し口部38からボトル容器28の口部内にのびる第2の流路36とが形成される。
【0043】
前記ボトル取付部分32は、ボトル容器28の口部を固定する取付け凹部32Aと、この取付け凹部32Aの底面から隆起するボス部32Bとを有する。前記取付け凹部32Aは、その内壁面に設ける内ネジによりボトル容器28の口部を螺着しうる。又前記ボス部32Bの上面では、前記第1の流路35の上端をなす第1流路上開口部35aと、前記第2の流路36の上端をなす第2の流路上開口部36aとがそれぞれ開口している。
【0044】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【符号の説明】
【0045】
1 パンク修理キット
2 コンプレッサー装置
3 ボトルユニット
6 圧力計
9 シリンダ
9A 主シリンダ部
9B 副シリンダ部
12A ポンプ室
12B サージ室
18 筒状胴部
19 ピストン
20 スプリング
24 表示部
28 ボトル容器
29 抽出キャップ
37 取入れ口部
38 取出し口部
40 連結手段
41 接続ノズル
42 ノズル受け
43 抜止め手段
45 第1の板部
46 第2の板部
47 フック部
48 立片部分
48s 内壁面
49 係止片部分
50 面取り部
51 回転戻り防止手段
C コーナ部
Es 外端面