【実施例】
【0051】
処方物の試験プロトコールの例
この例は、鼻腔内膜を通じた輸送における有効性に関して所定の候補処方物をどのように試験するかを説明する。水溶性浸透増強剤「A」および「B」を含む組成物の試験を想定し、そして鼻腔内粘膜に浸透し、そして低い用量範囲で血流に入るデスモプレシンの画分、およびどのようにこの生物学的利用能がこれらの異なる増強剤の独自性(identity)および濃度の関数として変化するかを測定しようとする。
【0052】
従って、例として、以下の組成物を有する4つの処方物を調製し得る:
【0053】
【表2】
【0054】
各処方物の10μlの滴は、0.02μg(20ng)のデスモプレシンを含む。各候補組成物の1滴を、例えば225〜250グラムの間の体重の3匹の麻酔をかけたラットのそれぞれの外鼻孔に適用する。投薬前および投薬後10、20、40、60、および120分に血液を取る。各血液サンプルのデスモプレシン濃度を、例えばサンプルにおける低pgのデスモプレシン濃度における十分な感受性を有するイムノアッセイを用いて決定する。これらのデータから、C
maxを各処方物に関して計算し得、そして試験した全ての組成物を、ラット鼻腔内粘膜組織を通じたデスモプレシンの効率的な通過に関して評価し得る。有望な処方物を、例えば試験ブタの外鼻孔への、所定の処方、容積およびデスモプレシン濃度のスプレーの導入によって、さらに試験し得る。再び、血液サンプルを取り、そしてC
max、AUC、または薬剤の生物学的利用能の他の測定を決定し得る。これらのデータは、次に、正しく使用された場合に、低用量標的濃度範囲内のデスモプレシン薬剤濃度を生じる安全ディスペンサーを設計する目的を有する、第I相臨床試験において使用するためのテスト処方物の調製を可能にする。
【0055】
代表的な処方物
エマルションストック溶液 エマルションストック溶液を生成するために、重量部で以下の成分を、撹拌子を備えた容器に加え、そして60〜65℃で15分間混合する。
【0056】
180部のソルビタンモノラウラート(Span−20)水溶液(12mg/ml)
30部のポリソルベート20(Tween−20)水溶液(2mg/ml)
400部の綿実油水性エマルション(26.6mg/ml)
600部のシクロペンタデカノリド(CPE−215)水性エマルション(40mg/ml)
1,500グラムの全バッチサイズを生じる水
混合後、その調製物を、高スピードの混合を用いて、6500RPM+で20〜25分間均一化して、微細なエマルションを生成する。この溶液をオートクレーブして、無菌製を保証する。
【0057】
緩衝溶液 クエン酸緩衝ストック溶液を生成するために、重量部で以下の成分を、撹拌子を備えた容器に加え、そして60−65℃で5分間混合する。
【0058】
6200部の水
16部の無水クエン酸水溶液(1.85mg/ml)
76部のクエン酸ナトリウム、二水和物水溶液(8.9mg/ml)
104部のポリソルベート20(Tween−20)水溶液(12mg/ml)
8,500グラムの全バッチサイズを生じる水
デスモプレシン溶液 デスモプレシンストック溶液を生成するために、0.111部の酢酸デスモプレシン三水和物を、十分な緩衝ストック溶液に加えて、100.0mlの溶液を生成し、そして全てのデスモプレシンが溶解するまで撹拌して、100μgのデスモプレシン/mlの濃度を有するストック溶液を生成する。このストック溶液から、希釈によって10μg/mlの溶液を調製した。
【0059】
10μg/mlの溶液のアリコートをろ過して、あらゆる細菌の混入を排除し、そして等容量のエマルションストック溶液で希釈して、2%のシクロペンタデカノリドを含む、pH5.5の、5μg/mlのデスモプレシンを含む無菌で、保存剤を含まない投与形態を生成した。これらを、計量スプレーあたり100μl、またはスプレーあたり0.50μgのデスモプレシン、または500ngのデスモプレシンを送達するPfeiffer APFポンプ噴霧器を備えた滅菌ポンプスプレーボトルに瓶詰めした。その液体は検出可能な微生物を含まない。市販で入手可能な、使い捨てPfeiffer APFポンプは、ポンプが作動した後に潜在的に汚染された空気の充填(backfill)を防止するメカニズムを含み、そして従って投薬される各用量の実質的な無菌性を維持する。これらをヒトで試験して、下記で述べるように、それらが送達した血中濃度、抗利尿の期間、その薬物動態学的性質等を決定した。
【0060】
プロトタイプ製品の臨床試験
水負荷状態(a water loaded state)のヒト成人被験者における、上記で記載した本発明を具体化した安全ディスペンサーを用いた臨床試験は、鼻腔内投与された500ngから2000ng(1から4回のスプレー)の用量は、2から7時間の間、用量に比例した関係で抗利尿効果を生じたことを示す。ピーク血中濃度は、約1.25から約10pg/mlの範囲であった。いずれのテスト被験者は、薬剤に関連する血清ナトリウムの減少を示さなかった。
【0061】
プロトタイプディスペンサーの効果および薬物動態の非盲検予備試験を、一般的に下記で記載するプロトコールに従って、健康、水負荷、非喫煙ボランティア被験者である、6人の男性および6人の女性で行った。まとめると、各被験者は、1日おきに投薬され、1週間の期間で4回まで投薬された。1日目、3日目、および5日目に、被験者に、上記で記載した低用量デスモプレシン鼻腔内スプレー処方物の増加する用量を鼻腔内に投薬した。7日目に、被験者に、比較として経皮または皮下のいずれかで低用量のデスモプレシンの単回ボーラス注射を施した。病歴の評価、鼻咽頭の検査を含む完全な身体検査、血清浸透圧モル濃度を含む血清化学、尿浸透圧モル濃度を含む尿検査を含め、最初の治療前に全ての被験者をスクリーニングした。
【0062】
1日目、全ての被験者に、朝食前に朝の排尿をするよう依頼し、そしてその後被験者は水負荷過程を開始した。水負荷は、被験者が内因性バソプレシンを産生しないことを保証し、そして従って外因性デスモプレシンの効果の単離を可能にする。定常状態の利尿を達成するために、被験者に、少なくとも体重の1.5%および3%までに対応する容積の水を飲むよう指示した。水負荷過程を、最初の被験者の投薬の約2時間前に開始した。被験者に、20分ごとに排尿するよう依頼した。持続的な水負荷状態を保証するために、被験者は、その尿排出喪失を等量の液体で置き換えた。無感覚の喪失は測定または置き換えなかった。被験者において2回の連続する測定において尿の排出速度が10ml/分を超えた場合(水負荷状態と定義する)、投薬を開始した。被験者は、液体の喪失に対して等量の液体の摂取で水負荷状態を維持した。
【0063】
次いで右または左の外鼻孔に、鼻腔内スプレー処方物の1回のスプレー(0.5μgのデスモプレシンを含む100μl)で、各被験者の鼻腔内に投薬した。水負荷の開始(投薬の少なくとも2時間前)から、投薬後被験者の尿排出がベースラインに戻る(3回の連続する20分の測定で10mL/分を超える尿排出レベル)まで20分間隔で、尿量を測定した。投薬前および投薬後2、4、6、および8時間に、血清浸透圧モル濃度およびナトリウムを測定した。
【0064】
薬物動態学的決定のための血液サンプリングを、投薬後1、1.5、2、3、4および6時間に行った。各時点で2つの7mlの血液サンプルを採取した。デスモプレシンの濃度を、検証されたラジオイムノアッセイによって決定した。血漿中のデスモプレシンの濃度を、市販で入手可能なソフトウェアWinNonlin
TMPro、ver.3.2(Pharsight Corporation、USA)を用いて、ノンコンパートメント法の使用によって、各グループの個々のボランティアに関して分析した。濃度に対する分析および記述統計学のために、限界より上の値が後に続く、定量限界(「LOQ」)未満の血漿濃度値を「LOQ/2」と設定した。LOQより上の値が後に続かないLOQ未満の値は分析から除外し、そして濃度に対する記述統計学においてゼロに設定した。
【0065】
2日目、4日目、および6日目に、被験者は8pmに始まって次の日の朝食まで絶食し、そして7pmおよび9pmの間に1から2リットルの水を飲むよう奨励された。その後、次の日の水負荷の開始まで自由に液体を飲んだ。
【0066】
3日目に、被験者の各外鼻孔に、1回のスプレーのデスモプレシン鼻腔内スプレー処方物を投与した(1000ngのデスモプレシンと等価である、200μlの全容積)。用量レベルの他は、全ての手順は1日目に関して述べたものと同じであった。
【0067】
5日目に、全ての被験者に2000ngの全容積のデスモプレシンを投与した(各外鼻孔に1回の鼻腔内スプレー、続いて5分後に各外鼻孔に2回目のスプレー)。用量レベルの他は、全ての手順は1日目に関して述べたものと同じであった。
【0068】
7日目に、3人の男性および3人の女性の被験者に、デスモプレシン溶液(120ngのデスモプレシンと等価の、150μlの0.8μg/ml溶液)の単回のボーラス皮内注射を行い、そして他の6人の被験者に、デスモプレシン(120ngのデスモプレシンと等価の、150μlの0.8μg/ml溶液)の単回ボーラス皮下注射を行った。投薬パラダイム(paradigm)の他は、全ての手順は1日目に関して述べたものと同じであった。
【0069】
AUC、およびC
maxを含む、薬物動態学的パラメーターを、デスモプレシンの時間曲線に対する血液サンプル中に見出されるデスモプレシンの個々の濃度から得た。デスモプレシンイムノアッセイの検出限界未満のアッセイ値(<1.25pg/ml)は、濃度を平均する目的のためにゼロと等しいと設定した。2つのゼロではない濃度の間にある検出レベル未満のアッセイ値は、AUCを計算する目的のために「欠損」していると考えた。多くの場合信頼性が低く、そして検出限界未満であるので、0.5μg用量試験から血中濃度測定は行わなかった。伝統的な分析は、T
1/2またはAUCに関して評価できない多くの被験者/治療の組み合わせを生じるので、所定の被験者に関して、半減期は治療から治療へ一致しているという仮説を立てた。従って、3つの治療のうち1つが評価可能な終末半減期を生じる限り、その値を、評価可能な半減期を有さない治療のAUCに外挿するために使用し得る。よって、平均終末半減期(AvgT
1/2)を、その被験者における評価可能な半減期を有する治療を含む各被験者に関して計算した。12人の被験者のうち10人が、少なくとも1つの治療に関して評価可能な半減期を有していた。計算した平均T
1/2値を用いて、各治療および被験者に関するAUCを計算し得る。
【0070】
1人の変則的な患者を別として、試験における11人の患者全てが、2000ngの用量レベルで、3.9〜10pg/mlの間のピークデスモプレシン薬剤濃度を有していたことが決定された。さらに、11人のうち9人が、5.18〜8.4pg/mlの間の薬剤濃度を達成した。これは単独で、上記で記載したプロトタイプのディスペンサーを用いて達成された血中濃度の一貫性を説明する。さらに、試験の結果として、以下のAUCおよびC
max値を計算した。各データポイントの計算した変動係数を括弧内に示す。
【0071】
【表3】
【0072】
これらのデータから、2つの結論を得ることができる。最初に、1000ngの用量で、本発明の安全ディスペンサーを用いて鼻腔内投与されたデスモプレシンのC
maxの変動係数(51.6%)は、皮下に投与され、そして匹敵する低血中濃度を生じるように設計されたデスモプレシンの投与のC
maxの変動係数より約30%だけ高い。2000ngの用量で、本発明の投薬組成物を用いて鼻腔内投与されたデスモプレシンのC
maxの測定された変動係数(36.0%)は、皮下用量のC
maxの変動係数とほぼ等しい。これらの予備的なデータは、本発明の処方物は実際に、匹敵する低血中濃度を達成するよう設計された皮下デスモプレシン用量のものと匹敵する、C
maxの変動係数によって特徴付けられるという仮説を支持する。これは、はるかに高い血中濃度を送達するよう設計されているにも関わらず、より大きいC
maxの変動を有し、その変動が低ナトリウム血症状態の確率的誘導に寄与する、市販で入手可能な鼻腔内デスモプレシン投与形態と明らかに対照的である。
【0073】
2番目に、本発明によって鼻腔内に投薬されたこの処方物によって生じたAUCおよびC
maxはどちらも、用量と直接、直線的に比例しているようであることに注意する。従って、1000ngの鼻腔内用量は、2.79+/−1.44pg/mlのC
maxを生じ、一方2000ngの用量は、6.24+/−2.25の値を生じる;1000ngの鼻腔内用量は5.36+/−5.92のAUCを生じ、それは用量を2倍にすると11.59+/−7.9におよそ2倍になる。これは、デスモプレシンは、患者の集団のメンバーが低ナトリウム血症を発症する潜在的なリスク無しに、制限された期間の抗利尿効果を再現性よく達成するために、信頼性高く鼻腔内に投薬し得ることを示唆する。それはまた、低用量を送達するディスペンサーを、複数回のスプレーによって使用して、所定の患者において数回の抗利尿期間のいずれかを達成し得ること、または所定の集団において所定の期間の効果を生じるために、何回のスプレーを用いるべきかに関して適切な説明があるなら、1つのディスペンサーは異なる患者集団にサービスするために販売され得ることを示唆する。
【0074】
この試験の結果は、本発明を具体化した低用量デスモプレシン鼻腔内スプレーは、比較的一貫した低血中濃度で、改善された、より再現性の高い薬物動態学的パラメーターを提供し、そして投与した用量に比例するC
maxを送達することを示唆する。
【0075】
尿の排出量および尿の浸透圧モル濃度を、2000ngのデスモプレシンの医薬品組成物の鼻腔内投与の直前、および投与後約10時間(600分)までの期間測定した。
図1は、男性および女性被験者の平均尿排出量を示す。データによって証明されたように、尿排出量は、鼻によるデスモプレシンの投与後20分以内に、8ml/分より低くなった(水負荷した個人において)。尿排出量は、投与後約400分までの範囲の期間、8ml/分より低いままであった。
図2は、
図1に示したのと同じグループの男性および女性被験者の平均尿浸透圧モル濃度を示す。尿浸透圧モル濃度は、2μgのデスモプレシンの鼻腔内投与後40分以内に約400mOsmol/kgより高く増加し、そして鼻によるデスモプレシンの投与後約250分間で、約400mOsmol/kgより高いままであった。
【0076】
夜間多尿を有する成人患者における、2番目の別の試験は、500および1000ng(鼻腔内投与された1回または2回のスプレー)の用量は、43人の患者のうち41人において、一晩あたり1回またはそれより少ない、夜間の排尿の回数における劇的な治療的減少を生じたことを証明した。血清ナトリウムレベルは、治療中正常範囲内のままであった。
【0077】
本明細書中で言及された全ての特許公開の開示は、本明細書中で参考文献に組み込まれる。
【0078】
他の実施態様は、以下の特許請求の範囲内にある。
【0079】
本発明の態様として以下のものが挙げられる。
[1]患者集団のメンバーにおいて、その集団のメンバーが低ナトリウム血症を発症し得る危険性を低減しながら、抗利尿効果を誘導するための安全ディスペンサーであって、
該ディスペンサーは、
デスモプレシン調製物および鼻粘膜浸透増強剤を含む組成物を、複数回の薬剤用量を構成するために十分な量で、リザーバー内に配置されているリザーバーであって、該組成物は、5%より高いデスモプレシンの生物学的利用能によって特徴付けられる、リザーバーと、
該リザーバーと連絡している出口と、
該リザーバーから該出口を通して、そして患者の鼻腔内表面へ、スプレーの形態の該組成物の計測した用量を連続的に投薬するための手動で作動可能なポンプと、を備え、
それぞれのスプレーの用量は、該患者集団のメンバーにおいて、血中で18pg/mlより低い標的C
maxを達成するように、該患者の体重1キログラムあたり0.5ngのデスモプレシンから該患者の体重1キログラムあたり75ngのデスモプレシンの範囲内に制限されており、
同じ容積からなるそれぞれの連続的なスプレー用量は、鼻腔内粘膜を通じた薬剤輸送による、デスモプレシンの最大血中濃度(C
max)の送達を該患者において確立するために十分であり、該デスモプレシンの最大血中濃度は、同じ標的C
maxを達成するように設計された、デスモプレシンの皮下用量によって生じるC
maxの変動係数と同様の変動係数を有する、
ディスペンサー。
[2]前記それぞれの連続的なスプレー用量は、前記皮下用量の前記変動係数の50%以内の変動係数を有するデスモプレシンのC
maxを前記患者において確立する、[1]に記載のディスペンサー。
[3]前記それぞれの連続的なスプレー用量は、前記皮下用量の前記変動係数の25%以内の変動係数を有するデスモプレシンのC
maxを前記患者において確立する、[2]に記載のディスペンサー。
[4]前記それぞれの連続的なスプレー用量は、100%以下で変動する、連続投与される用量におけるデスモプレシンのC
maxを、前記患者において確立する、[1]〜[3]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[5]前記それぞれの連続的なスプレー用量は、50%以下で変動する、連続投与される用量におけるデスモプレシンのC
maxを、前記患者において鼻腔内送達によって確立する、[4]に記載のディスペンサー。
[6]前記それぞれの連続的なスプレー用量は、以下の血中濃度範囲(血中でpg/ml):1〜3、2〜5、3〜6、4〜7、5〜8、6〜9、7〜10、のうちのいずれか1つの範囲内のデスモプレシンのC
maxを、前記患者において確立する、[1]〜[5]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[7]前記それぞれのスプレーの用量は、前記患者集団のメンバーにおいて、血中で約15pg/mlより低い標的C
maxを達成するように制限される、[1]〜[5]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[8]前記それぞれのスプレーの用量は、前記患者集団のメンバーにおいて、血中で約10pg/mlより低い標的C
maxを達成するように制限される、[7]に記載のディスペンサー。
[9]前記用量の投薬後、前もって決定した時間間隔の間、前記リザーバーからの2回目の前記デスモプレシン用量の投薬を阻害する手段をさらに含む、[1]〜[8]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[10]約6時間より短い間、標的患者集団において抗利尿を誘導するように処方される、[1]〜[9]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[11]約2〜4時間の間、標的患者集団において抗利尿を誘導するように処方される、[10]に記載のディスペンサー。
[12]約4〜7時間の間、標的患者集団において抗利尿を誘導するように処方される、[1]〜[9]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[13]小児、35kgより軽い体重の小児、35〜50kgの間の体重の小児、成人女性、成人男性、50〜75kgの間の体重の女性、70〜85kgの間の体重の男性、および85kgより重い体重の男性から選択される標的集団のために処方される、[1]〜[12]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[14]D10については20μmであり、D90については約300μmまでの範囲の平均容積分布を有する複数の滴を含む、[1]〜[13]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[15]前記浸透増強剤が、大環状エステル、ジエステル、アミド、ジアミド、アミジン、ジアミジン、チオエステル、ジチオエステル、チオアミド、ケトンまたはラクトンからなる群より選択される、[1]〜[14]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[16]前記組成物が、10%より高いデスモプレシンの生物学的利用能によって特徴付けられる、[1]〜[15]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[17]前記組成物が、15%より高いデスモプレシンの生物学的利用能によって特徴付けられる、[16]に記載のディスペンサー。
[18]前記組成物が、20%より高いデスモプレシンの生物学的利用能によって特徴付けられる、[17]に記載のディスペンサー。
[19]保存剤を含まない、[1]〜[18]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[20]前記ポンプが、前記組成物の投薬の後の、細菌で汚染された周囲空気の充填を防止する、[1]〜[19]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[21]前記ディスペンサーは、鼻腔内粘膜を通じた薬剤輸送による、デスモプレシンの血中濃度の送達を前記患者において確立し、該デスモプレシンの血中濃度は、該患者の片方または両方の外鼻孔に投薬されたデスモプレシンの量と実質的に直接比例する、[1]〜[20]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[22]患者集団のメンバーにおいて、該集団のメンバーが低ナトリウム血症を発症し得る危険性を低減しながら、抗利尿効果を誘導するための安全ディスペンサーであって、
該ディスペンサーは、
デスモプレシン調製物および鼻粘膜浸透増強剤を含む組成物を、複数回の薬剤用量を構成するために十分な量でリザーバー内に配置されているリザーバーであって、該組成物は、5%より高いデスモプレシンの生物学的利用能によって特徴付けられる、リザーバーと、
該リザーバーと連絡している出口と、
該リザーバーから該出口を通して、そして患者の鼻腔内表面へ、スプレーの形態の該組成物の計測した用量を連続的に投薬するための手動で作動可能なポンプと、を備え、
それぞれのスプレーの用量は、該患者集団のメンバーにおいて、血中で約15+/−3pg/mlより低い標的C
maxを達成するように、該患者の体重1キログラムあたり0.5ngのデスモプレシンから該患者の体重1キログラムあたり75ngのデスモプレシンの範囲内に制限されており、
該ディスペンサーは、鼻腔内粘膜を通じた薬剤輸送によって、該患者の片方または両方の外鼻孔に投薬されたデスモプレシンの量と実質的に直接比例する、約15+/−3pg/mlより低い範囲のデスモプレシンの血中濃度の送達を該患者において確立する、
ディスペンサー。
[23]前記それぞれの連続的なスプレー用量は、鼻腔内粘膜を通した薬剤輸送による、デスモプレシンの最大血中濃度(C
max)の送達を前記患者において確立し、該デスモプレシンの最大血中濃度は、同じ標的C
maxを達成するように設計された、デスモプレシンの皮下用量によって生じるC
maxの変動係数の50%以内の変動係数を有する、[22]に記載のディスペンサー。
[24]前記それぞれの連続的なスプレー用量は、前記皮下用量の変動係数の25%以内の変動係数を有するデスモプレシンのC
maxを前記患者において確立する、[23]に記載のディスペンサー。
[25]前記それぞれの連続的なスプレー用量は、50%以下で変動する、連続投与される用量におけるデスモプレシンのC
maxを、前記患者において鼻腔内送達によって確立する、[22]〜[24]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[26]前記それぞれの連続的なスプレー用量は、以下の血中濃度範囲(血中でpg/ml):1〜3、2〜5、3〜6、4〜7、5〜8、6〜9、7〜10、のうちのいずれか1つの範囲内のデスモプレシンのC
maxを、前記患者において確立する、[22]〜[25]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[27]前記それぞれのスプレーの用量は、前記患者集団のメンバーにおいて、血中で約10pg/mlより低い標的C
maxを達成するように制限される、[22]〜[25]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[28]前記用量の投薬後、前もって決定した時間間隔の間、前記リザーバーからの2回目の前記デスモプレシン用量の投薬を阻害する手段をさらに含む、[22]〜[27]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[29]約6時間より短い間、標的患者集団において抗利尿を誘導するように処方される、[22]〜[28]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[30]約2〜4時間の間、標的患者集団において抗利尿を誘導するように処方される、[29]に記載のディスペンサー。
[31]約4〜7時間の間、標的患者集団において抗利尿を誘導するように処方される、[22]〜[28]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[32]小児、前記標的集団として35kgより軽い体重の小児、35〜50kgの間の体重の小児、成人女性、成人男性、50〜75kgの間の体重の女性、70〜85kgの間の体重の男性、および85kgより重い体重の男性から選択される標的集団のために処方される、[22]〜[31]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[33]D10については20μmであり、D90については約300μmまでの範囲の平均容積分布を有する複数の滴を含む、[22]〜[32]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[34]前記浸透増強剤が、大環状エステル、ジエステル、アミド、ジアミド、アミジン、ジアミジン、チオエステル、ジチオエステル、チオアミド、ケトンまたはラクトンからなる群より選択される、[22]〜[23]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[35]前記組成物が、10%より高いデスモプレシンの生物学的利用能によって特徴付けられる、[22]〜[34]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[36]前記組成物が、15%より高いデスモプレシンの生物学的利用能によって特徴付けられる、[35]に記載のディスペンサー。
[37]前記組成物が、20%より高いデスモプレシンの生物学的利用能によって特徴付けられる、[22]〜[36]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[38]保存剤を含まない、[22]〜[37]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[39]前記ポンプが、前記組成物の投薬の後の、細菌で汚染された周囲空気の充填を防止する、[22]〜[38]のいずれか一項に記載のディスペンサー。
[40]患者における抗利尿効果を誘導するための、[1]〜[39]のいずれか一項に記載のディスペンサーの使用。
[41]前記患者の血流において、15+/−3pg/ml以下のデスモプレシン濃度を生じるための、[40]に記載の使用。
[42]前記患者の血流において、10+/−3pg/ml以下のデスモプレシン濃度を生じるための、[41]に記載の使用。
[43]前記患者の血流において、7+/−3pg/ml以下のデスモプレシン濃度を生じるための、[42]に記載の使用。
[44]約6時間より短い間、抗利尿を誘導するための、[40]〜[43]のいずれか一項に記載の使用。
[45]約2〜4時間の間、抗利尿を誘導するための、[44]に記載の使用。
[46]約4〜7時間の間、抗利尿を誘導するための、[40]〜[43]のいずれか一項に記載の使用。
[47]患者における抗利尿効果を誘導する方法であって、該方法は、該患者に、[1]〜[39]のいずれか一項に記載のディスペンサーからデスモプレシンを鼻腔内投与する工程を含む、方法。
[48]前記投与は、前記患者の血流において、15+/−3pg/ml以下のデスモプレシン濃度を生じる、[47]に記載の方法。
[49]前記投与は、前記患者の血流において、10+/−3pg/ml以下のデスモプレシン濃度を生じる、[48]に記載の方法。
[50]前記投与は、前記患者の血流において、7+/−3pg/ml以下のデスモプレシン濃度を生じる、[49]に記載の方法
[51]前記投与は、約6時間より短い間、抗利尿を誘導する、[47]〜[50]のいずれか一項に記載の方法。
[52]前記投与は、約2〜4時間の間、抗利尿を誘導する、[51]に記載の方法。
[53]前記投与は、約4〜7時間の間、抗利尿を誘導する、[47]〜[50]のいずれか一項に記載の方法。