(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記接続部は、複数の前記入力部に対するユーザのスライド操作に伴い、複数の前記検出点に、前記スライド操作が行われたと判定される電気的な入力を伝達するよう、それぞれ配されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の入力装置。
複数の検出点を有する静電容量検知装置上に接続する、複数の導電体を備える入力装置であって、前記導電体は、それぞれ、前記静電容量検知装置の外部に配され、ユーザの接触による電気的な入力を取得する入力部と、前記入力部が取得した電気的な入力を、検出点に伝達する接続部と、を備えた入力装置と、
ユーザの頭部前方に配置可能な筐体と、を備え、
前記筐体は、内部に前記静電容量検知装置を配置可能に構成され、
前記入力装置の前記入力部は前記筐体の外側に配置され、
前記入力装置の前記接続部の少なくとも一部は前記筐体の内側に配置され、且つ前記静電容量検知装置の検出点に接触可能に構成されていることを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明は、複数の検出点を有するタッチパネル(静電容量検知装置)上に接続する、複数の導電体を備える入力装置であって、導電体は、それぞれ、タッチパネルの外部に配され、ユーザの接触による電気的な入力を取得する入力部と、入力部が取得した電気的な入力を、検出点に伝達する接続部と、を備えることを特徴とする入力装置である。
なお、以下では、静電容量検知装置の一つとしてタッチパネルを例示して説明するが、入力装置の接続対象である静電容量検知装置は、静電容量の変化を検知できるものであれば、特に限定されない。
【0020】
入力部は、ユーザが触れる入力部の位置と数量に応じて入力部のそれぞれに対応するタッチパネルの検出点に新たな静電容量を形成するという作用を有するものであれば良い。
入力部の形状は、直線、曲線、幅、厚さ等、発明の効果が得られる範囲でそれぞれの導電体で形状が異なっても良く、上記の作用を有するものであれば、この限りではない。
【0021】
接続部は、静電容量を形成するタッチパネルの複数の電極と、接続部との間で、ユーザが入力部に触れたときに新たな静電容量を形成するという作用を有するものであれば良い。接続部20bの形状は、直線、曲線、幅、厚さ等、発明の効果が得られる範囲でそれぞれの導電体で形状が異なっても良く、上記の作用を有するものであれば、この限りではない。
【0022】
また、本発明に係る入力装置は、前記接続部が、複数の前記入力部に対するユーザのスライド操作に伴い、複数の前記検出点に、前記スライド操作が行われたと判定される電気的な入力を伝達するよう、それぞれ配されることが好ましい。
【0023】
また、本発明に係る入力装置は、複数の前記導電体が、縞状に配されることが好ましい。これにより、導電体同士の間隔や導電体の寸法などを入力装置の全体にわたって統一できるため、入力装置の製造コストの低減が期待できる。なお、本明細書において、縞状とは、隣り合う導体同士が略平行かつ略等間隔に並べられた配置を意味する。
【0024】
また、本発明に係る入力装置は、複数の前記導電体が交差し、当該交差する領域に前記接続部が配されることが好ましい。これにより、タッチパネルの2方向(例えばX軸方向とY軸方向)に対してスライド入力操作を行うことができる。
【0025】
さらに、本発明に係る入力装置は、入力部と接続部とを繋ぐ中継部を備えることが好ましい。
【0026】
中継部は、導電糸、金属線、導電性ポリマ、導電性インクにより形成された線等が例として挙げられるが、材料、配置などを含めてユーザが入力部に触れた時に導電体内で電荷を移動できるものであれば、この限りではない。また、中継部20cの長さは、発明の効果が得られる限り、限定するものではない。
【0027】
また、入力部、中継部のそれぞれは、タッチパネルの枠外、側面、裏面等の配置が例として挙げられるが、上述の作用を達成するものであれば、この限りではない。また、導電体20は、全体が同一材料で形成されなくても良い。
【0028】
さらに、本発明に係る入力装置は、導電体を配置する材料を備えることが好ましい。
【0029】
導電体を配置する材料は、例えば、透明ポリエステルシートが挙げられるが、入力装置全体にわたって同一材料で形成されていなくても良い。例えば、入力部と接続部はポリエステルシート上に配置され、中継部は互いが絶縁された状態で束ねられていても良い。
【0030】
さらに、本発明に係る入力装置は、導電体とディスプレイとを接着させる粘着部を備えることが好ましい。
【0031】
粘着部の材料としては、アクリル溶剤型樹脂や紫外線硬化型樹脂などのタッチパネル用透明粘着剤が例として挙げられるが、接続部をタッチパネルに固定できるものであれば、この限りではない。
【0032】
なお、粘着部は、導電体を配置する材料を介して導電体と接着することが好ましい。これにより、導電体を傷つけることなく、導電体とディスプレイとを接着することができる。
なおまた、導電体は導電体を配置する材料を介してディスプレイに対して少なくとも一時的に接触可能であればよい。従って、粘着部の粘着力は、入力装置の使用用途及び設置位置等に応じて、調整されていれば良い。本発明に係る入力装置は、例えば付箋のようにディスプレイに対して着脱自在とされていてもよい。
さらに、粘着部が省略され、導電体は重力やユーザによる押圧力等によってディスプレイに接触可能に構成されていても良い。
上記のように入力装置とディスプレイとの接触方法や接触形態を適宜選択することで、本発明に係る入力装置の用途を拡大することができる。
【0033】
以下、本発明の実施形態について詳細を説明する。
【0034】
<第一の実施形態>
図1は、本発明の第一の実施形態による入力装置1の構成の一例を示す図である。
本発明の第一の実施形態による入力装置1は、絶縁性材料であるシート本体10と、複数の導電体20と、粘着部30と、を備える。
シート本体10は、絶縁性材料であり透明で可撓性を有する。例えば、シート本体10は、透明ポリエステルシートである。
複数の導電体20のそれぞれは、複数の入力部20a(20a1、20a2、20a3、・・・、20an)と、複数の接続部20b(20b1、20b2、20b3、・・・、20bn)と、入力部20aと接続部20bとを繋ぐ中継部20cと、を備える。複数の導電体20がそれぞれ備える入力部20aは、シート本体10の表面に延びるように配置され、互いに隣り合うように配列された第一領域40を形成する。複数の導電体20がそれぞれ備える接続部20bは、シート本体10の表面に延びるように配置され、互いに隣り合うように配列された第二領域50を形成する。
粘着部30は、シート本体10の裏面における第二領域50に対応する位置に配置される。粘着部30は、透明な粘着材料を有しシート本体10の裏面における第二領域50をタッチパネル60に固定する。例えば、粘着部30が有する透明な粘着材料は、アクリル溶剤型樹脂や紫外線硬化型樹脂などである。複数の接続部20bのそれぞれの並び順がこれら接続部20bに対応する入力部20aの並び順であり、互いに離間した複数の導電体20がシート本体10に配置される。
第一の実施形態による入力装置1が備える粘着部30が静電容量式タッチパネルの表面に貼り付けられる。このとき、接続部20bはタッチパネルの検出点の近傍に固定される。ユーザは水分が多く導電性を有するため、ユーザが入力部20aに触れると、ユーザと、入力装置1の導電体20と、タッチパネルとを経由する電流ループが形成される。このループが形成されると、ユーザから電気的な入力が行われ、ユーザが触れた入力部20aに対応する接続部20bに電荷の移動が可能となる。そして、静電容量を形成するタッチパネルの複数の電極と、接続部20bとの間で、新たな静電容量が形成される。
新たに形成される静電容量により、タッチパネルの複数の検出点における静電容量が変化する。タッチパネルの複数の検出点ではこの静電容量の変化に基づいて変化する電圧や電流の変化を検出し、その変化があったと判定した場合に、その検出点に入力操作が行われたと判定する。
【0035】
また、例えば、ユーザが入力部20a1から入力部20a2、入力部20a2から入力部20a3、・・・のように第一領域の隣り合った入力部を順にユーザが触れる(静電容量の変化を生じるスライド操作を行う)。すると、ユーザから入力される電気的な入力が各中継部20cを介して対応する第二領域の接続部20b1、接続部20b2,20b3、・・・に伝わりタッチパネルの複数の検出点において新たな静電容量が形成される。新たに形成される静電容量により、タッチパネルの複数の検出点における静電容量が変化する。タッチパネルの複数の検出点ではこの静電容量の変化に基づいて変化する電圧や電流の変化を検出する。そのため、直接タッチパネルに触れなくとも、ユーザがタッチパネルに直接触れてスライド操作を行うのと同様の操作が可能である。なお、接続部20bは複数の入力部20aに対するユーザのスライド操作に伴い、複数の検出点に、スライド操作が行われたと判定される新たな静電容量が形成されるよう、それぞれ配されることが望ましい。
【0036】
本発明に係る入力装置1は、複数の検出点を有するタッチパネル上に接続する、複数の導電体20を備える入力装置であって、導電体20は、それぞれ、タッチパネルの外部に配され、ユーザの接触による電気的な入力を取得する入力部20aと、入力部20aが取得した電気的な入力を、検出点に伝達する接続部20bと、を備えることを特徴とする入力装置である。このような第一の実施形態による入力装置1の構成により、ユーザがタッチパネルに直接触れなくともタッチパネルへの入力操作を行うことができる。また、ユーザが入力装置1の隣り合う複数の入力部20aに順に触れることでスライド操作を行うことができる。また、本発明に係る入力装置1は、バッテリやドライバなどの駆動源を必要としない。そのため、タッチパネルやその縁部に予め回路を用意する必要がない。
また、本発明に係る入力装置1は、タッチパネル以外の箇所に入力部20aが配されるよう貼り付けて使用することができる。そのため、ユーザがタッチパネルを入力操作する際に指などでタッチパネルが隠れて見えなくなることがない。また、ユーザのタッチパネルへの入力操作性が向上する。
なお、シート本体10が所定の透明度を有していれば、複数の導電体20同士の隙間からシート本体10の下側の画像がユーザに視認される。ここで、所定の透明度とは、シート本体10を透過したタッチパネルでの画像をユーザが視認できる透明度を示す。このように複数の導電体20同士の隙間を透過した画像が視認されることに視覚的効果が加わり、ユーザはシート本体10の下側の画像の概要を容易に把握することができる。これにより、ユーザは自身の入力操作がタッチパネルで所望の動作として処理されているかどうかを知ることができる。即ち、複数の導電体同士の隙間は、ユーザの操作がタッチパネルでどのように認識されているかを表示する領域として機能する。なお、導電体20も透明であれば、上述の表示機能がより高められる。
【0037】
<第二の実施形態>
図2は、本発明の第二の実施形態による入力装置1Aの構成の一例を示す図である。
本発明の第二の実施形態による入力装置1Aは、第一の実施形態による入力装置1と同様に、シート本体10と、複数の導電体20と、粘着部30と、を備える。
シート本体10は、絶縁性材料であり透明で可撓性を有する。
複数の導電体20のそれぞれは、
図2で示すように、入力部20aと、接続部20bと、入力部20aと接続部20bとを繋ぐ中継部20cと、を備える。複数の導電体20がそれぞれ備える入力部20aは、シート本体10の表面に延びるように配置され、所定の間隔で互いに平行に隣り合うように配列された第一領域40を形成する。複数の導電体20がそれぞれ備える接続部20bは、シート本体10の表面に延びるように配置され、互いに隣り合うように配列された第二領域50を形成する。また、第一領域40と第二領域50との間の領域を形成する複数の中継部20cは、所定の間隔で互いに平行に隣り合うように配列される。このような配列により、複数の導電体20は全体として縞状に配置される。例えば、導電体20は、銀ナノ粒子インクである。
粘着部30は、シート本体10の裏面における第二領域50に対応する位置に配置される。例えば、粘着部30は、絶縁性材料であり透明である両面テープである。
【0038】
(第二の実施形態における第一の使用例)
図3は、本発明の第二の実施形態による入力装置1Aの第一の使用例を示す図である。
本発明の第二の実施形態による入力装置1Aの第一の使用例は、入力装置1Aが備える粘着部30をタブレット端末2のタッチパネル60の表面の一部に貼り付けて入力装置1Aを介して操作する例である。
本発明の入力装置1Aが対象とするタッチパネル60は、静電容量式タッチパネルである。タッチパネル60は、タッチパネル60全体に形成された複数の静電容量に対応する複数の検出点を有する。
【0039】
粘着部30は、タッチパネル60の表面に貼り付けられる。このとき、ユーザが第一領域40を形成する複数の入力部20aの何れかに触れると、ユーザが触れた入力部20aを備える導電体20を介して人体と粘着部30が貼り付けられたタッチパネル60の静電容量を形成する複数の電極との間で新たな静電容量が形成される。この新たに形成される静電容量の静電容量値は、導電体20が備える接続部20bとタッチパネル60の静電容量を形成する複数の電極との間の距離が近い程、また、タッチパネル60の静電容量を形成する複数の電極と対向する接続部20bの面積が広い程、大きくなる。そのため、ユーザが触れた入力部20aを備える導電体20に最も近いタッチパネル60の静電容量が最も大きく変化する。
【0040】
タッチパネル60では、この静電容量の変化に基づいて変化する電圧や電流の変化を検出し、その変化があったと判定した場合に、その検出点に入力操作が行われたと判定する。例えば、タッチパネル60は、新たに形成される静電容量は、新たな電流経路となり、その結果、検出点の電圧が低下するため、各検出点において電圧のしきい値が設定されており、検出点における電圧がしきい値を跨いで下回った場合にタッチパネル60に対して入力操作されたと判定する。
【0041】
タッチパネル60を備える装置では、電圧が低下したタッチパネル60の複数の検出点の組み合わせに応じて特定の入力操作が規定されている。例えば、タッチパネル60を備える装置は、タッチパネル60の隣り合う複数の検出点における電圧が順番に低下した場合に、スライド入力操作が行われたと判定するようプログラムされている。したがって、ユーザが第一領域40を形成する隣り合う複数の入力部20aの配列方向に指を移動し、複数の入力部20aの一部に配列順に触れると、タッチパネル60は、ユーザが触れた入力部20aを備える導電体20に対応する検出点の電圧の低下を検知し、タッチパネル60を備える装置はスライド入力操作が行われたと判定する。そして、タッチパネル60を備える装置はスライド入力操作に応じた処理を行う。
接続部20bは複数の入力部20aに対するユーザのスライド操作に伴い、複数の検出点に、スライド操作が行われたと判定される新たな静電容量が形成されるよう、それぞれ配されることが望ましい。
【0042】
なお、一般的なタッチパネルは、ユーザの指でタッチパネルの表面を直接操作することを想定している。そのため、タッチパネルは、ユーザの指先程度の大きさであれば1つの点と判定する。しかしながら、タッチパネルとの接触領域が1ミリメートル以下程度の小さな点や、幅の狭い線である場合、接触を検出することができない可能性がある。また、タッチパネルとの接触領域が広すぎる場合には、意図しない箇所の接触を検出してしまう可能性がある。
タッチパネル60が検出点における電圧の低下を検出するしきい値はタッチパネル60の種類に応じて異なる。そのため、導電体20の厚さや幅、隣り合う導電体20同士の間隔などは事前の実験で決定する。例えば、ユーザが入力部20a1に触れると入力部20a1に対応する接続部20b1がタッチパネル60の検出点に新たな静電容量を形成する。タッチパネル60は、その静電容量による電流や電圧の変化を検出し操作が行われたと判定する。また、入力部20a1がタッチパネル60の検出点に形成される新たな静電容量のみでは操作を受け付けない場合には、入力部20a1と入力部20a2に対応する接続部20b1と接続部20b2によるタッチパネル60の検出点にさらに静電容量が形成されるように導電体20を配する。このように、ユーザが入力部のそれぞれに触れた時に、対応する接続部のそれぞれとタッチパネル60の静電容量を形成する複数の電極との間で形成される新たな静電容量が所定の静電容量値以上となるように導電体20の厚さや幅、隣り合う導電体20同士の間隔などを決定する。こうすることで、ユーザが入力装置1Aを介してタッチパネル60に入力操作した場合に、タッチパネル60は対応する検出点における電圧や電流の変化を検出することができようになる。その結果、ユーザは、タッチパネル60に直接入力操作を行った場合と同等の操作を行うことができる。
【0043】
また、本発明の入力装置1Aとタッチパネル60とで本発明の入力システムが構成される。本発明の入力システムにおいて、入力装置の接続部20bがタッチパネル上に接続される。入力装置1Aは、複数の導電体を備える。導電体は、それぞれタッチパネルの外部に配され、ユーザの接触による電気的な入力を取得する入力部と、入力部が取得した電気的な入力を、検出点に伝達する接続部と、を備える。
【0044】
以上、本発明の第二の実施形態による入力装置1Aの第一の使用例について説明した。
上述の入力装置1Aによれば、絶縁性材料であるシート本体10と、複数の検出点を有するタッチパネル60上に接続する、複数の導電体20と、粘着部30と、を備える。導電体20は、それぞれ、タッチパネル60の外部に配され、ユーザの接触による電気的な入力を取得する入力部20aと、第二領域50を形成し入力部20aが取得する電気的な入力を、タッチパネル60の検出点に伝達する接続部20bと、第一領域40と第二領域50との間の領域を形成し入力部20aと接続部20bとを繋ぐ中継部20cと、を備える。
このように、第二の実施形態による入力装置1Aの構成により、ユーザがタッチパネル60に直接触れなくともタッチパネル60への入力操作を行うことができる。また、ユーザは、タッチパネル60に直接触れなくともプログラムに応じたスライド入力操作を行うことができる。また、入力装置1Aが備える接続部20b及び粘着部30を透明な材料で作製することにより、ユーザは入力操作時にもタッチパネル60に表示される情報を確認することができる。
【0045】
(第二の実施形態における第二の使用例)
図4は、本発明の第二の実施形態による入力装置1Aの第二の使用例を示す図である。
本発明の第二の実施形態による入力装置1Aの第二の使用例は、入力装置1Aが備える粘着部30をスマートフォン2Aのタッチパネル60の表面の一部に貼り付けて入力装置1Aを介して操作する例である。
本発明の入力装置1Aが対象とするタッチパネル60は、静電容量式タッチパネルである。タッチパネル60は、タッチパネル60全体に形成された複数の静電容量に対応する複数の検出点を有する。
【0046】
粘着部30は、タッチパネル60の表面に貼り付けられる。また、入力装置1Aのその他の部分は、スマートフォン2Aの側面や裏面に固定される。例えば、入力装置1Aのその他の部分は、第一領域40を形成する入力部20aがスマートフォン2Aの側面の位置となり、スライド入力操作の方向とタッチパネル60において生じるスライドの方向とが一致するような入力部20aの配列方向で固定される。入力装置1Aのその他の部分がこのようにスマートフォン2Aに固定されることにより、ユーザは入力操作を行い易くなる。
【0047】
ユーザがこの入力装置1Aの第一領域40を形成する入力部20aに対して入力操作を行うと、第二の実施形態における第一の使用例と同様に、タッチパネル60の対応する検出点における静電容量が変化する。そして、タッチパネル60は、静電容量の変化に基づいて変化する電圧や電流の変化を検出し、その変化があったと判定した場合に、その検出点に入力操作が行われたと判定する。例えば、ユーザが第一領域40を形成する隣り合う複数の入力部20aの配列方向に指を移動し、複数の入力部20aの一部に配列順に触れると、タッチパネル60は、ユーザが触れた入力部20aを備える導電体20に対応する検出点の電圧の低下を検知し、タッチパネル60を備えるスマートフォン2Aはスライド入力操作が行われたと判定する。そして、スマートフォン2Aはスライド入力操作に応じた処理を行う。
【0048】
以上、本発明の第二の実施形態による入力装置1Aの第二の使用例について説明した。
上述の入力装置1Aによれば、絶縁性材料であるシート本体10と、複数の検出点を有するタッチパネル60上に接続する、複数の導電体20と、粘着部30と、を備える。導電体20は、それぞれ、タッチパネル60の外部に配され、ユーザの接触による電気的な入力を取得する入力部20aと、第二領域50を形成し入力部20aの静電容量の変化を、タッチパネル60の検出点に伝達する接続部20bと、第一領域40と第二領域50との間の領域を形成し入力部20aと接続部20bとを繋ぐ中継部20cと、を備える。
このように、第二の実施形態による入力装置1Aの構成により、ユーザがタッチパネル60に直接触れなくともタッチパネル60への入力操作を行うことができる。また、ユーザは、タッチパネル60に直接触れなくともプログラムに応じたスライド入力操作を行うことができる。また、入力装置1Aが備える粘着部30を透明な材料で作製することにより、ユーザは入力操作時にもタッチパネル60に表示される情報を確認することができる。
【0049】
(第二の実施形態における第三の使用例)
図5は、本発明の第二の実施形態による入力装置1Aの第三の使用例を示す図である。
本発明の第二の実施形態による入力装置1Aの第三の使用例は、入力装置1Aが備える粘着部30をスマートウォッチ2Bのタッチパネル60の表面の一部に貼り付けて入力装置1Aを介して操作する例である。
本発明の入力装置1Aが対象とするタッチパネル60は、静電容量式タッチパネルである。タッチパネル60は、タッチパネル60全体に形成された複数の静電容量に対応する複数の検出点を有する。
【0050】
粘着部30は、タッチパネル60の表面に貼り付けられる。また、入力装置1Aのその他の部分は、スマートウォッチ2Bのバンドに固定される。例えば、入力装置1Aのその他の部分は、第一領域40を形成する入力部20aがスマートウォッチ2Bのバンドのタッチパネル60に近い位置となり、スライド入力操作の方向とタッチパネル60において生じるスライドの方向とが一致するような入力部20aの配列方向で固定される。入力装置1Aのその他の部分がこのようにスマートウォッチ2Bのバンドに固定されることにより、ユーザは入力操作を行い易くなる。
【0051】
ユーザがこの入力装置1Aの第一領域40を形成する入力部20aに対して入力操作を行うと、第二の実施形態における第一の使用例と同様に、タッチパネル60の対応する検出点における静電容量が変化する。そして、タッチパネル60は、静電容量の変化に基づいて変化する電圧や電流の変化を検出し、その変化があったと判定した場合に、その検出点に入力操作が行われたと判定する。そして、スマートウォッチ2Bは入力操作に応じた処理を行う。
【0052】
以上、本発明の第二の実施形態による入力装置1Aの第三の使用例について説明した。
上述の入力装置1Aによれば、絶縁性材料であるシート本体10と、複数の検出点を有するタッチパネル60上に接続する、複数の導電体20と、粘着部30と、を備える。導電体20は、それぞれ、タッチパネル60の外部に配され、ユーザの接触による電気的な入力を取得する入力部20aと、第二領域50を形成し入力部20aが取得した電気的な入力を、タッチパネル60の検出点に伝達する接続部20bと、第一領域40と第二領域50との間の領域を形成し入力部20aと接続部20bとを繋ぐ中継部20cと、を備える。
このように、第二の実施形態による入力装置1Aの構成により、ユーザがスマートウォッチ2Bのタッチパネル60に直接触れなくともタッチパネル60への入力操作を行うことができ、バンドを介してスマートウォッチ2Bを操作することができる。また、ユーザは、タッチパネル60に直接触れなくともプログラムに応じたスライド入力操作を行うことができる。また、入力装置1Aが備える粘着部30を透明な材料で作製することにより、ユーザは入力操作時にもタッチパネル60に表示される情報を確認することができる。
【0053】
(第二の実施形態における第四の使用例)
図6は、本発明の第二の実施形態による入力装置1Aの第四の使用例を示す図である。
本発明の第二の実施形態による入力装置1Aの第四の使用例は、入力装置1Aが備える粘着部30をラップトップコンピュータ2Cのタッチパッド60Aの表面の一部に貼り付けて入力装置1Aを介して操作する例である。
本発明の入力装置1Aが対象とするタッチパッド60Aは、静電容量式タッチパッドである。タッチパッド60Aは、タッチパネル60と同様にタッチパッド60A全体に形成された複数の静電容量に対応する複数の検出点を有する。
【0054】
粘着部30は、タッチパッド60Aの表面に、スライド入力操作の方向とラップトップコンピュータ2Cの画面において生じるスライドの方向とが一致するような入力部20aの配列方向で貼り付けられる。
【0055】
ユーザがこの入力装置1Aの第一領域40を形成する入力部20aに対して入力操作を行うと、第二の実施形態における第一の使用例と同様に、タッチパッド60Aの対応する検出点における静電容量が変化する。そして、タッチパッド60Aは、静電容量の変化に基づいて変化する電圧や電流の変化を検出し、その変化があったと判定した場合に、その検出点に入力操作が行われたと判定する。そして、ラップトップコンピュータ2Cは入力操作に応じた処理を行う。
【0056】
以上、本発明の第二の実施形態による入力装置1Aの第四の使用例について説明した。
上述の入力装置1Aによれば、絶縁性材料であるシート本体10と、複数の検出点を有するタッチパッド60A上に接続する、複数の導電体20と、粘着部30と、を備える。導電体20は、それぞれ、タッチパッド60Aの外部に配され、ユーザの接触による電気的な入力を取得する入力部20aと、第二領域50を形成し入力部20aが取得した電気的な入力を、タッチパッド60Aの検出点に伝達する接続部20bと、第一領域40と第二領域50との間の領域を形成し入力部20aと接続部20bとを繋ぐ中継部20cと、を備える。
このような第二の実施形態による入力装置1Aの構成により、ユーザがラップトップコンピュータ2Cのタッチパッド60Aに直接触れなくともタッチパッド60Aへの入力操作を行うことができ、画面上のカーソルなどの操作を行うことができる。
【0057】
(第二の実施形態における第五の使用例)
本発明の第二の実施形態による入力装置1Aの第五の使用例は、第一の使用例と同様に、
図3で示したように、入力装置1Aが備える粘着部30をタブレット端末2のタッチパネル60の表面の一部に貼り付けて入力装置1Aを介して操作する例である。
本発明の入力装置1Aが対象とするタッチパネル60は、静電容量式タッチパネルである。タッチパネル60は、タッチパネル60全体に形成された複数の静電容量に対応する複数の検出点を有する。
【0058】
粘着部30は、タッチパネル60の表面に貼り付けられる。このとき、ユーザが第一領域40を形成する複数の入力部20aの何れかに触れると、ユーザが触れた入力部20aを備える導電体20を介して人体と粘着部30が貼り付けられたタッチパネル60の静電容量を形成する複数の電極との間で新たな静電容量が形成される。
【0059】
タッチパネル60では、この静電容量の変化に基づいて変化する電圧や電流の変化を検出し、その変化があったと判定した場合に、その検出点に入力操作が行われたと判定する。
図7は、第二の実施形態における第五の使用例のタブレット端末2の機能ブロックを示す図である。
タブレット端末2は、タッチパネル60と、入力判定部61と、肌年齢判定部100と、記憶部101と、スピーカ102と、を備える。
【0060】
入力判定部61は、実験により決定した肌年齢を判定するための電圧や電流の変化を検出するしきい値に基づいて、タッチパネル60に対して入力操作が行われたか否かを判定する。
肌年齢判定部100は、入力判定部61の判定に基づく入力操作の認識率に基づいて、ユーザの肌年齢を判定する。
【0061】
記憶部101は、ユーザの年齢(すなわち肌年齢)と認識率との対応関係を示すデータテーブルに記憶する。
スピーカ102は、ユーザに入力操作を行うタイミングを報知する。
【0062】
本実施形態における第五の使用例では、タブレット端末2が備える肌年齢判定部100が、実験に基づいて決定した肌年齢を判定するための電圧や電流の変化を検出するしきい値に対して、ユーザが入力部20aに触れた回数に対する検出点における入力操作の認識率によりユーザの肌年齢を判定する。本発明を検討するに当あたり、高齢者になる程、タッチパネル60における入力操作の認識率が低下することが判明した。そこで、実験により決定したしきい値を用いてタッチパネル60における入力操作の認識率をユーザの年齢毎に測定し、ユーザの年齢(すなわち肌年齢)と認識率との対応関係を示すタブレット端末2が備える記憶部101のデータテーブルに記憶しておく。そして、例えば、肌年齢判定部100がスピーカ102を介して一定時間間隔で100回のビープ音が鳴り、そのビープ音の鳴るタイミング毎にユーザが入力部20aをタップ操作する。タッチパネル60の検出点が80回入力を検出したと入力判定部61が判定した場合、肌年齢判定部100は、認識率を80パーセントと算出し、記憶部101から読み出したデータテーブルにおける認識率80パーセントに対応する年齢をユーザの肌年齢と判定する。また、例えば、ユーザがタッチパネル60の表面に貼り付けられた入力装置1Aにおける離間された100個の入力部20aを順にスライド操作する。50個の入力部20aに対してタッチパネル60の検出点が入力操作を検出したと入力判定部61が判定した場合、肌年齢判定部100は、認識率を50パーセントと算出し、記憶部101から読み出したデータテーブルにおける認識率50パーセントに対応する年齢をユーザの肌年齢と判定する。
なお、上述の例では、入力部20aをタップ操作するタイミングをユーザに報知する方法としてスピーカ102のビープ音を例に示したが、それに限定するものではない。例えば、入力部20aをタップ操作するタイミングをユーザに報知する方法は、タッチパネル60が所定のタイミング毎に表示画面を変化させるなど、その他の報知方法であってよい。
また、上述の例では、肌年齢判定部100は、認識率をタップ操作及びスライド操作による測定結果を用いて算出したが、それに限定するものではなく、その他の操作を行った際の測定結果を用いて算出するものであってよい。
【0063】
以上、本発明の第二の実施形態による入力装置1Aの第五の使用例について説明した。
上述の入力装置1Aによれば、絶縁性材料であるシート本体10と、複数の検出点を有するタッチパネル60上に接続する、複数の導電体20と、粘着部30と、を備える。導電体20は、それぞれ、タッチパネル60の外部に配され、ユーザの接触による電気的な入力を取得する入力部20aと、第二領域50を形成し入力部20aが取得した電気的な入力を、タッチパネル60の検出点に伝達する接続部20bと、第一領域40と第二領域50との間の領域を形成し入力部20aと接続部20bとを繋ぐ中継部20cと、を備える。タブレット端末2が備える記憶部101は、ユーザの年齢(すなわち肌年齢)と認識率との対応関係を示すデータテーブルを記憶する。肌年齢判定部100は、タッチパネル60の検出点の検出結果とデータテーブルにおける検出結果に対応する年齢とに基づいて、ユーザの肌年齢を判定する。
こうすることで、ユーザが入力装置1Aを介してタッチパネル60に入力操作した場合に、タッチパネル60は対応する検出点における電圧や電流の変化を検出する認識率に応じて肌年齢を判定することができようになる。その結果、ユーザは、肌年齢を知ることができ、肌年齢に応じた肌のケアを行うことができる。
【0064】
(第二の実施形態における第六の使用例)
本発明の第二の実施形態による入力装置1Aの第六の使用例は、第一の使用例と同様に、
図3で示した入力装置1A(第1入力装置)が備える粘着部30をタブレット端末2のタッチパネル60の表面の一部に貼り付けた入力装置1Aと、データ入力用カード5(第2入力装置)とを介して操作する例である。そして、本発明の第二の実施形態による入力装置1Aの第六の使用例では、第2入力装置対応処理部104は、ユーザの接触による電気的な入力をタッチパネル60の複数の検出点に伝達する導電パターンを備えるデータ入力用カード5の導電パターンから入力される電気信号であって、タッチパネル60の検出点から得た電気信号に基づく検出位置パターンを検出し、当該検出位置に応じて、データ入力用カード5の利用に基づく情報処理を行う。また、第1入力装置対応処理部103は、入力装置1Aの接続部20bにおける電気信号を検出し、当該電気信号に基づく入力装置1Aの利用に基づく情報処理を、データ入力用カード5の利用に基づく情報処理の処理結果を用いて行う。
【0065】
図8と
図9は、第六の使用例におけるデータ入力用カード5Aによるデータ入力を説明する図である。
入力装置1Aは、
図8に示すように、接続部20bのそれぞれのタッチパネル60における並び順がそれぞれの接続部20bに対応する入力部20aの並び順であり、互いに離間した複数の導電体20が配置されたシート本体10(基部)を備える。また、入力装置1Aは、
図8に示すように、入力部20aのそれぞれにユーザの接触による電気的な入力を伝達するシート91aに配置された伝達部材91bを備える。なお、シート本体10は、入力部20aとの間に隙間を構成しており、シート91aを当該隙間に挿入し、隙間に沿ってシート91aを移動させることにより、伝達部材91bの端部(他端部)が1つの入力部20aに配列順に接続可能なガイドを有する。伝達部材91bは、他端部以外で入力部20aに対して反応しないように配置される。好ましくは、
図8のように、伝達部材91bの端部(他端部)以外は入力部20aから離れているのが良い。
なお、入力部20aの配置されたシート本体10の上に隙間を構成し、シート91aを当該隙間に挿入し、隙間に沿ってシート91aを移動させることにより、伝達部材91bが1つの入力部20aに配列順に接続されるガイドを有するものであってもよい。
シート本体10は、シート本体10との間に隙間を構成し、伝達部材91bを隙間に沿って移動することにより伝達部材91bの端部(他端部)が1つの入力部20aに配列順に接続可能なガイドを有するものである。
【0066】
また、データ入力用カード5Aは、データ入力用カード5の1つであり、
図8に示すように、両面に導電パターン90を備える。ユーザが指を接触させるデータ入力用カード5Aの一面に配置された導電パターン90は、露出している。また、データ入力用カード5Aがタッチパネル60上に置かれたとき、タッチパネル60に対向する面の導電パターン90は、ユーザによる電気的な入力をタッチパネル60に伝達する接触点90b1、90b2、90b3、90b4のみが露出しており、それ以外の導電パターン90は、絶縁物で被膜されている。
なお、タッチパネル60に対向する面のユーザによる電気的な入力をタッチパネル60に伝達する接触点90b1、90b2、90b3、90b4以外の導電パターン90は、指先の操作に反応しない程度に細ければ露出可能であり、必ずしも絶縁物で被膜されていなくてもよい。
【0067】
図10と
図11は、第六の使用例におけるデータ入力用カード5Bによるデータ入力を説明する図である。
【0068】
データ入力用カード5Bは、データ入力用カード5の1つであり、
図10に示すように、両面に導電パターン90を備える。ユーザが指を接触させるデータ入力用カード5Bの一面に配置された導電パターン90は、露出している。また、データ入力用カード5Bがタッチパネル60上に置かれたとき、タッチパネル60に対向する面の導電パターン90は、ユーザによる電気的な入力をタッチパネル60に伝達する接触点90b1、90b2、90b3、90b4、90b5のみが露出しており、それ以外の導電パターン90は、対向する箇所のタッチパネル60の接触点が指先の操作に反応しないように絶縁物で被膜されている。
なお、タッチパネル60に対向する面のユーザによる電気的な入力をタッチパネル60に伝達する接触点90b1、90b2、90b3、90b4、90b5以外の導電パターン90は、指先の操作に反応しない程度に細ければ露出可能であり、必ずしも絶縁物で被膜されていなくてもよい。
また、上述の使用例では導電パターン90はデータ入力用カード5の両面に備えられるものとしたが、導電パターン90は、それ以外であってよい。例えば、導電パターン90は、ユーザの接触による電気的な入力を静電容量検知装置の複数の検出点に伝達することができれば、データ入力用カード5の片面(ユーザが指を接触させるデータ入力用カード5の一面、または、タッチパネル60に対向する面)のみに備えられてよい。
【0069】
次に、第六の使用例におけるデータ処理について説明する。
ここでは、データ入力用カード5Aによりコマのデータを入力し、データ入力用カード5Bによりコマのデータをアップグレードし、アップグレードしたコマを第1入力装置により回転させる場合のデータ処理について説明する。
図12は、第二の実施形態における第六の使用例のタブレット端末2の機能ブロックを示す図である。
タブレット端末2は、タッチパネル60と、制御装置6と、を備える。
制御装置6は、入力判定部61と、記憶部101と、第1入力装置対応処理部103と、第2入力装置対応処理部104と、を備える。制御装置6は、タッチパネル60へ出力する情報を制御する機能を有する。
【0070】
入力判定部61は、電圧や電流の変化を検出するしきい値に基づいて、タッチパネル60に対して入力操作が行われたか否かを判定する。
記憶部101は、タブレット端末2が行う処理に必要な種々の情報を記憶する。例えば、記憶部101は、入力操作が行われたと判定した検出位置パターンと、当該検出位置パターンに応じた情報処理との対応関係を記憶する。
【0071】
第2入力装置対応処理部104は、ユーザの接触による電気的な入力をタッチパネル60の複数の検出点に伝達する導電パターンを備えるデータ入力用カード5の導電パターンから入力される電気信号であって、タッチパネル60の検出点から得た電気信号に基づく検出位置パターンを検出し、当該検出位置パターンに応じて、データ入力用カード5の利用に基づく情報処理を行う。
第1入力装置対応処理部103は、入力装置1Aの接続部20bにおける電気信号を検出し、当該電気信号に基づく入力装置1Aの利用に基づく情報処理を、データ入力用カード5の利用に基づく情報処理の処理結果を用いて行う。
【0072】
ユーザは、データ入力用カード5Aをタッチパネル60上に置く(
図8)。このとき、データ入力用カード5Aの導電パターン90における接触点90b1、90b2、90b3、90b4のそれぞれは、タッチパネル60に触れている。ユーザがデータ入力用カード5Aの導電パターン90の任意の箇所を1回タップする(
図8)。導電パターン90における接触点90b1、90b2、90b3、90b4のそれぞれは、ユーザによる電気的な入力をタッチパネル60の検出点に伝達する。タッチパネル60の検出点のそれぞれは、電気的な入力を検出する。入力判定部61は、電圧や電流の変化を検出するしきい値に基づいて、タッチパネル60に対して入力操作が行われたか否かを判定する。第2入力装置対応処理部104は、タッチパネル60の検出点から得た電気信号に基づく入力判定部61が「入力操作が行われた」と判定した検出位置パターンを検出する。第2入力装置対応処理部104は、記憶部101から入力操作が行われたと判定した検出位置パターンと、当該検出位置パターンに応じた情報処理との対応関係を読み出す。第2入力装置対応処理部104は、読み出した対応関係において、検出した検出位置パターンを特定し特定した検出位置パターンに応じて、データ入力用カード5Aの利用に基づく情報処理を行う。例えば、第2入力装置対応処理部104は、検出位置パターンに応じて、データ入力用カード5Aが示すコマ(
図8における50Aに対応)をタッチパネル60に表示させる(
図9)。
【0073】
ユーザは、タッチパネル60にコマが表示されている状態で、データ入力用カード5Bをタッチパネル60上に置く(
図10)。このとき、データ入力用カード5Bの導電パターン90における接触点90b1、90b2、90b3、90b4、90b5のそれぞれは、タッチパネル60に触れている。ユーザがデータ入力用カード5Bの導電パターン90の任意の箇所を1回タップする(
図10)。導電パターン90における接触点90b1、90b2、90b3、90b4のそれぞれは、ユーザによる電気的な入力をタッチパネル60の検出点に伝達する。タッチパネル60の検出点のそれぞれは、電気的な入力を検出する。入力判定部61は、電圧や電流の変化を検出するしきい値に基づいて、タッチパネル60に対して入力操作が行われたか否かを判定する。第2入力装置対応処理部104は、タッチパネル60の検出点から得た電気信号に基づく入力判定部61が入力操作が行われたと判定した検出位置パターンを検出する。第2入力装置対応処理部104は、記憶部101から入力操作が行われたと判定した検出位置パターンと、当該検出位置パターンに応じた情報処理との対応関係を読み出す。第2入力装置対応処理部104は、読み出した対応関係において、検出した検出位置パターンを特定し特定した検出位置パターンに応じて、データ入力用カード5Bの利用に基づく情報処理を行う。例えば、第2入力装置対応処理部104は、検出位置パターンに応じて、データ入力用カード5Bが示すコマ(
図10における50Bに対応)をアップグレードさせるアイテムを現在のコマに加えてタッチパネル60に表示させる(
図11)。
【0074】
図13は、第六の使用例における第1入力装置によるデータ入力を説明する図である。
ユーザは、タッチパネル60がアップグレードしたコマを表示すると、入力装置1Aの伝達部材91bに触れながらシート91aを把持し、伝達部材91bを入力部20aのそれぞれに交差する方向にスライドさせる(
図13)。
伝達部材91bは、入力部20aのそれぞれに交差する方向に移動し接触した際に、入力部20aのそれぞれに電気的な入力を伝達する。
導電体20は、入力部20aのそれぞれに伝達された電気的な入力をタッチパネル60の検出点に伝達する。タッチパネル60の検出点のそれぞれは、電気的な入力を検出する。第1入力装置対応処理部103は、タッチパネル60の検出点から得た電気信号に基づく入力装置1Aの利用に基づく情報処理を、データ入力用カード5の利用に基づく情報処理の処理結果を用いて行う。例えば、第1入力装置対応処理部103は、データ入力用カード5A及び5Bを用いてアップグレードしたコマを、入力装置1Aの伝達部材91bへの電気的な入力により回転させてタッチパネル60に表示させる(
図13)。
【0075】
以上、本発明の第二の実施形態による入力装置1Aの第六の使用例について説明した。
上述の入力装置1Aによれば、絶縁性材料であるシート本体10と、複数の検出点を有するタッチパネル60上に接続する、複数の導電体20と、粘着部30と、を備える。導電体20は、それぞれ、タッチパネル60の外部に配され、ユーザの接触による電気的な入力を取得する入力部20aと、第二領域50を形成し入力部20aが取得した電気的な入力を、タッチパネル60の検出点に伝達する接続部20bと、第一領域40と第二領域50との間の領域を形成し入力部20aと接続部20bとを繋ぐ中継部20cと、を備える。タッチパネル60上に2つのデータ入力用カード5A及び5Bを配置する。第2入力装置対応処理部104は、タッチパネル60の検出点から得た電気信号に基づく検出位置パターンを検出し、当該検出位置に応じて、データ入力用カード5Bの利用に基づく情報処理を行う。
こうすることで、第2入力装置対応処理部104は、データ入力用カード5A及び5Bに対応したアップグレードしたコマなどの情報をタッチパネル60に表示させることができる。
【0076】
また、ユーザは、入力装置1Aの伝達部材91bに触れながらシート91aを把持し、伝達部材91bを入力部20aのそれぞれに交差する方向にスライドさせる。伝達部材91bは、入力部20aのそれぞれに交差する方向に移動し接触した際に、入力部20aのそれぞれに電気的な入力を伝達する。導電体20は、入力部20aのそれぞれに伝達された電気的な入力をタッチパネル60の検出点に伝達する。タッチパネル60の検出点のそれぞれは、電気的な入力を検出する。第1入力装置対応処理部103は、タッチパネル60の検出点から得た電気信号に基づく入力装置1Aの利用に基づく情報処理を、データ入力用カード5の利用に基づく情報処理の処理結果を用いて行う。
こうすることで、第1入力装置対応処理部103は、入力装置1Aから得た電気信号に基づいて、回転したアップグレードしたコマなどをタッチパネル60に表示させることができる。
なお、データ入力用カード5は、コマ以外の情報の表示に利用するものであってよい。また、データ入力用カード5は、3枚以上存在し、3つ以上の異なる情報を組み合わせて新たな情報の表示に利用するものであってよい。
【0077】
なお、第二の実施形態における第六の使用例で述べたタッチパネル60(静電容量検知装置)と、入力装置1A(第1入力装置)と、データ入力用カード5(第2入力装置)と、第1入力装置対応処理部103及び第2入力装置対応処理部104を有する制御装置6と、を備える装置が、情報処理装置の一例である。
【0078】
<第三の実施形態>
図14は、本発明の第三の実施形態による入力装置1Bの構成の一例を示す図である。
本発明の第三の実施形態による入力装置1Bは、第一の実施形態による入力装置1と同様に、シート本体10と、複数の導電体20と、粘着部30と、を備える。
シート本体10は、絶縁性材料であり透明で可撓性を有する。
複数の導電体20のそれぞれは、
図14で示すように、入力部20aと、接続部20bと、入力部20aと接続部20bとを繋ぐ中継部20cと、を備える。複数の導電体20がそれぞれ備える入力部20aは、シート本体10の表面に延びるように配置され、所定の間隔で互いに平行に隣り合うように配列された第一領域40を形成する。複数の導電体20がそれぞれ備える接続部20bは、シート本体10の表面に延びるように配置され、互いに隣り合うように配列された第二領域50を形成する。また、第一領域40と第二領域50との間の領域を形成する複数の中継部20cは、所定の間隔で互いに平行に隣り合うように配列される。ただし、中継部20cの幅や隣り合う中継部20c同士の間隔は、第二の実施形態による入力装置1Aのそれらとは異なる。
粘着部30は、シート本体10の裏面における第二領域50に対応する位置に配置される。
第三の実施形態による入力装置1Bが備える粘着部30を静電容量式タッチパネルの表面に貼り付け、ユーザが第一領域40を形成する入力部20aに触れることで、タッチパネルに対して新たな静電容量を形成することができる。新たに形成される静電容量により、タッチパネルの複数の検出点における静電容量が変化する。タッチパネルの複数の検出点ではこの静電容量の変化に基づいて変化する電圧や電流の変化を検出し、その変化があったと判定した場合に、その検出点に入力操作が行われたと判定する。
【0079】
例えば、ユーザが複数の入力部20aのうち、第一領域の入力部20a1に触れると、中継部20cを経由して第二領域の接続部20b1とタッチパネルとの間で新たな静電容量が形成される。また、例えば、ユーザが入力部20a1から入力部20a2、入力部20a2から入力部20a3、・・・のように第一領域の隣り合った入力部を順にユーザが触れる(静電容量の変化を生じるスライド操作を行う)。すると、ユーザが触れた入力部20aに対応する各中継部を経由してタッチパネルの複数の検出点において第二領域の接続部20b1、接続部20b2,20b3が新たな静電容量を形成する。新たに形成される静電容量により、タッチパネルの複数の検出点における静電容量が変化する。タッチパネルの複数の検出点ではこの静電容量の変化に基づいて変化する電圧や電流の変化を検出する。そのため、直接タッチパネルに触れなくとも、ユーザがタッチパネルに直接触れてスライド操作を行うのと同様の操作が可能である。
【0080】
なお、縞状の幅についても限定は無く、スライド操作が実現できる幅であれば良い。例えば、ユーザが入力部20a1に触れると入力部20a1に対応する接続部20b1がタッチパネル60の検出点に新たな静電容量を形成する。タッチパネル60は、その静電容量による電流や電圧の変化を検出し操作が行われたと判定する。また、入力部20a1がタッチパネル60の検出点に形成される新たな静電容量のみでは操作を受け付けない場合には、入力部20a1と入力部20a2に対応する接続部20b1と接続部20b2によるタッチパネル60の検出点にさらに静電容量が形成されるように導電体20を配する。
なお、接続部20bは複数の入力部20aに対するユーザのスライド操作に伴い、複数の検出点に、スライド操作が行われたと判定される新たな静電容量が形成されるよう、それぞれ配されることが望ましい。
【0081】
上述の入力装置1Bによれば、絶縁性材料であるシート本体10と、複数の検出点を有するタッチパネル60上に接続する、複数の導電体20と、粘着部30と、を備える。導電体20は、それぞれ、タッチパネル60の外部に配され、ユーザの接触による電気的な入力を取得する入力部20aと、第二領域50を形成し入力部20aが取得する電気的な入力を、タッチパネル60の検出点に伝達する接続部20bと、第一領域40と第二領域50との間の領域を形成し入力部20aと接続部20bとを繋ぐ中継部20cと、を備える。
このように、第三の実施形態による入力装置1Bの構成により、ユーザがタッチパネルに直接触れなくともタッチパネルへの入力操作を行うことができる。また、ユーザが入力装置1の隣り合う複数の入力部20aに順に触れることでスライド操作を行うことができる。
【0082】
(第三の実施形態における第一の使用例)
図15は、本発明の第三の実施形態による入力装置1Bの第一の使用例を示す図である。
本発明の第三の実施形態による入力装置1Bの第一の使用例は、入力装置1Bが備える粘着部30をスマートフォン2Aのタッチパネル60の表面の一部に貼り付けて入力装置1Bを介して操作する例である。
本発明の入力装置1Bが対象とするタッチパネル60は、静電容量式タッチパネルである。タッチパネル60は、タッチパネル60全体に形成された複数の静電容量に対応する複数の検出点を有する。
【0083】
粘着部30は、タッチパネル60の表面に貼り付けられる。また、入力装置1Bのその他の部分は、スマートフォン2Aに接続されたイヤホン3のケーブルに固定される。例えば、入力装置1Bのその他の部分は、ユーザがイヤホン3を身に着けた時に第一領域40を形成する入力部20aが手の高さとなるケーブルの位置となり、スライド入力操作の方向とイヤホン3のケーブルの延びる方向とが一致するような入力部20aの配列方向で固定される。入力装置1Bのその他の部分がこのようにイヤホン3のケーブルに固定されることにより、ユーザは入力操作を行い易くなる。
【0084】
ユーザがこの入力装置1Bの第一領域40を形成する入力部20aに対して入力操作を行うと、第二の実施形態における第一の使用例と同様に、タッチパネル60の対応する検出点における静電容量が変化する。そして、タッチパネル60は、静電容量の変化に基づいて変化する電圧や電流の変化を検出し、その変化があったと判定した場合に、その検出点に入力操作が行われたと判定する。そして、スマートフォン2Aは入力操作に応じた処理を行う。
【0085】
以上、本発明の第三の実施形態による入力装置1Bの第一の使用例について説明した。
上述の入力装置1Bによれば、絶縁性材料であるシート本体10と、複数の検出点を有するタッチパネル60上に接続する、複数の導電体20と、粘着部30と、を備える。導電体20は、それぞれ、タッチパネル60の外部に配され、ユーザの接触による電気的な入力を取得する入力部20aと、第二領域50を形成し入力部20aが取得する電気的な入力を、タッチパネル60の検出点に伝達する接続部20bと、第一領域40と第二領域50との間の領域を形成し入力部20aと接続部20bとを繋ぐ中継部20cと、を備える。
このように、第三の実施形態による入力装置1Bの構成により、ユーザがスマートフォン2Aのタッチパネル60を直接触れなくともタッチパネル60への入力操作を行うことができ、スマートフォン2Aの音量調節や選曲などができる。また、ユーザは、タッチパネル60に直接触れなくともプログラムに応じたスライド入力操作を行うことができる。また、入力装置1が備える粘着部30を透明な材料で作製することにより、ユーザは入力操作時にもタッチパネル60に表示される情報を確認することができる。
【0086】
(第三の実施形態における第二の使用例)
図16は、本発明の第三の実施形態による入力装置1Bの第二の使用例を示す図である。
本発明の第三の実施形態による入力装置1Bの第二の使用例は、入力装置1Bが備える粘着部30を家電コントローラ2Dのタッチパネル60の表面の一部に貼り付けて入力装置1Bを介して操作する例である。
本発明の入力装置1Bが対象とするタッチパネル60は、静電容量式タッチパネルである。タッチパネル60は、タッチパネル60全体に形成された複数の静電容量に対応する複数の検出点を有する。
【0087】
粘着部30は、タッチパネル60の表面に貼り付けられる。また、入力装置1Bのその他の部分は、室内の壁面に固定される。例えば、入力装置1Bのその他の部分は、第一領域40を形成する入力部20aがソファ近くの壁面の位置に固定される。入力装置1Bのその他の部分がこのようにソファ近くの壁面の位置に固定されることにより、ユーザは入力操作を行い易くなる。
【0088】
ユーザがこの入力装置1Bの第一領域40を形成する入力部20aに対して入力操作を行うと、第二の実施形態における第一の使用例と同様に、タッチパネル60の対応する検出点における静電容量が変化する。そして、タッチパネル60は、静電容量の変化に基づいて変化する電圧や電流の変化を検出し、その変化があったと判定した場合に、その検出点に入力操作が行われたと判定する。そして、家電コントローラ2Dは入力操作に応じた処理を行う。
【0089】
以上、本発明の第三の実施形態による入力装置1Bの第二の使用例について説明した。
上述の入力装置1Bによれば、絶縁性材料であるシート本体10と、複数の検出点を有するタッチパネル60上に接続する、複数の導電体20と、粘着部30と、を備える。導電体20は、それぞれ、タッチパネル60の外部に配され、ユーザの接触による電気的な入力を取得する入力部20aと、第二領域50を形成し入力部20aが取得する電気的な入力を、タッチパネル60の検出点に伝達する接続部20bと、第一領域40と第二領域50との間の領域を形成し入力部20aと接続部20bとを繋ぐ中継部20cと、を備える。
このように、第三の実施形態による入力装置1Bの構成により、ユーザが家電コントローラ2Dのタッチパネル60を直接触れなくともタッチパネル60への入力操作を行うことができ、エアコンディショナなどの家電を遠隔操作できる。
【0090】
また、
図16の構成において、中継部20cの一部は皮膜されず、複数の導電体20が露出していても良い。露出した複数の導電体20は、それぞれ中継部20cの延在方向に概ね平行して延び、縞状に配されている。このような構成によれば、ユーザは露出した複数の導電体20が設けられた位置の壁紙に触れれば(スライド入力操作を行えば)、家電コントローラ2Dのタッチパネル60を直接触れなくともタッチパネル60への入力操作を行うことができる。
さらに、中継部20cの全体が皮膜されず、複数の導電体20が露出していても良い。このような構成によれば、複数の導電体20が設けられた壁紙上であればどこからでも、タッチパネル60への入力操作を行うことができる。
【0091】
(第三の実施形態における第三の使用例)
図17は、本発明の第三の実施形態による入力装置1Bの第三の使用例を示す図である。
本発明の第三の実施形態による入力装置1Bの第三の使用例は、入力装置1Bが備える粘着部30をデジタルカメラ2Eのタッチパネル60の表面の一部に貼り付けて入力装置1Bを介して操作する例である。
本発明の入力装置1Bが対象とするタッチパネル60は、静電容量式タッチパネルである。タッチパネル60は、タッチパネル60全体に形成された複数の静電容量に対応する複数の検出点を有する。
【0092】
粘着部30は、タッチパネル60の表面に貼り付けられる。また、入力装置1Bのその他の部分は、カメラ三脚70に固定される。例えば、入力装置1Bのその他の部分は、第一領域40を形成する入力部20aがカメラ三脚70のデジタルカメラ2Eに近い位置に固定される。入力装置1Bのその他の部分がこのようにカメラ三脚70のデジタルカメラ2Eに近い位置に固定されることにより、ユーザは入力操作を行い易くなる。
【0093】
ユーザがこの入力装置1Bの第一領域40を形成する入力部20aに対して入力操作を行うと、第二の実施形態における第一の使用例と同様に、タッチパネル60の対応する検出点における静電容量が変化する。そして、タッチパネル60は、静電容量の変化に基づいて変化する電圧や電流の変化を検出し、その変化があったと判定した場合に、その検出点に入力操作が行われたと判定する。そして、デジタルカメラ2Eは入力操作に応じた処理を行う。
【0094】
以上、本発明の第三の実施形態による入力装置1Bの第三の使用例について説明した。
上述の入力装置1Bによれば、絶縁性材料であるシート本体10と、複数の検出点を有するタッチパネル60上に接続する、複数の導電体20と、粘着部30と、を備える。導電体20は、それぞれ、タッチパネル60の外部に配され、ユーザの接触による電気的な入力を取得する入力部20aと、第二領域50を形成し入力部20aが取得する電気的な入力を、タッチパネル60の検出点に伝達する接続部20bと、第一領域40と第二領域50との間の領域を形成し入力部20aと接続部20bとを繋ぐ中継部20cと、を備える。
このように、第三の実施形態による入力装置1Bの構成により、ユーザがデジタルカメラ2Eのタッチパネル60を直接触れなくともタッチパネル60への入力操作を行うことができ、ズームなどの操作を行うことができる。また、ユーザがデジタルカメラ2Eに直接触れないため、デジタルカメラ2Eの設定位置のずれを防止することができる。
【0095】
<第四の実施形態>
図18は、本発明の第四の実施形態による入力装置1Cの構成の一例を示す図である。
本発明の第四の実施形態による入力装置1Cは、2つのシート本体10(10a、10b)と、複数の導電体20と、粘着部30と、を備える。
2つのシート本体10は、絶縁性材料であり透明で可撓性を有する。
複数の導電体20のそれぞれは、
図11で示すように、入力部20a(20a1、20a2、20a3、・・・、20an)と、接続部20b(20b1、20b2、20b3、・・・、20bn)と、入力部20aと接続部20bとを繋ぐ中継部20cと、を備える。複数の導電体20がそれぞれ備える入力部20aは、シート本体10aの表面に延びるように配置され、所定の間隔で互いに平行に隣り合うように配列された第一領域40を形成する。複数の導電体20がそれぞれ備える接続部20bは、シート本体10bの表面に延びるように配置され、互いに隣り合うように配列された第二領域50を形成する。また、第一領域40と第二領域50との間の領域を形成する複数の中継部20cは、ケーブル80内に配列される。なお、このケーブル80は複数の中継部20cのすべてを含む1本のケーブルであっても良い。また、このケーブル80は、複数の中継部20cの一部を含む複数のケーブルであっても良い。
粘着部30は、シート本体10bの裏面における第二領域50に対応する位置に配置される。
第四の実施形態による入力装置1Cが備える粘着部30を静電容量式タッチパネルの表面に貼り付け、ユーザが第一領域40を形成する入力部20aに触れることで、タッチパネルに対して新たな静電容量を形成することができる。新たに形成される静電容量により、タッチパネルの複数の検出点における静電容量が変化する。タッチパネルの複数の検出点ではこの静電容量の変化に基づいて変化する電圧や電流の変化を検出し、その変化があったと判定した場合に、その検出点に入力操作が行われたと判定する。
例えば、ユーザが複数の入力部20aのうち、第一領域の入力部20a1に触れると、中継部20cを経由して第二領域の接続部20b1とタッチパネルとの間で新たな静電容量が形成される。また、例えば、ユーザが入力部20a1から入力部20a2、入力部20a2から入力部20a3、・・・のように第一領域の隣り合った入力部を順にユーザが触れる(静電容量の変化を生じるスライド操作を行う)。すると、ユーザが触れた入力部20aに対応する各中継部を経由してタッチパネルの複数の検出点において第二領域の接続部20b1、接続部20b2,20b3が新たな静電容量を形成する。新たに形成される静電容量により、タッチパネルの複数の検出点における静電容量が変化する。タッチパネルの複数の検出点ではこの静電容量の変化に基づいて変化する電圧や電流の変化を検出する。そのため、直接タッチパネルに触れなくとも、ユーザがタッチパネルに直接触れてスライド操作を行うのと同様の操作が可能である。
【0096】
上述の入力装置1Cによれば、絶縁性材料であるシート本体10と、複数の検出点を有するタッチパネル60上に接続する、複数の導電体20と、粘着部30と、を備える。導電体20は、それぞれ、タッチパネル60の外部に配され、ユーザの接触による電気的な入力を取得する入力部20aと、第二領域50を形成し入力部20aが取得する電気的な入力を、タッチパネル60の検出点に伝達する接続部20bと、第一領域40と第二領域50との間の領域を形成し入力部20aと接続部20bとを繋ぐ中継部20cと、を備える。
このように、第四の実施形態による入力装置1Cの構成により、ユーザがタッチパネルに直接触れなくともタッチパネルへの入力操作を行うことができる。また、ユーザが入力装置1の隣り合う複数の入力部20aに順に触れることでスライド操作を行うことができる。
【0097】
(第四の実施形態における第一の使用例)
図19は、本発明の第四の実施形態による入力装置1Cの第一の使用例を示す図である。
本発明の第四の実施形態による入力装置1Cの第一の使用例は、入力装置1Cが備える粘着部30をスマートフォン2Aタッチパネル60の表面の一部に貼り付けて入力装置1Bを介して操作する例である。なお、スマートフォン2Aと外部モニタ2Fとは外部出力ケーブル4で接続されており、外部モニタ2Fには、スマートフォン2Aと同一の画像が映し出される。
本発明の入力装置1Cが対象とするタッチパネル60は、静電容量式タッチパネルである。タッチパネル60は、タッチパネル60全体に形成された複数の静電容量に対応する複数の検出点を有する。
【0098】
粘着部30は、タッチパネル60の表面に貼り付けられる。また、第一領域40を形成する入力部20aは、外部モニタ2Fの側面に固定される。例えば、第一領域40を形成する入力部20aは、スライド入力操作の方向とタッチパネル60において生じるスライドの方向とが一致するような入力部20aの配列方向で固定される。入力装置1Cの第一領域40を形成する入力部20aがこのように外部モニタ2Fの側面に固定されることにより、ユーザが外部モニタ2Fを用いてプレゼンテーションを行う場合に入力操作を行い易くなる。
【0099】
ユーザがこの入力装置1Cの第一領域40を形成する入力部20aに対して入力操作を行うと、第二の実施形態における第一の使用例と同様に、タッチパネル60の対応する検出点における静電容量が変化する。そして、タッチパネル60は、静電容量の変化に基づいて変化する電圧や電流の変化を検出し、その変化があったと判定した場合に、その検出点に入力操作が行われたと判定する。そして、スマートフォン2Aは入力操作に応じた処理を行い、外部モニタ2Fにスマートフォン2Aと同一の画像が映し出される。
【0100】
以上、本発明の第四の実施形態による入力装置1Cの第一の使用例について説明した。
上述の入力装置1Cによれば、絶縁性材料である2つのシート本体10と、複数の検出点を有するタッチパネル60上に接続する、複数の導電体20と、粘着部30と、を備える。導電体20は、それぞれ、タッチパネル60の外部に配され、ユーザの接触による電気的な入力を取得する入力部20aと、第二領域50を形成し入力部20aが取得する電気的な入力を、タッチパネル60の検出点に伝達する接続部20bと、ケーブル80内に第一領域40と第二領域50との間の領域を形成し入力部20aと接続部20bとを繋ぐ中継部20cと、を備える。
このように、第四の実施形態による入力装置1Cの構成により、ユーザがプレゼンテーションなどでタッチパネル機能を備えない外部モニタ2Fを使用する場合、外部モニタ2Fがタッチパネル機能を備えるモニタであるかのように入力操作を行うことができる。
また、スマートフォン2Aと外部モニタ2Fの大きさが異なる場合には、入力部20a同士と、接続部20b同士の間隔を調整することによって、入力部20aに対して行われたスライド操作の程度と、タッチパネル60に伝達されるスライド操作の程度を調整することができる。
【0101】
<第五の実施形態>
図20は、本発明の第五の実施形態による入力装置1Dの構成の一例を示す図である。
本発明の第五の実施形態による入力装置1Dは、シート本体10と、複数の導電体20と、粘着部30と、を備える。
シート本体10は、絶縁性材料であり透明で可撓性を有する。
複数の導電体20のそれぞれは、
図20で示すように、入力部20a(20a1、20a2、20a3、・・・、20an)と、接続部20b(20b1、20b2、20b3、・・・、20bn)と、入力部20aと接続部20bとを繋ぐ中継部20cと、を備える。複数の導電体20がそれぞれ備える入力部20aは、シート本体10の表面に配置され、放射状に隣り合うように配列された第一領域40を形成する。ここで、放射状に隣り合うように配列された第一領域40とは、所定の大きさの円の中心部から放射状に延びる複数の直線と円周とが交差する複数の点から円の外部へ直線的に延びる複数の入力部20aが形成される領域である。複数の導電体20がそれぞれ備える接続部20bは、シート本体10の表面に延びるように配置され、互いに隣り合うように配列された第二領域50を形成する。また、第一領域40と第二領域50との間の領域を形成する複数の中継部20cにおいて、同一方向に延びる中継部20cは、所定の間隔で互いに平行に隣り合うように配列される。
粘着部30は、シート本体10bの裏面における第二領域50に対応する位置に配置される。
第五の実施形態による入力装置1が備える粘着部30を静電容量式タッチパネルの表面に貼り付け、ユーザが第一領域40を形成する入力部20aに触れることで、タッチパネルに対して新たな静電容量を形成することができる。新たに形成される静電容量により、タッチパネルの複数の検出点における静電容量が変化する。タッチパネルの複数の検出点ではこの静電容量の変化に基づいて変化する電圧や電流の変化を検出し、その変化があったと判定した場合に、その検出点に入力操作が行われたと判定する。
【0102】
上述の入力装置1Dによれば、絶縁性材料であるシート本体10と、複数の検出点を有するタッチパネル60上に接続する、複数の導電体20と、粘着部30と、を備える。導電体20は、それぞれ、タッチパネル60の外部に配され、ユーザの接触による電気的な入力を取得する入力部20aと、第二領域50を形成し入力部20aの静電容量の変化を、タッチパネル60の検出点に伝達する接続部20bと、第一領域40と第二領域50との間の領域を形成し入力部20aと接続部20bとを繋ぐ中継部20cと、を備える。複数の導電体20がそれぞれ備える入力部20aは、シート本体10の表面に配置され、放射状に隣り合うように配列された第一領域40を形成する。
このような第五の実施形態による入力装置1Dの構成により、ユーザがタッチパネルに直接触れなくともタッチパネルへの入力操作を行うことができる。また、第五の実施形態による入力装置1Dの構成により、ユーザの回転入力操作をスライド入力操作に変換することができる。
【0103】
(第五の実施形態における第一の使用例)
図21は、本発明の第五の実施形態による入力装置1Dの第一の使用例を示す図である。
本発明の第五の実施形態による入力装置1Dの第一の使用例は、入力装置1Dが備える粘着部30を外部モニタ2Gのタッチパネル60の表面の一部に貼り付けて入力装置1Dを介して操作する例である。
本発明の入力装置1Dが対象とするタッチパネル60は、静電容量式タッチパネルである。タッチパネル60は、タッチパネル60全体に形成された複数の静電容量に対応する複数の検出点を有する。粘着部30は、タッチパネル60の表面に貼り付けられる。
第五の実施形態による入力装置1Dの第一の使用例では、所定の大きさの円の中心部から放射状に延びる複数の直線と円周とが交差する複数の点から円の外部へ直線的に延びる複数の入力部20a1,20a2,…,20anが配置されている。入力部20a1と入力部20anとの間には、
図21に示すように隙間Qが設けられているので、回転入力操作時に、20b1と20bnの静電容量の変化が同時に生じない。従って、上記構成によれば、入力装置1Dの誤作動を防止することができる。
【0104】
そして、入力部20a1と入力部20anとの間の隙間Qを通すように、タップ操作伝達部22が配置されている。タップ操作伝達部22によって、入力部20a1,20a2,…,20anが形成する円の内側にある平面視円形のタップ入力部24と、20bnの近傍に位置する平面視円形のタップ接続部26と、が接続されている。従って、上記構成によれば、入力装置1Dに対してタップ入力操作が可能になり、それによって入力装置1Dの操作性が向上する。
実際には、
図20に示す入力装置1Dにおいて上記のように放射状に配置された複数の入力部20a1,20a2等のうちの一つは、使用しない、即ち中継部20cや接続部20b1,20b2等には接続しない場合がある。このようにすることで、回転入力操作時にスマートフォン等のタッチパネル60上に接触させた第二領域50の幅方向における複数の接続部20b1,20b2等、及び、複数の中継部20c,…,20cの両端に、同時にタッチ及び静電容量の変化が発生しないようにすることができる。従って、複数の入力部20a1のうち使用しない入力部20aをタップ操作伝達部22として用いることができる。
【0105】
但し、タップ操作伝達部22及びタップ接続部26に触れると、タップ入力部24にタップ入力操作が行われた場合と同様にタップ入力操作がなされる。そのため、例えば回転入力操作を行う度に、ユーザの指がタップ操作伝達部22及びタップ接続部26に接触すると、ユーザにとって想定外のタップ入力操作がなされる。このような想定外のタップ入力操作はソフトウェアで処理することによって、出力結果に反映させないようにすることができる。また、ユーザの指が回転入力操作時に届く箇所を絶縁する等によってハードウェアで処理してもよい。具体的には、前記箇所に上方から絶縁シート等を設ければよい。
【0106】
ユーザが第一領域40を形成する入力部20a1,a2等の一部を時計回りまたは反時計回りに配列順に触れる(回転入力操作を行う)、また、ユーザはタップ入力部24を所定のタイミングでタップする(タップ入力操作を行う)と、第二の実施形態における第一の使用例と同様に、ユーザが触れた第一領域40を形成する入力部20aに対応するタッチパネル60の検出点における静電容量が変化する。そして、タッチパネル60は、静電容量の変化に基づいて変化する電圧や電流の変化を検出し、その変化があったと判定した場合に、その検出点に入力操作が行われたと判定する。そして、外部モニタ2Gは入力操作に応じた処理を行う。
【0107】
以上、本発明の第五の実施形態による入力装置1Dの第一の使用例について説明した。
上述の入力装置1Dによれば、絶縁性材料であるシート本体10と、複数の検出点を有するタッチパネル60上に接続する、複数の導電体20と、粘着部30と、を備える。導電体20は、それぞれ、タッチパネル60の外部に配され、ユーザの接触による電気的な入力を取得する入力部20aと、第二領域50を形成し入力部20aが取得する電気的な入力を、タッチパネル60の検出点に伝達する接続部20bと、第一領域40と第二領域50との間の領域を形成し入力部20aと接続部20bとを繋ぐ中継部20cと、を備える。複数の導電体20がそれぞれ備える入力部20aは、シート本体10の表面に配置され、放射状に隣り合うように配列された第一領域40を形成する。複数の導電体20がそれぞれ備える接続部20bは、シート本体10の表面に延びるように配置され、互いに隣り合うように配列された第二領域50を形成する。また、第一領域40と第二領域50との間の領域を形成する複数の中継部20cにおいて、同一方向に延びる中継部20cは、所定の間隔で互いに平行に隣り合うように配列される。
このように、第五の実施形態による入力装置1Dの構成により、ユーザが外部モニタ2Gのタッチパネル60に直接触れなくともタッチパネル60への入力操作を行うことができる。また、第五の実施形態による入力装置1Dの構成により、ユーザのスライド入力操作を回転入力操作に変換することができる。また、入力装置1Dが備える粘着部30を透明な材料で作製することにより、ユーザは入力操作時にもタッチパネル60に表示される情報を確認することができる。
【0108】
(第五の実施形態における第二の使用例)
図22と
図23は、本発明の第五の実施形態による入力装置1Dの第二の使用例を示す図である。
本発明の第五の実施形態による入力装置1Dの第二の使用例は、入力装置1Dの粘着部30(図示略)をヘッドマウントディスプレイ(HMD)45の内部に収容されたスマートフォン2Aのタッチパネル60の表面の一部に貼り付けて入力装置1Dを介して操作する例である。
HMD45は、入力装置1Dと、ユーザの頭部前方に配置可能な箱体(筐体)46と、を備えている。箱体46の内部は、タッチパネル60を備えたスマートフォン2Aを配置可能に構成されている。スマートフォン2Aは、タッチパネル60をHMD45の箱
体46の内側に向けて、ユーザに近接配置される(接触してもよく、非接触であってもよい)接眼面48とは反対側のスマートフォン装着面47の内側に装着され、着脱自在とされている。
本発明の入力装置1Dが対象とするタッチパネル60は、静電容量式タッチパネルである。タッチパネル60は、タッチパネル60全体に形成された複数の静電容量に対応する複数の検出点を有する。
入力装置1Dの入力部20aは、箱体46の外側に配置され、入力装置1Dの接続部20bの少なくとも一部はタッチパネル60の検出点に接触可能に構成されている。第五の実施形態における第二の使用例では、入力装置1Dは、箱体46の外側から内側に亘って配置され、入力装置1Dの粘着部30は、タッチパネル60の表面に貼り付けられる。これに伴い、接続部20bがタッチパネル60上に配置されている。
なお、接続部20bの少なくとも一部がタッチパネル60の少なくとも一点以上の検出点に接触していれば、入力装置1Dとタッチパネル60との接続方法及び接続形態は特に限定されず、粘着部30は省略可能である。
スマートフォン装着面47と上面53との接続部には、入力装置1Dにおいて接続部20bから二方向に分岐した中継部20cを箱体46の内側から外側に延出させるための切り欠き52が二つ形成されている。分岐した中継部20cはそれぞれの切り欠き52から箱体46の外側に表出するとともに、箱体46に当接しながら互いに離間し、表出方向先端にあたる入力部20aが側面54,54に配置されている。側面54,54は、HMD45を装着したユーザの両耳側に近く配置されるため、この面に入力部20aを配置することで、スライド等の入力操作が円滑に行われる。但し、入力部20aの配置はHMD45の使用環境や箱体46の形状等に応じて適宜変更されればよく、上記の配置に限定されない。箱体46の接眼面48には、互いにユーザの両眼の相対位置に合わせた間隔をあけて孔55,55が設けられている。孔55には、レンズ、フィルタ等が設置されていても良く、何も装着されていなくても良い。また、接眼面48はユーザの頭部の湾曲形状に沿って湾曲している。
なお、入力装置1Dの接続部20b、中継部20c及び入力部20aは、箱体46の外側表面に直接印刷されていても良い。
【0109】
ユーザはHMD45を頭部に対して所定の位置に装着し、両目を孔55,55の位置に合わせることで、タッチパネル60の表示情報を3次元の画像・映像等として認識し、鑑賞することができる。そして、
図23に示すように、ユーザは箱体46の側面54の外側に配置された入力部20aの一部を時計回りまたは反時計回りに配列順に触れる(回転入力操作を行う)。すると、第五の実施形態における第一の使用例と同様に、ユーザが触れた第一領域40を形成する入力部20aに対応するタッチパネル60の検出点における静電容量が変化する。そして、タッチパネル60は、静電容量の変化に基づいて変化する電圧や電流の変化を検出し、その変化があったと判定した場合に、その検出点に入力操作が行われたと判定する。そして、スマートフォン2Aは入力操作に応じた処理を行う。
【0110】
以上、本発明の第五の実施形態による入力装置1Dの第二の使用例について説明した。
このように、第五の実施形態による入力装置1DをHMD45に適用した構成によれば、ユーザが小スペースである箱体46の内部に手を挿入することなく、スマートフォン2Aのタッチパネル60に直接触れなくとも、箱体46の外側から
ユーザの接触による入力部20aへの電気的な入力がなされ、且つ、入力部20aへの電気的な入力が接続部20bによってタッチパネル60の検出点に伝達されるので、タッチパネル60への入力操作を容易に行うことができる。
なお、第五の実施形態による入力装置1Dの構成によって、ユーザのスライド入力操作を回転入力操作に変換することができるが、回転入力操作が不要な場合には入力装置1Dの入力部20aの構成を入力装置1Aの入力部20aの構成に変更してもよい。また、二つの側面54,54のそれぞれに入力装置1Dと入力装置1Aの入力部20aの構成をそれぞれ配設してもよい。
【0111】
(第五の実施形態における第三の使用例)
図24は、本発明の第五の実施形態による入力装置1Dの第三の使用例を示す図である。
本発明の第五の実施形態による入力装置1Dの第三の使用例では、入力装置1Dが立体部材79の表面の少なくとも一部に設けられ、入力装置1Dを介して立体部材79が接しているタッチパネル60を操作する例である。このように立体部材79の表面に入力装置1Dを設けると、それら全体は立体的なインタフェース(以下、立体インタフェースとする)72Aとなる。また、入力装置1Dに替えて入力装置1Aを用いて、入力装置1Aを立体部材79の表面に設けてもよく、そのような構成は立体インタフェース72Bとして機能する。
なお、入力装置1Dは立体部材79の表面に直接形成しても良く、シート本体10に形成されると共にそのシート本体10が立体部材79の表面に貼付されていても良い。
立体インタフェース72A,72Bのいずれにおいても、立体部材79の表面のうち、タッチパネル60に当接する当接面73に、入力装置1D,1Aの各々の接続部20b及び中継部20cが配置されている。但し、当接面73には少なくとも接続部20bが配置されていればよく、中継部20cは省略することができる。また、立体部材79の表面のうち、当接面73に連なる側壁面74及び、側壁面74に連なりかつ当接面73に対して対向配置された対向配置面75には、これらの面に連なって入力装置1D,1Aの各々の入力部20aが配置されている。
立体部材79の材質は、任意の立体形状を構成し得るものであれば、特に限定されない。
立体部材79の形状は、当接面73の大きさが確保できれば、特に限定されない。例えば立体部材79は
図24に例示した立方体、直方体以外の多角柱、多角錐、円柱、円錐等であっても良い。また、接続部20bからタッチパネル60への入力が正常に行われれば、立体部材79に替えて任意の素材及び形状の立体部材を用いることができ、折り紙で作った鶴、船、その他のもの、或いは樹脂で成形したキャラクター等を自在に用いても良い。
【0112】
ユーザは立体インタフェース72A,72Bの各々の当接面73をタッチパネル60の任意の箇所に入力装置1D,1Aを介して当接させる。そして、
図24に示すように、立体インタフェース72Aであれば、ユーザは対向配置面75に配された入力部20aの一部を時計回りまたは反時計回りに配列順に触れることで回転入力操作を行う、又は側壁面74の入力部20aのスライド入力操作を行う。立体インタフェース72Bであれば、ユーザは対向配置面75又は側壁面74に配された入力部20aのスライド入力操作を行う。すると、第五の実施形態における第一の使用例と同様に、ユーザが触れた各々の入力部20aに対応するタッチパネル60の検出点における静電容量が変化する。そして、タッチパネル60は、静電容量の変化に基づいて変化する電圧や電流の変化を検出し、その変化があったと判定した場合に、その検出点に入力操作が行われたと判定する。そして、タッチパネル60は入力操作に応じた処理を行う。
【0113】
以上、本発明の第五の実施形態による入力装置1Dの第三の使用例について説明した。
このように、第五の実施形態による入力装置1Dを立体インタフェース72Aに適用した構成によれば、タッチパネル60との接触面積を立体部材79の当接面73の面積に抑えつつ、立体部材79の側壁面74や対向配置面75を活かして、ユーザの回転入力操作領域やスライド入力操作領域を拡大することができる。
なお、立体部材79としてファイバーバンドル等の所謂ライドガイドや方解石のように複屈折をおこす部材を用いれば、ユーザが立体インタフェース72A,72Bの各々の当接面73をタッチパネル60の任意の箇所に当接させた際に、タッチパネル60の画像が対向配置面75に光学的に伝搬される。従って、ユーザはより近接した位置でタッチパネル60の画像を確認することができる。
【0114】
(第五の実施形態における第四の使用例)
図25は、本発明の第五の実施形態による入力装置1Dの第四の使用例を示す図である。
本発明の第五の実施形態による入力装置1Dの第四の使用例は、入力装置1Dが備える粘着部30をタッチパネル60の少なくとも一部に貼り付けて入力装置1Dを介してタッチパネル60を操作する例である。
本発明の第五の実施形態による入力装置1Dの第四の使用例では、入力装置1Dが設けられた任意の部材77が粘着部30を基端としてタッチパネル60を備える機器から外方に延在している。また、シート本体10の先端側は互いに反対を成す方向に向けて二手に分岐し、それぞれの先端がタッチパネル60から離れる方向に曲がっている。なお、部材77の概形は
図25に示す一例に限定されるものではない。
入力装置1Dはゲームコントローラ87として機能する。入力装置1Dの延在部81はタッチパネル60を備える機器から外方に延在し、延在部81には中継部20cが配設されている。入力装置1Dの先端側は延在部81に連結する把持部82とされ、把持部82には中継部20cを連結させた入力部20aが配設されている。
図25に示すように、本発明の第五の実施形態による入力装置1Dの第四の使用例では、放射状に配設された入力部20aからなる回転操作部85と、平面視円形状に形成された入力部20aからなり、かつタップ入力操作を受けるタップ操作部86とが部材77に併存している。
部材77はユーザが把持し易い程度の剛性、形状保持能力を有するものであれば、特に限定されない。
【0115】
ユーザはゲームコントローラ87の把持部82を把持しながら、回転操作部85の入力部20aの一部を時計回りまたは反時計回りに配列順に触れることで回転入力操作を行う、又はタップ操作部86の入力部20aに対してタップ入力操作を行う。すると、第五の実施形態における第一の使用例と同様に、ユーザが触れた各々の入力部20aに対応するタッチパネル60の検出点における静電容量が変化する。そして、タッチパネル60は、静電容量の変化に基づいて変化する電圧や電流の変化を検出し、その変化があったと判定した場合に、その検出点に入力操作が行われたと判定する。そして、タッチパネル60は入力操作に応じた処理を行う。これにより、ゲームが起動、進行、終了する。
【0116】
以上、本発明の第五の実施形態による入力装置1Dの第四の使用例について説明した。
このように、第五の実施形態による入力装置1Dをゲームコントローラ87に適用した構成によれば、動作の種類が多岐にわたるゲーム等のアプリケーションに対し、回転入力操作やタップ入力操作を組み合わせた豊富なパターンの入力が可能となる。
言うまでもなく、ゲームコントローラ87は回転操作部85及びタップ操作部86に加えて、縞状に配設された導電体20からなる入力部20aを有するスライド操作部をさらに備えていてもよい。これにより、入力装置1Dからの入力パターンは増大し、豊富になる。
【0117】
<第六の実施形態>
本発明の第六の実施形態による入力装置1Eは、本発明の第二の実施形態による入力装置1Aを複数備える。
第六の実施形態による入力装置1Eが備える複数の入力装置1A(1A1、1A2、1A3、・・・)が有するそれぞれの粘着部30を静電容量式タッチパネルの表面に並べて貼り付け、ユーザが第一領域40を形成する入力部20a(20a1、20a2、20a3、・・・、20an)に触れることで、タッチパネルに対して新たな静電容量を形成することができる。新たに形成される静電容量により、タッチパネルの複数の検出点における静電容量が変化する。タッチパネルの複数の検出点ではこの静電容量の変化に基づいて変化する電圧や電流の変化を検出し、その変化があったと判定した場合に、その検出点に入力操作が行われたと判定する。
【0118】
上述の入力装置1Eによれば、複数の入力装置1Aを備え、複数の入力装置1Aが有するそれぞれの粘着部30を静電容量式タッチパネルの表面に並べて貼り付ける。
このような第六の実施形態による入力装置1Eにより、ユーザがタッチパネルに直接触れなくともタッチパネルへの入力操作を行うことができる。また、タッチパネルの縦方向と横方向の両方向に対してスライド入力操作を行うことができる。
また、上述の入力装置1Eによれば、粘着部30をタッチパネル表面に並べて貼り付けたときの接続部20bの配置に複数の入力装置1Aが有する複数の入力部20aの配置を対応させる。
このような第六の実施形態による入力装置1Eにより、入力装置1Eにおける入力部20aの配置がタッチパネル上の位置と対応するため、ユーザは入力操作をタッチパネルと同等の入力操作を行うことができる。
【0119】
(第六の実施形態における第一の使用例)
図26は、本発明の第六の実施形態による入力装置1Eの第一の使用例を示す図である。
本発明の第六の実施形態による入力装置1Eの第一の使用例は、入力装置1Eが備える複数の粘着部30をタブレット端末2のタッチパネル60の表面に貼り付けて入力装置1Eを介して操作する例である。
本発明の入力装置1Eが対象とするタッチパネル60は、静電容量式タッチパネルである。タッチパネル60は、タッチパネル60全体に形成された複数の静電容量に対応する複数の検出点を有する。入力装置1A1、1A2、1A3、・・・のそれぞれが有する粘着部30は、タッチパネル60の表面に並べて貼り付けられる。
【0120】
図27は、本発明の第六の実施形態による入力装置1Eの側面図の一例を示す図である。
図28は、本発明の第六の実施形態による入力装置1Eが備える複数の粘着部30を上方から見た平面図の一例を示す図である。
図29は、本発明の第六の実施形態による入力装置1Eが備える第一領域40を形成する入力部20aを上方から見た平面図の一例を示す図である。
【0121】
図27は、
図26における矢印Bの方向に入力装置1Eを見た場合の側面図である。第六の実施形態による入力装置1Eが備える複数の粘着部30のそれぞれは、
図27で示すように、タブレット端末2が備えるタッチパネル60の表面に隙間なく並べられ貼り付けられる。また、第一領域40と第二領域50の間の領域を形成する中継部20cは可撓性を有しており、第一領域40を形成する入力部20aも隙間なく並べられ固定される。
【0122】
図28は、
図26における矢印Cの方向に入力装置1Eを見た場合の粘着部30の平面図である。タッチパネル60の表面全体には、指などの接触による静電容量の変化を検出する複数の検出点が並んでいる。入力装置1Eが有する複数の粘着部30のそれぞれは、タッチパネル60の検出点に対して、所定の間隔でタッチパネル60の表面に貼り付けられる。
なお、
図28で示す入力装置1Eには、透明な材料が使用されるため、タッチパネル60に表示される画像を入力装置1Eの上方から確認することができる。
【0123】
図29は、
図26における矢印Cの方向に入力装置1Eを見た場合の第一領域40を構成する入力部20aの平面図である。入力装置1Eが有する第一領域40を構成する複数の入力部20a(20a1、20a2、20a3、・・・、20an)は、所定の間隔で配置される。
なお、導電体20の厚さや幅、隣り合う導電体20同士の間隔などは事前の実験で決定する。このように、導電体20の厚さや幅、隣り合う導電体20同士の間隔などを決定することで、ユーザが入力装置1Eを介してタッチパネル60に入力操作した場合に、タッチパネル60は対応する検出点における電圧や電流の変化を検出することができようになる。
【0124】
上述の入力装置1Eによれば、複数の入力装置1Aを備え、複数の入力装置1Aが有するそれぞれの粘着部30を静電容量式タッチパネルの表面に並べて貼り付ける。
このような第六の実施形態による入力装置1Eにより、ユーザがタッチパネルに直接触れなくともタッチパネルへの入力操作を行うことができる。また、タッチパネルの縦方向と横方向の両方向に対してスライド入力操作を行うことができる。
また、上述の入力装置1Eによれば、粘着部30をタッチパネル表面に並べて貼り付けたときの接続部20bの配置に複数の入力装置1Aが有する複数の入力部20aの配置を対応させる。
このような第六の実施形態による入力装置1Eにより、入力装置1Eにおける入力部20aの配置がタッチパネル上の位置と対応するため、ユーザは入力操作をタッチパネルと同等の入力操作を行うことができる。
【0125】
<第七の実施形態>
図30は、本発明の第七の実施形態による入力装置1Fの構成の例を示す図である。
入力装置1Fは、本発明の第二の実施形態による入力装置1Aを2つ備える。入力装置1Fでは、2つの入力装置1A(1A1、1A2)が第二領域50の接続部20b同士が交差し、かつ、接続部20b同士が接触しないように重ねて貼り付けられている。このように構成することで、入力装置1A1と入力装置1A2のそれぞれの第一領域40を形成する入力部20aにユーザが触れた時、ユーザが触れた入力部20aに対応する導電体20同士が交差する箇所に静電容量を構成することができる。例えば、ユーザが入力装置1Fの備える入力装置1A1の第一領域40を構成する入力部20aのうち入力装置1A2から最も遠くに位置する入力部20a1と入力装置1A2の第一領域40を構成する入力部20aのうち入力装置1A1から最も遠くに位置する入力部20anとを触れた場合、
図30で示すように、それらの入力部20aを備える導電体20同士が交差する点p1に新たに静電容量が形成される。この新たに形成される静電容量は、点p1に対応するタッチパネル60の静電容量を形成する電極と点p1に対応する入力装置1A2が備える接続部20b1との間で形成される静電容量である。また、新たに形成される静電容量は、点p1に対応するタッチパネル60の静電容量を形成する電極と点p1に対応する入力装置1A1が備える接続部20bnとの間で形成される静電容量である。また、新たに形成される静電容量は、点p1に対応する入力装置1A2が備える接続部20b1と、点p1に対応する入力装置1A1が備える接続部20bnとの間で形成される静電容量である。これら新たに形成される静電容量が組み合わされてタッチパネル60の静電容量を形成する電極に接続されているように影響する。
なお、複数の導電体20同士が交差し、当該交差する領域に接続部20bが配されることが好ましい。これにより、接続部20bをタッチパネル60の検出点の近傍で固定することができ、新たに形成された静電容量による検出点における電圧や電流の変化を大きくすることができる。
したがって、入力装置1Fの粘着部30をタッチパネル60上に貼り付け、ユーザが異なる第一領域40に位置する2つの入力部20aに触れることで、タッチパネルの検出点において新たな静電容量を形成することができる。
【0126】
なお、導電体20の厚さや幅、隣り合う導電体20同士の間隔などは事前の実験で決定する。このように、導電体20の厚さや幅、隣り合う導電体20同士の間隔などを決定することで、ユーザが入力装置1Fを介してタッチパネル60に入力操作した場合に、タッチパネル60は対応する検出点における電圧や電流の変化を検出することができようになる。その結果、ユーザは、タッチパネル60全体に対して直接入力操作を行った場合と同等の操作を行うことができる。
【0127】
以上、本発明の第七の実施形態による入力装置1Fについて説明した。上述の入力装置1Fによれば、タッチパネル60上に2つの入力装置1Aから成る入力装置1Fを配置する。これにより、ユーザが異なる第一領域40に位置する2つの入力部20aに触れることで導電体20同士が交差する点に新たな静電容量を形成することできる。その結果、タッチパネル60は、タッチパネル60上の検出点において新たな静電容量が形成されたことによる電圧や電流の変化を検出することができる。
このような第七の実施形態による入力装置1Fにより、タッチパネル60上の検出点に直接触れなくともタッチパネル60への入力操作を行うことができる。また、タッチパネルの縦方向と横方向の両方向に対してスライド入力操作を行うことができる。また、入力装置1Fを透明な材料で作製することにより、ユーザは入力操作時にもタッチパネル60に表示される情報を確認することができる。
【0128】
本発明の入力装置1,1A〜1Fは、タッチパネル60に直接接続されても良いし、タッチパッド60Aのような別種の媒体を介した接続されても良い。また、入力装置1,1A〜1Fは、静電容量の変化を検出点に生じさせるものであれば、タッチパネル60への接続方法はどのようなものであっても良い。
【0129】
本発明の入力装置1,1A〜1Fは、電波の使用に制約のある医療現場や福祉現場等でも簡単に操作性を拡張することができる。
【0130】
なお、本発明の入力システムは、入力装置1A以外の入力装置とタッチパネル60とで構成されても良い。例えば、本発明の入力システムを構成する入力装置として入力装置1,1A〜1Fが挙げられるが、本発明の入力装置であれば、この限りではない。
【0131】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。また、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができるものである。
【0132】
例えば、複数の導電体20のそれぞれは、絶縁性材料であるシート本体10以外の対象物に配置されていてもよい。その一例として、導電体20が織り込まれた糸を用いた洋服を入力装置とすることができる。このような構成によれば、洋服に小型のタブレット端末を装着或いは接続し、ユーザはその洋服を身に着け、洋服に対して所定のタップ入力操作やスライド入力操作を行うだけで、タブレット端末の操作を行うことができる。従って、ユーザのタブレット端末の快適利用性が向上する。
さらに、洋服の中でも肌着やスポーツウェアに導電体20が織り込まれた糸を用いれば、ユーザの肌表面の水分、油分等の量に応じた入力が肌着やスポーツウェアに対してなされ、ユーザの肌表面に関する測定等も行うことができる。そして、測定結果を肌着やスポーツウェアに装着或いは接続したタブレット端末に表示させることもできる。
【0133】
なお、複数の導電体20が配置される対象物は上記の洋服に限定されず、複数の導電体20が配置可能であれば良い。即ち、複数の導電体20はカーテンやナプキン等の布製のもの、ブラインド、縫いぐるみ、食物等に含まれていても良く、生体の肌等に直接インプラントされる形で配置されていても良い。
【0134】
また、シート本体10等を含む複数の導電体20の対象物の表面は平滑でなくても良い。例えば、シート本体10のうち、主にユーザがスライド入力操作を行う入力部20aの配置領域が他の領域に対して凸状又は凹状に形成されていても良い。このような構成では、前記凸状又は凹状に形成された部分がユーザに入力部20aの位置を知らせるガイド部として機能し得る。従って、ユーザは入力装置を見なくても、指先の触覚によって複数の導電体20の所望の部位(例えば、入力部20a)の位置を認識し、所望の操作を行うことができる。
なお、前記凸状又は凹状の輪郭形状は、入力部20aの輪郭形状に一致するものに限定されず、入力部20aの配置領域内に複数散在していても良い。即ち、例えば入力部20aの配置領域内のみシボ加工が施されていても良い。このように、前記凸状又は凹状はユーザの指先の触覚によって認識可能なものであれば、特に限定されない。