(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5957600
(24)【登録日】2016年6月24日
(45)【発行日】2016年7月27日
(54)【発明の名称】酔い覚ましおよび肝臓保護の機能を有するエンジニアードライス、並びにその製造方法
(51)【国際特許分類】
A23L 7/10 20160101AFI20160714BHJP
A23L 33/185 20160101ALI20160714BHJP
A23L 33/105 20160101ALI20160714BHJP
【FI】
A23L7/10 Z
A23L33/185
A23L33/105
【請求項の数】2
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-509290(P2015-509290)
(86)(22)【出願日】2013年4月26日
(65)【公表番号】特表2015-517298(P2015-517298A)
(43)【公表日】2015年6月22日
(86)【国際出願番号】CN2013074792
(87)【国際公開番号】WO2013163940
(87)【国際公開日】20131107
【審査請求日】2014年12月16日
(31)【優先権主張番号】201210131260.3
(32)【優先日】2012年5月2日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】313005248
【氏名又は名称】チャイナ ナショナル リサーチ インスティテュート オブ フード アンド ファーメンテーション インダストリーズ
(73)【特許権者】
【識別番号】514279091
【氏名又は名称】パーフェクト(チャイナ) シーオー., エルティーディー.
(74)【代理人】
【識別番号】100102532
【弁理士】
【氏名又は名称】好宮 幹夫
(72)【発明者】
【氏名】ズアン、 セン−リン
(72)【発明者】
【氏名】ツァイ、 ムウ−イー
(72)【発明者】
【氏名】ドーン、 ジョー
(72)【発明者】
【氏名】リウ、 ヤン−チャオ
(72)【発明者】
【氏名】ワン、 シュエ
(72)【発明者】
【氏名】リウ、 シ−ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】リウ、 ジエ
(72)【発明者】
【氏名】フー、 ルイ−リャン
(72)【発明者】
【氏名】リ、 ズィ−アン
【審査官】
小石 真弓
(56)【参考文献】
【文献】
特開平07−196524(JP,A)
【文献】
特開平06−022724(JP,A)
【文献】
特開2008−295380(JP,A)
【文献】
特開2009−112304(JP,A)
【文献】
特開2006−045130(JP,A)
【文献】
特開2004−305054(JP,A)
【文献】
国際公開第2006/106704(WO,A1)
【文献】
特許第3137615(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L
A61K
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原料として玄米粉70〜85重量部、大豆分離タンパク質5〜25重量部、葛根抽出物0.01〜5重量部、トウモロコシオリゴペプチド0.5〜5重量部、紫芋粉2〜10重量部、サンザシ抽出物1〜9重量部を含むことを特徴とする酔い覚ましおよび肝臓保護の機能を有するエンジニアードライス。
【請求項2】
a、配合量に応じて各原料を取り、玄米粉、大豆分離タンパク質、葛根抽出物、トウモロコシオリゴペプチド、紫芋粉、サンザシ抽出物を均一に混合させて原料Aを得る工程、
b、二軸押出機にて高温高圧下で原料Aを組織化的に成型させて、且つ制御パラメーターとして投料速度200〜300kg/h、押出温度80〜190℃、水分含有量10〜34%、回転切削速度400〜650Rpmとし、製品Bを得る工程、及び
c、製品Bに対し冷風下で水切り処理を行った後に、さらに乾燥、除塵、包装の工程を経て最終製品Cを得る工程
を含むことを特徴とする請求項1に記載の酔い覚ましおよび肝臓保護の機能を有するエンジニアードライスの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、酔い覚ましおよび肝臓保護の機能を有するエンジニアードライス(Engineered rice)、並びにその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
肝臓は人体の代謝機能を主とする器官であり、且つ人体において去酸化やグリコーゲンの貯蔵、分泌性タンパク質の合成などを行うと同時に、消化器系の胆汁を製造する機能も備える。肝臓病は、多種の原因によって引き起こされた肝臓の病変である。従来には、肝臓病が人類の健康を損なう大敵であり、現在でも、いったん肝がんや肝硬変症に罹れば、たとえ最も先進的な医療手段でも、人を救うことも困難である。肝臓病を引き起こした原因は複雑で、通常、原因及び臨床的表現により、肝臓病をA型肝炎、B型肝炎などのウイルス性肝炎、または脂肪肝、アルコール性肝炎、肝線維症、肝硬変症や肝細胞がんなどのアルコール性肝臓病に分ける。人体に摂取されたアルコールの90%〜95%は、肝臓によって代謝されている。アルコールは、肝細胞に入った後、肝アルコール脱水素酵素、過酸化水素物分解酵素及び肝ミクロゾームアルコール酸化酵素に酸化され、アセトアルデヒドになる。アセトアルデヒドは肝細胞に対し顕著な毒性を有し、代謝を阻害し、肝細胞の変性や壊死を引き起こすことがある。肝臓の損害程度は飲酒の量及び頻度に決められる。推定によれば、全世界では約1500万〜2000万の人が暴飲の悪習に染まり、それらの10%〜20%(150万〜400万)の人が様々な程度のアルコール性肝臓病に罹っている。早期のアルコール性肝臓病は症状がないが、この時、肝臓の内部組織は既に病理的変化が発生している。社会的生活の日々の発展に伴い、人達の生活テンポが速くなり、アルコール性肝臓病もますます若年化、大衆化になっている。脂肪肝も話題となり、「富貴病」と言われるこの病気はすでに普通の家庭にだんだん侵入し、国民の健康を酷く脅かし、ウイルス性肝炎に続く二番目の肝臓病になり、潜在性肝硬変症の一般的な原因として知られている。一方、脂肪肝は肝臓の既有病変を悪化させることができ、高血圧、冠状動脈性心疾患、アテローム性動脈硬化症などの疾病を誘発または悪化させ、更に肝がんを誘発するおそれがある。日常な生活では飲食に更に注目する必要があり、それは不良な飲食習慣が脂肪肝を誘発する元凶であるからである。
【0003】
近年、酔い覚まし丸剤、酔い覚まし飴、咀嚼錠剤などの酔い覚まし用飲食品が開発されていたが、現在では、このような製品の効果はほとんど明らかではなく、コストも高く、高価で高級品に属して、市販の局限性がある。長年の鋭意検討を経て、コストが低く、かつ健康な酔い覚まし製品、即ちトウモロコシオリゴペプチド食品を見出した。体内の肝臓におけるアルコールは、アルコール脱水素酵素及びアルデヒド脱水素酵素の作用によって代謝分解されている。90%以上のアルコールが肝臓に吸収され、トウモロコシオリゴペプチドは、体内のアルコール脱水素酵素の代謝経路の生化的反応を促進させることにより、血液内のアルコール濃度を低下することができる。当該新型の酔い覚まし剤は、トウモロコシの胚粕をアルカリプロティナーゼで加水分解して濾過した後、適宜なアミノ酸及びビタミンなどの補助原料を配合することにより製造されたので、酔い覚ましおよび肝臓保護の作用を発揮できる。研究によると、脳卒中の傾向を有する自発性高血圧に罹るマウスにそれぞれトウモロコシペプチド及びアルコールを食べさせ、コントロールと比べて、血液内のアルコール及びその酸化産物としてのアルデヒドの含有量が明らかに下がることを見出した。人体に対する試験も、同じように血液内のアルコールが著しく下がると同時に、血漿内のAla、Leu、Proの含有量が大幅に向上し、かつ高水準で2時間維持する結果が取られた。トウモロコシペプチドは血液内のアラニン及びロイシンの濃度を向上させることにより安定的なNAD
+を産生でき、アルコールの代謝に対して、有益である。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、体内のアルコール代謝の増強、肝臓損傷の減少、肝臓活力の回復、酔い覚ましおよび肝臓保護の機能を有する機能性エンジニアードライスを発明・製造することを目的とする。
また、本発明は、体内のアルコール代謝の増強、肝臓損傷の減少、肝臓活力の回復、酔い覚ましおよび肝臓保護の機能を有する機能性エンジニアードライスの製造方法を発明することを目的とする。
【0005】
本発明の目的は、以下の技術案により達成される。
原料として、玄米粉70〜85重量部、大豆分離タンパク質5〜25重量部、葛根抽出物0.01〜5重量部、トウモロコシオリゴペプチド0.5〜5重量部、紫芋粉2〜10重量部、サンザシ抽出物1〜9重量部を含む(計量単位:kg)酔い覚ましおよび肝臓保護の機能を有するエンジニアードライス。
【0006】
本発明の玄米粉は、玄米を粉砕することにより得られたものである。玄米とはイネを加工することにより得られたものであり、穀を除去した後、少しの外層組織、例えば皮層、糊粉層と胚芽が残っている。前記の外層組織内に豊かな栄養を含み、白米よりたくさんのビタミン、ミネラル、食物繊維を有する。玄米の米ぬか及び胚芽に豊かなビタミンB及びビタミンEを含み、人体の免疫機能を向上し、血液循環を促進することができる。また、玄米中のカリウム、マグネシウム、亜鉛、鉄、マンガンなどの微量元素の含有量が高く、心臓血管の疾病及び貧血症の予防に有利である。玄米は、農薬などの放射性物質を接続・分解する効能があるため、有害物質が体内に吸収されることを有効的に防止し、肝臓保護の役割を発揮することができる。
【0007】
大豆分離タンパク質は、タンパク質の含有量が90%以上であり、アミノ酸が約20種類を有し、必須アミノ酸も含んでいる。その栄養が豊富で、コレステロールを有していない。また、大豆分離タンパク質は、大豆に由来の栄養抑制因子としてのトリプシン抑制剤を除去したため、消化不良や胃脹などの不快感を起こさない。
【0008】
葛根抽出物は、マメ科植物に属するクズの乾燥の根に由来する。葛根には豊かな炭水化物及び必須アミノ酸並びに鉱物質素などの栄養成分を含む以外に、イソフラボン類化合物及び少しのフラボノイド類物質を含んでいる。そのうち、ダイゼイン、ダイジン、プエラリンは葛根の主な有効成分であるが、特にプエラリンの含有量が最も高く、それが血管の拡張、血液循環の改善、心筋酸素消耗量の低下、がん細胞の抑制、冠血流量の向上、血液の微循環の調整という効能がある。葛根抽出物は、肝細胞の再生能力を向上、肝臓の正常機能を回復し、胆汁の分泌を促進し、肝臓における脂肪の堆積を防止し、新陳代謝を促進し、肝臓の解毒機能を向上し、アルコールによる肝臓の損傷を防止する効能がある。
【0009】
トウモロコシオリゴペプチドは、天然食品としてのトウモロコシから抽出されたタンパク質を制限酵素の指向性切断及び特定な極小ペプチド分離技術で処理することにより得られた小分子ポリペプチドである。それが各種の必須アミノ酸を含み、アミノ酸及びペプチドなどの栄養成分を提供でき、アンギオテンシン転換ペプチドを抑制する作用を有するため、血圧を低減できる。他の極小ペプチドは、疲労抵抗、肝臓保護、人体免疫力の向上などの機能を有する。トウモロコシペプチドはアルコールが胃に吸収されることを抑制でき、体内のアルコール脱水素酵素及びアルデヒド脱水素酵素の活性を向上させることにより、体内のアルコールの代謝及び排出を促進できる。
【0010】
紫芋粉には豊かなタンパク質と、18種類の消化吸収しやすいアミノ酸と、ビタミンC、B、Aなどの8種類のビタミンと、リン、鉄などの10数種類の天然鉱物質とを含み、その中に、鉄及びセレニウムの含有量が豊富である。更に豊かなアントシアンを含んでいる。アントシアンは、100種類以上の病気を予防及び治療することに有用であり、そして、病気の予防、人類の健康の維持に対して、それは科学界に今まで最も直接・有効・安全な遊離基清除剤であり、その遊離基の清除能力はビタミンCの20倍、ビタミンEの50倍である上に、高血圧の予防効果、肝臓機能の障害を低減する効果、更に抗がんの効果も有する。動物試験によると、アントシアンは急性肝臓損傷に罹る鼠の血清中のグルタミン酸、草酢酸トランスアミナーゼ(GOT)、グルタミン酸一焦ブドウ糖トランスアミナーゼ(GTP)の上昇を著しく抑制できる上、血清や肝臓中のチオバルビタール酸(TBA)反応物及び酸化脂肪蛋白の増加に対して一定の抑制機能がある。
【0011】
サンザシ抽出物は、バラ科サンザシ属の植物に属するサンザシまたはサンザシの乾燥の成熟果実部から抽出されたものであり、味が酸・甘・微温であり、脾・胃・肝に入る。サンザシは、心筋の収縮力及び心拍出量を増加し、心拍数を低減する効能を有し、そのフラボノイドは冠血流量を増加し、心筋酸素消耗量及び心筋酸素利用率を低減する効能があり、かつ一定な心筋栄養性血流量を増加する効能、イソプロテレノールによる心筋虚血または壊死を予防・軽減する効能も有する。サンザシは胃に入った後、酵素の作用を増加させ、肉食の消化を促進でき、コレステロールの転化に有利である。また、サンザシは、ウルソール酸を含み、動物脂肪を血管壁に堆積することを減少し、消化を助けて脂肪を除去できるので、肝臓を保護するための優れた食品である。
【0012】
本発明の酔い覚ましおよび肝臓保護の機能を有するエンジニアードライスの製造工程は、配合量に応じて各原料を取り、玄米粉、大豆分離タンパク質、葛根抽出物、トウモロコシオリゴペプチド、紫芋粉、サンザシ抽出物を均一に混合させて原料Aを得る工程と、二軸押出機にて高温高圧下で原料Aを組織化的に成型させて、且つ制御パラメーターとして投料速度200〜300kg/h、押出温度80〜190℃、水分含有量10〜34%、回転切削速度400〜650Rpmとし、製品Bを得る工程と、及び製品Bに対し冷風下で水切り処理を行った後に、さらに乾燥、除塵、包装などの工程を経て最終製品Cを得る工程とを含む。
【0013】
本発明は雑穀を主な原材料として、安全純粋かつ栄養均衡で、食用者の栄養需要を満たすことができる。また、付加機能性成分も天然的な原料または天然的な原料の抽出物を主として、安全性が高く、効果が著しい。まず、本発明では、玄米粉及び大豆分離タンパク質をベースとすることが好ましく、例えば炭水化物やタンパク質などの必要なエネルギー物質を提供できるとともに、例えばビタミンやミネラルなどの多種の栄養因子も含有し、その中には、酔い覚ましおよび肝臓保護の機能に有益な機能性成分も有し、本発明の機能性を表現することに対して補助作用を発揮している。更に重要なのは、即ち本発明の発明点または革新点は葛根抽出物、トウモロコシオリゴペプチド、紫芋粉、サンザシ抽出物という4つの成分を配合することにより、胃にアルコールが吸収されることを抑制でき、体内のアルコール脱水素酵素及びアルデヒド脱水素酵素の活性を増加し、肝臓の解毒機能を向上し、体内のアルコールの代謝及び排出を促進し、及び肝細胞の再生能力を向上し、肝臓の正常機能を回復し、胆汁の分泌及び食料の消化を促進し、脂肪の堆積を防止し、酔い覚まし及び肝臓保護の機能を発揮することである。また、本発明は、製品の成型工程も含み、スクリュー押出機の投料速度、押出温度、水分含有量、回転切削速度などの工程パラメーターを最適化することにより、最終的に体内のアルコールの代謝を促進し、肝臓の損傷を減少し、肝臓の活性を回復できる、酔い覚ましおよび肝臓保護の機能を有するエンジニアードライスを製造することができた。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施例によって本発明を説明するが、本発明の範囲がそれらに限定されることではない。
実施例では、二軸押出機はアメリカWenger Manufacturing Inc.から購入したものであり、乾燥システムはアメリカWenger Manufacturing Inc.から購入したものである。
【0015】
大豆分離タンパク質:タンパク質(無水ベース)≧90%、窒素の溶解指数(NSI)≧85、山東省徳州穀生物科技集団有限公司から購入した。
葛根抽出物:葛根素≧40%(HPLC)、西安融昇生物科学技術有限公司から購入した。
トウモロコシオリゴペプチド:総タンパク質%≧80、北京中食海氏生物技術有限公司から購入した。
紫芋粉:紫芋全粉、澱粉含有量%≧55、天津真如果食品工業有限公司から購入した。
サンザシ抽出物:茶色や茶黄色の精細な粉末であり、サンザシフラボノイド%≧9(UV)、江陰天江薬業有限公司から購入した。
製品成分を測定する方法が表1に示される。
【表1】
【0016】
以下、具体的な実施例で本発明の酔い覚ましおよび肝臓保護の機能を有するエンジニアードライス及びその製造方法を説明する。
実施例1
計量単位:kg
玄米粉70
大豆分離タンパク質25
葛根抽出物1
トウモロコシオリゴペプチド1
紫芋粉2
サンザシ抽出物1
本実施例の具体的な製造方法は下記の工程を含む。
a、配合量に応じて各原料を取り、玄米粉、大豆分離タンパク質、葛根抽出物、トウモロコシオリゴペプチド、紫芋粉、サンザシ抽出物を均一に混合させて原料Aを取る。
b、二軸押出機にて高温高圧下で原料Aを組織化的に成型させて、且つ制御パラメーターとして投料速度200kg/h、押出温度80℃、水分含有量10%(原料総質量に対する割合)になるように水を添加し、回転切削速度400Rpmとし、製品Bを取る。
c、70℃で製品Bを低温乾燥した後、更に100℃での乾燥を行い、振動篩で不純物を除去し、包装などの工程を経て最終製品C、即ち酔い覚ましおよび肝臓保護の機能を有するエンジニアードライス(以下、肝臓保護ライスを略に称する)を取る。
製品の粒の形状及び大きさが普通のセン米と類似し、色が暗赤色であり、100kg原料ごとに99kgの製品を製造することができる。肝臓保護ライスの成分測定が表2に示される。
【0017】
食用方法:
1、単独で食用する
肝臓保護ライス:水=1:0.7であり、水が沸騰した後に椀に入れ、15分間蒸かせばよい。
または、肝臓保護ライス:水=1:1.4であり、炊飯器に入れ、快速炊飯機能で20分間すればよい。
2、混合で食用する
普通の米:肝臓保護ライス:水=3:1:4であり、水が沸騰した後に椀に入れ、40分間蒸かせばよい。
または、普通の米:肝臓保護ライス:水=3:1:6であり、炊飯器に入れ、標準炊飯機能で30分間すればよい。
単独で食用の場合の、炊飯器で炊いた肝臓保護ライスの成分を測定し、その結果を表2に示す。
【表2】
煮込まれた成品の中に、葛根抽出物、トウモロコシオリゴペプチド、紫芋粉及びサンザシ抽出物の成分が有効的に保存され、そのうちのアントシアンは、高血圧を予防し、肝臓機能障害を低減する以外に、抗がんの効果も有する。また、タンパク質、食物繊維、微量元素などが豊かな栄養価値を保証している。トウモロコシオリゴペプチドが優れた熱安定性及び冷蔵安定性を有し、表2に示されていないが、蒸すことによる損失がないことを確定できる。煮込まれた成品は、酔い覚まし、抗酸化および肝臓保護などの多い効能があり、酒を飲んだ後食べると酔い覚ましの作用を起こすことができる。一方、普通の米とともに炊き、日常の主食として長期に食べてもよい。
【0018】
実施例2
計量単位:kg
玄米粉80
大豆分離タンパク質10
葛根抽出物0.01
トウモロコシオリゴペプチド5
紫芋粉3
サンザシ抽出物2
本実施例の具体的な製造方法は、下記の工程を含む。
a、配合量に応じて各原料を取り、玄米粉、大豆分離タンパク質、葛根抽出物、トウモロコシオリゴペプチド、紫芋粉、サンザシ抽出物を均一に混合させて原料Aを取る。
b、二軸押出機にて高温高圧下で原料Aを組織化的に成型させて、且つ制御パラメーターとして投料速度250kg/h、押出温度120℃、水分含有量18%(原料総質量に対する割合)になるように水を添加し、回転切削速度480Rpmとし、製品Bを取る。
c、冷風で製品Bを水切り処理した後、更に乾燥、除塵、包装などの工程を経て、最終製品Cを取る。
【表3】
表1の項目
17〜21がいずれも検出されていない。
【0019】
実施例3
計量単位:kg
玄米粉75
大豆分離タンパク質5
葛根抽出物1
トウモロコシオリゴペプチド0.5
紫芋粉10
サンザシ抽出物9
本発明は、下記の工程を含む、体内のアルコールの代謝を促進し、肝臓の損傷を減少し、肝臓の活性を回復できる、酔い覚ましおよび肝臓保護の機能を有するエンジニアードライスの製造方法である。
a、配合量に応じて各原料を取り、玄米粉、大豆分離タンパク質、葛根抽出物、トウモロコシオリゴペプチド、紫芋粉、サンザシ抽出物を均一に混合させて原料Aを取る。
b、二軸押出機にて高温高圧下で原料Aを組織化的に成型させて、且つ制御パラメーターとして投料速度280kg/h、押出温度140℃、水分含有量25%(原料総質量に対する割合)になるように水を添加し、回転切削速度520Rpmとし、製品Bを取る。
c、冷風で製品Bを水切り処理した後、更に乾燥、除塵、包装などの工程を経て、最終製品Cを取る。
【表4】
表1の項目
17〜21がいずれも検出されていない。
【0020】
実施例4
計量単位:kg
玄米粉85
大豆分離タンパク質6.5
葛根抽出物5
トウモロコシオリゴペプチド0.5
紫芋粉2
サンザシ抽出物1
本発明は、下記の工程を含む、体内のアルコールの代謝を促進し、肝臓の損傷を減少し、肝臓の活性を回復できる、酔い覚ましおよび肝臓保護の機能を有するエンジニアードライスの製造方法である。
a、配合量に応じて各原料を取り、玄米粉、大豆分離タンパク質、葛根抽出物、トウモロコシオリゴペプチド、紫芋粉、サンザシ抽出物を均一混合させて原料Aを取る。
b、二軸押出機にて高温高圧下で原料Aを組織化的に成型させて、且つ制御パラメーターとして投料速度300kg/h、押出温度190℃、水分含有量34%(原料総質量の割合)になるように水を添加し、回転切削速度650Rpmとし、製品Bを取る。
c、冷風で製品Bを水切り処理した後、更に乾燥、除塵、包装などの工程を経て、最終製品Cを獲得する。
【表5】
表1の項目
17〜21がいずれも検出されていない。
【0021】
工業上の実用性
本発明は、長期飲酒及び過量飲酒の人に対して、酔い覚ましおよび肝臓保護の機能を有する機能性エンジニアードライスを提供することにある。それが玄米粉、大豆分離タンパク質、葛根抽出物、トウモロコシオリゴペプチド、紫芋粉、サンザシ抽出物という6つの原料を含み、原料を予混合し、ニ軸押出機にて高温高圧下で組織化的に成型させて、乾燥、除塵、包装などを経て製造されたものである。その雑穀の成分は、飲食の均衡、消費者の栄養摂取を満たす作用があり、トウモロコシオリゴペプチド及び葛根抽出物などの機能因子は、体内のアルコールの代謝を促進し、肝臓の損傷を減少するという肝臓保護効果を発揮している。