【課題を解決するための手段】
【0010】
これらの目的は、このコンバータ・モジュールおよび独立請求項による方法によって達成される。有利な実施形態は、それぞれの従属請求項の対象である。
【0011】
本発明の範囲内で、少なくとも1つの光電子機能要素から放出された放射用および/または受け取られる放射用のコンバータ・モジュールであって、好ましくはLEDである光電子機能要素上に配置するためのコンバータ・モジュールが存在し、
放出された放射および/または受け取られる放射を変換するための、少なくとも1つの好ましくは無機のコンバータと、
具体的にはガラスである無機材料を好ましくは含み、光電子機能要素の放出方向でコンバータに対して下流および/または上流に配置された少なくとも1つの光学部品とを備え、それによって、
コンバータと光学部品とが、互いに隣接して接合され、あるいは少なくとも部分的に接合される。コンバータと光学部品とは、好ましくは結合力のあるやり方で互いに接合される。
【0012】
ここで、放射を放出する光電子構成要素に対して確立された方向は、ここでは放出方向であり、単に放射を受け取る光電子構成要素にも当てはまることをさらに明確にしておく。
【0013】
また、本発明は、少なくとも1つの光電子機能要素から放出された放射用ならびに/あるいは、
放出された放射および/または受け取られる放射を変換するための、少なくとも1つのコンバータを設けること、
少なくとも1つの光学部品を設けること、
コンバータと光学部品とが互いに付着して合成物を形成するようにコンバータおよび/または光学部品を加熱するやり方でコンバータと光学部品とを接合することを含むLEDから好ましくは受け取る放射用の、コンバータ・モジュールを作製する方法に及ぶ。
【0014】
好ましくは、コンバータおよび/または光学部品が少なくとも部分的に軟化するように、コンバータおよび/または光学部品は加熱される。
【0015】
本発明によるコンバータ・モジュールは、特に本発明による方法で作製することができ、もしくは作製される。本発明による方法は、本発明によるコンバータ・モジュールの製造用に好ましくは設計される。本発明の一実施形態では、本発明による複数のコンバータ・モジュールが、1つのアレイまたは1つのラインで提供され、かつ/または作製される。
【0016】
コンバータ・モジュールは、少なくとも2つの構成要素で形成される。これら2つの構成要素は、コンバータの構成要素としての光学部品およびコンバータである。コンバータ・モジュールはマルチコンポーネント・システムである。個々の構成要素または要素は、構造上1つの機能ユニットへと接合されてコンバータ・モジュールを形成する。構成要素は、それらの機能に関連して互いに適合される。したがってコンバータ・モジュールは、個別の構成要素である。コンバータ・モジュールは、変換のために部分的に発光物質が組み込まれている例えばレンズなどの光学部品として理解されるべきではない。コンバータ・モジュールは、モジュールで構成された光電子構成要素用のモジュールである。したがって、コンバータ・モジュールは、コンバータ・モジュールまたは光コンバータ・システムとしても示されることになる。コンバータ・モジュールの全高は、約0.4mmから10mmの範囲にある。また、コンバータ・モジュールは、約1mmから20mmの平均直径を有する。一実施形態では、コンバータ・モジュールは、無機コンバータ・モジュールまたは実質的に無機のコンバータ・モジュールである。
【0017】
一実施形態では、コンバータ・モジュールは、光エレクトロニクス機能要素によって放出された放射および/または受け取られる放射に対する通過領域の上に位置決めし、かつ/または取り付けることができるように設計される。ある用途では、コンバータ・モジュールは、パッケージとも呼ばれる容器用の一種の蓋、カバー、または栓である。コンバータ・モジュールは、容器に接合され得る。この場合、コンバータ・モジュールは、容器または光電子機能要素上に直接配置され得る。しかし、コンバータ・モジュールは、そのモジュール式の特性により、容器または光電子機能要素上にアダプタを介して配置することもできる。好ましくは、少なくとも1つの光エレクトロニクス機能要素がパッケージの中に配置される。パッケージは、GTMS(「ガラス金属封じ」)パッケージ、Siパッケージ、プラスチック・パッケージ、および/または、セラミックス・パッケージであり得る。パッケージは、好ましくは「Housing for LEDs with high power」という名称の特許出願で説明されているパッケージである。この挙げられた特許出願は、本特許出願と同じ日に出願されており、内部ファイル番号08SGL0060DEPまたはP3063を有する。この特許出願の範囲の全体が本特許出願に組み込まれる。
【0018】
光電子機能要素は、放射を放出し、かつ/または放射を受け取る構成要素である。好ましくは、この機能要素はチップとして設計される。この機能要素は、LED、フォトダイオードおよびレーザダイオードの群から選択された少なくとも1つの構成要素である。第1の好ましいLEDは、約370nmから約410nmの範囲の放射を有する。第2の好ましいLEDは、約440nmから約480nmの範囲の放射を有する。本発明によるコンバータ・モジュールの用途は、好ましくは約5Wを上回る電力の高出力を有するLEDにも特に適切であり、というのは、これらのLEDでは、効率的な熱の引出しが必要であり、また、容器に加えてコンバータ・モジュールも十分に熱安定性でなければならないからである。
【0019】
このコンバータ・モジュールは、光エレクトロニクス機能要素上および/または容器上へ配置するのに適する。一方では、コンバータまたはコンバータ・モジュールは、LEDまたは光電子構成要素上に直接配置することができる。コンバータはLEDに接する。代替形態として、コンバータまたはコンバータ・モジュールは、LEDから離して配置することができる。
【0020】
コンバータは、1次放射の少なくとも一部分を一次放射とは異なる波長を有する2次放射に変換する。一方では、1次放射は、光電子機能要素から放出され得る。他方では、2次放射は、光電子機能要素によって受け取られ得る。この場合、まず、光エレクトロニクス機能要素とコンバータとの間の相互作用が重要である。具体的には、コンバータによって放出された1次放射と2次放射との間の相互作用が重要である。
【0021】
LEDなど、放射を放出する光電子機能要素の場合、好ましい実施形態では、光電子機能要素とコンバータとの間の相互作用の結果として、いわゆる白色LEDが得られる。受波器から放出された光は、白色光として感知される。(W)LEDと命名されたLEDが形成される。この場合、加法混色によって白色光が形成される。
【0022】
一実施形態では、コンバータは、無機コンバータまたは実質的に無機のコンバータである。無機コンバータまたは実質的に無機のコンバータは、その熱的特性および/または変換特性が、その無機の構成要素によって長期間の後に決定されるコンバータである。具体的には、発光物質が組み込まれているマトリックス用の材料には、少なくとも1つの無機材料が与えられる。その無機材料は、少なくとも約150℃まで、好ましくは約250℃まで、特に好ましくは約500℃までの耐温度性を有する。適用範囲は、特に好ましくは約−80℃から約500℃の範囲内にある。温度の関数としての色座標における変化は、既知の有機材料と比較して低減される。また、無機材料は、通常の有機的コンバータ材料と比較して約1W/mKを上回る明らかにより大きな熱伝導率を有する。コンバータは、約1.5から2.0の範囲内の屈折率を有する。コンバータは、約500℃より高いT
g(ガラス遷移温度)を有する。コンバータは、その1次放射または1次放射の少なくとも一部分を、少なくともより長い波長の2次放射に変換する特性を有する。コンバータは、対応する発光材料、発光物質もしくは結晶(例えばCe:YAG)の埋込みもしくはドーピングによる変換特性および/またはその構造組立品もしくは結晶構造による変換特性を有する。コンバータは、光セラミックス、ガラス・セラミックス、セラミックス化ガラスおよびPiG(ガラス中の蛍光体)の群から選択された少なくとも1つの材料から成り、あるいはこの少なくとも1つの材料を含む。好ましくは、コンバータ用の材料は、「Conversion material, in particular for a white or colored light source comprising a semiconductor light source, method for the production thereof, and light source comprising this conversion material」という名称の特許出願に説明されている少なくとも1つの材料である。挙げられた特許出願は、本特許出願と同じ日に出願されており、内部ファイル番号08SGL0097DEPまたはP3179を有する。この特許出願の範囲の全体が本特許出願に組み込まれる。
【0023】
一般に、コンバータは、一種のプレートまたはコンバータ・プレートである。コンバータは、一般に用いられる温度では、基本的に可塑的に変形することはできない。一実施形態では、コンバータは多段または多層に設計される。そのような場合、コンバータは少なくとも2段または2層である。個々の層が、特に変換されるべき1次放射および/または生成された2次放射に対して別々の変換特性を有することができる。しかし、散乱中心および/またはディフューザ中心も個々の層の中に存在し得る。
【0024】
コンバータは、例えば、外側の少なくとも1つのコーティング、表面の少なくとも1つの構造または構造体、および/またはそのバルクまたはボリュームに埋め込まれた粒子を有することができる。例えば、コーティングは反射防止層、特に波長選択型の反射防止層でよく、好ましくはコンバータの下側に配置される。さらに、コンバータの、好ましくは頂面にあるコーティングは、例えば色スペクトルを均質にするために、例えば反射防止コーティングまたは帯域フィルタである光フィルタを伴って作製されてもよい。構造は、例えば、好ましくはその底面および/またはその頂面に、粗面化によって処理されたコンバータの表面を含むことができる。コンバータの表面は、デカップリング効率を向上させるために、例えばエッチングおよび/またはサンドブラストにより、標的として粗面化することができる。散乱中心および/またはディフューザ中心は、埋め込まれた粒子の例である。したがって、一実施形態では、コンバータまたはコンバータの少なくとも1つの層は、コーティング、構造および/または埋め込まれた粒子を、具体的には、少なくとも部分的もしくは完全に、好ましくは頂面および/または底面に有する。このために、コンバータの表面は平滑化、エッチング、粗面化、研磨、および/または研削することもできる。
【0025】
一般に、コンバータの高さまたは厚さは、約0.05mmから1mmの範囲内にある。本発明による一変形形態では、コンバータは、平面状または実質的に平面状である。別の変形形態では、コンバータは平面状ではない。コンバータ1は、湾曲して、もしくは部分的に湾曲して設計される。また、一実施形態では、光学部品は、湾曲している、あるいは部分的に湾曲している。光学部品の曲率は、好ましくはコンバータの曲率に合わせられる。
【0026】
さらに、コンバータの屈折率および光学部品の屈折率も互いに合致させる。コンバータの屈折率と光学部品の屈折率との間の差は、この場合総計0.4未満であり、好ましくは0.1未満である。
【0027】
次に、光電子機能要素、コンバータおよび光学部品の相互作用も重要である。コンバータと光学部品とは、互いに直接的または間接的に接合される。しかし、好ましくは、コンバータと光学部品とは、互いに直接接合される。それらは、特に、結合力のあるやり方で互いに接合される。「互いに隣接したコンバータおよび光学部品」という言い回しも、接着剤、はんだまたは結合剤を介した接触を意味するように理解される。光学部品は、1次放射および/または2次放射に対して実質的に透過性である。一実施形態では、光学部品は、LEDからの放射およびコンバータから放出された放射に対して実質的に透過性である。
【0028】
光学部品は、コンバータおよび/または光電子機能要素から放出された放射のビーム経路、および/またはそれによって受け取られる放射の経路に、目標とされたやり方で影響を及ぼす、具体的には導き、かつ/または偏向する構成要素である。例えば、影響は、屈折、反射、散乱および/または回折によって引き起こされる、光の直線状の伝搬からの偏向である。
【0029】
光学部品は、例えば、凹レンズおよび/または凸レンズ、光フィルタ、ディフューザ、光ガイド、プリズム、いわゆるDOE(「回折性光学要素」)および/またはコンセントレータなどの像を作る特性を有する光学システムとして設計される。光学部品がコンセントレータとして設計される場合、本発明の変形形態では、コンバータの頂面上に、またはコンバータに対して下流に配置される。この場合、別の実施形態では、レンズなどのさらに別の光学部品が、コンセントレータ上に、もしくはコンセントレータに対して下流に配置される。コンセントレータは、ガラスおよび/またはプラスチックから成り、あるいはガラスおよび/またはプラスチックを含む。
【0030】
上記で列挙された光学部品の実施例の枚挙は、総括的なものではない。以下では、光学部品は光学素子とも呼ばれる。光学部品は、具体的には、プレートまたはガラス・プレートなどの「要素」、特にシーリング、カバーまたはシェルとして理解されるべきではない。しかし、光学部品は、透明プレートまたはガラス・プレートなどの「単純な」ユニットでも、適切な設計または処理により、例えばその表面および/またはボリュームによって、光に影響を及ぼす所望の特性を有するならば可である。ユニットは、例えば、外側の面、少なくとも1つの表面の構造もしくは構造体および/または材料の中に埋め込まれた粒子上に少なくとも1つのコーティングを有することができる。コーティングは、例えば、具体的には波長選択性の反射防止層でよい。構造は、例えば粗面化によって処理される光学部品の表面であり得る。散乱中心および/またはディフューザ中心は、埋め込まれた粒子の例である。したがって、一実施形態では、光学部品は、頂面および/または底面に、コーティング、構造および/または埋め込まれた粒子を、具体的には少なくとも部分的または完全に有する。このために、光学部品の表面は、エッチング、平滑化、粗面化、研磨、および/または研削することができる。しかし、光学部品は、透明プレートまたはガラス・プレートなどの「単純な」ユニットでも、このプレートが光に影響を及ぼす実際の光学部品への一種の遷移またはその導入を示すならば可である。次いで、光学部品は、コンバータへ間接的に接合されることになる。このユニットも、コンバータへ間接的に接合することができる。
【0031】
光学部品は、約800℃未満のT
g(ガラス遷移温度)を有する。光学部品の材料またはガラスは、コンバータのT
gより約50℃から300℃低いT
gを有する。一実施形態では、光学部品は、無機光学部品または実質的に無機の光学部品であり、あるいはガラス製の光学部品またはガラスを含む光学部品である。一実施形態では、ガラスは乳白ガラスである。光学部品のガラスは、好ましくはガラスである少なくとも1つの材料であり、約800℃未満の、具体的にはコンバータ・モジュールを作製する方法の関数としてのT
gを有する。これの実施例は、SCHOTTの8337、P−SK 57、8250およびP−LASF 47である。光学部品の材料は、例えばサファイアなど、無機の、単結晶または多結晶の材料でもあり得る。光学部品の材料は、約1.4から2.0の範囲の屈折率を有する。また、光学部品の材料は、約400℃を上回る温度安定性を有する。
【0032】
一実施形態では、光学部品は、複数のより小さな光学部品で形成される。この場合、これらは、好ましくはコンバータ上の1つの面に配置される。
【0033】
本発明の拡張では、本発明によるコンバータ・モジュールは別の光学部品を有し、これはコンバータの反対側の面上に配置される。この別の光学部品は、光電子機能要素の放出方向でコンバータに対して上流または下流に実装される。例えば、LEDから放出された光は、凸レンズによってコンバータ上に束ねられ得る。この別の光学部品は、この場合、前述の第1の光学部品と同一の特性を有してよく、あるいは前述の第1の光学部品と同様に設けられてよい。繰返しを避けるために、したがって説明の該当する部分が言及される。一実施形態では、コンセントレータは、好ましくは別の光学部品として、具体的にはLEDから放出された光を束ねるために、コンバータの底面上に、またはコンバータに対して上流に配置される。
【0034】
本発明による一実施形態では、コンバータ・モジュールは、好ましくは金属リングである少なくとも1つのリングを有し、これは、コンバータ・モジュールの周囲の広がりの上に少なくとも部分的に、または完全に及ぶ。一方では、リングは、光学部品の画定された溶解または熔解に対する境界を表すことができる。したがって、リングは、一般に光学部品が設けられる前、または光学部品を形成するためにガラス・ゴブが溶解される前に設けられる。他方では、リングは、コンバータ・モジュールに対する一種の支持体である。また、容器を、リングによってコンバータ・モジュールに接合することができる。
【0035】
リングは、一般に、コンバータならびに光学部品のどちらにも与えられる。リングは、コンバータ・モジュール向けの冷却ユニットとしても働くことができる。したがって、後者は、好ましくは適切な熱導電率を有する金属または合金などの材料を有する。リングは、好ましくは約10W/mKの熱導電率を有する。リングは、容器の機能またはコンバータ・モジュールを容器と接合する機能として用いられ、あるいは用いられない。
【0036】
本発明の別の実施形態では、リングは、少なくとも部分的または完全に、好ましくは金属コーティングまたはクラッディングを有する。コーティングは、好ましくはメタライジングである。金属コーティングまたはクラッディングは、具体的には外側の空き部分上に配置される。詳細には、容器への接触領域または容器上の座面は、コーティングまたはクラッディングを施される。コーティングまたはクラッディングは、容器と接合するためのはんだ材料などのリングおよび/または結合剤向けの防食である。
【0037】
コンバータ・モジュールの別の設計は、熱を引き出すための少なくとも1つの手段を有する。この手段は、例えば、少なくとも1つの金属層および/またはダイヤモンド層(例えば「人造ダイヤモンド」)によって設けられる。例えば、高熱伝導性を有する金属の1つは銅である。この手段は、一種の電線または導体として設けられ、好ましくは一種の網状組織またはグリッドとして形成される。この手段は、熱的母線とも呼ばれ得るプリント回路を含むことができる。この手段は、コンバータの底面、コンバータの頂面および/またはコンバータに一体化される。いわゆるアレイの場合には、この手段は、基本的に光学部品間で動作する。一実施形態では、この手段は、光学部品のまわりで動作する。
【0038】
本発明の拡張では、光学部品は、少なくとも部分的に処理され、もしくは扱われる。好ましくは、光学部品の頂面および/または底面が処理される。処理は、構造化および/またはコーティングであり、あるいは構造化および/またはコーティングを含むことができる。例えば、照明の改善を達成するために、光学部品を粗面化することができる。拡散反射の向上が得られる。すなわち、特定の方向から入射する光が、多くの異なる方向へ散乱する。しかし、光学部品も、具体的には波長選択性であって反射するように設計することができる。
【0039】
一実施形態では、コンバータ、コンバータの材料、ガラス・ゴブ、光学部品、光学部品の材料および/またはリングの材料が、いわゆる「ピック・アンド・プレイス・プロセス」によって供給または位置決めされる。
【0040】
一実施形態では、少なくとも1つのコンバータおよび/または少なくとも1つの光学部品もしくは少なくとも1つのガラス・ゴブもしくは少なくとも1つの予備成形物を持ち上げるための型が設けられる。上記に挙げられたそれぞれの構成要素は、型上または型の中への位置決めによって設けられる。型上の位置決めは、構成要素が型の表面上に配置されることを意味するものと理解される。構成要素の底面の部分または少なくとも1つの部分は、型の表面に接している。
【0041】
本発明の一態様によれば、光学部品は最初のステップで設けられる。この場合、光学部品は溶解によって設けられる。光学部品を設けることは、型を設けること、型上または型の中にガラス・ゴブを位置決めすること、および材料が自由に流れて光学部品が形成される粘度に材料が達するまでガラス・ゴブを加熱することを含む。この場合、材料が、好ましくは型の中へ沈下する。ここで、光学部品は、ガラス・ゴブまたは予備成形物としても設けることができ、次いで、溶解(「リフロー」)により、これから光学部品が形成される。繰返しを避けるために、この点に関して以下の対応する説明が言及される。
【0042】
続いて、光学部品の処理、特に表面処理が行なわれる。光学部品の特性が、処理によって改善および/または調整される。処理の後、光学部品が、設けられたコンバータに接合される。
【0043】
処理に関する第1の可能性は、好ましくはHFおよび/またはHC1によって光学部品をエッチングすることである。光学部品がディフューザの特性も有するとき、エッチングが有利であると判明している。この機能をもたらすための光学部品のさらなる処理は、もはや不要である。
【0044】
しかし、特に滑らかな表面を得るべきであるなら、具体的には、続いて、光学部品の表面の平滑化または研磨、好ましくは火造りを行なうことができる。
【0045】
光学部品を削ることは、別の可能性を示す。光学部品の表面は、平滑化、粗面化することができ、また、具体的には、構造体は研削によっても作製することができる。表面の粗さをもたらすことができ、その結果、ディフューザの特性が形成される。他方では、コンバータが配置されることになる光学部品の面は削られてもよく、好ましくは平面状に削られ、かつ/または研磨される。
【0046】
コンバータまたはコンバータの材料は、光学部品上に、好ましくは光学部品の底面上に導入することにより設けられる。コンバータは、スクリーン・プリントなどのプリントおよび/またはテンプレート、分配、焼結、好ましくは成形体もしくは予備成形物および/またはフォイルの積層によって設けられる。フォイルは、例えば、スリップ注型法によって細長片の形で設けることができる。
【0047】
非焼結PiG用など、光学部品の非焼結の実施形態では、コンバータはプリント、ラミネート加工、焼結、焼結および/または分配によって設けられる。PiG用および/またはセラミックス化ガラス用および/またはガラス・セラミックス用などの予備焼結された実施形態では、コンバータは、テープおよび/または焼結体として設けられる。有機的コンバータを設けることは、別の代替形態を示す。
【0048】
コンバータと光学部品とは、後続のステップで互いに接合される。接合は、コンバータを焼結させることにより好ましくは達成される。焼結は、圧力を用いて、あるいは圧力を用いることなく行なうことができる。
【0049】
本発明の別の態様によれば、まずコンバータは最初のステップで設けられる。第1の実施形態では、コンバータは、層または一種のプレートとして設けられる。ここで、コンバータはモールド成形である。したがって、コンバータは、基本的に寸法が安定している。モールド成形は、それ自体で安定性を有する。この場合、モールド成形は寸法的に安定し得るが、それでもなお変形可能である。コンバータは、好ましくは型の中で位置決めされる。
【0050】
別の実施形態では、コンバータは、好ましくはPiGコンバータの場合、最初は注げる材料として与えられ、型の中に位置決めまたは導入される。注げる材料は、例えば一種の粉末または小玉または粒などの基本的に小さなコンバータ粒子として与えられる材料である。
【0051】
後続のステップで、注げる材料または粒子を圧縮することにより、コンバータまたはコンバータの構成が形成される。粒子は互いに機械的に付着する。モールド成形が形成される。加えられる圧力に基づいて、これは、実際、粒子の接触面で粒子の一種の冷間圧接をもたらすことができる。圧縮および/または圧縮後に加えて、コンバータを形成する形成されたモールド成形または注げる材料は、粒子が互いに付着するように加熱することができる。したがって、コンバータは、焼結法によって設けられ、もしくは作製される。
【0052】
光学部品は、次の方法ステップで設けられる。この場合、光学部品はコンバータ上に位置決めされる。
【0053】
一実施形態では、光学部品はそのまま設けられる。この場合、光学部品は、基本的に既にその「最終的な」構成を有する。コンバータおよび/または光学部品は、それらが互いに付着して合成物を形成するように加熱される。それらは焼結によって接合される。
【0054】
別の実施形態では、光学部品は、光学部品が形成される注げる材料を圧縮および/または加熱することによって形成される。したがって、光学部品は、焼結法によって同様に作製される。それは、いわば一種の2ステップの焼結である。
【0055】
一種の1ステップの焼結を示す別の実施形態では、型は順次に充填される。コンバータおよび光学部品は、コンバータを形成することになる材料で最初に型が充填され、次いで、光学部品を形成することになる材料で型が充填されるように設けられる。2つの材料のそれぞれが、好ましくは注げる材料である。一方では、コンバータおよび光学部品は、2つの材料の共通の圧縮および/または加熱によって形成され、コンバータおよび光学部品で作製される合成物もこれと同時に形成される。
【0056】
本発明の別の実施形態では、光学部品がガラス・ゴブまたは予備成形物として設けられるように、光学部品が設けられる。ガラス・ゴブは、ガラス部分とも呼ばれる。
【0057】
ガラス・ゴブまたは予備成形物はモールド成形であり、これから加熱または溶解によって光学部品が形成または成形される。光学部品は、モールド成形またはガラス・ゴブの、加熱に起因する粘度の低下による、画定された崩壊または相互に折りたたむことにより形成される。モールド成形の形状は、形成されるべき光学部品の形状に適合させることができる。モールド成形は多孔性でもあり得る。モールド成形は複部構成でもあり得る。この場合、一実施形態では、ガラス・ゴブまたは予備成形物は、コンバータ上に配置され、コンバータに対して圧縮および/または接合される。
【0058】
別の実施形態では、ガラス・ゴブまたは予備成形物は、いわゆる「噴射」法によって設けられる。この名前は、ガラスまたは材料が、いわば噴霧され、または滴下的に与えられ得るような低粘度の状態で設けられる方法を示す。この粘度は、約10
2dPasから約10
4dPasの範囲にある。説明のために、挙げられた「噴射」法は、例えばインクジェット・プリンタの動作モードに似ている。
【0059】
別の実施形態では、ガラス・ゴブまたは予備成形物は、構造化またはいわゆる微細構造化によって設けられる。このために、一変形形態では、好ましくはプレートである硝子体または対象物は、コンバータ上に配置され、かつ/あるいは例えばPVD(「物理的気相成長法」)などの堆積法によってコンバータ上に作製される。挙げられた第1の形式では、硝子体または対象物は、コンバータ上に配置され、圧縮され、かつ/または例えば焼結によってコンバータと接合される。任意選択で、硝子体または対象物は、コンバータに付着する粘度を達成する、もしくは有するまで、構造化に先立って加熱され、あるいは加熱されることになる。硝子体または対象物は、コンバータ上に「焼結される」。ガラス・ゴブまたは予備成形物は、材料研磨法によって作製される。この場合、本方法は、1)硝子体または対象物上へマスクを導入し、これでガラス・ゴブまたは予備成形物の構造体をマッピングするステップと、2)リフトオフ技術によって、硝子体または対象物の自由存在領域を除去するステップと、3)マスクを除去するステップとを含む。ガラス・ゴブまたは予備成形物がコンバータ上に残る。構造化の別の変形形態では、最初にマスクがコンバータ上に導入され、これがガラス・ゴブまたは予備成形物の構造をマッピングする。次のステップで、硝子体または対象物が、例えばPVD(「物理的気相成長法」)などの堆積法によってコンバータ上に堆積される。マスク、すなわちコンバータを覆うマスクの領域が、いわゆるリフトオフ法によって除去される。ガラス・ゴブまたは予備成形物がコンバータ上に残る。
【0060】
別の実施形態では、材料がコンバータに付着する粘度を達成する、もしくは有するまで、ガラス・ゴブまたは予備成形物が加熱される。ガラス・ゴブまたは予備成形物が、コンバータ上に「焼結される」。合成物が形成される。
【0061】
次のステップで、ガラス・ゴブまたは予備成形物が加熱され、熔融状態または低粘度になったとき、第1の光学部品が好ましくは実質的に半球のレンズとして形成される。そのような溶解は、いわゆる「リフロー」と命名される。したがって、材料が約10
3dPasから約10
8dPasの範囲内の粘度へと加熱される場合、画定された光学部品を形成することができる。このために、光学部品の材料またはガラスは、コンバータのT
gより約50℃から300℃低いT
gを有する。
【0062】
画定されたやり方でガラス・ゴブまたは予備成形物を溶解することができるように、その上に光学部品が導入されることになるコンバータの面の上および/または面上に、諸境界または少なくとも1つの境界が設けられ、もしくは配置されることになる。境界は、ガラス・ゴブまたは予備成形物の崩壊または溶解のための一種の境界線または型インサートであり、その結果、光学部品を、表面張力に基づいて画定されたやり方で形成することができる。光学部品として、好ましくは凸レンズが実質的に形成される。境界は、ガラス・ゴブまたは予備成形物の周囲の広がりの上に、少なくとも部分的に、もしくは基本的に完全に及ぶ。境界は、サイズ、および形成されている光学部品の形状に関して境界線を画定する。少なくとも光学部品のベース領域には、境界の形状およびサイズが形成される。
【0063】
一実施形態では、境界は、その上に光学部品が導入または形成されることになるコンバータの表面または面における不連続部である。境界は、例えば平面状の面における一種の不連続部である。好ましくは、複数のより小さな光学部品も、このようにしてコンバータ上に作製され得る。
【0064】
境界は、光学部品が導入または形成されることになるコンバータの面の構造化によって作製される。
【0065】
この場合、一実施形態では、コンバータの対応する面上に、突起した構造体または横材が作製される。一実施形態では、境界は、相加法または材料付与法によって作製されることになる。境界を作製するための一実施形態は、個別の層を導入するものである。個別の層を形成するための材料は、金属、ガラスおよびガラス・セラミックスを含む群から選択された少なくとも1つの材料である。境界は、例えば気相成長などのコーティング・プロセス、ならびに/あるいは付着および/または焼結などの結合、ならびに/あるいはスクリーン・プリントによって導入される。
【0066】
別の実施形態では、境界は、材料切断法またはコンバータに対応して構成された生産方式によって作製される。この場合、コンバータの対応する面上に、スロットおよび/または溝などの凹部が作製または導入される。これらは、いわゆる「V字型溝」と命名される。境界は、例えば、サンドブラスト、RIE(「リアクティブ・イオン・エッチング」)などのエッチング、超音波加工、切断、および/またはレーザ・アブレーションによって導入される。
【0067】
別の実施形態では、一種のテンプレートを位置決めすることによって境界が設けられ、このテンプレートは、好ましくはコンバータの頂面の直ぐ上または頂面上に位置決めされる。テンプレートは、溶解の後に、好ましくは再び除去することができる。テンプレートは、好ましくは、少なくとも粘着性のガラス・ゴブまたは粘着性の予備成形物に付着しない材料から成る。一実施例は黒鉛である。次にテンプレートが固定される。
【0068】
別の実施形態では、最初のステップで光学部品がまず設けられる。この場合、第1の光学部品は、基本的にその「最終的な」構成を既に有している。
【0069】
後続の方法ステップで、次にコンバータが設けられて光学部品と接合される。光学部品はコンバータ上に与えられることになる。コンバータを導入するのに可能な方法には、スクリーン・プリント、熱分解、フォイルの導入、フレーム熱分解、および/またはCVD(「化学的気相成長法」)プロセスおよび/またはいわゆる微細構造ガラスの導入がある。
【0070】
本発明の別の態様によれば、コンバータは、好ましくはモールド成形として型によって位置決めされる。次のステップで、コンバータが型の中へ沈下する粘度にコンバータの材料が達するまで、少なくともコンバータが加熱される。したがって、材料が約10
5dPasから約10
8dPasの範囲内の粘度へと加熱される場合、画定されたやり方でコンバータを形成することができる。コンバータの画定された弛みを可能にするために、コンバータは、約0.05mmから約0.5mmの平均の厚さまたは高さを有する。
【0071】
光学部品が、直接設けられる、もしくは既に形成されている実施形態では、光学部品は、好ましくはコンバータがまだ熱い、したがって「粘着性の」状態および/または光学部品に対して押し付けられている状態にある間に、コンバータ上に配置することができ、その結果、コンバータおよび光学部品から合成物が形成される。
【0072】
別の実施形態では、光学部品の供給は、ガラス・ゴブまたは予備成形物を供給することを含み、これはコンバータと一緒に型上に位置決めされる。ガラス・ゴブまたは予備成形物は、コンバータの上または下に配置される。その都度、実施形態次第で、ガラス・ゴブまたは予備成形物は、コンバータの沈下前、沈下中および/または沈下後に位置決めすることができる。
【0073】
ガラス・ゴブまたは予備成形物とコンバータとは、コンバータとガラス・ゴブまたは予備成形物とが型の中へ、具体的には一緒にまたは順次に沈下する粘度にそれらがそれぞれ達するまで加熱される。コンバータとガラス・ゴブまたは予備成形物とが、互いに付着する。合成物が形成される。沈下または弛みにおいて、光学部品も、ガラス・ゴブまたは予備成形物から同時に形成される。
【0074】
一実施形態では、ガラス・ゴブまたは予備成形物は、好ましくはコンバータが沈下した後、光学部品が好ましくは基本的に半球のレンズとして形成される粘度に材料が達するまで、加熱して溶解される。そのような溶解は、いわゆる「リフロー」と命名される。「リフロー」のさらなる詳細または改善については、繰返しを避けるために、対応する説明を参照されたい。
【0075】
本発明の別の態様によれば、コンバータおよびガラス・ゴブまたは予備成形物または光学部品が、型の中へ、順次にまたは同時に配置される。コンバータとガラス・ゴブまたは予備成形物または光学部品とが、好ましくはいわゆるブランキング・プレスによる圧縮および加熱によって互いに接合される。ガラス・ゴブまたは予備成形物の場合には、圧縮期間中に光学部品が同時に形成される。
【0076】
一実施形態では、型の接触面、好ましくは光学部品に対する接触面が、少なくとも部分的に構成して設けられる。したがって、2つの構成要素、すなわちコンバータと光学部品とが接合されるとき、DOE構造体または微細光学素子の構造体などの構造体を、コンバータおよび/または光学部品の中に導入することができる。例えば、この場合、フレネルレンズの構造体を光学部品の頂面に加えることができる。
【0077】
本発明の別の態様によれば、コンバータおよび/または光学部品が、それ自体として設けられる。ここでは、それぞれが、基本的に「最終的な」構成に達している。コンバータおよび/または光学部品は、例えば圧縮、好ましくはいわゆるブランキング・プレスによって作製される。
【0078】
一実施形態では、コンバータと光学部品とは、接着などの有機結合、および/または焼結などの無機結合、ゾル−ゲル結合および/または拡散結合によって接合される。一変形形態では、コンバータおよび/または光学部品が、互いに付着して合成物を形成するまで加熱される。
【0079】
1つのコンバータ・モジュールを作製し、かつ/または単独で設けることができるばかりでなく、むしろ複数のコンバータ・モジュールを作製し、もしくは一緒に設けることができる。したがって、前述のコンバータ・モジュールの複数を備えるアレイまたは構成も、本発明の範囲に入る。アレイは、リングがマトリックスとして設けられる(ことを特徴とする)一実施形態の結果として得られる。リングは、特に金属材料で製造されるとき、例えば光化学エッチング、パンチング、レーザ切断、および/またはウォーター・ジェット切断などのいわゆる導体フレーム法によって作製される。一実施形態では、1つのプレートについて複数のリングが形成されるように、プレートが構成される。リングは、個々の容器のマトリックスの構成要素である。マトリックスは、一種の基本単位であり、その中にリングが組み込まれ、もしくは配置される。個々のリングは、いわゆる横材または接続ロッドによってそれぞれのマトリックスに固定される。
【0080】
また、本発明は、少なくとも1つの容器と、本発明による少なくとも1つのコンバータ・モジュールと、具体的には容器の中に配置されるLEDである少なくとも1つの光電子機能要素とを備える光電子構成要素に及ぶ。一実施形態では、光電子構成要素は、少なくとも1つのLED、および例えばフォトダイオードなどの少なくとも1つの監視構成要素、および/または少なくとも1つの熱電対を有する。これらは、光電子構成要素上に、好ましくは容器の中に配置される。監視構成要素によって、LEDの光の明るさを監視および/または調整することができる。熱電対によって、LEDの温度を監視および/または調整することができる。
【0081】
さらに、少なくとも1つのコンバータ・モジュールおよび/または本発明による光電子構成要素を含む照明デバイスも、本発明の範囲に入る。照明デバイスの実施例には、シート照明、電気スタンド、具体的には天井または壁の中組み込まれ得る舞台照明、家具および/または建築物の対象物照明、好ましくは自動車のヘッドライトおよび/または後部照明および/または車内照明および/または計器もしくはディスプレイの照明、ならびに/あるいはLCDディスプレイ用背景照明がある。
【0082】
本発明が、以下の実施形態の実施例に基づいて詳細に説明される。ここで添付図を参照する。同一の参考番号は、個々の図の同一部品を表す。