(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明のゴルフマーカーセットは、ボールマーカーと、ボールマーカーの被保持面を磁気吸着により表面に保持できる載置部を有し、該表面上でボールマーカーを滑らせることにより着脱可能であるホルダーと、ボールマーカーとホルダーの少なくとも一方の内部に備えられる磁石と、ボールマーカーの被保持面上及び載置部の表面上の少なくとも一方に設けられる保護膜と、を備えるようにしたものである。
【0015】
ボールマーカーは、任意の形状とすることができ、好ましくは、携帯性が良くホルダーに着脱容易な円盤状である。ボールマーカーの直径は、直径25mmのコインをマーカー
に使用していた慣習から15mm〜35mmが好ましく、ボールマーカーの厚みは2mm程度が好ましいが、これらに特に限定されない。
【0016】
ボールマーカーは、ホルダーの載置部の表面に保持される被保持面を有する被保持部を有する。被保持面は、ボールマーカーの1つの表面、例えば円盤状のボールマーカーの片面であり、載置部の表面を滑らせて着脱可能となるように滑らかな面であることが好ましい。ボールマーカーの被保持面の材質には、耐水性、耐候性を有するものから任意に選択して用いることができ、特に限定されないが、磁石との吸着がよい鉄が好ましい。
ボールマーカーはさらに、ボールマーカーの他の表面であって、好ましくは被保持面とは反対側の面に装飾面を備えてもよい。装飾面は、特に限定されないが、プレーヤー間でボールマーカーの取り違えがないように識別性を持たせたり、グリーン上に置いたときにプレーヤーがボールマーカーの位置を視認しやすいように構成することができる。
【0017】
ホルダーは、ホルダー本体と、該ホルダー本体上に設けられボールマーカーの被保持面を保持する表面を有する載置部とを有する。該表面は、ボールマーカーを、プレーヤーの動作やプレー中の移動等で生じる衝撃によって脱落しない程度に安定して保持できるように、その少なくとも一部分が平坦な面で構成されることが好ましい。さらに該表面は、保持したボールマーカーをその表面上で滑らせて着脱可能であるように構成され、滑らかな面であることが好ましい。載置部の表面の形状は、ボールマーカーの被保持面を保持できる任意の形状とすることができる。また、該表面の寸法は、保持時に安定性が得られ着脱が可能である任意の寸法とすることができる。
【0018】
ホルダーにはさらに、ボールマーカーをホルダーに取り付ける時にはボールマーカーの被保持面をホルダーの載置部の表面上に容易に収めることができるようにし、ボールマーカーを保持している間はボールマーカーを載置部の表面上からずれにくくするガイドを備えてもよい。ガイドは、ホルダーの載置部の表面の周縁部に、該表面に対して突設することができ、好ましくは、該表面に対して略垂直に突設することができる。周縁部に沿ったガイドの長さは、ボールマーカーの着脱が可能な任意の長さとすることができ、特に限定はされないが、周縁部の全周の半分以下の長さで連続する凸部として設けることができる。ガイドは、ホルダー本体と一体に成形してもよく、ホルダーの載置部と一体に成形してもよく、またホルダー本体や載置部に対して接着剤等を用いて別部材を取り付けてもよい。
【0019】
ホルダーの材質には、耐水性、耐候性を有するものから任意に選択して用いることができ、金属であることが好ましい。金属としては、特に限定はされないが、例えば、真鍮、鉄、鋼鉄及びステンレス等が含まれる。
【0020】
ホルダーは、好ましくは、衣服や帽子等に挟着可能なクリップ若しくはグリーンフォーク又はその両方として構成されるが、プレー中の携帯が可能なものであってボールマーカーを着脱可能に保持できるものであれば他のものであってもよい。
【0021】
ホルダーをクリップとして構成する場合、ホルダーは、載置部とは反対側にクリップ部を有する構成とすることが好ましい。該クリップ部は、プレーヤーの衣類や帽子等に挟着可能であって、ホルダーとこれに保持されたボールマーカーを支持可能に構成され、ボールマーカーの取り外し時にも衣類等から容易には外れないように構成されることが好ましい。クリップ部の材質は、任意の材質とすることができ、特に限定はされないが、錆びにくく適度な弾性を有するステンレスや鋼鉄が好ましい。また、クリップ部は、ホルダー本体と一体に成形してもよく、載置部と一体に成形してもよく、またホルダー本体や載置部に対して接着剤等を用いて別部材を取り付けてもよい。
【0022】
ホルダーをグリーンフォークとして構成する場合、ホルダーは、フォーク部を有する構成とすることが好ましく、ホルダー本体又は載置部から突出するフォーク部を有する構成とすることがより好ましい。該フォーク部は、芝生の根を傷めにくいように二股又は三股のフォーク状に形成されるのが好ましい。また、グリーンフォークとして使用する際に把持しやすく、芝生の凹みを補修しやすいように、フォーク部に湾曲を設けてもよい。フォーク部の材質は、任意の材質とすることができる。また、フォーク部は、ホルダー本体と一体に成形してもよく、載置部と一体に成形してもよく、またホルダー本体や載置部に対して接着剤等を用いて別部材を取り付けてもよい。
【0023】
ボールマーカーをホルダーに保持する磁気吸着機構は、ボールマーカー及びホルダーの一方に磁石を備え、他方に鉄などの磁性体を配して、或いは、ボールマーカー及びホルダーの両方に磁石を逆の極性が対向するように配して、互いに磁気吸着するように構成することができる。製造工程を簡素化でき、又はコストを抑えられるように、ボールマーカー及びホルダーの一方に磁石を備え、他方に磁性体を備えることが好ましい。また、磁石がグリーン等に置かれて傷付いたり錆びたりしない点において、磁石はホルダーに備えられることが好ましい。磁石の形状、数量及び配置は、ボールマーカーがホルダーに吸着して保持可能となるように任意に設定することができる。
【0024】
磁性体は、ボールマーカーに配する場合、ボールマーカー被保持面の一部を磁性体で構成してもよいし、被保持面を磁性体で形成してもよく、ホルダーに配する場合、ホルダーの載置部の表面の一部を磁性体で構成してもよいし、表面を磁性体で形成してもよい。
【0025】
磁石は、長期にわたってボールマーカーをホルダーに保持できるような永久磁石であることが好ましく、特に限定はされないが、ネオジム磁石等の希土類磁石、アルニコ磁石、フェライト磁石等を用いることができる。また、磁性体は、より具体的には強磁性体を用いるが、例えば鉄を用いることができ、これに限定されない。
【0026】
以下、磁石をホルダーに備える場合について説明する。磁石は、好ましくは、ホルダーの載置部の内部に埋設される。磁石の吸着力を遮らないよう、磁石が載置部の表面に露出するように埋設することが好ましく、載置部表面の中央に露出するように埋設することがより好ましい。そして磁石は、露出した磁石の上面がホルダーの載置部の表面と面一となって載置部の表面の一部を構成するように埋設されることが好ましい。
【0027】
磁石は、好ましくは、皿部材に収容されて載置部の内部に配置される。そのため載置部には、皿部材を収める穴が設けられる。
皿部材は、開口部を形成する側面部と底面部を有し、該側面部は底面部から立ち上がるように形成される。該側面部は、これに収容する磁石の寸法と略同寸法の開口部を形成することが好ましい。皿部材は、好ましくは、開口部の面積が底面部の面積よりも小さくなるよう側面部を傾斜させ、底面部から高さ方向に先細りになる形状に形成され、例えば、テーパー状に形成される。皿部材は任意の材質とすることができ、特に限定はされないが、磁石と磁気吸着して磁石の固定を助けて磁石を外れにくくし、ボールマーカーとホルダーとの磁気吸着機構で働く磁力を高めることができる鉄が好ましい。
一方、載置部に設けられる穴は、皿部材を内部に嵌め込むことができる形状に形成され、加工の容易性から載置部の表面からホルダー本体に達して載置部を貫通する穴として形成することが好ましい。さらに、この載置部の穴は、好ましくは皿部材の形状に追従して載置部のホルダー本体側から載置部の表面に向かって先細る形状に形成され、例えばテーパー状に形成される。
【0028】
したがって、磁石をホルダーに備える場合、ホルダー本体上には、磁石を収容した皿部材を内部に備えた載置部が配置される。載置部は、特に限定されないが、接着剤等でホル
ダー本体に固定される。皿部材はホルダー本体や載置部に、磁石は皿部材に、接着剤等で固定することもできる。
【0029】
皿部材及び載置部の穴が上記のように載置部表面に向かって先細り形状に形成される場合、ボールマーカーをホルダーから取り外すときに磁石の磁気吸着力が強くても、ホルダー本体に固定された載置部の穴の先細り形状と皿部材の先細り形状が噛み合うことにより、皿部材が、該皿部材が備えられたホルダー及び載置部から脱離することを防止することができる。
【0030】
次に、磁石をボールマーカーに備える場合について説明する。磁石は、好ましくは、ボールマーカーの被保持部の内部に埋設される。また、磁石の吸着力を遮らないよう、磁石がボールマーカーの被保持面に露出するように埋設することが好ましく、被保持面の中央に露出するように埋設することがより好ましい。そして磁石は、露出した磁石の上面が被保持面と面一となって被保持面の一部を構成するように埋設されることが好ましい。
【0031】
磁石は、好ましくは、皿部材に収容されて被保持部の内部に配置される。そのため被保持部には、皿部材を収める穴が設けられる。
皿部材は、開口部を形成する側面部と底面部を有し、該側面部は底面部から立ち上がるように形成される。該側面部は、これに収容する磁石の寸法と略同寸法の開口部を形成することが好ましい。皿部材は、好ましくは、開口部の面積が底面部の面積よりも小さくなるよう側面部を傾斜させ、底面部から高さ方向に先細りになる形状に形成され、例えば、テーパー状に形成される。皿部材は任意の材質とすることができ、特に限定はされないが、磁石と磁気吸着して磁石の固定を助けて磁石を外れにくくし、ボールマーカーとホルダーとの磁気吸着機構で働く磁力を高めることができる鉄が好ましい。
一方、ボールマーカーの被保持部に設けられる穴は、皿部材を内部に嵌め込むことができる形状に形成され、加工の容易性から被保持面からボールマーカー本体に達して被保持部を貫通する穴として形成することが好ましい。さらに、このボールマーカーの穴は、好ましくは皿部材の形状に追従して被保持部のボールマーカー本体側から被保持面に向かって先細る形状に形成され、例えばテーパー状に形成される。
【0032】
したがって、磁石をボールマーカーに備える場合、ボールマーカー本体上には、磁石を収容した皿部材を内部に備えた被保持部が配置される。被保持部は、特に限定されないが、接着剤等でボールマーカー本体に固定される。皿部材はボールマーカー本体や被保持部に、磁石は皿部材に、接着剤等で固定することもできる。
【0033】
皿部材及び被保持部の穴が上記のように被保持面に向かって先細り形状に形成される場合、ボールマーカーをホルダーから取り外すときに磁石の磁気吸着力が強くても、ボールマーカー本体に固定された被保持部の穴の先細り形状と皿部材の先細り形状が噛み合うことにより、皿部材が、該皿部材が備えられたボールマーカー及び被保持部から脱離することを防止することができる。
【0034】
ボールマーカーの被保持面上及びホルダーの載置部の表面上の少なくとも一方には、ボールマーカーの着脱時における摺動からボールマーカーの被保持面とホルダーの載置部の表面を保護するための保護膜が設けられている。保護膜は、ボールマーカーの被保持面上及びホルダーの載置部の表面上の一方に設けてもよく、両方に設けてもよい。好ましくは、保護膜は、ボールマーカーに磁石が備えられていればボールマーカーに、ホルダーに磁石が備えられていればホルダーに、両方に磁石が備えられていればその両方に、設けられる。より好ましくは、ボールマーカー及びホルダーの一方に磁石及び保護膜が設けられる。
【0035】
保護膜は、ボールマーカーに設けられる場合、ホールマーカーの被保持面上に設けられる。保護膜は、被保持面の少なくとも一部を覆うように設けられ、好ましくは、ボールマーカーの着脱時に接することとなる被保持面の全面を覆うように設けられる。ボールマーカーの被保持面側に磁石上面が露出するように磁石が埋設されている場合は、被保持面上に設けられる保護膜は磁石上面をも覆うように設けられることになる。
【0036】
一方、保護膜は、ホルダーに設けられる場合、ホルダーの載置部の表面上に設けられる。保護膜は、載置部の表面の少なくとも一部を覆うように設けられ、好ましくは、ボールマーカーの着脱時に接することとなる載置部の表面の全面を覆うように設けられる。ホルダーの載置部の表面に磁石上面が露出するように磁石が埋設されている場合は、該表面上に設けられる保護膜は、磁石上面をも覆うように設けられることになる。
【0037】
このように保護膜を設けることによって、ボールマーカーの着脱時にもボールマーカー及びホルダーに傷が付きにくくすることができる。さらに、埋設した磁石の露出面上に保護膜を設けることで、露出面の外縁に生じる溝(隙間)に汚れが入りにくくすることができる。さらに、磁石を埋設した面の上に保護膜を設けることで、ボールマーカーの取り外し時に磁石を埋設位置から外れにくくすることができる。
【0038】
保護膜は、ボールマーカーの着脱時にボールマーカー又はホルダーと擦っても破れにくい等の耐久性を有し、また着脱時の動作を妨げないような滑らかな材質であれば任意の材質とすることができ、特に限定されないが、好ましくはポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステルである。
保護膜の厚みは、着脱時にボールマーカー及びホルダーが保護膜に引っかからず、磁気吸着を阻外しにくい任意の厚みに設定することができ、特に限定されないが、好ましくは0.1mmである。
【0039】
保護膜は、ボールマーカーの着脱時にもずれたり剥がれたりすることのない耐久性と、プレー環境や保存環境においても劣化の小さい耐候性や耐水性等を有する任意の方法でボールマーカー及びホルダーの少なくとも一方に取り付けることができ、特に限定されないが、接着剤等によって取り付けることができる。
【0040】
本発明の一実施形態を
図1及び2を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態によるゴルフマーカーセットのボールマーカーとホルダーとを示す斜視図であり、
図2は、
図1に示すゴルフマーカーセットのA−A断面図である。
【0041】
図1の例では、ゴルフマーカーセット1は、円盤状のボールマーカー2と、ホルダー4と、を備えている。ホルダー4は、ホルダー本体5と、ホルダー本体5上に設けられボールマーカー2の被保持面3を磁気吸着により表面6に保持できる載置部7を有し、該表面6上でボールマーカー2を滑らせることにより着脱可能に構成されている。
【0042】
ボールマーカー2の被保持面3は、平滑面であり、強磁性体で成形されている。ボールマーカー2の被保持面側とは反対側であるプレーヤーの目に触れる面には装飾面が設けられている。
ホルダー4の載置部7は、平坦な円形状の表面6を有している。載置部7には、表面6の中央に開口する、載置部7の表面6からホルダー本体5に達して載置部7を貫通する穴が設けられている。該穴は、ホルダー本体側から表面6に向かって先細るテーパー状に形成されている。表面6の周縁部には、その全周の半分の長さに亘って連続的に突設され、ホルダー本体5と一体に成形されたガイド8が設けられている。載置部7とは反対側には、衣類等にホルダー4を挟着させるためのクリップ部12が備えられている。
【0043】
載置部7の穴には、穴と略同寸同形状であり先細りテーパー状に形成された皿部材9が嵌入され、皿部材9には、円柱形状の磁石10が収容されている。これにより、穴の先細り形状と皿部材9の先細り形状が噛み合うことにより、ボールマーカーの着脱時における皿部材9の脱離が防止できる。
さらに、ホルダーの表面6上には、保護膜11が取り付けられている。
【0044】
本実施形態にかかるゴルフマーカーセット1であれば、保護膜11がホルダー4の表面6上に取り付けられているので、ボールマーカー2の着脱時にボールマーカー2の被保持面3とホルダー4の表面6が直接接触しなくなり、ボールマーカー2を表面6上で滑らせてもそれぞれの摺動面に傷が付きにくくなる。さらに、磁石10を埋設したホルダー4の表面6上に保護膜11が取り付けられているので、磁石10の埋設によって表面6に生じる磁石10と皿部材9と載置部7とのそれぞれの間の溝(隙間)も保護膜11に覆われており、溝に砂や泥等の汚れが入りにくくなる。さらに、磁石10を埋設したホルダー4の表面6上に保護膜11が取り付けられているので、ボールマーカー2の取り外し時に磁石10が埋設位置から外れにくくなる。
【0045】
本発明の他の実施形態を
図3を参照しながら説明する。
図3は、本実施形態によるゴルフマーカーセットのボールマーカーを示す斜視図であり、
図4は、
図3に示すボールマーカーのB−B断面図である。本実施形態では、磁石30が埋設され、保護膜31が取り付けられたボールマーカー22を示している。
図3の例では、円盤状のボールマーカー22は、平滑な被保持面23を有する被保持部を有している。ボールマーカー22の被保持面側とは反対側には、ボールマーカー本体25が設けられている。被保持部には、被保持面23の中央に開口する、被保持面23からボールマーカー本体25に達して被保持部を貫通する穴が設けられている。該穴は、ボールマーカー本体側から被保持面23に向かって先細るテーパー状に形成されている。
【0046】
ボールマーカー22の被保持部の穴には、穴と略同寸同形状であり先細りテーパー状に形成された皿部材29が嵌入され、皿部材29には、円柱形状の磁石30が収容されている。これにより、穴の先細り形状と皿部材29の先細り形状が噛み合うことにより、ボールマーカーの着脱時における皿部材29の脱離が防止できる。
さらに、被保持面23上には、保護膜31が取り付けられている。
【0047】
このボールマーカー22を保持するホルダーには、
図1に示すホルダー4と同様のホルダーであって、穴、皿部材9、磁石10及び保護膜11を備えないものを組み合わせてもよいし、
図1に示すホルダー4と同様のホルダーであって、磁石10をボールマーカー22の磁石28と逆の極性が対向するように配したものを組み合わせてもよい。
【0048】
本実施形態によれば、保護膜31がボールマーカー22の被保持面23上に取り付けられているので、ボールマーカー22の着脱時にボールマーカー22の被保持面23とホルダーの載置部の表面が直接接触しなくなり、ボールマーカー22を該表面上で滑らせてもそれぞれの摺動面に傷が付きにくくなる。さらに、磁石30を埋設したボールマーカー22の被保持面23上に保護膜31が取り付けられているので、磁石30の埋設によって被保持面23に生じる磁石30と皿部材29と被保持部とのそれぞれの間の溝(隙間)も保護膜31に覆われており、溝に砂や泥等の汚れが入りにくくなる。さらに、磁石30を埋設したボールマーカー22の被保持面23上に保護膜31が取り付けられているので、ボールマーカー22の取り外し時に磁石30が埋設位置から外れにくくなる。
【0049】
本発明のさらに他の実施形態を
図5を参照しながら説明する。
図5は、本実施形態によるゴルフマーカーセットのホルダーを示す斜視図である。
図5の例では、ホルダー44は、ホルダー本体45と、ホルダー本体45上に設けられ
平坦な円形状の表面46を有する載置部47を有している。載置部47には、表面46の中央に開口する、載置部47の表面46からホルダー本体45に達して載置部47を貫通する穴が設けられている。該穴は、ホルダー本体側から表面46に向かって先細るテーパー状に形成されている。表面46の周縁部には、その全周の半分の長さに亘って連続的に突設され、載置部47と一体の成形されたガイド48が設けられている。ホルダー44は、ホルダー本体45から突出するフォーク部53を有し、グリーンフォークとして構成されている。
【0050】
載置部47の穴には、穴と略同寸同形状であり先細りテーパー状に形成された皿部材49が嵌入され、皿部材49には、円柱形状の磁石50が埋設されている。これにより、穴の先細り形状と皿部材49の先細り形状が噛み合うことにより、ボールマーカーの着脱時における皿部材49の脱離が防止できる。
さらに、ホルダーの表面46上には、保護膜51が取り付けられている。
【0051】
このホルダー44に保持させるボールマーカーとしては、
図1に示したボールマーカー2を組み合わせてもよいし、
図3に示したボールマーカー22と同様のボールマーカーであって、磁石28をホルダー44の磁石50と逆の極性が対向するように配したボールマーカーを組み合わせてもよい。
【0052】
本実施形態によれば、保護膜51がホルダー44の表面46上に取り付けられているので、ボールマーカーの着脱時にボールマーカーの被保持面とホルダー44の表面46が直接接触しなくなり、ボールマーカーを表面46上で滑らせてもそれぞれの摺動面に傷が付きにくくなる。さらに、磁石50を埋設したホルダー44の表面46上に保護膜51が取り付けられているので、磁石50の埋設によって表面46に生じる磁石50と皿部材49と載置部47とのそれぞれの間の溝(隙間)も保護膜51に覆われており、溝に砂や泥等の汚れが入りにくくなる。さらに、磁石50を埋設したホルダー44の表面46上に保護膜51が取り付けられているので、ボールマーカーの取り外し時に磁石50が埋設位置から外れにくくなる。