(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、前記上部旋回体に対して変位可能に取り付けられた作業アタッチメントとを備えた建設機械であって、
前記上部旋回体は、前記下部走行体上に旋回可能に取り付けられた底板と、前記底板上に設けられた機器と、手動による操作が可能な手動式操作部材とを備え、
前記手動式操作部材は、本体部と、前記本体部に対して予め設定された回転軸回りに回転可能に取り付けられているとともに前記回転軸と直交する方向において前記本体部の外周面を超えて延びる回転レバーとを備え、
前記機器は、前記底板と対向する下面と、前記底板の外縁部側に面するように前記下面から立ち上がる外側面とを有し、
前記本体部は、前記回転軸が略水平に配置された状態で前記底板の上でかつ前記機器の下面の下に配置され、
前記回転レバーは、当該回転レバーの回転が許容されるように前記機器の外側面の下端部の外側に配置され、
前記機器は、内部に収納室を有する収納容器であり、
前記機器の外側面は、前記回転レバーの回転を許容する許容スペースの内側に設けられ、
前記底板の外縁部に面する前記機器の側部には、前記許容スペース以外の部分で前記外側面よりも外側に突出する突出部が設けられている、建設機械。
前記上部旋回体は、前記対応関係が変更された後の作動指令が前記手動式操作部材から入力されることに応じて前記作業アタッチメントの動作を制御する制御装置をさらに備え、
前記制御装置は、前記本体部の内側に設けられているとともに前記手動式操作部材からの作動指令が伝達可能となるように前記本体部に接続線を介して接続され、
前記手動式操作部材は、前記回転レバーから内側に延びるとともに前記回転レバーの回転動作が伝達可能となるように前記回転レバーと前記本体部とを連結する連結部をさらに備えている、請求項4に記載の建設機械。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年では、上部旋回体の周囲に位置する作業員によって操作可能となる位置に手動式操作部材を配置することが要請されている。
【0008】
そこで、上部旋回体上に設けられた機器を水平方向に移動させて、手動式操作部材を設置するためのスペースを上部旋回体の外面側に設けることが考えられる。
【0009】
しかしながら、この場合には、水平方向に移動させた機器の設置スペースを確保するために上部旋回体が水平方向に大きくなってしまうという問題がある。
【0010】
特に、回転レバーは、本体部の外周面を超えて延びているため、回転レバーの回転範囲を水平方向に沿って配置した場合には、水平方向において本体部よりも広い設置スペースが必要となる。
【0011】
本発明の目的は、上部旋回体の周囲に位置する作業員によって操作可能な位置に手動式操作部材を配置しながら上部旋回体が水平方向に大きくなるのを抑制することができる建設機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、本発明は、下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、前記上部旋回体に対して変位可能に取り付けられた作業アタッチメントとを備えた建設機械であって、前記上部旋回体は、前記下部走行体上に旋回可能に取り付けられた底板と、前記底板上に設けられた機器と、手動による操作が可能な手動式操作部材とを備え、前記手動式操作部材は、本体部と、前記本体部に対して予め設定された回転軸回りに回転可能に取り付けられているとともに前記回転軸と直交する方向において前記本体部の外周面を超えて延びる回転レバーとを備え、前記機器は、前記底板と対向する下面と、前記底板の外縁部側に面するように前記下面から立ち上がる外側面とを有し、前記本体部は、前記回転軸が略水平に配置された状態で前記底板の上でかつ前記機器の下面の下に配置され、前記回転レバーは、当該回転レバーの回転が許容されるように前記機器の外側面の下端部の外側に配置され
、前記機器は、内部に収納室を有する収納容器であり、前記機器の外側面は、前記回転レバーの回転を許容する許容スペースの内側に設けられ、前記底板の外縁部に面する前記機器の側部には、前記許容スペース以外の部分で前記外側面よりも外側に突出する突出部が設けられている、建設機械を提供する。
【0013】
本発明によれば、手動式操作部材の本体部が機器の下に設けられているため機器の水平方向への移動を抑制しつつ本体部を底板上に配置することができる。
【0014】
また、回転軸が略水平に配置された状態で回転レバーが機器の外側面の下端部の外側に設けられていることにより、機器の下面から
開放された回転レバー上方のスペースを回転レバーの回転範囲として利用することができる。そのため、底板の外縁部の近傍に位置する作業者によって操作可能となる位置に回転レバーを配置することができる。
【0015】
したがって、本発明によれば、上部旋回体の周囲に位置する作業員によって操作可能な位置に手動式操作部材を配置しながら上部旋回体が水平方向に大きくなるのを抑制することができる。
【0016】
なお、本発明において、回転レバーが『回転レバーの回転が許容されるように機器の外側面の下端部の外側に配置されている』とは、回転レバーの回転動作と機器との干渉を避けることができるスペースだけでなく、回転レバーを把持する作業員の手が機器と干渉するのを避けることができるスペースが機器の外側面の外側に形成されることを意図する。
【0017】
ここで、前記底板の外縁部側に向く前記機器の側部全体に前記外側面を形成することもできるが、この場合には、回転レバーの回転動作と干渉しない部分についても機器の大きさが制約されるため、前記機器として収納容器を適用する場合には収容容積が制限される。
【0018】
そこで、
本発明では、前記機器
は、内部に収納室を有する収納容器
であり、前記機器の外側面は、前記回転レバーの回転を許容する許容スペースの内側に設けられ、前記底板の外
縁部に面する前記機器の側部には、前記許容スペース以外の部分で前記外側面よりも外側に突出する突出部が設けられている
。
【0019】
したがって、回転レバーの回転のための許容スペース以外の部分において機器の収納容積を大きくすることができる。
【0020】
なお、『許容スペース』は、回転レバーの回転動作と機器との干渉を避けることができるスペースだけでなく、回転レバーを把持する作業員の手が機器と干渉するのを避けることができるスペースを含む。
【0021】
前記建設機械において、前記回転レバーの先端部は、先に向かうに従い外側に延びており、前記外側面は、前記外側面の下端部から上に向かうに従い外側に向かうように傾斜することが好ましい。
【0022】
前記態様によれば、底板の外縁部に対して回転レバーの先端部の位置が近くなるため、底板の外縁部の近くに位置する作業員にとって回転レバーの操作がより容易になる。
【0023】
しかも、回転レバーの先端部の形状に合わせて許容スペースも上に向かうに従い外側に設定することができるため、この許容スペースに合わせて外側面を傾斜させることにより、外側面の形成範囲についても機器の収納容積を大きくすることができる。
【0024】
また、本発明は、下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、前記上部旋回体に対して変位可能に取り付けられた作業アタッチメントとを備えた建設機械であって、前記上部旋回体は、前記下部走行体上に旋回可能に取り付けられた底板と、前記底板上に設けられた機器と、手動による操作が可能な手動式操作部材とを備え、前記手動式操作部材は、本体部と、前記本体部に対して予め設定された回転軸回りに回転可能に取り付けられているとともに前記回転軸と直交する方向において前記本体部の外周面を超えて延びる回転レバーとを備え、前記機器は、前記底板と対向する下面と、前記底板の外縁部側に面するように前記下面から立ち上がる外側面とを有し、前記本体部は、前記回転軸が略水平に配置された状態で前記底板の上でかつ前記機器の下面の下に配置され、前記回転レバーは、当該回転レバーの回転が許容されるように前記機器の外側面の下端部の外側に配置され、前記上部旋回体は、前記回転レバーに対して外側から重なるように前記底板の外縁部に固定されているとともに前記底板を補強する補強部材をさらに備え、前記機器の外側面は、前記補強部材の内側に配置されている、建設機械を提供する。
【0025】
本発明によれば、手動式操作部材の本体部が機器の下に設けられているため機器の水平方向への移動を抑制しつつ本体部を底板上に配置することができる。
【0026】
また、回転軸が略水平に配置された状態で回転レバーが機器の外側面の下端部の外側に設けられていることにより、機器の下面から開放された回転レバー上方のスペースを回転レバーの回転範囲として利用することができる。そのため、底板の外縁部の近傍に位置する作業者によって操作可能となる位置に回転レバーを配置することができる。
【0027】
したがって、本発明によれば、上部旋回体の周囲に位置する作業員によって操作可能な位置に手動式操作部材を配置しながら上部旋回体が水平方向に大きくなるのを抑制することができる。
【0028】
なお、本発明において、回転レバーが『回転レバーの回転が許容されるように機器の外側面の下端部の外側に配置されている』とは、回転レバーの回転動作と機器との干渉を避けることができるスペースだけでなく、回転レバーを把持する作業員の手が機器と干渉するのを避けることができるスペースが機器の外側面の外側に形成されることを意図する。
【0029】
ここで、前記底板の軽量化と強度確保との両立を図るために底板の外縁部に補強部材を設けることができるが、補強部材が回転レバーに対して外側から重なる場合には、回転レバーに対する外側からのアクセスが制限される。
【0030】
そこで、
本発明において、前記上部旋回体は、前記回転レバーに対して外側から重なるように前記底板の外縁部に固定されているとともに前記底板を補強する補強部材
をさらに備え、前記機器の外側面は、前記補強部材の内側に配置されている
。
【0031】
これにより、機器の外側面と補強部材との間の隙間を通じて回転レバーに対する上からのアクセスが許容される。
【0032】
したがって、底板の周囲に位置する作業員による手動式操作部材の操作を許容しながら底板の補強及び軽量化を図ることができる。
【0033】
さらに、本発明は、下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、前記上部旋回体に対して変位可能に取り付けられた作業アタッチメントとを備えた建設機械であって、前記上部旋回体は、前記下部走行体上に旋回可能に取り付けられた底板と、前記底板上に設けられた機器と、手動による操作が可能な手動式操作部材とを備え、前記手動式操作部材は、本体部と、前記本体部に対して予め設定された回転軸回りに回転可能に取り付けられているとともに前記回転軸と直交する方向において前記本体部の外周面を超えて延びる回転レバーとを備え、前記機器は、前記底板と対向する下面と、前記底板の外縁部側に面するように前記下面から立ち上がる外側面とを有し、前記本体部は、前記回転軸が略水平に配置された状態で前記底板の上でかつ前記機器の下面の下に配置され、前記回転レバーは、当該回転レバーの回転が許容されるように前記機器の外側面の下端部の外側に配置され、前記上部旋回体は、前記底板上に設けられた運転室と、前記運転室内に設けられているとともに前記作業アタッチメントに対する作動指令を出力するための指令出力手段とをさらに備え、前記手動式操作部材は、前記指令出力手段からの作動指令と前記作業アタッチメントの動作内容との対応関係を、前記回転レバーの回転操作に応じて変更可能であり、前記機器及び前記手動式操作部材は、前記運転席の後ろに配置されている
、建設機械を提供する。
【0034】
本発明によれば、手動式操作部材の本体部が機器の下に設けられているため機器の水平方向への移動を抑制しつつ本体部を底板上に配置することができる。
【0035】
また、回転軸が略水平に配置された状態で回転レバーが機器の外側面の下端部の外側に設けられていることにより、機器の下面から開放された回転レバー上方のスペースを回転レバーの回転範囲として利用することができる。そのため、底板の外縁部の近傍に位置する作業者によって操作可能となる位置に回転レバーを配置することができる。
【0036】
したがって、本発明によれば、上部旋回体の周囲に位置する作業員によって操作可能な位置に手動式操作部材を配置しながら上部旋回体が水平方向に大きくなるのを抑制することができる。
【0037】
なお、本発明において、回転レバーが『回転レバーの回転が許容されるように機器の外側面の下端部の外側に配置されている』とは、回転レバーの回転動作と機器との干渉を避けることができるスペースだけでなく、回転レバーを把持する作業員の手が機器と干渉するのを避けることができるスペースが機器の外側面の外側に形成されることを意図する。
【0038】
さらに、本発明では、作動指令出力手段からの作動指令と作業アタッチメントの動作内容との対応関係を変更可能な手動式操作部材が運転室の後ろに配置されている。
【0039】
そのため、運転室内のオペレータが前記対応関係を変更する場合に、オペレータは、運転室から出て、即座に手動式操作部材を操作することができる。
【0040】
前記建設機械において、前記上部旋回体は、前記対応関係が変更された後の作動指令が前記手動式操作部材から入力されることに応じて前記作業アタッチメントの動作を制御する制御装置をさらに備え、前記制御装置は、前記本体部の内側に設けられているとともに前記手動式操作部材からの作動指令が伝達可能となるように前記本体部に接続線を介して接続され、前記手動式操作部材は、前記回転レバーから内側に延びるとともに前記回転レバーの回転動作が伝達可能となるように前記回転レバーと前記本体部とを連結する連結部をさらに備えていることが好ましい。
【0041】
前記態様によれば、回転レバーの位置を固定したまま、連結部により本体部をより内側に配置することができるため、当該本体部と制御装置とを接続する接続線の長さを短縮することができる。
【発明の効果】
【0042】
本発明によれば、上部旋回体の周囲に位置する作業員によって操作可能な位置に手動式操作部材を配置しながら上部旋回体が水平方向に大きくなるのを抑制することができる。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
【0045】
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る建設機械の一例としての油圧ショベル1を示す左側面図である。
【0046】
油圧ショベル1は、クローラ2aを有する自走式の下部走行体2と、旋回軸C1回りに旋回可能となるように下部走行体2上に設けられた上部旋回体3と、上部旋回体3に対して変位可能に取り付けられた作業アタッチメント4とを備えている。以下、後述する運転室15内に位置するオペレータから見た方向を用いて説明する。なお、旋回軸C1は、上下方向に沿った軸である。
【0047】
作業アタッチメント4は、上部旋回体3に対して上げ下げ可能に取り付けられたブーム5と、ブーム5の先端部に対して回動可能に取り付けられたアーム6と、アーム6の先端部に対して回動可能に取り付けられたバケット7とを備えている。
【0048】
また、作業アタッチメント4は、上部旋回体3に対してブーム5を上げ下げするブームシリンダ8と、ブーム5に対してアーム6を回転駆動するアームシリンダ9と、アーム6に対してバケット7を回転駆動するバケットシリンダ10とを備えている。
【0049】
図1及び
図2を参照して、上部旋回体3は、アッパーフレーム14と、アッパーフレーム14上にそれぞれ設けられた、運転室15、燃料タンク16、冷却器17、エンジン18、油圧ポンプ19、作動油タンク20、収納庫21、カウンタウェイト22、コントロールバルブ(制御装置)23、手動式操作弁(手動式操作部材)24、及び弁取付機構25(
図5参照)とを備えている。
【0050】
なお、
図2は、アッパーフレーム14上に設けられた構成(運転室15及びカウンタウェイト22を除く)を上方及び側方から覆うカバー部材を省略して示している。
【0051】
図2及び
図4を参照して、アッパーフレーム14は、下部走行体2に対して旋回可能に取り付けられた底板26と、底板26の左右方向の略中央位置で前後方向にそれぞれ延びるように底板26上に立設された一対の縦板27と、底板26の外縁部に沿って設けられた補強部材28と、左側の縦板27の左側で前後方向に並ぶように底板26上に設けられた前側台座29及び後側台座30とを備えている。
【0052】
ここで、アッパーフレーム14上に設けられた構成のレイアウトを説明する。
【0053】
運転室15は、左側の縦板27の左側で底板26の前部に設けられている。
【0054】
燃料タンク16は、左側の縦板27の左側で運転室15の後ろに設けられている。
【0055】
冷却器17は、左側の縦板27の左側で燃料タンク16の後ろに設けられている。
【0056】
エンジン18は、その長手方向が左右方向に沿うように冷却器17から右側の縦板27の右側の位置まで延びるとともに、両縦板27上に支持されている。
【0057】
油圧ポンプ19は、エンジン18の右端部から右側に延びている。
【0058】
作動油タンク20は、右側の縦板27の右側で油圧ポンプ19の前に設けられている。収納庫21は、右側の縦板27の右側で作動油タンク20の前方に設けられている。
【0059】
カウンタウェイト22は、冷却器17、エンジン18、及び油圧ポンプ19の後ろでアッパーフレーム14の左右方向の全域に亘って設けられている。
【0060】
コントロールバルブ23は、エンジン18の前で両縦板27同士の間に設けられている。
【0061】
手動式操作弁24及び弁取付機構25は、詳しくは後述するが、燃料タンク16の下で、かつ、底板26の上にそれぞれ設けられている。
【0062】
運転室15は、コントロールバルブ23に対してパイロット圧(作業アタッチメントに対する作動指令)を出力する一対のリモコン弁(指令出力手段)31と、リモコン弁31を操作するための一対の操作レバー32とを備えている。
【0063】
図2及び
図6を参照して、手動式操作弁24は、リモコン弁31と配管(接続線)Hを介して接続された本体部24aと、本体部24aに対して回転軸C2回り回転可能に取り付けられているとともに回転軸C2と直交する方向において本体部24aの外周面を超えて延びる回転レバー24bとを備えている。
【0064】
本体部24aは、複数の配管Hを接続するための複数の配管取付部24cを備えている。なお、
図6は、図面を簡素化するために、本体部24aにおける
図6の手前側の配管Hの図示を省略し、これらの配管Hが接続される配管取付部24cのみを示している。
【0065】
また、手動式操作弁24は、リモコン弁31から出力されたパイロット圧のコントロールバルブ23に対する出力先(作動指令と作業アタッチメント4の動作内容との対応関係)を回転レバー24bの回転に応じて変更可能である。本体部24aは、コントロールバルブ23と配管Hを介して接続されている。
【0066】
以下、
図3を参照して、手動式操作弁24の機能について説明する。なお、
図3は、コントロールバルブ23のブーム用スプール23a及びアーム用スプール23bを例示し、リモコン弁31からのパイロット圧の供給先をスプール23aとスプール23bとの間で変更する場合を例に挙げて説明する。
【0067】
手動式操作弁24の本体部24aは、パイロット圧の供給先の変更の数に対応する複数の切換位置(
図3では2つ示す)を有する。
【0068】
具体的に、図示の切換位置では、左側のリモコン弁31とブーム用スプール23aとが接続されているとともに、右側のリモコン弁31とアーム用スプール23bとが接続されている。
【0069】
一方、回転レバー24bが回転され、本体部24aが
図3の右側の切換位置に切り換えられると、左側のリモコン弁31とアーム用スプール23bとが接続されるとともに、右側のリモコン弁31とブーム用スプール23aとが接続される。
【0070】
これにより、リモコン弁31からのパイロット圧と作業アタッチメント4の動作内容との対応関係は、回転レバー24bの回転操作に応じて変更される。
【0071】
図2、
図4及び
図5に示すように、上述した手動式操作弁24は、燃料タンク16の下に配置されている。
【0072】
燃料タンク16は、アッパーフレーム14の底板26上に設けられた前側台座29及び後側台座30上に取り付けられている。
【0073】
ここで、両台座29、30は、それぞれ底板26を底上げするためのものである。具体的に、両台座29、30の上面位置は、それぞれ略同一であり、両台座29、30同士は、前後方向に互いに離間している。
【0074】
手動式操作弁24は、両台座29、30の間で、かつ、燃料タンク16の下に配置されている。
【0075】
両リモコン弁31と手動式操作弁24の本体部24aとの間の配管Hは、前側台座29の上面に形成された連通穴29a(
図4参照)を通して前側台座29の上から燃料タンク16の下に導かれている。
【0076】
また、手動式操作弁24の本体部24aとコントロールバルブ23との間の配管Hは、左側の縦板27に形成された図外の貫通穴を通して左側の縦板27の左側から右側へ導かれている。
【0077】
以下、
図6を参照して、弁取付機構25の構成について説明する。
【0078】
弁取付機構25は、アッパーフレーム14の補強部材28の内側面(右側面)に固定されている。ここで、補強部材28は、回転レバー24bに対して左側(外側)から重なるように底板26の左側の外縁部26aに固定された管状の部材である。
【0079】
弁取付機構25は、手動式操作弁24の本体部24aを下から支持した状態で本体部24aをアッパーフレーム14に固定する。
【0080】
具体的に、弁取付機構25は、補強部材28の内側面に固定された固定部25aと、固定部25aに取り付けられたブラケット25bとを備えている。
【0081】
ブラケット25bは、固定部25aに取り付けられた被取付部と、被取付部の下端部から右側に延びる支持部とを有し、この支持部上に本体部24aがボルトによって取り付けられている。
【0082】
以下、
図4及び
図6を参照して、手動式操作弁24と燃料タンク16との関係について説明する。
【0083】
まず、手動式操作弁24の回転軸C2は、左右方向と略平行に配置されている。また、手動式操作弁24の回転レバー24bの回転範囲は、回転軸C2回りの回転範囲において、回転レバー24bの先端部が回転軸C2よりも上を通る回転範囲を含んでいる。具体的に、第1実施形態では、回転レバー24bは、当該回転レバー24bが上向きとなる回転位置を基準として前側に約70°及び後側に約70°の回転範囲内において回転可能である。
【0084】
これに対し、燃料タンク16の下部には、回転レバー24bの回転を許容する許容スペースを確保するための切欠き16dが形成されている。ここで、許容スペースは、回転レバー24bの回転動作と燃料タンク16との干渉を避けることができるスペースだけでなく、回転レバー24bを把持する作業員の手が燃料タンク16と干渉するのを避けることができるスペースを含む。
【0085】
具体的に、燃料タンク16は、底板26の左側の外縁部26a側に面する上部外側面16cと、この上部外側面16cの下端部から内側に向けて傾斜する下部外側面16bと、下部外側面16bの下端部16fから内側に向けて略水平に延びる下面16aとを有する。下部外側面16bによって切欠き16dが画定されている。また、下面16aは、前側台座29及び後側台座30上に固定されている。
【0086】
つまり、燃料タンク16は、底板26と対向する下面16aと、底板26の左側の外縁部26a側に面するように下面から立ち上がる下部外側面16b(本発明に係る外側面)とを有する。
【0087】
そして、手動式操作弁24の本体部24aは、底板26の上でかつ燃料タンク16の下面16aの下に配置されている。また、回転レバー24bは、燃料タンク16の下部外側面16bの下端部16fの左側(外側)に配置されている。
【0088】
したがって、下部外側面16bの左側(切欠き16d内)に回転レバー24bの回転を許容する許容スペースが確保される。なお、
図6中、符号34は、燃料タンク16を左側から覆うカバー部材である。カバー部材34の一部又は全体を開放することにより、燃料タンク16の左側に位置する作業員が許容スペースにアクセスすることができる。
【0089】
また、燃料タンク16における切欠き16
dの上の部分(上部外側面16cを有する部分)は、下部外側面16bよりも左側(外側)に突出している。そのため、この部分を利用して燃料タンク16の容量を大きくすることができる。
【0090】
さらに、回転レバー24b先端部は、先端側に向かうに従い左側(外側)に延びている。これにより、底板26の左側に位置する作業員にとって回転レバー24bの操作がより容易になる。
【0091】
また、燃料タンク16の下部外側面16bは、補強部材28の右側(内側)に配置されている。これにより、下部外側面16bと補強部材28との間に回転レバー24bにアクセスするためのスペースを設けることができる。
【0092】
ここで、補強部材28の上端位置P1は、燃料タンク16の下面16aの位置P2よりも下に設定されているため、下部外側面16bにより画定される切欠き16d内の許容スペースを有効に活用しつつ回転レバー24bへのアクセスも容易に行うことができる。
【0093】
以上説明したように、手動式操作弁24の本体部24aが燃料タンク16の下に設けられているため燃料タンク16の水平方向への移動を抑制しつつ本体部24aを底板26上に配置することができる。
【0094】
また、回転軸C2が略水平に配置された状態で回転レバー24bが燃料タンク16の下部外側面16bの下端部16fの外側に設けられていることにより、燃料タンク16の下面16aから解放された回転レバー24b上方のスペースを回転レバー24bの回転範囲として利用することができる。そのため、底板26の外縁部26aの近傍に位置する作業者によって操作可能となる位置に回転レバー24bを配置することができる。
【0095】
したがって、上部旋回体3の周囲に位置する作業員によって操作可能な位置に手動式操作弁24を配置しながら上部旋回体3が水平方向に大きくなるのを抑制することができる。
【0096】
また、第1実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
【0097】
燃料タンク16のうちの下部外側面16b以外の部分(上部外側面16cを有する部分)が下部外側面16bよりも外側に突出しているため、回転レバー24bの回転のための許容スペース以外の部分において燃料タンク16の収納容積を大きくすることができる。
【0098】
回転レバー24bの先端部は、先に向かうに従い左側(外側)に延びているため、底板26の外縁部26aに対して回転レバー24bの先端部の位置が近くなるため、底板26の外縁部26aの近くに位置する作業員にとって回転レバー24bの操作がより容易になる。
【0099】
しかも、燃料タンク16の下部外側面16bは、回転レバー24bの先端部の形状に合わせて下端部16fから上に向かうに従い左側(外側)に向かうように傾斜しているため、下部外側面16bの形成範囲についても燃料タンク16の収納容積を大きくすることができる。
【0100】
底板26の外縁部26aに補強部材28が設けられているため、底板26の軽量化と強度確保との両立を図ることができる。
【0101】
一方、補強部材28は回転レバー24bに対して左側(外側)から重なるように底板26の外縁部26aに固定されていることにより、回転レバー24bに対する左側からのアクセスが制限される。
【0102】
ここで、第1実施形態では、燃料タンク16の下部外側面16bは、補強部材28の右側(内側)に配置されているため、燃料タンク16の下部外側面16bと補強部材28との間の隙間を通じて回転レバー24bに対する上からのアクセスが許容される。
【0103】
したがって、底板26の周囲に位置する作業員による手動式操作弁24の操作を許容しながら底板26の補強及び軽量化を図ることができる。
【0104】
第1実施形態では、リモコン弁31からのパイロット圧と作業アタッチメント4の動作内容との対応関係を変更可能な手動式操作弁24が運転室15の後ろに配置されている。
【0105】
そのため、運転室15内のオペレータが前記対応関係を変更しようとした場合に、オペレータは、運転室15を出て、即座に手動式操作弁24を操作することができる。
【0106】
<第2実施形態>
第1実施形態では、切欠き16
dが形成された燃料タンク16について説明したが、切欠き16
dを省略することもできる。
【0107】
図7に示すように、第2実施形態に係る燃料タンク16は、下面16aから略垂直に立ち上がる外側面16eを有している。
【0108】
外側面16eの下端部16fの左右方向の位置は、第1実施形態の下端部16fの左右方向の位置と同じである。
【0109】
したがって、外側面16eの左側(外側)に、回転レバー24bの回転を許容するための許容スペースを設けることができる。
【0110】
<第3実施形態>
第1及び第2実施形態では、手動式操作弁24の本体部24aが底板26の外縁部26aに近接して配置されているが、本体部24aを内側(右側)に配置することもできる。
【0111】
図8に示すように、第3実施形態に係る手動式操作弁24は、回転レバー24bから右側(内側)に延びるとともに回転レバー24bの回転動作が伝達可能となるように回転レバー24bと本体部24aとを連結する連結部24dをさらに備えている。
【0112】
連結部24dを設けることにより、本体部24aをより右側に配置することができるので、本体部24aとコントロールバルブ23との間の距離を短くすることができ、これにより、両者を接続する配管Hの長さを短縮することができる。したがって、作動油に生じる圧損を低減して、省エネを図ることができる。
【0113】
なお、前記各実施形態では、手動式操作弁24の上に配置される機器として燃料タンク16を例示したが、機器として作動油タンク20、尿素水タンク(図示せず)及び収納庫21を採用することもできる。
【0114】
また、手動式操作部材として手動式操作弁24を例示したが、手動式操作部材として、例えば、アタッチメントの流路を切り換えるセレクターバルブを採用することもできる。