(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5958175
(24)【登録日】2016年7月1日
(45)【発行日】2016年7月27日
(54)【発明の名称】収納ケースを後付け可能なベッド
(51)【国際特許分類】
A47C 19/22 20060101AFI20160714BHJP
A47C 19/00 20060101ALI20160714BHJP
【FI】
A47C19/22 A
A47C19/00 Z
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-181446(P2012-181446)
(22)【出願日】2012年8月20日
(65)【公開番号】特開2014-36784(P2014-36784A)
(43)【公開日】2014年2月27日
【審査請求日】2015年7月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】アイシン精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100081776
【弁理士】
【氏名又は名称】大川 宏
(72)【発明者】
【氏名】鳥原 孝一
(72)【発明者】
【氏名】浜島 文男
【審査官】
大谷 謙仁
(56)【参考文献】
【文献】
実開平02−038947(JP,U)
【文献】
実開昭56−137667(JP,U)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0235462(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 19/22
A47C 19/00
A47C 17/52−17/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のフレーム部材を相互に締結して形成したベッドフレームを備え、ケース本体部及び前記ケース本体部に対し出し入れ可能であって箱体及び前板からなる引き出し部を有する収納ケースを後付け可能であり、
少なくともひとつのフレーム部材は、他のフレーム部材との締結を後で解除して前記前板に転用可能であり、
前記他のフレーム部材に前記ケース本体部を後から取り付け可能である収納ケースを後付け可能なベッド。
【請求項2】
前記少なくともひとつのフレーム部材は、前記他のフレーム部材に締結される第1締結部、及び前記箱体に締結される第2締結部を有する請求項1に記載の収納ケースを後付け可能なベッド。
【請求項3】
前記少なくともひとつのフレーム部材は横長の矩形形状であり、前記矩形形状の短辺に近い端部に前記第1締結部が配置され、前記第1締結部よりも内側に前記第2締結部が配置されている請求項2に記載の収納ケースを後付け可能なベッド。
【請求項4】
前記ベッドフレームは、ヘッドフレームとフットフレームと2つのサイドフレームとで形成され、
前記フットフレームは、前記2つのサイドフレームとの締結を後で解除して前記前板に転用可能であり、
前記2つのサイドフレームに前記ケース本体部を後から取り付け可能である請求項1〜3のいずれか一項に記載の収納ケースを後付け可能なベッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用を開始した後からでも収納ケースを取り付け可能なベッドに関する。
【背景技術】
【0002】
ベッドを構成する部材の一部を交換できるようにして、修復や機能向上を容易とした技術が提案されている。例えば、特許文献1に開示されたベッドは、マットレスの周縁に沿わせる縁枠をベッド本体の外縁上面に着脱自在に設けたことを特徴としている。これにより、汚れたり煙草の焼け焦げ跡がついたりした縁枠だけを交換できる、とされている。
【0003】
一方、ベッドフレームのマットレスの下側に収納ケースを設けて収納機能を付与した収納ケース付きベッドが普及している。収納ケース付きベッドでは、使用開始後に引き出し部の位置変更を行えるようにした技術例が有るが、一般的には収納ケース自体を後付けできる構造にはなっていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−149841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、収納ケースが設けられていないベッドを使用していて、居住環境の変化などにより後で収納ケースを欲しくなる場合がある。例えば、子供部屋にベッドを設置している場合、子供の成長とともに子供部屋が手狭になり、後で収納ケースを欲しくなる場合が生じ得る。このような場合、一般的には収納ケースの後付けは困難であり、ベッド全体を買い替えることになってしまう。また、収納ケースの後付けができる場合であっても、フレーム部材の交換などの大掛かりな改修作業が必要になってコストがかさむとともに、見栄えが低下したり、廃材が発生したりして好ましくない。
【0006】
本発明は上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、フレーム部材の一部を収納ケースに転用可能として見栄えの低下や廃材の発生を抑制しつつ、低廉なコストで収納ケースの後付けを可能としたベッドを提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の収納ケースを後付け可能なベッドは、複数のフレーム部材を相互に締結して形成したベッドフレームを備え、ケース本体部及び前記ケース本体部に対し出し入れ可能であって箱体及び前板からなる引き出し部を有する収納ケースを後付け可能であり、少なくともひとつのフレーム部材は、他のフレーム部材との締結を後で解除して前記前板に転用可能であり、前記他のフレーム部材に前記ケース本体部を後から取り付け可能である。
【0008】
さらに、前記少なくともひとつのフレーム部材は、前記他のフレーム部材に締結される第1締結部、及び前記箱体に締結される第2締結部を有することが好ましい。
【0009】
さらに、前記少なくともひとつのフレーム部材は横長の矩形形状であり、前記矩形形状の短辺に近い端部に前記第1締結部が配置され、前記第1締結部よりも内側に前記第2締結部が配置されていることが好ましい。
【0010】
また、前記ベッドフレームは、ヘッドフレームとフットフレームと2つのサイドフレームとで形成され、前記フットフレームは、前記2つのサイドフレームとの締結を後で解除して前記前板に転用可能であり、前記2つのサイドフレームに前記ケース本体部を後から取り付け可能であるとしてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の収納ケースを後付け可能なベッドでは、少なくともひとつのフレーム部材は、他のフレーム部材との締結を後で解除して引き出し部の前板に転用可能であり、他のフレーム部材にケース本体部を後から取り付け可能とされている。したがって、ベッドの使用開始後であっても、ケース本体部及び引き出し部からなる収納ケースを後付けできる。また、フレーム部材の一部を引き出し部の前板に転用するので、見栄えの低下が抑制されるとともに、廃材の発生が抑制されて部材コストが低減される。さらには、後付けの改修作業も軽減される。
【0012】
さらに、少なくともひとつのフレーム部材が第1締結部及び第2締結部を有する態様では、当初は第1締結部により少なくともひとつのフレーム部材が他のフレーム部材に締結されてベッドフレームが形成される。これにより、ベッドフレームの構造的な強度が確保される。また、収納ケースを後付けしたときには、少なくともひとつのフレーム部材が引き出し部の前板に転用される。したがって、ベッドの周りの外観デザインの統一性が保たれて、見栄えの低下が抑制される。
【0013】
さらに、少なくともひとつのフレーム部材が横長の矩形形状で、端部に第1締結部、その内側に第2締結部が配置された態様では、2つの締結部が別々の位置に設けられているので、収納ケースを後付けするときに締結部が損傷しているというリスクを解消できる。仮に、共通の締結部を用いると、少なくともひとつのフレーム部材と他のフレーム部材との締結を後で解除したときに締結部が損傷してしまい、収納ケースのケース本体を取り付けられなくなるリスクが生じる。
【0014】
また、フットフレームを前板に転用可能な態様では、2つのサイドフレームにケース本体部を後から取り付けることができるので、ケース本体部がベッドフレームの矩形を維持する一助となり、構造的な強度を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の第1実施形態の収納ケースを後付け可能なベッドを説明する平面図であり、収納ケースを後付けした状態が示されている。
【
図3】第1実施形態のベッドをフット方向から見た図である。
【
図4】サイドフレームとフットフレームとの間の締結構造を示す平面図である。
【
図5】サイドフレームとフットフレームとの間の締結構造をフット方向からみた図である。
【
図12】フットフレームの前側板への取付方法を示す側面断面図である。
【
図13】本発明の第2実施形態のベッドを説明する平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明を実施するための第1実施形態を、
図1〜
図12を参考にして説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の収納ケース7を後付け可能なベッド1を説明する平面図であり、収納ケース7を後付けした状態が示されている。図中に矢印Aで示されるように、収納ケース7の引き出し部はフット方向に引き出されるようになっており、フット方向が収納ケース7の正面になる。また、
図2は、第1実施形態のベッド1の側面図、
図3は第1実施形態のベッド1をフット方向から見た図であり、収納ケース7が取り付けられていない当初の状態が示されている。
【0017】
ベッド1は、ヘッドフレーム2、フットフレーム3、2つのサイドフレーム41、42、2枚のボトムボード51、52、及びマットレス6で構成されている。ヘッドフレーム2は、直立した矩形板状の部材である。2つのサイドフレーム41、42は、それぞれ横長の矩形板状の部材であり、互いに平行配置とされ、それぞれの一端411、421がヘッドフレーム2の一方の面に接している。フットフレーム3は、横長の矩形板状の部材であり、2つのサイドフレーム41、42の他端412、422に接して配置されている。
【0018】
図3に示されるように、2つのサイドフレーム41、42の間隔Dは、ヘッドフレームの幅寸法Wよりも小とされている。したがって、ヘッドフレーム2の両端は、サイドフレーム41、42よりも側方に張り出している。一方、フットフレーム3の横長の幅Dは、2つのサイドフレーム41、42の間隔Dに略一致している。2つのサイドフレーム41、42及びフットフレーム3の高さ寸法Hは略一致し、ヘッドフレーム2だけは高く突出している。
【0019】
ヘッドフレーム2、フットフレーム3、及び2つのサイドフレーム41、42は、図略の締結部材を用いて相互に締結されている。これにより、矩形のベッドフレームが形成されている。各フレーム2、3、41、42は木製とすることができ、他の材質を用いて形成してもよい。各フレーム2、3、41、42の外観は、美観性の高い共通フレームデザインで統一されており、見栄えが良好になっている。共通フレームデザインには、例えば、特定色のモノトーンや木目調デザインを採用でき、これに限定されない。
【0020】
ボトムボードは、正方形に近い矩形のヘッド側ボトムボード51及びフット側ボトムボード52に二分割されている。ヘッド側ボトムボード51の両側の端部には、端面に向かうにつれて上面高さが漸減する縁部材53が付設されている。縁部材53は、フット側ボトムボード52の両側及びフット側の端部にも付設されている。ヘッド側ボトムボード51及びフット側ボトムボード52は、2つのサイドフレーム41、42上に架け渡されるように載置されて使用される。
【0021】
ヘッド側ボトムボード51及びフット側ボトムボード52は、縁部材53を含む幅寸法Wがヘッドフレームの幅寸法Wに略一致しており、サイドフレーム41、42よりも側方に張り出している。また、ヘッド側ボトムボード51とフット側ボトムボード52とを足し合わせた長さは、サイドフレーム41、42の長さよりも大とされている。ヘッド側ボトムボード51のヘッド側はヘッドフレーム2に付き当たっており、フット側ボトムボード52のフット側はフットフレーム3よりも張り出している。ヘッド側ボトムボード51及びフット側ボトムボード52の上面に、縁部材53にかからない程度の大きさのマットレス6が載置されて使用される。
【0022】
図4は、サイドフレーム41、42とフットフレーム3との間の締結構造を示す平面図であり、
図5は、締結構造を示すフット方向からみた図である。収納ケース7を取り付けていない状態で、サイドフレーム41、42とフットフレーム3とは、締結金具91及び締結ねじ92を用いて相互に締結されている。
【0023】
締結金具91は、断面が直角に折れ曲がったL字状で、幅がフレームの高さHよりも小さめの金属性板状の部材である。締結金具91の直交する2つの面に、それぞれ2つの取付孔が穿設されている。締結金具91は、サイドフレーム41、42とフットフレーム3とが接する直角の内側に配置される。締結金具91の合計4つの取付孔にはそれぞれ締結ねじ92が挿入される。2本の締結ねじ92はサイドフレーム41、42に向けて締め付けられ、他の2本の締結ねじ92はフットフレーム3に向けて締め付けられる。これにより、サイドフレーム41、42とフットフレーム3とが直角を成して締結される。
【0024】
ここで、締結ねじ92がサイドフレーム41、42やフットフレーム3を貫通せず、かつ締結力を確保できるように、締結ねじ92の適正な長さ及び太さが設定されている。締結ねじ92の締め付けを容易にするために、サイドフレーム41、42及びフットフレーム3に予め、板厚の途中までの下穴を設けておいてもよい。フットフレーム3の締結ねじ92が締め込まれる部分は、本発明の第1締結部に相当する。
【0025】
次に、後付け可能な収納ケース7の構造について説明する。収納ケース7は、ケース本体部71及び引き出し部75からなっている。
図6は、ケース本体部71の平面図であり、
図7は、ケース本体部71の正面図である。ケース本体部71は、底板711、2枚の側板712、713、2枚の天板714、715、及び2つの取付部716、717で形成されている。
【0026】
詳述すると、矩形の底板711の短辺上にそれぞれ矩形の側板712、713が立設されている。2つの側板712、713の上面の前側同士及び後側同士を橋絡するように、それぞれ細長い矩形の天板714、715が架け渡されている。また、2枚の側板712、713の前方寄りから側方外向きに突出するように、それぞれ取付部716、717が一体的に設けられている。各取付部716、717は、締結金具91の取付孔の位置に対応する2個の共締孔718を有している。
【0027】
一方、引き出し部75は、箱体76及び前板が一体化されて形成される。
図8は、引き出し部75を形成する箱体76の平面図であり、
図9は、箱体76の正面図である。箱体76は、5枚の矩形板すなわち底板761、2枚の側板762、763、前側板764、及び後側板765で形成されており、上方に開口する浅い箱形状になっている。前側板764の幅方向の中央及び左右端寄りの上下にそれぞれ、合計で6個の取付孔77が貫設されている。さらに、前側板764の内面側には、各取付孔77の周りを切欠いた下穴78が形成されている。そして、前板にはフットフレーム3が転用される。
【0028】
図10は、引き出し部75の平面図であり、
図11は、引き出し部75の正面図である。図示されるように、引き出し部75は、箱体76の前側板764にフットフレーム3が一体的に取り付けられて形成される。
図12は、フットフレーム3の前側板764への取付方法を示す側面断面図である。図示されるように、前側板764の内面側の下穴78から挿入された取付ねじ95は、取付孔77を通り抜けてフットフレーム3に達し、締め付けられる。これにより、フットフレーム3が前側板764の外面に取り付けられ、前板に転用される。
【0029】
ここで、取付ねじ95がフットフレーム3を貫通しないように、かつ締結力を確保できるように、取付ねじ95の適正な長さ及び太さが設定されている。取付ねじ95の締め付けを容易にするために、フットフレーム3に予め板厚の途中までの下穴を設けておいてもよい。フットフレーム3の取付ねじ95が締め込まれる部分は、本発明の第2締結部に相当する。第2締結部の位置は、サイドフレーム41、42に締結される前述の第1締結部よりも中央寄りの内側とされている。
【0030】
次に、第1実施形態のベッド1で、収納ケース7を後付けするときの改修作業手順について説明する。ベッド1の使用開始後に収納ケース7を後付けするとき、まず、
図4及び
図5に示されているフットフレーム3とサイドフレーム41、42との締結を解除する。このとき、締結金具91とフットフレーム3との間の締結だけを解除して、フットフレーム3を取り外し、締結金具91はサイドフレーム41、42に残しておく。
【0031】
次に、
図1に示されるように、収納ケース7のケース本体部71の取付部716、717、締結金具91、及び添板93の三者を締結ねじで共締めする。これにより、ケース本体部71の後付けが終了する。一方で、
図10及び
図11に示されるように、フットフレーム3を箱体76に取り付けて前板に転用する。これにより、引き出し部75を形成できる。以上の改修作業により、収納ケース7の後付けが完了する。
【0032】
第1実施形態の収納ケース7を後付け可能なベッド1では、フットフレーム3は、サイドフレーム41、42との締結を後で解除して引き出し部75の前板に転用可能であり、2つのサイドフレーム41、42にケース本体部71を後から取り付けることができる。したがって、ベッド1の使用開始後であっても、ケース本体部71及び引き出し部75からなる収納ケース7を後付けできる。
【0033】
加えて、フットフレーム3を引き出し部75の前板に転用するので、ベッド1の周りの共通フレームデザインの統一性が保たれて、見栄えの低下が抑制される。仮に、フットフレーム3を転用せずに引き出し部75の全部を新設すると、前板に共通フレームデザインを指定しても製造時期の違いなどに起因してヘッドフレーム2やサイドフレーム41、42と微妙に色調が異なり、見栄えの低下するおそれが生じる。あるいは、長年の使用によって風合いを帯びたヘッドフレーム2及びサイドフレーム41、42と、真新しい前板との間で違和感が生じて、見栄えの低下するおそれが生じる。
【0034】
また、廃材の発生が抑制されて環境保護に好ましく、かつ前板の分だけ収納ケース7のコストが低減される。さらには、後付けの改修作業も軽減され、ベッドの使用者自身で改修作業を行うことも可能になる。
【0035】
また、フットフレーム3の第1締結部及び第2締結部が別々の位置に設けられているので、締結部が損傷して収納ケース7を後付けできなくなるというリスクを解消できる。仮に、サイドフレーム41、42に締結するための締結ねじ92と、箱体76に取り付けるための取付ねじ95とをフットフレーム3の同じ位置に締め付けるように構成すると、締結ねじ92を外したときに損傷が発生して後から取付ねじ95を締め付けられなくなるリスクが生じる。
【0036】
さらに、2つのサイドフレーム41、42の間にケース本体部71が取り付けられるので、ケース本体部71がベッドフレームの矩形を維持する一助となり、構造的な強度を確保できる。
【0037】
次に、第2実施形態のベッド1Aについて、
図13及び
図14を参考にして、第1実施形態と異なる点を主に説明する。第2実施形態では、ベッド1Aの本体の形状が第1実施形態と異なる。
図13は、本発明の第2実施形態のベッド1Aを説明する平面図である。また、
図14は、第2実施形態のベッド1Aの側面図である。
図13及び
図14では、当初は不付きであった収納ケース7を後付けした状態が示されている。
【0038】
第2実施形態のベッド1Aは、ヘッドフレーム2、フットフレーム3、2つのサイドフレーム45、46、2枚のボトムボード55、56、及びマットレス6で構成されている。第2実施形態において、2つのサイドフレーム45、46は、内側の上部が切り欠かれて、矩形断面状の桟部47が形成されている。ヘッド側ボトムボード55及びフット側ボトムボード56は、2つのサイドフレーム45、46の桟部47の間に架け渡されるように載置され、側方へ移動しないようになっている。また、ヘッド側ボトムボード55及びフット側ボトムボード56は、ヘッドフレーム2とフットフレーム3との間に挟み込まれて、ヘッド方向及びフット方向にも移動しないようになっている。
【0039】
第2実施形態においても、第1実施形態と同様の構造のフットフレーム3及び収納ケース7を用いることができ、収納ケース7を後付け可能として、同様の効果を得ることができる。
【0040】
なお、フットフレーム3の箱体76への取付方法や、ケース本体部71のサイドフレーム41、42への取付方法は、第1実施形態で説明した方法に限定されず、公知の他の方法を用いてもよい。また、収納ケース7は、必ずしも使用開始後の取り付け用途に限定されるものではない。例えば、収納ケース7は、使用者自身で組み立てる方式(DIY方式)のベッドのオプション部品とすることができる。本発明は、その他にも様々な応用や変形が可能である。
【符号の説明】
【0041】
1、1A:収納ケースを後付け可能なベッド
2:ヘッドフレーム 3:フットフレーム
41、42、45、46:サイドフレーム
51、55:ヘッド側ボトムボード
52、56:フット側ボトムボード 53:縁部材
6:マットレス
7:収納ケース 71:ケース本体部 716、717取付部
75:引き出し部 76:箱体
91:締結金具 92:締結ねじ 95:取付ねじ