【実施例】
【0051】
次に実施例および比較例により本発明を詳しく説明するが、本発明の主旨を逸脱しない限りこれらの実施例に限定されるものではない。
【0052】
(実施例1)
セメント:普通ポルトランドセメント(太平洋セメント社製) : 100質量部
軽量骨材:フライアッシュバルーン(東海工業社製、enosphere): 30質量部
人工軽量骨材:ポーラストン(昭和KDE社製) : 5質量部
混和材:セックエース(昭和KDE社製) : 5質量部
これを混合して本発明のグラウト材粉粒体組成物を調製した。
このグラウト材粉粒体組成物に水60質量部を配合し、ハンドミキサー(撹拌翼形状:リング付き3枚翼アルミスクリュー)を用いて回転数:600rpmにて1分間撹拌してスラリーとした。
使用した軽量骨材について嵩比重、粒度を測定し、使用した人工軽量骨材についても嵩比重、粒度および硬度を測定し、結果をまとめて表2に示した。
本発明のグラウト材粉粒体組成物に水60質量部を配合し、ハンドミキサーで撹拌し、均一に分散するまでの時間を測定して後述する評価基準に基づいて〈なじみ性〉を評価し、そして得られたスラリーについて後述する試験法により、〈単位容積質量〉、フローを評価し後述する評価基準に基づいて〈材料分離抵抗性〉を評価した。また、得られたスラリーを硬化させた硬化物について材齢28日の圧縮強度を測定した。これらの結果をまとめて表2に示した。
【0053】
(実施例2)
セメント:普通ポルトランドセメント(太平洋セメント社製) : 100質量部
軽量骨材:パーライト(昭和化学工業社製、ハードライト) : 30質量部
人工軽量骨材:ポーラストン(昭和KDE社製) : 5質量部
混和材:セックエース(昭和KDE社製) : 5質量部
これを混合して本発明のグラウト材粉粒体組成物を調製した。
このグラウト材粉粒体組成物に水60質量部を配合し、ハンドミキサー(撹拌翼形状:リング付き3枚翼アルミスクリュー)を用いて回転数:600rpmにて1分間撹拌してスラリーとした。
実施例1と同様にして使用した軽量骨材および人工軽量骨材について嵩比重などを測定するとともに、〈なじみ性〉、〈単位容積質量〉、フロー、〈材料分離抵抗性〉を評価し、硬化物について圧縮強度を測定し、これらの結果をまとめて表2に示した。
【0054】
(実施例3)
セメント:普通ポルトランドセメント(太平洋セメント社製) : 100質量部
軽量骨材:パーライト(昭和化学工業社製、ハードライト) : 25質量部
軽量骨材:フライアッシュバルーン(東海工業社製、Cenosphere): 5質量部
人工軽量骨材:ポーラストン(昭和KDE社製) : 1質量部
混和材:セックエース(昭和KDE社製) : 5質量部
これを混合して本発明のグラウト材粉粒体組成物を調製した。
このグラウト材粉粒体組成物に水60質量部を配合し、ハンドミキサー(撹拌翼形状:リング付き3枚翼アルミスクリュー)を用いて回転数:600rpmにて1分間撹拌してスラリーとした。
実施例1と同様にして使用した軽量骨材および人工軽量骨材について嵩比重などを測定するとともに、〈なじみ性〉、〈単位容積質量〉、フロー、〈材料分離抵抗性〉を評価し、硬化物について圧縮強度を測定し、これらの結果をまとめて表2に示した。
【0055】
(実施例4〜6)
人工軽量骨材(ポーラストン)の使用量を表2に記載の量に変えた他は、実施例3と同様にして本発明のグラウト材粉粒体組成物を調製した。
このグラウト材粉粒体組成物に水60質量部を配合し、ハンドミキサー(撹拌翼形状:リング付き3枚翼アルミスクリュー)を用いて回転数:600rpmにて1分間撹拌してスラリーとした。
実施例1と同様にして使用した軽量骨材および人工軽量骨材について嵩比重などを測定するとともに、〈なじみ性〉、〈単位容積質量〉、フロー、〈材料分離抵抗性〉を評価し、硬化物について圧縮強度を測定し、これらの結果をまとめて表2に示した。
【0056】
(実施例7)
セメント:普通ポルトランドセメント(太平洋セメント社製) :100質量部
軽量骨材:パーライト(昭和化学工業社製、ハードライト) : 25質量部
軽量骨材:フライアッシュバルーン(東海工業社製、Cenosphere): 5質量部
人工軽量骨材:メサライト(日本メサライト工業社製) : 5質量部
混和材:セックエース(昭和KDE社製) : 5質量部
これを混合して本発明のグラウト材粉粒体組成物を調製した。
このグラウト材粉粒体組成物に水60質量部を配合し、ハンドミキサー(撹拌翼形状:リング付き3枚翼アルミスクリュー)を用いて回転数:600rpmにて1分間撹拌してスラリーとした。
実施例1と同様にして使用した軽量骨材および人工軽量骨材について嵩比重などを測定するとともに、〈なじみ性〉、〈単位容積質量〉、フロー、〈材料分離抵抗性〉を評価し、硬化物について圧縮強度を測定し、これらの結果をまとめて表2に示した。
【0057】
(実施例8)
セメント:普通ポルトランドセメント(太平洋セメント社製) :100質量部
軽量骨材:パーライト(昭和化学工業社製、ハードライト) : 25質量部
軽量骨材:フライアッシュバルーン(東海工業社製、Cenosphere): 5質量部
人工軽量骨材:ハロイサイト(ジェックス社製、濾過一番サンド): 5質量部
混和材:セックエース(昭和KDE社製) : 5質量部
これを混合して本発明のグラウト材粉粒体組成物を調製した。
このグラウト材粉粒体組成物に水60質量部を配合し、ハンドミキサー(撹拌翼形状:リング付き3枚翼アルミスクリュー)を用いて回転数:600rpmにて1分間撹拌してスラリーとした。
実施例1と同様にして使用した軽量骨材および人工軽量骨材について嵩比重などを測定するとともに、〈なじみ性〉、〈単位容積質量〉、フロー、〈材料分離抵抗性〉を評価し、硬化物について圧縮強度を測定し、これらの結果をまとめて表2に示した。
【0058】
〈なじみ性〉
グラウト材粉粒体組成物に所定量の水を配合して撹拌し、均一に分散するまでの時間を以下の評価基準にて判定する。
◎ : 10秒未満で均一に分散する
○ : 10〜20秒で均一に分散する
△ : 21〜60秒で均一に分散する
× : 所定時間内で均一に分散しない
【0059】
〈単位容積質量〉
JIS A 1116「フレッシュコンクリートの単位容積質量試験方法および空気量の質量による試験方法」に準じて測定する。
【0060】
〈フロー試験〉
JIS R 5201「セメントの物理試験方法」に規定されているフローコーンを用いて、コーンを引き取って、打撃を与える前のフローを測定する。底板には平滑度の良好な鉄板を使用する。
【0061】
〈材料分離抵抗性〉
水平に配設した内径25mm、長さ4mの塩化ビニル管に垂直(L字)となるよう設置した内径25mm、長さ1mの塩化ビニル管の上部入口から常温、常圧下、前記スラリーを流量1L/分、入口における前記スラリーに対する注入圧0.01MPaで供給して内部を流通させ、水平に配設した塩化ビニル管の出口から流出する前記スラリーを目視で観察し、以下の評価基準にて各成分の分離状態を判定する。
◎ : 分離が全く認められない
○ : わずかな分離が認められる
△ : ペースト層が分離して生じる
× : ひどく分離し、管内が閉塞する
【0062】
〈圧縮強度〉
JSCE−G 521−2007「プレパックドコンクリートの注入モルタルの圧縮強度試験方法」に準じて成形、養生を行ない、材齢28日の圧縮強度を測定する。
【0063】
【表2】
【0064】
(比較例1)
セメント:普通ポルトランドセメント(太平洋セメント社製) :100質量部
硬質骨材:珪砂7号(日瓢礦業社製) : 30質量部
人工軽量骨材:ポーラストン(昭和KDE社製) : 5質量部
混和材:セックエース(昭和KDE社製) : 5質量部
これを混合して比較のためのグラウト材粉粒体組成物を調製した。
このグラウト材粉粒体組成物に水60質量部を配合し、ハンドミキサー(撹拌翼形状:リング付き3枚翼アルミスクリュー)を用いて回転数:600rpmにて1分間撹拌してスラリーとした。
実施例1と同様にして使用した硬質骨材および人工軽量骨材について嵩比重などを測定するとともに、〈なじみ性〉、〈単位容積質量〉、フロー、〈材料分離抵抗性〉を評価し、硬化物について圧縮強度を測定し、これらの結果をまとめて表3に示した。
【0065】
(比較例2)
人工軽量骨材(ポーラストン)使用しなかった以外は、実施例3と同様にして比較のためのグラウト材粉粒体組成物を調製した。
このグラウト材粉粒体組成物に水60質量部を配合し、ハンドミキサー(撹拌翼形状:リング付き3枚翼アルミスクリュー)を用いて回転数:600rpmにて1分間撹拌してスラリーとした。
実施例1と同様にして使用した軽量骨材について嵩比重などを測定するとともに、〈なじみ性〉、〈単位容積質量〉、フロー、〈材料分離抵抗性〉を評価し、硬化物について圧縮強度を測定し、これらの結果をまとめて表3に示した。
【0066】
(比較例3)
人工軽量骨材(ポーラストン)の使用量を表3に記載の量に変えた他は、実施例3と同様にして比較のためのグラウト材粉粒体組成物を調製した。
このグラウト材粉粒体組成物に水60質量部を配合し、ハンドミキサー(撹拌翼形状:リング付き3枚翼アルミスクリュー)を用いて回転数:600rpmにて1分間撹拌してスラリーとした。
実施例1と同様にして使用した軽量骨材について嵩比重などを測定するとともに、〈なじみ性〉、〈単位容積質量〉、フロー、〈材料分離抵抗性〉を評価し、硬化物について圧縮強度を測定し、これらの結果をまとめて表3に示した。
【0067】
(比較例4)
セメント:普通ポルトランドセメント(太平洋セメント社製) :100質量部
軽量骨材:パーライト(昭和化学工業社製、ハードライト) : 25質量部
軽量骨材:フライアッシュバルーン(東海工業社製、Cenosphere): 5質量部
人工軽量骨材:パーライト(芙蓉パーライト社製、フヨーライト1号) : 5質量部
混和材:セックエース(昭和KDE社製) : 5質量部
これを混合して比較のためのグラウト材粉粒体組成物を調製した。
このグラウト材粉粒体組成物に水60質量部を配合し、ハンドミキサー(撹拌翼形状:リング付き3枚翼アルミスクリュー)を用いて回転数:600rpmにて1分間撹拌してスラリーとした。
実施例1と同様にして使用した軽量骨材および人工軽量骨材について嵩比重などを測定するとともに、〈なじみ性〉、〈単位容積質量〉、フロー、〈材料分離抵抗性〉を評価し、硬化物について圧縮強度を測定し、これらの結果をまとめて表3に示した。
【0068】
(比較例5)
セメント:普通ポルトランドセメント(太平洋セメント社製) :100質量部
軽量骨材:パーライト(昭和化学工業社製、ハードライト) : 25質量部
軽量骨材:フライアッシュバルーン(東海工業社製、Cenosphere): 5質量部
人工硬質骨材:珪砂4号(日瓢礦業社製) : 5質量部
混和材:セックエース(昭和KDE社製) : 5質量部
これを混合して比較のためのグラウト材粉粒体組成物を調製した。
このグラウト材粉粒体組成物に水60質量部を配合し、ハンドミキサー(撹拌翼形状:リング付き3枚翼アルミスクリュー)を用いて回転数:600rpmにて1分間撹拌してスラリーとした。
実施例1と同様にして使用した軽量骨材および人工硬質骨材について嵩比重などを測定するとともに、〈なじみ性〉、〈単位容積質量〉、フロー、〈材料分離抵抗性〉を評価し、硬化物について圧縮強度を測定し、これらの結果をまとめて表3に示した。
【0069】
(比較例6)
セメント:普通ポルトランドセメント(太平洋セメント社製) :100質量部
軽量骨材:パーライト(昭和化学工業社製、ハードライト) : 25質量部
軽量骨材:フライアッシュバルーン(東海工業社製、Cenosphere): 5質量部
人工骨材:ゼオライト(日東粉化商事社製、日東ゼオライト3号): 5質量部
混和材:セックエース(昭和KDE社製) : 5質量部
これを混合して比較のためのグラウト材粉粒体組成物を調製した。
このグラウト材粉粒体組成物に水60質量部を配合し、ハンドミキサー(撹拌翼形状:リング付き3枚翼アルミスクリュー)を用いて回転数:600rpmにて1分間撹拌してスラリーとした。
実施例1と同様にして使用した軽量骨材および人工骨材について嵩比重などを測定するとともに、〈なじみ性〉、〈単位容積質量〉、フロー、〈材料分離抵抗性〉を評価し、硬化物について圧縮強度を測定し、これらの結果をまとめて表3に示した。
【0070】
【表3】