特許第5957643号(P5957643)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 志水 宏彰の特許一覧

<>
  • 特許5957643-指圧代用具 図000002
  • 特許5957643-指圧代用具 図000003
  • 特許5957643-指圧代用具 図000004
  • 特許5957643-指圧代用具 図000005
  • 特許5957643-指圧代用具 図000006
  • 特許5957643-指圧代用具 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5957643
(24)【登録日】2016年7月1日
(45)【発行日】2016年7月27日
(54)【発明の名称】指圧代用具
(51)【国際特許分類】
   A61H 39/04 20060101AFI20160714BHJP
【FI】
   A61H39/04 B
【請求項の数】4
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2015-201512(P2015-201512)
(22)【出願日】2015年9月21日
【審査請求日】2015年10月31日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515282913
【氏名又は名称】志水 宏彰
(72)【発明者】
【氏名】志水 宏彰
【審査官】 武内 大志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−033105(JP,A)
【文献】 特開平09−019477(JP,A)
【文献】 実開昭62−027633(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 39/00−39/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾発性を有す薄い合成樹脂素材でできた円盤形状を呈する指圧代用具であって、中央部に凸型の膨らみを持った頂上部(1)、底面辺縁に設けられた粘着部(4)、それらを覆う剥離紙(2)、頂上部(1)の裏部分にあたる凹型をした頂上部の底面(3)と、当該底面に付着した押圧部(5)からなり、剥離紙(2)を剥がし、粘着部(4)をつぼに相当する皮膚面(6)に貼り付けた後、頂上部(1)に軽い押圧を一回加えると、弾発性を有す薄い合成樹脂素材のもつ反転作用により、頂上部の底面(3)と、当該底面に付着した押圧部(5)が皮膚面(6)の方へ押し出され、つぼを持続的に長時間にわたって圧迫することができることを特徴とする指圧代用具。
【請求項2】
弾発性を有す薄い合成樹脂素材でできた円盤形状を呈する指圧代用具であって、中央部に凸型の膨らみを持った頂上部(1)と、底面辺縁に設けられた粘着部(4)と、それらを覆う剥離紙(2)と、頂上部(1)の裏部分にあたる凹型をした頂上部の底面(3)とからなり、剥離紙(2)を剥がし、粘着部(4)をつぼに相当する皮膚面(6)に貼り付けた後、頂上部(1)に軽い押圧を一回加えると、弾発性を有す薄い合成樹脂素材のもつ反転作用により、凹型をした頂上部の底面(3)が皮膚面(6)の方へ押し出され、凸型となった頂上部の底面(3)が直接、つぼを持続的に長時間にわたって圧迫することができることを特徴とする指圧代用具。
【請求項3】
本用具の素材が希少金属、磁石、ゴムを含有する請求項1に記載の指圧代用具。
【請求項4】
押圧部(5)が希少金属、磁石である請求項1に記載の指圧代用具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
「第19項」
軽く押圧するだけで長時間持続的につぼに圧迫を加えることができる指圧代用具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来つぼに刺激を与えるため、磁石や金属を絆創膏で皮膚に貼り付けたものや、棒状の器具を押し当てるもの、あるいはバンドなどで刺激具を押さえつけるものなど数多くの器具が発明されているが、簡単で労力を要せず継続的につぼを圧迫する器具はなかった。
特許文献1、特開2005−296455公報(磁気治療器)特許文献2、特開2015−37453公報(つぼ刺激具)、特許文献3、特開2004−113762公報(指圧ベルト)に記載がある。
【0003】
「つぼ」とは正式には経穴(けいけつ)といい、東洋医学において重要な治療部位として用いられている。皮膚の直下に位置することから圧迫、温熱、刺針など外部から刺激をあたえやすく、古くから指圧や鍼灸など様々な治療が行われており体質改善、除痛などに効果があることが認識されている。一般的にもマッサージや灸、湿布を貼り付けるなど、日頃から体の不調時に刺激することや効果があることは知られている。
【先行技術文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−296455公報
【特許文献2】特開2015−37453公報
【特許文献3】特開2004−113762公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
磁石や金属を絆創膏で皮膚に貼り付けるものは、圧迫力がなくつぼを刺激する効果が低いという欠点がある。
また、棒状の器具をつぼに押し当てるものは、常に押圧を加える労力が必要であり、長時間の利用には適さないという欠点がある。
また、つぼに持続的な圧迫や刺激を与えるため、ベルトなどで刺激具を押さえつけるものは、装着が大儀で利用しにくいという欠点がある。
前記の欠点は、何とか解決しなければならない課題であり、本発明はこの課題を解決するために発明したものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
課題を解決するために本発明は以下の構成とした。弾発性を有す薄い合成樹脂素材でできた円盤形状を呈す本用具には、中央部に凸型の膨らみを持った頂上部(1)、底面辺縁に設けられた粘着部(4)、それらを覆う剥離紙(2)、頂上部(1)の裏部分には凹型をした頂上部の底面(3)とこれに付着した押圧部(5)からなり、剥離紙(2)を剥がし、粘着部(4)をつぼに相当する皮膚面(6)に貼り付けた後、頂上部(1)に軽い押圧を一回加えると、弾発性を有す薄い合成樹脂素材のもつ反転作用により、頂上部の底面(3)とこれに付着した押圧部(5)が皮膚面(6)の方へ押し出され、つぼを持続的に長時間にわたって圧迫することができる。
【0007】
また押圧部(5)がなくても頂上部の底面(3)によって直接つぼを圧迫することが可能である。
【0008】
また、本用具の素材には希少金属、磁石、ゴムが含有するものを使用することが可能である。
【0009】
また、この押圧部(5)には希少金属、磁石を使用することが可能である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の指圧代用具によれば、頂上部(1)に軽い押圧を一回加えるだけで、弾発性を有す薄い合成樹脂素材のもつ反転作用により、頂上部の底面(3)とこれに付着した押圧部(5)が皮膚面(6)の方へ押し出され、つぼを圧迫することができ除痛効果がある。
【0011】
つぼを押さえ続ける労力は要せず、軽い一回の押圧だけで持続的に圧迫力をつぼへ加えることができる。
【0012】
これらの圧迫は装着している間継続され、つぼを刺激する効果は増大する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】指圧代用具の平面図である。
図2】指圧代用具の底面図で剥離紙(2)を剥がした図である。
図3】指圧代用具の斜視図である。
図4】指圧代用具の剥離紙(2)を剥がし、つぼに相当する皮膚面(6)に貼り付けた断面図である。
図5】指圧代用具をつぼに相当する皮膚面(6)に貼り付け、頂上部(1)に押圧を加え、頂上部の底面(3)とこれに付着した押圧部(5)が皮膚面(6)の方へ押し出され、つぼを圧迫する実施例を示す断面図である。
図6】押圧部(5)が付着していない指圧代用具の頂上部の底面(3)が直接つぼを圧迫する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。
図3において弾発性を有す薄い合成樹脂素材でできた円盤形状を呈す本発明の指圧代用具には、中央部に凸型の膨らみを持った頂上部(1)と底面辺縁に設けられた粘着部(4)、それらを覆う剥離紙(2)と、図2に示すとおり底面に頂上部(1)の裏部分にあたる凹型をした頂上部の底面(3)とこれに付着した押圧部(5)によって構成される。
【0015】
装着する際は図4のように底面辺縁にある剥離紙(2)を剥がし、粘着部(4)をつぼに相当する皮膚面(6)に貼り付けた後、中央部にある凸型の膨らみを持った頂上部(1)に軽い押圧を一回加えると、図5の通り弾発性を有す薄い合成樹脂素材のもつ反転作用により、頂上部の底面(3)とこれに付着した押圧部(5)が皮膚面(6)の方へ押し出され、つぼを圧迫することができる。
【0016】
本発明の指圧代用具は簡単に装着することができ、装着している間は圧迫力が継続され、つぼへの刺激効果は増大する。
【符号の説明】
【0017】
1 頂上部
2 剥離紙
3 頂上部の底面
4 粘着部
5 押圧部
6 皮膚面
7 筋肉
【要約】      (修正有)
【課題】軽い押圧を一回加えるだけで、簡単に長時間にわたってつぼを圧迫することができる指圧代用具を提供する。
【解決手段】弾発性を有す薄い合成樹脂素材でできた円盤形状を呈す本用具には、中央部に凸型の膨らみを持った頂上部、底面辺縁に設けられた粘着部4、それらを覆う剥離紙、頂上部の裏部分には凹型をした頂上部の底面3とこれに付着した押圧部5からなり、剥離紙を剥がし、粘着部4をつぼに相当する皮膚面6に貼り付けた後、頂上部に軽い押圧を一回加えると、弾発性を有す薄い合成樹脂素材のもつ反転作用により、頂上部の底面3とこれに付着した押圧部5が皮膚面6の方へ押し出され、つぼを持続的に長時間にわたって圧迫することを特徴とする。
【選択図】図5
図1
図2
図3
図4
図5
図6