(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
(遊技機の構成)
図1は、本発明の遊技機の一実施形態としてのスロットマシン1の正面図である。
【0010】
スロットマシン1は、
図1に示すように、直方体形状の筺体10を備えている。この筺体10は、正面に開口を有している。この開口には、前扉20が開閉可能かつロック可能に取り付けられている。
【0011】
前扉20は、略中央部分に透光性の窓21を有している。この窓21は、後述する各回転リール41,42,43の表面に表示された複数の図柄が、視認可能に配置されている。
【0012】
また、窓21の上部には、液晶表示装置22と、電飾装置23と、スピーカ24とが設けられている。液晶表示装置22は、遊技中に各種の演出画像(演出動画)を表示したり、所定の情報等を表示したりする。電飾装置23は、所定の条件を満たした場合に、所定のパターンで点灯または消灯する。スピーカ24は、所定の条件を満たした場合に、所定の音を出力する。すなわち、遊技中の各種の演出は、液晶表示装置22、電飾装置23、および、スピーカ24によって行われる。
【0013】
一方、窓21の下部には、操作部30が設けられている。操作部30は、遊技媒体の一例としてのメダルを投入するための投入口31と、メダルをベットするためのベットスイッチ32と、各回転リール41,42,43を回転させるスタートスイッチとしてのレバー33と、各回転リール41,42,43に対して設けられ、回転中の各回転リール41,42,43を停止させるためのストップスイッチ34,35,36とで構成されている。これら操作部30の各スイッチは、遊技者の操作に基づいて操作信号を出力する。また、投入口31には図示しないメダルセンサが設けられており、遊技者による投入口31へのメダルの投入を検出し、検出信号を出力する。
【0014】
なお、操作部30には、他に、精算スイッチ(図示せず)、および、貯留メダル表示部(図示せず)等が設けられている。
【0015】
さらに、操作部30の下部には、メダルを払い出すための払い出し口25と、払い出し口25から払い出されたメダルを貯留するための下皿26とが設けられている。
【0016】
図2は、
図1のスロットマシン1のブロック図であり、
図3は、
図1のスロットマシン1の回転リールの配列を示す図である。また、
図4は、
図1のスロットマシン1の有効ラインを示す模式図であり、
図5は、
図1のスロットマシン1のRT遷移を説明するための図である。
【0017】
スロットマシン1は、
図2に示すように、スロットマシン1全体を制御する制御装置100、回転リールユニット40、回転リール位置検出センサ44およびメダルを払い出すためのホッパーユニット50を備えている。制御装置100、回転リールユニット40、回転リール位置検出センサ44およびホッパーユニット50は、スロットマシン1の主電源をオン/オフする電源装置(図示せず)等と共に、筺体10の内部に配置されている。
【0018】
回転リールユニット40は、3個の回転リール41,42,43と、この回転リール41,42,43を駆動するステッピングモータ61,62,63とで構成されている。この回転リールユニット40は、筺体10の内部の略中央に配置されている。回転リール41,42,43の表面には、
図3に示すように配列された図柄が表示されると共に、基準点(
図8に示す)が設けられている。この基準点は、回転リール41,42,43のAの図柄(ベルA)の中心に配置されている。なお、この回転リールユニット40では、504ステップで1回転するステッピングモータを用いている。
【0019】
回転リール位置検出センサ44は、回転リール41,42,43の回転が開始された後、各回転リール41,42,43の基準点の通過を検出する。各回転リール41,42,43の基準点の通過が検出されると、回転リール位置検出センサ44は、各回転リール41,42,43の基準点が通過したことを表す検出信号を出力する。出力された検出信号は、回転リール位置検出センサ44から制御装置100に送信される。このスロットマシン1では、中段の有効ライン(
図4に示す中段ライン72)をスロットマシン1の絶対的な位置である検出位置として設定し、この検出位置を通過する回転リール41,42,43の基準点を検出している。なお、回転リール位置検出センサ44は、検出位置を通過する回転リール41,42,43の基準点が検出できる位置であれば、スロットマシン1の設計等に応じて任意に配置できる。
【0020】
ここで、スロットマシン1で行われる遊技の概要について説明する。スロットマシン1で遊技を行う場合、まず、メダルをメダル投入口31から投入する、あるいは、ベットスイッチ32を操作することにより貯留しているメダル(クレジット)を使用して、メダルをベットする。スロットマシン1の遊技状態(以下、単に「遊技状態」という)等に応じて設定されている規定の枚数のメダルがベットされると、有効ラインが有効化され、レバー33の操作が可能な状態、すなわち、遊技が開始可能な状態になる。このとき、遊技状態等に応じて設定されている規定の枚数を超えて投入されたメダルは、クレジットとして貯留される。
【0021】
有効ラインは、役の入賞を決定するための仮想ラインであり、この有効ラインによって、窓21に表示される各回転リール41,42,43の図柄が、それぞれ1つずつ連結されている。このスロットマシン1では、有効ラインは、例えば、
図4に示すように、上段ライン71、中段ライン72、および、下段ライン73の水平方向の3本と、右上がりライン74、および、右下がりライン75の斜め方向の2本とで構成され、ベットされたメダルの枚数(ベット枚数)に応じて有効化される。なお、このスロットマシン1の窓21に表示される図柄は、
図4に示すように、各回転リールにつき3図柄である。
【0022】
遊技が開始可能な状態でレバー33を操作すると、役の抽せんが行われると共に、各回転リール41,42,43の回転が開始される。この状態で、いずれかのストップスイッチ34,35,36が操作されると、ストップスイッチ34,35,36に対応する回転リール41,42,43が停止し、窓21に、当せんした役に応じた結果が表示される。全ての回転リール41,42,43を停止させることで、1ゲームが終了し、有効ライン上に揃った図柄の組み合わせ、すなわち、入賞した役に応じて、所定の枚数のメダルが払い出される。
【0023】
このように、ベットスイッチ32、レバー33およびストップスイッチ34,35,36を操作して、遊技の結果を得る一連の動作を遊技といい、遊技が行われる、または、行われた期間を遊技期間という。遊技の単位はゲームであり、1ゲームを単位遊技という。
【0024】
また、スロットマシン1は、
図5に示すように、通常状態(RT0,RT1)、ARTおよびボーナス準備状態(RT2)、ボーナス状態(RT3)、および、ART(RT4)で構成された遊技状態を有している。遊技状態の移行は、各移行リプレイの入賞、あるいは、所定の役(ここではベル)を取りこぼした場合に行われる。なお、所定の役の取りこぼしとは、所定の役に当せんし、かつ、有効ライン上に所定の役に対応する図柄が揃わなかった場合をいう。
【0025】
通常状態は、ARTおよびボーナス準備状態移行役(RT2移行リプレイ)、および、ART移行役(RT4移行リプレイ)に当せんしていない場合の遊技状態である。また、ARTおよびボーナス準備状態は、ARTおよびボーナス準備状態移行役(RT2移行リプレイ)に当せんしたが、遊技状態がボーナス状態あるいはARTに移行していない(RT3移行リプレイあるいはRT4移行リプレイが入賞していない)ときの遊技状態である。
【0026】
ARTとは、通常状態よりも再遊技(リプレイ)の確率が上がり、メダルが減りにくい状態(リプレイタイム(RT))で、通常状態では獲得が困難な小役(押し順役等)を確実に獲得するためのナビゲーション(アシストタイム(AT))が行われる遊技状態をいう。また、ボーナス状態とは、演出および抽せん方法を変えたART(擬似ボーナス)をいう。
【0027】
なお、小役とは、入賞した場合に一定枚数のメダルの払出しが行なわれる図柄の組み合わせが対応付けられている役をいう。また、リプレイとは、入賞した場合にメダルをベットすることなく次の遊技が可能となる図柄の組み合わせが対応付けられている役をいう。
【0028】
(制御装置)
制御装置100は、演算等を行うCPU、遊技の進行等に必要なプログラムあるいはデータ等を記憶しておくROMおよびRAM等を備えている。この制御装置100は、
図2に示すように、メイン制御部110と、サブ制御部120とで構成されている。メイン制御部110は、遊技を進行させるための制御を行う。例えば、ベットスイッチ32、レバー33およびストップスイッチ34,35,36の操作に基づいてステッピングモータ61,62,63を制御して、回転リール41,42,43の回転を開始または終了させる。また、サブ制御部120は、各種演出等を行うための制御を行う。例えば、メイン制御部110から送信された信号に基づいて演出内容を決定し、液晶表示装置22、電飾装置23およびスピーカ24を制御して、決定された演出内容を出力する。
【0029】
[メイン制御部]
メイン制御部110は、
図2に示すように、複数の役抽せんテーブル1111を有する役抽せん部111と、回転リール制御部112と、遊技結果判定部113と、ホッパー制御部114と、外部信号出力部115とで構成されている。
【0030】
役抽せん部111は、レバー33の操作信号に基づいて、回転リール41,42,43の所定の図柄の組み合わせが対応付けられている役の抽せんを行う。具体的には、レバー33の操作信号が出力されたときに取得される乱数と役抽せんテーブル1111とに基づいて役を抽せんし、抽せんにより当せんした役を判定する。役の抽せんの結果は、役抽せん結果信号として出力される。出力された役抽せん結果信号は、役抽せん部111から回転リール制御部112およびサブ制御部120に送信される。
【0031】
ベットスイッチ32の操作信号は、所定の枚数のメダルが貯留されており、かつ、ベット受付期間において、ベットスイッチ32の操作が行われ、受け付けられた場合(ベットスイッチ32がオンされた場合)に出力される。
【0032】
レバー33の操作信号は、ベットスイッチ32の操作信号または所定の枚数分のメダル投入センサの検出信号が出力された状態で、レバー33の操作が行われ、受け付けられた場合(レバー33がオンされた場合)に出力される。
【0033】
ストップスイッチ34,35,36の操作信号は、回転リール41,42,43の回転が開始され定常回転になった以降、レバー33の操作信号が出力された状態で、ストップスイッチ34,35,36の操作が行われ、受け付けられた場合(ストップスイッチ34,35,36がオンされた場合)に出力される。
【0034】
なお、各スイッチの操作信号が出力されたか否かの判定は、1ゲーム毎に行われる。また、本明細書において、各スイッチの操作は、別途説明がある場合を除いて、各スイッチの操作信号が出力される操作を意味しているものとする。
【0035】
図6、
図7は、役抽せんテーブル1111に含まれる情報のフォーマットを説明した図である。
【0036】
役抽せんテーブル1111は、
図6に示すように、RT0〜RT4の遊技状態毎に設けられており、
図7に示す役抽せん部111の役の抽せんにより当せんの可能性がある抽せん区分の情報を有している。
図6に示す各役抽せんテーブルでは、遊技状態毎に、当せんする可能性のある抽せん区分が“○”で示され、当せんする可能性のない抽せん区分が“×”で示されている。役抽せんテーブル1111には、レバー33の操作が行われた場合に取得される乱数に対応する役が記憶されている複数の領域(置数の領域)が設けられており、この領域の各々が、“○”が示されている抽せん区分にそれぞれ対応付けられている。
【0037】
また、
図7に示すように、役抽せんテーブル1111に記憶されている抽せん区分の情報には、各抽せん区分に設定されている1以上の役の情報が含まれている。例えば、抽せん区分に対応付けられている役が、所定の順序でストップスイッチ34,35,36が操作された場合に入賞可能な役である押し順役である場合には、設定されている押し順役の情報と、対応するストップスイッチ34,35,36の操作の順番の情報とが含まれている。
【0038】
なお、
図7では、押し順役が入賞可能となるストップスイッチ34,35,36の操作の順番を表の上部の3個の数字で示している。この数字は、“1”は左リール、“2”は中リール、“3”は右リールに対応するストップスイッチ34,35,36の操作を意味している。例えば、“123”であれば、左リール41に対応するストップスイッチ34、中リール42に対応するストップスイッチ35、右リール43に対応するストップスイッチ36の順にストップスイッチ34,35,36を操作することを示している。押し順役の押し順は、所定の条件を満たした場合に、ナビゲーション(押し順の報知)されるようになっている。
【0039】
スロットマシン1では、当せんした抽せん区分に対応付けられている役が、全て同時に当せんするように設定されている。例えば、役抽せん部111の役抽せんの結果、抽せん区分“中ベル1〜4”および“右ベル1〜4”に当せんした場合、2種類の中段ベルと、4種類の中ベル1〜4あるいは右ベル1〜4に同時に当せんする。2種類の中段ベルは、それぞれ作動する条件装置は異なるが、対応する図柄の組み合わせは同じである。同様に、4種類の中ベル(右ベル)1〜4は、それぞれ作動する条件装置は異なるが、対応する図柄の組み合わせは同じである。
【0040】
例えば、“中ベル1”に当せんした場合、ストップスイッチ34,35,36の操作の順番が“213”および“231”の中段ベルと、ストップスイッチ34,35,36の操作の順番が“123”、“132”、“312”および“321”の中ベル1に同時に当選する。“213”の中段ベルと“231”の中段ベルは、それぞれ作動する条件装置は異なるが、全て同一の図柄の組み合わせが対応付けられている。また、“123”、“132”、“312”および“321”の中ベル1は、それぞれ作動する条件装置は異なるが、全て同一の図柄の組み合わせが対応付けられている。
【0041】
また、中段ベル、中ベル1〜4および右ベル1〜4は、メダルの払い出しのある小役であると共に、入賞したときに払い出されるメダルが中ベル1〜4および右ベル1〜4よりも中段ベルのほうが多くなるように設定されている。すなわち、中段ベルは、同時に当せんした同一の入賞に係る図柄の組み合わせが対応付けられている役のうち、メダルの払い出しが最も多い第1の役の一例であり、中ベル1〜4および右ベル1〜4は、同時に当せんした同一の入賞に係る図柄の組み合わせが対応付けられている役のうち、当せんした数が最も多い第2の役の一例である。
【0042】
なお、
図7において、“中ベル1〜4”および“右ベル1〜4”に設定された押し順役の欄に“中ベル1〜4(右ベル1〜4)orベルこぼし”とあるのは、中ベル1〜4および右ベル1〜4が、ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの回転リール41,42,43の位置によっては入賞できない押し順役、すなわち、取りこぼす可能性のある押し順役であることを示している。このため、“ベルこぼし”とは、抽選区分“中ベル1〜4”および“右ベル1〜4”のいずれかに当せんし、中ベル1〜4または右ベル1〜4のいずれかが入賞可能な順番でストップスイッチ34,35,36の操作が行われたが、中ベル1〜4および右ベル1〜4を取りこぼした状態を意味している。
【0043】
回転リール制御部112は、回転開始制御部1121と、回転停止制御部1122とを有している。
【0044】
回転開始制御部1121は、レバー33の操作信号に基づいて、回転リールユニット40のステッピングモータ61,62,63を制御して各回転リール41,42,43の回転を開始させる。すなわち、回転開始制御部1121は、回転リール41,42,43の回転開始制御を行う。なお、回転開始制御部1121は、各回転リール41,42,43が、例えば、80回転/分の速度で回転するように、ステッピングモータ61,62,63を制御する。
【0045】
回転停止制御部1122は、役抽せん部111により出力された役抽せん結果信号とストップスイッチ34,35,36の操作信号とに基づいて回転リールユニット40のステッピングモータ61,62,63を制御して、各回転リール41,42,43の回転を停止させる。すなわち、回転停止制御部1122は、回転リール41,42,43の回転停止制御を行う。この回転停止制御部1122は、回転リール位置検出部1123と、図柄テーブル1124と、図柄検出部1125と、押し順判定部1126と、図柄判定部1127と、停止テーブル1128とを有している。
【0046】
回転リール位置検出部1123は、ストップスイッチ34の操作信号に基づいて、ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの回転リール41,42,43の位置を検出する。
【0047】
具体的には、回転リール位置検出部1123は、まず、各回転リール41,42,43の回転が開始された後、回転リール位置検出センサ44から出力された検出信号を最初に受信したときから、ストップスイッチ34,35,36の操作信号が出力されるまでの各ステッピングモータ61,62,63のステップ(以下、単にステップという)を計測する。ステップの計測は、回転リール41,42,43が1回転する度に、すなわち、回転リール位置検出センサ44から出力された検出信号を受信する度に、計測値をゼロクリアし、再び1からステップを計測する。
【0048】
次に、回転リール位置検出部1123は、計測されたステップに基づいて、スロットマシン1における絶対的な位置である検出位置、すなわち、中段ライン72からの各回転リール41,42,43の基準点のステップを検出する。そして、この検出された基準点のステップからストップスイッチ34,35,36が操作されたときの回転リール41,42,43の位置を検出する。検出された回転リール41,42,43の位置は、回転リール位置検出部1123によって、回転リール位置検出信号として出力される。
【0049】
図柄テーブル1124は、
図8に示すように、各回転リール41,42,43に表示されている各図柄(A〜Uの21図柄)に割り当てられたステップの情報を含んでいる。この図柄テーブル1124では、1つの図柄に対して、それぞれ24ステップが割り当てられている。そして、回転リール41,42,43の基準点をゼロとし、図柄に割り当てているステップをゼロから503の番号で規定している。
【0050】
なお、
図8には、各図柄の中心のステップのみを示している。各図柄に割り当てられたステップは、中心のステップから、回転方向上流側に12ステップ、回転方向下流側に11ステップを割り当てている。例えば、回転リール41,42,43が方向Xに向かって回転する場合、図柄Aに割り当てられたステップは、493〜503ステップおよび0〜12ステップとなる。また、
図8に示す図柄A〜Uは、
図3に示す番号0〜20の役に対応する図柄である。
【0051】
図柄検出部1125は、回転リール位置検出部1123により出力された回転リール位置検出信号と、図柄テーブル1124とに基づいて、ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの回転リール41,42,43の所定の位置の図柄を検出する。
【0052】
例えば、左ストップスイッチ34の操作信号が出力されたときの上段ライン71のステップが360ステップであったとすると、図柄検出部1125は、
図8に示す図柄テーブル1124に基づいて、上段ライン71の図柄が図柄G,中段ライン72の図柄が図柄H,下段ライン73の図柄が図柄Iであると検出する。検出された図柄は、図柄検出部1125によって、図柄検出信号として出力される。
【0053】
押し順判定部1126は、役抽せん部111により出力された役抽せん結果信号と、ストップスイッチ34,35,36の操作信号とに基づいて、役抽せん部111の役抽せんの結果、メダルの払い出しがある複数種類の押し順役に同時に当せんした場合に、操作されたストップスイッチ34,35,36の順番が、当せんした押し順役のうち、メダルの払い出しが最も多い押し順役の所定の押し順に合致しているか否かを判定する。この判定結果は、押し順判定部1126によって、押し順判定信号として出力される。
【0054】
なお、
図6に示しているように、メダルの払い出しが最も多い押し順役である中段ベルのストップスイッチ34,35,36の操作の順番は、例えば“中ベル1〜4”に当せんした場合、“213”および“231”であり、例えば“右ベル1〜4”に当せんした場合、“312”および“321”である。
【0055】
図柄判定部1127は、役抽せん部111により出力された役抽せん結果信号と、図柄検出部1125により出力された図柄検出信号とに基づいて、役抽せん部111の役抽せんの結果、メダルの払い出しがある複数種類の役に同時に当せんした場合に、回転リール41,42,43のうち、所定の回転リールにおいて、ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの所定の位置の図柄が所定の図柄であるか否かを判定する。
【0056】
例えば、“中ベル1”の所定の図柄として、中回転リール42のいずれかの有効ライン上に
図3に示す19番の図柄“バーA”(
図8の図柄T)を停止させることができる範囲の図柄が設定されていたとする。この場合、スロットマシン1では、ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの図柄を最大4図柄まで移動させて(すなわち、4コマまで滑らせて)停止させることができるため、図柄判定部1127は、役抽せんの結果“中ベル1”に当せんし、中回転リール42に対応するストップスイッチ35が操作されたときに、中回転リール42の中段ライン72上の図柄が、
図3に示す18番の図柄“スイカ”から3番の図柄“リプA”(
図8に示す図柄S〜図柄D)であるか否かを判定する。
【0057】
また、例えば、“右ベル1”の所定の図柄として、右回転リール43のいずれかの有効ライン上に
図3に示す10番の図柄“セブン”(
図8の図柄K)を1コマ滑り以内で停止させることができる範囲の図柄が設定されていたとする。この場合、図柄判定部1127は、役抽せんの結果“右ベル1”に当せんし、右回転リール42に対応するストップスイッチ36が操作されたときに、右回転リール43の中段ライン72上の図柄が、
図3に示す9番の図柄“バーC”から12番の図柄“リプA”(
図8に示す図柄J〜図柄M)であるか否かを判定する。この判定結果は、図柄判定部1127によって、図柄判定信号として出力される。
【0058】
停止テーブル1128は、役抽せん部111の役の抽せんの結果当せんした役と、ストップスイッチ34,35,36の操作信号が出力されたときの有効ライン上の図柄とに応じて定められている回転リール41,42,43の停止位置の情報を有している。この回転リール41,42,43の停止位置の情報には、役抽せん部111の役の抽せんの結果当せんした役と、ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの有効ライン上の図柄とに応じて、ストップスイッチ34,35,36が操作されてから回転させるステッピングモータ61,62,63のステップの数(図柄の滑りコマ数)が含まれている。
【0059】
回転リール41,42,43の回転停止制御は、回転停止制御部1122によって、役抽せん部111により出力された役抽せん結果信号と、図柄検出部1125により出力された図柄検出信号と、停止テーブル1128とに基づいて行われる。例えば、当せんした役に対応する図柄が有効ライン上に揃うように回転リール41,42,43の回転停止制御(いわゆる引き込み制御)が行われたり、あるいは、当せんしていない役に対応する図柄が有効ライン上に揃わないように回転リール41,42,43の回転停止制御(いわゆる蹴飛ばし制御)が行われたりする。この回転リール41,42,43の回転停止制御の結果は、回転停止制御部1122によって、回転リール停止信号として出力される。出力された回転リール停止信号は、回転停止制御部1122から遊技結果判定部113等に送信される。
【0060】
また、役抽せん部111の役抽せんの結果、払い出しのある押し順役、すなわち、
図6に示す抽せん区分のうち“中ベル1〜4”および“右ベル1〜4”に当せんした場合、役抽せん結果信号、図柄検出信号および停止テーブル1128に加えて、さらに、押し順判定部1126により出力された押し順判定信号と、図柄判定部1127から出力された図柄判定信号とに基づいて、回転リール41,42,43の回転停止制御が行われる。
【0061】
具体的には、押し順判定部1126によって、操作されたストップスイッチ34,35,36の順番が当せんした押し順役の押し順に合致したと判定され、かつ、図柄判定部1127によって、有効ライン上の図柄が所定の図柄であると判定された場合、同時に当せんした同一の図柄の組み合わせが対応付けられている役のうち、メダルの払い出しが最も多い押し順役、すなわち、中段ベルが入賞するように、回転リール41,42,43の回転停止制御が行われる。
【0062】
一方、押し順判定部1126によって、操作されたストップスイッチ34,35,36の順番が当せんした押し順役の押し順に合致していないと判定された場合、あるいは、押し順判定部1126によって、操作されたストップスイッチ34,35,36の順番が当せんした押し順役の押し順に合致していると判定されたが、図柄判定部1127によって、有効ライン上の図柄が所定の図柄ではないと判定された場合、同時に当せんした同一の図柄の組み合わせが対応付けられている役のうち、当せんした数が最も多い役、すなわち、中ベル(右ベル)1〜4が入賞するように、回転リール41,42,43の回転停止制御が行われる。
【0063】
遊技結果判定部113は、役抽せん部111から出力された役抽せん結果信号、および、回転リール制御部112から出力された回転リール停止信号に基づいて、遊技の結果を判定する。遊技の結果には、例えば、有効ライン上に揃った図柄に基づいて、当せんした役が入賞したか否かの判定が含まれる。ここでは、遊技結果判定部113は、有効ライン上に停止した図柄の組み合わせが所定の図柄と一致した場合に、役が入賞したと判定し、この判定結果を遊技結果判定信号として出力する。出力された遊技結果判定信号は、遊技結果判定部113からホッパー制御部114およびサブ制御部120に送信される。
【0064】
ホッパー制御部114は、遊技結果判定部により出力された遊技結果判定信号、あるいは、操作部30の精算スイッチを操作することにより出力される操作信号に基づいて、ホッパーユニット50を制御し、メダルの払い出しを行う。遊技結果判定信号に基づいて払い出されたメダル(役の当せん、入賞により得られたメダル)は、まず、クレジットとして貯留される。そして、メダルを貯留した結果、クレジットの上限(例えば50枚)を超える場合には、ホッパー制御部114によりホッパーユニット50が制御され、その上限を超えた分のメダルをホッパーユニット50から払い出す。また、1枚以上の貯留メダルがある場合(クレジットが1以上の場合)に精算スイッチが操作された場合には、ホッパー制御部114によりホッパーユニット50が制御され、貯留されているメダルがホッパーユニット50から払い出される。
【0065】
外部信号出力部115は、遊技状態が所定の有利状態に移行した場合に、ホールコンピュータに、遊技状態が所定の有利状態へ移行したこと表す信号を出力する。また、外部信号出力部115は、スロットマシン1が設定変更またはリセットされた場合に、サブ制御部120等に、スロットマシン1が設定変更されたことを表す設定変更信号、または、スロットマシン1がリセットされたことを表すリセット信号、または、スロットマシン1の電源がオンされたことを表す電源オン信号を出力する。
【0066】
なお、有利状態とは、通常の遊技状態よりもメダル獲得の期待度の高い有利な状態をいい、例えば、ボーナス状態(RT3)およびART(RT4)のほか、通常状態(RT1)におけるART当せん高確率状態も含まれる。
【0067】
[サブ制御部]
サブ制御部120は、
図2に示すように、有利状態抽せん部121と、ART制御部122と、天井計測部123と、演出制御部124と、有利状態移行部125とで構成されている。
【0068】
有利状態抽せん部121は、メイン制御部110の役抽せん部111から出力される役抽せん結果信号等に基づいて、例えば、遊技状態をART(あるいはボーナス状態)に移行させるか否かの抽せん(ART抽せん)、あるいは、当せんした役に応じた確率で、ARTの抽せん状態を高確率状態へ移行させるか否かの抽せん(高確率状態移行抽せん)を行う。
【0069】
ART抽せんでは、具体的には、例えば、所定の役に当せんした場合に、この所定の役の当せん時におけるARTの抽せん状態に基づいて、遊技状態をARTに移行させるための押し順役の押し順をナビゲーション(報知)するか否かの抽せんが行われる。有利状態抽せん部121によってART抽せんに当せんしたと判定された場合、ARTで遊技可能な遊技期間(ARTゲーム数)等も併せて決定される。また、有利状態抽せん部121は、遊技状態がARTであるときに、所定の役に当せんしたことを表す役抽せん結果信号を受信した場合、ARTゲーム数の上乗せ等の抽せんを行う。これらの抽せんの結果は、有利状態抽せん部121によってART抽せん結果信号として出力される。出力されたART抽せん結果信号は、有利状態抽せん部121からART制御部122および演出制御部124に送信される。
【0070】
高確率状態移行抽せんでは、具体的には、例えば、ART抽せんに当せんしなかった場合に、当せんした役に応じた確率で、ARTの抽せん状態を高確率状態へ移行させるか否かの抽せんが行われる。有利状態抽せん部121は、高確率状態移行抽せんの結果を高確率状態抽せん結果信号として出力する。出力された高確率状態抽せん結果信号は、有利状態抽せん部121から演出制御部124に送信される。
【0071】
ART制御部122は、遊技状態を通常状態からARTに、あるいは、ARTから通常状態に移行させるか否かを判定し、その判定結果に基づいて、遊技状態を通常状態からARTに、あるいは、ARTから通常状態に移行させる。
【0072】
遊技状態を通常状態からARTに移行させるか否かは、例えば、有利状態抽せん部121から出力されたART抽せん結果信号、すなわち、ART抽せんに当せんしたか否かに基づいて判定される。遊技状態を通常状態からARTに移行させると判定された場合、ART制御部122は、この判定結果をART準備信号として出力する。出力されたART準備信号は、ART制御部122から天井計測部123および演出制御部124に送信される。
【0073】
遊技状態をARTから通常状態に移行させるか否かは、例えば、ARTに移行後の遊技期間(ART消化ゲーム数)が、ART抽せんに当せんした場合に決定されたARTゲーム数に上乗せされたARTゲーム数を加えた総ARTゲーム数に達したか否かで判定される。ART消化ゲーム数が総ARTゲーム数に達したと判定され、遊技状態をARTから通常状態に移行させると判定された場合、ART制御部122は、この判定結果を通常状態準備信号として出力する。出力された通常状態準備信号は、ART制御部122から演出制御部124に送信される。
【0074】
通常準備信号が出力された後、特定の押し順役が当せんし、かつ、この特定の押し順役が入賞しなかった場合に、遊技状態のARTから通常状態への移行が行われる。この場合、ART制御部122は、遊技状態をARTから通常状態に移行させ、遊技状態がART状態から通常状態に移行したことを表すART終了信号を出力する。出力されたART終了信号は、ART制御部122から演出制御部124等に送信される。
【0075】
また、ART制御部122は、有利状態抽せん部121より出力されるART抽せん結果信号に基づいて、総ARTゲーム数を計測し、遊技結果判定部113から出力される遊技結果判定信号に基づいて、ART消化ゲーム数を計測する。
【0076】
さらに、ART制御部122は、遊技状態に基づいて、押し順役の押し順を報知させる。押し順役の報知は、演出制御部124を介して、液晶表示装置22等を用いて行われる。例えば、ART準備信号を受信した場合、遊技状態をART準備状態に移行させるための押し順役(RT2移行リプレイ)、遊技状態をART準備状態からARTに移行させるための押し順役(RT3,RT4移行リプレイ)、および、入賞時にメダルの払い出しがある押し順役(6択ベル)等の押し順が報知される。
【0077】
天井計測部123は、遊技結果判定部113から出力された遊技結果判定信号に基づいて、所定の有利状態終了後、この有利状態に移行することなく経過した遊技期間を計測する。具体的には、例えば、遊技状態がボーナス状態から通常状態に移行した後、遊技状態を通常状態からボーナス状態に移行させるための特定の役(RT3移行リプレイ)が当せんすることなく経過した遊技期間(天井消化ゲーム数)を計測する。計測された天井消化ゲーム数は、天井計測部123によって天井計測信号として出力され、天井計測部123から有利状態移行部125に送信される。
【0078】
また、天井計測部123は、例えば、ART準備信号を受信した場合(すなわち、有利状態に移行した場合)、または、設定変更信号、リセット信号、あるいは、電源オン信号のいずれかを受信した場合(すなわち、スロットマシン1が設定変更またはリセットまたは電源オンされた場合)に、天井消化ゲーム数をゼロリセットする。
【0079】
演出制御部124は、例えば、役抽せん部111から出力される役抽せん結果信号、有利状態抽せん部121から出力されるART抽せん結果信号、あるいは、ART制御部122から出力されるART移行信号および通常状態移行信号に応じて、1ゲーム毎に、演出パターンを選択する。演出パターンの選択は、抽せんされた役、あるいは、遊技状態等に対応する演出の内容が記憶されているテーブルに基づいて行われる。演出制御部124は、選択された演出パターンに基づいて、液晶表示装置22、電飾装置23、および、スピーカ24を制御して、演出を出力する。
【0080】
ところで、演出テーブルは、例えば、所定の役に当せんした場合、あるいは、ART抽せんに当せんした場合に選択される可能性がある前兆演出テーブルを含んでいる。前兆演出テーブルとは、前兆演出が行われる所定の遊技期間(前兆演出期間)にのみ選択される演出テーブルに記憶されている領域の1つであり、前兆演出とは、遊技状態が有利状態に移行する期待度を示唆する演出の1つである。
【0081】
前兆演出テーブルが選択された場合、演出制御部124は、前兆演出を終了させる遊技期間(前兆ゲーム数)を決定し、記憶する。そして、演出制御部124は、前兆演出の開始から前兆演出期間に経過した遊技期間(前兆消化ゲーム数)を計測し、この前兆消化ゲーム数が、記憶された前兆ゲーム数に達したか否かを判定する。前兆消化ゲーム数が、記憶された前兆ゲーム数に達したと判定された場合、演出制御部124は、前兆演出を終了する。
【0082】
有利状態移行部125は、遊技状態を所定の有利状態への移行に要する遊技期間の長さの上限値(天井ゲーム数)を設定し、天井計測部123から出力された天井計測信号に基づいて、計測された天井消化ゲーム数が、設定された天井ゲーム数に到達したか否かを判定する。そして、計測された遊技期間が設定された天井ゲーム数に到達したと判定された場合、有利状態移行部125は、遊技状態を所定の有利状態に移行させる。例えば、天井計測部123により計測された遊技期間が設定された天井ゲーム数に到達した場合、有利状態移行部125は、遊技状態をARTに移行させるための強制移行信号を出力する。出力された強制移行信号は、ART制御部122に送信され、遊技状態をARTに移行させる(天井機能)。
【0083】
なお、天井ゲーム数は、例えば、予め定められた遊技期間であり、計測された遊技期間が設定された天井ゲーム数に到達した場合に加え、スロットマシン1が設定変更またはリセットされた場合等に、再設定される。
【0084】
(遊技制御処理)
次に、
図9,
図10を参照して、スロットマシン1の遊技制御処理について説明する。
【0085】
[遊技期間の制御処理]
図9に示すように、遊技者によりベットスイッチ32の操作が行われると、メイン制御部110は、ベットスイッチ32をオンして、ベットスイッチの操作信号を出力する(ステップS100)。
【0086】
ベットスイッチ32の操作信号が出力された後、遊技者によりレバー33が操作されると、メイン制御部110は、レバー33をオンして、レバー33の操作信号を出力する(ステップS101)。レバー33の操作信号が出力されると、役抽せん部111が、役の抽せんを行う(ステップS102)。役の抽せんの結果は、役抽せん部111によって役抽せん結果信号として出力される。出力された役抽せん結果信号は、役抽せん部111から天井計測部123等に送信される。
【0087】
役抽せん部111から役抽せん結果信号が送信されると、回転リール制御部112は、ステッピングモータ61,62,63を制御して、回転リール41,42,43の回転を開始させる(ステップS103)。そして、回転リール41,42,43の回転速度が一定の速度に到達した後、遊技者によりストップスイッチ34,35,36が操作されると、メイン制御部110が、ストップスイッチ34,35,36をオンして、ストップスイッチ34,35,36の操作信号を出力する(ステップS104)。
【0088】
ストップスイッチ34,35,36の操作信号が出力されると、回転リール制御部112は、ステッピングモータ61,62,63を制御して、回転リール41,42,43を停止させる(ステップS105)。
【0089】
遊技期間においては、回転リール41,42,43の回転中にストップスイッチ34,35,36が操作されると、役抽せん結果信号に基づいて、ストップスイッチ34,35,36が操作された位置から4コマ(4図柄)以内、あるいは、190ms以内に停止するように、引き込み制御または蹴飛ばし制御が行われる。なお、引き込み制御とは、特定の図柄が有効ライン上に停止するように、回転リール41,42,43を停止させる制御である。また、蹴飛ばし制御とは、特定の図柄が有効ライン上に停止しないように、回転リール41,42,43を停止させる制御である。
【0090】
また、回転リール制御部112は、ストップスイッチ34,35,36の操作信号が出力されると、全ての回転リール41,42,43が停止したか否かを判定する(ステップS106)。全ての回転リール41,42,43が停止していないと判定された場合、ステップS104に戻り、全ての回転リール41,42,43が停止するまで、ステップS103〜S106が繰り返される。
【0091】
一方、全ての回転リール41,42,43が停止したと判定された場合、回転リール制御部112は、回転リール停止信号を遊技結果判定部113に送信して、ステップS107に進む。ステップS107では、遊技結果判定部113が、役抽せん結果信号および回転リール停止信号に基づいて、役の抽せんの結果当せんした役が入賞したか否か等の結果判定を行い、この結果判定に基づいてメダルの払い出し等の処理が行われる。ステップS100〜S107の処理が実行されると、メイン制御部110は、1ゲームが終了したと判定する。
【0092】
ステップS107の処理の後、ステップS100に戻り、メイン制御部110は、ベットスイッチ32の操作を待つ。
【0093】
[メダルの払い出しがある押し順役に当せんした場合の遊技期間の制御処理]
メダルの払い出しがある押し順役に当せんした場合の遊技期間の制御処理を、
図10を用いて説明する。
図10に示す制御処理は、
図8に示す制御処理と並行して行われる。
【0094】
図10に示すように、役抽せん部111により役の抽せんが行われ、その結果、メダルの払い出しがある複数種類の押し順役が同時に当せんすると(ステップS200)、この役抽せんの結果が役抽せん部111により役抽せん結果信号として出力される。出力された役抽せん結果信号は、役抽せん部111から回転リール制御部112等に送信される。
【0095】
役抽せん部111から役抽せん結果信号が送信されると、回転リール制御部112の回転開始制御部1121が、回転リール41,42,43の回転開始制御を行う(ステップS201)。そして、回転リール41,42,43の回転速度が一定の速度に到達した後、遊技者によりいずれかのストップスイッチ34,35,36が操作されると、メイン制御部110は、操作されたストップスイッチ34,35,36をオンして、操作されたストップスイッチ34,35,36の操作信号を出力する(ステップS202)。
【0096】
ストップスイッチ34,35,36の操作信号が出力されると、回転リール位置検出部1123は、操作信号が出力されたときの回転リール41,42,43の位置を検出する。そして、回転リール位置検出部1123により検出された回転リール41,42,43の位置と、図柄テーブル1124とに基づいて、図柄検出部1125が、回転リール41,42,43のうち、所定の回転リールにおいて、ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの所定の位置の図柄を検出する(ステップS203)。検出された図柄は、図柄検出部1125によって、図柄検出信号として出力される。
【0097】
全てのストップスイッチ34,35,36の操作信号が出力され、全ての回転リール41,42,43について図柄検出信号が出力されると、押し順判定部1126は、操作されたストップスイッチ34,35,36の順番が、役抽せん部111の役抽せんの結果、同時に当せんした同一の図柄の組み合わせが対応付けられている役のうち、メダルの払い出しが最も多い押し順役の操作の順番に合致しているか否かを判定する(ステップS204)。この判定結果は、押し順判定部1126によって、押し順判定信号として出力される。
【0098】
出力された押し順判定信号から、操作されたストップスイッチ34,35,36の順番がメダルの払い出しが最も多い押し順役の操作の順番に合致していると判定された場合、図柄判定部1127は、図柄検出部1125により出力された図柄検出信号に基づいて、図柄検出部1125により検出された所定の回転リールの所定の位置の図柄が所定の図柄であるか否かを判定する(ステップS205)。この判定結果は、図柄判定部1127によって、図柄判定信号として出力される。
【0099】
出力された図柄判定信号から、ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの所定の回転リールの所定の位置の図柄が所定の図柄であると判定された場合、回転停止制御部1122は、同時に当せんしたメダルの払い出しのある複数種類の押し順役のうち、メダルの払い出しが最も多い押し順役が入賞するように、回転リール41,42,43の回転停止制御を行い(ステップS206)、全回転リール41,42,43の回転を停止させる(ステップS208)。
【0100】
一方、ステップS204で、操作されたストップスイッチ34,35,36の順番がメダルの払い出しが最も多い押し順役の操作の順番に合致していないと判定された場合、あるいは、ステップS205で、ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの所定の回転リールの所定の位置の図柄が所定の図柄ではないと判定された場合、回転停止制御部1122は、同時に当せんした同一の図柄の組み合わせを有する押し順役のうち、当せんした数が最も多い押し順役が入賞するように、回転リール41,42,43の回転停止制御を行い(ステップS207)、全回転リール41,42,43の回転を停止させる(ステップS208)。
【0101】
全ての回転リール41,42,43が停止すると、回転停止制御部1122は、回転リール41,42,43の回転停止制御の結果を表す回転停止信号を出力し、遊技結果判定部113に送信する。回転リール停止信号を受信した遊技結果判定部113は、役抽せん結果信号と回転リール停止信号とに基づいて、役の抽せん結果当せんした役が入賞したか否か、あるいは、同時に当せんした役のうち、いずれの役が入賞したか等の結果判定を行う。そして、この結果判定に基づいてメダルの払い出し等の処理が行われる(ステップS209)。
【0102】
ステップS209の遊技の結果判定および処理が行われた後、ステップS200に戻り、メイン制御部110は、メダルの払い出しがある押し順役の当せんを待つ。
【0103】
このように、スロットマシン1では、役抽せんの結果、メダルの払い出しがある複数種類の役が同時に当せんした場合、所定の回転リールの所定の位置の図柄が所定の図柄であるときにストップスイッチ34,35,36を操作することで、同時に当せんした同一の図柄の組み合わせが対応付けられている役のうち、最も払い出しが多い押し順役を入賞させることができる。これにより、スロットマシン1のゲーム性を向上させることができ、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
【0104】
また、役抽せんの結果、メダルの払い出しがある複数種類の押し順役が同時に当せんした場合、所定の押し順でストップスイッチ34,35,36を操作すると共に、所定の回転リールの所定の位置の図柄が所定の図柄であるときにストップスイッチ34,35,36を操作することで、同時に当せんした同一の図柄の組み合わせが対応付けられている役のうち、最もメダルの払い出しが多い押し順役を入賞させることができる。このため、例えばART中にメダルを増加させるためには、予め定められた順番でストップスイッチ34,35,36を操作するだけでなく、回転リール41,42,43の所定の図柄が有効ライン上にあるときにストップスイッチ34,35,36を操作する必要がある。これにより、スロットマシン1のゲーム性を向上させることができ、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
【0105】
(その他の実施形態)
スロットマシン1は、少なくとも図柄判定部1127を備えていればよい。すなわち、同時に当せんするメダルの払い出しがある複数種類の役は、押し順役に限らず、押し順にかかわらず入賞可能な押し順不問役であってもよい。押し順判定部1126は、同時に当せんしたメダルの払い出しがある複数種類の役が押し順役である場合に設ければよい。
【0106】
押し順判定部1126による判定と図柄判定部1127による判定とは、いずれを先に行っても構わない。
【0107】
図柄判定部1127で判定される所定の回転リールの所定の位置および所定の図柄は、スロットマシン1の設計等に応じて、任意に設定できる。所定の回転リールは、左,中,右回転リールのいずれか1つでもよいし、いずれか2つでもよいし、全ての回転リールでもよい。所定の位置は、有効ライン上のいずれかの位置であればよい。また、所定の図柄は、1つでもよいし、2以上でもよい。
【0108】
また、図柄判定部1127で判定される所定の回転リールの所定の位置および所定の図柄は、予め設定されていてもよいし、メダルの払い出しがある複数種類の押し順役が同時に当せんしたときに抽せん等を行って設定されるようにしてもよい。
【0109】
図柄検出部1125は、必ずしも設ける必要はなく、回転リール位置検出部1123が図柄検出部1125を兼ねてもよい。すなわち、回転リール位置検出部1123が、ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの回転リール41,42,43の位置を検出し、検出した回転リール41,42,43の位置と図柄テーブル1124とに基づいて、ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの回転リール41,42,43の所定の位置の図柄を検出するようにしてもよい。
【0110】
役抽せんテーブル1111には、
図6,
図7に示されている情報を含むものに限らず、例えば、特別役物が含まれているものでもよい。特別役物とは、いわゆるビッグボーナス、レギュラーボーナス、および、シングルボーナスをいい、多くのメダルの獲得が期待できる図柄の組み合わせが対応付けられている役をいう。この場合、ボーナス状態には、特別役物が入賞した後の遊技状態(いわゆるボーナスゲーム)が含まれる。
【0111】
有効ラインは、少なくとも1本設定されていればよい。また、
図4に示す各回転リール41,42,43の図柄が一直線に並ぶライン71,72,73,74,75を有効ラインとする必要はなく、例えば、各回転リール41,42,43の図柄がV字状に並ぶラインを有効ラインとしてもよい。また、有効ラインは、ベット数に応じて有効化される場合に限らず、例えば、メダルを1枚ベットすることで、全ての有効ラインが有効化されるようにしてもよい。さらに、遊技状態に応じて、有効ラインが変動するようにしてもよい。
【0112】
遊技状態のARTから通常状態への移行は、ART制御部122によって、ART消化ゲーム数が総ARTゲーム数に達したと判定され、通常準備信号が出力された後、特定の押し順役が当せんし、かつ、この特定の押し順役が入賞しなかった場合に行われるようにしているが、これに限らない。例えば、通常準備信号の出力の有無に関わらず、特定の押し順役が当せんし、かつ、この特定の押し順役が入賞しなかった場合に行われるようにしてもよい。
【0113】
可能であれば、メイン制御部110の構成をサブ制御部120に設けてもよいし、サブ制御部120の構成をメイン制御部110に設けてもよい。
【0114】
以上、説明した構成および機能等は、適宜、組み合わせてもよく、また、適宜、選択、置換、あるいは、削除してもよい。
【0115】
本発明および実施形態を纏めると、次のようになる。
【0116】
本発明の遊技機1は、
複数の図柄が表示された複数の回転リール41,42,43と、
前記回転リール41,42,43を回転させるためのスタートスイッチ33と、
複数の前記回転リール41,42,43の各々に対して設けられ、回転中の前記回転リール41,42,43を停止させるための複数のストップスイッチ34,35,36と、
前記スタートスイッチ33および前記ストップスイッチ34,35,36の操作に基づいて、前記回転リール41,42,43を回転および停止させる制御装置100と、
を備え、
前記制御装置100が、
所定の前記図柄の組み合わせが対応付けられている役の抽せんを行う役抽せん部111と、
前記ストップスイッチが操作されたときの前記回転リールの位置を検出する回転リール位置検出部1123と、
前記回転リールの位置に対応する前記図柄の情報が含まれている図柄テーブル1124と、
前記役抽せんの結果、遊技媒体の払い出しがある複数種類の役が同時に当せんした場合に、前記図柄テーブル1124と、前記回転リール位置検出部1123により検出された前記回転リール41,42,43の位置とに基づいて、前記ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの所定の前記回転リールの所定の位置の図柄が所定の図柄であるか否かを判定する図柄判定部1127と、
を有し、
前記図柄判定部1127により、前記ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの所定の前記回転リールの所定の位置の図柄が所定の図柄であると判定された場合に、同時に当せんした同一の図柄の組み合わせが対応付けられている役のうち、遊技媒体の払い出しが最も多い第1の役が入賞するように前記回転リール41,42,43を停止させると共に、
前記図柄判定部1127により、前記ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの所定の前記回転リール41,42,43の所定の位置の図柄が所定の図柄ではないと判定された場合に、同時に当せんした同一の図柄の組み合わせが対応付けられている役のうち、当せんした数が最も多い第2の役が入賞するように前記回転リールを停止させる。
【0117】
本発明の遊技機1によれば、役抽せんの結果、遊技媒体の払い出しがある複数種類の役が同時に当せんした場合、所定の回転リールの所定の位置の図柄が所定の図柄であるときにストップスイッチ34,35,36を操作することで、最も遊技媒体の払い出しが多い役を入賞させることができる。これにより、遊技機1のゲーム性を向上させることができ、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
【0118】
一実施形態の遊技機1では、
前記第1,第2の役が、所定の順番で前記ストップスイッチ34,35,36が操作されたときに入賞可能な役であり、
前記制御装置100が、前記役抽せんの結果、前記第1,第2の役が同時に当せんした場合に、操作された前記ストップスイッチ34,35,36の順番が、前記第1の役の所定の順番に合致しているか否かを判定する押し順判定部1126をさらに有し、
前記押し順判定部1126により、操作された前記ストップスイッチ34,35,36の順番が前記第1の役の所定の順番に合致していると判定された場合に、前記第1の役が入賞するように前記回転リール41,42,43を停止させると共に、
前記押し順判定部1126により、操作された前記ストップスイッチ34,35,36の順番が前記第1の役の所定の順番に合致していないと判定された場合に、前記第2の役が入賞するように、前記回転リール41,42,43を停止させる。
【0119】
前記実施形態の遊技機1によれば、役抽せんの結果、遊技媒体の払い出しがある複数種類の押し順役が同時に当せんした場合、所定の押し順でストップスイッチ34,35,36を操作すると共に、所定の回転リールの所定の位置の図柄が所定の図柄であるときにストップスイッチ34,35,36を操作することで、最も遊技媒体の払い出しが多い押し順役を入賞させることができる。これにより、遊技機1のゲーム性を向上させることができ、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
【解決手段】複数の回転リールと、レバーと、複数のストップスイッチと、制御装置とを備えるスロットマシンにおいて、制御装置が、ストップスイッチが操作されたときの所定の回転リールの所定の位置の図柄が所定の図柄であると判定された場合に、同時に当せんした同一の図柄の組み合わせが対応付けられている役のうち、メダルの払い出しが最も多い役が入賞するように回転リールを停止させ、ストップスイッチが操作されたときの所定の回転リールの所定の位置の図柄が所定の図柄ではないと判定された場合に、同時に当せんした同一の図柄の組み合わせが対応付けられている役のうち、当せんした数が最も多い役が入賞するように回転リールを停止させる。